JPH10325574A - 給液タンクの給液時の気液入替え構造 - Google Patents

給液タンクの給液時の気液入替え構造

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JPH10325574A
JPH10325574A JP13180197A JP13180197A JPH10325574A JP H10325574 A JPH10325574 A JP H10325574A JP 13180197 A JP13180197 A JP 13180197A JP 13180197 A JP13180197 A JP 13180197A JP H10325574 A JPH10325574 A JP H10325574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により、給液タンクの給液時に、
気液の入替えが静かにスムーズに達成されるようにする
ことを目的とする。 【解決手段】 給水口14の内側開口部に常閉弁13に
よって開閉される弁棒13aが設けられ、弁棒13aお
よび常閉弁13の設置部を内側から囲って、液体の流出
と外気の導入を案内してスムーズな気液の入替えを行う
カバー体63を、キャップ体12に一体成形して、上記
の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給液タンクの給液
時の気液入替え構造に関し、例えば、加湿器に定量給水
する給水タンクに用いられる。
【0002】
【従来の技術】加湿器は水を加熱して蒸発させるか、超
音波振動等にて霧化させるかして、まわりに蒸気や霧滴
を発散させて加湿を行う。これら蒸気や霧滴を過不足な
く安定して発散させるために、蒸気発生部や霧化部に常
に一定量の水があるように水を補給できるようにするこ
とが重要である。これを満足するのに上記のような給液
タンクが用いられている。また、石油ストーブの石油の
供給と云った他の用途にも利用されている。
【0003】このような給液タンクはよく知られたもの
で、図20に示すようにタンク本体aの口部bに着脱で
きるように装着されるキャップ体cに設けた給水口dの
外側開口を下にして設置され、給水口dに設けられた常
閉弁eを押し開かれることにより、給水口dの外側開口
d1を流出水wが仮想線で示すように塞ぐまで外気の導
入を伴い内容液が流出するようにして液体を消費量分ず
つ補給しながら供給する。
【0004】ところで、このような給液タンクでは、水
等の液の流出に伴う空気の導入の際に空気の導入音が発
生する。この音は給液タンクを装着して給液し始めると
きは特に大きいが、給液が一旦所定量に達した後の補給
時でも、ゴボゴボと云った比較的大きく気になる音であ
る上、通常の生活音とは違う異音であるため人によっ
て、あるいはまわりの状況によって耳障りとなったり、
さし障ったりする。
【0005】特開平9−4885号公報は、このような
問題を解消するようにした加湿器を開示している。この
ものは、図9に示すように、複数の開孔fを持つ有天状
で、キャップ体cの給水口dの常閉弁設置部を内側から
囲うよう消音筒gを設け、タンク本体a内の水が複数の
開孔fを通じて給水口dへ流出するときの圧力損によっ
て、給水口dへ流出する水の流速を減速し、前記ゴボゴ
ボ音を解消する。また、複数の開孔fは互いに高低差を
持って設けられ、水と空気の入れ代わりを水の流出を妨
げないで前記水の流速の減速が行えるようにし、さら
に、消音筒gの天面の凸部の外周壁にもスリット状の開
孔f1を設け、これにより水の表面張力による水補給不
能やゴミ等の不純物による水補給不能を回避できるよう
にしている。
【0006】ところで、消音筒gは下端開口部g1をキ
ャップ体cにねじ合わされて、相互間に前記流出する水
と導入される空気とが入れ替わる気液入れ替わり室h
を、タンク本体aを区画する状態で形成しており、タン
ク本体aが逆さにされた時点から複数設けられた高低差
のある開孔f、f1を通じてタンク本体a内の水が流入
して充満した状態になり、給液タンクが使用状態に装着
されると、水の供給を開始し、またその後の水の補給を
行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の給
水タンクによる初期の給水、およびこれに続く水の補給
に際し、タンク本体a内の水は限られた大きさおよび数
の開孔f、f1の全てを通じて気液入れ替わり室h内に
流出しようとするのに対し、給水口dから導入される外
気は気液入れ替わり室h内の天井部内側に達し、ここに
溜りながら最上位の開口f1の空気が溜まっている量に
応じた部分、あるいは空気が溜まっている量に応じた範
囲の複数の開孔f、f1の部分を通じてタンク本体a内
に導入されるが、例えば図9に破線の矢印で示すように
開孔f1を通じてタンク本体a内に導入されようとする
外気と、実線の矢印で示すように開孔f1を通じて気液
入れ替わり室h内に流出しようとする水とが衝突し合う
ので、外気が水と入れ替わりながら開孔f1等を通じタ
ンク本体a内へと導入されるのに無理がある。また、常
閉弁は開き状態で消音筒の前記開口f、f1の配設位置
にあるので、これら開口f、f1による流出液と導入外
気との入れ替わりを邪魔している。したがって、外気の
泡が十分な浮上力を持つ大きさに成長したものごとに一
気に浮上しタンク本体a内に導入される傾向が強く、外
気の導入によるゴボゴボ音は余り解消されない。
【0008】本発明の目的は、気液の入替えが静かにス
ムーズに達成される簡単な構造の給液タンクの給液時の
気液入替え構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1、2、4、6の
発明の給液タンクの給液時の気液入替え構造は、従来の
もの同様に、タンク本体の開口に装着されるキャップ体
に設けた給水口を下にして設置され、給水口の常閉弁を
押し開かれることにより、給水口の外側開口を流出水が
塞ぐまで外気の導入を伴い内容液が流出するようにして
液体を消費量分ずつ補給する。また、カバー体は給水口
の常閉弁を側方から上部にかけて覆い、液体の流出と外
気の導入とを案内してスムーズに入替えさえるので、液
体の流出が静かにスムーズに達成されるようにすること
ができる。
【0010】請求項1の発明は、特に、カバー体をキャ
ップ体に一体成形しているので、前記気液入替えの案内
をするのに部品点数が多くならなず、安価に提供するこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、特に、カバー体をキャ
ップ体に一体成形した周壁と、常閉弁を共用した天井壁
で構成しているので、特別な部材なしに気液の入替えの
案内を行え、これも部品点数が多くならず、安価に提供
することができる。しかも、カバー体の天井壁部は常閉
弁の開閉に伴い上下動して、常閉弁が開かれるのに併せ
て天井壁部がタンク本体の奥側に移動し、カバー体によ
る囲い空間を押し拡げて負圧状態を一時的に作り上げ、
タンク本体内の液および導入される外気がカバー体によ
る囲い空間内に呼び込む働きをするので、初期給液時の
タンク本体内の液の流出およびそれに伴う外気の導入を
促進し、気液の入れ替わりを伴う液の供給をよりスムー
ズに静かに達成することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1、2の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、気液入替え部が、カバ
ー体の周壁部に、下端ないしはこれに近い位置から立ち
上がるスリットであるので、スリットのカバー体の周壁
部の下端ないしはこれに近い位置からの立ち上がりによ
り、タンク本体内と給水口とを極く短い経路にて、しか
も大きな高さ範囲で繋げるので、常閉弁が開くのと同時
にタンク本体内の液は、スリットの数と幅とに対応した
絞り作用を受けた低流量で、しかも、スリットの上部を
導入外気のタンク本体内に小さな泡状に導入される導入
口として働かせて、導入外気とスムーズに入れ替わりな
がら、その下の大半の部分で静かにかつ導入外気の上昇
を邪魔しない状態で給水口へと流れ出るので、流出流量
が比較的少なくなる補給時はもとより、流出流量が多く
なる初期給水時でも導入外気によるゴボゴボ音を効果的
に抑えることができる。
【0013】請求項4の発明は、特に、常閉弁にこの常
閉弁を側方より上部にかけて覆うカバー体を設けて、こ
のカバー体を常閉弁の開閉に伴って上下動させてキャッ
プ体の内面と離接するようにして、キャップ体の内面と
の間に液体の流出部を形成し、カバー体に外気の導入部
を設けたことを特徴とするものであり、カバー体が上下
動することによる請求項2の発明の常閉弁を共用した上
下動する天井壁部と同様な作用効果を発揮するのに加
え、常閉弁が開くのに併せたカバー体の下端とキャップ
体の弁座が開口する内面との間の環状に連続した隙間に
よって、タンク本体内の液が給水口へさらに流入しやす
くするとともに、これが筒状の膜流をなして給水口に流
れ込み、流れの中央部に外気が導入される通路を確保し
てカバー体の外気の導入部に達しやすくするので、気液
の入れ替わりを伴う液の供給を、請求項1、2の発明よ
りも、さらにスムーズに静かに達成することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、さらに、外気の導入部がカバー体の下端ないしはそ
れに近い位置から上方に延びるように設けられたスリッ
トであり、請求項4の発明に加えて、さらに請求項3の
発明と同様な作用効果をも発揮させ得る。
【0015】請求項6の発明は、請求項4、5の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、キャップ体の内面に、
カバー体の周壁とその上下動範囲の全域で嵌まり合うシ
ャッタ壁を設けてあり、シャッタ壁は、請求項4の発明
の環状に連続した隙間を閉じるので、この隙間による作
用効果を発揮しないが、カバー体が上動するときの囲い
空間に生じる負圧の程度を高めて、一部材のままのカバ
ー体によって請求項2の発明の天井壁部と同様な作用効
果を発揮することができる。
【0016】請求項7の発明は、請求項1から6の発明
のいずれか1つにおいて、さらに、カバー体の天井壁部
に小孔を設けたものであり、この小孔単独で、あるいは
他の気液入替え部に加えて、導入外気が小さな泡として
タンク本体内に導入されるので、導入外気によるゴボゴ
ボ音をさらに小さく抑えることができる。
【0017】請求項8の発明は、特に、常閉弁が設けら
れた給水口に外部から通じる通路を、液流出通路と空気
導入通路とに区画し、空気導入通路の開口位置を液流出
口の開口位置よりも常閉弁側に位置するようにしたこと
を特徴とするものであり、タンク本体内の液は、流出液
が前記給水口の外側開口高さを越えて、空気導入通路の
外側開口位置に達して外気が導入されなくなる時点まで
流出するが、流出液が消費されると空気導入通路の外側
開口が先に開いて外気が給水口内の外気導入通路に入り
込み上昇しようとするのに併せ、液は給水口の液流出通
路を通じて前記導入される外気と触れ合わずに気液が入
れ替わるので、液の消費に伴う補給を極くスムーズに極
く静かに達成することができる。しかも、請求項8の発
明と請求項1から7の発明とを併用すれば、それらを湊
合した作用効果を発揮することができる。
【0018】請求項9の発明は、請求項1、2、4から
9の発明のいずれか1つに加え、さらに、カバー体の周
壁に設けられる、気液入替え部ないしは外気の導入部と
してのスリットの口縁が請求項1〜5の発明のいずれか
1つにおいて、さらに、スリットの上側口縁がカバー体
内面との間で鋭角となるように形成されているので、カ
バー体による囲い空間にまで導入された外気が、スリッ
トを通じてタンク本体内に入る際に、スリットの上側口
縁がカバー体内面と鋭角をなしているエッジによりタン
ク本体側に出た気泡を、カバー体内の空気溜りから早期
に切り離して小さな泡状態するので、気液入れ替わりの
ためにタンク本体内気泡が入るときの音をさらに小さく
することができる。
【0019】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、さらに、カバー体に気液入替え部ないしは外気の
導入部として設けられるスリットが、カバー体の天井壁
から垂直に切り込んで形成されているので、スリットの
上側口縁に至った空気の真上への浮き上がりを早めて、
前記鋭角をなしているエッジとの協働で、タンク本体内
に入る空気をさらに小さくして、より静かに気液の入れ
替わりが達成されるようにすることができる。
【0020】請求項11の発明は、請求項9、10の発
明のいずれか1つにおいて、さらに、天井壁部はドーム
型の形状である。これにより、スリットの上側口縁の鋭
角度が増し、その分だけ泡をさらに小さくして、気液入
替えによる音をさらに小さくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を加湿器に適用した
場合の幾つかの実施の形態について図1〜図8に基づき
説明する。
【0022】(実施の形態1)本実施の形態1の加湿器
は図1に示すような全体構成を有し、ゴム等よりなる脚
1が設けられた合成樹脂製の底部材2、この底部材2の
開口縁に着脱できるように印籠嵌め等される合成樹脂製
の胴部材3、およびこの胴部材3の開口縁に着脱できる
ように印籠嵌め等される合成樹脂製の蓋部材4によって
本体5が形成されている。
【0023】胴部材3の中間高さ位置には中間底3aが
一体成形して設けられ、この中間底3aに給水タンク6
を着脱できるように装着する水受皿7が一体成形して設
けられるとともに、水をヒータ8により加熱し蒸発させ
て加湿に供する蒸発皿9を接続する蒸気発生口11が一
体成形して設けられている。
【0024】給水タンク6はそのタンク本体61の口部
6aに着脱できるようにねじ合わされた合成樹脂製のキ
ャップ体12に常閉弁13を持った給水口14が設けら
れ、キャップ体12の部分を水受皿7のタンク装着口7
aに上方より嵌め合わせてタンク受7bに着座させるよ
うにして装着し、この装着状態にて水受皿7の底部中央
に一体成形して突設した突起15が前記常閉弁13をば
ね33に抗して押し開き、給水タンク6内の水が水受皿
7内に流出するようにしてある。
【0025】水受皿7に流出した水は図1、図2に示す
連絡路16を通じて蒸発皿9側に、この蒸発皿9と同一
水位となるように流れ込む。通常使用状態で必要な例え
ば図1に仮想線で示すような所定の水位となったとき、
水面は前記給水口14の下端の高さに達して給水口14
を塞ぐ。これにより、給水タンク6は給水口14を通じ
た外気の導入ができなくなり、内部の水の流出が停止す
る。
【0026】蒸発皿9の側で水が蒸発して消費されて水
位が低下していき、これを補うのに水受皿7側から蒸発
皿9側に水が流れて水受皿7の水位が下がると、給水口
14が水面によって閉じられていた状態から開いた状態
となるので、再度の水位の上昇により閉じられるまで給
水タンク6内の水が水受皿7に流出して水の給水が行わ
れる。この給水と、給水停止との繰り返しによって蒸発
皿9は常に一定の水位に保たれながら水をヒータ8によ
って加熱して蒸発させ、設定された分の蒸気を常時発生
させて設定通りの加湿が達成されるようにする。
【0027】蒸発皿9は図1に示すように、前記蒸気発
生口11の下面にシールパッキング21を介して当てが
い、複数のねじ22により下方からねじ止めされてい
る。前記連絡路16は図1、図2に示すように、水受皿
7に給水される水が蒸発皿9の口部9aのまわり、本実
施の形態1で具体例では口部9aに接続された蒸気発生
口11のまわりを迂回した後蒸発皿9内に流れ込むよう
な迂回路16aを有している。本実施の形態1の迂回路
16aは、水受皿7から蒸発皿9の側に延びる通路16
bから分岐するように、蒸気発生口11のまわりの内側
環状壁11aと外側環状壁11bとの間に形成された環
状通路であり、内側環状壁11aの連絡路16bとの接
続位置とほぼ真反対な位置には迂回路16aが蒸気発生
口11に通じるように切り欠かれた連通口23が設けら
れている。
【0028】これにより、水受皿7と蒸発皿9との連絡
路16のそれぞれは、上方に開放されていることにより
洗浄しやすく付着したミネラル分等を除去しやすいの
で、連絡路16が詰まって早期に寿命に達してしまうよ
うなことが解消される。同時に、迂回路16aは蒸発皿
9の口部9aないしは蒸気発生口11のまわりを若干拡
がらせるだけであり、構成部材が特に立体化するような
ことはなく、単純で低コストな構造のままで、長い連絡
路16を水受皿7側から蒸発皿9側に水が定常的に流れ
る動きにより、蒸発皿9側の熱湯が水受皿7側に移行す
るのを防止するとともに、蒸発皿9側の熱湯が水受皿7
側からの冷たい水と入れ代わりながら水受皿7側に移行
したとしても連絡路16が長く水受皿7側には及び難
く、仮に及んだとしても水受皿7側からの冷たい水との
繰り返し混合によって温度を低下させることになる。し
たがって、熱湯が水受皿7側に移行する問題を解消する
ことができる。
【0029】迂回路16aの上には図1に示すように金
属製または合成樹脂製で環状な蓋板24が当てがわれ、
複数のねじ25によって着脱できるように取付けてあ
る。蓋板24の中央部の筒壁24aの外周のねじ部には
蒸発皿9で発生する蒸気を案内して蓋部材4の開口4a
を通じて外部に発散させる蒸気パイプ26が着脱できる
ようにねじ合わせ装着されている。蒸気パイプ26は幾
つかの合成樹脂製の部材をねじや嵌合によって接続して
形成され、途中数カ所には外気を導入する吸気口26a
や、導入した外気と発散する蒸気とを混合する混合部材
26bが設けられ、発散させる蒸気の温度を外気の導
入、混合によって下げ、外部には適度に降温した蒸気が
発散して使用者等に熱い思いをさせるようなことを回避
している。
【0030】ヒータ8は図1、図3に示すように、蒸発
皿9の外周に巻付けてねじ31、31により締付けたバ
ンドヒータであるが、これの締付けをどのように強固に
行っておいても、蒸発皿9の熱膨張や、熱収縮の繰り返
しによって、ヒータ8の締付けが徐々に緩み、限度を越
えたとき不用意に脱落する問題がある。
【0031】これを解消するのに本実施の形態1では、
図1、図3に示すように蒸発皿9の底部にその直径線上
で下方から線材よりなるヒータ脱落防止金具32を当て
がい、その両端部32a、32aを、蒸発皿9のフラン
ジ外周に設けられた折り返し環状壁9bの直径線上2か
所に設けられた取付け孔9c、9cに係合させて安定さ
せることにより、ヒータ8が脱落しようとしてもこのヒ
ータ脱落防止金具32に当たってそれ以上外れることは
なく、ヒータ8が不用意に脱落するようなことを防止す
ることができる。
【0032】ところで、本実施の形態の給水タンク6
は、従来のもの同様に、タンク本体61の口部6aに装
着されるキャップ体12に設けた給水口14を下にして
設置され、給水口14の常閉弁13を押し開かれること
により、給水口14の外側開口を流出水が図1に仮想線
で示すように塞ぐまで外気の導入を伴い内容液が流出す
るようにして液体を消費量分ずつ補給するが、特に、給
水口14の内側開口部に常閉弁13によって開閉される
弁座62を設けるとともに、この弁座62および常閉弁
13の設置部を内側から囲うカバー体63を設け、この
カバー体63の弁座62が開口している給水口14の内
面から立ち上がる周壁部63aに、キャップ体12の下
端ないしはこれに近い位置から立ち上がり液体の注出と
外気の導入を案内して気液の入替えを行う気液入替え部
としてのスリット64を円周方向複数箇所に形成してあ
る。また、カバー体63の天井壁部63bに外気の導入
部としての小孔65を設けてある。
【0033】これによって、カバー体63の周壁部63
aに形成されたスリット64が、キャップ体12の弁座
62が開口している内面高さないしはこれに近い位置か
ら立ち上がっていて、タンク本体61内とキャップ体1
2とを極く短い経路にて、しかも大きな高さ範囲で繋げ
るので、常閉弁13が開くのと同時にタンク本体61内
の液は、スリット64の数と幅とに対応した絞り作用を
受けた低流量で、しかも、スリット64の上部を導入外
気のタンク本体61内に小さな泡状に導入される導入口
として働かせて、導入外気とスムーズに入れ替わりなが
ら、その下の大半の部分で静かにかつ導入外気の上昇を
邪魔しない状態で給水口14へと流れ出るので、流出流
量が比較的少なくなる補給時はもとより、流出流量が多
くなる初期給水時でも導入外気によるゴボゴボ音を効果
的に抑えることができる。
【0034】しかも、導入外気はスリット64の上部に
加え、天井壁部63bの小孔65とを通じても小さな泡
としてタンク本体61内によりスムーズに導入されるの
で、導入外気によるゴボゴボ音をさらに小さく抑えるこ
とができる。スリットも外気の導入のためだけに設ける
ことができる。
【0035】さらに、スリット64の上側口縁64aは
カバー体63の天井壁に垂直に形成されているので、ス
リット64の上側口縁64aに至った空気の真上への浮
き上がりを早めて、カバー体63の内面と鋭角をなして
いるエッジによる泡切れを良くする働きとの協働で、タ
ンク本体内に入る空気をさらに小さくして、より静かに
気液の入れ替わりが達成されるようにすることができ
る。
【0036】しかも、カバー体63をキャップ体12に
一体成形しているので、前記気液入替えの案内をする構
造上部品点数が多くならなず、安価に提供することがで
きる。
【0037】また、蒸気パイプ26の上端の蒸気放出端
26dには、ハーブ容器26eが設けられ、これにハー
プを収容して用いると、この部分を通って外部に放出さ
れる蒸気にハーブの成分が乗じて発散させれられるよう
にしている。また、水受皿7には図2に示すような水位
センサ27や、図3に示すような温度ヒューズ28が設
けられ、給水タンク6からの給水がない等の理由によ
り、危険水位になったことや、水が無くなることにより
異常に昇温したことをそれらによって自動検出し、その
ような検出があったときにはヒータ8を自動的にオフに
し、また同時に音や各種表示の警告を行うようにしてい
る。これにより、使用の安全が図れる。
【0038】(実施の形態2)本実施の形態2は図4に
示すように、カバー体63にスリット64だけを設けた
ものであり、実施の形態1の小孔65を省略したもので
あるが、スリット64が天井壁部63bにまで突き抜け
て形成されていて、この天井壁部63bへの貫通部が小
孔65の役目をする。もっとも、このようにスリット6
4が天井壁部63bに貫通していなくても消音に有効で
ある。
【0039】(実施の形態3)本実施の形態3は図5、
図6に示すように実施の形態2のカバー体63における
天井壁部63bを周壁部63aから分離し、これを常閉
弁13の弁棒13aの上端にねじ66によって取付け、
常閉弁13の開閉に際し一体で上下動するようにしてあ
る。
【0040】これによって、実施の形態2の場合と同じ
作用効果を発揮する上、常閉弁13が開かれるのに併せ
て天井壁部63bがタンク本体61の奥側に移動し、カ
バー体63による囲い空間を押し拡げて負圧状態を一時
的に作り上げて、タンク本体61内の液および導入され
る外気がカバー体63による囲い空間内に呼び込む働き
をするので、初期給液時のタンク本体61内の液の流出
およびそれに伴う外気の導入を促進し、気液の入れ替わ
りを伴う液の供給をよりスムーズに静かに達成すること
ができる。
【0041】(実施の形態4)本実施の形態4は図7、
図8に示すように、実施の形態3の天井壁部63bの外
周に切欠きを設けて、周壁部63aとの間で小孔65を
形成するようにしてあり、その分気液の入れ替わりがよ
りスムーズにかつ静かに達成される。
【0042】(実施の形態5)本実施の形態5は図9〜
図11に示すように、実施の形態2に示すようなカバー
体63を常閉弁13の弁棒13aに取り付けた場合を示
し、実施の形態2の作用効果に加え、実施の形態3、4
に示す天井壁部63bの上下動による作用効果と同様な
作用効果をカバー体63全体の上下動によって発揮す
る。
【0043】しかも、常閉弁13が図10に示す閉じ状
態から、図9、図11に示すように開くのに併せたカバ
ー体63の下端と給水口14の弁棒13aが開口する内
面との間の環状に連続した隙間67によって、タンク本
体61内の液が給水口14へさらに流入しやすくすると
ともに、これが筒状の膜流をなして給水口14に流れ込
み、流れの中央部に外気が導入される通路を確保しやす
くするので、気液の入れ替わりを伴う液の供給を、請求
項1、3の発明よりも、さらにスムーズに静かに達成す
ることができる。
【0044】(実施の形態6)本実施の形態6は図1
2、図13に示すように、実施の形態5の気液入替え構
造に加え、さらに、弁棒13aが開口しているキャップ
体12の内面に、カバー体63の周壁部63aとその上
下動範囲の全域で周壁部63aと嵌まり合うシャッタ壁
68を設けてある。
【0045】シャッタ壁68は、実施の形態5の環状に
連続した隙間67を図12の常閉弁13の閉じ状態から
図13の開き状態までの間終始閉じるので、この隙間6
7による作用効果を発揮しないが、カバー体63が上動
するときの囲い空間に生じる負圧の程度を高めて、一部
材のままのカバー体63によって実施の形態3、4の天
井壁部63bと同様な作用効果を発揮することができ
る。シャッタ壁68にも気液入替え部としての、あるい
は外気の導入部としてのスリットを設けることもでき
る。
【0046】(実施の形態7)本実施の形態7は図14
〜図16に示すように、実施の形態6の場合と同様な気
液入替え構造を有する上に、スリット64の上側口縁6
4aがカバー体63の内面との間で鋭角になるようにし
てある上、カバー体63の弁棒13aへの取付け用の凹
部がなす内周壁部63cにもスリット64と同じ形状の
小孔65を形成してある。これにより、小孔65でもそ
の鋭角をなした上側口縁65aによって導入外気をより
小さな泡にしてタンク本体61内に入っていくようにす
ることができ、気液入れ替わりを一層スムーズに静かに
達成することができる。しかも、スリット64および小
孔65の上側口縁64a、65aは、天井壁部63bの
ドーム型形状によるカバー体63の内面のアール面によ
ってその鋭角度が実施の形態1の場合よりも増している
ので、その分だけ泡をさらに小さくして、気液入替えに
よる音をさらに小さくすることができる。
【0047】なお、本実施の形態7の加湿器では、水受
皿7と蒸発皿9との間の連絡路16に、上下方向の迂回
路16cを形成することにより、平面的な迂回路と同じ
作用効果に加え、高温水が低温水の下部に潜りにくい働
きが加わるので、蒸発皿9側の高温水が水受皿7側に到
達するのを実施の形態1の場合よりもさらに防止しやす
い。また、迂回路16cの上部への開放部には、軸81
回りに開閉できる蓋82を設け、迂回路16cが深くて
も蓋8を開いて大きく開放でき、洗浄しやすい構造とし
てある。また、蓋82には連絡路16内に進入する垂下
壁82aを設けて、蒸発皿9側の高温水が水受皿7側に
移行するのを邪魔するようにしてある。
【0048】(実施の形態8)本実施の形態8は図17
〜図19に示すように、給水口14内を液流出通路71
と空気導入通路72とに区画し、空気導入通路72の外
側開口部72aを、液流出通路の外側開口部71aより
も給水口14の内側開口14aの側に位置するようにし
てある。これにより、タンク本体61内の液は、流出液
が給水口14の外側開口部高さ、つまり液流出通路71
の外側開口部71aを越えて、空気導入通路72の外側
開口部72aに達して外気が導入されなくなる時点まで
流出するが、流出液が消費されると空気導入通路72の
外側開口部72aが先に開いて外気が給水口14内の空
気導入通路72に入り込み上昇しようとするのに併せ、
液は給水口14の液流出通路71を通じて前記導入され
る外気と触れ合わずに気液が入れ替わるので、液の消費
に伴う補給を極くスムーズに極く静かに達成することが
できる。しかも、実施の形態1〜7の発明とを併用すれ
ば、それらを湊合した作用効果を発揮することができ
る。
【0049】なお、上記の各実施の形態では加湿器の給
水タンクについてのみ述べたが、本発明はこれに限られ
ることはなく、種々に給水し、また給液する場合の給液
タンクに適用することができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1、2、4、6の発明によれば、
カバー体が給水口の常閉弁を側方から上部にかけて覆
い、液体の流出と外気の導入とを案内してスムーズに入
替えさえるので、液体の流出が静かにスムーズに達成さ
れるようにすることができる。
【0051】請求項1の発明によれば、特に、カバー体
をキャップ体に一体成形しているので、前記気液入替え
の案内をするのに部品点数が多くならなず、安価に提供
することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、特に、カバー体
をキャップ体に一体成形した周壁と、常閉弁を共用した
天井壁で構成しているので、特別な部材なしに気液の入
替えの案内を行え、これも部品点数が多くならず、安価
に提供することができる。しかも、カバー体の天井壁部
は常閉弁の開閉に伴い上下動して、常閉弁が開かれるの
に併せて天井壁部がタンク本体の奥側に移動し、カバー
体による囲い空間を押し拡げて負圧状態を一時的に作り
上げ、タンク本体内の液および導入される外気がカバー
体による囲い空間内に呼び込む働きをするので、初期給
液時のタンク本体内の液の流出およびそれに伴う外気の
導入を促進し、気液の入れ替わりを伴う液の供給をより
スムーズに静かに達成することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、請求項1、2の
発明のいずれか1つに加え、さらに、気液入替え部をな
すスリットのカバー体の周壁部の下端ないしはこれに近
い位置からの立ち上がりにより、タンク本体内と給水口
とを極く短い経路にて、しかも大きな高さ範囲で繋げる
ので、常閉弁が開くのと同時にタンク本体内の液は、ス
リットの数と幅とに対応した絞り作用を受けた低流量
で、しかも、スリットの上部を導入外気のタンク本体内
に小さな泡状に導入される導入口として働かせて、導入
外気とスムーズに入れ替わりながら、その下の大半の部
分で静かにかつ導入外気の上昇を邪魔しない状態で給水
口へと流れ出るので、流出流量が比較的少なくなる補給
時はもとより、流出流量が多くなる初期給水時でも導入
外気によるゴボゴボ音を効果的に抑えることができる。
【0054】請求項4の発明によれば、特に、カバー体
が上下動することによる請求項2の発明の常閉弁を共用
した上下動する天井壁部と同様な作用効果を発揮するの
に加え、常閉弁が開くのに併せたカバー体の下端とキャ
ップ体の弁座が開口する内面との間の環状に連続した隙
間によって、タンク本体内の液が給水口へさらに流入し
やすくするとともに、これが筒状の膜流をなして給水口
に流れ込み、流れの中央部に外気が導入される通路を確
保してカバー体の外気の導入部に達しやすくするので、
気液の入れ替わりを伴う液の供給を、請求項1、2の発
明よりも、さらにスムーズに静かに達成することができ
る。
【0055】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において、さらに、外気の導入部がカバー体の下端ない
しはそれに近い位置から上方に延びるように設けられた
スリットであり、請求項4の発明に加えて、さらに請求
項3の発明と同様な作用効果をも発揮させ得る。
【0056】請求項6の発明によれば、請求項4、5の
発明のいずれか1つに加え、さらに、シャッタ壁が、請
求項4の発明の環状に連続した隙間を閉じるので、この
隙間による作用効果を発揮しないが、カバー体が上動す
るときの囲い空間に生じる負圧の程度を高めて、一部材
のままのカバー体によって請求項2の発明の天井壁部と
同様な作用効果を発揮することができる。
【0057】請求項7の発明によれば、請求項1から6
の発明のいずれか1つにおいて、さらに、カバー体の天
井壁部に小孔を設けたものであり、この小孔単独で、あ
るいは他の気液入替え部に加えて、導入外気が小さな泡
としてタンク本体内に導入されるので、導入外気による
ゴボゴボ音をさらに小さく抑えることができる。
【0058】請求項8の発明によれば、特に、タンク本
体内の液は、流出液が前記給水口の外側開口高さを越え
て、空気導入通路の外側開口位置に達して外気が導入さ
れなくなる時点まで流出するが、流出液が消費されると
空気導入通路の外側開口が先に開いて外気が給水口内の
外気導入通路に入り込み上昇しようとするのに併せ、液
は給水口の液流出通路を通じて前記導入される外気と触
れ合わずに気液が入れ替わるので、液の消費に伴う補給
を極くスムーズに極く静かに達成することができる。し
かも、請求項8の発明と請求項1から7の発明とを併用
すれば、それらを湊合した作用効果を発揮することがで
きる。
【0059】請求項9の発明は、請求項1、2、4から
9の発明のいずれか1つに加え、さらに、カバー体の周
壁に設けられる、気液入替え部ないしは外気の導入部と
してのスリットの口縁が請求項1〜5の発明のいずれか
1つにおいて、さらに、スリットの上側口縁がカバー体
内面との間で鋭角となるように形成されているので、カ
バー体による囲い空間にまで導入された外気が、スリッ
トを通じてタンク本体内に入る際に、スリットの上側口
縁がカバー体内面と鋭角をなしているエッジによりタン
ク本体側に出た気泡を、カバー体内の空気溜りから早期
に切り離して小さな泡状態するので、気液入れ替わりの
ためにタンク本体内気泡が入るときの音をさらに小さく
することができる。
【0060】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明に加え、さらに、スリットの上側口縁に至った空気の
真上への浮き上がりを早めて、前記鋭角をなしているエ
ッジとの協働で、タンク本体内に入る空気をさらに小さ
くして、より静かに気液の入れ替わりが達成されるよう
にすることができる。
【0061】請求項11の発明は、請求項9、10の発
明のいずれか1つに加え、さらに、天井壁部はドーム型
の形状である。これにより、スリットの上側口縁の鋭角
度が増し、その分だけ泡をさらに小さくして、気液入替
えによる音をさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す加湿器の全体構成図
である。
【図2】図1の加湿器の平面図である。
【図3】図1の加湿器の蒸発皿のヒータ取付け状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態2を示すカバー体の斜視図
である。
【図5】本発明の実施の形態3を示すカバー体の斜視図
である。
【図6】図5のカバー体を設けたキャップ体の断面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態4を示すカバー体の斜視図
である。
【図8】図7のカバー体を設けたキャップ体の断面図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態5を示す加湿器の全体構成
図である。
【図10】図9の加湿器の閉じ状態で示す給水口の断面
図である。
【図11】図9の加湿器の開き状態で示す給水口の断面
図である。
【図12】本発明の実施の形態6を示す閉じ状態の給水
口の断面図である。
【図13】図12の給水口の開き状態を示す断面図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態7を示す加湿器の全体構
成図である。
【図15】図14の加湿器の閉じ状態で示す給水口の断
面図である。
【図16】図14の加湿器の開き状態で示す給水口の断
面図である。
【図17】本発明の実施の形態8を示す給水口の断面図
である。
【図18】図17の給水口の下面図である。
【図19】図17の給水口の下から見た斜視図である。
【図20】従来の給水口を示す断面図である。
【符号の説明】
6 給水タンク 61 タンク本体 12 キャップ体 13 常閉弁 13a 弁棒 14 給水口 62 弁座 63 カバー体 63a 周壁部 63b 天井壁部 64 スリット 64a 上側口縁 65 小孔 65a 上側口縁 66 ねじ 67 環状の隙間 68 シャッタ壁 71 液流出通路 71a 外側開口部 72 空気導入通路 72a 外側開口部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体がその口部に設けたキャップ
    体に有する給水口を下にして設置され、給水口の内側に
    ある常閉弁が押し開かれることにより、内容液が流出す
    るようにして液体を流出量分ずつ補給する給液タンクに
    おいて、 給水口の常閉弁を側方より上部にかけて覆うカバー体
    を、キャップ体に一体成形し、このカバー体に液体を流
    出させ外気を導入して気液の入替えを行う気液入替え部
    を形成したことを特徴とする給液タンクの給液時の気液
    入替え構造。
  2. 【請求項2】 タンク本体がその口部に設けたキャップ
    体に有する給水口を下にして設置され、給水口の常閉弁
    が押し開かれることにより、内容液が流出するようにし
    て液体を流出量分ずつ補給する給液タンクにおいて、 常閉弁の側方から上部にかけて覆うカバー体を備え、こ
    のカバー体の周壁部がキャップ体に一体成形され、カバ
    ー体の天井壁部が常閉弁を共用し、周壁部、ないしは周
    壁部と天井壁部に、液体を流出させ外気を導入して気液
    の入替えを行う気液入替え部を設けたことを特徴とする
    給液タンクの給液時の気液入替え構造。
  3. 【請求項3】 気液入替え部は、カバー体の周壁部に、
    下端ないしはこれに近い位置から立ち上がるスリットで
    ある請求項1、2のいずれか一項に記載の給液タンクの
    給液時の気液入替え構造。
  4. 【請求項4】 タンク本体がその口部に設けたキャップ
    体に有する給水口を下にして設置され、給水口の常閉弁
    が押し開かれることにより、内容液が流出するようにし
    て液体を流出量分ずつ補給する給液タンクにおいて、 常閉弁にこの常閉弁を側方より上部にかけて覆うカバー
    体を設けて、このカバー体を常閉弁の開閉に伴って上下
    動させてキャップ体の内面と離接するようにして、キャ
    ップ体の内面との間に液体の流出部を形成し、カバー体
    に外気の導入部を設けたことを特徴とする給液タンクの
    給液時の気液入替え構造。
  5. 【請求項5】 外気の導入部はカバー体の周壁の下端な
    いしはそれに近い位置から上方に延びるように設けられ
    たスリットである請求項4に記載の給液タンクの給液時
    の気液入替え構造。
  6. 【請求項6】 キャップ体の内面に、カバー体の周壁と
    その上下動範囲の全域で嵌まり合うシャッタ壁を設けた
    請求項4、5のいずれか一項に記載の給液タンクの給液
    時の気液入替え構造。
  7. 【請求項7】 カバー体の天井壁部に外気の導入部であ
    る小孔を設けた請求項1から6のいずれか一項に記載の
    給液タンクの給液時の気液入替え構造。
  8. 【請求項8】 タンク本体がその口部に設けたキャップ
    体に有する給水口を下にして設置され、給水口の常閉弁
    が押し開かれることにより、内容液が流出するようにし
    て液体を流出量分ずつ補給する給液タンクにおいて、 常閉弁が設けられた給水口に外部から通じる通路を、液
    流出通路と空気導入通路とに区画し、空気導入通路の開
    口位置を液流出口の開口位置よりも常閉弁側に位置する
    ようにしたことを特徴とする給液タンクの給液時の気液
    入替え構造。
  9. 【請求項9】 カバー体の周壁に設けられる、気液入替
    え部ないしは外気の導入部としてのスリットの口縁がカ
    バー体内面との間で鋭角となるように形成されている請
    求項1、4から8のいずれか一項に記載の給液タンクの
    給液時の気液入替え構造。
  10. 【請求項10】 カバー体に気液入替え部ないしは外気
    の導入部として設けられるスリットはカバー体の天井壁
    から垂直に切り込んで形成されている請求項9に記載の
    給液タンクの給液時の気液入替え構造。
  11. 【請求項11】 天井壁部はドーム型の形状である請求
    項9、10のいずれか一項に記載の給液タンクの給液時
    の気液入替え構造。
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