JPH10336223A - 通信方法、及び通信システム - Google Patents

通信方法、及び通信システム

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JPH10336223A
JPH10336223A JP13708797A JP13708797A JPH10336223A JP H10336223 A JPH10336223 A JP H10336223A JP 13708797 A JP13708797 A JP 13708797A JP 13708797 A JP13708797 A JP 13708797A JP H10336223 A JPH10336223 A JP H10336223A
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Mitsuhisa Itou
備久 伊藤
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/427Loop networks with decentralised control

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各宛先通信装置の受信状態を含む返信応答同
士の衝突を避けて各宛先通信装置からの返信応答を発信
元通信装置がもれなく確実に受信することができる通信
方法、及び通信システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 まず、任意の1つの発信元通信装置から
その他の複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装置へ
向けて通信データを送信する。この通信データを受信す
る各宛先通信装置は、通信データの受信時に、発信元通
信装置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行い、
この返信応答後に、通信データの次の宛先を、次アドレ
ス記憶手段としてのメモリ9から読み出された宛先識別
子Rの記述内容に対応する次アドレスに書き換えて、こ
の宛先が書き換えられた通信データを、次アドレスに該
当する通信装置へ向けて送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の通信装置間
をデータ伝送路を介して接続して構成され、通信装置間
でデータ交換を行う通信システムに係り、特に、任意の
1つの発信元通信装置からその他の複数の宛先通信装置
へ向けて通信データを送信し、各宛先通信装置の受信状
態を含む返信応答を発信元通信装置が受ける際におい
て、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通信装置からの
返信応答を発信元通信装置がもれなく確実に受信するこ
とができる通信方法、及び通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の通信装置間をデータ伝送路
を介して接続して構成され、通信装置間でデータ交換を
行う通信システムが一般に知られている。
【0003】上記従来の通信システムにおいて、任意の
1つの通信装置からその他の複数の通信装置へ向けて、
各種の命令や制御情報などを適宜含む通信データを同報
的に送信したいという要望を生じる場合がある。この場
合、例えば、まず、今回送信する通信データの所定の同
報宛先となる複数の宛先通信装置に対し、例えば「F
F」などの特有の同報アドレスをあらかじめ設定してお
く。そして、発信元となる任意の1つの通信装置は、今
回送信する通信データの宛先として同報アドレス「F
F」を付加するとともに、この同報アドレスが付加され
た通信データを、「FF」の同報アドレスが設定されて
いる宛先通信装置へ向けて送信する。すると、各宛先通
信装置は、通信データに付加されている同報アドレス
「FF」と自身の同報アドレスが一致するか否かを判定
し、この判定の結果、同報アドレス「FF」と自身の同
報アドレスが一致する場合、つまり同報宛先として自身
が指定されている場合には、各自の元へ通信データを取
り込む処理を実行し、さらに、通信データの取り込みに
成功したときには肯定応答(ACK)を返信する一方、
通信データの取り込みに失敗したときには否定応答(N
AK)を返信する如く、各自の受信状態等を含む返信応
答を発信元通信装置へ返信するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の通信システムにおける通信方法によれば、1つ
の発信元通信装置が複数の宛先通信装置から各自の受信
状態等を含む返信応答を受ける際において、各自の返信
応答が時間的に重なった場合には、返信応答同士が衝突
することに起因して各宛先通信装置からの返信応答を発
信元通信装置がもれなく確実に受信することが難しいと
いう解決すべき課題を内在していた。
【0005】本発明は、上記した実情に鑑みてなされた
ものであり、任意の1つの発信元通信装置からその他の
複数の宛先通信装置へ向けて通信データを送信し、各宛
先通信装置の受信状態を含む返信応答を発信元通信装置
が受ける際において、返信応答同士の衝突を避けて各宛
先通信装置からの返信応答を発信元通信装置がもれなく
確実に受信することができる通信方法、及び通信システ
ムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数の通信装置間をデータ伝送
路を介して接続して構成された通信システムに用いら
れ、任意の1つの発信元通信装置からその他の複数の宛
先通信装置へ向けて通信データを送信する通信方法であ
って、前記通信データは、少なくとも、当該通信データ
の宛先、発信元、及び当該通信データが複数の宛先通信
装置間を巡回する際における当該通信データの次の宛先
を識別する際に用いられる宛先識別子を含んで構成され
る一方、前記各通信装置は、前記宛先識別子の記述内容
に対応した前記通信データの次の宛先を示す次アドレス
があらかじめ記憶設定される次アドレス記憶手段をそれ
ぞれ有して構成されており、前記発信元通信装置は、前
記複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装置へ向けて
前記通信データを送信し、当該通信データを受信する前
記各宛先通信装置は、前記通信データの受信時には、前
記発信元通信装置に対して当該通信データの受信状態を
含む返信応答を行い、この返信応答後に、当該通信デー
タの次の宛先を、前記次アドレス記憶手段から読み出さ
れた前記宛先識別子の記述内容に対応する次アドレスに
書き換えて、この宛先が書き換えられた通信データを、
前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信するこ
とを要旨とする。
【0007】請求項1の発明によれば、まず、任意の1
つの発信元通信装置は、その他の複数の宛先通信装置の
うちの1つの通信装置へ向けて通信データを送信する。
この送信された通信データを受信する各宛先通信装置
は、通信データの受信時には、発信元通信装置に対して
通信データの受信状態を含む返信応答を行い、この返信
応答後に、通信データの次の宛先を、次アドレス記憶手
段から読み出された宛先識別子の記述内容に対応する次
アドレスに書き換えて、この宛先が書き換えられた通信
データを、次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信
する。
【0008】このように、請求項1に記載の発明によれ
ば、各通信装置がそれぞれ有する次アドレス記憶手段
に、宛先識別子の記述内容に対応した通信データの次の
宛先を示す次アドレスをあらかじめ記憶設定しておき、
各宛先通信装置は、通信データの受信時には、発信元通
信装置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行い、
この返信応答後に、通信データの次の宛先を、次アドレ
ス記憶手段から読み出された宛先識別子の記述内容に対
応する次アドレスに書き換えて、この宛先が書き換えら
れた通信データを、次アドレスに該当する通信装置へ向
けて送信するようにしたので、任意の1つの発信元通信
装置からその他の複数の宛先通信装置へ向けて通信デー
タを送信し、各宛先通信装置の受信状態を含む返信応答
を発信元通信装置が受ける際において、各宛先通信装置
からの返信応答同士が時間的に重なることは未然に防止
され、この結果、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通
信装置からの返信応答を発信元通信装置がもれなく確実
に受信することができる。
【0009】また、請求項2の発明は、複数の通信装置
間をデータ伝送路を介して接続して構成された通信シス
テムに用いられ、任意の1つの発信元通信装置からその
他の複数の宛先通信装置へ向けて通信データを送信する
通信方法であって、前記通信データは、少なくとも、当
該通信データの宛先、送信元、発信元、及び当該通信デ
ータが複数の宛先通信装置間を巡回する際における当該
通信データの次の宛先を識別する際に用いられる宛先識
別子を含んで構成される一方、前記各通信装置は、前記
宛先識別子の記述内容に対応した前記通信データの次の
宛先を示す次アドレスがあらかじめ記憶設定される次ア
ドレス記憶手段をそれぞれ有して構成されており、前記
発信元通信装置は、前記複数の宛先通信装置のうちの1
つの通信装置へ向けて前記通信データを送信し、当該通
信データを受信する前記各宛先通信装置は、前記通信デ
ータの受信時には、前記発信元通信装置及び当該通信デ
ータの送信元となる通信装置に対して当該通信データの
受信状態を含む返信応答を行い、この返信応答後に、当
該通信データの次の宛先を、前記次アドレス記憶手段か
ら読み出された前記宛先識別子の記述内容に対応する次
アドレスに書き換える一方、当該通信データの送信元
を、当該宛先通信装置自身の自己アドレスに書き換え
て、この宛先及び送信元が書き換えられた通信データ
を、前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信す
ることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、まず、任
意の1つの発信元通信装置は、その他の複数の宛先通信
装置のうちの1つの通信装置へ向けて通信データを送信
する。この送信された通信データを受信する各宛先通信
装置は、通信データの受信時には、発信元通信装置及び
通信データの送信元となる通信装置に対して通信データ
の受信状態を含む返信応答を行い、この返信応答後に、
通信データの次の宛先を、次アドレス記憶手段から読み
出された宛先識別子の記述内容に対応する次アドレスに
書き換える一方、通信データの送信元を、宛先通信装置
自身の自己アドレスに書き換えて、この宛先及び送信元
が書き換えられた通信データを、次アドレスに該当する
通信装置へ向けて送信する。
【0011】このように、請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の構成に加えて、各宛先通信
装置は、通信データの受信時には、通信データの送信元
となる通信装置に対しても通信データの受信状態を含む
返信応答を行うようにしたので、返信応答同士の衝突を
避けて各宛先通信装置からの返信応答を、発信元通信装
置及び通信データの送信元となる通信装置がもれなく確
実に受信することができる。
【0012】しかも、請求項3に記載の発明は、前記複
数の宛先通信装置間を当該通信データが巡回する際にお
ける巡回順番は、前記各宛先通信装置が前記発信元通信
装置から当該通信データを受信してから、前記各宛先通
信装置が前記発信元通信装置へ当該通信データの受信状
態を含む返信応答を行い、当該返信応答を前記発信元通
信装置がそれぞれ受信するまでに要する各々に固有の応
答時間の長短を参照して、応答時間が長い宛先通信装置
を優先させて当該通信データを巡回させる如く設定され
ることを要旨とする。
【0013】請求項3の発明によれば、複数の宛先通信
装置間を通信データが巡回する際における巡回順番は、
各宛先通信装置が発信元通信装置から通信データを受信
してから、各宛先通信装置が発信元通信装置へ通信デー
タの受信状態を含む返信応答を行い、この返信応答を発
信元通信装置がそれぞれ受信するまでに要する各々に固
有の応答時間の長短を参照して、応答時間が長い宛先通
信装置を優先させて通信データを巡回させる如く設定さ
れるので、1つの発信元通信装置から複数の宛先通信装
置へ向けて通信データを送信する際において、システム
全体としての送信に要する時間を短縮することができ
る。
【0014】さらに、請求項4の発明は、複数の通信装
置間をデータ伝送路を介して接続して構成され、任意の
1つの発信元通信装置からその他の複数の宛先通信装置
へ向けて通信データを送信する如く構成された通信シス
テムであって、前記通信データは、少なくとも、当該通
信データの宛先、発信元、及び当該通信データが複数の
宛先通信装置間を巡回する際における当該通信データの
次の宛先を識別する際に用いられる宛先識別子を含んで
構成される一方、前記各通信装置は、前記宛先識別子の
記述内容に対応した前記通信データの次の宛先を示す次
アドレスがあらかじめ記憶設定される次アドレス記憶手
段をそれぞれ有して構成されており、前記発信元通信装
置は、前記複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装置
へ向けて前記通信データを送信する発信元送信手段と、
前記各宛先通信装置における当該通信データの受信状態
を含む返信応答を受信する発信元応答受信手段と、を備
える一方、前記各宛先通信装置は、前記通信データを受
信する通信データ受信手段と、当該通信データ受信手段
による前記通信データの受信時には、前記発信元通信装
置に対して当該通信データの受信状態を含む返信応答を
行う応答送信手段と、当該通信データの次の宛先を、前
記次アドレス記憶手段から読み出された前記宛先識別子
の記述内容に対応する次アドレスに書き換えて、この宛
先が書き換えられた通信データを、前記次アドレスに該
当する通信装置へ向けて送信する通信データ送信手段
と、を備え、前記通信データ送信手段は、前記応答送信
手段の返信応答後に、前記宛先が書き換えられた通信デ
ータを、前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送
信することを要旨とする。
【0015】請求項4の発明によれば、まず、発信元通
信装置の発信元送信手段は、複数の宛先通信装置のうち
の1つの通信装置へ向けて通信データを送信する。これ
を受けて、各宛先通信装置の通信データ受信手段は通信
データを受信する。さらに、各宛先通信装置の応答送信
手段は、通信データ受信手段による通信データの受信時
には、発信元通信装置に対して通信データの受信状態を
含む返信応答を行う。これを受けて、発信元通信装置の
発信元応答受信手段は、各宛先通信装置における通信デ
ータの受信状態を含む返信応答を受信する。そして、各
宛先通信装置の通信データ送信手段は、応答送信手段に
おいて返信応答を送信後に、通信データの次の宛先を、
次アドレス記憶手段から読み出された宛先識別子の記述
内容に対応する次アドレスに書き換えて、この宛先が書
き換えられた通信データを、次アドレスに該当する通信
装置へ向けて送信する。
【0016】このように、請求項4に記載の発明によれ
ば、各通信装置がそれぞれ有する次アドレス記憶手段
に、宛先識別子の記述内容に対応した通信データの次の
宛先を示す次アドレスをあらかじめ記憶設定しておき、
各宛先通信装置は、通信データの受信時には、発信元通
信装置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行い、
この返信応答後に、通信データの次の宛先を、次アドレ
ス記憶手段から読み出された宛先識別子の記述内容に対
応する次アドレスに書き換えて、この宛先が書き換えら
れた通信データを、次アドレスに該当する通信装置へ向
けて送信するようにしたので、任意の1つの発信元通信
装置からその他の複数の宛先通信装置へ向けて通信デー
タを送信し、各宛先通信装置の受信状態を含む返信応答
を発信元通信装置が受ける際において、各宛先通信装置
からの返信応答同士が時間的に重なることは未然に防止
され、この結果、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通
信装置からの返信応答を発信元通信装置がもれなく確実
に受信することができる。
【0017】さらにまた、請求項5に記載の発明は、複
数の通信装置間をデータ伝送路を介して接続して構成さ
れ、任意の1つの発信元通信装置からその他の複数の宛
先通信装置へ向けて通信データを送信する如く構成され
た通信システムであって、前記通信データは、少なくと
も、当該通信データの宛先、送信元、発信元、及び当該
通信データが複数の宛先通信装置間を巡回する際におけ
る当該通信データの次の宛先を識別する際に用いられる
宛先識別子を含んで構成される一方、前記各通信装置
は、前記宛先識別子の記述内容に対応した前記通信デー
タの次の宛先を示す次アドレスがあらかじめ記憶設定さ
れる次アドレス記憶手段をそれぞれ有して構成されてお
り、前記発信元通信装置は、前記複数の宛先通信装置の
うちの1つの通信装置へ向けて前記通信データを送信す
る発信元送信手段と、前記各宛先通信装置における当該
通信データの受信状態を含む返信応答を受信する発信元
応答受信手段と、を備える一方、前記各宛先通信装置
は、前記通信データを受信する通信データ受信手段と、
当該通信データ受信手段による前記通信データの受信時
には、前記発信元通信装置及び当該通信データの送信元
となる通信装置に対して当該通信データの受信状態を含
む返信応答を行う応答送信手段と、前記各通信装置にお
ける前記通信データの受信状態を含む返信応答を受信す
る宛先応答受信手段と、当該通信データの次の宛先を、
前記次アドレス記憶手段から読み出された前記宛先識別
子の記述内容に対応する次アドレスに書き換える一方、
当該通信データの送信元を、当該宛先通信装置自身の自
己アドレスに書き換えて、この宛先及び送信元が書き換
えられた通信データを、前記次アドレスに該当する通信
装置へ向けて送信する通信データ送信手段と、を備え、
前記通信データ送信手段は、前記応答送信手段の返信応
答後に、前記宛先が書き換えられた通信データを、前記
次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信することを
要旨とする。
【0018】請求項5の発明によれば、まず、発信元通
信装置の発信元送信手段は、複数の宛先通信装置のうち
の1つの通信装置へ向けて通信データを送信する。これ
を受けて、各宛先通信装置の通信データ受信手段は通信
データを受信する。さらに、各宛先通信装置の応答送信
手段は、通信データ受信手段による通信データの受信時
には、発信元通信装置及び通信データの送信元となる通
信装置に対して通信データの受信状態を含む返信応答を
行う。これを受けて、発信元通信装置の発信元応答受信
手段は、各宛先通信装置からの通信データの受信状態を
含む返信応答を受信する一方、通信データの送信元とな
る各宛先通信装置の宛先応答手段は、通信データの宛先
となる各通信装置における通信データの受信状態を含む
返信応答を受信する。そして、各宛先通信装置の通信デ
ータ送信手段は、応答送信手段において返信応答を送信
後に、通信データの次の宛先を、次アドレス記憶手段か
ら読み出された宛先識別子の記述内容に対応する次アド
レスに書き換える一方、当該通信データの送信元を、当
該宛先通信装置自身の自己アドレスに書き換えて、この
宛先及び送信元が書き換えられた通信データを、次アド
レスに該当する通信装置へ向けて送信する。
【0019】このように、請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項4に記載の発明の構成に加えて、各宛先通信
装置は、通信データの受信時には、通信データの送信元
となる通信装置に対しても通信データの受信状態を含む
返信応答を行う一方、通信データの宛先となる各通信装
置から通信データの受信状態を含む返信応答を受信する
ようにしたので、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通
信装置からの返信応答を、発信元通信装置及び通信デー
タの送信元となる通信装置がもれなく確実に受信するこ
とができる。
【0020】そして、請求項6の発明は、前記複数の宛
先通信装置間を当該通信データが巡回する際における巡
回順番は、前記各宛先通信装置が前記発信元通信装置か
ら当該通信データを受信してから、前記各宛先通信装置
が前記発信元通信装置へ当該通信データの受信状態を含
む返信応答を行い、当該返信応答を前記発信元通信装置
がそれぞれ受信するまでに要する各々に固有の応答時間
の長短を参照して、応答時間が長い宛先通信装置を優先
させて当該通信データを巡回させる如く設定されること
を要旨とする。
【0021】請求項6の発明によれば、複数の宛先通信
装置間を通信データが巡回する際における巡回順番は、
各宛先通信装置が発信元通信装置から通信データを受信
してから、各宛先通信装置が発信元通信装置へ通信デー
タの受信状態を含む返信応答を行い、この返信応答を発
信元通信装置がそれぞれ受信するまでに要する各々に固
有の応答時間の長短を参照して、応答時間が長い宛先通
信装置を優先させて通信データを巡回させる如く設定さ
れるので、1つの発信元通信装置から複数の宛先通信装
置へ向けて通信データを送信する際において、システム
全体としての送信に要する時間を短縮することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る通信方法、
及び通信システムの一実施形態について、図に基づいて
詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明に係る通信システムの概略
ブロック構成図、図2は、本発明に係る通信システムの
要部を示すブロック構成図、図3は、本発明に係る通信
システムに用いられる第1のデータフォーマットの一例
を示す図、図4は、本発明の説明に供する図、図5は、
本発明に係る通信システムに用いられる第2のデータフ
ォーマットの一例を示す図である。
【0024】まず、本発明に係る通信システム1は、図
1に示すように、通信装置として位置付けられる複数の
ルートハブRH1乃至RH8間を、ループ状のデータ伝
送路3を介して相互にデータ交換可能に接続して構成さ
れており、ルートハブRH1には、通信システム1全体
の同期制御や、通信システム1を構成する各ルートハブ
RH、及び各機能機器Nのアドレス設定動作等を統括管
理するシステムコントロールユニット(SCU)5が接
続されている。なお、通信システム1のネットワークト
ポロジとしては、上述したループ形式以外にも、例えば
バス形式、スター形式等の適宜の形態を採用することが
できる。
【0025】複数のルートハブRHの各々には、接続対
象となるノード端末として位置付けられる1又は2以上
の各種機能機器N1乃至N10がそれぞれ接続されてお
り、ルートハブRH間、機能機器N間、又は機能機器N
とルートハブRH間において、例えば図1中の矢印方向
への通信データの伝送を許容するデータ伝送路3を介し
て、相互にデータ交換可能に構成されている。機能機器
Nとしては、例えば、携帯電話、ファックス(FA
X)、ディジタルTV、ラジオ受信機、ナビゲーション
装置(NV)、DVD(Digital Video
Disc、又はDigital Versatile
Disc)−ROM装置、CD(Compact Di
sc)−ROM装置、DAT(Digital Aud
io Taperecorder)、MD(Mini
Disc)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)内蔵
のオーディオアンプ、CAN(Controller
Area Network)インターフェース、方位セ
ンサや車速センサ等の各種センサ、モニタ装置、及び車
載パーソナルコンピュータ等の各種の機能機器を適宜採
用することができる。
【0026】複数のルートハブRH、及び機能機器Nの
各々には、例えば、通信システム1の電源立ち上げ時に
おけるシステムコントロールユニット(SCU)5のア
ドレス設定動作により、それぞれが相互に識別可能とな
る如く各自に固有のアドレスがあらかじめ付与設定され
ており、これらのアドレスが、ルートハブRH間、各種
機能機器N間、又は各種機能機器NとルートハブRHと
の間でデータ伝送路3を介してデータ交換を行う場合に
おいて、宛先、送信元、又は発信元を指定する際に用い
られる。図1の例では、複数のルートハブRHの各々に
対し、RH1,RH2,RH3…,RH8の如く各自に
固有のアドレスが設定される一方、複数の機能機器Nの
各々に対し、N1,N2,N3…,N10の如く各自に
固有のアドレスが設定されている。
【0027】次に、通信装置として位置付けられるルー
トハブRH内部のブロック構成について、ルートハブR
H5を例示して図2を参照しつつ説明すると、ルートハ
ブRH5は、データ伝送路3を介して上流側に位置する
ルートハブRH4から送出された通信データを受信する
受信インターフェース(以下、受信I/Fと言う。)7
と、システムコントロールユニット(SCU)5から割
り当てられるルートハブRH5自身のアドレス(以下、
自己アドレスと言う。)を記憶するとともに、自己アド
レスと同様にSCU5から割り当てられ、通信データが
同報送信対象のときに参照される、通信データの信号フ
レーム内に記述される後述する宛先識別子Rの記述内容
に対応した通信データの次の宛先となるルートハブRH
のアドレスを、例えば第1の次アドレス、第2の次アド
レス…の如く次アドレスの形態で複数記憶するRAM等
から構成されるメモリ9と、機能機器N6が接続され、
機能機器N6から送出される制御データ、又はソースデ
ータ等を適宜含む各種データ、又は受信I/F7から送
出される通信データに対して所定の変換処理を施す処理
回路11と、処理回路11で変換処理後のデータ、又は
ルートハブRH5自身で生成されたデータ等をデータ伝
送路3を介して下流側に位置するルートハブRH6へ送
出する送信インターフェース(以下、送信I/Fと言
う。)13とを備えて構成されている。
【0028】ここで、通信システム1内を巡回する通信
データの第1のデータフォーマットについて、図3を参
照して説明すると、第1のデータフォーマットは、通信
データの信号フレーム内に、次述する宛先識別子Rが記
述される宛先識別子記述領域と、通信データの宛先及び
発信元のアドレスが記述される宛先/発信元アドレス記
述領域と、各種の命令や制御情報などが記述されるデー
タ記述領域とを備えて構成されている。
【0029】宛先識別子Rは、この宛先識別子Rが付加
されている通信データが個別送信対象か又は同報送信対
象かを識別するとともに、通信データが同報送信対象と
識別されたとき、さらに、通信データの同報宛先範囲内
で通信データが各ルートハブRHを順次巡回する際にお
ける通信データの次の宛先を、宛先識別子Rが付加され
ている通信データを受信した各ルートハブRHにおいて
識別する際に用いられる。
【0030】次に、発信元通信装置における通信データ
に対する宛先識別子Rの付加手順について説明する。
【0031】まず、例えば図3に示すように、通信デー
タ中の宛先識別子記述領域には、通信データが個別送信
対象のときにはR=0が記述され、通信データがルート
ハブRHの接続順番に従って自分以外の全てのルートハ
ブRHを対象として送信されるときにはR=1が記述さ
れ、通信データが特定のルートハブRHへの送信を優先
させて自分以外の全てのルートハブRHを対象として送
信されるときにはR=2が記述され、通信データがあら
かじめ指定される第1グループに属するルートハブRH
を対象として送信されるときにはR=3が記述され、通
信データがあらかじめ指定される第2グループに属する
ルートハブRHを対象として送信されるときにはR=4
が記述される如く、宛先識別子Rの複数の記述内容に各
々対応付けて通信データの宛先属性をあらかじめ規定し
ておく。
【0032】そして、ルートハブRH1が通信データの
発信元通信装置であり、ルートハブRH1以外の全ての
ルートハブRHが宛先通信装置としての通信データの同
報宛先範囲であり、かつ、この同報宛先範囲内において
通信データが時計回転方向に各ルートハブRHの接続順
番に従って順次送信される場合を例示すると、発信元通
信装置としてのルートハブRH1において、送信対象と
なる通信データが個別送信対象か又は同報送信対象かが
判別され、通信データが同報送信対象と判別されたと
き、さらに、通信データの同報宛先範囲、及びこの同報
宛先範囲内における通信データの各ルートハブRHを巡
回する順番が判別され、これら判別結果に従って、通信
データ中の宛先識別子記述領域に宛先識別子Rが記述さ
れる。
【0033】なお、特定のルートハブRHへの送信を優
先させて通信データを送信する趣旨について、例えば、
任意の1つの発信元通信装置からその他の複数の宛先通
信装置へ向けて通信データを送信し、複数の宛先通信装
置から各自の受信状態を含む返信応答を発信元通信装置
が受ける場合を例示して説明すると、各宛先通信装置の
応答時間、すなわち、各宛先通信装置が発信元通信装置
から通信データを受信した時点から、各自の返信応答を
発信元通信装置がそれぞれ受信するまでに要する時間
は、各自のデータ処理速度等がそれぞれ異なることに起
因して相互に長短の差を生じるために、この差を補正す
るためである。つまり、他と比較して応答時間が長くか
かる特定のルートハブRHへの送信を優先させて通信デ
ータを送信することにより、システム全体としての送信
に要する時間を短縮するようにしている。
【0034】次に、上述の如く規定される宛先識別子R
が付加された通信データを、発信元通信装置として位置
付けられるルートハブRH1から、宛先通信装置として
位置付けられるルートハブRH1以外の各ルートハブR
Hへ送信する際における、通信データの巡回経路の一例
を宛先識別子Rの記述内容毎に分別して図4を参照して
説明する。
【0035】同図に示すように、ルートハブRH1から
送出される送信対象としての通信データは、宛先識別子
RとしてR=1が記述されているとき、各ルートハブR
Hの接続順番に従ってRH2,RH3,RH4,RH
5,RH6,RH7,RH8を順次経由してRH1へ戻
り、宛先識別子RとしてR=2が記述されているとき、
他と比較して応答時間が長くかかる特定の例えばルート
ハブRH6,RH8への送信を優先させて、RH6,R
H8,RH2,RH3,RH4,RH5,RH7を順次
経由してRH1へ戻り、宛先識別子RとしてR=3が記
述されているとき、例えば第1グループとして設定され
ているRH6,RH7,RH8を順次経由してRH1へ
戻り、宛先識別子RとしてR=4が記述されたとき、例
えば第2グループとして設定されているRH2,RH
3,RH4,RH5を順次経由してRH1へ戻る。
【0036】次に、宛先識別子Rとして「2」が記述さ
れている通信データを、発信元通信装置として位置付け
られるルートハブRH1から、宛先通信装置として位置
付けられるルートハブRH1以外の全てのルートハブR
Hへ送信する際における各ルートハブRHの動作につい
て、図2に示すルートハブRH5を代表的に例示して説
明する。
【0037】まず、本発明に係る通信方法を実現するた
めの準備として、SCU5は、各ルートハブRHがそれ
ぞれ有するメモリ9の「次アドレス」に関する記憶内容
を、宛先識別子Rの複数の記述内容に各々対応付けて設
定更新しておく。すなわち、ルートハブRH5のメモリ
9の「次アドレス」に関する記憶内容を例示して説明す
ると、宛先識別子R=1に対応させて「第1の次アドレ
ス」として「RH6」のアドレスを設定し、宛先識別子
R=2に対応させて「第2の次アドレス」として「RH
7」のアドレスを設定し、宛先識別子R=3に対応させ
て「第3の次アドレス」として「次アドレスなし」を設
定し、宛先識別子R=4に対応させて「第4の次アドレ
ス」として「RH1」のアドレスを設定する。これによ
り、メモリ9の次アドレス記憶領域には、複数の宛先識
別子Rの記述内容に対応した次の宛先に該当する通信装
置のアドレスが各々記憶設定される。
【0038】上記準備が完了した状態で、受信I/F7
は、データ伝送路3を介して上流側に位置するルートハ
ブRH4から送出される通信データを受信するととも
に、受信した通信データ中に含まれる宛先/発信元のア
ドレス、及び宛先識別子Rの記述内容を解読する。さら
に、受信I/F7は、解読した宛先/発信元アドレスに
基づいて、今回受信した通信データの宛先アドレスが、
ルートハブRH5の自己アドレス、又はルートハブRH
5に接続されている機能機器N6の機器アドレスのうち
のいずれか1つと一致するか否かを判定する。この判定
の結果、今回受信した通信データの宛先アドレスとルー
トハブRH5自身の自己アドレス等が一致した場合に
は、受信I/F7は、解読した宛先識別子Rの記述内容
に基づいて、通信データが個別送信対象か又は同報送信
対象かを識別する一方、両アドレスが一致しない場合に
は、ルートハブRH5をバイパスさせるバイパス経路及
び送信I/F13を介して下流側に位置するルートハブ
RH6へ通信データを送出する。
【0039】さて、上記識別の結果、宛先識別子R=0
の場合、つまり通信データが個別送信対象の場合には、
受信I/F7は、該当する宛先へ通信データを送出す
る。また、宛先識別子R=0以外の場合、つまり通信デ
ータが同報送信対象の場合には、受信I/F7は、メモ
リ9にあらかじめ設定記憶されている、宛先識別子Rの
記述内容(本例ではR=2)に対応する通信データの次
の宛先となる通信装置のアドレスである次アドレスを読
み出す一方、受信した通信データを処理回路11へ受け
渡す。なお、この場合には、通信データの次の宛先とな
る通信装置はルートハブRH7となる。
【0040】さて一方、処理回路11は、受信I/F7
で受信した通信データを取り込んで図示しないバッファ
メモリに一旦格納する一方、取り込んだ通信データに対
して所定の変換等の各種処理を施すとともに、受信I/
F7で受信した通信データの取り込みが完了した旨を送
信I/F13に伝える。これを受けて送信I/F13
は、通信データの取り込みに成功した旨を表す肯定応答
(ACK)や、ルートハブRH3自身のステータス情報
等を発信元通信装置としてのルートハブRH1へ返信応
答する一方、この返信応答後に、通信データの宛先アド
レスを、メモリ9に第2の次アドレスとして記憶されて
いるルートハブRH7のアドレスに書き換えて、宛先を
書き換え後の通信データを下流側に位置するルートハブ
RH6へ送出する。
【0041】このように、本発明に係る通信システムに
よれば、通信装置としての各ルートハブRHがそれぞれ
有するメモリ9に、宛先識別子Rの記述内容に対応した
通信データの次の宛先となる次アドレスをあらかじめ各
々記憶設定しておき、通信データの受信時には、発信元
通信装置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行
い、この返信応答後に、通信データ中の宛先アドレス
を、メモリ9から読み出された宛先識別子Rの記述内容
に対応する1つの次アドレスに書き換えて、この書き換
えられた次の宛先へ通信データを送信するようにしたの
で、任意の1つの発信元通信装置からその他の複数の宛
先通信装置へ向けて通信データを送信し、各宛先通信装
置の受信状態を含む返信応答を発信元通信装置が受ける
際において、各宛先通信装置からの返信応答同士が時間
的に重なることは未然に防止され、この結果、返信応答
同士の衝突を避けて各宛先通信装置からの返信応答を発
信元通信装置がもれなく確実に受信することができる。
【0042】次に、通信システム1内を巡回する通信デ
ータの第2のデータフォーマットについて、前述の第1
のデータフォーマットとの相違点を中心に、図5を参照
して説明すると、第2のデータフォーマットは、通信デ
ータの信号フレーム内に、前述の第1のデータフォーマ
ットに加えて、通信データの直前の送信元のアドレスが
記述される送信元アドレス記述領域を備えて構成されて
いる。
【0043】この第2のデータフォーマットを呈する通
信データを採用した場合における通信システムの動作に
ついて説明すると、まず、任意の1つの発信元通信装置
は、その他の複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装
置へ向けて通信データを送信する。この送信された通信
データを受信する各宛先通信装置は、通信データの受信
時には、発信元通信装置及び通信データの送信元となる
通信装置に対して通信データの受信状態を含む返信応答
を行い、この返信応答後に、通信データの次の宛先を、
メモリ9から読み出された宛先識別子Rの記述内容に対
応する次アドレスに書き換える一方、通信データの送信
元を、宛先通信装置自身の自己アドレスに書き換えて、
この宛先及び送信元が書き換えられた通信データを、次
アドレスに該当する通信装置へ向けて送信する。
【0044】したがって、第2のデータフォーマットを
呈する通信データを採用した場合における通信システム
によれば、各宛先通信装置は、通信データの受信時に
は、通信データの送信元となる通信装置に対しても通信
データの受信状態を含む返信応答を行うようにしたの
で、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通信装置からの
返信応答を、発信元通信装置及び通信データの送信元と
なる通信装置がもれなく確実に受信することができる。
【0045】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更を
加えたその他の形態で実施することができる。
【0046】すなわち、例えば、本実施形態中、各ルー
トハブRHがそれぞれ有するメモリ9に、宛先識別子R
の記述内容に対応した通信データの次の宛先となる複数
の次アドレスを各々記憶させておき、通信データの受信
時には、通信データの次の宛先を、メモり9から読み出
した宛先識別子Rの記述内容に応じた1つの次アドレス
に書き換える形態を例示して説明したが、本発明は上述
した実施の形態に限定されることなく、例えば、各ルー
トハブRHがそれぞれ有するメモリ9に、通信データの
同報宛先グループ及び各ルートハブRHへの巡回順番を
指定する同報宛先/巡回順番情報を、宛先識別子Rの記
述内容に対応させて複数組記憶させておき、通信データ
の受信時には、宛先識別子Rの記述内容に応じた1つの
同報宛先/巡回順番情報、及び自己アドレスを参照する
ことで通信データの次の宛先アドレスを特定し、この特
定した次アドレスを通信データの宛先として書き換える
形態を採用することもできる。
【0047】最後に、本実施形態において、発信元通信
装置としてルートハブRH1を例示する一方、宛先通信
装置としてその他のルートハブRHを例示して説明した
が、本発明はこの形態に限定されることなく、任意の1
つのルートハブRHを発信元通信装置として設定する一
方、その他の複数のルートハブRHを宛先通信装置とし
て設定することにより、本発明に係る通信方法、及び通
信システムを実現することができることは言うまでもな
い。
【0048】
【発明の効果】請求項1、又は請求項4の発明によれ
ば、各通信装置がそれぞれ有する次アドレス記憶手段
に、宛先識別子の記述内容に対応した通信データの次の
宛先を示す次アドレスをあらかじめ記憶設定しておき、
各宛先通信装置は、通信データの受信時には、発信元通
信装置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行い、
この返信応答後に、通信データの次の宛先を、次アドレ
ス記憶手段から読み出された宛先識別子の記述内容に対
応する次アドレスに書き換えて、この宛先が書き換えら
れた通信データを、次アドレスに該当する通信装置へ向
けて送信するようにしたので、任意の1つの発信元通信
装置からその他の複数の宛先通信装置へ向けて通信デー
タを送信し、各宛先通信装置の受信状態を含む返信応答
を発信元通信装置が受ける際において、各宛先通信装置
からの返信応答同士が時間的に重なることは未然に防止
され、この結果、返信応答同士の衝突を避けて各宛先通
信装置からの返信応答を発信元通信装置がもれなく確実
に受信することができる。
【0049】また、請求項2、又は請求項5の発明によ
れば、請求項1に記載の発明の構成に加えて、各宛先通
信装置は、通信データの受信時には、通信データの送信
元となる通信装置に対しても通信データの受信状態を含
む返信応答を行うようにしたので、返信応答同士の衝突
を避けて各宛先通信装置からの返信応答を、発信元通信
装置及び通信データの送信元となる通信装置がもれなく
確実に受信することができる。
【0050】そして、請求項3、又は請求項6の発明に
よれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、複
数の宛先通信装置間を通信データが巡回する際における
巡回順番は、各宛先通信装置が発信元通信装置から通信
データを受信してから、各宛先通信装置が発信元通信装
置へ通信データの受信状態を含む返信応答を行い、この
返信応答を発信元通信装置がそれぞれ受信するまでに要
する各々に固有の応答時間の長短を参照して、応答時間
が長い宛先通信装置を優先させて通信データを巡回させ
る如く設定されるので、1つの発信元通信装置から複数
の宛先通信装置へ向けて通信データを送信する際におい
て、システム全体としての送信に要する時間を短縮する
ことができるというきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る通信システムの概略ブロ
ック構成図である。
【図2】図2は、本発明に係る通信システムの要部を示
すブロック構成図である。
【図3】図3は、本発明に係る通信システム内を巡回す
る通信データの第1のデータフォーマットの一例を示す
図である。
【図4】図4は、本発明の説明に供する図である。
【図5】図5は、本発明に係る通信システム内を巡回す
る通信データの第2のデータフォーマットの一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 通信システム 3 データ伝送路 5 システムコントロールユニット(SCU) 7 受信インターフェース(発信元応答受信手段、通信
データ受信手段、宛先応答受信手段) 9 メモリ(次アドレス記憶手段) 11 処理回路 13 送信インターフェース(発信元送信手段、応答送
信手段、通信データ送信手段) RH ルートハブ(通信装置) N 機能機器 R 宛先識別子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信装置間をデータ伝送路を介し
    て接続して構成された通信システムに用いられ、任意の
    1つの発信元通信装置からその他の複数の宛先通信装置
    へ向けて通信データを送信する通信方法であって、 前記通信データは、少なくとも、当該通信データの宛
    先、発信元、及び当該通信データが複数の宛先通信装置
    間を巡回する際における当該通信データの次の宛先を識
    別する際に用いられる宛先識別子を含んで構成される一
    方、 前記各通信装置は、前記宛先識別子の記述内容に対応し
    た前記通信データの次の宛先を示す次アドレスがあらか
    じめ記憶設定される次アドレス記憶手段をそれぞれ有し
    て構成されており、 前記発信元通信装置は、前記複数の宛先通信装置のうち
    の1つの通信装置へ向けて前記通信データを送信し、 当該通信データを受信する前記各宛先通信装置は、前記
    通信データの受信時には、前記発信元通信装置に対して
    当該通信データの受信状態を含む返信応答を行い、この
    返信応答後に、当該通信データの次の宛先を、前記次ア
    ドレス記憶手段から読み出された前記宛先識別子の記述
    内容に対応する次アドレスに書き換えて、この宛先が書
    き換えられた通信データを、前記次アドレスに該当する
    通信装置へ向けて送信することを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 複数の通信装置間をデータ伝送路を介し
    て接続して構成された通信システムに用いられ、任意の
    1つの発信元通信装置からその他の複数の宛先通信装置
    へ向けて通信データを送信する通信方法であって、 前記通信データは、少なくとも、当該通信データの宛
    先、送信元、発信元、及び当該通信データが複数の宛先
    通信装置間を巡回する際における当該通信データの次の
    宛先を識別する際に用いられる宛先識別子を含んで構成
    される一方、 前記各通信装置は、前記宛先識別子の記述内容に対応し
    た前記通信データの次の宛先を示す次アドレスがあらか
    じめ記憶設定される次アドレス記憶手段をそれぞれ有し
    て構成されており、 前記発信元通信装置は、前記複数の宛先通信装置のうち
    の1つの通信装置へ向けて前記通信データを送信し、 当該通信データを受信する前記各宛先通信装置は、前記
    通信データの受信時には、前記発信元通信装置及び当該
    通信データの送信元となる通信装置に対して当該通信デ
    ータの受信状態を含む返信応答を行い、この返信応答後
    に、当該通信データの次の宛先を、前記次アドレス記憶
    手段から読み出された前記宛先識別子の記述内容に対応
    する次アドレスに書き換える一方、当該通信データの送
    信元を、当該宛先通信装置自身の自己アドレスに書き換
    えて、この宛先及び送信元が書き換えられた通信データ
    を、前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信す
    ることを特徴とする通信方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の宛先通信装置間を当該通信デ
    ータが巡回する際における巡回順番は、前記各宛先通信
    装置が前記発信元通信装置から当該通信データを受信し
    てから、前記各宛先通信装置が前記発信元通信装置へ当
    該通信データの受信状態を含む返信応答を行い、当該返
    信応答を前記発信元通信装置がそれぞれ受信するまでに
    要する各々に固有の応答時間の長短を参照して、応答時
    間が長い宛先通信装置を優先させて当該通信データを巡
    回させる如く設定されることを特徴とする請求項1に記
    載の通信方法。
  4. 【請求項4】 複数の通信装置間をデータ伝送路を介し
    て接続して構成され、任意の1つの発信元通信装置から
    その他の複数の宛先通信装置へ向けて通信データを送信
    する如く構成された通信システムであって、 前記通信データは、少なくとも、当該通信データの宛
    先、発信元、及び当該通信データが複数の宛先通信装置
    間を巡回する際における当該通信データの次の宛先を識
    別する際に用いられる宛先識別子を含んで構成される一
    方、 前記各通信装置は、前記宛先識別子の記述内容に対応し
    た前記通信データの次の宛先を示す次アドレスがあらか
    じめ記憶設定される次アドレス記憶手段をそれぞれ有し
    て構成されており、 前記発信元通信装置は、 前記複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装置へ向け
    て前記通信データを送信する発信元送信手段と、 前記各宛先通信装置における当該通信データの受信状態
    を含む返信応答を受信する発信元応答受信手段と、を備
    える一方、 前記各宛先通信装置は、 前記通信データを受信する通信データ受信手段と、 当該通信データ受信手段による前記通信データの受信時
    には、前記発信元通信装置に対して当該通信データの受
    信状態を含む返信応答を行う応答送信手段と、 当該通信データの次の宛先を、前記次アドレス記憶手段
    から読み出された前記宛先識別子の記述内容に対応する
    次アドレスに書き換えて、この宛先が書き換えられた通
    信データを、前記次アドレスに該当する通信装置へ向け
    て送信する通信データ送信手段と、を備え、 前記通信データ送信手段は、前記応答送信手段の返信応
    答後に、前記宛先が書き換えられた通信データを、前記
    次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信することを
    特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 複数の通信装置間をデータ伝送路を介し
    て接続して構成され、任意の1つの発信元通信装置から
    その他の複数の宛先通信装置へ向けて通信データを送信
    する如く構成された通信システムであって、 前記通信データは、少なくとも、当該通信データの宛
    先、送信元、発信元、及び当該通信データが複数の宛先
    通信装置間を巡回する際における当該通信データの次の
    宛先を識別する際に用いられる宛先識別子を含んで構成
    される一方、 前記各通信装置は、前記宛先識別子の記述内容に対応し
    た前記通信データの次の宛先を示す次アドレスがあらか
    じめ記憶設定される次アドレス記憶手段をそれぞれ有し
    て構成されており、 前記発信元通信装置は、 前記複数の宛先通信装置のうちの1つの通信装置へ向け
    て前記通信データを送信する発信元送信手段と、 前記各宛先通信装置における当該通信データの受信状態
    を含む返信応答を受信する発信元応答受信手段と、を備
    える一方、 前記各宛先通信装置は、 前記通信データを受信する通信データ受信手段と、 当該通信データ受信手段による前記通信データの受信時
    には、前記発信元通信装置及び当該通信データの送信元
    となる通信装置に対して当該通信データの受信状態を含
    む返信応答を行う応答送信手段と、 前記各通信装置における前記通信データの受信状態を含
    む返信応答を受信する宛先応答受信手段と、 当該通信データの次の宛先を、前記次アドレス記憶手段
    から読み出された前記宛先識別子の記述内容に対応する
    次アドレスに書き換える一方、当該通信データの送信元
    を、当該宛先通信装置自身の自己アドレスに書き換え
    て、この宛先及び送信元が書き換えられた通信データ
    を、前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信す
    る通信データ送信手段と、を備え、 前記通信データ送信手段は、前記応答送信手段の返信応
    答後に、前記宛先及び送信元が書き換えられた通信デー
    タを、前記次アドレスに該当する通信装置へ向けて送信
    することを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の宛先通信装置間を当該通信デ
    ータが巡回する際における巡回順番は、前記各宛先通信
    装置が前記発信元通信装置から当該通信データを受信し
    てから、前記各宛先通信装置が前記発信元通信装置へ当
    該通信データの受信状態を含む返信応答を行い、当該返
    信応答を前記発信元通信装置がそれぞれ受信するまでに
    要する各々に固有の応答時間の長短を参照して、応答時
    間が長い宛先通信装置を優先させて当該通信データを巡
    回させる如く設定されることを特徴とする請求項4に記
    載の通信システム。
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