JPH10325544A - 蒸気加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気噴射ノズルより高温蒸気を被加熱食品の
内部に噴射して被加熱食品を加熱する際に，被加熱食品
の調理汁や具等が蒸気噴射ノズルの噴射口から高温蒸気
室内に侵入することを防止する。 【解決手段】 蒸気加熱装置１は，肉饅等の被加熱食品
２に刺し込まれる針状の蒸気噴射ノズル４を持つ。蒸気
噴射ノズル４は，内部ノズル３０と外部ノズル３１との
二重筒構造をなす。被加熱食品２を蒸気噴射ノズル４に
突き刺さるようにして底板８上に乗せ，蓋９を閉ざす。
高温蒸気室１２内で蒸発皿１３に滴り落ちた水滴１５は
直ちに蒸発し，上部の開口８ａに接続された蒸気噴射ノ
ズル４から被加熱食品２の内部に噴射される。被加熱食
品２の内部から蒸気加熱するので，被加熱食品２をきわ
めて短時間で加熱できる。また，蒸気噴射ノズル４が二
重筒構造であるから，被加熱食品２の調理汁や具が蒸気
噴射ノズル４の噴射口を逆に通って高温蒸気室１２内に
侵入することはほとんどない。したがって，被加熱食品
２に噴射される高温蒸気に異臭が混じるようなことは防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は，食品等の被加熱
物を高温蒸気で加熱するために用いる蒸気加熱装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】例えば，一応の調理を済ませた肉饅，あ
ん饅，シュウマイ等を高温蒸気で加熱し暖める場合，高
温蒸気を充満させた中で蒸すのが一般的である。すなわ
ち，セイロのように容器の底に満たした水を加熱して沸
騰蒸発させ，その上においたすのこの上の被加熱食品を
蒸す方法，あるいは，ボイラ等で別途発生させた高温蒸
気を容器内に導き，この容器内に置いた被加熱食品を蒸
す方法等である。すなわち，被加熱食品の外部から高温
蒸気で加熱する方法である。

【０００３】これに対して本出願人のもとで先に，図４
に示すように，ケース４１内に針状の蒸気噴射ノズル４
２を設け，この蒸気噴射ノズル４２に高温蒸気を供給し
て，この蒸気噴射ノズル４２が突き刺さったケース４１
内の被加熱物４３を加熱する蒸気加熱装置４５を発明
し，特許出願をした（特願平８−１７８６１６号参
照）。高温蒸気は，例えば，高温蒸気室４６の底部のヒ
ータ内蔵の蒸発皿４７に，定量ポンプ５０で送られた水
滴４８を滴らせ，瞬間的に蒸発させることで発生させ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前者の一般的な蒸気加
熱装置では，被加熱食品の外部から高温蒸気で加熱する
ものであるから，加熱に長時間を要するという問題があ
る。例えば，コンビニエンスストア等においては，客の
購入に応じてその都度加熱することは，長時間を要する
ので，不適当である。加熱に長時間を要することから，
コンビニエンスストア等では，通常，高温蒸気で満たし
たケース内に在庫しておくが，この方法では，食品を長
時間蒸気加熱し続けることになるので，食味が変質して
しまうという問題がある。

【０００５】また，食品に限らず，例えばおしぼり等を
加熱する場合も通常，同じく高温蒸気で外部から加熱す
るが，やはり加熱に長時間を要するという問題がある。

【０００６】これに対して，後者の図５に示した蒸気加
熱装置４５は，これらの欠点を解消することができる。
しかし，加熱する対象の食品によっては，調理汁や具な
どが蒸気噴射ノズル４２の噴射口より高温蒸気室４６内
に侵入する場合があり，そうすると，高温蒸気に異臭が
混じるようになり，食品の品質低下をもたらすととも
に，異なる食品を加熱する用途には不適当になる。ま
た，高温蒸気室４６の内面，特に蒸発皿４７を著しく汚
染せしめるという問題もある。

【０００７】また，高温蒸気室４６に水滴を滴らせるた
めの供給水には通常水道水を利用するが，水道水には塩
素が含まれまたカルシゥムやマグネシウム等が含まれて
いるので，蒸発皿４７の表面にそれらの不純物のスケー
ル４９が形成され，蒸気発生の能力を低下させるという
問題がある。また，多量の不純物による蒸気噴射ノズル
４２の噴射口の目詰まりや，食品衛生上の問題もある。

【０００８】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので，被加熱物の一部の微細片等が蒸気噴射
ノズルの噴射口より高温蒸気室内に侵入してしまうこと
を防止できる蒸気加熱装置を提供することを目的とし，
また，供給水中の不純物を除去して装置の長期間の連続
使用を可能とすることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は，被加熱物を収容する蓋付きのケースと，このケー
ス内に収容された前記被加熱物に差し込まれる針状の蒸
気噴射ノズルと，この蒸気噴射ノズルに高温蒸気を供給
する高温蒸気供給手段とを備えるとともに，前記蒸気噴
射ノズルは，前記高温蒸気供給手段から高温蒸気を供給
される筒状の内部ノズルとこの内部ノズルの外側に空隙
を有して着脱可能に被せられた同じく筒状の外部ノズル
とからなる二重筒構造をなすことを特徴とする。

【００１０】請求項２は，請求項１記載の蒸気加熱装置
における高温蒸気供給手段が，前記蒸気噴射ノズルに通
じる高温蒸気室と，前記高温蒸気室の底部に設けた蒸発
皿と，この蒸発皿を加熱するヒータと，前記蒸発皿に水
滴を滴らす水滴供給装置とからなるとともに，この水滴
供給装置は，供給水から不純物を除去するためのイオン
交換樹脂による水処理装置を備えたことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下，本発明の実施の形態を図１
〜図４に示した実施例を参照して説明する。図１は本発
明の一実施例の蒸気加熱装置１の断面図を示す。この実
施例の蒸気加熱装置１は，例えば肉饅，餡饅等の被加熱
食品２を高温蒸気で暖めるために用いるもので，被加熱
食品２を収容する蓋付きのケース３と，このケース３内
に収容された前記被加熱食品２に差し込まれる針状の蒸
気噴射ノズル４と，この蒸気噴射ノズル４に高温蒸気を
供給する高温蒸気供給手段５とを備えている。

【００１２】前記ケース３は，円板状の底板８とこの底
板８の上に被せられる半球面状の蓋９とからなり，前記
底板８の中央に開口８ａを有し，この開口８ａの周囲が
台座８ｂとなっている。なお，実施例のケース３は，い
わばケース本体部分が単なる円板状であり，蓋９によっ
て室空間を形成する構造であるが，深さを持つ箱状のケ
ース本体の上部開口を平板状の蓋を覆う箱形状のもので
もよい。

【００１３】前記針状の蒸気噴射ノズル４は，図２にも
詳細を示すように，後述する高温蒸気室１２に直接通じ
る筒状の内部ノズル３０とこの内部ノズル３０の外側に
空隙を有して被せられた同じく筒状の外部ノズル３１と
からなる二重筒構造をなしており，底板８の前記開口８
ａの部分に垂直に設けられている。外部ノズル３１は内
部ノズル３０に対して着脱可能とするが，内部ノズル３
０自体も着脱可能とすることがメンテナンス上好まし
い。前記内部ノズル３０は，先端部が閉じ外周面に四方
に向いた複数の蒸気噴射口３０ａを有している。前記外
部ノズル３１は，外周面に四方に向いた複数の蒸気噴射
口３１ａを有するとともに，閉じた鋭角の先端部３１ｂ
を有している。なお，蒸気噴射ノズルが針状とは，蒸気
噴射ノズルが被加熱物に突き刺すことができる形状であ
ることを意味し，実施例の形状に限定されない。

【００１４】前記高温蒸気供給手段５は，円錐状の天井
面１１を持つ高温蒸気室１２と，この高温蒸気室１２の
底部に設けた蒸発皿１３と，この蒸発皿１３内に埋め込
まれた電熱ヒータ１４と，前記蒸発皿１３に水滴を滴り
落とす水滴供給装置１６とからなっている。前記高温蒸
気室１２は，前記蒸発皿１３を底部に持つ有底円筒状の
蒸気室下部１７と前記円錐状の天井面１１を持つ蒸気室
上部１８とを，脚部１９ａを持つ支持台１９の上部のリ
ング部１９ｂを介在させて，ボルト２０で一体接合して
形成している。２１はパッキンである。前記ケース３の
底板８の台座８ｂは，円錐状の前記蒸気室上部１８の頂
部に単に置かれている。

【００１５】前記水滴供給装置１６は，前記蒸気室上部
１８に接続した給水パイプ２３と，この給水パイプ２３
に設けた定量ポンプ２４と，水槽２５とからなり，この
水槽２５には，供給水から不純物を除去するためのイオ
ン交換樹脂による水処理装置２６を備えている。なお，
イオン交換樹脂による水処理装置２６の原理自体は一般
的なものであり，説明は省略する。また，活性炭等で不
純物の除去を行うこともできる。

【００１６】上記の蒸気加熱装置１は，例えば肉饅等の
一応調理済みの被加熱食品２を暖める場合等に用いて好
適である。電熱ヒータ１４はその都度通電して蒸発皿１
３を加熱してもよいが，コンビニエンスストア等で用い
る場合は，過熱防止を図った上で常時オンとし，蒸発皿
１３を加熱状態に保つとよい。被加熱物を加熱する操作
は，蓋９を取り，針状の蒸気噴射ノズル４が突き刺さる
ようにして，被加熱食品２を底板８上に乗せ，蓋９を被
せる。次いで，図示略の加熱開始ボタンを押すと，定量
ポンプ２４が作動して水槽２５内の水を一定量ずつ高温
蒸気室１２に送り，給水パイプ２３から水滴が蒸発皿１
３上に滴り落ちる。蒸発皿１３は既に加熱されているの
で，瞬間的に蒸発し，高温蒸気は矢印のように上昇して
高温蒸気室１２の上部の円錐面状の天井面１１により開
口８ａに集約され，蒸気噴射ノズル４の内部ノズル３０
の蒸気噴射口３０ａから両ノズル３０，３１間の空隙に
充満し，外部ノズル３１の蒸気噴射口３１ａより被加熱
食品２の内部に噴射される。

【００１７】上記のように被加熱食品２の内部に高温蒸
気が直接供給されて，被加熱食品２の蒸気加熱が行われ
るので，被加熱物２はきわめて短時間で暖められる。ま
た，高温蒸気が被加熱食品２の内部に浸透するので，単
に外部に蒸気を満たす従来方法と比べて，蒸気が被加熱
食品２の内部に十分ゆきわたり，したがって，被加熱食
品２の内部に適度な水分を保持させるという効果も得ら
れる。

【００１８】また，被加熱食品２の内部に供給された高
温蒸気は，被加熱食品２に浸透して外表面から外に出る
が，蓋９によって密閉されているので，蓋９内の空間が
高温蒸気で満たされることになり，被加熱食品２は内外
から高温蒸気で加熱され，この点でも迅速なかつ十分に
ゆきわたった加熱が行われる。

【００１９】また，この蒸気加熱装置１をコンビニエン
スストア等において使用する場合には，客の求めに応じ
て直ちに加熱できるので，常時高温蒸気の中に在庫して
暖め続ける必要はなく，したがって，被加熱食品２の食
味が低下することを防止できる。

【００２０】上記のような被加熱食品２の内部への高温
蒸気噴射を続けていくと，被加熱食品２の調理汁や具等
が外部ノズル３１の蒸気噴射口３１ａから内部に侵入す
ることが考えられるが，侵入しても，外部ノズル３１と
内部ノズル３０との間の空隙に侵入するにとどまり，内
部ノズル３０の蒸気噴射口３０ａを通って高温蒸気室１
２に侵入することはほとんどない。したがって，被加熱
食品２に噴射される高温蒸気に異臭が混じるようなこと
は防止され，食品の品質を維持することができる。ま
た，異なる食品を加熱する用途に用いて不都合はない。
また，高温蒸気室１２の内面，特に蒸発皿１３を汚染す
ることも少ない。したがって，長期間にわたってそのよ
うな不都合が生じることなく本装置を使用できる。ま
た，蒸気噴射ノズル４の外部ノズル３１と内部ノズル３
０との間の空隙の内面に調理汁や具が付着して汚染され
た場合は，外部ノズル３１を取り外して，その汚染物を
除去するとよい。

【００２１】また，水槽２４内の水は，水処理装置２５
により塩素化合物やカルシゥムやマグネシウム等の不純
物が除去されているので，蒸発皿１３の表面にそれらの
不純物のスケールが形成されることはなく，蒸気発生の
能力を低下を防止できる。したがって，この点でも長期
間の使用が可能である。また，多量の不純物による蒸気
噴射口３１ａ，３０ａの目詰まりも防止できる。

【００２２】図３に蒸気噴射ノズルの他の実施例を示
す。この実施例の蒸気噴射ノズル４は，外部ノズル３１
は図２の蒸気噴射ノズルにおける外部ノズルと同様であ
るが，内部ノズル３０’は外周面に蒸気噴射口を持たず
に上端が開口した単なる筒状をなすものである。

【００２３】なお，上記の実施例では，１つの被加熱食
品２を加熱する装置として説明したが，図４に要部の平
面図を示す蒸気加熱装置１’のように，高温蒸気室１
２’に臨む蒸気噴射ノズル４を複数個設けて，複数個の
被加熱食品２を同時に加熱する構成とすることもでき
る。３’は蓋を示す。

【００２４】また，実施例では蒸気噴射ノズルを固定的
に設けたが，蒸気噴射ノズルをホースに接続し，このホ
ースを高温蒸気室に連通させる構成としてもよい。この
場合は，被加熱食品に蒸気噴射ノズルを手で突き刺すこ
とになるが，被加熱食品の任意の箇所に突き刺すことで
任意の箇所から高温蒸気を噴射させることができる。。
また，被加熱食品が大きいものであれば，複数の蒸気噴
射ノズルを突き刺して，複数箇所から加熱することも可
能である。これらの場合も，蒸気噴射ノズルは内部ノズ
ルと外部ノズルとの二重筒構造とする。

【００２５】また，高温蒸気室の上部において蒸気噴射
ノズルを垂直に設ける構成に限らず，高温蒸気室の側面
部に蒸気噴射ノズルを横向きに設けることも可能であ
る。この場合は，横方向から押すようにして被加熱食品
に蒸気噴射ノズルが差し込まれるようにする。

【００２６】また，蒸発皿１３を加熱する手段は電熱ヒ
ータに限らず，例えばガス加熱等任意である。また，高
温蒸気室１２の形状は，必ずしも実施例のものに限定さ
れないことはいうまでもない。また，高温蒸気を発生さ
せる手段としては，実施例のように，水滴を蒸発皿１３
に滴り落として瞬間的に蒸発させる構成は，蒸発が瞬間
的に起こる点で優れているが，必ずしもこれに限定され
ない。例えば，単に容器内の水を沸騰させて高温蒸気を
発生させる方式でもよい。さらに，蒸気発生装置自体は
備えておらずに別途設けたボイラ等の蒸気発生源から高
温蒸気を導く高温蒸気供給手段とすることもできる。

【００２７】加熱できる被加熱食品としては，前述の肉
饅，あん饅頭に限らず，パン，シューマイ，ぎょうざ，
団子その他種々のものが可能である。また，ごはん等の
暖めも可能である。

【００２８】また，上述の説明では一応調理された食品
を暖める場合について述べたが，食品によっては，未調
理食品を加熱調理する食品加熱調理装置として使用する
ことも当然可能である。

【００２９】上記の実施例では，調理済み食品の暖めの
場合あるいは未調理材料からの加熱調理の場合について
説明したが，食品に限らず，針状の蒸気噴射ノズルを被
加熱物に突き刺して加熱する際に，被加熱物の一部の微
細片等が蒸気噴射ノズルの噴射口を通じて高温蒸気室内
に侵入する可能性がある場合の種々被加熱物の加熱に使
用できる。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば，内部ノズルと外部ノズ
ルとの二重筒構造で針状をなす蒸気噴射ノズルを食品等
の被加熱物に突き刺し，被加熱物の内部に直接高温蒸気
を噴射して蒸気加熱を行うようにしたので，被加熱物を
きわめて短時間で加熱することが可能となった。したが
って，コンビニエンスストア等において食品を暖める用
途に用いた場合は，客の求めに応じてその場で加熱でき
るので，食品を常時高温蒸気中に在庫しておく必要がな
くなり，食品の食味を損なうことを防止できる。

【００３１】また，高温蒸気が食品の内部に行き渡るの
で，水分を良好に保持した食品を提供することができ，
この点でも食味を向上させることができる。

【００３２】さらに，蒸気噴射ノズルが二重筒構造であ
るから，例えば被加熱食品の加熱の場合に，調理汁や具
等が蒸気噴射ノズルの噴射口を通って高温蒸気室に侵入
することは少なく，高温蒸気に異臭が混じるようなこと
は防止され，食品の品質を維持することができる。ま
た，異なる食品を加熱する用途に用いて不都合はない。
また，高温蒸気室の内面，特に蒸発皿を汚染することも
少ないない。したがって，長期間にわたってそのような
不都合が生じることなく本装置を使用できる。また，外
部ノズルが着脱可能であるから，外部ノズルと内部ノズ
ルとの間の空隙の内面に調理汁や具が付着して汚染され
た場合も，外部ノズルを取り外して，容易に清浄にでき
る。

【００３３】請求項２によれば，水槽内でイオン交換樹
脂による水処理装置により不純物を除去された水が供給
されるので，蒸発皿の表面にそれらの不純物のスケール
が形成されることはなく，蒸気発生の能力を低下を防止
できる。したがって，この点でも長期間の使用が可能で
ある。また，多量の不純物による蒸気噴射口の目詰まり
も防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の蒸気加熱装置の一実施例を示す断面図
である。

【図２】図１における蒸気噴射ノズルの拡大断面図であ
る。

【図３】蒸気噴射ノズルの他の実施例を示す拡大断面図
である。

【図４】本発明の他の実施例を示す平面図である。

【図５】従来の蒸気加熱装置を示す概略図である。

【符号の説明】

１ 蒸気加熱装置 ２ 被加熱食品（被加熱物） ３ ケース ４ 蒸気噴射ノズル ５ 高温蒸気供給手段 ８ 底板 ８ａ 開口 ８ｂ 台座 ９ 蓋 １１ 天井面 １２ 高温蒸気室 １３ 蒸発皿 １４ 電熱ヒータ １５ 水滴 １６ 水滴供給装置 １７ 蒸気室下部 １８ 蒸気室上部 １９ 支持台 ２３ 供給パイプ ２４ 定量ポンプ ２５ 水槽 ２６ イオン交換樹脂による水処理装置 ３０ 内部ノズル ３１ 外部ノズル ３０ａ，３１ａ 蒸気噴射口 ３１ｂ 先端部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被加熱物を収容する蓋付きのケースと，
   このケース内に収容された前記被加熱物に差し込まれる
   針状の蒸気噴射ノズルと，この蒸気噴射ノズルに高温蒸
   気を供給する高温蒸気供給手段とを備えるとともに，前
   記蒸気噴射ノズルは，前記高温蒸気供給手段から高温蒸
   気を供給される筒状の内部ノズルとこの内部ノズルの外
   側に空隙を有して着脱可能に被せられた同じく筒状の外
   部ノズルとからなる二重筒構造をなすことを特徴とする
   蒸気加熱装置。
2. 【請求項２】 前記高温蒸気供給手段は，前記蒸気噴射
   ノズルに通じる高温蒸気室と，前記高温蒸気室の底部に
   設けた蒸発皿と，この蒸発皿を加熱するヒータと，前記
   蒸発皿に水滴を滴らす水滴供給装置とからなるととも
   に，この水滴供給装置は，供給水から不純物を除去する
   ためのイオン交換樹脂による水処理装置を備えたことを
   特徴とする請求項１記載の蒸気加熱装置。