JPH10332361A - 板状体製品の厚み測定装置及び回転ローラを有する測定装置 - Google Patents

板状体製品の厚み測定装置及び回転ローラを有する測定装置

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JPH10332361A
JPH10332361A JP14510397A JP14510397A JPH10332361A JP H10332361 A JPH10332361 A JP H10332361A JP 14510397 A JP14510397 A JP 14510397A JP 14510397 A JP14510397 A JP 14510397A JP H10332361 A JPH10332361 A JP H10332361A
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JP
Japan
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rotating roller
roller
measuring device
wall board
thickness
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Application number
JP14510397A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shimakura
岳史 嶋倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転ローラの駆動部を1系統のみとして制御系
を簡略化するとともに、片面に目地等がある模様付きの
外壁ボードであっても、精度良く厚み測定が行える板状
体製品の厚み測定装置を提供する。 【解決手段】外壁ボード1を搬送するベルトコンベア2
の上方位置に配置され、回転ローラ11が下端部に取り
付けられた昇降シリンダ12と、この昇降シリンダ12
の昇降の変位量を検出するとともに、回転ローラ11が
ベルトコンベア2上の零点位置まで降下したとき変位量
零となるように零点調整された変位検出器13とを備
え、ベルトコンベア2上を流れてくる外壁ボード1を、
昇降シリンダ12を降下させることによって回転ローラ
11でコンベア2上に押さえ付け、外壁ボード1の通過
に伴う昇降シリンダ12の昇降の変位量を変位検出器1
3で検出することにより、外壁ボード1の厚みを測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば外壁成形ラ
インにおいて成形される外壁ボードの厚みを測定する板
状体製品の厚み測定装置、及び被測定物に回転ローラを
接触させて測定を行う回転ローラを有する測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の厚み測定装置は、2つの回転ロー
ラによって被測定物を上下方向から挟み込み、この回転
ローラ間を被測定物が通過するときに、各々の回転ロー
ラの変位量を検出することによって、被測定物の厚みを
測定するようになっている(例えば、特公平7−691
24号公報参照)。
【0003】また、被測定物に回転ローラを接触させて
測定を行う従来の測定装置においては、被測定物がセメ
ント系のボードである場合、回転ローラの接触面(ロー
ラ面)にセメント等のゴミが付着するが、このようなゴ
ミ等の異物を除去する手段は設けられていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来の厚み測定装置は、2つの回転ローラの変位量をそ
れぞれ検出するため、両回転ローラをそれぞれ駆動する
必要があり、制御系が複雑になるといった問題があっ
た。また、被測定物が片面に目地等のある模様付きの外
壁ボードである場合、回転ローラがこの模様部分を通過
するときに振動するため、精度の高い測定が行えないと
いった問題があった。
【0005】また、前記した従来の厚み測定装置も含め
て、被測定物に回転ローラを接触させて測定を行う従来
の測定装置においては、被測定物がセメント系のボード
である場合、回転ローラの接触面(ローラ面)にセメン
ト等のゴミが付着し、これが凝り固まって測定精度に大
きな影響を及ぼすといった問題があった。
【0006】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたものであって、その目的の一つは、成形ライン
のコンベア上で零点調整を行うことにより、回転ローラ
の駆動部を1系統のみとして制御系を簡略化するととも
に、片面に目地等がある模様付きの外壁ボードであって
も、精度良く厚み測定が行える板状体製品の厚み測定装
置を提供することにある。また、目的の二つ目は、回転
ローラに付着したゴミ等の異物を確実に除去し得る回転
ローラを有する測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わる板状体製品の厚み測定装置は、板状
体製品を搬送するコンベアの上方位置に配置され、回転
ローラが下端部に取り付けられた昇降シリンダと、この
昇降シリンダの昇降の変位量を検出するとともに、前記
回転ローラが前記コンベア上の零点位置まで降下したと
き変位量零となるように零点調整された変位検出器とを
備え、前記コンベア上を流れてくる板状体製品を、前記
昇降シリンダを降下させることによって前記回転ローラ
でコンベア上に押さえ付け、前記板状体製品の通過に伴
う前記昇降シリンダの昇降の変位量を前記変位検出器で
検出することにより、前記板状体製品の厚みを測定する
ものである。
【0008】また、本発明の請求項2記載の回転ローラ
を有する測定装置は、被測定物に回転ローラを接触させ
て測定を行うものにおいて、前記回転ローラに付着した
異物を除去する除去手段が設けられたものである。
【0009】また、本発明の請求項3記載の回転ローラ
を有する測定装置は、請求項2記載のものにおいて、前
記除去手段を、ステンレス部材とウレタン部材とを組み
合わせて前記回転ローラに付着した異物を削り取る削取
部材としたものである。
【0010】また、本発明の請求項4記載の回転ローラ
を有する測定装置は、請求項3記載のものにおいて、前
記ウレタン部材を前記ステンレス部材の後方に配置する
とともに、前記ウレタン部材を前記回転ローラのローラ
面に接触させて配置し、前記ステンレス部材を前記回転
ローラのローラ面から若干浮かせて配置し、前記回転ロ
ーラのローラ面に付着した異物を前記ステンレス部材で
削り取った後、残りの異物を前記ウレタン部材で削り取
るものである。
【0011】また、本発明の請求項5記載の回転ローラ
を有する測定装置は、請求項2,3又は4記載のものに
おいて、前記回転ローラのローラ面に剥離剤を塗布する
塗布手段が設けられたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1ないし図5は、本発
明に係わる板状体製品の厚み測定装置を外壁ボードの成
形ラインに適用した例を示しており、図1は全体構成
図、図2は斜視図、図3は平面図、図4は厚み測定装置
の正面図、図5は外壁ボードの厚みを測定している状態
を示す正面図である。
【0013】この厚み測定装置Aは、外壁ボード(板状
体製品)1を搬送するベルトコンベア2の上方位置に配
置され、回転ローラ11が下端部に取り付けられた昇降
シリンダ12と、この昇降シリンダ12の昇降の変位量
を検出する変位検出器(本実施形態では、マグネスケー
ルとなっている)13とを備えている。
【0014】この厚み測定装置Aが配置される箇所の成
形ラインは、図3に示すように、6本のベルトコンベア
2,2・・・が一定の間隔を存して並設された構成とな
っており、厚み測定装置Aは、これらベルトコンベア
2,2・・・を跨ぐようにして配設された支持アーム3
の各固定板3a,3aに、それぞれ取り付けられてい
る。すなわち、各厚み測定装置A,Aは、両外側から2
番目のベルトコンベア2,2上にそれぞれ配置されてい
る。
【0015】厚み測定装置Aは、昇降シリンダ12のシ
リンダ本体12aが、支持アーム3の固定板3aに固定
されており、このシリンダ本体12aに対して、シリン
ダロッド12b,12bが昇降動するようになってい
る。シリンダロッド12b,12bの下端部を連結する
下部支持板21には、逆台形形状のローラ支持板12
c,12cが取り付けられており、このローラ支持板1
2c,12cに挟持される形で、回転ローラ11が回転
可能に軸支されている(図6参照)。すなわち、回転ロ
ーラ11は、シリンダロッド12b,12bと一体とな
って昇降動するようになっている。このように、シリン
ダロッド12b,12bの下端部に回転ローラ11を取
り付けることによって、外壁ボード1に測定傷を付ける
ことを防ぐとともに、振動による測定誤差の発生を防ぐ
ことができる。
【0016】また、シリンダロット12b,12bの上
端部には、シリンダロッド12b,12bの昇降の変位
量を検出するマグネスケール13が取り付けられてい
る。マグネスケール13の取り付けは、ねじ込み式にす
ることによって、マグネスケール13と昇降シリンダ1
2との間へのゴミ詰まりによる測定誤差の発生を無くす
ことができる。マグネスケール13は、回転ローラ11
がベルトコンベア2上の零点位置Lまで降下したとき、
変位量零となるように零点調整されている。
【0017】このように、本発明の厚み測定装置Aは、
ベルトコンベア2上を搬送されてきた外壁ボード1を、
昇降シリンダ12によって押さえ付けて厚みを測定する
ので、外壁ボード1に反り等があっても、その反り部も
精度良く測定することが可能となる。ただし、外壁ボー
ド1に損傷を与えないこと、及びベルトコンベア2,2
・・・の回転に影響を与えないことを考慮して、押さえ
圧(アエ圧力)は2.5〜3.0kgf/cm2 程度に
するのが好ましい。
【0018】マグネスケール13で検出される変位量
は、制御盤6のマグネスケール表示部7に表示されると
ともに、記録計8によってチャートが取られるようにな
っている。
【0019】一方、上方に厚み測定装置A,Aが配置さ
れた各ベルトコンベア2,2のそれぞれの内側には、外
壁ボード1の搬送方向Xに沿って、厚み測定装置Aを介
する前後の位置に、それぞれリミットスイッチ4,4・
・・(図1及び図3参照)が配置されている。各リミッ
トスイッチ4,4・・・は、ベルトコンベア2,2・・
・の搬送面(零点位置)Lから若干上方に突出して配置
されており、搬送されてきた外壁ボード1の下面によっ
て搬送面(零点位置)Lの下方に押し込まれる(正確に
は、搬送面(零点位置)Lまで押し込まれる)ことによ
り、外壁ボート1を検出する。
【0020】これらリミットスイッチ4,4・・・は、
厚み測定装置Aの後方側(外壁ボード1の搬入側)に配
置されたリミットスイッチが第1リミットスイッチ4
a,4a、前方側(外壁ボード1の搬出側)に配置され
たリミットスイッチが第2リミットスイッチ4b,4b
となっている。すなわち、第1リミットスイッチ4a,
4aがオンし、次に第2リミットスイッチ4b,4bが
オンしたとき、外壁ボード有りを検出するようになって
いる。これらの検知信号は、制御盤6に与えられる。
【0021】外壁ボード1は、ベルトコンベア2,2・
・・上を矢符X方向に搬送されるが、外壁ボード1の片
面に目地等の凹凸模様1aがある場合には、図5に示す
ように、その模様面を下向きにして、すなわち平坦な面
を常に上向きにして、ベルトコンベア2,2・・・上を
搬送される。
【0022】なお、変位検出器13としては、マグネス
ケールの他、従来周知の種々のものが使用可能であり、
例えば差動トランス型や静電容量型、過電流を利用した
もの、光を利用したものなどがある。
【0023】次に、上記構成の厚み測定装置Aの動作に
ついて説明する。測定を開始する前に、まずマグネスケ
ール13の零点調整を行う。つまり、回転ローラ11が
ベルトコンベア2上の零点位置Lまで降下したとき、変
位量零となるように零点調整を行う。
【0024】この状態において、ベルトコンベア2,2
・・・上を搬送されてきた外壁ボード1が、第1リミッ
トスイッチ4a,4aで検知(オン)され、次に第2リ
ミットスイッチ4b,4bで検知(オン)されると、昇
降シリンダ12のシリッダロッド12b,12bが降下
し、回転ローラ11が外壁ボード1の上面に接触し、外
壁ボード1をベルトコンベア2,2・・・に押さえ付け
るようにして、マグネスケール13による変位量(零点
調整時からの変位量)の測定を開始する。測定値は、制
御盤6のマグネスケール表示部7に表示されるととも
に、記録計8でチャートが取られる。
【0025】このとき、外壁ボード1の片面に目地等の
凹凸模様1aがあっても、その模様面は下向きになって
おり、回転ローラ11は、外壁ボード1の上面(平坦
面)に接触することから、凹凸模様1aの影響を受ける
ことなく、厚みの測定が可能となっている。
【0026】また、厚み測定は、図2に示すように、左
右2台の厚み測定装置A,Aで行っている。すなわち、
外壁ボード1の左右2箇所が回転ローラ11,11によ
って押さえられるので、外壁ボード1に反りがあって
も、この反りが多少修正されるとともに、外壁ボード1
の左右のばらつき(左右の厚みのばらつき等)にも対処
することができる。
【0027】この後、第1リミットスイッチ4a,4a
がオフ、第2リミットスイッチ4b,4bがオフとなっ
て、外壁ボード1が厚み測定装置A,Aの下を通過した
ことを検知すると、制御盤6は昇降シリンダ12を上昇
させる。
【0028】本発明の厚み測定装置Aによれば、厚み1
5mmの外壁ボード1aに対し、測定精度は±0.1m
m以内が確保できており、外壁ボード1aの厚みに対し
て1%以内と高い測定精度が得られるものである。
【0029】図6ないし図10は、本発明の請求項2、
3、4又は5に記載の回転ローラを有する測定装置の実
施形態を示しており、本実施形態は、図1ないし図5に
示した厚み測定装置の回転ローラ11に適用した例を示
している。
【0030】すなわち、シリンダロッド12b,12b
の下部支持板21に、固定具(ボルト、ナット等)22
によって一方のローラ支持板12cが取り付け固定され
ており、このローラ支持板12cに、他方のローラ支持
板12cがボルト23によって取り付け固定されてい
る。また、両ローラ支持板12c,12cには、それぞ
れ軸挿通穴12d、12dが形成されている。そして、
これら両ローラ支持板12c,12c間に回転ローラ1
1を挿入し、一方のローラ支持板12cの軸挿通穴12
dから頭部を有する支持軸24を挿通し、回転ローラ1
1の軸挿通穴11cを通して他方のローラ支持板12c
の軸挿通穴12dから先端部を挿出し、その挿出先端部
にリングピン(Eリング等)25を外嵌して、回転ロー
ラ11を両ローラ支持板12c,12c間に回転可能に
取り付けている。ただし、回転ローラ11をローラ支持
板12c,12c間に支持する支持具としては、上記で
説明した支持軸24とリングピン25である必要は必ず
しもなく、ボルトとナットであってもよい。また、回転
ローラ11の回転をスムーズに行うため、回転ローラ1
1の軸挿通穴11cの内周面にボールベアリング11b
を介装した構造としている。
【0031】また、下部支持板21の一方の側縁部21
aには、後述する削取部材(スクレーパ)31を取り付
けるための取付片27(図7及び図8参照)が設けられ
ている。この取付片27には、回転ローラ11のローラ
面11aに向かって延設された長穴27a,27aが左
右の2箇所に形成されている。
【0032】一方、この取付片27に取り付けられる削
取部材31は、図9に示すステンレス製(SUS製)の
第1削取片(スクレーパ)32、及び図10に示すウレ
タン樹脂製の第2削取片(スクレーパ)33によって形
成されている。第1削取片32は、厚みの薄い長方形状
に形成されるとともに、左右の2箇所に長手方向に沿う
長穴32a,32aがそれぞれ形成されている。また、
第2削取片33は、第1削取片32よりも厚みのある長
方形状であって、その先端部33bが斜めに切除された
形状となっており、かつ左右の2箇所に長手方向に沿う
長穴33a,33aがそれぞれ形成されている。
【0033】これら第1削取片32及び第2削取片33
は、図7及び図8に示すように、まず第2削取片33を
取付片27に添設し、この第2削取片33に第1削取片
32を添設して、重なり合ったそれぞれの長穴32a,
33a,27aに、第1削取片32側から取付片27に
向けてボルト35を挿通し、取付片22から突出したボ
ルト35の先端部にナット36を螺合することによっ
て、取付片27に一体的に取り付けられている。このと
き、ボルト35を挿通する穴が長穴32a,33a,2
7aに形成されているので、第1削取片32の先端32
b及び第2削取片33の先端33bと、回転ローラ11
のローラ面11aとの間の距離を微調整できるようにな
っている。
【0034】本実施形態では、第1削取片32の先端3
2bを回転ローラ11のローラ面11aから若干浮かせ
て配置し、第2削取片33の先端33bを回転ローラ1
1のローラ面11aに接触させて配置する。すなわち、
回転ローラ11のローラ面11aに付着した比較的大き
なゴミ等の異物を、第1削取片32でまず削り取り、残
った細かめのゴミや、ローラ面11aにこびりついたゴ
ミ等の異物を、第2削取片33で削り取るようになって
いる。
【0035】すなわち、図9に示したステンレス製(S
US製)の第1削取片(スクレーパ)32、及び図10
に示したウレタン樹脂製の第2削取片(スクレーパ)3
3は、それぞれ単体では一般的なものであるが、ウレタ
ン樹脂製のスクレーパ33を単体で使用した場合には、
スクレーパの磨耗が早く、また大きめのゴミが詰まると
ゴミ取りとしての機能が十分に発揮できなくなってしま
う。また、ステンレス製(SUS製)のスクレーパ32
を単体で使用した場合には、ローラ面11aに接触させ
るとローラ面11aが磨耗してしまうため、ローラ面1
1aより少し浮かせて使用する必要があるが、これでは
細かいゴミがローラ面11aに付着してゴミ詰まりを起
こし、回転ローラ11の回転を止めてしまうことにな
る。
【0036】そこで、本発明では、このような材質の異
なる第1削取片(スクレーパ)32及び第2削取片(ス
クレーパ)33を二重化する(すなわち、組み合わせて
使用する)ことにより、大きめのゴミによるウレタン樹
脂の磨耗といった不具合、及び細かめのゴミの詰まりに
よる回転ローラの回転停止といった不具合を確実に解消
するものである。
【0037】また、下部支持板21の他方の側縁部21
bには、石油系炭化水素や植物系油脂といった剥離剤を
含浸させた繊維部材(塗布手段)41が取り付けられて
いる。この繊維部材41は、回転ローラ11のローラ面
11aに接触するように配置されている。
【0038】すなわち、回転ローラ11のローラ面11
aに接触する被測定物がセメント系の外壁ボードである
場合、回転ローラ11のローラ面11aには主にセメン
トが付着するが、付着したセメントが固化してしまった
場合には、第1削取片32や第2削取片33だけではも
はや削り取ることが難しくなる。そのため、剥離剤を回
転ローラ11のローラ面11aに塗布することによっ
て、特にセメントの付着を事前に防止できるとともに、
付着したセメントが固化した場合でも、塗布された剥離
剤上で固化しているので、第1削取片32や第2削取片
33で十分に削り取れるものである。また、剥離剤をロ
ーラ面11aに塗布することによって、第1削取片32
や第2削取片33の寿命を伸ばすことにもなる。
【0039】実際には、第1削取片32と第2削取片3
3とを組み合わた削取部材31と、繊維部材41に含浸
させた剥離剤との相互作用により、ローラ面11aへの
ゴミの付着を皆無に近い状態とすることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の板状体製品の厚
み測定装置は、板状体製品を搬送するコンベアの上方位
置に配置され、回転ローラが下端部に取り付けられた昇
降シリンダと、この昇降シリンダの昇降の変位量を検出
するとともに、回転ローラがコンベア上の零点位置まで
降下したとき変位量零となるように零点調整された変位
検出器とを備え、コンベア上を流れてくる板状体製品
を、昇降シリンダを降下させることによって回転ローラ
でコンベア上に押さえ付け、板状体製品の通過に伴う昇
降シリンダの昇降の変位量を変位検出器で検出すること
により、板状体製品の厚みを測定するように構成してい
る。つまり、コンベアの上方位置に配置された回転ロー
ラのみを昇降動させるだけでよく、駆動系が1系統です
むので、制御系が簡単なものとなる。また、板状体製品
の片面に目地等の凹凸模様がある場合、この凹凸模様の
ある面を下向きにしてコンベア上を搬送することによ
り、回転ローラは板状体製品の他方の面(平坦面)に接
触することから、凹凸模様の影響を受けることなく、厚
みの測定を行うことができる。
【0041】また、本発明の請求項2記載の回転ローラ
を有する測定装置は、被測定物に回転ローラを接触させ
て測定を行うものにおいて、回転ローラに付着した異物
を除去する除去手段を設けた構成としている。これによ
り、ローラ面に付着したゴミ等の異物を除去できるの
で、ゴミ等の異物によって測定精度が低下するといった
ことがない。
【0042】また、本発明の請求項3記載の回転ローラ
を有する測定装置は、請求項2記載のものにおいて、除
去手段を、ステンレス部材とウレタン部材とを組み合わ
せて回転ローラに付着した異物を削り取る削取部材で構
成したものである。また、本発明の請求項4記載の回転
ローラを有する測定装置は、請求項3記載のものにおい
て、ウレタン部材をステンレス部材の後方に配置すると
ともに、ウレタン部材を回転ローラのローラ面に接触さ
せて配置し、ステンレス部材を回転ローラのローラ面か
ら若干浮かせて配置し、回転ローラのローラ面に付着し
た異物をステンレス部材で削り取った後、残りの異物を
前記ウレタン部材で削り取るように構成している。すな
わち、材質の異なるウレタン部材とステンレス部材とを
組み合わせて使用することにより、大きめのゴミによる
ウレタン樹脂の磨耗といったウレタン部材単体で使用す
るときの不具合、及び細かめのゴミの詰まりによる回転
ローラの回転停止といったステンレス部材単体で使用す
るときの不具合を確実に解消することができるものであ
る。
【0043】また、本発明の請求項5記載の回転ローラ
を有する測定装置は、請求項2,3又は4記載のものに
おいて、回転ローラのローラ面に剥離剤を塗布する塗布
手段を設けた構成としている。これにより、被測定物が
セメント系ボードである場合、セメントの付着を事前に
防止できるとともに、付着したセメントが固化した場合
でも、塗布された剥離剤上で固化しているので、ステン
レス部材やウレタン部材で十分に削り取れるものであ
る。また、剥離剤をローラ面に塗布することによって、
ステンレス部材やウレタン部材の寿命を伸ばすことがで
きる。また、ステンレス部材やウレタン部材とを組み合
わた削取部材と、繊維部材に含浸させた剥離剤との相互
作用により、ローラ面へのゴミの付着を皆無に近い状態
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる板状体製品の厚み測定装置を外
壁ボードの成形ラインに適用した例を示す全体構成図で
ある。
【図2】本発明に係わる板状体製品の厚み測定装置の斜
視図である。
【図3】本発明に係わる板状体製品の厚み測定装置を含
む成形ラインの平面図である。
【図4】厚み測定装置の正面図である。
【図5】外壁ボードの厚みを測定している状態を示す正
面図である。
【図6】本発明の回転ローラを有する測定装置の側面図
である
【図7】本発明の回転ローラを有する測定装置の回転ロ
ーラ部分を拡大して示す正面図である。
【図8】削取部材を取付片に取り付ける構造を示す分解
斜視図である。
【図9】ステンレス部材の斜視図である。
【図10】ウレタン部材の斜視図である。
【符号の説明】
A 厚み測定装置 1 外壁ボード(板状体製品、被測定物) 2 ベルトコンベア(コンベア) 11 回転ローラ 11a ローラ面 12 昇降シリンダ 13 変位検出器(マグネスケール) 31 削取部材(除去手段) 32 第1削取(ステンレス部材) 33 第2削取(ウレタン部材) 41 繊維部材(塗布手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体製品を搬送するコンベアの上方位
    置に配置され、回転ローラが下端部に取り付けられた昇
    降シリンダと、 この昇降シリンダの昇降の変位量を検出するとともに、
    前記回転ローラが前記コンベア上の零点位置まで降下し
    たとき変位量零となるように零点調整された変位検出器
    とを備え、 前記コンベア上を流れてくる板状体製品を、前記昇降シ
    リンダを降下させることによって前記回転ローラでコン
    ベア上に押さえ付け、前記板状体製品の通過に伴う前記
    昇降シリンダの昇降の変位量を前記変位検出器で検出す
    ることにより、前記板状体製品の厚みを測定することを
    特徴とする板状体製品の厚み測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定物に回転ローラを接触させて測定
    を行う回転ローラを有する測定装置において、前記回転
    ローラに付着した異物を除去する除去手段が設けられた
    ことを特徴とする回転ローラを有する測定装置。
  3. 【請求項3】 前記除去手段は、ステンレス部材とウレ
    タン部材とを組み合わせて前記回転ローラに付着した異
    物を削り取る削取部材である請求項2記載の回転ローラ
    を有する測定装置。
  4. 【請求項4】 前記ウレタン部材を前記ステンレス部材
    の後方に配置するとともに、前記ウレタン部材を前記回
    転ローラのローラ面に接触させて配置し、前記ステンレ
    ス部材を前記回転ローラのローラ面から若干浮かせて配
    置し、前記回転ローラのローラ面に付着した異物を前記
    ステンレス部材で削り取った後、残りの異物を前記ウレ
    タン部材で削り取るものである請求項3記載の回転ロー
    ラを有する測定装置。
  5. 【請求項5】 前記回転ローラのローラ面に剥離剤を塗
    布する塗布手段が設けられてなる請求項2,3又は4記
    載の回転ローラを有する測定装置。
JP14510397A 1997-06-03 1997-06-03 板状体製品の厚み測定装置及び回転ローラを有する測定装置 Pending JPH10332361A (ja)

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