JPH10324062A - 感熱記録体の製造方法 - Google Patents

感熱記録体の製造方法

Info

Publication number
JPH10324062A
JPH10324062A JP9136310A JP13631097A JPH10324062A JP H10324062 A JPH10324062 A JP H10324062A JP 9136310 A JP9136310 A JP 9136310A JP 13631097 A JP13631097 A JP 13631097A JP H10324062 A JPH10324062 A JP H10324062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
protective layer
layer
recording layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9136310A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyomi Okada
きよみ 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP9136310A priority Critical patent/JPH10324062A/ja
Publication of JPH10324062A publication Critical patent/JPH10324062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌かぶりが少なく、記録走行性と記録画質に
優れた感熱記録体を提供することにある。 【解決手段】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および水
性接着剤を含有する記録層用塗液を塗布乾燥して記録層
を設ける感熱記録体または該記録層上に水性接着剤を含
有する保護層用塗液を塗布乾燥して保護層を設ける感熱
記録体の製造方法において、上記の課題を解決するため
の一つの手段として、本発明は、記録層または保護層用
塗液中に架橋剤を含有させ、かつ記録層または保護層を
設けた後、感熱記録体を35〜60℃条件下で3〜15
0時間処理するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に地肌
かぶりが少なく、記録走行性と記録画質に優れた感熱記
録体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
し、熱によって発色物質を接触させて記録像を得るよう
にした感熱記録体はよく知られており、最近、感熱記録
方式の著しい進歩に伴い、その利用分野や形態も多様化
しており、感熱ファクシミリや感熱プリンター用の記録
媒体としてのみならず、磁気感熱紙あるいはPOSラベ
ルや偽造防止の必要なチケットカード類、プリペイドカ
ード類やシールレス定期など新規な用途への使用も急増
している。
【0003】また、支持体が紙だけでなく、フィルムや
合成紙のものも多く作成され、それらは、医療用、OH
P用あるいは、製図用として使用されている。これら用
途の拡大に伴って、今まで以上に高品質、安定した品質
が要求される。一般に、感熱記録体は、支持体に記録層
用塗液を塗布乾燥して記録層、または該記録層上に保護
層用塗液を塗布乾燥して保護層を設けた後、希望サイズ
に断裁し、梱包することによって、製品に仕上げてい
る。しかし、この方法は、特に、架橋剤を含んだ材料で
は、反応が終息せず、一定品質を与えない場合がある。
そのために、走行性が、あるべき品質以下になってステ
ィッキング音が発生したり、高温印字において画像に凹
凸が発生したりといった欠陥を生じる。また、処理条件
によっては、地肌かぶりを生じる。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、地肌
かぶりが少なく、記録走行性と記録画質に優れた感熱記
録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体上に、ロイコ染
料、呈色剤および水性接着剤を含有する記録層用塗液を
塗布乾燥して記録層を設ける感熱記録体または該記録層
上に水性接着剤を含有する保護層用塗液を塗布乾燥して
保護層を設ける感熱記録体の製造方法において、上記の
課題を解決するための一つの手段として、本発明は、記
録層または保護層用塗液中に架橋剤を含有させ、かつ記
録層または保護層を設けた後、感熱記録体を35〜60
℃条件下で3〜150時間処理するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に、ロイコ染
料、呈色剤および水性接着剤を含有する記録層用塗液を
塗布乾燥して記録層を設ける感熱記録体または該記録層
上に水性接着剤を含有する保護層用塗液を塗布乾燥して
保護層を設ける感熱記録体の製造方法において、記録層
または保護層用塗液中に架橋剤を含有させ、かつ記録層
または保護層を設けた後、感熱記録体を35〜60℃の
条件下で3〜150時間処理することを特徴とし、処理
温度が35℃未満、または処理時間が3時間未満になる
と記録層または保護層中の水性接着剤に対する架橋剤の
反応が十分に進まず、そのため記録時にスティッキング
が発生して記録層走行性が低下し、また処理温度が60
℃を越えるか、または処理時間が150時間%を越える
と地肌かぶりが発生する恐れがある。
【0007】また、35〜60℃の条件下における相対
湿度としては特に限定されないが、相対湿度が20〜9
0%RH、とりわけ40〜70%RHが好ましい。相対
湿度が20%未満になると架橋剤の水性接着剤に対する
反応が低下する恐れがあり、また90%を越えると地肌
かぶりおよびブロッキングが発生する恐れがある。
【0008】架橋剤としては、例えばグリオキサール、
グルタルアルデヒド、ポリアミドエピクロヒドリン樹
脂、メラミン樹脂、ジメチロールウレア化合物、アジリ
ジン化合物、過硫酸アンモニウム、炭酸ジルコニウムア
ンモニウム、ほう酸、ほう砂等が挙げられる。架橋剤の
使用量としては特に限定されないが、記録層または保護
層中の水性接着剤に対してに対して0.1〜30重量%
程度が好ましい。
【0009】記録層に含有されるロイコ染料および呈色
剤としては、各種公知のものが使用できる。かかるロイ
コ染料としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド等の青発色性染料;3−(N−エチル−N−p
−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン等の
緑発色性染料;3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン
等の赤発色性染料;3−(N−エチル−N−イソアミ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−アミル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)
アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオ
ラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−フルオ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−
7−m−トルイジノフルオラン、3−ピペリジノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン等の黒発色性染料等が
挙げられる。勿論、これらに限定されるものではなく、
必要に応じて2種以上を併用することもできる。また、
ロイコ染料の使用量としては特に限定されないが、記録
層に対して5〜40重量%程度である。
【0010】呈色剤としては、例えば4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジル、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−ベンジル
オキシフェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス〔α
−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕
ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ジ(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)スルフィド、2,2’−チ
オビス(3−tert−オクチルフェノール)等のフェ
ノール性化合物;N,N’−ジ−m−クロロフェニルチ
オウレア等のチオ尿素化合物;4,4’−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(p
−トリル)尿素等の分子内に−SO2 NH−結合を有す
る化合物;p−クロロ安息香酸亜鉛、4−〔2−(p−
メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、
4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕
サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノ
キシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等の芳香族カル
ボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。記録層中のロイコ染料
と呈色剤の使用比率は特に限定されるものではないが、
一般にロイコ染料1重量部に対して1〜7重量部、好ま
しくは1〜4重量部程度の呈色剤が使用される。
【0011】記録層には、さらに記録感度を高めるため
の増感剤、および記録像の保存性を高めるための保存性
改良剤を添加することもできる。増感剤の具体例として
は、例えばステアリン酸アミド、メトキシカルボニル−
N−ステアリン酸ベンズアミド、N−ベンゾイルステア
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチ
レンビスステアリン酸アミド、N−メチロールステアリ
ン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ター
フェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メ
チルベンジル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、p
−ベンジルビフェニル、ジ(P−メトキシフェノキシエ
チル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)
エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2
−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−ジフェ
ノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−
(2−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチオフェ
ニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブ
タン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジ
ド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β−ビ
フェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエ
トキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フ
ェニルエタン等が挙げられる。
【0012】保存性改良剤の具体例としては、例えば
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、2,2’−エチレンビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メトキシ
−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス
(2−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾ
ール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4″−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(3−メチルフェノール)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノ
ール化合物;N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニ
レンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−
tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ、2−(2’−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらの増
感剤および保存性改良剤の使用量は特に限定されない
が、一般に呈色剤1重量部に対して、それぞれ4重量部
以下で調節するのが望ましい。
【0013】記録層は、一般に水を分散媒体とし、ボー
ルミル、アトライター、サンドミル等の攪拌、粉砕機に
よりロイコ染料、呈色剤、および必要により増感剤、保
存性改良剤を一緒に、あるいは別々に平均粒子径が0.
3〜2μm程度となるように微分散した後、下記の水性
接着剤を添加して調製された記録層用塗液を支持体上に
塗布乾燥して形成される。
【0014】記録層用塗液中に含有される水性接着剤と
しては、例えば澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、完全(部分)ケン化ポリビニルアル
コール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カ
ルボキシ変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビ
ニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重
合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレ
ン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリロ
ニトリル・ブタジエン系ラテックス、酢酸ビニル系ラテ
ックス、ポリウレタン系ラテックス、エチレン・酢酸ビ
ニル系ラテックス等が挙げられる。水性接着剤の使用量
としては、記録層に対して、10〜50重量%程度、好
ましくは15〜40重量%程度である。
【0015】記録層用塗液中には、必要に応じて本発明
の効果を阻害しない範囲で、各種の助剤を添加すること
ができる。助剤としては、例えばジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪
酸金属塩等の界面活性剤、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、焼成クレー、焼成カオリン、水酸化アルミニウ
ム、無定形シリカ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の
顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カ
ルナバロウ、パラフィンワッスク等の滑剤、その他消泡
剤、蛍光染料等が挙げられる。
【0016】保護層を形成するための保護層用塗液中に
含有される水性接着剤としては、例えば酸化澱粉、酵素
変性澱粉、カチオン変性澱粉、エステル化澱粉、エーテ
ル化澱粉等の澱粉類、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、完全(部分)ケン化化ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性
ポリビニルアルコール,ケイ素変性ポリビニルアルコー
ル等のポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド、
ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド・アクリル酸
エステル共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸エス
テル・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン・無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カ
ゼイン、酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン樹脂系ラテ
ックス、アクリル樹脂系ラテックスが挙げられる。
【0017】保護層用塗液中には、更に炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、無定
形シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タル
ク、カオリン、クレー、焼成クレー、コロイダルシリ
カ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の顔料、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等の滑剤、および
界面活性剤、分散剤、消泡剤、着色染料、蛍光染料、紫
外線吸収剤等の助剤等を添加することもできる。
【0018】保護層は、水を媒体とし、水性接着剤溶液
中に耐水化剤、および必要により助剤を添加して調製さ
れた保護層用塗液を記録層上に塗布乾燥して形成され
る。
【0019】記録層は、記録層用塗液をエヤーナイフコ
ーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアー
ブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、
ショートドウェルコーティング、カーテンコーティン
グ、ダイコーティング等の適当な塗布方法によりフィル
ム、上質紙、不織布等の支持体の上に塗布乾燥して形成
される。更に、保護層を設ける場合は、保護層用塗液を
記録層と同様の塗布方法により記録層上に塗布乾燥して
保護層が形成される。記録層用塗液の塗布量は乾燥重量
で1〜20g/m2 、好ましくは2〜15g/m2 程度
である。また、保護層用の塗液の塗布量は乾燥重量で1
〜7g/m2 、好ましくは1.5〜5g/m2 程度であ
る。
【0020】保護層上に、紫外線または電子線照射して
硬化された光沢層を設けたり、支持体の裏面側に帯電防
止層や粘着剤加工を施すなど、感熱記録体製造分野にお
ける各種の公知技術を適宜付加し得るものである。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量
部及び重量%を示す。
【0022】〔実施例1〕 1.A液調製 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン10部、1,2−ジ(3−
メチルフェノキシ)エタン20部、メチルセルロースの
5%水溶液20部、および水40部からなる組成物をサ
ンドミルで平均粒子径が0.8μmになるまで粉砕し
た。
【0023】2.B液調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン20部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水30部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径
が1.0μmになるまで粉砕した。
【0024】3.記録層用塗液の調製 A液90部、B液60部、固形濃度60%の炭酸カルシ
ウム30部、固形濃度60%の水酸化アルミニウム30
部、カルボキシ変性ポリビニルアルコールの12%水溶
液80部、ポリアミドエピクロヒドリン樹脂の10%水
溶液10部、および水20部からなる組成物を混合攪拌
して記録層用塗液を得た。
【0025】4.保護層用塗液の調製 アセトアセチル変性ポリビニルアルコール樹脂の12%
水溶液150部、固形濃度60%のカオリン100部、
ステアリン酸亜鉛の30%水溶液20部、ジオクチルス
ルホコハク酸ソーダの10%水溶液1部、グリオキサー
ルの5%水溶液10部からなる組成物を混合攪拌して保
護層用塗液を得た。
【0026】5.感熱記録体の作製 坪量80g/m2 の上質紙の片面に、上記の感熱層用塗
液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量がそれぞれ6g
/m2 および3g/m2 となるように塗布乾燥して記録
層および保護層を順次設けた後、スーパーキャレンダー
処理してから、処理温度40℃、処理湿度50%RH、
処理時間60時間の条件で処理し、感熱記録体を得た。
【0027】〔実施例2〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理温度40℃を55℃とした以外は、実施
例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0028】〔実施例3〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理湿度50%RHを20%RHとした以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0029】〔実施例4〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理湿度50%RHを85%RHとした以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0030】〔実施例5〕実施例4の感熱記録体の作製
において、処理時間60時間を5時間とした以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0031】〔実施例6〕実施例4の感熱記録体の作製
において、処理時間60時間を140時間とした以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0032】〔実施例7〕実施例1の記録層用塗液の調
製において、カルボキシ変性ポリビニルアルコールの1
2%水溶液80部代わりに、単量体成分としてメタクリ
ル酸メチル、アクリロニトリル、アクリル酸ブチルおよ
びアクリル酸からなる固形濃度50%のラテックス20
部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。
【0033】〔実施例8〕実施例1の記録層用塗液の調
製において、ポリアミドエピクロヒドリン樹脂の10%
水溶液10部を添加しなかった以外は、実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0034】〔実施例9〕実施例1の感熱記録体の作製
において、保護層を設けなかった以外は、実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。
【0035】〔比較例1〕実施例1の記録層用塗液およ
び保護層用塗液の調製において、ポリアミドエピクロヒ
ドリン樹脂の10%水溶液10部およびグリオキサール
の5%水溶液10部を添加しなかった以外は、実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0036】〔比較例2〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理温度40℃を30℃とした以外は、実施
例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0037】〔比較例3〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理温度40℃を70℃とした以外は、実施
例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0038】〔比較例4〕実施例1の感熱記録体の作製
において、処理時間60時間を1時間とした以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0039】〔比較例5〕実施例2において、処理時間
を60時間を180時間とした以外は、実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0040】〔比較例6〕実施例9において、記録層用
塗液中にポリアミドエピクロヒドリン樹脂の10%水溶
液10部を添加しなかった以外は、実施例9と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0041】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価試験を行い、その結果を〔表1〕に記載した。
【0042】(1). 地肌かぶり 感熱記録体の未記録部をマクベス濃度計〔商品名:RD
−914型、マクベス社製〕にて測定した。
【0043】(2). 耐スティッキング性(記録走行性) 感熱プリンター〔商品名:UP−880、ソニー社製〕
で記録する際に発生するスティッキング音の強さを耳で
聞いて、記録走行性を下記の如く判定した。 ◎:スティッキング音が靜かで滑り性もよい。 ○:スティッキング音がかなり靜かで滑り性もかなりよ
い。 △:スティッキング音が少しうるさく滑りも少し悪い。 ×:スティッキング音がうるさく滑り性も悪い。
【0044】(3). 記録画質 感熱プリンター〔商品名:UP−880、ソニー社製〕
で17諧調記録し、記録部の記録部を下記の如く目視判
定した。 ◎ :記録部にみだれと光沢ムラが全くない。 ○ :記録部にみだれと光沢ムラがほとんどない。 ○’:記録部にみだれと光沢ムラが少しある。 △ :記録部にみだれと光沢ムラがやや多くある。 × :記録部にみだれと光沢ムラが多くある。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】
〔表1〕の結果から明らかのように、本発明の感熱記録
体の製造方法は、地肌かぶりが少なく、記録走行性と記
録画質に優れた効果を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および水
    性接着剤を含有する記録層用塗液を塗布乾燥して記録層
    を設ける感熱記録体または該記録層上に水性接着剤を含
    有する保護層用塗液を塗布乾燥して保護層を設ける感熱
    記録体の製造方法において、記録層または保護層用塗液
    中に架橋剤を含有させ、かつ記録層または保護層を設け
    た後、感熱記録体を35〜60℃条件下で3〜150時
    間処理することを特徴とする感熱記録体の製造方法。
  2. 【請求項2】35〜60℃条件下における相対湿度が3
    0〜90%RHである請求項1記載の感熱記録体の製造
    方法。
JP9136310A 1997-05-27 1997-05-27 感熱記録体の製造方法 Pending JPH10324062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9136310A JPH10324062A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 感熱記録体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9136310A JPH10324062A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 感熱記録体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10324062A true JPH10324062A (ja) 1998-12-08

Family

ID=15172218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9136310A Pending JPH10324062A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 感熱記録体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10324062A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008139948A1 (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体
US8247347B2 (en) 2007-03-29 2012-08-21 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8466085B2 (en) 2007-08-29 2013-06-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8492308B2 (en) 2007-08-21 2013-07-23 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8609582B2 (en) 2009-03-24 2013-12-17 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8673812B2 (en) 2009-06-05 2014-03-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8871678B2 (en) 2010-03-15 2014-10-28 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
JP2021146549A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 三井化学株式会社 積層体の製造方法および感熱記録材料の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8247347B2 (en) 2007-03-29 2012-08-21 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
WO2008139948A1 (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体
US8283284B2 (en) 2007-05-10 2012-10-09 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8492308B2 (en) 2007-08-21 2013-07-23 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8466085B2 (en) 2007-08-29 2013-06-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8609582B2 (en) 2009-03-24 2013-12-17 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8673812B2 (en) 2009-06-05 2014-03-18 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
US8871678B2 (en) 2010-03-15 2014-10-28 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Thermosensitive recording medium
JP2021146549A (ja) * 2020-03-17 2021-09-27 三井化学株式会社 積層体の製造方法および感熱記録材料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2021095751A1 (ja) 感熱記録体
JPH10324062A (ja) 感熱記録体の製造方法
JPH10324064A (ja) 小巻取状の感熱記録体の製造方法
JPH09150577A (ja) 感熱記録体
JP3633171B2 (ja) 感熱記録用粘着ラベル
JPH1148610A (ja) 感熱記録体
JP6971434B1 (ja) 感熱記録体
JP7072130B1 (ja) 感熱記録体
JPH0911620A (ja) 感熱記録体
JPH10297092A (ja) 感熱記録体
JPH09142016A (ja) 感熱記録体
JPH07290822A (ja) 感熱記録体
JPH09150584A (ja) 感熱記録体の製造方法
JPH10100534A (ja) 感熱記録体及びその使用方法
JPH09150580A (ja) 感熱記録体
JP2003237239A (ja) 感熱記録体
JPH0939388A (ja) 感熱記録体
JPH1044602A (ja) 感熱記録体
JPH09277704A (ja) 感熱記録体
JP2002059663A (ja) 感熱記録体
JPH10157297A (ja) 感熱記録体
JPH1058832A (ja) 感熱記録体
JPH1134492A (ja) 感熱記録体
JPH08282127A (ja) 感熱記録体
JP2001113838A (ja) 感熱記録体