JPH113010A - 像保持体の再生装置 - Google Patents

像保持体の再生装置

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JPH113010A
JPH113010A JP9279700A JP27970097A JPH113010A JP H113010 A JPH113010 A JP H113010A JP 9279700 A JP9279700 A JP 9279700A JP 27970097 A JP27970097 A JP 27970097A JP H113010 A JPH113010 A JP H113010A
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健 飯島
Masaaki Yamada
山田  正明
Yasufumi Nakazato
保史 中里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非液体吸収性の基体上に液体吸収性の膨潤層
が設けられた像保持体から像形成物質を効率的且つ確実
に除去できる像保持体の再生装置において、像保持体に
画像除去促進液を過不足なく付与する。 【解決手段】 非液体吸収性の基体上に液体吸収性の膨
潤層が設けられた像保持体1の画像形成面に、該膨潤層
で吸収しきれない量の画像除去促進液11を液付与部で
付与し、該画像形成面上の該液11をならして液膜を形
成し、該膨潤層若しくは該液膜を加熱し、該液膜を構成
する液11の少なくとも一部が該膨潤層上の像形成物質
と該膨潤層との界面に到達した後、加熱及び加圧により
該像形成物質と剥離部材28とを接着させ、該像形成物
質が接着している剥離部材28と像保持体1とを分離す
る像保持体の再生装置において、上記液付与部を、上記
像保持体1に対する上記液11の付与量が可変になるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非液体吸収性の基
体上に液体吸収性の膨潤層が設けられた像保持体から、
複写機、ファクシミリ、プリンター、印刷機等の画像形
成装置で形成された画像を構成する像形成物質を除去
し、該像保持体を画像形成可能な像保持体として再生す
る像保持体の再生装置に関するものである。また、本発
明に係る再生装置は、画像を自動的に消去可能な電子黒
板等の表示装置や再生装置を内蔵した画像形成装置にも
応用することができるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法、熱転写法、ホットメ
ルト・インクを用いるインクジェット法や印刷法等のよ
うな画像形成方法を用いたプリンターや複写機、印刷機
が普及し、紙が大量に使用されている。ところが、画像
が形成される像保持体として一般に用いられる紙は木材
より得られるパルプを原料とするため、紙を大量に消費
することは、森林の伐採、地球環境の悪化につながるこ
とになり、近年、社会問題となってきつつある。更に、
これらの画像形成方法により画像が形成された像保持体
が大量に廃棄されて、ごみの処分が困難となるという問
題も生じている。
【0003】また、オーバーヘッド・プロジェクター
(OHP)用の像保持体である透明シートは、通常、ポ
リエステル・フィルム、アセテート・フィルム等のプラ
スチック・フィルムがべース材料として用いられる。フ
ィルムの原材料は石油等の化石材料から合成されたり、
紙と同様に木材から製造されるものであり、オーバーヘ
ッド・プロジェクター(OHP)用の像保持体である透
明シートを大量に使用することは、石油資源の保護、地
球環境の保全の観点から好ましくない。また、OHPシ
ートの場合には、シュレッダーで処理するとシュレッダ
ーの刃の摩耗が著しい、紙等の像保持体とOHPシート
とが混合するために処理された像保持体の再利用が不可
能になるという問題が生じる。このため、従来は、OH
Pシートをそのまま廃棄する場合が多く、OHPシート
に形成された画像情報の機密保持の点でも問題があっ
た。
【0004】これらの問題に対処するため、不要になっ
た用紙やフィルムを回収し、一旦、パルプの状態まで離
解したり、再溶融したりして再利用する方法が従来より
行なわれている。しかしながら、この方法では、再生の
ためのエネルギー効率が悪く、再生された製品は、新し
い原料を用いるよりも割高になったり、質の悪いものに
なってしまうという欠点があった。
【0005】また、上記問題を解決するための方法とし
て、特開平4−300395号公報には、複写機で用い
られるトナーを溶解する溶剤を、コピー用紙に噴霧また
は塗布した後、クリーニング・ブレードなどにより紙の
上のトナーを除去する方法が開示されている。このよう
な像形成物質を溶解又は膨潤させて像保持体から像形成
物質を除去する方法は、他にも多数の提案が既になされ
ているが、通常用いられている像形成物質を溶解または
膨潤させるには、トルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ランなどの有機溶媒が必要である。これらの有機溶媒を
一般オフィスなど、特殊な換気装置溶剤回収装置を持た
ない作業場で使用することは好ましくない。
【0006】また、特開平1−297294号公報に
は、プラスチック、金属、液浸透性の悪い紙、あるいは
セラミックス等の非吸収性材料で形成された像保持体を
使用し、熱溶融性剥離体を加熱しながら像保持体上に重
ね、画像を像保持体から剥ぎ取る方法が開示されてい
る。特開平2−55195号公報には、表面シリコーン
シール剤をPETフィルムに張り付けて表面を離型処理
した像保持体が開示されている。特開平4−64472
号公報には、前記離型剤で処理された像保持体上の画像
を剥離する装置が開示されている。これらの従来例に示
されている方法および装置は、像保持体上の像形成物質
を除去するのに画像を剥離するための液体を使用しない
点で好ましい。しかし、この方法に用いられる像保持体
は、一般に像保持体として用いられている紙と、光沢
性、表面性、厚みなどの点で大きな差があり一般の使用
には違和感がある。また、高価な離型フィルムをラミネ
ートしているなど、コストも高くなるという欠点があっ
た。更に、離型性フィルムを表面に有しているために、
画像の定着性にも問題があり、衣服や手指の摩擦により
画像が脱落してしまったり、衣服や手指を汚してしまう
という問題があった。
【0007】上記像保持体の再利用時の定着性の問題や
安全性の問題を解決するために、特開平6−22260
4号公報及び特開平7−311523号公報には、液体
を吸収しない基体上に液体で膨潤する層を設けた像保持
体を用いる方法が開示されている。この像保持体を用い
ることにより、再生した像保持体上に形成された画像の
定着性を保ちながら、画像を構成する像形成物質を除去
する際には上記膨潤層を膨潤させる液体を像保持体に付
与することにより、画像と像保持体との接着力を弱めて
容易に画像を除去することができる。また、上記像保持
体の膨潤層を膨潤させる液体として、水を主体とする液
体を用いることができるので、上記像保持体を用いた方
法は、安全性の点でも優れている。更に、上記液体を吸
収しない基体上に液体で膨潤する層を設けた像保持体
は、その基体が液体を吸収しないため基体自体の劣化が
生じ難く、多数回の繰り返し使用が可能になり、比較的
少量の液体を付与するのみで像形成物質の除去が可能と
なるという利点も有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−222
604号公報及び特開平7−311523号公報に開示
されている像保持体から、画像を構成する像形成物質を
除去する方法として、像保持体の膨潤層を膨潤させる液
体に該像保持体を浸潰して揺動させたり、超音波を印加
したり、スポンジ、フェルトなどの柔らかい部材で擦っ
たりする方法が考えられる。これら方法では、像形成物
質の除去は容易であるが、像保持体を浸漬した液体が汚
れてしまうため、該液体から像形成物質を除去する除去
手段が必要となる。この除去手段としてフィルターを用
いることにより上記液体から像形成物質を除去すること
はできるが、比較的少量の像形成物質でフィルターが目
詰まりしてしまうことから、液体中で像形成物質を除去
する装置の実用化は困難であった。また、像形成物質に
は染料のような液体に溶解する成分を含有する場合が多
々あるが、該液体に有色成分が溶解してしまった場合、
該液体をフィルターのみで清浄にすることが困難である
という問題もあった。更に、液体中で像形成物質を除去
する装置では、像形成物質を除去するための操作に時間
を要し、高速な処理が困難であった。
【0009】上記特開平7−311523号公報で本出
願人が提案しているように、液体を吸収しない基体上に
液体で膨潤する層を設けた像保持体から像形成物質を除
去するのに、該像形成物質をその軟化点以上まで加熱し
て、剥離部材に転写する方法を採用すれば、上記液体中
で像形成物質を除去する方法での問題点を解決できると
考えられる。しかしながら、市販の種々の画像形成装置
で画像が形成されている像保持体は、画像を構成する像
形成物質そのものの物性やその付着状態が広範囲にわた
っているため、上記特開平7−311523号公報で提
案されている方法では、それらすべての像保持体に対し
て画像を構成する像形成物質を高速に除去することは困
難であった。更に、大きなベタ部のある画像が形成され
た像保持体から、該画像を構成する像形成物質を除去す
ることも難しいという問題もあった。
【0010】また、特開平8−44260号公報におい
て、本出願人は、液体が付与された像保持体の少なくと
も膨潤層を水分を透過しないシール部材で覆うことによ
り、像保持体の膨潤層からの水分蒸発が実質的に生じな
い状態を保ちながら、少なくとも像保持体の膨潤層を加
熱処理して像保持体から像形成物質を除去する再生方法
及び再生装置を提案した。この再生方法及び装置では、
像保持体の剛性の低下等を防止するために、像保持体へ
の液体の付与量を一定量以下に抑えることを好適な液付
与条件としていた。
【0011】本発明者らは、上記非液体吸収性の基体上
に膨潤層を設けた像保持体の場合には上記液体の付与に
よる不具合が発生しにくいことにより液体の付与条件の
制約が少ないという点、及び上記像保持体の膨潤層が比
較的薄く該膨潤層の液体の吸収量が少ない点に着目し、
像形成物質の除去処理について鋭意研究を行った。その
結果、上記特開平8−44260号公報で提案した装置
における液体の付与手段等を改良することにより、上記
膨潤層を有する像保持体に市販の種々の画像形成装置で
画像が形成されている場合でも、該像保持体から該画像
を構成する像形成物質を効率的且つ確実に除去できるこ
とを見い出した。
【0012】上記装置改良は次のように構成した点であ
る。すなわち、非液体吸収性の基体上に液体吸収性の膨
潤層が設けられた像保持体から、該像保持体に形成され
た画像を構成する像形成物質を除去し、該像保持体を画
像形成可能な像保持体として再生する像保持体の再生装
置において、上記画像が形成された像保持体の画像形成
面に、上記膨潤層で吸収しきれない量の液体を付与する
液付与部と、上記液体が付与された像保持体を挾持して
搬送し得るように配設され、該像保持体の画像形成面に
接する表面が像形成物質に接着し得る材料を用いて形成
された剥離部材で少なくとも一方を構成した1組の挾持
部材と、上記挾持部材で挾持された像保持体の膨潤層若
しくは該像保持体上の液膜を加熱するとともに、該像保
持体上の像形成物質を加熱する加熱部材と、上記挾持部
材による挾持搬送経路上の、上記液膜を構成する液体の
少なくとも一部が上記膨潤層上の像形成物質と該膨潤層
との界面に到達する位置で、上記剥離部材からなる上記
挾持部材と上記像保持体上の像形成物質とが接着する程
度に該挾持部材同士を加圧する加圧部材と、上記剥離部
材からなる上記挾持部材と上記像保持体とを分離する分
離部とを設けた点である。この再生装置では、像保持体
の画像形成面に液膜が形成され、像保持体の膨潤層若し
くは液膜が加熱されため、該膨潤層と像形成物質との界
面に液体が容易に到達して該界面の近傍の膨潤層を膨潤
させる。この膨潤により、像保持体と像形成物質との接
着力が容易に低下し、市販の種々の画像形成装置で画像
が形成された像保持体から該画像を構成する像形成物質
を効率的且つ確実に除去できる。
【0013】ところが、上記改良を行った再生装置にお
いて像保持体に対する液体の付与量が過剰となったり不
足したりすると、次のような不具合が生じるおそれがあ
ることがわかった。上記再生装置の像形成物質除去プロ
セスでは表面に液体が付与された像保持体が1組の挾持
部材で挾持されるため、像保持体上の過剰な液体が絞ら
れて該挾持部材で挾持され始める箇所に液溜まりや液だ
れが生じるおそれがあった。このような液溜まりや液だ
れが生じると、再生装置内部を汚してしまったり、再生
装置で再生する像保持体を汚してしまったりするおそれ
がある。例えば、複数の像保持体を連続して再生処理す
る場合、前方の像保持体の挾持により液溜まりが生じた
箇所を後方の像保持体が通過するため、該後方の像保持
体の先端近傍が不均一に濡れてしまう。この液溜まりで
生じた像保持体の濡れは、像保持体上の液体が乾燥した
ときに該液体中の固形分が像保持体に不均一に付着する
ことになる。
【0014】OHP用の像保持体のように通常は片面に
しか画像を形成しない透明な像保持体の再生をする場
合、上記液体の付与は像保持体の片面(画像形成面)に
のみ行えばよい。このように像保持体の片面にのみ液体
を付与する場合には、特に、上記液溜まりが生じた箇所
を像保持体が通過することにより像保持体の非画像形成
面にも液体が付着してしまいやすい。この非画像形成面
に付着した液体が乾燥すると、液濡れ部の先端における
液体中の固形分が凝集して付着してしまうため、透明な
像保持体ではその透明性が部分的に失われてしまうとい
う問題が発生する。また、液体の像形成物質に対する濡
れ性を高めて膨潤層の膨潤を促進させるために、像保持
体に付与する液体に界面活性剤を含有させる場合におい
ては、界面活性剤が像保持体に不均一に付着してしまう
と、多量の界面活性剤が残存して付着している部分は像
形成物質との接着力が低下し、定着不良が発生する。
【0015】なお、上記像保持体を上記挾持部材で挾持
する箇所において上記液溜まりや液だれが生じないよう
にするために、像保持体に付与する液体の量を少なくす
ることが考えられる。しかしながら、液付与部において
像保持体の画像形成面の全体にほぼ均一に液体を付与
し、その像保持体全体に対する液体の付与量を液溜まり
や液だれが生じない程度に設定して実験を行ったとこ
ろ、像保持体の先端近傍で液体の付着量が少な過ぎて膨
潤層が十分に膨潤せず、像形成物質の除去が困難になり
やすいことがわかった。
【0016】本発明は以上の背景のもとでなされたもの
であり、その目的は、非液体吸収性の基体上に液体吸収
性の膨潤層を設けた像保持体に形成した画像の種類にか
かわらず、該像保持体から画像を構成する像形成物質を
効率的且つ確実に除去できる像保持体の再生装置であっ
て、液付与部において像保持体に液体を過不足なく付与
することができる像保持体の再生装置を提供することで
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、非液体吸収性の基体上に液体吸
収性の膨潤層が設けられた像保持体から、該像保持体に
形成された画像を構成する像形成物質を除去し、該像保
持体を画像形成可能な像保持体として再生する像保持体
の再生装置であって、上記画像が形成された像保持体の
画像形成面に、上記膨潤層で吸収しきれない量の液体を
付与する液付与部と、上記液体が付与された像保持体を
挾持して搬送し得るように配設され、該像保持体の画像
形成面に接する表面が像形成物質に接着し得る材料を用
いて形成された剥離部材で少なくとも一方を構成した1
組の挾持部材と、上記挾持部材で挾持された像保持体の
膨潤層若しくは該像保持体上の液膜を加熱するととも
に、該像保持体上の像形成物質を加熱する加熱部材と、
上記挾持部材による挾持搬送経路上の、上記液膜を構成
する液体の少なくとも一部が上記膨潤層上の像形成物質
と該膨潤層との界面に到達する位置で、上記剥離部材か
らなる上記挾持部材と上記像保持体上の像形成物質とが
接着する程度に該挾持部材同士を加圧する加圧部材と、
上記剥離部材からなる上記挾持部材と上記像保持体とを
分離する分離部とを設けた像保持体の再生装置におい
て、上記液付与部を、上記像保持体に対する上記液体の
付与量が可変になるように構成したことを特徴とするも
のである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の像保持体の
再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付与部
の液付与位置に近づくにつれて、上記液体の付与量が減
少するように構成したことを特徴とするものである。
【0019】請求項3の発明は、請求項1の像保持体の
再生装置において、上記液付与部が、表面が移動可能な
液付与部材の該表面に上記液体を担持させ、上記像保持
体の表面と該液付与部材の表面との間に該液体を搬送し
て液溜まりを形成し、該像保持体を、該像保持体の画像
形成面が該液溜まりに接するように該液溜まりによる液
付与位置を通過させて該画像形成面に該液体を付与する
ものであり、上記液溜まりへの該液体の供給量を可変に
構成したことを特徴とするものである。
【0020】請求項4の発明は、請求項3の像保持体の
再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付与部
の液付与位置に近づくにつれて、上記液溜まりへの液体
の供給量を減少させるように構成したことを特徴とする
ものである。
【0021】請求項5の発明は、請求項3の像保持体の
再生装置において、上記液付与部材の表面速度を可変に
構成したことを特徴とするものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項5の像保持体の
再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付与部
の液付与位置に近づくにつれて、上記液付与部材の表面
速度を低下させるように構成したことを特徴とするもの
である。
【0023】請求項7の発明は、請求項3の像保持体の
再生装置において、上記液付与部材の表面に担持する液
体の液量を規制する規制部材を設け、該規制部材と該液
付与部材の表面との間隙又は接触圧を可変に構成したこ
とを特徴とするものである。
【0024】請求項8の発明は、請求項7の像保持体の
再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付与部
の液付与位置に近づくにつれて、上記間隙を低減、又
は、上記接触圧を増大させるように構成したことを特徴
とするものである。
【0025】請求項9の発明は、請求項3の像保持体の
再生装置において、上記液付与部材の表面に接触して該
表面に担持された液体を吸収する吸収部材を設け、該吸
収部材と該液付与部材との接触面積を可変に構成したこ
とを特徴とするものである。
【0026】請求項10の発明は、請求項9の像保持体
の再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付与
部の液付与位置に近づくにつれて、該吸収部材と該液付
与部材との接触面積を増大させるように構成したことを
特徴とするものである。
【0027】請求項11の発明は、請求項1の像保持体
の再生装置において、上記液付与部が、表面が移動可能
な液付与部材の該表面に上記液体を担持させ、上記像保
持体の表面と該液付与部材の表面との間に該液体を搬送
して液溜まりを形成し、該像保持体を、該像保持体の画
像形成面が該液溜まりに接するように該液溜まりによる
液付与位置を通過させて該画像形成面に該液体を付与す
るものであり、上記像保持体の先端が上記液付与部材と
の最接近部に進入するまでの該液付与部材の表面速度を
それ以降の表面速度よりも大きく設定したことを特徴と
するものである。
【0028】請求項12の発明は、請求項1の像保持体
の再生装置において、上記液付与部を、上記像保持体に
対して上記液体を吐出することにより該液体を該像保持
体に付与するように構成し、該液体の吐出量が可変であ
ることを特徴とするものである。
【0029】請求項13の発明は、請求項12の像保持
体の再生装置において、上記像保持体の後端が上記液付
与部の液付与位置に近づくにつれて、上記液体の吐出量
が減少するように構成したことを特徴とするものであ
る。 (以下、余白)
【0030】請求項1の像保持体の再生装置において
は、液付与部で、非液体吸収性の基体上に液体吸収性の
膨潤層を設けた像保持体の画像形成面に、該膨潤層で吸
収しきれない量の液体を付与する。この液体が付与され
た像保持体を1組の挾持部材で挾持して搬送することに
より、像保持体の画像形成面上の液体をならして均一な
液膜を形成し、該液膜を構成する液体が該膨潤層に対し
て均一に浸透できるようにする。そして、上記挾持部材
で挾持された像保持体の膨潤層若しくは該像保持体上の
液膜を加熱部材で加熱することにより、該液膜を構成す
る液体を該膨潤層上の像形成物質との界面部に到達さ
せ、該界面部の膨潤層が膨潤して該像形成物質の接着力
を低下させる。そして、上記像保持体上の像形成物質を
加熱部材で加熱して軟化状態にするとともに、上記挾持
部材による挾持搬送経路上の、上記液膜を構成する液体
の少なくとも一部が上記膨潤層上の像形成物質と該膨潤
層との界面に到達する位置で、該像保持体を挾持した該
挾持部材同士を加圧部材で加圧することにより、該剥離
部材と軟化状態の像形成物質とを接着させる。この像形
成物質が接着している剥離部材と像保持体とを分離部で
分離することにより、該像保持体上の像形成物質が該像
保持体の表面から除去される。
【0031】そして、本再生装置では、液付与部におけ
る像保持体に対する液体の付与量を変化させることによ
り、液体が像保持体に過剰に付着したり、逆に像保持体
に付着する液体が不足したりしないようにする。
【0032】請求項2の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が液付与部の液付与位置に近づくに
つれて液体の付与量を減少させることにより、像保持体
の先端部への液付与量を多めに設定していた場合に像保
持体に付与されるトータルの液体の量が増加するのを抑
制することができる。
【0033】請求項3の像保持体の再生装置において
は、表面が移動可能な液付与部材の該表面に液体を担持
させ、該像保持体の表面と該液付与部材の表面との間に
該液体を搬送して液溜まりを形成し、該像保持体を、該
像保持体の画像形成面が該液溜まりに接するように該液
溜まりを通過させて該像保持体の画像形成面に該液体を
付与する。そして、上記液溜まりへの液体の供給量を変
化させることにより、該液溜まりの液量に応じて該液溜
まりによる像保持体への液体の付与量を変化させること
ができる。
【0034】請求項4の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が液付与部の液付与位置に近づくに
つれて、上記液溜まりへの液体の供給量を減少させるこ
とにより、像保持体の先端部への液付与量を多めに設定
していた場合に像保持体に付与されるトータルの液体の
量が増加するのを抑制することができる。
【0035】請求項5の像保持体の再生装置において
は、上記液付与部材の表面速度を変えることで上記液溜
まりへの液体の供給量を変化させることができる。具体
的には、該表面速度を増大させれば該供給量が増加し、
逆に該表面速度を低下させれば該供給量が減少する。
【0036】請求項6の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
くにつれて、上記液付与部材の表面速度を低下させるの
で、像保持体の後端が上記液付与位置に近づくにつれ
て、上記液溜まりへの液体の供給量が減少する。これに
より、像保持体の表面状態や湿度などに関わらず像保持
体の先端部への液付与量を多めに設定していた場合に像
保持体に付与されるトータルの液体の量が増加するのを
抑制することができる。
【0037】請求項7の像保持体の再生装置において
は、上記液付与部材の表面に担持する液体の液量を規制
する規制部材と上記液付与部材の表面との間隙又は接触
圧を変えることで該液溜まりへの該液体の供給量を変化
させることができる。具体的には、該間隙を増大又は該
接触圧を低減すれば該供給量が増加し、逆に該間隙を低
減又は該接触圧を増大させれば該供給量が減少する。
【0038】請求項8の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
くにつれて、上記間隙を漸次低減、又は、上記接触圧を
増大させるので、像保持体の後端が上記液付与位置に近
づくにつれて、上記液溜まりへの液体の供給量が減少す
る。これにより、像保持体の表面状態や湿度などに関わ
らず像保持体の先端部への液付与量を多めに設定してい
た場合に像保持体に付与されるトータルの液体の量が増
加するのを抑制することができる。
【0039】請求項9の像保持体の再生装置において
は、上記液付与部材の表面に接触して該表面の液体を吸
収する吸収部材と該液付与部材との接触面積を変えるこ
とで、上記液溜まりへの液体の供給量を変化させること
ができる。具体的には、該接触面積を低減させれば該供
給量が増加し、逆に該接触面積を増大させれば該供給量
が減少する。
【0040】請求項10の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
くにつれて、上記吸収部材と液付与部材との接触面積を
増大させるので、像保持体の後端が上記液付与位置に近
づくにつれて、上記液溜まりへの液体の供給量が減少す
る。これにより、像保持体の表面状態や湿度などに関わ
らず像保持体の先端部への液付与量を多めに設定してい
た場合に像保持体に付与されるトータルの液体の量が増
加するのを抑制することができる。
【0041】請求項11の像保持体の再生装置において
は、表面が移動可能な液付与部材の該表面に液体を担持
させ、該像保持体の表面と該液付与部材の表面との間に
該液体を搬送して液溜まりを形成し、該像保持体を、該
像保持体の画像形成面が該液溜まりに接するように該液
溜まりを通過させて該像保持体の画像形成面に液体を付
与する。ここで、像保持体の先端部に液付与がされる際
には上記液溜まりが未だ十分に発達しておらず、上記液
付与部材からの直接塗布により液が付与される。そし
て、この像保持体の再生装置においては、上記液付与部
材との最接近部に進入するまでは上記液付与部材の表面
速度をそれ以降の表面速度よりも大きく設定するので、
液溜まりを介しての液付与ができずに液付与部材からの
直接塗布により液が付与される像保持体の先端部にも、
十分な量の画像除去促進液を付与することができるとと
もに、液溜まりを短時間で形成することができる。
【0042】請求項12の像保持体の再生装置において
は、像保持体に対する液体の吐出量を変化させることに
より、像保持体への液体の付与量を変化させることがで
きる。
【0043】請求項13の像保持体の再生装置において
は、像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
くにつれて、上記液体の吐出量を減少させることによ
り、像保持体の先端部への液付与量を多めに設定してい
た場合に像保持体に付与されるトータルの液体の量が増
加するのを抑制することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施形態に係る像保持体の再生装置にお
いては、非液体吸収性の基体上に液体吸収性の膨潤層を
設けた画像が形成された像保持体の画像形成面に、該像
保持体の膨潤層で吸収しきれない量の液体を付与する。
そして、上記画像形成面上の液体をならして液膜を形成
し、該膨潤層若しくは該液膜を加熱し、上記液膜を構成
する液体の少なくとも一部が上記膨潤層上の像形成物質
と該膨潤層との界面に到達した後、加熱及び加圧により
該像形成物質と剥離部材とを接着させ、上記像形成物質
が接着している上記剥離部材と上記像保持体とを分離す
る。
【0045】本再生装置で像保持体に付与する液体は、
像保持体上の像形成物質を効率的且つ確実に除去するた
めに、該膨潤層を膨潤させることにより該像形成物質の
除去を促進させるものである(以下、この液体を「画像
除去促進液」という)。この画像除去促進液について
は、後で例示する。
【0046】本再生装置の処理対象物である像保持体上
に画像を形成する方法としては、従来より多くの方法が
提案されている。例えば、乾式トナーや湿式トナーを用
いた電子写真法、熱溶融性インク・シートを用いた熱転
写法、熱拡散性染料を用いた熱拡散転写法、インクジェ
ット法、熱により発色する材料を用いた感熱記録方法、
銀塩写真法、オフセット版、凹版、凸版、孔版を用いる
印刷方法などがその例として挙げられる。
【0047】また、本再生装置は、上記従来から用いら
れている画像形成方法の中で、通常の電子写真法、熱転
写方法、ホットメルト・インクを用いるインクジエット
法または印刷法などように熱可塑性又は熱溶融性の像形
成物質が用いられ、且つ、像形成物質が像保持体の表面
近傍に皮膜状に形成される画像形成方法で画像が形成さ
れた像保持体から像形成物質を除去する方法に関するも
のである。ここで、上記皮膜状とは、必ずしも画像全体
が一つの膜を形成している必要はなく、単に像形成物質
が像保持体の内部に深く浸透していないことや、染料を
含有する水性インクで印字した場合のように像形成物質
がほとんど分子レベルで像保持体に吸着されている状態
ではないことを意味する。従って、例えば乾式トナーを
用いる電子写真法により形成された画像であって、1つ
の文字画像の中でその画像がとぎれているような場合や
一つのトナー粒子が独立して存在する状態でも、そのト
ナー粒子が像保持体の内部深くまで浸透していない場合
には、その除去原理から被膜状の画像とみなすことがで
き、本実施形態の再生方法で除去可能な画像の範疇に含
まれる。
【0048】また、本再生装置で再生処理される像保持
体は、特開平6−222604号公報、特開平7−31
1523号公報に開示されている液体を吸収しない非液
体吸収性の基体上に液体を吸収して膨潤する液体吸収性
の膨潤層を設けた像保持体である。
【0049】上記非液体吸収性の基体の材料例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフチ
レート、などのポリエステル、セルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテート、ニトロセルロースなどの
セルロースを原料とするプラスチックス、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールなどを原料とするポリカーボネー
ト、ポリイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロン、ア
ラミドなどのポリアミド、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイ
ト、ポリプロピレンなどのプラスチックよりなるフィル
ムを挙げることができる。OHPシートなどのように透
明性が要求される像保持体の場合には、これらの材料は
比較的純粋なものを用いることができるが、紙の代替え
の像保持体として不透明であることが要求される場合に
は、上記材料に酸化チタン、酸化亜鉛、クレー、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウムなどの白色顔料を添加したり、
発泡させたものを用いることもできる。また、紙にアク
リルポリマーの乳化物などの樹脂を含浸させて乾燥した
ものも使用することができる。
【0050】上記液体吸収性の膨潤層としては、像保持
体に付与する画像除去促進液で溶解しないように架橋さ
れた重合体を用いることができる。特に、上記画像除去
促進液としては安全性から水を主体とする液体を用いる
ことが好ましいので、親水性の重合体を膨潤層に用いる
ことが好ましい。具体的には、カルボン酸基、リン酸
基、スルホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基を有す
る重合体、ポリエチレングリコール鎖を有する重合体を
挙げることができる。より具体的には、アクリル酸およ
びその塩、メタクリル酸およびその塩、ビニルアルコー
ル、ヒドロキシメチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、アクリルアミド、N−イソプロピ
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリアミド、ビ
ニルピロリドンなどの重合体または共重合体、ポリエチ
レングリコールを挙げることができる。
【0051】上記架橋剤としては、N,N‐メチルビス
アクリルアミドなどの複数の不飽和結合を有する架橋
剤、イソシアネート架橋剤、エポキシ架橋剤、ホルマリ
ンなどが用いられる。架橋する方法としては、架橋剤を
用いる他に、電子線照射、紫外線、X線など電磁波の照
射、加熱なども挙げることができる。
【0052】OHPシートのように膨潤層に透明性が要
求される像保持体の場合には、膨潤層は、ほぼ均一なも
のとすることが好ましいが、紙の代替えの像保持体とし
て不透明であることが要求される場合には、上記重合体
やでんぷんなどの粒子をバインダーに分散させた層とす
ることもできる。
【0053】上記膨潤層は、前述の基体の片面のみに設
けてもよいが、両面に設けるほうが、カールを防止でき
ること、画像形成時に表裏の判別無しに使用できるこ
と、繰り返し使用できる回数が多くなることから好まし
い。
【0054】また、上記膨潤層は片面の厚みが5μm以
下になるように設けることが好ましい。5μmを超える
場合、上記画像除去促進液の使用量が多くなり、像形成
物質を除去した後に該液を蒸発させて像保持体を乾燥す
るための乾燥手段が大掛かりになる。また、膨潤層にひ
び割れが生じやすくなるため、特に、OHPシートのよ
うに透明性が要求される場合に大きな問題となる。
【0055】また、上記膨潤層の膨潤率は1.5〜20
倍となるように、架橋度や像保持体に付与する画像除去
促進液の種類を選定することが好ましい。上記膨潤率が
20倍を超える場合、膨潤層が厚過ぎる場合と同様に、
像保持体に付与する画像除去促進液の使用量が多くなる
問題を生じる。また、上記膨潤率が高い場合には、膨潤
層の強度が低下し、使用できる繰り返し数が低下する。
【0056】また、前述のように像保持体から像形成物
質を除去した後に該像保持体を再利用が可能な状態にす
るには該像保持体を乾燥する必要がある。像保持体に付
与する画像除去促進液の量が多いと乾燥に必要なエネル
ギー量が大きくなるため、画像除去促進液の付与量は、
A4判当たり2ml以下にすることが好ましい。従っ
て、膨潤層の厚みと膨潤率の積から計算される飽和吸収
量がA4判当たり2mlを超えない範囲で、膨潤層の厚
みと膨潤率とを設定することが、特に好ましい。
【0057】本再生装置における画像除去促進液の付与
量は、上記像保持体の膨潤層で吸収しきれない量に設定
する。この「膨潤層で吸収しきれない量」とは、像保持
体への画像除去促進液の付与工程の時間内において像保
持体の膨潤層が吸収しきれず該像保持体の表面上に該液
が存在し得る程度の量をいい、該膨潤層の飽和吸収量以
上の画像除去促進液が付与されたことにより該膨潤層で
吸収しきれない場合や、画像定着の際に像保持体の表面
に形成された油膜の影響で該膨潤層が吸収しきれない場
合も含まれる。
【0058】本再生装置で用いる画像除去促進液は、安
全性の見地から、水又は水を主体とする液体が好まし
い。この画像除去促進液としては、水の他に、界面活性
剤、水溶性有機化合物を含有させたものを用いることが
できる。界面活性剤を用いることにより、像保持体、像
保持体上の画像、及び画像除去促進液を供給するための
ローラなどの部材を画像除去促進液で均一に濡らすこと
が可能となる。水溶性有機化合物は、湿潤剤又は及び界
面活性剤の溶解剤として作用する。
【0059】上記画像除去促進液に使用できる界面活性
剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン型界面活
性剤、カチオン型界面活性剤、両性界面活性剤、等を挙
げることができる。
【0060】上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルエステル類、ポリオキシエチレンアルキルソルビ
タンエステル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン
類、グリセリン脂肪酸エステル類、デカグリセリン脂肪
酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ソル
ビタン脂肪酸エステル類、プロピレングリコール脂肪酸
エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックポリマー類、パーフルオロアルキル燐酸工ステ
ル類、ポリオキシエチレン変性ポリジメチルシロキサン
類、等を挙げることができる。
【0061】また、上記アニオン型界面活性剤として
は、高級脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化べプ
チド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、モノあるい
はジアルキルスルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、N−アシルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアミ
ド硫酸塩、モノアルキル燐酸塩、ジアルキル燐酸塩、ト
リアルキル燐酸塩、モノポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル燐酸塩、ビスポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル燐酸塩、トリスポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル
燐酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフル
オロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルケニルア
リールスルホン酸塩、N−パーフルオロオクタンスルホ
ニルグルタミン酸塩、パーフルオロアルキル−N−エチ
ルスルホニルグリシン塩、3−(ω−フルオロアルカノ
イル−N−エチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸
塩、パーフルオロアルキルエチル燐酸エステル塩、カル
ボン酸変性ポリジメチルシロキサン、スルホン酸変性ポ
リジメチルシロキサン、等を挙げることができる。
【0062】また、上記カチオン型界面活性剤として
は、高級アルキルアミン塩、高級アルキル第4級アンモ
ニウム塩、アルキルベンゼンアミン塩、アルキルベンゼ
ン第4級アンモニウム塩、アルキル複素環第4級アンモ
ニウム塩、等を挙げることができ、上記両性界面活性剤
としては、べタイン、アミノカルボン酸、等を挙げるこ
とができる。
【0063】また、上記画像除去促進液の像保持体や像
形成物質などへの濡れ性を向上させるためには、必ずし
も界面活性剤を用いる必要はなく、例えば、メタノー
ル、エタノール等のアルコール類やアセトン、カルビト
ール、ソルビトール等の水溶性有機化合物を添加するこ
とにより同様の効果を得ることができる。しかしなが
ら、これらの有機化合物だけを水に添加して濡れ性を向
上するには、少なくとも液全体の5重量パーセント以上
の添加が必要となる。界面活性剤を用いることにより、
少量の使用で濡れ性を向上できるため、余剰の液が付着
した場合にも、液の付着跡が残りにくくなり、OHPシ
ートのように透明性が要求される像保持体からの像形成
物質の除去において、再生後の像保持体の透明性を保こ
とが容易になる。メタノール、エタノールのような比較
的、低沸点の溶媒を用いると、上記液跡の発生の問題は
無いが、溶剤の蒸気が発生するという点であまり好まし
くない。
【0064】従って、本実施形態における画像除去促進
液には界面活性剤を添加することが好ましいが、特にO
HPシートの再生に用いるためには、界面活性剤の添加
は最小限に抑えることが好ましい。界面活性剤の添加量
としては、画像除去促進液全体の0.05〜2.0重量
%が好ましく、0.05重量%に満たない場合では、十
分な像保持体や像形成物質などへの濡れ性が得られない
ため、画像の除去が困難となる。また、2.0重量%を
超える場合には、再生後の像保持体に液跡が生じ易くな
る。
【0065】上記画像除去促進液に添加する水溶性有機
化合物の好ましい例としては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオ
ール、2−メチル−2,4‐ペンタンジオール、等が挙
げられる。これらの水溶性有機化合物の画像除去促進液
への添加量も2.0重量%を超えない範囲で用いること
が、界面活性剤と同様な理由で好ましい。
【0066】また、本再生装置では、上記画像除去促進
液を付与した像保持体の膨潤層若しくは該像保持体の画
像形成面上に形成された液膜を加熱することにより、該
液膜を構成する画像除去促進液を該膨潤層上の像形成物
質との界面部に到達させ、該界面部の膨潤層の膨潤によ
って像形成物質の接着力を低下させている。そして、上
記液膜を構成する液体の少なくとも一部が上記膨潤層上
の像形成物質と該膨潤層との界面に到達した後、加熱及
び加圧により軟化状態の像形成物質と剥離部材とを接着
させ、該像形成物質が接着している剥離部材と像保持体
とを分離することにより、像保持体上の像形成物質を像
保持体の表面から除去している。
【0067】上記剥離部材は、像保持体から像形成物質
を転写・剥離するための部材であり、像形成物質との接
着性が高いものが選定されるが、更に剥離部材の特性と
して、画像除去促進液の成分の蒸発を防止するために、
画像除去促進液の成分の蒸気を透過させない特性を有す
ることが好ましい。
【0068】上記剥離部材の具体的な材料例としては、
イソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、
シリコンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴムなどの合成
ゴム、天然のゴム、ビスフェノール・エヒクロルヒドリ
ン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹脂、
ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナ
ミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テルペン
フェノール樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノール
樹脂などのフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ビニル共重合
体ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリ
プロピレン、ポリエチレンなどのビニル系重合体、ポリ
ブチルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポリメチルメ
タクリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミド、6,6
−ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミド、ポリカー
ボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、芳香族ポリエステルなどのポリエステ
ル、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、
ポリエーテルニトリル、アラミド、などの熱可塑性ある
いは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、ステンレススチー
ル、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、セラミッ
クス材料、等が挙げられる。 (以下、余白)
【0069】これらの材料は単独でも用いられるが、積
層したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィス
カー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加物
を加えるなどにより複合して用いることもできる。最適
な剥離部材の材料は、剥離しようとする像形成物質の種
類、像形成物質除去プロセスにより選定されるべきであ
るが、剥離部材を繰り返し使用することが再生コストを
下げるなど種々の点で有利であり、その場合には、比較
的高い耐熱性や表面の安定性が要求される。像形成物質
の除去特性及び耐久性から好ましい剥離部材28の材料
例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリパラバラン酸、ポリエーテ
ルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ステンレススチール、ニッケル、アルマイトが挙げ
られる。
【0070】図1は、本実施形態に係る再生装置の一構
成例を示す概略構成図である。図1において、電子写真
式の画像形成装置などにより画像が形成され、かつ、不
要となった像保持体1は、手差し用載置部材としてのガ
イド板2に沿って手動により給紙コロ3へ導入される。
給紙コロ3は、図示しない像保持体センサーで像保持体
が装置内に導入されたことが検知されたときに図示しな
い駆動装置により駆動されて回転し、ガイド板2との摩
擦により、像保持体を液付与部へと搬送するように動作
する。
【0071】上記液付与部は、内部に画像除去促進液1
1を保持するための液容器13、ローラ状の液付与部材
としての液付与ローラ12、スクイズローラ15、ロー
ラ状の押さえ部材としての押さえローラ14等から構成
されている。液付与ローラ12は、例えば、その表面に
多数の孔を有する、いわゆるグラビアローラで構成する
ことができる。このグラビアローラで構成した場合に
は、その孔の大きさや深さを変えることにより表面に保
持する液量を変えることができる。液付与ローラ12の
一部は、図1に示すように画像除去促進液11に浸漬す
るように配置され、図示しない駆動系により給紙コロ3
の線速と等しくなるように像保持体1の搬送と同方向に
回転される。液付与ローラ12に付着する過剰な画像除
去促進液11は、液付与ローラ12に連れ回りするスク
イズローラ15により、液付与ローラ12から取り除か
れる。液付与ローラ12は像保持体1と接触することに
より、画像除去促進液11を像保持体1に付与し、該像
保持体1の画像像形成面に均一な液膜を形成する。ま
た、押さえローラ14は、例えば、拍車のようにその外
周部に突起を有する円盤で像保持体の端部のみを液付与
ローラ12に向けて押さえるように構成される。表面が
平滑なローラを用いた場合には、像保持体の裏面(画像
が形成されていない面)に画像除去促進液11が付着し
てしまいやすく、好ましくない。
【0072】上記容器13の鉛直方向下方の、筺体6
1、62で囲まれた装置本体の底部には、ゲル化剤を含
む液吸収パッド51が取り付けられている。この液吸収
パッド51は、本再生装置を傾けて搬送するときなどに
容器13からこぼれる画像除去促進液11を受け止め、
装置内が汚れるのを防止するためのものである。
【0073】上記画像除去促進液11を付与した像保持
体1は、画像形成面から像形成物質を転写・剥離する剥
離部へ搬送される。この剥離部は、加熱部材としてのハ
ロゲン・ランプなどのヒータ22を内蔵した金属製の加
熱ドラム21、加圧部材としての加圧ローラ27、入口
ローラ23、分離部を構成する分離ローラ24、テンシ
ョンローラ25、クリーニング用のバックアップローラ
26、ローラ23、24、25、26を内接するように
設けられたエンドレスベルト状の剥離部材28等から構
成されている。上記加熱ドラム21と上記剥離部材28
とにより、画像除去促進液11が付与された像保持体1
を挾持して搬送する1組の挾持部材が構成されている。
上記加圧ローラ27は、表面にシリコーンゴム等の弾性
部材の被覆を設けた金属製のローラであり、上記入口ロ
ーラ23が配置されている挾持開始位置から上記分離ロ
ーラ24が配置されている挾持終了位置に至る挾持搬送
経路上で、加熱ドラム21に剥離部材28を加圧するよ
うに設けられている。なお、本再生装置では、上記エン
ドレスベルト側が剥離部材になっているが、加熱ドラム
を剥離部材としてもよい。また、像保持体の両面からの
像形成物質の転写・剥離を同時に行うためにエンドレス
ベルト及び加熱ドラムの両方を剥離部材としてもよい。
【0074】また、上記加熱ドラム21に内蔵した加熱
部材としてのヒータ22は、剥離部材28との間に挾持
された像保持体1の膨潤層若しくは像保持体1上の液膜
を加熱するとともに、像保持体1上の像形成物質を加熱
するために用いられている。像保持体1の膨潤層を良好
に加熱するという観点からは、本再生装置のように像保
持体に接触する加熱ドラムに加熱部材を内蔵したほうが
好ましい。なお、加熱ドラムに内蔵した加熱部材とは別
に、像保持体上の像形成物質を加熱する加熱部材とし
て、加圧ローラにヒータ等を内蔵したり、剥離部材を加
熱する加熱ランプを設けたりしてもよい。
【0075】上記加熱ドラム21は、図示しない駆動手
段により矢印方向に回転駆動される。加圧ローラ27と
加熱ドラム21との間には、図示されていないバネ、油
圧などの付勢手段により圧力が加えられ、ローラ・ドラ
ム間にはニップが形成される。また、テンションローラ
25は、図示されていないバネ、油圧などの付勢手段に
より、剥離部材28に所定のテンションが印加されるよ
うに構成されている。
【0076】上記液付与部で画像形成面に画像除去促進
液11が付与されて液膜が形成された像保持体1は、入
口ローラ23近傍において、加熱ドラム21と剥離部材
28との間に挿入され、像保持体1の画像保持面と剥離
部材28とが重ね合わされて挾持される。表面に余剰の
画像除去促進液11からなる液膜を有する像保持体1
は、入口ローラ23から分離ローラ24に至るまでのパ
ス(挾持搬送経路)において、加熱ドラム21により加
熱される。この加熱により、像保持体1上の皮膜状に形
成された像形成物質が軟化状態になるまで加熱されると
ともに、像保持体1の膨潤層若しくは液膜が加熱され、
該液膜を構成する画像除去促進液11が膨潤層と像形成
物質との界面部に速やかに浸透する。この界面部に浸透
した画像除去促進液11により該界面部における膨潤層
が膨潤し、像形成物質と像保持体1の膨潤層との接着力
が低下する。
【0077】上記像形成物質と像保持体1との接着力が
低下する過程を、図2に基づいてさらに説明する。図2
(a)において、像保持体1は、基体101の両面に膨
潤層102、103が設けられて、その片面に皮膜状の
画像104を保持している。液付与部で画像除去促進液
11を付与された像保持体1は、およそ図2(b)のよ
うな状態にある。この図2(b)においては、像保持体
1の画像形成面の膨潤層102の像形成物質のない部分
102aは、画像除去促進液11を吸収して膨潤してい
るが、画像104の像形成物質の下層に位置する膨潤層
102bは、画像除去促進液11をほとんど吸収してい
ないか、あるいは像形成物質と像保持体1との接着力が
十分に低下する量の画像除去促進液11を吸収していな
い。これは、電子写真用トナーや熱転写インクのよう
に、疎水性樹脂あるいはワックスより形成される像形成
物質は、水溶性の画像除去促進液11を透過しにくいた
め、画像除去促進液11は、像形成物質に阻止されて、
その下層の膨潤層102aに到達することが困難なため
である。
【0078】像保持体1の基体101が、紙の場合のよ
うに画像除去促進液11を吸収あるいは透過する材料で
できている場合には、基体101を通して画像除去促進
液11が像形成物質の下層部へある程度回り込む。とこ
ろが、膨潤層102aの厚みが薄く、特に5μm以下で
ある場合、画像除去促進液11が像形成物質を透過せず
に、膨潤層102aを介して像形成物質の下層部に回り
込む現象は生じにくい。液付与部により画像形成面に画
像除去促進液11が付与された像保持体1が、加熱ドラ
ム21と剥離部材28との間に挟持されて加熱されるこ
とにより、画像除去促進液11中の水は、膨潤層102
aあるいは像形成物質をきわめて透過し易くなる。これ
は、像保持体1の表面に付着する水が蒸気となり、分子
状態に近い形態になるためと推定される。ここで、像保
持体1の表面は水蒸気を透過し難い剥離部材28で覆わ
れているので、水は像保持体1の膨潤層102aへと吸
収される。水が吸収された膨潤層102aも加熱される
が、像保持体1の基体101も水蒸気を透過しにくい材
料で構成されているため、膨潤層102aからの水分の
蒸発は抑制される。以上のように、表面に余剰の画像除
去促進液11を付与されて液膜が形成された像保持体1
に、画像除去促進液11の蒸気を透過しない材料よりな
る剥離部材28を重ね合わせて加熱した結果、図2
(c)のように、画像を構成する像形成物質の下側の膨
潤層102aにも画像除去促進液11が吸収され、該膨
潤層102aは膨潤する。
【0079】上記画像104の下側の膨潤層102aの
膨潤作用により、画像104の像形成物質と像保持体1
との接着力が著しく低下し、像保持体1から像形成物質
を除去することが容易になる。また、上記所定量の画像
除去促進液11の付与および上記像保持体の膨潤層若し
くは液膜の加熱によって上記画像104を構成する像形
成物質の下側に位置する膨潤層102aに画像除去促進
液11を効率的に浸透させ、該膨潤層102aを膨潤さ
せることができるので、像形成物質の除去処理を高速で
行うことが可能になる。また、像保持体1に付与された
画像除去促進液11の一部は、画像の像形成物質を通し
て該像形成物質の下側の膨潤層に吸収されるので、大き
な面積の黒ベタ画像がある場合でも、像形成物質の除去
を容易に行うことができる。特に、上記ベタ画像が、穴
がなく完全に近い膜を形成している場合でも像形成物質
の除去が可能である。このように市販の種々の画像形成
装置で記録された画像、種々のパターンで記録された画
像も除去できる。
【0080】上記加圧ローラ27で加圧された剥離部材
28及び像保持体1は、分離ローラ24が配置されてい
る分離部で分離される。この分離部で像保持体1が分離
されるのは、剥離部材28が分離ローラ24に沿って搬
送されるのに対して、像保持体1がその剛性により直線
方向に進もうとする傾向にあるからである。像保持体1
と像形成物質との接着力が十分に低下していない場合、
剥離部材28と像保持体1との分離が困難となるが、本
再生装置では、像保持体の膨潤層が吸収しきれない余剰
の画像除去促進液11を付与し、該液11をならして液
膜を形成した状態で像保持体1を加熱することにより、
前述のように像保持体1と剥離部材28との接着力が十
分に低下するため、分離がきわめて容易になり、像保持
体1の搬送不良(ジャム)を生じる可能性が極めて小さ
くなる。
【0081】また、本再生装置の剥離部において、像保
持体1から剥離・転写された剥離部材28上の像形成物
質は、冷却ファン34で冷却された後、クリーニング部
材31により除去される。このように剥離部材28上の
像形成物質を除去することにより、剥離部材28を繰り
返し使用できるようになる。上記冷却ファン34は、加
熱ドラム21で加熱されて剥離部材28上の粘性率が小
さくなり流動性を増している像形成物質を冷却し、該像
形成物質の凝集力が該像形成物質と剥離部材28との付
着力よりも大きくなる程度まで該像形成物質の温度を低
下させ、上記クリーニング部材31で除去しやすくする
ものである。なお、像保持体1の分離位置からクリーニ
ング部材31によるクリーニング位置に至るまでの距離
を、該像形成物質の凝集力が該像形成物質と剥離部材2
8との付着力よりも大きくなる程度まで該像形成物質が
自然冷却されるように設定してもよい。しかしながら、
この自然冷却を行う構成に比較して、図1の再生装置に
ように冷却ファン34を設けて強制的に冷却するように
構成した場合は、像保持体1の分離位置からクリーニン
グ部材31によるクリーニング位置に至るまでの距離が
比較的短くても、剥離部材28上の像形成物質を所望の
温度まで低下させることができるというメリットがあ
る。
【0082】上記クリーニング部材31としては、スパ
イラル状に刃を形成したローラ、ループ状に金属や有機
ポリマーの紬線を巻き付けたたわし状の表面を有するロ
ーラ、金属や有機ポリマーのワイヤを植毛したローラが
好ましく用いられるが、必ずしも回動可能なローラを用
いる必要はなく、金属やセラミックス、有機ポリマーの
固定のブレードにより剥離部材28をクリーニングする
ことも可能である。剥離部材28のクリーニングより剥
離部材28より除去された像形成物質33は容器32に
蓄積され、適宜処分される。
【0083】上記剥離部において加熱および加圧された
像保持体1は、分離爪45a、45bで加熱ドラム21
の表面及び剥離部材28の表面から更に確実に分離され
た後、排出ローラ42、43により残存物除去手段とし
てのガイド板44上を搬送され、トレー46へ排出さ
れ、ストックされる。ガイド板44は、少なくともその
表面部が液体吸収性を有し且つ像保持体1の表面を傷つ
けないような柔らかな材料で構成されている。この表面
部の材料としては、フェルト、布、スポンジなどを用い
ることができる。像保持体1上の余剰の画像除去促進液
はガイド板44に吸収される。余剰の画像除去促進液が
著しく多いときには、ガイド板44にヒータを設けてガ
イド板44の表面部を乾燥することもできる。また、像
保持体1がガイド板44上を通過する際には、像保持体
1はガイド板44上を摺動するが、この際、像保持体1
の表面に残存する汚れを除去するように、ガイド板44
と排出ローラ42、43との圧接力が図示しない加圧手
段で調整される。像保持体1上に残存する汚れの具体例
としては、サインペン、鉛筆、ボールペンなどの筆記具
で記録された画像や、指紋等を挙げることができる。像
保持体1の画像形成面とは反対側の裏面の汚れも除去す
る場合には、排出ローラ42、43の表面部をガイド板
44の表面部と同様に液体吸収性を有し且つ像保持体1
の表面を傷つけないような柔らかな材料(たとえば、フ
ェルト、布、スポンジ)で構成すること、ローラ42と
ローラ43との間でローラの周線速が異なるように駆動
し、ローラ42、43の表面で像保持体1の裏面側も擦
ること、が好ましい。なお、上記ガイド板44の表面部
のフェルト、布、スポンジなどの部材は、汚れた時に容
易に交換できるように、脱着が容易になるように構成し
ておくことが好ましい。
【0084】ところで、本実施形態のように液付与ロー
ラ12を用いて画像除去促進液11を像保持体1に塗布
する場合、液付与ローラ12表面から像保持体1に対し
て直接液が塗布されるのでは十分な量の液を付与するこ
とが難しい。そこで、以下のようにして十分な量の液の
付与を行なっている。
【0085】図3は、液付与ローラ12による液付与に
ついて説明するための説明図である。液付与ローラ12
により、画像除去促進液11は、液付与ローラ12と押
さえローラ14とに挟持された像保持体1と液付与ロー
ラ12との対向部に搬送され、該対向部の入口部のくさ
び状の領域に液溜まり11aを形成する。そして、この
液溜まり11aを像保持体1が通過することにより、液
溜まり11aから像保持体1への液付与が行われる。液
溜まり11aが大きいほど像保持体へ付与される液量は
多くなる。
【0086】上記液付与部の液溜まり11aから像保持
体1に付着する液量は像保持体1の表面に付着している
像形成物質の量や湿度などによって多少ばらつく。そし
て、良好に像形成物質の除去を行うためには、このばら
つきによらず像保持体1に十分な量の液を供給すること
ができるように上記液溜まり11aの液量を確保する必
要がある。このために像保持体の表面状態を検出できる
ような検出手段を設け、この検出手段によって像保持体
1の表面状態を逐一検出しながら該検出結果に基づいて
上記液溜まり11aに供給する液量を制御することも考
えられるが、装置構成が複雑になるとともにコストアッ
プにもつながってしまう。そこで、液付与ローラ12か
ら液溜まり11aに供給する液量は、像保持体1に付着
する液量よりも多めに設定することが望ましい。ところ
が、このような設定を採用した場合、液付与ローラ12
から液溜まり11aに供給する液量は一定で像保持体1
に付着する液量よりも常に多いため、液溜まり11aの
液量は徐々に増加していくこととなる。そして、上記液
量が増加することにより、液の消費量が多くなってコス
トアップが生じたり、画像除去促進液11が多量に付着
した像保持体1の乾燥に多大のエネルギーが必要となっ
てコストアップが生じたり、該液が再生装置内の搬送部
に付着して汚れの原因となったり、搬送品質の低下をも
たらしたり、像保持体1の裏面に液が回り込んで汚れ
や、乾燥ムラを生じたりしてしまうという問題点が生じ
るおそれがある。
【0087】さらに、本再生装置のように、液付与部に
おいて像保持体1の表面に該像保持体の膨潤層が吸収し
きれない量の画像除去促進液11を付与した後、加熱ド
ラム21と剥離部材28とによって挾持される構成にし
た場合、余剰の画像除去促進液11が加熱ドラム21と
剥離部材28とによる挟持搬送部からスクイズ効果で流
れ出し、該挟持搬送部の入口近傍で液溜まりや液だれが
生じるおそれがある。
【0088】上記液溜まりや液だれが発生したときの様
子を、図9及び図10を用いて説明する。液付与部で膨
潤層が吸収しきれない量の画像除去促進液11が付与さ
れた像保持体1は、入口ローラ23近傍でエンドベルト
状の剥離部材28と加熱ドラム21との間に挟持され始
める。剥離部材28は、加熱ドラム21の熱が像保持体
1や剥離部材28に効率よく伝達されるようにするため
や加熱工程において画像除去促進液11の揮発成分の蒸
発を抑えるために、画像除去促進液11及びその蒸気を
通過させない材質で形成されるので、像保持体1に付与
された画像除去促進液11が絞られる結果となる。この
スクイズ効果で絞られた画像除去促進液11は図9に示
すように液溜まり11bを形成する。
【0089】上記液溜まり11bは、そのまま放置した
場合には、液だれとなって装置内部に落下したり加熱ド
ラム21の熱で蒸発したりして消滅する。しかしなが
ら、像保持体を連続して処理する場合には、入口ローラ
23近傍の液溜まり11bが消失する前に、後続の像保
持体が液溜まり11bの中を通過することになる。図1
0は、図9の入口ローラ23近傍の拡大図であり、像保
持体1の先端が液溜まり11bを通過している様子を示
している。この液溜まり11bを像保持体1が通過する
と、像保持体1の像形成物質が付着している画像形成面
ばかりではなく、その裏面にも画像除去促進液11が付
着してしまう。
【0090】図9の装置例においては、液付与部で像保
持体1の画像形成面にのみ画像除去促進液11を付与す
るが、上記液溜まり11bの生じた箇所を像保持体1が
通過することにより、像保持体の非画像面にも液溜まり
11bの画像除去促進液11が付着してしまう。そし
て、像保持体1の乾燥によって像保持体1の非画像面に
付着した該液11中の揮発成分が蒸発したときに、該液
11中の固形分が像保持体1に汚れとなって不均一に付
着することになる。この画像除去促進液11中の固形分
は局所的に凝固、固化されるため、透明な像保持体では
その透明性が部分的に失われてしまう。また、画像除去
促進液11として界面活性剤を含有する液を使用した場
合には、局所的に多量の界面活性剤が像保持体に付着す
るため、像保持体の一部で定着不良が発生する場合もあ
る。
【0091】上記入口ローラ23近傍において上記液溜
まりや液だれが発生しないようにするために、像保持体
に付与する画像除去促進液11の量を制御し、挟持搬送
部で像保持体1の表面に形成される液膜の量に対応する
量を液付与部で付与することが考えられる。しかしなが
ら、この場合には、像保持体の搬送方向の先端部におけ
る液付与量が不足しやすく、像保持体の先端部に画像が
形成されている場合に該画像を構成する像形成物質の除
去が困難となる。また、上記エンドベルト状の剥離部材
28に発生する張力は、上記画像除去促進液11のスク
イズ効果に影響を与える。この剥離部材28の張力は、
剥離部材28の蛇行や像保持体1上の像形成物質と剥離
部材28との間の接着等を要因として常に変動し、一定
に保つことは困難である。この剥離部材28の張力の変
動があっても上記液溜まりや液たれが生じないように、
液付与部で像保持体全体にほぼ均等に画像除去促進液1
1を付与し、この像保持体全体に対する液付与量を上記
液溜まりや液たれが生じない程度に設定することが考え
られる。しかしながら、この場合には、像保持体の先端
近傍において画像除去促進液11の付与量が少なすぎて
像保持体の膨潤層の膨潤が十分に生じないため、像保持
体の先端部の画像を構成する像形成物質の除去が困難と
なる。
【0092】そこで、本実施形態に係る図1の再生装置
では、上記液付与部における液溜まり11aへの画像除
去促進液11の供給量を可変に構成している。具体的に
は上記液付与ローラ12の回転速度を可変に構成してい
る。そして、像保持体1の後端が液溜まり11aに近づ
くにつれて、液付与ローラ12の回転速度を低下し、上
記液溜まり11aの液量の増加を抑制している。 (以下、余白)
【0093】また、像保持体1の先端部が液付与ローラ
12と押さえローラ14との挟持部の入口部に進入する
ときには、上記液溜まり11aは未だ十分に発達してい
ないので、液付与ローラ12からの直接塗布により液が
付与される。しかしながら、上述のように液付与ローラ
12表面から像保持体1に対して直接液が塗布されるの
では十分な量の液を付与することが難しい。そこで、本
実施形態においては、上記像保持体1の先端が液付与ロ
ーラ12と押さえローラ14との挟持部に進入するまで
は、液付与ローラ12の回転速度を通常の速度よりも高
く設定している。これにより、液溜まり11aを介して
の液付与ができず、液付与ローラ12からの直接塗布に
より液が付与される像保持体1の先端部にも十分な量の
画像除去促進液11を付与することができるとともに、
液溜まり11aを短時間で形成することができる。
【0094】このような液付与ローラ12の回転速度制
御は、例えば、像保持体1の位置を検出する検出手段と
しての例えば給紙部又は像保持体の搬送経路上に設けら
れた図示しない像保持体センサと、該センサによる検出
結果に基づいて、液付与ローラ12の回転速度を変化さ
せる制御手段とを設けることにより行うことができる。
例えば、装置全体の動作を制御するメイン制御部に、上
記制御手段としての機能を持たせればよい。
【0095】図1の再生装置においては、像保持体1が
ガイド板2に沿って手動により給紙コロ3へ導入される
と、像保持体1が図示しない像保持体センサーのフィラ
ーなどを蹴ることにより、像保持体1が装置内に導入さ
れたことが検知され、図示しない駆動装置により給紙コ
ロ3が駆動されて回転する。そして、ガイド板2との摩
擦により、像保持体1を液付与部へと搬送するように動
作する。液付与ローラ12は当初像保持体1の搬送速度
v1よりも高い線速v2で回転している。そして、像保
持体1先端が液付与ローラ12と押さえローラ14との
挟持部(液付与位置)に進入すると、液付与ローラ12
の線速は像保持体1の搬送速度v1と同等の速度とな
る。このとき液付与ローラ12は、像保持体1の搬送部
材としても機能する。その後、所定のタイミング、例え
ば、該像保持体1先端が次段の剥離部の挟持部材として
機能する加熱ドラム21と入口ローラ23との挟持搬送
部に進入したタイミングから、液付与ローラ12の線速
を徐々に低下させる。このとき既に像保持体1の先端が
次段の挾持部でグリップされた状態となるので、像保持
体1の搬送速度が変化することはない。連続して像保持
体の再生を行う場合には、像保持体1と像保持体1との
間、いわゆる紙間では液付与ローラ12は線速v2で回
転させるようにすればよい。
【0096】以上、本実施形態によれば、上記像保持体
1の後端が液付与部の液溜まり11aに近づくにつれ
て、液付与ローラ12の回転速度を低下させ、像保持体
1への画像除去促進液11の付与量を減少させることが
できる。この画像除去促進液11の付与量を適正な量に
制御することより、像保持体1の先端部に画像除去促進
液11を十分に付与し、該先端部における像形成物質の
除去を良好に行うことができる。しかも、剥離部の挟持
搬送部の入口近傍における液溜まり及び液だれの発生を
防止することができるので、再生装置内の搬送部への該
液の付着による汚れや搬送品質の低下を防止できる。ま
た、該液の像保持体1の裏面への回り込みによる汚れや
乾燥ムラも防止できる。
【0097】また、本実施形態によれば、上記液溜まり
及び液だれの発生を防止することにより、画像除去促進
液11の消費量を抑えることが可能であり、かつ、像保
持体1の乾燥に必要なエネルギーが低減可能となり、コ
ストダウンが実現できる。
【0098】また、本実施形態によれば、上記液付与ロ
ーラ12の回転速度を可変にすることにより、何等メカ
的な追加をすることなく像保持体1への画像除去促進液
11の付与量を可変にできるので、構成が簡易である。
【0099】なお、上記実施形態において、上記液付与
部の液溜まり11aへの画像除去促進液11の供給量を
可変に構成するには、上記液付与ローラ12の回転速度
を可変にする構成に代え、液付与ローラ12の表面に担
持する画像除去促進液11の液量を規制する規制部材を
設け、この規制部材と液付与ローラ12の表面との間隙
又は接触圧を可変にした構成を採用してもよい。図4は
このように構成した液付与部の一例を示す図である。こ
の液付与部の構成においては、中心軸112aを中心と
して揺動可能なアーム112の先端に上記規制部材とし
ての規制ローラ111が設けられている。そして、ソレ
ノイド113によりアーム112が揺動することによ
り、規制ローラ111が液付与ローラ12に対して図中
矢印方向に離接可能にされている。規制ローラ111の
表面と液付与ローラ12の表面との間隙は、ソレノイド
113を制御手段としての図示しないメイン制御部で制
御することによって任意に設定可能となっている。そし
て、上記間隙に応じた液量の画像除去促進液11が上記
液溜まり11aに供給されることとなる。
【0100】図4の液付与部の構成例の場合には、像保
持体1の後端が上記液付与部の液溜まり11aに近づく
につれて、液付与ローラ12と規制ローラ111との間
隙を小さくする。これにより、上記液溜まり11aに液
付与ローラ12から供給する液量を減少させて液溜まり
11aの液量の増加を抑制することができる。なお、像
保持体1の後端が液溜まり11aに近づくにつれて、液
付与ローラ12と規制ローラ111との接触圧を増加さ
せることにより、液溜まり11aに液付与ローラ12か
ら供給する液量を減少させるようにしてもよい。
【0101】さらに、図4の液付与部の構成例では、規
制ローラ111が液容器13内の画像除去促進液11の
液面を覆うように設けられており、該液11が含有する
水分が蒸発するのを防止する役目も果たす。また、規制
ローラ111によって液付与ローラ12表面の液量が規
制される際に、液付与ローラ12によって画像除去促進
液11内の不純物、例えば、塵、埃、像形成物質として
の例えばトナーなどの汲み上げも抑制することができ
る。
【0102】また、上記液付与ローラ12表面に接触し
て表面の画像除去促進液11を吸収する吸収部材を設
け、この吸収部材と液付与ローラ12との接触面積を可
変にした構成を採用することにより、上記液溜まり11
aへの液の供給量を可変にしてもよい。図5はこのよう
な構成を採用した液付与部の一例を示す図である。この
液付与部の構成例においては、吸収部材114がソレノ
イド115によって矢印方向に移動可能に設けられてい
る。そして、ソレノイド115によって吸収部材114
を液付与ローラ12に押しつけて吸収部材114と液付
与ローラ12との接触幅Wを変化させ、吸収部材114
と液付与ローラ12との接触面積を変化させる。吸収部
材114としては、例えばフェルトなどの不織布を用い
ることができる。例えばこのような布を用いた場合、水
分は布の間を毛細管現象により吸収する。そして、接触
面積が大きいほど水分の吸収量も多くなる。このように
吸収部材114の接触面積を変化させることにより画像
除去促進液11の吸収量を変化させ、液付与ローラ12
によって液溜まり11aに供給する液の量を変化させる
ことができる。
【0103】図5の液付与部の構成例の場合には、上記
像保持体1の後端が液溜まり11aに近づくにつれて、
液付与ローラ12と吸収部材114との接触面積を大き
くする。これにより、上記液溜まり11aに液付与ロー
ラ12から供給する液量を減少させて上記液溜まり11
aの液量の増加を抑制することができる。
【0104】さらに、図5の液付与部の構成例において
は、所定のタイミング、例えば、像保持体1の後端が液
付与ローラ12と押さえローラ14との挟持部を通過し
たタイミングで、ソレノイド115により吸収部材11
4を液付与ローラ12から離間させて、吸収部材114
を液容器13の内壁面に押しつけて吸収部材114に吸
収された画像除去促進液11を絞り出す。この絞り出さ
れた画像除去促進液11は、上記内壁面を伝って流れ落
ち、液容器13に再び収容される。このように、液付与
ローラ12で汲み上げた画像除去促進液11を回収する
ことにより、画像除去促進液11が液容器内であたかも
循環している状態となって、液内の成分が均一に撹拌さ
れる状態となるので、像保持体1への塗布ムラを防止す
ることができる。
【0105】図4又は図5の構成を採用した場合にも、
上記液溜11aまりへの液11の供給量の制御は、像保
持体1の位置を検出する検出手段としての例えば給紙
部、又は像保持体1の搬送経路上に設けられた図示しな
い像保持体センサと、該センサによる検出結果に基づい
て、規制ローラ111と液付与ローラ12の表面との間
隙又は接触圧、若しくは、吸収部材114と液付与ロー
ラ12との接触面積を変化させる制御手段を設けること
により行うことができる。
【0106】なお、上記像保持体1の位置を検出する検
出手段を用いた制御の代わりに、自動給紙・送装置を装
着して、所定のタイミングで自動的に上記液溜まり11
aへの液11の供給量の制御を行うように制御手段を構
成すれば、同様に上記液11の供給量の制御を行うこと
は可能である。例えば、記憶手段に記憶しているソフト
上に上記制御のプログラムを記憶させておけばよい。し
かし、上記像保持体1の位置を検出する検出手段を用い
た制御を用いた方が、確実に上記制御を行うことがで
き、操作性もよい。
【0107】また、上記実施形態において、上記液付与
ローラ12を用いた構成に代え、像保持体1に対して画
像除去促進液11を吐出することにより該液11を像保
持体1に付与するようにした構成を採用してもよい。図
6はこのように構成した液付与部の一例を示す図であ
る。この液付与部は、液吐出ヘッド71、液容器72、
液供給管74等により構成されている。液容器72内の
画像除去促進液11は、液供給管74により液吐出ヘッ
ド71に供給される。液吐出ヘッド71は、その像保持
体1と対面する側に図示しないノズルを有し、該ヘッド
71内に設けられた図示しない電歪素子を駆動すること
により該ヘッド71の液室内の画像除去促進液11に周
期的に圧力が印加され、液滴73が像保持体に向けて吐
出するように構成されている。
【0108】図6の液付与部の構成において、像保持体
1の搬送方向について画像除去促進液11の付与量を可
変とするには、上記電歪素子に印加する電圧を変化させ
ることができるようにする。そして、例えば、像保持体
1が先端から一定の長さだけ上記液吐出ヘッド71によ
る液付与位置を通過した時点で、電歪素子に印加する電
圧をゼロとして液吐出を完全に停止することにより、剥
離部の剥離部材28及び加熱ドラム21で挟持され始め
る箇所における液溜まりや液だれの発生を防止すること
ができる。また、液付与ローラから構成される液付与部
に比較して液容器を密閉することが容易であるので、再
生装置を傾けた場合においても、画像除去促進液11が
こぼれたり、液面が傾くことによって液付与が不均一に
なったりするのを防止できる。また、再生装置内の温度
が上昇したり、再生装置を長時間使用せずに放置した場
合においても、液中の揮発成分の蒸発量が少ないため、
再生装置を安定に動作させることができる。さらに、像
保持体を液中に浸漬させる場合のように像保持体と画像
除去促進液11との接触時間が長くなったりすることが
なく、しかも像保持体に付着する液以外の液が像保持体
に接触しないので、画像除去促進液11自体の汚れが発
生しにくい。
【0109】また、上記実施形態において、上記液付与
ローラ12を用いた構成に代え、液噴出部を備えた液付
与ヘッドに像保持体1を接触させて画像除去促進液11
を像保持体1に付与するようにした構成を採用してもよ
い。図7(a)はこのように構成した液付与部の液付与
ヘッドの一例を示す図である。この液付与ヘッドは、液
噴出口を有する液噴出部81と、上流側壁84及び下流
側壁83からなる液回収部とにより構成されている。液
噴出部81では、図示しない液容器から同じく図示しな
いポンプにより汲み上げられた画像除去促進液が、液噴
出口82から噴出される。この画像除去促進液の噴出に
より、図7(b)に示すように像保持体と液噴出部81
との間に液溜まり86が形成される。図中矢印Aの方向
に搬送される像保持体1上に付着した余剰の画像除去促
進液11は、下流側壁83の上部に該液11が接するこ
とにより絞られるが、絞られた後にも像保持体1の膨潤
層の表面には、膨潤層で吸収しきれない量の画像除去促
進液11が残留する。なお、上記下流側壁83の上部に
溝等の凹凸を形成し、上記絞られた後の残留量を制御す
るように構成してもよい。
【0110】上記液噴出口82から噴出して流れ落ちた
画像除去促進液11や上記下流側壁83の上部で絞られ
た像保持体1上の余剰の画像除去促進液11は、図7
(b)の白抜き矢印Bで示す経路を通り、液回収口85
から図示しない液容器に回収される。
【0111】図7の構成の液付与部で像保持体1への液
付与量を可変にするには、例えば、ポンプモータの回転
数を変えたり、液噴出部81と図示しないポンプとの間
に流体抵抗を設けて、その抵抗の大きさを変えたりす
る。そして、例えば、像保持体1の搬送方向先端から一
定の長さが液付与位置を通過した時点で、ポンプモータ
の作動を停止し、液噴出部81での画像除去促進液11
の噴出を完全に停止させることにより、剥離部の剥離部
材28及び加熱ドラム21で挟持され始める箇所におけ
る液溜まりや液だれの発生を防止することができる。
【0112】なお、上記実施形態の剥離部では像保持体
1を挾持する1組の挾持部材を、エンドレスベルト状の
剥離部材28と加熱ドラム21とにより構成している
が、図8に示すように両挾持部材をエンドレスベルト状
の部材で構成してもよい。図8の再生装置では、剥離部
における像保持体1のバックアップを、上記加熱ドラム
21の代わりにエンドレスベルト状のバックアップベル
ト127で行っている。このバックアップベルト127
とエンドレスベルト状の剥離部材28とにより上記1組
の挾持部材を構成している。上記バックアップベルト1
27は、加熱部材としてのヒータ125a,126aを
それぞれ内蔵した加熱ローラ125、126を内接し、
加熱部材としてのヒータ122aを内蔵した加熱・加圧
ローラ122、加圧・分離ローラ123に表面が巻き付
けられるように張り巡らされている。また、エンドレス
ベルト状の剥離部材28は、入口ローラ121、加熱・
加圧ローラ122、加圧・分離ローラ123を内接し、
加熱ローラ125、126に表面が巻き付けられるよう
に張り巡らされている。この図8の再生装置の場合、過
剰な画像除去促進液11が付与されて液膜が形成された
像保持体1は、入口ローラ121の近傍で、バックアッ
プベルト127と剥離部材28との間に挟持されて搬送
され、加圧・分離ローラ123近傍まで搬送される。こ
の搬送の間、一対のエンドレスベルト(バックアップベ
ルト127、剥離部材28)に挟特され、画像除去促進
液11の蒸気の蒸発が抑制されたまま、加熱ローラ12
5、加熱・加圧ローラ122、加熱ローラ126により
加熱される。また、加圧部材としての加熱・加圧ローラ
122は加熱ローラ125,126との間で両ベルト2
8,127同士を加圧し、加圧・分離ローラ123は加
熱ローラとの間で両ベルト28,127同士を加圧す
る。
【0113】図8の再生装置のようにエンドレスベルト
の間に像保持体1を挟持して加熱・加圧することの利点
の一つは、加熱のパスの長さ曲率を比較的任意に選定で
きることである。像保持体1の基体としてポリプロピレ
ンのように比較的耐熱温度の低い材料を用いる場合、一
方向にのみ曲げたまま加熱を続けると、曲率に従った熱
変形を生じる場合がある。この熱変形を防止するために
は、図8の再生装置のように、像保持体1が加熱されな
がら搬送されるパスがジグザグ状になっていることが好
ましい。
【0114】図8の再生装置において、加熱および加圧
された像保持体1は、分離爪141、142で剥離部材
28およびバックアップベルト127から分離された
後、ガイド板143および残存物除去手段としてのガイ
ド板44上を搬送され、排出ローラ43でトレー46へ
排出される。
【0115】
【発明の効果】請求項1乃至13の発明によれば、像保
持体上に形成した画像の種類により該膨潤層に液体が浸
透しにくい場合であっても、該膨潤層と像形成物質との
界面部に液体が速やかに浸透して該膨潤層が膨潤し、該
像形成物質の接着力が低下するので、像保持体から画像
を構成する像形成物質を効率的且つ確実に除去できる。
しかも、上記像保持体への上記液体の付与量を変化さ
せ、液体が像保持体に過剰に付着したり、逆に像保持体
に付着する液体が不足したりするのを防止することがで
きるという効果がある。
【0116】特に、請求項2、4、6、8、10及び1
3の発明によれば、像保持体の後端が液付与部の液付与
位置に近づくにつれて液体の付与量を減少させるので、
像保持体の先端部への液付与量を多めに設定していた場
合に像保持体に付与されるトータルの液体の量が増加す
るのを抑制することができる。よって、像保持体の搬送
方向先端部に十分な量の液体を付与できるとともに、像
保持体を1組の挾持部材で挾持し始める箇所における液
溜まりや液だれの発生を抑え、装置内の汚れ、搬送路へ
の液体の付着による搬送品質の低下、及び像保持体裏面
への絵喜多院回り込みによる像保持体の汚れや乾燥ムラ
を防止できる。しかも、液体の消費量を抑えることが可
能であり、かつ、像保持体の乾燥に必要なエネルギーが
低減可能となり、コストダウンが実現できるという効果
がある。
【0117】また特に、請求項5の発明によれば、液付
与部材の表面速度を変えることで液付与部の液溜まりへ
の液体の供給量を変化させるので、何等メカ的な追加を
することなく上記液付与部の液溜まりへの液体の供給量
を可変にできるので、構成が簡易であるという効果があ
る。
【0118】また特に、請求項11の発明によれば、液
付与部の液溜まりを介しての液付与ができずに液付与部
材からの直接塗布により液体が付与される像保持体先端
部にも、十分な量の液体を付与することができるととも
に、液溜まりを短時間で形成することができるので、像
保持体の先端部からも良好に像形成物質を除去すること
ができるという効果がある。
【0119】また特に、請求項12及び13の発明によ
れば、液付与ローラ等の表面に液体を担持する液付与部
材を用いて構成される液付与部に比較して、液体を収容
する液容器を密閉することが容易であるので、再生装置
を傾けた場合においても、液体がこぼれたり、液面が傾
くことによって液付与が不均一になったりするのを防止
できる。また、再生装置内の温度が上昇したり、再生装
置を長時間使用せずに放置した場合においても、液体中
の揮発成分の蒸発量が少ないため、再生装置を安定に動
作させることができる。更に、像保持体を液中に浸漬さ
せる場合のように像保持体と液体との接触時間が長くな
ったりすることがなく、しかも像保持体に付着する液以
外の液が像保持体に接触しないので、液体自体の汚れが
発生しにくいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る像保持体の再生装置の
概略構成図。
【図2】(a)〜(c)は同再生装置における画像除去
促進液の吸収過程を示した説明図。(d)は従来例に係
る再生装置における画像除去促進液の吸収過程を示した
説明図。
【図3】液付与ローラによる液付与について説明するた
めの説明図。
【図4】変形例に係る液付与部の概略構成図。
【図5】他の変形例に係る液付与部の概略構成図。
【図6】更に他の変形例に係る液付与部の概略構成図。
【図7】(a)は更に他の変形例に係る液付与部の液付
与ヘッドの概略構成図。(b)は同液付与ヘッドの液付
与動作中の様子を説明するための説明図。
【図8】他の実施形態に係る像保持体の再生装置の概略
構成図。
【図9】比較例に係る像保持体の再生装置の概略構成
図。
【図10】図9の剥離部の入口ローラ近傍の拡大図。
【符号の説明】
1 像保持体(OHPシート) 11 画像除去促進液 11a 液付与部における液溜まり 11b 剥離部における液溜まり 12 液付与ローラ 13 液容器 14 押さえローラ 15 スクイズローラ 22 ヒータ 21 加熱ドラム 23 入口ローラ 24 分離ローラ 25 テンションローラ 26 バックアップローラ 27 加圧ローラ 28 剥離部材 31 クリーニング部材 32 容器 33 像形成物質 34 冷却ファン 42,43 排出ローラ 44 ガイド板 71 液吐出ヘッド 72 液容器 73 液滴 74 液供給官 81 液噴出部 82 液噴出口 83 下流側壁 84 上流側壁 85 液回収口 86 液溜まり 101 基体 102,103 膨潤層 104 画像 111 規制ローラ 112 アーム 112a 中心軸 113 ソレノイド 114 吸収部材 115 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中里 保史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非液体吸収性の基体上に液体吸収性の膨潤
    層が設けられた像保持体から、該像保持体に形成された
    画像を構成する像形成物質を除去し、該像保持体を画像
    形成可能な像保持体として再生する像保持体の再生装置
    であって、 上記画像が形成された像保持体の画像形成面に、上記膨
    潤層で吸収しきれない量の液体を付与する液付与部と、
    上記液体が付与された像保持体を挾持して搬送し得るよ
    うに配設され、該像保持体の画像形成面に接する表面が
    像形成物質に接着し得る材料を用いて形成された剥離部
    材で少なくとも一方を構成した1組の挾持部材と、上記
    挾持部材で挾持された像保持体の膨潤層若しくは該像保
    持体上の液膜を加熱するとともに、該像保持体上の像形
    成物質を加熱する加熱部材と、上記挾持部材による挾持
    搬送経路上の、上記液膜を構成する液体の少なくとも一
    部が上記膨潤層上の像形成物質と該膨潤層との界面に到
    達する位置で、上記剥離部材からなる上記挾持部材と上
    記像保持体上の像形成物質とが接着する程度に該挾持部
    材同士を加圧する加圧部材と、上記剥離部材からなる上
    記挾持部材と上記像保持体とを分離する分離部とを設け
    た像保持体の再生装置において、 上記液付与部を、上記像保持体に対する上記液体の付与
    量が可変になるように構成したことを特徴とする像保持
    体の再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1の像保持体の再生装置において、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、上記液体の付与量が減少するように構成し
    たことを特徴とする像保持体の再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1の像保持体の再生装置において、 上記液付与部が、表面が移動可能な液付与部材の該表面
    に上記液体を担持させ、上記像保持体の表面と該液付与
    部材の表面との間に該液体を搬送して液溜まりを形成
    し、該像保持体を、該像保持体の画像形成面が該液溜ま
    りに接するように該液溜まりによる液付与位置を通過さ
    せて該画像形成面に該液体を付与するものであり、上記
    液溜まりへの該液体の供給量を可変に構成したことを特
    徴とする像保持体の再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3の像保持体の再生装置において、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、上記液溜まりへの液体の供給量を減少させ
    るように構成したことを特徴とする像保持体の再生装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3の像保持体の再生装置において、 上記液付与部材の表面速度を可変に構成したことを特徴
    とする像保持体の再生装置。
  6. 【請求項6】請求項5の像保持体の再生装置において、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、上記液付与部材の表面速度を低下させるよ
    うに構成したことを特徴とする像保持体の再生装置。
  7. 【請求項7】請求項3の像保持体の再生装置において、 上記液付与部材の表面に担持する液体の液量を規制する
    規制部材を設け、該規制部材と該液付与部材の表面との
    間隙又は接触圧を可変に構成したことを特徴とする像保
    持体の再生装置。
  8. 【請求項8】請求項7の像保持体の再生装置において、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、上記間隙を低減、又は、上記接触圧を増大
    させるように構成したことを特徴とする像保持体の再生
    装置。
  9. 【請求項9】請求項3の像保持体の再生装置において、 上記液付与部材の表面に接触して該表面に担持された液
    体を吸収する吸収部材を設け、該吸収部材と該液付与部
    材との接触面積を可変に構成したことを特徴とする像保
    持体の再生装置。
  10. 【請求項10】請求項9の像保持体の再生装置におい
    て、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、該吸収部材と該液付与部材との接触面積を
    増大させるように構成したことを特徴とする像保持体の
    再生装置。
  11. 【請求項11】請求項1の像保持体の再生装置におい
    て、 上記液付与部が、表面が移動可能な液付与部材の該表面
    に上記液体を担持させ、上記像保持体の表面と該液付与
    部材の表面との間に該液体を搬送して液溜まりを形成
    し、該像保持体を、該像保持体の画像形成面が該液溜ま
    りに接するように該液溜まりによる液付与位置を通過さ
    せて該画像形成面に該液体を付与するものであり、上記
    像保持体の先端が上記液付与部材との最接近部に進入す
    るまでの該液付与部材の表面速度をそれ以降の表面速度
    よりも大きく設定したことを特徴とする像保持体の再生
    装置。
  12. 【請求項12】請求項1の像保持体の再生装置におい
    て、 上記液付与部を、上記像保持体に対して上記液体を吐出
    することにより該液体を該像保持体に付与するように構
    成し、該液体の吐出量が可変であることを特徴とする像
    保持体の再生装置。
  13. 【請求項13】請求項12の像保持体の再生装置におい
    て、 上記像保持体の後端が上記液付与部の液付与位置に近づ
    くにつれて、上記液体の吐出量が減少するように構成し
    たことを特徴とする像保持体の再生装置。
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