JPH10328564A - 腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去装置 - Google Patents

腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去装置

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JPH10328564A
JPH10328564A JP10090412A JP9041298A JPH10328564A JP H10328564 A JPH10328564 A JP H10328564A JP 10090412 A JP10090412 A JP 10090412A JP 9041298 A JP9041298 A JP 9041298A JP H10328564 A JPH10328564 A JP H10328564A
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protein
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体液中の有効成分をほとんど失うことなく腎
糸球体基底膜付着性蛋白質を選択的に吸着除去するため
の除去装置を開発する。 【解決手段】 流体の流入口および流出口を有する容
器、流体および該流体に含まれる成分は通過できるが、
水不溶性多孔質担体に分子量1000以上のポリアニオン化
合物が固定されてなる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸
着体は通過できないフィルター、および前記容器内に充
填された前記腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着体から
なる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体液から有害な成
分を吸着除去するための除去装置に関する。さらに詳し
くは体液中より腎糸球体基底膜付着性蛋白質を除去し、
腎炎などの腎疾患を抑制するための腎糸球体基底膜付着
性蛋白質の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】腎臓
は、人体のあらゆる部分から血液によって運ばれてきた
老廃物を、尿として体外へ排出してしまおうとする器官
である。つまり、腎臓は血液の濾過器として機能する。
一般に1個の腎臓に対して、1分間に約0.5リットルの
血流が流れているといわれている。したがって、かりに
人体で腎臓が働かなかったとすると、人体にできた老廃
物が取り除かれないために、老廃物が体内にたまってし
まい、生命の維持が困難となる。このように、腎臓は生
命維持に重要な役割を果たしている。
【0003】この腎臓のなかには成書(からだの読本、
監修 石山俊次、小林太刀夫、高橋忠夫、暮しの手帳社
刊、1971年)にあるように糸まりのような形の糸球体と
呼ばれる、直径が約0.2ミリのものがある。腎臓ひとつ
について約130万個の糸球体が存在している。そしてこ
の糸球体のなかで血液が、濾過される。この糸球体に
は、血液と接触する面に腎糸球体基底膜と呼ばれる膜が
存在し、それによって血液成分の大きさや荷電などを認
識して老廃物と必要物とが選別される。したがって、こ
の腎糸球体基底膜に付着する物質が体内に入り込んだ
り、生成したりするとその物質が付着した腎糸球体基底
膜が機能しなくなり、腎臓の濾過機能が失われて生命維
持ができなくなり、死に至ることとなる。
【0004】このような機序により発症する腎臓の病気
として代表的なものの一つに全身性エリテマトーデス
(以下、SLEという)があげられている。この疾患
は、免疫系異常疾患の代表例の一つで、腎炎、中枢神経
障害などの症状を特徴とした全身性の疾患である。とく
にSLE患者の腎炎(ループス腎炎という)の進行は、
患者に重篤な影響を与えるため、治療の指針となってい
る。
【0005】SLE患者には正常な免疫グロブリンのほ
かに、自己の成分に対する抗体、すなわち自己抗体とい
われる異常免疫グロブリンが多種類かつ大量に産生さ
れ、血中に存在している。SLEの諸症状はこれらの自
己抗体や自己抗体と抗原との反応生成物である免疫複合
体が組織に沈着することにより引きおこされる。SLE
の症状のうちもっとも重篤であるループス腎炎のばあい
では、腎機能のもっとも重要な部分、すなわち血液成分
濾過機能をになう腎糸球体基底膜に自己抗体が付着する
ことにより発症すると考えられている。つまりこれは、
SLE患者中には腎糸球体基底膜(以下、GBMともい
う)に対する免疫グロブリン(以下、抗GBM抗体とも
いう)が存在することが証明されており(青塚 新一、
リウマチ、26巻、445〜448 頁、(1986))、また別の
報文(ファーバー、ピー(Faaber,P.)ら、ジャーナル
・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(J.Cli
n.Invest.)、77巻、1824〜1830頁、(1986))による
とSLE患者中には腎糸球体基底膜を構成するヘパラン
硫酸に反応する免疫グロブリンが存在することが証明さ
れていることから明らかである。
【0006】このようにSLEにおいてループス腎炎の
治療が重要であること、および一般的な腎炎においてG
BMに血液成分が詰まり腎機能が阻害されることからS
LE患者の治療には腎糸球体基底膜に付着する性質をも
った抗GBM抗体などの蛋白質(以下、腎糸球体基底膜
付着性蛋白質という)を除去することが非常に重要であ
る。
【0007】従来よりこのループス腎炎を治療する目的
でステロイド剤、免疫抑制剤、免疫調節剤、抗炎症剤な
どが治療に広く用いられている。なかでもステロイド剤
はもっとも一般的に用いられ、パルス療法と呼ばれるス
テロイドの短期超大量投与療法もしばしば行われてい
る。しかしながら、ステロイドは少量の投与によっても
副作用を生じやすいのでステロイドの短期超大量投与療
法によれば、さらに大きな副作用を生じさせやすくなる
のは自明である。また、これらの薬剤は長期にわたって
用いられることが多く、そのようなばあいには副作用が
さらに出やすく、また薬剤耐性によりしだいに増量しな
ければならないことも多いため症例によってはこれらの
薬剤の使用が不可能であったり、充分な効果を発揮しな
いばあいも多い。とくにループス腎炎の活動期は、腎糸
球体基底膜付着性蛋白質の産生を抑制することが必要な
時期であるにもかかわらず、前記の理由によりパルス療
法や免疫抑制剤などの薬剤を用いる強力な療法を採用で
きないばあいも多い。また副作用として薬物投与中に感
染防御力が大幅に低下するために入院が必要となり、退
院まで数ヵ月かかり社会復帰が遅れるといった問題があ
る。
【0008】一方、これらの薬剤療法とは別のアプロー
チとして、体液中の腎糸球体基底膜付着性蛋白質を含む
血漿を体外循環によって直接除去しようとする試みがな
されている。もっとも簡便な方法は、患者の血漿を健常
人の血漿と交換する、いわゆる血漿交換療法である。こ
の方法によって血中の腎糸球体基底膜付着性蛋白質の濃
度が大幅に低下し、症状の改善がみられている。しかし
ながらこの方法では大量の健常血漿が必要となり高価で
あるばかりでなく、該療法処置中に血清肝炎などの感染
の危険性を伴うために広く普及するには至っていない。
【0009】また、血漿交換療法では血漿中のすべての
成分が除かれ、健常血漿と交換されるわけであるが、こ
れに対して病因物質である腎糸球体基底膜付着性蛋白質
を選択的に除去する目的で、分子サイズにより病因物質
を分離する血漿分離膜法が開発された。この方法は、膜
により血漿を高分子量画分と低分子量画分に分離し、病
因物質が含まれている高分子量画分を廃棄し、主要蛋白
であるアルブミンが含まれている低分子量画分を患者に
戻す方法である。この方法は、成書(二重濾過血漿分離
交換法、阿岸鉄三編、医学書院(1984))にあるよう
に、SLEをはじめとする全身性疾患の腎病変のひとつ
である急速進行性糸球体腎炎において抗GBM抗体がみ
られ、かつこの腎炎の発症に抗GBM抗体が寄与してい
ると考えられているところから急速進行性糸球体腎炎に
対して用いられている。しかし、抗GBM抗体は、分子
量約16万のIgG(免疫グロブリンG)からなるため
に、正常なIgGをはじめとする免疫グロブリンとの分
離は必ずしも充分でなく、腎糸球体基底膜付着性蛋白質
を除去する際に免疫グロブリンも大量に除去され、さら
に病因物質である抗GBM抗体と同等以上の分子量の蛋
白質はすべて除去されるなどの欠点がある。
【0010】したがって、現在重篤な患者が透析に至る
までの時間を薬物以外の手段で延長できたり、最少量の
薬物と新規治療システムとの併用で、患者の社会復帰が
早くなるといった目的で病因物質である腎糸球体基底膜
付着性蛋白質をより選択的に除去し、体液中の有用成分
がほとんど失われることのない腎糸球体基底膜付着性蛋
白質の除去手段の出現が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み鋭意研究を重ねた結果、体液中の有効成分をほと
んど失うことなくほぼ腎糸球体基底膜付着性蛋白質を吸
着しうる吸着体を用いた除去装置を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、流体の流入口および流
出口を有する容器、流体および該流体に含まれる成分は
通過できるが、水不溶性多孔質担体に分子量1000以上の
ポリアニオン化合物が固定されてなる腎糸球体基底膜付
着性蛋白質の吸着体は通過できないフィルター、および
前記容器内に充填された前記腎糸球体基底膜付着性蛋白
質の吸着体からなる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去
装置に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本明細書において体液とは、血
液、血漿、血清、腹水、リンパ液、関節内液およびこれ
らからえられた分画成分、ならびにその他の生体由来の
液性成分をいう。
【0014】本発明において腎糸球体基底膜付着性蛋白
質とは、腎糸球体基底膜や腎糸球体基底膜構成成分であ
るヘパラン硫酸やコンドロイチン硫酸などのアニオン性
官能基に付着する性質を有する体液中の蛋白質をいう。
これらの代表例として、抗GBM抗体、抗ヘパラン硫酸
抗体、抗コンドロイチン硫酸抗体などがあげられるが、
これらに限定されるわけではない。
【0015】腎糸球体基底膜付着性蛋白質の存在を証明
する方法としては、成書(日本臨床1985年秋期増刊、広
範囲血液、尿化学検査、免疫学的検査−その数値をどう
読むか−日本臨床社刊(1985))などにもその数例があ
るように種々あり、いかなる方法を用いても構わないが
酵素免疫抗体法(ELISA法)が簡便である。つまり、成
書(スピロ、アール、ジー(Spiro,R,G.)、ジャーナ
ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Che
m.)、242 巻、1915〜1922頁、(1967))などの標準的
方法にしたがって腎糸球体基底膜を抽出したのち、腎糸
球体基底膜を可溶化させる。この腎糸球体基底膜をマイ
クロプレートに固定させたのち患者の体液を接触させ
る。体液を除去したのちに蛍光物質、ペルオキシダーゼ
などで標識された免疫グロブリンなどの体液成分に結合
する物質と反応させ、この標識物質の多寡を種々の測定
手段で測定して、腎糸球体基底膜付着性蛋白質の存在を
証明する。
【0016】本発明において水不溶性多孔質担体とは、
分子量1000以上のポリアニオン化合物を固定するための
水に溶解しない性質を有する物質をいう。本発明に用い
る水不溶性多孔質担体は、大きな径の連続した細孔を有
するものが好ましい。すなわち腎糸球体基底膜付着性蛋
白質は、抗GBM抗体をはじめとして、分子量が10数万
以上の巨大分子であるために、これを効率よく吸着する
ためには腎糸球体基底膜付着性蛋白質が容易に多孔質体
内に侵入しうることが必要である。
【0017】細孔径の測定方法には種々あり、水銀圧入
法がもっともよく用いられているが、親水性多孔質体を
測定するばあいには適用が難しい。これにかわる細孔径
の目安として排除限界分子量がよく用いられ、親水性多
孔質体、疎水性多孔質体のいずれにも適用できる。排除
限界分子量とは成書(たとえば波多野博之、花井俊彦
著、実験高速液体クロマトグラフィー、化学同人)など
に述べられているごとく、ゲル浸透クロマトグラフィー
において細孔内に侵入できない(排除される)分子のう
ちもっとも小さい分子量をもつものの分子量をいう。
【0018】排除限界分子量は、対象とする化合物によ
り異なることが知られており、一般に球状蛋白質、デキ
ストラン、ポリエチレングリコールなどについてよく調
べられているが、本発明に用いる担体のばあい、腎糸球
体基底膜付着性蛋白質にもっとも類似していると思われ
る球状蛋白質を用いてえられた値を用いるのが適当であ
る。
【0019】排除限界の異なる種々の水不溶性多孔質担
体を用いて検討した結果、腎糸球体基底膜付着性蛋白質
の吸着に適当な細孔径の範囲は、40万以上6000万以下で
あることが明らかになった。すなわち40万未満の排除限
界分子量をもつ水不溶性多孔質担体を用いたばあいには
腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着量は小さく実用に耐
えなくなる傾向がある。一方排除限界分子量が大きくな
るにつれて、腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着量は増
加するがやがて頭打ちとなり、排除限界分子量が6000万
以上になると表面積が少なすぎ吸着量は目だって低下す
るばかりでなく、目的とする腎糸球体基底膜付着性蛋白
質以外の吸着、すなわち非特異吸着が増加し選択性がい
ちじるしく低下する傾向がある。
【0020】したがって本発明に用いる水不溶性多孔質
担体の好ましい排除限界分子量は40万以上6000万以下で
あり、さらに好ましくはより選択性吸着容量の大きい点
から60万以上2000万以下であるのがよい。
【0021】つぎに、水不溶性多孔質担体の多孔構造に
ついては、表面多孔性よりも全多孔性が好ましく、空孔
容積が吸着容量が大きいという点から20%以上であるこ
とが望ましい。水不溶性多孔質担体の形状は、粒状、球
状、繊維状、膜状、ホローファイバー状など任意の形状
を選ぶことができる。
【0022】粒状の水不溶性多孔質担体を用いるばあ
い、その粒径が1μm未満のばあいには圧力損失が大き
く、5000μmをこえるばあいには吸着容量が小さい点か
ら、1μm以上5000μm以下であるのが好ましい。
【0023】本発明に用いる水不溶性多孔質担体は有機
性、無機性のいずれであってもよいが、目的とする腎糸
球体基底膜付着性蛋白質以外の体液成分の吸着(いわゆ
る非特異吸着)の少ないものが好ましい。親水性である
ほうが非特異吸着が少ないので、水不溶性多孔質担体は
疎水性であるよりも、親水性であるほうが好ましい。
【0024】さらに、水不溶性多孔質担体表面には、リ
ガンドの固定化反応に用いうる官能基が存在していると
好都合である。これらの官能基の代表例としては、水酸
基、アミノ基、アルデヒド基、カルボキシル基、チオー
ル基、シラノール基、アミド基、エポキシ基、ハロゲン
基、スクシニルイミド基、酸無水物基などがあげられる
が、これらに限定されるわけではない。
【0025】また、水不溶性多孔質担体は前記官能基の
なかでも水酸基を有する化合物よりなるものであるばあ
い非特異吸着が少ないので、とくに好ましい。これら官
能基をスペーサーとして導入された水不溶性多孔質担体
も用いうることはいうまでもない。
【0026】本発明に用いる水不溶性多孔質担体の代表
例としては、アガロース、デキストラン、ポリアクリル
アミドなどの軟質多孔質体、多孔質ガラス、多孔質シリ
カゲルなどの無機多孔質体、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリビニルアルコール、スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体などの合成高分子および/またはセルロース
などの天然高分子を原料とする多孔質ポリマーハードゲ
ルなどがあげられるが、これらに限定されるわけではな
い。
【0027】本発明に用いる吸着体を体外循環治療に用
いる際には、血液、血漿のごとき高粘性流体を高速で流
す必要があるために、圧密化を引き起こさない充分な機
械的強度を有する硬質水不溶性多孔質担体を用いるのが
好ましい。すなわち、硬質水不溶性多孔質担体とは後記
参考例に示すごとく、水不溶性多孔質担体を円筒状カラ
ムに均一に充填し、水性流体を流通したばあいの圧力損
失と流速との関係が少なくとも 0.3kg/cm2まで直線関
係にあるものをいう。
【0028】本発明に用いる吸着体のアニオン性官能基
は、pHが中性付近で負に帯電するような官能基であれば
いかなるものも使用しうる。これらの代表例としては、
カルボキシル基、スルホン酸基、スルホン基、硫酸エス
テル基、シラノール基、リン酸エステル基、フェノール
性水酸基などがあげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0029】本発明に用いるポリアニオン化合物は、腎
糸球体基底膜付着性蛋白質に対する親和性が大きく、ま
た単位量の水不溶性多孔質担体に多くのアニオン性官能
基を導入しやすいので好ましい。ポリアニオン化合物が
有するアニオン性官能基は1種類であってもよいし、複
数の種類であってもよい。
【0030】本発明に用いるポリアニオン化合物の代表
例としては、ポリアクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリビ
ニルスルホン酸、ポリビニルリン酸、ポリスチレンスル
ホン酸、ポリスチレンリン酸、ポリグルタミン酸、ポリ
アスパラギン酸、ポリメタクリル酸、ポリリン酸、スチ
レン−マレイン酸共重合体などの合成ポリアニオン化合
物、およびヘパリン、デキストラン硫酸、コンドロイチ
ン、コンドロイチン硫酸、ホスホマンナンなどのアニオ
ン性官能基含有多糖類があげられる。
【0031】本発明に用いる吸着体に固定される分子量
1000以上のポリアニオン化合物は1種類であっても
よいし、2種類以上であってもよい。
【0032】本発明に用いる吸着体は、水不溶性多孔質
担体に分子量1000以上のポリアニオン化合物が固定
された状態のものをいう。そのような分子量1000以
上のポリアニオン化合物を有する化合物やそれ以外のア
ニオン性官能基を有する化合物が固定されてなる状態を
うるためのアニオン性官能基の吸着体への導入方法は種
々あり、いかなる方法で導入してもよいが、代表的な導
入方法としては、(1)アニオン性官能基または容易に
アニオン性官能基に変換しうる官能基を含有する化合物
をモノマーまたは架橋剤として用いる重合によって吸着
体を形成させる方法、(2)アニオン性官能基を含有す
る化合物を水不溶性多孔質担体に固定させる方法、
(3)アニオン性官能基を形成する化合物と水不溶性多
孔質担体とを直接反応させることによって、水不溶性多
孔質担体にアニオン性官能基を有する化合物を固定させ
る方法などがあげられる。
【0033】(1)の方法において用いるアニオン性官
能基または容易にアニオン性官能基に変換しうる官能基
を含有するモノマーまたは架橋剤の代表例としては、ア
クリル酸およびそのエステル、メタクリル酸およびその
エステル、スチレンスルホン酸などがあげられるが、こ
れらに限定されるわけではない。
【0034】(2)の方法、すなわちアニオン性官能基
を含有する化合物を水不溶性多孔質担体に固定させる方
法としては、物理的吸着による方法、イオン結合による
方法、共有結合により固定する方法などがあり、いかな
る方法を用いてもよいが、吸着体の保存性ならびに安定
性のためにはアニオン性官能基含有化合物が脱離しない
ことが重要であるので、強固な固定が可能な共有結合法
が望ましい。
【0035】共有結合によりアニオン性官能基含有化合
物を固定させるばあい、アニオン性官能基含有化合物が
アニオン性官能基以外に固定に利用できる官能基を有す
るのが好ましい。
【0036】固定に利用できる官能基の代表例として
は、アミノ基、アミド基、カルボキシル基、酸無水物
基、スクシニルイミド基、水酸基、チオール基、アルデ
ヒド基、ハロゲン基、エポキシ基、シラノール基などが
あげられるが、これらに限定されるわけではない。
【0037】これらの官能基を有するアニオン性官能基
含有化合物は多数存在するが、後述する、タウリン、ス
ルファニル酸、グリシン、ホスホリルエタノールアミン
などはその一例である。
【0038】また、アニオン性官能基を含有する化合物
のうち硫酸エステル基を含有する化合物の代表例として
はアルコール、糖類、グリコールなどの水酸基含有化合
物の硫酸エステルがあげられるが、これらのなかでも多
価アルコールの部分硫酸エステル化合物、とりわけ糖類
の硫酸エステル化物が硫酸エステル基、固定に必要な官
能基の双方を含んでいるうえに、生体適合性および活性
ともに高く、さらに硫酸化多糖類は容易に水不溶性多孔
質担体に固定しうることからとくに好ましい。
【0039】つぎに、(3)の方法、すなわちアニオン
性官能基を形成する化合物と水不溶性多孔質担体とを反
応させることによって、水不溶性多孔質担体にアニオン
性官能基を有する化合物を固定させてアニオン性官能基
を導入する方法の代表例として水酸基含有多孔質担体に
硫酸エステル基を導入する反応があげられる。このばあ
い、水酸基含有水不溶性多孔質担体とクロロスルホン
酸、濃硫酸などの試薬を反応させることによって直接硫
酸エステル基を導入することができる。
【0040】導入されるアニオン性官能基の量は、吸着
体1mlあたり0.01μmol以上10mmol以下が好ましい。0.0
1μmol未満のばあい吸着能力が充分でなく、10mmolをこ
えるばあい非特異吸着が多すぎて実用に供することが困
難になる。より好ましいアニオン性官能基導入量は1μ
mol以上100μmol以下であるのがよい。
【0041】本発明に用いる吸着体を治療に用いるには
種々の方法がある。もっとも簡便な方法としては患者の
血液を体外に導出して血液バッグに貯め、これに本発明
に用いる吸着体を混合して腎糸球体基底膜付着性蛋白質
を除去後、フィルターを通して吸着体を除去し、血液を
患者に戻す方法がある。この方法は、複雑な装置を必要
としないが、1回の処理量が少なく治療に時間を要し、
操作が煩雑になるという欠点を有する。
【0042】つぎの方法は吸着体をカラムに充填し、体
外循環回路に組み込みオンラインで吸着除去を行うもの
である。すなわち流体の流入口および流出口を有する容
器、流体および該流体に含まれる成分は通過できるが、
水不溶性多孔質担体に分子量1000以上のポリアニオン化
合物が固定されてなる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸
着体は通過できないフィルター、および前記容器内に充
填された前記腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着体から
なる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去装置に体液を通
液する方法が簡便で好ましい。
【0043】図1に本発明の腎糸球体基底膜付着性蛋白
質の除去装置の一実施例の概略断面図を示す。図1中、
(1)および(2)はそれぞれの流体の流入口と流出
口、(3)は前記吸着体、(4)および(5)は流体お
よび流体に含まれる成分は通過できるが前記吸着体は通
過できないフィルターまたはメッシュ、(6)はカラ
ム、(7)は容器である。ここで流体の流入口側のフィ
ルター(4)は存在しなくてもよい。
【0044】本発明に用いる吸着体の適用可能な腎炎の
代表例としては、前述のループス腎炎のほかに、グッド
パスチャー症候群、急速進行性糸球体腎炎などがある
が、これらに限定されるわけではない。
【0045】以下、実施例により本発明の除去装置をさ
らに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。
【0046】
【実施例】
参考例 両端に孔径15μmのフィルターを装着したガラス製円筒
カラム(内径9mm、カラム長さ150mm)にアガロースゲ
ル(バイオラド(Biorad)社製のバイオゲルA5m(Bioge
l A5m)、粒径50〜100 メッシュ)、ポリマー硬質ゲル
(東ソー(株)製のトヨパールHW65、粒径50〜100μ
m、およびチッソ(株)製のセルロファインGC-700m、
粒径45〜105μm)をそれぞれ均一に充填しペリスタル
ティックポンプによりカラム内に水を流通し、流速と圧
力損失ΔP との関係を求めた。その結果を図2に示す。
【0047】同図より明らかなように軟質ゲルであるア
ガロースゲルは一定の流速以上では圧密化をおこし、圧
力を増加させても流速が増加しないのに対し、トヨパー
ル、セルロファインなどの硬質ゲルは圧力の増加にほぼ
比例して流速が増加する。
【0048】製造例1 多孔質セルロースゲルであるセルロースCKゲルA3(商品
名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量5000
万、粒径45〜105μm)100mlに20%(重量%、以下同
様)NaOH40g、ヘプタン120gおよびノニオン系界面活
性剤トゥイーン20(商品名、花王アトラス(株)製)
を10滴(0.5ml)加えた。40℃で2時間撹拌後、エピ
クロルヒドリン50gを加えて2時間撹拌し、ゲルを水洗
濾過し、エポキシ基の導入されたセルロースゲル(以
下、エポキシ化ゲルという)をえた。
【0049】比較製造例1 製造例1でえたエポキシ化ゲル5mlにスルファニル酸0.
17gを10mlの水に溶解してpH9.9 に調整した溶液を加
え、常温で24時間振盪した。その後ゲルを濾別して、0.
5%モノエタノールアミン水溶液を加えて振盪し未反応
のエポキシ基を封止してスルファニル酸が固定されたセ
ルロースゲルをえた。
【0050】固定されたスルファニル酸により導入され
たアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり6.5μmol
であった。
【0051】比較製造例2 製造例1でえたエポキシ化ゲル5mlにホスホリルエタノ
ールアミン0.1gを10mlの水に溶解してpH9.6 に調整し
た溶液を加え、40℃で4時間振盪した。その後ゲルを濾
別して0.5%モノエタノールアミン水溶液を加えて振盪
し未反応のエポキシ基を封止してホスホリルエタノール
アミンが固定されたセルロースゲルをえた。
【0052】固定されたホスホリルエタノールアミンに
より導入されたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあた
り4μmol であった。
【0053】実施製造例1 製造例1でえたエポキシ化ゲル5mlに分子量約5000、イ
オウ含量15%のデキストラン硫酸ナトリウム4gを水5
mlに溶解してpH9に調整した溶液を加え、45℃で16時間
振盪した。その後、ゲルを濾別して、2M食塩水溶液、0.
5M食塩水溶液および水を用いてこの順に洗浄し、0.5%
モノエタノールアミン水溶液を加えて振盪し未反応のエ
ポキシ基を封止してデキストラン硫酸ナトリウムが固定
されたセルロースゲルをえた。
【0054】固定されたデキストラン硫酸により導入さ
れたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり10μmol
であった。
【0055】比較製造例3 製造例1でえたエポキシ化ゲル5mlにグリシン0.22gを
10mlの水に溶解してpH9.8 に調整した溶液を加えて常温
で24時間振盪した。その後、ゲルを濾別して、0.5%モ
ノエタノールアミン水溶液を加えて振盪し未反応のエポ
キシ基を封止してグリシンが固定されたセルロースゲル
をえた。
【0056】固定されたグリシンにより導入されたアニ
オン性官能基量は、吸着体1mlあたり9μmol であっ
た。
【0057】比較製造例4 製造例1でえたエポキシ化ゲル5mlにタウリン0.37gを
10mlの水に溶解してpH9.0 に調整した溶液を加えて常温
で24時間振盪した。その後、ゲルを濾別して、0.5%モ
ノエタノールアミン水溶液を加えて振盪し未反応のエポ
キシ基を封止してタウリンが固定されたセルロースゲル
をえた。
【0058】固定されたタウリンにより導入されたアニ
オン性官能基量は、吸着体1mlあたり5μmol であっ
た。
【0059】実施製造例2 製造例1で用いたものと同様のセルロースCKゲルA3、10
mlを水洗後吸引濾過し、これにジメチルスルホキシド6
ml、2N-NaOH2.6ml、エピクロルヒドリン1.5mlを加えて4
0℃で2時間撹拌した。反応後ゲルを濾別し、水洗して
エポキシ基の導入されたセルロースゲルをえた。
【0060】これに濃アンモニア水6mlを加え40℃で
2時間反応させてアミノ化セルロースゲルをえた。
【0061】このゲル5mlに分子量19万〜50万のポリア
クリル酸ナトリウム0.2gを10mlの水に溶解してpH4.5
に調整した溶液を加え、さらに1-エチル-3-(3-ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド200mgをpH4.5 に保
ちながら添加し、4℃で24時間振盪した。反応後ゲルを
濾別し、水洗してポリアクリル酸の導入されたセルロー
スゲルをえた。
【0062】固定されたポリアクリル酸により導入され
たアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり14μmol で
あった。
【0063】実施製造例3 多孔質セルロースゲルをセルロースCKゲルA22(商品
名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量2000
万、粒径45〜105μm)、セルロファインGCL-2000m(商
品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量30
0万、粒径45〜105μm)、セルロファインGC-700m(商
品名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量40
万、粒径45〜105μm)、セルロファインGC-200m(商品
名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量12
万、粒径45〜105μm)、セルロファインGCL-90(商品
名、チッソ(株)製、球状蛋白質の排除限界分子量3.5
万、粒径45〜105μm)にかえたほかは製造例1および
実施製造例1と同様にしてデキストラン硫酸ナトリウム
の固定されたセルロースゲルをえた。
【0064】固定されたデキストラン硫酸により導入さ
れたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたりそれぞれ
16、18、24、30、37μmol であった。
【0065】実施製造例4 エポキシ化架橋アガロースゲルであるエポキシアクティ
ベイティッドセファロースCL-6B(商品名、ファルマシ
アファインケミカルズ社製、球状蛋白質の排除限界分子
量 400万、粒径45〜165μm)ゲルを用いたほかは実施
製造例1と同様の方法でデキストラン硫酸ナトリウムを
固定した。
【0066】固定されたデキストラン硫酸により導入さ
れたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり20μmol
であった。
【0067】実施製造例5 ポリメタクリル酸メチルを主成分とする親水性多孔性硬
質ヒドロゲルであるFP-HG(商品名、三菱化成(株)
製、球状蛋白質の排除限界分子量400万、粒径 120μ
m)を用いたほかは製造例1および実施製造例1と同様
にしてデキストラン硫酸ナトリウムが固定されたゲルを
えた。
【0068】固定されたデキストラン硫酸により導入さ
れたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり9μmol
であった。
【0069】実施製造例6 実施製造例2と同様にしてえたアミノ化セルロースゲル
2gに、実施製造例1で用いたものと同様の分子量約500
0、イオウ含量15%のデキストラン硫酸ナトリウム4gを
0.1M リン酸バッファー(pH 8.0)8mlに溶解した液を
加え室温で16時間振盪した。反応後NaCNBH320mgを加え
室温で30分攪拌後、40℃で4時間加熱したのちゲルを濾
別水洗してデキストラン硫酸ナトリウムの固定されたセ
ルロースゲルをえた。
【0070】固定されたデキストラン硫酸により導入さ
れたアニオン性官能基量は、吸着体1mlあたり18μmol
であった。
【0071】実験例1 実施製造例1、2および6、ならびに比較製造例1〜4
でえられた吸着体および比較の目的で製造例1で用いた
担体のCKゲルA3を生理食塩水で洗浄したのち、各吸着体
1.0mlずつをポリプロピレン製マイクロチューブ(容量
7ml)にとり、これに腎糸球体基底膜付着性蛋白質を含
む血清 4.0mlずつを加え、37℃で2時間振盪した。この
吸着操作終了後、遠心分離してゲルを沈降させ、採取し
た上清中の腎糸球体基底膜付着性蛋白質濃度を酵素免疫
抗体法(ELISA 法)により測定した。つまり、ヒトの腎
臓より抽出した糸球体基底膜をコートしたプレートに希
釈した検体を加え、腎糸球体基底膜と血清中の腎糸球体
基底膜付着性蛋白質との反応を行い、ペルオキシダーゼ
標識抗ヒト免疫グロブリン抗体を滴下し、酵素発色反応
をSLT-210(商品名、ラボサイエンス(株)製)にて測
定波長486nm で測定した。表1に、各吸着体に固定され
たアニオン性官能基を有する化合物名、および原血清の
腎糸球体基底膜付着性蛋白質濃度に対する各吸着体によ
る吸着後の上清中の腎糸球体基底膜付着性蛋白質濃度を
上清中の腎糸球体基底膜付着性蛋白質の濃度として百分
率で示す。
【0072】表1から水不溶性多孔質担体に分子量1000
以上のポリアニオン化合物が固定されてなる吸着体は、
腎糸球体基底膜付着性蛋白質を吸着しているのがわか
る。そして、デキストラン硫酸が固定された吸着体の腎
糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着能がとくに優れている
ことがわかる。
【0073】
【表1】
【0074】実験例2 実施製造例1および3〜5でえられた吸着体を用いたほ
かは実験例1と同様の方法にしたがって上清中の腎糸球
体基底膜付着性蛋白質濃度を求めた。えられた結果を用
いた種々の水不溶性多孔質担体名とともに表2に示す。
【0075】表2から、排除限界分子量が40万以下の水
不溶性多孔質担体である実施製造例3のセルロファイン
GC-700m、セルロファインGC-200mおよびセルロファイ
ンGCL-90の腎糸球体基底膜付着性蛋白質吸着能がおとる
ことがわかる。また、逆に、排除限界分子量を5000万と
大きくしすぎても実施製造例1のセルロースCKゲルA3の
結果から腎糸球体基底膜付着性蛋白質吸着能は落ちる傾
向にあることがわかる。
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明の除去装置は体液より腎糸球体基
底膜付着性蛋白質を除去する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の腎糸球体基底膜付着性蛋白質の
除去装置の一実施例の概略断面図である。
【図2】図2は3種類のゲルを用いて流速と圧力損失と
の関係を調べた結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1:流入口 2:流出口 3:吸着体 4、5:フィルター 7:容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流入口および流出口を有する容
    器、流体および該流体に含まれる成分は通過できるが、
    水不溶性多孔質担体に分子量1000以上のポリアニオン化
    合物が固定されてなる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸
    着体は通過できないフィルター、および前記容器内に充
    填された前記腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着体から
    なる腎糸球体基底膜付着性蛋白質の除去装置。
  2. 【請求項2】 腎糸球体基底膜付着性蛋白質の吸着体が
    水不溶性多孔質担体の球状蛋白質の排除限界分子量が40
    万以上6000万以下である請求項1記載の除去装置。
  3. 【請求項3】 水不溶性多孔質担体が水酸基を有する化
    合物よりなる請求項2記載の除去装置。
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