JPH10308791A - データ通信方法、データ通信装置、およびデータ通信プログラム記録媒体 - Google Patents

データ通信方法、データ通信装置、およびデータ通信プログラム記録媒体

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JPH10308791A
JPH10308791A JP9118217A JP11821797A JPH10308791A JP H10308791 A JPH10308791 A JP H10308791A JP 9118217 A JP9118217 A JP 9118217A JP 11821797 A JP11821797 A JP 11821797A JP H10308791 A JPH10308791 A JP H10308791A
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典幸 小川
Yuko Saeki
祐子 佐伯
Masaaki Morioka
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    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/10Flow control between communication endpoints
    • H04W28/14Flow control between communication endpoints using intermediate storage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IrDA通信方式において、二次局からのデ
ータ送信を効率よく行うことができ、受信バッファに送
信権委譲フレームが複数保存された場合や、自己受信が
発生するハードウェアを使用した場合にも、順序番号不
正による切断や一次局衝突による切断等のトラブルが起
きない通信方法、及び通信装置。 【解決手段】 受信フレーム判定処理、最新フレーム抽
出処理、又は自己受信判定処理を行うフレーム判定部2
を備え、判定結果に応じて迅速な送信権委譲処理や、受
信フレームの破棄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信方法、デ
ータ通信装置、およびデータ通信プログラム記録媒体に
関し、特に不平衡半二重HDLC通信方式によりフレー
ム単位で送受信を行うデータ通信、さらには赤外線によ
り、一次局と二次局とで通信をおこなうIrDA(Infra
red Data Association) 通信システムにおけるデータ通
信方法、データ通信装置、及びデータ通信プログラム記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線通信は、ノート型パーソナルコン
ピュータや電子手帳等携帯個人用端末を中心に、これら
携帯に適した電子機器相互間の、あるいはこれらと、デ
スクトップ型パーソナルコンピュータや赤外線対応プリ
ンタ等とのデータ交換に、近年普及している。赤外線通
信における通信方式としては、IrDA方式やASK方
式などがあるが、IrDA方式は、コンピュータ間を主
体とする高速・高効率な伝送のための通信方式であるH
DLC通信方式を元に、赤外線通信のために規定された
通信プロトコルであって、一般的なものとしてよく普及
している。
【0003】また、コンピュータ等におけるデータ伝送
にあたっては、ある大きさのデータと、その前後に付与
された通し番号、アドレス等を示す情報とからなるパケ
ットを送受信するパケット交換によることが一般的であ
るが、HDLC通信方式やIrDA通信方式において用
いられるパケットはフレームと呼ばれる。
【0004】フレームは、アドレス(A)、制御
(C)、情報(I)、及びFCSの各フィールドと、前
後に付与されるフラグから構成されるものであって、情
報(データ)転送用に用いられるI(Information )フレ
ーム、通信の監視制御のためのS(Supervisary )フレー
ム、及び通信における接続や切断等のために用いるU(U
nnumbered)フレームがある。
【0005】通常、伝送されるべきデータは1フレーム
で送信できない場合が多いため、複数のフレーム(Iフ
レーム)に分割して送信される。Iフレームは伝送する
データをIフィールドに持ち、データ抜けのチェックに
用いる通し番号を有することで信頼性の高い通信の実現
を図る。Sフレームはデータを保持するIフィールドを
有しない構成となっていて、受信準備完了、ビジー状
態、再送要求等を伝送するのに用いられる。Uフレーム
は、Iフレームのような番号を有しないので、非番号フ
レームと呼ばれ、通信モードの設定、応答や異常状態の
報告、データリンクの確立や切断に用いられる。
【0006】前述のようにIrDA通信方式は、HDL
C通信方式に基づくものであるが、一般に通信方式とし
ては、送信と受信とを同時に行い得る全二重通信方式
と、同時に行わない半二重通信方式とがあり、半二重通
信方式の場合には、送信と受信とを切り換える信号を規
定しておく必要がある。HDLC方式では全二重方式の
採用も可能であるが、IrDA通信方式の場合、データ
の伝送に自由空間上を伝搬するベースバンド変調の赤外
線を使用しており、通信圏内で2つ以上の局が同時に送
信すると赤外線の干渉が発生して正常な通信を行えな
い。このため、IrDA通信方式は通信リンクを確立す
る前は通信圏内に赤外線が存在しない場合にのみ送信を
行ない、通信リンク確立後は通信を行っている2局の間
で送信権の交換を定期的に行なう半二重方式を用いてい
る。
【0007】図9(a) は、かかる通信方式の応用を説明
するための図である。HDLC通信方式やIrDA通信
方式では、送信又は受信を行うものを「局」と呼び、一
般には、通信をコントロールするデータリンク制御を行
う一次局と、一次局の制御に従う二次局とが、上記のフ
レームをコマンド(一次局→二次局)とレスポンス(二
次局→一次局)として送受信することで通信を行う。か
かる方式は不平衡通信方式といわれる。図示するように
コンピュータや電子手帳等は通信においては局として機
能し、赤外線を伝送媒体として、データ交換を行う。
【0008】図9(b) は、これら通信方式における一般
的な手順を説明するためのシーケンス図である。A局が
B局に対して、データ送信のため接続を求めて、SNRMフ
レームを送信する。これを受信したB局は通信不可能で
ある場合にはDMフレームを返信し、通信可能である場合
には承諾を意味するUAフレームを返信する。SNRMフレー
ム、DMフレーム、UAフレームはいずれもUフレームであ
る。B局がUAフレームを返信すると両局は接続状態とな
り、データ交換が可能となる。
【0009】ここでは、A局からB局に複数のIフレー
ムに分割されたデータを送信する場合を示している。先
ずA局は最初のデータフレームをIフレームとして番号
「0」を付与して送信する。これを受信したB局は、
「0」の次の「1」の番号を付与したフレームを返信
し、「1番目のデータを送信せよ」の意を伝達する。こ
の応答フレームはRRフレームというSフレームであ
る。A局はB局の応答を確認して1番目のデータを送信
する。この手順を必要なだけ繰り返すことによって、複
数フレーム通信の精度の向上を図ることができる。
【0010】データ送信が終了して、A局は接続を終了
しようとし、B局に対して、Uフレームであって切断要
求を示すDISCフレームを送信し、これにB局が承諾を示
すUフレームのUAフレームを返信すると切断が行われて
通信は終了する。又、いずれかの局において通信異常等
の不都合があった場合にもその局が切断要求を発するこ
とにより通信を終了する。
【0011】以下に、このような方式による通信におけ
る、(1)複数フレームにわたるデータの送受信、
(2)受信バッファの使用、(3)自己受信の回避につ
いて図を用いて説明する。
【0012】(1)複数フレームにわたるデータの送受
信 前述のように、半二重方式では送信権の交換の手順を規
定する必要があり、このために、送信するフレームの制
御フィールド(Cフィールド)内の定められた位置にポ
ールビット又はファイナルビットがセットされたフレー
ムは、送信権を委譲することを伝達する送信権委譲フレ
ームであると規定している。上記の定められたビット
は、一次局から二次局に送信されるフレームではポール
ビット、二次局から一次局に送信されるフレームではフ
ァイナルビットと呼ばれる。
【0013】そして、通信時に常に送信権の交換を行う
こととすると、送信権委譲フレームを送信するための赤
外線発光によって電力消費が増大するため、省電力の要
請の高いノート型コンピュータや携帯用端末では望まし
くないこととなる。従って、不必要な電力消費を抑制す
るべく、一次局の側からは、一次局→二次局の送信デー
タがない場合に、ある時間だけ経過してから、送信権委
譲フレームを二次局に送信することとしている。この待
ち時間は、送信権を保持できる最大の時間であって、最
大ターンアラウンド時間と呼ばれる。
【0014】また、原則的に、送信権委譲フレームを送
信された局は、応答フレーム等、何らかの送信を行うも
のなので、一次局が送信権を二次局に委譲して後、最大
ターンアラウンド時間経過しても二次局から送信権委譲
フレームの送信がなかった場合は、一次局は二次局への
送信権委譲が失敗したと判断し、再び送信権委譲フレー
ムの送信をおこなう。
【0015】以下に、従来のデータ通信方法により、送
信権を交換しつつデータの伝送を行う一次局と二次局と
の通信について説明する。図10(a) は、一次局から二
次局へ、あるデータを複数フレームに分けて送信する場
合のシーケンス図であり、同図(b) は同様のデータ送信
が二次局から一次局に対して行われる場合のシーケンス
図である。図に示す「P」はポールビット、「F」はフ
ァイナルビットのセットされた送信権委譲フレームであ
ることを意味し、この通信シーケンスにおいては、図示
するように全てのフレームが送信権委譲フレームとなっ
ている。
【0016】まず、同図(a) に従って、一次局から二次
局へのデータ送信の場合を説明する。一次局は二次局に
データを含んだ最初のフレームである、送信順序番号が
0のIフレーム511を送信する。511は送信権委譲
フレームとして送信する。これを受けた二次局は、応答
フレームとして、受信順序番号1のRRフレーム521
を送信することにより、次に受け取るべきは、番号1の
データである旨を伝える。そこで、一次局は送信順序番
号が1のIフレーム512を二次局に送信する。以下、
同様に連続した番号のIフレームが送信され続け、一次
局は遅滞なく複数のフレームを送信することが可能であ
る。一次局がある番号のIフレームを送信してから、続
く番号のIフレームを送信するまでの時間、t01、t
12…は、最大ターンアラウンド時間よりも短い。
【0017】一方、二次局から一次局に対して同様のデ
ータを送信する場合について、同図(b) に従って説明す
る。二次局は一次局にデータを含んだ最初のフレームで
ある、送信順序番号が0のIフレーム621を送信す
る。先の場合と同様、621は送信権委譲フレームであ
り、二次局は送信権を委譲して一次局からの応答を待
つ。ところが、一次局からは応答を行うのみであり、デ
ータ送信をするのではないので、前述のデータ送信をし
ないときは最大ターンアラウンド時間待つという規定に
従い、一次局は最大ターンアラウンド時間tmだけ経過
してから、応答フレームであるRRフレーム611を送
信権委譲フレームとして送信する。送信権が譲られたの
で、二次局は次のデータを送信することが可能となり、
Iフレーム622を送信する。以下、同様に送信は続く
が、一次局の側からのデータ送信がない限り、RRフレ
ームは最大ターンアラウンド時間経過してから送られる
ため、二次局よりある番号のIフレームを送信してか
ら、続く番号のIフレームを送信するまでの時間、t0
1、t12…は、最大ターンアラウンド時間よりも長く
なる。
【0018】なお、実際には、一次局は最大ターンアラ
ウンド時間より若干短い時間経過してから送信を行う設
定とすることもあるが、この場合にもほぼ最大ターンア
ラウンド時間は経過するため、やはり二次局の待ち時間
は長いものとなる。
【0019】(2)受信バッファの使用 一次局、及び二次局は、実際にはコンピュータ等であ
り、通信を行っている際にも他のタスクを並行して実行
していたり、あるいは何らかの割り込みが発生する場合
もあり得る。従って、受信したデータを直ちに処理でき
ないこともあるので、受信したデータを一時的に蓄積す
る受信バッファを有しており、受信バッファから順次デ
ータを取り出して処理することが行われる。受信バッフ
ァは、メモリ等の高速な記憶装置によって実現され、そ
の大きさは上記フレームを単位として定められることが
一般的である。
【0020】上述の受信バッファを備えた二次局によ
る、一次局とのデータ通信について、図11を用いて説
明する。図11は、二次局から一次局へ、データを複数
のIフレームに分割して送信する場合のシーケンス図を
示している。フレームは、全てポールファイナルビット
がセットされた送信権委譲フレームである。また、二次
局は、図に示す受信バッファとして01、及び02が各
1フレーム分ずつ、合計2フレーム分の受信バッファを
備えたものであるとする。
【0021】二次局は送信順序番号が0であるIフレー
ム721を送信した後、他のタスクの処理負荷が大きい
などの理由で、最大ターンアラウンド時間(tm)以上
受信処理を行なうことができなかった。この間に一次局
からは、まず最初の応答のRRフレーム711が送信さ
れる。次いで一次局は、送信権を二次局に委譲して後、
最大ターンアラウンド時間経過しても二次局から送信権
委譲フレームの送信がないので、前述の規定に従って二
次局への送信権委譲が失敗したと判断し、再び送信権委
譲フレームの送信をおこなう。この応答は711のRR
フレームの再送であるRRフレーム712であり、71
1、及び712とも次のデータは番号1のものである旨
を示す受信順序番号1のものである。受信処理が停滞し
ていた二次局では、送信されたRRフレーム711、7
12が受信バッファに保存される。最初に処理される1
フレーム分のバッファ01には先に受信した711が、
次のバッファであるバッファ02には後から受信した7
12が保存される。
【0022】その後、二次局は受信処理を行う。受信バ
ッファ内の最も古いフレーム711を処理し、バッファ
02の内容であるフレーム712は、最先に処理される
べきバッファ01に移動する。そして二次局は処理した
RRフレーム711の受信順序番号1に対応した送信順
序番号1のIフレーム722を送信する。
【0023】一方Iフレーム722を受信した一次局
は、その送信順序番号1に応じて受信順序番号2のRR
フレーム713を送信する。バッファ01には先のフレ
ーム712が保存されているため、フレーム713はバ
ッファ02に保存されて処理を待つこととなる。
【0024】次に二次局は、受信バッファ01に保存さ
れているフレーム712を処理する。すなわち、一次局
が送信した最新のフレームであるフレーム713よりも
先に、受信した順番に従ってフレーム712の処理を行
うこととなる。ここで、フレーム712の受信順序番号
は1であり、一次局から送信された最も新しいフレーム
である413の受信順序番号2よりも以前の値である。
従って、送信順序番号1のIフレーム722を送信した
後でフレーム712の処理を行う二次局は、一次局がI
フレーム722を受信していないと判断し、Iフレーム
722の再送フレームであるIフレーム723の送信を
行う。
【0025】一次局は、受信順序番号2のRRフレーム
713を送信した後であり、次は送信順序番号2のフレ
ームを受信することを期待している。ところが、次に一
次局が受信するのは送信順序番号1のIフレーム723
である。フレーム723の送信順序番号1は一次局が期
待していた送信順序番号2よりも以前の値である。Ir
DA通信方式では、かかる場合には通信異常として通信
リンクを切断することが可能であり、一次局は切断要求
フレームであるDISCフレーム714を送信する。
【0026】二次局は、次に受信バッファに保存された
RRフレーム713を処理した後、送信順序番号2であ
るIフレーム724を送信するが、一次局は切断要求を
送信した後である。そしてその後で、二次局は切断要求
DISCフレーム714を受信処理し、切断応答UAフ
レーム725を送信して、一次局・二次局間の通信リン
クが切断する。
【0027】(3)自己受信の回避 赤外線通信などの光通信については、コンピュータや携
帯端末等に、受光部と発光部が一体化された、または近
接した通信ポートが備えられていることが一般的であ
る。このため、光通信では受発光モジュールが、自分の
発光した光を自分の受光デバイスで受光することで、自
分が送信したデータを受信データとして処理してしまう
自己受信の問題がある。
【0028】これを解決する手段としては以下のような
ものがある。 (A)受発光モジュールにおいてハードウェア的に送信
中のデータをマスクして、自己が受信することを防止す
る。 (B)受信データが、自己が送信中のデータであると判
断される場合にソフトウェア的に受信したデータを破棄
する。この処理を、ハードウェアである光通信ポート
と、基本ソフトウェアであるOSとの仲立ちをするソフ
トウェアであるデバイスドライバソフトにより行う。 (C)受信データが、自己が送信中のデータであると判
断される場合にソフトウェア的に受信したデータを破棄
する。この処理を、デバイスドライバよりも上位の処理
部分、例えば通信ソフト等で行う。
【0029】(C)では後述するような問題点があるの
で、(A)のハードウェアでも、(B)のデバイスドラ
イバでも自己受信防止対策の行われていない受発光モジ
ュールを使用する場合について、(C)の自己受信防止
処理が行われる。(C)による場合、つまり、受発光モ
ジュールのデバイスドライバよりも上位の処理部分で自
己受信防止処理を行う場合は、自己受信データを正しく
破棄するためには、送信開始時点と、送信完了時点とを
正確に知る必要がある。しかしこのことは必ずしも容易
ではなく、通信トラブルの発生につながりがちである。
例えば送信完了を認識する時点が遅れた場合に、その時
点で他局からの送信がすでに開始されていたとすると、
他局からのデータを受信しても、現在自局は送信中であ
ると判断されるため、本物の受信データが自己受信デー
タとして破棄されてしまい受信データから受信フレーム
を組み立てることができず通信不能となるような事態に
なる。また、自己受信防止処理を行なわずに自己受信フ
レームを本物の受信フレームとして処理した場合は、通
信リンク確立直後に一次局衝突で切断してしまうことと
なる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の(1)で説
明したように、従来のIrDA通信方式では、一次局か
らデータを複数のフレームに分割して送信する場合は、
一次局は最大ターンアラウンド時間待つことなく、送信
権を二次局に委譲する。このため一次局は、短時間で応
答のフレームを受け取り、次のデータを有するフレーム
を送信することが可能であり、効率よくデータを送信す
ることができる。しかし、一次局から送信するデータが
ない場合に、二次局からデータを送信するときは、一次
局は二次局からのデータを受信してから最大ターンアラ
ウンド時間、あるいはそれに近い時間経過した後でない
と、二次局に送信権を委譲しないため、二次局から複数
フレームでデータを送信する場合、二次局は各データフ
レーム毎に比較的長い時間以上待たなければならないた
め、通信効率が低下するという問題がある。前述のよう
に、データは1フレームで送信できず複数フレームに分
割して送信されることが多いため、このことが通信全体
のパフォーマンスの低下につながる。このことが従来の
通信方式による、第一の問題点である。
【0031】次に、従来技術の(2)で説明したよう
に、二次局が他の処理の負荷が大きいなどの理由で最大
ターンアラウンド時間以上受信処理が行えなかった場合
は、一次局が再び送信権委譲フレームの送信を行うた
め、一次局からの送信権委譲フレームが、二次局の受信
バッファに2フレーム以上保存される。二次局がこれを
古いものから順に処理すると順序番号の不一致が発生
し、切断する場合がある。すなわち、受信バッファを介
して受信処理を行うと、通信手順通りに処理をおこなっ
ても切断が発生する場合がある点が第二の問題点であ
る。
【0032】さらに、従来技術の(3)で説明したよう
に、上位レベルでの確実な自己受信データの破棄が困難
であって、このため、誤って本来の受信データを自己受
信データとして破棄してしまうこと、あるいは、自己受
信データを本来のデータとして処理してしまうことによ
り通信トラブルが発生することが従来の通信方式による
第三の問題点である。
【0033】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、送信権を委譲し合って通信を行う際に、頻繁
に送信権委譲フレームを送信することによって消費電力
を大きくすることなく、送信権委譲フレーム送信におけ
る待ち時間の設定による通信効率の低下を防止し得るデ
ータ通信方法を提供することを目的とする。
【0034】また、本発明は、受信バッファを用いて通
信を行っている際に、バッファ中に保存された古いフレ
ームより順に処理を行うことにより、順序番号不正が起
こる事態を防止し得るデータ通信方法を提供することを
目的とする。また、本発明は、ハードウェアやデバイス
ドライバが自己受信防止の機能を有していない場合に
も、誤認識によるデータ破棄や自己受信を行ってしまう
ことを回避し得るデータ通信方法を提供することを目的
とする。また、本発明は、上記のようなデータ通信方法
で通信を行うデータ通信装置と、コンピュータ等におい
て上記のようなデータ通信方法を実現できるデータ通信
プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的と
する。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1にかかるデータ通信方法は、不平衡半二重
HDLC通信方式によりフレーム単位で送受信を行うデ
ータ通信方法において、フレームを受信したとき、該受
信したフレームが、送信権委譲フレームであり、かつ、
データフレームである場合に、相手局に対して送信権委
譲を行うものである。
【0036】また、請求項2にかかるデータ通信方法
は、請求項1に記載のデータ通信方法において、フレー
ムを受信したとき、上記受信したフレームが送信権委譲
フレームか否かを判断する委譲フレーム判定処理と、上
記受信したフレームがデータフレームか否かを判断する
データフレーム判定処理とを含むフレーム判定処理を行
い、上記フレーム判定処理によって、上記受信したフレ
ームが、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレ
ームであると判定した場合は、相手局に対して送信権委
譲フレームを送信するものである。
【0037】また、請求項3にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、フレームを受
信したとき、受信したフレームを受信バッファに一時蓄
積した後に取り出して処理するものであり、上記受信バ
ッファに蓄積されたフレームの内、上記取り出して処理
するフレームが送信権委譲フレームであるとき、最新の
送信権委譲フレームであるか否かを判定し、最新であれ
ば該送信権委譲フレームを受信処理し、最新でないなら
ば該送信権委譲フレームを受信処理せずに破棄するもの
である。
【0038】また、請求項4にかかるデータ通信方法
は、請求項3に記載のデータ通信方法において、上記受
信したフレームを一時蓄積した受信バッファより、最先
に蓄積したフレームを読み出す順次読み出し処理と、上
記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲フレーム
か否かを判断する委譲フレーム判定処理と、上記受信バ
ッファに送信権委譲フレームが蓄積されているか否かを
判断する蓄積フレーム判定処理と、上記委譲フレーム判
定処理により、上記読み出した受信フレームが送信権委
譲フレームであると判定され、かつ、上記蓄積フレーム
判定処理により、上記受信バッファに送信権委譲フレー
ムが蓄積されていると判定された場合に、上記読み出し
た受信フレームを破棄する受信フレーム破棄処理とを含
む最新フレーム抽出処理を行い、上記最新フレーム抽出
処理において、破棄されず出力された受信フレームに対
して受信処理を行うものである。
【0039】また、請求項5にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、接続状態にお
いて、受信したフレームのアドレスフィールドの値が、
自局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と
一致した場合に、その受信したフレームを破棄するもの
である。
【0040】また、請求項6にかかるデータ通信方法
は、請求項5に記載のデータ通信方法において、フレー
ムを受信したとき、現在の通信状況が接続状態であるか
否かを判定する接続判定処理と、上記受信したフレーム
のアドレスフィールドの値を、自局から送信するフレー
ムのアドレスフィールドの値と比較し、一致するか否か
を判定するアドレスフィールド判定処理と、上記接続判
定処理により接続状態にあると判定され、かつ、上記ア
ドレスフィールド判定処理において一致すると判定され
た場合に、上記受信したフレームを破棄する受信フレー
ム破棄処理とを含む自己受信判定処理を行い、上記自己
受信判定処理において、破棄されず出力された受信フレ
ームに対して受信処理を行うものである。
【0041】また、請求項7にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、フレームを受
信したとき、受信したフレームを受信バッファに一時蓄
積した後に取り出して処理するものであり、上記受信バ
ッファに蓄積されたフレームの内、送信権の委譲を伴う
フレームに関しては、最新のフレームのみを受信処理
し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは破棄し、
上記受信処理する最新のフレームが、送信権委譲フレー
ムであり、かつ、データフレームである場合に、相手局
に対して送信権委譲を行うものである。
【0042】また、請求項8にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、接続状態にお
いて受信したフレームのアドレスフィールドの値が、自
局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と一
致した場合に、その受信したフレームを破棄するもので
あり、上記破棄することなく受信処理するフレームが、
送信権委譲フレームであり、かつ、データフレームであ
る場合に、相手局に対して送信権委譲を行うものであ
る。
【0043】また、請求項9にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、接続状態にお
いて受信したフレームのアドレスフィールドの値が、自
局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と一
致した場合に、その受信したフレームを破棄し、上記破
棄することなく受信処理を行う受信フレームを、受信バ
ッファに一時蓄積した後に取り出して処理するものであ
り、上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信
権の委譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームの
みを受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレー
ムは破棄するものである。
【0044】また、請求項10にかかるデータ通信方法
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信方法において、接続状態にお
いて受信したフレームのアドレスフィールドの値が、自
局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と一
致した場合に、その受信フレームを破棄し、上記破棄す
ることなく受信処理を行う受信フレームを、受信バッフ
ァに一時蓄積した後に取り出して処理するものであり、
上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の
委譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームのみを
受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは
破棄し、上記受信処理する最新のフレームが、送信権委
譲フレームであり、かつ、データフレームである場合
に、相手局に対して送信権委譲を行うものである。
【0045】また、請求項11にかかるデータ通信装置
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信装置において、データをフレ
ームとして伝送媒体より受信し、また、データをフレー
ムとして伝送媒体に送信する送受信部と、相手局に送信
するべきフレームを作成し、上記送受信部に出力するフ
レーム作成部と、上記送受信部が受信した受信フレーム
に対して、送信権委譲フレームか否かを判断する委譲フ
レーム判定処理と、データフレームか否かを判断するデ
ータフレーム判定処理とを含むフレーム判定処理を行う
フレーム判定部と、上記フレーム判定部におけるフレー
ム判定処理の結果により、上記受信フレームが送信権委
譲フレームであり、かつデータフレームである場合に
は、上記フレーム作成部に送信権委譲フレームを作成し
出力するように指示をする通信制御部とを備えたもので
ある。
【0046】また、請求項12にかかるデータ通信装置
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信装置において、データをフレ
ームとして伝送媒体より受信し、また、データをフレー
ムとして伝送媒体に送信する送受信部と、上記送受信部
が受信したフレームを一時蓄積する受信バッファと、上
記受信したフレームを一時蓄積した受信バッファより、
最先に蓄積したフレームを読み出す順次読み出し処理
と、上記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲フ
レームか否かを判断する委譲フレーム判定処理と、上記
受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されているか
否かを判断する蓄積フレーム判定処理と、上記読み出し
た受信フレームが送信権委譲フレームであり、かつ、上
記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されている
と判定された場合に、上記読み出した受信フレームを破
棄する受信フレーム破棄処理とを行い、上記受信バッフ
ァに蓄積されたフレームの内、送信権の委譲を伴うフレ
ームに関して、最新のフレームを抽出するフレーム判定
部と、上記フレーム判定部が抽出したフレームについて
受信処理を行うよう制御する通信制御部とを備えたもの
である。
【0047】また、請求項13にかかるデータ通信装置
は、不平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位
で送受信を行うデータ通信装置において、データをフレ
ームとして伝送媒体より受信し、また、データをフレー
ムとして伝送媒体に送信する送受信部と、上記送受信部
が受信したフレームに対して、現在の通信状況が接続状
態であるか否かを判定する接続判定処理と、上記受信し
たフレームのアドレスフィールドの値を、自局から送信
するフレームのアドレスフィールドの値と比較し、一致
するか否かを判定するアドレスフィールド判定処理とに
より、接続状態において自己受信したフレームであるか
否かを判定し、接続状態において自己受信した受信フレ
ームであれば破棄するフレーム判定部と、上記フレーム
判定部が破棄しない受信フレームに対して、受信処理を
行うよう制御する通信制御部とを備えたものである。
【0048】また、請求項14にかかるデータ通信プロ
グラム記録媒体は、不平衡半二重HDLC通信方式によ
りフレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを
記録した記録媒体であって、フレームを受信するフレー
ム受信ステップと、上記受信したフレームが送信権委譲
フレームか否かを判断する委譲フレーム判定ステップ
と、上記受信したフレームがデータフレームか否かを判
断するデータフレーム判定ステップと、上記委譲フレー
ム判定ステップにおいて、上記受信したフレームが送信
権委譲フレームであると判定され、かつ、上記データフ
レーム判定ステップにおいて、上記受信したフレームが
データフレームであると判定された場合に、送信権委譲
フレームを作成する送信権委譲フレーム作成ステップ
と、上記作成した送信権委譲フレームを送信する送信ス
テップを備えたデータ通信プログラムを記録したもので
ある。
【0049】また、請求項15にかかるデータ通信プロ
グラム記録媒体は、不平衡半二重HDLC通信方式によ
りフレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを
記録した記録媒体であって、フレームを受信するフレー
ム受信ステップと、上記受信したフレームを受信バッフ
ァに一時蓄積する一時蓄積ステップと、上記受信バッフ
ァより、最先に蓄積したフレームを読み出す順次読み出
しステップと、上記読み出した最先の受信フレームが送
信権委譲フレームか否かを判断する委譲フレーム判定ス
テップと、上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄
積されているか否かを判断する蓄積フレーム判定ステッ
プと、上記委譲フレーム判定ステップにおいて、上記読
み出した受信フレームが送信権委譲フレームであると判
定され、かつ、上記蓄積フレーム判定ステップにおい
て、上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積され
ていると判定された場合に、上記読み出した受信フレー
ムを破棄する受信フレーム破棄ステップと、上記委譲フ
レーム判定ステップにおいて、上記読み出した受信フレ
ームが送信権委譲フレームでないと判定され、または、
上記蓄積フレーム判定ステップにおいて、上記受信バッ
ファに送信権委譲フレームが蓄積されていないと判定さ
れた場合に、上記読み出した受信フレームを出力する最
新フレーム抽出ステップと、上記最新フレーム抽出ステ
ップにおいて、取得された受信フレームに対して受信処
理を行う受信処理ステップを備えたデータ通信プログラ
ムを記録したものである。
【0050】また、請求項16にかかるデータ通信プロ
グラム記録媒体は、不平衡半二重HDLC通信方式によ
りフレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを
記録した記録媒体であって、フレームを受信するフレー
ム受信ステップと、現在の通信状況が接続状態であるか
否かを判定する接続判定ステップと、上記受信したフレ
ームのアドレスフィールドの値を、自局から送信するフ
レームのアドレスフィールドの値と比較し、一致するか
否かを判定するアドレスフィールド判定ステップと、上
記接続判定ステップにおいて接続状態にあると判定さ
れ、かつ、上記アドレスフィールド判定ステップにおい
て一致すると判定された場合に、上記受信したフレーム
を破棄する受信フレーム破棄ステップと、上記接続判定
ステップにおいて接続状態にないと判定され、または、
上記アドレスフィールド判定ステップにおいて一致しな
いと判定された場合に、上記受信したフレームに対して
受信処理を行う受信処理ステップを備えたデータ通信プ
ログラムを記録したものである。
【0051】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1によるデータ通信
方法は、一次局の通信処理において、データ送信フレー
ムを受信した場合は、最大ターンアラウンド時間待たず
に、直ちに送信権委譲フレームを送信することで、通信
効率を高くするものである。
【0052】図1は、本実施の形態1によるデータ通信
装置の構成を示すブロック図である。10は局として機
能するデータ通信装置であり、ここでは一次局として通
信を行うものとする。20は局(通信装置)10と、赤
外線のような伝送媒体で通信を行う相手局である。ここ
では二次局として通信を行うものとする。二次局20の
構成は一次局10と同様のものである。
【0053】1は、送受信部であり、データをフレーム
単位で送信・受信する。2はフレーム判定部であり、送
受信部1が受信したフレームに対する判定処理を行い、
判定の結果と受信フレームを後述する通信制御部4に出
力する。3はフレーム作成部であり、相手局20に対し
て送信するフレームを作成して、送受信部1に出力す
る。4は通信制御部であり、フレーム判定部2より出力
された受信フレームについて、フレーム判定部2の判定
結果に対応して、データ処理部5に処理を指示したり、
フレーム作成部3にフレーム作成の指示を行うなどの制
御を行う。5はデータ処理部であり、受信フレームに含
まれたデータを取得し、該データについて、演算、表
示、記録等を行うように、外部に出力する。
【0054】図2は本実施の形態1による通信で、一次
局10で行なわれる受信フレーム判定処理の手順を示す
フローチャート図である。図において、S1は送信権を
持っているか否かを判断する送信権判定処理、S2は自
局宛のフレームを受信したか否かを判断する宛先判定処
理、S3は受信したフレームが送信権委譲フレームか否
かを判断する委譲フレーム判定処理、S4は受信したフ
レームがIフレームか否かを判断するデータフレーム判
定処理、S5は送信権を相手局に委譲する送信権委譲処
理である。
【0055】図3は、本実施の形態1による通信におい
て、二次局から一次局に対して、複数フレームにわたる
データを、Iフレームとして送信する場合の通信シーケ
ンス図である。以下に、本実施の形態1によるデータ通
信装置の動作を、図3に従い、図1〜2を参照して説明
する。なお、図3ではフレームは全てポールファイナル
ビットのセットされた送信権委譲フレームである。
【0056】まず、一次局10からRRフレーム111
が二次局に送信される。まだデータ送信を開始しない二
次局は、111が送信権委譲フレームであるので、応答
フレームとしてRRフレーム121を返信する。一次局
10の送受信部は二次局20よりフレーム121を受信
すると、これをフレーム判定部2に出力し、フレーム判
定部2は受信フレーム121に対して、図2の受信フレ
ーム判定処理を行う。
【0057】受信フレーム判定処理を図2のフローに従
って説明する。まず、ステップ1により自局が送信権を
持っているか否かを判断する。送信権を持っていた場合
はステップ2を行い、受信フレーム判定処理を続行する
が、送信権を持っていなかった場合は、受信フレーム判
定処理を終了する。ステップ2が実行された場合、フレ
ーム判定部2は、受信したフレームが自局宛か否かを判
断し、自局宛であった場合はステップ3を実行し、自局
宛でなかった場合は受信フレーム判定処理を終了する。
ステップ3では、受信した自局宛フレームが送信権委譲
フレームか否かを判断し、送信権委譲フレームだった場
合はステップ4を実行し、送信権委譲フレームでない場
合は、受信フレーム判定処理を終了する。
【0058】ステップ4では、受信した自局宛の送信権
委譲フレームが、Iフレームか否かを判断し、Iフレー
ムである場合、すなわち、二次局からのデータを受信し
た場合には、ステップ5においてフレーム判定部2から
通信制御部4に対して送信権委譲要請が出力される。通
信制御部4は送信権委譲要請を入力すると、これをフレ
ーム作成部3に伝え、フレーム作成部3は送信権委譲フ
レームを作成して送受信部1に出力し、送受信部1はこ
れを二次局20に送信して送信権を相手局に委譲する。
その後、一次局10では受信フレーム判定判定処理を終
了する。すなわち、ステップ5を実行することによっ
て、ポールファイナルビットがセットされた(送信権委
譲フレームである)Iフレームを受信した場合は、従来
例のように最大ターンアラウンド時間待つことなく、直
ちに相手局に送信権が委譲されることとなる。
【0059】一方、ステップ4で、受信した自局宛の送
信権委譲フレームがIフレームでなかった場合は、ステ
ップ5を実行することなく受信フレーム判定処理を終了
する。いずれかのステップにおいて、受信フレーム判定
処理が終了した場合には、フレーム判定部2は受信フレ
ームと判定結果を通信制御部4に出力する。
【0060】通信制御部4は、受け取った判定結果に応
じて受信フレームを処理し、通信を制御する。受信フレ
ームがデータフレームであった場合は、データ処理部5
に処理を指示して受信フレームを出力し、制御フレーム
であった場合は、応答フレームの作成をフレーム作成部
3に指示する。受信フレームが自局宛でなかった場合、
その他不正な形式のものの場合はフレームを破棄し、対
応が必要であればフレーム作成部3にフレーム作成を指
示する。
【0061】図2に示す受信フレーム判定処理を行うこ
とにより、受信したフレームがIフレームではない場合
(例えばRRフレーム)や、送信権委譲フレームではな
い場合は、いずれかの判定処理により、ステップ5が行
われることなくデータ判定処理が終了するので、従来の
処理と同様に、自局が送信権を獲得してから最大ターン
アラウンド時間経過した後に相手局へ送信権が委譲され
る。
【0062】従って、図3のシーケンス図に示すRRフ
レーム121を受信した場合、図2の受信フレーム判定
処理のフローにおいては、ステップ1では「送信権有
り」と判定してステップ2を実行し、ステップ2では自
局宛フレームであるのでステップ3を実行し、ステップ
3では送信権委譲フレームであるのでステップ4が実行
される。ステップ4の判定では、フレーム121はIフ
レームではないので、ステップ5は実行されることな
く、受信フレーム判定処理は終了する。
【0063】通信制御部4は、受け取った判定結果と受
信フレームとに基づいて、従来例と同様最大ターンアラ
ウンド時間tmだけ待ってから、応答フレームを作成す
るようフレーム作成部3に指示し、フレーム作成部3は
送信権委譲フレームである応答フレームを作成して送受
信部1に出力し、送受信部1はこれを二次局20に出力
する。このようにして図3に示すRRフレーム112が
送信される。
【0064】図3に示すように、二次局20はこれに応
答するRRフレーム122を一次局10に送信する。フ
レーム122は上記のフレーム121と同様に処理さ
れ、やはり最大ターンアラウンド時間tm経過後にRR
フレーム113が一次局10から二次局20へと送信さ
れることとなる。
【0065】ここで二次局20は一次局10に対しての
データ送信を開始し、まず最初のデータフレームである
Iフレーム123を送信する。一次局10がこれを受信
し図2のフローに従って受信フレーム判定処理を実行す
ると、この場合にはステップ4でIフレームであると判
定されることから、ステップ5が実行されることとな
る。従って、図3に示すように、Iフレーム123に対
しては、最大ターンアラウンド時間待つことなく速やか
に(tn<tm)応答フレーム114が送信され、送信
権が二次局20に委譲される。
【0066】受信フレーム判定処理の終了後は、通信制
御部4がデータフレームであるという結果とともに受信
フレームを受け取るので、通信制御部4はこのフレーム
をデータ処理部5に出力し、データ処理部5がデータ処
理を行う。
【0067】一方、応答フレーム114を受信した二次
局20は、RRフレーム114により送信権を委譲され
たので、引き続いて次のデータフレーム124を送信す
ることができる。このようにIフレームであるフレーム
124、125、及び126に対しては、速やかに応答
フレーム115、116、117が送信され、迅速な送
信権委譲が行われることとなる。
【0068】この後、二次局20から送信されたフレー
ム127はデータフレームではなくRRフレームである
ので、フレーム121や122に対しての処理と同様に
処理されることによって、再び最大ターンアラウンド時
間tm経過後に応答フレームであるRRフレーム118
が送信されることとなる。
【0069】このように、本実施の形態1によるデータ
通信方法においては、一次局において、受信したフレー
ムがデータフレームであるか否かの判定を含む受信フレ
ーム判定処理を行うものとしたことで、二次局からデー
タフレーム以外のフレームを受信した場合は、従来例と
同様に最大ターンアラウンド時間待った後に、RRフレ
ームを送信することで、従来のIrDA通信方式と同様
に頻繁な送信権委譲フレームの送信による必要以上の赤
外線の発光を不要とし、消費電力の低減を図ることを可
能としている。一方、Iフレームを受信した場合に限っ
て、最大ターンアラウンド時間待つことなく速やかにR
Rフレームを送信することで、従来例のようにフレーム
送信ごとに最大ターンアラウンド時間以上待たされるこ
となく、二次局は次のIフレームを直ちに送信すること
が可能となり、データ送信時間の短縮が可能となる効果
が得られる。
【0070】また、本実施の形態1によるデータ通信装
置においては、フレームを送信・受信する送受信部1
と、送受信部1が受信したフレームについて、データフ
レーム(Iフレーム)であるか否かの判定を含む判定を
行うフレーム判定部2と、フレーム判定部2の判定によ
り、データフレームを受信したと判定された場合には、
直ちに送信権委譲を行うよう指示する通信制御部4と、
通信制御部4から送信権委譲の指示があった際に、送信
権委譲フレームを作成して、送受信部1に出力するフレ
ーム作成部3を備えたものとしたことで、データフレー
ム以外を受信したときは、送信権委譲フレーム送信まで
の時間を長くすることで省電力を図り、データフレーム
を受信したときは速やかに送信権委譲フレームを送信す
ることで通信の効率向上を図ることが可能となる。
【0071】なお、本実施の形態1では、ウィンドウサ
イズ1の場合、すなわち送信権を保持している間に送信
できるフレーム数は1である場合において説明したが、
1以外のウィンドウサイズにおいても同様となり、上記
の効果が得られる。
【0072】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
るデータ通信方法は、受信バッファ内に蓄積した受信フ
レームに対して判定を行い、最新の受信フレームに対し
てのみ処理を行うことで、通信エラーを回避するもので
ある。図4は、本実施の形態2によるデータ通信装置の
構成を示すブロック図である。本実施の形態2では、1
0を二次局、相手方20を一次局であるとして説明す
る。図において二次局10の6は受信バッファであり、
送受信部1が受信したフレームを一時蓄積する。他の符
号は図1と同じであり、説明は実施の形態1と同様であ
るので、ここでは省略する。
【0073】図5は本実施の形態2による通信で、二次
局10で行なわれる最新フレーム抽出処理の手順を示す
フローチャート図である。S1は受信バッファ内の最も
古いフレームを取り出す順次読み出し処理、S2はS1
で取り出したフレームが送信権委譲フレームか否かを判
断する委譲フレーム判定処理、S3は受信バッファ内に
送信権委譲フレームがあるか否かを判断する蓄積フレー
ム判定処理、S4は処理S1で取り出した受信フレーム
を破棄する受信フレーム破棄処理である。
【0074】図6は、本実施の形態2による通信におい
て、二次局から一次局に対して、複数フレームにわたる
データを、Iフレームとして送信する場合の通信シーケ
ンス図を示している。従来例の(2)と同様に、二次局
10は、図4に示す受信バッファとして01、及び02
が各1フレーム分ずつ、合計2フレーム分の受信バッフ
ァを備えたものであるとする。以下に、本実施の形態2
によるデータ通信装置の動作を、図6に従い、図4〜5
を参照して説明する。なお、図6ではフレームは全てポ
ールファイナルビットのセットされた送信権委譲フレー
ムである。
【0075】二次局10が一次局に対してのデータ送信
を開始し、最初のデータを送信順序番号が0であるIフ
レーム221として送信する。Iフレーム221を送信
した後、二次局10は、他のタスクの処理負荷が大きい
などの理由で、最大ターンアラウンド時間(tm)以上
受信処理を行なうことができなかった。
【0076】一次局20はデータ送信順序番号0のIフ
レーム221を受信したので、次の順序番号である1を
有するRRフレーム211を二次局10に送信する。二
次局10の送受信部1はRRフレーム211を受信バッ
ファ01に蓄積する。一次局は、順序番号1のデータフ
レームを要求した後、最大ターンアラウンド時間tm経
過しても、該当するフレームが送信されてこないので、
再び211と同じRRフレーム212を送信する。二次
局10の送受信部1はRRフレーム212を受信バッフ
ァ02に蓄積する。
【0077】このRRフレーム212の受信と蓄積の後
に、二次局10が通信処理を再開したとすると、二次局
10は受信バッファ6内に蓄積された受信フレームに対
して、図5に示す最新フレーム抽出処理を実行する。最
新フレーム抽出処理を図5のフローに従って説明する。
【0078】まず、ステップ1において、フレーム判定
部2は受信バッファ6より、最も古い受信フレームを取
り出す。次にステップ2が実行され、ステップ1で取り
出された受信フレームに対して、送信権委譲フレームか
否かが判断される。送信権委譲フレームであった場合は
ステップ3が行われ、そうでない場合は最新フレーム抽
出処理を終了する。ステップ3では、受信バッファ内に
さらに送信権委譲フレームがないか否かを判断し、送信
権委譲フレームがあった場合は、ステップ4を実行す
る。ステップ4ではステップ1で取り出した受信フレー
ムを破棄し、その後再びステップ1へ戻って、受信バッ
ファ6から最も古い受信フレームを取り出す。ステップ
3の判定で、送信権委譲フレームがなかった場合は、ス
テップ4を実行することなく、最新フレーム抽出処理を
終了する。図6のフローの最新フレーム抽出処理が終了
した場合、フレーム判定部2は取得した(破棄しなかっ
た)受信フレームを通信制御部4に出力する。
【0079】図6のシーケンス図において、二次局10
がRRフレーム212の受信と蓄積後に処理を再開し、
図5のフローによる処理を行った場合、次のようにな
る。先ずステップ1では、最先に受信バッファ6に蓄積
されたフレーム211がフレーム判定部2によって取り
出される。
【0080】そしてステップ2では、取り出したフレー
ム211に対して、送信権委譲フレームであるかどうか
の判定がなされ、送信権委譲フレームであるのでステッ
プ3が実行される。フレーム判定部2は受信バッファ6
を参照して、バッファ02に送信権委譲フレームである
受信フレーム212が蓄積されていることを知るので、
ステップ3の判定結果は「YES(存在する)」とな
り、ステップ4が実行される。ステップ4ではフレーム
211が破棄される。
【0081】ステップ4に続いては再びステップ1が実
行され、受信バッファ6よりフレーム212が取り出さ
れる。ステップ2は上記と同様に実行され、次にステッ
プ3の判定が行われる。この場合、バッファ01からフ
レーム211が、バッファ02からフレーム212が取
り出された後なので、判定は「NO(存在せず)」とな
り、ステップ4が実行されることなく、最新フレーム抽
出処理は終了する。フレーム判定部2は、取得したフレ
ーム212を通信制御部4に出力し、フレーム212か
ら二次局10は、順序番号「1」のデータの送信を要求
されていることを知ることができる。
【0082】図6のIフレーム222の送信以後は、通
信が遅滞なく順調に行われていることを示している。こ
のような場合、図5のフローでは、ステップ1において
順次取り出すごとに、ステップ3の判定により、ステッ
プ4を実行することなく処理が終了するので、ステップ
1で取り出したフレームが受信処理される。
【0083】このように、本実施の形態2によるデータ
通信方法では、受信バッファより最先に蓄積された受信
フレームを読み出す順次読み出し処理と、順次読み出し
処理で読み出した受信フレームが送信権委譲フレームで
あるかどうかを判定する委譲フレーム判定処理と、委譲
フレーム判定処理において送信権委譲フレームであった
場合に、受信バッファにさらに送信権委譲フレームが存
在するかどうかを判定する蓄積フレーム判定処理と、蓄
積フレーム判定処理により、さらに送信権委譲フレーム
が存在すると判定された場合、順次読み出し処理で読み
出した受信フレームを破棄し、再び順次読み出し処理を
実行する受信フレーム破棄処理とからなる最新フレーム
抽出処理を行うものとしたことで、送信権委譲フレーム
の複数が受信バッファ内に保留された場合、最新ではな
い送信権委譲フレームを破棄し、最新のフレームのみを
受信処理するので、従来例の(2)に示したように、同
一のフレーム211と212とを引き続いて処理するこ
とにより、データ順序不正が起こり、回線切断に至る事
態を回避することが可能となる。
【0084】また、本実施の形態2によるデータ通信装
置においては、フレームを送信・受信する送受信部1
と、送受信部1が受信したフレームを一時蓄積する受信
バッファ6と、受信バッファ6に送信権委譲フレームの
複数が保留された場合、最新ではない送信権委譲フレー
ムを破棄し、最新のフレームを取得するフレーム判定部
2を備えたものとしたことで、通信処理に遅滞があり、
受信バッファに重複する送信権委譲フレームが蓄積され
た場合にも、そのうちの最新のもののみを受信処理する
ので、従来の装置において起こり得た、重複した受信フ
レームの処理を行うことによる通信エラーを回避して、
順調な通信を行うことを可能とする。
【0085】なお、本実施の形態2に示した最新フレー
ム抽出処理とともに、実施の形態1に示した受信フレー
ム判定処理を行うこととして、受信フレームが送信権委
譲フレームであり、かつ、データフレームである場合に
は速やかに送信権委譲フレームを送信することとしても
よく、受信バッファに送信権委譲フレームが複数保存さ
れた場合にも順序不正等のトラブルの発生を回避でき、
また、送信権委譲処理を抑制することによる省電力と、
連続したデータ処理の効率化とをともに実現することが
可能となる。データ通信装置としてこれを実現する場合
には、フレーム判定部2が最新フレーム抽出処理と受信
フレーム判定処理とを行うようにし、通信制御部4はフ
レーム判定部2の判定により、フレーム作成部3に送信
権委譲フレームの作成を指示するようにすればよい。
【0086】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
るデータ通信方法は、接続状態か否かの判定と、アドレ
スフィールド値の比較とにより、自己受信を判定するも
のである。本実施の形態3によるデータ通信装置は実施
の形態1と同様の構成であり、説明には図1を用いる。
なお、ここでは後述のようにA局とB局の通信について
説明するが、図1においては局10がA局、相手局20
がB局であるとする。
【0087】図7は本実施の形態3において、受信処理
の際に行われる自己受信判定処理の手続を示すフローチ
ャート図である。図7において、S1は自局が接続状態
か否かを判断する接続判定処理、S2は受信したフレー
ムのアドレスフィールド値が自局から送信するフレーム
のアドレスフィールド値と等しいか否かを判断するアド
レスフィールド判定処理、S3は受信フレームを破棄す
る受信フレーム破棄処理である。
【0088】本実施の形態3では、ハードウェアやデバ
イスドライバにおいて自己受信対策がなされておらず、
自己受信の発生するA局と、ハードウェア等により自己
受信の発生しないB局との間で通信を行うものとする。
図8は、A局でのIrDA通信の発見処理、接続処理、
切断処理のシーケンス図である。両局ともデータ通信装
置の構成は図1のものであり、送受信部1によりフレー
ムを受信したとき、フレーム判定部2において、図7の
自己受信判定処理が行われる。以下、本実施の形態3に
よるデータ通信方法を、図8のシーケンスに従い、図1
及び図7を参照して、以下にA局での(1)発見処理、
(2)接続処理、(3)接続状態での処理、(4)切断
処理について説明する。
【0089】(1)発見処理 図8に示す発見処理は、スロット数1の場合の発見処理
である。発見処理では、発見を起動した局から送信され
るフレームのアドレスフィールド値にはFFhが、起動
した局に応答する局から送信されるフレームのアドレス
フィールド値にはFEhが使用される。
【0090】まずA局では、フレーム作成部3が、発見
要求フレームであるXIDコマンドを、スロット0のフ
レーム311として作成し、送受信部1がこれをB局に
送信する。この直後にA局では自己受信によってフレー
ム311がフレーム321として受信される。A局の送
受信部1によってフレーム321が受信されると、フレ
ーム321はフレーム判定部2に渡され、フレーム判定
部2は図7のフローに従って自己受信判定処理を行う。
【0091】自己受信判定処理について図7のフローに
従って説明する。まず、ステップ1では、自局が接続状
態であるか否かを確認する。接続状態であればステップ
2を実行し自己受信判定処理を続行するが、接続状態に
ない場合は自己受信判定処理を終了する。ステップ2が
実行されると、フレーム判定部2によって、受信したフ
レームのアドレスフィールド値が自局から送信するフレ
ームのアドレスフィールド値と等しいか否かが判定さ
れ、「YES(等しい)」の場合はステップ3が実行さ
れるが、「NO(等しくない)」の場合はステップ3を
実行することなく自己受信判定処理が終了する。ステッ
プ3では受信したフレームが破棄される。ステップ1よ
り自己受信判定処理が終了した場合、又はステップ2の
判定によりステップ3を経ず自己受信判定処理が終了し
た場合には、フレーム判定部2は送受信部1から受け取
った受信フレームを通信制御部4に出力する。一方、自
己受信判定処理がステップ3を経て終了したときは、受
信フレームの出力はない。
【0092】フレーム321受信の際の自己受信判定処
理(図7)では、ステップ1の判定により、発見処理段
階は接続状態にはないことから、直ちに自己受信判定処
理は終了し、フレーム321は通信制御部4に渡され
る。そして、フレーム321に対しては、通常の受信処
理が行われる。IrDA通信方式において発見処理段階
では、XIDコマンドの送信後、XIDレスポンス以外
のフレームを受信しても、これを無視することとなって
いる。従って、フレーム321はXIDレスポンスでは
ないため無視される。
【0093】一方、フレーム311を受信したB局は、
自局の情報をA局に通知するためにXIDレスポンスフ
レーム331をA局に送信する。フレーム331を受信
したA局では、送受信部1によるフレーム受信の後、図
7のフローが実行され、フレーム331はフレーム32
1と同様に通信制御部4に出力され、受信処理される。
A局10は、これがXIDレスポンスであることから、
フレーム331により通知されたB局の情報を保存す
る。
【0094】次にA局はXID最終スロットフレーム3
12を送信する。この時自己受信により、フレーム31
2の自己受信フレーム322がA局に受信される。フレ
ーム判定部2の自己受信判定処理では、フレーム322
はフレーム321、及び331と同様に処理されて、受
信処理が行われる。そして、フレーム322はXID最
終スロットフレームであるため、IrDA通信方式に従
って無視される。
【0095】以上のように発見処理においては、自己受
信が起こった場合でも、フレーム判定部2では、図7の
自己受信判定処理によりその自己受信したフレームをそ
のまま出力する。そして、自己受信したフレームはIr
DA通信方式に従って処理されることにより、所定のフ
レームでないことから無視されるため、正常に処理が行
われることとなる。
【0096】(2)接続処理 次にA局はB局に対して接続処理を行う。まず、A局
は、B局に対し接続要求フレームであるSNRMコマン
ドフレーム313を送信する。SNRMコマンドフレー
ムのアドレスフィールド値はFFhである。このときA
局はフレーム313の自己受信フレームであるフレーム
323を受信する。
【0097】A局10の送受信部1がフレーム323を
受信すると、フレーム判定部2によって、図7の自己受
信判定処理が実行されるが、接続処理中も接続状態では
ないため、自己受信判定処理は(1)と同様ステップ1
によって直ちに終了する。そして、フレーム323が受
信処理されることとなるが、IrDA通信方式では、接
続要求SNRMに対する許否のレスポンス以外は無視す
ることとなっているので、フレーム323はコマンドフ
レームであるため無視される。
【0098】なお、SNRMコマンドフレームによっ
て、コネクションアドレスの値がB局に対して通知され
る。コネクションアドレスは01hから、7Fhまでの
値からランダムに選択される乱数値であり、接続状態で
送信されるフレームのアドレスフィールド値はこのコネ
クションアドレスを1ビット上位ビット側へシフトして
ビット7‐1の値とし、一次局からの送信の場合はビッ
ト0を1に、二次局からの送信の場合はビット0を0に
したものである。図8の場合はコネクションアドレスは
16hである。よって以後、一次局から送信されるフレ
ームのアドレスフィールド値は2Dh、二次局から送信
されるフレームのアドレスフィールド値は2Chとな
る。
【0099】フレーム313を受信したB局は、接続応
答フレームであるUAフレーム332を送信する。UA
フレームのアドレスフィールド値は2Chである。接続
応答UAフレーム332を送信したB局は接続状態に移
行する。一方、フレーム332を受信したA局では、図
7の自己受信判定処理を経て、フレーム332を受信処
理し、接続応答があったことから、A局も接続状態に入
る。
【0100】以上のように接続処理においても(1)発
見処理と同様、自己受信が起こった場合でも、フレーム
判定部2では、図7の自己受信判定処理によりその自己
受信したフレームをそのまま出力する。そして、自己受
信したフレームはIrDA通信方式に従って処理される
ことにより、所定のフレームでないことから無視される
ため、正常に処理が行われることとなる。
【0101】(3)接続状態での処理 フレーム332を受信して接続状態に移行したA局は、
RRフレーム314を送信する。フレーム314のアド
レスフィールド値は前述のように2Dhである。この
時、A局はフレーム314の自己受信フレームであるフ
レーム324を受信する。A局10の送受信部1がフレ
ーム324を受信すると、フレーム判定部2により、図
7に示す自己受信判定処理が行われる。
【0102】ステップ1の判定では、A局10は接続状
態に入っているので、「YES」と判定されてステップ
2が実行される。そして受信フレーム324のアドレス
フィールド値が、A局が送信するフレームのアドレスフ
ィールド値と等しいかどうかの判定がなされる。フレー
ム324はフレーム314と同じアドレスフィールド値
である。従って、フレーム324に対してはステップ2
の判定は「YES(等しい)」であるため、ステップ3
が実行されることとなり、フレーム324が破棄され
て、自己受信判定処理は終了する。従って、この場合
は、自己受信判定処理に引き続いての受信フレームの受
信処理は行われない。
【0103】図7に示す自己受信判定処理を行わない従
来の通信方式では、フレーム324が受信処理をされる
ため、フレーム324の有するアドレスフィールドが自
局からの送信フレームと同じ値であるために一次局衝突
として切断処理が行われるのであるが、本実施の形態3
では、上述のようにフレーム324は受信処理されない
ので、かかる切断は発生しない。フレーム314を受信
したB局は、応答フレームとして、RRフレーム333
を送信する。A局10の送受信部1がフレーム333を
受信すると、フレーム判定部2により、図7に示す自己
受信判定処理が行われる。
【0104】ステップ1の判定では、A局10は接続状
態に入っているので、「YES」と判定されてステップ
2が実行される。そして受信フレーム323のアドレス
フィールド値が、A局が送信するフレームのアドレスフ
ィールド値と等しいかどうかの判定がなされる。フレー
ム333のアドレスフィールド値は2Chであり、A局
の送信フレームのアドレスフィールド値2Dhとは異な
るため、ステップ2の判定は「NO(等しくない)」で
あるため、ステップ3が実行されることなく、自己受信
判定処理は終了する。従って、この場合は、受信フレー
ム333に対する受信処理が行われる。
【0105】この後、A局は応答フレームであるRRフ
レーム315を送信し、自己受信によるフレーム325
と、B局からの応答フレーム334を受信することとな
る。自己受信フレーム325はフレーム324と同様に
処理されるので、自己受信判定処理のステップ3におい
て破棄され、受信処理されない。一方応答フレーム33
4はフレーム333と同様に処理され、受信処理される
こととなる。
【0106】(4)切断処理 A局はフレーム335を受信するが、ここで上位層から
の切断要求があったために、切断要求フレームであるD
ISCフレーム316を送信する。この時も、自己受信
によってフレーム316の自己受信フレーム326が受
信されるが、フレーム判定部2により自己受信判定処理
が行われることによって、現在接続状態であり、かつ、
受信フレーム326のアドレスフィールド値が自局から
送信するフレームのアドレスフィールド値に等しいと判
定されるため、ステップ3において受信フレーム326
は破棄される。
【0107】切断要求フレーム316を受信したB局は
切断応答フレーム335を送信して非接続状態へ移行す
る。切断応答フレーム335を受信したA局では、自己
受信判定処理の実行の後、フレーム335をフレーム3
33や334と同様に受信処理し、A局も非接続状態へ
移行して、通信リンクは終了する。
【0108】このように、本実施の形態3によるデータ
通信方法では、現在自局が接続状態にあるかどうかを判
定する接続判定処理と、受信したフレームのアドレスフ
ィールド値と、自局が送信するフレームに付与するアド
レスフィールド値とを比較するアドレスフィールド判定
処理と、アドレスフィールド値が一致する場合にはその
受信フレームを破棄する受信フレーム破棄処理とを含む
自己受信判定処理を行うものとしたことで、自己受信フ
レームを受信フレームとして処理することが通信トラブ
ルにつながり得る接続状態の場合には、アドレスフィー
ルド値の比較により自己受信であるかどうかを判定し、
自己受信フレームであればこれを破棄して受信処理をし
ないので、かかる自己受信判定処理を行わない場合に起
こり得る一次局衝突による回線切断などの通信トラブル
を回避することが可能となる。そして、従来例で示した
ように、送信開始・終了時点を正確に把握して自己受信
であるか否かを判定するのに比較して、開始・終了の時
点の変動に左右されず、しかも迅速に判定処理を行うこ
とができるものである。
【0109】また、本実施の形態3によるデータ通信装
置では、自局が接続状態にあり、かつ、受信したフレー
ムのアドレスフィールド値と、自局が送信するフレーム
に付与するアドレスフィールド値とが等しい場合は、受
信フレームを破棄するフレーム判定部2を備えたこと
で、自己受信フレームを受信フレームとして処理するこ
とが通信トラブルにつながり得る接続状態の場合には、
アドレスフィールド値の比較により自己受信であるかど
うかを判定し、自己受信フレームであればこれを破棄し
て受信処理をしないので、かかる自己受信判定処理を行
わない場合に起こり得る一次局衝突による回線切断など
の通信トラブルを回避することが可能となり、判定処理
の処理負担も小さい。
【0110】なお、本実施の形態3に示した自己受信判
定処理とともに、実施の形態1に示した受信フレーム判
定処理を行うこととして、受信フレームが送信権委譲フ
レームであり、かつ、データフレームである場合には速
やかに送信権委譲フレームを送信することとしてもよ
く、ソフトウェアによる自己受信の迅速かつ確実な判定
と処理とを可能とし、また、送信権委譲処理を抑制する
ことによる省電力と、連続したデータ処理の効率化とを
ともに実現することが可能となる。データ通信装置とし
てこれを実現する場合には、フレーム判定部2が自己受
信判定処理と受信フレーム判定処理とを行うようにし、
通信制御部4はフレーム判定部2の判定により、フレー
ム作成部3に送信権委譲フレームの作成を指示するよう
にすればよい。
【0111】また、本実施の形態3に示した自己受信判
定処理とともに、実施の形態2に示した最新フレーム抽
出処理を行うこととして、受信したフレームを受信バッ
ファに一時蓄積した後に取り出して処理するものとし、
一時蓄積された送信権委譲フレームの内から、最新のも
ののみを処理することとしてもよく、ソフトウェアによ
る自己受信の迅速かつ確実な判定と処理とを可能とし、
また、受信バッファに送信権委譲フレームが複数保存さ
れた場合にも順序不正等のトラブルの発生を回避でき
る。データ通信装置としてこれを実現する場合には、受
信バッファをさらに備え、送受信部1は受信したフレー
ムをこの受信バッファに一時蓄積するものとし、フレー
ム判定部2は内部バッファから取り出した受信フレーム
に対して自己受信判定処理と最新フレーム抽出処理とを
行うようすればよい。
【0112】さらに、本実施の形態3に示した自己受信
判定処理とともに、実施の形態1に示した受信フレーム
判定処理と、実施の形態2に示した最新フレーム抽出処
理とを行うこととしてもよく、ソフトウェアによる自己
受信の迅速かつ確実な判定と処理とを可能とし、また、
受信バッファに送信権委譲フレームが複数保存された場
合にも順序不正等のトラブルの発生を回避でき、さら
に、送信権委譲処理を抑制することによる省電力と、連
続したデータ処理の効率化とをともに実現することが可
能となる。データ通信装置としては、上記のような変更
を加えることによって実現し得る。
【0113】なお、実施の形態1〜3に示したデータ通
信方法は、かかる通信方法によって通信を行う通信プロ
グラムを記録媒体に記録し、該プログラムをコンピュー
タ、ワークステーション、電子手帳等携帯個人用端末等
で実行することによって、実現できるものである。
【0114】
【発明の効果】請求項1または2のデータ通信方法によ
れば、フレームを受信したとき、該受信したフレーム
が、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレーム
である場合に、相手局に対して送信権委譲を行うものと
したことで、データフレーム以外については送信権委譲
のための赤外線発光を少なくすることにより省電力を図
るとともに、連続送信をすることの多いデータフレーム
に対しては速やかに送信権を委譲することでデータ送信
を効率の向上を可能とする。
【0115】請求項3または4のデータ通信方法によれ
ば、フレームを受信したとき、受信したフレームを受信
バッファに一時蓄積した後に取り出して処理するもので
あり、上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、上
記取り出して処理するフレームが送信権委譲フレームで
あるとき、最新の送信権委譲フレームであるか否かを判
定し、最新であれば該送信権委譲フレームを受信処理
し、最新でないならば該送信権委譲フレームを受信処理
せずに破棄するものとしたことで、通信中の処理の遅滞
があり、受信バッファに送信権委譲フレームが複数保存
された場合においても、順序番号不正による切断が発生
することがない順調な通信を行うことが可能となる。
【0116】請求項5または6のデータ通信方法によれ
ば、接続状態において、受信したフレームのアドレスフ
ィールドの値が、自局から送信するフレームのアドレス
フィールドの値と一致した場合に、その受信したフレー
ムを破棄するものとしたことで、迅速かつ確実な自己受
信の判定と処理とを行うので、自己受信が発生するハー
ドウェアを使用した場合においても、一次局衝突による
切断等の通信トラブルを回避することが可能となる。
【0117】請求項7のデータ通信方法によれば、フレ
ームを受信したとき、受信したフレームを受信バッファ
に一時蓄積した後に取り出して処理するものであり、上
記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の委
譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームのみを受
信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは破
棄し、上記受信処理する最新のフレームが、送信権委譲
フレームであり、かつ、データフレームである場合に、
相手局に対して送信権委譲を行うものとしたことで、受
信バッファに送信権委譲フレームが複数保存された場合
にも順序不正等のトラブルの発生を回避でき、また、送
信権委譲処理を抑制することによる省電力と、連続した
データ処理の効率化とをともに実現することが可能とな
る。
【0118】請求項8のデータ通信方法によれば、接続
状態において受信したフレームのアドレスフィールドの
値が、自局から送信するフレームのアドレスフィールド
の値と一致した場合に、その受信したフレームを破棄す
るものであり、上記破棄することなく受信処理するフレ
ームが、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレ
ームである場合に、相手局に対して送信権委譲を行うも
のとしたことで、ソフトウェアによる自己受信の迅速か
つ確実な判定と処理とを可能とし、また、送信権委譲処
理を抑制することによる省電力と、連続したデータ処理
の効率化とをともに実現することが可能となる。
【0119】請求項9のデータ通信方法によれば、接続
状態において受信したフレームのアドレスフィールドの
値が、自局から送信するフレームのアドレスフィールド
の値と一致した場合に、その受信したフレームを破棄
し、上記破棄することなく受信処理を行う受信フレーム
を、受信バッファに一時蓄積した後に取り出して処理す
るものであり、上記受信バッファに蓄積されたフレーム
の内、送信権の委譲を伴うフレームに関しては、最新の
フレームのみを受信処理し、それ以外の送信権の委譲を
伴うフレームは破棄するものとしたことで、ソフトウェ
アによる自己受信の迅速かつ確実な判定と処理とを可能
とし、また、受信バッファに送信権委譲フレームが複数
保存された場合にも順序不正等のトラブルの発生を回避
できる。
【0120】請求項10のデータ通信方法によれば、接
続状態において受信したフレームのアドレスフィールド
の値が、自局から送信するフレームのアドレスフィール
ドの値と一致した場合に、その受信フレームを破棄し、
上記破棄することなく受信処理を行う受信フレームを、
受信バッファに一時蓄積した後に取り出して処理するも
のであり、上記受信バッファに蓄積されたフレームの
内、送信権の委譲を伴うフレームに関しては、最新のフ
レームのみを受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴
うフレームは破棄し、上記受信処理する最新のフレーム
が、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレーム
である場合に、相手局に対して送信権委譲を行うものと
したことで、ソフトウェアによる自己受信の迅速かつ確
実な判定と処理とを可能とし、また、受信バッファに送
信権委譲フレームが複数保存された場合にも順序不正等
のトラブルの発生を回避でき、さらに、送信権委譲処理
を抑制することによる省電力と、連続したデータ処理の
効率化とをともに実現することが可能となる。
【0121】請求項11のデータ通信装置によれば、不
平衡半二重HDLC通信方式によりフレーム単位で送受
信を行うデータ通信装置において、データをフレームと
して伝送媒体より受信し、また、データをフレームとし
て伝送媒体に送信する送受信部と、相手局に送信するべ
きフレームを作成し、上記送受信部に出力するフレーム
作成部と、上記送受信部が受信した受信フレームに対し
て、送信権委譲フレームか否かを判断する委譲フレーム
判定処理と、データフレームか否かを判断するデータフ
レーム判定処理とを含むフレーム判定処理を行うフレー
ム判定部と、上記フレーム判定部におけるフレーム判定
処理の結果により、上記受信フレームが送信権委譲フレ
ームであり、かつデータフレームである場合には、上記
フレーム作成部に送信権委譲フレームを作成し出力する
ように指示をする通信制御部とを備えたものとしたこと
で、受信したフレームが、送信権委譲フレームであり、
かつ、データフレームである場合には、相手局に対して
速やかな送信権委譲を行うものとしたことで、データフ
レーム以外については送信権委譲のための赤外線発光を
少なくすることにより省電力を図るとともに、連続送信
をすることの多いデータフレームに対しては速やかに送
信権を委譲することでデータ送信を効率の向上を可能と
する。
【0122】請求項12のデータ通信装置によれば、デ
ータをフレームとして伝送媒体より受信し、また、デー
タをフレームとして伝送媒体に送信する送受信部と、上
記送受信部が受信したフレームを一時蓄積する受信バッ
ファと、上記受信したフレームを一時蓄積した受信バッ
ファより、最先に蓄積したフレームを読み出す順次読み
出し処理と、上記読み出した最先の受信フレームが送信
権委譲フレームか否かを判断する委譲フレーム判定処理
と、上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積され
ているか否かを判断する蓄積フレーム判定処理と、上記
読み出した受信フレームが送信権委譲フレームであり、
かつ、上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積さ
れていると判定された場合に、上記読み出した受信フレ
ームを破棄する受信フレーム破棄処理とを行い、上記受
信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の委譲を
伴うフレームに関して、最新のフレームを抽出するフレ
ーム判定部と、上記フレーム判定部が抽出したフレーム
について受信処理を行うよう制御する通信制御部とを備
えたものとしたことで、受信バッファに蓄積されたフレ
ームの内、送信権委譲フレームに関しては、最新のフレ
ームのみを受信処理し、それ以外のフレームは破棄する
ものとしたことで、通信中の処理の遅滞があり、受信バ
ッファに送信権委譲フレームが複数保存された場合にお
いても、順序番号不正による切断が発生することがない
順調な通信を行うことが可能となる。
【0123】請求項13のデータ通信装置によれば、デ
ータをフレームとして伝送媒体より受信し、また、デー
タをフレームとして伝送媒体に送信する送受信部と、上
記送受信部が受信したフレームに対して、現在の通信状
況が接続状態であるか否かを判定する接続判定処理と、
上記受信したフレームのアドレスフィールドの値を、自
局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と比
較し、一致するか否かを判定するアドレスフィールド判
定処理とにより、接続状態において自己受信したフレー
ムであるか否かを判定し、接続状態において自己受信し
た受信フレームであれば破棄するフレーム判定部と、上
記フレーム判定部が破棄しない受信フレームに対して、
受信処理を行うよう制御する通信制御部とを備えたもの
としたことで、接続状態において、受信したフレームの
アドレスフィールドの値が自局から送信するフレームの
アドレスフィールドの値と一致した場合に、その受信し
たフレームを破棄するという、迅速かつ確実な自己受信
の判定と処理とをソフトウェア的に行うので、自己受信
が発生するハードウェアを使用しても、一次局衝突によ
る切断等の通信トラブルを回避することが可能となる。
【0124】請求項14のデータ通信プログラム記録媒
体によれば、フレームを受信するフレーム受信ステップ
と、上記受信したフレームが送信権委譲フレームか否か
を判断する委譲フレーム判定ステップと、上記受信した
フレームがデータフレームか否かを判断するデータフレ
ーム判定ステップと、上記委譲フレーム判定ステップに
おいて、上記受信したフレームが送信権委譲フレームで
あると判定され、かつ、上記データフレーム判定ステッ
プにおいて、上記受信したフレームがデータフレームで
あると判定された場合に、送信権委譲フレームを作成す
る送信権委譲フレーム作成ステップと、上記作成した送
信権委譲フレームを送信する送信ステップを備えたデー
タ通信プログラムを記録したことで、受信したフレーム
が、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレーム
である場合には、相手局に対して速やかな送信権委譲を
行うものとしたことで、データフレーム以外については
送信権委譲のための赤外線発光を少なくすることにより
省電力を図るとともに、連続送信をすることの多いデー
タフレームに対しては速やかに送信権を委譲することで
データ送信を効率の向上を可能とする。
【0125】請求項15のデータ通信プログラム記録媒
体によれば、フレームを受信するフレーム受信ステップ
と、上記受信したフレームを受信バッファに一時蓄積す
る一時蓄積ステップと、上記受信バッファより、最先に
蓄積したフレームを読み出す順次読み出しステップと、
上記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲フレー
ムか否かを判断する委譲フレーム判定ステップと、上記
受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されているか
否かを判断する蓄積フレーム判定ステップと、上記委譲
フレーム判定ステップにおいて、上記読み出した受信フ
レームが送信権委譲フレームであると判定され、かつ、
上記蓄積フレーム判定ステップにおいて、上記受信バッ
ファに送信権委譲フレームが蓄積されていると判定され
た場合に、上記読み出した受信フレームを破棄する受信
フレーム破棄ステップと、上記委譲フレーム判定ステッ
プにおいて、上記読み出した受信フレームが送信権委譲
フレームでないと判定され、または、上記蓄積フレーム
判定ステップにおいて、上記受信バッファに送信権委譲
フレームが蓄積されていないと判定された場合に、上記
読み出した受信フレームを出力する最新フレーム抽出ス
テップと、上記最新フレーム抽出ステップにおいて、取
得された受信フレームに対して受信処理を行う受信処理
ステップを備えたデータ通信プログラムを記録したもの
としたことで、コンピュータ等において該プログラムを
実行することにより、受信バッファに蓄積されたフレー
ムの内、送信権委譲フレームに関しては、最新のフレー
ムのみを受信処理し、それ以外のフレームは破棄するも
のとしたことで、通信中の処理の遅滞があり、受信バッ
ファに送信権委譲フレームが複数保存された場合におい
ても、順序番号不正による切断が発生することがない順
調な通信を行うことが可能となる。
【0126】請求項16のデータ通信プログラム記録媒
体によれば、フレームを受信するフレーム受信ステップ
と、現在の通信状況が接続状態であるか否かを判定する
接続判定ステップと、上記受信したフレームのアドレス
フィールドの値を、自局から送信するフレームのアドレ
スフィールドの値と比較し、一致するか否かを判定する
アドレスフィールド判定ステップと、上記接続判定ステ
ップにおいて接続状態にあると判定され、かつ、上記ア
ドレスフィールド判定ステップにおいて一致すると判定
された場合に、上記受信したフレームを破棄する受信フ
レーム破棄ステップと、上記接続判定ステップにおいて
接続状態にないと判定され、または、上記アドレスフィ
ールド判定ステップにおいて一致しないと判定された場
合に、上記受信したフレームに対して受信処理を行う受
信処理ステップを備えたデータ通信プログラムを記録し
たものとしたことで、コンピュータ等において該プログ
ラムを実行することにより、接続状態において、受信し
たフレームのアドレスフィールドの値が自局から送信す
るフレームのアドレスフィールドの値と一致した場合
に、その受信したフレームを破棄するという、迅速かつ
確実な自己受信の判定と処理とをソフトウェア的に行う
ので、自己受信が発生するハードウェアを使用しても、
一次局衝突による切断等の通信トラブルを回避すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるデータ通信装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態による、受信フレーム判定処理
の手順を示すフローチャート図である。
【図3】 同実施の形態による、通信の状態を示すシー
ケンス図である。
【図4】 本発明の実施の形態2によるデータ通信装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】 同実施の形態による、最新フレーム抽出処理
の手順を示すフローチャート図である。
【図6】 同実施の形態による、通信の状態を示すシー
ケンス図である。
【図7】 本実施の形態3による、自己受信判定処理の
手順を示すフローチャート図である。
【図8】 同実施の形態による、通信の状態を示すシー
ケンス図である。
【図9】 従来の技術によるデータ通信における、(a)
局間の通信を説明するための図と、(b) 一般的な通信手
順を示すシーケンス図である。
【図10】 従来の技術によるデータ通信における、複
数フレームにわたるデータ通信の状態を示すシーケンス
図である。
【図11】 従来の技術によるデータ通信における、受
信バッファを用いたデータ通信の状態を示すシーケンス
図である。
【符号の説明】
1 送受信部 2 フレーム判定部 3 フレーム作成部 4 通信制御部 5 データ処理部 6 受信バッファ 10 自局 20 相手局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 正明 広島県広島市東区光町1丁目12番20号 株 式会社松下電器情報システム広島研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 フレームを受信したとき、該受信したフレームが、送信
    権委譲フレームであり、かつ、データフレームである場
    合に、相手局に対して送信権委譲を行うことを特徴とす
    るデータ通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ通信方法におい
    て、 フレームを受信したとき、 上記受信したフレームが送信権委譲フレームか否かを判
    断する委譲フレーム判定処理と、 上記受信したフレームがデータフレームか否かを判断す
    るデータフレーム判定処理とを含むフレーム判定処理を
    行い、 上記フレーム判定処理によって、上記受信したフレーム
    が、送信権委譲フレームであり、かつ、データフレーム
    であると判定した場合は、相手局に対して送信権委譲フ
    レームを送信するものであることを特徴とするデータ通
    信方法。
  3. 【請求項3】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 フレームを受信したとき、受信したフレームを受信バッ
    ファに一時蓄積した後に取り出して処理するものであ
    り、 上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、上記取り
    出して処理するフレームが送信権委譲フレームであると
    き、最新の送信権委譲フレームであるか否かを判定し、
    最新であれば該送信権委譲フレームを受信処理し、最新
    でないならば該送信権委譲フレームを受信処理せずに破
    棄することを特徴とするデータ通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータ通信方法におい
    て、 上記受信したフレームを一時蓄積した受信バッファよ
    り、最先に蓄積したフレームを読み出す順次読み出し処
    理と、 上記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲フレー
    ムか否かを判断する委譲フレーム判定処理と、 上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されてい
    るか否かを判断する蓄積フレーム判定処理と、 上記委譲フレーム判定処理により、上記読み出した受信
    フレームが送信権委譲フレームであると判定され、か
    つ、上記蓄積フレーム判定処理により、上記受信バッフ
    ァに送信権委譲フレームが蓄積されていると判定された
    場合に、上記読み出した受信フレームを破棄する受信フ
    レーム破棄処理とを含む最新フレーム抽出処理を行い、 上記最新フレーム抽出処理において、破棄されず出力さ
    れた受信フレームに対して受信処理を行うものであるこ
    とを特徴とするデータ通信方法。
  5. 【請求項5】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 接続状態において、受信したフレームのアドレスフィー
    ルドの値が、自局から送信するフレームのアドレスフィ
    ールドの値と一致した場合に、その受信したフレームを
    破棄することを特徴とするデータ通信方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のデータ通信方法におい
    て、 フレームを受信したとき、 現在の通信状況が接続状態であるか否かを判定する接続
    判定処理と、 上記受信したフレームのアドレスフィールドの値を、自
    局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と比
    較し、一致するか否かを判定するアドレスフィールド判
    定処理と、 上記接続判定処理により接続状態にあると判定され、か
    つ、上記アドレスフィールド判定処理において一致する
    と判定された場合に、上記受信したフレームを破棄する
    受信フレーム破棄処理とを含む自己受信判定処理を行
    い、 上記自己受信判定処理において、破棄されず出力された
    受信フレームに対して受信処理を行うものであることを
    特徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 フレームを受信したとき、受信したフレームを受信バッ
    ファに一時蓄積した後に取り出して処理するものであ
    り、 上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の
    委譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームのみを
    受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは
    破棄し、 上記受信処理する最新のフレームが、送信権委譲フレー
    ムであり、かつ、データフレームである場合に、相手局
    に対して送信権委譲を行うことを特徴とするデータ通信
    方法。
  8. 【請求項8】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 接続状態において受信したフレームのアドレスフィール
    ドの値が、自局から送信するフレームのアドレスフィー
    ルドの値と一致した場合に、その受信したフレームを破
    棄するものであり、 上記破棄することなく受信処理するフレームが、送信権
    委譲フレームであり、かつ、データフレームである場合
    に、相手局に対して送信権委譲を行うことを特徴とする
    データ通信方法。
  9. 【請求項9】 不平衡半二重HDLC通信方式によりフ
    レーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 接続状態において受信したフレームのアドレスフィール
    ドの値が、自局から送信するフレームのアドレスフィー
    ルドの値と一致した場合に、その受信したフレームを破
    棄し、 上記破棄することなく受信処理を行う受信フレームを、
    受信バッファに一時蓄積した後に取り出して処理するも
    のであり、 上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の
    委譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームのみを
    受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは
    破棄することを特徴とするデータ通信方法。
  10. 【請求項10】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信方法において、 接続状態において受信したフレームのアドレスフィール
    ドの値が、自局から送信するフレームのアドレスフィー
    ルドの値と一致した場合に、その受信フレームを破棄
    し、 上記破棄することなく受信処理を行う受信フレームを、
    受信バッファに一時蓄積した後に取り出して処理するも
    のであり、 上記受信バッファに蓄積されたフレームの内、送信権の
    委譲を伴うフレームに関しては、最新のフレームのみを
    受信処理し、それ以外の送信権の委譲を伴うフレームは
    破棄し、 上記受信処理する最新のフレームが、送信権委譲フレー
    ムであり、かつ、データフレームである場合に、相手局
    に対して送信権委譲を行うことを特徴とするデータ通信
    方法。
  11. 【請求項11】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信装置において、 データをフレームとして伝送媒体より受信し、また、デ
    ータをフレームとして伝送媒体に送信する送受信部と、 相手局に送信するべきフレームを作成し、上記送受信部
    に出力するフレーム作成部と、 上記送受信部が受信した受信フレームに対して、送信権
    委譲フレームか否かを判断する委譲フレーム判定処理
    と、データフレームか否かを判断するデータフレーム判
    定処理とを含むフレーム判定処理を行うフレーム判定部
    と、 上記フレーム判定部におけるフレーム判定処理の結果に
    より、上記受信フレームが送信権委譲フレームであり、
    かつデータフレームである場合には、上記フレーム作成
    部に送信権委譲フレームを作成し出力するように指示を
    する通信制御部とを備えたことを特徴とするデータ通信
    装置。
  12. 【請求項12】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信装置において、 データをフレームとして伝送媒体より受信し、また、デ
    ータをフレームとして伝送媒体に送信する送受信部と、 上記送受信部が受信したフレームを一時蓄積する受信バ
    ッファと、 上記受信したフレームを一時蓄積した受信バッファよ
    り、最先に蓄積したフレームを読み出す順次読み出し処
    理と、上記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲
    フレームか否かを判断する委譲フレーム判定処理と、上
    記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されている
    か否かを判断する蓄積フレーム判定処理と、上記読み出
    した受信フレームが送信権委譲フレームであり、かつ、
    上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されてい
    ると判定された場合に、上記読み出した受信フレームを
    破棄する受信フレーム破棄処理とを行い、上記受信バッ
    ファに蓄積されたフレームの内、送信権の委譲を伴うフ
    レームに関して、最新のフレームを抽出するフレーム判
    定部と、 上記フレーム判定部が抽出したフレームについて受信処
    理を行うよう制御する通信制御部とを備えたことを特徴
    とするデータ通信装置。
  13. 【請求項13】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信装置において、 データをフレームとして伝送媒体より受信し、また、デ
    ータをフレームとして伝送媒体に送信する送受信部と、 上記送受信部が受信したフレームに対して、現在の通信
    状況が接続状態であるか否かを判定する接続判定処理
    と、上記受信したフレームのアドレスフィールドの値
    を、自局から送信するフレームのアドレスフィールドの
    値と比較し、一致するか否かを判定するアドレスフィー
    ルド判定処理とにより、接続状態において自己受信した
    フレームであるか否かを判定し、接続状態において自己
    受信した受信フレームであれば破棄するフレーム判定部
    と、 上記フレーム判定部が破棄しない受信フレームに対し
    て、受信処理を行うよう制御する通信制御部とを備えた
    ことを特徴とするデータ通信装置。
  14. 【請求項14】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを記
    録した記録媒体であって、 フレームを受信するフレーム受信ステップと、 上記受信したフレームが送信権委譲フレームか否かを判
    断する委譲フレーム判定ステップと、 上記受信したフレームがデータフレームか否かを判断す
    るデータフレーム判定ステップと、 上記委譲フレーム判定ステップにおいて、上記受信した
    フレームが送信権委譲フレームであると判定され、か
    つ、上記データフレーム判定ステップにおいて、上記受
    信したフレームがデータフレームであると判定された場
    合に、送信権委譲フレームを作成する送信権委譲フレー
    ム作成ステップと、 上記作成した送信権委譲フレームを送信する送信ステッ
    プを備えたデータ通信プログラムを記録したことを特徴
    とするデータ通信プログラム記録媒体。
  15. 【請求項15】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを記
    録した記録媒体であって、 フレームを受信するフレーム受信ステップと、 上記受信したフレームを受信バッファに一時蓄積する一
    時蓄積ステップと、 上記受信バッファより、最先に蓄積したフレームを読み
    出す順次読み出しステップと、 上記読み出した最先の受信フレームが送信権委譲フレー
    ムか否かを判断する委譲フレーム判定ステップと、 上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されてい
    るか否かを判断する蓄積フレーム判定ステップと、 上記委譲フレーム判定ステップにおいて、上記読み出し
    た受信フレームが送信権委譲フレームであると判定さ
    れ、かつ、上記蓄積フレーム判定ステップにおいて、上
    記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されている
    と判定された場合に、上記読み出した受信フレームを破
    棄する受信フレーム破棄ステップと、 上記委譲フレーム判定ステップにおいて、上記読み出し
    た受信フレームが送信権委譲フレームでないと判定さ
    れ、または、上記蓄積フレーム判定ステップにおいて、
    上記受信バッファに送信権委譲フレームが蓄積されてい
    ないと判定された場合に、上記読み出した受信フレーム
    を出力する最新フレーム抽出ステップと、 上記最新フレーム抽出ステップにおいて、取得された受
    信フレームに対して受信処理を行う受信処理ステップを
    備えたデータ通信プログラムを記録したことを特徴とす
    るデータ通信プログラム記録媒体。
  16. 【請求項16】 不平衡半二重HDLC通信方式により
    フレーム単位で送受信を行うデータ通信プログラムを記
    録した記録媒体であって、 フレームを受信するフレーム受信ステップと、 現在の通信状況が接続状態であるか否かを判定する接続
    判定ステップと、 上記受信したフレームのアドレスフィールドの値を、自
    局から送信するフレームのアドレスフィールドの値と比
    較し、一致するか否かを判定するアドレスフィールド判
    定ステップと、 上記接続判定ステップにおいて接続状態にあると判定さ
    れ、かつ、上記アドレスフィールド判定ステップにおい
    て一致すると判定された場合に、上記受信したフレーム
    を破棄する受信フレーム破棄ステップと、 上記接続判定ステップにおいて接続状態にないと判定さ
    れ、または、上記アドレスフィールド判定ステップにお
    いて一致しないと判定された場合に、上記受信したフレ
    ームに対して受信処理を行う受信処理ステップを備えた
    データ通信プログラムを記録したことを特徴とするデー
    タ通信プログラム記録媒体。
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