JPH10332012A - 貯水槽用緊急弁 - Google Patents

貯水槽用緊急弁

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JPH10332012A
JPH10332012A JP9146495A JP14649597A JPH10332012A JP H10332012 A JPH10332012 A JP H10332012A JP 9146495 A JP9146495 A JP 9146495A JP 14649597 A JP14649597 A JP 14649597A JP H10332012 A JPH10332012 A JP H10332012A
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JP
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valve
water
main pipe
pipe
storage tank
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JP9146495A
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Kazuo Tozaki
和男 戸崎
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Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁の出口と貯水槽の入口とを連通させるため
の流入管の二次側配管と、弁の入口と貯水槽の出口とを
連通させるための流出管の一次側配管および弁室をそれ
ぞれ不要にして、施工性をよくする。 【解決手段】 第2流出ポートP3および第2流入ポー
トP4のそれぞれを弁箱13の軸線C1に直交する下向
き垂直の第1の軸線C2を有して弁箱13の周壁部から
外側に延出させ、配水本管1の上流側本管1Aに通じる
第1流入ポートP1および配水本管1の下流側本管1B
に通じる第1流出ポートP2のそれぞれを弁箱13の軸
線C1に直交し、かつ第1の軸線C2に直交する第2の
軸線C3を有して弁箱13の周壁部から水平方向外側に
延出させ、第2流出ポートP3を貯水槽2の入口2A
に、第2流入ポートP4を貯水槽2の出口2Bにそれぞ
れ接続することによって、貯水槽用緊急弁Vを貯水槽2
に搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道施設の配水本
管と耐震貯水槽の間に介設して、配水本管の破損等の異
常事態発生時に緊急に作動させ、貯水槽への汚水の流入
を防止するとともに、配水本管の通水を確保する貯水槽
用緊急弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば図7に示すような水
道施設における配水本管1の上流側本管1Aと耐震貯水
槽2(以下、単に貯水槽2という)の入口2Aとを連通
させる流入管3に介設した流入弁4と、貯水槽2の出口
2Bと配水本管1の下流側本管1Bとを連通させる流出
管5に介設した流出弁6および流入管3における流入弁
4の上流位置と流出管5における流出弁6の下流位置、
つまり流入管3の一次側3Aと抽出管5の二次側5Bと
を連通させるバイパス管7に介設したバイパス弁8の3
個の弁4、6、8を使用した貯水槽用緊急弁が知られて
いる。なお、図中V1、V2、V3は制水弁を示す。
【0003】前記構成の従来の貯水槽用緊急弁におい
て、平常時には、図7のようにバイパス弁8と制水弁V
1が弁閉され、流入弁4と流出弁6および制水弁V3、
V3が弁開される。このため、水は矢印で示すように、
配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→
流入弁4→流入管3の二次側3Bの経路で貯水槽2に流
入して貯水される。また、貯水槽2から出た水は、流出
管5の一次側5A→流出弁6→流出管5の二次側5B→
配水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。この状
態で貯水槽2は水道管路の一部として機能する。
【0004】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図8に示すよ
うに、流入弁4と流出弁6が弁閉され、バイパス弁8が
弁開する。このため、水は矢印で示すように、配水本管
1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→バイパス
管7→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本管
1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2への汚水
の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水槽2内に
確保するとともに、配水本管1の通水確保により配水本
管1に接続されている消火栓(図示省略)などの使用可
能な状態を得ることができる。
【0005】しかし、流入弁4の出口と貯水槽2の入口
2Aとを連通させるために、流入管3の二次側3Bを配
管しなければならず、流出弁6の入口と貯水槽2の出口
2Bとを連通させるために、流出管5の一次側5Aを配
管しなければならない上に、配水本管1と貯水槽2の間
に弁室を構築する必要があるので施工性に劣る。また、
二次側3Bもしくは一次側5Aに損傷が生じて、貯水槽
用緊急弁の機能が喪失するおそれもある。
【0006】一方、図9および図10に示すように、1
台のバタフライ弁9によって構成された貯水槽用緊急弁
が知られている。このバタフライ弁9は、配水本管側の
分流管10Aと、貯水槽側の分流管10Bとの間に介設
される。配水本管側の分流管10AはT字管11を介し
て流入管3の一次側3Aと流出管5の二次側5Bに接続
され、貯水槽側の分流管10BはT字管12を介して流
入管3の二次側3Bと流出管5の一次側5Aに接続され
る。また、配水本管側の分流管10Aは、上側の通路5
B1と下側の通路3A1に区画されており、貯水槽側の
分流管10Bは、上側の通路5A1と下側の通路3B1
に区画されている。そして、T字管11には、流入管3
の一次側3Aと配水本管側の分流管10Aにおける下側
の通路3A1とを連通させ、かつ流出管5の二次側5B
と配水本管側の分流管10Aにおける上側の通路5B1
とを連通させる隔壁11Aが設けられ、T字管12に
は、流入管3の二次側3Bと貯水槽側の分流管10Bに
おける下側の通路3B1とを連通させ、かつ流出管5の
一次側5Aと配水本管側の分流管10Bにおける上側の
通路5A1とを連通させる隔壁11Aが設けられてい
る。なお、図中V1は制水弁を示す。
【0007】このような構成であれば、平常時には、図
9および図10のようにバタフライ弁9が弁開され、制
水弁V1が弁閉される。このため、水は矢印で示すよう
に、配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3
A→T字管11A→配水本管側の分流管10Aの下側の
通路3A1→バタフライ弁9→貯水槽側の分流管10B
の下側の通路3B1→流入管3の二次側3Bの経路で貯
水槽2に流入して貯水される。また、貯水槽2から出た
水は、流出管5の一次側5A→T字管12A→貯水槽側
の分流管10Bの上側の通路5A1→バタフライ弁9→
配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→T字管
11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本
管1Bの経路で流下する。この状態で貯水槽2は水道管
路の一部として機能する。
【0008】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図11および
図12に示すようにバタフライ弁9が弁閉する。このた
め、水は矢印で示すように、配水本管1の上流側本管1
A→流入管3の一次側3A→T字管11A→配水本管側
の分流管10Aの下側の通路3A1→バタフライ弁9の
手前→配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→
T字管11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下
流側本管1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2
への汚水の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水
槽2内に確保するとともに、配水本管1の通水確保によ
り配水本管1に接続されている消火栓(図示省略)など
の使用可能な状態を得ることができる。
【0009】しかし、T字管12の出口(バタフライ弁
9の出口)と貯水槽2の入口2Aとを連通させるため
に、流入管3の二次側3Bを配管しなければならず、T
字管12の入口(バタフライ弁9の入口)と貯水槽2の
出口2Bとを連通させるために、流出管5の一次側5A
を配管しなければならない上に、配水本管1と貯水槽2
の間に弁室を構築する必要があるので施工性に劣る。ま
た、二次側3Bもしくは一次側5Aに損傷が生じて、貯
水槽用緊急弁の機能が喪失するおそれもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の貯水
槽用緊急弁は、弁の出口と貯水槽の入口とを連通させる
ための流入管の二次側および弁の入口と貯水槽の出口と
を連通させるための流出管の一次側をそれぞれ配管しな
ければならない上に、配水本管と貯水槽の間に弁室を構
築する必要があるので施工性に劣る。また、二次側配管
もしくは一次側配管に損傷が生じて、貯水槽用緊急弁の
機能が喪失するおそれもある。
【0011】そこで、本発明は、弁の出口と貯水槽の入
口とを連通させるための流入管の二次側配管と、弁の入
口と貯水槽の出口とを連通させるための流出管の一次側
配管および弁室をそれぞれ不要にして、施工性をよくす
るとともに、二次側配管と一次側配管を不要にすること
により、これら両配管の損傷による貯水槽用緊急弁の機
能喪失を懸念しなくてよい貯水槽用緊急弁を提供するこ
とを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る貯水槽用緊急弁は、筒
状の弁箱の周壁部に配水本管の上流側本管に通じる第1
流入ポートと、配水本管の下流側本管に通じる第1流出
ポートと、貯水槽の入口に通じる第2流出ポートと、貯
水槽の出口に通じる第2流入ポートが設けられ、前記弁
箱の内部に軸方向の移動自在に弁本体が装入されてお
り、平常時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の一方
側に移動させて、前記第1流入ポートと第2流出ポート
および第1流出ポートと第2流入ポートを連通させ、前
記貯水槽を配水管路の一部として機能させるとともに、
異常事態発生時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の
他方側に移動させて、前記第1流入ポートと第1流出ポ
ートを連通させ、前記貯水槽への汚水の流入を防止し
て、該貯水槽内に飲料水を確保し、かつ前記配水本管の
通水を確保するように構成した貯水槽用緊急弁であっ
て、前記第2流出ポートおよび第2流入ポートのそれぞ
れを前記弁箱の軸線に交差する第1の軸線を有して該弁
箱の周壁部から外側に延出させ、前記第1流入ポートお
よび第1流出ポートそれぞれを前記弁箱の軸線に交差
し、かつ前記第1の軸線に交差する第2の軸線を有して
該弁箱の周壁部から外側に延出させていることを特徴と
している。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る貯水槽
用緊急弁は、筒状の弁箱と、この弁箱の内部に軸方向の
移動自在に装入された弁本体とを備え、前記弁箱の周壁
部には、その軸方向に間隔を隔てた位置に配水本管の上
流側本管に通じる第1流入ポートおよび配水本管の下流
側本管に通じる第1流出ポートが形成されているととも
に、第1流入ポートおよび第1流出ポートからそれぞれ
前記弁箱の周方向に離れ、かつ軸方向の両端側にそれぞ
れ離れた位置に貯水槽の入口および出口に各々通じる第
2流出ポートおよび第2流入ポートが形成され、また、
前記弁箱には、前記配水本管の水圧をパイロット圧とし
て内部に導入して前記弁本体に軸方向一方側への移動力
を負荷させるパイロットポートと前記パイロット圧に抗
して前記弁本体を軸方向他方側に向けて付勢する付勢手
段が設けられ、前記配水本管の水圧が設定値を超える領
域では前記パイロット圧により前記付勢手段の付勢に抗
して前記弁本体を前記弁箱の軸方向の一方側に移動させ
て第1流入ポートと第2流出ポートおよび第1流出ポー
トと第2流入ポートを連通させ、かつ前記配水本管の水
圧が設定値以下の領域では前記付勢手段の付勢により前
記弁本体を前記弁箱の軸方向他方側に向けて移動させて
第1流入ポートと第1流出ポートを連通させるように構
成されていることを特徴としている。
【0014】請求項1および請求項2に記載の発明によ
れば、第2流出ポートを貯水槽の入口に接続し、かつ第
2流入ポートを貯水槽の出口に接続することによって、
貯水槽用緊急弁を貯水槽に搭載することができる。ま
た、配水本管の破損等の異常事態の発生時に緊急に作動
させ、貯水槽への汚水の流入を防止するとともに、配水
本管の通水を確保することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の平常時における
一実施の形態を示す展開構成図である。なお、前記従来
例と同一もしくは相当部分には同一符号を付して説明す
る。図1において、貯水槽用緊急弁Vは、1つの筒状の
弁箱13と、この弁箱13の内部に軸方向の移動自在に
装入された弁本体14とを備えている。弁本体14はス
プール弁によってなり、軸方向の一端部の大径のピスト
ン部14Aと、軸方向の他端部の大径の第1弁体部14
Bおよび軸方向の略中央部の大径の第2弁体部14Cを
有し、これらは1対の小径部14Dを介して一体に形成
され、かつ外周面と弁箱13の内周面とで水封できる外
径を備えている。
【0016】弁箱13の内部には、環状の第1ストッパ
ー13A、環状の第2ストッパー13Bおよび環状の第
3ストッパー13Cが設けられ、大径のピストン部14
Aは環状の第1ストッパー13Aの軸方向一端側の圧力
室16内に位置し、大径の第1弁体部14Bは軸方向他
端側の付勢室17内に位置しており、大径の第2弁体部
14Cは環状の第1ストッパー13Aと環状の第2スト
ッパー13Bの間の流入室18内に位置している。そし
て、環状の第2ストッパー13Bと環状の第3ストッパ
ー13Cの間に流出室19が形成されている。
【0017】一方、弁箱13には、その周壁を貫通して
流入室18に通じる第1流入ポートP1と、流出室19
に通じる第1流出ポートP2が形成されているととも
に、これら各ポートP1,P2の形成位置から周方向に
離れた位置の周壁を貫通して、前記圧力室16における
第1ストッパー13A側に偏った位置に通じる第2流出
ポートP3と、前記付勢室17における第3ストッパー
13C側に偏った位置に通じる第2流入ポートP4が形
成されている。また、前記弁箱13の一端部を貫通して
圧力室16に通じるパイロットポートP5が形成され、
前記付勢室17内にはスプリングによってなる付勢手段
15が装入されており、スプール弁によってなる弁本体
14を軸方向一端側に向けて常時付勢している。
【0018】図2および図3において、第2流出ポート
P3および第2流入ポートP4のそれぞれは、弁箱13
の軸線C1に直交する第1の軸線C2を有して該弁箱1
3の周壁部から垂直下向きに外側へ延出させ、第1流入
ポートP1および第1流出ポートP2それぞれは、弁箱
13の軸線C1に直交し、かつ第1の軸線C2に直交す
る第2の軸線C3を有して該弁箱13の周壁部から水平
方向外側へ延出させてある。したがって、貯水槽用緊急
弁Vは、図4および図5に示すように、第2流出ポート
P3を貯水槽2の入口2Aに接続し、かつ第2流入ポー
トP4を貯水槽2の出口2Bに接続することによって貯
水槽2に搭載することができる。
【0019】一方、配水本管1の上流側本管1Aは流入
管3の一次側3Aを介して第1流入ポートP1に接続さ
れ、配水本管1の下流側本管1Bは流出管5の二次側5
Bを介して第1流出ポートP2に接続される。また、配
水本管1の上流側本管1Aはパイロット管20を介して
パイロットポートP5に接続されている。図中V1は制
水弁を示す。
【0020】このような構成であれば、平常時には、配
水本管1の水圧が設定値を超えており、この水圧をパイ
ロット圧としてパイロットポートP5から圧力室16に
導入して、弁本体14の大径のピストン部14Aに負荷
し、付勢手段15の付勢に抗して弁本体14を弁箱13
の軸方向他端側に移動させる。これにより、図1に示す
ように、流入室13と圧力室16における第1ストッパ
ー13A側に偏った部分を介して、第1流入ポートP1
と第2流出ポートP3が連通するとともに、付勢室17
における第3ストッパー13C側に偏った部分と流出室
19を介して、第1流出ポートP2と第2流入ポートP
4が連通する。このため、水は配水本管1の上流側本管
1A→流入管3の一次側3A→第1流入ポートP1→流
入室18→圧力室16における第1ストッパー13A側
に偏った部分→第2流出ポートP3→貯水槽2の入口2
Aの経路で貯水槽2に流入して貯水される。また、貯水
槽2の出口2Bから出た水は、第2流入ポートP4→付
勢室17における第3ストッパー13C側に偏った部分
→流出室19→第1流出ポートP2→流出管5の二次側
5B→配水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。
この状態で貯水槽2は水道管路の一部として機能する。
【0021】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下し、圧力室16のパイロット圧が低くなると
付勢手段15の付勢により、図6に示すように第2弁体
部14Cが第1ストッパー13Aに当接し、かつ第1弁
体部14BCが第3ストッパー13Cに当接する位置ま
で、弁本体14を弁箱13の軸方向一端側に移動させ
る。これにより、流入室18と流出室19を介して、第
1流入ポートP1と第1流出ポートP2が連通する。こ
のため、水は配水本管1の上流側本管1A→流入管3の
一次側3A→第1流入ポートP1→流入室18→流出室
19→第1流出ポートP2→流出管5の二次側5B→配
水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。したがっ
て、貯水槽2への汚水の流入を防止して、応急給水用の
飲料水を貯水槽2内に確保するとともに、配水本管1の
通水確保により配水本管1に接続されている消火栓(図
示省略)などの使用可能な状態を得ることができる。
【0022】このように、本発明に係る貯水槽用緊急弁
Vは、第2流出ポートP3を貯水槽2の入口2Aに接続
し、かつ第2流入ポートP4を貯水槽2の出口2Bに接
続することによって貯水槽2に搭載することができるの
で、従来の貯水槽用緊急弁において必要とされていた弁
の出口と貯水槽2の入口とを連通させるための流入管3
の二次側配管3Bと、弁の入口と貯水槽2の出口とを連
通させるための流出管5の一次側配管5Aおよび弁室な
どがそれぞれ不要になるので、施工性がよくなるととも
に、二次側配管3Bと一次側配管5Aが不要になること
により、これら両配管3B、5Aの損傷による貯水槽用
緊急弁の機能喪失を懸念しなくてよい。また、第1流入
ポートP1および第1流出ポートP2それぞれは、弁箱
13の軸線C1に直交し、かつ第1の軸線C2に直交す
る第2の軸線C3を有して該弁箱13の周壁部から水平
方向外側へ延出させてあるので、貯水槽用緊急弁Vの全
高Hが低く抑えられ、地中に埋設される貯水槽2の土被
りを小さくして、施工性の向上に寄与することができ
る。
【0023】前記実施の形態では、第1流入ポートP1
および第1流出ポートP2それぞれの軸線C3を第1の
軸線C2に直交させて水平方向外側へ延出させている
が、軸線C3を第1の軸線C2に交差させて若干上向き
で外側へ延出させた構成あるいは軸線C3を第1の軸線
C2に交差させて若干下向きで外側へ延出させた構成で
あってもよい。
【0024】また、前記実施の形態では、弁箱13と、
スプール弁によってなる弁本体14とによって貯水槽用
緊急弁Vを構成しているが、図7および図8に示すよう
に、弁箱13と、弁棒14E、弁棒14Eの軸方向一端
部に取付けられた大径のピストン部14A、弁棒14E
の軸方向他端部近くに取付けられた大径の第1弁体部1
4B、弁棒14Eの軸方向他端部に取付けられた大径の
ピストン部14Fおよび弁棒14Eの軸方向の略中央部
に取付けられた大径の第2弁体部14Cを備えた弁本体
14とによって貯水槽用緊急弁Vを構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に記載の発明は、第2流出ポートを貯水槽の入口
に接続し、かつ第2流入ポートを貯水槽の出口に接続す
ることによって、貯水槽用緊急弁を貯水槽に搭載するこ
とができる。このため、従来の貯水槽用緊急弁において
必要とされていた弁の出口と貯水槽2の入口とを連通さ
せるための流入管の二次側配管と、弁の入口と貯水槽の
出口とを連通させるための流出管の一次側配管および弁
室などがそれぞれ不要になるので、施工性がよくなると
ともに、二次側配管と一次側配管が不要になることによ
り、これら両配管の損傷による貯水槽用緊急弁の機能喪
失を懸念しなくてよい。弁の使用台数を1台に減らして
異常事態の発生時に配水本管の通水が確保されない不都
合や、貯水槽への汚水の流入を防止できない不都合など
が発生する確率を低下させ、信頼性を高めることができ
るとともに、設置スペースを縮小してスペース上の制約
を緩和することができる。しかも、構造が複雑な配管材
料の使用を省略して、配水本管と貯水槽の間の管路に介
設することにより、配水本管の破損等の異常事態発生時
に緊急に作動させ、貯水槽への汚水の流入を防止すると
ともに、配水本管の通水を確保することができるので、
製作が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平常時における一実施の形態を示す展
開構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の使用時の一実施の形態を示す平面図で
ある。
【図5】図4の側面図である。
【図6】本発明の異常事態発生時における一実施の形態
を示す展開構成図である。
【図7】本発明の平常時における他の実施の形態を示す
展開構成図である。
【図8】本発明の異常事態発生時における他の実施の形
態を示す展開構成図である。
【図9】従来例の平常時における形態を示す構成図であ
る。
【図10】従来例の異常事態発生時における形態を示す
構成図である。
【図11】他の従来例の平常時における形態を示す構成
図である。
【図12】図11のA−A線拡大断面図である。
【図13】他の従来例の異常事態発生時における形態を
示す構成図である。
【図14】図13のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 配水本管 1A 上流側本管 1B 下流側本管 2 耐震貯水槽(貯水槽) 2A 入口 2B 出口 13 筒状の弁箱 14 弁本体 15 付勢手段 16 圧力室(弁箱の軸方向一端部の内部) P1 第1流入ポート P2 第1流出ポート P3 第2流出ポート P4 第2流入ポート P5 パイロットポート V 貯水槽用緊急弁 C1 弁箱の軸線 C2 第1の軸線 C3 第2の軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の弁箱の周壁部に配水本管の上流側
    本管に通じる第1流入ポートと、配水本管の下流側本管
    に通じる第1流出ポートと、貯水槽の入口に通じる第2
    流出ポートと、貯水槽の出口に通じる第2流入ポートが
    設けられ、 前記弁箱の内部に軸方向の移動自在に弁本体が装入され
    ており、 平常時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の一方側に
    移動させて、前記第1流入ポートと第2流出ポートおよ
    び第1流出ポートと第2流入ポートを連通させ、前記貯
    水槽を配水管路の一部として機能させるとともに、 異常事態発生時には、前記弁本体を前記弁箱の軸方向の
    他方側に移動させて、前記第1流入ポートと第1流出ポ
    ートを連通させ、前記貯水槽への汚水の流入を防止し
    て、該貯水槽内に飲料水を確保し、かつ前記配水本管の
    通水を確保するように構成した貯水槽用緊急弁であっ
    て、 前記第2流出ポートおよび第2流入ポートのそれぞれを
    前記弁箱の軸線に交差する第1の軸線を有して該弁箱の
    周壁部から外側に延出させ、 前記第1流入ポートおよび第1流出ポートそれぞれを前
    記弁箱の軸線に交差し、かつ前記第1の軸線に交差する
    第2の軸線を有して該弁箱の周壁部から外側に延出させ
    ていることを特徴とする貯水槽用緊急弁。
  2. 【請求項2】 筒状の弁箱と、この弁箱の内部に軸方向
    の移動自在に装入された弁本体とを備え、 前記弁箱の周壁部には、その軸方向に間隔を隔てた位置
    に配水本管の上流側本管に通じる第1流入ポートおよび
    配水本管の下流側本管に通じる第1流出ポートが形成さ
    れているとともに、第1流入ポートおよび第1流出ポー
    トからそれぞれ前記弁箱の周方向に離れ、かつ軸方向の
    両端側にそれぞれ離れた位置に貯水槽の入口および出口
    に各々通じる第2流出ポートおよび第2流入ポートが形
    成され、 また、前記弁箱には、前記配水本管の水圧をパイロット
    圧として内部に導入して前記弁本体に軸方向一方側への
    移動力を負荷させるパイロットポートと前記パイロット
    圧に抗して前記弁本体を軸方向他方側に向けて付勢する
    付勢手段が設けられ、 前記配水本管の水圧が設定値を超える領域では前記パイ
    ロット圧により前記付勢手段の付勢に抗して前記弁本体
    を前記弁箱の軸方向の一方側に移動させて第1流入ポー
    トと第2流出ポートおよび第1流出ポートと第2流入ポ
    ートを連通させ、かつ前記配水本管の水圧が設定値以下
    の領域では前記付勢手段の付勢により前記弁本体を前記
    弁箱の軸方向他方側に向けて移動させて第1流入ポート
    と第1流出ポートを連通させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の貯水槽用緊急弁。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274767A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Kaiho Giken:Kk 貯水装置
US7847499B2 (en) 2001-12-26 2010-12-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric load apparatus, electric load controlling method and computer readable recording medium recording program for causing computer to execute control of electric load
JP2015521131A (ja) * 2012-05-22 2015-07-27 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド 航空機ギャレー配管システム用のコンパクト逆止弁
CN110258717A (zh) * 2019-07-08 2019-09-20 苏州市职业大学 一种雨水再利用系统

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