JP4175030B2 - 自動販売機の商品収納払出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後方向に延びる商品通路に複数の商品を収納するとともに、販売時に、複数の商品のうちの最前に位置する販売商品を、商品通路から前方へ払い出す自動販売機の商品収納払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の商品収納払出し装置として、例えば特開2000−82177号公報に記載のものが知られている。この商品収納払出し装置は、前後方向に延びるとともに、複数の商品を前後方向に並んだ状態で収納する複数の商品ラックと、各商品ラックに設けられ、商品全体を前方へ移動させながら、最前の販売商品を払い出す商品払出し機構とを有している。商品払出し機構は、商品ラックの前端部および後端部にそれぞれ回転自在に設けられた前プーリおよび後プーリと、これらのプーリに巻き掛けられたタイミングベルトと、このタイミングベルトに固定されたプッシャと、前プーリに設けられたギヤにかみ合うとともに、商品ラックの前端よりも前方に若干突出するように配置された従動ギヤとを有している。そして、販売時に、商品搬出装置の駆動ギヤによって、従動ギヤが所定方向に回転駆動されることにより、商品払出し機構による販売商品の払出しが行われる。
【0003】
具体的には、従動ギヤが回転駆動されることにより、前後のプーリを介して、タイミングベルトが所定方向に回転し、これに伴い、プッシャが前方へ移動しながら商品ラック内の商品全体を後方から押圧する。これにより、商品全体が前方へ移動し、販売商品が商品ラックから前方へ払い出される。そして、商品の販売が進み、前述のような販売商品の払出しが繰り返されることにより、プッシャが商品ラックの前端付近に到達する。
【0004】
このような商品収納払出し装置への商品の補充は、オペレータによって次のように行われる。まず、商品ラックの前端付近まで移動しているプッシャを掴み、これを後方へ移動させる。なおこの場合、プッシャが固定されているタイミングベルトは、上記の所定方向と反対方向に回転する。そして、商品ラックのプッシャの前側に、補充すべき複数の商品を前後方向に一列に並ぶように補充する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の商品収納払出し装置の商品払出し機構では、プッシャがタイミングベルトの特定個所に、常時、固定された状態であるため、その特定個所に、商品の払出しに伴う負荷がかかりやすい。このため、商品払出し機構の長期間の使用によっては、プッシャが固定されたタイミングベルトの特定個所に亀裂などが生じるおそれがあり、そのような場合には、商品を適切に払い出せなくなることがある。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、商品補充時のプッシャの操作性を良好に維持しながら、商品の払出しを長期間安定して行うことができる自動販売機の商品収納払出し装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動販売機の商品収納払出し装置は、前後方向に延びる商品通路に複数の商品を前後方向に並んだ状態で収納するとともに、販売時に、複数の商品のうちの最前に位置する販売商品を、商品通路から前方へ払い出す自動販売機の商品収納払出し装置であって、モータと、商品通路に沿って延びるように設けられたベルトと、販売時に、モータの動力を伝達することによりベルトを所定方向に回転させる動力伝達機構と、ベルトにその長さ方向に沿って移動自在に設けられ、ベルトに対してロックされた状態で、ベルトの所定方向の回転に伴い、前方へ移動しながら複数の商品を後方から押圧することにより、販売商品を払い出すプッシャと、このプッシャをベルトにロックするロック機構と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、販売時に、モータが作動し、その動力が動力伝達機構によって伝達されることにより、ベルトが所定方向に回転する。このベルトの回転に伴い、ロック機構でベルトにロックされたプッシャは、前方へ移動しながら商品を後方から押圧し、これにより、最前に位置する販売商品を商品通路から前方へ払い出す。このような商品収納払出し装置では、商品の販売が進むにつれ、プッシャは、次第に商品通路の前端付近に近づく。そのため、商品補充時にはまず、商品通路の前端付近に到達しているプッシャのロックを解除する。そして、このプッシャをベルトの長さ方向に沿って後方へ移動させ、ベルトの所望に位置に、再度ロックする。これにより、プッシャがロックされるベルトの位置を、ベルトの長さ方向の種々の位置に変えることができ、そうすることにより、従来と異なり、プッシャがロックされたベルトの位置に、長期間にわたって負荷がかかることはなく、その結果、商品の払出しを長期間安定して行うことができる。
【0009】
この場合、ロック機構は、ロック位置とロック解除位置との間で可動な操作部材と、この操作部材が、ロック位置に位置するときにベルトを挟持するとともに、ロック解除位置に操作されたときにベルトの挟持を解除するベルト挟持部と、操作部材をロック位置側に付勢する付勢手段と、を有していることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、付勢手段により、操作部材がロック位置側に付勢されているので、常時は、ベルト挟持部がベルトを挟持することによって、プッシャをベルトにロックした状態に安定して保つことができる。また、操作部材がロック位置からロック解除位置に操作されることにより、ベルト挟持部によるベルトの挟持が解除され、これにより、ベルトに対するプッシャのロックが解除される。この状態において、操作部材から手を離すと、操作部材がロック位置側に付勢されているために、ベルト挟持部がベルトを挟持し、再度、プッシャがベルトにロックされる。このように、操作部材を操作するだけで、ベルトへのプッシャのロックおよびその解除を簡単に行うことができ、したがって、商品補充時のプッシャの操作性を良好に維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による商品収納払出し装置を適用した自動販売機を示している。同図に示すように、この自動販売機1は、缶やペットボトルなどに入った各種の飲料や、カップ容器のデザートなどの商品Sを販売するものであり、縦長ボックス状の販売機本体2と、その前面を開閉するメインドア3とを備えている。
【0012】
メインドア3の前面には、大きな透明パネル4が組み込まれるとともに、その下方に、購入者が商品を取り出すための商品取出口5が設けられている。透明パネル4は、その上部4aが、販売機本体2内の後述する商品収納庫11と同程度の横幅寸法を有する一方、その下部4bの横幅寸法が、上部4aのそれよりも小さく形成されている。このような透明パネル4が組み込まれた自動販売機1では、収納されている商品自体をディスプレイにするとともに、商品Sの販売動作が正面から見えるようになっている。
【0013】
また、メインドア3の前面右部、より具体的には、透明パネル4の下部4bの右方には、接客部6が設けられている。この接客部6は上から順に、投入金額を表示する表示部6aと、紙幣投入口6bと、テンキーを有する商品選択ボタン6cとを備えている。また、商品選択ボタン6cの下方には、互いに左右に並設された金銭返却レバー6dおよび硬貨投入口6eを備えるとともに、さらにこれらの下方には、硬貨返却口6fを備えている。そして、メインドア3の接客部6の裏側には、各商品Sの販売価格の設定など、自動販売機1内の各種の設定を行うためのコントロールパネル(図示せず)が設けられている。なお、符号7は、メインドア3を販売機本体2にロックするためのロック装置を示している。
【0014】
販売機本体2内には、周囲が断熱壁で構成されるとともに前面が開口した商品収納庫11と、この商品収納庫11内に設置され、多数の商品を収納するとともに、販売時に、選択された商品を前方へ払い出す商品収納払出し装置12と、商品収納庫11内の前部に設けられ、販売時に払い出された商品Sを受け取り、商品取出口5に搬出する商品搬出装置13と、これらの商品収納払出し装置12および商品搬出装置13を含め、自動販売機1の各種の制御を行う、マイクロコンピュータを有する図示しない制御装置などが設けられている。なお、販売機本体2内の下部には、図示しない冷却・加温装置が設けられており、これによって、商品収納庫11内の商品Sが冷却あるいは加温されるようになっている。
【0015】
図1および図2に示すように、商品収納払出し装置12は、上下方向に互いに所定間隔を存し、水平に並設された複数(本実施形態では7つ)の商品ラック21を有している。各商品ラック21は、平面形状が矩形状のラック本体22と、このラック本体22上に、適宜、間隔を存して左右方向に並設された複数(図2では7つ)の仕切壁23とを有している。
【0016】
ラック本体22の左右両端部および後端部にはそれぞれ、上方に所定長さ延びる左側壁24、右側壁25および奥壁26が設けられている。左側壁24および右側壁25は、互いに対称に構成されており、外面にはいずれも、前後方向に延びるガイドレール27およびガイドローラ28(図2では、右側壁25のもののみ図示)が設けられている。そして、左右側壁24、25のガイドレール27およびガイドローラ28は、商品収納庫11内の左右の側壁にいずれも設けられたガイドローラおよびガイドレール(いずれも図示せず)にそれぞれ係合している。したがって、各商品ラック21は、これらのガイドレール27およびガイドローラ28を介して、商品収納庫11内に全体が収容された収容位置から前方に引き出すことができ、商品補充やメンテナンスが効率的に行えるようになっている。
【0017】
また、ラック本体22の前端部には、下方に若干延びる前壁31が設けられている。この前壁31には、仕切壁23の前端部を係止するための多数の係止孔31aが、互いに所定の等間隔を存して左右方向に並んだ状態で形成されている。加えて、ラック本体22の奥壁26には、仕切壁23の後端部を係止するための多数の係止孔26aが、上下2段で(図2では上段のみ図示)かつ前壁31の係止孔31aと同ピッチで、互いに左右方向に並んだ状態で形成されている。また、図3に示すように、ラック本体22の奥壁26の背面、およびこれに対向する商品収納庫11内の奥壁(図示せず)にはそれぞれ、互いに連結可能なコネクタ32およびコネクタ33が取り付けられている。
【0018】
ラック本体22側のコネクタ32(以下「ラック側コネクタ32」という)は、商品ラック21の各仕切壁23の後述する商品払出しモータ56を電源に接続するためのものである。このラック側コネクタ32は、ラック本体22の奥壁26にねじ止めされた取付部32aと、この取付部32aから後方(図3では右方)に突出した本体部32bとを有している。本体部32bには、商品ラック21の全ての商品払出しモータ56にそれぞれ電気的に接続された図示しないハーネスの端子が設けられている。
【0019】
一方、商品収納庫11側のコネクタ33(以下「収納庫側コネクタ33」という)は、電源に接続された給電用のものであり、支持具34を介して、商品収納庫11内の奥壁に取り付けられている。この収納庫側コネクタ33は、支持具34にねじ止めされた取付部33aと、この取付部33aから前方(図3では左方)に突出し、ラック側コネクタ32の本体部32bが前方から嵌合可能な凹部33cを有する本体部33bとを有している。この本体部33bの凹部33c内には、ラック側コネクタ32の図示しない上記端子に対応するように、端子(図示せず)が設けられている。また、支持具34は、収納庫側コネクタ33を商品収納庫11内の奥壁に取り付けるための取付板35と、この取付板35に突設された複数のガイドピン36と、これらのガイドピン36に摺動自在に取り付けられ、収納庫側コネクタ33がねじ止めされた支持板37と、各ガイドピン36の取付板35と支持板37との間に設けられ、支持板37を取付板35から離隔する方向に付勢するばね38とで構成されている。
【0020】
上記のようなラック側コネクタ32を奥壁26の背面に有する商品ラック21が、商品収納庫11内の収容位置にあるときには、図3(b)に示すように、ラック側コネクタ32が収納庫側コネクタ33に連結する。この場合、収納庫側コネクタ33は、各ガイドピン36に設けられたばね38により、ラック側コネクタ32にしっかりと連結される。また、商品ラック21が収容位置から引き出される際には、図3(a)に示すように、ラック側コネクタ32が、収納庫側コネクタ33から簡単に抜けるようになっている。そして、引き出された商品ラック21が、再度、収容位置に戻されたときには、ラック側コネクタ32が収納庫側コネクタ33に簡単に嵌合するようになっている。したがって、商品補充などのために引き出されていた商品ラック21を、後方の収容位置にスライドさせるだけで、各仕切壁23の商品払出しモータ56を電源に簡単に接続することができる。
【0021】
また、ラック本体22の下面前端部の左右両側には、ロック機構39がそれぞれ設けられており(図2では、右側のもののみ図示)、これらのロック機構39により、商品ラック21が商品収納庫11内の収容位置にロックされる。逆に、このロック機構39によるロックを解除することで、商品ラック21を前方に引き出すことが可能となる。
【0022】
図4は、ラック本体22上に設けられた仕切壁23を示している。同図および図2に示すように、各仕切壁23は、ラック本体22上に載置された状態で、前端部の係止爪23aおよび後端部の上下2つの係止凸部23b、23b(図5参照)がそれぞれ、ラック本体22の前壁31および奥壁26に係止孔31a、26aを介して選択的に係止されることにより、ラック本体22に取り付けられている。そして、図2に示すように、互いに隣り合う2つの仕切壁23、23によって、ラック本体22上に、前後方向に延び、多数の商品Sを載置した状態で収納するための商品通路40が画成される。したがって、ラック本体22上には、複数の仕切壁23により、複数の商品通路40が左右方向に並んだ状態で画成され、各商品通路40には、同一品目の多数の商品Sが前後方向に並んだ状態で収納される。
【0023】
なお、図1および図2に示すように、ラック本体22上の仕切壁23は、ラック本体22の左側壁24を基準として、すなわち左寄せで配置することが好ましい。これは、図1に示すように、3段目以下の商品ラック21では、右端部分がメインドア3で隠れ、正面からは見えないことから、各仕切壁23を、収納される各種の商品Sの横幅に合わせて左寄せで配置することにより、自動販売機1に商品Sが満載されているようにディスプレイできるからである。
【0024】
仕切壁23は、前後方向に延びる仕切壁本体41と、この仕切壁本体41に組み付けられ、商品通路40の前端の払出口40aを介して、商品Sを前方へ払い出す商品払出し機構42と、仕切壁本体41の前端部に設けられ、払出口40aを開閉するゲート機構43とを有している。仕切壁本体41は、前後方向に延びかつ所定の断面形状を有する本体部44と、この本体部44の前端および後端にそれぞれに組み付けられた前ケース部47および後ケース部48とで構成されている。
【0025】
仕切壁本体41の本体部44は、アルミなどの押出し形材からなり、右側面には、本体部44に沿って前後方向に互いに平行に延びる上下2段の溝45、46が形成されている。上側の溝45は、後述するプッシャ55のガイドローラ72、72に係合し、プッシャ55を仕切壁本体41に沿って案内するためのプッシャガイド溝であり、一方、下側の溝46は、後述するタイミングベルト54を収容するためのベルト溝である。なお、プッシャガイド溝45は、前ケース部47のカバー49の前後方向の中央付近まで延びており、その前端45bにガイドローラ72が当接する位置まで、プッシャ55が移動できるようになっている(図17参照)。
【0026】
図4および図5に示すように、商品払出し機構42は、前ケース部47内に設けられた2つの前プーリ(第1前プーリ51および第2前プーリ52)と、後ケース部48内に設けられた後プーリ53と、これら2つの前プーリ51、52および後プーリ53に巻き掛けられたタイミングベルト54(ベルト)と、このタイミングベルト54に連結されたプッシャ55とを有しており、後ケース部48の上部に設けられ、正逆回転可能な商品払出しモータ56(モータ)によって、駆動されるようになっている。
【0027】
2つの前プーリ51、52はいずれも、タイミングベルト54にかみ合う多数の歯を外周部に有している。これらの前プーリ51、52のうち、第1前プーリ51は、前ケース部47の前寄りの位置に、左右方向に延びる回転軸51aを中心に回転自在に取り付けられている。また、第1前プーリ51には、ゲート機構43の後述するゲート開閉部材92をスライド駆動するための駆動プレート57が設けられている。この駆動プレート57は、その基端部が、図示しないワンウェイクラッチを介して、第1前プーリ51に取り付けられており、この第1前プーリ51が図5の時計方向に回転する場合にのみ、これに同期して回転するようになっている。また、駆動プレート57の先端部には、右方に若干突出した凸部57aが設けられており、駆動プレート57の時計方向への回転時に、その凸部57aが、ゲート開閉部材92の後述するプレート部98を前方から押圧することによって、ゲート開閉部材92を後方にスライドさせる(図6参照)。
【0028】
一方、第2前プーリ52は、前ケース部47の第1前プーリ51の後方斜め上に、左右方向に延びる回転軸52aを中心に回転自在に取り付けられている。この第2前プーリ52は、回転軸52aに固定されており、この回転軸52aと一体に回転するようになっている。また、第2前プーリ52の本体部分と前ケース部47内の左側壁との間には、後述するロックプレート94の厚さよりも若干大きな隙間が設けられている。なお、この第2前プーリ52の後方斜め下には、タイミングベルト54に与える張力を調整可能なテンションプーリ58が設けられている。
【0029】
図5に示すように、後プーリ53は、タイミングベルト54が巻き掛けられ、これにかみ合う多数の歯を外周部に有する歯付きプーリ部53aと、その右側に設けられ、歯付きプーリ部53aよりも大径のギヤ部53bとで2段に構成されており、左右方向に延びる回転軸53cを中心に回転する。そして、この後プーリ53は、ウォームギヤ59を介して、上記商品払出しモータ56により、回転駆動されるようになっている。
【0030】
ウォームギヤ59は、上下方向に延びるウォーム61と、このウォーム61および後プーリ53のギヤ部53bにかみ合う中間ギヤ62とで構成されている。ウォーム61は、上下方向に延びる駆動軸63の下端部に設けられ、この駆動軸63が、ギヤボックス64を介して、商品払出しモータ56で軸線回りに回転駆動されるのに伴って回転する。一方、中間ギヤ62は、ウォーム61にかみ合うウォームホイール部62aと、後プーリ53のギヤ部53bにかみ合うギヤ部62bとで2段に構成されており、左右方向に延びる回転軸62cを中心に回転する。以上のように、本発明の動力伝達機構は、前後のプーリ51、52、53、ギヤボックス64、駆動軸63、ウォームギヤ59および中間ギヤ62などで構成されている。
【0031】
図7(a)は、プッシャ55の後方からの斜視図を示している。同図および図4に示すように、プッシャ55は、仕切壁本体41の右側面から商品通路40に突出するように設けられた縦長のプッシャ本体71と、このプッシャ本体71に回転自在に設けられ、仕切壁本体41のプッシャガイド溝45に係合する前後2つのガイドローラ72、72と、プッシャ本体71に取り付けられ、プッシャ55をタイミングベルト54にロックするためのロック機構73とを有している。
【0032】
プッシャ本体71は、金属板をプレス加工することなどで形成されており、ガイドローラ72、72が取り付けられ、仕切壁本体41の右側面と平行なローラ取付部71aと、このローラ取付部71aの前端部で、仕切壁本体41と反対側、すなわち商品通路40側に直角に屈曲した縦長の押圧部71bと、この押圧部71bの下端部で、後方に直角に屈曲した底部71cとを有している。ローラ取付部71aには、その上部にガイドローラ72、72が取り付けられるとともに、その下方に、ロック機構73の後述する上挟持部75が貫通した縦長の切欠き71dが形成されている。
【0033】
各ガイドローラ72は、外周に沿って延びる凹部72aを有しており、この凹部72aに、仕切壁本体41のプッシャガイド溝45の上下縁部45a、45aがかみ合っている。これにより、プッシャ55は、仕切壁本体41に対し、上下左右にがたつくことなく、プッシャガイド溝45に案内されながら、仕切壁本体41に沿って前後方向に円滑に移動することができる。
【0034】
ロック機構73は、ベルト溝46内のタイミングベルト54の下側の部分を上下から挟むことで、プッシャ55をタイミングベルト54にロックするとともに、そのロックを解除するものである。このロック機構73は、プッシャ本体71の押圧部71bの背面側に、ロック位置(図7(a)に示す位置)とこれよりも若干上方のロック解除位置(図7(b)に示す位置)との間で、上下方向にスライド自在に設けられた操作レバー74(操作部材)と、この操作レバー74の下端部に取り付けられ、タイミングベルト54を挟むための上挟持部75と、プッシャ本体71の底部71cの下面に取り付けられるとともに、タイミングベルト54の下側を、その横幅を若干越える位置まで延び、上挟持部75とともにタイミングベルト54を挟むための下挟持部76と、操作レバー74をロック位置に付勢するばね77(付勢手段)とを有している。
【0035】
操作レバー74は、金属板をプレス加工することなどで形成されており、上端部に、後方に直角に屈曲した操作部74aを有するとともに、その下方に、ばね77の上端部を係止するばね係止部74bを有している。なお、このばね77の下端部は、プッシャ本体71の底部71cに係止されている。また、操作レバー74の下端部は、後方に直角に屈曲し、さらに下方に直角に屈曲しており、この下方に屈曲した部分に、上挟持部75が取り付けられている。
【0036】
上挟持部75は、操作レバー74の下端部に取り付けられた取付部81と、プッシャ本体71の切欠き71dから外方に臨む取付部81の端部に連なり、タイミングベルト54の横幅を若干越える位置まで延びる、正面形状がL字状の挟持本体部82と、この挟持本体部82の下面先端部から下方に所定長さ突出し、下挟持部76の貫通したガイド孔76aに挿入されたガイド凸部83とで構成されている。また、図7(c)、(d)に示すように、挟持本体部82の下面には、タイミングベルト54にかみ合う複数の歯82aが形成されている。
【0037】
このように構成されたロック機構73では、常時は、図7(a)、(c)に示すように、上挟持部75の複数の歯82aがタイミングベルト54の歯にかみ合った状態で、上挟持部75と下挟持部76とによって、タイミングベルト54の下側の部分を上下から挟む。加えて、操作レバー74が、ばね77で下方に付勢されることにより、タイミングベルト54が上挟持部75および下挟持部76でより強固に挟まれている。これにより、プッシャ55は、タイミングベルト54にしっかりとロックされる。
【0038】
また、このようなプッシャ55のロックは、次のようにして簡単に解除することができる。すなわち、プッシャ55の上方から操作レバー74の操作部74aに指を掛け、操作レバー74をばね77に抗して、ロック解除位置まで引き上げる。これにより、図7(b)および(d)に示すように、上挟持部75がタイミングベルト54から離れることで、プッシャ55のロックが解除され、この状態を保ちながら、プッシャ55をタイミングベルト54とは無関係に前後方向に移動させることが可能となる。またこの場合、同図(b)に示すように、プッシャ55のロックを解除した状態であっても、上挟持部75のガイド凸部83が、下挟持部76のガイド孔76bに挿入された状態に保たれるようになっている。
【0039】
次に、図5および図6を参照しながら、商品通路40の払出口40aを開閉するゲート機構43について説明する。このゲート機構43は、払出口40aを閉鎖する閉鎖位置(図5および図6(a)に示す位置)とこれを開放する開放位置(図6(b)に示す位置)との間で回動自在のゲート91と、このゲート91に係合し、前スライド位置(図5および図6(a)に示す位置)と後スライド位置(図6(b)に示す位置)との間で前後方向にスライドすることにより、ゲート91を回動させながら開閉するゲート開閉部材92と、このゲート開閉部材92を前スライド位置に付勢するばね93と、ゲート開閉部材92に取り付けられ、これを後スライド位置に一時的にロックするためのロックプレート94とを有している。
【0040】
ゲート91は、細長い扁平状のゲート本体95と、このゲート本体95の背面の一端部から後方に延びる回動軸96とを有している。この回動軸96の前端部および後端部にはそれぞれ、前ケース部47に回動自在に係合する前凹部96aおよび後凹部96bが設けられるとともに、回動軸96の外周面には、回動軸96の軸線に対し、ねじれながら軸線方向に延びるカム凸部96cが設けられている。そして、このカム凸部96cに、上記ゲート開閉部材92が係合している。
【0041】
ゲート開閉部材92は、前ケース部47内の上下2つののガイドレール47a、47aに案内されながら前後方向にスライドするスライド部97と、このスライド部97の下端部に取り付けられ、第1前プーリ51の付近まで下方に延びるプレート部98とを有している。スライド部97の前端部には、ゲート91の回動軸96の下方から上方に若干突出し、その回動軸96を左右から軽く挟んだ状態で、回動軸96のカム凸部96cに係合する左右一対の係合突起97a(図5、6では一方のみ図示)が設けられている。これらの係合突起97aは、ゲート開閉部材92が前スライド位置と後スライド位置との間で前後方向にスライドするのに伴い、カム凸部96cを左右方向に押圧する。これにより、回動軸96がほぼ90度の範囲内で回転し、これとともにゲート本体95が回動することで、ゲート91が開閉する。
【0042】
また、ゲート開閉部材92のプレート部98には、一端部が前ケース部47のばね係止部47bに係止された上記ばね93の他端部が係止されている。そして、このプレート部98の上下方向のほぼ中央部には、上記ロックプレート94が取り付けられている。
【0043】
このロックプレート94は、図6に示すように、前後方向に延びる所定形状のプラスチック板などからなり、前端部がピン94aを介してプレート部98に固定されている。また、ロックプレート94は、後部に後方に向かってとがった鏃部94bを有するとともに、ロックプレート94の前後方向のほぼ中央部に、鏃部94bから連なり、かつ、下方に開口したロック凹部94cを有している。そして、このロック凹部94cが、図6(b)に示すように、ロックシャフトとしても機能する第2前プーリ52の回転軸52aに係合することによって、ゲート開閉部材92が後スライド位置にロックされる。さらに、ロックプレート94のロック凹部94bの前寄りの位置には、一端部がプレート部98のばね係止部98aに係止されたばね99の他端部が係止されている。このばね99により、ロック凹部94cは、そのコーナ部に回転軸52aがはまり込みかつ密着した状態で、これにしっかりと係合する。
【0044】
以上のように構成されたゲート機構43は、上述した商品払出し機構42とともに、次のように作動する。すなわち、販売時に、商品払出しモータ56が所定方向に回転すると、ギヤボックス64、駆動軸63およびウォームギヤ59を介して、後プーリ53が図5の時計方向に回転する。そうすると、タイミングベルト54も、図5および図6の時計方向に回転し、このタイミングベルト54にロックされたプッシャ55が仕切壁本体41に沿って前方へ移動する。またこの場合、タイミングベルト54が回転し始めると、第1前プーリ51および第2前プーリ52も、図6の時計方向に回転し始め、この第1前プーリ51の回転に伴って、駆動プレート57も時計方向に回転し始める。
【0045】
この駆動プレート57が時計方向に回転すると、その先端部の凸部57aが、図6(a)の矢印に示すように、前スライド位置に位置するゲート開閉部材92のプレート部98の下端部に前方から当接する。そして、駆動プレート57がさらに回転することにより、前スライド位置に位置するゲート開閉部材92を、ばね93に抗して後方へ押圧する。これにより、ゲート開閉部材92が、後方の後スライド位置に向かってスライドし、これに連動して、ゲート91が開放位置に向かって回動する。
【0046】
またこの場合、ゲート開閉部材92のスライドとともに後方に移動するロックプレート94では、その鏃部94bが、第2前プーリ52の回転軸52a上を摺動し、これを越えたときに、図6(b)に示すように、ロック凹部94cが回転軸52aに係合する。これにより、ゲート開閉部材92が後スライド位置にロックされるとともに、ゲート91が開放し、開放位置に保持される。
【0047】
そして、上記のようにゲート91が開放された後も、商品払出しモータ56が回転し続け、タイミングベルト54が回転することで、プッシャ55が前方へ移動しながら、商品通路40内の商品Sを後方から押圧する。これにより、商品S全体が前方へ移動し、最前の販売商品Sが払出口40aから前方へ払い出される。そして、販売商品Sの払出しが、後述するバケット101に設けられた商品センサ151で検出されると、商品払出しモータ56が停止する。これにより、商品通路40内の商品Sの前方への移動も停止する。
【0048】
その後、商品払出しモータ56は、上記と逆方向に回転し、これに伴い、後プーリ53が図5の反時計方向に回転し、これにより、タイミングベルト54も反時計方向に回転する。このようにタイミングベルト54が回転し始めると、これに連結されたプッシャ55は後方に移動し始める一方、第1前プーリ51および第2前プーリ52は図6の反時計方向に回転し始める。この場合、第1前プーリ51に取り付けられた駆動プレート57は、図示しない上記ワンウェイクラッチを介して取り付けられているため、第1前プーリ51が反時計方向に回転している間は空回りし、何ら回転することはない。
【0049】
一方、第2前プーリ52では、その回転軸52aも反時計方向に回転し、これにより、回転軸52aに対するロックプレート94の係合が解除されることで、ゲート開閉部材92のロックが解除される。具体的にはまず、回転軸52aが反時計方向に回転すると、この回転軸52aとこれに係合するロックプレート94のロック凹部94cとの間の摩擦力により、ロックプレート94が前端部のピン94aを支点として、若干押し上げられる。そして、ロックプレート94の鏃部94bが回転軸52aよりも高い位置まで押し上げられたところで、回転軸52aに対するロックプレート94の係合が解除される。このようなロックプレート94の係合解除によってロック解除されたゲート開閉部材92は、ばね93の復元力で、前方の前スライド位置まで瞬間的にスライドし、これに連動して、開放位置のゲート91が閉鎖位置に回動し、払出口40aを再度閉鎖する。
【0050】
なお、このようなゲート91の閉鎖は、第2前プーリ52が上記のように反時計方向に回転し始めたときに、すなわち、商品払出しモータ56の逆方向への回転直後に、瞬間的に行われる。
【0051】
次に、上述した商品収納払出し装置12によって払い出された販売商品Sを受け取り、商品取出口5に搬出する商品搬出装置13について説明する。この商品搬出装置13は、図1および図2に示すように、払い出された販売商品Sを受け取って搬出するためのバケット101と、このバケット101を左右方向に移動させる左右搬送機構102と、この左右搬送機構102を上下方向に移動させる上下搬送機構(図示せず)とを有している。これらの左右搬送機構102および上下搬送機構により、バケット101は、商品取出口5の後方の搬出位置と、各商品通路40の払出口40aの前方との間で移動する。なお、以下の説明では、左右搬送機構101および上下搬送機構を合わせて「X−Yエレベータ100」と称呼する。
【0052】
図8(a)は、バケット101を示す斜視図であり、同図(b)は、右側壁のカバーを外した状態を示している。また、図9(a)は、バケット101に組み付けられた商品収容搬出機構を示す斜視図であり、同図(b)は、背面側から見た状態を示している。これらの図に示すように、バケット101は、縦長ボックス状に形成されるとともに、上面後半部から背面上半部に亘って大きく開口した受取口103aを有するバケット本体103と、このバケット本体103の前面に設けられた観音開き形式のバケットドア104、104と、販売時に、商品通路40から払い出された販売商品Sを、バケット本体103の受取口103aを介して内部に収容するとともに、商品取出口5に搬出する商品収容搬出機構105とを有している。
【0053】
バケット本体103は、互いに左右方向に所定間隔を存して対向する左右一対の縦長の側壁(以下「左側壁106」および「右側壁107」という)と、これらの上端部同士および下端部同士をそれぞれ連結する上連結板および下連結板(いずれも図示せず)とで構成されている。左右の側壁106、107はいずれも、内板106a、107aおよび外板106b、107bの2枚の金属板を互いに組み合わせて構成されている。また、内板106a、107aの下部にはそれぞれ、前上がりに形成された円弧状のシャフトガイド溝106c、107c(図10および図12(b)参照)が形成されており、これらのシャフトガイド溝106c、107cに、商品収容搬出機構105の後述するトレイシャフト132の両端部が摺動自在に係合している。さらに、左側壁106および右側壁107の内部にはそれぞれ、互いに対称に構成され、バケットドア104、104を開閉するための左右一対のドア開閉リンク機構108、108が収容されている。
【0054】
各ドア開閉リンク機構108は、図8(b)、図9および図10に示すように、ほぼ三角形に形成され、上端部が内板106a(107a)に回動自在に取り付けられた三角リンク111と、前後方向に延びる所定形状に形成され、三角リンク111の外側に前端部が重なるように配置されるとともに、後端部が内板106a(107a)に回動自在に取り付けられた中間リンク112と、上下方向に延び、下端部が中間リンク112の中央部に回動自在に連結されるとともに、上端部がバケットドア104、104の後述するドアストッパ115に回動自在に連結されたアームリンク113とを有している。
【0055】
三角リンク111の上下方向のほぼ中央部には、円弧状のガイド溝111aが形成されており、このガイド溝111aに、内板106a(107a)に固定されたガイドピン114が挿通した状態で係合している。これにより、三角リンク111は、図10に示すように、上端部の取付部111bを中心に、内板106a(107a)に沿って、前後方向(図10では右側が前、左側が後ろ)に所定角度で回動できるようになっている。そして、この三角リンク111が、後述するトレイシャフトに後方から押圧され、前方に回動することにより、図10(b)に示すように、バケットドア104を後方から押圧し、開放する。なお、この三角リンク111は、図示しないばねによって、後方に付勢されている。
【0056】
また、中間リンク112は、その下側縁部が所定形状の曲面を有するように形成され、上記内板106a(107a)のシャフトガイド溝106c(107c)から外方に若干突出した後述するトレイシャフト132の端部に、上方から当接している。このトレイシャフト132がシャフトガイド溝106c(107c)に沿って移動することにより、中間リンク112は、後端部の取付部112aを中心に、内板106a(107a)に沿って、上下方向に所定角度で回動する。そして、これに連動して、アームリンク113が上下動し、これにより、バケットドア104、104のドアストッパ115が駆動される。
【0057】
図8および図9に示すように、ドアストッパ115は、金属板をプレス加工することなどで形成されており、平面形状が左右方向に延びる横長矩形状の天板部115aと、この天板部115aの左右の両端部で下方に直角に屈曲した左右の側板部115b、115bと、天板部115aの前端部から下方に直角に屈曲し、バケットドア104、104の召合せ部分の上端よりも若干下方まで延びるストッパ部115cとを有している。このドアストッパ115の左右の側板部115b、115bの後端部はそれぞれ、左側壁106の内板106aおよび右側壁107の内板107aに回動自在に取り付けられている。これにより、ドアストッパ115は、ストッパ部115cがバケットドア104、104の召合せ部分の上端部前方に位置することで、バケットドア104、104の開放を阻止するドア開放阻止位置(図10(a)に示す位置)と、ストッパ部115cがバケットドア104、104の上端よりも上方に位置することで、バケットドア104、104の開放を許容するドア開放許容位置(図10(b)に示す位置)との間で、後端部の取付部115dを中心に回動する。
【0058】
バケットドア104、104は、互いに左右対称に構成されており、透明なプラスチック板からなる縦長矩形状のドア本体104a、104aと、これらを回動自在に支持するとともに、左右の側壁106、107の前端部に上下方向に延びるように取り付けられたドアシャフト104b、104bと、これらにそれぞれ取り付けられ、ドア本体104a、104aを閉鎖する方向に付勢するねじりコイルばね(図示せず)とで構成されている。そして、このバケットドア104、104は、常時は、図8および図10(a)に示すように閉鎖しており、販売商品Sの搬出時に、図12および図10(b)に示すように、ドアシャフト104b付近が三角リンク111で後方から押圧されることで、開放する。
【0059】
次に、図9〜図13を参照しながら、商品収容搬出機構105について説明する。この商品収容搬出機構105は、正逆回転可能な収容搬出モータ121と、このモータ121により、ギヤ列122を介して回転駆動され、販売商品Sをバケット本体103内に送り込む三角ドラム123と、この三角ドラム123の前方に配置され、常時はL字状の収容姿勢(図9および図11(a)の姿勢)となり、販売商品Sの搬出時に前下がりに傾斜した搬出姿勢(図11(b)、図12の姿勢)となる商品トレイ124と、この商品トレイ124および上記ドア開閉リンク機構108を駆動するトレイ・リンク駆動機構125とを有している。
【0060】
収容搬出モータ121は、バケット本体103の右側壁107の付近に配置されており、モータ回転軸に上下方向に延びるウォーム121a(図9(b)参照)が取り付けられている。ギヤ列122は、そのウォーム121aにかみ合う第1中間ギヤ122aと、これにかみ合う第2中間ギヤ122bと有し、この第2中間ギヤ122bが、三角ドラム123の回転軸123aの右端部に固定された右ギヤ123bにかみ合っている。
【0061】
三角ドラム123は、バケット本体103の受取口103aの下端部に、左右方向に延びるように配置されており、断面がほぼ正三角形状に形成されている。この三角ドラム123は、収容搬出モータ121が所定方向に回転することにより、図10の時計方向に回転し、これにより、払出し途中の販売商品Sを、下方から支持しながらバケット本体103内に送り込む。
【0062】
また、三角ドラム123の回転軸123aの左端部には、左ギヤ123cが固定されており、この左ギヤ123cが中間ギヤ126にかみ合っている。この中間ギヤ126は、左ギヤ123cにかみ合う大径ギヤ部126aと、トレイ・リンク駆動機構125の後述する駆動ギヤ141がかみ合い可能な小径ギヤ部126bとで、2段に構成されている。
【0063】
商品トレイ124は、上端部が左右方向に延びる軸線回りに回動自在の背面プレート131と、この背面プレート131の下端部に、左右方向に延びるトレイシャフト132を介して、互いに回動自在に連結された底面プレート133とで構成されている。背面プレート131および底面プレート133はいずれも、左右方向の幅がほぼ同一の矩形状の金属板などで構成されている。背面プレート131の背面側の中央部分には、コ字状の切起し部131aが設けられており、この切起し部131aに、トレイ・リンク駆動機構125の後述する連結リンク144が回動自在に連結されている。
【0064】
トレイ・リンク駆動機構125は、図9(b)および図11に示すように、駆動ギヤ141と、この駆動ギヤ141の回転軸であって、背面プレート131の切起し部131a付近まで延びる駆動軸142と、長円状に形成され、駆動軸142の先端部に一端部が固定された駆動リンク143と、この駆動リンク143の他端部と背面プレート131の切起し部131aとを回動自在に連結する連結リンク144と、を有している。
【0065】
駆動ギヤ141は、通常の平歯車と異なり、特殊な形状を有している。すなわち、駆動ギヤ141は、図13(a)に示すように、外周部の複数の歯の一部が省略されるように形成されており、常時は、その省略部分(以下「歯省略部141a」という)が中間ギヤ126の小径ギヤ部126bに下方から臨むホームポジション(図13(a)に示す位置)に位置している。また、この駆動ギヤ141のリム部分には、歯省略部141a側から円弧状に若干延びる切欠き141bが形成されており、その切欠き141b側の先端の歯141cが、他の歯に比べて歯厚が薄く形成されている。さらに、駆動ギヤ141の裏面には、駆動ギヤ141の中心から離隔した所定位置に、突起141dが設けられている(図11(a)参照)。そして、この突起141dが、バケット本体103の左側壁106の内板106aに上下方向にスライド自在に設けられたスライドレバー145によって押し下げられることにより、駆動ギヤ141が中間ギヤ126の小径ギヤ部126bにかみ合える位置まで回転する。なお、駆動リンク143には、図示しないねじりばねの一端部が取り付けられており、このねじりばねによって、駆動ギヤ141が、図13の時計方向に付勢されている。
【0066】
上記スライドレバー145は、図11および図13(a)などに示すように、細長い矩形状の金属板などからなり、上端部および下端部が駆動ギヤ141側に直角に屈曲されている。上側の上屈曲部145aは、上記駆動ギヤ141の突起141dの上方に延びており、下側の下屈曲部145bは、バケット本体103の左側壁106よりも外方に若干突出する位置まで延びている。そして、このスライドレバー145は、互いに上下方向に間隔を隔てて形成された上下一対の長孔145c、145cにそれぞれ挿入され、かつ、バケット本体103の左側壁106の内板106aに固定されたガイドピン146、146を介して、上下方向にスライドできるようになっている。なお、このスライドレバー145は、図示しないばねによって、上方に付勢されており、常時は、図13(a)に示すように、上屈曲部145aが駆動ギヤ141の突起141dよりも上方に位置している。
【0067】
ここで、バケット101に組み付けられた商品収容搬出機構105の動作について、図9〜図13を参照しながら詳述する。まず、商品収容搬出機構105は、常時は、図9、図10(a)、図11(a)および図13(a)に示す状態になっている。すなわち、商品トレイ124はL字状の収容姿勢をとり、そのために、トレイシャフト132がシャフトガイド溝106c(107c)の下側の端部付近に位置し、これにより、バケットドア104、104がドアストッパ115で閉鎖された状態に保持されている。また、トレイ・リンク駆動機構125の駆動ギヤ141は、中間ギヤ126の小径ギヤ部126bにかみ合わないホームポジションに位置している。
【0068】
販売商品Sの収容時には、バケット101が商品通路40の払出口40aの前方の受取位置に移動した後、収容搬出モータ121が所定方向に回転する。これにより、三角ドラム123は、ギヤ列122を介して、図11(a)に矢印で示す方向に回転し、商品通路40から払い出される販売商品Sを下側から支持しながら前方へ送り出す。この場合、三角ドラム123の回転に伴って、その左ギヤ123cにかみ合う中間ギヤ126も回転するものの、トレイ・リンク駆動機構125の駆動ギヤ141は、ホームポジションに位置していることで、中間ギヤ126の小径ギヤ部126bとは全くかみ合わず、したがって、中間ギヤ126が回転しても、駆動ギヤ141は回転しない。
【0069】
一方、販売商品Sの搬出時には、販売商品Sを内部に収容したバケット101が商品取出口5の後方の搬出位置に移動した後、収容搬出モータ121が上記と反対方向に回転する。これにより、三角ドラム123が、図11(b)に矢印で示す方向に回転するのに伴って、中間ギヤ126が図11(b)および図13(b)に矢印で示す方向に回転する。そして、この状態から、上記スライドレバー145の下屈曲部145cが、図示しないばねに抗して、搬出を開始させるための図示しない装置(以下「トリガ装置」という)によって押し下げられる。これにより、図13(b)に示すように、スライドレバー145が下方にスライドし、上屈曲部145aで、駆動ギヤ141の突起141dを引き下げる。そうすると、同図に示すように、駆動ギヤ141が反時計方向に若干回転する。
【0070】
この駆動ギヤ141の回転により、歯141cが中間ギヤ126の小径ギヤ部126b付近に達する。上述したように、駆動ギヤ141では、上記歯141cの歯厚が薄く、リム部分に切欠き141bが形成されているため、その歯141cは、中間ギヤ126の小径ギヤ部126bに円滑にかみ合い始める。そして、図13(c)に示すように、回転する小径ギヤ部126bに、駆動ギヤ141の他の歯が順にかみ合うことで、駆動ギヤ141が同図の反時計方向に回転する。
【0071】
このように駆動ギヤ141が回転するのに伴い、駆動軸142も同じ方向に回転する。そうすると、図11(b)に示すように、駆動軸142の先端部に固定された駆動リンク143も回転し、連結リンク144を介して、商品トレイ124の背面プレート131が前方に駆動される。そしてこれに伴い、商品トレイ124のトレイシャフト132は、バケット本体103の左右のシャフトガイド溝106c、107cに案内されながら、上方へ移動する。
【0072】
このようなトレイシャフト132の上方への移動に伴い、図10に示すように、ドア開閉リンク機構108は、次のように動作する。まず、トレイシャフト132により、中間リンク112が取付部112aを中心に反時計方向に回動するように持ち上げられる。これに伴い、アームリンク113が上方に移動し、これにより、同図(a)のドア開放阻止位置に位置するドアストッパ115が、取付部115dを中心に、同図(b)のドア開放許容位置まで回動する。そして、トレイシャフト132がさらに上方へ移動することにより、三角リンク111の下部を後方(図10の左方)から押圧する。そうすると、この三角リンク111は、取付部111bを中心に反時計方向に回動し、下側の前端部でバケットドア104を後方から押圧する。これにより、図10(b)および図12に示すように、バケットドア104が開放するとともに、商品トレイ124が前下がりの搬出姿勢となる。これにより、バケット101に収容されていた販売商品Sが前方の商品取出口5に搬出される。
【0073】
なお、販売商品Sの搬出後、収容搬出モータ121が搬出時と反対方向、すなわち収容時と同じ方向に回転することにより、トレイ・リンク駆動機構125の駆動ギヤ141が上記と逆回りに回転することでホームポジションに戻る。これにより、トレイシャフト132が図10(a)の元の位置に戻り、バケットドア104およびドアストッパ115も順に、同図(a)の元の位置に戻る。
【0074】
以上のようなバケット101には、その後端部に、払出し途中の販売商品Sを検出するための商品センサ151、151が取り付けられている。この商品センサ151、151は、送信機および受信機からなる超音波センサであり、互いに左右方向に間隔を隔て、若干斜めに対向し、バケット本体の左右の側壁106、107に、三角ドラム123よりも若干上方に取り付けられている。この商品センサ151、151は、払出し途中の販売商品Sの前面を検出することで、その販売商品Sが三角ドラム123による前方への送出しが可能な位置に到達したか否かを検出している。そして、商品センサ151、151が販売商品Sを検出したときに、図示しない制御装置により、その販売商品Sの払出しのために作動している商品払出しモータ56が停止される。
【0075】
前述したように、商品センサ151、151には、超音波センサが用いられているため、光センサを用いる場合に比べて、検出の信頼性を向上させることができるとともに、結露や外光による影響を受けることがない。加えて、透明容器の商品も、確実に検出することができる。
【0076】
また、バケット101の後端部には、商品通路40のレイアウトを自動検出するための、反射型の光センサからなるレイアウトセンサ(図示せず)が、後方に向かって発光し得るように設けられている。このレイアウト自動検出は、全ての商品ラック21および仕切壁23の設定後、オペレータが所定のボタンなどを操作することで実行される。具体的には、レイアウトセンサが発光した状態で、バケット101が商品収納払出し装置12の前方の領域全体を移動する。そして、レイアウトセンサからの光が、各仕切壁23の前面で反射し、それをレイアウトセンサで検出することによって、各仕切壁23の位置、すなわち商品通路40のレイアウトが検出され、図示しない制御装置に記憶される。また、このレイアウト自動検出の検出結果に基づいて、制御装置により、バケット101が、待機位置としての搬出位置から各商品通路40の受取位置に到達するのに要する到達時間が商品通路40ごとに設定される。
【0077】
次に、以上のように構成された商品収納払出し装置12および商品搬出装置13を有する自動販売機1の販売動作について、図14のタイムチャートと、図15および図16に順に示す動作説明図を参照しながら説明する。なお、以下の説明および図14では、上述した仕切壁23に設けられた商品払出しモータ56、およびバケット101に設けられた収容搬出モータ121をそれぞれ、「Iメカモータ56」および「バケットモータ121」というものとする。また、説明を簡単にするために、商品通路40には、商品が前後に2つのみ収納されているものとし、前側に位置する販売商品にS1の符号を付するとともに、後ろ側の商品を次販商品あるいは最後商品として、S2の符号を付する。
【0078】
まず、購入者が金銭を投入し、所望の商品を選択すると、X−Yエレベータ100が作動し(時刻t1)、バケット101が待機位置から、所定の受取位置、すなわち選択された商品Sを収納する商品通路40の払出口40aの前方まで移動する。この場合、バケット101が受取位置に到達する時点(時刻t3)よりも少し前から、商品通路40の左側の仕切壁23のIメカモータ56が、正転するように作動し始める(時刻t2)。
【0079】
このIメカモータ56の作動開始タイミングt2は、例えば、次のようにして決定される。すなわち、バケット101が待機位置から各商品通路40に対応する受取位置に到達するまでの到達時間T1(時刻t3−時刻t1)は、上述した商品通路40のレイアウト自動検出により、予め設定されている。各受取位置においては、バケット到達前のIメカモータ作動開始時間T2(時刻t3−時刻t2)がほぼ一定であり、したがって、Iメカモータ56の作動開始タイミングt2を、T1−T2で求めることができる。つまり、バケット101が待機位置から移動し始めた時点(時刻t1)を基準とすると、受取位置が待機位置から近い場合には、到達時間T1が短いため、作動開始タイミングt2として早めのタイミングが決定される。逆に、受取位置が待機位置から遠い場合には、到達時間T1が長いため、作動開始タイミングt2として遅めのタイミングが決定される。
【0080】
上記のように、Iメカモータ56が正転し始めると、最後商品S2から後方に若干離隔していたプッシャ55(図15(a))は、前方へ移動し始め、最後商品S2に後方から当接し、さらに前方へ移動する。これにより、商品通路40内の商品全体は、最後商品S2がプッシャ55で後方から押圧されることで、前方へ移動する。またこの場合、プッシャ55が前方へ移動し始めた直後、ゲート91が開放し、その状態に保持される(図15(b))。
【0081】
図15(b)に示すように、バケット101が受取位置に到達した後(時刻t3)、バケットモータ121が正転するように作動し(時刻t4)、これにより、三角ドラム123が図15の反時計方向に回転する。そして、同図(c)に示すように、販売商品S1がバケット101の受取口103aに到達し、そのことがバケット101側の商品センサ151で検出された後、Iメカモータ56が停止する(時刻t5)。
【0082】
この場合、販売商品S1は、回転する三角ドラム123により、バケット101内に送り込まれ(図15(d)、図16(a))、一方、販売商品S1以外の商品通路40内の商品は、図16(a)に示すように、Iメカモータ56が停止した時点(時刻t5)の位置に留まる。
【0083】
その後、バケットモータ121が停止した後(時刻t6)、X−Yエレベータ100が再度作動し(時刻t7)、バケット101が受取位置から待機位置に戻る。すなわち、商品取出口5の後方の搬出位置まで移動する。このようにバケット101が移動し始めた後、Iメカモータ56は、逆転するように作動し始め(時刻t8)、所定時間、作動した後停止する(時刻t9)。これにより、図16(b)に示すように、ゲート91は、Iメカモータ56の作動開始直後に閉鎖する一方、最後商品S2に当接していたプッシャ55は、後方へ移動し、最後商品S2から若干離隔した位置に停止する。
【0084】
バケット101が待機位置に到達した後(時刻t10)、バケットモータ121は、逆転するように作動し始め(時刻t11)、所定時間、作動した後停止する(時刻t12)。そしてこの間に、トレイ・リンク駆動機構125を作動させるためのスライドレバー145が、図示しないトリガ装置で押し下げられ、これにより、トレイ・リンク駆動機構125が作動することで、ドアストッパ115が回動した後(図16(c))、バケットドア104、104が開放するとともに、商品トレイ124が前下がりに傾斜する(図16(d))。これにより、バケット101内の販売商品S1は、搬出姿勢の商品トレイ124に案内されながら、商品取出口5に搬出され、販売が完了する。
【0085】
販売商品S1が搬出された後、バケットモータ121は、正転するように作動し始め(時刻t13)、所定時間、作動した後停止する(時刻t14)。これにより、搬出姿勢の商品トレイ124がバケット101内の元の収容姿勢に戻るとともに、開放していたバケットドア104、104が閉鎖する。
【0086】
以上により、販売時における自動販売機1の動作が終了し、この自動販売機1は販売待機状態となる。そして、商品通路40内の次販商品S2は、販売商品として、次回の販売に備えられる。
【0087】
次に、図17を参照して、自動販売機1における商品の売切れ判別について簡単に説明する。販売時に残り1つの商品が選択されると、Iメカモータ56が、正転するように作動し、同図(a)〜(c)に順に示すように、プッシャ55が前方へ移動して、最後商品S2が前方のバケット101に払い出される。この場合、プッシャ55は、前側のガイドローラ72がプッシャガイド溝45の前端45bに当接することで、前方への移動が阻止される。そうすると、Iメカモータ56には、通常の作動時に比べて大きな電流が流れ、そのことが図示しない制御装置で検出されることによって、商品の売切れが判別される。そして、商品が売り切れた商品通路40は、それに対応する通路番号が制御装置のメモリに登録され、次回の販売時に、その通路番号が商品選択ボタン6cで押されたときには、メインドア3の表示部6aに、商品が売切れである旨が表示される。このように、自動販売機1では、商品の売切れを検出するための格別のセンサなどを設けることなく、商品の売切れを簡単かつ確実に判別することができる。
【0088】
以上詳述したように、本実施形態によれば、各商品通路40に対応する商品払出し機構ごとに、商品払出しモータ56が設けられているので、販売時には、選択された商品Sを収納する商品通路40の商品払出しモータ56を作動させればよく、したがって、従来のバケット側のモータだけで商品払出し機構を駆動する場合と異なり、モータの負担を軽減することができ、その結果、長期間安定して商品の払い出しを行うことができる。また、バケット101が受取位置に到達する前から、しかもその到達時間の長短に応じて、商品払出しモータ56を作動させるので、バケット101の受取位置への到達前に、ゲート91が開放するとともに、商品通路40内の商品Sの前方への移動が開始される。したがって、バケット101の受取位置への到達後、迅速に、販売商品Sを払出口40aから払い出し、バケット101に受け渡すことができ、その結果、従来に比べて、販売時間を短縮することができる。
【0089】
また、本実施形態によれば、商品補充の際に、操作レバー74を引き上げるように操作するだけで、タイミングベルト54に対するプッシャ55のロックを簡単に解除することができるとともに、プッシャ55を後方にスライドさせた後、操作レバー74から手を離すだけで、プッシャ55をタイミングベルト54に、簡単に再度ロックすることができる。また、プッシャ55がタイミングベルト54にロックされる位置、すなわちロック機構73の上挟持部75および下挟持部76で、タイミングベルト54を挟持する部分は、タイミングベルト54の長さ方向の種々の位置に変更されるので、従来と異なり、タイミングベルト54の特定個所に、長期間にわたって負荷がかかることはなく、商品の払出しを長期間より一層安定して行うことができる。
【0090】
また、実施形態で示した商品収納払出し装置12の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の自動販売機の商品収納払出し装置は、商品補充時のプッシャの操作性を良好に維持しながら、商品の払出しを長期間安定して行うことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による商品収納払出し装置を適用した自動販売機を示す正面図である。
【図2】商品収納払出し装置の商品ラックを示すとともに、その前方に位置する商品搬出装置のバケットを示す斜視図である。
【図3】商品ラック側コネクタおよび販売機本体側コネクタを示す平面図であり、(a)は連結前の状態、(b)は連結後の状態を示している。
【図4】仕切壁を示す斜視図である。
【図5】仕切壁の前端部および後端部の内部構造を示す斜視図である。
【図6】ゲートの開閉動作を説明するための説明図であり、(a)はゲートが閉鎖している状態、(b)はゲートが開放している状態を示している。
【図7】(a)は、タイミングベルトにロックされた状態のプッシャを背面側から示す斜視図であり、(b)は、そのロックを解除した状態を示しており、(c)および(d)はそれぞれ、(a)および(b)の一点鎖線の円内の部分を、タイミングベルトの長さ方向に沿って切断した状態の断面図である。
【図8】(a)はバケットを示す斜視図であり、(b)は(a)のバケットから右側壁のカバーを取り外した状態を示している。
【図9】(a)は商品収容搬出機構を示す斜視図であり、(b)は背面側から見た状態を示す斜視図である。
【図10】バケットの左側壁の内部構造を示す図であり、(a)はバケットドアの閉鎖状態を示し、(b)はバケットドアの開放状態を示している。
【図11】商品搬出トレイを背面側から示す斜視図であり、(a)は商品の搬出前の状態、(b)は商品搬出時の状態を示している。
【図12】(a)はバケットドアが開放した状態のバケットを示す斜視図であり、(b)は(a)のバケットから右側壁のカバーを取り外した状態を示している。
【図13】トレイ・リンク駆動機構の駆動ギヤの動作を説明するための説明図である。
【図14】販売時におけるX−Yエレベータ、バケットモータおよび払出しモータの作動状態を示すタイムチャートである。
【図15】販売時における商品の払出し動作を順に説明する説明図である。
【図16】図14に続く、商品の払出し動作を順に説明する説明図である。
【図17】最後商品を販売する際の商品の売切れ判別について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
5 商品取出口
12 商品収納払出し装置
40 商品通路
42 商品払出し機構
54 タイミングベルト(ベルト)
55 プッシャ
56 商品払出しモータ(モータ)
73 ロック機構
74 操作レバー(操作部材)
75 上挟持部(ベルト挟持部)
76 下挟持部(ベルト挟持部)
77 ばね(付勢手段)
S 商品
S1 販売商品
S2 次販商品、最後商品
Claims (2)
- 前後方向に延びる商品通路に複数の商品を前後方向に並んだ状態で収納するとともに、販売時に、当該複数の商品のうちの最前に位置する販売商品を、前記商品通路から前方へ払い出す自動販売機の商品収納払出し装置であって、
モータと、
前記商品通路に沿って延びるように設けられたベルトと、
販売時に、前記モータの動力を伝達することにより前記ベルトを所定方向に回転させる動力伝達機構と、
前記ベルトにその長さ方向に沿って移動自在に設けられ、当該ベルトに対してロックされた状態で、当該ベルトの前記所定方向の回転に伴い、前方へ移動しながら前記複数の商品を後方から押圧することにより、前記販売商品を払い出すプッシャと、
このプッシャを前記ベルトにロックするロック機構と、
を備えていることを特徴とする自動販売機の商品収納払出し装置。 - 前記ロック機構は、ロック位置とロック解除位置との間で可動な操作部材と、
この操作部材が、前記ロック位置に位置するときに前記ベルトを挟持するとともに、前記ロック解除位置に操作されたときに前記ベルトの挟持を解除するベルト挟持部と、
前記操作部材を前記ロック位置側に付勢する付勢手段と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品収納払出し装置。
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