JPH10326976A - キャビネット用カバー取付構造 - Google Patents

キャビネット用カバー取付構造

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Publication number
JPH10326976A
JPH10326976A JP13393197A JP13393197A JPH10326976A JP H10326976 A JPH10326976 A JP H10326976A JP 13393197 A JP13393197 A JP 13393197A JP 13393197 A JP13393197 A JP 13393197A JP H10326976 A JPH10326976 A JP H10326976A
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JP
Japan
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cover
stopper
cabinet
shaft
bracket
Prior art date
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Application number
JP13393197A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Okamoto
敏幸 岡本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビネットとカバーの係合部分に外力がか
かったり、カバーを開放する際に過剰な力が加わると、
その係合部分等が破損・変形することがある。 【解決手段】 キャビネット2にカバー1を開閉自在に
取り付けるキャビネット用カバー取付構造において、下
端を開放した軸受部3aとそこからキャビネット2へ向
かって突出した保持用ストッパ3bとを有するブラケッ
トを、カバー1の内側下部に設け、軸受部3aに嵌合す
る軸6と、軸6の上方に取り付けた偏心ストッパ10ま
たは緩衝ストッパ15とを有する支持部5を、キャビネ
ット2の下部に設け、カバー1のブラケット3を、偏心
ストッパ10または緩衝ストッパ15と軸6との間に挿
入し、そのブラケット3の軸受部3aを支持部5の軸6
に回動可能に嵌合させることにより、カバー1をキャビ
ネット2に開閉可能かつ取り外し可能に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着脱可能なカバー
を有するキャビネットに適用されるキャビネット用カバ
ー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図15はキャビネットおよびカバーの構
成図を示し、この図の(a)は正面図であり、(b)は
側面図である。図16は従来例の側面要部断面図を示
し、この図の(a)はカバーを閉じた側面図であり、
(b)はカバーを開けた側面図である。図17は従来例
の要部斜視詳細図を示し、この図の(a)はカバーを閉
じた時のストッパ部の斜視図であり、(b)はカバーを
開いた時のストッパ部の斜視図である。
【0003】これらの図において、1はカバーであり、
2はキャビネットを示している。カバー1の下部内側に
は、ブラケット3を設ける。該ブラケット3は、下端を
開放した軸受部3aと、キャビネット2へ向かって突出
した保持用ストッパ3bを有する。また、カバー1の上
部内側には、第1のキャッチ部4を設ける。キャビネッ
ト2の下部には支持部5を設ける。該支持部5は、軸受
部3aに対応する第1の軸6と、該第1の軸6の上方に
配置された第2の軸7とを具備する。また、キャビネッ
ト2の上部には、第1のキャッチ部4に着脱自在に係合
する第2のキャッチ部8を設ける。
【0004】カバー1の保持用ストッパ3bを、キャビ
ネットの第1の軸6と第2の軸7の間に挿入し、軸受部
3aを第1の軸6に回動可能に嵌合させ、カバー1を閉
じると第1のキャッチ部4が第2のキャッチ部8に係合
し、カバー1を保持する。カバー1を開くと、保持用ス
トッパ3bが第2の軸7に当接し、カバー1を開いた状
態に保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成のカバーの取付構造では、下記のような問題があっ
た。 第1および第2の軸の間と、軸受部との隙間により、
カバーに外力が加わった場合(例えば地震等によって動
いた場合)、カバーが上下し、第1のキャッチ部と第2
のキャッチ部を破損し、カバーが落下することがある。
【0006】カバーを開く場合、第1の軸と軸受部を
支点としてカバーが回転し、第2の軸に保持用ストッパ
が当たる際に、過剰な力がかかると、ブラケットとカバ
ーの溶接部が破損したり、保持用ストッパが変形するこ
とがある。前記およびの問題点は、カバーの寸法や
重量が大きくなればなるほど、顕著に現れる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャビネット
にカバーを開閉自在に取り付けるキャビネット用カバー
取付構造において、下端を開放した軸受部とこの軸受部
からキャビネットへ向かって突出した保持用ストッパと
を有するブラケットを、カバーの内側下部に設け、カバ
ーの上部には、第1のキャッチ部を設け、軸受部に嵌合
する軸と、突出部を有して軸の上方に回動可能に取り付
けられた偏心ストッパとを有する支持部を、キャビネッ
トの下部に設け、このキャビネットの上部には、第1の
キャッチ部と着脱自在に係合する第2のキャッチ部を設
け、カバーのブラケットを、キャビネットの支持部に設
けた偏心ストッパと軸との間に挿入し、そのブラケット
の軸受部を支持部の軸に回動可能に嵌合させることによ
り、カバーをキャビネットに開閉可能かつ取り外し可能
に取り付け、カバーを閉めた状態で、偏心ストッパの突
出部が軸の方を向くこととし、カバーを開けた状態で、
ブラケットの保持用ストッパが偏心ストッパに当接する
ようにしたことを特徴とする。
【0008】また、下端を開放した軸受部とこの軸受部
からキャビネットへ向かって突出した保持用ストッパと
を有するブラケットを、カバーの内側下部に設け、カバ
ーの上部には、第1のキャッチ部を設け、軸受部に嵌合
する軸と、軸の上方に周面を膨らませた状態で取り付け
た弾性材製による筒状の緩衝ストッパとを有する支持部
を、キャビネットの下部に設け、このキャビネットの上
部には、第1のキャッチ部と着脱自在に係合する第2の
キャッチ部を設け、カバーのブラケットを、キャビネッ
トの支持部に設けた緩衝ストッパと軸との間に挿入し、
そのブラケットの軸受部を支持部の軸に回動可能に嵌合
させることにより、カバーをキャビネットに開閉可能か
つ取り外し可能に取り付け、カバーを開けた状態で、ブ
ラケットの保持用ストッパが緩衝ストッパに当接するこ
ととし、カバーを開閉すると、ブラケットが緩衝ストッ
パに当接してこの緩衝ストッパを変形させる際に、反力
が発生するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は第1の実施の形態の側面要
部断面図であり、この図の(a)はカバーを閉じた状態
を示し、(b)はカバーを開けた状態を示している。
【0010】この図において、1はカバーであり、2は
キャビネットを示している。3はブラケットであり、カ
バー1の内面側の下側両端部に例えばスポット溶接等に
より取り付ける。このブラケット3は、下端を開放した
軸受部3aと、キャビネット2へ向かって突出した保持
用ストッパ3bと、図1の(a)において上部となる陵
面3cとを有する。また、カバー1の上側両端部には、
第1のキャッチ部4を設ける。
【0011】キャビネット2の下部には支持部5を設け
る。該支持部5は、軸受部3aに対応する軸6と、この
軸6の上方に配置された偏心ストッパ10とを具備す
る。また、キャビネット2の上部には、第1のキャッチ
部4に着脱自在に係合する第2のキャッチ部8を設け
る。第1のキャッチ部4をオス型とした場合、第2のキ
ャッチ部8はメス型とすればよい。例えば、第1のキャ
ッチ部4を第2のキャッチ部8の方向に押すことによ
り、第2のキャッチ部8に係合・保持させ、再びその第
1のキャッチ部4を第2のキャッチ部の方向に押すこと
により、係合が解除されるように構成しておくとよい。
【0012】図2は第1の実施の形態の要部詳細図であ
り、この図の(a)はカバーを閉じた状態の偏心ストッ
パ周辺の側面図を示し、(b)はカバーを開ける途中の
偏心ストッパ周辺の側面図を示し、(c)はカバーを開
けた状態の偏心ストッパ周辺の側面図を示している。図
3は第1の実施の形態の要部斜視詳細図であり、(a)
はカバーを閉じた状態の偏心ストッパ周辺の斜視図を示
し、(b)はカバーを開ける途中の偏心ストッパ周辺の
斜視図を示す。図4は第1の実施の形態の要部取付詳細
図である。
【0013】図に示すように、偏心ストッパ10の先端
は突出部10aとなっている。該突出部10aは、鋭角
になって突出するとともにアールをもたせた形状として
ある。また、偏心ストッパ10は取付孔10bを有し、
支持部5に回動自在に取り付けられるようになってい
る。11はスリーブであり、ブラケット3と偏心ストッ
パ10との間にこのスリーブ11を介在させ、座付きね
じ12を、偏心ストッパ10の取付孔10bとスリーブ
11を貫通させて支持部5のねじ孔5aに取り付ける。
なお、このねじ孔5aの下方にはねじ孔5bが設けてあ
り、このねじ孔5bに軸6を取り付ける。
【0014】キャビネット2にカバー1を取り付けるに
は、ブラケット3をキャビネット2の支持部5の軸6と
偏心ストッパ10との間に、図1の矢印A方向に差し込
み、ブラケット3の軸受部3aと支持部5の軸6とを回
転可能に嵌合させる。そして、カバー1を矢印B方向に
変位させると、そのカバー1は軸6を中心に回転して閉
じてゆく。その時、偏心ストッパ10は、その突出部1
0aがブラケット3の陵面3cに押されることによって
回動する。
【0015】カバー1の第1のキャッチ部4がキャビネ
ット2の第2のキャッチ部8に係合し、カバー1が閉じ
た状態となると、図2(a)および図3(a)に示すよ
うに、偏心ストッパ10の突出部10aがブラケット3
の陵面3cから解除されて、陵面3cに対して垂直の位
置に戻る。これは例えば偏心ストッパ10の突出部10
aの自重によってこの位置をとるようにする。
【0016】キャビネット2からカバー1を開くには、
カバー1を図1の矢印B方向に押し、第1のキャッチ部
4と第2のキャッチ部8との係合を解除する。その後カ
バー1を図1の矢印C方向に回動させると、図2の
(b)と図3の(b)に示すように、偏心ストッパ10
は、その突出部10aがブラケット3の陵面3cに押さ
れて回動する。この時、ブラケット3は軸6を中心に回
動するので、カバー1もこれに伴って回動して開く。ま
た、ブラケット3の保持用ストッパ3bは、回転につれ
て起き上がり、図2の(c)に示すように、偏心ストッ
パ10に当接するため、カバー1は図1に示す開放状態
で保持される。
【0017】このように、カバー1をキャビネット2か
ら取り外すことなく、該キャビネット2に設けた支持部
5の軸6を中心に回動させることができる。カバー1を
キャビネット2から取り外すには、カバー1を開いた状
態で斜め上方に持ち上げると、カバー1のブラケット3
が、キャビネット2の軸6と偏心ストッパ10との間か
ら外れるので、カバー1を矢印Aと逆の方向に引き抜け
ば、カバー1をキャビネット2から取り外すことができ
る。
【0018】上述のように、本実施の形態のキャビネッ
ト用カバー取付構造では、偏心ストッパ10を設けたこ
とにより、例えば地震等でカバー1に外力が加わった場
合でも、カバー1のブラケット3を偏心ストッパ10が
係止するようにはたらくので、第1のキャッチ部4と第
2のキャッチ部8とが係合している部分にカバー1の重
量と地震等による負荷が加わらず、第1のキャッチ部4
と第2のキャッチ部8の破損を防止することができる。
従って、カバー1の落下を防止することにもなる。
【0019】また、偏心ストッパ10は回動可能である
ため、ブラケット3はスムーズに動作し、カバー1との
接続部に過度の負荷がかからない。 〔第2の実施の形態〕本実施の形態は、第1の実施の形
態の構成において、偏心ストッパ10の代わりに、スプ
リングを取り付けた本実施の形態の偏心ストッパ13を
設けたことを特徴としている。なお、第1の実施の形態
と同一の機能を有する構成要素には、同一の符号を付し
てある。
【0020】図5は第2の実施の形態の要部斜視詳細図
を示し、この図の(a)はカバーを閉じた状態の偏心ス
トッパ周辺の斜視図であり、(b)はカバーを開けた状
態の偏心ストッパ周辺の斜視図である。図6は第2の実
施の形態の要部取付詳細図を示す。図7は第2の実施の
形態のスプリングの斜視図である。13は本実施の形態
の偏心ストッパである。図に示すように、偏心ストッパ
13の先端は突出部13aとなっている。該突出部13
aは、鋭角になって突出するとともにアールをもたせた
形状としてある。また、偏心ストッパ13は取付孔13
bを有し、支持部5に回動自在に取り付けられるように
なっている。
【0021】14はスプリングとしてのコイルばねであ
り、両端を折り曲げてある。このコイルばね14の中に
スリーブ11を挿入する。キャビネット2の支持部5に
は孔5cを設けてあり、この孔5cにそのコイルばね1
4の片方の端部14aを挿入する。偏心ストッパ13に
は孔13cを設けてあり、この孔13cにコイルばね1
4のもう一方の端部14bを挿入する。なお、偏心スト
ッパ13の通常の状態はその突出部13aが下を向いた
状態であるが、この場合の孔13cとほぼ対向する位置
に、支持部5の孔5cを設ける。
【0022】そして、座付きねじ12を、偏心ストッパ
13の取付孔13bおよびスリーブ11を貫通させて、
支持部5のねじ孔5aに締め付け、偏心ストッパ13を
回動自在に取り付ける。この状態で、コイルばね14に
は力が加わっておらず、偏心ストッパ13の突出部13
aは軸6の方を向く、すなわち、図6における下方を向
いた状態となる。
【0023】キャビネット2にカバー1を取り付けるに
は、ブラケット3を、キャビネット2の支持部5の軸6
と偏心ストッパ10との間に差し込み、ブラケット3の
軸受部3aと支持部5の軸6とを回動可能に係合させ
る。第1の実施の形態で説明した図1を用いて説明する
と、矢印A方向に差し込んで係合させるということであ
る。
【0024】そして、カバー1を閉じてゆくと、該カバ
ー1は軸6を中心に回転して閉じてゆく。この時、偏心
ストッパ13の突出部13aは、ブラケット3の陵面3
cに押される。偏心ストッパ13が回転してゆくと、突
出部13aはキャビネット2の側へ押され、コイルばね
14がゆるむ方向に回転しはじめる。このことにより、
偏心ストッパ13の突出部13aにコイルばね14によ
る反力が生じる。この反力により、軸6にブラケット3
の軸受部3aが押し付けられ、滑らかにカバー1が回動
する。
【0025】カバー1の第1のキャッチ部4がキャビネ
ット2の第2のキャッチ部8に係合して、カバー1は閉
じた状態となる。偏心ストッパ13の突出部13aは、
ブラケット3の陵面3cから解除されて元の位置に戻
り、コイルばね14による反力がなくなった状態とな
る。すなわち、突出部13aが再び軸6の方向を向いた
位置をとる。
【0026】キャビネット2からカバー1を開くには、
カバー1をキャビネット2の方に押し、第1のキャッチ
部4と第2のキャッチ部8との係合を解除する。そし
て、カバーを回転させて開けてゆく。図5の(b)に示
すように、偏心ストッパ13は、その突出部13aがブ
ラケット3の陵面3cに押されることにより、回転して
ゆく。突出部3aはカバー1側に押され、コイルばね1
4が締まる方向に回転しはじめ、カバー1を閉める場合
よりも強い反力が生じる。この強い反力により、ブラケ
ット3は軸6と突出部3aの間に挟まれているので、カ
バー1はスムーズにかつゆるやかに回転する。
【0027】ブラケット3の保持用ストッパ3bは、回
転につれて起き上がり、偏心ストッパ13に当接するた
め、カバー1は開放状態で保持される。偏心ストッパ1
3の突出部13aも陵面3cから解除され、コイルばね
14による反力も除去されるので、突出部13aも元の
位置に戻る。カバー1の取り外しは、第1の実施の形態
と同様に行うことができる。
【0028】上述のように、本実施の形態では、コイル
ばねを設け、偏心ストッパ13の突出部13aが軸6の
方を向くようにし、この偏心ストッパ13を回転させる
と反力が生じるようにしたことにより、ブラケット3は
軸6と突出部13aに挟まれた状態で回転することにな
り、カバー1の回転がスムーズになり、操作性が向上す
る。
【0029】また、カバー1を開く時に、第1のキャッ
チ部4と第2のキャッチ部8との係合を解除してそのカ
バー1から手を離したとしても、カバー1の回転はコイ
ルばね14を締める方向にはたらくようにしてあるた
め、その強い反力によって回転力が抑制され、保持用ス
トッパ3bが偏心ストッパ13に当接する際の衝撃力を
緩和することができるため、ブラケット3とカバー1と
の溶接部の破損や、保持用ストッパ3bの変形を防止す
ることができる。
【0030】なお、カバー1の寸法や重量などに応じて
コイルばね14の線径、巻数、巻径、材質等を変更し、
反力の調整をすることができる。 〔第3の実施の形態〕本実施の形態は、第1の実施の形
態の構成において、偏心ストッパ10の代わりに、本実
施の形態の緩衝ストッパ15を設けたことを特徴として
いる。なお、第1の実施の形態と同一の機能を有する構
成要素には、同一の符号を付してある。
【0031】図8は第3の実施の形態の要部詳細図であ
り、この図の(a)はカバーを閉じた状態の緩衝ストッ
パ周辺の側面図を示し、(b)はカバーを開ける途中の
緩衝ストッパ周辺の側面図を示し、(c)はカバーを開
けた状態の緩衝ストッパ周辺の側面図を示している。図
9は第3の実施の形態の要部斜視詳細図であり、(a)
はカバーを閉じた状態の緩衝ストッパ周辺の斜視図を示
し、(b)はカバーを開けた状態の緩衝ストッパ周辺の
斜視図を示す。図10は第3の実施の形態の要部取付詳
細図である。図11は第3の実施の形態の緩衝ストッパ
の斜視図である。
【0032】本実施の形態の緩衝ストッパ15は、弾性
を有する材料により筒状に形成され、すなわち中空部を
有するチューブ状に形成され、その筒面に長方形状等の
スリット15aを複数設ける。ここで示す例では、スリ
ット15aをチューブの軸に対して略平行となるように
設けてある。15bは端部を、15cは中空部を、15
dはリブをそれぞれ示している。
【0033】16はスリーブであり、図11の状態の緩
衝ストッパ15の長さよりも短く、座付きねじ17が貫
通可能な孔を有し、中空部15cの中に入る外形寸法と
なるように形成してある。緩衝ストッパ15の中空部1
5cにスリーブ16を挿入し、該スリーブ16の中に座
付きねじ17を挿入して、キャビネット2の支持部5の
ねじ孔5aにねじ締めを行うことにより取り付ける。そ
のねじ締めを開始すると、緩衝ストッパ15の双方の端
部15bがそれぞれ支持部5と座付きねじ17に接し、
さらに、座付きねじ17を締め付けてゆくと、リブ15
dが筒の円周面よりも外側に膨らんで太鼓状となる。ス
リーブ16の長さまで座付きねじ17を締め込んで、緩
衝ストッパ15の取付が完了する。
【0034】キャビネット2にカバー1を取り付けるに
は、ブラケット3を、キャビネット2の支持部5の軸6
と緩衝ストッパ15との間に差し込み、ブラケット3の
軸受部3aと支持部5の軸6とを回動可能に係合させ
る。第1の実施の形態で説明した図1を用いて説明する
と、矢印A方向に差し込んで係合させるということであ
る。
【0035】そして、カバー1を閉じてゆくと、該カバ
ー1は軸6を中心に回転して閉じてゆく。この時、ブラ
ケット3の陵面3cが緩衝ストッパ15のリブ15dに
当接してこれを押すが、緩衝ストッパは弾性を有するの
で、そのリブ15dは次第に弓形に変形してゆき、陵面
3cに対して反力がはたらく。その反力により、軸6に
ブラケット3の軸受部3aが押しつけられ、滑らかにカ
バー1が回動する。
【0036】カバー1の第1のキャッチ部4がキャビネ
ット2の第2のキャッチ部8に係合して、カバー1は閉
じた状態となる。緩衝ストッパ15のリブ15dが、ブ
ラケット3の陵面3cから解除されると、反力もなくな
り、図8(a)および図9(a)に示す状態に戻る。こ
の状態では、反力はかかっておらず、リブ15dは陵面
3cに接するかまたは近接した状態となっている。
【0037】キャビネット2からカバー1を開くには、
カバー1をキャビネット2の方に押し、第1のキャッチ
部4と第2のキャッチ部8との係合を解除する。そし
て、カバー1を回転させて開けてゆく。図8の(b)に
示すように、緩衝ストッパ15のリブ15dがブラケッ
ト3の陵面3cに押されて変形すると、反力が発生し、
軸6にブラケット3の軸受部3aが押しつけられ、カバ
ー1はスムーズにかつゆるやかに回転する。
【0038】ブラケット3の保持用ストッパ3bは、回
転につれて起き上がり、緩衝ストッパ15に当接する。
この時すでに陵面3cはリブ15dから離れているが、
保持用ストッパ3bがリブ15dに接する際に、同様に
反力がはたらき、カバー1は緩やかに停止して開放状態
で保持される。カバー1の取り外しは、第1の実施の形
態と同様に行うことができる。
【0039】上述のように、本実施の形態では、緩衝ス
トッパ15を設けたことにより、カバーの開閉をスムー
ズに行うことができ、特に、開放の時に、ブラケット3
の保持用ストッパ3bが緩衝ストッパ15に当接してそ
の衝撃力を緩和することができる。このため、カバー1
とブラケット3との溶接部や保持用ストッパ3bに過剰
な負荷がかかることがなくなる。
【0040】さらに、カバー1を開く時に、保持用スト
ッパ3bが当接する際の音を消すことができるので、静
寂な開閉動作が可能となり、周囲の人に不快感を与える
ことがなくなる。なお、カバー1が大きくなった場合、
スリーブ16を短くすることで、緩衝ストッパ15の変
形量が増大するので、容易かつ安価に反力の調節を行う
ことができる。
【0041】〔第4の実施の形態〕本実施の形態は、第
3の実施の形態の構成において、緩衝ストッパ15の代
わりに、本実施の形態の緩衝ストッパ18を設けたこと
を特徴としている。なお、前記各実施の形態と同一の機
能を有する構成要素には、同一の符号を付してある。
【0042】図12は第4の実施の形態の要部斜視詳細
図であり、(a)はカバーを閉じた状態のストッパ部の
斜視図を示し、(b)はカバーを開けた状態のストッパ
部の斜視図を示す。図13は第4の実施の形態の要部取
付詳細図である。図14は第4の実施の形態の緩衝スト
ッパの斜視図である。本実施の形態の緩衝ストッパ18
は、弾性を有する材料により中空部を有するチューブ状
に形成され、その面に小径の空気孔18aを設ける。こ
こで示す例では空気孔18aを複数設けてある。18b
は端部を示し、18cは中空部を示している。
【0043】緩衝ストッパ18の中空部18cにスリー
ブ16を挿入し、該スリーブ16の中に座付きねじ17
を挿入して、キャビネット2の支持部5のねじ孔5aに
ねじ締めを行うことにより取り付ける。そのねじ締めを
開始すると、緩衝ストッパ18の双方の端部18bがそ
れぞれ支持部5と座付きねじ17に密着して、緩衝スト
ッパ18が円周面よりも外側に太鼓状に膨らみ始める。
この際、空気孔18aから緩衝ストッパ18内に空気が
吸引される。スリーブ16の長さまで座付きねじ17を
締め込んで、緩衝ストッパ18の取付が完了する。
【0044】キャビネット2にカバー1を取り付ける手
順は、第3の実施の形態と同様である。キャビネット2
からカバー1を開くには、カバー1をキャビネット2の
方に押し、第1のキャッチ部4と第2のキャッチ部8と
の係合を解除する。そして、カバーを回転させて開けて
ゆく。緩衝ストッパ18がブラケット3の陵面3cに押
されて変形すると、反力が発生し、軸6にブラケット3
の軸受部3aが押しつけられ、カバー1はスムーズにか
つゆるやかに回転する。
【0045】ブラケット3の保持用ストッパ3bは、回
転につれて起き上がり、緩衝ストッパ18に当接する。
この時すでに陵面3cは緩衝ストッパ18から離れてい
るが、保持用ストッパ3bが緩衝ストッパ18に接する
際に、同様に反力がはたらき、カバー1は緩やかに停止
して開放状態で保持される。緩衝ストッパ18に、ブラ
ケット3の保持用ストッパ3bや陵面3cが当接する際
には、弾性による反力が生じるが、これに加えて本実施
の形態の緩衝ストッパ18では、外形の変化に伴って内
圧が高まり、空気孔18aから空気が排出されてゆくこ
とになり、その空気排出の際に反力がさらに発生する。
【0046】カバー1の取り外しは、第1の実施の形態
と同様に行うことができる。上述のように、本実施の形
態では、小径の空気孔18aを有する緩衝ストッパ18
を用いたことにより、保持用ストッパ3b等が当接する
際に大きな衝撃力がかかったとしても、弾性による反力
に加えて空気のダンパ効果に基づく反力が発生し、その
衝撃力を緩和・吸収することができる。
【0047】なお、反力の調整は、スリーブ11の長
さ、チューブの変形量、空気孔18aの数、空気孔18
aの径を変更すること等により、容易かつ安価に実現可
能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のキ
ャビネット用カバー取付構造では、偏心ストッパを設け
たことにより、カバーに外力が加わった場合でも、偏心
ストッパがカバーを係止するようにはたらき、係合部等
の破損を防止する効果を有する。
【0049】また、偏心ストッパや緩衝ストッパを設け
てカバー開閉動作に対して反力を発生させるようにした
ことにより、カバーの開閉をスムーズに行うことが可能
となり、開放時に大きな衝撃力がかかった場合にも、そ
の衝撃力を緩和・吸収し、各部に過剰な負荷がかかるこ
とがなくなる効果を有する。さらに、緩衝ストッパを用
いた場合、開放時の音を消すことが可能となり、静寂か
つスムーズな開閉動作が実現する効果を有する。
【0050】また、カバーのスケールや重量が大きくな
った場合にも、操作性および安全性を確保することがで
きる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の側面要部断面図
【図2】第1の実施の形態の要部詳細図
【図3】第1の実施の形態の要部斜視詳細図
【図4】第1の実施の形態の要部取付詳細図
【図5】第2の実施の形態の要部斜視詳細図
【図6】第2の実施の形態の要部取付詳細図
【図7】第2の実施の形態のスプリングの斜視図
【図8】第3の実施の形態の要部詳細図
【図9】第3の実施の形態の要部斜視詳細図
【図10】第3の実施の形態の要部取付詳細図
【図11】第3の実施の形態の緩衝ストッパの斜視図
【図12】第4の実施の形態の要部斜視詳細図
【図13】第4の実施の形態の要部取付詳細図
【図14】第4の実施の形態の緩衝ストッパの斜視図
【図15】キャビネットおよびカバーの構成図
【図16】従来例の側面要部断面図
【図17】従来例の要部斜視詳細図
【符号の説明】
1 カバー 2 キャビネット 3 ブラケット 3a 軸受部 3b 保持用ストッパ 4 第1のキャッチ部 5 支持部 6 軸 8 第2のキャッチ部 10 偏心ストッパ 10a 突出部 13 偏心ストッパ 13a 突出部 14 コイルばね 15 緩衝ストッパ 18 緩衝ストッパ 18a 空気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットにカバーを開閉自在に取り
    付けるキャビネット用カバー取付構造において、 下端を開放した軸受部と該軸受部からキャビネットへ向
    かって突出した保持用ストッパとを有するブラケット
    を、カバーの内側下部に設け、該カバーの上部には、第
    1のキャッチ部を設け、 前記軸受部に嵌合する軸と、突出部を有して前記軸の上
    方に回動可能に取り付けられた偏心ストッパとを有する
    支持部を、キャビネットの下部に設け、該キャビネット
    の上部には、前記第1のキャッチ部と着脱自在に係合す
    る第2のキャッチ部を設け、 前記カバーのブラケットを、キャビネットの支持部に設
    けた偏心ストッパと軸との間に挿入し、そのブラケット
    の軸受部を支持部の軸に回動可能に嵌合させることによ
    り、前記カバーをキャビネットに開閉可能かつ取り外し
    可能に取り付け、 前記カバーを閉めた状態で、前記偏心ストッパの突出部
    が軸の方を向くこととし、 前記カバーを開けた状態で、前記ブラケットの保持用ス
    トッパが前記偏心ストッパに当接するようにしたことを
    特徴とするキャビネット用カバー取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、偏心ストッパの突出
    部が軸の方を向くように、支持部とその偏心ストッパに
    スプリングを接続し、 前記偏心ストッパを回動させると、その回動の方向と反
    対の方向に前記スプリングによる反力がはたらくように
    したことを特徴とするキャビネット用カバー取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、スプリングをコイル
    ばねとし、 カバーを開ける際に、ブラケットが偏心ストッパに当接
    して該偏心ストッパを回動させる方向が、そのコイルば
    ねの締め付け方向となるように、該コイルばねを取り付
    けたことを特徴とするキャビネット用カバー取付構造。
  4. 【請求項4】 キャビネットにカバーを開閉自在に取り
    付けるキャビネット用カバー取付構造において、 下端を開放した軸受部と該軸受部からキャビネットへ向
    かって突出した保持用ストッパとを有するブラケット
    を、カバーの内側下部に設け、該カバーの上部には、第
    1のキャッチ部を設け、 前記軸受部に嵌合する軸と、該軸の上方に周面を膨らま
    せた状態で取り付けた弾性材製による筒状の緩衝ストッ
    パとを有する支持部を、キャビネットの下部に設け、該
    キャビネットの上部には、前記第1のキャッチ部と着脱
    自在に係合する第2のキャッチ部を設け、 前記カバーのブラケットを、キャビネットの支持部に設
    けた緩衝ストッパと軸との間に挿入し、そのブラケット
    の軸受部を支持部の軸に回動可能に嵌合させることによ
    り、前記カバーをキャビネットに開閉可能かつ取り外し
    可能に取り付け、 前記カバーを開けた状態で、前記ブラケットの保持用ス
    トッパが前記緩衝ストッパに当接することとし、 前記カバーを開閉すると、ブラケットが緩衝ストッパに
    当接して該緩衝ストッパを変形させる際に、反力が発生
    するようにしたことを特徴とするキャビネット用カバー
    取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、緩衝ストッパに空気
    孔を設け、その緩衝ストッパが変形する際に、空気が前
    記空気孔を通過することにより、反力が発生するように
    したことを特徴とするキャビネット用カバー取付構造。
JP13393197A 1997-05-23 1997-05-23 キャビネット用カバー取付構造 Pending JPH10326976A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095079A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両用ブラケット

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