JPH0141872B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は一端に弁ヘツドを他端にサーボピスト
ンを支持する弁体を備え、サーボピストンはサー
ボシリンダ内で摺動可能でサーボシリンダ空所を
第１シリンダ室および弁ヘツドに隣接した第２環
状室に分割し、第２室がそれぞれ弁体および／ま
たはカバー内の第１導管および第２導管を通して
またそれぞれ第１接続導管および前記導管に接続
されかつ弁体および／またはカバー外側に設けら
れた第２接続導管を通して圧力逃し室に接続さ
れ、さらに第１室は弁体および／またはカバー内
に延びかつ制御導管を通して作動されるようにな
つた少くとも１つの制御弁を有する自己媒体導管
を通して弁入口側に接続され、遠隔制御可能な第
１閉鎖弁および第２閉鎖弁は一方の圧力逃し室と
他方の前記第１および第２室との間にそれぞれ設
けられ、少くとも１つの逆止弁は自己媒体導管内
に設けられ、前記第１室は弁体および／またはカ
バーに設けられた少くとも１つの他の逆止弁を通
して外部媒体供給導管に接続され、第２室もまた
外部媒体供給導管に連結された自己媒体で制御さ
れる遮断弁に関する。この種の遮断弁はスイス特
許第528693号（特公昭49−25739号）により公知
である。両遠隔制御閉鎖弁、制御弁およびサーボ
シリンダの第２室に通ずる自己媒体導管に設けら
れた別の制御弁、および両逆止弁は遮断弁カバー
の壁に設けられている。一方では第１閉鎖弁およ
び自己媒体導管の制御弁ならびに他方では第２閉
鎖弁および別の制御弁は、２つの複動弁を形成す
るように組合わされている。これらの各複動弁は
カバーの対応する孔に正確に嵌合する２つのピス
トン状部品を有する。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記遮断弁はよく作動するが、複雑な構造を有
し、生産における要求が高度となりしたがつて生
産が高価になるという欠点を有する。

本発明の目的は、構造ならびに生産をいちじる
しく簡単にし公知の遮断弁のコストを信頼性を低
下することなく減少することである。

［問題点を解決するための手段および作用］ 本発明の目的は前記遮断弁において、第１室か
ら通ずる第１導管は固定の絞り装置を有し、圧力
逃し弁と第１室との間に設けられた第１閉鎖弁は
第１接続導管内に配置され、第２室は遮断弁の入
口側から供給される自己媒体から分離され、圧力
逃し室と第２室との間に設けられた第２閉鎖弁は
第２接続導管内に配置されたことを特徴とする構
成によつて達成することができる。

本発明による遮断弁において、両閉鎖弁は弁体
および／またカバー外側に設けられている。した
がつて、購入しうる簡単な構造の通常の閉鎖弁を
使用することができる。しかして、公知の型の閉
鎖弁の構造および生産のための費用のかなりの部
分を省略することができる。第２室への自己媒体
の供給を遮断することにより、公知の型の両制御
弁の一方を廃止し、それにより生産コストはさら
に低下し、それにより遮断弁の安全作用に関する
要望は低下しない。

本発明の遮断弁の別の利点は、可動部品の数を
減少することにより破壊の潜在的原因を除去し、
信頼性をいちじるしく増大することである。

［実施例］ 本発明を、図面に線図的に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。

弁体１は入口差込み２、出口差込み３、球形弁
室４、弁座５、差込み６およびフランジ７を有す
る。フランジ７はねじによつて弁体に接続される
カバー１０のフランジ１１に当接している。サー
ボシリンダ１２はフランジ１１と同軸にカバー１
０から弁室４に向つて延びている。サーボピスト
ン２０はサーボシリンダ１２の円筒形空所１５内
で軸線方向に移動することができる。ピストン２
０はピストン２０から離れた端部にきのこ型弁ヘ
ツド２４を有する弁棒２２を支持している。弁ヘ
ツド２４は弁体１の座５と共働する円錐形座２５
を有する。

弁棒２２はサーボシリンダ１２の端面にフラン
ジ２７によつて密封的に接続された案内２６内で
摺動する。案内２６にはバツクシート３０が設け
られ、弁ヘツド２４の適当に機械加工された肩３
２と共働する。弁棒２２はサーボピストン２０に
向いた側に圧力ばね３５を収容する盲孔３４を有
し、ばねの一端は孔３４の底部に当接し、一方他
端は円筒形空所１５の上端面に当接している。

サーボピストン２０は円筒形空所１５を第１シ
リンダ室３６および第２環状室３７に分割してい
る。第２室３７は弁ヘツド２４に隣接している。
第１室３６は導管３８および遠隔制御閉鎖弁４７
を有する接続導管４６により内部が低圧の圧力逃
し室５０に接続されている。導管３８には一定断
面積の孔を有する絞り装置４５が設けられてい
る。絞り装置４５と第１室３６との間で導管３８
から導管４０が分れ、分岐部を通つて２つの同軸
に設けられた制御弁４２，４３の２室に達してい
る。

両制御弁４２，４３の各室には軸方向に移動可
能な弁部分５２が設けられ、中央平坦密封面外側
に端面の45゜断面を有する切除部分を有し、また
他端に盲孔を有する。各盲孔は圧力ばねをうけ、
ばねは互いに反対向きの制御弁室の端面に当接し
ている。互いに反対向きの端面における２つの制
御弁４２，４３の室は、導管５４，５５を通つて
切換弁６０および安全容器の壁５９に近接した遠
隔制御閉鎖弁５８を備える制御導管５７に接続さ
れている。弁６０の差込みは（図示しない）圧力
源に接続され、他の差込みは圧力逃し室５０に接
続されている。

逆止弁６４を有し弁室４に開口する自己媒体導
管６３は、それぞれ制御弁４２，４３の室の端面
に向いた端部に短孔６１，６２を有する。しかし
て導管３８，４０、制御弁４２，４３および自己
媒体導管６３を通つて遮断弁の入口に達する接続
通路が設けられる。

導管６５は、サーボシリンダ１２における環状
第２室３７の底端から、閉鎖弁６９および切換弁
７０を有する接続導管６８を通つて、圧力逃し室
５０に達している。弁７０は図示しない位置で導
管６８を外部圧力媒体を供給する導管７２に接続
する。この導管７２から弁７３および逆止弁７７
を有する外部媒体導管７５が分岐し、その導管７
５は一対の逆止弁７９を通つて導管４０，３８に
接続されている。

遮断弁の作用は下記のとおりである： 通常の作用の間、弁ヘツド２４は開放位置にあ
り高温圧力媒体は入口差込み２から出口差込み３
に流れる。弁ヘツド２４は、閉鎖弁５８が開いて
いるとき制御導管５７が（図示しない）圧力媒体
源から図示の位置にある切換弁６０を通つてくる
外部圧力媒体で充満されるため、この位置に留ま
る。盲孔内のばねによつて助勢される圧力媒体
は、制御弁４２，４３の弁要素５２を閉鎖位置に
保持する。その結果、第１室３６は導管３８、絞
り装置４６および開放した閉鎖弁４７を通つて圧
力逃し室５０に接続され、また第２室３７は導管
６８および切換弁７０を通つて圧力逃し室５０に
接続され、両室３６，３７は圧力を放出される。
バツクシート３０内側断面に作用する弁室４内の
高温媒体の圧力は、弁ヘツド２４をばね３５の力
および弁ヘツド２４、サーボピストン２０および
弁棒２２によつて形成される全可動方式の重量に
抗して開放位置に維持する。

遮断弁１が閉鎖されるとき、切換弁６０は図示
の位置から時計方向に90゜動かされ、制御導管５
７は圧力逃し室５０に向つて排出される。弁室４
から自己媒体導管６３を通つて供給される圧力媒
体の作用によつて、制御弁４２，４３の弁部分５
２は開放位置に移動する。ついで媒体は弁空所４
から、同様に自己媒体導管６３を通り、導管４
０，３８、絞り装置４５、導管４６および閉鎖弁
４７を通つて圧力逃し弁５０に流れ込む。同時に
他の媒体流は開放した弁４２，４３および導管４
０，３８を通つて第１室３６に流れる。各導管の
流通断面積、各弁および絞り装置４５は適当な大
きさにされ、弁室４の圧力に近い圧力が室３６内
に生ずる。サーボピストン２０はバツクシート３
０より大きい外側直径を備えているため、前記圧
力状態において、弁ヘツド２４はその閉鎖位置に
移動し、媒体は第２室３７から開放した閉鎖弁６
９を通つて圧力逃し室５０に移送される。

絞り装置４５および接続導管を通つて圧力逃し
室５０に達する媒体の損失を減少するため、閉鎖
弁４７は切換弁６０が室５０へ切換えられるのと
同時に閉鎖することができる。

遮断弁１が、自己圧力媒体によつて閉鎖された
後にふたたび開かれるとき、切換弁６０は図示の
位置に戻されることによつて外部流体を供給する
ように切換られる。

閉鎖弁４７が閉鎖されているならば、弁４７は
ふたたび開放される。接続導管５７の外部流体の
圧力が弁室４の圧力より高いため、制御弁４２，
４３の２つの弁部分５２はそれらの閉鎖位置に移
動する。媒体はついで導管３８から絞り装置４５
および導管４６を通つて圧力逃し弁５０に流れる
一方、圧力媒体は制御弁４２，４３を通つて流れ
ないため、第１室３６は圧力を釈放される。遮断
弁１下流の圧力が室５０の低圧と比較して十分高
いならば、遮断弁は直ちに開く。そうでなけれ
ば、切換弁７０は反時計方向に90゜回転され、外
部媒体は導管７２から開放した閉鎖弁６９、導管
６８および導管６５を通つて第２室３７に流れ込
む。第２室３７における外部媒体圧力の付加的作
用のため、弁ヘツド２４は開放位置へ移動する。

遮断弁１によつて満たされるべき条件により、
バツクシート３０、サーボピストン２０および弁
棒２２の直径は弁座５およびばね３５の直径に対
応して決定される。

前記作用の結果、遮断弁１はこの弁に圧力が加
わらなくとも開放可能である。

遮断弁１を圧力がないとき閉鎖しようとすると
き、可動システム２０，２２，２４の重量によつ
て増強されたばね３５力が、閉鎖弁６９が開放し
切換弁７０が図示の位置にあるとき方式を移動す
るのに十分でなければ、弁７３の開放後、外部媒
体を導管７５、逆止弁７７および一対の逆止弁７
９を通つて第１室３６に導入することができる。

本発明による遮断弁１は、制御導管５７が破損
しても、遮断弁１はたとえば原子炉設備の遮断弁
の場合におけるように、所望に応じて閉鎖位置に
移動するように構成されている。

逆止弁７７および閉鎖弁６９，４７および５８
は、管が破壊するときいかなる汚染媒体も導管６
８，４６，７５，６７を通り安成容器壁５９を通
つて漏出することがないように設けられている。
さらに閉鎖弁に作用する安全用論理回路をこの目
的のために使用しうることができる。

圧力逃し室５０はたとえば蒸気タービンの凝縮
器とすることができる。

重複を確保するため、絞り装置４５は２つの通
孔を備えているが、その訳は２つの平行な開口が
同時につまることはまず起こらないからである。
起りうる故障の解析に従つて、大きい全孔断面積
を有する単一の絞り開口のみを、要すれば上流側
スクリーンとともに、設けることができる。

また重複は逆止弁６４の代りに平行に一対の逆
止弁を設けることによつて達成するのが有利であ
る。

絞り装置４５は接続導管４６が漏洩し、弁ヘツ
ド２４が閉鎖位置に動かされるとき、圧力媒体が
導管３８から余りにも急激に排出するのを防止す
るようになつている。絞りの断面積はそれに応じ
て決定しなければならない。その結果、すべての
接続導管が破壊するときでさえも、弁ヘツド２４
は安全目的に必要な閉鎖位置を占める。

制御弁４２，４３の可動部分５２における盲孔
のばねが適当な大きさにされ、弁部分５２が十分
な半径方向間隙を有するかまたは絞り孔がこの部
分に平行に設けられるならば、切換弁６０を省略
することができ、制御導管５７を閉鎖弁５８を通
つて直接圧力逃し室５０に接続することができ
る。その結果、閉鎖弁５８が閉鎖されるとき、自
己媒体導管６３内の圧力が、弁部分５２の漏洩の
ため、制御導管５７内に加えられる。ついで制御
導管５７が閉鎖弁５８を開放することにより圧力
を放出されると制御弁４２，４３は開孔し、反対
に閉鎖弁５８が閉鎖されると、制御弁４２，４３
は弁部分５２の盲孔に設けられたばねの作用によ
り開放する。

閉鎖弁５８は安全の見地からきわめて重要であ
る。したがつて平行な重複弁を備えることは有利
である。

もちろん、閉鎖弁４７，４８および６９および
逆止弁７７もまた安全容器壁５９の外側に設ける
ことができ、それらはつねに検査のため接近して
開放することができる。

［発明の効果］ 本発明は、第１室から通ずる第１導管が固定の
絞り装置を有し、圧力逃し室と第１室との間に設
けられた第１閉鎖弁が第１接続導管内に配置さ
れ、第２室が遮断弁の入口側から供給される自己
媒体から分離され、圧力逃し室と第２室との間に
設けられた第２閉鎖弁は第２接続導管内に配置さ
れたことにより、信頼性を低下することなく公知
の遮断弁より構造ならびに生産をいちじるしく簡
単にしコストを減少することができた。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の略線図である。 １……弁体、１０……カバー、１２……サーボ
シリンダ、２０……サーボピストン、２２……弁
棒、２４……弁ヘツド、３６……第１シリンダ
室、３７……第２環状室、３８……第１導管、４
２，４３……制御弁、４５……絞り装置、４６…
…第１接続導管、４７……第１閉鎖弁、５０……
圧力逃し室、５７……制御導管、５８……閉鎖
弁、５９……安全容器壁、６３……自己媒体導
管、６４……逆止弁、６５……第２導管、６８…
…第２接続導管、７２……外部媒体供給導管、７
５……外部媒体供給導管、７７……逆止弁、７９
……逆止弁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自己媒体で制御される遮断弁にして、一端に
   弁ヘツド２４を他端にサーボピストン２０を支持
   する弁棒２２を備え、サーボピストン２０はサー
   ボシリンダ１２内で摺動可能でサーボシリンダ空
   所を第１シリンダ室３６および弁ヘツド２４に隣
   接した第２環状室３７に分割し、該２室３６，３
   ７がそれぞれ弁体１および／またはカバー１０内
   の第１導管３８および第２導管６５を通してまた
   それぞれ第１接続導管４６および前記導管に接続
   されかつ弁体１および／またはカバー１０外側に
   設けられた第２接続導管６８を通して圧力逃し室
   ５０に接続され、さらに第１室３６は弁体１およ
   び／またはカバー１０内に延びかつ制御導管５７
   を通して作動されるようになつた少くとも１つの
   制御弁４２を有する自己媒体導管６３を通して弁
   入口側に接続され、遠隔制御可能な第１閉鎖弁４
   ７および第２閉鎖弁６９は一方の圧力逃し室５０
   と他方の前記第１および第２室との間にそれぞれ
   設けられ、少くとも１つの逆止弁６４は自己媒体
   導管６３内に設けられ、前記第１室３６は弁体１
   および／またはカバー１０に設けられた少くとも
   １つの他の逆止弁７９を通して外部媒体供給導管
   ７５に接続され、第２室３７もまた外部媒体供給
   導管７２に連結された前記遮断弁において、第１
   室３６から通ずる第１導管３８は固定の絞り装置
   ４５を有し、圧力逃し室５０と第１室３６との間
   に設けられた第１閉鎖弁４７は第１接続導管４６
   内に配置され、第２室３７は遮断弁の入口側から
   供給される自己媒体から分離され、圧力逃し室５
   ０と第２室３７との間に設けられた第２閉鎖弁６
   ９は第２接続導管６８内に配置されたことを特徴
   とする、前記遮断弁。 ２ 逆止弁７７が第１室３６に通ずる外部媒体供
   給導管７５に設けられ遠隔制御可能な閉鎖弁５８
   が制御導管５７内に設けられたことを特徴とす
   る、請求項１記載の遮断弁。 ３ 第１室３６に通ずる外部媒体供給導管７５に
   設けられた逆止弁７７および制御導管５７に設け
   られたおよび接続導管４６，６８内に位置する３
   つの閉鎖弁５８，４７および６９は安全容器壁５
   ９に近接して設けられたことを特徴とする、原子
   炉設備用の、請求項２記載の遮断弁。 ４ ２つの重複制御弁４２，４３をさらに有し、
   該制御弁４２，４３が弁体カバー１０内で相互に
   軸線方向に整合したことを特徴とする、請求項
   １、２および３のいずれか１項記載の遮断弁。