JPH10324064A - 小巻取状の感熱記録体の製造方法 - Google Patents

小巻取状の感熱記録体の製造方法

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JPH10324064A
JPH10324064A JP9138073A JP13807397A JPH10324064A JP H10324064 A JPH10324064 A JP H10324064A JP 9138073 A JP9138073 A JP 9138073A JP 13807397 A JP13807397 A JP 13807397A JP H10324064 A JPH10324064 A JP H10324064A
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small
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winding
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JP9138073A
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Kiyomi Okada
きよみ 岡田
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻癖カールの少ない小巻取状の感熱記録体の製
造方法を提供することにある。 【解決手段】プラスチックフィルム上に、ロイコ染料、
呈色剤および水性接着剤を含有する記録層、または該記
録層上に水性接着剤を含有する保護層を設けた巻取状の
感熱記録体から小巻取状の感熱記録体を製造する方法に
おいて、上記の課題を解決するための一つの手段とし
て、本発明は小巻取状の感熱記録体を巻取状の感熱記録
体とは逆の方向に巻くものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に巻癖
カールの少ない小巻取状の感熱記録体の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
し、熱によって発色物質を接触させて記録像を得るよう
にした感熱記録体はよく知られており、最近、感熱記録
方式の著しい進歩に伴い、その利用分野や形態も多様化
しており、ファクシミリやプリンター用の記録媒体とし
てのみならず、POSラベルや偽造防止の必要なチケッ
トカード類、プリペイドカード類やシールレス定期など
新規な用途への使用も急増している。
【0003】また、記録画質を高めるために、支持体と
してプラスチックフィルムを用いた感熱記録体はX線投
影像用、超音波反射像用、OHP用あるいは、製図用、
印刷製版用の記録媒体として使用されている。支持体と
してプラスチックフィルムを用いた感熱記録体は、商品
としてシート状で供給される場合は特に問題はないが、
ロール状のものは、経時するに従って巻癖カールが発生
し、実用上大きな問題となっている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、巻癖
カールが少なく、かつ地肌カブリの少ない小巻取状の感
熱記録体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】プラスチックフィルム上
に、ロイコ染料、呈色剤および水性接着剤を含有する記
録層、または該記録層上に水性接着剤を含有する保護層
を設けた巻取状の感熱記録体から小巻取状の感熱記録体
の製造方法において、上記の課題を解決するための一つ
の手段として、本発明は小巻取状の感熱記録体を巻取状
の感熱記録体とは逆の方向に巻くものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、プラスチック支持体上
に、ロイコ染料、呈色剤および水性接着剤を含有する記
録層、または該記録層上に水性接着剤を含有する保護層
を設けた巻取状の感熱記録体(以下、原反と称する)か
ら小巻取状の感熱記録体を製造する方法において、小巻
取状の感熱記録体を原反とは逆の方向に巻くものであ
る。
【0007】原反を、温度35〜50℃、相対湿度40
〜70%の条件下で1〜7日程度キュアー処理すること
により、小巻取状の感熱記録体の巻癖カールがより改良
される。前記の相対湿度範囲でキュアー温度が50℃を
越えたり、また前記の温度範囲で相対湿度が70%を越
えたり、或いはキュアーが日時が7日を越えたりすると
地肌カブリが発生する恐れがある。本発明における小巻
取状の感熱記録体とは、通常の感熱記録機器に装着され
る大きさのもので、その巻取巾としては10〜50cm
程度で、巻取径としては3〜30cm程度である。
【0008】例えば、原反から小巻取状の感熱記録体を
製造する時点において、原反の記録層面が外側を向いて
いる場合は、小巻取状の感熱記録体における記録層面を
内側となるように巻き取ることにより、記録後の巻癖カ
ールが少なくなる効果がえられる。特に、かかる耐巻癖
カールは、記録層または保護層中に水性接着剤に対する
架橋剤を含有させることにより効果が大きい。
【0009】架橋剤としては、例えばグリオキサール、
ポリアミドエピクロヒドリン樹脂、メラミン樹脂、ジメ
チロールウレア化合物、アジリジン化合物、過硫酸アン
モニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、ほう酸、ほ
う砂等挙げられる。かかる架橋剤の使用量としては特に
限定されないが、記録層または保護層中の水性接着剤に
対して0.1〜30重量%程度が好ましい。
【0010】記録層に含有されるロイコ染料および呈色
剤としては、各種公知のものが使用できる。かかるロイ
コ染料としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド等の青発色性染料;3−(N−エチル−N−p
−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン等の
緑発色性染料;3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン
等の赤発色性染料;3−(N−エチル−N−イソアミ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−アミル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)
アミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオ
ラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−フルオ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−
7−m−トルイジノフルオラン、3−ピペリジノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン等の黒発色性染料等が
挙げられる。勿論、これらに限定されるものではなく、
必要に応じて2種以上を併用することもできる。また、
ロイコ染料の使用量としては特に限定されないが、記録
層に対して5〜40重量%程度である。
【0011】呈色剤としては、例えば4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジル、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−ベンジル
オキシフェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス〔α
−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕
ベンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ジ(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)スルフィド、2,2’−チ
オビス(3−tert−オクチルフェノール)等のフェ
ノール性化合物;N,N’−ジ−m−クロロフェニルチ
オウレア等のチオ尿素化合物;4,4’−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(p
−トリル)尿素等の分子内に−SO2 NH−結合を有す
る化合物;p−クロロ安息香酸亜鉛、4−〔2−(p−
メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、
4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕
サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノ
キシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等の芳香族カル
ボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。記録層中のロイコ染料
と呈色剤の使用比率は特に限定されるものではないが、
一般にロイコ染料1重量部に対して1〜7重量部、好ま
しくは1〜4重量部程度の呈色剤が使用される。
【0012】記録層には、さらに記録感度を高めるため
の増感剤、および記録像の保存性を高めるための保存性
改良剤を添加することもできる。増感剤の具体例として
は、例えばステアリン酸アミド、N−ベンゾイルステア
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチ
レンビスステアリン酸アミド、N−メチロールステアリ
ン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ター
フェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メ
チルベンジル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、p
−ベンジルビフェニル、ジ(P−メトキシフェノキシエ
チル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)
エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2
−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−ジフェ
ノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−
(2−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチオフェ
ニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブ
タン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジ
ド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β−ビ
フェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエ
トキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フ
ェニルエタン等が挙げられる。
【0013】保存性改良剤の具体例としては、例えば
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、2,2’−エチレンビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メトキシ
−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス
(2−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾ
ール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4″−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(3−メチルフェノール)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノ
ール化合物;N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニ
レンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−
tert−ブチルフェニル)リン酸ソーダ、2−(2’−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらの増
感剤および保存性改良剤の使用量は特に限定されない
が、一般に呈色剤1重量部に対して、それぞれ4重量部
以下で調節するのが望ましい。
【0014】記録層は、一般に水を分散媒体とし、ボー
ルミル、アトライター、サンドミル等の攪拌、粉砕機に
よりロイコ染料、呈色剤、および必要により増感剤、保
存性改良剤を一緒に、あるいは別々に平均粒子径が0.
05〜2μm程度となるように微分散した後、下記の水
性接着剤を添加して調製された記録層用塗液をフィルム
上に塗布乾燥して形成される。
【0015】記録層用塗液中に含有される水性接着剤と
しては、例えば澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、完全(部分)ケン化ポリビニルアル
コール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カ
ルボキシ変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビ
ニルアルコール、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重
合体塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレ
ン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリル
系ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラ
テックス等が挙げられる。水性接着剤の使用量として
は、記録層に対して、10〜50重量%程度、好ましく
は15〜40重量%程度である。
【0016】記録層用塗液中には、必要に応じて本発明
の効果を阻害しない範囲で、各種の助剤を添加すること
ができる。助剤としては、例えばジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪
酸金属塩等の界面活性剤、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、焼成クレー、焼成カオリン、水酸化アルミニウ
ム、無定形シリカ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の
顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カ
ルナバロウ,パラフィンワックス、エステルワックス等
の滑剤、その他消泡剤、蛍光染料等が挙げられる。
【0017】保護層を形成するための保護層用塗液中に
含有される水性接着剤としては、例えば酸化澱粉、酵素
変性澱粉、カチオン変性澱粉、エステル化澱粉、エーテ
ル化澱粉等の澱粉類、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、完全(部分)ケン化化ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性
ポリビニルアルコール,ケイ素変性ポリビニルアルコー
ル等のポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド、
ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド・アクリル酸
エステル共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸エス
テル・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン・無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カ
ゼイン等の水溶性高分子、およびポリ酢酸ビニル、ポリ
ウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、
ポリブチルメタクリレート、スチレン・ブタジエン共重
合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル系
共重合体等のラテックスが挙げられる。
【0018】保護層用塗液中には、更に炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、無定
形シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タル
ク、カオリン、クレー、焼成クレー、コロイダルシリ
カ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の顔料、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナバロウ,パ
ラフィンワックス、エステルワックス等の滑剤、および
界面活性剤、分散剤、消泡剤、着色染料、蛍光染料、紫
外線吸収剤等の助剤等を添加することもできる。
【0019】保護層は、水を媒体とし、水性接着剤溶液
中に耐水化剤、および必要により助剤を添加して調製さ
れた保護層用塗液を記録層上に塗布乾燥して形成され
る。
【0020】記録層は、記録層用塗液をエヤーナイフコ
ーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアー
ブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、
ショートドウェルコーティング、カーテンコーティン
グ、ダイコーティング等の適当な塗布方法によりプラス
チックフィルム上に塗布乾燥して形成される。更に、保
護層を設ける場合は、保護層用塗液を記録層と同様の塗
布方法により記録層上に塗布乾燥して保護層が形成され
る。記録層用塗液の塗布量は乾燥重量で1〜20g/m
2 、好ましくは2〜15g/m2 程度である。また、保
護層用の塗液の塗布量は乾燥重量で1〜7g/m2 、好
ましくは1.5〜5g/m2 程度である。
【0021】プラスチックフィルムとしては、例えばポ
リエチレン、ポリリプロピレン、ポリスチレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド等の樹脂のフィルム
が挙げられる。かかるプラスチックフィルムは透明、或
いは顔料が添加された不透明なものを含む。また、プラ
スチックフィルム表面はコロナ放電処理、或いはアンカ
ーコート処理されたものが好ましい。
【0022】保護層上に、紫外線または電子線照射によ
り硬化された光沢層を設けたり、プラスチックフィルム
の裏面側に帯電防止層や粘着剤加工を施すなど、感熱記
録体製造分野における各種の公知技術を適宜付加し得る
ものである。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量
部及び重量%を示す。
【0024】〔実施例1〕 A液調製 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン20部、メチルセルロース
の5%水溶液10部、および水40部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が1.0μmになるまで粉砕し
てA液を得た。
【0025】 B液調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン20部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水40部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径
が1.0μmになるまで粉砕してB液を得た。
【0026】 記録層用塗液の調製 A液70部、B液105部、固形濃度30%のステアリ
ン酸アミド(平均粒子径0.8μm)100部、コロイ
ダルシリカの40%分散液50部、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコールの10%水溶液100部、架橋剤とし
てポリアミドエピクロヒドン樹脂の20%水溶液10部
および水20部からなる組成物を混合攪拌して記録層用
塗液を得た。
【0027】 保護層用塗液の調製 アセトアセチル変性ポリビニルアルコールの12%水溶
液200部、固形濃度60%のカオリン100部、ステ
アリン酸亜鉛の30%分散液20部、ジオクチルスルホ
コハク酸ソーダの10%水溶液1部、架橋剤としてグリ
オキサール水溶液の10%水溶液10部からなる組成物
を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
【0028】 巻取状の感熱記録体(原反)の作製 巾1m、厚さ100μmの巻取状のポリエステルフィル
ム〔商品名:HMW、帝人社製〕の片面に、感熱層用塗
液および保護層用塗液を乾燥後の塗布量が6g/m2
3g/m2 となるように塗布乾燥して記録層および保護
層を順次形成した後、スーパーキャレンダー処理して、
外径5インチ、巾1.2mの紙管に記録層面が内側の巻
取状の感熱記録体を得た。
【0029】 小巻取状の感熱記録体の作製 上記の原反を40℃、50%RHの条件下に3日間キュ
アー処理した後、外径1.5インチ、巾21cmの紙管
に記録面を外側になるようにスリッター加工した長さ1
5mの小巻取状の感熱記録体を得た。
【0030】〔実施例2〕実施例1の原反の作製におい
て、記録層上に保護層を形成しなかった以外は、実施例
1と同様にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0031】〔実施例3〕実施例1の保護層用塗液の調
製において、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール
の12%水溶液150部およびグリオキサールの10%
水溶液10部の代わりに、固形濃度52%のアクリル系
ラテックス36部および架橋剤としてメラミン樹脂の2
0%水溶液10部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て小巻取状の感熱記録体を得た。
【0032】〔実施例4〕実施例1の記録層用塗液の調
製において、ポリアミドエピクロヒドン樹脂の20%水
溶液10部の代わりに水10部を用いた以外は、実施例
1と同様にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0033】〔実施例5〕実施例1の記録層用塗液の調
製において、ポリアミドエピクロヒドン樹脂の20%水
溶液10部の代わりに水10部を用い、かつ実施例1の
保護層用塗液の調製において、グリオキサール水溶液の
10%水溶液10部の代わりに水10部を用いた以外
は、実施例1と同様にして小巻取状の感熱記録体を得
た。
【0034】〔実施例6〕実施例1の小巻取状の感熱記
録体において、原反を40℃、50%RHの条件下に3
日間キュアー処理する代わりに、原反を25℃、50%
RHの条件下に3日間放置した以外は、実施例1と同様
にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0035】〔実施例7〕実施例1の小巻取状の感熱記
録体において、原反を40℃、50%RHの条件下に3
日間キュアー処理する代わりに、原反を40℃、75%
RHの条件下に3日間放置した以外は、実施例1と同様
にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0036】〔実施例8〕実施例1の小巻取状の感熱記
録体において、原反を40℃、50%RHの条件下に3
日間キュアー処理する代わりに、原反を40℃、65%
RHの条件下に9日間放置した以外は、実施例1と同様
にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0037】〔実施例9〕実施例1の原反の作製におい
て、記録層面が外側の巻取状の原反を作製し、且つ小巻
取状の感熱記録体の作製において、記録面を内側になる
ようにスリッター加工して小巻取状の感熱記録体を得た
以外は、実施例1と同様にして小巻取状の感熱記録体を
得た。
【0038】〔比較例1〜8〕実施例1〜8における小
巻取状の感熱記録体の作製において、記録面を内側にな
るようにスリッター加工した以外は、それぞれ実施例1
〜8と同様にして小巻取状の感熱記録体を得た。
【0039】〔比較例9〕実施例9における小巻取状の
感熱記録体の作製において、記録面を外側になるように
スリッター加工した以外は、実施例9と同様にして小巻
取状の感熱記録体を得た。
【0040】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価試験を行い、その結果を〔表1〕に記載した。
【0041】(1). 巻癖カール 小巻取状の感熱記録体を40℃、30%RHの条件下に
6時間放置した後、最終から30cmカットし、その1
5cm(中心部)におけるカールの曲率半径を計った。
(数値が大きいほど耐巻癖カール性に優れている。)
【0042】(2). 地肌カブリおよび記録濃度 感熱プリンター〔商品名:UP−880、ソニー社製〕
を用いて記録して、得られた記録部の記録濃度および未
記録部(地肌カブリ)を白色度80%の上質紙を下に敷
いて、マクベス濃度計〔商品名:RD−914型、マク
ベス社製〕にて測定した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかのように、本
発明の小巻取状の感熱記録体の製造方法は、巻癖カール
が少なく、かつ地肌カブリの少ない効果を有するもので
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルム上に、ロイコ染料、
    呈色剤および水性接着剤を含有する記録層、または該記
    録層上に水性接着剤を含有する保護層を設けた巻取状の
    感熱記録体から小巻取状の感熱記録体を製造する方法に
    おいて、小巻取状の感熱記録体が、巻取状の感熱記録体
    とは逆の方向に巻かれることを特徴とする小巻取状の感
    熱記録体の製造方法。
  2. 【請求項2】記録層または保護層中に架橋剤を含有させ
    た請求項1記載の小巻取状の感熱記録体の製造方法。
  3. 【請求項3】巻取状の感熱記録体が、温度35〜50
    ℃、相対湿度40〜70%の条件下で1〜7日処理され
    る請求項1または2記載の小巻取状の感熱記録体の製造
    方法。
JP9138073A 1997-05-28 1997-05-28 小巻取状の感熱記録体の製造方法 Pending JPH10324064A (ja)

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