JPH10337120A - コンバインの穀粒搬出装置 - Google Patents

コンバインの穀粒搬出装置

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JPH10337120A
JPH10337120A JP14761997A JP14761997A JPH10337120A JP H10337120 A JPH10337120 A JP H10337120A JP 14761997 A JP14761997 A JP 14761997A JP 14761997 A JP14761997 A JP 14761997A JP H10337120 A JPH10337120 A JP H10337120A
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JP
Japan
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grain
discharger
threshing
discharge
thresher
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Application number
JP14761997A
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English (en)
Inventor
Kenji Kono
健治 河野
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Koji Izumi
浩二 泉
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来のコンバインは、搬送筒の収納位置が走
行車体のグレンタンク側に寄っており、なおかつ、貯溜
穀粒の増加によりグレンタンクに重量変化が加わってく
ると、車体のアンバランスの度合いが大きくなり、不安
定な走行になった。 【解決手段】 左右に走行装置1、1’を備えている車
体2上の一方側(イ)に脱穀装置3を搭載し、他方側(ロ)
にはグレンタンク4を隣接して搭載する。脱穀装置3の
前側には、刈取前処理装置7を上下回動自由に連結して
設ける。揚穀装置8と排出装置9とからなる一連の穀粒
搬送装置10をグレンタンク4から脱穀装置3の上方に
延長して旋回自由に装備する。排出装置9は、その基部
を揚穀装置8に連結して先端部に穀粒放出口11を開口
して構成すると共に、基部から先端部までの長さを伸長
及び短縮調節自由に構成する。放出口11は、排出装置
9が短縮して脱穀装置3の上方位置に収納状態にあると
き、左右の走行装置1、1’の仮想中心線(ハ)より一方
側(イ)に寄った位置で待機しているコンバインの穀粒搬
出装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
搬出装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインは、刈取穀稈を脱穀
する脱穀装置と、脱穀後の穀粒を収納貯溜するためのグ
レンタンクとを併設して刈取脱穀作業を連続的に行うこ
とができる構成としている。そして、グレンタンクは、
作業の進行にともなって順次貯溜される穀粒が満杯に達
すると、端部に装備した揚穀装置と排出装置から構成し
ている一連の穀粒搬送装置を利用して、貯溜穀粒を待機
中のトラックのタンクに搬出する構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からグレンタンク
に連結装備して、貯溜している穀粒を機外に搬出する一
連の穀粒搬送装置は、搬出作業時に畦際の農道に待機し
ているトラックのタンクまで先端の放出口が届くように
搬送筒を伸長する構成のものがあった。そして、この穀
粒搬送装置は、不使用時には搬送筒を短く縮小して脱穀
装置の上方かグレンタンクの上方に収納する構成であっ
た。
【0004】上述の如き伸長・短縮可能な搬送筒は、比
較的重い伸縮機構に連結し、更に、伸縮する搬送螺旋軸
を内装した構成であるから、重量的に重く、短縮時の収
納位置が車体の走行バランスに大きく影響を与えてい
た。しかも、グレンタンクは、走行車体の一側に搭載
し、刈取脱穀作業の進行に伴って脱穀された穀粒が供給
されて貯溜されるから、穀粒の増量に伴い重量が増し、
車体が片荷重の状態になってバランスを崩す問題点があ
る。
【0005】従来のコンバインは、前述のとおり短縮状
態の搬送筒の収納位置が走行車体のグレンタンク側に寄
っており、その上に、上述の如くグレンタンクに重量変
化が加わってくると、刈取脱穀作業が進むにつれて車体
がアンバランスとなり不安定な走行になる課題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、左右に走行装置1、1’を備えている車
体2上に、脱穀装置3を一方側(イ)にグレンタンク4を
他方側(ロ)に位置させて搭載し、前記脱穀装置3の前側
には、刈取装置5や穀稈搬送装置6を装備している刈取
前処理装置7を上下回動自由に連結して設け、前記グレ
ンタンク4から貯溜穀粒を機外に搬出する揚穀装置8と
排出装置9とからなる一連の穀粒搬送装置10をグレン
タンク4から前記脱穀装置3の上方に延長して旋回自由
に装備して設け、前記排出装置9は、その基部を前記揚
穀装置8に連結して先端部に穀粒放出口11を開口して
構成すると共に、基部から先端部までの長さを伸長及び
短縮調節自由に構成し、前記放出口11は、排出装置9
を短縮して収納したとき、前記左右の走行装置1、1’
の仮想中心線(ハ)より一方側(イ)に寄った位置で待機し
ているコンバインの穀粒搬出装置としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、その構成について述べる。
車体2は、ゴムを素材として成型したクロ−ラからなる
左右一対の走行装置1、1’を設け、乾田は勿論のこ
と、湿田においても沈下せずに走行できる構成としてい
る。そして、脱穀装置3は、上側に扱室があり、その下
側に選別室を配置して供給された穀稈を脱穀・選別する
構成とし、前述した車体2の一方側(イ)に位置させて搭
載している。
【0008】そして、グレンタンク4は、上記脱穀装置
3の側部に併設して前述した車体2の他方側(ロ)に位置
させて搭載し、その脱穀装置3から一番揚穀装置12を
介して搬送されてきた脱穀・選別後の穀粒を貯溜できる
構成としている。そして、このグレンタンク4は、図面
では省略しているが、従来から周知のように、その底部
に排出螺旋を軸装して設け、この排出螺旋の一端部を揚
穀装置8の下部まで延長して接続して構成している。
【0009】そして、穀粒搬送装置10は、上述の揚穀
装置8とこれに接続している伸縮自由の排出装置9とか
らなり、グレンタンク4に貯溜されている穀粒を機外に
搬出できる構成としている。以下、その構成を具体的に
説明する。まず、排出装置9は、基部を前記揚穀装置8
の上部に連結した固定搬送筒13と、その固定搬送筒1
3の先端側から摺動自由に嵌合したスライド搬送筒14
とから構成している。なお、スライド搬送筒14は、先
端部に穀粒放出口11を開口して搬送されてきた穀粒を
放出する構成としている。そして、スライド搬送筒14
は、固定搬送筒13に対して摺動自由に嵌合して伸縮可
能とし、前述の揚穀装置8から穀粒放出口11までの距
離を長短変更できる構成としている。そして、固定搬送
筒13は、基部を前記揚穀装置8に内装している揚穀螺
旋に伝動可能に連結した搬送螺旋15を内装して設け、
揚穀装置8から搬送穀粒を受け継いで搬送する構成とし
ている。更に、固定搬送筒13は、揚穀装置8の上部を
支点にして平面視において脱穀装置3やグレンタンク4
の上方を広範囲に旋回できるように枢着しており、その
上に、揚穀装置8との枢着部を支点にして先端側が上下
方向に回動できるように構成している。
【0010】なお、上述した固定搬送筒13の旋回運動
や上下回動運動は、グレンタンク4から穀粒を機外に搬
出する際に、穀粒放出口11の放出位置を選択して移動
するとき必要な機能である。そして、伸縮移動装置16
は、固定搬送筒13の上側に設けているカバ−17内に
軸装している螺旋軸18に移動部材19を螺合させて設
け、その螺旋軸18を正逆回転することにより移動部材
19を前後に移動させる構成としている。そして、モ−
タ−20は、前記固定搬送筒13の基端側の上部に装置
し、螺旋軸18を駆動する構成としている。なお、モ−
タ−20は、操縦席21におけるスイッチのON、OF
F操作により、正転又は逆転の駆動ができる構成として
いる。そして、スライド搬送筒14は、前述のとおり基
部側を固定搬送筒13に摺動自由に嵌合し、上述した移
動部材19に基部を連結して筒方向に摺動しながらスラ
イド可能に構成している。
【0011】そして、伸縮搬送螺旋22は、図5に示す
ように、スライド搬送筒14に内装して軸架するが、角
軸とした伝動軸23の先端をスライド搬送筒14の先端
部(穀粒放出口11の上方位置)に軸受装置24を介して
軸受し、基部を前述の固定搬送筒13の先端部に設けた
軸受装置25に摺動管26を介して摺動自由に軸受して
設け、この伝動軸23に伝動可能に軸着した螺旋部27
aと伸縮摺動部27bから構成している。そして、螺旋
部27aは、複数のうち最も先端部のものを前記伝動軸
23に一体回転可能に固定し、他は伝動軸23に摺動自
由に嵌合し、それぞれ伸縮摺動部27bを一体的に連結
して形成し、隣接の螺旋部27a内に隣接の伸縮摺動部
27bが嵌入して伸縮するように連結し、順次螺旋部2
7aと伸縮摺動部27bとを交互に連結して一連の伸縮
できる伸縮搬送螺旋22を構成している。そして、伝動
軸23は、スライド搬送筒14が固定搬送筒13の外周
に嵌合した状態で縮む方向に摺動するときには、固定搬
送筒13内に軸架している搬送螺旋15内に順次挿入さ
れながら摺動する構成としている。
【0012】そして、支持装置28は、上部に排出装置
9(スライド搬送筒14)に合わせた円弧形状の支持面
を形成して脱穀装置3の上面で中央位置に寄った部位に
設け、縮小した排出装置9を支持して収納保持する構成
としている。そして、排出装置9は、図1に示す平面視
のように、収納状態のときに、先端部の放出口11が左
右の走行装置1、1’の間において前後方向の仮想中心
線(ハ)より一方側(イ)、すなわち、脱穀装置3を搭載し
ている左側に寄った位置で待機できる構成としている。
【0013】このように、排出装置9は、脱穀装置3の
上方位置に収納された状態のときに、コンバインの平面
視における投影面内にあって、外部にはみ出さない構成
としている。したがって、車体2は、路上走行にあたっ
ても排出装置9が障害物に衝突する心配がなく安心して
走行できると共に、格納時も比較的狭いスペ−スに格納
できる利点がある。
【0014】そして、刈取前処理装置7は、前部の低位
置に分草杆29を設け、その後方に穀稈引起し装置30
を設け、低位置に刈取装置5を設け、更に、その刈取装
置5より後方上方に位置する脱穀装置3のフィ−ドチエ
ン31との間に穀稈搬送装置6を設けて一体的に枠組み
して構成し、脱穀装置3の前側に上下回動自由に支架し
て設けている。そして、刈取前処理装置7は、前述した
排出装置9が収納位置にあるとき、上方へ回動して非作
業位置まで上昇しても、排出装置9に衝突しない位置関
係を保つように構成している。この場合、刈取前処理装
置7は、通常、穀稈引起し装置30が上方に大きく突出
した構成になっているが、前述のとおり、排出装置9の
先端(穀粒放出口11)が後退した位置に収納できる構
成になっているから接触しないものとなった。
【0015】そして、排出装置9は、作業中に穀粒の放
出場所を照らすために、スライド搬送筒14の先端部に
作業灯32を設けて構成している。そして、作業灯32
は、車体2の電源からハ−ネス33を介して送電されて
いるが、このハ−ネス33は、図7に示すように、スラ
イド搬送筒14の外側に設けられ、固定搬送筒13側に
はハ−ネスに代えて金属の導電板34を設けて通電可能
に構成している。すなわち、導電板34は、固定搬送筒
13の上面に一体的に接合して設け、基部を電源側に接
続し先端部をスライド搬送筒14側に延長して設け、そ
のスライド搬送筒14の基部にある接点を介して前記ハ
−ネス33の始端部に接続して通電可能に構成してい
る。したがって、導電板34は、スライド搬送筒14が
伸縮作動するどの位置においても、接点が接触すること
により通電可能に構成している。このように構成する
と、作業灯32は、車体2の電源から導電板34の基部
に送電された電気が、その導電板34からスライド搬送
筒14の接点を介してハ−ネス33に送電されて点灯す
ることが出来る。この場合、導電板34は、途中位置の
どの部分からでもスライド搬送筒14の接点が接触して
おれば通電できるから伸縮の中間位置において作業灯3
2が点灯できる。
【0016】このように、導電板34は、ハ−ネスに代
えて設けたから、使用中の弛み、絡み、切断等の心配が
ほとんどなく、安全に使用できる利点がある。特に、本
発明の実施例のように、排出装置9が伸縮する構成の場
合には有効である。なお、スライド搬送筒14は、実施
例では省略しているが、先端部分に作業灯32の他に満
杯検出センサを設ける場合もあり、通電が必要である。
【0017】別実施例1 そして、排出装置9は、図8に示すように、伸長して車
体2から外方に延長するとバランスウエイトとして利用
することが出来る。すなわち、排出装置9は、車体2に
傾斜方向と傾斜度を検出する傾斜センサを装備し、検出
情報をコントロ−ラに入力する構成とし、一方、出力側
に制御モ−タ−Mを接続して出力信号に基づいて排出装
置9を伸縮制御する構成とする。すると、コントロ−ラ
は、制御モ−タ−Mを介して排出装置9を旋回しながら
自動的にスライド搬送筒14を伸縮制御しながら車体2
の傾斜を修正する傾斜制御を行うことが出来る。この傾
斜制御は、車体2の前後バランスの修正に効果的であ
り、特に、湿田作業において効果を発揮することができ
る。
【0018】別実施例2 別実施例2は、伸縮搬送螺旋22の強度を保持しながら
軽量化とコストの低減を図るために、合成樹脂材を素材
として使用する構成に関するものである。すなわち、伸
縮搬送螺旋22は、前述の実施例の項で述べたとおり、
螺旋部27aと伸縮摺動部27bを一組みとして交互に
連続状に連結して構成している。そして、螺旋部27a
は、穀粒の搬送を行うとき、スライド搬送筒14内にお
いて穀粒が充填された状態となって密度が高くなり、移
送圧を受ける。
【0019】そこで、まず、第1の例は、螺旋部27a
の製造にあたり、図9に示すように、螺旋40は、合成
樹脂材を素材として成型し、基部側40a(搬送穀粒を
受け取る側)の肉厚H1を、先端側40b(送り出し
側)の肉厚H2より厚くして強く構成している。つぎ
に、第2の例は、図10乃至図12に示すように、螺旋
部27aは、耐摩耗性を高めて更に強度を高めるために
螺旋40の基部側40a、外周部分40c、中心部分4
0dとに鉄材41をインサ−ト加工して構成している。
【0020】更に、第3の例は、図13に示すように、
螺旋部27aの製造にあたり、螺旋40は、合成樹脂材
を素材として成型し、根元側の肉厚H3を先端側の肉厚
4より厚くして構成している。そして、螺旋40は、
基部側40a(搬送穀粒を受け取る側)の肉厚を厚く
し、しかも、先端側も一定部分は厚く構成している。そ
して、肉厚部分の肉盛りは、螺旋40の搬送面の裏側に
盛った状態に肉付けして構成することにより、搬送障害
を起さないものとしている。
【0021】つぎに、第4の例は、図14に示すよう
に、伸縮搬送螺旋22(螺旋部27aと伸縮摺動部27
b)を合成樹脂材を素材にして成型加工するものであ
る。以上述べたように、別実施例2は、伸縮搬送螺旋2
2の製造にあたり、合成樹脂材を素材として強度を必要
とする部位の肉厚を厚くして成型したり、鉄材をインサ
−トすることによって、充分な強度を確保しながら、軽
量化が図られ、コストを低減することができる特徴を有
するものである。
【0022】別実施例3 別実施例3は、伸縮搬送螺旋22を製造するにあたり、
螺旋部27aと螺旋部27aとの間に介装されている伸
縮摺動部27bを、バネコンベヤ50によって構成して
いる。すなわち、伸縮搬送螺旋22は、図15、図16
に示すように、細いバネ材(針金)を螺旋状に巻く付け
て形成したバネコンベヤ50を伸縮摺動部27bに代え
て使用した構成である。
【0023】別実施例3に係る伸縮搬送螺旋22は、以
上のように構成されているから、スライド搬送筒14の
伸縮作動にともなってバネコンベヤ50部分が充分に対
応して伸縮することができ、全体として伸長、短縮ので
きる排出装置9となった。しかも、バネコンベヤ50
は、螺旋状に巻きつけられて螺旋部27aと共に伝動さ
れて一体に回転して搬送機能を発揮できる特徴もあわせ
て有するものである。
【0024】別実施例4 別実施例4は、図17に示すように、スライド搬送筒1
4と固定搬送筒13との接合部分から漏れ出る塵埃を脱
穀装置3に還流する装置である。すなわち、吸塵通路5
は、ジャバラ式のチュ−ブを利用して上部をスライド搬
送筒14と固定搬送筒13との接合部分の塵埃漏出部に
接続し、下部を脱穀装置3内の吸塵部分に連通して設け
ている。通常、スライド搬送筒14と固定搬送筒13と
の接合部分は、リング状金具を設けて穀粒や塵埃の漏れ
出しを防止する手段を取っているが実際には完全には防
止出来ない問題点がある。
【0025】以上のように構成すると、吸塵通路5は、
グレンタンク4内の穀粒を機外に搬出する作業中に、ス
ライド搬送筒14と固定搬送筒13との接合部分から漏
れ出る塵埃を吸塵して脱穀装置3に還元することができ
る。したがって、穀粒の搬出作業は、比較的清浄な空気
の中で行うことができてオペレ−タの健康を守ることが
出来る特徴がある。
【0026】つぎにその作用について説明する。まず、
エンジンを始動して機体の回転各部を駆動しながら走行
装置1、1’を伝動して車体2を前進させる。すると、
圃場の穀稈は、前部の刈取装置5によって刈り取られ、
穀稈搬送装置6に挾持されて搬送されフィ−ドチエン3
1に受け継がれる。このようにして脱穀装置3に供給さ
れた穀稈は、脱穀処理作用を受けた後、選別されて精選
された穀粒が一番揚穀装置12により揚穀され、グレン
タンク4に順次供給されて貯溜される。
【0027】このようにして、脱穀作業が進むと、グレ
ンタンク4は、脱穀作業に伴って処理された穀粒が貯溜
されて一定量に達し、タンク内部に装備されている満杯
センサ−の検出によって警報が発せられ、穀粒排出作業
に移る。オペレ−タ−は、車体2を畦際まで移動して農
道に待機しているトラックに近ずける。つぎに、排出装
置9は、その先端の穀粒放出口11をトラックのタンク
の上方に臨ませ、穀粒排出作業の準備をする。
【0028】このとき、スライド搬送筒14は、操縦席
21からのスイッチ操作によりモ−タ−20を駆動して
螺旋軸18を正転又は逆転させながら移動部材19を筒
方向に移動させて固定搬送筒13に摺動させながら前後
に伸縮させて先端部の穀粒放出口11をトラックのタン
クの上方位置に合わせる。そして、排出レバ−を入りに
操作すると、グレンタンク4の底部にある排出螺旋から
揚穀装置8、固定搬送筒13の搬送螺旋15、スライド
搬送筒14の伸縮搬送螺旋22が順次伝動されて回転を
開始する。
【0029】すると、グレンタンク4内の穀粒は、揚穀
装置8から固定搬送筒13に受け継がれて搬送螺旋15
の先端側に搬送され、スライド搬送筒14に受け継がれ
て搬送されて穀粒放出口11から機外に放出される。こ
のようにして、穀粒は、連続的に搬送されて取り出さ
れ、トラックのタンクに搬出されるものである。このよ
うにして、一連の穀粒搬出作業中が完了すると、排出装
置9は、伸びた状態で使用していたスライド搬送筒14
を固定搬送筒13側に縮小して支持装置28に支持させ
る位置に収納する。このとき、排出装置9は、スライド
搬送筒14の先端の穀粒放出口11が走行装置1、1’
の中間にある前後方向の仮想中心線(ハ)より一方側(イ)
側に寄った位置に待機することになる。
【0030】したがって、コンバインは、刈取脱穀作業
を再開すると、車体2の走行バランスが確保されて安定
した走行ができ、特に、湿田の作業において、極めて安
定した走行ができるものとなった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、左右に走
行装置1、1’を備えている車体2上の一方側(イ)に脱
穀装置3を、他方側(ロ)にグレンタンク4を位置させて
搭載し、前記脱穀装置3の前側には、刈取装置5や穀稈
搬送装置6を装備している刈取前処理装置7を上下回動
自由に連結して設け、前記グレンタンク4から貯溜穀粒
を機外に搬出する揚穀装置8と排出装置9とからなる一
連の穀粒搬送装置10をグレンタンク4から前記脱穀装
置3の上方に延長して旋回自由に装備して設け、前記排
出装置9は、その始端部を前記揚穀装置8に連結して終
端部に穀粒放出口11を開口して構成すると共に、始端
部から終端部までの長さを伸長及び短縮調節自由に構成
し、前記放出口11は、排出装置9が短縮して前記脱穀
装置3の上方位置に収納したとき、前記左右の走行装置
1、1’の仮想中心線(ハ)より一方側(イ)に寄った位置
で待機している構成であるから、刈取脱穀作業中におけ
る車体の走行バランスを確保して安定した走行ができる
効果を有し、特に、湿田走行の性能を著しく向上した特
有のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、正面図である。
【図3】本発明の実施例であって、背面図である。
【図4】本発明の実施例であって、側面図である。
【図5】本発明の実施例であって、切断側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、作用側面図である。
【図7】本発明の実施例であって、作用側面図である。
【図8】本発明の別実施例1であって、作用側面図であ
る。
【図9】本発明の別実施例2であって、側面図である。
【図10】本発明の別実施例2であって、側面図であ
る。
【図11】本発明の別実施例2であって、断面図であ
る。
【図12】本発明の別実施例2であって、断面図であ
る。
【図13】本発明の別実施例2であって、側面図であ
る。
【図14】本発明の別実施例2であって、斜面図であ
る。
【図15】本発明の別実施例3であって、側面図であ
る。
【図16】本発明の別実施例3であって、側面図であ
る。
【図17】本発明の別実施例4であって、側面図であ
る。
【符号の説明】
1、1’ 走行装置 2 車体 3
脱穀装置 4 グレンタンク 5 刈取装置 6
穀稈搬送装置 7 刈取前処理装置 8 揚穀装置 9
排出装置 10 穀粒搬送装置 11 穀粒放出口 (イ) 一方側 (ロ) 他方側
(ハ) 仮想中心線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に走行装置1、1’を備えている車
    体2上の一方側(イ)に脱穀装置3を、他方側(ロ)にグレ
    ンタンク4を位置させて搭載し、前記脱穀装置3の前側
    には、刈取装置5や穀稈搬送装置6を装備している刈取
    前処理装置7を上下回動自由に連結して設け、前記グレ
    ンタンク4から貯溜穀粒を機外に搬出する揚穀装置8と
    排出装置9とからなる一連の穀粒搬送装置10をグレン
    タンク4から前記脱穀装置3の上方に延長して旋回自由
    に装備して設け、前記排出装置9は、その基部を前記揚
    穀装置8に連結して先端部に穀粒放出口11を開口して
    構成すると共に、基部から先端部までの長さを伸長及び
    短縮調節自由に構成し、前記放出口11は、排出装置9
    を短縮して前記脱穀装置3の上方位置に収納したとき、
    前記左右の走行装置1、1’の仮想中心線(ハ)より一方
    側(イ)に寄った位置で待機しているコンバインの穀粒搬
    出装置。
JP14761997A 1997-06-05 1997-06-05 コンバインの穀粒搬出装置 Pending JPH10337120A (ja)

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