JP3478064B2 - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

自動販売機の商品収納装置

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JP3478064B2
JP3478064B2 JP15798797A JP15798797A JP3478064B2 JP 3478064 B2 JP3478064 B2 JP 3478064B2 JP 15798797 A JP15798797 A JP 15798797A JP 15798797 A JP15798797 A JP 15798797A JP 3478064 B2 JP3478064 B2 JP 3478064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の商品を前後
方向に並べて収納するとともに、販売時に商品をプッシ
ャで押し出して払い出すタイプの自動販売機の商品収納
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、この種の自動販売機の商品
収納装置を、例えば特願平9−69211号ですでに提
案している。図13および図14に示すように、この商
品収納装置50では、複数の商品ラック51が上下に配
置されており、各商品ラック51に商品Sを収納する左
右2つの商品通路52が形成されている。商品ラック5
1は、ローラ53およびボールベアリング54などによ
り、前後方向に移動自在で且つ販売機本体(図示せず)
から引出し自在に構成されている。
【0003】また、商品ラック51には、前端部に商品
通路52を開閉する開閉板55が、その後方にプッシャ
56がそれぞれ設けられており、これらの開閉板55と
プッシャ56との間に、商品Sが前後方向に並べられ、
収納される。プッシャ56は、上側の商品ラック51に
設けられたガイド棒57に取り付けられ、これに沿って
摺動することで前後方向に移動可能であるとともに、ワ
イヤ58などを介して連結された引張コイルばね59に
よって、前方に常時、付勢されている。
【0004】以上の構成によれば、商品収納装置50に
商品Sを補充する際には、商品ラック51を販売機本体
内から前方に引き出し、プッシャ56を販売機本体側に
残した状態で、各商品通路52に商品Sを前後方向に並
べて収納する。この補充後、商品ラック51を販売機本
体内に押し入れることによって、プッシャ56を最後位
の商品Sで押しながら商品ラック51と一緒に後方の所
定位置まで移動させる。この状態では、閉位置にある開
閉板55と引張コイルばね59で付勢されたプッシャ5
6との間に、多数の商品Sが挟持される。販売時には、
開閉板55が開くことによって、最前位置の商品Sが商
品ラック51から払い出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の商品収
納装置50は、プッシャ56の円滑な移動性を確保する
という点で改善の余地がある。すなわち、この商品収納
装置50では、プッシャ56は、ガイド棒57から垂下
するように支持されており、この支持点よりも低い位置
で、商品Sと当接する。このため、プッシャ56が商品
Sを前方に押し出す際にはその反力によって、商品Sの
補充後に商品ラック51を押し戻す際には商品Sからの
押圧力によって、プッシャ56の下部を後方に回転させ
るような、上記支持点回りのモーメントが生じる。そし
て、このモーメントによってプッシャ56がガイド棒5
7に対して傾くことにより、両者の間の摺動(摩擦)抵
抗が増大する。
【0006】この摺動抵抗は、比較的軽い商品Sを押し
出す場合には小さく、あまり問題にはならない。しか
し、商品Sが重い場合や、商品Sと商品通路52の間の
摩擦抵抗が大きい場合には、それにつれて摺動抵抗が増
大し、それに伴い押圧力のロスが大きくなるため、商品
Sを押し出すのに引張コイルばね59のばね力を大きく
することが必要になる。引張コイルばね59のばね力が
大きくなれば、補充後に商品ラック51を押し戻す際の
抵抗力が増大するため、その操作性に悪影響を及ぼして
しまう。さらに、商品ラック51を押し戻す際には、商
品Sの押圧力がプッシャ56をさらに傾かせるように作
用し、摺動抵抗が増大するので、操作力の大きなロスが
生じ、やはり操作性に悪影響を及ぼす。なお、ガイド棒
57が非常に細長く、ある程度撓むことが避けられない
ことも、プッシャ56の摺動抵抗を増大させる原因とな
る。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、プッシャの摩擦抵抗をほとんど
無くすことができ、それにより、プッシャの付勢力の軽
減と商品ラックの操作性の向上を図ることができる、自
動販売機の商品収納装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の自動販売機の商品収納装置は、多数の商品
を前後方向に並べて収納するための左右に並んだ一対の
商品通路を有し、販売機本体に前後方向に移動自在に且
つ前方に引出し可能に設けられた商品ラックと、この商
品ラックに設けられ、一対の商品通路の各々の前側の払
出口を商品の販売時に開き、販売時以外は払出口を閉じ
る開閉部材と、商品ラックの一対の商品通路間の上方に
位置し、販売機本体内に前後方向に延設されるととも
に、上下方向に延びる本体板部と、この本体板部から
側方に間隔を隔てて一体にそれぞれ設けられ、各々が
いに対向するように上下方向に突出する左右の上下一対
のガイド突部とを有するガイドレールと、一対の商品通
路の各々に臨むプッシャ本体と、このプッシャ本体の側
面上部に水平軸線回りに回転自在に取り付けられたU溝
付きの前後一対のローラとを有し、これらのローラのU
溝がガイドレールの一対のガイド突部間に係合した状態
で、ガイドレールに取り付けられた左右のプッシャと、
これらのプッシャを前方に付勢する付勢手段と、を備え
ていることを特徴としている。
【0009】この自動販売機の商品収納装置によれば、
商品を補充する際には、商品ラックを販売機本体内から
前方に引き出し、プッシャを販売機本体側に残した状態
で、商品通路に商品を前後方向に並べて収納する。この
補充後、商品ラックを販売機本体内に押し入れると、プ
ッシャは、プッシャ本体が最後位置の商品で押されるこ
とによって、商品ラックと一緒に後方の所定位置まで移
動する。これにより、閉位置にある開閉部材と付勢手段
で付勢されたプッシャのプッシャ本体との間に、多数の
商品が挟持され、販売待機状態となる。販売時には、開
閉部材が商品通路の払出口を開くことによって、最前位
置の商品が商品ラックから払い出される。
【0010】このように、プッシャは、商品の補充後に
はプッシャ本体が商品で押された状態で、販売時にはプ
ッシャ本体で商品を押した状態で、ガイドレールに沿っ
て移動する。この場合、本発明では、プッシャ本体に取
り付けた前後一対のローラがガイドレール上を転動する
ので、商品との間の押圧力によりプッシャ本体に作用す
るモーメントを、ローラで吸収でき、プッシャの摩擦抵
抗を大幅に軽減することができる。その結果、プッシャ
の付勢手段の付勢力を軽減できるとともに、補充の際の
商品ラックの操作性を向上させることができる。
【0011】また、各ローラが水平軸線回りに回転自在
に取り付けられているとともに、そのU溝がガイドレー
ルの一対のガイド突部間に係合するので、ローラ全体を
ガイドレール内に収容する場合と比較して、ガイドレー
ルの幅(左右方向の寸法)を小さくコンパクトに構成で
きる。ガイドレールは、左右一対の商品通路間の仕切壁
として機能するので、その幅が小さくなる分、商品の収
納スペースをより大きく確保することができる。
【0012】この場合、ローラがベアリング付きローラ
であることが好ましい。
【0013】この構成によれば、ローラとその回転軸と
の間がベアリングによって縁切りされ、両者間の回転摩
擦抵抗がほとんど無くなるので、プッシャの摩擦抵抗を
さらに軽減することができる。
【0014】これらの場合、プッシャが補助ローラをさ
らに備え、この補助ローラが、ガイドレールの本体板部
の側面上を転動するように、ローラの下方に位置して、
プッシャ本体に鉛直軸線回りに回転自在に取り付けられ
ていることが好ましい。
【0015】この構成では、プッシャ本体に取り付けた
別の補助ローラが、ローラの下方で、ガイドレールの本
体板部の側面に当接しながら鉛直軸線回りに転動するた
め、ガイドレールに対するプッシャ本体の垂直度が保た
れることにより、プッシャの摩擦抵抗をより一層、軽減
することができる。
【0016】これらの場合、ガイドレールがアルミニウ
ムの押出成形品で構成されていることが好ましい。
【0017】この構成によれば、ガイドレールの強度と
寸法精度が高められ、寸法精度の向上によって、プッシ
ャの摩擦抵抗がさらに小さくなる。
【0018】この場合、ガイドレールにアルマイトによ
る表面処理が施されていることが好ましい。
【0019】この構成では、ガイドレールの平滑度が増
し、プッシャの摩擦抵抗がより一層、小さくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を適用した自動販売機の商品収納装置について説明す
る。図1〜図3に示すように、この自動販売機2は、缶
飲料やパック詰め飲料などの実際の販売商品を外部から
視認できるようにした、いわゆるシースルータイプのも
のである。自動販売機2は、本発明に係る商品収納装置
1を収容した販売機本体3と、販売機本体3の前面に取
り付けられたメインドア4と、メインドア4と販売機本
体3の間に位置する透明断熱扉5とを備えている。
【0021】図2および図3に示すように、販売機本体
3の商品収納庫3a内には、上下8段で、左右に3列、
計24個の商品ラック10が配置されており、各商品ラ
ック10に同一種類の商品Sが収納される。一方、メイ
ンドア4の前面には、現金投入部4a、複数の商品選択
ボタン4b、商品取出口4c、および商品ディスプレイ
を構成する前面窓4dなどが設けられている。商品選択
ボタン4bは、商品ラック10と同数および同配置でマ
トリックス状に配置されている。この構成により、商品
ラック10に収納された商品Sを、メインドア4の前面
窓4dおよび透明断熱扉5を介して、視認することがで
きる。また、ユーザーは、商品購入時に、現金投入部4
aに現金を投入し、購入しようとする商品Sを収納する
商品ラック10に対応する商品選択ボタン4bを押すこ
とにより、商品Sを選択する。
【0022】各商品ラック10は、販売機本体3内に設
けた棚16(図5参照)上に、前後方向に移動自在に載
置され、商品Sの販売待機時には、図3に示すように、
販売機本体3内に格納されるとともに、商品Sの補充時
には、図4に示すように、販売機本体3から前方に引き
出されようになっている。各商品ラック10には、図4
および図5に示すように、左右一対の商品通路11、1
1が形成され、両商品通路11、11内に、同一種類の
多数の商品Sが、直立状態で前後方向に水平に並んで収
納される。また、商品収納庫3aの商品ラック10の前
方の空間には、天井付近から底部のシャッタ3b付近ま
で移動可能なエレベータ6が設けられている。エレベー
タ6は、販売時に、商品通路11から払い出された商品
Sを、載置板6aの上に載せた後、その下降によってシ
ャッタ3b付近まで搬送し、シャッタ3bを介して、商
品取出口4cに搬出する。
【0023】さらに、図4〜図6に示すように、各商品
ラック10の前端部には、商品通路11を開閉する開閉
機構7が設けられている。この開閉機構7は、左右一対
の開閉板12、12(開閉部材)と、図示しないばね
と、開閉板12の前方に設けられた係止板9とで構成さ
れている。各開閉板12は、透明な合成樹脂(例えばポ
リカーボネート)で構成され、その下部内側が半円弧状
に切り欠かれているとともに、前面にはこの切欠きに沿
って半円弧状の突起12aが形成されている。また、各
開閉板12は、内端部が商品ラック10に鉛直軸線を中
心として回動自在に取り付けられていて、商品通路11
の対応する払出口11aを閉鎖する閉鎖位置と、開放す
る開閉位置との間で回動可能であり、上記ばねにより、
常時、開位置側(図6の矢印B方向)に付勢されてい
る。一方、係止板9は、不透明な合成樹脂(例えばポリ
アセタール)製の円形板で構成され、開閉板12の半円
弧状の突起12aと同心位置に配置された駆動軸9aの
先端に固定されている。この駆動軸9aは、係止板駆動
機構13(図8参照)に連結され、これによって回転駆
動されるようになっている。
【0024】以上の構成により、販売待機時には、係止
板9は、図5および図6に示す係止位置に保持されるこ
とにより、両開閉板12の突起12aに当接して、両開
閉板12をその閉鎖位置に係止・保持する。この状態で
は、閉鎖位置にある開閉板12に、各商品通路11内に
収納された商品Sのうちの最前位置にある販売商品Sが
当接することによって、全体の商品Sが係止される。一
方、販売時には、係止板駆動機構13により、駆動軸9
aが所定角度、回転駆動されることによって、係止板9
が、開閉板12の突起12aに摺接しながら一方の方向
に回動し、反対側の開閉板12を解放する。これに伴
い、解放された開閉板12がばねの付勢力によって、開
放位置に回動し、商品通路11の払出口11aを開放す
ることにより、販売商品Sが商品通路11から払い出さ
れる。なお、図6中の符号14は、販売時、駆動軸9a
の回転に連動して突出して、前から2番目の商品(次販
商品)Sを係止する堰板である。
【0025】図7〜図9に示すように、商品ラック10
にはさらに、販売時、商品通路11から商品Sを押し出
して払い出すための左右2つのプッシャ15、15と、
これらのプッシャ15、15を案内する共通の1本のガ
イドレール17とが設けられている。これらのプッシャ
15、15およびガイドレール17は、左右対称に配置
されている。
【0026】ガイドレール17は、上側の商品ラック1
0を載置している棚16の中央部に、下方に突出するよ
うに且つ前後方向に水平に延びるように、取り付けられ
ており、両商品通路11、11の上部間を仕切る仕切壁
としても機能する。ガイドレール17は、上下方向に延
びる中央の本体板部17aと、この本体板部17aから
両側方に間隔を隔てて一体に設けられた左右一対のガイ
ド部17b、17bで構成されており、各ガイド17部
bは、互いに対向するように上下方向に突出する上下一
対のガイド突部17c、17cで構成されている。ガイ
ドレール17は、例えば、アルミニウムの押出成形品で
構成されており、また、その表面にはアルマイトによる
表面処理が施されている。
【0027】一方、各プッシャ15は、商品通路11に
臨んで商品Sを押圧するためのプッシャ本体15aと、
プッシャ本体15aの側面上部に取り付けられた前後一
対のローラ15b、15bと、プッシャ本体15aの側
面下部に取り付けられた補助ローラ15cで、構成され
ている。プッシャ本体15aは、合成樹脂(例えばポリ
プロピレン)製のブロック状のものであり、前面が商品
Sを押圧するための平坦な押圧面15dになっている。
【0028】各ローラ15bは、図示しないベアリング
付きのものであり、プッシャ本体15aの側面に水平軸
線回りに回転自在に取り付けられている。また、ローラ
15bの外周面には、これに沿ってU溝15eが形成さ
れており、ローラ15bは、このU溝15eが、ガイド
レール17の各ガイド部17bの上下のガイド突部17
c、17c間に係合した状態で、ガイドレール17に取
り付けられている。この構成により、ローラ15bが、
ガイドレール17に沿って、摩擦抵抗が非常に小さな状
態で転動することにより、プッシャ15が前後方向に円
滑に移動するようになっている。
【0029】なお、U溝15eの深さ、すなわち互いに
対向する底面間の距離は、例えば19.5mm、上下のガイド
突部17c、17c間の距離は、これよりも若干大きな
20.0mmに設計されており、この寸法関係によって、ロー
ラ15bは、ガイドレール17に抜止め状態で取り付け
られる。また、ローラ15b、15bは、それらの回転
軸間を結ぶ線が、プッシャ本体15aの押圧面15dと
直角な関係からわずかに傾くように配置されており、そ
れにより、プッシャ本体15aが商品Sに押されて傾い
たときに、その押圧面15dが鉛直姿勢になり、その状
態で商品Sを押圧するようになっている。
【0030】一方、補助ローラ15cは、プッシャ本体
15aの側面下部に、鉛直軸線回りに回転自在に取り付
けられており、ガイドレール17の本体板部17aの側
面下部上を転動する。この補助ローラ15cにより、ガ
イドレール17に対するプッシャ本体15aの垂直度が
保たれることにより、プッシャ15が転動する際の摩擦
抵抗をより一層、軽減することができる。プッシャ15
は、後述する駆動機構20(付勢手段)によって、常
時、前方に付勢されており、また、最前位置まで移動し
たときに、ガイドレール17に係止されるようになって
いる。
【0031】次に、上記構成の商品収納装置の動作を説
明する。まず、商品Sを補充する際には、図4に示すよ
うに、商品ラック10を販売機本体3から前方に引き出
し、プッシャ15を販売機本体3側に係止した状態で、
各商品通路11に多数の商品Sを前後方向に並べて収納
する。この補充後、商品ラック10を販売機本体3内に
押し入れると、プッシャ15は、プッシャ本体15aが
最後位の商品Sで押圧されることによって、商品ラック
10と一緒に、ガイドレール17に沿って、図8および
図9の実線で示す最前位置から2点鎖線で示す最後位置
まで移動する。これにより、係止板9で閉鎖位置に係止
・保持された開閉板12と駆動機構20で付勢されたプ
ッシャ15のプッシャ本体15aとの間に、多数の商品
Sが挟持され、販売待機状態となる。
【0032】また、販売時には、係止板駆動機構13に
より、駆動軸9aが所定角度、回転駆動されることによ
って、係止板9が一方の方向に回動し、反対側の開閉板
12を解放する。これに伴い、解放された開閉板12が
ばねの付勢力によって、開放位置に回動し、商品通路1
1の払出口11aを開放することによって、販売商品S
が商品通路11から払い出される。このとき、次販商品
Sは、堰板14によって係止される。
【0033】以上のように、プッシャ15は、商品Sの
補充後にはプッシャ本体15aが商品Sで押された状態
で、販売時にはプッシャ本体15aで商品Sを押した状
態で、ガイドレール17に沿って移動する。この場合、
本実施形態では、プッシャ本体15aに取り付けた前後
一対のローラ15b、15bがガイドレール17上を転
動するとともに、ローラ15bがベアリング付きで、そ
の回転軸との間がベアリングによって縁切りされるの
で、商品Sとの間の押圧力によりプッシャ本体15aに
作用するモーメントを、ローラ15b、15bで吸収で
き、従来の場合と比較して、プッシャ15の摩擦抵抗を
大幅に軽減することができる。
【0034】また、ガイドレール17の本体板部17a
の側面上を転動する補助ローラ15cによって、ガイド
レール17に対するプッシャ本体15aの垂直度が保た
れること、ガイドレール17がアルミニウムの押出成形
品であることで高い寸法精度が確保されること、さらに
は、ガイドレール17がアルマイトで表面処理されてい
ることでガイド面の平滑度が高められることによって、
プッシャ15の摩擦抵抗はさらに減少して、ほとんどゼ
ロになる。その結果、プッシャ15を付勢する駆動機構
20の付勢力を軽減できるとともに、商品Sの補充の際
の商品ラック11の操作性を向上させることができる。
【0035】また、各ローラ15が水平軸線回りに回転
自在に取り付けられているとともに、そのU溝15eが
ガイドレール17の上下のガイド突部17c、17c間
に係合するので、ローラ15全体をガイドレール17内
に収容する場合と比較して、ガイドレール17の幅(左
右方向の寸法)を小さくコンパクトに構成できる。ガイ
ドレール17は、商品通路11、11の上部間の仕切壁
として機能するので、その幅が小さくなる分、商品Sの
収納スペースをより大きく確保することができる。
【0036】図8〜図12は、プッシャ15を付勢する
前述した駆動機構20を示している。この駆動機構20
は、プッシャ15ごとに設けられ(図11など参照)、
棚16の上下面からそれぞれ突出する上ケース板21お
よび下ケース板22の間に収容されており(図8および
図9参照)、これらのケース板21、22は、突出長さ
が非常に小さく、コンパクトな厚みに構成されている。
駆動機構20は、ワイヤ19を介してプッシャ15に連
結されており、このワイヤ19は、棚16の下面前端部
に配置された小プーリ18で巻き返された後、プッシャ
15の上部に形成されたフック15fに連結されてい
る。
【0037】駆動機構20は、図10に示すように、互
いに噛み合うプーリギヤ24、中間ギヤ25およびドラ
ムギヤ26を有する減速機構23を備えており、これら
のギア24、25および26は、上下のケース板21、
22間に渡された軸G1、軸G2および軸G3に、それ
ぞれ回転自在に支持されている。プーリギヤ24は、ワ
イヤ19が巻かれるプーリ24aと、このプーリ24a
の上側に一体に形成されたギヤ24bとを備えており、
中間ギヤ25は、このギヤ24bに噛み合う大ギヤ25
aと、これと一体の小ギヤ25bで構成されている。中
間ギヤ25の小ギヤ25bは、ドラムギヤ26のギヤ2
6aと噛み合い、このギヤ26aの下側には、円柱状の
ドラム26bが一体に形成されている。
【0038】ドラムギヤ26のギヤ26aの下面には、
2つの突起26c、26cが、軸G3を挟んで点対称の
所定位置に立設されており、これらの突起26c、26
cに、2つの引張コイルばね30、30の一端部がそれ
ぞれ係合している。引張コイルばね30、30は、同一
のばね定数を有し、互いに平行に配置されていて、他端
部が、棚16の下面に立設されたフック16a、16a
(図9に1つのみ図示)に連結されている。
【0039】以上の構成の駆動機構20では、商品Sの
補充後に商品ラック10を押し戻すことによって、プッ
シャ15がガイドレール17に沿って最後位置まで移動
すると、ワイヤ19が引っ張られることにより、プーリ
ギヤ24が図10に示すように反時計回りに回転し、中
間ギヤ25を介して、ドラムギヤ26を反時計回りに回
転させる。このドラムギヤ26の回転により、各引張コ
イルばね30は、図12に示すように、ドラムギヤ26
のドラム26bに巻かれながら伸長する。
【0040】このように、駆動機構20によれば、引張
コイルばね30と減速機構23とを組み合わせることに
より、引張コイルばね30のストロークに対してプッシ
ャ15の移動距離を長く確保することができる。また、
引張コイルばね30のばね力すなわちプッシャ15の押
圧荷重は、プッシャ15が最後位置にあるときに最大と
なり、最前位置にあるときに最小となる。さらに、同一
ばね定数の2つの引張コイルばね30、30が、ドラム
ギヤ26のギヤ26aに、点対称で平行に連結されてい
るので、力学的なバランスのとれた状態でドラムギヤ2
6に回転力を与え、プッシャ15を円滑に付勢すること
ができる。なお、図中の符号27は、プッシャ15が最
前位置まで移動したときに、ドラムギヤ26の突起26
dによって作動することにより、商品Sの売切れを検出
する売切れスイッチである。
【0041】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、商品ラックが左右一対の商品通
路を有し、各商品通路用の2つのプッシャを共通の1本
のガイドレールで案内するようにしているが、本発明
を、1つのみ商品通路を有する商品ラックに適用しても
よい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を
適宜、変更することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機の商
品収納装置によれば、プッシャの摩擦抵抗をほとんど無
くすことができ、それにより、プッシャの付勢力の軽減
と商品ラックの操作性の向上を図ることができるなどの
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動販売機の商品収納
装置を適用した自動販売機の正面図である。
【図2】図1の自動販売機の扉を開いた状態を示す正面
図である。
【図3】図1の自動販売機の側断面図である。
【図4】商品ラックの1つを引き出した状態を示す斜視
図である。
【図5】図2の矢印A部の拡大正面図である。
【図6】商品収納装置の開閉機構を示す斜視図である。
【図7】プッシャおよびガイドレールを示す斜視図であ
る。
【図8】1つの棚に設けられた片側の駆動機構を示す斜
視図である。
【図9】駆動機構の構成を示す側面図である。
【図10】駆動機構の構成を示す斜視図およびその部分
拡大斜視図である。
【図11】ストッパが最前位置にあるときの駆動機構の
平面図である。
【図12】ストッパが最後位置にあるときの駆動機構の
平面図である。
【図13】本出願人がすでに提案した商品収納装置のプ
ッシャとそのガイドを示す斜視図である。
【図14】図13の商品収納装置の部分拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
1 商品収納装置 2 自動販売機 3 販売機本体 10 商品ラック 11 商品通路 11a 払出口 12 開閉板 15 プッシャ 15a プッシャ本体 15b ローラ 15c 補助ローラ 15e U溝 17 ガイドレール 17a 本体板部 17c ガイド突部 20 駆動機構 S 商品

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の商品を前後方向に並べて収納する
    ための左右に並んだ一対の商品通路を有し、販売機本体
    に前後方向に移動自在に且つ前方に引出し可能に設けら
    れた商品ラックと、 この商品ラックに設けられ、前記一対の商品通路の各々
    前側の払出口を商品の販売時に開き、販売時以外は前
    記払出口を閉じる開閉部材と、 前記商品ラックの前記一対の商品通路間の上方に位置
    し、前記販売機本体内に前後方向に延設されるととも
    に、上下方向に延びる本体板部と、この本体板部から
    側方に間隔を隔てて一体にそれぞれ設けられ、各々が
    いに対向するように上下方向に突出する左右の上下一対
    のガイド突部とを有するガイドレールと、 前記一対の商品通路の各々に臨むプッシャ本体と、この
    プッシャ本体の側面上部に水平軸線回りに回転自在に取
    り付けられたU溝付きの前後一対のローラとを有し、こ
    れらのローラのU溝が前記ガイドレールの前記一対のガ
    イド突部間に係合した状態で、前記ガイドレールに取り
    付けられた左右のプッシャと、これらの プッシャを前方に付勢する付勢手段と、を備え
    ていることを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラがベアリング付きローラであ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の商
    品収納装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシャが補助ローラをさらに備
    え、この補助ローラが、前記ガイドレールの前記本体板
    部の側面上を転動するように、前記ローラの下方に位置
    して、前記プッシャ本体に鉛直軸線回りに回転自在に取
    り付けられていることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の自動販売機の商品収納装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレールがアルミニウムの押出
    成形品で構成されていることを特徴とする、請求項1な
    いし3のいずれかに記載の自動販売機の商品収納装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドレールにアルマイトによる表
    面処理が施されていることを特徴とする、請求項4に記
    載の自動販売機の商品収納装置。
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