JP3818381B2 - パケット転送制御装置、送信装置、通信システムおよびパケット転送制御方法 - Google Patents

パケット転送制御装置、送信装置、通信システムおよびパケット転送制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット転送制御装置、送信装置、通信システムおよびパケット転送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、転送元が転送先へパケット番号を含むリクエストパケットを送信し、そのリクエストパケットを受け取った転送先が、そのリクエストパケットが有するパケット番号を含むリプライパケットを転送元へ返送するパケット通信方式がある。
【0003】
このようなパケット通信方式において、転送元がリクエストパケットを送信してから転送元がそのリクエストパケットのリプライパケットを受け取るまでの時間をカウントし、この時間が所定時間(タイムアウト時間)を超えた際、すなわちタイムアウト検出時に、リプライパケットが戻ってこないリクエストパケットと同じパケット番号を含み、かつ該リクエストパケットが含む転送データと異なる転送データを含むリクエストパケットを送信するパケット通信方式がある。
【0004】
しかしながら、従来のパケット通信方式では、タイムアウト検出前に発行されたパケットとタイムアウト検出後に発行されたパケットとの識別を行うことができない。
【0005】
したがって、タイムアウト検出前に発行されたリクエストパケットのリプライパケットがタイムアウト検出後に転送元に転送されてきた場合、転送元は、タイムアウト検出前に発行されたリクエストパケットのリプライパケットを、タイムアウト検出後に発行されたリクエストパケットのリプライパケットと誤認してしまう可能性がある。この誤認が生じると、転送元は、データの整合性をとることができなくなる。
【0006】
そのため、タイムアウト検出前に発行されたリクエストパケットのリプライパケットが転送元に確実に転送されてこないことが保証された後に、該リクエストパケットと同じパケット番号を含むリクエストパケットの転送を行わなけばならない。
【0007】
この理由により、従来のパケット通信方式では、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間を算出し、その算出時間をタイムアウトの検出時間として設定している(特許文献1(特開平11−284687号公報)、特許文献2(特表2002−541727号公報)および特許文献3(特開2001−148710号公報)参照。)。
【0008】
また、特許文献4(特開2002−290442号公報)には、TCP/IPプロトコルを用いて通信を行う通信装置において、タイムアウト時間よりも短い所定時間以内に所望のパケットが受信されていない場合、当該パケットの識別情報を含む導通確認データを当該パケットの送信元へ向けて複数回送信し、受信されていない当該パケットの再送を促す通信装置が記載されている。
【0009】
特許文献4に記載の通信装置の場合、タイムアウト時間が経過する前に、受信されていないパケットの再送を促すので、受信されていないパケットをタイムアウト時間が経過する前に受信することが可能となる。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−284687号公報
【特許文献2】
特表2002−541727号公報
【特許文献3】
特開2001−148710号公報
【特許文献4】
特開2002−290442号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1と特許文献2および特許文献3に記載されたタイムアウト時間の設定方法を採用したパケット通信方式では、次のような問題があった。
【0012】
例えば、転送元と転送先の間に多数のクロスバスイッチのようなバス接続装置が介在しているような大規模なシステムの場合は、障害発生時にシステムの性能が大きく低下してしまうという問題である。
【0013】
その理由は、転送元と転送先の間に多数のクロスバスイッチのようなバス接続装置が介在しているため、パケットの最大転送時間が非常に大きな値となり、タイムアウト時間を大きな値に設定しなければならないためである。
【0014】
タイムアウト時間を大きな値に設定すると、障害等によるパケット消失時に、転送用パケットを管理するためのパケット管理テーブルのエントリ(転送用パケット管理領域)が長時間占有されてしまい、パケットの同時発行数が制限されてしまい、障害発生時に通信システムの性能が大きく低下してしまう。
【0015】
なお、タイムアウト時間を大きな値に設定しなければならないという問題は、大規模なシステムに限るものではなく、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間を算出し、その算出時間をタイムアウトの検出時間として設定している場合にも生じる問題である。
【0016】
また、特許文献4に記載された通信装置の場合、所定時間経過後に受信できなかったと判断した所望のパケットが受信され、その後、再送を促したことにより該所望のパケットが再度受信されるという事態が生じる可能性があり、この事態が生じた場合、データの整合性をとることができなくなる可能性が生じ、通信システムの性能が低下してしまう。
【0017】
また、特許文献1と特許文献2と特許文献3および特許文献4に記載された通信方式では、転送元から転送先への経路が長距離になる大規模システムの場合、通信障害の発生確率が上昇し、通信システムの性能が低下してしまうという問題が生じる。
【0018】
その理由は、パケット中のデータの破損の原因となる、パケットの転送距離、および、クロスバスイッチによるパケットの授受回数が多くなり、破損したデータを有するパケットが多く発生する可能性が高くなり、破損したデータを有するパケットを正常のパケットとして処理してしまう可能性が高くなるためである。
【0019】
本発明は、通信システムの性能の低下を抑制しつつ、タイムアウトの検出時間の短縮を図ることが可能なパケット転送制御装置、送信装置、通信システムおよびパケット転送制御方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のパケット転送制御装置は、タイムアウト識別情報とパケット識別情報とを関連づけて格納している格納部と、前記タイムアウト識別情報と、前記パケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成するリクエストパケット生成部と、前記リクエストパケット生成部が生成したリクエストパケットを受信装置に送信する送信部と、前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報を、タイムアウト時間に応じた所定のタイミングで変更するタイムアウト識別情報変更部と、前記受信装置が前記リクエストパケットを受信した際に送信する、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを受信する受信部と、前記受信部が受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、前記受信部が受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが一致しているか否かを判定する判定部とを含むことを特徴とする。
【0021】
上記の発明によれば、受信部が受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、受信部が受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが一致しているか否かを判定するので、受信したリプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか否かを判定可能となる。
【0022】
よって、タイムアウト時間を短縮することができ、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0023】
また、通信障害によってリプライパケットに含まれるタイムアウト識別番号が不正になった場合、判定部により、受信したリプライパケットが、不正なものであるか否かを識別することが可能となるので、パケットの耐障害性を向上することが可能となり、障害により不正になったパケットによるシステムダウンを防止可能となる。
【0024】
また、本発明のパケット転送制御装置は、前記リクエストパケット生成部が、前記タイムアウト識別情報変更部により変更されたタイムアウト識別情報と、前記タイムアウト識別情報と関連づけられているパケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成することを特徴とする。
【0025】
上記の発明によれば、上記と同様の効果を奏するとともに、リプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか、またはタイムアウト後に生成されたリクエストパケットに応じたものであるかを判定可能となる。
【0026】
よって、タイムアウト時間を短縮することができ、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0027】
また、本発明の送信装置は、前記パケット転送制御装置と、転送データを格納する転送データ格納部と、前記転送データ格納部に格納された転送データを読み出す転送データ読出し部とを含み、前記パケット転送制御装置が、前記転送データ読出し部が読み出した転送データを、前記リクエストパケットに含まれる転送データとすることを特徴とする。
【0028】
上記の発明によれば、上記と同様の効果を奏する送信装置を提供可能となる。
【0029】
また、本発明の通信システムは、前記送信装置と、前記送信処置が送信するリクエストパケットを受信した際に、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを前記送信装置に送信する受信装置とを含むことを特徴とする。
【0030】
上記の発明によれば、上記と同様の効果を奏する通信システムを提供可能となる。
【0031】
また、本発明のパケット転送制御方法は、転送データと、格納部に互いに関連づけて格納されているタイムアウト識別情報とパケット識別情報とを含むリクエストパケットを生成するリクエストパケット生成ステップと、前記リクエストパケット生成ステップで生成したリクエストパケットを受信装置に送信する送信ステップと、前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報を、タイムアウト時間に応じた所定のタイミングで変更するタイムアウト識別情報変更ステップと、前記受信装置が前記リクエストパケットを受信した際に送信する、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、前記受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが、一致しているか否かを判定する判定ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
上記の発明によれば、受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが、一致しているか否かを判定するので、受信したリプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか否かを判定可能となる。
【0033】
よって、タイムアウト時間を短縮することができ、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0034】
また、通信障害によってリプライパケットに含まれるタイムアウト識別番号が不正になった場合、判定部により、受信したリプライパケットが、不正なものであるか否かを識別することが可能となるので、パケットの耐障害性を向上することが可能となり、障害により不正になったパケットによるシステムダウンを防止可能となる。
【0035】
また、本発明のパケット転送制御方法は、前記リクエストパケット生成ステップが、前記タイムアウト識別情報変更ステップで変更したタイムアウト識別情報と、前記タイムアウト識別情報と関連づけられているパケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成することを特徴とする。
【0036】
上記の発明によれば、上記と同様の効果を奏するとともに、リプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか、またはタイムアウト後に生成されたリクエストパケットに応じたものであるかを判定可能となる。
【0037】
よって、タイムアウト時間を短縮することができ、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0038】
また、本発明のパケット転送制御方法は、転送データを格納する転送データ格納部から該転送データを読み出す転送データ読出しステップをさらに含み、前記リクエストパケット生成ステップは、前記転送データ読出しステップで読み出した転送データを、前記リクエストパケットに含まれる転送データとすることを特徴とする。
【0039】
上記の発明によれば、送信装置が行うパケット転送制御方法において、上記と同様の効果を奏することが可能となる。
【0040】
また、本発明のパケット転送制御方法は、前記送信ステップで送信したリクエストパケットを受信装置が受信した際に、該受信装置が、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを送信するリプライパケット送信ステップをさらに含むことを特徴とする。
【0041】
上記の発明によれば、通信システムが行うパケット転送制御方法において、上記と同様の効果を奏することが可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づき説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例の通信システムとしてのコンピュータシステムを示したブロック図である。
【0044】
図1において、コンピュータシステムは、送受信装置1aと、送受信装置1bと、送受信装置1cと、送受信装置1dと、クロスバスイッチ15aと、クロスバスイッチ15bとを含む。
【0045】
送信装置および受信装置としての送受信装置1aは、セル10aとパケット転送制御装置14aとを含む。送信装置および受信装置としての送受信装置1bは、セル10bとパケット転送制御装置14bとを含む。送信装置および受信装置としての送受信装置1cは、セル10cとパケット転送制御装置14cとを含む。送信装置および受信装置としての送受信装置1dは、セル10dとパケット転送制御装置14dとを含む。
【0046】
セル10aと、セル10bと、セル10cと、セル10dとは、同様の構成なので、以下では、セル10aのみを説明し、セル10bと、セル10cと、セル10dとの説明を割愛する。
【0047】
転送制御部としてのセル10aは、プロセッサ11と、メモリ12と、メモリコントローラ13とを含む。
【0048】
プロセッサ11は、セル10aの動作を制御する。転送データ格納部としてのメモリ12は、転送データを格納する。転送データ読出し部としてのメモリコントローラ13は、メモリ12を制御する。例えば、メモリコントローラ13は、メモリ12に格納された転送データの読み出したり、メモリ12に転送データを格納したりする。
【0049】
パケット転送制御装置14aとパケット転送制御装置14bとは、クロスバスイッチ15aと接続されている。また、パケット転送制御装置14cとパケット転送制御装置14dとは、クロスバスイッチ15bと接続されている。また、クロスバスイッチ15aは、クロスバスイッチ15bと接続されている。
【0050】
各パケット転送制御装置14は、任意のパケット転送制御装置14とクロスバスイッチ15を1回または2回経由することで通信を行うことができる。
【0051】
パケット転送制御装置14aと、パケット転送制御装置14bと、パケット転送制御装置14cと、パケット転送制御装置14dとは、同様の構成なので、以下では、パケット転送制御装置14aのみを説明し、パケット転送制御装置14bと、パケット転送制御装置14cと、パケット転送制御装置14dとの説明を割愛する。
【0052】
パケット転送制御装置14aは、メモリコントローラ13と接続されており、メモリコントローラ13は、プロセッサ11、および、メモリ12と接続されている。
【0053】
パケット転送制御装置14aは、メモリコントローラ13を経由してメモリ12へアクセスを行うことができる。また、パケット転送制御装置14aは、プロセッサ11からのアクセスをメモリコントローラ13経由で受けることができる。
【0054】
なお、本発明の通信システムは、図1に示したネットワーク形態のコンピュータシステムに限るものではなく、図1と異なるネットワーク形態のコンピュータシステムでもよく、適宜変更可能である。
【0055】
図2は、パケット転送制御装置14間で送受信されるパケットの構成例を示した説明図である。具体的には、図2(a)がリクエストパケットの一例を示し、図2(b)がリプライパケットの一例を示している。
【0056】
本実施例では、リクエストパケットとリプライパケットとの識別を、パケットの先頭ビットで行う。具体的には、リクエストパケットの先頭ビット101を“0”とし、リプライパケットの先頭ビット301を“1”として、リクエストパケットとリプライパケットとの識別を行っている。
【0057】
リクエストパケットは、図2(a)に示すように、ヘッダ部100とデータ部200とを含む。
【0058】
リクエストパケットのヘッダ部100は、先頭ビット101と、転送先セル番号102と、転送先アドレス103と、転送元セル番号104と、パケット識別情報としてのパケット番号105と、タイムアウト識別情報としての識別番号106とを含む。
【0059】
リクエストパケットのデータ部200は、転送元セルから転送先セルに転送される転送データ201を含む。
【0060】
リプライパケットは、図2(b)に示すように、ヘッダ部300のみを含む。
【0061】
リプライパケットのヘッダ部300は、先頭ビット301と、転送元セル番号302と、パケット識別情報としてのパケット番号303と、タイムアウト識別情報としての識別番号304とを含む。
【0062】
図3は、パケット転送制御装置14の一例を示したブロック図である。図3において、図1と同一構成のものには同一符号を附してある。
【0063】
なお、図3では、パケット転送制御装置14aのみを示したが、パケット転送制御装置14aと、パケット転送制御装置14bと、パケット転送制御装置14cと、パケット転送制御装置14dとは、同様の構成なので、パケット転送制御装置14bとパケット転送制御装置14cとパケット転送制御装置14dとは、図3と同様の構成を有する。
【0064】
図3において、パケット転送制御装置14aは、パケット制御部20と、パケット管理テーブル24と、比較器25と、パケット受信部26と、パケット送信部27と、タイムアウト識別情報変更部28とを含む。
【0065】
タイムアウト識別情報変更部28は、タイマー21と、アドレス制御部22と、加算器23とを含む。
【0066】
パケット制御部20は、セル10aに含まれるプロセッサ11またはパケット受信部26からの要求により、セル10aに含まれるメモリ12に対して、データの読み込み、または、書き込みを行い、必要に応じてパケット送信部27にパケット送信要求を出す。
【0067】
格納部としてのパケット管理テーブル24は、タイムアウト識別情報としての識別番号と、パケット識別情報としてのパケット番号とを関連づけて格納している。
【0068】
図4は、パケット管理テーブル24の一例を示した説明図である。
【0069】
パケット管理テーブル24には、完了通知アドレス242と、タイムアウト識別情報としての識別番号243と、カウンター値244と、使用中フラグ245とが、パケット識別情報としてのパケット番号241に関連づけられて格納されている。
【0070】
具体的には、図4において、パケット番号241と、完了通知アドレス242と、識別番号243と、カウンター値244と、使用中フラグ245との中で、同じ行に存在するもの同士が関連づけられている。
【0071】
なお、パケット管理テーブル24は、パケット番号241と、完了通知アドレス242と、識別番号243と、カウンター値244と、使用中フラグ245とをデータとして格納している。
【0072】
パケット管理テーブル24のエントリ数(図4においては、行数)は任意の値を取ることができるが、このエントリ数により1個のパケット転送制御装置から同時に送出することができるパケットの最大個数が決定する。
【0073】
図3に戻って、リクエストパケット生成部および送信部としてのパケット送信部27は、パケット制御部20からパケット送信要求を受信すると、パケット管理テーブル24に関連づけて格納されている識別番号243とパケット番号241とを読み出し、少なくとも、読み出した識別番号243およびパケット番号241と、受信したパケット送信要求が示す転送データとを含むリクエストパケットを生成し、生成したリクエストパケットを他の送受信装置へ送信する。
【0074】
パケット送信部27が生成するリクエストパケットは、具体的には、図2(a)に示した形式のリクエストパケットである。
【0075】
パケット送信部27が送信したリクエストパケットを受けた送受信装置は、該リクエストパケットに含まれる識別番号106と該リクエストパケットに含まれる番号105とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを、リクエストパケットを送信した送受信装置1aに送信する、。
【0076】
リクエストパケットを受けた送受信装置が生成するリプライパケットは、具体的には、図2(b)に示した形式のリプライパケットである。
【0077】
図3に戻って、タイムアウト識別情報変更部28は、パケット管理テーブル24に格納されている識別番号243を、タイムアウト時間に応じた所定のタイミングで変更する。
【0078】
具体的には、以下の通りである。
【0079】
タイマー21は、一定間隔でアドレス制御部22に対してパケット管理テーブル24のカウンター値244の加算を指示するカウンター加算指示を出す。
【0080】
アドレス制御部22は、パケット番号を保持している。
【0081】
アドレス制御部22は、カウンター加算指示を受信すると、アドレス制御部22が保持しているパケット番号に関連づけられているデータを、パケット管理テーブル24から読み出す。
【0082】
アドレス制御部22は、パケット管理テーブル24からのデータの読出しが終了すると、アドレス制御部22が保持しているアドレスに“1”を加算する。
【0083】
アドレス制御部22は、読み出したデータの中の使用中フラグ245が“1”である場合は、読み出したデータの中のカウンター値244に対して“1”を加算器23によって加算し、加算したカウンター値244を、読み出したカウンター値244が格納されているパケット管理テーブル24の領域に書き込み、パケット管理テーブル24のカウンター値244を更新する。
【0084】
このとき、加算後のカウンター値がある一定の値(タイムアウト時間)を超えてしまった場合は、アドレス制御部22は、該当パケット番号を含んでいるリクエストパケットは障害により消失したものと判断し、該リクエストパケットはタイムアウトしたと判定する。
【0085】
タイムアウトしたとの判定に伴い、アドレス制御部22は、読み出したデータの中の識別番号243に“1”を加算し、加算した識別番号243を、読み出した識別番号243が格納されているパケット管理テーブル24の領域に書き込み、パケット管理テーブル24の識別番号243を更新する。
【0086】
受信部としてのパケット受信部26は、受信したパケットがリプライパケットである場合は、パケット管理テーブル24をアクセスして、受信したリプライパケットに含まれているパケット番号303に関連づけられているデータを読み出し、読み出したデータを比較器25に出力させる。
【0087】
判定部としての比較器25は、パケット管理テーブル24から入力されるデータに含まれる識別番号243と、受信したリプライパケットに含まれる識別番号304とが一致しているか否かを判定する。
【0088】
比較器25は、パケット管理テーブル24から入力される識別番号243と、受信したリプライパケットに含まれる識別番号304とが不一致した場合は、パケット受信部26に対して、パケット破棄の要求を出す。パケット受信部26は、パケット破棄の要求に基づき、受信したパケットの破棄を行う。
【0089】
比較器25は、パケット管理テーブル24から入力される識別番号243と、受信したリプライパケットに含まれる識別番号304とが一致した場合は、パケット受信部26に対して、完了通知の書き込み要求を出す。パケット受信部26は、完了通知の書き込み要求に基づき、受信したリプライパケットに含まれている情報をセル10aに送信する。
【0090】
次に、動作の概要を説明する。
【0091】
本実施例のパケット転送制御方式は、パケット番号と、そのパケット番号に関連づけられたタイムアウト検出用の識別番号とを含むパケットを通信に用いることにより、タイムアウトの検出時間を、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間よりも短縮することができ、かつ、ハードウェア資源を効率よく使用することができるようにするものである。
【0092】
例えば、パケット転送制御装置14aが送信元となり、パケット転送制御装置14cが送信先となる場合の動作の概要を説明する。なお、送信元はパケット転送制御装置14aに限るものではなく、送信先もパケット転送制御装置14cに限るものではない。
【0093】
送信元のパケット転送制御装置14aがリクエストパケットを送出する際に、パケット管理テーブル24に関連づけて格納してあるパケット番号と識別番号とを含むリクエストパケットを生成し、生成したリクエストパケットを、送信先のパケット転送制御装置14cへ送出する。
【0094】
リクエストパケットを受信した送信先のパケット転送制御装置14cからリプライパケットを送出する際には、受信したリクエストパケットに含まれるパケット番号と識別番号とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを送信元のパケット転送制御装置14aへ返却する。
【0095】
送信元のパケット転送制御装置14aにリプライパケットが戻ってくる前に、送信元のパケット転送制御装置14aが、送出したリクエストパケットのタイムアウトを検出した場合は、パケット管理テーブル24に格納されている、タイムアウトとなったリクエストパケットに含まれている識別番号を変更する。
【0096】
なお、パケット転送制御装置14aが次のリクエストパケットを送出する場合は、変更された識別番号とこの識別番号と関連づけられているパケット番号と転送データとを用いて、次のリクエストパケットを作成し、作成したリクエストパケットを送信先へ送出する。
【0097】
この場合、タイムアウト検出前に発行されたリクエストパケットに対するリプライパケットと、タイムアウト検出後に発行されたリクエストパケットに対するリプライパケットとの2つのリプライパケットが、送信元のパケット転送制御装置14aに返却される可能性がある。
【0098】
本実施例では、送信元のパケット管理テーブル24の識別番号と後者のリプライパケットの識別番号は一致するのに対して、送信元のパケット管理テーブル24の識別番号と前者のリプライパケットの識別番号は不一致するため、すでにタイムアウトとなっている不要な前者のリプライパケットのみを破棄することが可能となる。
【0099】
次に、動作を具体的に説明する。
【0100】
なお、以下の説明では、セル10aに含まれるプロセッサ11が、セル10aに含まれるメモリ12からセル10cに含まれるメモリ12にデータ(転送データ)を転送する場合について説明する。
【0101】
ソフトウェアに基づき動作するプロセッサ11は、メモリコントローラ13を制御して、メモリ12の特定の領域に、転送元アドレスと、転送先セル番号と、転送先アドレスと、完了通知アドレスと、転送長とを書き込む。
【0102】
続いて、ソフトウェアに基づき動作するプロセッサ11は、メモリコントローラ13を制御して、メモリ12に設定した完了通知アドレスに“0”を書き込む。なお、メモリ12の完了通知アドレスが“0”であることは、その完了通知アドレスが関連するデータの通信の通信結果が得られていないことを意味する。
【0103】
続いて、プロセッサ11は、メモリコントローラ13を経由して、メモリ12から、転送元アドレスと、転送先セル番号と、転送先アドレスと、完了通知アドレスと、転送長とを読み込み、パケット転送制御装置14a内のパケット制御部20に、読み込んだ転送元アドレスおよび転送先セル番号および転送先アドレスおよび完了通知アドレスおよび転送長とを転送する。
【0104】
パケット制御部20は、転送された転送元アドレスおよび転送長とに基づき、メモリコントローラ13へ、転送元アドレスが指示するメモリ12のアドレスから転送長分のデータ(転送データ)を読み出す指示を出力する。
【0105】
メモリコントローラ13は、パケット制御部20からの指示に基づき、メモリ12の指定された転送元アドレスから指定された転送長分のデータ(転送データ)を読み出す。メモリ12は、読み出されたデータ(転送データ)をメモリコントローラ13へ転送し、メモリコントローラ13は、転送されたデータ(転送データ)をパケット制御部20へ転送する。
【0106】
パケット制御部20は、転送された完了通知アドレスおよび転送先セル番号および転送先アドレスおよびメモリ12から読み出されたデータ(転送データ)とをパケット送信部27へ転送する。
【0107】
パケット送信部27は、パケット管理テーブル24の未使用エントリを検索する。なお、未使用のエントリとは、パケット管理テーブル24において使用フラグ245が“0”となっている行(エントリ)のことである。
【0108】
パケット管理テーブル24に未使用エントリが存在しない場合、パケット送信部27は、パケット管理テーブル24に未使用エントリができるまで待機する。
【0109】
パケット管理テーブル24に未使用エントリが存在する場合、パケット送信部27は、未使用エントリの識別番号243およびパケット番号241とをパケット管理テーブル24から読み出す。
【0110】
パケット送信部27は、その未使用エントリの使用中フラグ245を“1”とし、その未使用エントリのカウンター値244を“0”とする。
【0111】
パケット送信部27は、その未使用エントリの完了通知アドレス242に、パケット制御部20から転送されてきた完了通知アドレス“0”を書き込む。
【0112】
パケット送信部27は、パケット制御部20からの情報と、使用中フラグ245を“1”としたパケット管理テーブル24のエントリのパケット番号241および識別番号243とを用いて、図2(a)に示すようなリクエストパケットを生成し、生成したリクエストパケットをクロスバスイッチ15aへ送信する。
【0113】
パケット転送制御装置14中のタイマー21は、一定間隔でアドレス制御部22に対して、パケット管理テーブル24中のカウンター値244の加算を指示するカウンター加算指示を出力する。
【0114】
アドレス制御部22は、カウンター加算指示を受信すると、アドレス制御部22が保持しているパケット番号に関連づけられているデータを、パケット管理テーブル24から読み出す。
【0115】
アドレス制御部22は、パケット管理テーブル24からのデータの読み出しが終了すると、アドレス制御部22が保持しているアドレスに“1”を加算する。
【0116】
アドレス制御部22は、読み出したデータの中の使用中フラグ245が“1”である場合は、読み出したデータの中のカウンター値244に対して“1”を加算器23で加算し、加算したカウンター値244を、読み出したカウンター値244が格納されているパケット管理テーブル24の領域に書き込み、パケット管理テーブル24のカウンター値244を更新する。
【0117】
このとき、加算後のカウンター値244が所定の値(タイムアウト時間)を超えてしまった場合は、アドレス制御部22は、カウンター値244と関連づけられているパケット番号を含んでいるリクエストパケットは障害により消失したものと判断し、該リクエストパケットはタイムアウトしたと判定する。
【0118】
タイムアウトしたとの判定に伴い、アドレス制御部22は、読み出したデータに含まれる識別番号243に“1”を加算し、加算した識別番号243を、読み出した識別番号243が格納されているパケット管理テーブル24の領域に書き込み、パケット管理テーブル24の識別番号243を更新する。
【0119】
また、アドレス制御部22は、タイムアウトしたとの判定に伴い、読み出したデータに含まれている使用中フラグ245を“0”とし、“0”とした使用中フラグ245を、読み出した使用フラグ245が格納されているパケット管理テーブル24の領域に書き込み、パケット管理テーブル24の使用フラグ245を更新する。
【0120】
使用中フラグ245が“0”となることにより、パケット送信部27は、パケット管理テーブル24のこのエントリを使用して後続のリクエストパケットの生成を行うことが可能となる。具体的には、パケット送信部27は、タイムアウト識別情報変更部28により変更された、パケット管理テーブル24に含まれる識別番号243と、この識別番号243と関連づけられているパケット番号241と、セル10aが有する転送データとを含むリクエストパケットを生成する。
【0121】
この場合、、タイムアウト後に発行するリクエストパケットの識別番号と、このタイムアウト後に発行するリクエストパケットと同じパケット番号を有する、タイムアウトしたリクエストパケットの識別番号は、異なる値が割り当てられる。
【0122】
また、アドレス制御部22は、読み出したデータに含まれる完了通知アドレス242をパケット受信部26に転送する。なお、パケット受信部26に転送される完了通知アドレス242は“0”である。
【0123】
パケット受信部26は、転送された完了通知アドレス242である“0”をパケット制御部20に転送する。
【0124】
パケット制御部20は、完了通知アドレス242である“0”を受けると、セル10aに含まれるメモリコントローラ13へ、メモリ12に設けてある完了通知アドレスに“−1”を書き込むように指示を出し、メモリコントローラ13は、メモリ12に設けてある完了通知アドレスに“−1”を書き込む。
【0125】
クロスバスイッチ15aは、パケット転送制御装置14aからリクエストパケットを受信すると、受信したリクエストパケット中の転送先セル番号102に基づき、適当な転送先を決定する。本例の場合は、クロスバスイッチ15aは、クロスバスイッチ15bへ、リクエストパケットを送信する。
【0126】
クロスバスイッチ15bは、リクエストパケットを受信すると、受信したリクエストパケット中の転送先セル番号102に基づき、パケット転送制御装置14c内のパケット受信部26へ、受信したリクエストパケットを送信する。
【0127】
パケット転送制御装置14c内のパケット受信部26は、リクエストパケットを受信すると、パケット転送制御装置14c内のパケット制御部20へ、受信したリクエストパケットが含む転送先アドレス103および転送元セル番号104およびパケット番号105および識別番号106および転送データ201とを転送する。
【0128】
パケット転送制御装置14c内のパケット制御部20は、セル10cに含まれるメモリコントローラ13へ、転送先アドレス103が示すアドレスに転送データ201を書き込むように指示を出す。セル10cに含まれるメモリコントローラ13は、パケット転送制御装置14c内のパケット制御部20からの指示に基づき、転送先アドレス103が示すセル10c内のメモリ12のアドレスに、転送データ201を書き込む。
【0129】
パケット転送制御装置14c内のパケット制御部20は、パケット転送制御装置14c内のパケット受信部26から転送された転送元セル番号104およびパケット番号105および識別番号106とを、パケット転送制御装置14c内のパケット送信部27へ転送する。
【0130】
パケット転送制御装置14c内のパケット送信部27は、転送されたこれらの情報に基づき、図2(b)に示す形式のリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットをクロスバスイッチ15bへ送信する。
【0131】
クロスバスイッチ15bは、リクエストパケットと同様に、受信したリプライパケット中の転送先セル番号302に基づき、リプライパケットも適当な転送先を決定する。本例では、クロスバスイッチ15bは、受信したリプライパケットに含まれる転送先セル番号302に基づき、リプライパケットをクロスバスイッチ15aへ送信する。
【0132】
クロスバスイッチ15aは、受信したリプライパケットに含まれる転送先セル番号302に基づき、受信したリプライパケットをパケット転送制御装置14a内のパケット受信部26へ送信する。
【0133】
パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26は、リプライパケットを受信すると、受信したリプライパケットに含まれているパケット番号303に関連づけられているデータをパケット転送制御装置14a内のパケット管理テーブル24から読み出し、読み出したデータをパケット転送制御装置14a内のパケット管理テーブル24からパケット転送制御装置14a内の比較器25へ出力させる。
【0134】
さらに、パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26は、リプライパケットが含むデータをパケット転送制御装置14a内の比較器25へ出力する。
【0135】
パケット転送制御装置14a内の比較器25は、リプライパケットが含む情報の中の識別番号304とパケット転送制御装置14a内のパケット管理テーブル24から読み出したデータの中の識別番号243との比較を行う。
【0136】
正常動作している場合、パケット転送制御装置14a内の比較器25による比較結果は一致となる。
【0137】
しかしながら、リプライパケットに応じたリクエストパケットがすでにタイムアウトしていた場合、または障害によりリプライパケットの識別番号が不正になっている場合は、パケット転送制御装置14a内の比較器25による比較結果は不一致となる。
【0138】
パケット転送制御装置14a内の比較器25による比較結果が不一致の場合は、受信したリプライパケットがすでにタイムアウトとなってしまっているため、または受信したリプライパケットが障害により不正となってしまっているため、パケット転送制御装置14a内の比較器25は、パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26に対してパケット破棄の要求を出す。パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26は、パケット破棄の要求に基づき、受信したリプライパケットを破棄する。
【0139】
識別番号が一致し、かつ、パケット転送制御装置14a内のパケット管理テーブル24から読み出した情報の中の使用中フラグが“1”の場合、パケット転送制御装置14a内の比較器25は、パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26に完了通知の書き込み要求を出す。
【0140】
パケット転送制御装置14a内のパケット受信部26は、パケット転送制御装置14a内の比較器25から出力される完了通知の書き込み要求に基づき、受信したリプライパケットが含むパケット番号303を有するパケット管理テーブル24のエントリ内の使用中フラグ245を“0”とし、該エントリ内の完了通知アドレス242を“1”とし、“1”とした完了通知アドレス242を、パケット転送制御装置14a内のパケット制御部20へ転送する。
【0141】
パケット転送制御装置14a内のパケット制御部20は、“1”の完了通知アドレス242を受信すると、セル10aに含まれるメモリコントローラ13へ、セル10a内のメモリ12に設けてある完了通知アドレスに“1”を書き込むように指示を出し、セル10a内のメモリコントローラ13は、この指示に基づいて、セル10a内のメモリ12の完了通知アドレスに“1”を書き込む。
【0142】
セル10a内のプロセッサ11は、最初のデータ転送の指示をした後は、セル10a内のメモリ12に設けてある完了通知アドレスのポーリングを行うことにより、データ転送が完了したか否かを知ることができ、完了通知アドレスが“1”の場合はデータ転送が正常に終了したと判断してデータ転送の継続処理を行い、完了通知アドレスが“−1”の場合はデータ転送が異常な状態で終了したと判断して異常状態に応じた適当な例外処理を行う。
【0143】
本実施例は、パケット受信部26が受信したリプライパケットに含まれるパケット番号に関連づけられてパケット管理テーブル24に格納されている識別番号と、パケット受信部26が受信したリプライパケットに含まれる識別番号とが一致しているか否かを判定するので、受信したリプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか否かを判定可能となる。
【0144】
よって、タイムアウト時間を、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間よりも短縮することができ、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0145】
また、通信障害によってリプライパケットに含まれるタイムアウト識別番号が不正になった場合、比較器25により、受信したリプライパケットが、不正なものであるか否かを識別することが可能となるので、パケットの耐障害性を向上することが可能となり、障害により不正になったパケットによるシステムダウンを防止可能となる。
【0146】
また、パケット送信部27が、タイムアウト識別情報変更部28により変更されたパケット管理テーブル24に含まれる識別番号243と、この識別番号243と関連づけられているパケット番号241と、セル10aが有する転送データとを含むリクエストパケットを生成するので、リプライパケットが、タイムアウト前に生成されたリクエストパケットに応じたものであるか、またはタイムアウト後に生成されたリクエストパケットに応じたものであるかを判定可能となる。
【0147】
よって、タイムアウト時間を、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間よりも短縮することが可能となり、ハードウェア資源を効率よく使用可能となり、障害発生時の通信システムの性能低下を低減することが可能となる。
【0148】
なお、本実施例では、4つの送受信装置を用いたが、送受信装置の数は4に限るものではなく、適宜変更可能である。
【0149】
また、本実施例では、2つのクロスバスイッチを用いたが、クロスバスイッチの数は2に限るものではなく、適宜変更可能である。
【0150】
また、本実施例では、クロスバスイッチを介して送受信装置間を接続しているが、送受信装置間の接続はクロスバスイッチに限るものではなく、適宜変更可能である。
【0151】
以上説明した実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【0152】
【発明の効果】
本発明によれは、以下の効果を奏する。
【0153】
第1の効果は、タイムアウトの検出時間を短縮することができるということである。そのため、ハードウェア資源を効率よく使用でき、障害発生時のシステムの性能低下を低減することができる。
【0154】
その理由は、タイムアウト前に発行されたパケットとタイムアウト後に発行されたパケットを識別することができるため、従来のように、タイムアウト検出時間を、転送元がリクエストパケットを発行してからリプライパケットを受け取るまでの最大転送時間とする必要がなく、この最大転送時間だけ待機する必要がないからである。
【0155】
第2の効果は、パケットの耐障害性を向上することができるということである。そのため、障害パケットによるシステムダウンを防止することができる。
【0156】
その理由は、障害によりパケットの識別番号が不正になった場合は、識別番号が不一致するため、不正になったパケットを検出できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の通信システムを示したブロック図である。
【図2】図1に示した通信システムで用いるリクエストパケットおよびリプライパケットとを示した説明図である。
【図3】図1に示したパケット転送制御装置14の一例を示したブロック図である。
【図4】図3に示したパケット管理テーブル24が格納する情報の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1a 送受信装置
1b 送受信装置
1c 送受信装置
1d 送受信装置
10a セル
10b セル
10c セル
10d セル
11 プロセッサ
12 メモリ
13 メモリコントローラ
14a パケット転送制御装置
14b パケット転送制御装置
14c パケット転送制御装置
14d パケット転送制御装置
15a クロスバスイッチ
15b クロスバスイッチ
20 パケット制御部
21 タイマー
22 アドレス制御部
23 加算器
24 パケット管理テーブル
25 比較器
26 パケット受信部
27 パケット送信部
28 タイムアウト識別情報変更部

Claims (8)

  1. タイムアウト識別情報とパケット識別情報とを関連づけて格納している格納部と、
    前記タイムアウト識別情報と、前記パケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成するリクエストパケット生成部と、
    前記リクエストパケット生成部が生成したリクエストパケットを受信装置に送信する送信部と、
    前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報を、タイムアウト時間に応じた所定のタイミングで変更するタイムアウト識別情報変更部と、
    前記受信装置が前記リクエストパケットを受信した際に送信する、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを受信する受信部と、
    前記受信部が受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、前記受信部が受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが一致しているか否かを判定する判定部と
    を含むことを特徴とするパケット転送制御装置。
  2. 請求項1に記載のパケット転送制御装置において、
    前記リクエストパケット生成部は、前記タイムアウト識別情報変更部により変更されたタイムアウト識別情報と、前記タイムアウト識別情報と関連づけられているパケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成することを特徴とするパケット転送制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のパケット転送制御装置と、転送データを格納する転送データ格納部と、前記転送データ格納部に格納された転送データを読み出す転送データ読出し部とを含み、
    前記パケット転送制御装置は、前記転送データ読出し部が読み出した転送データを、前記リクエストパケットに含まれる転送データとすることを特徴とする送信装置。
  4. 請求項3に記載の送信装置と、前記送信処置が送信するリクエストパケットを受信した際に、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを前記送信装置に送信する受信装置とを含むことを特徴とする通信システム。
  5. 転送データと、格納部に互いに関連づけて格納されているタイムアウト識別情報とパケット識別情報とを含むリクエストパケットを生成するリクエストパケット生成ステップと、
    前記リクエストパケット生成ステップで生成したリクエストパケットを受信装置に送信する送信ステップと、
    前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報を、タイムアウト時間に応じた所定のタイミングで変更するタイムアウト識別情報変更ステップと、
    前記受信装置が前記リクエストパケットを受信した際に送信する、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるパケット識別情報に関連づけられて前記格納部に格納されているタイムアウト識別情報と、前記受信ステップで受信したリプライパケットに含まれるタイムアウト識別情報とが、一致しているか否かを判定する判定ステップと
    を含むことを特徴とするパケット転送制御方法。
  6. 請求項5に記載のパケット転送制御方法において、前記リクエストパケット生成ステップは、前記タイムアウト識別情報変更ステップで変更したタイムアウト識別情報と、前記タイムアウト識別情報と関連づけられているパケット識別情報と、転送データとを含むリクエストパケットを生成することを特徴とするパケット転送制御方法。
  7. 請求項5または6に記載のパケット転送制御方法において、
    転送データを格納している転送データ格納部から該転送データを読み出す転送データ読出しステップをさらに含み、
    前記リクエストパケット生成ステップは、前記転送データ読出しステップで読み出した転送データを、前記リクエストパケットに含まれる転送データとすることを特徴とするパケット転送制御方法。
  8. 請求項5ないし7のいずれかに記載のパケット転送制御方法において、
    前記送信ステップで送信したリクエストパケットを受信装置が受信した際に、該受信装置が、該リクエストパケットに含まれるタイムアウト識別情報と該リクエストパケットに含まれるパケット識別情報とを含むリプライパケットを生成し、生成したリプライパケットを送信するリプライパケット送信ステップをさらに含む
    ことを特徴とするパケット転送制御方法。
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