JPH10336382A - 原稿両面読取り装置 - Google Patents

原稿両面読取り装置

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JPH10336382A
JPH10336382A JP9137257A JP13725797A JPH10336382A JP H10336382 A JPH10336382 A JP H10336382A JP 9137257 A JP9137257 A JP 9137257A JP 13725797 A JP13725797 A JP 13725797A JP H10336382 A JPH10336382 A JP H10336382A
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JP9137257A
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Inventor
Shigeo Miyamoto
茂雄 宮本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿が比較的大きくてもその両面を所要のと
おりに読取ることができる原稿両面読取り装置を提供す
ること。 【解決手段】 原稿12を所定の搬送経路14を通して
搬送するための原稿搬送手段16と、原稿12の一面を
読取るための第1の光学手段42と、原稿の他面を読取
るための第2の光学手段58と、原稿像を読取るための
受光手段54とを備え、第1の光学手段42は、第1の
読取り域38からの原稿の一面の反射光を第1の光学ラ
イン56を通して受光手段54に導き、第2の光学手段
58は、第2の読取り域からの原稿の他面の反射光を第
2の光学ライン68を通して受光手段54に導き、原稿
搬送経路14と第1および第2の光学ライン56,68
とは実質上交差しないように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の両面を読取
るための原稿両面読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿を複写する複写機等のOA機器は、
原稿表面の画像情報を読取るための原稿読取り装置を装
備している。この原稿読取り装置として、原稿の一面を
読取る片面読取り装置と、その両面を読取る両面読取り
装置が存在する。原稿片面読取り装置は、原稿を一面づ
つ読取るために、たとえば原稿の両面を読取るためには
読取り操作を2度行わなければならず、読取り操作が煩
雑になる。これに対して、原稿両面読取り装置は、原稿
の両面を読取るために、原稿の両面を読取る際の読取り
操作が簡単となる。
【0003】このような原稿両面読取り装置の一例とし
て、たとえば特開昭60−238822号公報に開示さ
れたものが存在する。この公知の原稿読取り装置は、原
稿が載置される原稿台と、原稿台に載置された原稿の一
面(たとえば表面)を読取るための第1の光学手段と、
原稿台に載置された原稿の他面(たとえば裏面)を読取
るための第2の光学手段とを備えている。第1の光学手
段は、原稿の一面を照射する光源と、原稿からの反射光
を感光体ドラムに導くための複数の光学要素を含んでい
る。また、第2の光学手段は、原稿の他面を照射する光
源と、原稿からの反射光を感光体ドラムに導くための複
数の光学要素を含んでいる。原稿の一面の画像情報を読
取るときには、第1の光学手段が利用される。すなわ
ち、第1の光学手段の光源は、原稿台に載置された原稿
の一面を照射し、この原稿の一面からの反射光は、複数
の光学要素を介して感光体ドラムに投射される。一方、
原稿の他面の画像情報を読取るときには、他方の第2の
光学手段が利用される。すなわち、第2の光学手段の光
源は、原稿台に載置された原稿の他面を照射し、この原
稿の他面からの反射光は、複数の光学要素を介して感光
体ドラムに投射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た原稿両面読取り装置には、次のとおりの解決すべき問
題が存在する。すなわち、第1および第2の光学手段
は、原稿台に載置された原稿をその一端から他端に向け
て走査露光する形態である。換言すると、静止された原
稿に対して光学要素の一部が移動される形態であるの
で、第1および第2の光学手段の一部を移動させるため
の移動機構等が必要となり、このことに起因して、それ
らの構成が複雑になる問題がある。さらに、原稿が原稿
台に載置される形態であるので、読取るべき原稿の大き
さに対応する原稿台が必要となり、このことに起因し
て、原稿読取り装置が大型化する問題がある。
【0005】このような問題を解消するためには、原稿
の画像情報を読取る際に、第1および第2の光学手段に
対して原稿を移動させるように構成すればよいが、この
ようにすると、第1の光学手段の光学ライン(原稿の一
面から感光体ドラムに至る反射光の光学的ライン)およ
び第2の光学手段の光学ライン(原稿の他面から感光体
ドラムに至る反射光の光学的ライン)と、所要のとおり
に搬送される原稿との関連において、比較的大きい原稿
の両面を読取ることができないという問題が新たに発生
する。
【0006】本発明の目的は、原稿搬送経路を通して搬
送される原稿の両面を読取ることができ、この原稿が比
較的大きくても所要のとおりに読取ることができる原稿
両面読取り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿を所定の
搬送経路を通して搬送するための原稿搬送手段と、前記
原稿の一面を読取るための第1の読取り域に関連して設
けられた第1の光学手段と、前記原稿の他面を読取るた
めの第2の読取り域に関連して設けられた第2の光学手
段と、原稿像を読取るための受光手段とを備え、前記第
1の光学手段は、前記第1の読取り域からの原稿の一面
の反射光を第1の光学ラインを通して前記受光手段に導
き、前記第2の光学手段は、前記第2の読取り域からの
原稿の他面の反射光を第2の光学ラインを通して前記受
光手段に導き、前記原稿搬送経路と前記第1および第2
の光学ラインとは実質上交差しないことを特徴とする原
稿両面読取り装置である。
【0008】本発明に従えば、第1の読取りに域に関連
して配設された第1の光学手段は、原稿の一面の画像情
報を読取るためのものであり、原稿の一面からの反射光
は第1の光学ラインを通して受光手段に導かれる。ま
た、第2の読取り域に関連して配設された第2の光学手
段は、原稿の他面の画像情報を読取るためのものであ
り、原稿の他面からの反射光は第2の光学ラインを通し
て受光手段に導かれる。そして、原稿が搬送される原稿
搬送経路と第1および第2の光学ラインとは、実質上交
差しないように構成されている。したがって、原稿搬送
経路を通して搬送される原稿が、第1および第2の光学
ラインを遮断することはなく、それ故に、比較的大きい
原稿であっても原稿の両面を所要のとおりに読取ること
ができる。
【0009】また本発明に従えば、原稿を所定の搬送経
路を通して搬送するための原稿搬送手段と、前記原稿の
一面を読取るための第1の読取り域に関連して設けられ
た第1の光学手段と、前記原稿の他面を読取るための第
2の読取り域に関連して設けられた第2の光学手段と、
原稿像を読取るためのカラー画像用受光手段とを備え、
前記第1の光学手段は、前記第1の読取り域からの原稿
の一面の反射光を第1の光学ラインを通して前記受光手
段に導き、前記第2の光学手段は、前記第2の読取り域
からの原稿の他面の反射光を第2の光学ラインを通して
前記受光手段に導き、前記原稿搬送経路と前記第1およ
び第2の光学ラインとは実質上交差しないことを特徴と
する原稿両面読取り装置である。
【0010】本発明に従えば、第1の読取りに域に関連
して配設された第1の光学手段は、原稿の一面の画像情
報を読取るためのものであり、原稿の一面からの反射光
は第1の光学ラインを通してカラー画像用受光手段に導
かれる。また、第2の読取り域に関連して配設された第
2の光学手段は、原稿の他面の画像情報を読取るための
ものであり、原稿の他面からの反射光は第2の光学ライ
ンを通してカラー画像用受光手段に導かれる。そして、
原稿が搬送される原稿搬送経路と第1および第2の光学
ラインとは、実質上交差しないように構成されている。
したがって、原稿搬送経路を通して搬送される原稿が、
第1および第2の光学ラインを遮断することはなく、そ
れ故に、比較的大きい原稿であっても原稿の両面を所要
のとおりに読取ることができる。また、受光手段として
カラー画像用のものを用いているので、原稿の両面をカ
ラー画像情報として読取ることができる。
【0011】また本発明は、前記カラー画像用受光手段
は、赤色、緑色および青色にそれぞれ感度を有する3つ
の受光センサラインを有していることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、カラー画像用受光手段と
して赤色、緑色および青色にそれぞれ感度を有する3つ
の受光センサラインを有するものを用いているので、原
稿のカラー画像情報を所要のとおりに読取ることができ
る。
【0013】また本発明は、前記第1の読取り域と前記
第2の読取り域とは、原稿の搬送方向にずらして前記原
稿搬送経路に設けられていることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、第1の読取り域と第2の
読取り域とが、原稿の搬送方向にずれているので、第1
の読取り域における原稿の一面の画像情報と、第2の読
取り域における原稿の他面の画像情報とが相互に干渉す
ることはなく、したがって原稿の一面および他面のきれ
いな画像情報を得ることができる。
【0015】また本発明は、前記第1の光学手段は、前
記第1の読取り域に向けて光を照射する露光用光源を含
み、前記第2の光学手段は、前記第2の読取り域に向け
て光を照射する露光用光源を含み、前記第1の光学手段
の光源は、前記原稿の一面を読取るときに点灯され、ま
た前記第2の光学手段の光源は、前記原稿の他面を読取
るときに点灯されることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、原稿の一面を読取るとき
には第1の光学手段の光源が点灯され、原稿の他面を読
取るときには第2の光学手段の光源が点灯されるので、
1個の受光手段でもって原稿の両面の画像情報を読取る
ことができる。
【0017】また本発明は、前記原稿の一面から前記受
光手段に至る前記第1の光学ラインおよび前記原稿の他
面から前記受光手段に至る前記第2の光学ラインを遮断
するためのシャッタ手段が設けられており、前記原稿の
一面を読取るときには前記シャッタ手段は前記第1の光
学ラインを遮断し、また前記原稿の他面を読取るときに
は前記シャッタ手段は前記第2の光学ラインを遮断する
ことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、原稿の一面を読取るとき
にはシャッタ手段は第2の光学手段の第2の光学ライン
を遮断し、一方原稿の他面を読取るときにはシャッタ手
段は第1の光学手段の第1の光学ラインを遮断するの
で、1個の受光手段とシャッタ手段の切換動作とによっ
て原稿の両面の画像情報を読取ることができる。
【0019】また本発明は、前記受光手段は一対の受光
センサラインを有し、前記原稿の一面からの前記第1の
光学ラインは前記一対の受光センサラインの一方に受光
され、前記原稿の他面からの前記第2の光学ラインは前
記一対の受光センサラインの他方に受光されることを特
徴とする。
【0020】本発明に従えば、受光手段は一対の受光セ
ンサラインを有し、原稿の一面からの第1の光学ライン
は一方のセンサラインに受光され、原稿の他面からの第
2の光学ラインは他方のセンサラインに受光されるの
で、原稿の両面の画像情報を同時に読取ることができ
る。
【0021】また本発明は、前記カラー画像用受光手段
は、赤色、緑色および青色にそれぞれ感度を有する3つ
の受光ラインセンサからなるセンサ組を2組有し、前記
原稿の一面からの前記第1の光学ラインは前記2組のセ
ンサ組の一方の組に受光され、前記原稿の他面からの第
2の光学ラインは前記2組のセンサ組の他方の組に受光
されることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、カラー画像用受光手段
は、赤色、緑色および青色にそれぞれ感度を有する3つ
の受光ラインセンサからなるセンサ組を2組有し、原稿
の一面からの第1の光学ラインは一方のセンサ組に受光
され、原稿の他面からの第2の光学ラインは他方のセン
サ組に受光されるので、原稿の両面のカラー画像情報を
同時に読取ることができる。
【0023】さらに本発明は、前記第1の読取り域から
の前記第1の光学ラインの一部および前記第2の読取り
域からの前記第2の光学ラインの一部を遮断するための
シャッタ手段が設けられており、前記シャッタ手段が遮
断位置にあるときには、前記第1の光学ラインが前記受
光手段の緑色または青色に感度を有する受光ラインセン
サに受光され、前記第2の光学ラインが前記受光手段の
青色または緑色に感度を有する受光センサラインに受光
されることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、シャッタ手段が遮断位置
にあるときには、このシャッタ手段は第1および第2の
光学ラインの一部を遮断し、第1の光学ラインは受光手
段の緑色または青色に感度を有する受光センサラインに
受光され、第2の光学ラインは受光手段の青色または緑
色に感度を有する受光センサラインに受光されるので、
原稿の両面をモノクロで読取る読取り装置として利用す
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従う原稿両面読
取り装置の一形態をスキャナ装置に適用した例を一部省
略して示す簡略断面図であり、図2は、図1におけるI
I−II線からみたところを一部省略して簡略的に示す
断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線
からみたところを一部省略して簡略的に示す断面図であ
る。
【0026】図1〜図3において、図示のスキャナ装置
は、直方体形状のハウジング本体2を備えており、この
ハウジング本体2は下部ハウジング4と、下部ハウジン
グ4に装着された上部ハウジング6から構成されてい
る。上部ハウジング6の上側には、さらに、上補助ハウ
ジング8が装着されており、ハウジング本体2および上
補助ハウジング8に原稿両面読取り装置10が装着され
ている。
【0027】図示の原稿両面読取り装置10は、読取る
べき原稿12を原稿搬送経路14を通して所要の通りに
搬送するための原稿搬送手段16を備えている。この原
稿搬送手段16は、矢印18で示す原稿搬送方向に間隔
を置いて配設された第1および第2の搬送ローラ対2
0,22を備えている。第1の搬送ローラ対20は一対
のローラ24a,24bから構成され、また第2の搬送
ローラ対22も一対のローラ対26a,26bから構成
され、上側のローラ24a,26aが上補助ハウジング
8内に配設され、下側のローラ24b,26bが上部ハ
ウジング6内に配設されている。
【0028】上補助ハウジング8の底壁28は、上補助
ハウジング8の下面を規定し、この底壁28の図11に
おいて左部28aは、原稿12の搬送方向に延びてお
り、上側のローラ24a,26aは、上記底壁28の左
部28aに形成された開口を通して下方に突出してい
る。また、上部ハウジング6の上壁30は上部ハウジン
グ6の上面を規定し、この上壁30の図1において左部
30aは、原稿の搬送方向に延びており、下側のローラ
24b,26bは、上壁30の左部30aに形成された
開口を通して上方に突出している。このように構成され
ているので、この実施形態では、上側のローラ24a,
26aおよび上補助ハウジング8の底壁28の左部28
aが原稿搬送経路14の上側を規定し、下側のローラ2
4b,26bおよび上部ハウジング6の上壁30の左部
30aが原稿搬送経路14の下側を規定している。
【0029】原稿搬送経路14の一端部(矢印18で示
す原稿搬送方向にみて上流端部)には、原稿載置部32
が設けられ、また原稿搬送経路14の他端部(矢印18
で示す原稿搬送方向にみて下流端部)には、原稿排出部
34が設けられている。この実施形態では、原稿載置部
32は、上部ハウジング6の上壁30の左端部によって
構成される。原稿載置部32には、上部ハウジング6の
前後方向(図1において紙面に垂直な方向、図2におい
て左右方向)に間隔をおいて一対の原稿幅規制ガイド3
6が設けられている。一対の原稿幅規制ガイド36は上
記前後方向に相互に近接および離隔する方向に移動自在
に装着され、原稿載置部32に載置された原稿12の両
側部に一致するように位置決めされる。また、原稿排出
部34は、上部ハウジング6の上壁30の図1において
右部30bによって構成され、上記上壁30の左部30
aよりも幾分低くなるように構成されている。したがっ
て、読取るべき原稿12は、原稿載置部32に載置さ
れ、矢印18で示す方向に移動され、上部ハウジング6
の上壁30と上補助ハウジング8の底壁28との間に挿
入される。かく挿入された原稿12は、第1の搬送ロー
ラ対20の作用によって下流側に搬送され、さらに第2
の搬送ローラ対22の作用によって下流側に搬送されて
原稿排出部34に排出される。そして、原稿12が上述
する如くして原稿搬送経路14を通して搬送される間
に、この原稿12の一面(たとえば表面であって図1に
おいて上面)および他面(たとえば裏面であって図1に
おいて下面)の画像情報が読取られる。
【0030】本実施形態では、原稿搬送経路14の一部
に、具体的には、第1および第2の搬送ローラ対20,
22の間の部位に第1の読取り域38および第2の読取
り域40が設けられている。第1の読取り域38は、原
稿搬送経路14を通して搬送される原稿12の一面を読
取る領域であり、第2の読取り域40は、上記原稿12
の他面を読取るための領域であり、第1の読取り域38
が上記原稿12の搬送方向にみて第2の読取り域40の
下流側に配置されている。このように、第1の読取り域
38と第2読取り域40とを原稿12の搬送方向にずら
すことによって、原稿12の一面の画像情報と原稿12
の他面の画像情報とが相互に干渉することがなく、両画
像情報をきれいに読取ることができる。なお、上述とは
反対に、原稿12の搬送方向にみて第1の読取り域38
を第2の読取り域40よりも上流側に設けるようにする
こともできる。
【0031】第1の読取り域38に関連して第1の光学
手段42が設けられている。第1の光学手段42は、第
1の読取り域38に向けて光を照射する露光用光源44
と、光源44の上方に配置された第1の反射鏡46と、
第1の反射鏡46の図1において右側(上補助ハウジン
グ8の右部)に配置された第2の反射鏡48と、第2の
反射鏡48の図2において下側(上補助ハウジング8の
前端部)に配置された第3反射鏡50と、集光レンズ組
立体52と、受光手段54とを含んでいる。この第1の
光学手段42においては、光源44は第1の読取り域3
8を照射し、第1の読取り域38における原稿12の一
面からの反射光は第1の反射鏡46に導かれる。第1の
反射鏡46は第2の反射鏡48に向けて下方に傾斜して
配置され、第1の読取り域38からの反射光を原稿12
の搬送方向に第2の反射鏡48に向けて反射する(図
1、図2参照)。第2の反射鏡48は、原稿12の搬送
方向に向けてハウジング本体2の前面側に傾斜して配置
され、第1の反射鏡46からの反射光をハウジング本体
2の前面側に向けて反射する(図2、図3参照)。ま
た、第3の反射鏡50はハウジング本体2の前面側に向
けて下方に傾斜して配置され、第2の反射鏡48からの
反射光を下方に集光レンズ組立体52に向けて反射す
る。そして、集光レンズ組立体52を通った反射光は、
受光手段54に投射される。この受光手段54は、たと
えばCCDから形成される受光センサラインから構成す
ることができる。かくのとおりであるので、原稿12の
一面からの反射光は、図1〜図3に一点鎖線で示す光学
ライン56に従って受光手段54に至る。なお、図1か
ら理解されるとおり、光源44および第1〜第3の反射
鏡46,48,50は上補助ハウジング8内に配設さ
れ、集光レンズ組立体52および受光手段54は下部ハ
ウジング4内に配設されている。
【0032】また、第2の読取り域40に関連して第2
の光学手段58が設けられている。第2の光学手段58
は、上記第1の光学手段42と実質上同一の構成であ
り、露光用光源60および第1〜第3の反射鏡62,6
4,66を備え、集光レンズ組立体および受光手段につ
いては第1の光学手段42のものと共通で使用される。
第2の光学手段58について概説すると、光源60は第
2の読取り域40を照射し、第2の読取り域40におけ
る原稿12の他面からの反射光は第1の反射鏡62に導
かれる。第1の反射鏡62は第2の読取り域40からの
反射光を原稿12の搬送方向に第2の反射鏡64に向け
て反射し(図1、図2参照)、第2の反射鏡64は、第
1の反射鏡62からの反射光をハウジング本体2の前面
側に第3の反射鏡66に向けて反射し(図2、図3参
照)、また第3の反射鏡66は第2の反射鏡64からの
反射光を下方に集光レンズ組立体52に向けて反射し、
集光レンズ組立体52を通った反射光が、上記受光手段
54に投射される。かくのとおりであるので、原稿12
の他面からの反射光は、図1〜図3に一点鎖線で示す光
学ライン68に従って受光手段54に至る。なお、図1
から理解されるとおり、第2の光学手段58の光源60
および第1〜第3の反射鏡62,64,66は上部ハウ
ジング6内に配設されている。
【0033】この第1および第2の光学手段42,58
の第1および第2の光学ライン56,68は、原稿搬送
経路14と実質上交差しないように構成されることが重
要である。この実施形態では、第1の光学ライン56
は、第1の読取り域38から第1の反射鏡46に向けて
上方に延び、次いで原稿搬送経路14の上方をこれに実
質上平行に第2の反射鏡48に向けて延び、さらに原稿
搬送経路14に実質上平行に前面側に第3の反射鏡50
に向けて延び、その後原稿搬送経路14の外側(ハウジ
ング本体2の前面側にて外れた空間)にて下方に延びて
集光レンズ組立体52を通って受光手段54に至ってい
る。したがって、第1の光学ライン56が原稿搬送経路
14と交差して延びることはなく、比較的長い原稿12
が原稿搬送経路14通して搬送されてもこの原稿12が
第1の光学ライン56を遮断することはない。また、第
2の光学ライン68は、原稿搬送経路14の下側にて第
2の読取り域40から受光手段54に延びている。すな
わち、第2の光学ライン68は、第2の読取り域40か
ら第1の反射鏡62に向けて下方に延び、次いで原稿搬
送経路14の下方をこれに実質上平行に第2の反射鏡6
4に向けて延び、さらに原稿搬送経路14に実質上平行
に前面側に第3の反射鏡66に向けて延び、その後原稿
搬送経路14の外側(ハウジング本体2の前面側にて外
れた空間)にて下方に延びて集光レンズ組立体52を通
って受光手段54に至っている。それ故に、第2の光学
ライン68も原稿搬送経路14と交差することがなく、
比較的長い原稿12が原稿搬送経路14通して搬送され
たとしてもこの原稿12が第2の光学ライン68を遮断
することはない。
【0034】この原稿両面読取り装置においては、受光
手段54に受光された画像情報を処理するための画像処
理手段70と、画像情報を記憶するための第1および第
2記憶手段72,74が設けられる(画像処理手段70
ならびに第1および第2の記憶手段72,74について
は、図2および図3において省略している)。第1の記
憶手段72には原稿12の一面の画像情報が記憶され、
第2の記憶手段74には原稿12の他面の画像情報が記
憶される。なお、第1および/または第2の記憶手段7
2,74に記憶された画像情報は、たとえば、図示して
いない画像形成装置によって可視像化される。
【0035】原稿の一面(または他面)の画像情報を読
取るときには、第1(または第2)の光学手段42(ま
たは58)が用いられる。このときには、原稿12は上
述したとおりにして所定の搬送ピッチでもって原稿搬送
経路14を通して搬送され、所定の搬送ピッチ毎に次の
とおりの原稿読取り動作が遂行される。すなわち、原稿
搬送中に第1(または第2)の光学手段42(または5
8)の光源44(または60)が点灯される。そして、
第1(または第2)の光学手段42(または58)の光
源44(または60)が原稿12の一面(または他面)
を照射し、この一面(または他面)からの反射光は、第
1〜第3の反射鏡46〜50(または62〜66)に反
射された後集光レンズ組立体52を通って受光手段54
に受光され、受光手段54に受光された画像情報は、画
像処理手段70によって処理された後第1(または第
2)の記憶手段72(または74)に所要のとおりに記
憶される。
【0036】また、原稿の両面の画像情報を同時に読取
るときには、原稿12の搬送中に第1および第2の光学
手段42,58が順次選択的に用いられる。すなわち、
原稿12は所定の搬送ピッチでもって搬送され、所定の
搬送ピッチ毎に次のとおりの原稿両面読取り動作が遂行
される。まず、第1の光学手段42の光源44が点灯さ
れて原稿12の一面に対する原稿読取り動作が遂行され
(このとき、第2の光学手段58の光源60は消灯され
ている)、その後第2の光学手段58の光源60が点灯
されて原稿12の他面に対する原稿読取り動作が遂行さ
れ(このとき、第1の光学手段42の光源44は消灯さ
れる)、このような読取り動作が所定の搬送ピッチ毎に
遂行される。第1の光学手段42の光源44が点灯され
たときには、原稿12の一面からの反射光が第1〜第3
の反射鏡46〜50に反射された後集光レンズ組立体5
2を通して受光手段54に受光され、受光手段54にて
受光された画像情報は、画像処理手段70によって処理
された後第1の記憶手段72に原稿12の一面の画像情
報として蓄積される。これに対して、第2の光学手段4
2の光源60が点灯されたときには、原稿12の他面か
らの反射光が第1〜第3の反射鏡62〜66に反射され
た後集光レンズ組立体52を通して受光手段54に受光
され、受光手段54にて受光された画像情報は、画像処
理手段70によって処理された後第2の記憶手段74に
原稿12の他面の画像情報として蓄積される。このよう
にして、原稿12を原稿搬送経路14を通して一度搬送
するのみで原稿12の両面の画像情報を読取ることがで
きる。
【0037】この実施形態では、上述したとおり、比較
的高価であるレンズ組立体52および受光手段54を第
1および第2の光学手段38,40に共通に用いている
ので、原稿両面読取り装置の製造コストを低減すること
ができるとともに、その構成も簡単にすることができ
る。またこれにより点灯から非点灯、または非点灯から
点灯への切換え速度が遅く、反応の遅いランプでも、露
光用光源44,60に使用することができる。
【0038】図1〜図3の実施形態では、原稿12の一
面を読取るときには第1の光学手段42の光源44を点
灯し、その他面を読取るときには第2の光学手段58の
光源60を点灯し、原稿12の読取る面に対応して点灯
する光源44,60を切換えているが、これに代えて、
図4に示すとおり構成することもできる。なお、図4に
おいて、図1〜図3の実施形態と実質上同一の部材は同
一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0039】図4において、図4に示す原稿両面読取り
装置10′は、図1〜図3の実施形態と同様に、原稿1
2の一面を読取るための第1の光学手段42と、原稿1
2の他面を読取るための第2の光学手段58とを備えて
いる。第1および第2の光学手段42,58は、図1〜
図3におけるものと実質上同一の構成であり、それぞ
れ、光源(図示せず)、第1の反射鏡(図示せず)、第
2の反射鏡48,64、第3の反射鏡50,66、集光
レンズ組立体52および受光手段54を含んでいる。
【0040】この実施形態では、第1の光学手段42の
第1の光学ライン56と第2の光学手段58の第2の光
学ライン68を選択的に遮断するためのシャッタ手段8
2が設けられている。シャッタ手段82は、第1および
第2の光学手段42,56の第3の反射鏡50,66と
集光レンズ組立体52との間に配設された細長いシャッ
タプレート84を有し、このシャッタプレート84は、
図4に実線で示す第1の位置と図4に一点鎖線で示す第
2の位置との間を移動自在である。上記第1の位置にあ
るときには、シャッタプレート84は第2の光学手段5
8の第2の光学ライン68を遮断し、したがって第1の
光学手段42の第1の光学ライン56が集光レンズ組立
体52を通して受光手段54に至る。一方、上記第2の
位置に位置付けられると、シャッタプレート84は第1
の光学手段42の第1の光学ライン56を遮断し、した
がって第2の光学手段58の第2の光学ライン68が集
光レンズ組立体52を通して受光手段54に至る。この
原稿両面読取り装置10′のその他の構成は、図1〜図
3に示すものと実質上同一である。
【0041】この原稿両面読取り装置10′において
は、原稿12の一面を読取るときにはシャッタプレート
84は上記第1の位置に位置付けられる。したがって、
原稿12の一面からの反射光は、第1の光学ライン56
に沿って受光手段54に受光され、受光された画像情報
は、画像処理手段70の作用によって原稿12の一面の
画像として第1の記憶手段72に蓄積される。一方、原
稿12の他面を読取るときにはシャッタプレート84は
上記第2の位置に位置付けられる。したがって、原稿の
他面からの反射光は、第2の光学ライン68に沿って受
光手段54に受光され、受光された画像情報は、画像処
理手段70の作用によって原稿12の他面の画像として
第2の記憶手段74に蓄積される。かくのとおりである
ので、シャッタ手段82により第1および第2の光学ラ
イン56,68を選択的に遮断することによって、第1
および第2の光学手段42,58の露光用光源44,6
0を点灯した状態でもって原稿12の両面を同時に所要
のとおりに読取ることができる。
【0042】図1〜図3の実施形態および図4の実施形
態においては、いずれも、原稿の所定搬送ピッチ毎に原
稿12の一面および他面を交互に読取っているが、図5
に示すように受光手段として一対の受光センサラインを
有するものを用いることによって、原稿の両面を同時に
読取ることができ、原稿の読取り時間の短縮を図ること
ができる。なお、図5において、図1〜図3と実質上同
一の部材は同一の参照番号を付してその説明を省略す
る。
【0043】図5において、図5に示す原稿両面読取り
装置10″は、図1〜図3の実施形態と同様に、原稿1
2の一面を読取るための第1の光学手段42と、原稿1
2の他面を読取るための第2の光学手段58とを備えて
いる。第1および第2の光学手段42,58は、図1〜
図3におけるものと実質上同一の構成であり、それぞ
れ、光源(図示せず)、第1の反射鏡(図示せず)、第
2の反射鏡48,64、第3の反射鏡50,66、集光
レンズ組立体52および受光手段54′を含んでいる。
【0044】この実施形態では、受光手段54′が一対
の受光センサライン54a,54bを有している。一方
の受光センサライン54aは、第1の光学手段42に対
応するものであり、第1の光学手段42の第1の光学ラ
イン56が受光される。一方、他方の受光センサライン
54bは、第2の光学手段58に対応するものであり、
第2の光学手段58の第2の光学ライン68が受光され
る。この原稿両面読取り装置10″のその他の構成は、
図1〜図3に示すものと実質上同一である。
【0045】この原稿両面読取り装置10″において
は、原稿搬送経路14を通して原稿12が搬送されると
きに、原稿12の一面からの反射光は、第1の光学ライ
ン56に沿って受光手段54の一方の受光センサライン
54aに受光され、この受光センサライン54aに受光
された画像情報は、画像処理手段70の作用によって原
稿12の一面の画像として第1の記憶手段72に蓄積さ
れる。一方、原稿の他面からの反射光は、第2の光学ラ
イン68に沿って受光手段54の他方の受光センサライ
ン54bに受光され、他方の受光センサライン54bに
受光された画像情報は、画像処理手段70の作用によっ
て原稿12の他面の画像として第2の記憶手段74に蓄
積される。かくのとおりであるので、原稿12の一面か
らの第1の光学ライン56が一方の受光センサライン5
4aに受光され、その他面からの第2の光学ライン54
bが他方の受光センサライン54bに受光されるので、
読取る光学手段を切換えることなく、同時に原稿の両面
を読取ることができる。
【0046】図1〜図5に示す原稿両面読取り装置は、
原稿の画像情報をモノクロで読取るものであるが、原稿
の画像情報をカラーで読取るものにも適用することがで
き、以下カラー用原稿両面読取り装置に適用した例につ
いて説明する。
【0047】図6は、本発明に従う原稿両面読取り装置
の形態をカラー用のスキャナ装置に適用した例を一部省
略して示す簡略断面図であり、図7は、図6におけるV
II−VII線からみたところを一部省略して簡略的に
示す断面図であり、図8は、図6におけるVIII−V
III線からみたところを一部省略して簡略的に示す断
面図である。
【0048】図6〜図8において、図示のスキャナ装置
の基本的構成は、図1〜図3に示すものと略同一である
ので、それについて概説する。図示のスキャナ装置は、
直方体形状のハウジング本体102を備えており、この
ハウジング本体102は下部ハウジング104と上部ハ
ウジング106から構成されている。上部ハウジング1
06の上側には、さらに、上補助ハウジング108が装
着されており、ハウジング本体102および上補助ハウ
ジング108に原稿両面読取り装置110が装着されて
いる。
【0049】図示の原稿両面読取り装置110は、原稿
112を原稿搬送経路114を通して所要の通りに搬送
するための原稿搬送手段116を備えている。この原稿
搬送手段116は、矢印118で示す原稿搬送方向に間
隔を置いて配設された第1および第2の搬送ローラ対1
20,122を備えている。上補助ハウジング108は
底壁128を有し、この底壁128の図6において左部
128aは、原稿112の搬送方向に延びている。ま
た、上部ハウジング106は上壁130を有し、この上
壁130の図1において左部130aは、原稿の搬送方
向に延びている。
【0050】原稿搬送経路114の一端部には、原稿載
置部132が設けられ、また原稿搬送経路114の他端
部には、原稿排出部134が設けられている。原稿載置
部132は、上部ハウジング106の上壁130の左端
部によって構成される。原稿載置部132には、上部ハ
ウジング106の前後方向に間隔をおいて一対の原稿幅
規制ガイド136が設けられている。また、原稿排出部
134は、上部ハウジング106の上壁130の図6に
おいて右部130bによって構成されている。したがっ
て、読取るべき原稿112は、原稿載置部132に載置
され、矢印118で示す方向に移動され、上部ハウジン
グ106の上壁130と上補助ハウジング108の底壁
128との間に挿入される。かく挿入された原稿112
は、第1および第2の搬送ローラ対120,122の作
用によって下流側に搬送されて原稿排出部134に排出
される。そして、原稿112が上述する如くして原稿搬
送経路114を通して搬送される間に、この原稿112
の一面(たとえば表面であって図6において上面)およ
び他面(たとえば裏面であって図6において下面)のカ
ラー画像情報が読取られる。
【0051】本実施形態では、原稿搬送経路114にお
ける、第1および第2の搬送ローラ対120,122の
間の部位に第1の読取り域138および第2の読取り域
140が設けられている。第1の読取り域138は、原
稿搬送経路114を通して搬送される原稿112の一面
を読取る領域であり、第2の読取り域140は、上記原
稿112の他面を読取るための領域であり、図1〜図3
の実施形態と同様に、第1の読取り域138が上記原稿
112の搬送方向にみて第2の読取り域140の下流側
に配置されている。このように、第1の読取り域138
と第2読取り140とを原稿112の搬送方向にずらす
ことによって、原稿112の両面の画像を相互に干渉す
ることなくきれいに読取ることができる。
【0052】第1の読取り域138に関連して第1の光
学手段142が設けられている。第1の光学手段142
は、その基本的構成が図1〜図3に示すものと略同一で
あり、第1の読取り域138に向けて光を照射する露光
用光源144と、光源144の上方に配置された第1の
反射鏡146と、第1の反射鏡146の図6において右
側(上補助ハウジング108の右部)に配置された第2
の反射鏡148と、第2の反射鏡148の図7において
下側(上補助ハウジング108の前端部)に配置された
第3反射鏡150と、集光レンズ組立体152と、受光
手段154とを含んでいる。この実施形態では、原稿両
面読取り装置110はカラー画像情報を読取るためのも
のであるので、受光手段154は、赤色、緑色および青
色にそれぞれ感度を有する3つの受光センサライン15
4a,154b,154cを有しており、これら受光セ
ンサライン154a,154b,154cは、たとえば
CCDから構成される。図8に示すように、赤色に感度
を有する受光センサライン154aは、3つの受光セン
サラインの中央に配置され、原稿112からの反射光の
うち赤色の光が受光される(たとえば、受光センサライ
ン154aの受光部に赤色のセロファンが設けられ
る)。緑色に感度を有する受光センサライン154b
は、図8において受光センサライン154aの右側に配
置され、原稿112からの反射光のうち緑色の光が受光
される(たとえば、受光センサライン154bの受光部
に緑色のセロファンが設けられる)。また、青色に感度
を有する受光センサライン154cは、図8において受
光センサライン154aの左側に配置され、原稿112
からの反射光のうち青色の光が受光される(たとえば、
受光センサライン154cの受光部に青色のセロファン
が設けられる)。
【0053】第1の光学手段142においては、光源1
44は第1の読取り域138を照射し、第1の読取り域
138における原稿112の一面からの反射光は第1の
反射鏡146に導かれる。第1の反射鏡146は第1の
読取り域138からの反射光を原稿112の搬送方向に
第2の反射鏡148に向けて反射し(図6、図7参
照)、第2の反射鏡148は第1の反射鏡146からの
反射光をハウジング本体102の前面側に第3の反射鏡
150に向けて反射し(図7、図8参照)、また第3の
反射鏡150は第2の反射鏡148からの反射光を下方
に集光レンズ組立体152に向けて反射する。そして、
集光レンズ組立体152を通った反射光は、受光手段1
54の各受光センサライン154a,154b,154
cに投射される。
【0054】かくのとおりであるので、原稿112の一
面からの反射光は、図6〜図8に一点鎖線で示す光学ラ
イン156に従って受光手段154に至る。詳述する
と、赤色光学ライン156aは赤色に感度を有する受光
センサライン154aに、緑色光学ライン156bは緑
色に感度を有する受光センサライン154bに、また青
色光学ライン156cは、青色に感度を有する受光セン
サライン154cにそれぞれ受光される。
【0055】また、第2の読取り域140に関連して第
2の光学手段158が設けられている。第2の光学手段
158もその基本的構成が図1〜図3に示すものと略同
一であり、露光用光源160および第1〜第3の反射鏡
162,164,166を備え、集光レンズ組立体15
2および受光手段154については第1の光学手段14
2のものと共通で使用される。第2の光学手段158に
ついて概説すると、光源160は第2の読取り域140
を照射し、第2の読取り域140における原稿112の
他面からの反射光は第1の反射鏡162に導かれる。第
1の反射鏡162は第2の読取り域140からの反射光
を原稿112の搬送方向に第2の反射鏡164に向けて
反射し(図6、図7参照)、第2の反射鏡164は、第
1の反射鏡162からの反射光をハウジング本体102
の前面側に第3の反射鏡166に向けて反射し(図2、
図3参照)、また第3の反射鏡166は第2の反射鏡1
64からの反射光を下方に集光レンズ組立体152に向
けて反射し、集光レンズ組立体152を通った反射光
が、上記受光手段154に投射される。
【0056】かくのとおりであるので、原稿112の他
面からの反射光は、図6〜図8に一点鎖線で示す光学ラ
イン168に従って受光手段154に至る。詳述する
と、赤色光学ライン168aは赤色に感度を有する受光
センサライン154aに、緑色光学ライン168bは緑
色に感度を有する受光センサライン154bに、また青
色光学ライン168cは、青色に感度を有する受光セン
サライン154cにそれぞれ受光される。
【0057】この実施形態においても、第1および第2
の光学手段142,158の第1および第2の光学ライ
ン156,168は、原稿搬送経路114と実質上交差
しないように構成されることが重要である。この実施形
態では、第1の光学ライン156(光学ライン156a
〜156c)は、第1の読取り域138から第1の反射
鏡146に向けて上方に延び、次いで原稿搬送経路11
4の上方をこれに実質上平行に第2の反射鏡148に向
けて延び、さらに原稿搬送経路114に実質上平行に前
面側に第3の反射鏡150に向けて延び、その後原稿搬
送経路114の外側(ハウジング本体102の前面側に
て外れた空間)にて下方に延びて集光レンズ組立体15
2を通って受光手段154に至っている。したがって、
第1の光学ライン156が原稿搬送経路114と交差し
て延びることはなく、比較的長い原稿112が原稿搬送
経路114通して搬送されてもこの原稿112が第1の
光学ライン156を遮断することはない。また、第2の
光学ライン168(光学ライン168a〜168c)
は、原稿搬送経路114の下側にて第2の読取り域14
0から受光手段154に延びている。すなわち、第2の
光学ライン168は、第2の読取り域140から第1の
反射鏡162に向けて下方に延び、次いで原稿搬送経路
114の下方をこれに実質上平行に第2の反射鏡164
に向けて延び、さらに原稿搬送経路114に実質上平行
に前面側に第3の反射鏡166に向けて延び、その後原
稿搬送経路114の外側(ハウジング本体102の前面
側にて外れた空間)にて下方に延びて集光レンズ組立体
152を通って受光手段154に至っている。それ故
に、第2の光学ライン168も原稿搬送経路114と交
差することがなく、比較的長い原稿112が原稿搬送経
路114通して搬送されたとしてもこの原稿112が第
2の光学ライン168を遮断することはない。
【0058】この原稿両面読取り装置においては、受光
手段154の受光センサライン154a〜154cに受
光された画像情報を処理するための画像処理手段170
と、画像情報を記憶するための第1および第2記憶手段
172,174とが設けられ、第1および第2記憶手段
172,174は、それぞれ、3つの画像記憶部172
a,172b,172c,174a,174b,174
cを有している(画像処理手段170ならびに第1およ
び第2の記憶手段172,174については、図7およ
び図8において省略している)。第1の記憶手段172
には原稿112の一面の画像情報が記憶され、その画像
記憶部172a(または172b,172c)には、受
光センサライン154a(または154b,154c)
にて受光した画像情報が蓄積される。また、第2の記憶
手段174には原稿112の他面の画像情報が記憶さ
れ、その画像記憶部174a(または174b,174
c)には、受光センサライン168a(または168
b,168c)にて受光した画像情報が蓄積される。な
お、第1および/または第2の記憶手段172,174
に記憶された画像情報は、たとえば、図示していない画
像形成装置によってカラーの可視像に形成される。
【0059】原稿の一面(または他面)の画像情報を読
取るときには、第1(または第2)の光学手段142
(または158)が用いられる。このときには、原稿1
12は上述したとおりにして所定の搬送ピッチでもって
原稿搬送経路114を通して搬送され、所定の搬送ピッ
チ毎に次のとおりの原稿読取り動作が遂行される。すな
わち、原稿搬送中に第1(または第2)の光学手段14
2(または158)の光源144(または160)が点
灯される。そして、第1(または第2)の光学手段14
2(または158)の光源144(または160)が原
稿112の一面(または他面)を照射し、この一面(ま
たは他面)からの反射光は、第1〜第3の反射鏡142
〜146(または162〜166)に反射された後集光
レンズ組立体152を通って受光手段154に受光さ
れ、受光手段154に受光された画像情報は、上述した
とおり、画像処理手段170によって処理された後第1
(または第2)の記憶手段172(または174)に所
要のとおりに記憶される。
【0060】また、原稿の両面の画像情報を同時に読取
るときには、原稿112の搬送中に第1および第2の光
学手段142,158が順次選択的に用いられる。すな
わち、原稿112は所定の搬送ピッチでもっての搬送さ
れ、所定の搬送ピッチ毎に次のとおりの原稿両面読取り
動作が遂行される。まず、第1の光学手段142の光源
144が点灯されて原稿112の一面に対する原稿読取
り動作が遂行され(このとき、第2の光学手段158の
光源160は消灯されている)、その後第2の光学手段
158の光源160が点灯されて原稿112の他面に対
する原稿読取り動作が遂行され(このとき、第1の光学
手段142の光源144は消灯される)、このような読
取り動作が所定の搬送ピッチ毎に遂行される。第1の光
学手段142の光源144が点灯されたときには、原稿
112の一面からの反射光が第1〜第3の反射鏡146
〜150に反射された後集光レンズ組立体152を通し
て受光手段154に受光される。赤色光学ライン156
aは中央の受光センサライン154aに、緑色光学ライ
ン156bは図8において右側の受光センサライン15
4bに、また青色光学ライン156cは図8において左
側の受光センサライン154cにそれぞれ受光される。
受光手段154にて受光された画像情報は、画像処理手
段170によって処理された後第1の記憶手段172
(各受光センサライン154a〜154cに対応する画
像記憶部172a〜172c)に原稿12の一面の画像
情報として蓄積される。これに対して、第2の光学手段
142の光源160が点灯されたときには、原稿112
の他面からの反射光が第1〜第3の反射鏡162〜16
6に反射された後集光レンズ組立体152を通して受光
手段154に受光される。赤色光学ライン168aは中
央の受光センサライン154aに、緑色光学ライン16
8bは図8において右側の受光センサライン154b
に、また青色光学ライン168cは、図8において左側
の受光センサライン154cにそれぞれ受光される。受
光手段154にて受光された画像情報は、画像処理手段
70によって処理された後第2の記憶手段174(各受
光センサライン154a〜154cに対応する画像記憶
部174a〜174c)に原稿112の他面の画像情報
として蓄積される。このようにして、原稿112を原稿
搬送経路114を通して一度搬送するのみで原稿112
の両面の画像情報を読取ることができる。
【0061】図5〜図8の実施形態では、原稿112の
一面を読取るときには第1の光学手段142の光源14
4を点灯し、その他面を読取るときには第2の光学手段
158の光源160を点灯し、原稿112の読取る面に
対応して点灯する光源144,160を切換えている
が、これに代えて、図9に示すとおり構成することもで
きる。なお、図9において、図6〜図8の実施形態と実
質上同一の部材は同一の参照番号を付してその説明を省
略する。
【0062】図9において、図9に示す原稿両面読取り
装置110′は、図6〜図8の実施形態と同様に、原稿
112の一面を読取るための第1の光学手段142と、
原稿112の他面を読取るための第2の光学手段158
とを備えている。第1および第2の光学手段142,1
58は、図6〜図8におけるものと実質上同一の構成で
あり、それぞれ、光源(図示せず)、第1の反射鏡(図
示せず)、第2の反射鏡148,164、第3の反射鏡
150,166、集光レンズ組立体152および受光手
段154を含んでいる。
【0063】この実施形態では、第1の光学手段142
の第1の光学ライン156(光学ライン156a〜15
6c)と第2の光学手段158の第2の光学ライン16
8(光学ライン168a〜168c)を選択的に遮断す
るためのシャッタ手段182が設けられている。シャッ
タ手段182は、第1および第2の光学手段142,1
56の第3の反射鏡150,166と集光レンズ組立体
152との間に配設された細長いシャッタプレート18
4を有し、このシャッタプレート184は、図9に実線
で示す第1の位置と図9に一点鎖線で示す第2の位置と
の間を移動自在である。上記第1の位置にあるときに
は、シャッタプレート184は第2の光学手段158の
第2の光学ライン168(光学ライン168a〜168
c)を遮断し、したがって第1の光学手段142の第1
の光学ライン156(光学ライン156a〜156c)
が集光レンズ組立体152を通して受光手段154(受
光センサライン154a〜154c)に至る。一方、上
記第2の位置に位置付けられると、シャッタプレート1
84は第1の光学手段142の第1の光学ライン156
(光学ライン156a〜156c)を遮断し、したがっ
て第2の光学手段158の第2の光学ライン168(1
68a〜168c)が集光レンズ組立体152を通して
受光手段154(受光センサライン154a〜154
c)に至る。この原稿両面読取り装置110′のその他
の構成は、図6〜図8に示すものと実質上同一である。
【0064】この原稿両面読取り装置110′において
は、原稿112の一面を読取るときにはシャッタプレー
ト184は上記第1の位置に位置付けられる。したがっ
て、原稿112の一面からの反射光は、第1の光学ライ
ン156(光学ライン156a〜156c)に沿って受
光手段154(受光センサライン154a〜154c)
に受光され、受光された画像情報は、画像処理手段17
0の作用によって原稿112の一面の画像として第1の
記憶手段172(受光センサライン154a〜154c
に対応する画像記憶部172a〜172c)に蓄積され
る。一方、原稿112の他面を読取るときにはシャッタ
プレート184は上記第2の位置に位置付けられる。し
たがって、原稿の他面からの反射光は、第2の光学ライ
ン168(光学ライン168a〜168c)に沿って受
光手段154(受光センサライン154a〜154c)
に受光され、受光された画像情報は、画像処理手段17
0の作用によって原稿112の他面の画像として第2の
記憶手段174(受光センサライン154a〜154c
に対応する画像記憶部174a〜174c)に蓄積され
る。かくのとおりであるので、シャッタ手段182によ
り第1および第2の光学ライン156,168を選択的
に遮断することによって、第1および第2の光学手段1
42,158の露光用光源144,160を点灯した状
態でもって原稿112の両面を同時に所要のとおりに読
取ることができる。
【0065】図6〜図8の実施形態および図9の実施形
態においては、いずれも、原稿の所定搬送ピッチ毎に原
稿112の一面および他面を交互に読取っているが、図
5に示す形態と同様に、受光手段として、3つの受光セ
ンサラインからなるセンサ組を2組用いることによっ
て、原稿の両面を同時に読取ることができ、原稿の読取
り時間の短縮を図ることができる。なお、この場合に
は、容易に理解される如く、原稿112の一面からの反
射光は、第1の光学ライン156(光学ライン156a
〜156c)に沿って受光手段154の一方のセンサ組
(3つの受光センサラインを有する)に受光され、一
方、原稿112の他面からの反射光は、第2の光学ライ
ン168(光学ライン168a〜168c)に沿って受
光手段154の他方のセンサ組(3つの受光センサライ
ンを有する)に受光される。
【0066】また、図6〜図8に示す原稿両面読取り装
置に、たとえば図10に示すとおりにシャッタ手段を設
けることによって、原稿112の両面をモノクロで読取
るための読取り装置として用いることもできる。なお、
図10において、図6〜図8の実施形態と実質上同一の
部材は同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0067】図10において、図10に示す原稿両面読
取り装置110″は、図6〜図8の実施形態と同様に、
原稿112の一面を読取るための第1の光学手段142
と、原稿112の他面を読取るための第2の光学手段1
58とを備えている。第1および第2の光学手段14
2,158は、図6〜図8におけるものと実質上同一の
構成であり、それぞれ、光源(図示せず)、第1の反射
鏡(図示せず)、第2の反射鏡148,164、第3の
反射鏡150,166、集光レンズ組立体152および
受光手段154を含んでいる。
【0068】この実施形態では、第1の光学手段142
の第1の光学ライン156における光学ライン156
a,156cと第2の光学手段158の第2の光学ライ
ン168における光学ライン168a,168bを同時
に遮断するためのシャッタ手段192が設けられてい
る。シャッタ手段192は、第1および第2の光学手段
142,156の第3の反射鏡150,166と集光レ
ンズ組立体152との間に配設された細長いシャッタプ
レート194を有し、このシャッタプレート194は、
図10に実線で示す遮断位置と図10に一点鎖線で示す
非遮断位置との間を移動自在である。上記遮断位置にあ
るときには、シャッタプレート194は第1の光学ライ
ン156の光学ライン156a,156cおよび第2の
光学ライン168の光学ライン168a,168bを遮
断し、これにより、第1の光学手段142の第1の光学
ライン156における緑色光学ライン156bが集光レ
ンズ組立体152を通して受光手段154の受光センサ
ライン154bに受光されるとともに、第2の光学手段
158の第2の光学ライン168における青色光学ライ
ン168cが集光レンズ組立体152を通して受光手段
154の受光センサライン154cに受光される。一
方、上記非遮断位置に位置付けられると、シャッタプレ
ート194は第1の光学手段142の第1の光学ライン
156(光学ライン156a〜156c)および第2の
光学手段158の第2の光学ライン168(光学ライン
168a〜168c)の外側に位置してこれら光学ライ
ン156,168を遮断することはなく、したがって第
1および第2の光学手段142,158の第1および第
2の光学ライン156,168は、集光レンズ組立体1
52を通して受光手段154に至る。この原稿両面読取
り装置110″のその他の構成は、図6〜図8に示すも
のと実質上同一である。
【0069】この原稿両面読取り装置110″において
は、原稿112の両面をモノクロで読取るとき、シャッ
タプレート194は上記遮断位置に位置付けられる。し
たがって、原稿112の一面からの反射光にあっては、
第1の光学ライン156のうち赤色および青色光学ライ
ン156a,156cはシャッタプレート194によっ
て遮断されるのに対して、第1の光学ライン156のう
ち緑色光学ライン156bが受光手段154の受光セン
サライン154bに受光され、受光された画像情報は、
画像処理手段170の作用によって原稿112の一面の
モノクロ画像として第1の記憶手段172の画像記憶部
172cに蓄積される。一方、原稿112の他面からの
反射光にあっては、第2光学ライン168のうち赤色お
よび緑色光学ライン168a,168bはシャッタプレ
ート194によって遮断されるのに対して、第2の光学
ライン168のうち青色光学ライン168cが受光手段
154の受光センサライン154cに受光され、受光さ
れた画像情報は、画像処理手段170の作用によって原
稿112の他面のモノクロ画像として第2の記憶手段1
74の画像記憶部174bに蓄積される。かくのとおり
であるので、シャッタ手段192により第1および第2
の光学ライン156,168の一部の光学ラインを遮断
することによって、第1および第2の光学手段142,
158を用いて原稿112の両面を同時にモノクロ画像
情報として所要のとおりに読取ることができる。
【0070】なお、図10の実施形態では、受光手段1
54の3つの受光センサライン154a,154b,1
54cのうち赤色光学ライン156a,168aを受光
するセンサライン154aを中央に配置し、この受光セ
ンサライン154aの両側に緑色光学ライン156b,
168bを受光する受光センサライン154bと青色光
学ライン156c,168cを受光する受光センサライ
ン154cを配置しているが、必ずしもこのように配置
する必要はなく、受光センサライン154bと受光セン
サライン154cとを逆に配置することもできる。ま
た、赤色光学ライン156a,168aを利用してモノ
クロ画像情報を得る場合(この場合には、赤色は消える
ようになる)には、受光センサライン154aを両側の
いずれかに配置することもできる。
【0071】以上、本発明に従う原稿両面読取り装置の
種々の実施形態について説明したが、本発明はこれら実
施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱
することなく種々の変形、修正が可能である。
【0072】たとえば、図示の実施形態では、第1およ
び第2の光学手段において第3の反射鏡からの反射光を
レンズ組立体に向けて下方に導いているが、これに代え
て、第3の反射鏡からの反射光を、原稿搬送経路の外側
の空間において、この原稿搬送経路に沿って横方向(例
えば図1および図6において左右方向)にレンズ組立体
に導くようにすることもできる。なお、この場合には、
レンズ組立体および受光手段はハウジング本体内の右端
部または左端部に配置される。
【0073】また、たとえば、図示の実施形態では原稿
両面読取り装置をスキャナ装置に適用して説明したが、
複写機、ファクシミリ等のOA装置にも同様に適用する
ことができる。
【0074】
【発明の効果】本発明の請求項1の原稿両面読取り装置
によれば、第1の読取りに域に関連して配設された第1
の光学手段は、原稿の一面の画像情報を読取るためのも
のであり、原稿の一面からの反射光は第1の光学ライン
を通して受光手段に導かれる。また、第2の読取り域に
関連して配設された第2の光学手段は、原稿の他面の画
像情報を読取るためのものであり、原稿の他面からの反
射光は第2の光学ラインを通して受光手段に導かれる。
そして、原稿が搬送される原稿搬送経路と第1および第
2の光学ラインとは、実質上交差しないように構成され
ている。したがって、原稿搬送経路を通して搬送される
原稿が、第1および第2の光学ラインを遮断することは
なく、それ故に、比較的大きい原稿であっても原稿の両
面を所要のとおりに読取ることができる。
【0075】また本発明の請求項2の原稿両面読取り装
置によれば、第1の読取りに域に関連して配設された第
1の光学手段は、原稿の一面の画像情報を読取るための
もであり、原稿の一面からの反射光は第1の光学ライン
を通してカラー画像用受光手段に導かれる。また、第2
の読取り域に関連して配設された第2の光学手段は、原
稿の他面の画像情報を読取るためのものであり、原稿の
他面からの反射光は第2の光学ラインを通してカラー画
像用受光手段に導かれる。そして、原稿が搬送される原
稿搬送経路と第1および第2の光学ラインとは、実質上
交差しないように構成されている。したがって、原稿搬
送経路を通して搬送される原稿が、第1および第2の光
学ラインを遮断することはなく、それ故に、比較的大き
い原稿であっても原稿の両面を所要のとおりに読取るこ
とができる。また、受光手段としてカラー画像用のもの
を用いているので、原稿の両面をカラー画像情報として
読取ることができる。
【0076】また本発明の請求項3の原稿両面読取り装
置によれば、カラー画像用受光手段として赤色、緑色お
よび青色にそれぞれ感度を有する3つの受光センサライ
ンを有するものを用いているので、原稿のカラー画像情
報を所要のとおりに読取ることができる。
【0077】また本発明の請求項4の原稿両面読取り装
置よれば、第1の読取り域と第2の読取り域とが、原稿
の搬送方向にずれているので、第1の読取り域における
原稿の一面の画像情報と、第2の読取り域における原稿
の他面の画像情報とが相互に干渉することはなく、した
がって原稿の一面および他面のきれいな画像情報を得る
ことができる。
【0078】また本発明の請求項5の原稿両面読取り装
置によれば、原稿の一面を読取るときには第1の光学手
段の光源が点灯され、原稿の他面を読取るときには第2
の光学手段の光源が点灯されるので、1個の受光手段で
もって原稿の両面の画像情報を読取ることができる。
【0079】また本発明の請求項6の原稿両面読取り装
置によれば、原稿の一面を読取るときにはシャッタ手段
は第2の光学手段の第2の光学ラインを遮断し、一方原
稿の他面を読取るときにはシャッタ手段は第1の光学手
段の第1の光学ラインを遮断するので、1個の受光手段
とシャッタ手段の切換動作とによって原稿の両面の画像
情報を読取ることができる。
【0080】また本発明の請求項7の原稿両面読取り装
置によれば、受光手段は一対の受光センサラインを有
し、原稿の一面からの第1の光学ラインは一方のセンサ
ラインに受光され、原稿の他面からの第2の光学ライン
は他方のセンサラインに受光されるので、原稿の両面の
画像情報を同時に読取ることができる。
【0081】また本発明の請求項8の原稿両面読取り装
置によれば、カラー画像用受光手段は、赤色、緑色およ
び青色にそれぞれ感度を有する3つの受光ラインセンサ
からなるセンサ組を2組有し、原稿の一面からの第1の
光学ラインは一方のセンサ組に受光され、原稿の他面か
らの第2の光学ラインは他方のセンサ組に受光されるの
で、原稿の両面のカラー画像情報を同時に読取ることが
できる。
【0082】さらに本発明の請求項9の原稿両面読取り
装置によれば、シャッタ手段が遮断位置にあるときに
は、このシャッタ手段は第1および第2の光学ラインの
一部を遮断し、第1の光学ラインは受光手段の緑色また
は青色に感度を有する受光センサラインに受光され、第
2の光学ラインは受光手段の青色または緑色に感度を有
する受光センサラインに受光されるので、原稿の両面を
モノクロで読取る読取り装置として利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う原稿両面読取り装置の一形態をス
キャナ装置に適用した例を一部省略して示す簡略断面図
である。
【図2】図1におけるII−II線からみたところを一
部省略して簡略的に示す断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線からみたところ
を一部省略して簡略的に示す断面図である。
【図4】図1の原稿両面読取り装置の他の実施形態を簡
略的に示す、図3に対応する断面図である。
【図5】図1の原稿両面読取り装置のさらに他の実施形
態を簡略的に示す、図3に対応する断面図である。
【図6】本発明に従う原稿両面読取り装置の他の形態を
スキャナ装置に適用した例を一部省略して示す簡略断面
図である。
【図7】図6におけるVII−VII線からみたところ
を一部省略して簡略的に示す断面図である。
【図8】図6におけるVIII−VIII線からみたと
ころを一部省略して簡略的に示す断面図である。
【図9】図6の原稿両面読取り装置の他の実施形態を簡
略的に示す、図8に対応する断面図である。
【図10】図6の原稿両面読取り装置のさらに他の実施
形態を簡略的に示す、図8に対応する断面図である。
【符号の説明】
2,102 ハウジング本体 10,10′,10″,110,110′,110″
原稿両面読取り装置 12,112 原稿 14,114 原稿搬送経路 16,116 原稿搬送手段 32,132 原稿載置部 34,134 原稿排出部 38,138 第1の原稿読取り域 40,140 第2の原稿読取り域 42,142 第1の光学手段 44,144 露光用光源 52,152 集光レンズ組立体 54,154 受光手段 56,156 第1の光学ライン 58,158 第2の光学手段 60,160 露光用光源 68,168 第2の光学ライン 70,170 画像処理手段 72,172 第1の記憶手段 74,174 第2の記憶手段 82,182 シャッタ手段 192 シャッタ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/00 108 H04N 1/00 108M

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を所定の搬送経路を通して搬送する
    ための原稿搬送手段と、前記原稿の一面を読取るための
    第1の読取り域に関連して設けられた第1の光学手段
    と、前記原稿の他面を読取るための第2の読取り域に関
    連して設けられた第2の光学手段と、原稿像を読取るた
    めの受光手段とを備え、 前記第1の光学手段は、前記第1の読取り域からの原稿
    の一面の反射光を第1の光学ラインを通して前記受光手
    段に導き、 前記第2の光学手段は、前記第2の読取り域からの原稿
    の他面の反射光を第2の光学ラインを通して前記受光手
    段に導き、 前記原稿搬送経路と前記第1および第2の光学ラインと
    は実質上交差しないことを特徴とする原稿両面読取り装
    置。
  2. 【請求項2】 原稿を所定の搬送経路を通して搬送する
    ための原稿搬送手段と、前記原稿の一面を読取るための
    第1の読取り域に関連して設けられた第1の光学手段
    と、前記原稿の他面を読取るための第2の読取り域に関
    連して設けられた第2の光学手段と、原稿像を読取るた
    めのカラー画像用受光手段とを備え、前記第1の光学手
    段は、前記第1の読取り域からの原稿の一面の反射光を
    第1の光学ラインを通して前記受光手段に導き、 前記第2の光学手段は、前記第2の読取り域からの原稿
    の他面の反射光を第2の光学ラインを通して前記受光手
    段に導き、 前記原稿搬送経路と前記第1および第2の光学ラインと
    は実質上交差しないことを特徴とする原稿両面読取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カラー画像用受光手段は、赤色、緑
    色および青色にそれぞれ感度を有する3つの受光センサ
    ラインを有していることを特徴とする請求項2記載の原
    稿両面読取り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の読取り域と前記第2の読取り
    域とは、原稿の搬送方向にずらして前記原稿搬送経路に
    設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の原稿両面読取り装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の光学手段は、前記第1の読取
    り域に向けて光を照射する露光用光源を含み、前記第2
    の光学手段は、前記第2の読取り域に向けて光を照射す
    る露光用光源を含み、前記第1の光学手段の光源は、前
    記原稿の一面を読取るときに点灯され、また前記第2の
    光学手段の光源は、前記原稿の他面を読取るときに点灯
    されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の原稿両面読取り装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿の一面から前記受光手段に至る
    前記第1の光学ラインおよび前記原稿の他面から前記受
    光手段に至る前記第2の光学ラインを遮断するためのシ
    ャッタ手段が設けられており、前記原稿の一面を読取る
    ときには前記シャッタ手段は前記第1の光学ラインを遮
    断し、また前記原稿の他面を読取るときには前記シャッ
    タ手段は前記第2の光学ラインを遮断することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の原稿両面読取り装
    置。
  7. 【請求項7】 前記受光手段は一対の受光センサライン
    を有し、前記原稿の一面からの前記第1の光学ラインは
    前記一対の受光センサラインの一方に受光され、前記原
    稿の他面からの前記第2の光学ラインは前記一対の受光
    センサラインの他方に受光されることを特徴とする請求
    項1記載の原稿両面読取り装置。
  8. 【請求項8】 前記カラー画像用受光手段は、赤色、緑
    色および青色にそれぞれ感度を有する3つの受光ライン
    センサからなるセンサ組を2組有し、前記原稿の一面か
    らの前記第1の光学ラインは前記2組のセンサ組の一方
    の組に受光され、前記原稿の他面からの第2の光学ライ
    ンは前記2組のセンサ組の他方の組に受光されることを
    特徴とする請求項3記載の原稿両面読取り装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の読取り域からの前記第1の光
    学ラインの一部および前記第2の読取り域からの前記第
    2の光学ラインの一部を遮断するためのシャッタ手段が
    設けられており、前記シャッタ手段が遮断位置にあると
    きには、前記第1の光学ラインが前記受光手段の緑色ま
    たは青色に感度を有する受光ラインセンサに受光され、
    前記第2の光学ラインが前記受光手段の青色または緑色
    に感度を有する受光センサラインに受光されることを特
    徴とする請求項3記載の原稿両面読取り装置。
JP9137257A 1997-05-27 1997-05-27 原稿両面読取り装置 Pending JPH10336382A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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