JP2000213658A - 緊急遮断弁の弁閉状態保持装置 - Google Patents

緊急遮断弁の弁閉状態保持装置

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JP2000213658A
JP2000213658A JP11014052A JP1405299A JP2000213658A JP 2000213658 A JP2000213658 A JP 2000213658A JP 11014052 A JP11014052 A JP 11014052A JP 1405299 A JP1405299 A JP 1405299A JP 2000213658 A JP2000213658 A JP 2000213658A
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pipe
water
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pressure
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Motoaki Murakami
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配水本管における緊急遮断弁の設置位置より
も上流側で破損等の異常事態が発生しても、破損箇所の
補修時に混入した異物によって汚れた水が誤って貯水槽
に入り込むことのない緊急遮断弁の弁閉状態保持装置を
提供する。 【解決手段】 弁体14の弁閉状態はリミットスイッチ
26のONにより検出し、この弁閉状態検出信号を制御
手段27に入力する。制御手段27は弁閉状態検出信号
の入力に基づいて弁閉状態保持弁25に弁閉信号を出力
して該弁閉状態保持弁25を弁閉させる。これにより、
配水本管1の破損箇所の補修完了後に配水本管1の水圧
が作動設定値を超える値に回復しても、この圧力がパイ
ロット圧として圧力室16内のピストン14Aに作用す
ることはい。したがって、弁体14の弁閉状態を保持す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道施設の配水本
管と耐震貯水槽の間の管路に介設して、配水本管の破損
等の異常事態発生時に緊急に作動させ、貯水槽への汚水
の流入を防止するとともに、配水本管の通水を確保する
緊急遮断弁の弁閉状態保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば図3に示すような水
道施設における配水本管1の上流側本管1Aと耐震貯水
槽2(以下、単に貯水槽2という)の入口2Aとを連通
させる流入管3に介設した流入弁4と、貯水槽2の出口
2Bと配水本管1の下流側本管1Bとを連通させる流出
管5に介設した流出弁6および流入管3における流入弁
4の上流位置と流出管5における流出弁6の下流位置、
つまり流入管3の一次側3Aと流出管5の二次側5Bと
を連通させるバイパス管7に介設したバイパス弁8の3
個の弁4、6、8を使用した貯水槽用緊急弁が知られて
いる。なお、図中V1、V2、V3は制水弁を示す。
【0003】前記構成の従来の貯水槽用緊急弁におい
て、平常時には、図3のようにバイパス弁8と制水弁V
1が弁閉され、流入弁4と流出弁6および制水弁V2、
V3が弁開される。このため、水は矢印で示すように、
配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→
流入弁4→流入管3の二次側3Bの経路で貯水槽2に流
入して貯水される。また、貯水槽2から出た水は、流出
管5の一次側5A→流出弁6→流出管5の二次側5B→
配水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。この状
態で貯水槽2は水道管路の一部として機能する。
【0004】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図4に示すよ
うに、流入弁4と流出弁6が弁閉され、バイパス弁8が
弁開する。このため、水は矢印で示すように、配水本管
1の上流側本管1A→流入管3の一次側3A→バイパス
管7→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本管
1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2への汚水
の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水槽2内に
確保するとともに、配水本管1の通水確保により配水本
管1に接続されている消火栓(図示省略)などの使用可
能な状態を得ることができる。
【0005】しかし、前記従来の貯水槽用緊急弁は、流
入弁4と流出弁6およびバイパス弁8の3つの弁を必要
とし弁の使用台数が多くなり、それだけ誤動作が生じる
確率も高くなる。このため、異常事態の発生時に、前記
3つの弁の少なくとも1つの弁に誤動作が生じると、貯
水槽2への汚水の流入を防止できても配水本管1の通水
が確保されない不都合、あるいは配水本管1の通水を確
保できても、貯水槽2への汚水の流入を防止できない不
都合などが発生する。しかも、大きい設置スペースが必
要になる。
【0006】そこで、弁の使用台数を減らし、弁の誤動
作が生じる確率を低くすることで、前述の欠点を解消し
た貯水槽用緊急弁が提供されている。この種の貯水槽用
緊急弁は、図5および図6に示すように、1台の緊急遮
断式のバタフライ弁9を備えている。バタフライ弁9
は、配水本管側の分流管10Aと、貯水槽側の分流管1
0Bとの間に介設される。配水本管側の分流管10Aは
T字管11を介して流入管3の一次側3Aと流出管5の
二次側5Bに接続され、貯水槽側の分流管10BはT字
管12を介して流入管3の二次側3Bと流出管5の一次
側5Aに接続される。また、配水本管側の分流管10A
は、上側の通路5B1と下側の通路3A1に区画されて
おり、貯水槽側の分流管10Bは、上側の通路5A1と
下側の通路3B1に区画されている。そして、T字管1
1には、流入管3の一次側3Aと配水本管側の分流管1
0Aにおける下側の通路3A1とを連通させ、かつ流出
管5の二次側5Bと配水本管側の分流管10Aにおける
上側の通路5B1とを連通させる隔壁11Aが設けら
れ、T字管12には、流入管3の二次側3Bと貯水槽側
の分流管10Bにおける下側の通路3B1とを連通さ
せ、かつ流出管5の一次側5Aと配水本管側の分流管1
0Bにおける上側の通路5A1とを連通させる隔壁12
Aが設けられている。なお、図中V1は制水弁を示す。
【0007】このような構成であれば、平常時には、図
5および図6のようにバタフライ弁9が弁開され、制水
弁V1が弁閉される。このため、水は矢印で示すよう
に、配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3
A→T字管11A→配水本管側の分流管10Aの下側の
通路3A1→バタフライ弁9→貯水槽側の分流管10B
の下側の通路3B1→流入管3の二次側3Bの経路で貯
水槽2に流入して貯水される。また、貯水槽2から出た
水は、流出管5の一次側5A→T字管12A→貯水槽側
の分流管10Bの上側の通路5A1→バタフライ弁9→
配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→T字管
11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側本
管1Bの経路で流下する。この状態で貯水槽2は水道管
路の一部として機能する。
【0008】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、この水圧を検知して、図7および図
8に示すようにバタフライ弁9が弁閉する。このため、
水は矢印で示すように、配水本管1の上流側本管1A→
流入管3の一次側3A→T字管11A→配水本管側の分
流管10Aの下側の通路3A1→バタフライ弁9の手前
→配水本管側の分流管10Aの上側の通路5B1→T字
管11A→流出管5の二次側5B→配水本管1の下流側
本管1Bの経路で流下する。これにより、貯水槽2への
汚水の流入を防止して、応急給水用の飲料水を貯水槽2
内に確保するとともに、配水本管1の通水確保により配
水本管1に接続されている消火栓(図示省略)などの使
用可能な状態を得ることができる。
【0009】しかし、弁の使用台数を減らすように工夫
された上記の貯水槽用緊急弁は、上側の通路5B1と下
側の通路3A1に区画した配水本管側の分流管10A
と、上側の通路5A1と下側の通路3B1に区画した貯
水槽側の分流管10Bと、流入管3の一次側3Aと配水
本管側の分流管10Aにおける下側の通路3A1とを連
通させ、かつ流出管5の二次側5Bと配水本管側の分流
管10Aにおける上側の通路5B1とを連通させる隔壁
11Aが設けられたT字管11および流入管3の二次側
3Bと貯水槽側の分流管10Bにおける下側の通路3B
1とを連通させ、かつ流出管5の一次側5Aと貯水槽側
の分流管10Bにおける上側の通路5A1とを連通させ
る隔壁12Aが設けられたT字管12を必要とする。し
かも、これら配水本管側の分流管10A、貯水槽側の分
流管10B、T字管11およびT字管12は、それぞれ
構造が複雑であるから製作に困難を伴う。
【0010】そこで、本発明出願人は、特願平9−11
372号において、弁の使用台数を減らし、異常事態の
発生時に前述の不都合が発生する確率を低下させること
で信頼性を高めるとともに、設置スペースを縮小し、か
つ構造が複雑な分流管やT字管などの配管材料の使用を
省略して、簡単に製作することができる緊急遮断弁を既
に提供している。ところが、この緊急遮断弁では、地震
などにより配水本管に破損等の異常事態が発生して、配
水本管の水圧が設定値以下に低下した場合、弁本体の弁
閉によって貯水槽への汚水の流入を防止するとともに、
貯水槽内に飲料水を確保できるものの、配水本管の破損
箇所の補修完了後に配水本管の水圧が回復すると、弁本
体は自動的に弁開して貯水槽を配水管路の一部として機
能させることになる。したがって、配水本管における貯
水槽用緊急弁の設置位置よりも上流側で破損等の異常事
態が発生すると、破損箇所の補修時に混入した異物によ
って汚れた水が誤って貯水槽に入り込むことが考えられ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の緊急
遮断弁の欠点を解消した緊急遮断弁では、配水本管の破
損箇所の補修完了後に配水本管の水圧が回復すると、弁
本体は自動的に弁開して貯水槽を配水管路の一部として
機能させることになるので、配水本管における緊急遮断
弁の設置位置よりも上流側で破損等の異常事態が発生す
ると、破損箇所の補修時に混入した異物によって汚れた
水が誤って貯水槽に入り込むことが考えられる。
【0012】そこで、本発明は、従来の緊急遮断弁の欠
点を解消した緊急遮断弁において、たとえ配水本管にお
ける緊急遮断弁の設置位置よりも上流側で破損等の異常
事態が発生しても、破損箇所の補修時に混入した異物に
よって汚れた水が誤って貯水槽に入り込むことのない緊
急遮断弁の弁閉状態保持装置を提供することを目的とし
たものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る緊急遮断弁の弁閉状態保持装置は、配
水本管の上流側本管に通じる第1流入ポートと、配水本
管の下流側本管に通じる第1流出ポートと、貯水槽の入
口に通じる第2流出ポートと、貯水槽の出口に通じる第
2流入ポートを設けた筒状の弁箱と、この弁箱の内部に
軸方向の移動を自在に装入された弁棒と、この弁棒に固
着された弁体と、前記弁棒の一端部に固着されて前記弁
箱の一端部に形成した圧力室に装入された受圧ピストン
と、前記弁箱の他端部に配置されて前記弁棒および弁体
を常時一端部側に押圧付勢する弾性体と、前記配水本管
の圧力を前記圧力室に導く圧力取出管とを備え、前記配
水本管の圧力が作動設定値を超えている平常時には、前
記圧力取出管によって圧力室に導かれる配水本管の圧力
により前記弾性体の押圧付勢に抗して前記弁棒および弁
体を前記弁箱の軸方向の他方側に移動させて、前記第1
流入ポートと第2流出ポートおよび第1流出ポートと第
2流入ポートを連通させた弁開状態で、前記貯水槽を配
水管路の一部として機能させるとともに、前記配水本管
の圧力が作動設定値以下に低下した異常事態発生時に
は、前記弾性体の押圧付勢により前記弁棒および弁体を
前記弁箱の軸方向の一方側に移動させて、前記第1流入
ポートと第1流出ポートを連通させた弁閉状態で、前記
貯水槽への汚水の流入を防止し、該貯水槽内に飲料水を
確保し、かつ前記配水本管の通水を確保するように構成
した緊急遮断弁において、前記圧力取出管に介設した弁
閉状態保持弁と、前記弁体の弁閉状態を検出する弁閉状
態検出手段とを備え、この弁閉状態検出手段から出力さ
れる弁閉状態検出信号の入力に基づいて前記弁閉状態保
持弁に弁閉信号を出力して、該弁閉状態保持弁を弁閉さ
せる制御手段を具備していることを特徴としている。
【0014】本発明によれば、配水本管に破損等の異常
事態が発生すると、弁体は弁閉されて貯水槽への汚水の
流入を防止するとともに、貯水槽内に飲料水を確保す
る。弁体の弁閉状態は弁閉状態検出手段によって検出さ
れ、弁閉状態検出手段から制御手段に弁閉状態検出信号
が入力される。制御手段は入力された弁閉状態検出信号
に基づいて弁閉状態保持弁に弁閉信号を出力して、該弁
閉状態保持弁を弁閉させ、前記弁体の弁閉状態を保持す
る。したがって、配水本管の破損箇所の補修完了後に配
水本管の水圧が回復しても弁体の弁開は阻止される。一
方、貯水槽への汚水の流入を防止した状態で配水本管の
通水は確保される。このため、破損箇所の補修時に混入
した異物によって汚れた水を流下させることができるの
で、汚れた水が誤って貯水槽に入り込むことはないと判
断した時点で、制御手段から弁閉状態保持弁への弁閉信
号を遮断して、弁閉状態保持弁を弁開することにより、
弁体を弁開して、貯水槽を配水管路の一部として機能さ
せることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の平常時における
一実施の形態を示す構成図である。なお、前記従来例と
同一もしくは相当部分には同一符号を付して説明する。
図1において、緊急遮断弁Vは、1つの筒状の弁箱13
と、この弁箱13の内部に軸方向の移動自在に装入され
た弁体14とを備えている。弁体14は弁棒14Dと、
この弁棒14Dの軸方向一端部に取付けられたピストン
14Aと、弁棒14Dの軸方向の他端側に偏って取付け
られた第1弁体14Bおよびピストン14Fと、弁棒1
4Dの軸方向の略中央部に取付けられた第2弁体14C
を有し、ピストン14A、第1弁体14B、第2弁体1
4C、ピストン14Aおよびピストン14Fの外周面と
弁箱13の内周面とで水封できるように構成されてい
る。
【0016】弁箱13の内部には、環状の第1弁箱シー
ト13A、環状の第2弁箱シート13Bおよび環状の第
3弁箱シート13Cが設けられ、ピストン14Aは環状
の第1弁箱シート13Aの軸方向一端側の圧力室16内
に位置し、ピストン14Fは軸方向他端側の付勢室17
内に位置しており、第1弁体14Bは付勢室17の近く
に位置している。また、第2弁体14Cは環状の第1弁
箱シート13Aと環状の第2弁箱シート13Bの間の流
入室18内に位置しており、環状の第2弁箱シート13
Bと環状の第3弁箱シート13Cの間に流出室19が形
成されている。
【0017】一方、弁箱13には、その周壁を貫通して
流入室18に通じる第1流入ポートP1と、流出室19
に通じる第1流出ポートP2が形成されているととも
に、これら各ポートP1,P2の形成位置から周方向に
180゜離れた位置の周壁を貫通して、第1弁箱シート
13Aを介して流入室18に通じる第2流出ポートP3
と、第3弁箱シート13Cを介して流出室19に通じる
第2流入ポートP4が形成されている。また、前記弁箱
13の一端部を貫通して圧力室16に通じるパイロット
ポートP5が形成され、前記付勢室17内にはスプリン
グ15が装入されており、弁本体14を軸方向一端側に
向けて常時付勢している。
【0018】貯水槽用緊急弁Vは、水道施設における配
水本管1と貯水槽2の間に介設される。すなわち、配水
本管1の上流側本管1Aは流入管3の一次側3Aを介し
て第1流入ポートP1に接続され、配水本管1の下流側
本管1Bは流出管5の二次側5Bを介して第1流出ポー
トP2に接続されるとともに、貯水槽2の入口2Aは流
入管3の二次側3Bを介して第2流出ポートP3に接続
され、貯水槽2の出口2Bは流出管5の一次側5Aを介
して第2流入ポートP4に接続されている。また、配水
本管1の上流側本管1Aは圧力取出管20を介してパイ
ロットポートP5に接続されている。図中V1は制水弁
を示す。
【0019】圧力取出管20は、配水本管1の上流側本
管1AとパイロットポートP5を結ぶ第1配管20A
と、この第1配管20Aの分岐点Px1から分岐された
第2配管20Bとを有し、第1配管20Aにおける分岐
点Px1よりも上流側本管1A側に偏った位置に第1ダ
イヤフラム弁21が介設され、第2配管20Bに第2ダ
イヤフラム弁22が介設されている。第1配管20Aに
おける第1ダイヤフラム弁21よりも上流側本管1A側
に偏った位置の分岐点Px2から常閉ストップ弁23を
介設した第1排水管20Cが分岐され、第1配管20A
における分岐点Px1よりもパイロットポートP5側に
偏った位置の分岐点Px3から常閉ストップ弁24を介
設した第2排水管20Dが分岐されている。第1ダイヤ
フラム弁21は、第1配管20Aの圧力をパイロット圧
として取込み、配水本管1の圧力が作動設定値を超えて
いる平常時には弁開し、配水本管1の圧力が作動設定値
以下に低下した異常事態発生時には弁閉するように構成
され、第2ダイヤフラム弁22は、第1配管9Aの圧力
をパイロット圧として取込み、配水本管1の圧力が作動
設定値を超えている平常時には弁閉し、配水本管1の圧
力が作動設定値以下に低下した異常事態発生時には弁開
するように構成されている。
【0020】一方、圧力取出管20における第1配管2
0Aには、電磁弁によってなる弁閉状態保持弁25が介
設されている。また、圧力室16の内部に弁閉状態を検
出するリミットスイッチ26の検出端26Aが臨んでい
る。リミットスイッチ26から出力される弁閉状態検出
信号は制御手段27に入力され、制御手段27は弁閉状
態検出信号の入力に基づいて弁閉状態保持弁25に弁閉
信号を出力して該弁閉状態保持弁25を弁閉させるよう
になっている。
【0021】前記構成において、平常時には、配水本管
1の水圧が設定値を超えており、この圧力が圧力取出管
20の第1配管20Aを介して、第1ダイヤフラム弁2
1と第2ダイヤフラム弁22に作用し、第1ダイヤフラ
ム弁21を弁開させ、第2ダイヤフラム弁22を弁閉さ
せる。このため、作動設定値を超えている配水本管1の
圧力がパイロット圧として第1配管20Aを介して圧力
室16内のピストン14Aに作用し、スプリング15の
付勢に抗してピストン14A、弁棒14Dおよび弁体1
4B,14Cを弁箱13の軸方向他端側に移動させて弁
開させる。これにより、流入室18を介して、第1流入
ポートP1と第2流出ポートP3が連通するとともに、
流出室19を介して、第1流出ポートP2と第2流入ポ
ートP4が連通する。このため、水は矢印で示すよう
に、配水本管1の上流側本管1A→流入管3の一次側3
A→第1流入ポートP1→流入室18→→第2流出ポー
トP3→流入管3の二次側3Bの経路で貯水槽2に流入
して貯水される。また、貯水槽2から出た水は、流出管
5の一次側5A→第2流入ポートP4→流出室19→第
1流出ポートP2→流出管5の二次側5B→配水本管1
の下流側本管1Bの経路で流下する。この状態で貯水槽
2は水道管路の一部として機能する。
【0022】たとえば、地震などにより配水本管1に破
損等の異常事態が発生して、配水本管1の水圧が設定値
以下に低下すると、その低い圧力が圧力取出管20の第
1配管20Aを介して、第1ダイヤフラム弁21と第2
ダイヤフラム弁22に作用し、図2に示すように第1ダ
イヤフラム弁21を弁閉させ、第2ダイヤフラム弁92
を弁開させ、パイロットポートP5から分岐点Px1ま
での第1配管20Aと、第2配管20Bおよび第1排水
管20Cを介して圧力室16の圧力を消失させる。この
ため、スプリング15の付勢により、第2弁体14Cが
第1弁箱シート13Aに当接し、かつ第1弁体14Bが
第3弁箱シート13Cに当接する位置まで、弁体14を
弁箱13の軸方向一端側に移動させる。これにより、流
入室18と流出室19を介して、第1流入ポートP1と
第1流出ポートP2が連通する。このため、水は矢印で
示すように、配水本管1の上流側本管1A→流入管3の
一次側3A→第1流入ポートP1→流入室18→流出室
19→第1流出ポートP2→流出管5の二次側5B→配
水本管1の下流側本管1Bの経路で流下する。したがっ
て、貯水槽2への汚水の流入を防止して、応急給水用の
飲料水を貯水槽2内に確保するとともに、配水本管1の
通水確保により配水本管1に接続されている消火栓(図
示省略)などの使用可能な状態を得ることができる。
【0023】弁体14が弁箱13の軸方向一端側に移動
することにより、ピストン14Aはリミットスイッチ2
6の検出端26Aを押圧して、リミットスイッチ26を
ONすることで、弁体14の弁閉状態を検出する。リミ
ットスイッチ26から出力される弁閉状態検出信号は制
御手段27に入力され、制御手段27は弁閉状態検出信
号の入力に基づいて弁閉状態保持弁25に弁閉信号を出
力して該弁閉状態保持弁25を弁閉させる。したがっ
て、配水本管1の破損箇所の補修完了後に配水本管1の
水圧が作動設定値を超える値に回復しても、この圧力が
パイロット圧として圧力室16内のピストン14Aに作
用することはく、弁体14の弁閉状態を保持することが
できる。
【0024】この状態で配水本管1の通水は確保され、
破損箇所の補修時に混入した異物によって汚れた水を流
下させることができる。したがって、汚れた水が誤って
貯水槽2に入り込むことはないと判断した時点で、制御
手段27から弁閉状態保持弁25への弁閉信号の出力を
遮断して、弁閉状態保持弁25を弁開することにより、
弁体14を弁開して、貯水槽2を配水管路の一部として
機能させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、異常事
態の発生時において弁閉されている状態は、弁閉状態保
持弁の弁閉によっ保持できるので、配水本管の破損箇所
の補修完了後に配水本管の水圧が回復しても弁本体の弁
開は阻止される。このため、たとえ配水本管における緊
急遮断弁の設置位置よりも上流側で破損等の異常事態が
発生しても、破損箇所の補修時に混入した異物によって
汚れた水が誤って貯水槽に入り込むことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平常時における一実施の形態を示す構
成図である。
【図2】本発明の異常事態発生時における一実施の形態
を示す構成図である。
【図3】従来例の平常時における形態を示す構成図であ
る。
【図4】従来例の異常事態発生時における形態を示す構
成図である。
【図5】他の従来例の平常時における形態を示す構成図
である。
【図6】図5のB−B線拡大断面図である。
【図7】他の従来例の異常事態発生時における形態を示
す構成図である。
【図8】図7のC−C線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 配水本管 1A 上流側本管 1B 下流側本管 2 耐震貯水槽(貯水槽) 2A 入口 2B 出口 13 筒状の弁箱 14 弁体 14A ピストン(受圧ピストン) 14B 第1弁体 14C 第2弁体 14D 弁棒 15 スプリング(弾性体) 16 圧力室 20 圧力取出管 25 弁閉状態保持弁 26 リミットスイッチ(弁閉状態検出手段) 27 制御手段 P1 第1流入ポート P2 第1流出ポート P3 第2流出ポート P4 第2流入ポート P5 パイロットポート V 緊急遮断弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水本管の上流側本管に通じる第1流入
    ポートと、配水本管の下流側本管に通じる第1流出ポー
    トと、貯水槽の入口に通じる第2流出ポートと、貯水槽
    の出口に通じる第2流入ポートを設けた筒状の弁箱と、 この弁箱の内部に軸方向の移動を自在に装入された弁棒
    と、 この弁棒に固着された弁体と、 前記弁棒の一端部に固着されて前記弁箱の一端部に形成
    した圧力室に装入された受圧ピストンと、 前記弁箱の他端部に配置されて前記弁棒および弁体を常
    時一端部側に押圧付勢する弾性体と、 前記配水本管の圧力を前記圧力室に導く圧力取出管とを
    備え、 前記配水本管の圧力が作動設定値を超えている平常時に
    は、前記圧力取出管によって圧力室に導かれる配水本管
    の圧力により前記弾性体の押圧付勢に抗して前記弁棒お
    よび弁体を前記弁箱の軸方向の他方側に移動させて、前
    記第1流入ポートと第2流出ポートおよび第1流出ポー
    トと第2流入ポートを連通させた弁開状態で、前記貯水
    槽を配水管路の一部として機能させるとともに、 前記配水本管の圧力が作動設定値以下に低下した異常事
    態発生時には、前記弾性体の押圧付勢により前記弁棒お
    よび弁体を前記弁箱の軸方向の一方側に移動させて、前
    記第1流入ポートと第1流出ポートを連通させた弁閉状
    態で、前記貯水槽への汚水の流入を防止し、該貯水槽内
    に飲料水を確保し、かつ前記配水本管の通水を確保する
    ように構成した緊急遮断弁において、 前記圧力取出管に介設した弁閉状態保持弁と、 前記弁体の弁閉状態を検出する弁閉状態検出手段とを備
    え、 この弁閉状態検出手段から出力される弁閉状態検出信号
    の入力に基づいて前記弁閉状態保持弁に弁閉信号を出力
    して、 該弁閉状態保持弁を弁閉させる制御手段を具備している
    ことを特徴とする緊急遮断弁の弁閉状態保持装置。
JP11014052A 1999-01-22 1999-01-22 緊急遮断弁の弁閉状態保持装置 Pending JP2000213658A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727571B1 (ko) 2006-11-23 2007-06-14 주식회사현대밸브 바이패스 밸브 부착 양압 버터플라이 밸브

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