JPH10324366A - 物品輸送用支持体およびその重ね合わせ部材 - Google Patents

物品輸送用支持体およびその重ね合わせ部材

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JPH10324366A
JPH10324366A JP9186805A JP18680597A JPH10324366A JP H10324366 A JPH10324366 A JP H10324366A JP 9186805 A JP9186805 A JP 9186805A JP 18680597 A JP18680597 A JP 18680597A JP H10324366 A JPH10324366 A JP H10324366A
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frame
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frame member
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JP9186805A
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English (en)
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盛雄 ▲高▼橋
Morio Takahashi
Eiichi Seki
栄一 関
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Showa Denko Plastic Products Co Ltd
Toyo Kogei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Denko Plastic Products Co Ltd
Toyo Kogei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物品輸送支持体に関し、対象とする物品の大
きさに合わせて簡単に枠体を構成することができ、該枠
にフィルムまたはシートを張設して物品を保持し、輸送
時の衝撃から保護することができる物品輸送用支持体を
提供する。 【解決手段】 輸送対象物品の大きさおよび/または形
状に応じた長さで、且つ溝を有する枠部材20を形成
し、枠部材20の複数個を連結部材を用いて枠に組立
て、枠の少なくとも一方の面に、枠部材20の溝21に
係合または嵌合する突条を有するフィルムまたはシート
押え部材により少なくとも1枚の樹脂フィルムまたはシ
ートを張設してなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品輸送用支持体
に関する。詳しくは、精密部品または取扱いに注意を要
する物品などを安全に、また安定して輸送するための物
品輸送用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、破損し易い製品を衝撃から保護し
て輸送するのに適した物品輸送用支持体としては、特開
平7−187254および実公平1−40866に記載
されたものがある。特開平7−187254に記載され
た発明は図26に示すように、形状と寸法が同一の底部
1とカバー部2からなり、該底部1とカバー部2は一般
形状として長方形をしており、縁3には溝4が形成され
ている。またカバー部2並びに底部1の縁3の各短辺に
は横スリット5が設けてあり、そこにカバー部2と底部
1を一緒に保持するのに使用される連結部品を収納す
る。縁3に囲まれたカバー部2と底部1の開口面は弾性
プラスチック膜6で塞がれ、この膜はプラスチック線7
を縁3の溝4に装着することによって緊張状態に維持さ
れている。
【0003】そして、パッケージする物品を底部1の膜
6上に置き、次にカバー部2を底部1に重ねてしっかり
と締めつけることにより、膜6は柔軟に変形してパッケ
ージする物品を包み込み、底部1とカバー部2内の空間
にこの製品をつり下げた状態で維持し、輸送時の衝撃か
ら物品を保護することができるようになっている。
【0004】また、実公平1−40866に記載された
発明は図27に示すように、開口部11を有する台紙基
部10と、その上面を覆うと共に開口部11より下方へ
突出する袋部12を有するプラスチックフィルム13と
から構成され、台紙基部10はプレート状の段ボール材
からなって、所定の物品保持箇所に円形、角形等適宜形
状の切欠孔を穿設して形成されている。この台紙基部1
0は支脚部14を有して中空に保持される構造である。
【0005】この台紙基部10の上面側にはプラスチッ
クフィルム13で覆われている。そしてこのプラスチッ
クフィルム13は台紙基部10の開口部11位置で下方
へ突出する袋部12を一体形成している。このように、
切欠孔からなる開口部11は袋部12を有するので切欠
孔に収納される物品が好適に保持されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の特開平7−
187254に記載された物品保持構造では、容器が一
定の大きさであるため、対象物品が大きい場合には収容
不能であり、また、対象物品が小さい場合には無駄が生
ずる等の問題があり、大きさの異なる物品にはそれぞれ
に適した大きさの容器を用意しなければならない。また
実公平1−40866に記載された物品保持構造では、
単に物品を支持するのみで上面の保護はなく、また、対
象物品毎に台紙基部および袋部を作成しなければならな
いという問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、対象
とする物品の大きさに合わせて簡単に枠体を構成するこ
とができ、該枠に展設したフィルムまたはシートにより
物品を上下より保持し、輸送時の衝撃から保護すること
ができる物品輸送用支持体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、本発明の完成に至っ
た。本発明によれば、輸送対象物品の大きさおよび形状
に応じた長さおよび形状の枠部材を組立てて多角形状ま
たは異形状にし、該枠部材を連結部材にして種々の所定
の形状の枠を形成するとともに、該枠の少なくとも一方
の面に、該枠部材の溝に係合または嵌合する突条を有す
るフィルムまたはシート押え部材により、フィルムまた
はシートを張設(ピンと張り、保持されるように設け
る)する物品輸送用支持体が提供される。
【0009】本発明の物品輸送用支持体は、該支持体を
2個以上重ね合わせ、上下2つの該支持体の張設された
フィルムまたはシートの間に、輸送時の衝撃等から保護
されるべき輸送物品を挟み、精密部品または取扱いに注
意を要する、特に表面等に傷を生じさせては困る物品等
を張設したフィルムまたはシート間に、それらの物品等
が保持されるため、安全に、また安定して輸送するのに
大いに効果があるとともに、該支持体を返送する際、特
に大物の場合、該支持体を部品として各部材に分解する
と搬送に場所を取らないでよいこととなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、輸送対象物品の大きさ
および/または形状に応じた長さおよび形状で、且つ断
面の少なくとも一辺または弧に溝を有する枠部材を形成
し、該枠部材の複数個を連結部材を用いて、閉じた形状
の枠に組立て、該枠の少なくとも一方の面に、該枠部材
の溝に係合または嵌合する突条を有するフィルムまたは
シート押え部材により少なくとも1枚のフィルムまたは
シートを張設してなることを特徴とする物品輸送用支持
体である。この構成により輸送対象物品の大きさおよび
形状に応じた輸送用支持体を容易に構成することがで
き、該支持体の2個をフィルムまたはシート面を対向さ
せ、その2枚のフィルムまたはシート間に輸送対象物品
を挟み、枠体を重ね合わせることにより、輸送対象物品
を輸送時の衝撃から保護することができる。
【0011】また、好ましくは、上記連結部材が2つの
板状の腕を有する連結板の各腕に上記枠部材の溝に係合
または嵌合する突起が形成されていることを特徴とする
物品輸送用支持体であり、または、円状または楕円状等
の少なくとも弧状の上記枠部材を使用されている場合に
は、好ましくは連結部材が弧状で、該枠部材の溝に係合
または嵌合する突起が形成されていることを特徴とする
物品輸送用支持体である。また、より好ましくは、連結
部材に、突起が形成された面とは反対の面に、位置決め
用突起、または該突起に係合または嵌合する位置決め用
の孔よりなる固定手段を設けたことを特徴とする物品輸
送用支持体である。この構成により、枠部材を枠状に容
易に組立または分解することができる。また固定手段は
枠を積み重ねた時に、上下の枠を固定し、フィルム間の
物品を安定に保持させることができる。
【0012】更に、本発明は上記枠部材が、2以上に分
割された部材より構成されていることを特徴としたり、
または枠部材が、その断面形状が上下対称の断面形状で
あり、その断面形状を2分割し、全く同形状の部材を2
個組み合わせてなることを特徴とする物品輸送用支持体
であるのも含まれる。このような構成による本発明の場
合には、大型の枠部材を形成することが容易となる特長
がでる。また、上記の種々の物品輸送用支持体を重ね合
わせる部材も本発明には含まれ、これにより物品の輸送
をより安定に、より安全に行うことができる。
【0013】以下に本発明を詳説する。本発明は大きく
分けて、枠部材と、フィルムまたはシート押え部材と、
連結部材と、フィルムまたはシートとよりなる。図1は
本発明の枠部材を示す一例で、(a)は斜視図、(b)
は(a)図のb−b線における断面図である。該枠部材
20の材質は樹脂成形品、または金属、木材等よりな
り、特に限定するものではなく、加工し易い点では樹脂
成形品が好ましく、強度、耐久性の点では金属製が好ま
しく、その形状の一例は図1(b)の断面図に示すよう
に、上下対称の略Hの字形状であり、更に詳しく見る
と、フィルム押え部材の突条が挿入される略半円形の溝
21と、フィルム押え部材を係止する(係わり合って止
める)突起22と、段部23とが形成されている。長さ
は対象とする物品に対応して切断して用いられる。ある
いは予め必要な長さに形成しておいてもよい。なお、本
発明における該枠部材20の溝は上下のうちの一方のみ
でも良い。
【0014】更に、本発明に用いる枠部材の他の例を記
すが、それらに限定されるものではない。図2は、前述
の図1において段部23が形成されていないものであ
る。また、図3は、図1および図2と異なる点は(イ)
溝21の断面形状、(ロ)上下部の段部23、23’の
有無および段部の断面形状、(ハ)溝21の個数である
が、本発明においてはそれぞれが固定した組み合わせで
はなく、上記(イ)、(ロ)および(ハ)について、個
々に別々の組み合わせの場合も本発明には含まれる。ま
た、溝21並びに段部23.23’の断面形状は図1〜
3の例に本発明は限定されるものではない。また、図2
および図3は、面取りされた図面になっているが、必ず
しも面取りは必要ではない。溝21の断面形状は半円
状、楕円状、異形状、一辺のない多角形状等で、特に限
定されるものではない。
【0015】なお、本発明に用いる枠部材は図1〜3に
例示したように単一品でもよいが、図4の如く、全く同
形の2部分に分割して形成し、これを組み合わせて一体
化して枠部材とすることもできる。この場合は大型の物
品を輸送する場合の大型枠部材を形成するのに好適であ
る。
【0016】図4の場合は、溝21が上下に2個あり、
枠部材の断面形状が上下対称の断面形状で、その断面形
状を2分割し、全く同形状の部材を2個組み合わせてい
るものであるが、(イ)溝21が上下の一方のみにある
もの、(ロ)枠部材を2以上に分割しても本発明ではよ
く、それらの場合には上下対称とはならない。枠部材を
2以上、特に3以上に分割した場合、それらを組み合わ
せることによって図4のように形状として嵌め合わすよ
うな部材構造でもよいが、嵌め合わす構造にはよらず
に、接着剤による接合や溶着(溶けることによって互い
に着き合うこと)並びに圧着(圧することによって固定
すること)によってもよい。溶着や圧着の場合、接合す
る部材間に溶着、圧着用部材を挾んで溶着、圧着しても
よい。
【0017】本発明に用いる枠部材の断面の全体的形状
は、限定されるものではないが、一般的には多角形、矩
形であるが、一部弧を有していてもよい。更に、肉抜き
をした場合は、該断面は更に複雑なものになることもあ
る。また、枠部材の長さおよび形状は輸送対象物品の大
きさおよび/または形状に応じたものである。図1〜3
に示した枠部材は、直線のものを示したが、弧状、異形
状のものも本発明には含まれる。
【0018】また、本発明の該枠部材の断面の少なくと
も一辺または弧には、後述する「フィルムまたはシート
押え部材」または「物品輸送用支持体の重ね合わせ部
材」が係合または嵌合する溝を有する。また、該枠部材
の材質は樹脂、金属、木材等で、特に限定されるもので
はない。樹脂成形品の場合、押出し、射出等の成形法に
よって造られ、成形法も特に限定されるものではなく、
場合によっては、一方法ではなく、他の二次加工も含め
成形されればよく、樹脂以外の材質の場合には、特に、
二次加工等も含め成形、加工して造られる。
【0019】次に、本発明に用いるフィルムまたはシー
ト押え部材について述べる。図5は本発明の当該押え部
材の一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)
図のb−b線における断面図である。本発明に用いるフ
ィルムまたはシート押え部材の材質は、特に限定するも
のではなく、前述の枠部材の場合と同様な理由等によ
り、樹脂、金属、木材等が使用され得る。また、該押え
部材の形状の一例として、図5(b)の断面図に示すよ
うに、下部に先端が丸い突条31を有し、上下左右に前
記枠部材の溝21に形成された突起22に係合または嵌
合する凹部32が形成され、更に該押え部材の中央部は
弾性を持たせたり、成形歪の軽減化、耐久性向上のため
に肉抜きするのが好ましい。全体的に平均肉厚になるよ
うに、肉抜き33をするのが好ましい。本発明に用いる
該押え部材の長さは前述の枠部材を後に詳説する連結部
材で結合した状態のとき、該連結部材に影響し合い、結
合に支障のない寸法とするのが好ましい。
【0020】更に、本発明に用いるフィルムまたはシー
ト押え部材の他の例を記すが、それらに限定されるもの
ではない。図6のものは、前述の枠部材の一例である図
2に対応するもので、また、図7のものは同様に図3に
対応するフィルムまたはシート押え部材のそれぞれ一例
である。更に、図7に示す押え部材の例は、図6の例に
対し、肉抜け部33を設け、更に枠部材の溝21に形成
された突起22に係合または嵌合する凹部33の幅が広
いものの例である。また、図7は面取りされているが、
必ずしも面取りは必要ではない。
【0021】本発明に用いるフィルムまたはシート押え
部材の突条31の形状は、係合または嵌合する枠部材の
溝21の形状および/またはその寸法に全く同一にする
必要は必ずしもない。押え部材の突条31の形状が枠部
材の溝21の形状と異なっていてもよく、相似的に小さ
い寸法のものでもよく、該溝21内に挿入されればよ
い。突条31と該溝21とがフィルムまたはシートを挟
み込み、遊びをもたない状態で嵌まる方が、フィルムま
たはシートがピンと張った状態にはなるが、押え部材の
突条31を枠部材の溝21内に挿入する際に困難になり
易いので、場合によっては遊びを設ける形状がよい場合
もある。ただ、枠部材の溝21の突起22と押え部材の
凹部32とは形状および/または寸法が同じであること
が、フィルムまたはシートをピンと張るためにはより好
ましい。
【0022】本発明のフィルムまたはシート押え部材の
形状は、図5〜7に示した直線のものに限定されるもの
ではなく、弧状、異形状のものも本発明には含まれる。
次に、枠部材とフィルムまたはシート押え部材が係合ま
たは嵌合した一例を図8および図9に示す。これらはそ
れぞれ枠部材の溝が一つおよび二つある場合の一例を示
したものであり、これらに本発明は限定されるものでは
ない。更に、弧状のものの一例を示せば、図10のよう
になる。
【0023】次に、本発明に用いる連結部材について説
明する。図11は本発明の当該連結部材の一例を示す図
で、(a)は位置決め用突起44を有する第1の連結部
材40の斜視図、(b)は突起嵌入孔45を有する第2
の連結部材41の斜視図、(c)は位置決め用突起44
を示す断面図である。図11(a)に示す第1の連結部
材40は、板状の2つの腕42a,42bを有する連結
板42の各腕42a,42bの上面にそれぞれ前記枠部
材20の溝21に係合し、該枠部材20を連結すると共
にフィルムまたはシートを固定することができる突条4
3a,43bが形成されているものである。なお、図1
1では、該突条43a,43bには弾性率を付与するた
めの破線で示すように肉抜きが施されているが、必ずし
も必要ではない。また、連結板42の厚さは枠部材20
の段部23から上縁までの高さと等しくするか、多少薄
くし、枠部材20に結合したとき該枠部材20と連結板
42とは同一平面となるようにするか、または連結部材
が突出しないようにするのが好ましい。
【0024】また、連結板42の下面には位置決め用の
突起44が形成されている。この突起44は図11
(c)のようにフック部44aに弾性等を付与するため
に中央部が肉抜き33されているのが好ましい。また、
第2の連結部材41は、第1の連結部材40とほぼ同様
な形状であるのが好ましく、異なるところは第1の連結
部材40の位置決め用突起44の代わりに、該位置決め
用の突起44に嵌合する孔45を穿設されていることで
ある。なお、第1,第2の連結部材の2つの腕42a,
42bのなす角は、枠が四角形のときは90°となる
が、三角形または五角形以上の多角形(多角形には凹の
字形、あるいはLの字形、Sの字形等の異形状の多角形
を含む)の場合はそれに応じた角度とする必要がある。
【0025】更に、本発明の連結部材の一例を図12に
示す。図12のものは、連結部材の突条43a,43b
の両端は連結板42に接続され、突条43a,43bは
長さ方向に対し垂直方向にはフレキシブルに動くように
なっているもので、図12のものは後述の図13と異な
り、位置決め突起およびその突起嵌入孔のない一例を示
している。図13は、フレキシブル突条を持つ連結部材
の更なる一例で、平面図(a)および断面図(b)、
(c)を示したもので、図13(b)はA−A’線断面
図で、(c)はB−B’線断面図である。また図13の
ものは、位置決め突起44を有する第1の連結部材40
の一例で、これに対する突起嵌入孔45を有する第2の
連結部材41が対応するが図示はしていない。図13に
おいて、突条43a,43bをフレキシブルにするため
に矩形孔46を設けている。本発明においては、該孔は
矩形に限定されるものではない。また、更に弾性等を持
たせるため肉抜け部33を設けた例が図13である。本
発明に用いる連結部材および押え部材の材質は枠部材の
場合と同様に樹脂製等のもので、特に限定されるもので
はない。
【0026】上記の各部材は図14に示す用に組み立て
られる。図12は枠が四角形の場合の一例を示したもの
である。組立は先ず、輸送対象物品の大きさに適応した
長さおよび/または輸送対象物品の形状に対応した形状
の枠部材を、図12の場合に説明すると、4本の枠部材
20を四角形に並べ、その上面に樹脂フィルム50を広
げて置き、次いで、第1の連結部材40および第2の連
結部材41を用いて、それらの突条43a,43bを樹
脂フィルムと共に枠部材20の溝21に押し込み、枠部
材同士を連結すると共に樹脂フィルム50も固定する。
更に、フィルム押え部材30を用い、その突条31を樹
脂フィルム50共に枠部材20の溝21に押し込む。こ
れにより樹脂フィルム50は枠の一方の面に張設(ピン
と張り、保持されるように設ける)される。なお、連結
部材40,41の突起43a,43bおよびフィルム押
え部材30の突条31を枠部材20の溝21に押し込む
場合、それらの突条43a,43bおよび突条31は枠
部材20の溝21の入口に設けられた突起22を乗り越
えて挿入され、枠部材同士も固定されると共に、主とし
て該突起22の部分にて樹脂フィルム50が固定され
る。なお、枠部材20の端部は図12においては45°
に形成されているが、必ずしも45°とは限らず、直角
でもよく、角度に限定されるものではなく、相互に組み
合わせ可能な形状であってもよい。
【0027】次に本発明に用いるフィルムまたはシート
について述べる。フィルムとシートは、その厚さによっ
て一般的に区別される。即ち、厚さ1/100min
(0.254mm)以下のものをフィルムといい、それ
以上のものをシートと呼び、10mm以上の厚物までを
もシートと呼ぶ。これらのものは、弾性に富むものが好
ましく、例えば、ウレタン、ポリオレフィン、ポリプロ
ピレン系製等のものを用いることができるが、特にポリ
プロピレン系製が好適である。本発明の連結部材の前述
の例以外のものとしては、図15および図16のような
例があり、その使用例としては、図17とか図18のよ
うになる。また、図15および図16は面取りされてい
るが、必ずしも面取りは必要ではない。また、フィルム
よりも厚いシートの場合、図19のようなものも本発明
に含まれる。側面図19(b)の両端の部分が枠部材の
溝にそれぞれ係合または嵌合する部分である。
【0028】このように構成された本発明の使用方法を
次に説明する。一例としては、先ず図20に示すよう
に、本発明の物品輸送用支持体70(以下「支持体」と
いう)を2個、そのフィルムまたはシート50を向かい
合わせて重ね合わせることができるように用意する。こ
の場合、向かい合う連結部材は第1の連結部材40と第
2の連結部材41とが向かい合うようにする。即ち、第
1の連結部材40の位置決め用突起44と第2の連結部
材41の突起嵌入孔45とが嵌合することができるよう
に各連結部材を配置する。図20においては、一方の対
角線に第1の連結部材40を、他方の対角線に第2の連
結部部材41を配置しているが、必ずしもこの配置であ
る必要はなく、他の配置でもよい。更に、図21(a)
に示すように、2枚のフィルムまたはシート50,50
の間に輸送対象物品60を挟み上下の支持体70を重ね
合わせ、第1の連結部材40の位置決め用突起44と第
2の連結部材41の突起嵌入孔45とを嵌合させて固定
する。
【0029】また、図21(b)に示すように、2個の
支持体70を、それぞれのフィルムまたはシート50が
上側になるようにして重ね合わせ、その2枚のフィルム
またはシート50間に物品60を保持させることもでき
る。また、図21(c)に示すように、下側の支持体7
0はフィルムまたはシート50を下面に、上側の支持体
70はフィルムまたはシート50を上面にして重ね合わ
せ、その樹脂フィルム50間に物品60を保持させるこ
ともできる。
【0030】また、図21でに示すように、支持体70
の一方の面に2枚のフィルムまたはシート50を張設し
て、その2枚のフィルムまたはシート50間に物品60
を保持させることもできる。更に、物品が長大な場合に
は図21(e)に示すように、例えばダンボール箱80
の中に収容し枕81を用いて支持体70の両端を支持さ
せるようにしてもよい。以上のように物品を保持する
と、物品60が弾性を有するフィルムまたはシート50
で吊り下げられた状態にあるため、輸送時の振動・衝撃
を直接受けることはなく、安全に輸送される。更に、物
品60は上下からフィルムまたはシート50で包まれる
ため塵埃、湿気等から保護される。
【0031】物品の輸送が終了し、物品60を取り出す
ときは、フィルムまたはシート50を破るなり、または
取って簡単に物品60を取り出すことができる。また、
重ねられた支持体70は一方を強く引っ張れば他方より
引き離すことができ、更にフィルムまたはシートを固定
しているフィルムまたはシート押え部材30および連結
部材40,41を枠部材20の溝より引き抜けば、フィ
ルムまたはシート50は容易に取り除かれ、物品60を
取り出すことができる。また連結部材40,41を取り
外したことにより、枠部材はそれぞれに分離、分解する
ことができ、それらをまとめれば体積は小さくなり、場
所を取らずに搬送または返却することができる。
【0032】更に本発明の物品輸送用支持体を重ね合わ
せ部材の例としては図22のようなものを使用すること
も可能で、断面的に示すと図23に示すようになり、斜
視図に示せば図24のようになる。
【0033】また、支持体を重ね合わせる部材として、
図25に示すようなものも本発明に含まれる。それは、
中間部材(a)、両端部材(b)および(c)の大きく
3部材に分かれており、それを支持体の大きさ等により
調整可能な貫通孔56,57にボルトを差し込み、ナッ
トで固定して、支持体を重ね合わせ固定する部材であ
る。図25(a)は外側に位置するもので、(b)およ
び(c)は枠部材20側に配置されるため、ボルトの頭
部またはナットが収納される段部58が図25(b)お
よび(c)には設けられている。
【0034】
【発明の効果】本発明の物品輸送用支持体によれば、輸
送対象物品の形状および大小に拘らず、特別の処置を要
さずに該物品に合わせて枠部材、押え部材およびフィル
ムまたはシートを切断することができ、種々の大きさ、
形状の物品に対して容易に対応することができる。従っ
て市中製品の如く定形状の容器式支持体の中から、目的
の物品に合うパッケージを選択する必要はない。
【0035】また、支持体の組み合わせにより、フィル
ムまたはシートの上下空間を広くとることもでき、厚み
のある物品を保持することもできる。そのことによって
フィルムまたはシートに過度の応力歪が生じないため、
枠部材の変形が発生し難く、フィルムまたはシートも常
に安定した緊張状態を維持し、輸送途上における物品を
安定状態に維持することができる。輸送用の外梱包体
(紙製ダンボール箱、プラスチック製箱等)の大きさ
は、従来使用していた寸法の梱包体を変更することな
く、物品を整列もしくは単体にて、支持体と共に外梱包
体に収容し利用することができる。また、物品を支持体
のフィルムまたはシート間に一定の圧力にて上下に挾む
ことにより、平面上に於いても立体面に於いても、互い
に干渉することなく整列することができるため、物品同
士の接触による互いの損傷を防止することができる。ま
た外梱包体の中に収容した場合でも同様な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枠部材の一例を示す図で、(a)は斜
視図、(b)は(a)図のb−b線における断面図であ
る。
【図2】本発明の他の枠部材の一例を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の他の枠部材の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の他の枠部材で分割部品よりなるものお
よびフィルムまたはシート押え部材の一例を示す断面図
で、(a)は枠部材、(b)はフィルムまたはシート押
え部材である。
【図5】本発明のフィルムまたはシート押え部材の一例
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)図のb−
b線における断面図である。
【図6】本発明の他のフィルムまたはシート押え部材の
一例を示す斜視図である。
【図7】本発明の他のフィルムまたはシート押え部材の
一例を示す斜視図である。
【図8】本発明の枠部材とフィルムまたはシート押え部
材との係合または嵌合した場合の一例を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の枠部材と押え部材との係合または嵌合
した場合の他の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明の弧状の枠部材と押え部材との係合ま
たは嵌合した場合の一例を示す斜視図である。
【図11】本発明の連結部材の一例を示す図で、(a)
は位置決め用突起を有する第1の連結部材を示す斜視
図、(b)は突起嵌入孔を有する第2の連結部材を示す
斜視図である。
【図12】本発明の他の連結部材、特にフレキシブル突
条を有するものの一例を示す斜視図である。
【図13】本発明のフレキシブル突条を有する他の第1
の連結部材の一例を示すもので、(a)は平面図、
(b)はA−A’線断面図、(c)はB−B’線断面図
である。
【図14】本発明の組立斜視図である。
【図15】本発明の他の連結部材の一例を示す斜視図で
ある。
【図16】本発明の他の連結部材の一例を示す斜視図で
ある。
【図17】本発明の連結部材の使用例の一例を示す斜視
図である。
【図18】本発明の連結部材の使用例の他の一例を示す
斜視図である。
【図19】本発明のシート状の張設する部材を示すもの
で、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図20】本発明の使用方法を説明するための図であ
る。
【図21】本発明の使用方法を説明するための図であ
る。
【図22】本発明の物品輸送用支持体の重ね合わせ部材
の一例を示す斜視図である。
【図23】本発明の枠部材、フィルムまたはシート押え
部材および支持体重ね合わせ部材の係合または嵌合して
いる状態を示す一例の断面図である。
【図24】本発明の枠部材と支持体重ね合わせ部材との
係合または嵌合している状態を示す一例の斜視図であ
る。
【図25】本発明の物品輸送用支持体の重ね合わせ部材
の他の一例を示す斜視図である。
【図26】従来の物品輸送用支持体の一例を示す斜視図
である。
【図27】従来の物品輸送用支持体の他の例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 底部 2 カバー部 3 縁 4 溝 5 スリット 6 弾性プラスチック膜 7 プラスチック線 8 留め具 9 ヒンジ 10 台紙基部 11 開口部 12 袋部 13 プラスチックフィルム 14 支脚部 20 枠部材 21 溝 22 突起 23 段部 23’ (外側)段部 30 フィルムまたはシート押え部材 31 突条 32 凹部 33 肉抜け部 40 第1の連結部材 41 第2の連結部材 42 連結板 42a 腕 42b 腕 43a 突条 43b 突条 44 位置決め用突起 44a フック部 45 突起嵌入孔 50 フィルムまたはシート 55 支持体重ね合わせ部材 56 貫通孔 57 貫通孔 58 段部 60 物品 70 物品輸送用支持体 80 ダンボール箱 81 枕

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸送対象物品の大きさおよび/または形
    状に応じた長さおよび形状で、且つ断面の少なくとも一
    辺または弧に溝を有する枠部材を形成し、該枠部材の複
    数個を連結部材を用いて、閉じた形状の枠に組立て、該
    枠の少なくとも一方の面に、該枠部材の溝に係合または
    嵌合する突条を有するフィルムまたはシート押え部材に
    より少なくとも1枚のフィルムまたはシートを張設して
    なることを特徴とする物品輸送用支持体。
  2. 【請求項2】 連結部材が2つの板状の腕を有する連結
    板の各腕に上記枠部材の溝に係合または嵌合する突起が
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品
    輸送用支持体。
  3. 【請求項3】 連結部材が弧状で、上記枠部材の溝に係
    合または嵌合する突起が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の物品輸送用支持体。
  4. 【請求項4】 連結部材に突起が形成された面とは反対
    の面に、位置決め用突起、または該突起に係合または嵌
    合する位置決め用の孔よりなる固定手段を設けたことを
    特徴とする請求項2または請求項3に記載の物品輸送用
    支持体。
  5. 【請求項5】 枠部材が、更に2以上に分割された部材
    より構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    物品輸送用支持体。
  6. 【請求項6】 枠部材が、その断面形状が上下対称の断
    面形状であり、その断面形状を2分割し、全く同形状の
    部材を2個組み合わせてなることを特徴とする請求項1
    に記載の物品輸送用支持体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載の物品輸送用支持体
    の重ね合わせ部材。
JP9186805A 1997-03-24 1997-07-11 物品輸送用支持体およびその重ね合わせ部材 Pending JPH10324366A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023725A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Shin Etsu Polymer Co Ltd 部品保持具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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