JPH10327376A - プリント装置及びプリント装置制御用プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の連続する動きを複数の画像としてプ
リントするプリント装置、及びそのプリンタ装置を制御
する制御プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 被写体を繰り返し撮像する撮像手段Ｂ
と、画像情報を記録用紙Ｙにプリントするプリント手段
Ｐと、開始指令に基づいて、撮像手段Ｂが撮像する複数
の撮像画像情報を記憶処理し、プリント指令に基づい
て、記憶した複数の画像情報を記録用紙Ｙに並べてプリ
ントするようにプリント手段Ｐを作動させるプリント処
理を実行する制御手段Ｈとが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮像し
て、その撮像画像情報を記録用紙にプリントするプリン
ト装置、及び、プリント制御用の制御プログラムを記録
した記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】かかるプリント装置として、人物等の被
写体を撮像するビデオカメラ等の撮像手段と、その撮像
画像情報を記録用紙にプリントするプリント手段と、そ
の撮像手段の撮像画像情報をプリント手段によってプリ
ントすべく制御する制御手段とを備えて、前記撮像手段
にて撮像した撮像画像情報のうちの一つの撮像画像情報
を、記録用紙に縦横に複数並べてプリントするものが、
例えば、登録実用新案公報第３０３４０１２号公報に開
示されている。従来のプリント装置は、この公報にも開
示されているように、裏面に接着性を有するシール紙が
台紙に剥離可能に貼着された記録用紙を使用して、複数
個のシールを作成することを目的に使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のプリント装
置では、一つの撮像画像情報が記録用紙に縦横に並べて
プリントされるものであり、つまり、人物等の被写体の
一つの動きが単にプリントされるものであるため、変化
が乏しいものであった。また、その使用目的も、上述の
シール作成に限られるものであった。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みて為されたもの
であって、被写体の連続する動きを複数の画像としてプ
リントするプリント装置、及び、そのプリント制御用の
制御プログラムを記録した記録媒体を提供する点にあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の構成によ
れば、人物等の被写体が動作を行なっているところを撮
像手段にて撮像し、その撮像した複数の撮像画像情報
を、つまり被写体が異なる動作を行っている複数の撮像
画像情報を記録用紙に並べてプリントすることができ
る。したがって、記録用紙にプリントされた被写体の異
なる動作を鑑賞して楽しむことができる。また、各撮像
画像情報がプリントされた領域ごとに記録用紙を切断
し、そして、動作時点が早いものほど上方に位置させる
ようにして一片側を綴じて、図１１に示すように、これ
を連続して捲るようにすれば、この捲りにより顕れる動
画（本明細書においては、以下の記載においてこのよう
な動画を「捲り動画」と呼称する）を楽しむことができ
る。更に、裏面に接着性を有するシール紙が台紙に剥離
可能に貼着された記録用紙を使用して、被写体の異なる
動作がプリントされた複数個のシールを作成することも
できるのであり、実用性の高いプリント装置を得ること
ができた。

【０００６】請求項２記載の構成によれば、撮像手段が
撮像した撮像順に並べて記録用紙にプリントされるか
ら、人物等の被写体が動作を行ったときの動作順序に合
わせた画像がプリントされるから、そのまま鑑賞して楽
しむにしても、前後の動作の対比がし易くて便利であ
り、また、捲り動画を楽しむ際にも、動作時点が早いも
の順に並べて綴じることが行い易いものとなる。

【０００７】請求項３の構成によれば、記録用紙にプリ
ントされる複数の撮像画像情報の夫々に対応させて、撮
像順を理解するための符号、例えば算用数字が併せてプ
リントされるから、上記捲り動画を楽しむ際に、動作時
点が早いもの順に並べて綴じることを間違いなく行い易
いものとなる。

【０００８】請求項４の構成によれば、複数の撮像画像
情報の夫々に対応させて、その側方に余白部が存在する
ようにプリントされるから、上記捲り動画を楽しむ際
に、余白部を綴じ代として使用できて、便利である。
尚、プリントされる撮像画像情報に対して余白部を形成
する位置は、左方、右方、上方のいずれかが選択でき
る。そして、左方に余白部を形成すれば、右利きの使用
者に便利であり、逆に、右方に余白部を形成すれば、左
利きの使用者に便利となる。また、上方に余白部を形成
すれば、左利きや右利きのいずれの使用者の区別なく使
用できるものとなる。

【０００９】請求項５の構成によれば、設定時間内にお
いて撮像手段にて繰り返し撮像される複数の撮像画像情
報のうちで、設定間隔おきの撮像画像情報をプリントす
る撮像画像情報として記憶処理することになり、長い時
間に亘って行われる動きや顔の表情を間引きする形態で
記憶処理することができる。

【００１０】請求項６の構成によれば、再生指令に基づ
いて、記憶処理した複数の撮像画像情報をモニタ手段に
て再生する再生処理を実行して、プリント前に記憶され
てプリントされる撮像画像情報を確認できるようになっ
ている。すなわち、気に入らない撮像画像のプリントを
回避できるものとなる。

【００１１】請求項７の構成によれば、各撮像画像情報
がプリントされる各領域の間に相当する位置に形成され
たミシン目を用いて、撮像画像情報が印刷された領域ご
とに切断することが行い易いものとなるから、上記捲り
動画を楽しむ際等において、切断作業を行い易くて便利
である。

【００１２】請求項８の構成によれば、記憶処理した複
数の撮像画像情報と、それら複数の撮像画像情報の夫々
と合成させるために予め記憶された背景用の画像情報と
の合成によりプリント用の画像情報が作成されてプリン
トされ、そして特に、背景用の画像情報として、複数の
撮像画像情報の夫々に対応させて異なる内容の複数の画
像情報が記憶されているから、被写体の変化と背景の変
化とを併せて楽しむことができる。尚、内容を変化させ
る背景用の画像情報として、複数種のものを予め用意し
ておき、それを選択できるようにすれば、使用者の好み
の背景用の画像情報を用いたプリントを行えるものとな
って一層良い。

【００１３】請求項９の構成によれば、請求項１のプリ
ント装置を構成するのに用いて、同じ作用、及び、効果
を得ることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１に示すように、プリント装置
は、表示画面Ｇを前面備えたケーシングＫの前部に、カ
ーテンＣにて囲まれた被写体存在空間が形成されてい
る。被写体存在空間の内部には、人物等の被写体が着座
するための椅子Ｄが設置され、被写体が着座姿勢で種々
の動作を行うようになっている。前記ケーシングＫの内
部には、前記表示画面Ｇの背部側に位置させてハーフミ
ラーＭが設けられ、そのハーフミラーＭの背部には、被
写体を繰り返し撮像する撮像手段としてのビデオカメラ
Ｂが配置され、又、ハーフミラーＭの下方には、画像情
報を表示するモニタ手段としてのＣＲＴを用いた表示器
Ｊが設けられている。さらに、画像情報を記録用紙Ｙに
プリントするプリント手段としてのインクジェット式の
プリンターＰ、使用料としての金銭を受け取るコインメ
ックＥ、各種情報を入力するための操作部Ｓ、及び、コ
ンピュータを主要部に用いて構成される制御手段として
の制御装置Ｈが設けられている。

【００１５】前記制御装置Ｈは、制御プログラムを記録
した記録媒体Ｆが装填されて、その記録媒体Ｆの記録内
容を読み取って作動するよう構成され、また、画像情報
を記憶する画像メモリＬも備えており、基本的には、被
写体存在空間に位置する被写体にて操作される操作部Ｓ
から入力される開始指令に基づいて、ビデオカメラＢが
撮像する複数の撮像画像情報を画像メモリＬに記憶処理
し、操作部Ｓから入力されるプリント指令に基づいて、
記憶した複数の画像情報を記録用紙Ｙに並べてプリント
するようにプリンターＰを作動させるプリント処理を実
行することになる。つまり、前記記憶媒体Ｆに記録され
た制御プログラムが、基本的には、前記開始指令に基づ
いて、ビデオカメラＢが撮像する複数の撮像画像情報を
画像メモリＬに記憶処理し、前記プリント指令に基づい
て、記憶した複数の画像情報を記録用紙Ｙに並べてプリ
ントするようにプリンターＰを作動させるプリント処理
を実行させるようになっている。

【００１６】従って、本実施形態のプリンタ装置は、被
写体存在空間に位置する人物等の被写体が動作を行なっ
ているところをビデオカメラＢにて撮像し、その撮像し
た複数の画像情報を、つまり人物等の被写体が異なる動
作を行っている複数の撮像画像情報を、図２に示すよう
に、記録用紙Ｙに並べてプリントするようになってい
る。本実施形態の記録用紙Ｙとしては単票紙が使用さ
れ、プリントされた記録用紙Ｙは、ケーシングＫの前部
下方に開口された排出部Ｒに排出される。尚、前記カー
テンＣは、撮像するときの背景となる。プリントされた
記録用紙Ｙは、プリントされた被写体の異なる動作を鑑
賞して楽しむことができる。また、図１０に示すよう
に、撮像画像情報がプリントされた領域ごとに記録用紙
Ｙを切断し、そして、動作時点が早いものほど上方に位
置させるようにして一片側を綴じて、図１１に示すよう
に、これを連続して捲るようにすれば、この捲ることに
より顕れる動画、いわゆる捲り動画を楽しむことができ
る。尚、本実施形態のプリント装置においては、撮像画
像情報がプリントされた領域ごとに切断された紙片ｙを
綴じるために使用する粘着テープＮが、前記排出部Ｒに
予め用意されており、使用者は必要に応じて取り出して
使用することができる。

【００１７】制御装置Ｈは、複数の撮像情報をプリント
用紙にプリントするプリント処理において、図２に示す
ように、ビデオカメラＢが撮像した撮像順にプリント処
理するようになっている。つまり、上下複数段で且つ各
段において左右に複数並べてプリントするようになって
おり、そして、上段から下段に向けて且つ各段において
は左端から右端に向けて、撮像順にプリント処理するよ
うになっている。尚、最上段の左端は、インデックス用
として用いられている。又、前記プリント処理におい
て、記録用紙Ｙにプリントされる複数の画像情報の夫々
に対応させて、撮像順を理解するための符号として、算
用数字が併せてプリントされるようになっている。この
ように、撮像順が理解できる符号がプリントされている
と、上記捲り動画を楽しむ際に、動作時点が早いものを
順に並べて綴じることを間違いなく行い易いものとな
る。

【００１８】制御装置Ｈは、前記プリント処理におい
て、複数の画像情報の夫々に対応させて、その側方に余
白部が存在する状態でプリントするようになっている。
この余白部は、上記捲り動画を楽しむ際に、綴じ代とし
て使用できるものとなる。尚、プリントされる撮像画像
情報に対して余白部を形成する位置は、図６に示すよう
に、左方、右方、上方のいずれかを選択できるようにな
っている。選択の手順は後述するが、左方に余白部を形
成すれば、右利きの使用者が捲り動作を行い易いものと
なり、同様に、右方に余白部を形成すれば、左利きの使
用者が捲り動作を行い易いものとなり、図１０及び図１
１に示すように上方に余白部を形成すれば、左利きや右
利きのいずれの使用者も区別なく使用できるものとな
る。ちなみに、前記撮像順を理解するための符号として
の算用数字は、上記余白部にプリントされて、記録用紙
Ｙの利用効率を図るようになっている。また、余白部が
左方と右方の場合は、同じ大きさの記録用紙Ｙを使用で
きるが、上方の場合には、左方と右方の場合に使用する
記録用紙Ｙよりも大きな記録用紙Ｙを使用する必要があ
り、プリンターＰは、大きさの異なる記録用紙Ｙを選択
使用できるように装備している。

【００１９】前記制御装置Ｈは、更に、前記プリント処
理において、プリントする領域の大きさは同じではある
ものの、被写体の拡大率を変更してプリントできるよう
になっている。変更するプリントの拡大率は、図７に示
すように、２段階を選択できるようになっている。この
ように拡大率を変更できれば、被写体の上半身の動作を
プリントしたり、被写体の顔の表情の変化をプリントす
ることができるものとなる。

【００２０】前記制御装置Ｈは、前記記憶処理におい
て、設定時間内において前記ビデオカメラＢにて繰り返
し撮像される複数の撮像画像情報のうちで、設定間隔お
きの撮像画像情報をプリントする撮像画像情報として記
憶処理するようになっている。説明を加えると、前記設
定時間は、図８に示すように、例えば８秒、１０秒、１
２秒の３段階に変更できるようになっている。又、本実
施形態においては、プリントする撮像画像情報の数を同
数としている。そして、ビデオカメラＢは撮像画像を１
秒間に６０回出力するから、例えば記憶処理する撮像画
像の数を４８とすれば、設定時間が８秒の場合には、１
０分の１秒おきに撮像画像情報を記憶処理することにな
り、設定時間が１０秒の場合には、１２分の１秒おきに
撮像画像情報を記憶処理することになり、設定時間が１
２秒の場合には、１５分の１秒おきに画像情報を記憶処
理することになる。

【００２１】前記制御装置Ｈは、再生指令に基づいて、
前記記憶処理した複数の撮像画像情報を前記表示器Ｊに
再生する再生処理を実行して、使用者が表示画面Ｇから
確認できるようになっている。すなわち、本実施形態の
プリント装置は、一回の使用代金の投入により、気に入
る撮像が得られるまで３回の撮像が行えるようになって
いる。

【００２２】上記の通り、前記制御装置Ｈには各種の指
令が入力されることになる。これらの指令は、前記操作
部Ｓにより全て行えるようになっている。即ち、図３に
示すように、操作部Ｓには、前記開始指令を与えるスタ
ートボタン１、前記プリント指令を与えるプリントボタ
ン２、前記再生指令を与える確認ボタン３、カーソル移
動キー４、数値入力キー５、及び、入力確定用のエンタ
ーキー６を備えている。カーソル移動キー４、数値入力
キー５、及び、エンターキー６は、プリントされる撮像
画像情報に対して余白部を形成する位置の選択、変更す
るプリントの拡大率の選択、及び、撮像する設定時間の
選択に使用される。つまり、図６に示す状態において余
白部を形成する位置の選択する場合には、数値入力キー
５にて選択する番号を入力したのち、エンターキー６を
押す手順と、カーソル移動キー４にてカーソルを選択す
る番号の位置に移動させたのち、エンターキー６を押す
手順とがあり、これらの手順を用いて選択する。変更す
るプリントの拡大率の選択、及び、撮像する設定時間の
選択も、同様である。

【００２３】以下、図４のフローチャートに基づいて制
御装置Ｈの制御作動を詳述しながら説明を加える。尚、
前記ビデオカメラＢの撮像開始は、プリント装置の電源
が入れられると開始するように構成することもできる
が、本実施形態では、開始指令が指令されると、すなわ
ちスタートボタン１が押されると、ビデオカメラＢの撮
像が開始される構成とする。また、表示器Ｊの表示情報
は、表示画面Ｇにて使用者に読取られるものであるた
め、表示器Ｊが表示画面Ｇに表示するものとして説明す
る。

【００２４】電源が投入されて制御作動を開始すると、
初期表示処理を実行する。この初期表示処理は、図５に
示すように、プリントされて排出部Ｒに排出される記録
用紙Ｙの形態を表示画面Ｇに表示させる。

【００２５】プリント装置を使用するに適する金銭がコ
インメックＥに投入されると、条件設定処理を実行す
る。この条件設定処理は、先ず、図６に示す内容を表示
画面Ｇに表示する。カーソル移動キー４、数値入力キー
５、及び、エンターキー６を用いて、プリントされる撮
像画像情報に対して余白部を形成する位置の選択が行わ
れる。次に、図７に示す内容を表示画面Ｇに表示する。
カーソル移動キー４、数値入力キー５、及び、エンター
キー６を用いて、被写体の拡大率の選択が行われる。さ
らに、図８に示す内容を表示画面Ｇに表示する。カーソ
ル移動キー４、数値入力キー５、及び、エンターキー６
を用いて、撮像する設定時間の選択が行われる。

【００２６】このような条件設定処理が終了して、スタ
ートボタン１が押されて開始指令が指令されると、カウ
ント表示の処理を実行し、引き続き撮像しながら撮像画
像を記憶する記憶する記憶処理を実行する。カウント表
示の処理は、図９に示す内容を表示画面Ｇに表示する。
この表示においては、１〜３の数字を表示するととも
に、この１〜３の数字を１秒間隔で順次点灯する表示状
態に切り換え、３の数字を点灯する表示状態に切り換え
ると、次に記憶処理を開始する。記憶処理は、条件設定
処理にて選択された撮像する設定時間に基づいて、ビデ
オカメラＢが繰り返し撮像する撮像画像情報のうちの記
憶する撮像画像情報を決めて、決めた撮像画像情報を画
像メモリＬに順次記憶する。尚、この記憶処理を実行す
る間においては、ビデオカメラＢの撮像情報を表示画面
Ｇに表示させて、被写体の動きや顔の表情が自ら認識で
きるようにする。また、記憶処理が終了すると、図示は
しないが「終了」の内容を表示画面Ｇに表示する。

【００２７】記憶処理の終了のあと、確認ボタン３が押
されて再生指令が指令されると、記憶処理にて記憶した
撮像画像情報を撮像順に、順次表示画面Ｇに表示する再
生処理を実行する。この再生された画像を確認した使用
者にて、プリントボタン２が押されてプリント指令が指
令されると、プリント処理を実行する。スタートボタン
１が押されて開始指令が指令されると、上述のカウント
表示の処理からの各処理が繰り返される。この各処理の
繰り返しは、３回を限度とするものであって、記憶が３
回目であると、プリントボタン２が押されるのをまたず
に、直ちにプリント処理を実行する。

【００２８】プリント処理は、選択された余白部の形成
位置の情報や、選択されたプリントの拡大率の情報に基
づいて、選択された余白部を形成し、選択された拡大率
となるようにプリンタＰにてプリントして、プリントし
た記録用紙Ｙを排出部Ｒに排出する。

【００２９】プリント処理を終了すると、上記した初期
表示処理を実行して、プリント装置を使用するに適する
金銭がコインメックＥに投入されるまで待機する。

【００３０】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。 （１）前記記録用紙Ｙとして、図１５に示すように、撮
像画像情報がプリントされる各領域の間に相当する位置
に、切断用のミシン目Ｑが形成されているものを使用し
ても良い。この場合、ミシン目Ｑを用いて、撮像画像情
報がプリントされた領域ごとに切断することが行い易い
ものとなる。又、このようにミシン目を形成する際、捲
り動画を楽しむときに捲る手が作用する片、つまり、撮
像画像情報がプリントされる各領域の間に相当する位置
のうちで、隣接する画像情報の間に余白部が存在するも
のは、一連に長い切れ目Ｗを形成しておけば、捲り動画
を楽しむ際に手の滑りがよくなって良い。

【００３１】（２）捲り動画を楽しむ際に、上記接着テ
ープＮに代えて、図１２及び図１３に示すように、コの
字上の締めつけ金具６を用いて、綴じるようにしても良
い。この場合、例示するように、切断されて綴じられた
プリント片群のうちで、捲る手が作用する部分が傾斜状
になる姿勢で綴じることができるように、締めつけ金具
６を形成しておけば、捲り動画を楽しむ際に扱い易くな
って良い。

【００３２】（３）上記と同じ目的に得るに当たり、
プリント処理において余白部を形成する際に、撮像順位
が遅い撮像画像情報に対する余白部ほど、大きな余白部
を形成するようにプリントして、図１４に示すように、
切断されたプリント片を綴じるようにしても良い。

【００３３】（４）上記実施の形態では、記憶処理した
撮像画像情報を１枚の記録用紙Ｙにプリントする場合を
例示したが、複数枚の記録用紙Ｙに分割してしても良
い。

【００３４】（５）記憶処理してプリントする撮像画像
情報を、上記実施の形態のように設定数に固定しておく
に代えて、任意に変更設定できるようにしてもよい。

【００３５】（６）撮像して記憶処理する設定時間は、
上記実施の形態の如く予め設定するに代えて、例えば使
用者の操作により終了を指令する操作具を設けて、撮像
して記憶処理しながら使用者が選択できるようにしても
良い。この場合、最長時間に制限を設ける必要があり、
また、上記操作具としては、使用者の足にて踏み操作す
る形式のペダルを用いると良い。

【００３６】（７）上記実施の形態では、ビデオカメラ
Ｂの撮像画像情報を設定時間間隔にて記憶処理するよう
にしたが、例えば同じ数の撮像画像情報を記憶するにし
ても、設定時間間隔を短くする部分と長くする部分とを
選択できるようにして、重要な部分の撮像画像情報を密
度が高くなるように記憶させても良い。

【００３７】（８）上記実施形態では、図２に示すよう
に、上段の左端のインデックスに用いる領域を空白にし
たが、プリント処理において、インデックスをプリント
させてもよい。インデックスの内容は、上記実施の形態
で述べた条件設定処理において、予め用意して表示させ
たものを選択させるようにすると良い。

【００３８】（９）上記実施の形態では、背景をカーテ
ンＣを利用したが、上記実施の形態で述べた条件設定処
理において、予め用意して表示させたものを選択させる
ようにする等、任意のものを利用できるようにすると良
い。つまり、制御装置Ｈによって、撮像されて記憶した
画像情報と、予め記憶された複数種の画像情報のうちで
選択された画像情報とを合成させてプリントする画像情
報を作成して、それをプリントさせるようにしても良
い。この場合、風景等の変化しない画像情報を用いても
良いし、また、変化する画像情報を用いても良い。変化
する画像情報を用いることについて説明を加えると、前
記制御装置Ｈが、前記記憶処理した複数の撮像画像情報
と、それら複数の撮像画像情報の夫々と合成させるため
に予め記憶された背景用の画像情報との合成によりプリ
ント用の画像情報を作成してプリント処理を実行するよ
うに構成され、且つ、前記背景用の画像情報として、複
数の撮像画像情報の夫々に対応させて異なる内容の複数
の画像情報が記憶されている。つまり、背景用の画像情
報として、プリントする被写体の数と同数でその内容が
変化する画像情報を用意しておき、被写体の動きの変化
に合わせて背景の画像情報をも変化させる形態で、上述
の合成によりプリントする画像情報を作成し、それをプ
リントさせることになる。図１６は、このように背景用
の画像情報を変化させる場合において、上記条件設定処
理にて選択された背景の画像情報と、記憶処理にて記憶
された画像情報とを合成してプリントする画像情報を作
成し、その作成された画像情報が、上記再生処理におい
て表示画面Ｇに再生される状態を例示する。例示図の場
合においては、被写体Ｘの画像情報とキャラクタＺを用
いた背景の画像情報とが合成された状態を例示してい
る。

【００３９】（10）記録用紙Ｙとしては、単票紙の他、
ロール紙を切断する形式で利用しても良く、また、裏面
に接着性を有するシール紙が台紙に剥離可能に貼着され
た印刷用紙を使用して、シールを作成しても良い。更に
は、捲り動画を作成する用紙とシールを作成する用紙と
を用意しておき、上記実施の形態で述べた条件設定処理
において、いずれの用紙を使用するかを選択させるよう
にしても良い。

【００４０】（11）上記実施の形態では、各手段がケー
シングＫに一体的に組み込まれた場合について例示した
が、各手段を各別に用意して実施しても良い。

【００４１】（12）撮像手段Ｂやプリント手段Ｐは、上
記実施の形態で説明したものの他、種々の形式のものが
適用できる。尚、特許請求の範囲の項に図面との対象を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】プリント装置の切欠き側面図

【図２】撮像画像がプリントされた記録用紙の平面図

【図３】操作部の平面図

【図４】制御装置の制御作動を示すフローチャート

【図５】初期表示処理の表示内容を示す説明図

【図６】余白部形成位置の選択の際の表示内容を示す説
明図

【図７】プリントする拡大率の選択の際の表示内容を示
す説明図

【図８】記憶処理する設定時間の選択の際の表示内容を
示す説明図

【図９】カウント表示処理の表示内容を示す説明図

【図１０】切断片を綴じた状態の斜視図

【図１１】捲り動画の使用状態図

【図１２】切断片を締めつけ金具で綴じた状態の側面図

【図１３】切断片を綴じる締めつけ金具と切断片を示す
分解斜視図

【図１４】切断片を綴じた状態の側面図

【図１５】ミシン目が形成された記録用紙の説明図

【図１６】合成された画像情報が再生される状態の説明
図

【符号の説明】

Ｂ 撮像手段 Ｈ 制御手段 Ｊ モニタ手段 Ｐ プリント手段 Ｑ ミシン目

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体を繰り返し撮像する撮像手段と、 画像情報を記録用紙にプリントするプリント手段と、 開始指令に基づいて、前記撮像手段が撮像する複数の撮
   像画像情報を記憶処理し、プリント指令に基づいて、記
   憶した複数の画像情報を記録用紙に並べてプリントする
   ように前記プリント手段を作動させるプリント処理を実
   行する制御手段とが設けられているプリント装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段が、前記撮像手段が撮像し
   た複数の撮像画像情報を撮像順に並べて記録用紙にプリ
   ントするようにプリント処理を実行するように構成され
   ている請求項１記載のプリント装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段が、前記記録用紙にプリン
   トされる複数の撮像画像情報の夫々に対応させて、撮像
   順を理解するための符号を併せてプリントするようにプ
   リント処理を実行するように構成されている請求項２記
   載のプリント装置。
4. 【請求項４】 前記制御手段が、前記複数の撮像画像情
   報の夫々に対応させて、その側方に余白部が存在する状
   態でプリントするようにプリント処理を実行するように
   構成されている請求項１〜３のいずれか１項に記載のプ
   リント装置。
5. 【請求項５】 前記制御手段が、設定時間内において前
   記撮像手段にて繰り返し撮像される複数の撮像画像情報
   のうちで、設定間隔おきの撮像画像情報をプリントする
   撮像画像情報として記憶処理するように構成されている
   請求項１〜４のいずれか１項に記載のプリント装置。
6. 【請求項６】 画像情報を表示するモニタ手段が設けら
   れ、 前記制御手段が、再生指令に基づいて、前記記憶処理し
   た複数の撮像画像情報をモニタ手段に再生する再生処理
   を実行するように構成されている請求項１〜５のいずれ
   か１項に記載のプリント装置。
7. 【請求項７】 前記記録用紙が、前記撮像画像情報がプ
   リントされる各領域の隣接する領域の間に相当する位置
   に、切断用のミシン目が形成されている請求項１〜６の
   いずれか１項に記載のプリント装置。
8. 【請求項８】 前記制御手段が、前記記憶処理した複数
   の撮像画像情報と、それら複数の撮像画像情報の夫々と
   合成させるために予め記憶された背景用の画像情報との
   合成によりプリント用の画像情報を作成してプリント処
   理を実行するように構成され、且つ、前記背景用の画像
   情報として、複数の撮像画像情報の夫々に対応させて異
   なる内容の複数の画像情報が記憶されている請求項１〜
   ７のいずれか１項に記載のプリント装置。
9. 【請求項９】 被写体を繰り返し撮像する撮像手段の撮
   像画像情報をプリント手段によってプリントするように
   制御する制御装置が読み取り可能な制御プログラムを記
   録した記録媒体であって、 前記制御プログラムが、開始指令に基づいて、前記撮像
   手段が撮像する複数の撮像画像情報を記憶処理し、プリ
   ント指令に基づいて、記憶した複数の画像情報を記録用
   紙に並べてプリントするように前記プリント手段を作動
   させるプリント処理を実行させることを特徴とするプリ
   ント制御用の制御プログラムを記録した記録媒体。