JPH1032700A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH1032700A
JPH1032700A JP8184757A JP18475796A JPH1032700A JP H1032700 A JPH1032700 A JP H1032700A JP 8184757 A JP8184757 A JP 8184757A JP 18475796 A JP18475796 A JP 18475796A JP H1032700 A JPH1032700 A JP H1032700A
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JP8184757A
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Masakazu Ishibashi
正和 石橋
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公衆回線網を通じて受信したデータを、必要
に応じてLAN等の通信ネットワーク上の他の端末に自
動的に転送することができ、通信ネットワーク上の一端
末としてより有効且つ積極的に使用することが可能なフ
ァクシミリ装置を提供すること。 【解決手段】 公衆回線網Lを介してデータの送受信を
行うファクシミリ装置6,13において、LAN等の通
信ネットワークA,Bを通じてデータの送受信を行わせ
るためのネットワークインターフェースを設ける。公衆
回線網Lからデータが受信されたとき、その受信データ
を通信ネットワークA,B上の他の端末に転送する必要
があるか否かが判断される。そして、その判断に基づ
き、受信データが必要に応じて通信ネットワークA,B
上の他の端末(プリンタ4,11やファイルサーバ5,
12等)に自動的に転送されて、それらの端末で印字或
いは記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、例えばLAN
(ローカルエリアネットワーク)等の通信ネットワーク
上の一端末として使用可能なファクシミリ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】 近年では、複数のパソコン等の端末を
LAN等の通信ネットワークを用いて相互に接続して、
データを複数の端末で共有できるようにしていることが
多い。これに伴い、通信ネットワーク上の一端末として
使用可能なファクシミリ装置が従来より提案されてい
る。このようなファクシミリ装置を通信ネットワーク上
に設ければ、ネットワーク上の他の端末からファクシミ
リ装置に対してデータを転送して、そのデータをファク
シミリ装置から公衆回線網を介して送信することが可能
となる。また、公衆回線網を介してファクシミリ装置で
受信されたデータを、そのファクシミリ装置からネット
ワーク上の他の端末に転送することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ネットワーク上の端
末からの要求に応じてデータの転送を行う従来のファク
シミリ装置では、ネットワーク上の端末からの要求があ
るまでは受信データを画像メモリに記憶しておく必要が
ある。しかし、ファクシミリ装置においては、画像メモ
リの残容量が少なくて受信データを記憶できない状態、
或いは記録部が故障等のために印字不可能な状態になる
場合がある。そして、このような事態が同時に発生する
と、データの受信があっても、その受信データを記憶及
び印字することができないため、従来のファクシミリ装
置では、公衆回線網からのデータの受信を受け付けるこ
とができなくなるという問題があった。
【0004】そのため、通信ネットワーク上に設けられ
たファクシミリ装置を、そのネットワーク上の一端末と
してより有効且つ積極的に使用できるようにすることが
望まれている。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、公衆回線網を通じて受
信したデータを、必要に応じてLAN等の通信ネットワ
ーク上の他の端末に自動的に転送することができ、通信
ネットワーク上の一端末としてより有効且つ積極的に使
用することが可能なファクシミリ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1の発明では、公衆回線網を介してデー
タの送受信を行うファクシミリ装置において、LAN等
の通信ネットワークを通じてデータの送受信を行わせる
ためのネットワークインターフェースと、公衆回線網か
ら受信したデータを通信ネットワーク上の他の端末に転
送する必要があるか否かを判断する判断手段と、その判
断に基づき受信データを通信ネットワーク上の他の端末
に転送する転送手段とを備えたものである。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において、
前記通信ネットワーク上の端末は、データを記憶するた
めの記憶手段を備えた第1の端末を含み、前記転送手段
は、受信データを第1の端末の記憶手段に格納させるべ
く、その第1の端末に対して転送するものである。
【0008】請求項3の発明では、請求項1において、
前記通信ネットワーク上の端末は、データを印字出力す
るための印字手段を備えた第2の端末を含み、前記転送
手段は、受信データを第2の端末の印字手段で印字出力
させるべく、その第2の端末に対して転送するものであ
る。
【0009】従って、請求項1〜3の発明は次のような
作用を奏する。請求項1の発明によれば、ネットワーク
インターフェースを設けることにより、ファクシミリ装
置をLAN等の通信ネットワークの一端末として使用す
ることが可能となる。そして、公衆回線網からデータが
受信されたとき、その受信データを通信ネットワーク上
の他の端末に転送する必要があるか否かが、判断手段に
より判断され、その判断に基づき受信データが必要に応
じて通信ネットワーク上の他の端末に自動的に転送され
る。
【0010】請求項2の発明によれば、公衆回線網から
受信されたデータは、必要に応じて、通信ネットワーク
上の第1の端末に転送されて、その第1の端末の記憶手
段に記憶される。
【0011】請求項3の発明によれば、公衆回線網から
受信されたデータは、必要に応じて、通信ネットワーク
上の第2の端末に転送されて、その第2の端末の印字手
段にて印字出力される。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を具体化した一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、
LAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信ネット
ワークAは同一建物内に設置されている。本実施形態に
おけるネットワークAとしては例えばイーサネット等の
バス型LANが用いられ、複数の端末1〜6をそれぞれ
10Base5等の1本の同軸ケーブル7に接続するこ
とにより構成されている。ネットワークAにおける端末
1〜6としては、例えば第1〜第3のパーソナルコンピ
ュータ(パソコン)1〜3、プリンタ4、ファイルサー
バ5及びファクシミリ装置6が設けられている。これら
の端末1〜6は、ネットワークAに接続するための機能
を有している。上記端末1〜6のうち、第1〜第3のパ
ソコン1〜3及びファイルサーバ5は、データを記憶す
るための記憶手段を備えた第1の端末として機能する。
また、上記端末1〜6のうち、プリンタ4は、データを
印字出力するための印字手段を備えた第2の端末として
機能する。尚、ネットワークA上における端末の数及び
種類を変更することは勿論自由である。
【0013】通信ネットワークBは、例えば前記ネット
ワークAと同様な構造をなしており、第1〜第3のパソ
コン8〜10、プリンタ11、ファイルサーバ12及び
ファクシミリ装置13を1本の同軸ケーブル14に接続
することにより構成されている。単独で設けられた1台
のファクシミリ装置Cは、各ネットワークA,B上のフ
ァクシミリ装置6,13と同じく、LAN等のネットワ
ークに接続された相手側のファクシミリ装置の機能に対
応できる機能を有している。単独で設けられたファクシ
ミリ装置Dは、ネットワークに接続された相手側のファ
クシミリ装置の機能に対応できる機能を有していないG
3機等の通常のファクシミリ装置である。そして、この
実施形態では、各ネットワークA,B上の2台のファク
シミリ装置6,13及び単独で設けられた2台のファク
シミリ装置C,Dが、公衆回線網Lに接続されているも
のとして、その後の説明を行うこととする。
【0014】図2は、前記各ネットワークA,B上のフ
ァクシミリ装置6,13の回路構成を示すブロック図で
ある。同図に示すように、CPU(中央処理装置)16
は、ファクシミリ装置全体の動作を制御する。ROM
(リードオンリメモリ)17は、CPU16が制御を行
うのに必要な各種のプログラム等を記憶している。RA
M(ランダムアクセスメモリ)18は、CPU16の演
算処理に必要なデータ等の各種情報を一時的に記憶す
る。本実施形態では、CPU16、ROM17及びRA
M18により、判断手段が構成されている。
【0015】NCU(ネットワークコントロールユニッ
ト)19は、公衆回線網Lとの接続を制御する。モデム
20は、公衆回線網Lを介して送受信されるデータの変
調及び復調を行う。又、モデム20は、ファクシミリ通
信時に通信相手との間で送受信される各種のファクシミ
リ制御手順信号の発生及び検出を行う機能も備えてい
る。読取部21は原稿上の画像を読み取るためのもので
あり、記録部22は受信された画データ等に基づき記録
紙上に印字を行うためのものである。
【0016】符号化/復号部23は、公衆回線網Lを介
して送信される画データを符号化するとともに、公衆回
線網Lを介して受信された画データを復号化する。画像
メモリ24は、読取部21で読み取られた画データや受
信画データ等を一時的に記憶する。キー操作部25は、
FAX番号等を入力するためのテンキー等の各種操作キ
ーを備えている。表示部26は、入力されたFAX番号
等の各種情報を表示する。時計部27は、日付及び時刻
を示すために設けられている。
【0017】データ変換部37は、公衆回線網Lから受
信されたMH符号、MR符号或いはMMR符号等の画デ
ータを、通信ネットワークA,B上におけるパソコン1
〜3,8〜10にとって扱い易い形式にするために、T
IFF、BMP、GIF或いはJPEG等に従ったデー
タ形式に変換する。通信プロトコル制御部36及びネッ
トワークインターフェース28は、ファクシミリ装置
6,13をネットワークA,B上の一端末として使用で
きるようにするために設けられている。本実施形態で
は、データ変換部37、通信プロトコル制御部36及び
ネットワークインターフェース28により、転送手段が
構成されている。
【0018】通信プロトコル制御部36は、例えばOS
I(Open Systems Interconnection)プロトコルに従っ
て、通信ネットワークA,B上の端末間の通信を制御す
るためのものである。この制御部36は、OSI参照モ
デルにおけるトランスポート層(第4層)以下では、例
えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/I
nternet Protocol) 、或いはIPX/SPX(Internet
Protocol eXcharge/Sequential Protocol eXcharge) 等
に従って通信を制御する。そして、TCP/IPの場
合、制御部36は、セッション層(第5層)以上では、
例えば、SMTP(Simple Male Transfer Protocol)
や、MIME(Multipurpose Internet Mail Extension
s) 等に従って、テキストベースの電子メールでの通信
を制御したり、FTP(File Transfer Protocol)等に従
って、バイナリデータでの通信を制御したり、或いはそ
れ以外の特定のアプリケーションプロトコルに従った通
信を制御したりする。なお、通信に際して、画像以外の
データを、ASN.1(Abstract Syntax Notation 1)等
で符号化してもよい。また、制御部36は、セッション
層以上では、NFS(Network File System) 等の分散フ
ァイルシステムのためのプロトコルに従った通信も制御
する。
【0019】図3に示すように、前記ネットワークイン
ターフェース28は、ネットワークコントローラ29、
シリアルインターフェースアダプタ30及びトランシー
バ31を有している。尚、ネットワークインターフェー
ス28としては、例えば、ネットワークコントローラ2
9、シリアルインターフェースアダプタ30及びトラン
シーバ31を1つのLSIとして構成したものや、ネッ
トワークコントローラ29及びシリアルインターフェー
スアダプタ30を1つのLSIとして構成したもの等が
ある。
【0020】10Base5に対応したネットワークコ
ントローラ29は、データをファクシミリ装置6,13
から同軸ケーブル7,14上へ適正に送出できるように
するために、例えばCSMA/CD(Carrier Sense Mul
tiple Access with Collision Detection)方式に従って
ネットワークA,Bとのアクセス制御を行う機能等を有
している。シリアルインターフェースアダプタ30は、
ファクシミリ装置6,13から同軸ケーブル7,14上
へ送出されるデータをパラレルデータからシリアルデー
タに変換するとともに、同軸ケーブル7,14上を伝送
されるシリアルデータをパラレルデータに変換してファ
クシミリ装置6,13へ出力する。トランシーバ31
は、ファクシミリ装置6,13を同軸ケーブル7,14
に接続するために設けられている。
【0021】上記ネットワークインターフェース28に
おけるネットワークコントローラ29及びシリアルイン
ターフェースアダプタ30は、例えばファクシミリ装置
6,13内に一体的に組み込まれている。ファクシミリ
装置6,13の側部にはコネクタ32が設けられてい
る。トランシーバ31はケーブル33の一端に接続さ
れ、そのケーブル33の他端にはコネクタ34が接続さ
れている。そして、トランシーバ31を例えばタップ3
5により同軸ケーブル7,14の途中に接続するととも
に、コネクタ34をファクシミリ装置6,13のコネク
タ32に接続することにより、ファクシミリ装置6,1
3と同軸ケーブル7,13との間でネットワークインタ
ーフェース28を介したデータの伝送が可能となる。な
お、ネットワークインターフェース28を、ファクシミ
リ装置とは別体の外部装置として構成して、ファクシミ
リ装置に接続して使用するようにしてもよい。
【0022】次に、本実施形態の作用及び効果について
説明する。 (イ)先ず、画データが公衆回線網Lを介してネットワ
ークA上のファクシミリ装置6で受信された場合に、そ
の受信画データを同一ネットワークA上の第1〜第3の
パソコン1〜3及びファイルサーバ5(つまり、データ
を記憶するための記憶手段を備えた第1の端末)のいず
れかに転送する場合の動作について、図4に基づいて説
明する。
【0023】図4は、公衆回線網Lを介してネットワー
クA上のファクシミリ装置6で受信された画データを、
同一ネットワークA上のファイルサーバ5に転送して記
憶させる場合の動作の一例を示すフローチャートであ
る。このフローチャートに示す動作は、ファクシミリ装
置6において、ROM17に記憶されたプログラムに基
づき、CPU16の制御のもとに実行されるものであ
る。なお、ここでは、画データの送信相手は、ネットワ
ークB上のファクシミリ装置13及び単独で設けられた
2台のファクシミリ装置C,Dのいずれでもよい。
【0024】公衆回線網Lを介して画データの受信が開
始されると、その受信画データを同一ネットワークA上
の他の端末(この場合、パソコン1〜3及びファイルサ
ーバ5の何れか)に転送する必要があるか否かが判断さ
れる(ステップS1,S2)。この判断は、例えば、受
信画データを転送するということがRAM18に予め設
定されているか否かや、画像メモリ24の残容量が所定
量より少ないか否か(言い換えれば、受信画データを画
像メモリ24に蓄積することが困難であるか否か)に基
づき行われる。なお、受信画データを転送する旨の設定
は、例えば、ファクシミリ装置6のキー操作部25の操
作に基づき行われてもよいし、同一ネットワークA上に
あるパソコン1〜3のいずれかからの指示に基づき行わ
れてもよいし、或いは送信側のファクシミリ装置からの
指示に基づき行われるようにしてもよい。なお、送信側
のファクシミリ装置からの指示手順については、後の
(ハ)において詳述する。また、ネットワークA上のど
の端末に対して転送を行うかを、上記した方法で予め設
定するようにしてもよい。そして、ここでは、ネットワ
ークA上のファイルサーバ5に対して転送を行うという
ことが、RAM18に予め設定されているものとする。
【0025】前記ステップS2において、受信画データ
を転送する必要がないと判断された場合には、ステップ
S3に移行する。ステップS3においては、受信画デー
タが画像メモリ24に蓄積されるか、或いは記録部22
にて印字出力される。そして、画データの受信の終了に
伴い(ステップS4)、処理が終了する。
【0026】一方、前記ステップS2において、受信画
データを転送する必要があると判断された場合には、ネ
ットワークA上のファイルサーバ5に対してファイルの
作成要求が行われる(ステップS5)。この作成要求に
対して、ファイルサーバ5からファイルが作成できない
旨の返答があると、そのファイルサーバ5にデータを書
き込み不可能であると判断されて(ステップS6)、前
記ステップS3に移行し、受信画データの画像メモリ2
4への蓄積、或いは印字出力が行われる。
【0027】一方、ファイルの作成要求に対して、ファ
イルサーバ5からファイルを作成した旨の返答がある
と、そのファイルサーバ5にデータを書き込み可能であ
ると判断されて(ステップS6)、作成されたファイル
がオープンされる(ステップS7)。続いて、転送用の
受信画データを画像メモリ24に一時的に蓄積するため
に、その画像メモリ24内に設けられた2つのデータ記
憶領域のうちの一方が指定される(ステップS8)。す
なわち、画像メモリ24内には、受信画データをファイ
ルサーバ5に転送する場合にその受信画データを所定量
分だけ一時的に蓄積するための2つの記憶領域が設けら
れている。そして、2つの記憶領域のうち、指定された
一方の記憶領域に対して、受信画データの蓄積が開始さ
れる。
【0028】続いて、画データの受信が終了したか否か
が判断される(ステップS9)。ここで、受信が終了し
ていない場合には、画像メモリ24内の一方の記憶領域
が蓄積画データで満杯になったか否かが判断される(ス
テップS10)。記憶領域が満杯でない場合には、前記
ステップS9に戻る。記憶領域が満杯になった場合に
は、その記憶領域内にMH符号、MR符号或いはMMR
符号の形で蓄積されている画データが、データ変換部3
7にて、上述したTIFF、BMP、GIF或いはJP
EG等に従ったデータ形式に変換される(ステップS1
1)。そして、その変換された画データが、ネットワー
クAを介してファイルサーバ5に転送される(ステップ
S12)。その結果、ファクシミリ装置6で受信された
画データが、ファイルサーバ5に格納される。
【0029】次に、受信画データを蓄積すべき画像メモ
リ24内の記憶領域が、もう一方の記憶領域に切り換え
られる(ステップS13)。その後、前記ステップS9
に戻って、ステップS8〜S13の動作が繰り返され
る。
【0030】一方、前記ステップS9において、画デー
タの受信が終了した場合には、現在まで受信画データの
蓄積が行われていた方の記憶領域内の画データのデータ
形式が、前記ステップS11と同様にして変換される
(ステップS14)。そして、その変換された画データ
がファイルサーバ5に転送されて(ステップS15)、
そのファイルサーバ5に格納される。このようにして、
全ての受信画データがファイルサーバ5に転送されて格
納されると、ファイルサーバ5から送られてくる格納結
果に基づき、画データの格納が正常に行われたか否かが
確認される(ステップS16)。次に、ファイルサーバ
5におけるファイルがクローズされた後(ステップS1
7)、処理が終了する。
【0031】なお、上述したファイルサーバ5に対する
画データの転送動作は、通信プロトコル制御部36の制
御により、上述したNFS等の分散ファイルシステムの
ためのプロトコルに従って行われる。
【0032】また、公衆回線網Lを介してネットワーク
A上のファクシミリ装置6で受信された画データを、同
一ネットワークA上の第1〜第3のパソコン1〜3の何
れかに転送して記憶させる場合の動作も、上記図4に示
すフローチャートとほぼ同様にして行われる。この場
合、パソコン1〜3に対する画データの転送動作は、通
信プロトコル制御部36の制御により、上述したSMT
P、MIME、FTP、或いはそれ以外の特定のアプリ
ケーションプロトコルに従って行われる。SMTPの場
合は、テキストデータを想定したプロトコルなので、バ
イナリデータ(画データ)とテキストデータの変換処理
が必要である。
【0033】ファイルサーバ5に格納された画データ
は、必要に応じて、ネットワークA上のパソコン1〜3
に取り出して表示したり、或いはネットワークA上のプ
リンタ4で印字出力させたりすることができる。また、
パソコン1〜3に格納された画データも、必要に応じて
表示したり、ネットワークA上の他のパソコンやファイ
ルサーバ5に転送したり、或いはプリンタ4で印字出力
させたりすることができる。
【0034】上記のような動作が行われることにより、
以下のような効果が得られる。 (1)公衆回線網Lから画データが受信されると、その
受信画データを通信ネットワークA上の他の端末1〜
3,5(記憶手段を備えた第1の端末)に転送する必要
があるか否かが判断される。そして、転送する必要があ
ると判断された場合には、受信画データが通信ネットワ
ークA上の他の端末1〜3,5に転送されて、その端末
1〜3,5に記憶される。このように、ファクシミリ装
置6で受信された画データが、必要に応じてネットワー
クA上の他の端末1〜3,5に自動的に転送されて記憶
される。
【0035】受信画データをファクシミリ装置6でその
まま印字出力するだけでは、ファクシミリ装置6を通信
ネットワークA上に設けた意味が薄くなる。また、ファ
クシミリ装置6に一旦蓄積された受信画データを、受信
後に、ネットワークA上のパソコン1〜3から要求して
取り出す操作が煩雑な場合もある。しかし、本実施形態
のようにすれば、ファクシミリ装置6で受信された画デ
ータが、必要に応じてネットワークA上の他の端末1〜
3,5に自動的に転送されて記憶されるので、受信画デ
ータをネットワークA上の端末1〜3,5に取り出す操
作が簡単になり、受信画データをネットワークA上の端
末1〜3,5で取り扱う上で非常に便利である。言い換
えれば、ファクシミリ装置6を、通信ネットワークA上
に設けられた一端末として、より有効且つ積極的に使用
することが可能となる。
【0036】特に、画像メモリ24の残容量が少ない場
合等でも、受信画データを確実に受け取ることができ、
受信動作に支障を生じることがない。また、通常、ファ
クシミリ装置6に設けられている画像メモリ24の記憶
容量はそれほど大きいものではないため、受信画データ
のデータ量が非常に多い場合等に、その受信画データを
大容量のファイルサーバ5等に格納することは、受信を
スムーズかつ確実に行う上で非常に有効である。
【0037】(2)ファクシミリ装置6は、画データの
受信と並行して、その受信画データをネットワークA上
の他の端末1〜3,5に転送する。このため、公衆回線
網Lから受信された画データを、その受信と並行してネ
ットワークA上の端末1〜3,5に迅速に取り込むこと
ができる。
【0038】(3)受信画データの転送先を予め設定し
ておけば、画データの受信があったとき、その受信画デ
ータが所望の端末1〜3,5に直ちに転送されるので、
受信画データの取り出しが非常に便利になる。
【0039】(4)公衆回線網Lから受信されたMH符
号、MR符号或いはMMR符号等の画データは、通信ネ
ットワークA上の端末1〜3,5にとって扱い易いデー
タ形式に変換されるので、受信画データをパソコン1〜
3等で取り扱う場合に非常に便利である。
【0040】(5)受信画データの転送に際して、受信
画データを画像メモリ24内に設けられた2つの記憶領
域に交互に記憶させることにより、一方の記憶領域に受
信画データを蓄積している間に、他方の記憶領域内の受
信画データをネットワークA上の端末1〜3,5に転送
できる。このため、受信画データの転送をスムーズに行
うことができる。
【0041】なお、上記(イ)に関しては、以下に記載
するように変更することも可能である。 (1)受信画データを転送するか否かや、ネットワーク
A上のどの端末に対して転送を行うか等の設定をパソコ
ン1〜3から行う場合には、特定の管理者しか設定を行
うことができないようにしてもよい。この場合、ファク
シミリ装置6のRAM18には、設定を許容すべきユー
ザIDやユーザ名を予め登録しておく。そして、ファク
シミリ装置6は、パソコン1〜3からのユーザIDやユ
ーザ名の受信に基づいて、設定を許容すべき相手である
か否かを判断し、設定を許容すべき相手であると判断し
た場合にのみ、パソコン1〜3からの指示を受け付ける
ようにすればよい。このようにすれば、ファクシミリ装
置6で受信された画データの管理を一元的に行うことが
でき、受信画データがネットワーク上の各端末に不用意
に転送されてしまうことを防止できる。
【0042】(2)受信画データの転送先は、複数の端
末を指定できるようにしてもよい。このようにすれば、
受信画データをネットワークA上の複数の端末の各ユー
ザに同時に配送することが可能となる。
【0043】(3)受信画データの転送先の設定に際し
て、その転送先に優先順位をつけるようにする。そし
て、画データの受信があったとき、画データを記憶可能
でかつ優先順位が最も高い端末に対して、受信画データ
の転送を行うようにしてもよい。例えば、転送先の優先
順位を、ファイルサーバ5、第1のパソコン1、第2の
パソコン2・・・の順にした場合、ファイルサーバ5が
画データを記憶不可能な場合には、第1のパソコン1に
受信画データを転送して記憶させるようにする。このよ
うにすれば、特定の端末が画データを記憶不可能な場合
でも、それ以外の端末のうち優先順位の最も高い端末に
対して画データを支障なく転送して記憶させることがで
きる。
【0044】(4)受信画データを画像メモリ24に蓄
積している過程において、画像メモリ24の残容量が所
定量より少なくなったときに、その後受信される画デー
タを他の端末1〜3,5に転送するようにしてもよい。
この場合、或いは前記図4のステップS2において画像
メモリ24の残容量が所定量より少なかったとき、画像
メモリ24の残容量が少ない旨を少なくとも1台のパソ
コン1〜3に通知するようにする。そして、その通知に
対応して転送を許可する旨の返答があった場合に、画デ
ータの転送を開始するようにしてもよい。このとき、画
データの転送先は、パソコン1〜3からの指示によって
決定してもよい。なお、ファクシミリ装置6からパソコ
ン1〜3に対する通知は、例えば、上述したSMTPや
MIME等に従って電子メールの形で行うことができ
る。
【0045】上記のようにすれば、画像メモリ24の残
容量や受信画データの量に関係なく、受信画データを確
実に受け取ることができる。また、ネットワークA上の
パソコン1〜3に通知を行うことにより、パソコン1〜
3のユーザは、ファクシミリ装置6の現在の状況(画像
メモリ24の残容量が少ないこと等)を直ちに把握する
ことができ、その状況に迅速に対処することができると
ともに、転送先を指示すれば、受信画データがどの端末
に記憶されたのかを確実に把握することができる。
【0046】(5)受信画データの転送後、転送を行っ
た旨をネットワークA上のパソコン1〜3に通知するよ
うにしてもよい。この場合、転送先、転送データの量、
受信に関する情報(例えば送信相手、通信時間、通信結
果等)等も併せて転送してもよい。これらの通知も、S
MTPやMIME等に従って電子メールの形で行うこと
ができる。このようにすれば、ネットワークA上のパソ
コン1〜3のユーザは、ファクシミリ受信された画デー
タがどこに転送されて、その画データがどのようなもの
であるのか等を直ちに知ることができ、画データの受信
に対して迅速に対処することが可能となる。また、この
ような情報の通知を行うか否かの設定を、ファクシミリ
装置6で行ったり、ネットワークA上のパソコン1〜3
からの指示によって行ったり、或いは送信側のファクシ
ミリ装置からの指示によって行ったりするようにしても
よい。さらに、ネットワークA上のパソコン1〜3から
の指示によって指定を行う場合には、上記の変更例
(1)と同じく、特定の管理者しか設定を行うことがで
きないようにしてもよい。
【0047】(6)受信画データの転送に際して、受信
に関する情報(例えば送信相手、通信時間、通信結果
等)等も併せて転送してもよい。この情報も、SMTP
やMIME等に従って電子メールの形で転送することが
できる。このように、画データに文字情報を付加して転
送を行ってもよい。また、この文字情報を付加するか否
かの設定も、上記の変更例(5)と同様にして行うこと
が可能である。
【0048】(7)上記図4のフローチャートでは、画
データの受信と並行して転送を行っていたが、画データ
の受信終了後に、画像メモリ24に蓄積された受信画デ
ータの転送を開始するようにしてもよい。
【0049】(8)上記図4のフローチャートでは、受
信画データの転送に際して、受信画データを画像メモリ
24内に設けられた2つの記憶領域に交互に記憶させる
ようにしていたが、例えば受信画データを1ページ分画
像メモリ24に蓄積する度に、その1ページ分の蓄積画
データを転送するようにしてもよい。或いは、受信画デ
ータを、画像メモリ24に一旦蓄積することなく、その
まま転送するようにしてもよい。
【0050】(9)ファクシミリ装置6の画像メモリ2
4或いはファイルサーバ5に格納された受信画データの
削除に関する情報を設定できるようにしてもよい。この
設定も、上記の変更例(5)と同様にして行うことが可
能である。設定の内容としては、例えば、画像メモリ2
4或いはファイルサーバ5内の画データがパソコン1〜
3からの要求によりパソコン1〜3に転送されたときに
削除するか、プリンタ4で印字されたときに削除する
か、或いはパソコン1〜3への転送後やプリンタ4での
印字後も残しておくか等がある。また、パソコン1〜3
からの削除指示に応じて、画像メモリ24或いはファイ
ルサーバ5内の画データを削除するようにしてもよい。
【0051】(ロ)次に、画データが公衆回線網Lを介
してネットワークA上のファクシミリ装置6で受信され
た場合に、その受信画データを同一ネットワークA上の
プリンタ4(つまり、データを印字出力するための印字
手段を備えた第2の端末)に転送する場合の動作につい
て、図5に基づいて説明する。
【0052】図5は、公衆回線網Lを介してネットワー
クA上のファクシミリ装置6で受信された画データを、
同一ネットワークA上のプリンタ4に転送して印字出力
させる場合の動作の一例を示すフローチャートである。
このフローチャートに示す動作は、ファクシミリ装置6
において、ROM17に記憶されたプログラムに基づ
き、CPU16の制御のもとに実行されるものである。
なお、ここでは、画データの送信相手は、ネットワーク
B上のファクシミリ装置13及び単独で設けられた2台
のファクシミリ装置C,Dのいずれでもよい。
【0053】公衆回線網Lを介して画データの受信が開
始されると、その受信画データを同一ネットワークA上
のプリンタ4に転送する必要があるか否かが判断される
(ステップS21,S22)。この判断は、例えば、受
信画データを転送するということがRAM18に予め設
定されているか否かや、ファクシミリ装置6の記録部2
2が印字不可能な状態であるか否か等に基づき行われ
る。なお、受信画データを転送する旨の設定は、上記
(イ)の場合と同様に、例えば、ファクシミリ装置6の
キー操作部25の操作に基づき行われてもよいし、同一
ネットワークA上にあるパソコン1〜3のいずれかから
の指示に基づき行われてもよいし、或いは送信側のファ
クシミリ装置からの指示に基づき行われるようにしても
よい。なお、送信側のファクシミリ装置からの指示手順
については、後の(ハ)において詳述する。また、ファ
クシミリ装置6の記録部22が印字不可能な状態のとき
にのみ転送するということを、上記した方法で予め設定
するようにしてもよい。さらに、ネットワークA上にプ
リント機能を備えた端末が複数台ある場合には、どの端
末に対して転送を行うかを、上記した方法で予め設定す
るようにしてもよい。なお、プリント機能を備えた端末
としては、ファクシミリ装置、プリンタ或いは複写機等
が挙げられる。そして、ここでは、ネットワークA上の
プリンタ4に対して転送を行うということが、RAM1
8に予め設定されているものとする。また、ファクシミ
リ装置6の記録部22が印字不可能な状態としては、記
録部22の故障、記録紙切れ、紙詰まり、或いは記録部
22が電子写真式の記録部であればトナー切れ等の状態
が挙げられる。
【0054】前記ステップS22において、受信画デー
タを転送する必要がないと判断された場合には、ステッ
プS23に移行する。ステップS3においては、受信画
データが画像メモリ24に蓄積されるか、或いは記録部
22にて印字出力される。そして、画データの受信の終
了に伴い(ステップS24)、処理が終了する。
【0055】一方、前記ステップS22において、受信
画データを転送する必要があると判断された場合には、
ネットワークA上のプリンタ4に対して受信画データの
印字要求が行われる(ステップS25)。この印字要求
に対して、プリンタ4から印字不可能である旨の返答が
あると、そのプリンタ4にて印字不可能であると判断さ
れて(ステップS26)、前記ステップS23に移行
し、受信画データの画像メモリ24への蓄積、或いは印
字出力が行われる。
【0056】一方、受信画データの印字要求に対して、
プリンタ4から印字可能である旨の返答があると、その
プリンタ4にて印字可能であると判断されて(ステップ
S26)、ステップS27に移行する。ステップS27
では、画データの受信が終了したか否かが判断される。
ここで、受信が終了していない場合には、画像メモリ2
4内に1ページ分の受信画データが蓄積されたか否かが
判断される(ステップS28)。1ページ分の受信画デ
ータが未だ蓄積されていない場合には、前記ステップS
27に戻る。1ページ分の受信画データが蓄積された場
合には、その画像メモリ24内の1ページ分の画データ
が、プリンタ4に転送される(ステップS29)。その
結果、ファクシミリ装置6で受信された1ページ分の画
データが、プリンタ4にて記録紙上に印字される。その
後、前記ステップS27に戻って、ステップS27〜S
29の動作が繰り返される。
【0057】なお、プリンタ4への画データの転送に際
して、画像メモリ24内にMH符号、MR符号或いはM
MR符号の形で蓄積されている画データを、必要に応じ
て、データ変換部37にて、プリンタ4が受入れ可能な
データ形式に変換するようにしてもよい。
【0058】一方、前記ステップS27において、画デ
ータの受信が終了した場合には、画像メモリ24内の未
だ1ページ分に満たない残りの画データが、プリンタ4
に転送されて(ステップS30)、そのプリンタ4にて
印字出力され、処理が終了する。
【0059】なお、上述したプリンタ5に対する画デー
タの転送動作は、通信プロトコル制御部36の制御によ
り、プリンタ5が受入れ可能なプロトコルに従って行わ
れる。
【0060】上記のような動作が行われることにより、
以下のような効果が得られる。 (1)公衆回線網Lから画データが受信されると、その
受信画データを通信ネットワークA上のプリンタ4に転
送する必要があるか否かが判断される。そして、転送す
る必要があると判断された場合には、受信画データが通
信ネットワークA上のプリンタ4に転送されて、そのプ
リンタ4で印字出力される。このように、ファクシミリ
装置6で受信された画データが、必要に応じてネットワ
ークA上のプリンタ4に自動的に転送されて印字出力さ
れる。
【0061】このため、ファクシミリ装置6の記録部2
2が印字不可能な状態であっても、受信画データの印字
に際して支障を生じることはなく、受信動作に影響はな
い。また、記録部22が印字可能な状態であっても、プ
リンタ4がユーザの席の近くに設置されている場合等に
は、受信画データをプリンタ4に自動的に転送して印字
させることは、非常に有用で便利なものである。言い換
えれば、ファクシミリ装置6を、通信ネットワークA上
に設けられた一端末として、より有効且つ積極的に使用
することが可能となる。
【0062】(2)ファクシミリ装置6は、画データの
受信と並行して、その受信画データをネットワークA上
のプリンタ4に転送する。このため、公衆回線網Lから
受信された画データを、その受信と並行してネットワー
クA上のプリンタ4で印字出力させることができ、印字
済みの記録紙を直ちに得ることができる。
【0063】(3)プリント機能を備えた端末が複数あ
る場合において、受信画データの転送先を予め設定して
おけば、画データの受信があったとき、その受信画デー
タが所望の端末に直ちに転送されるので、記録済みの記
録紙の受け取りが非常に便利になる。
【0064】(4)公衆回線網Lから受信されたMH符
号、MR符号或いはMMR符号等の画データを、通信ネ
ットワークA上のプリンタ4が受入れ可能なデータ形式
に変換することにより、印字を支障なく行うことができ
る。
【0065】なお、上記(ロ)に関しては、以下に記載
するように変更することも可能である。 (1)受信画データを転送するか否かや、プリント機能
を備えた端末が複数ある場合にどの端末に対して転送を
行うか等の設定をパソコン1〜3から行う場合には、前
記(イ)における変更例(1)の場合と同様に、特定の
管理者しか設定を行うことができないようにしてもよ
い。得られる効果も前記(イ)における変更例(1)の
場合と同じである。
【0066】(2)プリント機能を備えた端末が複数あ
る場合において、受信画データの転送先は、複数の端末
を指定できるようにしてもよい。このようにすれば、受
信画データをネットワークA上の各端末の近くにいるユ
ーザに同時に配送することが可能となる。
【0067】(3)プリント機能を備えた端末が複数あ
る場合においては、受信画データの転送先の設定に際し
て、その転送先に優先順位をつけるようにする。そし
て、画データの受信があったとき、画データを転送可能
でかつ優先順位が最も高い端末に対して、受信画データ
の転送を行うようにしてもよい。この場合の効果は、前
記(イ)における変更例(3)の場合と同じである。
【0068】(4)受信画データをプリンタ4に転送す
るとき(特に、ファクシミリ装置6の記録部22が印字
不可能な状態のとき)に、転送する旨を少なくとも1台
のパソコン1〜3に通知するようにしてもよい。プリン
ト機能を備えた端末が複数ある場合においては、どの端
末に転送するのかを併せて通知するようにしてもよい。
これらの通知は、例えば、上述したSMTPやMIME
等に従って電子メールの形で行うことができる。さら
に、上記のような通知に対してパソコン1〜3から転送
を許可する旨の返答があった場合にのみ、画データの転
送を開始するようにしてもよい。このとき、画データの
転送先を、パソコン1〜3からの指示によって決定して
もよい。
【0069】上記のようにすれば、パソコン1〜3のユ
ーザは、受信画データがファクシミリ装置6以外のどの
端末から印字出力されたのかを、迅速かつ確実に知るこ
とができる。また、パソコン1〜3のユーザは、ファク
シミリ装置6の現在の状況(記録部22が故障している
こと等)を直ちに把握することができ、その状況に迅速
に対処することができるとともに、転送先を指示すれ
ば、受信画データがどの端末で印字出力されたのかを確
実に把握することができる。 (5)前記(イ)における変更例(5)の場合と同様
に、受信画データの転送後、転送を行った旨をネットワ
ークA上のパソコン1〜3に通知するようにしてもよ
い。この場合、転送先、転送データの量、受信に関する
情報等を併せて転送してもよいことや、これらの情報の
通知を行うか否かの設定に関することや、このように構
成したことによって得られる効果も、前記(イ)におけ
る変更例(5)の場合と同様である。
【0070】(6)受信画データの転送に際して、受信
に関する情報(例えば送信相手、通信時間、通信結果
等)等も併せてプリンタ4に転送して印字させてもよ
い。また、この情報を付加するか否かの設定も、前記
(イ)における変更例(5)と同様にして行うことが可
能である。
【0071】(7)上記図5のフローチャートでは、画
データの受信と並行して転送を行っていたが、画データ
の受信終了後に、画像メモリ24に蓄積された受信画デ
ータの転送を開始して印字させてもよい。
【0072】(8)上記図5のフローチャートでは、受
信画データが画像メモリ24内に1ページ分蓄積される
毎に転送を行っていたが、受信画データが1ページ分以
外の所定量蓄積される毎に転送するようにしてもよい。
或いは、受信画データを、画像メモリ24に一旦蓄積す
ることなく、そのまま転送するようにしてもよい。
【0073】(9)受信画データを転送するとき、その
受信画データをファクシミリ装置6の画像メモリ24内
に残しておくか否かを設定できるようにしてもよい。こ
の設定も、前記(イ)における変更例(5)と同様にし
て行うことが可能である。画像メモリ24内に残してお
かない場合には、画像メモリ24内の1ページ分の受信
画データが転送される度にその1ページ分を削除するよ
うにしてもよいし、転送が全て終了してから削除するよ
うにしてもよい。また、画像メモリ24内に残しておく
場合には、ネットワークA上の他の端末からの削除指示
があるまで残しておいてもよい。
【0074】(10)プリンタ4として、画データを記
憶するための記憶装置を備えたものを設ける。そして、
ファクシミリ装置6から転送されてきた受信画データを
この記憶装置に蓄積しておき、パソコン1〜3からのプ
リント指示に応じて、記憶装置内の画データの印字を行
うようにすること。これは、受信画データが機密性の高
い場合には有効である。逆に、機密性の低い受信画デー
タの場合は、パソコン1〜3からのプリント指示を待つ
ことなく、直ちに印字出力してもよい。なお、直ちに印
字出力するか否かの設定は、プリンタ4自身で行うよう
にしてもよいし、パソコン1〜3やファクシミリ装置6
からの指示に基づいて行うようにしてもよい。また、こ
の設定に際して、特定の送信先からの受信画データのみ
を即時に印字出力する或いはしないというような設定を
行うようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシ
ミリ装置6のRAM18に予め送信相手(例えばファッ
クス番号等)を示す情報を登録しておき、ファクシミリ
装置6が画データを受信したとき、画データの送信相手
に応じて、プリンタ4に対して即時に印字してよいか否
かを通知するようにする。或いは、プリンタ4に予め送
信相手を示す情報を登録しておき、画データの受信時に
ファクシミリ装置6から送信相手を通知されたとき、そ
の送信相手に応じて即時に印字するか否かを決定するよ
うにする。
【0075】(11)受信画データをプリンタ4で印字
出力するとき、記録紙上に、ファクシミリ受信である旨
を示すヘッダやマーク等の識別情報を併せてプリントす
るようにしてもよい。具体的には、例えば、前記図5の
ステップS29において、画像メモリ24内の1ページ
分の画データを転送する際に、その画データ中にRAM
18に予め格納されている識別情報を画データとして合
成する。或いは、ファクシミリ装置6から転送されてき
た受信画データをプリンタ4で記録紙上に印字するとき
に、プリンタ4に予め格納されている識別情報を併せて
印字する。
【0076】ネットワークA上に設けられているプリン
タ4は、ファクシミリ装置6からの画データの印字のみ
に使用されるわけではなく、それ以外のパソコン1〜3
等からのデータの印字にも使用される。このため、記録
紙上にファクシミリ受信である旨を示す識別情報を印字
すれば、プリンタ4から出力された記録紙を見たとき
に、それがファクシミリ受信のものなのかを一目で確実
に判別することができる。
【0077】プリンタ4がカラー印字可能なカラープリ
ンタであれば、識別情報とそれ以外の画データとの色を
異ならせるようにすれば、更に判別し易くなる。なお、
上記のような識別情報を付加するか否かを設定できるよ
うにすることも勿論可能である。また、この設定に際し
て、特定の送信先からの受信画データに関してのみ識別
情報を付加する或いは付加しないというような設定を行
うようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシミ
リ装置6のRAM18に予め送信相手(例えばファック
ス番号)を示す情報を登録しておき、ファクシミリ装置
6が画データを受信したとき、画データの送信相手に応
じて、受信画データに識別情報を付加するか否かを決定
するようにする。或いは、プリンタ4に対して識別情報
を付加してよいか否かを通知するようにする。さらに、
プリンタ4に予め送信相手を示す情報を登録しておき、
画データの受信時にファクシミリ装置6から送信相手を
通知されたとき、その送信相手に応じて識別情報を付加
するか否かを決定するようにする。また、送信相手に応
じて識別情報の種類を変えるようにしてもよい。
【0078】(12)ネットワークA上のプリンタとし
て、カラープリンタを含めた複数台のものがある場合に
おいて、或いはプリンタ4がカラープリンタである場合
において、受信画データがカラー画像のデータである場
合には、その受信画データをネットワークA上のカラー
プリンタに転送して印字させるようにしてもよい。具体
的には、ファクシミリ装置6は、画データが受信された
とき、その受信画データがカラー画像のデータであるか
否かを判別する。この判別は、ファクシミリ受信時に送
信側から送られてくるファクシミリ手順信号であるDC
S信号中の情報に基づき行われる。なお、ファクシミリ
装置6の記録部22はカラープリント機能を備えていな
いものとする。そして、カラー画像のデータであると判
別した場合には、受信画データを転送する必要があると
判断して(図5のステップS22の判断に相当する)、
その受信画データをネットワークA上のカラープリンタ
に転送する。このようにすれば、ファクシミリ装置6の
記録部22がカラープリント機能を備えていなくとも、
受信したカラー画像のデータを印字出力することが可能
となる。
【0079】逆に、ファクシミリ装置6の記録部22が
カラープリント機能を備えており且つ、ネットワークA
上のプリンタ4が通常のモノクロプリンタである場合に
おいて、受信画データが通常のモノクロ画像のデータで
ある場合には、その受信画データをネットワークA上の
モノクロプリンタに転送して印字させるようにしてもよ
い。さらに、ネットワークA上のプリンタ4が、ファク
シミリ装置6の記録部22よりも超高画質の画像を印字
可能なものである場合において、受信画データが超高画
質のものであれば、その受信画データをネットワークA
上のプリンタ4に転送して印字させるようにしてもよ
い。このようにすれば、受信画データを、ネットワーク
A上において最適な形で印字出力することが可能とな
る。
【0080】なお、画データの受信があったとき、ファ
クシミリ装置6からパソコン1〜3に対して、どのよう
なタイプの画像の受信があったのかを通知した後、その
パソコン1〜3からの指示に応じて、画データを転送す
べきプリンタを決定するようにしてもよい。
【0081】(13)プリンタ4において、ファクシミ
リ装置6からの受信画データの印字を優先的に行うよう
にしてもよい。ネットワークA上のプリンタ4は、ファ
クシミリ装置6からの画データの印字のみに使用される
わけではなく、それ以外のパソコン1〜3等からのデー
タの印字にも使用される。そのため、受信画データをプ
リンタ4に転送して印字させようとしても、プリンタ4
が他のデータの印字に使用されている場合には、受信画
データの印字を待つ必要が生じる。しかし、プリンタ4
が他のデータの印字に使用されている場合であっても、
ファクシミリ装置6から受信画データの転送がある場合
には、現在の印字動作を中断して、ファクシミリ装置6
からの受信画データの印字を優先すれば、受信内容を直
ちに確認することが可能となる。
【0082】なお、プリンタ4において、印字の優先順
位を予め設定するようにしてもよい。例えば、印字の優
先順位を、ファクシミリ装置6からのデータ、第1のパ
ソコン1からのデータ、第2のパソコン2からのデータ
・・・と設定したとする。この場合、プリンタ4にて第
1のパソコン1からのデータの印字が行われているとき
に、ファクシミリ装置6からのデータの転送がある場合
には、そのファクシミリ装置6からのデータの印字を優
先して行う。
【0083】上記した優先順位の設定は、プリンタ4自
身で行うようにしてもよいし、パソコン1〜3やファク
シミリ装置6からの指示に基づいて行うようにしてもよ
い。 (ハ)次に、ネットワークA上のファクシミリ装置6に
対して、送信側のファクシミリ装置から各種の設定を指
示する場合の動作について、図6に基づいて説明する。
なお、この設定の指示を行うことができるのは、ネット
ワーク機能を備えたファクシミリ装置13,Cであり、
G3機等の通常のファクシミリ装置Dでは行うことがで
きない。
【0084】図6は、ネットワークB上のファクシミリ
装置13又は単独で設けられたファクシミリ装置Cと、
ネットワークA上のファクシミリ装置6との間で公衆回
線網Lを介して行われるファクシミリ通信動作を示して
いる。なお、ネットワークB上のファクシミリ装置13
は、同一ネットワークB上の第1〜第3のパソコン8〜
10のいずれかからの指示に応じてファクシミリ送信動
作を開始することもできる。
【0085】ファクシミリ装置13,Cは、ネットワー
クA上のファクシミリ装置6のFAX番号を交換機に送
出した後、そのファクシミリ装置6との間の回線が閉結
されると、ファクシミリ装置6との間で各種のファクシ
ミリ制御手順信号の送受信を行う。
【0086】送信側のファクシミリ装置13,Cから送
出される制御手順信号中には、ITU−T(国際電気通
信連合−電気通信標準化部門)の勧告T.30で規定さ
れているNSS信号及びBFT信号がある。NSS信号
は、非標準機能を設定するための信号である。BFT信
号は、送信側と受信側との間でやり取りされるDIS信
号及びDCS信号中に示される情報に基づき、使用する
か否かを決定される。そして、送信側のファクシミリ装
置13,Cは、NSS信号或いはBFT信号中に、自身
のFAX番号を格納するとともに、送信側パソコンのユ
ーザID(識別情報)、送信側パソコンのユーザ名、受
信側パソコンのユーザID、受領確認の通知に関する情
報、画データの蓄積形態に関する情報、及びプリント形
態に関する情報を格納して、そのNSS信号或いはBF
T信号をネットワークA上のファクシミリ装置6に送出
する。
【0087】なお、ネットワークB上のファクシミリ装
置13は、同一ネットワークB上のいずれかのパソコン
8〜10から送信指示を受けたときには、NSS信号或
いはBFT信号中に格納する情報を、送信指示を受けた
パソコン8〜10から受け取る。なお、格納情報のう
ち、送信側パソコンのユーザID及びユーザ名は、送信
指示を行ったパソコン8〜10が有しているものであ
る。
【0088】ネットワークB上のファクシミリ装置13
から直接ファクシミリ送信を行う場合には、上記の各種
情報を、予めパソコン8〜10で入力してファクシミリ
装置13へ転送するか、或いはファクシミリ装置13の
キー操作部25の操作によって入力する。この場合に
は、送信側パソコンのユーザID及びユーザ名は、入力
してもしなくともよい。また、単独のファクシミリ装置
Cからファクシミリ送信を行う場合には、ファクシミリ
装置Cのキー操作部25の操作によって必要な情報の入
力が行われるが、このファクシミリ装置Cはネットワー
ク接続されていないので、送信側パソコンのユーザID
及びユーザ名は入力されない。
【0089】なお、上記した受領確認の通知とは、受信
側が受信データを読了(受信データをディスプレイ上或
いは印字出力された記録紙上で確認すること)した旨を
送信側に知らせることである。そして、受領確認の通知
に関する情報としては、例えば、受信側が送信側からの
要求に応じて送信側に受領確認を通知するか、或いは受
信側が送信側からの要求を受けることなく送信側に受領
確認を通知するか等の情報がある。
【0090】画データの蓄積形態に関する情報として
は、例えば、送信画データを記憶させるべき受信側のネ
ットワークA上における端末のID又はアドレス情報、
受信側の端末に蓄積された送信画データの削除に関する
情報等がある。画データの削除に関する情報としては、
送信画データを蓄積した端末からその蓄積データが他の
端末に転送されたときに削除するか、蓄積データがプリ
ンタ等で印字されたときに削除するか、或いは転送後や
印字後も残しておくか等の情報がある。
【0091】プリント形態に関する情報としては、例え
ば、送信画データを印字させるべき受信側のネットワー
クA上における端末のID又はアドレス情報、印字時期
に関する情報等がある。印字時期に関する情報として
は、例えば、画データの受信があったときに即時に印字
するか、受信側のネットワークA上においてパソコン1
〜3からの指示があったときに印字するか等の情報があ
る。
【0092】受信側パソコンのユーザIDは、送信側
が、画データを送信したことを、受信側のファクシミリ
装置6からネットワークA上の特定のパソコン1〜3に
対して通知させたい場合に入力される。
【0093】ネットワークA上のファクシミリ装置6
は、NSS信号或いはBFT信号を受信すると、送信側
ファクシミリ装置13,Cに対して受付番号を送出す
る。この受付番号は、送信側ファクシミリ装置13,C
とその通信相手であるネットワークA上のファクシミリ
装置6との間で共有される情報であり、ファクシミリ通
信がどのファクシミリ装置との間での何番目の通信であ
るのかを各ファクシミリ装置13,C,6で識別できる
ようにするために、受信側のファクシミリ装置6で作成
される情報である。
【0094】また、ネットワークA上のファクシミリ装
置6は、例えば、受信したNSS信号或いはBFT信号
中に示されている各種の指示内容を受け入れたか否かを
示す情報を、エラー情報として送信側ファクシミリ装置
13,Cに送出する。
【0095】受付番号を受信した送信側ファクシミリ装
置13,Cは、画データをネットワークA上のファクシ
ミリ装置6に送出する。ネットワークA上のファクシミ
リ装置6は、送信側ファクシミリ装置13,Cからの画
データを、公衆回線網Lを介して受信する。
【0096】そして、ネットワークA上のファクシミリ
装置6は、送信側からのNSS信号或いはBFT信号中
に示される指示内容に応じて、受信画データの処理を始
めとする各種の処理を行う。また、ネットワークA上の
ファクシミリ装置6は、送信側からのNSS信号或いは
BFT信号中に示される指示内容を、ネットワークA上
のその他の端末に通知して、それらの端末に、送信側か
らの指示内容に応じた処理を行わせる。
【0097】上記のような動作が行われることにより、
以下のような効果が得られる。 (1)送信側は、受信側に送信する画データを、その受
信側に任意の方法で取り扱わせることができる。
【0098】(2)ファクシミリ装置を、ネットワーク
上の一端末としてより有効かつ積極的に使用することが
できる。なお、上記(ハ)に関しては、以下に記載する
ように変更することも可能である。
【0099】(1)送信側からのNSS信号或いはBF
T信号中に格納する情報として、上記した以外の情報を
さらに格納してもよい。例えば、前記(イ)における変
更例(5),(6)、前記(ロ)における変更例
(5),(6),(9)に記載の設定に関する情報を格
納するようにしてもよい。
【0100】(2)送信側からのNSS信号或いはBF
T信号中に示される各種の情報を、ファクシミリ装置6
で印字出力するようにしてもよい。また、前記(ロ)に
関してであるが、このNSS信号或いはBFT信号中に
示される各種の情報を、受信画データとともにプリンタ
4に転送して印字させるようにしてもよい。このように
すれば、送信側からの指示内容を記録紙上で容易に確認
できる。
【0101】なお、この発明は、さらに以下のように変
更して具体化してもよい。 (1)ネットワークに接続されるファクシミリ装置は、
読取部21及び記録部22を必ずしも備える必要はな
い。この場合、ネットワーク上にスキャナ及びプリンタ
を設けて、それらにファクシミリ装置の読取部21及び
記録部22の代用をさせるようにすればよい。
【0102】前記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて以下に述べる。 (a)前記転送手段は、データの受信と並行して、その
受信データを通信ネットワーク上の他の端末に転送する
請求項1〜3のいずれかに記載のファクシミリ装置。こ
のようにすれば、受信データを迅速に得ることができ
る。
【0103】(b)受信データを記憶するためのメモリ
(24)を備え、前記判断手段は、受信データの転送を行う
必要があるか否かを、受信データをメモリ(24)に記憶可
能であるか否かに基づき判断する請求項2に記載のファ
クシミリ装置。このようにすれば、受信データを確実に
受け取ることができる。
【0104】(c)受信データを印字出力するための記
録部(22)を備え、前記判断手段は、受信データの転送を
行う必要があるか否かを、記録部(22)が受信データを印
字出力可能な状態であるか否かに基づき判断する請求項
3に記載のファクシミリ装置。このようにすれば、受信
データを確実に印字出力できる。
【0105】(d)前記判断手段は、通信ネットワーク
上の他の端末からの指示に基づき、受信データの転送を
行う必要があるか否かを判断する請求項1〜3のいずれ
かに記載のファクシミリ装置。このようにすれば、ユー
ザは、受信データを任意の方法で取り扱うことができ
る。
【0106】(e)前記判断手段は、データ送信側から
の指示に基づき、受信データの転送を行う必要があるか
否かを判断する請求項1〜3のいずれかに記載のファク
シミリ装置。このようにすれば、送信側は、受信側に、
送信データを任意の方法で取り扱わせることができる。
【0107】(f)前記転送手段は、公衆回線網から受
信したデータを、通信ネットワーク上の他の端末にとっ
て扱いやすいデータ形式に変換するデータ変換手段(37)
を含む請求項1〜3のいずれかに記載のファクシミリ装
置。このようにすれば、公衆回線網からの受信データを
ネットワーク上の端末で取り扱う場合に非常に便利にな
る。
【0108】(g)前記転送手段は、通信ネットワーク
上の他の端末との間でOSIプロトコルに従って通信を
制御する通信プロトコル制御手段(36)を含む請求項1〜
3のいずれかに記載のファクシミリ装置。このようにす
れば、ネットワーク上における各端末間での通信を、標
準的な通信プロトコルに従って支障なく行い得る。
【0109】
【発明の効果】 以上詳述したように、本発明によれば
次のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、公衆回線網を通じて受信したデータを、必要に応じ
て通信ネットワーク上の他の端末に自動的に転送するこ
とができ、ファクシミリ装置を通信ネットワーク上の一
端末としてより有効且つ積極的に使用することが可能と
なる。
【0110】請求項2の発明によれば、ファクシミリ装
置で受信データを記憶できない場合でも、受信データを
ネットワーク上の他の端末に記憶させることができるの
で、その受信データを確実に受け取ることができる。
【0111】請求項3の発明によれば、ファクシミリ装
置で受信データを印字できない場合でも、受信データを
ネットワーク上の他の端末で印字させることができるの
で、受信データの印字に際して支障を生じることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施形態を示し、公衆
回線網に接続された各ネットワーク上の2台のファクシ
ミリ装置及び単独で設けられた2台のファクシミリ装置
を示す全体構成図。
【図2】 各ネットワーク上のファクシミリ装置のブロ
ック回路図。
【図3】 ネットワークインターフェースのブロック回
路図。
【図4】 受信画データをネットワーク上のファイルサ
ーバに転送して記憶させる場合の動作を示すフローチャ
ート。
【図5】 受信画データをネットワーク上のプリンタに
転送して印字させる場合の動作を示すフローチャート。
【図6】 送信側のファクシミリ装置から受信側のファ
クシミリ装置に対して各種の設定を指示する場合の動作
を示す説明図。
【符号の説明】
1〜3…記憶手段を備えた第1の端末としてのパソコ
ン、4…印字手段を備えた第2の端末としてのプリン
タ、5…記憶手段を備えた第1の端末としてのファイル
サーバ、6…ファクシミリ装置、8〜10…記憶手段を
備えた第1の端末としてのパソコン、11…印字手段を
備えた第2の端末としてのプリンタ、12…記憶手段を
備えた第1の端末としてのファイルサーバ、13…ファ
クシミリ装置、16…判断手段を構成するCPU、17
…判断手段を構成するROM、18…判断手段を構成す
るRAM、28…転送手段を構成するネットワークイン
ターフェース、36…転送手段を構成する通信プロトコ
ル制御部、37…転送手段を構成するデータ変換部、A
…ネットワーク、B…ネットワーク、C…ファクシミリ
装置、D…ファクシミリ装置、L…公衆回線網。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆回線網を介してデータの送受信を行
    うファクシミリ装置において、LAN等の通信ネットワ
    ークを通じてデータの送受信を行わせるためのネットワ
    ークインターフェースと、公衆回線網から受信したデー
    タを通信ネットワーク上の他の端末に転送する必要があ
    るか否かを判断する判断手段と、その判断に基づき受信
    データを通信ネットワーク上の他の端末に転送する転送
    手段とを備えたファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記通信ネットワーク上の端末は、デー
    タを記憶するための記憶手段を備えた第1の端末を含
    み、前記転送手段は、受信データを第1の端末の記憶手
    段に格納させるべく、その第1の端末に対して転送する
    請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記通信ネットワーク上の端末は、デー
    タを印字出力するための印字手段を備えた第2の端末を
    含み、前記転送手段は、受信データを第2の端末の印字
    手段で印字出力させるべく、その第2の端末に対して転
    送する請求項1に記載のファクシミリ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014319A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Oce Technol Bv ワークステーションとスキャナ装置との間の無線相互接続の使用を介し、リモートワークステーションを対象とした文書スキャニングジョブを実行する装置及びシステム
US7102776B2 (en) 2000-09-25 2006-09-05 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Facsimile apparatus and control method for controlling the same
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