JPH1058832A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH1058832A
JPH1058832A JP8221435A JP22143596A JPH1058832A JP H1058832 A JPH1058832 A JP H1058832A JP 8221435 A JP8221435 A JP 8221435A JP 22143596 A JP22143596 A JP 22143596A JP H1058832 A JPH1058832 A JP H1058832A
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leuco dye
methyl
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JP8221435A
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Satoko Iida
聡子 飯田
Masato Kawai
昌人 河合
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録濃度と記録像の保存性に優れ、しかも熱に
よる地肌カブリの少ない感熱記録体を提供することにあ
る。 【解決手段】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤、芳香族
イソシアナート化合物およびイミノ化合物を含有する記
録層を設けた感熱記録体において、上記の課題を解決す
るための手段として、本発明はロイコ染料の呈色剤とし
て1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェ
ニルエタンまたは2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキ
シベンズアニリドを用いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤、および芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物
との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に記録像
の保存性に優れ、しかも地肌カブリが少ない感熱記録体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロイコ染料と呈色剤、或いは芳香
族イソシアナート化合物とイミノ化合物との発色反応を
利用して熱により両発色物質を接触させて記録像を得る
ようにした感熱記録体は良く知られている。かかる感熱
記録体は、記録装置がコンパクトでしかも安価であり、
かつ保守が容易であることなどの利点を有し、ファクシ
ミリや自動券売機、化学計測器の記録用媒体としてだけ
でなく、POSラベル、CAD、CRT医療画像用等の
各種プリンター、プロッターの出力媒体として広く利用
さている。
【0003】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用し
た感熱記録体は可塑剤、油、化粧品などの化学薬品類に
対して記録像が消えやすい欠点があるので、更にこの発
色反応系に芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物
との反応を併用することにより、化学薬品類に対して記
録像が消えない感熱記録体が特開昭60−262686
号公報、特開平2−103180号公報に記載されてい
るが、地肌カブリが発生しやすい欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
濃度と記録像の保存性に優れ、しかも熱による地肌カブ
リの少ない感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体上に、ロイコ染
料、呈色剤、芳香族イソシアナート化合物およびイミノ
化合物を含有する記録層を設けた感熱記録体において、
上記の課題を解決するための手段として、本発明はロイ
コ染料の呈色剤に1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタンまたは2,4−ジヒドロキシ
−2’−メトキシベンズアニリドを用いるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に、ロイコ染
料、呈色剤、芳香族イソシアナート化合物およびイミノ
化合物を含有する記録層を設けた感熱記録体において、
ロイコ染料の呈色剤として1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタンまたは2,4−ジヒ
ドロキシ−2’−メトキシベンズアニリドなる特定の呈
色剤を用いることを特徴とし、なかでも2,4−ジヒド
ロキシ−2’−メトキシベンズアニリドは記録像の耐光
性に優れた効果がある。特定の呈色剤の使用量は特に限
定されないが、ロイコ染料100重量部に対して50〜
300重量部程度、好ましくは100〜250重量部程
度である。
【0007】記録層に含有される芳香族イソシアナート
化合物とイミノ化合物は加熱により芳香族イソシアナー
ト化合物とイミノ化合物とが反応して染料を形成するも
ので、かかる芳香族イソシアナート化合物の具体例とし
ては、例えば2,6−ジクロロフェニルイソシアナー
ト、1,3−フェニレンジイソシアナート、1,4−ジ
メチルベンゼン−2,5−ジイソシアナート、2,5−
ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、ビフ
ェニル−2,4,4’−トリイソシアナート−2,5−
ジメトキシトリフェニルアミンが挙げられる。
【0008】イミノ化合物の具体例としては、例えば3
−イミノインドリン−1−オン、3−イミノ−4,5,
6,7−テトラクロロイソインドリン−1−オン、3−
イミノ−4,5,6,7−テトラフルオロイソインドリ
ン−1−オン、1,1−ジメトキシ−3−イミノインド
リン、1,1−ジエトキシ−3−イミノ−4,5,6,
7−テトラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノイ
ソインドリン、1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テ
トラクロロイソインドリン、1,3−ジイミノ−6−メ
トキシイソインドリン、1−(2’,4’,5’−トリ
クロロフェニルイミノ)−3−イミノイソインドリン、
1−(2’,5’−ジメトキシフェニルイミノ3−イミ
ノイソインドリンなどが挙げられる。
【0009】記録層中における芳香族イソシアナート化
合物、およびイミノ化合物の使用量としてはロイコ染料
100重量部に対して各々10〜100重量部程度、好
ましくは10〜50重量部程度である。
【0010】ロイコ染料としては、各種公知のロイコ染
料が使用可能であり、例えば3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミノ
−7−N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−シクロヘキシル
アミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−フ
ルオロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−
トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−フルフリルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル
−N−n−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェ
ニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン
−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,6,−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド、
3−(N−エチル−N−2−テトラヒドロフルフリルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(4−ジメチルアミノ)アニリノ−5,7−ジメチルフ
ルオランなどが挙げられる。勿論、これらに限定される
ものではなく、また必要に応じて二種以上を併用するこ
ともできる。また、ロイコ染料の使用量としては特に限
定されないが、記録層に対して3〜35重量%程度が好
ましい。
【0011】本発明はコイロ染料の呈色剤として1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ンまたは2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズ
アニリドなる特定の呈色剤を用いるものであるが、本発
明の所望の効果を損なわない限りにおいて、他の公知の
呈色剤を併用することもできる。かかる呈色剤の具体例
としては、例えばヒドロキノンモノベンジルエーテル、
4,4’−イソプロピリデンジフェノール、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、
1,4−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル
−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、ジ
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシフェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−3’,4’−テトラメチレンビフ
ェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−p−
トリルスルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオ尿素、4−〔2
−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル
酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピル
オキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキ
シフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛、4,
4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニルア
ミノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−
N’−フェニル尿素などが挙げられる。
【0012】記録層には必要により記録感度を高めるた
めに増感剤を含有させたり、或いは記録像の保存性をよ
り高めるために保存性改良剤を含有させることもでき
る。かかる増感剤の具体例としては、例えばステアリン
酸アミド、ステアリン酸メチロールアミド、エチレンビ
スステアリン酸アミド、シュウ酸ジベンジルエステル、
シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ
−p−クロロベンジルエステル、テレフタル酸ジメチル
エステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、1−ヒド
ロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1−フェノキシ−2−ナフトキシエタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)エタン、1−
(4−メチルフェノキシ)−2−ナフトキシエタン、
1,3−ナフトキシプロパン、1,4−ナフトキシブタ
ン、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、ベン
ジル−2−ナフチルエーテル、1,2−ビス(3、4−
ジメチルフェニル)エタン、1,4−ビス(p−トリル
オキシ)ベンゼン、ジフェニルスルホン、炭酸ジフェニ
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0013】保存性改良剤の具体例としては、例えば
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,2’−エチレンビス(4−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデ
ンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,
2’−エチリデンビス(4−メチル−6−tert−ブチル
フェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−エチル
−6−tert−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)リン酸ソーダ、4,4’−ビス(エチレン
イミンカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4−ベン
ジルオキシ−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプ
ロピルオキシ)ジフェニルスルホン、ノボラック型樹脂
などが挙げられる。これらの増感剤および保存性改良剤
の使用量としては、ロイコ染料100重量部に対してそ
れぞれ5〜400重量部程度が好ましい。
【0014】記録層は、一般に水を分散媒体とし、ボー
ルミル、アトライター、サンドミルなどの撹拌、粉砕機
によりロイコ染料、特定の呈色剤、芳香族イソシアナー
ト化合物、イミノ化合物、および必要により増感剤、保
存性改良剤を一緒にまたは別々に分散剤と共に体積平均
粒子径が0.3〜3μm程度となるように微分散した
後、接着剤を混合攪拌しながら添加して調製された記録
層用塗液を支持体上に塗布乾燥して形成される。
【0015】記録層に使用される接着剤は水溶性樹脂お
よび水分散性樹脂のいずれでも使用可能である。かかる
接着剤の具体例としては、例えば完全(部分)ケン化ポ
リビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニルア
ルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ル、ケイ素変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性
ポリビニルアルコール、澱粉、酸化澱粉、アラビアゴ
ム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、スチレン−アクリル酸共重合体の塩、スチレ
ン−無水マレイン酸共重体の塩、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合体の塩、イソプロピレン−無水
マレイン酸共重合体の塩などの水溶性樹脂、および酢酸
ビニル系ラテックス、アクリル酸エステル共重合系ラテ
ックス、メタクリル酸エステル共重合系ラテックス、酢
酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合系ラテッ
クス、ポリウレタン系ラテックス、ポリ塩化ビニル系ラ
テックス、ポリ塩化ビニリデン系ラテックス、スチレン
−ブタジエン系ラテックスなどの水分散性樹脂が挙げら
れる。接着剤の使用量としては、記録層に対して5〜3
0重量%程度が好ましい。
【0016】更に、記録層には、グリオキザール、ジア
ルデヒド澱粉などのジアルデヒド系化合物、ポリエチレ
ンイミンなどのポリアミン系化合物、エポキシ系化合
物、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、グリセリンジグリ
シジルエーテルなどのジグリシジル系化合物、ジメチロ
ールウレア化合物、アジリジン化合物、ブロックイソシ
アネート化合物、過硫酸アンモニウム、硼酸、硼砂、塩
化第二鉄および塩化マグネシウムなどの耐水化剤、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、カ
オリン、クレー、タルク、焼成クレー、無定形シリカ、
ケイソウ土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、尿素−ホ
ルルマリン樹脂フィラーなどの顔料、アセチレングリコ
ール、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの界面活性剤、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの滑剤、ポ
リエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワック
ス、エステルワックスなどのワックス類、および着色染
料、蛍光染料等を添加することもできる。
【0017】記録層は上質紙(酸性紙、中性紙)、合成
紙、フイルム、塗工紙などの支持体の少なくとも片面
に、従来から当業者間で使用されているエアナイフ方
式、メイヤーバー方式、ピュアーブレード方式、ロッド
ブレード方式、リバースロール方式、スリットダイ方式
などの塗工方法によって記録層用塗液を乾燥後の塗工量
が1〜10g/m2 、望ましくは2〜7g/m2 となる
ように塗布乾燥して形成される。
【0018】本発明の感熱記録体では、記録層上に成膜
性を有する接着剤を含有する保護層を設けることによ
り、さらに記録像の保存性を向上させることができる。
かかる接着剤の具体例としては、例えば前述の如き記録
層に使用される接着剤が例示される。なお、その中でも
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコールおよびケイ素変性ポリ
ビニルアルコールは、保護層としての作用効果に優れて
いるため特に好ましく用いられる。
【0019】また、保護層の耐水性を一層向上させるた
めにグリオキサール、ホルマリン、グリシン、グリシジ
ルエステル、グリシジルエーテル、ジメチロール尿素、
ケテンダイマー、ジアルデヒド澱粉、メラミン樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、
ケトン−アルデヒド樹脂、ホウ砂、ホウ酸、炭酸ジルコ
ニウムアンモニウム、エポキシ系化合物等の硬化剤を併
用することもできる。
【0020】さらに、保護層中には、印刷適性やスティ
ッキングをより改善するために、例えば炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、無定
形シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タル
ク、カオリン、クレー、焼成カオリン、ナイロンフィラ
ー、尿素−ホルマリン樹脂フィラー等の顔料等を含有さ
せることもできる。顔料の使用量としては接着剤100
重量部に対して10〜300重量部程度で調節するのが
望ましい。
【0021】保護層は、一般に分散媒体として、成膜性
を有する接着剤、および必要により耐水化剤、顔料など
と共に混合攪拌して調製された保護層用塗液を記録層上
に塗布乾燥して形成される。更に、保護層用塗液中には
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチ
レンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム等の界面活性剤、消泡剤等の各種助剤を適宜添
加することもできる。
【0022】保護層用塗液は記録層上に塗布されるが、
塗布量が乾燥重量で10g/m2 をこすと感熱記録体の
記録感度が低下する恐れがあるため、一般には0.5〜
10g/m2 程度、好ましくは1〜7g/m2 程度で調
節するのが望ましい。
【0023】なお、必要に応じて感熱記録体の裏面側に
も保護層を設けることによって一層保存性を高めること
も可能である。さらに、支持体と記録層との間に下塗り
層を設けたり、記録体裏面に粘着剤処理を施し、粘着ラ
ベルに加工するなど、感熱記録体製造分野における各種
の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」および「%」は、特に断らない限りそ
れぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
【0025】実施例1 下塗り層の形成 焼成クレー〔商品名:アンシレックス,EMC社製〕1
00部、スチレン−ブタジエン系ラテックス(固形分:
50%)15部、ポリビニルアルコールの10%水溶液
30部、および水200部からなる組成物を混合・攪拌
して得られた下塗り層用塗液を70g/m2 の上質紙に
乾燥後の塗布量が7g/m2 となるように塗布・乾燥し
て下塗り層を形成した。
【0026】 A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン10部、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル
エステル15部、メチルセルロースの5%水溶液10
部、および水15部からなる組成物をサンドミルで平均
粒子径が0.8μmになるまで粉砕した。
【0027】 B液調製 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン20部、メチルセルロースの5%水溶液10
部、および水20部からなる組成物をサンドミルで平均
粒子径が1.2μmになるまで粉砕した。
【0028】 C液調製 1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソ
インドリン20部、ポリビニルアルコールの10%水溶
液5部、および水25部からなる組成物をサンドグミル
で平均粒子径が1.5μmになるまで粉砕した。
【0029】 D液調製 4,4’,4”−トリイソシアネート−2,5−ジメト
キシトリフェニルアミン20部、ポリビニルアルコール
の10%水溶液5部、および水25部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が2.0μmになるまで粉砕し
た。
【0030】 記録層の形成 A液50部、B液50部、C液10部、D液10部、ポ
リビニルアルコールの10%水溶液100部、炭酸カル
シウム10部、無定形シリカ20部、ステアリン酸亜鉛
の30%分散液30部、および水100部からなる組成
物を混合攪拌して得られた記録層用塗液を上記の下塗り
層上に乾燥重量が6g/m2 となるように塗布・乾燥し
て記録層を形成した後、スーパーカレンダー処理して感
熱記録体を得た。
【0031】実施例2 実施例1のA液調製において、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに
3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオランを用いた以外は実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
【0032】実施例3 実施例1のA液調製において、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに
3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランを用いた以外は実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0033】実施例4 実施例1のB液調製において、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタンの代わりに2,
4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニリドを用
いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0034】比較例1 実施例1の記録層の形成において、C液10部およびD
液10部の代わりにA液10部およびB液10部を用い
た以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0035】比較例2 実施例1の記録層の形成において、A液50部およびB
液50部の代わりにC液50部およびD液50部を用い
た以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0036】比較例3 実施例1のB液調製において、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタンの代わりに4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン
を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0037】比較例4 実施例1のB液調製において、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタンの代わりに4,
4’−イソプロピリデンジフェノールを用いた以外は実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0038】かくして得られた感熱記録体について、以
下の評価試験を行いその結果を第1表に記載した。
【0039】〔発色性〕感熱記録体評価機〔商品名:T
H−PMD、大倉電気社製〕を用い、印加電圧24V、
パルス時間2msにて各感熱記録体を記録させ、記録部
の濃度をマクベス濃度計〔商品名:RD−914型、マ
クベス社製〕でビジュアルモードにて測定した。
【0040】〔耐可塑剤性〕ポリプロピレンパイプ(4
0mmΦ管)上に塩化ビニルラップフィルム(三井東圧
社製)を3重に巻きつけ、その上に上記の発色性の評価
で記録された各感熱記録体の記録面が外になるように挟
み、更にその上から塩化ビニルラップフィルムを3重に
巻きつけ、20℃で6時間放置後の記録部および未記録
部をマクベス濃度計(ビジュアルモード)にて測定し
た。
【0041】〔耐熱性〕上記の発色性の評価で記録され
た各感熱記録体を60℃DRYの環境下に24時間放置
したのち、ハンター白色度計で記録層面の白色度を測定
した。
【0042】〔耐光性〕上記の発色性の評価で記録され
た各感熱記録体をウェザーメーター〔商品名:SUSN
SHINE XENON LONG LIFE WET
HER METER、スガ試験機社製〕、光源キセノ
ン、温度63℃、湿度50%RH条件下に8時間放置
後、記録部をマクベス濃度計(ビジュアルモード)にて
測定した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】第1表の結果から明らかなように、本発
明の感熱記録体は記録濃度と記録像の保存性に優れ、し
かも熱による地肌カブリの少ない効果を有するものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤、芳香族
    イソシアナート化合物およびイミノ化合物を含有する記
    録層を設けた感熱記録体において、呈色剤が1,1−ビ
    ス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンま
    たは2,4−ジヒドロキシ−2’−メトキシベンズアニ
    リドであることを特徴とする感熱記録体。
JP8221435A 1996-08-22 1996-08-22 感熱記録体 Pending JPH1058832A (ja)

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JP (1) JPH1058832A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281693A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Oji Paper Co Ltd 多色感熱記録体

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