JPH10336803A - 電動車両の制御装置 - Google Patents

電動車両の制御装置

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JPH10336803A
JPH10336803A JP10020401A JP2040198A JPH10336803A JP H10336803 A JPH10336803 A JP H10336803A JP 10020401 A JP10020401 A JP 10020401A JP 2040198 A JP2040198 A JP 2040198A JP H10336803 A JPH10336803 A JP H10336803A
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    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/04Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L7/00Electrodynamic brake systems for vehicles in general
    • B60L7/003Dynamic electric braking by short circuiting the motor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/74Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with electrical assistance or drive

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動車両の搭乗者が制動の開始時に衝撃を受
けることがない。 【解決手段】 車両を推進させる方向に加わる操作力を
検知する操作部34R、34Lと、この操作部に車両を
推進させる操作力が入力されると、この操作力に基づい
た駆動力をモータ12R、12Lに出力させる制御回路
24とを、備え、操作力が付与されていないとき、制御
回路24は、制動力を零から徐々に増大させる制動力付
与手段(ステップS48)を、備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動車椅子
のような電動車両の制御装置に関し、特に車両を制動で
きるものに関する。
【0002】
【従来の技術】電動車両、例えば電動車椅子の制動装置
としては、機械的な制動装置を設けた上に電気的な制動
装置を使用することがある。電気的な制動装置の一例が
実公昭61−5841号公報に開示されている。この制
動装置は、操作部の操作が解除されたと判断すると、制
動が開始されるものであって、制動の開始時にモータの
両端を抵抗器を介して接続して、緩やかな発電制動を行
い、モータの発電電圧が低下すると、モータの両端を直
接に短絡するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の制動装置では、
抵抗器で制動力を制御するため、車両の走行速度に依存
して初期制動力が定まる。従って、車両の走行速度が、
或る程度生じていると、比較的大きい値の抵抗器を使用
したとしても、大きな制動力が急激に付与され、電動車
椅子に衝撃が発生する。この衝撃で搭乗者の安全が確保
できないおそれや、衝撃の反動で操作部が大きく操作さ
れ、車両の挙動が安定しなくなるおそれがある。
【0004】本発明は、制動の開始時に衝撃を発生させ
ることがない制動装置を備えた電動車両の制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両を推進させるための電気信号を操作に応じて出力す
る操作部と、この操作部からの電気信号に基づいて駆動
力をモータに出力させる制御部とを備えている。前記操
作部の操作が解除されたと判断すると、制動力を零から
徐々に増大させる制動力付与手段が、前記制御部に設け
られている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、操作部を操
作すると、操作部からの電気信号に基づいてモータが駆
動力を発生し、車両が推進される。操作部の操作が解除
されると、制動力付与手段が、制動力を零から徐々に増
加させていくので、急激な衝撃を発生させることなく、
車両は制動される。
【0007】請求項2記載の発明は、車両を推進させる
ための電気信号を出力する操作部と、この操作部からの
電気信号に基づいて駆動力をモータに出力させる制御部
とを備えている。前記操作部の操作が解除されたと判断
すると、前記モータに制動力を発生させるための制動力
指令を零から徐々に増大させる制動力付与手段が、前記
制御部に設けられている。
【0008】請求項2記載の発明によれば、操作部を操
作すると、操作部からの電気信号に基づいてモータが駆
動力を発生し、車両が推進される。操作部の操作が解除
されると、制動力付与手段が、制動力指令を零から徐々
に増大させる。これによって、モータが制動力を徐々に
増大させて行くので、急激な衝撃を発生させることな
く、車両は制動される。
【0009】請求項3記載の発明は、車両を推進させる
方向に加わる操作力を検知する操作部と、この操作部に
車両を推進させる操作力が入力されると、この操作力に
基づいた駆動力をモータに出力させる制御部とを、備え
ている。制御部には、制動力付与手段が設けられてい
る。制動力付与手段は、操作力が付与されていないと判
断すると、前記モータに制動力を発生させるための制動
力指令を零から徐々に増大させる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、車両を推進
するための操作力が、操作部に付与されると、この操作
力に基づいてモータが駆動力を発生する。この駆動力と
操作力とによって、車両が推進される。操作部に操作力
が付与されていないとき、制動力付与手段が、制動力指
令を発生し、車両を制動する。しかも、その制動力指令
は、零から徐々に増大するので、急激に制動がかから
ず、車両に衝撃を発生させることがない。また、この衝
撃に基づいて操作力が急激に変動して、駆動力が不安定
となるおそれも解消される。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記制御部は、操作力が付与されていな
い際の操作力の値を零と設定すると共に、例えば操作力
の絶対値が基準値に達すると前記駆動力を発生させるも
のであり、例えば操作力の絶対値が前記基準値よりも小
さく且つ零よりも大きい判別値以下となると、操作力が
付与されていないと判断する。
【0012】請求項4記載の発明によると、請求項3記
載の発明と同様に、操作力が付与されていないとき、制
動力を零から徐々に増加させる。この操作力が付与され
ていないと判断されるのは、操作力の絶対値が、駆動力
を発生させるために設定されている基準値よりも小さく
設定されている判別値以下のときである。従って、若干
の操作力が操作部に付与されていても、制動力が車体に
付与されており、車体を制動することができる。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記駆動力を発生させると、前記制御部
が、前記操作力の値と前記基準値との差を駆動力の変化
量とし、これを加味して新たな駆動力を算出する。
【0014】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様に操作力が基準値に達したときから駆動
力が発生する。この駆動力は、操作力の値と基準値との
差が、前回の駆動力に加味されて、算出される。従っ
て、所望の駆動力が得られるように、操作力を操作部に
付与した後には、操作部に付与する操作力を基準値に維
持すると、所望の駆動力が継続して得られる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記制御部が、操作部の操作力が付与され
ていない際の操作力の値を零と設定し、この操作力の値
に基づいて駆動力を発生させる駆動モードと、前記制動
力付与手段を作動させる制動モードとを、選択して切り
換える。さらに、制御部は、いずれのモードも選択され
ていない条件下で、例えば前記操作力の絶対値が前記判
別値以下であると制動モードを選択する。
【0016】請求項6記載の発明によれば、操作力の絶
対値が判別値以下であると、制動モードに切り換えら
れ、徐々に制動力が車両に付与される。従って、操作力
が判別値以下に小さくなるだけで、自動的に制動モード
に切り換えられる。
【0017】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明において、例えば操作力の絶対値が判別値よりも大
きい基準値以上であると駆動モードが選択される。
【0018】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明と同様に、操作力の絶対値が判別値以下である
と、制動モードに切り換えられ、徐々に制動力が車両に
付与され、操作力の絶対値が基準値以上となると、駆動
モードに切り換えられる。従って、操作力の値に基づい
て特別な切換手段を要することなく、自動的に駆動モー
ド、制動モードに切り換えられ、操作しやすいものとな
る。
【0019】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
発明において、前記制御部が、前記制動モードが選択さ
れてから所定時間経過後に、前記制動力付与手段を作動
させる。
【0020】請求項8記載の発明によれば、制動モード
が選択されても、制動力付与手段は、直ちに作動せず、
所定時間の経過後に作動する。従って、例えば、操作者
が一時的に操作力を判別値以下の値としても、直ちに制
動力の付与が開始されない。所定時間内に操作力が、再
び判別値よりも大きくなると、制動力が付与されず、制
動モードが解除されるので、誤って制動力が付与される
ことはない。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記制動モードが選択されると、前記車両
が所定速度に達したとの条件で、前記制御部が前記制動
力付与手段を作動させる。
【0022】請求項9記載の発明によれば、制動モード
が選択されても、直ちに制動力付与手段は作動せず、車
両が所定速度に達したときに、制動力付与手段が作動す
る。従って、例えば車両の速度が所定速度以上である
と、直ちに制動力の付与が開始されるが、車両の速度が
所定速度よりも遅い速度であると、制動力は付与されな
い。よって、操作力が判別値以下となったときであって
も、車両の速度が所定速度よりも遅いと、元々制動する
必要がないので、制動されない。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
発明において、前記制御部が、前記制動モード及び駆動
モードのいずれのモードも選択されていないとの条件
で、オフモードと判断して、前記モータへの出力を停止
する。
【0024】請求項10記載の発明によれば、駆動モー
ドでも制動モードでもないとき、オフモードと判断さ
れ、モータには駆動力も制動力も付与されない。例えば
制動モードから駆動モードへ直ちに切り換えると、急激
に車両が駆動される可能性があり、車両に衝撃が発生す
る。これを防止するため、モータをフリーの状態にする
オフモードが設けられている。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項7記載の
発明において、前記制御部が、前記制動モードが選択さ
れているとの条件で、操作力の絶対値が基準値よりも小
さく、且つ判別値よりも大きい値となると、制動力を徐
々に開放させる。
【0026】請求項11記載の発明によれば、制動モー
ドにおいて、操作者が駆動モードに移行しようとすると
き、その途中で、操作力の絶対値が、基準値よりも小さ
く、且つ判別値よりも大きい値となると考えられる。制
動モードから一気に駆動モードに移行すると、衝撃が発
生するので、上記のような操作力の値のとき、徐々に制
動力を開放し、駆動モードに移行しても衝撃が加わらな
いようにしている。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項6記載の
電動車両の制御装置において、前記制動モードが選択さ
れると、前記制動力付与手段が、前記操作力の値を、零
を含む零領域と、この零領域の外側に設定される領域と
に分割し、前記操作力の値が前記零領域であると、前記
制動力指令を予め設定された上限値まで増加させると共
に、前記外側に設定された領域であると、前記制動力指
令を前記上限値よりも所定値低い値を上限として増加さ
せる。
【0028】請求項12記載の発明によれば、制動力は
予め定めた値まで増加すると、それ以上には増加しな
い。この値は、操作力の値が零領域にあるとき、即ちほ
とんど操作力を付与していないときには、大きな値と
し、操作力の値が零領域の外側にある時、即ちわずかに
操作力を付与しているときには、小さな値としている。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項6記載の
電動車両の制御装置において、前記制動モードが選択さ
れると、前記制動力付与手段が、前記操作力の値に応じ
て、前記制動力指令の上限値を設定するものであり、前
記操作力の値が零に近いほど、前記制動力指令の上限値
が高く設定される。従って、操作力の値が零に近いほど
大きな制動力で制動状態が維持され、操作力の値が零か
ら遠いほど小さな制動力で制動状態が維持される。
【0030】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明と同様に、制動力の値は予め定めた値まで
増加すると、それ以上には増加しない。この値は、操作
力の値が零に近いほど、即ち操作力が付与されていない
程度が大きいほど、大きな値とされている。従って、操
作力の値が零に近いほど大きな制動力で制動状態が維持
され、操作力の値が零から遠いほど小さな制動力で制動
状態が維持される。
【0031】請求項14記載の発明は、請求項1記載の
発明と同様に、操作部と、制御部とを備えている。制御
部は、操作部の操作か解除されたと判断すると、前記モ
ータに発電制動力を発生させるものであって、この発電
制動力を零から徐々に増大させる制動力付与手段を有し
ている。
【0032】請求項14記載の発明によれば、操作部の
操作が解除されると、発電制動力が徐々に増加してい
き、車両に衝撃が発生することはないし、機械的な制動
装置を使用しなくても制動できる。
【0033】請求項15記載の発明は、請求項3記載の
発明と同様に、操作部と、制御部と、制動力付与手段を
有している。制動力付与手段はモータに発電制動させる
ものであり、この発電制動力を発生させる制動力指令が
零から徐々に増大させられる。
【0034】請求項15記載の発明によれば、制動力は
発電制動によって発生されている。従って、機械的な制
動をしなくても制動できる。
【0035】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の発明において、前記制御部が、前記モータをPWM制
御し、前記制動力付与手段は、前記制動力指令であるP
WM信号の値例えばPWM信号のデュティ比を変化させ
ている。
【0036】請求項16記載の発明によれば、モータは
PWM制御されている。従って、制動モードにおいて、
PWM信号における例えば高レベルの期間、モータを短
絡させることによって発電制動を行うことができる。こ
の高レベルの期間が、デュティ比を徐々に零から増加さ
せることによって長くなり、これにつれて発電制動が行
われている期間も徐々に長くなり、付与される制動力が
徐々に増加する。
【0037】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の電動車両の制御装置において、前記PWM信号は、出
力されるごとに、一定値が増分される。
【0038】請求項17記載の発明によれば、PWM信
号の1周期において例えば高レベルが占める期間が一定
値ずつ増加させられる。従って、制動力を発生するため
のPWM信号は一定の比率で増加していく。
【0039】請求項18記載の発明では、請求項16記
載の電動車両の制御装置において、前記PWM信号に
は、前記PWM信号が出力されるごとに算出された所定
値が増分される。
【0040】請求項18記載の発明によれば、PWM信
号の1周期において例えば高レベルが占める期間が徐々
に増加させられるが、その増加率は一定ではなく、状況
に応じて変化する。従って、例えば制動力を急激に増加
させたい期間では、所定値を大きくすることによって対
処でき、制動力を緩やかに増加させたい期間では、所定
値を小さくすることによって対処できる。
【0041】請求項19記載の発明は、請求項3記載の
発明と同様な操作部と、制御部と、モータに逆転制動力
を発生させるものであって、この逆転制動力を発生させ
る制動力指令を零から徐々に増加させる制動力付与手段
を有している。
【0042】請求項19記載の発明によれば、制動力付
与手段は、発電制動ではなく、逆転制動を採用してい
る。
【0043】請求項20記載の発明では、請求項19記
載の電動車両の制御装置において、前記制御部は、前記
車両の速度が零と判断されたとき、その時点での制動力
指令の値を保持している。
【0044】請求項20記載の発明によれば、車両の速
度が零となったとき、そのときの逆転制動力が保持され
ているので、例えば下りの坂道等において逆転制動によ
って車両を停止させたときでも、その停止状態を維持す
ることができ、勝手に車両が坂道を移動することを防止
できる。
【0045】請求項21記載の発明は、請求項3記載の
発明と同様な操作部と、制御部とを、備えている。制御
部は、前記操作部の操作力が付与されていない際の前記
操作力の値を零と設定すると共に、この操作力の値に基
づいて駆動力を発生させる駆動モードと、制動力を発生
させる制動モードとを選択して切り換える。さらに、制
御部は、この制動モードが選択されると、制動力指令を
零から徐々に増大させる制動力付与手段を有している。
この制動モードは、いずれのモードも選択されていない
との条件で、例えば前記操作力の絶対値が、前記零より
大きい判別値以下であると、選択されるものであり、前
記制動力付与手段は、操作力の値が変化したか否かを判
断して制動力指令の値の変分を決定し、この変分を加味
した前記制動力指令を出力する。
【0046】請求項21記載の発明によれば、制動モー
ドにおいて、制動力指令は零から徐々に増加するが、そ
の制動力指令は、操作力の値が変化したか否かによって
変化する。従って、操作者が、例えば制動モードから駆
動モードに移行させる意思があって、そのために操作力
を変化させている場合、その意思に沿った状態に制動力
指令を変化させることができる。
【0047】請求項22記載の発明は、請求項3記載の
発明と同様な操作部が、車体の左右両側に設けられ、さ
らに、制御部が設けられている。制御部は、操作部に操
作力が付与されていない際の操作力の値を零と設定する
と共に、この操作力の値に基づいて駆動力を発生させる
駆動モードと、制動力を発生させる制動モードとを選択
して切り換える。さらに、制御部は、制動モードが選択
されると、制動力指令を零から徐々に増大させる制動力
付与手段を有している。この制動モードは、いずれのモ
ードも選択されていないとの条件で、例えば左右の操作
部の操作力の絶対値が前記零より大きい判別値以下であ
ると、選択される。制動力付与手段は、左右の操作部の
操作力の値が変化したか否かを判断して、制動力指令の
値の変分を決定し、この変分を加味して、制動力指令を
零から徐々に発生させる。
【0048】請求項22記載の発明によれば、左右の操
作部に付与された操作力が、共に判別値以下となると、
制動モードが開始され、制動力指令が徐々に増大する。
この制動力指令は、左右の操作力の変化に応じて、例え
ば増加、減少、維持のように変化する。制動モードにお
いて、運転者が制動状態を維持しようとしているか、制
動モードから駆動モードに移行しようとしているかによ
って、左右の操作力を変化させる。この変化から操作者
の意思を読み取り、その意思に応じた状態に制動状態を
変化させている。
【0049】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の発明において、前記制御部は、前記いずれのモードも
選択されていないとの条件で、左右の操作部のいずれか
の操作力の例えば絶対値が判別値よりも大きい基準値以
上であると、駆動モードを選択する。
【0050】請求項23記載の発明によれば、制動モー
ドにおいて、左右の操作力が変化すると、その変化に応
じて、制動力指令の変分が調整されている。例えば駆動
モードに移行する意思があると、その意思に沿った状態
に制動力指令の変分が変更されている。この状態で、左
右いずれかの操作力が基準値以上に変化すると、駆動モ
ードに移行される。しかし、先に駆動モードへの移行に
備えた状態に制動力が変化させられているので、衝撃を
発生させることなく、速やかに移行が行える。
【0051】請求項24記載の発明では、請求項22記
載の発明において、制動力付与手段が、左右の操作力の
値が共に変化なしと判断すると、制動力指令を増加させ
る変分を選択する。
【0052】請求項24記載の発明によれば、左右の操
作力が、共に変化しない場合、電動車両の操作者は、操
作部から手を離していると、推測できる。従って、制動
力を増加させ、確実な制動状態を確保する。
【0053】請求項25記載の発明では、請求項24記
載の電動車両の制御装置において、前記制動力付与手段
は、操作力の値を、零を含む範囲に設定される零領域
と、この零領域の外側に設定される領域とに分割する。
前記変分は、前記左右の操作力の値が属する領域の組合
せによって決定される。
【0054】請求項25記載の発明によれば、請求項2
2記載の発明と同様、左右の操作力が変化していない場
合でも、操作部が把持されている可能性があるので、左
右の操作力が、零領域、零領域の外側の領域のいずれに
存在しているかに応じて、制動力指令を増加させる変分
を、異なるものとして、操作力の状況に応じた制動状態
を確保することができる。
【0055】請求項26記載の発明は、請求項25記載
の電動車両の制御装置において、前記左右の操作力の値
が共に前記零領域にあると、前記増加させる変分が最も
大きい値とされる。
【0056】請求項26記載の発明によれば、2つの操
作力は、共に変化してなく、かつ零領域に存在している
ので、即ち、操作力は、左右の操作部に殆ど付与されて
いない状態を維持しているので、操作部から完全に操作
者が手を離したものと判断できる。従って、制動状態を
確実に維持するように制動力を大きくするため、増分が
最も大きくされている。
【0057】請求項27記載の発明は、請求項22記載
の電動車両の制御装置において、前記制動力付与手段
は、左右の操作力の値が共に変化ありと判断されると、
前記制動力指令を減少させる値または零値を選択する。
【0058】請求項27記載の発明によれば、左右の操
作力が共に変化していると、電動車両の操作者は、操作
部を把持していると判断できるので、駆動モードへの移
行時に急激に駆動力が生じて電動車両に衝撃が発生した
り、これに基づき操作力が不安定となったりしないよう
にするため、少なくとも制動力を増加させることなく、
現状の制動力を維持するか、現状よりも制動力を減少さ
せる。
【0059】請求項28記載の発明は、請求項27記載
の電動車両の制御装置において、前記制動力付与手段
は、操作力の値を、零を含む範囲に設定された零領域
と、この零領域の外側に設定された領域とに分割し、左
右の操作力が共に前記零領域にあると、前記変分を零と
して、前記制動力指令の値を維持させる。
【0060】請求項28記載の発明によれば、左右の操
作力が共に変化しているけれど、その変化は、零領域内
における変化であるので、操作部が把持されているの
か、外部要因により、操作力の変化があるので判断でき
ない。そこで、変分を零として、制動力を保持してお
く。
【0061】請求項29記載の発明は、請求項22記載
の発明において、前記制動力付与手段は、操作力の値
を、零を含む範囲に設定された零領域と、この零領域の
外側に設定された領域とに分割し、一方の操作部の操作
力の値が変化ありで、且つ他方の操作部の操作力の値が
変化なしと判断されると、これらの操作力の値が属する
領域の組合せに応じて、前記変分として、制動力指令を
増加させる増分値、制動力指令を維持する零値若しくは
制動力指令を減少させる減少値のうちいずれかが選択さ
れる。
【0062】請求項29記載の発明によれば、左右の操
作力の一方が変化し、他方が変化していない場合であっ
て、両操作力が零領域と外側領域とのどれかに位置して
いる場合、操作部が把持されているとも判断できるし、
一方の操作力の変化が外部要因(振動等)であって、操
作部が把持されていないとも判断できる。そこで、各操
作力が、各領域のいずれに存在するかによって、制動力
指令の増加、減少または現状維持するために、変分を増
加、減少または零としている。
【0063】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の電動車両の制御装置において、前記制動力付与手段
は、左右の操作力が共に前記零領域にあると判断したと
き、前記変分として制動力指令を増加させる増分値を使
用している。
【0064】請求項30記載の発明によれば、一方の操
作力が変化し、他方が変化していないとしても、両操作
力が共に零領域に存在しているので、操作部は把持され
ていないと判断した方が安全である。そこで、制動力の
変分を増加させて、制動力をを増加させている。
【0065】請求項31記載の発明は、請求項29記載
の発明において、前記制動力付与手段は、一方または他
方の操作部の操作力の値が前記零領域にあり、残りが前
記零領域の外側領域にあると判断すると、前記変分を零
とする。
【0066】請求項31記載の発明によれば、一方の操
作力が変化し、他方が変化していないとしても、変化し
た操作力が零領域に存在し、変化していない操作力が零
領域の外側領域に存在するので、操作部を把持している
のか否か明確ではない。そこで、制動力指令を増減させ
ることなく、現状を維持している。
【0067】請求項32記載の発明は、請求項29記載
の発明において、前記制動力付与手段は、前記左右の操
作力の値が共に零領域の外側領域にあると判断すると、
前記変分を減少値とする。
【0068】請求項32記載の発明によれば、操作力の
一方が変化し、他方が変化していない状態であって、か
つ両操作力が零領域の外側領域に存在すると、操作部は
把持されていると推測できる。そこで、制動力指令の変
分を減少させて、制動力を減少させ、駆動モードに移行
しても、車両に衝撃が発生しないようにしている。
【0069】請求項33記載の発明は、車体の左右両側
に設けられ、車両を推進させる方向に加わる操作力を検
知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操作力
が入力されると、この操作力に基づいて算出された駆動
力をモータに出力させる制御部とを、備えている。制御
部は、前記操作部の操作力が付与されていない際の値を
零と設定すると共に、この操作力の値に基づいて駆動力
を発生させる駆動モードと、制動力を発生させる制動モ
ードとを選択して切り換える。制御部は、制動モードが
選択されると、制動力指令を零から徐々に増大させる制
動力付与手段を有している。いずれのモードも選択され
ていないとの条件で前記左右の操作部の操作力の値が絶
対値として前記零よりも大きい判別値以下であると、制
動モードが、選択される。前記制動力付与手段は、前記
操作力の値を、零を含む範囲に設定された零領域と、こ
の零領域の外側に設定される領域とに分割し、左右の操
作部の操作力の値が属する領域の組合せで制動力指令の
変分を決定し、この変分を加味した前記制動力指令を出
力する。
【0070】請求項33記載の発明によれば、操作力が
判別値以下となっても、操作力の領域に応じて操作部が
把持されているのか、完全に手を離しているのかを判断
しようとしている。従って、2つの操作力がいずれの領
域に存在するかによって、変分を増加、減少または零に
している。
【0071】請求項34記載の発明では、請求項33記
載の発明において、左右の操作力の値が共に前記零領域
にあると、前記変分が最大値とされ、左右の操作力の値
が共に前記零領域の外側領域にあると、前記変分が最小
値とされる。
【0072】請求項34記載の発明によれば、左右の操
作力が共に零領域に存在すると、操作部から手を離して
いると推察されるので、制動力を大きくするため、制動
力の変分を増加させている。また、操作力が共に零領域
の外側領域に存在していると、操作部を操作する意向と
推察されるので、変分を最小値としている。
【0073】請求項35記載の発明は、車両を推進させ
るための電気信号を操作に応じて出力する操作部と、こ
の操作部からの電気信号に基づいて駆動力をモータに出
力させる制御部とを備えた電動車両の制御装置におい
て、前記制御部に、操作が解除されたと判断すると、車
両の速度が予め定めた基準速度まで低下するように制動
力を零から徐々に増大させる制動力付与手段を設けてあ
る。
【0074】請求項35記載の発明によれば、操作部の
操作が解除されると、車両の速度が予め定めた基準速度
まで徐々に低下させられるので、急激な衝撃が加わるこ
となく、基準速度にまで速度を低下させることができ
る。
【0075】請求項36記載の発明は、車両を推進させ
る方向に加わる操作力を検知する操作部と、この操作部
に車両を推進させる操作力が入力されると、この操作力
に基づいた駆動力をモータに出力させる制御部とを、備
えた電動車両の制御装置において、前記制御部に、操作
力が付与されていないと判断すると、車両の速度が予め
定めた基準速度まで低下するように前記モータに制動力
を発生させるための制動力指令を零から徐々に増大させ
る制動力付与手段を設けている。
【0076】請求項36記載の発明によれば、操作力が
操作部に付与されていないとき、モータに制動力を発生
させるための制動力指令が徐々に零から増大するので、
急激な衝撃が加わることなく、基準速度にまで速度を低
下させることができる。
【0077】請求項37記載の発明は、請求項36記載
の電動車両の制御装置において、前記制動力指令手段
は、車両が基準速度に達すると、制動力指令を徐々に減
少させるものである。
【0078】請求項37記載の発明によれば、車両の速
度が基準速度に達すると制動力指令を徐々に減少させて
いるので、車両の速度が基準速度よりも大きく離れた速
度にまで低下することはない。
【0079】請求項38記載の発明は、請求項3記載の
発明と同様に、操作部と、制御部とを備え、操作力が所
定時間変化しないとの条件で異常と判断して、前記モー
タに制動力を発生させる制動力指令を零から徐々に増大
させる制動力付与手段が、前記制御部に設けられてい
る。
【0080】請求項38記載の発明によれば、操作力が
所定時間以上変化しないのは、操作部等の異常と考えら
れる。そこで、操作力付与手段が、零から制動力を徐々
に増加させて、車両を制動し、安全性を確保する。
【0081】
【発明の実施の形態】
電動車椅子の機械的構成について 本発明の実施の形態は、本発明を電動車両、例えば電動
車椅子に実施したものである。図2、図3に示されてい
るように、電動車椅子2は、車体4を有している。車体
4は、パイプ状のフレームからなっている。この車体4
を図3に示されているように、背面から見た場合、車体
4の中央に搭乗者が座る布製のシート6が張られてい
る。この車体4の両側の後ろ側には、駆動輪8R、8L
が取り付けられている。車体4の両側の前側には、補助
輪10R、10Lが取り付けらている。なお、図2で
は、車体4の構成が明確に分かるように、駆動輪8R
は、細線で示されている。
【0082】車体4の両側には、駆動輪8R、8Lを駆
動するための駆動部ユニット、例えば電気モータ12
R、12Lが設けられている。これらモータ12R、1
2Lは、駆動輪8R、8Lに結合されている。モータ1
2R、12Lは、駆動輪8R、8L内に設けることもで
きる。これらモータ12R、12Lを制御するための制
御装置14R、14Lが車体4に設けられている。制御
装置14Rは、車体4の右側の肘掛け16Rの下方に配
置され、制御装置14Lは、車体の左側の肘掛け16L
の下方に配置されている。制御装置14R、14Lやモ
ータ12R、12Lを作動させるためのバッテリー18
R、18Lが肘掛け16R、16Lの内部、または布製
シート6の背面に設けられている2つの背もたれ20の
内部に収容されている。
【0083】電動車椅子の電気回路について 図4に示すように、制御装置14Rには、電源回路17
が設けられている。この電源回路17には、バッテリー
18Rから直流電圧が供給されると共に、制御装置14
L及び伝送ケーブル19を介してバッテリー18Lから
も直流電圧が供給されている。電源回路17は、供給さ
れた直流電圧を駆動回路22R、22Lに適した電圧及
び制御部、例えば制御回路24に適した電圧にそれぞれ
変換する。
【0084】駆動回路22Rは制御装置14Rに設けら
れ、駆動回路22Lは制御装置14Lに設けられてい
る。駆動回路22R、22Lは、例えば半導体スイッチ
ング素子のブリッジ回路を含んでいる。これら駆動回路
22R、22Lには、電源回路17から直流電圧が供給
される。各半導体スイッチング素子には、制御装置14
R内に設けられた制御回路24からパルス幅制御(PW
M)信号が供給されて、このPWM信号に従って、上記
供給された直流電圧の平均値を変更してモータ12R、
12Lを駆動する。また、半導体スイッチング素子は、
モータ12R、12Lが回転している状態で、上記電圧
の供給を停止し、モータ12R、12Lそれぞれの両端
を短絡開放して、発電制動する。
【0085】制御装置14Rには、この他に制御回路2
4等を作動させるためのスイッチ26や、制御回路24
等が作動していることを示すための表示灯28が設けら
れている。また、バッテリー18R、18Lを充電器2
9によって充電するための充電端子30も、制御装置1
4Rに設けられている。
【0086】制御回路24は、例えばマイクロプロセッ
サを含み、これには、操作力検知部32R、32Lから
操作信号が供給されている。操作力検知部32R、32
Lは、図2及び図3に示されているように、車体4の背
部の両側から後方に互いに平行に突出した2つのハンド
ル33R、33Lを有している。操作力検知部32R、
32Lは、介護者がハンドル33R、33Lに付与した
操作力をそれぞれ独立して検出して、操作信号を発生す
る。なお、操作力検知部32Rに付与された操作力は、
車体4を介して駆動輪8Rに伝達され、駆動輪8Rが駆
動される。同様に、操作力検知部32Lに付与された操
作力によって駆動輪8Lが駆動される。
【0087】操作力検知部32R、32Lは、例えば内
部にポテンショメータを含み、ハンドル33R、33L
が中立位置(操作力が付与されていないときのハンドル
33R、33Lの位置)から前方または後方に操作され
たとき、その操作力に従ってポテンショメータの値が変
化する。この値の変化が検出され、操作信号が生成され
る。なお、ポテンショメータに代えて、ストレインゲー
ジを含むブリッジ回路を使用することもできる。
【0088】操作力検知部32R、32Lからの操作信
号は、操作力が付与されていない状態では、所定の電圧
値である。電動車椅子2を前進させる方向の操作力がハ
ンドル33R、33Lに付与されたとき、その操作力に
応じて操作信号である電圧値は上記所定の電圧値から上
昇する。電動車椅子2を後退させる方向の操作力がハン
ドル33R、33Lに付与されたとき、その操作力に応
じて操作信号の値は上記所定の電圧値から低下する。こ
の操作信号は、制御回路24に供給され、上記所定の電
圧値が減算されて、図5に示すように、操作力が付与さ
れていないときに0で、前進方向の操作力が付与された
とき正の値であり、後退方向の操作力が付与されたとき
負の値となる操作力検知信号FinR、FinLに変換
される。
【0089】操作力検知部としては、図示したものの他
に、駆動輪8R、8Lに設けられているハンドリム36
R、36Lに、搭乗者が付与した操作力をそれぞれ独立
して検出するように、ハンドリム36R、36Lに設け
られたものを使用することもできる。
【0090】なお、この電動車両2には、機械的制動装
置も設けられており、その操作ハンドル38R、38L
が、ハンドル34R、34Lの下方に設けられている。
【0091】制御回路の処理について 制御回路24は、駆動モード、制動モード、オフモード
及び異常モードのうちいずれかのモードの処理を実行す
る。駆動モードは、操作力に応じて電動車椅子を推進さ
せるようにモータ12R、12Lを駆動するモードであ
る。制動モードは、操作力が付与されなくなったとき
に、モータ12R、12Lを制動するモードである。オ
フモードは、駆動モードから制動モードに移行する場
合、或いは逆に制動モードから駆動モードに移行する場
合に、モータ12R、12Lの出力を停止させるモード
である。異常モードは、電動車椅子に異常が生じた場合
に、モータ12R、12Lを停止させるモードである。
【0092】制御回路24は、駆動モードにおいて、後
述するようにモータ12R、12Lを駆動するためのP
WM信号を供給するために左右の指令駆動力信号Fou
tR、FoutLを、算出している。また、制動モード
及び異常モードでは、モータ12R、12Lを発電制動
するための制動指令値Brkを算出している。
【0093】メインルーチンについて 図6は、制御回路24が行う処理のメインルーチンを示
している。このメインルーチンは、所定のサンプリング
時間、例えば1/100秒ごとに実行される。このメイ
ンルーチンでは、まず、制御回路24は、入力値の変換
を行う(ステップS2)。即ち、操作力検知部32R、
32Lに付与された操作力に対応して操作力検知部32
R、32Lが発生した操作力信号に基づいて、操作力検
知部32Rに付与された操作力に対応する操作力検知信
号FinRと、操作力検知部32Lに付与された操作力
に対応する操作力検知信号FinLとを発生する。
【0094】制御回路24は、現在の左右の指令駆動力
信号FoutR、FoutLが共に零よりも大きく、か
つ操作力検知信号FinR、FinLが共に所定時間変
化していないか判断する(ステップS4)。即ち、モー
タ12R、12Lが駆動されているにもかかわらず、所
定時間操作力が変化していないか判断している。このス
テップS4の判断の答えがイエスの場合、操作力検知部
32R、32L等が故障している可能性があるので、後
述する異常モードを実行する(ステップS6)。
【0095】ステップS4の判断の答えがノーの場合、
既に制動モードが実行されているか判断する(ステップ
S8)。この判断の答えがイエスの場合、制動モードを
実行する(ステップS10)。
【0096】ステップS8の判断の答えがノーの場合、
既に駆動モードが実行されているか判断する(ステップ
S12)。この判断の答えがイエスの場合、駆動モード
が実行される(ステップS14)。
【0097】なお、制動モード、駆動モードが実行され
ているか否かの判断は、制御回路24内に設けられてい
るメモリに、両モードに対応して設けた制動モードフラ
グ、駆動モードフラグがそれぞれセットされているか否
かをチェックすることによって行うことができる。ま
た、制動モードフラグ、駆動モードフラグは、これらの
モードの実行が開始されたと気、セットされ、終了した
とき、リセットされる。
【0098】ステップS12の判断の答えがノーの場
合、操作力検知信号FinRの絶対値が、後述する判別
値Fsbよりも小さく、且つ操作力FinLの絶対値
が、判別値Fsbよりも小さいか判断する(ステップS
16)。この判断の答えがイエスの場合、ステップS1
0の制動モードが実行される。
【0099】ステップS16の判断の答えがノーの場
合、操作力検知信号FinRの絶対値が、後述する基準
値Fs以上であるか、或いは操作力検知信号FinLの
絶対値が基準値Fs以上であるか判断する(ステップS
18)。この判断の答えがイエスの場合、ステップS1
4の駆動モードが実行される。この判断の答えがノーの
場合、ステップS20のオフモードが実行される(ステ
ップS22)。
【0100】図7は、判別値Fsb、基準値Fsと、各
モードとの関係を示している。図7から明らかなよう
に、ステップS16の判断は、操作力検知信号Fin
R、FinLが、共に±Fsbの範囲内にあるか否かを
判断し、±Fsbの範囲内にあると制動モードが実行さ
れている。ステップS18は、操作力FinR、Fin
Lのいずれかが、正の基準値Fs以上であるか或いは負
の基準値−Fs以下であるか判断し、正の基準値Fs以
上であるか或いは負の基準値−Fs以下であると、駆動
モードが実行されている。
【0101】また、操作力検知信号FinR、FinL
の一方が±Fsbの範囲にあって、他方がFsbとFs
との間または−Fsbと−Fsとの間に存在する場合、
或いは操作力検知信号FinR、FinLが共にFsb
とFsとの間または−Fsbと−Fsとの間に存在する
場合に、オフモードが実行される。
【0102】図7から明らかなように基準値Fsの絶対
値は、判別値Fsbの絶対値よりも大きく設定されてい
る。判別値Fsbの絶対値は、例えば操作力が操作力検
知部32R、32Lに付与されていない状態において
も、操作力検知部32R、32Lの誤差等に起因して生
じる可能性のある操作力検知信号の値に設定されてい
る。
【0103】駆動モードについて 駆動モードが実行されるごとに、操作力検知信号Fin
R、FinLと基準値Fsとの偏差を基に変化量dFa
_r、dFa_lが求められる。Fa_rにdFa_l
が加味され、モータ12R用の補整変化量dFa_rw
が算出される。dFa_lにdFa_rが加味されて、
モータ12L用の補整変化量dFa_lwが算出され
る。さらに、補整変化量dFa_rwが、現在のモータ
12R用の駆動力Fa_r(t−1)に加算されて、新
たなモータ12R用の駆動力Fa_r(t)が算出され
る。同様に補正変化量dFa_lwが、現在のモータ1
2L用の駆動力Fa_l(t−1)に加算されて、新た
なモータ12L用の駆動力Fa_l(t)が算出され
る。
【0104】そのため、図8に示すように、駆動モード
では、現在の左右の指令駆動力FoutRまたはFou
tLが零であるか判断する(ステップS22)。このス
テップS22において、FoutRが零であると判断さ
れると、モータ12Rによって、現在、電動車椅子は駆
動されていない。そこで、ステップS24において、操
作力検知信号FinRの正負を判断して、モータ12R
を正転させるのか、逆転させるのかの駆動方向を判断す
る。また、ステップS22において、FoutLが零で
あると判断されると、モータ12Lによって、現在、電
動車椅子は駆動されていない。そこで、ステップS24
において、FinLの正負を判断して、モータ12Rを
正転させるのか、逆転させるのかの駆動方向を決定す
る。
【0105】なお、ステップS22において、Fout
Rが零でないと判断されると、モータ12Rの駆動方向
は既に決定されているので、ステップS24におけるモ
ータ12Rの駆動方向の決定は行われない。同様に、ス
テップS22において、FoutLが零でないと判断さ
れると、モータ12Lの駆動方向は既に決定されている
ので、ステップS22におけるモータ12Lの駆動方向
の決定は行わない。
【0106】次に、各操作力検知信号FinR、Fin
Lと基準値Fsとの差分が算出される(ステップS2
6)。但し、例えばモータ12Rの駆動力の方向が正転
と決定されていると、FinRからFsが減算される
が、モータ12Rの駆動力の方向が逆転と決定されてい
ると、−FinRからFsが減算される。モータ12L
の場合も同様に、モータ12Lの駆動力の方向が正転と
決定されていると、FinLからFsが減算される。モ
ータ12Lの駆動力の方向が逆転と決定されていると、
−FinLからFsが減算される。
【0107】次に、操作力検知信号FinRが、図9に
示す領域C1、C2、C3のいずれに属するかが判断さ
れ、同様に操作力FinLも領域C1、C2、C3のい
ずれに属するか判断される(ステップS28)。領域C
1は、しきい値Fs−Fh以下の領域、領域C2は、基
準値Fs+Fh以上の領域で、これらのいずれかの領域
に、FinRが存在する場合、後述する操作力の変化量
を求めるための係数Kには、モータ12Rが正転してい
る場合、1が使用され、逆転している場合、0.5が使
用される。FinLが、これらのいずれかの領域に存在
する場合にも、同様に、係数Kには、モータ12Lが正
転している場合、1が使用され、逆転している場合、
0.5が使用される。
【0108】領域C3は、しきい値Fs−FhからFs
+Fhまでの領域で、この領域にFinRが存在する場
合、モータ12Rが正転していると、係数Kには、0.
5が使用され、モータ12Rが逆転していると、係数K
には、0.25が使用される。FinLが領域C3に存
在する場合にも、同様に係数Kには、0.5または0.
25が使用される。
【0109】次に、変化量dFa_r、dFa_lが算
出される(ステップS30)。dFa_rは、図10の
ステップS30aに示すようにK*(FinR−Fs)
によって算出され、dFa_lは、図10のステップS
30bに示すようにK*(FinL−Fs)によって算
出される。
【0110】次に、現在のモータ12R、12Lの駆動
力の方向は同一であるか判断する(ステップS32)。
もし、この判断の答えがイエスであると、現在、電動車
椅子は、正転または逆転しているので、補整変化量を算
出するための補整係数ar、al、br、blを算出す
る(ステップS34)。
【0111】これら補整係数ar、br、al、bl
と、変化量dFa_r、dFa_lとに基づいて、補整
変化量dFa_rwと、dFa_lwとが算出される
(ステップS36)。図10に示されるように、dFa
_rwは、ar*dFa_r+br*dFa_lに基づ
いて算出され(ステップS36a)、dFa_lwは、
al*dFa_l+br*dFa_rに基づいて算出さ
れる(ステップS36b)。
【0112】ステップS34における補整係数の算出
は、図11に示すように行われる。まず、補整領域の判
別が行われる(ステップS34A)。図9に示す補整領
域C1、C2、C3−、C3+のいずれに、FinR、
FinLが存在するかが判別される。補整領域C1は、
例えばしきい値Fs−Fh以下の領域、補整領域C2
は、しきい値Fs+Fh以上の領域、補整領域C3−
は、Fs−Fhから0までの領域、補整領域C3+は、
Fs+Fhまでの領域である。なお、補正領域の決定に
は、Fs−Fh、Fs+Fh以外のしきい値を使用する
こともできる。
【0113】判別された領域に基づいて補整係数ar乃
至blの決定が行われる(ステップS34B)。この決
定は、制御回路24に備えられている例えば図12に示
すようなテーブルに基づいて行われる。
【0114】FinRもFinLも共に、C1領域にあ
る場合、C3−領域にある場合、C3+領域にある場
合、C2領域にある場合、即ち、左右の操作力検知信号
FinR、FinLがほぼ一致している場合には、a
r、br、al、blは全て0.5とされる。これによ
って、補整変化量dFa_rwは、0.5dFa_r+
0.5dFa_lに、dFa_lwは、0.5dFa_
l+0.5dFa_rとなる。これは、電動車椅子を直
進させる場合に適している。
【0115】FinRがC3+、FinLがC1にある
場合、FinRがC2、FinLがC3−にある場合、
FinRがC1、FinLがC3+にある場合、または
FinRがC3−、FinLがC2にある場合、即ち、
左右の操作力の差が或る程度開いている場合、arが
0.8、brが0.2、alが0.8、blが0.2に
選択される。これによって、補整変化量dFa_rw
は、0.8dFa_r+0.2dFa_lに、dFa_
lwは、0.8dFa_l+0.2dFa_rとなる。
これは電動車椅子をモータ12R、12Lの回転方向を
同一の方向としたまま旋回させる場合に適している。
【0116】FinRがC3−、FinLがC1領域に
ある場合、FinRがC1、FinLがC3−領域にあ
る場合、FinRがC2、FinLがC3+領域にある
場合、或いはFinRがC3+、FinLがC2領域に
ある場合、即ち、左右の操作力検知信号FinR、Fi
nLに差があるが、左右共に操作力が増加方向または減
少方向にある場合、arが0.6、brが0.4、al
が0.6、blが0.4に選択される。これによって、
補整変化量dFa_rwは、0.6dFa_r+0.4
dFa_lに、dFa_lwは、0.6dFa_l+
0.4dFa_rとなる。これも、電動車椅子を直進さ
せる場合に適している。
【0117】FinRがC1、FinLがC2領域に、
またはFinRがC2領域に、FinLがC1領域にあ
る場合、即ちFinR、FinLが増加方向または減少
方向の方向性も含めて大きく離れている場合、arが
1.0、brが0、alが1、blが0に選択される。
これによって、補整変化量dFa_rwは、dFa_r
に、dFa_lwは、dFa_lとなる。これはモータ
12R、12Lの回転方向を同一としたまま、電動車椅
子を大きく旋回させる場合に適している。
【0118】FinRがC3+、FinLがC3−領域
にある場合、即ち、左右の操作力検知信号FinR、F
inLの大きさはほぼ同じで、FinRが増大方向、F
inLが減少方向の場合、arが1.0、brが0、a
lが0、blが0.5に選択される。これによって、補
整変化量dFa_rwは、dFa_rに、dFa_lw
は、0.5dFa_rとなる。これは電動車椅子を直進
させる場合に適している。
【0119】FinRがC3−、FinLがC3+領域
にある場合、即ち、左右の操作力検知信号FinR、F
inLの大きさはほぼ同じで、FinRが減少方向、F
inLが増大方向の場合、arが0、brが0.5、a
lが1.0、blが0に選択される。これによって、補
整変化量dFa_rwは、0.5dFa_lに、dFa
_lwは、dFa_lとなる。これは電動車椅子を直進
させる場合に適している。
【0120】図8に戻って、このようにして補整変化量
dFa_rw、dFa_lwが算出されると、新たな駆
動力Fa_r(t)、Fa_l(t)が算出される(ス
テップS38)。Fa_r(t)の算出は、図9に示す
ように、現在の駆動力Fa_r(t)に補整変化量dF
a_rwを加算することによって行われる(ステップS
38a)。dFa_lwの算出は、現在の駆動力Fa_
l(t)に補整変化量dFa_lwを加算することによ
って行われる(ステップS38b)。
【0121】なお、ステップS32において、モータ1
2R、12Lの駆動力の方向が左右で異なると判断され
た場合、即ち電動車椅子をモータ12R、12Lの回転
方向を互いに反対方向として旋回させようとしていると
判断された場合にも、ステップS38が実行される。こ
のようにして電動車椅子を旋回させようとしているとき
には、主に直進性を高めるための補整変化量の算出は不
要であるからである。この場合、ステップS30におい
て算出された変化量dFa_rが現在の駆動力Fa_r
(t−1)に加算され、かつFa_l(t−1)にdF
a_lが加算されて、駆動力Fa_r(t)、Fa_l
(t)が算出される。
【0122】駆動力Fa_r(t)、Fa_l(t)
は、PWM信号に変換されて、駆動回路22R、22L
に供給される(ステップS40)。即ち、図13に示す
ように、まず、新たな駆動力Fa_r(t)、Fa_l
(t)が指令駆動力FoutR、FoutLに変換され
る(ステップS401)。この変換は、駆動力Fa_r
(t)、Fa_l(t)にPID係数を演算して、ゲイ
ン調整を行うものである。
【0123】次に、FoutRが0以下であるか判断さ
れる(ステップS402)。この判断の答えがノーの場
合、FoutRが最大値以上であるか判断され(ステッ
プS404)、最大値以上であると、FoutRを最大
値に丸める(ステップS406)。ステップS402に
おいてFoutLが0以下でないと判断されると、ステ
ップS404において、FoutLも最大値以上である
か判断され、最大値以上であると、ステップS406に
おいて、FoutLも最大値に丸められる。
【0124】ステップS402において、FoutRが
0以下であると判断されると、FoutRは0とされ、
同じくステップS402において、FoutLが0以下
であると判断されると、FoutLは0とされ、そし
て、これらFoutR、FoutLの両者とも0である
と、駆動モードが解除される(ステップS408)。
【0125】ステップS406またはS408に続い
て、FoutR、FoutLがそれぞれ駆動回路22R
用のPWM信号、駆動回路22L用のPWM信号にそれ
ぞれ変換され、これらに出力される(ステップS41
0)。
【0126】制動モードについて 制動モードでは、操作力検知部32R、32Lに操作力
が付与されなくなったとき、モータ12R、12Lの発
電制動力を零から徐々に増加させる。
【0127】制動モードでは、まず図1(a)に示すよ
うに操作力検知信号FinRの絶対値が基準値Fsb以
下であって、かつFinLの絶対値が基準値Fsb以下
であるか判断する(ステップS42)。即ち、図7に示
す−FsbからFsbの範囲内にFinR、FinLが
共に存在するか判断する。この判断の答えがイエスの場
合、操作力検知部32R、32Lには、操作力が付与さ
れていないと判断されるので、ステップS48が実行さ
れる。
【0128】ステップS48では、制動指令値Brk
(当初は0に設定されている。)に予め定められた値の
変化分Kbrkが加算される(ステップS48)。この
制動指令値Brkは、これの値に対応するデュティー比
を持つPWM信号に変換され(ステップS50)、駆動
回路22R、22Lに供給される。無論、このとき、駆
動回路22R、22Lは、PWM信号に基づいてモータ
12R、12Lを発電制動するようにモータを制御す
る。例えば、PWM信号のHレベルの期間、モータ12
R、12Lそれぞれの両端を短絡し、Lレベルの期間、
開放する。制動モードが実行されるごとに、制動指令値
Brkの値は、図14(b)に示すように変化分Kbr
kずつ増加していく。なお、制動指令値Brkの値は、
図示していないが、予め定められた最大値例えば255
まで増加すると、その最大値を保持する。
【0129】制動指令値Brkの増加に従って、PWM
信号のデュティ比も変化するので、発電制動力も図14
(d)に示すように零から徐々に増加していく。これに
従って、電動車椅子の速度も図14(c)に示すように
徐々に低下していくので、電動車椅子の搭乗者に衝撃を
加えることなく、電動車椅子を制動することができる。
ステップS48、ステップS50が、制動力付与手段と
して機能する。なお、図14(a)は、操作力の変化を
示している。
【0130】ステップS42の判断の答えがノーになっ
た場合、即ち、操作力検知信号FinR、FinLが−
FsbからFsbの範囲外となったとき、制動モードが
解除され、制動指令値Brkの値は零とされ(ステップ
S52)、制動モードが終了する。
【0131】制動モードの変形例(その1) この実施の形態では、変化分Kbrkの値は常に一定で
ある。しかし、状況に応じて異なる変化分Kbrkを使
用することもできる。例えば、異なる値の変化分を予め
複数準備し、制動をかけようとしたときの電動車椅子の
速度が速いときには、大きな値の変化分を選択して大き
な制動力を付与し、速度が遅いときには、小さな値の変
化分を選択して小さな制動力を付与することもできる。
【0132】制動モードの変形例(その2) この実施の形態では、操作力に変化がない限り、駆動モ
ードが実行されるごとに、制動指令値の値をKbrkず
つ増加させている。しかし、複数回、例えば2乃至3回
の駆動モードが実行されるごとに、制動指令値Brkを
増加させるようにすることもできる。これによって、制
動力の変化を緩やかにできる。
【0133】制動モードの変形例(その3) この実施の形態では、操作力検知信号FinR、Fin
Lが−FsbからFsbの範囲外となったとき、制動モ
ードが解除されるので、例えば操作力検知信号Fin
R、FinLが−FsbからFsbの範囲内に過渡的に
存在し、直ぐに範囲外となると、制動力が付与されたと
たんに制動力が解除される。そこで、変形例(その3)
では、所定時間にわたって、操作力検知信号FinR、
FinLが−FsbからFsbの範囲内に存在する場合
のみ、操作部から手を離したと判断して制動力が付与さ
れるようにしている。
【0134】即ち、図1(b)に示すように、ステップ
S42の判断の答えがイエスになると、制御回路24が
ソフトウエアで構成したカウンタSの値を1増加させる
(ステップS44)。カウンタSの値が所定時間、例え
ば0.5秒に相当するカウント数Nであるか判断する
(ステップS46)。この判断の答えがノーの場合、こ
の制動モードを抜ける。所定サンプリング時間経過後
に、再び図6のメインルーチンが実行される。メインル
ーチンでは、ステップS2、S4、S8が実行された
後、ステップS10の制動モードが実行される。このよ
うにしてN回に相当する回数にわたって制動モードが実
行されるとステップS46の判断の答えがイエスにな
り、ステップS48が実行される。なお、カウンタSの
値は、この電動車椅子に電源が供給されたときに零にセ
ットされる。また、制動モードが解除されるステップS
52aが実行されるときにもカウンタSは零にセットさ
れる。
【0135】制動モードの変形例(その4) 図1(c)に示すように、ステップS44、S46に代
えて、電動車椅子の速度が所定速度以上であるか判断す
るステップS54を設けてもよい。この場合、電動車椅
子の速度が制動力を付与すべき速度でない場合には、た
とえ操作力検知信号FinR、FinLが−Fsbから
Fsbの範囲内にあっても、制動力はモータ12R、1
2Lには付与されない。なお、電動車椅子の速度は、モ
ータ12R、12Lが単位時間当たりに発生するパルス
をカウントすることによって検出することができる。或
いは、電動車椅子のモータ12R、12L等の回転部分
にエンコーダ又は速度発電機を設けることによっても速
度を検出することができる。
【0136】制動モードの変形例(その5) 図1(a)の制動モードでは、操作力検知信号Fin
R、FinLが−FsbからFsbの範囲外となると、
直ちに制動指令値Brkを零としている。しかし、図1
5に示すように、操作力FinR及びFinLが−Fs
bからFsbの範囲外となったとき、徐々に制動力を解
除することもできる。これによって、制動モードから駆
動モードに移行しても、電動車椅子の搭乗者に急激に衝
撃が加わることはない。
【0137】即ち、ステップS42の判断の答えがノー
となったとき、操作力検知信号FinR、FinLの絶
対値が基準値Fsよりも小さいか判断する(ステップS
56)。即ち、図7に示すオフモードの領域に存在する
か判断する。この判断の答えがイエスの場合、制動指令
値Brkを変動分Kbrkだけ減少させ(ステップS5
8)、ステップS50を実行する。ステップS56の判
断の答えがノーの場合、ステップS52、ステップS5
0を実行する。
【0138】制動モードの変形例(その6) 上記の各制動モードでは、変化分Kbrkは、常に一定
値である。しかし、変化分Kbrkの値は、制動が掛け
られた後に状況に応じて変化させることもできる。例え
ば、ステップS48に代えて、ソフトウエア的に関数を
発生させる関数発生器を設け、これに時間の経過と共に
値が変化する変数、例えばステップS42の判断の答え
がイエスになるごとに所定値ずつ増加するソフトウエア
カウンタの値を入力し、その関数発生器の出力をBrk
としてもよい。関数発生器が備える関数としては、時間
の経過に従って変化分が小さくなるような関数を例えば
使用することができる。
【0139】制動モードの変形例(その7) 図示の制動モードは、FinR、FinLが−Fsbか
らFsbの範囲内にある限り、この範囲内のどこに存在
していても、あるいはこの範囲内においてどのように変
化しても、変分Kbrkは常に一定値であった。しか
し、FinR、FinLが−FsbからFsbの範囲内
のどこに存在するか、また、この範囲内でのFinR、
FinLの変化に基づいて、変分Kbrkの値を変化さ
せてもよい。
【0140】即ち、図16に示されているように、図1
に示した制動モードと同様に、まずステップS42が実
行され、この判断の答えがイエスの場合(FinRの絶
対値がFsb以下であり、かつFinLの絶対値がFs
b以下である場合)、制動指令変分Kbrkを算出する
(ステップS60)。
【0141】この制動指令変分Kbrkは、制御回路2
4内のメモリに設けられた図17に示すようなテーブル
によって決定される。図7に示すように−FsbからF
sbの範囲を、零を含む領域、例えば−Fsb/2以上
であって、Fsb/2以下の領域と、零を含む領域の外
側の領域、例えば−Fsb以上であって−Fsb/2よ
り小さい領域と、Fsb/2より大きく、かつFsb以
下である領域の3つの領域に区画し、これら領域のいず
れにFinR、FinLが存在するか、またFinR、
FinLは、前回に制動モードが実行されたときと比較
して、変化した結果、その領域に存在するのか、変化し
ないで、その領域に存在し続けているかによって、変分
Kbrkを決定している。
【0142】即ち、操作力FinR、FinLが共に前
回に制動モードが実行されたときと比較して、変化して
いない場合としては、次の4つがある。
【0143】(1)FinL、FinRの絶対値が零以
上であって、Fsb/2以下の場合、即ちFinL、F
inRが共に−Fsb/2以上であって、Fsb/2以
下の場合、介護者は操作力検知部32R、32Lに殆ど
操作力を付与していない状態であるので、介護者は制動
状態を維持する意思があると推測できるので、制動力を
より大きくするため、最も大きい変分4を採用してい
る。
【0144】(2)FinLの絶対値が零以上であっ
て、Fsb/2以下、かつFinRの絶対値がFsb/
2より大きくFsb以下の場合(FinRが−Fsb/
2より大きく、Fsb/2以下のとき)場合、介護者
は、左側の操作力検知部34Lには、殆ど操作力を付与
していない状態を維持し、右側の操作力検知部34Rに
やや操作力を付与した状態を維持しているので、まだ制
動状態を維持する意思はあると推測できるが、(1)の
場合よりも制動力の変化量を小さくしたいと考えられる
ので、やや小さい変分3を採用している。
【0145】(3)FinLの絶対値がFsb/2より
大きくFsb以下であって、FinRの絶対値が零以上
であって、Fsb/2以下の場合、これは(2)の場合
と操作力の付与が逆になっているので、同様に考えて、
変分3を採用している。
【0146】(4)FinL、FinRの絶対値が共
に、Fsb/2より大きくFsb以下の場合、操作力検
知部34R、34Lには、やや大きい操作力が付与され
た状態が維持されているので、介護者は、制動状態を維
持する意思はあるが、(2)、(3)の場合よりも、さ
らに制動力の変化量を小さくしたいと考えられるので、
最も小さい変分2を採用している。
【0147】操作力FinR、FinLが共に変化して
いる場合にも、次の4つが考えられる。(1)FinL
の絶対値が0以上であって、Fsb/2以下、かつFi
nRの絶対値が0以上でFsb/2以下の場合、操作力
FinL、FinRは共に小さいが、変化させられてい
るので、介護者は、制動状態を解除する意思があると推
察されるが、まだその意思はさして強固とは、思えない
ので、一応変分は0として現在の制動力を維持してい
る。
【0148】(2)FinLの絶対値が0以上であっ
て、Fsb/2以下、かつFinRの絶対値がFsb/
2より大きく、Fsb以下の場合、(3)FinLの絶
対値がFsb/2より大きく、Fsb以下であって、F
inRの絶対値が0以上でFsb/2以下の場合、
(4)FinLの絶対値がFsb/2より大きく、Fs
b以下であって、かつFinRの絶対値がFsb/2よ
り大きく、Fsb以下の場合、介護者は、制動状態を解
除する意思があると推察され、しかも一方の操作力は少
なくとも−Fsb以上であって−Fsb/2よりも小さ
いか、Fsb/2よりも大きくて、Fsb以下の範囲に
あると考えられるので、その意思は(1)の場合よりも
固いと判断できるので、変分を負の値、例えば−2とし
て、制動力を減少させている。
【0149】操作力の一方が変化して、他方が変化して
いない場合としては、次の8つの場合がある。
【0150】(1)FinLが変化していて、しかもそ
の絶対値が0以上であって、Fsb/2以下、FinR
が変化していなくて、その絶対値が零以上であってFs
b/2以下の場合、(2)FinRが変化していて、し
かもその絶対値が0以上であって、Fsb/2以下、F
inLが変化していなくて、その絶対値が零以上であっ
てFsb/2以下の場合、変化している操作力も変化し
ていない操作力も、ごくわずかの操作力であるので、制
動状態を維持しようとしているか解除しようとしている
のかハッキリしないが、制動状態を維持しようとしてい
る可能性がやや高いと判断されるので、制動状態を維持
しようとしている場合の最も小さい変分と同じ変分2を
採用している。
【0151】(3)FinLが変化していて、しかもそ
の絶対値が零以上であって、Fsb/2以下、FinR
が変化していなくて、その絶対値がFsb/2より大き
くてFsb以下の場合、(4)FinRが変化してい
て、しかもその絶対値が0以上であって、Fsb/2以
下、FinLが変化していなくて、その絶対値がFsb
/2より大きくてFsb以下の場合、変化している操作
力は、ごくわずかの操作力であって、変化していない操
作力は、やや大きいので、制動状態を維持しようとして
いるか解除しようとしているのかハッキリしないが、
(1)、(2)の場合よりも解除しようとしている可能
性が高いので、変分を零として、現在の制動状態を維持
している。
【0152】(5)FinLが変化していて、その絶対
値がFsb/2よりも大きくて、Fsb以下であって、
FinRが変化せずに、その絶対値が0以上であってF
sb/2以下の場合、(6)FinRが変化していて、
その絶対値がFsb/2よりも大きくて、Fsb以下で
あって、FinLが変化せずに、その絶対値が0以上で
あってFsb/2以下の場合、変化している操作力は比
較的大きく、変化していない操作力は比較的小さいの
で、(3)、(4)の場合よりも制動状態を解除しよう
としている可能性が高いので、制動を解除しようとして
いると推察される場合の変分−2よりも小さい変分−1
を採用している。
【0153】(7)FinLが変化していて、その絶対
値がFsb/2よりも大きくて、Fsb以下であって、
FinRが変化せずに、その絶対値がFsb/2よりも
大きくて、Fsb以下の場合、(8)FinRが変化し
ていて、その絶対値がFsb/2よりも大きくて、Fs
b以下であって、FinLが変化せずに、その絶対値が
Fsb/2よりも大きくて、Fsb以下の場合、変化し
ている操作力も変化していない操作力も共に、比較的大
きいので、(5)、(6)の場合と同様に制動状態を解
除しようとしている可能性が高いので、変分−1を採用
している。
【0154】以下、図1(a)の場合と同様に、ステッ
プS48、S50、S52が実行される。図16では、
ステップS44、S46を省略しているが、図16でも
ステップS4、S46を実行することもできるし、或い
はステップS54を実行することもできる。操作力の変
化があるかないかを考えずに、操作力検知信号がいずれ
の領域に存在するかによって、変分を変化させることも
できる。この場合、操作力検知信号FinR、FinL
が共に−Fsb/2より大きくて、Fsb/2以下のと
きに、最も大きな変分として、操作力検知信号Fin
R、FinLが共に−Fsb/2より大きくて−Fsb
以下の領域またはFsb/2より大きくてFsb以下の
領域にある場合、最も小さい変分として、これら以外の
領域にFinR、FinLが存在する場合には、上記両
者の間の変分を採用すればよい。
【0155】図18に、一点鎖線によって変分が変化す
る場合において、制動指令値Brkの増加状態の一例を
示す。比較のため、変分が一定値である場合の制動指令
値Brkの増加状態の一例を示す。この図からも明らか
なように、両操作力をどのような値とするか、また操作
力を変化させているかさせていないかによって、介護者
の所望の制動力を得ることができる。
【0156】制動モードの変形例(その8) 図示の制動モードでは、上述したように操作力検知信号
FinR、FinLの値とは無関係に制動指令値Brk
の上限値は255に設定されている。しかし、操作力検
知信号FinR、FinLの値に関連させて、制動指令
値Brkの上限値を変化させることもできる。
【0157】例えば図19に示すように、制動モードが
実行されると、FinRの絶対値がFsb/2以下であ
って、かつFinLの絶対値もFsb/2以下であるか
判断する(ステップS421)。即ち、FinR、Fi
nLが共に零を含む領域、例えば図7に示す−Fsb/
2とFsb/2の領域内に存在するか判断する。この判
断の答えがイエスの場合、制動指令値Brkは変化分K
brkだけ増加させられる(ステップS481)。そし
て、制動指令値の上限値brk_maxが図20に示す
ように255に設定される(ステップS482)。
【0158】ステップS421の判断の答えがノーの場
合、FinRの絶対値がFsb以下であって、FinL
の絶対値がFsb以下であるか判断する(ステップS4
22)。ステップS421において、FinR、Fin
Lの絶対値が共にFsb/2以下でないと判断したもの
に対してステップS422を実行しているので、零領域
の外側の領域である−Fsbから−Fsb/2の範囲ま
たはFsbからFsb/2の範囲にFinRまたはFi
nLが存在するか判断している。この判断の答えがイエ
スの場合、制動指令値Brkは変化分Kbrkだけ増加
させられる(ステップS482)、制動指令値の上限値
Kbrk_maxが図20に示すように128に設定さ
れる(ステップS483)。ステップS422の判断が
ノーの場合、即ちFinR、FinLのいずれかがFs
bよりも大きいと、ステップS52によって制動モード
が解除され、Brkが零とされる。
【0159】ステップS482、S483またはS52
に続いて、制動指令値Brkがbrk_max以下であ
るか判断される(ステップS491)。この判断の答え
がイエスの場合、上述したステップS50が実行され
る。ステップS491の判断の答えがノーの場合、Br
kがbrk_maxとされ(ステップS492)、その
後にステップS50が実行される。
【0160】この変形例(その8)では、制動モードに
おいてもFinR、FinLの一方がFsbとFsb/
2との間にある結果、わずかでも操作力が車椅子に与え
られている場合、制動力を徐々に増加させることによっ
て制動をかけたとき急激に車椅子に衝撃が加わらないよ
うにしつつ、制動力があまりにも大きくなることを防い
でいる。従って、わずかに操作力が車椅子に付与されて
いる状態では、制動力は余り大きくないので、操作者が
車椅子を移動させようとしたとき、大きな操作力を車椅
子に付与しない。よって、車椅子が急激に進行すること
がなく、車椅子の挙動が安定する。
【0161】上記の変形例(その8)では、操作力が零
に近いほど、制動指令値の上限値を高くするために、ス
テップS421、422においてFinR、FinLの
絶対値をFsb/2やFsbと比較し、Fsb/2以下
の場合255、Fsb以下の場合128と2段階に制動
指令値の上限値を設定している。しかし、2段階に限っ
たものではなく、FinR、FinLを更に多くの比較
対象値と比較して、上記上限値を多段階に設定すること
もできる。
【0162】制動モード変形例(その9) 図示の制動モードでは、車椅子の速度とは無関係に制動
力を上限値まで増加させている。変形例(その9)で
は、予め定めた速度に車椅子の速度が低下するまで制動
力指令値を増加させた後、徐々に制動力指令値を減少さ
せて、車椅子の速度を予め定めた速度付近の速度として
いる。
【0163】図21に示すように、制動モードが開始さ
れると、まずステップS42が実行される。このステッ
プS42の判断の答えがノーの場合、ステップS52、
S50が実行される。
【0164】ステップS42の判断の答えがイエスの場
合、予め制御回路24内のメモリに設定されている基準
速度Vstがマイクロプロセッサに読み込まれる(ステ
ップS500)。次に、変形例(その4)と同様にして
電動車椅子の速度Velが測定され、これが基準速度V
st以上であるか判断される(ステップS502)。こ
の判断の答えがイエスの場合、制動力指令値BrkがK
brkだけ増加させられ(ステップS504)、ステッ
プS50が実行される。
【0165】ステップS502の判断の答えがノーの場
合、即ち車椅子の速度が基準速度よりも小さいとき、制
動力指令値をKbrkだけ小さくする(ステップS50
6)。そしてBrkが零以上であるか判断し、この判断
の答えがイエスの場合、ステップS50を実行し、この
判断の答えがノーの場合、ステップS52、S50が実
行される。
【0166】オフモードについて オフモードでは、PWM信号の生成が中止され、モータ
12R、12Lは自由回転の状態にある。これは、例え
ば制動モードから急激に駆動モードに移行すると、今ま
で制動されていたモータ12R、12Lが急激に駆動さ
れることになり、搭乗者に衝撃が加わるので、これを防
止するためである。なお、図15に示した制動モードが
実行される場合には、このオフモードは実行されない。
これは、オフモードの領域に操作力が入った場合、制動
力を徐々に解除しているからである。
【0167】異常モードについて 異常モードでは、図19に示されているように、先ず制
動指令値Brk(当初は0)が予め定められた変分Kb
rkだけ増加させられ(ステップS62)、この制動指
令値Brkに対応したデュティ比を持つPWM信号が出
力される(ステップS64)。これによって、発電制動
がモータ12R、12Lにかけられる。一旦、異常モー
ドが実行されると、他のモードに移行することはなく、
ステップS62、S64が繰り返されるので、発電制動
力は徐々に増加していく。従って、電動車椅子に故障が
生じても、電動車椅子が暴走するような事故が未然に防
止され、搭乗者の安全が確保される。
【0168】実施の形態の変形例について 上記の実施例では、制動には、発電制動を使用してい
る。しかし、例えばモータ12R、12Lの回転方向を
逆にする逆転制動を使用することもできる。この場合
も、PWM信号のデュティ比を零から徐々に増加させる
ことによって、逆転制動力を徐々に増加させることがで
きる。なお、逆転制動させる場合、電動車椅子の速度が
所定速度、例えば零になったとき、そのときの逆転制動
力を保持するように、そのときのPWM信号のデュティ
比を、以後も保持することもできる。これによって、例
えば坂道等において、電動車椅子を停止させたのちに、
電動車椅子がその自重によって坂道を勝手に下ろうとし
ても、その下ろうとする力と大きさが等しくて逆方向の
力を逆転制動によって発生、保持することができるの
で、電動車椅子を坂道で停止させることができる。
【0169】また、上記の実施の形態では、介護者の操
作力とモータ12R、12Lの駆動力の双方によって電
動車椅子は推進されたが、例えば搭乗者がジョイスティ
ック等を操作すると、その操作によって生じた電気信号
に従ってモータを駆動する形式の電動車椅子にも、本発
明による制動装置を備えた制御装置を実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による1実施の形態の電動車椅子にお
ける制動ルーチンのフローチャートである。
【図2】 同電動車椅子の側面図である。
【図3】 同電動車椅子の背面図である。
【図4】 同電動車椅子のブロック図である。
【図5】 同電動車椅子における操作力と操作力検知信
号との関係を示す図である。
【図6】 同電動車椅子のメインフローチャートであ
る。
【図7】 同電動車椅子における操作力検知信号と各モ
ードとの関係を示す図である。
【図8】 同電動車椅子の駆動モードのフローチャート
である。
【図9】 同電動車椅子の操作力検知信号と操作力変化
量との関係を示す図である。
【図10】 同電動車椅子の駆動モードにおける駆動力
の決定法を示すフローチャートである。
【図11】 同電動車椅子の駆動モードにおける補整係
数の決定のフローチャートである。
【図12】 同電動車椅子の駆動モードにおける補整係
数の決定に使用するテーブルを示す図である。
【図13】 同電動車椅子の駆動モードにおけるPWM
信号の出力のフローチャートである。
【図14】 同電動車椅子の制動モードにおける操作力
と、制動指令値と、速度と、制動力との関係を示す図で
ある。
【図15】 同電動車椅子の制動モードの一変形例のフ
ローチャートである。
【図16】 同電動車椅子の制動モードの他の変形例の
フローチャートである。
【図17】 図16の制動モードにおいて使用するテー
ブルを示す図である。
【図18】 図16の制動モードにおける制動指令値の
変化と、図1の制動モードにおける制動指令値の変化と
を示す図である。
【図19】 同電動車椅子の制動モードの別の変形例の
フローチャートである。
【図20】 図19の変形例における操作力と上限値と
の関係を示す図である。
【図21】 同電動車椅子の制動モードのさらに別の変
形例のフローチャートである。
【図22】 この電動車椅子の異常モードのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 電動車椅子 4 車両 24制御回路(制動力付与手段) 32R 32L操作力検知部

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を推進させるための電気信号を操作
    に応じて出力する操作部と、この操作部からの電気信号
    に基づいて前記車両を駆動するための駆動力をモータに
    出力させる制御部とを備えた電動車両の制御装置におい
    て、 前記操作部の操作が解除されたと判断すると、制動力を
    零から徐々に増大させる制動力付与手段を、前記制御部
    に設けたことを特徴とする電動車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両を推進させるための電気信号を操作
    に応じて出力する操作部と、この操作部からの電気信号
    に基づいて前記車両を駆動するための駆動力をモータに
    出力させる制御部とを備えた電動車両の制御装置におい
    て、 前記操作部の操作が解除されたと判断すると、前記モー
    タに制動力を発生させるための制動力指令を零から徐々
    に増大させる制動力付与手段を、前記制御部に設けたこ
    とを特徴とする電動車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 車両を推進させる方向に加わる操作力を
    検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操作
    力が入力されると、この操作力に基づいた駆動力をモー
    タに出力させる制御部とを、備えた電動車両の制御装置
    において、 前記操作力が付与されていないと判断すると、前記モー
    タに制動力を発生させるための制動力指令を零から徐々
    に増大させる制動力付与手段を、前記制御部に設けたこ
    とを特徴とする電動車両の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、操作力が付与されていない際の操
    作力の値を零と設定すると共に、操作力の値の絶対値が
    基準値に達すると前記駆動力を発生させるものであり、
    前記操作力の値の絶対値が前記基準値よりも小さくかつ
    零よりも大きい判別値以下となると、操作力が付与され
    ていないと判断するものである電動車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、前記駆動力を発生させると、前記
    操作力の値と前記基準値との差を、駆動力の変化量と
    し、これを加味して新たな駆動力を算出するものである
    電動車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、前記操作部の操作力が付与されて
    いない際の操作力の値を零と設定すると共に、この操作
    力の値に基づいて駆動力を発生させる駆動モードと、前
    記制動力付与手段を作動させる制動モードとを、選択し
    て切り換えるものであり、いずれのモードも選択されて
    いない条件下で、前記操作力の絶対値が前記零よりも大
    きい判別値以下であると前記制動モードを選択するもの
    である電動車両の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、前記操作力の絶対値が前記判別値
    よりも大きい基準値以上であると駆動モードを選択する
    ものである電動車両の制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、前記制動モードが選択されてから
    所定時間経過後に前記制動力付与手段を作動させる電動
    車両の制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の電動車両の制御装置にお
    いて、前記制御部は、前記制動モードが選択されると、
    前記車両が所定速度に達したとの条件で、前記制動力付
    与手段を作動させる電動車両の制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の電動車両の制御装置に
    おいて、前記制御部は、前記制動モード及び駆動モード
    のいずれのモードも選択されていないとの条件でオフモ
    ードと判断して、前記モータへの出力を停止する電動車
    両の制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の電動車両の制御装置に
    おいて、前記制御部は、前記制動モードが選択されてい
    るとの条件下で、前記操作力の絶対値が前記基準値より
    も小さく、且つ前記判別値よりも大きい値となると、前
    記制動力指令を徐々に減少させる電動車両の制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の電動車両の制御装置に
    おいて、前記制動モードが選択されると、前記制動力付
    与手段は、前記操作力の値を、零を含む零領域と、この
    零領域の外側に設定される領域とに分割し、前記操作力
    の値が前記零領域であると、前記制動力指令を予め設定
    された最大値まで増加させると共に、前記外側に設定さ
    れた領域であると、前記制動力指令を前記最大値よりも
    所定値低い値を上限値として増加させるものである電動
    車両の制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の電動車両の制御装置に
    おいて、前記制動モードが選択されると、前記制動力付
    与手段は、前記操作力の値に応じて、前記制動力指令の
    上限値を設定するものであり、前記操作力の値が零に近
    いほど、前記制動力指令の上限値が高く設定される電動
    車両の制御装置。
  14. 【請求項14】 車両を推進させるための電気信号を出
    力する操作部と、この操作部からの電気信号に基づいて
    駆動力をモータに出力させる制御部とを備えた電動車両
    の制御装置において、 前記制御部は、操作部の操作が解除されたと判断する
    と、前記モータに発電制動力を発生させるものであっ
    て、この発電制動力を零から徐々に増大させる制動力付
    与手段を有していることを特徴とする電動車両の制御装
    置。
  15. 【請求項15】 車両を推進させる方向に加わる操作力
    を検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操
    作力が入力されると、この操作力に基づいて算出された
    駆動力を前記モータに出力させる制御部とを備えた電動
    車両の制御装置において、 前記制御部は、前記操作力が付与されていないと判断す
    ると、前記モータに発電制動力を発生させるものであっ
    て、この発電制動力を発生させる制動力指令を零から徐
    々に増大させる制動力付与手段を、有していることを特
    徴とする電動車両の制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の電動車両の制御装置
    において、前記制御部は、前記モータをPWM制御し、
    前記制動力付与手段は、前記制動力指令としてPWM信
    号の値を零から徐々に増分させる電動車両の制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の電動車両の制御装置
    において、前記PWM信号は、出力されるごとに、一定
    値が増分される電動車両の制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の電動車両の制御装置
    において、前記PWM信号には、前記PWM信号が出力
    されるごとに設定された所定値が増分される電動車両の
    制御装置。
  19. 【請求項19】 車両を推進させる方向に加わる操作力
    を検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操
    作力が入力されると、この操作力に基づいて算出された
    駆動力をモータに出力させる制御部とを、備えた電動車
    両の制御装置において、 前記制御部は、前記操作力が付与されていないと判断す
    ると、モータに逆転制動力を発生させるものであって、
    この逆転制動力を発生させる制動力指令を零から徐々に
    増大させる制動力付与手段を、有することを特徴とする
    電動車両の制御装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の電動車両の制御装置
    において、前記制御部は、前記車両の速度が零と判断さ
    れたとき、その時点での制動力指令の値を保持する電動
    車両の制御装置。
  21. 【請求項21】 車両を推進させる方向に加わる操作力
    を検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操
    作力が入力されると、この操作力に基づいて算出された
    駆動力をモータに出力させる制御部とを、備えた電動車
    両の制御装置において、 前記制御部は、前記操作部の操作力が付与されていない
    際の前記操作力の値を零と設定すると共に、この操作力
    の値に基づいて駆動力を発生させる駆動モードと、制動
    力を発生させる制動モードとを選択して切り換えるもの
    であって、この制動モードが選択されると、制動力指令
    を零から徐々に増大させる制動力付与手段を有してお
    り、この制動モードは、いずれのモードも選択されてい
    ないとの条件で前記操作力の絶対値が前記零より大きい
    判別値以下であると選択されるものであり、前記制動力
    付与手段は、操作力の値が変化したか否かを判断して制
    動力指令の値の変分を決定し、この変分を加味した前記
    制動力指令を出力するものである電動車両の制御装置。
  22. 【請求項22】 車体の左右両側に設けられ車両を推進
    させる方向に加わる操作力を検知する操作部と、これら
    操作部に車両を推進させる操作力が入力されると、この
    操作力に基づいて算出された駆動力をモータに出力させ
    る制御部とを、備えた電動車両の制御装置において、 前記制御部は、前記操作部の操作力が付与されていない
    際の前記操作力の値を零と設定すると共に、この操作力
    の値に基づいて駆動力を発生させる駆動モードと、制動
    力を発生させる制動モードとを選択して切り換えるもの
    であって、この制動モードが選択されると、制動力指令
    を零から徐々に増大させる制動力付与手段を有してお
    り、この制動モードは、いずれのモードも選択されてい
    ないとの条件で前記左右の操作部の操作力の絶対値が前
    記零より大きい判別値以下であると選択されるものであ
    り、前記制動力付与手段は、左右の操作部の操作力の値
    が変化したか否かを判断して制動力指令の値の変分を決
    定し、この変分を加味した前記制動力指令を出力するも
    のである電動車両の制御装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の電動車両の制御装置
    において、前記制御部は、前記いずれのモードも選択さ
    れていないとの条件下で、前記左右の操作部のいずれか
    の操作力の絶対値としてが判別値よりも大きい基準値以
    上であると駆動モードを選択するものである電動車両の
    制御装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、左右の操作力の値が
    両者とも変化なしと判断すると、制動力指令を増加させ
    る変分を選択するものである電動車両の制御装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、前記操作力の値を、
    零を含む範囲で設定される零領域と、この零領域の外側
    に設定される領域とに分割し、前記変分は、左右の操作
    力の値が属する領域の組合せで決定される電動車両の制
    御装置。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の電動車両の制御装置
    において、前記変分は、左右の操作力の値が共に零領域
    に存在すると判断されると、前記変分として最も大きな
    値が選択される電動車両の制御装置。
  27. 【請求項27】 請求項22記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、左右の操作力の値が
    両者とも変化ありと判断されると、前記変分として制動
    力指令を減少させる値または零値を選択するものである
    電動車両の制御装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、前記操作力の値を、
    零を含む範囲に設定される零領域と、この零領域の外側
    に設定される領域とに分割し、左右の操作力の値が両者
    共に零領域に存在すると前記変分を零値として制動力制
    動力指令の値を維持させる電動車両の制御装置。
  29. 【請求項29】 請求項22記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、前記操作力の値を零
    を含む範囲に設定された零領域と、この零領域の外側に
    設定された領域とに分割し、一方の操作部の操作力の値
    が変化ありで、且つ他方の操作部の操作力の値が変化な
    しと判断されると、これらの操作力の値が属する領域の
    組合せに応じて、前記変分として制動力指令を増加させ
    る増分値、制動力指令を維持させる零値、若しくは制動
    力指令を減少させる減少値のいずれかが選択される電動
    車両の制御装置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、前記左右の操作力の
    値が共に零領域にあると判断されると、前記変分として
    制動力指令を増加させる増分値を選択する電動車両の制
    御装置。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、一方又は他方のいず
    れかの操作部の操作力の値が零領域で、残りの操作部の
    操作力の値が零領域の外側に設定された領域に属すると
    判断されると、前記変分として制動力指令を維持させる
    零値を選択する電動車両の制御装置。
  32. 【請求項32】 請求項29記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力付与手段は、左右の操作力の値が
    両者とも零領域の外側に設定された領域に属すると判断
    されると、前記変分として制動力指令を減少させる減少
    値を選択する電動車両の制御装置。
  33. 【請求項33】 車体の左右両側に設けられ車両を推進
    させる方向に加わる操作力を検知する操作部と、これら
    操作部に車両を推進させる操作力が入力されると、この
    操作力に基づいて算出された駆動力をモータに出力させ
    る制御部とを備えた電動車両の制御装置において、 前記制御部は、前記操作部の操作力が付与されていない
    際の値を零と設定すると共に、この操作力の値に基づい
    て駆動力を発生させる駆動モードと、制動力を発生させ
    る制動モードとを選択して切り換えるものであって、こ
    の制動モードが選択されると、制動力指令を零から徐々
    に増大させる制動力付与手段を有しており、この制動モ
    ードは、いずれのモードも選択されていないとの条件で
    前記左右の操作部の操作力の値が絶対値として前記零よ
    りも大きい判別値以下であると、選択されるものであ
    り、前記制動力付与手段は、前記操作力の値を、零を含
    む範囲に設定された零領域と、この零領域の外側に設定
    される領域とに分割し、左右の操作部の操作力の値が属
    する領域の組合せで制動力指令の値の変分を決定し、こ
    の変分を加味した前記制動力指令を出力するものである
    電動車両の制御装置。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の電動車両の制御装置
    において、前記変分は、左右の操作部の操作力の値が両
    者共に零領域であると最も大きな値が選択され、左右の
    操作部の操作力の値が共に零領域の外側に設定された領
    域であると最も小さな値が選択される電動車両の制御装
    置。
  35. 【請求項35】 車両を推進させるための電気信号を出
    力する操作部と、この操作部からの電気信号に基づいて
    駆動力をモータに出力させる制御部とを備えた電動車両
    の制御装置において、 前記制御部に、操作力が解除されたと判断すると、車両
    の速度が予め定めた基準速度まで低下するように制動力
    を零から徐々に増大させる制動力付与手段を設けたこと
    を特徴とする電動車両の制御装置。
  36. 【請求項36】 車両を推進させる方向に加わる操作力
    を検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操
    作力が入力されると、この操作力に基づいた駆動力をモ
    ータに出力させる制御部とを、備えた電動車両の制御装
    置において、 前記制御部に、操作力が付与されていないと判断する
    と、車両の速度が予め定めた基準速度まで低下するよう
    に前記モータに制動力を発生させるための制動力指令を
    零から徐々に増大させる制動力付与手段を設けたことを
    特徴とする電動車両の制御装置。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の電動車両の制御装置
    において、前記制動力指令手段は、車両が基準速度に達
    すると、制動力指令を徐々に減少させるものである電動
    車両の制御装置。
  38. 【請求項38】 車両を推進させる方向に加わる操作力
    を検知する操作部と、この操作部に車両を推進させる操
    作力が入力されると、この操作力に基づいた駆動力をモ
    ータに出力させる制御部とを、備えた電動車両の制御装
    置において、 操作力が所定時間変化しないとの条件で異常と判断し
    て、前記モータに制動力を発生させる制動力指令を零か
    ら徐々に増大させる制動力付与手段を、前記制御部に設
    けた電動車両の制御装置。
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