JPH10333512A - 被記録材の再生方法、装置、及び、シート材の仕上げ装置 - Google Patents

被記録材の再生方法、装置、及び、シート材の仕上げ装置

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JPH10333512A
JPH10333512A JP15808497A JP15808497A JPH10333512A JP H10333512 A JPH10333512 A JP H10333512A JP 15808497 A JP15808497 A JP 15808497A JP 15808497 A JP15808497 A JP 15808497A JP H10333512 A JPH10333512 A JP H10333512A
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heating
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JP15808497A
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Yasufumi Nakazato
保史 中里
Sotohiro Tsujihara
外博 辻原
Kakuji Murakami
格二 村上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生された被記録材又は乾燥・仕上げしたシ
ート材にカールが生じることなく、かつ、誤って折れや
曲げなどがつけられた被記録材又はシート材を平坦な状
態に復元できる被記録材の再生方法、装置、及び、シー
ト材の仕上げ装置を提供する。 【解決手段】 剥離部の加熱ドラム21によりガラス遷
移温度以上に加熱された該被記録材1の温度が該ガラス
遷移温度以下に低下するまで該被記録材を曲率を持たな
い平面形状に保つように、排シートローラ42、43及
び排シートガイド板44で被記録材の搬送路を略直線状
に形成している。これにより、再生後の被記録材にカー
ルが生じることがなく、再使用に好適な平坦な形状に仕
上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置で像形成物質を付着
させることにより画像が形成された被記録材から、該像
形成物質を除去して再生する被記録材の再生方法、装
置、及び、シート材の仕上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、該被記録材を加熱する加熱工程を
含む所定の工程を有し、該被記録材を再利用可能な状態
に再生する被記録材の再生方法及び該方法を用いて被記
録材を再生する再生装置が知られている。また、液体が
付与されたシート材を加熱して乾燥・仕上げを行うシー
ト材の仕上げ装置も知られている。
【0003】上記被記録材の再生装置としては、例え
ば、上記特開平8−160814号公報において、表面
に高吸水性樹脂層を設けて構成された使用済みのOHP
シートを回転移動部により湾曲させて移送しながら、該
OHPシートに100〜130°Cの水蒸気を吹き付け
て、該水蒸気により膨潤して遊離したトナーやインクな
どをふき取ることにより、上記使用済みのOHPシート
を再生するOHPシートの再生装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−160
814号公報の装置では、OHPシートを湾曲させた状
態で水蒸気温度の100〜130°Cまで加熱し、該O
HPシートが湾曲したまま冷却され排出される。ところ
が、該OHPシートが該加熱温度で熱可塑性を示すよう
な材料、例えば、ガラス遷移温度が70°Cであるポリ
エチレンテレフタレートなどで形成されていると、上記
湾曲したOHPシートが可塑化温度以上の100〜13
0°Cまで加熱され、湾曲した状態のまま冷却されるこ
とで、再生後のOHPシートが湾曲状態となってしま
う。このように、熱可塑性の材料で形成された被記録材
を、該被記録材を可塑化温度以上に加熱した後に、該被
記録材を湾曲させた状態で冷却すると、該被記録材にカ
ールが生じ、再利用に不具合を生じてしまうという問題
点があった。
【0005】また、使用時に誤って折れ目がつけられた
り、保管状況により曲げがつけられたりした被記録材
は、使用後に上記装置で像形成物質を除去する場合に、
上記装置内で搬送不良を起こしてしまうので、再利用が
できないという問題点もあった。
【0006】このような問題点は、被記録材の再生装置
のみならず、シート材を該シート材の可塑化温度以上に
加熱して乾燥・仕上げを行う仕上げ装置の場合にも発生
し得るものである。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的とするところは、再生された被
記録材にカールが生じることなく、かつ、誤って折れや
曲げなどがつけられた被記録材を平坦な状態に復元する
ことも可能であり、これによって被記録材の再利用性を
向上させることができる被記録材の再生方法及び装置を
提供することである。
【0008】また、第2の目的とするところは、乾燥・
仕上げ後のシート材にカールが生じることなく、かつ、
誤って折れや曲げなどがつけられたシート材を平坦な状
態に復元して良好な仕上がりを得ることができるシート
材の仕上げ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、熱可塑性の被記録材の可
塑化温度以上に該被記録材を加熱する加熱工程を含む所
定の工程を有し、該被記録材を再利用可能な状態に再生
する被記録材の再生方法において、上記被記録材の可塑
化温度以上に加熱された該被記録材の温度が該可塑化温
度未満になるまで該被記録材を曲率を持たない平面形状
に保つことを特徴とするものである。
【0010】この被記録材の再生方法においては、被記
録材の可塑化温度以上に加熱された被記録材が、該被記
録材の温度が該可塑化温度未満になるまで曲率を持たな
い平面形状に保たれる。これにより、もともと平面形状
であった被記録材を再生した場合には、被記録材にカー
ルがつけられずに平坦な状態で再生することができる。
また、誤って折れや曲げがついていた被記録材を再生し
た場合には、平面形状のくせを付けて平坦な状態に復元
して再生することができる。
【0011】請求項2の発明は、熱可塑性の被記録材の
可塑化温度以上に該被記録材を加熱する加熱工程を含む
所定の工程を実行することによって、該被記録材を再利
用可能な状態に再生する被記録材の再生装置において、
上記被記録材の可塑化温度以上に加熱された該被記録材
の温度が該可塑化温度未満になるまで該被記録材を曲率
を持たない平面形状に保つように該被記録材の搬送路を
構成したことを特徴とするものである。
【0012】この被記録材の再生装置においては、上記
搬送路を搬送される被記録材が、該被記録材の可塑化温
度以上に加熱され、該被記録材の温度が該可塑化温度未
満になるまで曲率を持たない平面形状に保たれる。これ
により、もともと平面形状であった被記録材を再生した
場合には、被記録材にカールがつけられずに平坦な状態
で再生することができる。また、誤って折れや曲げがつ
いていた被記録材を再生した場合には、平面形状のくせ
を付けて平坦な状態に復元して再生することができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の被記録材の
再生装置において、上記加熱工程を実行する手段が、像
形成物質を除去した後の被記録材を加熱して再利用しや
すい状態に仕上げる仕上げ手段であることを特徴とする
ものである。
【0014】この被記録材の再生装置においては、像形
成物質を除去した後の被記録材を加熱して再利用しやす
い状態に仕上げる仕上げ手段で上記加熱工程を実行す
る。そして、該仕上げ手段によって上記被記録材の可塑
化温度以上に加熱された該被記録材が、該被記録材の温
度が該可塑化温度未満になるまで曲率を持たない平面形
状に保たれる。これにより、もともと平面形状であった
被記録材を再生した場合には、再生後の被記録材にカー
ルがつけられずに平坦な仕上がりを得ることができる。
また、誤って折れや曲げがついていた被記録材を再生し
た場合には、再生後の被記録材に平面形状のくせが付い
て平坦な状態に復元した仕上がりを得ることができる。
【0015】請求項4の発明は、被記録材に搬送不良を
起こすおそれのある処理手段での所定の処理を行う請求
項2又は3の被記録材の再生装置において、上記処理手
段での所定の処理を受ける箇所で、該所定の処理を施し
てから加熱手段による加熱処理を受ける箇所に搬送する
第1の搬送路と、該処理手段での所定の処理を受ける箇
所を通過させることなく加熱手段による加熱処理を受け
る箇所に搬送する第2の搬送路とを形成したことを特徴
とするものである。
【0016】この被記録材の再生装置においては、通常
の被記録材の再生を行う場合には、再生しようとする被
記録材を、上記第1の搬送路を通過させることにより、
上記処理手段での所定の処理を受ける箇所で該所定の処
理を施してから加熱手段による加熱処理を受ける箇所に
搬送して、該被記録材を再利用可能な状態に再生する。
一方、大きな折れや曲げなどの変形が生じて、搬送不良
を起こすおそれがある被記録材を再生する場合には、第
2の搬送路を通過させることにより、上記該処理手段で
の所定の処理を受ける箇所を通過させることなく加熱手
段による加熱処理を受ける箇所に搬送して、平坦な形状
に復元する。これにより、大きな折れや曲げなどの変形
が生じた被記録材を、搬送不良を起こすおそれのある上
記処理手段を通過することなく、平坦な形状に復元する
ことができる。そして、その後上記第1の搬送路を通過
させるべく該被記録材を再度装置に投入することによ
り、該被記録材を再利用可能な状態に再生することがで
きる。
【0017】上記第2の目的を達成するために請求項5
の発明は、液体が付与された熱可塑性のシート材を該シ
ート材の可塑化温度以上に加熱して乾燥・仕上げを行う
シート材の仕上げ装置において、上記被記録材の可塑化
温度以上に加熱された該被記録材の温度が該可塑化温度
未満になるまで該被記録材を曲率を持たない平面形状に
保つように該被記録材の搬送路を構成したことを特徴と
するものである。
【0018】このシート材の仕上げ装置においては、上
記搬送路を搬送されるシート材が、上記シート材の可塑
化温度以上に加熱され、該シート材の温度が該可塑化温
度未満になるまで曲率を持たない平面形状に保たれる。
これにより、もともと平面形状であったシート材を乾燥
・仕上げした場合には、該シート材にカールがつけられ
ずに平坦な状態に仕上げることができる。また、誤って
折れや曲げがついていたシート材を乾燥・仕上げした場
合には、平面形状のくせを付けて平坦な状態に復元して
仕上げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を被記録材の再生装
置としての、液体を吸収しない非液体吸収性の基体上に
液体を吸収して膨潤する液体吸収性の膨潤層を設けて構
成した被記録材の再生装置に適用した一実施形態につい
て説明する。図1は、本実施形態に係る再生装置の概略
構成図である。本実施形態で用いられる熱可塑性の被記
録材としては、例えばOHPシート等を用いることがで
きる。図1において、電子写真などにより画像が形成さ
れ、かつ、不要となった熱可塑性の被記録材1は、手差
し用載置部材としてのガイド板2に沿って手動により給
紙コロ3へ導入される。給紙コロ3は、図示しない被記
録材センサーにより、被記録材が装置内に導入されたこ
とが検知されたときに図示しない駆動装置により駆動さ
れて回転し、ガイド板2との摩擦により、被記録材を液
付与手段としての給液部へと搬送するように動作する。
【0020】給液部は、内部に画像除去促進液11を保
持するための液容器13、液付与ローラ12、スクイズ
ローラ15、押さえローラ14等から構成されている。
液付与ローラ12は、例えば、その表面に多数の孔を有
する、いわゆるグラビアローラで構成することができ
る。このグラビアローラで構成した場合には、その孔の
大きさや深さを変えることにより表面に保持する液量を
変えることができる。液付与ローラ12の一部は、図1
に示すように画像除去促進液11に浸債するように配置
され、図示しない駆動系により給紙コロ3の線速と等し
くなるように被記録材1の搬送と同方向に回転される。
液付与ローラ12に付着する過剰な画像除去促進液11
は、液付与ローラ12に連れ回りするスクイズローラ1
5により、液付与ローラ12から取り除かれる。液付与
ローラ12は被記録材1と接触することにより、画像除
去促進液11を被記録材1に付与する。また、押さえロ
ーラ14は、例えば、拍車のようにその外周部に突起を
有する円盤で被記録材の端部のみを液付与ローラ12に
向けて押さえるように構成される。表面が平滑なローラ
を用いた場合には、被記録材の裏面(画像が形成されて
いない面)に画像除去促進液11が付着してしまいやす
く、好ましくない。
【0021】上記画像除去促進液11を付与した被記録
材1の画像形成面と剥離部材28とを重ね合わせた状態
で、被記録材1の加熱及び被記録材1と剥離部材28と
の加圧を行う加熱加圧手段としての剥離部は、ハロゲン
・ランプなどのヒータ22を内蔵した金属製の加熱ドラ
ム21、表面にシリコーンゴム等の弾性部材の被覆を設
けた金属製の加圧ローラ27、入口ローラ23、被記録
材の分離手段としての分離ローラ24、テンションロー
ラ25、クリーニング用のバックアップローラ26、ロ
ーラ23、24、25、26を内接するように設けられ
たエンドレスベルト状の剥離部材28等から構成されて
いる。
【0022】上記加熱ドラム21は、図示しない駆動手
段により矢印方向に回転駆動される。加圧ローラ27と
加熱ドラム21との間には、図示されていないバネ、油
圧などの付勢手段により圧力が加えられ、ローラ・ドラ
ム間にはニップが形成される。また、テンションローラ
25は、図示されていないバネ、油圧などの付勢手段に
より、エンドレスベルト状の剥離部材28にテンション
印加されるように構成されている。
【0023】上記給液部により画像形成面に画像除去促
進液11が付与された被記録材1は、入口ローラ23近
傍において、加熱ドラム21と剥離部材28との間に挿
入され、被記録材1の画像保持面と剥離部材28とが重
ね合わされる。表面に余剰の画像除去促進液11を有す
る被記録材1は、入口ローラ23から分離ローラ24に
至るまでのパスにおいて、加熱ドラム21により加熱さ
れる。この加熱において、皮膜状に形成された像形成物
質の下側に位置する膨潤層にまで画像除去促進液11が
吸収され、像形成物質と被記録材1との接着力が低下す
る。
【0024】この像形成物質と被記録材1との接着力が
低下する過程を、図2に基づいて説明する。図2(a)
において、被記録材1は、基体101の両面に膨潤層1
02、103が設けられて、その片面に皮膜状の画像1
04を保持している。給液部で画像除去促進液11を付
与された被記録材1は、およそ図2(b)のような状態
にある。この図2(b)においては、被記録材1の画像
形成面の膨潤層102の像形成物質のない部分102a
は、画像除去促進液11を吸収して膨潤しているが、画
像104の像形成物質の下層に位置する膨潤層102b
は、画像除去促進液11をほとんど吸収していないか、
あるいは像形成物質と被記録材1との接着力を十分に低
下せしめるには不十分な程度にしか画像除去促進液11
を吸収していない。これは、電子写真用トナーや熱転写
インクのように、疎水性樹脂あるいはワックスより形成
される像形成物質は、水溶性の画像除去促進液11を透
過しにくいため、画像除去促進液11は、像形成物質に
阻止されて、その下層の膨潤層102aに到達すること
が困難なためである。
【0025】被記録材1の基体101が、紙の場合のよ
うに画像除去促進液11を吸収あるいは透過する材料で
できている場合には、基体101を通して画像除去促進
液11が像形成物質の下層部へある程度回り込む。とこ
ろが、膨潤層102aの厚みが薄く、特に5μm以下で
ある場合、画像除去促進液11が像形成物質を透過せず
に、膨潤層102aを介して像形成物質の下層部に回り
込む現象は生じにくい。給液部により画像形成面に画像
除去促進液11が付与された被記録材1が、加熱ドラム
21と剥離部材28との間に挟持され、加熱されること
により、画像除去促進液11中の水は、きわめて像形成
物質あるいは膨潤層102aを透過し易くなる。これ
は、被記録材1の表面に付着する水が蒸気となり、分子
状態に近い形態になるためと推定されるが、被記録材1
の表面は蒸気を透過し難い剥離部材28で覆われている
ので、水は被記録材1の膨潤層102aへと吸収され
る。水が吸収された膨潤層102aも加熱されるが、被
記録材1の基体101も水蒸気を透過しにくい材料で構
成されているため、膨潤層102aから水分の蒸発は抑
制される。以上のように、表面に余剰の画像除去促進液
11を付与された被記録材1に、画像除去促進液11の
蒸気を透過しない材料よりなる剥離部材28と重ね合わ
されて加熱された結果、図2(c)のように、像形成物
質の下層の膨潤層102aにも画像除去促進液11が吸
収され、膨潤層102aは膨潤する。
【0026】上記画像104の下層の膨潤層102aの
膨潤作用により、画像104の像形成物質と被記録材1
との接着力が著しく低下し、被記録材1から像形成物質
を除去することが容易になる。また、上記所定の量の画
像除去促進液11の付与および上記被記録材の加熱で上
記画像104の像形成物質の下層に位置する膨潤層10
2aに画像除去促進液11を効率的に浸透させ、該膨潤
層102aを膨潤させることができるので、像形成物質
の除去操作を高速で行うことが可能になる。また、大き
な面積の黒ベタ画像がある場合でも、該画像の像形成物
質を通して画像除去促進液11を像形成物質の下層の膨
潤層102aに吸収させることができるので、像形成物
質の除去を容易に行うことができる。特に、上記ベタ画
像が、穴がなく完全に近い膜を形成している場合にも、
像形成物質の除去が可能である。従って、市販の種々の
画像形成装置で記録された画像、種々のパターンで記録
された画像も除去できる。
【0027】なお、上記剥離部における加熱のパス長
は、長いほどより効果が大きいが、画像除去促進液11
の蒸気の蒸発を完全に防止することは困難であるから、
10〜1000mmの範囲で設定することが好ましい。
また、上記加熱のパス長は、所望の処理速度、除去した
い像形成物質の性質、像形成物質の被記録材への接着状
態等により適宜選択される。一般に用いられる電子写真
方式で形成した画像を10〜120mm/sec の線
速度で除去処理する場合、上記加熱のパス長を20〜2
50mmに設定することが、特に好ましい。
【0028】また、剥離部において、被記録材1上に形
成された画像の像形成物質は、加熱ドラム21により加
熱され、加圧ローラ27に達する前までに、軟化点以上
の温度に達するように加熱ドラム21のヒータ22のオ
ン・オフが制御される。加熱する温度は、使用する像形
成物質の粘弾性の温度特性により、適当なレベルが選択
される。一般の電子写真用乾式トナーを用いる場合に
は、60〜130°Cが好ましく、特に70〜110°
Cに被記録材1が加熱されるように設定することが好ま
しい。この好適な温度領域よりも低い温度では、像形成
物質の流動性が不足するので像形成物質が充分に剥離部
材に接着せず、像形成物質の転写・剥離が生じにくくな
る。上記好適な温度領域よりも高い温度では、像形成物
質の流動性が高くなり過ぎて、被記録材1と剥離部材2
8との分離の際に、像形成物質内部で凝集破壊が生じる
ため、被記録材1から像形成物質を完全に除去すること
が困難になる。上記温度範囲における加熱により像形成
物質に適当な流動性が生じた時点で、加圧ローラ27に
より像形成物質と剥離部材28とを加圧することによ
り、像形成物質と剥離部材28との間に接着力を生じさ
せることができる。(以下、余白)
【0029】上記剥離部材28と被記録材1とは、分離
ローラ24近傍で分離される。このように分離されるの
は、剥離部材28は分離ローラ24に沿って搬送される
のに対して、被記録材1はその剛性により直線方向に進
もうとする傾向があるからである。被記録材1と像形成
物質との接着力が十分に低下していない場合、剥離部材
28と被記録材1との分離が困難となるが、本実施形態
では、被記録材の膨潤層が吸収しきれない余剰の画像除
去促進液11を付与した状態で、被記録材1を加熱する
ことにより、前述のように被記録材1と剥離部材28と
の接着力が十分に低下するため、分離がきわめて容易に
なり、被記録材1の搬送不良(ジャム)を生じる可能性
が極めて小さくなる。
【0030】また、上記剥離部において、剥離部材28
には、被記録材1の像形成物質が転写されるが、剥離部
材28上の像形成物質はクリーニング部材31により除
去され、剥離部材28は繰り返し使用される。このクリ
ーニング部材31としては、スパイラル状に刃を形成し
たローラ、ループ状に金属や有機ポリマーの紬線を巻き
付けたたわし状の表面を有するローラ、金属や有機ポリ
マーのワイヤを植毛したローラが好ましく用いられる
が、必ずしも回動可能なローラを用いる必要はなく、金
属やセラミックス、有機ポリマーの固定のブレードによ
り剥離部材28をクリーニングすることも可能である。
剥離部材28のクリーニングより剥離部材28より除去
された像形成物質33は容器32に蓄積され、適宜処分
される。
【0031】上記剥離部において加熱および加圧された
被記録材1は、分離爪45a、45bで剥離部材28か
ら分離された後、排出ローラ42、43により残存物除
去手段としてのガイド板44上を搬送され、トレー46
へ排出され、ストックされる。ガイド板44は、少なく
ともその表面部が液体吸収性を有し且つ被記録材1の表
面を傷つけないような柔らかな材料で構成されている。
この表面部の材料としては、フェルト、布、スポンジな
どを用いることができる。被記録材1上の余剰の画像除
去促進液はガイド板44に吸収される。余剰の画像除去
促進液が著しく多いときには、ガイド板44にヒータを
設けてガイド板44の表面部を乾燥することもできる。
また、被記録材を加熱して再利用しやすい状態に仕上げ
る仕上げ手段としての仕上げ装置を設けてもよい。該仕
上げ装置としては、例えば、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる乾燥ドラムと、該乾燥ドラムに部分的に圧
接するように複数の支持体に支持され、通気性が良く表
面平滑性の高い仕上げベルトとにより構成され、該乾燥
ドラムと仕上げベルトとの間に挟持された状態で被記録
材を搬送し、該被記録材内部の水分を蒸発させて乾燥す
るとともに、両面からの加熱圧接により被記録材表面を
平滑な状態にするものを用いることができる。また、被
記録材1がガイド板44上を通過する際には、被記録材
1はガイド板44上を摺動するが、この際、被記録材1
の表面に残存する汚れを除去するように、ガイド板44
と排出ローラ42、43との圧接力が図示しない加圧手
段で調整される。被記録材1上に残存する汚れの具体例
としては、サインペン、鉛筆、ボールペンなどの筆記具
で記録された画像や、指紋等を挙げることができる。被
記録材1の画像形成面とは反対側の裏面の汚れも除去す
る場合には、排出ローラ42、43の表面部をガイド板
44の表面部と同様に液体吸収性を有し且つ被記録材1
の表面を傷つけないような柔らかな材料(たとえば、フ
ェルト、布、スポンジ)で構成すること、ローラ42と
ローラ43との間でローラの周線速が異なるように駆動
し、ローラ42、43の表面で被記録材1の裏面側も擦
ること、が好ましい。なお、上記ガイド板44の表面部
のフェルト、布、スポンジなどの部材は、汚れた時に容
易に交換できるように、脱着が容易になるように構成し
ておくことが好ましい。
【0032】また、本再生装置の搬送時などで装置を傾
けたときに画像除去促進液11が容器13からこぼれる
可能性があるが、図1の再生装置においては、ゲル化剤
を含む液吸収パッド51が、筺体61、62で囲まれた
装置本体の底部であって、容器13の鉛直方向下方に配
置されている。このゲル化剤を含む液吸収パッド51は
小型、軽量であり、かつ大量の液を吸収できるため、こ
の液吸収パッド51を配置することにより、こぽれた液
を受けるための外側容器を設けるなどの方法に比較し
て、安価で且つ小型な再生装置を実現することが可能で
ある。上記液吸収パッド51のゲル化剤が吸収すること
のできる量は、液の成分に大きく依存する。本実施形態
で用いられる画像除去促進液11はほとんど水で構成さ
れているため、ゲル化剤の吸収量が大きい。従って、特
に本実施形態の再生装置においてゲル化剤を含む液吸収
パッド51を用いることが有効である。
【0033】なお、図1の再生装置において、被記録材
1は、ガイド板2に沿って手動により給紙コロ3へ導入
される。この導入の際に、表裏を取り違えると、加熱さ
れ軟化した像形成物質が加熱ドラム21の表面に接着し
てしまう危険性が高い。被記録材1が加熱ドラム21に
接着してしまった場合には、分離ローラ24の近傍での
被記録材1が加熱ドラム21から分離しないため、搬送
不良(ジャム)が発生する。このようなトラブルを防止
するためには、加熱ドラム21の表面にポリテトラフル
オロエチレンなどのフッ素系材料などの画像除去促進液
11と接着しにくい材料の層を設け、上記接着を防止す
ることも有効である。しかしながら、被記録材1の表裏
を取り違えると、図1のように、片面の画像の除去しか
できない装置においては画像の除去ができないため、そ
の被記録材1を再生するためには、トレー26に排出さ
れた被記録材1を再度再生装置に導入する必要があり、
好ましくない。
【0034】そこで、被記録材1が透光性材料で構成さ
れた透明シートの場合、手差し用載置部材としてのガイ
ド板2の少なくとも被記録材1と接触する載置面の色
が、被記録材1上の像形成物質の色に対して、被記録材
1の画像形成面が視認できる程度のコントラストを有す
ることにより、上記被記録材1の表裏の取り違えをある
程度防止できる。例えば、像形成物質が黒色系統の場
合、ガイド板2の少なくとも被記録材1と接触する面を
白色あるいは淡色にすることにより、上記被記録材1の
表裏の取り違えをある程度防止できる。それは、透光性
の被記録材の場合、被記録材1の下が白色あるいは淡色
の場合に、被記録材1に記録された画像の視認性が著し
く高くなるため、被記録材1に記録された画像から、オ
ペレーターが被記録材1の表裏を容易に認識できるから
である。
【0035】また、被記録材1として、膨潤層が表面に
設けられていないシートが用いられた場合、この被記録
材1を再生装置に導入すると、画像除去促進液11を被
記録材1に付与しても像形成物質と被記録材1との接着
力の低下が少ないため、被記録材1が剥離部材28に貼
り付いてしまう。この貼り付きにより、分離ローラ24
の近傍での分離が起こらず、被記録材1の搬送不良(ジ
ャム)が発生するおそれがある。この搬送不良(ジャ
ム)を防止するための一つの方法として、膨潤層が形成
された被記録材に、再生可能なことを示すマークを印字
しておくことが有効である。そして、前述のようにガイ
ド板2の少なくとも被記録材1と接触する面を白色ある
いは淡色にすることにより、この再生可能を示すマーク
の視認性も高まるため、このような場合に、再生不能な
被記録材1を導入する誤操作をも防止することが可能に
なる。
【0036】上記再生装置においては、上記剥離部にお
いて被記録材を加熱する加熱工程を実行する。さらに、
該剥離部で像形成物質を除去した被記録材を加熱して再
利用しやすい状態に仕上げる上述の仕上げ手段を設けた
場合には、該仕上げ手段においても被記録材を加熱する
加熱工程を実行する。本実施形態で用いられる被記録材
は、このような加熱工程での加熱温度で可塑性を示す熱
可塑性の被記録材である。例えば、剥離部での加熱温度
として70〜110°Cの温度が採用される場合には、
ガラス遷移温度が70°C前後のポリエチレンテレフタ
レートなどで形成された被記録材を用いることができ
る。
【0037】そして、本実施形態においては、上記加熱
工程でガラス遷移温度以上に加熱された該被記録材1の
温度が該ガラス遷移温度未満に低下するまで該被記録材
を曲率を持たない平面形状に保つように該被記録材1の
搬送路を構成している。具体的には、図1の装置におい
て、上記剥離部の加熱ドラム21による加熱部の下流側
に設けられた排シートローラ42、43及び排シートガ
イド板44で上記被記録材の搬送路を略直線状に形成し
ている。これにより、加熱ドラム21によって加熱され
た該被記録材1が、該被記録材の温度がガラス遷移温度
未満に低下するまで平面形状を保つようになるので、再
生後の被記録材にカールが生じることがなく、再使用に
好適な平坦な形状に仕上げることができる。さらに、再
生処理前に、処理対象の被記録材に折れ目や曲げがつい
ていた場合でも、上記加熱ドラム21によりガラス遷移
温度以上に加熱して、平面状に保った状態で該ガラス遷
移温度未満に冷却することにより、平面形状にくせ付け
することができ、効果的に変形以前の平坦な状態に復元
することができる。よって、再生処理前に折れ目や曲げ
がついていた被記録材から、像形成物質を除去して再生
可能な状態にするのみならず、再使用に好適な形状に仕
上げることができる。
【0038】このようにガラス遷移温度以上に加熱され
た被記録材が上記平面形状に保たれている間に確実にガ
ラス遷移温度未満になる温度変化を完了するように、上
記平面形状に保たれている被記録材を冷却する例えばフ
ァンなどの冷却装置を、例えば排シートローラ42、4
3及び排シートガイド板44に設けてもよい。
【0039】また、上記平面形状に保たれている被記録
材を平坦にするための加圧手段を設けてもよい。例え
ば、上記排シートローラ42に加圧力を付与する加圧力
付与装置を設ければよい。
【0040】なお、上記剥離部の下流側に上述の仕上げ
手段としての仕上げ装置を設けた構成を採用した場合に
は、該仕上げ装置の加熱部でガラス遷移温度以上に加熱
された該被記録材1の温度が該ガラス遷移温度未満に低
下するまで該被記録材を曲率を持たない平面形状に保つ
ように該被記録材1の搬送路を構成すればよい。具体的
には、上記加熱部で加熱された被記録材が搬送される搬
送路を、略直線状に形成し、該加熱された該被記録材1
が、該被記録材の温度がガラス遷移温度未満に低下する
まで平面形状を保つようにする。これにより、再生後の
被記録材にカールが生じることがなく、再使用に好適な
平坦な形状に仕上げることができる。
【0041】図1の再生装置において、処理対象の被記
録材1は、給紙コロ3、ガイド板2による給紙処理を行
う処理部や、液付与ローラ12による液付与処理を行う
処理部等を経由して上記加熱ドラム21と剥離部材28
との間に進入し、加熱処理がなされる。従って、例えば
画像形成時に画像形成装置内でジャムなどによって大き
な変形を受けた被記録材からトナーを除去するとともに
平坦化したい場合には、まず上記給紙コロ3、ガイド板
2、液付与ローラ12を経由させる必要がある。しか
し、このような変形を受けた被記録材を上記給紙コロ3
やガイド板2、液付与ローラ12等を経由して搬送させ
ると、加熱処理がなされる前に搬送不良を起こすおそれ
がある。また、上記液付与ローラ12による液付与処理
を良好に行うことも困難である。
【0042】図3は、このような大きな変形を受けた被
記録材も良好に平坦化することができる被記録材の再生
装置の一例を示す概略構成図である。この再生装置の基
本的な動作は図1の再生装置の場合と同様であるので説
明を省略する。また、この再生装置においても、図1の
再生装置の場合と同様に剥離部の加熱ドラム21により
ガラス遷移温度以上に加熱された該被記録材1の温度が
該ガラス遷移温度未満に低下するまで該被記録材を曲率
を持たない平面形状に保つように該被記録材1の搬送路
を構成している。そして、図3の再生装置においては、
上記被記録材に搬送不良を起こすおそれのある処理手
段、具体的には給紙コロ3やガイド板2、液付与ローラ
12での所定の処理、具体的には給紙処理及び液付与処
理を受ける箇所で、該所定の処理を施してから加熱手段
による加熱処理を受ける箇所に搬送する第1の搬送路
と、該処理手段での所定の処理を受ける箇所を通過させ
ることなく加熱手段による加熱処理を受ける箇所に搬送
する第2の搬送路とを形成している。具体的には、上記
給紙コロ3やガイド板2、液付与ローラ12を通過させ
て通常の再生処理を施す第1の搬送路と、被記録材を、
手差しで直接加熱手段による加熱部に給紙することが可
能であるような第2の搬送路とを有した構成を採用して
いる。更に具体的には、該被記録材1を、上記加熱部と
しての、加熱ドラム21と剥離部材28との間に直接進
入させるための上ガイド板71及び下ガイド板72を設
けている。そして、処理対象の被記録材からの画像除去
処理を行うのに先立ち、まず、該上ガイド板71と下ガ
イド板72とで挟まれた領域に、矢印Aで示す方向に被
記録材1を手で差し込むことにより、直接上記加熱ドラ
ム21と剥離部材との間に進入させることができる。そ
して、該加熱ドラム21によってガラス遷移温度以上に
加熱された被記録材が排シートローラ42、43及び排
シートガイド板44で略直線状に形成された搬送路を通
過する間に該被記録材の温度がガラス遷移温度未満に低
下し、平坦な状態に復元される。このようにして、大き
な折れや曲げ等の変形が生じた被記録材を、搬送不良を
起こすおそれのある処理手段を通過することなく、平面
形状に復元することができる。該平面形状にされた被記
録材は通常の給紙部すなわち、ガイド板2に沿って給紙
コロ3へ導入される給紙から、再度再生装置内に挿入さ
れ、通常の再生処理が施されて画像が除去され、再利用
な状態にされる。
【0043】このように、被記録材を、手差しで直接加
熱手段による加熱部に給紙することが可能な構成を採用
することによって、大きな変形が生じた被記録材を、平
面形状に復元し、再利用可能な状態にすることができ
る。
【0044】なお、上記上ガイド板71及び下ガイド板
72で挟まれた手差しで被記録材が挿入される領域は、
誤操作、防塵の目的で通常は蓋をする構成にしてもよ
い。
【0045】以上、上記実施形態によれば、上記搬送路
を搬送される被記録材が上記被記録材の可塑化温度以上
に加熱され、該被記録材の温度が該可塑化温度未満にな
るまで該被記録材を曲率を持たない平面形状に保たれ
る。これにより、もともと平面形状であった被記録材を
再生した場合には、被記録材にカールがつけられずに平
坦な状態で再生することができる。また、誤って折れや
曲げがついていた被記録材を再生した場合には、平面形
状のくせを付けて平坦な状態に復元して再生することが
できる。よって、再生された被記録材にカールが生じる
ことなく、かつ、誤って折れや曲げなどがつけられた被
記録材を平坦な状態に復元することも可能である。これ
により、被記録材の再利用性を向上することができる。
【0046】また、上記実施形態において、被記録材
を、手差しで直接加熱手段による加熱部に給紙すること
が可能であるような構成を採用すれば、大きな折れや曲
げ等の変形が生じた被記録材を、搬送不良を起こすおそ
れのある他の処理手段を通過することなく、平面形状に
復元することができる。そして、該平面形状に復元した
後に、通常の再生処理を該被記録材に施すべく、再度装
置内に投入することにより、該被記録材を良好に再生す
ることができる。従って、大きな変形が生じた被記録材
を平面形状に復元すると共に再利用可能な状態にするこ
とが可能となる。
【0047】なお、上記実施形態では、本発明を、被記
録材の再生装置としての、液体を吸収しない非液体吸収
性の基体上に液体を吸収して膨潤する液体吸収性の膨潤
層を設けて構成した被記録材の再生装置に適用した例に
ついてのみ説明したが、熱可塑性の被記録材上に付着し
た像形成物質を除去しやすくするため、あるいは、像形
成物質を除去した後の被記録材を加熱して再利用しやす
い状態に仕上げるために上記被記録材の可塑化温度以上
に該被記録材を加熱する加熱手段と、該被記録材を搬送
する搬送手段とを備えた被記録材の再生装置であれば、
上記構成の被記録材以外の被記録材の再生装置にも本発
明の適用は可能である。
【0048】また、上記実施形態においては、本発明
を、被記録材の再生装置の仕上げ手段としての仕上げ装
置に適用した例について説明したが、液体が付与された
熱可塑性のシート材を該シート材の可塑化温度以上に加
熱して乾燥・仕上げを行うシート材の仕上げ装置であれ
ば、被記録材の再生装置の仕上げ手段として用いられる
以外の仕上げ装置にも本発明の適用は可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、再生さ
れた被記録材にカールが生じることなく、かつ、誤って
折れや曲げなどがつけられた被記録材を平坦な状態に復
元することが可能であり、これによって被記録材の再利
用性を向上することができるという優れた効果がある。
【0050】特に、請求項4の発明によれば、大きな変
形が生じている被記録材でも、平面形状に復元すると共
に再利用可能な状態にすることが可能となるという優れ
た効果がある。
【0051】また、請求項5の発明によれば、乾燥・仕
上げ後のシート材にカールが生じることなく、かつ、誤
って折れや曲げなどがつけられたシート材を平坦な状態
に復元して良好な仕上がりを得ることができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る被記録材の再生装置の概略構成
を示す正面図。
【図2】(a)〜(c)は同再生装置における画像除去
促進液の吸収過程を示した説明図。(d)は従来例に係
る再生装置における画像除去促進液の吸収過程を示した
説明図。
【図3】被記録材の再生装置の他の一例を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1 像保持体(OHPシート) 11 画像除去促進液 12 液付与ローラ 13 液容器 14 押さえローラ 15 スクイズローラ 22 ヒータ 21 加熱ドラム 23 入口ローラ 24 分離ローラ 25 テンションローラ 26 バックアップローラ 27 加圧ローラ 28 剥離部材 31 クリーニング部材 32 容器 33 像形成物質 42,43 排シートローラ 44 排シートガイド板 71 上ガイド板 72 下ガイド板 101 基体 102,103 膨潤層 104 画像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性の被記録材の可塑化温度以上に該
    被記録材を加熱する加熱工程を含む所定の工程を有し、
    該被記録材を再利用可能な状態に再生する被記録材の再
    生方法において、 上記被記録材の可塑化温度以上に加熱された該被記録材
    の温度が該可塑化温度未満になるまで該被記録材を曲率
    を持たない平面形状に保つことを特徴とする被記録材の
    再生方法。
  2. 【請求項2】熱可塑性の被記録材の可塑化温度以上に該
    被記録材を加熱する加熱工程を含む所定の工程を実行す
    ることによって、該被記録材を再利用可能な状態に再生
    する被記録材の再生装置において、 上記被記録材の可塑化温度以上に加熱された該被記録材
    の温度が該可塑化温度未満になるまで該被記録材を曲率
    を持たない平面形状に保つように該被記録材の搬送路を
    構成したことを特徴とする被記録材の再生装置。
  3. 【請求項3】請求項2の被記録材の再生装置において、 上記加熱工程を実行する手段が、像形成物質を除去した
    後の被記録材を加熱して再利用しやすい状態に仕上げる
    仕上げ手段であることを特徴とする被記録材の再生装
    置。
  4. 【請求項4】被記録材に搬送不良を起こすおそれのある
    処理手段での所定の処理を行う請求項2又は3の被記録
    材の再生装置において、 上記処理手段での所定の処理を受ける箇所で、該所定の
    処理を施してから加熱手段による加熱処理を受ける箇所
    に搬送する第1の搬送路と、該処理手段での所定の処理
    を受ける箇所を通過させることなく加熱手段による加熱
    処理を受ける箇所に搬送する第2の搬送路とを形成した
    ことを特徴とする被記録材の再生装置。
  5. 【請求項5】液体が付与された熱可塑性のシート材を該
    シート材の可塑化温度以上に加熱して乾燥・仕上げを行
    うシート材の仕上げ装置において、 上記被記録材の可塑化温度以上に加熱された該被記録材
    の温度が該可塑化温度未満になるまで該被記録材を曲率
    を持たない平面形状に保つように該被記録材の搬送路を
    構成したことを特徴とするシート材の仕上げ装置。
JP15808497A 1997-05-30 1997-05-30 被記録材の再生方法、装置、及び、シート材の仕上げ装置 Withdrawn JPH10333512A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012515937A (ja) * 2009-01-19 2012-07-12 エイブリィ デニソン コーポレーション 再使用可能な印刷メディアとこれを採用する装置および方法
US9682540B2 (en) 2009-02-25 2017-06-20 Avery Dennison Corporation Method for making multi-layer print media by extrusion coating

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012515937A (ja) * 2009-01-19 2012-07-12 エイブリィ デニソン コーポレーション 再使用可能な印刷メディアとこれを採用する装置および方法
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