JPH11234310A - トークンパッシング方法 - Google Patents
トークンパッシング方法Info
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- JPH11234310A JPH11234310A JP3159698A JP3159698A JPH11234310A JP H11234310 A JPH11234310 A JP H11234310A JP 3159698 A JP3159698 A JP 3159698A JP 3159698 A JP3159698 A JP 3159698A JP H11234310 A JPH11234310 A JP H11234310A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報処理システムのステーション間のデータ
送信権（トークン）の引き渡しに要する通信時間を短縮
する 【解決手段】 情報処理システムにおける伝送制御方法
としてのトークンパッシング方法において、送信権を獲
得しかつ送信すべきデータを有するステーションＳＴ＃
１が、次に送信権を与えるステーションＳＴ＃２を指定
するための手段として、ユーザーデータフレーム１内に
付加的に設けられた所定のフィールドに前記送信権を与
えるステーションを指定するためのアドレスを格納して
成るデータフレームを、トークンフレームの送出に代え
て、送出する。一方、該データフレームを受信した各ス
テーションＳＴ＃２は、該所定のフィールド内に格納さ
れたアドレスが自ステーションのアドレスと一致する場
合に送信権を獲得する。
送信権（トークン）の引き渡しに要する通信時間を短縮
する 【解決手段】 情報処理システムにおける伝送制御方法
としてのトークンパッシング方法において、送信権を獲
得しかつ送信すべきデータを有するステーションＳＴ＃
１が、次に送信権を与えるステーションＳＴ＃２を指定
するための手段として、ユーザーデータフレーム１内に
付加的に設けられた所定のフィールドに前記送信権を与
えるステーションを指定するためのアドレスを格納して
成るデータフレームを、トークンフレームの送出に代え
て、送出する。一方、該データフレームを受信した各ス
テーションＳＴ＃２は、該所定のフィールド内に格納さ
れたアドレスが自ステーションのアドレスと一致する場
合に送信権を獲得する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システム
の伝送制御方法に関し、特にトークンをパスして伝送制
御を行うトークンパッシング方法に関する。
の伝送制御方法に関し、特にトークンをパスして伝送制
御を行うトークンパッシング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、トークンパッシングバス方法・ト
ークンリング方法等の、トークンをパスして伝送制御を
行う情報処理システムの所謂トークンパッシング方法に
おいては、伝送規約として、トークンフレームのフレー
ムフォーマットを定めている。ステーションに対するデ
ータの送信権を、或るステーションから次のステーショ
ンへと引き渡す際には、上記トークンフレームを送信し
ている。このようなトークンフレームの送信を伴う送信
権の引き渡しは、最初のステーションから始まって次々
と順番に実行される。図５は、従来技術のトークンパッ
シング方法によるトークンパスのシーケンスチャートを
示す図である。一般に、トークンパッシング方法では、
図５に示すとおり、トークンを受信したステーション
が、データの送信権を得たことになり、送信データがあ
る場合には該送信データを送信後、送信データがない場
合には直ちに、次のステーションにトークンを順次パス
していく。例えば、図５において、データの送信権を得
たステーションＳＴ＃１は、送るべき送信データ５１が
あるのでこれを一斉放送で送信した後、次に送信権を与
えるステーションＳＴ＃２に対してトークンフレームを
送出している。トークンを受信したステーションＳＴ＃
２はデータの送信権を得たことになり、送信データ（５
３）をステーションＳＴ＃１の場合と同じく一斉放送で
送信した後、次に送信権を与えるステーションＳＴ＃３
に対してトークンフレームを送出する。仮にこのとき、
ステーションＳＴ＃２に送るべき送信データ（５３）が
なかったとすると、ユーザデータの送信処理をすること
なく直ちに、送信権を与える次のステーションＳＴ＃３
に対してトークンフレームを送出する。以下、順次これ
と同じ処理が行なわれる。一般に、トークンパッシング
方法で送受信されるデータにはトークンとユーザデータ
とがあり、従ってそのフォーマットには、トークンを
示すトークンフレームのフォーマットと、ユーザデー
タを示すユーザデータフレームのフォーマットとがあ
る。このうち、のトークンフレームのフォーマット
は、図２（ｂ）に示されている。これについては本発明
の実施の形態と同様であるので、本発明の実施の形態の
ところで後述する。図６は従来技術ののユーザデータ
フォーマットを簡略化して示す図である。Ｆ２１はフラ
グパターン、ＤＡ２３は送信先アドレス、ＳＡ２５は送
信元ドレス、ＣＯＮＴ２７は制御コード、ＣＲＣ２９は
巡回冗長符号を示している。図７は、従来技術のトーク
ンパッシング方法によるトークン獲得時のデータ送信処
理のフローチャートを示している。図７において、ステ
ップＳ７１で、送信データが有るか否かを問い、送信デ
ータがあれば、ステップＳ７３で、ユーザデータの送信
処理を行うが、送信すべきユーザデータがあってもなく
ても、必ず、フローの最終ステップＳ７５で、トークン
フレーム送信処理を起動し、トークンフレームが送信さ
れる、というものである。
ークンリング方法等の、トークンをパスして伝送制御を
行う情報処理システムの所謂トークンパッシング方法に
おいては、伝送規約として、トークンフレームのフレー
ムフォーマットを定めている。ステーションに対するデ
ータの送信権を、或るステーションから次のステーショ
ンへと引き渡す際には、上記トークンフレームを送信し
ている。このようなトークンフレームの送信を伴う送信
権の引き渡しは、最初のステーションから始まって次々
と順番に実行される。図５は、従来技術のトークンパッ
シング方法によるトークンパスのシーケンスチャートを
示す図である。一般に、トークンパッシング方法では、
図５に示すとおり、トークンを受信したステーション
が、データの送信権を得たことになり、送信データがあ
る場合には該送信データを送信後、送信データがない場
合には直ちに、次のステーションにトークンを順次パス
していく。例えば、図５において、データの送信権を得
たステーションＳＴ＃１は、送るべき送信データ５１が
あるのでこれを一斉放送で送信した後、次に送信権を与
えるステーションＳＴ＃２に対してトークンフレームを
送出している。トークンを受信したステーションＳＴ＃
２はデータの送信権を得たことになり、送信データ（５
３）をステーションＳＴ＃１の場合と同じく一斉放送で
送信した後、次に送信権を与えるステーションＳＴ＃３
に対してトークンフレームを送出する。仮にこのとき、
ステーションＳＴ＃２に送るべき送信データ（５３）が
なかったとすると、ユーザデータの送信処理をすること
なく直ちに、送信権を与える次のステーションＳＴ＃３
に対してトークンフレームを送出する。以下、順次これ
と同じ処理が行なわれる。一般に、トークンパッシング
方法で送受信されるデータにはトークンとユーザデータ
とがあり、従ってそのフォーマットには、トークンを
示すトークンフレームのフォーマットと、ユーザデー
タを示すユーザデータフレームのフォーマットとがあ
る。このうち、のトークンフレームのフォーマット
は、図２（ｂ）に示されている。これについては本発明
の実施の形態と同様であるので、本発明の実施の形態の
ところで後述する。図６は従来技術ののユーザデータ
フォーマットを簡略化して示す図である。Ｆ２１はフラ
グパターン、ＤＡ２３は送信先アドレス、ＳＡ２５は送
信元ドレス、ＣＯＮＴ２７は制御コード、ＣＲＣ２９は
巡回冗長符号を示している。図７は、従来技術のトーク
ンパッシング方法によるトークン獲得時のデータ送信処
理のフローチャートを示している。図７において、ステ
ップＳ７１で、送信データが有るか否かを問い、送信デ
ータがあれば、ステップＳ７３で、ユーザデータの送信
処理を行うが、送信すべきユーザデータがあってもなく
ても、必ず、フローの最終ステップＳ７５で、トークン
フレーム送信処理を起動し、トークンフレームが送信さ
れる、というものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術で
は、必ず、フローの最終ステップＳ７５で、トークンフ
レーム送信処理を起動し、トークンフレームを送信して
いた。すなわち、従来技術では、トークンを始めとする
各フレームの伝送形式としてＨＤＬＣ（ハイレベルデー
タリンクコントロール）手順相当のデータ形式を採用し
ており、トークンの伝送のために、該データ形式を持つ
独立した１フレームを必ず送信しなければならない。そ
のため、その伝送時間の累積分が通信のオーバヘッド時
間となり、伝送効率を引き下げる要因となっていた。本
発明は、以上のような従来のトークンパッシング方法に
おける問題点に鑑みてなされたものであり、情報処理シ
ステムのステーション間のデータ送信権の引き渡しに付
随する通信時間のオーバヘッドを低減することを可能に
したトークンパッシング方法を提供することを目的とす
る。
は、必ず、フローの最終ステップＳ７５で、トークンフ
レーム送信処理を起動し、トークンフレームを送信して
いた。すなわち、従来技術では、トークンを始めとする
各フレームの伝送形式としてＨＤＬＣ（ハイレベルデー
タリンクコントロール）手順相当のデータ形式を採用し
ており、トークンの伝送のために、該データ形式を持つ
独立した１フレームを必ず送信しなければならない。そ
のため、その伝送時間の累積分が通信のオーバヘッド時
間となり、伝送効率を引き下げる要因となっていた。本
発明は、以上のような従来のトークンパッシング方法に
おける問題点に鑑みてなされたものであり、情報処理シ
ステムのステーション間のデータ送信権の引き渡しに付
随する通信時間のオーバヘッドを低減することを可能に
したトークンパッシング方法を提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１記載の発明は、データを送信するための
送信権を獲得したステーションが、次に送信権を与える
ステーションを指定するための手段として該送信権を与
えるステーションのアドレスを指定したトークンフレー
ムを送出し、データを送信するための手段として該デー
タに対応して構成されたデータフレームを送出する情報
処理システムの伝送制御方法としてのトークンパッシン
グ方法において、送信権を獲得しかつ送信すべきデータ
を有するステーションが、次に送信権を与えるステーシ
ョンを指定するための手段として、前記トークンフレー
ムの送出に代えて、前記データフレームに所定のフィー
ルドを付加的に設置し、該フィールドに前記送信権を与
えるステーションを指定するためのアドレスを格納して
成るデータフレームを送出すること、を特徴とするもの
である。また、請求項２記載の発明は、前記データフレ
ームを受信した各ステーションは、該データフレーム中
の前記フィールド内に格納されたアドレスが自ステーシ
ョンのアドレスと一致する場合に送信権を獲得するこ
と、を特徴とするものである。そして、請求項３記載の
発明は、トークンパッシング方法で送受信されるデータ
フレーム内にトークンパスアドレスフィールドを有する
該データフレームを格納して成ること、を特徴とするも
のである。このように、本発明によれば、通常の放送内
容となるユーザデータフレーム中に、データの通信権を
引き渡す次のステーションのアドレスを格納するための
フィールドすなわちトークンパス先アドレスを設定する
ためのフィールド（以下、「ＴＰＡフィールド」と称す
る。）を付加的に設置しておき、送信権を獲得したステ
ーションが、放送内容のデータを送信する際に、このＴ
ＰＡフィールド内にトークンパス先のアドレスを埋め込
むことにより、送信データフレームをトークンと兼用と
し、トークン専用のトークンフレームの送信を不要にし
たので、通信処理に付随するオーバヘッドを削減し、伝
送効率を高めることが可能となる。
めに、請求項１記載の発明は、データを送信するための
送信権を獲得したステーションが、次に送信権を与える
ステーションを指定するための手段として該送信権を与
えるステーションのアドレスを指定したトークンフレー
ムを送出し、データを送信するための手段として該デー
タに対応して構成されたデータフレームを送出する情報
処理システムの伝送制御方法としてのトークンパッシン
グ方法において、送信権を獲得しかつ送信すべきデータ
を有するステーションが、次に送信権を与えるステーシ
ョンを指定するための手段として、前記トークンフレー
ムの送出に代えて、前記データフレームに所定のフィー
ルドを付加的に設置し、該フィールドに前記送信権を与
えるステーションを指定するためのアドレスを格納して
成るデータフレームを送出すること、を特徴とするもの
である。また、請求項２記載の発明は、前記データフレ
ームを受信した各ステーションは、該データフレーム中
の前記フィールド内に格納されたアドレスが自ステーシ
ョンのアドレスと一致する場合に送信権を獲得するこ
と、を特徴とするものである。そして、請求項３記載の
発明は、トークンパッシング方法で送受信されるデータ
フレーム内にトークンパスアドレスフィールドを有する
該データフレームを格納して成ること、を特徴とするも
のである。このように、本発明によれば、通常の放送内
容となるユーザデータフレーム中に、データの通信権を
引き渡す次のステーションのアドレスを格納するための
フィールドすなわちトークンパス先アドレスを設定する
ためのフィールド（以下、「ＴＰＡフィールド」と称す
る。）を付加的に設置しておき、送信権を獲得したステ
ーションが、放送内容のデータを送信する際に、このＴ
ＰＡフィールド内にトークンパス先のアドレスを埋め込
むことにより、送信データフレームをトークンと兼用と
し、トークン専用のトークンフレームの送信を不要にし
たので、通信処理に付随するオーバヘッドを削減し、伝
送効率を高めることが可能となる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明の実施の形態に係
るトークンパッシング方法によるトークンパスのシーケ
ンスチャートである。図１において、ステーションＳＴ
＃１は、ＳＴ＃２宛てのトークンを含むユーザデータす
なわちＳＴ＃１送信データ１を一斉放送する。次に、ス
テーションＳＴ＃２も同様に、ＳＴ＃３宛てのトークン
を含むユーザデータすなわちＳＴ＃２送信データ３を一
斉放送（同報通信）する。このような処理を次々と順番
に繰り返して、最後に、ステーションＳＴ＃（ｎ−１）
は、ＳＴ＃ｎ宛てのトークンを含むユーザデータすなわ
ちＳＴ＃（ｎ−１）送信データ５を一斉放送する。図２
は、本発明の実施の形態に係るトークンパッシング方法
で使用するデータフレームのフォーマットを規定する図
であり、図２（ａ）は、本発明の実施の形態に係るトー
クンパッシング方法で使用する一般的なデータフレーム
のフォーマットを規定する図で、図２（ｂ）は、本発明
および従来技術の双方で使用されるトークンフレームの
フォーマットを規定する図である。また、図２（ｃ）
は、本発明の実施の形態に係るトークンパッシング方法
で使用するユーザデータフレームのフォーマットを規定
する図である。図２に示すフィールドにおいて、Ｆ２１
はフラグパターン（７ＥＨ）、ＤＡ２３は送信先アドレ
ス、ＳＡ２５は送信元ドレス、ＣＯＮＴ２７は制御コー
ド（フレームの識別コード）、ＣＲＣ２９は巡回冗長符
号を示す。また、図２（ｃ）に示すフィールドにおい
て、ＴＰＡ２０１はトークンパスアドレスを示す。図２
（ｃ）は、ユーザデータフレーム中において、図２
（ａ）の情報部に相当する部分に、ユーザデータを格納
するフィールドに加えてトークン情報を示すＴＰＡフィ
ールド２０１が追加されており、該ＴＰＡフィールド
に、次にトークンをパスすべきアドレスがセットされる
ようになっている。図６に示す従来技術のユーザデータ
フォーマット例と比較すれば、その相違は、該ＴＰＡフ
ィールドの有無にあることが明白である。
を参照して説明する。図１は、本発明の実施の形態に係
るトークンパッシング方法によるトークンパスのシーケ
ンスチャートである。図１において、ステーションＳＴ
＃１は、ＳＴ＃２宛てのトークンを含むユーザデータす
なわちＳＴ＃１送信データ１を一斉放送する。次に、ス
テーションＳＴ＃２も同様に、ＳＴ＃３宛てのトークン
を含むユーザデータすなわちＳＴ＃２送信データ３を一
斉放送（同報通信）する。このような処理を次々と順番
に繰り返して、最後に、ステーションＳＴ＃（ｎ−１）
は、ＳＴ＃ｎ宛てのトークンを含むユーザデータすなわ
ちＳＴ＃（ｎ−１）送信データ５を一斉放送する。図２
は、本発明の実施の形態に係るトークンパッシング方法
で使用するデータフレームのフォーマットを規定する図
であり、図２（ａ）は、本発明の実施の形態に係るトー
クンパッシング方法で使用する一般的なデータフレーム
のフォーマットを規定する図で、図２（ｂ）は、本発明
および従来技術の双方で使用されるトークンフレームの
フォーマットを規定する図である。また、図２（ｃ）
は、本発明の実施の形態に係るトークンパッシング方法
で使用するユーザデータフレームのフォーマットを規定
する図である。図２に示すフィールドにおいて、Ｆ２１
はフラグパターン（７ＥＨ）、ＤＡ２３は送信先アドレ
ス、ＳＡ２５は送信元ドレス、ＣＯＮＴ２７は制御コー
ド（フレームの識別コード）、ＣＲＣ２９は巡回冗長符
号を示す。また、図２（ｃ）に示すフィールドにおい
て、ＴＰＡ２０１はトークンパスアドレスを示す。図２
（ｃ）は、ユーザデータフレーム中において、図２
（ａ）の情報部に相当する部分に、ユーザデータを格納
するフィールドに加えてトークン情報を示すＴＰＡフィ
ールド２０１が追加されており、該ＴＰＡフィールド
に、次にトークンをパスすべきアドレスがセットされる
ようになっている。図６に示す従来技術のユーザデータ
フォーマット例と比較すれば、その相違は、該ＴＰＡフ
ィールドの有無にあることが明白である。
【０００６】以下、図１と図２を参照して、本実施の形
態に係るトークンパッシング方法の動作を送信権受渡し
処理に関連して述べる。本発明の実施の形態では、送信
権を獲得した各ステーションでは、送信データが有る場
合には、この送信データに対応するユーザデータフレー
ムに、トークンパス先のアドレスをセットして、ユーザ
データの送信を行う。図１において、例えば、ステーシ
ョンＳＴ＃１では、ＳＴ＃１送信データ１を一斉放送に
て、全ステーションに送信する際に、上記ユーザデータ
フレーム中のトークンパス先アドレスの設定フィールド
すなわちＴＰＡフィールド２０１に、“ＳＴ＃２”とセ
ットすることにより、ステーションＳＴ＃２宛てのトー
クン代行情報を含ませることができる。これを受信した
ＳＴ＃２では、ステーションＳＴ＃１からの上記ユーザ
データについて、通常のユーザデータフレームに対する
受信処理を行った後、さらに、その中のトークンパス先
アドレスの設定フィールドすなわちＴＰＡフィールド２
０１の内容が、自ステーションアドレス（ＳＴ＃２）を
指していることから、送信権が自ステーションに渡され
たことを認識する。このとき、他のステーションＳＴ＃
３〜ＳＴ＃ｎでは、上記ＴＰＡフィールドの内容が、自
ステーションアドレスと異なるため、ステーションＳＴ
＃１からのユーザデータに対する通常の受信処理のみを
行い、送信権の切り替えが行われたとの認識を持たな
い。同様に、ＳＴ＃２では、ＴＰＡフィールド２０１に
“ＳＴ＃３”をセットし、以下同様に、順次、各ステー
ションが送信するユーザデータのＴＰＡフィールド内
に、各ステーションから見て次にトークンをパスすべき
ステーションアドレスをセットして、該ユーザデータを
伝送することによって、トークンフレームを使用したト
ークン専用の伝送を省略して、すなわち、ユーザデータ
の受渡し処理に併合して、トークンパスを成り立たせる
ことが可能となる。他方、送信データが無い場合には、
トークンフレームを使用したトークンの送信処理のみを
行う。
態に係るトークンパッシング方法の動作を送信権受渡し
処理に関連して述べる。本発明の実施の形態では、送信
権を獲得した各ステーションでは、送信データが有る場
合には、この送信データに対応するユーザデータフレー
ムに、トークンパス先のアドレスをセットして、ユーザ
データの送信を行う。図１において、例えば、ステーシ
ョンＳＴ＃１では、ＳＴ＃１送信データ１を一斉放送に
て、全ステーションに送信する際に、上記ユーザデータ
フレーム中のトークンパス先アドレスの設定フィールド
すなわちＴＰＡフィールド２０１に、“ＳＴ＃２”とセ
ットすることにより、ステーションＳＴ＃２宛てのトー
クン代行情報を含ませることができる。これを受信した
ＳＴ＃２では、ステーションＳＴ＃１からの上記ユーザ
データについて、通常のユーザデータフレームに対する
受信処理を行った後、さらに、その中のトークンパス先
アドレスの設定フィールドすなわちＴＰＡフィールド２
０１の内容が、自ステーションアドレス（ＳＴ＃２）を
指していることから、送信権が自ステーションに渡され
たことを認識する。このとき、他のステーションＳＴ＃
３〜ＳＴ＃ｎでは、上記ＴＰＡフィールドの内容が、自
ステーションアドレスと異なるため、ステーションＳＴ
＃１からのユーザデータに対する通常の受信処理のみを
行い、送信権の切り替えが行われたとの認識を持たな
い。同様に、ＳＴ＃２では、ＴＰＡフィールド２０１に
“ＳＴ＃３”をセットし、以下同様に、順次、各ステー
ションが送信するユーザデータのＴＰＡフィールド内
に、各ステーションから見て次にトークンをパスすべき
ステーションアドレスをセットして、該ユーザデータを
伝送することによって、トークンフレームを使用したト
ークン専用の伝送を省略して、すなわち、ユーザデータ
の受渡し処理に併合して、トークンパスを成り立たせる
ことが可能となる。他方、送信データが無い場合には、
トークンフレームを使用したトークンの送信処理のみを
行う。
【０００７】図３は、本発明の実施の形態に係るトーク
ンパッシング方法によるトークン（送信権）獲得時のデ
ータ送信処理の基本動作を示すフローチャートである。
図７はこれと対比させるために、従来技術を使ったトー
クンパッシング方法の実行フローを示した。図７に示す
従来技術におけるトークンパッシング方法においては、
前述したごとく、ステップＳ７１で、送信データが有る
か否かを問い、送信データがあれば、ステップＳ７３
で、ユーザデータの送信処理を行うが、送信すべきユー
ザデータがあってもなくても、必ず、フローの最終ステ
ップＳ７５で、トークンフレーム送信処理を起動し、ト
ークンフレームを送信していた。これに対して、本実施
の形態に係るトークンパッシング方法は図３および図４
の各フローに示すごとくであり、送信すべきユーザデー
タがある場合にはユーザデータの送信だけを行えばよ
く、トークンフレームの送信を省略できるようにしてい
る。すなわち、本実施の形態に係るトークンパッシング
方法においては、ステップＳ１で、送信データが有るか
否かを問い、送信すべきデータが無い場合は、従来技術
と同様に、ステップＳ５で、トークンフレーム送信処理
を起動してトークンフレームを使用したトークンを送信
するが、一方、送信すべきユーザデータがある場合に
は、ステップＳ３において、ユーザデータ送信処理を起
動するだけとなる。送信権を引き渡すべき次のステーシ
ョンを指定するための情報の設定は、既述の通り、送信
すべきユーザデータに対応するユーザデータフレーム中
の上記ＴＰＡフィールドに、送信権を引き渡すべき次の
ステーションのステーションアドレスをセットしておく
ことにより実現している。図４は、本発明の実施の形態
に係るトークンパッシング方法のユーザデータ受信処理
の基本動作を示すフローチャートである。以下、図４を
参照して、本実施の形態に係るトークンパッシング方法
のユーザデータ受信処理についての基本的な動作を述べ
る。先ず、ステップＳ４１で、従来通りのユーザデータ
受信処理を実行した後、ステップＳ４３において、ユー
ザデータフレーム中の上記ＴＰＡフィールドの内容を取
り出し、ステップＳ４５で、該ＴＰＡフィールドの内容
に自ステーションアドレスがセットされているか否かを
チェックし、セットされていた時にのみ、ステップＳ４
７にて、トークンフレームを使用したトークンを受信し
た場合のトークン獲得処理に準じたトークン獲得処理を
起動する。なお、本実施の形態では、説明を簡略化する
ために、各ステーションから送信されるユーザデータに
ついては、１回の送信権獲得につき１フレームのみ送信
可能で、しかも全て一斉放送フレームであるとの前提
で、説明してあるが、この前提が必ずしも成立しない実
際の場合において、本実施の形態を適用する際には、送
信される１つ以上のユーザデータフレーム中の最終フレ
ームのみを本実施の形態に係るトークンパッシング方法
のユーザデータフレームのフォーマットとしておき、送
信権獲得後、上記最終フレームの送信先ステーションの
範疇に、次の送信権を付与するためのトークンの送信先
ステーションが含まれる場合にのみ、上記のＴＰＡフィ
ールドのセットを行い、その他の場合では、該ＴＰＡフ
ィールドが無効であることを示す特定コードをセットし
ておくに留めるという方法が、より現実的である。
ンパッシング方法によるトークン（送信権）獲得時のデ
ータ送信処理の基本動作を示すフローチャートである。
図７はこれと対比させるために、従来技術を使ったトー
クンパッシング方法の実行フローを示した。図７に示す
従来技術におけるトークンパッシング方法においては、
前述したごとく、ステップＳ７１で、送信データが有る
か否かを問い、送信データがあれば、ステップＳ７３
で、ユーザデータの送信処理を行うが、送信すべきユー
ザデータがあってもなくても、必ず、フローの最終ステ
ップＳ７５で、トークンフレーム送信処理を起動し、ト
ークンフレームを送信していた。これに対して、本実施
の形態に係るトークンパッシング方法は図３および図４
の各フローに示すごとくであり、送信すべきユーザデー
タがある場合にはユーザデータの送信だけを行えばよ
く、トークンフレームの送信を省略できるようにしてい
る。すなわち、本実施の形態に係るトークンパッシング
方法においては、ステップＳ１で、送信データが有るか
否かを問い、送信すべきデータが無い場合は、従来技術
と同様に、ステップＳ５で、トークンフレーム送信処理
を起動してトークンフレームを使用したトークンを送信
するが、一方、送信すべきユーザデータがある場合に
は、ステップＳ３において、ユーザデータ送信処理を起
動するだけとなる。送信権を引き渡すべき次のステーシ
ョンを指定するための情報の設定は、既述の通り、送信
すべきユーザデータに対応するユーザデータフレーム中
の上記ＴＰＡフィールドに、送信権を引き渡すべき次の
ステーションのステーションアドレスをセットしておく
ことにより実現している。図４は、本発明の実施の形態
に係るトークンパッシング方法のユーザデータ受信処理
の基本動作を示すフローチャートである。以下、図４を
参照して、本実施の形態に係るトークンパッシング方法
のユーザデータ受信処理についての基本的な動作を述べ
る。先ず、ステップＳ４１で、従来通りのユーザデータ
受信処理を実行した後、ステップＳ４３において、ユー
ザデータフレーム中の上記ＴＰＡフィールドの内容を取
り出し、ステップＳ４５で、該ＴＰＡフィールドの内容
に自ステーションアドレスがセットされているか否かを
チェックし、セットされていた時にのみ、ステップＳ４
７にて、トークンフレームを使用したトークンを受信し
た場合のトークン獲得処理に準じたトークン獲得処理を
起動する。なお、本実施の形態では、説明を簡略化する
ために、各ステーションから送信されるユーザデータに
ついては、１回の送信権獲得につき１フレームのみ送信
可能で、しかも全て一斉放送フレームであるとの前提
で、説明してあるが、この前提が必ずしも成立しない実
際の場合において、本実施の形態を適用する際には、送
信される１つ以上のユーザデータフレーム中の最終フレ
ームのみを本実施の形態に係るトークンパッシング方法
のユーザデータフレームのフォーマットとしておき、送
信権獲得後、上記最終フレームの送信先ステーションの
範疇に、次の送信権を付与するためのトークンの送信先
ステーションが含まれる場合にのみ、上記のＴＰＡフィ
ールドのセットを行い、その他の場合では、該ＴＰＡフ
ィールドが無効であることを示す特定コードをセットし
ておくに留めるという方法が、より現実的である。
【０００８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のトークンパ
ッシング方法によれば、送信権を獲得したステーション
が、ユーザデータを送信する際は、そのユーザデータフ
レームを使って、同時にトークンパスを実現することが
できるので、ユーザデータフレームの送信に続いて、ト
ークンフレームを使用したトークンを送信することが不
要となるため、トークンフレームの伝送時間が累積する
ことによる通信のオーバヘッドを削減することが可能と
なり、伝送効率が向上するという効果がある。
ッシング方法によれば、送信権を獲得したステーション
が、ユーザデータを送信する際は、そのユーザデータフ
レームを使って、同時にトークンパスを実現することが
できるので、ユーザデータフレームの送信に続いて、ト
ークンフレームを使用したトークンを送信することが不
要となるため、トークンフレームの伝送時間が累積する
ことによる通信のオーバヘッドを削減することが可能と
なり、伝送効率が向上するという効果がある。
【図１】本発明の実施の形態に係るトークンパッシング
方法によるトークンパスのシーケンスチャートである。
方法によるトークンパスのシーケンスチャートである。
【図２】本発明の実施の形態に係るトークンパッシング
方法で使用するデータフレームのフォーマットを規定す
る図である。（ａ）は、本発明の実施の形態に係るトー
クンパッシング方法で使用する一般的なデータフレーム
のフォーマットを規定する図である。（ｂ）は、従来技
術と本発明の双方で用いられるトークンフレームのフォ
ーマットを規定する図である。（ｃ）は、本発明の実施
の形態に係るトークンパッシング方法で使用するユーザ
データフレームのフォーマットを規定する図である。
方法で使用するデータフレームのフォーマットを規定す
る図である。（ａ）は、本発明の実施の形態に係るトー
クンパッシング方法で使用する一般的なデータフレーム
のフォーマットを規定する図である。（ｂ）は、従来技
術と本発明の双方で用いられるトークンフレームのフォ
ーマットを規定する図である。（ｃ）は、本発明の実施
の形態に係るトークンパッシング方法で使用するユーザ
データフレームのフォーマットを規定する図である。
【図３】本発明の実施の形態に係るトークンパッシング
方法のトークン（送信権）獲得時の基本動作を示すフロ
ーチャートである。
方法のトークン（送信権）獲得時の基本動作を示すフロ
ーチャートである。
【図４】本発明の実施の形態に係るトークンパッシング
方法のユーザデータ受信処理の基本動作を示すフローチ
ャートである。
方法のユーザデータ受信処理の基本動作を示すフローチ
ャートである。
【図５】従来技術のトークンパッシング方法によるトー
クンパスのシーケンスチャートを示す図である。
クンパスのシーケンスチャートを示す図である。
【図６】従来技術のトークンパッシング方法におけるユ
ーザデータフォーマットを簡略化して示す図である。
ーザデータフォーマットを簡略化して示す図である。
【図７】従来技術のトークンパッシング方法によるトー
クン獲得時のデータ送信処理の基本動作を示すフローチ
ャートである。
クン獲得時のデータ送信処理の基本動作を示すフローチ
ャートである。
１ ＳＴ＃1 送信データ ３ ＳＴ＃２送信データ ５ ＳＴ＃（ｎ−１）送信データ ２１ フラグパタン（７ＥＨ） ２３ ＤＡ ：送信先アドレス ２５ ＳＡ ：送信元アドレス ２７ ＣＯＮＴ ：制御フィールド（フレームの識別コ
ード） ２９ ＣＲＣ ：巡回冗長符号 ２０１ ＴＰＡ ：トークンパスアドレス
ード） ２９ ＣＲＣ ：巡回冗長符号 ２０１ ＴＰＡ ：トークンパスアドレス
Claims (3)
- 【請求項１】 データを送信するための送信権を獲得し
たステーションが、次に送信権を与えるステーションを
指定するための手段として該送信権を与えるステーショ
ンのアドレスを指定したトークンフレームを送出し、デ
ータを送信するための手段として該データに対応して構
成されたデータフレームを送出する情報処理システムの
伝送制御方法としてのトークンパッシング方法におい
て、 送信権を獲得しかつ送信すべきデータを有するステーシ
ョンが、次に送信権を与えるステーションを指定するた
めの手段として、前記トークンフレームの送出に代え
て、前記データフレームに所定のフィールドを付加的に
設置し、該フィールドに前記送信権を与えるステーショ
ンを指定するためのアドレスを格納して成るデータフレ
ームを送出すること、を特徴とするトークンパッシング
方法。 - 【請求項２】 前記データフレームを受信した各ステー
ションは、該データフレーム中の前記フィールド内に格
納されたアドレスが自ステーションのアドレスと一致す
る場合に送信権を獲得すること、を特徴とする請求項１
記載のトークンパッシング方法。 - 【請求項３】 トークンパッシング方法で送受信される
データフレーム内にトークンパスアドレスフィールドを
有する該データフレームを格納して成ること、を特徴と
する記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3159698A JPH11234310A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | トークンパッシング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3159698A JPH11234310A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | トークンパッシング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11234310A true JPH11234310A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12335589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3159698A Pending JPH11234310A (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | トークンパッシング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11234310A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7443876B2 (en) | 2003-04-16 | 2008-10-28 | Yazaki Corporation | Information processing terminal, transmission privilege rounding system, transmission privilege rounding method and transmission privilege acquiring program |
| WO2010073349A1 (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | 三菱電機株式会社 | 通信管理装置、通信装置および通信方法 |
| JP2011199901A (ja) * | 2011-06-08 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 通信管理装置、通信装置および通信方法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP3159698A patent/JPH11234310A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7443876B2 (en) | 2003-04-16 | 2008-10-28 | Yazaki Corporation | Information processing terminal, transmission privilege rounding system, transmission privilege rounding method and transmission privilege acquiring program |
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| KR101233915B1 (ko) * | 2008-12-25 | 2013-02-15 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 통신 관리 장치, 통신 장치 및 통신 방법 |
| KR101256767B1 (ko) * | 2008-12-25 | 2013-04-25 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 통신 관리 장치, 통신 장치 및 통신 방법 |
| US9184933B2 (en) | 2008-12-25 | 2015-11-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Communication management apparatus, communication apparatus, and communication method |
| US9270483B2 (en) | 2008-12-25 | 2016-02-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Communication management apparatus, communication apparatus, and communication method |
| US9461838B2 (en) | 2008-12-25 | 2016-10-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Communication management apparatus, communication apparatus, and communication method |
| JP2011199901A (ja) * | 2011-06-08 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 通信管理装置、通信装置および通信方法 |
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|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070124 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070523 |