JPH10328765A - プレス加工ラインにおける材料ばたつき防止装置 - Google Patents

プレス加工ラインにおける材料ばたつき防止装置

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JPH10328765A
JPH10328765A JP14024297A JP14024297A JPH10328765A JP H10328765 A JPH10328765 A JP H10328765A JP 14024297 A JP14024297 A JP 14024297A JP 14024297 A JP14024297 A JP 14024297A JP H10328765 A JPH10328765 A JP H10328765A
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JP
Japan
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suction member
suction
fluttering
coil material
coil
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JP14024297A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Mori
弘行 森
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Yamada Dobby Co Ltd
Original Assignee
Yamada Dobby Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10328765A publication Critical patent/JPH10328765A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で加工されるプレス加工ラインにおい
て、コイル材のばたつきを防止できる材料ばたつき防止
装置を提供すること。 【解決手段】 材料ばたつき防止装置9は、プレス加工
ラインL内の送り装置3と材料ガイド7との間に配設さ
れる吸引部材10と、吸引部材10に空気ホース12を
介して接続されている真空発生装置14と、を備えてい
る。吸引部材10は、上面に複数個の吸引口を有し、真
空発生装置12の吸引力により送り装置3の材料把持力
より小さい吸引力でコイル材Wを吸引することによっ
て、高速で供給されるコイル材Wから発生するばたつき
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速でプレス加
工されるコイル材をプレス機に供給する際、ループ状に
形成されるコイル材のばたつきを防止することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、渦巻状に巻回された帯状のコイル
材をプレス機で加工する場合、コイル材はアンコイラあ
るいはクレードルに装着され、アンコイラあるいはクレ
ードルで巻きほぐされて排出された後、プレス機に装着
された送り装置を通ってプレス機に供給され、プレス機
によって加工される。プレス機に供給されるコイル材は
送り装置によって間欠的に送られるものの、アンコイラ
あるいはクレードルから巻きほぐされるコイル材は連続
的に排出されるので、一般的には、アンコイルあるいは
クレードルと送り装置との間には弛み部(ループとい
う)を形成し、このループを形成することによって、コ
イル材のプレス機への間欠的な供給を可能にしている。
また、プレス加工ラインにはコイル材を安定して送り装
置に供給するためにロールを上下千鳥状に配置する材料
ガイド装置が設けられたり、コイル材の曲がりを矯正す
る矯正装置が設けられている。さらに、プレス機の高速
回転つまりプレス加工ラインが高速で作動されるとよう
になると、ループの弛み具合を制御するため、アンコイ
ラあるいはクレードルの回転速度制御を行ないコイル材
の過張力や弛み過ぎによる加工精度不良の防止を行なっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プレス機が高
速になればなるほど、コイル材のばたつきが多くなりプ
レス機への送り精度を悪くする。このばたつきは特にル
ープ部に振動となって表れ、材料ガイドが設けられてい
る場合には、材料ガイドでその振動が押えられるものの
コイル材自体に伝わった振動が送り装置手前でばたつき
やすい。送り装置の材料把持部では材料の傷発生を防ぐ
ために適度な把持力で材料を把持しているため、このば
たつきが材料を押圧したり引っ張ったりして材料把持部
間で僅かな移動させる場合がある。このため、送り精度
に悪影響をさせてしまう。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、プレス加工ラインにおいて、材料のばたつきを極
めて少なくすることのできる材料ばたつき防止装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわるプレ
ス加工ラインにおける材料ばたつき防止装置では、上述
の課題を解決するために、以下のように構成するもので
ある。即ち、ループを形成する帯状の材料が送り装置を
通過し、前記送り装置によって間欠的にプレス機に供給
されるプレス加工ラインにおける材料ばたつき防止装置
であって、前記送り装置の直前に配置されるとともに、
前記材料の下方に、前記材料を常時吸引する吸引部材を
有し、前記吸引部材が前記材料側に少なくとも1個の吸
引口を有するとともに、前記吸引部材に前記送り装置の
材料把持力より小さい吸引力を発生させる真空発生装置
が接続されることを特徴とするものである。
【0006】また好ましくは、前記吸引部材の上面が、
前記材料の下面と当接可能な当接面を有していることを
特徴とするものであればよい。
【0007】さらに好ましくは、前記吸引部材が、前記
吸引部材の上面の一部に前記吸引口の上面部より上方に
突起する当接面を有していることを特徴とするものであ
ってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0009】図1は、プレス加工ラインLの一部を示す
ものであり、プレス機1に2個のロールを有して間欠的
に材料を供給する送り装置3が装着され、薄板帯状のコ
イル材Wがループ5を形成しながら材料ガイド7を介し
て送り装置3内を挿通してプレス機1に供給されてい
る。材料ガイド7と送り装置3の間には、コイル材Wの
ばたつきを防止するために設けられた吸引部材10が配
置されている。吸引部材は10には空気圧縮機に接続さ
れた真空発生装置12が空気ホース14を介して接続さ
れ、吸引部材10・真空発生装置12・空気ホース14
を含めて材料ばたつき防止装置9を構成している。
【0010】吸引部材10は、図2〜3に示すように、
平面視矩形に形成され上面に複数個の吸引口10aを有
する上部側と、下部に空気ホース14の先端部が挿入さ
れるホース口10bを有する下部側の二体で形成され、
上部側と下部側との間には空間部10cが形成されてい
る。空間部10cは吸引口10aとホース口10bが接
続され、それぞれの吸引口10aから吸引される空気の
通路として形成される。そして、この吸引部材10を例
えば送り装置3にブラケット8を介して取り付け、吸引
口10aを上方にしてコイル材Wの下方に配置する。
【0011】また、吸引部材10の上面は、プレス加工
時における材料線の高さ位置に一致するように調整さ
れ、送られているコイル材Wを送り装置3に対して水平
に送るように、平面状に形成され、コイル材Wの下面と
当接することによって送りガイドとしての役割をも有し
ている。さらに、コイル材Wを吸引する吸引力が送り装
置3の材料把持力より大きくならないように、コイル材
Wとの接触による摩擦抵抗を極力小さくする。そのため
に、吸引部材10の上面は金属製で形成されていること
が望ましい。
【0012】真空発生装置12は、一般に市販されてい
るものを使用し、図4に示すように、空気圧縮機によっ
て圧縮された一次側空気の通路12aに、吸引部材10
から吸引された二次側空気の通路12bを接続させ排気
通路12cに接続するように形成し、一次側空気通路か
ら噴射する空気流の速度を速めることにより二次側空気
流を引きつけ真空吸引力を発生させるものである。この
吸引力は、送り装置の材料把持力より小さくするように
調整されている。
【0013】材料ばたつき防止装置9の吸引部材10の
直前に配置される材料ガイド7は、前述の吸引部材10
を支持するブラケット8に取り付けられ、コイル材Wを
挟んで対向するように千鳥状に配置された上部ロール7
a・下部ロール7bと、ブラケット8に取り付けられる
とともに前記上下のロールを支持する支持板7cとを有
して構成されている。そして、ループ部5を通ったコイ
ル材Wは、材料ガイド7の上下ロール間を通過すること
によって送り装置3に対して水平に安定して供給され
る。
【0014】次に、上記のように構成されたプレス加工
ラインLの作用を説明する。まず、図示しないアンコイ
ラ(クレードルでもよい)に装着されたコイル材Wを巻
きほぐすようにして引っ張り出し、ループ5を形成し材
料ガイド7を送り装置3を通してプレス機1内に挿通さ
せる。そしてプレス機1を作動させると送り装置3がコ
イル材Wをプレス機1内に供給するとともに、アンコイ
ラが回転してコイル材Wをプレス機1側に送る。また、
同時に材料ばたつき防止装置9が作動を始め、真空発生
装置12に圧縮空気が流れると、吸引部材10に形成さ
れている複数個の吸引口10aに、材料ガイド7から送
られるコイル材Wが吸い寄せられ吸引部材10上を当接
するように送り装置側に移動する。コイル材Wを吸引す
る吸引力は、真空発生装置12内の一次空気流の速度に
よって調整できるため、送り装置3の材料把持力より弱
めに設定するとともにコイル材Wのばたつきを極めて少
なくできるように調整を行なう。
【0015】プレス機1が高速で作動されると、アンコ
イラから供給されるコイル材Wの送り速度が速くなり、
コイル材Wはアンコイラと送り装置3との長い距離の間
(特にループ5)でばたつきが生じる。このばたつきは
材料ガイド7の上ロール7aと下ロール7b間を通過す
ることによって吸収されるものの、コイル材W自体に伝
達されたばたつきが完全には消去されない。一方、ばた
つき防止装置9の真空発生装置12は常時作動している
ため、吸引部材10の吸引口10aからはコイル材Wを
常に下方に吸引するように作用されている。従って、コ
イル材Wに残されたばたつきは、さらに、吸引部材10
の吸引口10aからの吸引力によってコイル材Wが吸引
され、吸引部材10の上面を当接するように通過する時
点で、ほとんど消去してしまう。
【0016】ばたつきが消去されたコイル材Wは、送り
装置3に供給する際に押圧したり引っ張ったりする力を
発生させないので、送り装置3は精度を維持してプレス
機1にコイル材Wを送ることができる。
【0017】なお、ばたつき防止装置9はコイル材W
を、送り装置3の材料把持力より小さい吸引力で、下方
に吸引するように構成していればよく、そのための構成
は上記形態に限るものではない。例えば、吸引口10a
は1個でもよくまた複数個形成するようにしてもよい。
また、吸引部材10の形状は二体でなく一体のものでも
よい。さらに、吸引部材10の設置場所を材料ガイド7
の直前に配置するようにしてもよい。
【0018】また、吸引部材10の吸引口10aの上面
を直接コイル材の下面に接触させるのではなく、図5に
示すように、例えば吸引部材10の、コイル材Wの送り
方向に対して前後両端部に、吸引口10a上面より僅か
に上方に突起する当接面10dを形成し、コイル材Wの
下面から離れた位置でコイル材Wを吸引するようにして
もよい。この場合、当接面10dの上面が材料線高さ位
置になり、コイル材Wが直接吸引口10aに接触しない
ため、コイル材Wと吸引部材10との摩擦抵抗を小さく
することができるとともに、コイル材Wの過剰吸引を防
止することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、プレス加工ラインの材
料ばたつき防止装置は、ループを形成する帯状の材料が
送り装置を通過し、前記送り装置によって間欠的にプレ
ス機に供給されるプレス加工ラインに配置されるもので
あり、前記送り装置の直前に配置されるとともに、前記
材料の下方に、前記材料を常時吸引する吸引部材を有
し、前記吸引部材が前記材料側に少なくとも1個の吸引
口を有するとともに、前記吸引部材に前記送り装置の材
料把持力より小さい吸引力を発生させる真空発生装置が
接続されている。そして、前記プレス機の作動と同時に
前記コイル材Wを、前記吸引部材上面に当接するように
吸引するため、高速運転で発生した前記コイル材のばた
つきをほぼ消去して前記送り装置に供給することができ
る。従って、前記送り装置では、送り精度を維持したま
ま前記コイル材を前記プレス機に供給することができ、
精度のよいプレス加工を行なうことができる。
【0020】また、前記吸引部材の上面が、前記材料の
下面と当接可能な当接面を有していれば、前記材料の送
り装置に対する送りガイドとしての役割を果たすことが
でき、前記送り装置に対して安定した送りを供給するこ
とができる。
【0021】さらに、前記吸引部材が、前記吸引部材の
上面の一部に前記吸引口の上面部より上方に突起する当
接面を有しているものであれば、前記吸引部材の吸引口
上面が直接材料の下面と接触しないため、材料と吸引部
材との接触面積を少なくするとともに過剰吸引を防止で
きるので材料を送りやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一形態の加工ラインの一部を示す
簡略図
【図2】図1における吸引部材の平面視を示す図
【図3】図1における吸引部材の断面を示す図
【図4】図1における真空発生装置の原理を示す簡略図
【図5】図1における吸引部材の別の形態を示す断面図
【符号の説明】
1…プレス機 3…送り装置 5…ループ 7…材料ガイド 9…ばたつき防止装置 10…吸引部材 10a…吸引口 10d…当接面 12…真空発生装置 14…空気ホース L…プレス加工ライン W…コイル材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループを形成する帯状の材料が送り装置
    を通過し、前記送り装置によって間欠的にプレス機に供
    給されるプレス加工ラインにおける材料ばたつき防止装
    置であって、 前記送り装置の直前に配置されるとともに、前記材料の
    下方に、前記材料を常時吸引する吸引部材を有し、前記
    吸引部材が前記材料側に少なくとも1個の吸引口を有す
    るとともに、前記吸引部材に前記送り装置の材料把持力
    より小さい吸引力を発生させる真空発生装置が接続され
    ることを特徴とするプレス加工ラインにおける材料ばた
    つき防止装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引部材の上面が、前記材料の下面
    と当接可能な当接面を有していることを特徴とする請求
    項1記載のプレス加工ラインにおける材料ばたつき防止
    装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引部材が、前記吸引部材の上面の
    一部に前記吸引口の上面部より上方に突起する当接面を
    有していることを特徴とする請求項1記載のプレス加工
    ラインにおける材料ばたつき防止装置。
JP14024297A 1997-05-29 1997-05-29 プレス加工ラインにおける材料ばたつき防止装置 Pending JPH10328765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168317A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Yamada Dobby Co Ltd プレスラインにおけるワークテンション装置
CN106624682A (zh) * 2015-11-02 2017-05-10 同和金属技术有限公司 散热板及其制造方法

Cited By (2)

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JP2008168317A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Yamada Dobby Co Ltd プレスラインにおけるワークテンション装置
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406