JPH10334330A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JPH10334330A
JPH10334330A JP9160410A JP16041097A JPH10334330A JP H10334330 A JPH10334330 A JP H10334330A JP 9160410 A JP9160410 A JP 9160410A JP 16041097 A JP16041097 A JP 16041097A JP H10334330 A JPH10334330 A JP H10334330A
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Yoshio Yasaka
義男 矢坂
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    • G07F11/02Coin-freed apparatus for dispensing, or the like, discrete articles from non-movable magazines
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純、コンパクトかつ安価な構成で、次販商
品のホルダを適切に支持することができる、自動販売機
の商品搬出装置を提供する。 【解決手段】 前端に払出口14aを有するとともに、
多数の商品Sを前後方向に並べて収納する左右の商品通
路14を形成した商品ラック10と、仕切壁13内を前
後方向に延びる駆動軸24と、この駆動軸24により駆
動され、販売時に商品通路14の払出口14aを開く開
閉部材18と、商品Sを前方に押圧するプッシャ29
と、上下方向に延びる支軸32を有し、仕切壁13内に
設けられたホルダサポート31と、支軸32に回動自在
に支持され、商品通路14に突出する突出位置と、退避
する退避位置との間でそれぞれ回動可能な左右のホルダ
20と、これら左右のホルダ20間に位置して駆動軸2
4と一体に設けられ、販売時に左右のホルダ20を突出
位置にそれぞれ回動させるカム27と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品通路内に多数
の商品を前後方向に並べて収納し、販売時に1個の商品
を商品通路の前側から払い出すタイプの自動販売機の商
品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の自動販売機の商品
搬出装置を、例えば特願平8−311493号ですでに
提案している。図13〜図17に示すように、この商品
搬出装置50では、商品ラック51を中央の仕切壁54
で仕切ることにより、左右2列の商品通路52が形成さ
れている。仕切壁54の前端には、商品通路52の払出
口を開閉する透明な開閉板55が設けられ、その後方に
はプッシャ56が設けられていて、商品Sは、開閉板5
5とプッシャ56の間に挟持された状態で、各商品通路
52内に多数、並んで収納される。
【0003】開閉板55は、仕切壁54を貫通する駆動
軸59の前端部にギヤを介して連結され、駆動軸59
は、商品ラック51の後方に配置した駆動機構(図示せ
ず)によって、回転駆動される。また、各商品通路52
の前端にはフラッパ58が連設され、このフラッパ58
は、連動機構60を介して、駆動軸59と連結されてお
り、販売待機時は水平姿勢に支持されている(図16参
照)。
【0004】商品Sの販売時には、駆動機構が作動し、
図17に示すように、駆動軸59が所定方向に所定角
度、回転することで、開閉板55が回動して、反対側の
商品通路52を開放するとともに、開放された商品通路
52のフラッパ58が、連動機構60による支持を解か
れて前下がりに自由回動する。これにより、最前位の商
品(販売商品)Sが商品通路52から払い出される。
【0005】また、この商品搬出装置50は、販売時に
前から2番目の商品(次販商品)Sを払い出されないよ
う保持する2つのホルダ57、57を備えている。各ホ
ルダ57は、折り曲げた板状のものであり(図16参
照)、仕切壁54内に配置したホルダサポート61に立
設された支軸62に後端部が回動自在に支持され、仕切
壁54の開口から対応する商品通路52に出没可能にな
っている。また、各ホルダ57の後ろ側下部に形成され
た切欠き部を介して、両ホルダ57、57間に駆動軸5
9が通されており、駆動軸59のこの部分にカム63が
一体に設けられている。このカム63は、図14に示す
ように、駆動軸59に対して一方の側(同図では上側)
にのみカム面63aを有する偏心カムで構成されてい
る。また、各ホルダ57は、図示しないばねによって、
退避位置側に付勢されている。
【0006】そして、販売時に駆動軸59が回転するの
に伴い、払出しを行う商品通路52のホルダ57が、カ
ム63のカム面63aで押圧されることにより、商品通
路52に突出し、これに対向する側壁52aとの間に、
次販商品Sを挟持することによって、プッシャ56の押
圧力に抗して、商品Sを支持するようになっている。こ
の場合、他方のホルダ57は、ばねの付勢力によって、
仕切壁54内に退避した状態に保たれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の商品搬
出装置50は、以下の点で改善の余地がある。すなわ
ち、この商品搬出装置50では、販売時に、商品Sを払
い出す側の商品通路52のホルダ57のみが突出して、
商品Sを支持するので、ホルダ57を支持する支軸62
に対し、次販商品Sを介して、プッシャ56の押圧力が
大きなモーメントとして作用する。このため、この大き
なモーメントを支持できるよう、支軸62を支持するホ
ルダサポート61を駆動軸59をまたいで下方まで延ば
し、大きな支持面積で仕切壁54に支持させるような構
造とすることが必要であり、ホルダサポート61が大型
化し、仕切壁54の構成も複雑になり、コスト増を招い
てしまう。また、駆動軸59にも大きな曲げモーメント
が作用するため、駆動軸59やこれを支持する軸受も強
化する必要があり、やはりコスト増の原因になる。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、単純、コンパクトかつ安価な構
成で、次販商品のホルダを適切に支持することができ
る、自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の自動販売機の商品搬出装置は、仕切壁によ
って互いに仕切られ、前端に払出口を有するとともに、
多数の商品を前後方向に並べて収納する左右の商品通路
を形成した商品ラックと、仕切壁内を前後方向に延びる
駆動軸と、この駆動軸により駆動され、販売時に商品通
路の払出口を開く開閉部材と、商品通路に収納された商
品を前方に押圧するプッシャと、上下方向に延びる支軸
を有し、仕切壁内に設けられたホルダサポートと、支軸
に回動自在に支持され、対応する商品通路に突出する突
出位置と、この商品通路から退避する退避位置との間で
それぞれ回動可能な左右のホルダと、これら左右のホル
ダ間に位置して駆動軸と一体に設けられ、販売時に左右
のホルダを突出位置にそれぞれ回動させるカムと、を備
えていることを特徴としている。
【0010】この自動販売機の商品搬出装置によれば、
販売待機状態では、開閉部材が商品通路の払出口を閉じ
ており、この開閉部材とプッシャとの間に多数の商品が
挟持された状態で、商品通路内に前後方向に並んで収納
されている。商品の販売時には、駆動軸が回転すること
により、開閉部材が、これに駆動されて商品通路の払出
口を開くことによって、最前位の商品(販売商品)が商
品ラックから払い出される。また、この駆動軸の回転に
伴い、左右のホルダがカムで駆動されることによって、
左右の商品通路にそれぞれ突出し(突出位置)、各商品
通路内の前から2番目の商品(次販商品)を保持する。
【0011】この状態では、突出した左右のホルダに各
商品通路の次販商品がそれぞれ当接し、左右のホルダが
駆動軸のカムを介して一体化された状態になる。このた
め、次販商品を介してホルダに作用する左右のプッシャ
の押圧力は、駆動軸のカムを中心としてバランスし、相
殺され、ホルダの支軸およびホルダサポートにはほとん
ど伝わらない。したがって、ホルダサポートが小さなも
のでよくなるとともに、プッシャの押圧力を仕切壁に支
持させる構造も不要となるので、ホルダサポートのコン
パクト化や仕切壁の単純化が可能になる。また、駆動軸
に作用する曲げモーメントも非常に小さくなり、駆動軸
やその軸受の強化も不要となる。以上のようなコンパク
ト化と構成の簡略化によって、コストを削減することが
できる。
【0012】この場合、ホルダサポートが、支軸の外側
に延びる左右のストッパ部を備え、これらのストッパ部
は、突出位置に位置するときの左右のホルダとの間にそ
れぞれ微小な間隙を存するように配置されていることが
好ましい。
【0013】この構成によれば、一方の商品通路内の商
品が売切れ状態で、他方の商品通路内にのみ商品が収納
されている場合には、駆動軸が売切れ状態の商品通路側
へわずかに変形することで、その商品通路側のホルダが
ホルダサポートに接して、これに係止・支持されるよう
になる。その結果、支軸に大きなモーメントが作用する
ことがないとともに、他方のホルダの突出量を十分に確
保でき、次販商品の保持を支障なく行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を適用した自動販売機の商品搬出装置について説明す
る。図1〜図3に示すように、この自動販売機2は、缶
飲料やパック詰め飲料などの実際の販売商品を外部から
視認できるようにした、いわゆるシースルータイプのも
のである。自動販売機2は、本発明に係る商品搬出装置
1を収容する販売機本体3と、販売機本体3の前面に取
り付けられたメインドア4と、販売機本体3とメインド
ア4の間に位置する透明断熱扉5とを備えている。
【0015】図2および図3に示すように、販売機本体
3内には、商品搬出装置1の一部を構成する複数の商品
ラック10が設けられている。本実施形態では、上下8
段で、左右に3列、計24個の商品ラック10が配置さ
れており、各商品ラック10に同一種類の商品Sが収納
される。
【0016】一方、メインドア4の前面には、金銭投入
部4a、複数の商品選択ボタン4b、商品取出口4c、
および商品ディスプレイを構成する前面窓4dなどが設
けられている。商品選択ボタン4bは、商品ラック10
と同数および同配置でマトリックス状に配置されてい
る。ユーザーは、商品購入時に、金銭投入部4aに金銭
を投入し、購入しようとする商品Sを収納する商品ラッ
ク10に対応する商品選択ボタン4bを押すことによ
り、商品Sを選択する。また、販売機本体3内の商品ラ
ック10の前側の空間には、エレベータ6が設けられて
おり、販売時に商品ラック10から払い出された商品S
は、エレベータ6の載置板6aに載せられた後、底部に
設けたシャッタ3a付近まで搬送され、シャッタ3aを
介して、商品取出口4cに搬出される。
【0017】各商品ラック10は、図5および図6に示
すように、ラック本体11と、その前端部に取り付けら
れたアダプタ12とを備えている。ラック本体11は、
折曲げ加工された鋼板で構成されており、その内部に
は、中央の仕切壁13で仕切られた左右の商品通路1
4、14が形成されている。各商品通路14の前端部に
は、払出口14aが形成されている。
【0018】一方、アダプタ12は、合成樹脂(例えば
ポリプロピレン)の一体成形品で枠状に構成され、ラッ
ク本体11の前端部にはめ込まれ、ねじで固定されてい
る。アダプタ12の前部には、中央の水平部12aの両
側に、商品通路14の底面に連なる前下がりに傾斜した
傾斜ガイド面12bが形成されており、傾斜ガイド面1
2bには、商品Sの摩擦抵抗を軽減するために、前後方
向に延びる複数の長溝12cが形成されている。傾斜ガ
イド面12bの前端部はあご状に突出していて、商品ラ
ック10の把手部12dになっている。また、アダプタ
12の水平部12aには、後述する左右の開閉板18、
18をそれぞれ取り付けるための取付穴12e、12e
が形成されている。
【0019】以上のように構成された商品ラック10
は、販売機本体3内に設けた棚15(図)に、ローラ1
6などを介して、前後方向に移動自在に載置され、常時
は、図5などに示すように、販売機本体3内に格納され
るとともに、商品Sの補充時などには、販売機本体3か
ら前方に引き出されようになっている。
【0020】商品搬出装置1はさらに、販売時に商品S
を払い出すための払出機構17を備えている。この払出
機構17は、両商品通路14、14の前端の払出口14
a、14aを開閉する左右の開閉板18、18(開閉部
材)と、これらの開閉板18を付勢するばね(図示せ
ず)と、両開閉板18、18を係止・解放する係止板1
9と、販売時に前から2番目の商品(次販商品)Sを保
持する左右のホルダ20、20と、係止板19およびホ
ルダ20を駆動する駆動機構21などで構成されてい
る。
【0021】開閉板18は、透明な合成樹脂(例えばポ
リカーボネート)で構成され、その下部内側に、互いに
同心の半円弧状の切欠き22が形成されているととも
に、各開閉板18の前面には切欠き22に沿って半円弧
状の突起23が形成されている。また、各開閉板18の
内端部の上下端には回動軸18a、18aが突出して形
成されており(図19など参照)、上側の回動軸18a
が仕切壁13の取付穴(図示せず)に、下側の回動軸1
8aが商品ラック10のアダプタ12の取付穴12eに
それぞれ取り付けられている。これにより、開閉板18
は、商品ラック10の中央部に鉛直軸線を中心として回
動自在に支持され、商品通路14の払出口14aを閉鎖
する閉鎖位置と、開放する開閉位置との間で回動可能で
ある。また、各開閉板18は、上記ばねにより、常時、
開放位置側(図7の矢印B方向)に付勢されている。
【0022】一方、係止板19は、不透明な合成樹脂
(例えばポリアセタール)製の円形板で構成され、その
下端部が駆動軸24の先端に固定されている。この駆動
軸24は、開閉板18の半円弧状の突起23と同心位置
に配置され、仕切壁13および開閉板18の切欠き22
を前後方向に貫通して延びている(図7参照)。また、
駆動軸24は、駆動機構21の一部を構成するものであ
り、後端部が駆動機構21の減速ギヤ25に連結され、
商品販売時にモータ26が作動することによって、回転
駆動される。
【0023】各ホルダ20は、図7および図8などに示
すような折り曲げた板状のものであり、仕切壁13内に
配置したホルダサポート31に立設された支軸32に、
後端部が回動自在に支持され、仕切壁13の開口から商
品通路14に突出する突出位置(図9および図10の位
置)と、商品通路14から退避する退避位置(図7およ
び図8の位置)との間で回動可能である。両ホルダ2
0、20はコイルばね33によって、互いに近づく方
向、すなわち退避位置側に付勢されている。また、各ホ
ルダ20の後ろ側下部には切欠き20aが形成され、こ
の切欠き20aに臨む後端部が、外側に湾曲したカム当
接部20bになっている。
【0024】両ホルダ20、20間には、切欠き20a
を介して、前記駆動軸24が通されており、駆動軸24
のこの部分にカム27が一体に設けられている。このカ
ム27は、図9などに示すように、駆動軸24を中心と
して互いに対称な2つのカム面27a、27aを有し、
ホルダ20のカム当接部20bに当接している。カム2
7は、販売待機時にはカム面27a、27aが上下方向
に位置していて、両ホルダ20、20がコイルばね33
のばね力で退避位置に保持される一方、販売時に駆動軸
24が90度、回転することによって、カム面27a、
27aで両ホルダ20、20をそれぞれ押圧し、突出位
置に同時に回動させるようになっている。
【0025】ホルダ20を支持するホルダサポート31
は、図7などに示すように、断面コ字形の2枚の鋼板を
組み合わせることによって、箱状に形成されている。ホ
ルダサポート31の各側壁31aの前端部には、ストッ
パ部31bが形成されている。このストッパ部31b
は、外方に若干広がって支軸32の外側に延びるととも
に、図10に示すように、ホルダ20が突出位置に位置
するとき、ストッパ部31bの先端とホルダ20との間
に微小な間隙Gが画成されるように配置されている。ま
た、ホルダサポート31は、仕切壁13に前後方向に移
動自在に取り付けられており、ばね(図示せず)で上方
に付勢されたレバー28を操作しながら、ホルダサポー
ト31およびホルダ20を移動させた後、レバー28係
止溝34(図5参照)に係止させることによって、前後
方向に移動調整でき、それにより、商品Sのサイズの変
更に対応して、次販商品Sをホルダ20で保持できるよ
うになっている。
【0026】図4に示すように、商品搬出装置1はさら
に、各商品通路14内の商品Sを前方に押圧する左右2
つのプッシャ29、29と、プッシャ29を案内するガ
イドレール30とを備えている。各プッシャ29は、ブ
ロック状のプッシャ本体29aと、プッシャ本体29a
の側面上部に取り付けられたU溝付きの前後一対のロー
ラ29b、29bと(前側のもののみ図示)、その下側
に取り付けられた補助ローラ29cで、構成されてい
る。また、プッシャ29は、引張コイルばね(図示せ
ず)によって、常時、前方に付勢されている。
【0027】一方、ガイドレール30は、例えば、アル
ミニウムの押出成形品で構成されており、上側の商品ラ
ック10を載置している棚15の中央部に、下方に突出
するように且つ前後方向に延びるように、取り付けられ
ている。プッシャ29は、ローラ29bがガイドレール
30の両側部のガイド突部30aに係合することによっ
て、ガイドレール30に沿って前後方向に円滑に案内さ
れる。
【0028】次に、上記構成の商品搬出装置1の動作
を、図7〜図12を参照して説明する。図7に示す販売
待機状態では、係止板19は、駆動機構21により係止
位置に保持され、左右の開閉板18、18に前側から当
接して、これらを閉鎖位置に係止している。この状態
で、多数の商品Sが各商品通路14内に前後方向に並ん
で収納され、閉鎖位置にある開閉板18とプッシャ29
との間に挟持されている。また、カム27は、カム面2
7a、27aが上下に位置する角度になっており、両ホ
ルダ20、20は、コイルばね33のばねで退避位置に
保持されている(図8参照)。
【0029】販売時、左側の商品通路14から商品Sを
払い出す場合には、駆動機構21のモータ26の作動に
より、駆動軸24が、図9の矢印C方向に90度、回転
する。これに伴い、係止板19が右側の開閉板18側に
同角度、解放位置まで回動することにより、左側の開閉
板18から係止板19が外れて、開閉板18が解放され
る。この開閉板18の解放に伴い、開閉板18が図示し
ないばねの付勢力で開放位置に回動して、左側の商品通
路14の払出口14aを開放することによって、最前位
の商品(販売商品)Sが商品通路14から払い出され
る。
【0030】また、駆動軸24の回転に伴い、カム27
のカム面27a、27aが、カム当接部20bを介し
て、ホルダ20、20を押圧することにより、ホルダ2
0、20が突出位置に同時に回動し(図10参照)、そ
れぞれの商品通路14内に突出して、次販商品Sを、対
向する側壁14bとの間に挟持する。このとき、ストッ
パ部31bの先端とホルダ20との間に微小な間隙Gが
画成される。
【0031】この状態では、突出した左右のホルダ2
0、20に各商品通路14の次販商品Sがそれぞれ当接
し、両ホルダ20、20が駆動軸24のカム27を介し
て一体化された状態になる。このため、次販商品Sを介
してホルダ20に作用する左右のプッシャ29、29の
押圧力は、駆動軸24のカム27を中心としてバランス
し、相殺され、ホルダ20の支軸32およびホルダサポ
ート31にはほとんど伝わらない。
【0032】したがって、ホルダサポート31が小さな
ものでよくなるとともに、プッシャ29の押圧力を仕切
壁13に支持させる構造も不要となるので、ホルダサポ
ート31のコンパクト化や仕切壁13の単純化が可能に
なる。また、駆動軸24に作用する曲げモーメントも非
常に小さくなり、駆動軸24やその軸受の強化も不要と
なる。以上のようなコンパクト化と構成の簡略化によっ
て、コストの削減を図ることができる。
【0033】また、この場合において、右側の商品通路
14内の商品Sが売切れ状態で、左側の商品通路14内
にのみ商品Sが収納されているときには、図11に示す
ように、駆動軸24が右側の商品通路14側へわずかに
変形することで、前記間隙Gが無くなり、右側のホルダ
20がホルダサポート31のストッパ部31bに接し
て、ホルダサポート31に係止・支持されるようになる
ので、支軸32に大きなモーメントが作用することがな
いとともに、左側のホルダ20の突出量を十分に確保で
き、次販商品Sの保持を支障なく行うことができる。
【0034】以上のような商品Sの払出し後、モータ2
6が所定のタイミングで作動し、逆方向に同角度、回転
し、ホームポジションに戻ることによって、係止板19
は、図7の係止位置まで復帰回動する。これに伴い、開
閉板18は、係止板19で押圧されることにより、ばね
の付勢力に抗して閉鎖位置に復帰するとともに、ホルダ
20がコイルばね33のばねで退避位置に回動し、商品
搬出装置1は、図7および図8に示す販売待機状態に復
帰する。また、図12に示すように、駆動軸24を図9
と反対の方向(矢印D方向)に回転させることによっ
て、右側の商品通路14から商品Sが同様に払い出され
る。
【0035】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、2つの商品通路をそれぞれ開閉
する開閉板が別個に設けられているが、開閉板の構成は
任意である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の
構成を適宜、変更することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の商
品搬出装置によれば、単純、コンパクトかつ安価な構成
で、次販商品のホルダを適切に支持することができるな
どの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による商品搬出装置を搭載し
た自動販売機の正面図である。
【図2】図1の自動販売機の扉を開いた状態を示す正面
図である。
【図3】図1の自動販売機の側断面図である。
【図4】図2の矢印A部の拡大正面図である。
【図5】商品ラックおよび払出機構を一部分解した状態
で示す斜視図である。
【図6】商品ラック、棚および払出機構を一部分解した
状態で示す斜視図である。
【図7】販売待機状態の払出機構を示す斜視図である。
【図8】販売待機状態のホルダおよびその周辺の平面図
である。
【図9】販売時の払出機構の動作を示す斜視図である。
【図10】販売時のホルダおよびその周辺の平面図であ
る。
【図11】一方の商品通路の商品が売切れ状態の場合
の、販売時のホルダおよびその周辺の平面図である。
【図12】図9と反対側の商品通路から商品を払い出す
ときの販売機構の動作を示す斜視図である。
【図13】本出願人がすでに提案した商品搬出装置の斜
視図である。
【図14】図13の商品搬出装置の正面図である。
【図15】図13の商品搬出装置の側断面図である。
【図16】図13の商品搬出装置の販売待機状態の斜視
図である。
【図17】図13の商品搬出装置の販売時の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 商品搬出装置 2 自動販売機 3 販売機本体 10 商品ラック 13 仕切壁 14 商品通路 14a 払出口 18 開閉板 20 ホルダ 24 駆動軸 27 カム 29 プッシャ 31 ホルダサポート 31b ストッパ部 32 支軸 G 間隙 S 商品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切壁によって互いに仕切られ、前端に
    払出口を有するとともに、多数の商品を前後方向に並べ
    て収納する左右の商品通路を形成した商品ラックと、 前記仕切壁内を前後方向に延びる駆動軸と、 この駆動軸により駆動され、販売時に前記商品通路の前
    記払出口を開く開閉部材と、 前記商品通路に収納された商品を前方に押圧するプッシ
    ャと、 上下方向に延びる支軸を有し、前記仕切壁内に設けられ
    たホルダサポートと、 前記支軸に回動自在に支持され、対応する前記商品通路
    に突出する突出位置と、この商品通路から退避する退避
    位置との間でそれぞれ回動可能な左右のホルダと、 これら左右のホルダ間に位置して前記駆動軸と一体に設
    けられ、販売時に前記左右のホルダを前記突出位置にそ
    れぞれ回動させるカムと、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品搬出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダサポートが、前記支軸の外側
    に延びる左右のストッパ部を備え、これらのストッパ部
    は、前記突出位置に位置するときの前記左右のホルダと
    の間にそれぞれ微小な間隙を存するように配置されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の商
    品搬出装置。
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