JPH10324941A - 優れた高温特性とダイカスト鋳造性を有するマグネシウム合金 - Google Patents

優れた高温特性とダイカスト鋳造性を有するマグネシウム合金

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JPH10324941A JP10138914A JP13891498A JPH10324941A JP H10324941 A JPH10324941 A JP H10324941A JP 10138914 A JP10138914 A JP 10138914A JP 13891498 A JP13891498 A JP 13891498A JP H10324941 A JPH10324941 A JP H10324941A
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    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/02Making non-ferrous alloys by melting

Abstract

(57)【要約】 【課題】150℃に達する高い温度での優れた耐クリー
プ性と引張強度を備えたマグネシウム合金を提供する。 【解決手段】熱間割れや型への粘着を減らしたダイカス
ト鋳造性や引張強度や耐クリープ性といった優れた高温
特性を有すマグネシウム系合金は、約2から9wt.%のア
ルミニウム、6から12wt.%の亜鉛、0.1から2.0
wt.%のカルシウム、任意に0.2から0.5wt.%のマン
ガン、そしてマグネシウムから成る残部を含む。この合
金は、マグネシウム結晶の結晶粒界にMg-Al-Zn-Caの金
属間化合物を含む。本発明による合金は、約150℃の
温度と約35MPaの引張応力で約0.6%以下のクリー
プ伸びを有し、そして約150℃の温度で少なくとも1
10MPaの耐力を有している。この合金は、ダイカスト
用途に特に役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウム系合
金に関する。詳しくは、本発明は、高温で優れた機械的
特性を有するマグネシウム系合金に関する。本発明の合
金は、優れた鋳造性を有し、特にダイカスト用途に有用
である。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムのほぼ2/3そして鉄の1
/4であるマグネシウムの低い比重は、重量削減が特に
重要な輸送関係への適用に魅力的である。マグネシウム
は軽金属として非常に強く、事実、通常利用される鋳造
金属の中で重量に対する強さの比が最良である。加え
て、マグネシウムは、優れた減衰能、優れた鋳造性、優
れた機械加工性、そして優れた耐食性といった他の多く
の利点をもつ。自動車におけるマグネシウム合金部品の
使用は、車の重量削減の要求が大変増えているため、近
年において急速に増えている。
【0003】マグネシウム合金部品は、ダイカスト、砂
型鋳造法、プラスタ−鋳造法、金型鋳造法、消失型鋳造
法を含む従来の鋳造方法によって製造することができ
る。例えば、自動車ダイカスト部品を含む、それぞれの
用途に用いられるいろいろな合金が開発されてきてい
る。これら合金の中で、マグネシウム−アルミニウム系
合金、例えば、約5から6wt.%のアルミニウムと微量の
マンガンを含んでいるAM50AやAM60B合金(「AM」はアル
ミニウムとマグネシウムの添加を示す。)そしてマグネ
シウム−アルミニウム−亜鉛系合金、例えば、約9wt.%
のアルミニウムと約1wt.%の亜鉛を含んでいるAZ91D
(「AZ」はアルミニウムと亜鉛の添加を示す。)は、経
済的な値段で、自動車部品の製造に広く用いられてい
る。これら合金の欠点の一つは、高い使用温度では、低
い強度と不十分な耐クリ−プ性を示すことである。これ
は、作動中に150度まで温度上昇するであろうトラン
スミッションの様な構成部品に適用するには問題とな
る。かかる構成部品の不十分な耐クリ−プ性は、ジョイ
ントをボルトで締めるのに、留め具の締め付け荷重の減
少につながり、パワートレイン系のオイルの漏れにつな
がる。
【0004】いくらか耐クリ−プ性を改善した特性をも
つ他のマグネシウム合金としてAE42(「AE」はアルミニ
ウムと希土類金属の添加を示す。)を挙げることができ
る。この合金は、約4wt.%のアルミニウムと約2wt.%の
希土類元素を含む。希土類元素を使用しているため、こ
の合金はダイカスト鋳造が難しく、自動車部品の大量生
産に非経済的である。
【0005】優れた高温特性を持つ他のマグネシウム合
金が年々開発されている。これらの合金は二つのグルー
プに分類することができる。その一つの合金のグル−プ
は、銀、イットリウム、希土類、そしてジリコンの様な
特殊で高価な元素を含み、これらは、本来航空宇宙や原
子炉に用いる砂型重力鋳造用として開発された。二つめ
のグル−プはアメリカ特許No.4,997,662;No.5,078,962
とNo.5,147,603で発表した様な多くの実験的な合金が含
まれる。これらの合金は、きわめて高い凝固速度(104
から107K/sec.)を達成できるメルトスピン法や溶射法の
様な急速な凝固方法用に開発された。高い凝固速度によ
りカルシウムやストロンチウムの様な特定の合金元素の
含有量を非常に高くでき、例えば、7wt.%まで含有で
き、高温下で極めて高い強度を達成している。あいに
く、これらの合金の耐クリ−プ性は、急速な凝固過程で
極めて微細な結晶組織であるために貧弱である。このグ
ル−プの合金の他の欠点は、大きな構成部品を製造する
のに適しておらず、市販品の生産には高価すぎることで
ある。前述のいずれのグル−プの合金も、自動車の商業
用ダイカスト部品には適していない。
【0006】マグネシウム−アルミニウム系ダイカスト
合金にカルシウムを添加することにより、耐クリ−プ性
を改善する可能性について研究されてきた。10wt.%ま
でのアルミニウム、0.5wt.%までのマンガンと可能な
限り4wt.%までの亜鉛を含むマグネシウム系合金に0.
5から3wt.%のカルシウムを添加することにより高い耐
クリ−プ性が得られることが、イギリス特許No.847,992
に公表されている。2から6wt.%のアルミニウムと0.
1から0.8wt.%のカルシウムを含むマグネシウム系合
金が、150℃で優れた耐クリ−プ性を示すことを、PC
T/CA96/00091は、公表している。高いカルシウム含有量
の合金は、鋳造中に熱間割れを起こす傾向があること
を、両方の特許も認めている。前記イギリス特許は、合
金に含まれる鉄が、少なくとも0.01wt.%以上とし、
好ましくは0.015と0.03wt.%の間とすることに
より、熱間割れ傾向を十分に満足できる程度に押さえる
ことができると述べている。ASTM(アメリカ材料試験協
会)の仕様書B93/B93M-94bによって要求される現状の高
純度の耐食性合金の鉄含有量の限度が0.004wt.%と
されているように、かかる高い鉄の含有量が、はげしい
腐食の原因になることは、現在よく知られている。0.
8wt.%を越えるカルシウムの添加は、熱間割れや型への
鋳造品の粘着が顕著になり、その合金のダイカスト鋳造
性に悪影響を及ぼすことを前記PCT公報は認めている。
【0007】F.Hollrigl-Rosta、E.Just、J.KohlerとH.
J.Melzer(Light Metal Age、22−29頁、1980
年8月)によって「フォルクスワーゲンにおけるマグネ
シウム」と題された三つめの文献は、約8wt.%のアルミ
ニウムと約1wt.%の亜鉛を含んだマグネシウム合金AZ81
に約1wt.%のカルシウムの添加によって、顕著な耐クリ
ープ性の改良がなされたことを公表している。しかし、
この文献は、熱間割れを起こしたり、金型に鋳物が固着
するためにクランクケース(自動車部品)のダイカスト
製造にこの合金を使用できないと発表している。
【0008】上記の三つの文献から明らかなように、カ
ルシウムの添加に付づいする鋳造性の悪化のために、カ
ルシウムによるマグネシウム合金の耐クリープ性の改善
は実現されなかった。したがって、適切なクリープ強度
を有し、改善された鋳造性をもつ経済的なマグネシウム
合金が当業界に必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マグネシウ
ム合金の前述した問題を解決することを目的として開発
されたものである。150℃に達する高い温度での優れ
た耐クリープ性と引張応力を備えた(AE42合金と同じか
それ以上の)マグネシウム合金を提供することを、本発
明の第一の目的とする。さらに、室温で改善した引張応
力を備えた(AZ91D合金と同じかそれ以上の)マグネシ
ウム合金を提供することを、本発明のさらなる目的とす
る。
【0010】さらに、自動車部品の製造に使用すること
ができ、ダイカストによる大量生産が可能で、低価格な
マグネシウム合金を提供をすることを、本発明の目的と
し、さらなる目的は、特に、AE42合金と同じ高温強度と
耐クリープ性を備えつつ優れた鋳造性をもつマグネシウ
ム合金を提供することである。 さらに加えて、耐食性
がAZ91D合金と同等のマグネシウム合金を提供すること
も、本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、約2から9w
t.%のアルミニウム、約6から12wt.%の亜鉛、そして
約0.1から2wt.%のカルシウムを含むマグネシウム合
金である。この合金は、150℃に達する高い温度での
優れたクリープ特性と引張強度特性、優れた鋳造性を有
し、さらに低価格である。
【0012】アルミニウムの量は、約3から7wt.%とす
るのが好ましい。その合金中の亜鉛の量は、好ましくは
約6から10wt.%の範囲である。加えて、その合金に含
まれるカルシウムの好ましい範囲は、約0.4から約
1.5wt.%である。前述したように、この合金の主要構
成元素は、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、そして
カルシウムである。この合金はまた、約0.2から0.
5wt.%のマンガンや約0.05wt.%までのシリコンのよ
うな他の元素を含むこともあり、そして、約0.004
wt.%以下の鉄や約0.001wt.%以下のニッケルや0.
008wt.%以下の銅のような不純物を含むこともある。
【0013】驚いたことに、本発明によれば、アルミニ
ウム、亜鉛、カルシウムの一定量の添加により、そのマ
グネシウムの結晶粒界にMg-Al-Zn-Ca金属間化合物が形
成することが明確になった。理論によって制限されるこ
となく、Mg-Al-Zn-Ca金属間化合物相は、結果として室
温や高温で合金の金属的な高い安定性とマグネシウム結
晶の粒界強化をもたらすと考えられる。
【0014】好ましくは、この合金は、約5から30重
量%の金属間化合物相を、より好ましくは約15から2
5重量%の金属間化合物相を含む。この発明の合金は、
ASTMの仕様書E139-95による測定では、約150℃の温
度での約35MPaの引張応力によって約0.6%以下の
クリープ伸びで、そして、ASTMの仕様書E21-92による測
定で約150℃の温度での少なくとも約110MPaの耐
力を有する。この合金は、亜鉛の高い含有量のために、
鋳造性(熱間割れや型への粘着を減らした)が改善され
ており、ダイカスト合金として特に優れている。この発
明の合金はまた、優れた耐食性(ASTMの仕様書B117-95
による測定)も有し、低価格で利用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、高温での改善された特
性を有し、さらに容易に利用でき、かつ、低価格でダイ
カスト部品の大量生産を経済的に可能とするダイカスト
できるマグネシウム系合金を提供するものである。実施
例の一つによると、この合金は、クリープ強度の向上と
ダイカスト鋳造性の改善をも達成している。
【0016】本発明の合金は、マグネシウム系合金の中
に、好ましくは亜鉛、アルミニウム、カルシウムを含
む。このマグネシウム合金中の添加物の組成範囲は、次
に示す利点をもつ。 (a)アルミニウム アルミニウムは、マグネシウム系合金の室温強度と鋳造
性を高める合金元素としてよく知られている。有効な結
果を得るためには、少なくとも2wt.%、好ましくは、少
なくとも4wt.%のアルミニウムが本発明の合金に含まれ
るべきである。しかしながらアルミニウムは、高温での
マグネシウム合金の耐クリープ性や引張強度に不利な影
響を与えることもよく知られている。アルミニウムは、
その含有量が高いとき、マグネシウムと結合し、マグネ
シウム系合金の高温特性に有害である低融点(437
℃)の金属間化合物Mg17Al12を多量に形成する傾向があ
る。従って、アルミニウムの好ましい上限範囲は、9w
t.%である。さらに耐クリープ性や引張強度のような高
温特性を改善するためには、アルミニウムの上限が7w
t.%である方がより好ましい。 (b)カルシウム マグネシウム合金の高温強度と耐クリープ性を改善しう
るものとしてみつけられた元素の中で、カルシウムが最
も経済的(銀、イットリウムや多種の希土類元素と比較
すると)である。それ故に、0.2wt.%かそれ以上のカ
ルシウムを含むことが必要である。しかしながら、カル
シウムがマグネシウムーアルミニウム系合金に含まれる
と、その合金の鋳造性は普通のダイカスト鋳造法では、
もはや鋳造できないという程度にひどく低下する。本発
明では、驚いたことにもかつ意外にも、マグネシウムー
アルミニウムーカルシウム合金の鋳造性は、6から12
wt.%、好ましくは6から10wt.%の適切な量の亜鉛の添
加によって、改善されることがわかった。この重要な発
見に基づいて、亜鉛を存在させることにより、その合金
の良好なダイカスト鋳造性を維持しつつ、耐クリープ性
を最大にするように、カルシウムを、2wt.%まで、好ま
しくは、1.5wt.%までの量を加えることができる。 (C)亜鉛 亜鉛は、マグネシウム合金の鋳造性や室温強度を改善す
る。そして、1wt.%までの亜鉛は、AZ91Dに見られるよ
うにマグネシウム鋳造合金によく含まれている。本発明
は、相当高い亜鉛の範囲、すなわち、約6から約12w
t.%、より好ましくは約6から約10wt.%の範囲が、二
つの理由に基づいて選ばれる。一つめは、良質の高温強
度と耐クリープ性を得るために合金中のアルミニウム
が、相対的に低い場合、室温強度と合金の鋳造性を維持
するための高い亜鉛含有量が採用される。他の一つは、
より重要で、亜鉛が、約2wt.%に達するカルシウムを含
んでいるマグネシウム合金のダイカスト鋳造性を、驚い
たことにもかつ意外にも改善させることである。亜鉛の
上限範囲は、約12wt.%で、さらに好ましくは、合金の
比重を低くするために約10wt.%に設定する。
【0017】マグネシウムーアルミニウム系合金の鋳造
性におけるカルシウムと亜鉛の含有効果に関する以下の
ような研究から本発明の合金設計はさらに説明できる。
ダイカスト鋳造性は、熱間割れや型への粘着性の観点か
ら評価された。熱間割れの評価では、図1に示したよう
な試験片を鋳造するために真空ダイカスト鋳造システム
が用いられた。試験片の小さくなった中央部分は凝固収
縮中に合金の鋳造性に応じて、異なる水準の熱間割れを
誘発する応力を発生するように設計された。それぞれの
試験片の両表面にできた割れの長さの合計が、熱間割れ
傾向の尺度とされた。合金の型への粘着性は、鋳物の取
り出しや型の付着物の除去の容易性や試験片の表面品質
に基づいて、何ら塗型処理や離型剤処理をしていない鋼
製の型を使用した鋳造実験により、0から5段階に格付
けされた(「0」は「型への粘着がない」を表し、
「5」は「最も型への粘着が起こる」を表す)。
【0018】図2は、亜鉛含量を2水準としたマグネシ
ウム-アルミニウム系合金(Mg-5%Al)の熱間割れ傾向
に対するカルシウム添加の影響を示す。亜鉛が低い時、
例えば約1wt.%の時は、約1wt.%までのカルシウムが含
量した合金の割れの長さの合計は非常に増え、その後除
々に減少することが判明した。一方、亜鉛が高い時、例
えば約8wt.%では、合金の割れの長さの合計に対するカ
ルシウムの影響は、カルシウムの含有量が2wt.%に達し
ても小さい。
【0019】同じマグネシウム-アルミニウム系合金の
型への粘着性に対するのカルシウム含有の影響を図3に
示す。亜鉛を約1wt.%含んだMg-5%Al合金では、その
型への粘着性はカルシウムの増加とともに著しく増え、
特に約0.6wt.%を越えるカルシウムの添加は型への粘
着が著しい。これに反して、約8wt.%の高い亜鉛の含有
では、約2wt.%のカルシウムを含有する合金のその様な
傾向を効果的に減らすことができる。
【0020】これらの重要な発見が本発明の合金設計の
基礎を形成する、すなわち高い亜鉛含有量は、ダイカス
ト鋳造性を損なわないで、カルシウム添加を最大にする
ことで高温特性を最適にできる。本発明におけるマグネ
シウム合金はまた、少量の他の添加物や不純物も含む。
例えば約0.2から約0.5wt.%のマンガンが、耐食性
の改善のために合金に添加されることもある。シリコン
は一般的に、マグネシウム合金に用いられる商業用の純
マグネシウムインゴットに含まれる不純物元素である。
本発明の合金は、その特性に害のある効果をおよぼさな
い0.05wt.%までのシリコンを含むこともある。
【0021】鉄、ニッケル、銅はマグネシウム合金の耐
食性に有害な効果をもたらす不純物である。それ故、そ
の合金は、鉄を約0.004wt.%以下、ニッケルを約
0.001wt.%以下、銅を約0.008wt.%以下とする
のが好ましい。本発明において驚くべきことに、アルミ
ニウム、亜鉛、そしてカルシウムの所定の含有量によっ
て、Mg-Al-Zn-Ca金属間化合物相を析出できることが判
明した。この相は、図4で示された様に、その合金中の
マグネシウム初晶の結晶粒界に沿って、通常は形成す
る。図5は、その金属間化合物相に関するEDS(エネル
ギー分散型分光)分析結果であり、その組成が、アルミ
ニウム、マグネシウム、亜鉛、そしてカルシウムを含む
ことを明確に示している。金属間化合物相は正規化学量
論において、MgwAlxZnyCaz、但し、w=20から40atom
ic%、x=15から25atomic%、y=15から30atomic
%、z=2から20atomic%を表わされる。
【0022】本発明のマグネシウム合金は、約150℃
に達するまでの温度で優れた耐クリープ性と高い引張強
度を有する。その合金は、35MPa、150℃、200
時間で好ましくは約0.6%以下のクリープ伸びを有
し、このような試験条件下ではさらに好ましくは、0.
3%以下のクリープ伸びを有する。約150℃でその合
金の耐力は好ましくは約110MPa以上でより好ましく
は約115MPa以上である。同じ試験温度(約150
℃)では、発明の合金は好ましくは、150MPa以上の
最大引張強度を有する、さらに好ましくは160MPa以
上を有する。その合金の優れた高温クリープや引張強度
特性は、合金中のMg-Al-Zn-Ca金属間化合物相による強
化効果に起因すると考えられる。好ましくは、本発明の
合金は、約5から約30volume%の金属間化合物相を含
み、より好ましくは約15から約25volume%を含む。
【0023】本発明の合金は、ASTMの仕様書E8-96によ
る測定では、室温で優れた耐力や引張強度を有する。常
温で、その合金は少なくとも約145MPaの耐力と少な
くとも約200MPaの最大引張強度を有する、好ましく
は、少なくとも約150MPaの耐力と少なくとも210M
Paの最大引張強度を有する。本発明の合金の200時間
塩水噴霧による腐食速度は、ASTMの仕様書B117-95のに
よる測定で、好ましくは、約0.25mg/cm2/dayより小
さく、さらに好ましくは、0.16mg/cm2/dayより小さ
い。
【0024】本発明の合金は鋳造中の熱間割れや型への
粘着性の評価として、優れた鋳造性を有する。その合金
は、自動車のパワートレイン系部品の大量生産のための
ダイカスト合金として、特に適している。その合金はま
た、重力鋳造やホットチャンバー、コールドチャンバー
ダイカストマシンのダイカストのような圧力鋳造を含む
その他の標準的な鋳造方法によって鋳造される部品に使
用されることもある。あるいは、その部品は、粉末冶金
や半溶融工法の技術を含む他の技術によってその合金か
ら製造されることもある。本発明の合金の製造は、マグ
ネシウム用の溶解や合金化の標準的な装置を使用する標
準合金製造方法によって製造することができる。本発明
の合金は、好ましくは、商業生産が経済的であるよう
に、いかなる費用が高くなる要素を含んでいない。
【0025】本発明は、さらに以下のような実施例によ
って理解を深めることができ、これら実施例は、説明の
みを目的としたものであって本発明の範囲の限定を目的
としない。
【0026】
【実施例】表1に示したような化学成分で構成されるマ
グネシウム系合金(各合金の残部は、Mgととりのぞきよ
うのない不純物がある)は、電気溶解技術を用いて用意
された。ZAC8502、ZAC8506、そしてZAC8512と指定され
た合金は、それぞれ650℃の鋳造温度で、200トン
のホットチャンバーダイカストマシンを用いて溶解さ
れ、試験片を鋳造した。少なくとも200セットの試験
片、すなわち、200ショットのダイカスト部品を、試
験と評価の為に製造した。
【0027】 得られた試験片で、150℃で35MPa(引張応力)の
クリープ試験を200時間と、室温および150℃での
引張試験を行った。クリープ試験は、ASTMの仕様書E139
-95によって行われ、そして200時間後の全クリープ
伸びを測定した。他のマグネシウム系合金すなわちAZ91
DとAE42と比較したクリープ試験結果は、図6に示す。
【0028】図6で示すように、本発明によって用意さ
れた合金すなわちZAC8502、ZAC8506、そしてZAC8512の
クリープ伸びは、標準マグネシウム系合金AZ91Dよりほ
ぼ一桁分小さくなっている。本発明の合金は、150℃
でAE42合金と同等か(ZAC8506とZAC8512の場合には)そ
れより良いクリープ伸びを有する。表2に、ASTMの仕様
書E21-92による測定で、150℃におけるこれらの合金
に関する引張試験結果をまとめる。
【0029】 この結果が示すように、本発明で用意した合金の150
℃での耐力は、従来のマグネシウム合金AZ91DやAE42よ
り高く、本発明の合金の最大引張強度は、AZ91D合金やA
E42合金に匹敵している。本発明の合金の伸びは、AZ91D
合金より高いが、実質上AE42合金より低い。
【0030】これら合金の引張強度特性は、ASTMの仕様
書E8-96に従って、室温で測定した。結果は、表3に示
す。 表3からわかるように、本発明の合金は、マグネシウム
系合金AZ91Dと比較すると、室温における耐力、最大引
張強度および伸びが同等かわずかに良い。表3がさらに
示すように、本発明による合金の耐力と最大引張強度
は、マグネシウム合金AE42と比較すると優れている。し
かしながら、その合金の延性(伸び)は、AE42合金より
低い。
【0031】本発明の合金は、ASTMの仕様書B117-95に
従って、塩水噴霧腐食に関する試験も行われた。AZ91D
合金およびAE42合金と比較した本発明の合金の200時
間の腐食速度を、図7に示す。図7からわかるように、
本発明の合金は、他のマグネシウム系合金AZ91やAE42と
同様の耐食性を有する。これら合金のダイカスト鋳造性
は、比較基準によって評価された。各合金についてそれ
ぞれの200ショットのダイカストは、型への粘着や熱
間割れに関して検査され、そしてそれぞれのショットに
0から5までの指数をつけた(「0」は「最悪」を表
し、「5」は「完璧」を表す)。図8に、試験を行った
合金に関するダイカスト鋳造性の指数の平均値をまとめ
る。この結果が示すように、本発明の合金に関するダイ
カスト鋳造性はAZ91D(一般的に最もダイカスト鋳造性
が高いマグネシウム合金)よりわずかに低いが、AE42合
金よりかなり高い。
【0032】これまで、本発明の原理、好ましい実施例
および実施方法を述べてきた。しかし、本発明は、述べ
てきたような特定の実施例に限定するような解釈をすべ
きでない。従って、上記の実施例は発明を限定するもの
でなく説明するものと考えるべきであり、前述の請求項
によって定義したような本発明の範囲から逸脱しないの
ならば、当業者によって実施例の変形を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の合金の真空ダイカスト鋳造システムから
得られた熱間割れ試験結果の取得に用いた試験片の図で
ある。
【図2】5wt.%アルミニウム含有のマグネシウム系合金
の熱間割れに対する、カルシウムと亜鉛の含有の影響を
示すグラフである。
【図3】5wt.%アルミニウム含有のマグネシウム系合金
の型への粘着性に対するカルシウムと亜鉛の含有の影響
を示すグラフである。
【図4】本発明によって調製したマグネシウム合金の鋳
造した状態の微細組織を示す光学顕微鏡写真(1000
倍に拡大)である。
【図5】本発明の合金が、アルミニウム、マグネシウ
ム、亜鉛、そしてカルシウムを含有する金属間化合物を
含むことを示すEDS(エネルギー分散型分光分析)結果の
グラフである。
【図6】いろいろなMg系合金のクリープ試験の結果を示
すグラフである。
【図7】いろいろなMg系合金の塩水噴霧腐食試験の結果
を示すグラフである。
【図8】いろいろなMg系合金のダイカスト鋳造性の評価
を示すグラフである。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】およそ2からおよそ9重量%のアルミニウ
    ム、およそ6からおよそ12重量%の亜鉛、およそ0.
    1からおよそ2重量%のカルシウム、残部がマグネシウ
    ムからなり、すぐれた高温特性と鋳造性を有するマグネ
    シウム系合金。
  2. 【請求項2】実質的にAl、Zn、Ca、そしてMgからなる請
    求項1に記載のマグネシウム系合金。
  3. 【請求項3】およそ3からおよそ7重量%のAl、およそ
    6からおよそ10重量%のZn、そしておよそ0.4から
    およそ1.5重量%のCaを含む請求項1に記載のマグネ
    シウム系合金。
  4. 【請求項4】さらにおよそ0.2からおよそ0.5重量
    %のMnを含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  5. 【請求項5】さらにおよそ0.05重量%に達するまで
    のSiを含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  6. 【請求項6】さらにおよそ0.004重量%に達するま
    でのFeを含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  7. 【請求項7】さらにおよそ0.001重量%に達するま
    でのNiを含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  8. 【請求項8】さらにおよそ0.008重量%に達するま
    でのCuを含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  9. 【請求項9】Mg-Al-Zn-Caの金属間化合物の析出物を含
    む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  10. 【請求項10】およそ5からおよそ30体積%の前記析
    出物を含む請求項9に記載のマグネシウム系合金。
  11. 【請求項11】およそ15からおよそ25体積%の前記
    析出物を含む請求項9に記載のマグネシウム系合金。
  12. 【請求項12】実質的にSiを含まない請求項1に記載の
    マグネシウム系合金。
  13. 【請求項13】鋳造された状態で、150℃で少なくと
    も110MPaの0.2%耐力と、150℃およそ35MPa
    の引張応力下で200時間後のクリープ伸びがおよそ
    0.6%未満である高温特性をもつ請求項1に記載のマ
    グネシウム系合金。
  14. 【請求項14】ダイカスト鋳造部品からなる請求項1に
    記載のマグネシウム系合金。
  15. 【請求項15】実質的にMg17Al12の粒子を含まない請求
    項1に記載のマグネシウム系合金。
  16. 【請求項16】高温強度と耐クリープ性を改善するため
    に効果的なカルシウムの量を含み、カルシウム含有の結
    果、ダイカスト鋳造性の低下を補うために効果的な亜鉛
    の量を含む請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  17. 【請求項17】ダイカストマシンによって成形したダイ
    カスト鋳物である請求項1に記載のマグネシウム系合
    金。
  18. 【請求項18】実質的に、3から6重量%のAl、7から
    10重量%のZn、0.1から0.4重量%のCa、任意的
    に加えられる0.1から0.5重量%のMn、残部がマグ
    ネシウムからなる請求項1に記載のマグネシウム系合
    金。
  19. 【請求項19】実質的に3から6重量%のAl、7から1
    0重量%のZn、0.4から0.8重量%のCa、任意的に
    加えられる0.1から0.5重量%のMn、残部がマグネ
    シウムからなる請求項1に記載のマグネシウム系合金。
  20. 【請求項20】実質的に希土類金属を含まない請求項1
    に記載のマグネシウム系合金。
  21. 【請求項21】Al、Zn、Ca、そしてMgからなり、w=2
    0から40原子量%、x=15から25原子量%、y=1
    5から30原子量%、そしてz=2から20原子量%のM
    gwAlxZnyCaz析出物を含む合金で、すぐれた高温特性を
    有する鋳造マグネシウム系合金。
  22. 【請求項22】5から30体積%の析出物を含む請求項
    21に記載のマグネシウム系合金。
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