JPH10332014A - 貯水槽用緊急弁 - Google Patents

貯水槽用緊急弁

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JPH10332014A
JPH10332014A JP14649697A JP14649697A JPH10332014A JP H10332014 A JPH10332014 A JP H10332014A JP 14649697 A JP14649697 A JP 14649697A JP 14649697 A JP14649697 A JP 14649697A JP H10332014 A JPH10332014 A JP H10332014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯水槽用緊急弁の全開状態および全閉状態を
簡単な構造で容易に確認できるようにする。 【解決手段】 平常時には、弁本体14を弁箱13の一
方側に移動させて、第1流入ポートP1と第2流出ポー
トP3および第1流出ポートP2と第2流入ポートP4
を連通させ、貯水槽2を配水管路の一部として機能さ
せ、異常事態発生時には、弁本体14を弁箱13の他方
側に移動させて、第1流入ポートP1と第1流出ポート
P2を連通させ、貯水槽2への汚水の流入を防止するよ
うに貯水槽用緊急弁Vを構成し、その弁箱13の外側
に、弁棒カバー30Aと、この弁棒カバー30Aの内部
に挿入された弁棒部の弁箱外突出部14dと、この弁箱
外突出部14dに固着された弁開度指示部材30Bと、
弁棒カバー30Aの周壁部に貫設された弁開度指示部材
の目視用窓部30Cとを備えた弁本体の開度指示装置3
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道施設の配水本
管と耐震貯水槽の間の管路に介設して、配水本管の破損
等の異常事態発生時に緊急に作動させ、貯水槽への汚水
の流入を防止するとともに、配水本管の通水を確保する
貯水槽用緊急弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば図4に示すような水
道施設における配水本管1の上流側本管1Aと耐震貯水
槽2(以下、単に貯水槽2という)の入口2Aとを連通
させる流入管3に介設した流入弁4と、貯水槽2の出口
2Bと配水本管1の下流側本管1Bとを連通させる流出
管5に介設した流出弁6および流入管3における流入弁
4の上流位置と流出管5における流出弁6の下流位置、
つまり流入管3の一次側3Aと抽出管5の二次側5Bと
を連通させるバイパス管7に介設したバイパス弁8の3
個の弁4、6、8を使用した貯水槽用緊急弁が知られて
いる。なお、図中V1、V2、V3は制水弁を示す。
【0003】前記構成の従来の貯水槽用緊急弁におい
て、平常時には、図4のようにバイパス弁8と制水弁V
1が弁閉され、流入弁4と流出弁6および制水弁V3、
V3が弁開される。このため、水は矢印で示すように、
配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→
流入弁4→流入管3の二次側3Bの経路で貯水槽2に流
入して貯水される。また、貯水槽2から出た水は、流出
管5の一次側5A→流出弁6→流出管5の二次側5B→
配水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。この状
態で貯水槽2は水道管路の一部として機能する。
【0004】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図5に示すよ
うに、流入弁4と流出弁6が弁閉され、バイパス弁8が
弁開する。このため、水は矢印で示すように、配水本管
1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→バイパス
管7→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本管
1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2への汚水
の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水槽2内に
確保するとともに、配水本管1の通水確保により配水本
管1に接続されている消火栓(図示省略)などの使用可
能な状態を得ることができる。
【0005】しかし、前記従来の貯水槽用緊急弁は、流
入弁4と流出弁6およびバイパス弁8の3つの弁を必要
とし弁の使用台数が多くなり、それだけ誤動作が生じる
確率も高くなる。このため、異常事態の発生時に、前記
3つの弁の少なくとも1つの弁に誤動作が生じると、貯
水槽2への汚水の流入を防止できても配水本管1の通水
が確保されない不都合、あるいは配水本管1の通水を確
保できても、貯水槽2への汚水の流入を防止できない不
都合などが発生する。しかも、大きい設置スペースが必
要になる。
【0006】そこで、弁の使用台数を減らし、弁の誤動
作が生じる確率を低くすることで、前述の欠点を解消し
た貯水槽用緊急弁が提供されている。この種の貯水槽用
緊急弁は、図6および図7に示すように、1台の緊急遮
断式のバタフライ弁9を備えている。バタフライ弁9
は、配水本管側の分流管10Aと、貯水槽側の分流管1
0Bとの間に介設される。配水本管側の分流管10Aは
T字管11を介して流入管3の一次側3Aと流出管5の
二次側5Bに接続され、貯水槽側の分流管10BはT字
管12を介して流入管3の二次側3Bと流出管5の一次
側5Aに接続される。また、配水本管側の分流管10A
は、上側の通路5B1と下側の通路3A1に区画されて
おり、貯水槽側の分流管10Bは、上側の通路5A1と
下側の通路3B1に区画されている。そして、T字管1
1には、流入管3の一次側3Aと配水本管側の分流管1
0Aにおける下側の通路3A1とを連通させ、かつ流出
管5の二次側5Bと配水本管側の分流管10Aにおける
上側の通路5B1とを連通させる隔壁11Aが設けら
れ、T字管12には、流入管3の二次側3Bと貯水槽側
の分流管10Bにおける下側の通路3B1とを連通さ
せ、かつ流出管5の一次側5Aと配水本管側の分流管1
0Bにおける上側の通路5A1とを連通させる隔壁11
Aが設けられている。なお、図中V1は制水弁を示す。
【0007】このような構成であれば、平常時には、図
6および図7のようにバタフライ弁9が弁開され、制水
弁V1が弁閉される。このため、水は矢印で示すよう
に、配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3
A→T字管11A→配水本管側の分流管10Aの下側の
通路3A1→バタフライ弁9→貯水槽側の分流管10B
の下側の通路3B1→流入管3の二次側3Bの経路で貯
水槽2に流入して貯水される。また、貯水槽2から出た
水は、流出管5の一次側5A→T字管12A→貯水槽側
の分流管10Bの上側の通路5A1→バタフライ弁9→
配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→T字管
11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本
管1Bの経路で流下する。この状態で貯水槽2は水道管
路の一部として機能する。
【0008】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図8および図
9に示すようにバタフライ弁9が弁閉する。このため、
水は矢印で示すように、配水本管1の上流側本管1A→
流入管3の一次側3A→T字管11A→配水本管側の分
流管10Aの下側の通路3A1→バタフライ弁9の手前
→配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→T字
管11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側
本管1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2への
汚水の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水槽2
内に確保するとともに、配水本管1の通水確保により配
水本管1に接続されている消火栓(図示省略)などの使
用可能な状態を得ることができる。
【0009】しかし、弁の使用台数を減らすように工夫
された上記の貯水槽用緊急弁は、上側の通路5B1と下
側の通路3A1に区画した配水本管側の分流管10A
と、上側の通路5A1と下側の通路3B1に区画した貯
水槽側の分流管10Bと、流入管3の一次側3Aと配水
本管側の分流管10Aにおける下側の通路3A1とを連
通させ、かつ流出管5の二次側5Bと配水本管側の分流
管10Aにおける上側の通路5B1とを連通させる隔壁
11Aが設けられたT字管11および流入管3の二次側
3Bと貯水槽側の分流管10Bにおける下側の通路3B
1とを連通させ、かつ流出管5の一次側5Aと貯水槽側
の分流管10Bにおける上側の通路5A1とを連通させ
る隔壁12Aが設けられたT字管12を必要とする。し
かも、これら配水本管側の分流管10A、貯水槽側の分
流管10B、T字管11およびT字管12は、それぞれ
構造が複雑であるから製作が困難である。
【0010】そこで、本発明出願人は、特願平9−11
372号において、弁の使用台数を減らし、異常事態の
発生時に前述の不都合が発生する確率を低下させること
で信頼性を高めるとともに、設置スペースを縮小し、か
つ構造が複雑な分流管やT字管などの配管材料の使用を
省略して、簡単に製作することができる貯水槽用緊急弁
を既に提供している。ところが、この貯水槽用緊急弁が
平常時において弁開され、異常事態の発生時において弁
閉されている状態を容易に確認したい要望がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の貯水
槽用緊急弁の欠点を解消した貯水槽用緊急弁では、平常
時においては弁本体が弁箱の軸方向の一方側に移動して
弁開され、異常事態の発生時においては弁本体が弁箱の
軸方向の他方側に移動して弁閉されているものの、この
ような貯水槽用緊急弁の全開状態および全閉状態を容易
に確認したい要望がある。
【0012】そこで、本発明は、従来の貯水槽用緊急弁
の欠点を解消した貯水槽用緊急弁において、全開状態お
よび全閉状態を簡単な構造で容易に確認することができ
る貯水槽用緊急弁を提供することを目的としたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、筒状の弁箱の周壁部に配水本管の上流側
本管に通じる第1流入ポートと、配水本管の下流側本管
に通じる第1流出ポートと、貯水槽の入口に通じる第2
流出ポートと、貯水槽の出口に通じる第2流入ポートが
設けられ、前記弁箱の内部に軸方向の移動自在に弁棒部
を備えた弁本体が装入されており、平常時には、前記弁
本体を前記弁箱の軸方向の一方側に移動させて、前記第
1流入ポートと第2流出ポートおよび第1流出ポートと
第2流入ポートを連通させ、前記貯水槽を配水管路の一
部として機能させるとともに、異常事態発生時には、前
記弁本体を前記弁箱の軸方向の他方側に移動させて、前
記第1流入ポートと第1流出ポートを連通させ、前記貯
水槽への汚水の流入を防止して、該貯水槽内に飲料水を
確保し、かつ前記配水本管の通水を確保するように構成
した貯水槽用緊急弁であって、前記弁箱の内部に連通し
て該弁箱の外側に前記軸方向に延びて取付けられた筒状
の弁棒カバーと、この弁棒カバーの内部に挿入された前
記弁棒部の弁箱外突出部と、この弁箱外突出部に固着さ
れた弁開度指示部材と、前記軸方向に延びて前記弁棒カ
バーの周壁部に貫設された前記弁開度指示部材の目視用
窓部とを具備している弁本体の開度指示装置が前記弁箱
の軸方向の両端部の少なくともいずれか一方に設けられ
ていることを特徴としている。
【0014】本発明によれば、平常時において弁本体が
弁箱の軸方向の一方側に移動して弁開(全開)される
と、弁棒部の弁箱外突出部に固着された弁開度指示部材
は、筒状の弁棒カバーの軸方向の一方側に偏った全開指
示位置に在る。この全開指示位置に在る弁開度指示部材
を目視用窓部から視認することによって、弁本体の全開
状態を確認できる。また、異常事態発生時において弁本
体が弁箱の軸方向の他方側に移動して弁閉(全閉)され
ると、弁棒部の弁箱外突出部に固着された弁開度指示部
材は、筒状の弁棒カバーの軸方向の他方側に偏った全閉
指示位置に在る。この全閉指示位置に在る弁開度指示部
材を目視用窓部から視認することによって、弁本体の全
閉状態を確認できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の平常時における
一実施の形態を一部断面にして示す構成図である。な
お、前記従来例と同一もしくは相当部分には同一符号を
付して説明する。図1において、貯水槽用緊急弁Vは、
1つの筒状の弁箱13と、この弁箱13の内部に軸方向
の移動自在に装入された弁本体14とを備えている。弁
本体14は弁棒部14Dと、この弁棒部14Dの軸方向
一端部に取付けられたピストン部14Aと、弁棒部14
Dの軸方向の他端側に偏って取付けられた第1弁体部1
4Bおよびピストン部14Fと、弁棒部14Dの軸方向
の略中央部に取付けられた第2弁体部14Cを有し、ピ
ストン部14A、第1弁体部14B、第2弁体部14
C、ピストン部14Aおよびピストン部14Fの外周面
と弁箱13の内周面とで水封できるように構成されてい
る。
【0016】弁箱13の内部には、環状の第1弁箱シー
ト13A、環状の第2弁箱シート13Bおよび環状の第
3弁箱シート13Cが設けられ、ピストン部14Aは環
状の第1弁箱シート13Aの軸方向一端側の圧力室16
内に位置し、ピストン部14Fは軸方向他端側の付勢室
17内に位置しており、第1弁体部14Bは付勢室17
の近くに位置している。また、第2弁体部14Cは環状
の第1弁箱シート13Aと環状の第2弁箱シート13B
の間の流入室18内に位置していおり、環状の第2弁箱
シート13Bと環状の第3弁箱シート13Cの間に流出
室19が形成されている。
【0017】一方、弁箱13には、その周壁を貫通して
流入室18に通じる第1流入ポートP1と、流出室19
に通じる第1流出ポートP2が形成されているととも
に、これら各ポートP1,P2の形成位置から周方向に
180゜離れた位置の周壁を貫通して、第1弁箱シート
13Aを介して流入室18に通じる第2流出ポートP3
と、第3弁箱シート13Cを介して流出室19に通じる
第2流入ポートP4が形成されている。また、前記弁箱
13の一端部を貫通して圧力室16に通じるパイロット
ポートP5が形成され、前記付勢室17内にはスプリン
グによってなる付勢手段15が装入されており、弁本体
14を軸方向一端側に向けて常時付勢している。
【0018】貯水槽用緊急弁Vは、水道施設における配
水本管1と貯水槽2の間に介設される。すなわち、配水
本管1の上流側本管1Aは流入管3の一次側3Aを介し
て第1流入ポートP1に接続され、配水本管1の下流側
本管1Bは流出管5の二次側5Bを介して第1流出ポー
トP2に接続されるとともに、貯水槽2の入口2Aは流
入管3の二次側3Bを介して第2流出ポートP3に接続
され、貯水槽2の出口2Bは流出管5の一次側5Aを介
して第2流入ポートP4に接続されている。また、配水
本管1の上流側本管1Aはパイロット管20を介してパ
イロットポートP5に接続されている。図中V1は制水
弁を示す。
【0019】他方、付勢室17の外側には、図1および
図2に示すように、軸方向他端側に延びる弁本体の開度
指示装置30が設けられている。この弁本体の開度指示
装置30は、付勢室17の外端壁部17Aに貫設した弁
棒挿通孔17aを介して、付勢室17の内部に連通して
該付勢室17の外側に軸方向他端側に延びて水密に取付
けられた筒状の弁棒カバー30Aと、弁棒挿通孔17a
を貫通して弁棒カバー30Aの内部に挿入された弁棒部
の弁箱外突出部14dと、この弁箱外突出部14dに固
着された扇型もしくは円盤状の弁開度指示部材30B
(ただし、本実施の形態では扇型の弁開度指示部材30
Bを固着している)と、弁開度指示部材30Bの外周部
に対応し、かつ前記軸方向に延びて弁棒カバー30Aの
周壁部に貫設された弁開度指示部材の目視用窓部30C
とを具備しており、弁開度指示部材の目視用窓部30C
近くの弁棒カバー30Aの周壁部には、目視用窓部30
Cの軸方向の他端側(一方側)に偏って文字「開」が表
示され、目視用窓部30Cの軸方向の一端側(他方側)
に偏って文字「閉」が表示されている。
【0020】このような構成であれば、平常時には、配
水本管1の水圧が設定値を超えており、この水圧をパイ
ロット圧としてパイロットポートP5から圧力室16に
導入して、弁本体14のピストン部14Aに負荷し、付
勢手段15の付勢に抗して弁本体14を弁箱13の軸方
向他端側に移動させる。これにより、図1に示すよう
に、流入室18を介して、第1流入ポートP1と第2流
出ポートP3が連通するとともに、流出室19を介し
て、第1流出ポートP2と第2流入ポートP4が連通す
る。このため、水は矢印で示すように、配水本管1の上
流側本管1A→流入管3の一次側3A→第1流入ポート
P1→流入室18→→第2流出ポートP3→流入管3の
二次側3Bの経路で貯水槽2に流入して貯水される。ま
た、貯水槽2から出た水は、流出管5の一次側5A→第
2流入ポートP4→流出室19→第1流出ポートP2→
流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本管1Bの
経路で流下する。この状態で貯水槽2は水道管路の一部
として機能する。
【0021】この場合、弁棒部の弁箱外突出部14dに
固着されている弁開度指示部材30Bは、筒状の弁棒カ
バー30Aの軸方向の一方側に偏った全開指示位置、つ
まり表示文字「開」に対応する位置に在り、この全開指
示位置に在る弁開度指示部材30Bを目視用窓部30C
から視認することによって、弁本体14の全開状態を確
認することができる。
【0022】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下し、圧力室16のパイロット圧が低くなると
付勢手段15の付勢により、図3に示すように第2弁体
部14Cが第1弁箱シート13Aに当接し、かつ第1弁
体部14Bが第3弁箱シート13Cに当接する位置ま
で、弁本体14を弁箱13の軸方向一端側に移動させ
る。これにより、流入室18と流出室19を介して、第
1流入ポートP1と第1流出ポートP2が連通する。こ
のため、水は矢印で示すように、配水本管1の上流側本
管1A→流入管3の一次側3A→第1流入ポートP1→
流入室18→流出室19→第1流出ポートP2→流出管
5の二次側5B→配水本管1の下流側本管1Bの経路で
流下する。したがって、貯水槽2への汚水の流入を防止
して、応急給水用の飲料水を貯水槽2内に確保するとと
もに、配水本管1の通水確保により配水本管1に接続さ
れている消火栓(図示省略)などの使用可能な状態を得
ることができる。
【0023】この場合、弁棒部の弁箱外突出部14dに
固着されている弁開度指示部材30Bは、筒状の弁棒カ
バー30Aの軸方向の他方側に偏った全閉指示位置、つ
まり表示文字「閉」に対応する位置に在り、この全閉指
示位置に在る弁開度指示部材30Bを目視用窓部30C
から視認することによって、弁本体14の全閉状態を確
認することができる。
【0024】なお、前記実施の形態では、開度指示装置
30を付勢室17の外側に設けているが、この付勢室1
7の外側に設けられている開度指示装置30に代えて、
圧力室16の外側に開度指示装置30を設けてもよい。
また、付勢室17の外側と圧力室16の外側のそれぞれ
に開度指示装置30を設けた構成であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、平常時
において弁開され、異常事態の発生時において弁閉され
ている状態を容易に確認したい要望を満足させることが
できるとともに、電気的な開度指示装置などと比較し
て、構造が簡単で経済的にも有利であり、かつ開度指示
弁の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平常時における一実施の形態を示す構
成図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の異常事態発生時における一実施の形態
を示す構成図である。
【図4】従来例の平常時における形態を示す構成図であ
る。
【図5】従来例の異常事態発生時における形態を示す構
成図である。
【図6】他の従来例の平常時における形態を示す構成図
である。
【図7】図6のB−B線拡大断面図である。
【図8】他の従来例の異常事態発生時における形態を示
す構成図である。
【図9】図8のC−C線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 配水本管 1A 上流側本管 1B 下流側本管 2 耐震貯水槽(貯水槽) 2A 入口 2B 出口 13 筒状の弁箱 14 弁本体 14D 弁棒部 14d 弁棒部の弁箱外突出部 30 弁本体の開度指示装置 30A 弁棒カバー 30B 弁開度指示部材 30C 弁開度指示部材の目視用窓部 P1 第1流入ポート P2 第1流出ポート P3 第2流出ポート P4 第2流入ポート P5 パイロットポート V 貯水槽用緊急弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の弁箱の周壁部に配水本管の上流側
    本管に通じる第1流入ポートと、配水本管の下流側本管
    に通じる第1流出ポートと、貯水槽の入口に通じる第2
    流出ポートと、貯水槽の出口に通じる第2流入ポートが
    設けられ、 前記弁箱の内部に軸方向の移動自在に弁棒部を備えた弁
    本体が装入されており、 平常時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の一方側に
    移動させて、前記第1流入ポートと第2流出ポートおよ
    び第1流出ポートと第2流入ポートを連通させ、前記貯
    水槽を配水管路の一部として機能させるとともに、 異常事態発生時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の
    他方側に移動させて、前記第1流入ポートと第1流出ポ
    ートを連通させ、前記貯水槽への汚水の流入を防止し
    て、該貯水槽内に飲料水を確保し、かつ前記配水本管の
    通水を確保するように構成した貯水槽用緊急弁であっ
    て、 前記弁箱の内部に連通して該弁箱の外側に前記軸方向に
    延びて取付けられた筒状の弁棒カバーと、この弁棒カバ
    ーの内部に挿入された前記弁棒部の弁箱外突出部と、こ
    の弁箱外突出部に固着された弁開度指示部材と、前記軸
    方向に延びて前記弁棒カバーの周壁部に貫設された前記
    弁開度指示部材の目視用窓部とを具備している弁本体の
    開度指示装置が前記弁箱の軸方向の両端部の少なくとも
    いずれか一方に設けられていることを特徴とする貯水槽
    用緊急弁。
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