JP3524354B2 - 画像形成物質除去装置 - Google Patents

画像形成物質除去装置

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JP3524354B2 JP32538697A JP32538697A JP3524354B2 JP 3524354 B2 JP3524354 B2 JP 3524354B2 JP 32538697 A JP32538697 A JP 32538697A JP 32538697 A JP32538697 A JP 32538697A JP 3524354 B2 JP3524354 B2 JP 3524354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、印刷機等の画像形成装置によって、もし
くは、筆記具、印具等を用いた人的な手段によって画像
が形成された被記録材から画像を形成する画像形成物質
を除去して該被記録材を再生する画像形成物質除去装置
に係り、詳しくは、画像形成物質除去後の該被記録材の
品質低下を軽減する画像形成物質除去装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法、熱転写法、ホットメ
ルト・インクを用いるインクジェット法や印刷法等のよ
うな画像形成方法を用いたプリンタや複写機、印刷機が
普及し、紙が大量に使用されている。ところが、画像が
形成される被記録材として一般に用いられる紙は木材よ
り得られるパルプを原料とするため、紙を大量に消費す
ることは、森林の伐採、地球環境の悪化につながること
になり、近年、社会問題となってきつつある。更に、こ
れらの画像形成方法により画像が形成された被記録材が
大量に廃棄されて、ごみの処分が困難となるという問題
も生じている。
【0003】また、オーバーヘッド・プロジェクター
(OHP)用の被記録材である透明シートは、通常、ポ
リエステル・フィルム、アセテート・フィルム等のプラ
スチック・フィルムがべース材料として用いられる。フ
ィルムの原材料は石油等の化石材料から合成されたり、
紙と同様に木材から製造されたりするものであり、オー
バーヘッド・プロジェクター(OHP)用の被記録材で
ある透明シートを大量に使用することは、石油資源の保
護、地球環境の保全の観点から好ましくない。また、O
HPシートの場合には、シュレッダーで処理するとシュ
レッダーの刃の摩耗が著しい、紙等の被記録材とOHP
シートとが混合するために処理された被記録材の再利用
が不可能になるという問題が生じる。このため、従来
は、OHPシートをそのまま廃棄する場合が多く、OH
Pシートに形成された画像情報の機密保持の点でも問題
があった。
【0004】これらの不具合を解決するための手段とし
て、被記録材に付着している画像形成物質を除去するこ
とにより該被記録材の再利用を可能にする画像形成物質
除去装置が広く実用化されている。なかでも、被記録材
に画像除去促進液を含浸させ又は塗布する液供給装置
と、画像形成物質に対して該被記録材の表面と画像形成
物質との付着力より大きい付着力を発揮し得るベルト状
剥離部材と、画像形成物質を付着させた該被記録材の表
面を加熱しながら該ベルト状剥離部材と圧接・分離させ
ることにより、該被記録材から画像形成物質を剥離する
剥離装置と、該剥離装置を経由された該被記録材を排出
搬送する排出搬送装置とを備える画像形成物質除去装置
が広く普及されている。
【0005】しかしながら、この種の画像形成物質除去
装置においては、基材の表面に樹脂等からなる被覆層を
有する合成紙やOHPシートを再生する場合には、それ
らの表面に搬送部材との接触跡や搬送路とのこすれ跡を
発生させることにより、品質を低下させてしまうという
問題がある(以下、該接触跡及び該こすれ跡を、こすれ
跡等と称する)。特に、OHPシート等の透明な被記録
材に上記こすれ跡等が生ずると、投影機で投影されたと
きに、投影画像に該こすれ跡等が影となって現れるの
で、実使用に耐えなくなるという不具合が生ずる。な
お、複数の被記録材を連続して処理した場合に、上記こ
すれ跡等を発生させ易い。
【0006】また、上記剥離装置を経由された被記録材
を加圧しながら裏返す裏返し装置を備える画像形成物質
除去装置においては、該被記録材に反り(以下、カール
と称する)を発生させることにより、その品質を低下さ
せてしまうという問題がある。被記録材のカールは、画
像形成物質除去装置の排紙トレイ上で該被記録材のスタ
ック不良を発生させる他、画像形成装置で再利用する際
に該画像形成装置内で該被記録材のジャムを発生させる
という不具合を引き起こす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記こすれ
跡等が生ずる原因について、本発明者が鋭意な研究を行
った結果、次のような現象によるものと判明した。即
ち、液体としての画像除去促進液を含浸又は塗布された
被記録材は、上記剥離装置内で加熱されることによって
水蒸気を発生する。この被記録材は、上記剥離装置から
排出された後も、余熱によって水蒸気を発生させながら
搬送されるので、上記剥離装置よりも被記録材の搬送方
向下流側の経路には水蒸気が滞留する(以下、該経路を
下流側搬送経路と称する)。滞留した水蒸気は、放置さ
れると温度の低下に伴って上記下流側搬送経路内の各部
材上に結露して水滴となる。更に、上記下流側搬送経路
の各部材は、被記録材と直接接触することによっても、
水滴を付与される。そして、このようにして上記下流側
搬送経路内の各部材上に付着した水滴は、該各部材上を
搬送される被記録材と接触することにより、該被記録材
上に再転移して上記こすれ跡等となる。
【0008】また、上記カールが生ずる原因について、
本発明者が鋭意な研究を行った結果、次のような現象に
よるものと判明した。即ち、上記剥離装置内で加熱され
た被記録材は、温度を高められることにより、変形し易
い状態になる。そして、変形し易い状態になった被記録
材は、上記裏返し装置を通過されるときに圧力を付与さ
れて容易に変形し、カールしてしまう。
【0009】そこで、本発明は、上記の問題点及び上記
原因に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、再生した被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減
できる画像形成物質除去装置を提供することである。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被記録材に画像除去促進液を含
浸させ又は塗布する液供給装置と、所定の経路に沿って
移動するように駆動され、画像形成物質に対して該被記
録材の表面と画像形成物質との付着力より大きい付着力
を発揮し得るベルト状剥離部材と、画像形成物質を付着
させた該被記録材の表面を加熱しながら該ベルト状剥離
部材と圧接・分離させることにより、該被記録材から画
像形成物質を剥離する剥離装置と、該被記録材と分離さ
れた後の該ベルト状剥離部材に送風することにより、該
ベルト状剥離部材を冷却する送風装置と、該剥離装置を
経由された該被記録材を排出路に沿って搬送する排出搬
送装置とを備える画像形成物質除去装置であって、該送
風装置によって該ベルト状剥離部材に送られた風の一部
もしくは全部を、該排出路に導くことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項1の発明においては、上記送風装置
によって上記ベルト状剥離部材に送られた風の一部もし
くは全部を上記排出路に導くことにより、該排出路内に
滞留する水蒸気を気体として画像形成物質除去装置の外
部に強制的に排出する。このため、上記排出路内の各部
材への上記水蒸気の結露を軽減する。更に、被記録材か
ら上記排出路内の各部材及び上記排出搬送装置内の各部
材に直接付与された水滴の蒸発を助長させる。これらの
結果、上記排出路内の各部材に発生する水滴の量を軽減
する。また、上記送風装置によって上記ベルト状剥離部
材に送られた風の一部もしくは全部を、上記排出路に導
くことにより、新たな送風装置を設けることなく該排出
路内の各部材に発生する水滴の量を軽減する。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の画像形成物
質除去装置であって、上記排出路が、曲がりのない直線
的な排出路であることを特徴とするものである。
【0014】請求項2の発明においては、上記送風装置
によって上記ベルト状剥離部材に送られた風の一部もし
くは全部を、上記排出路に導くことにより、該排出路内
の各部材に発生する水滴の量を軽減する。また、上記送
風装置によって上記ベルト状剥離部材に送られた風の一
部もしくは全部を、上記排出路に導くことにより、新た
な送風装置を設けることなく該排出路内の各部材に発生
する水滴の量を軽減する。また、上記剥離装置内で加熱
した被記録材を曲がりのない直線的な排出路に沿って搬
送するので、該被記録材の変形を軽減する。
【0015】
【0016】
【0017】請求項の発明は、被記録材に画像除去促
進液を含浸させ又は塗布する液供給装置と、所定の経路
に沿って移動するように駆動され、画像形成物質に対し
て該被記録材の表面と画像形成物質との付着力より大き
い付着力を発揮し得るベルト状剥離部材と、画像形成物
質を付着させた該被記録材の表面を加熱しながら該ベル
ト状剥離部材と圧接・分離させることにより、該被記録
材から画像形成物質を剥離する剥離装置と、該被記録材
と分離された後の該ベルト状剥離部材に送風することに
より、該ベルト状剥離部材を冷却する送風装置と、該剥
離装置を経由された該被記録材を加圧しながら裏返す裏
返し装置と、該裏返し装置を経由された該被記録材を排
出搬送する排出搬送装置とを備える画像形成物質除去装
置において、該送風装置によって該ベルト状剥離部材に
送られた風の一部もしくは全部を該直線搬送路及び該排
出搬送装置に導かせ、且つ、該剥離装置と該裏返し装置
との間に直線的に配置した直線搬送路を設けたことを特
徴とするものである。
【0018】請求項の発明においては、上記送風装置
によって上記ベルト状剥離部材に送られた風の一部もし
くは全部を、上記直線搬送路及び上記排出搬送装置に導
くことにより、該直線搬送路内の各部材、該直線搬送路
よりも被記録材の搬送方向下流側に位置する上記裏返し
装置内の各部材、及び、該排出搬送装置内の各部材に発
生する水滴の量を軽減する。また、上記剥離装置に加熱
された被記録材は、上記直線搬送路内で搬送される間に
送風によって強制的に冷却される。また、上記送風装置
によって上記ベルト状剥離部材に送られた風の一部もし
くは全部を、上記直線搬送路及び上記排出搬送装置に導
くことにより、新たな送風装置を設けることなく該直線
搬送路内の各部材、上記裏返し装置内の各部材、及び、
該排出搬送装置内の各部材に発生する水滴の量を軽減す
る。また、上記直線搬送路に送風することにより、被記
録材を短時間で冷却する
【0019】
【発明の実施の形態】まず、画像形成物質除去装置に請
求項1及び2の構成を適用した第1実施形態について説
明する。図1は、本第1実施形態に係る画像形成物質除
去装置の概略構成図である。図1において、画像形成装
置などにより画像形成物質43が付着され、且つ、不要
とされた被記録材であるOHPシート1は、手動によっ
て画像形成面を下にされて搬送ローラ対2の挾持部へ導
入される。搬送ローラ対2は図示しない駆動装置により
駆動され、OHPシート1を給液部10へ送り出す。
【0020】OHPシート1が搬送されてくる給液部1
0は、内部に水、界面活性剤等からなる画像除去促進液
15を貯蔵するための給液皿14、液供給ローラ13、
液塗布ローラ12、押さえローラ11等から構成されて
いる。液塗布ローラ12は、図示しない駆動によって搬
送ローラ2の線速と等しくなるようにOHPシート1の
搬送と同方向に回転される。液供給ローラ13は、図1
に示すようにその一部が画像除去促進液15に浸債する
ように配置されている。この液供給ローラ13は、画像
除去促進液15に浸漬していない部分が液塗布ローラ1
2と摺接することにより、回転しながら液塗布ローラ1
2に画像除去促進液15を供給する。液塗布ローラ12
はOHPシート1と接触することにより、画像除去促進
液15をOHPシート1に付与する。
【0021】図1に示す剥離ベルト22は、耐熱、耐摩
耗、耐薬品性で、且つ、画像形成物質43との接着性に
富む合成樹脂を薄くエンドレスベルト状に形成されてい
る。上記画像除去促進液15が塗布されたOHPシート
1の画像形成面と剥離ベルト22とを重ね合わせた状態
で、OHPシート1の加熱及びOHPシート1と剥離ベ
ルト22との加圧を行う剥離装置20は、ハロゲン・ラ
ンプなどのヒータ29を内蔵した金属製の加熱ドラム2
1、表面にシリコーンゴム等の弾性部材の被覆を設けた
金属製の加圧ローラ28、支持ローラ24、加熱ドラム
21及び剥離ベルト22に駆動を伝える駆動ローラ2
3、テンションローラ25、クリーニング用のバックア
ップローラ27、並びに、ローラ23、24、25、2
7、28を内接するように設けられた上述の剥離ベルト
22等から構成されている。
【0022】上記加熱ドラム21は、回転する駆動ロー
ラ23と摺擦することによって矢印方向に回転駆動され
る。加圧ローラ28と加熱ドラム21との間には、バ
ネ、油圧などの付勢手段(不図示)により圧力が加えら
れ、ローラ〜ドラム間にはニップが形成される。また、
テンションローラ25は、テンションスプリング26に
より、エンドレスベルト状の剥離ベルト22にテンショ
ン印加させるように構成されている。
【0023】上記給液部10により画像形成面に画像除
去促進液15が塗布されたOHPシート1は、支持ロー
ラ24近傍において、加熱ドラム21と剥離ベルト22
との間に挿入され、OHPシート1の画像形成面と剥離
ベルト22とが重ね合わされる。表面に画像除去促進液
15を有するOHPシート1は、支持ローラ24から駆
動ローラ23に至るまでのパスにおいて、加熱ドラム2
1により約100℃に加熱される。この加熱により、O
HPシート上の画像形成物質43は軟化され、剥離ベル
ト22に対する付着力が、OHPシート1に対する付着
力よりも大きくなる。そして、軟化された画像形成物質
43と剥離ベルト22とが加圧ローラ28に加圧される
ことで、両者の付着が助長される。
【0024】なお、加熱ドラム21内のヒータ29は図
示しない制御回路によってオン・オフされることによっ
て、加熱ドラム21の表面温度を調節するとともに、O
HPシート1上に付着している画像形成物質43を軟化
点以上の温度に上昇させる。
【0025】上記剥離装置20において加熱及び加圧さ
れたOHPシート1が、駆動ローラ23の近傍の分離爪
30で剥離ベルト22から分離される際、軟化した画像
形成物質43はOHPシート1との付着面が剥離され
て、剥離ベルト22上に転移される。
【0026】軟化されてた画像形成物質43を付着させ
た剥離ベルト22は、該画像形成物質43とともに、剥
離装置20の上方に設けられた送風装置としてのクロス
フローファン60からの送風によって約40℃に冷却さ
れる。そして、約40℃に冷却された画像形成物質43
は、クリーニング装置40によって剥離ベルト22から
除去されて回収容器42へ回収される。
【0027】クリーニング装置40は、剥離ベルト22
の表面に当接するスパイラル状のエッジを外周部に有す
るローラ状のクリーニングローラ41を備えており、剥
離ベルト22を介してバックアップローラ27を該クリ
ーニングローラに圧接させている。このバックアップロ
ーラ27の表面部は、弾性体で構成され、クリーニング
ローラ41との圧接により、ニップを形成している。そ
して、クリーニングローラ41のエッジを所定の圧力で
剥離ベルト22に付着している画像形成物質43に摺接
させることで、該画像形成物質43を剥離ベルト22か
ら掻き取らせる。上述のように、クリーニングローラ4
1に掻き取られた画像形成物質43は、回収容器42へ
回収される。 (以下、余白)
【0028】クロスフローファン60によって排出され
る風は、偏向板62によって偏向されることで、剥離ベ
ルト22の表面を図1の矢印Dの方向に移動しながら該
表面を冷却する。更に、剥離ベルト22の表面を移動し
終わった風は、掩蓋板61と接触したり、排紙ローラ対
54と接触したりすることによって再度偏向され、上ガ
イド板52に設けられた多数の細穴を通過した後、排出
路としての下ガイド板51に設けられた多数の細穴を通
過して画像形成物質除去装置の外部に出る。なお、上ガ
イド板52及び下ガイド板51に設けられた細穴は、O
HPシート1の搬送を妨げないように形状に工夫を施さ
れている。
【0029】剥離処理を施されたOHPシート1は、加
熱ドラム21によって、加熱された画像除去促進液15
の水分を水蒸気として発生させながら、下ガイド板51
上に搬送される。更に、下ガイド板51上に搬送された
OHPシート1は、排紙ローラ対54によって画像形成
物質除去装置外部の排紙トレイ55上へ排出される。こ
の際、OHPシート1は微量の画像除去促進液15を排
紙ローラ対54に付着させる。
【0030】OHPシートから発生した水蒸気は、上ガ
イド板52の細穴を通過してくる風とともに、下ガイド
板51の細穴を通過して画像形成物質除去装置の外部に
排出される。このため、上ガイド板52、下ガイド板5
1及び排紙ローラ対54への上記水蒸気の結露を軽減す
る。さらに、OHPシート1によって排紙ローラ対54
上に直接付着された微量の画像除去促進液15は、クロ
スフローファン60からの送風によって蒸発を助長され
る。これらの結果、上ガイド板52、下ガイド板51及
び排紙ローラ対54に発生する水滴の量を軽減する。ま
た、クロスフローファン60によって剥離ベルト22に
送られた風を、上ガイド板52、下ガイド板51及び排
紙ローラ対54に導くことにより、新たな送風装置を設
けることなく上ガイド板52、下ガイド板51及び排紙
ローラ対54に発生する水滴の量を軽減する。また、剥
離装置20内で加熱したOHPシート1を曲がりのない
直線的な下ガイド板51に沿って搬送するので、OHP
シート1の変形を軽減する。
【0031】以上、本第1実施形態の画像形成物質除去
装置によれば、上ガイド板52、下ガイド板51及び排
紙ローラ対54に発生する水滴の量を軽減するので、再
生処理されたOHPシート1に発生する上記こすれ跡等
を軽減することができる。また、新たな送風装置を設け
ることなく上ガイド板52、下ガイド板51及び排紙ロ
ーラ対54に発生する水滴の量を軽減するので、低コス
トで、再生処理されたOHPシート1に発生する上記こ
すれ跡等を軽減することができる。また、OHPシート
1の変形を軽減するので、再生処理されたOHPシート
1に発生する上記カールを軽減することができる。
【0032】次に、本発明を適用した画像形成物質除去
装置第2実施形態について説明する。図2は、本第2
実施形態に係る画像形成物質除去装置の概略構成図であ
る。なお、本第2実施形態の画像形成物質除去装置にお
ける、OHPシート1の搬送ローラ対54から分離爪3
0に至るまでのパスの機構については、第1実施形態の
画像形成物質除去装置と全く同様であるので、その説明
を省略する。
【0033】クロスフローファン60によって排出され
る風は、偏向板62によって偏向されることで、剥離ベ
ルト22の表面を図2の矢印Cの方向に移動しながら該
表面を冷却する。更に、剥離ベルト22の表面を移動し
終わった風は、ファン支持板63及び排紙トレイ支持板
64と接触したり、裏返しローラ53と接触したりする
ことによって再度偏向され、一部は、上ガイド板52に
設けられた多数の細穴を通過した後、直線搬送路として
の下ガイド板51aに設けられた多数の細穴を通過して
画像形成物質除去装置の外部に至り、また、残りは、排
紙ローラ対54に接触した後、裏返しガイド板51bに
設けられた多数の細穴を通過して画像形成物質除去装置
の外部に至る。なお、上ガイド板52、下ガイド板51
a及び裏返しガイド板51bに設けられた細穴は、OH
Pシート1の搬送を妨げないように形状に工夫を施され
ている。
【0034】剥離処理を施されたOHPシート1は、加
熱ドラム21によって、加熱された画像除去促進液15
の水分を水蒸気として蒸発させながら、下ガイド板51
上に搬送される。更に、下ガイド板51上に搬送された
OHPシート1は、クロスフローファン60から送られ
る風によって強制冷却されながら裏返し装置57に向け
て搬送される。この際、OHPシート1は、送風によっ
て強制的に冷却されることにより、裏返しローラ53を
有する裏返し装置57から加圧されても反りを生じさせ
ない温度に低下される。このため、裏返し装置57に搬
送されたOHPシート1は、裏返しローラ53によって
加圧されながらシート面を裏返されても、上記カールを
生じさせない。そして、裏返し装置57によってシート
面を裏返されたOHPシート1は、排紙ローラ対54に
よって画像形成物質除去装置外部の排紙トレイ55上へ
排出される。なお、OHPシート1は排出搬送される際
に、微量の画像除去促進液15を裏返しローラ53及び
排紙ローラ対54に付着させる。
【0035】OHPシート1から発生した水蒸気は、上
ガイド板52の細穴を通過してくる風とともに、下ガイ
ド板51の細穴を通過して画像形成物質除去装置の外部
に排出される。このため、上ガイド板52、下ガイド板
51a、裏返しガイド板51b、裏返しローラ53及び
排紙ローラ対54への上記水蒸気の結露を軽減する。さ
らに、OHPシート1によって裏返しローラ53及び排
紙ローラ対54上に直接付着された微量の画像除去促進
液15は、クロスフローファン60からの送風によって
蒸発を助長される。これらの結果、上ガイド板52、下
ガイド板51a、裏返しガイド板51b、裏返しローラ
53及び排紙ローラ対54に発生する水滴の量を軽減す
る。また、クロスフローファン60によって剥離ベルト
22に送られた風を、上ガイド板52、下ガイド板51
a、裏返しガイド板51b、裏返しローラ53及び排紙
ローラ対54に導くことにより、新たな送風装置を設け
ることなく上ガイド板52、下ガイド板51a、裏返し
ガイド板51b、裏返しローラ53及び排紙ローラ対5
4に発生する水滴の量を軽減する。
【0036】このように、クロスフローファン60によ
って送られた風を上ガイド板52、下ガイド板51a、
裏返しガイド板51b、裏返しローラ53及び排紙ロー
ラ対54に導くことにより、新たな送風装置を設けるこ
となく上ガイド板52、下ガイド板51a、裏返しガイ
ド板51b、裏返しローラ53及び排紙ローラ対54に
発生する水滴の量を軽減するとともに、OHPシート1
を反りの発生しない温度まで冷却する。また、上ガイド
板52及び下ガイド板51aに風を導くことにより、短
時間でOHPシート1を冷却するので、直線搬送路とし
ての上ガイド板52及び下ガイド板51a長さを短くし
ても、OHPシート1に反りを発生させない。
【0037】以上、本第2実施形態の画像形成物質除去
装置によれば、上ガイド板52、下ガイド板51a、裏
返しガイド板51b、裏返しローラ53及び排紙ローラ
対54に発生する水滴の量を軽減するので、再生処理さ
れたOHPシート1に発生する上記こすれ跡等を軽減す
ることができる。また、OHPシート1を反りの発生し
ない温度まで冷却するので、再生処理された該OHPシ
ート1に発生する上記カールを防止することができる。
また、新たな送風装置を設けないので、低コストで、再
生処理されたOHPシート1に発生する上記こすれ跡等
を軽減し、且つ、OHPシート1に発生する上記カール
を防止することができる。また、上ガイド板52及び下
ガイド板51aの長さを短くできるので、画像形成物質
除去装置を小型化することができる。
【0038】なお、OHPシート1を変形させない温度
に放熱させるためには、下ガイド板51a及び上ガイド
板52(直線搬送路)の長さを充分に確保する必要があ
る。この直線搬送路の具体的長さは、画像形成物質除去
装置内における通紙スピードや加熱温度等によって異な
るが、一例として、線速30[mm/s]の条件下で
は、長さとして100〜150[mm]以上が良好であ
った。被記録材の搬送方向長さの半分以上が良いと考え
られる。
【0039】また、本発明に係る実施形態の画像形成物
質除去装置の処理対象となる被記録材は、上記OHPシ
ートに限られるものではなく、普通紙、基材表面に樹脂
等の被覆層を有する合成紙などの被記録材を含む。
【0040】また、本第1及び第2実施例の画像形成物
質除去装置においては、該画像形成物質除去装置に同一
のOHPシートを2回処理させることで、該OHPシー
トの両面からの画像形成物質の除去を行うことができ
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記排出路内
の各部材に発生する水滴の量を軽減するので、再生処理
された該被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減する
ことができるという優れた効果がある。また、新たな送
風装置を設けることなく上記排出路内の各部材に発生す
る水滴の量を軽減するので、低コストで、再生処理され
た該被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減すること
ができるという優れた効果がある。
【0042】請求項2の発明によれば、上記排出路内の
各部材に発生する水滴の量を軽減するので、再生処理さ
れた該被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減するこ
とができるという優れた効果がある。また、新たな送風
装置を設けることなく上記排出路内の各部材に発生する
水滴の量を軽減するので、低コストで、再生処理された
該被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減することが
できるという優れた効果がある。また、被記録材の変形
を軽減するので、再生処理された該被記録材に発生する
上記カールを軽減することができるという優れた効果が
ある。
【0043】
【0044】請求項の発明によれば、上記直線搬送路
内の各部材、上記裏返し装置内の各部材、及び、上記排
出搬送装置内の各部材に発生する水滴の量を軽減するの
で、再生処理された該被記録材に発生する上記こすれ跡
等を軽減することができるという優れた効果がある。ま
た、新たな送風装置を設けないので、低コストで、再生
処理された該被記録材に発生する上記こすれ跡等を軽減
し、且つ、該被記録材に発生する上記カールを防止する
ことができるという優れた効果がある。また、上記直線
搬送路で被記録材を短時間で冷却することができるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成物質除去
装置の概略構成図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る画像形成物質除去
装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 OHPシート 2 搬送ローラ対 10 給液部 11 押さえローラ 12 液塗布ローラ 13 液供給ローラ 14 給液皿 15 画像除去促進液 20 剥離装置 21 加圧ドラム 22 剥離ベルト 23 駆動ローラ 24 支持ローラ 25 テンションローラ 26 テンションスプリング 27 バックアップローラ 28 加圧ローラ 29 ヒータ 30 分離爪 40 クリーニング部 41 クリーニングローラ 42 回収容器 43 画像形成物質 50 排出搬送装置 51 下ガイド板 51a 下ガイド板 51b 裏返しガイド板 52 上ガイド板 53 裏返しローラ 54 排紙ローラ対 55 排紙トレイ 57 裏返し装置 60 クロスフローファン 61 掩蓋板 62 偏向板 63 ファン支持板 64 排紙トレイ支持板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被記録材に画像除去促進液を含浸させ又は
    塗布する液供給装置と、所定の経路に沿って移動するよ
    うに駆動され、画像形成物質に対して該被記録材の表面
    と画像形成物質との付着力より大きい付着力を発揮し得
    るベルト状剥離部材と、画像形成物質を付着させた該被
    記録材の表面を加熱しながら該ベルト状剥離部材と圧接
    ・分離させることにより、該被記録材から画像形成物質
    を剥離する剥離装置と、該被記録材と分離された後の該
    ベルト状剥離部材に送風することにより、該ベルト状剥
    離部材を冷却する送風装置と、該剥離装置を経由された
    該被記録材を排出路に沿って搬送する排出搬送装置とを
    備える画像形成物質除去装置であって、 該送風装置によって該ベルト状剥離部材に送られた風の
    一部もしくは全部を、該排出路に導くことを特徴とする
    画像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成物質除去装置であっ
    て、 上記排出路が、曲がりのない直線的な排出路であること
    を特徴とする画像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】被記録材に画像除去促進液を含浸させ又は
    塗布する液供給装置と、所定の経路に沿って移動するよ
    うに駆動され、画像形成物質に対して該被記録材の表面
    と画像形成物質との付着力より大きい付着力を発揮し得
    るベルト状剥離部材と、画像形成物質を付着させた該被
    記録材の表面を加熱しながら該ベルト状剥離部材と圧接
    ・分離させることにより、該被記録材から画像形成物質
    を剥離する剥離装置と、該被記録材と分離された後の該
    ベルト状剥離部材に送風することにより、該ベルト状剥
    離部材を冷却する送風装置と、該剥離装置を経由された
    該被記録材を加圧しながら裏返す裏返し装置と、該裏返
    し装置を経由された該被記録材を排出搬送する排出搬送
    装置とを備える画像形成物質除去装置において、 該送風装置によって該ベルト状剥離部材に送られた風の
    一部もしくは全部を該直線搬送路及び該排出搬送装置に
    導かせ、且つ、該剥離装置と該裏返し装置との間に直線
    的に配置した直線搬送路を設けたことを特徴とする画像
    形成物質除去装置。
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