JPH10326750A - 高品質GaN系層の選択成長方法、高品質GaN系層成長基板および高品質GaN系層成長基板上に作製した半導体デバイス - Google Patents

高品質GaN系層の選択成長方法、高品質GaN系層成長基板および高品質GaN系層成長基板上に作製した半導体デバイス

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JPH10326750A
JPH10326750A JP27569397A JP27569397A JPH10326750A JP H10326750 A JPH10326750 A JP H10326750A JP 27569397 A JP27569397 A JP 27569397A JP 27569397 A JP27569397 A JP 27569397A JP H10326750 A JPH10326750 A JP H10326750A
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gan
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aln
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Dietheard Marcus
マルクス・ディートハード
Yoshihei Kawatsu
善平 川津
Yutaka Mihashi
豊 三橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaN層に発生するストレスを低減するため
の選択成長において、比較的平坦な表面を有しかつ結晶
欠陥が低減されたGaN層の選択成長方法を提供する。 【解決手段】 GaN層の選択成長中に、GaN層中に
所定の間隔でAlN薄層を適宜介在積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面が比較的平坦
であり、かつ結晶欠陥を低減した窒化化合物からなる高
品質半導体結晶の成長方法およびその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】サファイア基板上にGaN層を成長させ
る場合、サファイア基板とGaN層との格子不整合を緩
和するために、サファイア基板上に例えばバッファ層と
してAlN層を形成した後に、GaN層を形成する。し
かし、かかるバッファ層を形成した場合でも、なおGa
N層に上記格子不整合に起因するストレスが発生し、G
aN層の欠陥密度の増加等の原因となっていた。このよ
うなGaN層に発生するストレスを低減するために、G
aN層を図12に示すような選択成長法で形成する方法
が用いられている。図12a中、18はサファイア基
板。19はAlNバッファ層、20はGaN層、21は
SiO2選択成長用マスクであり、GaN層は、かかる
開口部に選択成長される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12(b)〜(f)
に示すように、GaN層の選択成長では、成長初期にお
いてすでにGaN層は表面が粗くなり、この結果、成長
層は図12(f)の22に示すような三角形状に成長
し、平坦な表面が得られず、デバイス作製用基板として
は使用できない。そこで、本発明は、GaN層に発生す
るストレスを低減するための選択成長において、比較的
平坦な表面を有し、かつ結晶欠陥が低減されたGaN層
を成長させる選択成長方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは、鋭
意研究の結果、GaN層中に所定の間隔でAlN薄層を
適宜介在積層することにより、表面が比較的平坦で、つ
結晶欠陥の少ないGaN層の選択成長が可能なことを見
出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、基板上に形成した誘電体
マスクにより露出された上記基板の露出面に、選択的に
下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層を成長するにあたり、
上記GaN系層と、 下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
交互に成長させる工程を備えることを特徴とする高品質
GaN系層の選択成長方法である。基板上にGaN系層
の選択成長を行った場合、表面が平坦な状態では成長が
進まず、しだいにGaN系層表面が凹凸を有するように
なる。かかる表面凹凸は、特にデバイス作製工程におい
て不正確なアライメント等の原因となり好ましくない。
これに対して、本発明では、Ga原子のマイグレーショ
ン長が、GaN系層に比較して長くなるAlN系薄層
を、GaN系層の間に適宜挿入し、AlN系薄層上に成
長されるGaN系層の平坦化を図ることにより、GaN
系層最表面の凹凸を低減し、表面が比較的平坦なGaN
系層積層基板を得ることが可能となる。更に、かかるA
lN系薄層は、該AlN系薄層下部のGaN系層中に発
生した転位を閉じ込め、AlN系薄層上部のGaN系層
に伝搬させない役目も果たすため、結果としてGaN系
層最表面において欠陥密度の低いGaN系層積層基板を
得ることが可能となる。
【0006】また、本発明は、上記基板上に、バッファ
層を成長した後に上記誘電体マスクを形成することを特
徴とする高品質GaN系層の選択成長方法でもある。こ
のように、本発明にかかる選択成長方法によれば、基板
上にバッファ層を成長させず、直接GaN系層を形成し
た場合でも、表面が平坦で、欠陥密度の低いGaN系層
積層基板を得ることが可能となる。
【0007】本発明は、上記基板上に、または上記基板
上に成長させたバッファ層上に、上記AlN系薄層から
成長を開始するものであっても構わない。
【0008】GaN系層積層基板表面の平坦化のために
は、上記GaN系層の膜厚は、2〜1000nmとする
のが適している。即ち、GaN系層の膜厚が、2〜10
00nm程度であれば、GaN系層の表面を比較的平坦
に維持することが可能であるからである。GaN系層の
表面をより平坦にするには、上記GaN系層の膜厚は、
50〜100nmであることが好ましい。
【0009】また、GaN系層積層基板表面の平坦化の
ためには、膜厚が1〜200nmの上記AlN系薄層を
GaN系層中に介在積層させるのが適しているが、特
に、かかるAlN系薄層の膜厚は、5〜20nmである
ことが好ましい。
【0010】上記基板は、サファイア基板、Si基板、
GaAs基板、耐熱ガラス基板、SiC基板およびGa
N基板からなる群から選択される1種であることが、強
度、価格、取り扱い易さ等の観点から好ましい。
【0011】また、上記GaN系層は、GaN層である
ことが好ましい。
【0012】更に、上記AlN系薄層は、AlN層であ
ることが好ましい。
【0013】また、本発明は、基板上に形成されたバッ
ファ層と、上記バッファ層上に形成され、上記バッファ
層表面の一部が露出した開口部を有する誘電体マスク
と、上記開口部内のバッファ層上に選択的に成長された
下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層とを少なくとも備えた
GaN系層積層基板において、上記GaN系層中に、所
定の間隔で、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層が介
在積層されることを特徴とする高品質GaN系層積層基
板でもある。
【0014】また、本発明は、基板上に形成され、該基
板表面の一部が露出した開口部を有する誘電体マスク
と、上記開口部内の基板上に選択的に成長された下記式
(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層とを少なくとも備えた
GaN系層積層基板において、上記GaN系層中に、所
定の間隔で、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層が介
在積層されることを特徴とする高品質GaN系層積層基
板でもある。
【0015】かかる基板上または基板上に成長されたバ
ッファ層上には、更にGaN系層の平坦化を図るため、
AlN薄層が形成されても構わない。
【0016】上記GaN系層の膜厚は、GaN系層の表
面の平坦性を維持するためには、2〜1000nmであ
ることが適している。
【0017】上記AlN系薄層の膜厚は、GaN系層の
表面の平坦性を維持するためには、1〜200nmであ
ることが適している。
【0018】本発明は、基板上のバッファ層上に形成さ
れた誘電体マスクにより露出された上記バッファ層表面
の露出面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層と、上記GaN系層中
に、所定の間隔で介在積層された下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
備える高品質GaN系層積層基板と、上記GaN系層積
層基板上に順次積層された、それぞれがストライプ状の
n型GaN系クラッド層、GaN系活性層、p型GaN
系クラッド層からなるレーザ素子領域とを少なくとも備
えることを特徴とするレーザダイオードでもある。この
ように、本発明にかかる高品質GaN系層積層基板上に
レーザダイオードを形成することにより、基板表面が良
好な平坦性を有するためレーザダイオードの製造歩留ま
りが向上できるとともに、基板が欠陥密度が低いため、
良好な素子特性を得ることが可能となる。
【0019】また、本発明は、基板上のバッファ層上に
形成された誘電体マスクにより露出された上記バッファ
層表面の露出面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層と、上記GaN系層中
に、所定の間隔で介在積層された下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
備える高品質GaN系層積層基板と、上記GaN系層積
層基板上に形成された下部ブラッグ反射板と、上記下部
ブラッグ反射板上に順次積層されたn型GaN系クラッ
ド層、GaN系活性層、p型GaN系クラッド層と、上
記p型GaN系クラッド層上に形成された上部ブラッグ
反射板からなるレーザ素子領域とを少なくとも備えるこ
とを特徴とする面発光レーザでもある。上述のように、
本発明にかかる高品質GaN系層積層基板上に面発光レ
ーザを形成することによっても、面発光レーザの素子特
性および製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【0020】尚、GaN系層積層基板の上記GaN系層
と上記AlN系薄層との積層構造領域は、上記面発光レ
ーザの下部ブラッグ反射板を兼ねることが好ましい。こ
のように、GaN系層積層基板の上記GaN系層と上記
AlN系薄層との積層構造領域が下部ブラッグ反射板を
兼ねることにより、面発光レーザの製造工程の簡略化が
可能となるからである。
【0021】また、本発明は、基板上のバッファ層上に
形成された誘電体マスクにより露出された上記バッファ
層表面の露出面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層と、上記GaN系層中
に、所定の間隔で介在積層された下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
備える高品質GaN系層積層基板と、上記GaN系層積
層基板上に順次積層形成されたn型GaN系層とp型G
aN系層からなるディテクタ素子領域とを少なくとも備
えることを特徴とするUVディテクでもある。本発明に
かかる高品質GaN系層積層基板上にUVディテクタを
形成した場合も同様に、UVディテクタの素子特性およ
び製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【0022】また、本発明は、基板上のバッファ層上に
形成された誘電体マスクにより露出された上記バッファ
層表面の露出面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表されるGaN系層と、上記GaN系層中
に、所定の間隔で介在積層された下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
備える高品質GaN系層積層基板と、上記GaN系層積
層基板上に形成された光半導体素子、電子半導体素子、
または光/電子集積半導体素子とを備えることを特徴と
する半導体デバイスでもある。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1に、本発明の実施の形態1にかかる
GaN選択成長層の断面構造図を示す。図1では、部分
的にSiO24のような誘電体マスクに覆われた基板1
上に、(n+1)層のGaN層(5、51・・・
n+1)、および(n)層の薄いAlN層(6、61・・
・6n)の積層構造を選択成長したものである。基板
は、サファイア(0001)基板1上に低温バッファ
(LTB)層2、GaN層3を順次形成したものを用
い、その上に、選択成長用のSiO24等の誘電体マス
ク形成し、開口部にGaN層を成長させる。積層したG
aN層の間には、所定の間隔で薄いAlN層が形成され
る。かかるAlN層を含むことは、成長モードを劇的に
変化させ、以下で述べるように、GaN層表面の平坦性
を増し、また、従来の成長方法に比較してGaN層中の
欠陥密度を大きく低減することができる。
【0024】図2に、従来の選択成長法で形成したGa
N層と、本実施の形態にかかる選択成長法を用いて形成
したGaN層の表面状態の比較例を示す。基板には、サ
ファイア(0001)基板を用い、かかる基板上にGa
N層を形成した後、SiO2マスクを形成し、GaN層
(またはAlN層)の選択成長を行った。図2(a)
は、従来のAlN層を挟まないGaN層のSEM写真で
あり、図2(b)は、500nmの薄いGaN層を形成
した上に2nmの薄いAlN層と300nmのGaN層
とを交互に成長させた場合のSEM写真である。また図
2(c)は、図2(b)のGaN層の模式図である。上
記基板上の成長厚みは公称であり、実際はマイグレーシ
ョンの影響で、成長が進むにつれて膜厚は上記公称厚み
より薄くなる傾向にある。図2(a)、(b)より明ら
かなように、図2(a)に示す従来の選択成長法で形成
したGaN層では、表面に粗いモフォロジがみられるの
に対し、図2(b)に本実施の形態にかかる選択成長法
で形成した薄いAlN層を含むGaN層の表面は、良好
な平坦性を有している。これは、AlN層表面上でのG
aのマイグレーション長が長いため、GaN層の成長中
に所定の間隔でAlN層を形成することにより、GaN
層が平坦化されるためと考えられる。また、かかるマイ
グレーション長の増加は、SiO2マスク領域上のGa
N層の成長を増加させる。このことは、図2(a)に比
べて図2(b)のほうが、横方向に広くGaN層が形成
されていることからもわかる。
【0025】また、本実施の形態の選択成長法を用いる
ことにより、上記表面の平坦化に加えてGaN層の結晶
品質の改良が可能となる。かかる結晶品質の改良を定量
的に調べるために、上記図2(b)の試料を、欠陥の選
択エッチング液である溶融KOH溶液でエッチング処理
して、EPD(Etch Pit Density)を
求めた。
【0026】図3は、上記エッチング処理した図2
(b)の試料の表面SEM写真(45°skippe
d)であり、EPDは4×105cm-2程度である。上
記SEMは、45°の斜めから表面を観察したものであ
り、試料は上述の溶融KOH溶液でエッチングされ(4
50℃、30秒)、EPDを求めた。SiO2選択成長
マスクは、エッチングにより完全に除去され、下部にあ
るGaN層が見えるようになっている。このように、従
来方法で形成した場合のEPDは、一般に4×108
-2程度であるため、本実施の形態にかかる選択成長法
を用いることにより、EPDが3桁程度低減されたこと
となる。
【0027】本実施の形態では、MOCVD法を用いた
選択成長によりGaN層の形成を行ったが、図4に、か
かるMOCVD装置の一例を示す。図4のMOCVD層
では、全てのガスが上部から供給される。窒素ガスソー
スは、窒素ソースマニホールド32により供給され、II
I族供給マニホールド33から供給されるIII族ソースと
分離して供給される。上記ガス流量は、レギュレーティ
ングニードルバルブ34を調整することにより最適化さ
れ、加えて、所定流量の水素がスクリーン35から供給
される。ガスは、ウエハキャリア36上に搭載された基
板に到達し、反応して所望の半導体層を形成する。半導
体層の均一性向上のために、ウエハキャリアが高速回転
する(500−1000rpm)。リアクタ内の圧力
は、76−200torrの範囲であることが好まし
い。また、本実施の形態では、高品質GaNは、薄いG
aNバッファ層上への1030℃の高温成長で得ること
ができるが、かかるGaNバッファ層は、200tor
rの反応圧力アンモニアガス(NH3)とトリメチルガ
リウム(TMG)用いて540℃で堆積するのが好まし
い。
【0028】また、本発明の実施には、MBE法や、C
BE法等の関連する方法を用いることも可能である。図
5は、ECRプラズマソース付きのMBE装置であり、
かかるMBE装置を用いた方法では、まず基板が、高真
空のMBEチャンバ37に移され、典型的には900℃
程度で、ガスの照射なしで高温サーマルアニールされた
後、典型的には400℃の基板温度で、基板38がガス
インジェクタ39を通って窒素ガスソースにさらされる
ことにより窒化される。続いて、GaNまたはAlNの
いずれかの低温バッファ層が、Gaソースビームを導入
することにより堆積される。かかるGaソースビーム
は、MBEファーナス40からの原子状のGa原子、ま
たはTEG、TMGのような有機金属Ga前駆体であ
り、これらは、適当なガスインジェクタによっても導入
可能である。その後に、高品質GaN層が、典型的には
600−860℃の基板温度範囲で堆積される。本方法
の長所は、電子回折(RHEED)41を用いることよ
り、結晶品質を成長中にその場分析できることである。
窒素の最も好ましい前駆体は、NH3、あらかじめクラ
ックされたN2,NH3であり、一方Gaの前駆体には、
TMGまたはTEG(トリエチルガリウム)が最もしば
しば用いられる。キャリアガスはN2とH2の混合ガスが
好ましい。加えて、窒素ラディカルまたは原子を、EC
Rプラズマ、N2のマイクロ波活性化、またはNH3のサ
ーマルクラッキングにより形成することも可能である。
【0029】次に、図1を用いて、本実施の形態にかか
る選択成長方法について説明する。まず、結晶方位(0
001)のサファイア基板1が結晶成長のために準備さ
れ、サセプタ上に配置される。サファイア基板の結晶方
位は、(0001)以外であっても構わない。続いて、
残留不純物からの基板の表面クリーニングが行われる。
表面クリーニング方法としては、例えば、MBE装置中
での原子水素による処理、MOCVD装置中での高温処
理が好ましい。次に、サファイア基板1上に、膜厚2n
mから500nmのバッファ層2が、基板温度200℃
から1000℃の範囲で堆積される。バッファ層は、G
aN層でも良く、下記一般式 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表される材料の多層積層化合物でも良い。
上記バッファ層の目的は、基板上に核形成層を形成する
ことにある。次に、高温GaN層3が、MOCVD法で
は900℃以上の温度で、MBE法では600℃以上の
温度で、それぞれ成長される。膜厚は、典型的には約2
μmであるが、2nmから6μmの範囲であっても良
い。GaN層に代えて、下記一般式 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表される他の材料を用いても良い。次に、
試料が冷却され、リアクタからはずされ、薄い誘電体材
料層4が堆積される。誘電体材料は、SiO2、Si
x、SiOxxまたは他の一般的に用いられる誘電体
物質である。膜厚は、典型的には100nmであるが、
10nmから500nmの範囲でも良い。次に、誘電体
層が、部分的に、リソグラフィおよびウエットエッチン
グにより除去される。除去領域の形状は、デバイス構造
に依存する。典型的な寸法は、幅200nmから50μ
m、長さ200nmから数mmのストライプ形状の開口
部である。ストライプの方位は、特に限定されない。
【0030】このように準備された試料は、リアクタに
再度入れられ、成長温度まで昇温され、GaN層の選択
成長が行われる。選択成長は、SiO24等の誘電体に
よりマスクされたGaN層3上への薄いGaN層(2〜
1000nm)または薄いAlN層(1〜200nm)
5の成長から始まる。続いて、GaN層(2〜200n
m)51等およびAlN層(1〜50nm)61等を交互
に積層する。GaN/AlNの組の全数は、1から20
0の範囲である。かかるGaN層51等およびAlN層
1等は、夫々2〜200nm、1〜50nm程度の膜
厚で、交互に積層することが好ましいが、2〜1000
nm、1〜200nmの膜厚で交互の積層することも可
能である。AlN層の表面では、通常Gaのマイグレー
ション長が大きいため、AlN層上では平坦なGaN層
が形成される。従って、GaN層表面が凹凸を有する前
に、AlN層を挟みこむことにより、表面平坦性を維持
しながらGaN層の形成が可能となる。AlN層の膜厚
は、少なくとも1層形成されれば、上記マイグレーショ
ン効果が得られると考えられるが、通常は1〜50nm
の間で適当な膜厚を選択して形成する。加えて、本選択
成長では、SiO24マスクの開口幅より広がって結晶
成長が進み、即ち、GaN層表面でマイグレーションす
るGa原子はSiO24マスク上へも移動できるため、
選択成長ではない通常の全面成長に比較して表面の平坦
性向上を図ることができる。
【0031】また、GaN層に所定の間隔でAlN層を
挿入することにより、AlN層下部のGaN層で発生し
た転位をGaN層内に閉じ込めることが可能となる。即
ち、GaN層上部にAlN層が形成されることにより、
GaN層内で発生した転位がループ化等されることによ
り、AlN層上部に伝搬されにくいため、最表面に形成
されたGaN層内の転位密度を低減することができる。
【0032】以上より、本実施の形態にかかる成長方法
を用いて成長したGaNの最表面のGaN層5n+1は、
従来の方法で成長したGaN層の表面と比較して、モフ
ォロジ(表面の凹凸)が少なく、転位等の欠陥密度の少
ない結晶品質を有することがわかる。尚、GaN層5等
の代わりに、下記一般式 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表される異なったGaN系化合物層を用い
ることも可能である。また、薄いAlN層5、51の代
わりに、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表される比較的高いAl組
成のAlN系薄層を用いることも可能である。
【0033】実施の形態2.上記実施の形態1では、基
板1にサファイア基板を用いたが、かかる基板1には、
例えばSi、GaAs、GaN、SiCまたは耐熱ガラ
ス(GaN層の選択成長温度で軟化しないガラス)のよ
うな他の材料を用いることも可能である。かかる基板
は、価格が安価である、取り扱いが容易である等の特長
を有している。上記各材料を用いた場合も、結晶成長工
程は、実施の形態1の場合と同様であり、適当な不純物
を添加するより、電気的に導電性を有するように形成さ
れる。尚、Si、GaAs等を基板に用いる場合も、サ
ファイア基板の場合と同様に、基板の結晶方位は特に限
定されない。
【0034】実施の形態3.図6、7に、実施の形態3
にかかるGaN層の断面構造図を示し、図中、図1と同
一符号は同一または相当箇所を示す。本実施の形態で
は、図1の場合と異なり、低温バッファ層2およびGa
N層3の形成を行わず、誘電体マスク4を直接基板1上
に形成した後に、GaN層5、AlN層6の積層形成を
行っている。また、図6では、基板1直上に、GaN層
5を最初に形成するのに対し、図7では、AlN層7を
形成している。このように、低温バッファ層2、GaN
層3を形成しない場合であっても、上記実施の形態同様
に、表面モフォロジの悪化が少なく、欠陥密度の少ない
GaN層5n+1の形成が可能である。尚、GaN層5等
の代わりに、下記一般式 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表される異なったGaN系化合物層を用い
ることも可能である。また、薄いAlN層5、51の代
わりに、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表される比較的高いAl組
成のAlN系薄層を用いることも可能である。
【0035】実施の形態4.図8は、本発明にかかるG
aN層上にリッジ(ストライプ)型レーザを形成するた
めの製造工程図であり、図中、図1と同一符号は同一ま
たは相当箇所である。本実施の形態では、まず、図8
(a)に示すように、実施の形態1で形成した高品質の
GaN化合物層上に、n型GaNクラッド層8、活性層
9、p型GaNクラッド層10が堆積される。活性層9
は、レーザ光放射のためのAlGaN層とInGaN層
の多重量子井戸(MQW)からなり、GaNクラッド層
8、10間に挟まれ、DH(ダブルヘテロ)構造のp−
n接合を形成する。次に、図8(b)に示すように、リ
ッジ構造を形成するために、リソグラフィ技術およびド
ライエッチング技術を用いてn−GaNクラッド層8、
活性層9、p型GaNクラッド層10がエッチングされ
る。続いて、図8(c)に示すように、例えばSiO2
のような保護膜13がリッジのサイドウォール上に堆積
された後、リソグラフィ、エッチングにより開口部が形
成される。最後に、図8(d)に示すように、メタルコ
ンタクト11、12が形成され、キャビティを限定する
ためにミラーファセット(図示せず)が形成される。こ
のように、本発明を用いて形成した高品質GaN層上に
レーザ構造を形成することにより、デバイス特性を改良
し、ライフタイムを長くし、しきい値電流密度、電力消
費を低くすることが可能となる。尚、クラッド層8、1
0および活性層9には、下記一般式 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
+z=1)で表される異なったGaN系化合物層を用い
ることも可能である。また、上記実施の形態1に示した
高品質GaN層の代わりに、実施の形態2、3に示す基
板および構造を用いることも可能である。
【0036】実施の形態5.図9は、高品質GaN層を
面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface
Emitting Laser)に適用した場合の断面構造図であり、
図中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示す。
本実施の形態では、実施の形態1で示した高品質GaN
層の上に、下部ブラッグ反射板14、活性層およびキャ
ビティ15、および上部ブラッグ反射板16が順次、堆
積形成されている。下部ブラッグ反射板14は、レーザ
光を最上層に反射するために、組成および放射される波
長に応じて、各層の膜厚が20nmから50nmの間の
適当な膜厚から選択される多層構造のAlN/AlGa
N層から形成される。キャビティおよび活性層15は、
p−n接合とInGaN/AlGaN量子井戸層からな
るレーザ構造となっている。上部ブラッグ反射板16
は、窒化化合物結晶層、またはSiO2/MgO、Si
2/ZrO2のような多重積層構造により形成される。
最も好ましくは、ブラッグ反射板14が、AlN/Ga
N多重層構造5、6、・・・から形成される。
【0037】尚、上記ブラッグ反射板14としては、
J.Redwingらが、30周期のAl0.4Ga0.6
/Al0.12Ga0.88N(39.7nm/37.2nm)
を反射板として使用する場合について発表しているが、
結晶品質が悪いため良好な特性が得られていない。本発
明では、高品質GaN結晶上に上記ブラッグ反射層14
を形成するため、かかる結晶品質が悪いことによるレー
ザ特性の劣化を大きく改善することができる。
【0038】実施の形態6.図10は、高品質GaN層
をU−Vディテクタデバイスに適用した場合の断面構造
図であり、図中、図1と同一符号は、同一または相当箇
所を示す。デバイスの結晶品質は、海中での通信や地上
から宇宙への通信、燃焼検出器としてのUVディテクタ
の高周波動作において重要な役割を有する。即ち、上記
UVディテクタの性能は、本発明にかかる高品質GaN
層を用いることにより改良することが可能となる。本実
施の形態にかかるUVディテクタは、図10に示すよう
に、高品質GaN層上にn−GaN層(またはn−Al
xGa1-xN(0≦x≦1)層)8およびp−GaN層
(またはn−AlxGa1-xN(0≦x≦1)層)10か
ら形成され、更にp−GaN層10上には透明コンタク
ト11が、n−GaN層8上には他のコンタクト12が
それぞれ形成されている。
【0039】図11は、高品質GaN層を、U−Vフォ
トディテクタデバイスとして用いられるGaN/AlG
aN HFETに適応した場合の断面構造図であり、図
中、図1と同一符号は、同一または相当箇所を示す。G
aN/AlGaN HFETは、本発明の高品質GaN
層5上にアンドープGaN層8、n=4×1018cm-3
程度ドープした膜厚25nmのn−AlGaNバリア層
18、ゲート幅が0.2μmの金属ゲート19、ソー
ス、ドレインコンタクト17を順次積層して形成する。
かかるGaN/AlGaN HFETでは、電子−正孔
対がGaN層8内に発生し、電子はチャネルへ移動し、
一方正孔は基板に向かって移動する。従って、本発明に
かかる高品質のGaN結晶を用いることにより、感度の
向上、トラップ数の低減による使用周波数の高帯域化等
のデバイス特性の改良が可能となる。
【0040】実施の形態7.本実施の形態7は、本発明
にかかる高品質GaN層をHFETに適用するもので、
断面構造図は上記実施の形態6と同様に図11のように
なる。GaN層の結晶品質は、トランジスタの高周波数
特性に大きく影響し、特にマイクロ波素子への応用にお
いて重要である。従って、本発明にかかる高品質のGa
N層上にHFETを形成することにより、かかるHFE
Tのトランジスタ特性を大幅に改善することが可能とな
る。尚、HBT、HEMT、FET等の他の電子デバイ
スも、本発明にかかる高品質GaN層上に形成すること
により素子特性を向上することができ、即ち、キャリア
のライフタイムを長くし、使用周波数帯域を高くし、利
得を向上させ、電力損失を低減することが可能となる。
【0041】尚、実施の形態4〜7において、上記実施
の形態1に示した高品質GaN層の代わりに、実施の形
態2、3に示す基板および構造を用いることも可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるGaN系層の選択成長方法では、Ga原子のマ
イグレーション長がGaN系層に比較して長くできるA
lN系薄層を選択成長させるGaN系層中に適宜介在積
層させ、かかるAlN系薄層直上のGaN系層の平坦化
を図ることにより、GaN系層積層基板表面の凹凸を低
減し、表面の平坦性に優れたGaN系層積層基板を得る
ことが可能となる。更に、かかるAlN系薄層は、Al
N系薄層下部のGaN系層中に発生した転位を閉じ込め
上部のGaN系層に伝搬させない役目も果たすため、結
果としてGaN系層積層基板表面における欠陥密度の低
減を図ることも可能となる。
【0043】また、本発明にかかる高品質GaN系層積
層基板を用いることにより、かかるGaN系層積層基板
表面が平坦性に優れるため、GaN系層積層基板上に形
成するデバイスの製造歩留まりの向上を図ることが可能
となる。また、かかるGaN系層積層基板は欠陥密度が
低いため、基板上に形成した素子特性の向上、信頼性の
向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる高品質GaN
層基板の断面構造図である。
【図2】 (a) 本発明の実施の形態1にかかる方法
で成長したGaN選択成長層の断面SEM写真である。 (b) 従来方法で成長した高品質GaN層の断面SE
M写真である。 (c) 本発明の実施の形態1にかかる方法で成長した
GaN選択成長層の断面模式図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる方法で成長し
たGaN層の低減されたEPDを示すSEM写真であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態1に使用するMOCVD
リアクタの概念図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に使用するMBEチャ
ンバの概念図である。
【図6】 本発明の実施の形態3にかかるGaN層基板
の断面構造図である。
【図7】 本発明の実施の形態3にかかるGaN層基板
の断面構造図である。
【図8】 本発明の実施の形態4にかかるリッジ型半導
体レーザの製造工程断面構造図である。
【図9】 本発明の実施の形態5にかかる面発光レーザ
の断面構造図である。
【図10】 本発明の実施の形態6にかかるUVディテ
クタ構造の断面構造図である。
【図11】 本発明の実施の形態6および7にかかるU
Vディテクタとしても使用可能なHFET構造の断面構
造図である。
【図12】 従来方法にかかるGaN層の選択成長工程
図である。
【符号の説明】
1 サファイア基板、2 低温バッファ層、3 GaN
層、4 SiO2マスク、5 GaN選択成長層、6
AlN薄層。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成した誘電体マスクにより露
    出された上記基板の露出面に、選択的に下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層を成長するにあたり、 上記GaN系層と、 下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
    交互に成長させる工程を備えることを特徴とする高品質
    GaN系層の選択成長方法。
  2. 【請求項2】 上記基板上にバッファ層を成長した後
    に、上記誘電体マスクを形成することを特徴とする請求
    項1に記載の高品質GaN系層の選択成長方法。
  3. 【請求項3】 上記基板上に、または上記基板上に成長
    させたバッファ層上に、上記AlN系薄層から成長を開
    始することを特徴とする請求項1または2に記載の高品
    質GaN系層の選択成長方法。
  4. 【請求項4】 上記GaN系層の膜厚が、2〜1000
    nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の高品質GaN系層の選択成長方法。
  5. 【請求項5】 上記AlN系薄層の膜厚が、1〜200
    nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の高品質GaN系層の選択成長方法。
  6. 【請求項6】 上記基板が、サファイア基板、Si基
    板、GaAs基板、耐熱ガラス基板、SiC基板および
    GaN基板からなる群から選択される1種であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高品質Ga
    N系層の選択成長方法。
  7. 【請求項7】 上記GaN系層が、GaN層であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高品質G
    aN系層の選択成長方法。
  8. 【請求項8】 上記AlN系薄層が、AlN層であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高品質
    GaN系層の選択成長方法。
  9. 【請求項9】 基板上に形成されたバッファ層と、 上記バッファ層上に形成され、上記バッファ層表面の一
    部が露出した開口部を有する誘電体マスクと、 上記開口部内のバッファ層上に選択的に成長された下記
    式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層とを少なくとも備えた
    GaN系層積層基板において、 上記GaN系層中に、所定の間隔で、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層が介
    在積層されることを特徴とする高品質GaN系層積層基
    板。
  10. 【請求項10】 基板上に形成され、上記基板表面の一
    部が露出した開口部を有する誘電体マスクと、 上記開口部内の基板上に選択的に成長された下記式
    (I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層とを少なくとも備えた
    GaN系層積層基板において、 上記GaN系層中に、所定の間隔で、下記式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層が介
    在積層されることを特徴とする高品質GaN系層積層基
    板。
  11. 【請求項11】 更に、基板上に、または基板上に成長
    させたバッファ層上に、上記AlN薄層が形成されるこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載の高品質G
    aN系層成長基板。
  12. 【請求項12】 上記GaN系層の膜厚が、2〜100
    0nmであることを特徴とする請求項9〜11のいずれ
    かに記載の高品質GaN系層成長基板。
  13. 【請求項13】 上記AlN系薄層の膜厚が、1〜20
    0nmであることを特徴とする請求項9〜11のいずれ
    かに記載の高品質GaN系層成長基板。
  14. 【請求項14】 基板上のバッファ層上に形成された誘
    電体マスクにより露出された上記バッファ層表面の露出
    面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層と、 上記GaN系層中に、所定の間隔で介在積層された下記
    式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
    備える高品質GaN系層積層基板と、 上記GaN系層積層基板上に順次積層された、それぞれ
    がストライプ状のn型GaN系クラッド層、GaN系活
    性層、p型GaN系クラッド層からなるレーザ素子領域
    とを少なくとも備えることを特徴とするレーザダイオー
    ド。
  15. 【請求項15】 基板上のバッファ層上に形成された誘
    電体マスクにより露出された上記バッファ層表面の露出
    面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層と、 上記GaN系層中に、所定の間隔で介在積層された下記
    式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
    備える高品質GaN系層積層基板と、 上記GaN系層積層基板上に形成された下部ブラッグ反
    射板と、 上記下部ブラッグ反射板上に順次積層されたn型GaN
    系クラッド層、GaN系活性層、p型GaN系クラッド
    層と、 上記p型GaN系クラッド層上に形成された上部ブラッ
    グ反射板からなるレーザ素子領域とを少なくとも備える
    ことを特徴とする面発光レーザ。
  16. 【請求項16】 上記GaN系層積層基板の上記GaN
    系層と上記AlN系薄層との積層構造領域が、上記下部
    ブラッグ反射板を兼ねることを特徴とする請求項15に
    記載の面発光レーザ。
  17. 【請求項17】 基板上のバッファ層上に形成された誘
    電体マスクにより露出された上記バッファ層表面の露出
    面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層と、 上記GaN系層中に、所定の間隔で介在積層された下記
    式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
    備える高品質GaN系層積層基板と、 上記GaN系層積層基板上に順次積層形成されたn型G
    aN系層とp型GaN系層からなるディテクタ素子領域
    とを少なくとも備えることを特徴とするUVディテク
    タ。
  18. 【請求項18】 基板上のバッファ層上に形成された誘
    電体マスクにより露出された上記バッファ層表面の露出
    面に選択的に成長された下記式(I) 式:GaxAlyInzN (I) (但し、0<x≦1、0≦y<1、0≦z<1、x+y
    +z=1)で表されるGaN系層と、 上記GaN系層中に、所定の間隔で介在積層された下記
    式(II) 式:AlxGa1-xN (II) (但し、0.7<x≦1)で表されるAlN系薄層とを
    備える高品質GaN系層積層基板と、 上記GaN系層積層基板上に形成された光半導体素子、
    電子半導体素子、または光/電子集積半導体素子とを備
    えることを特徴とする半導体デバイス。
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