JPH10323410A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JPH10323410A
JPH10323410A JP9135603A JP13560397A JPH10323410A JP H10323410 A JPH10323410 A JP H10323410A JP 9135603 A JP9135603 A JP 9135603A JP 13560397 A JP13560397 A JP 13560397A JP H10323410 A JPH10323410 A JP H10323410A
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JP
Japan
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shell member
club head
face
golf club
sole
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JP9135603A
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English (en)
Inventor
Shoichi Takahashi
正一 高橋
Satoshi Yamazaki
敏 山崎
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留応力の発生により強度的に問題が生じる
と想定される部分をフェイス部から遠ざけることによ
り、強度性能の向上を図る。また、溶接の際の位置決め
作業を容易化する。 【解決手段】 前殻部材11に対して、フェイス部14
の周縁部14aの輪郭線に沿って、補強壁部16の後端
面16aを含むクラウン部領域18a、ヒール側サイド
部領域18d、トウ側サイド部領域18b、および、ソ
ール部領域18cからなる後殻部材12への接合面18
を形成する。さらに、接合面18のクラウン部領域18
aを、フェイス部14から少なくともソール部領域18
cより後方へ離間して位置させることにより、接合面1
8のヒール23側およびトウ21側にフェイス部14か
らの離間寸法が変化する段部32、33を形成する。そ
して、この接合面18に後殻部材の前端面を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるメタルウ
ッドとして用いられるゴルフクラブヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、メタルウッドの素材としては、ス
テンレスが主流であったが、近年、軽量で十分な強度が
得られるチタンあるいはチタン合金が注目されている。
これらチタンあるいはチタン合金を使用したゴルフクラ
ブヘッドによれば、反発係数が高いため、飛距離を伸ば
すことが可能であり、また、上記の材質特性に基づい
て、外形容積を増大させ、スイートエリアの拡大を図る
ことも可能である。
【0003】この種のゴルフクラブヘッドとしては、例
えば、図6に示す特開平7-275408号に記載されたものが
知られている。このゴルフクラブヘッドは、前殻部材1
および後殻部材2からなるものであり、前殻部材1は、
平板状に形成されたフェイス部3とシャフト取付部4と
から構成される。また、前殻部材1の後方に、開口部5
を有する後殻部材2が接合される。また、別の例として
は、図7に示す登録実用新案3013980号公報に記載され
たものが知られている。図7に示すゴルフクラブヘッド
は、図6に示したものと同様に前殻部材1およびその後
方に接合される後殻部材2からなるものであり、前殻部
材1は、フェイス部3、シャフト取付部4、およびフェ
イス部外周縁に形成された外周壁6から形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示したゴルフク
ラブヘッドは、平板状に形成されたフェイス部3の後方
に直接、後殻部材2が接合される構成とされるため、こ
れらの接合を溶接によって行った場合、フェイス部3に
残留応力が発生することが考えられる。フェイス部3
は、インパクトの瞬間に強い衝撃力が作用する部分であ
るため、フェイス部3に残留応力が生じた場合には、ゴ
ルフクラブヘッドに強度的な問題が発生することが懸念
される。
【0005】一方、図7に示したゴルフクラブヘッドに
おいては、外周壁6の後方に後殻部材2が接合される構
成とされるため、前殻部材1と後殻部材2との接合部分
がフェイス部3から離間することとなり、これにより、
上述したような残留応力の発生にに係る強度的な問題を
回避することができる。しかしながら、このゴルフクラ
ブヘッドは、前殻部材1と後殻部材2の接合面が平面上
に形成されており、これらを溶接等により接合する場合
に位置ずれが起こりやすいと言う問題点がある。
【0006】本発明は、上記のような事情に鑑み行われ
たものであり、その目的は、残留応力の発生により強度
的に問題が生じると想定される部分をフェイス部から遠
ざけることにより、強度性能の向上を図ることが可能で
あるとともに、前殻部材と後殻部材とを溶接により接合
する際の位置決め作業を容易化することが可能であるよ
うなゴルフクラブヘッドを提供することをその目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するために以下の手段を採用した。すなわ
ち、請求項1記載のゴルフクラブヘッドは、フェイス
部、ソール部、前記フェイス部のトウ、ヒール側両端縁
から後方へ延出するサイド部、前記フェイス部の上端縁
から後方へ延出するクラウン部、および前記フェイス部
のヒール側上端縁近傍に設けられるシャフト取付部を有
し、その内部が中空とされたゴルフクラブヘッドにおい
て、前記フェイス部と前記シャフト取付部とを一体に形
成した前殻部材の後側に、前面が開口する容器状の後殻
部材を接合してなり、前記前殻部材には、前記フェイス
部の周縁部に後方へ突出して少なくとも前記クラウン部
の一部を構成し、かつ前記シャフト取付部に連設された
補強壁部が形成されるとともに、該周縁部の輪郭線に沿
って、前記補強壁部の後端面を含むクラウン部領域、ヒ
ール側サイド部領域、トウ側サイド部領域、および、ソ
ール部領域からなる前記後殻部材への接合面が形成さ
れ、該接合面には、その前記クラウン部領域を構成する
前記補強壁部の後端面が、前記フェイス部から少なくと
も前記ソール部領域より後方へ離間して位置することに
より、前記ヒール側およびトウ側に前記フェイス部から
の離間寸法が変化する段部が形成され、かつ、この接合
面に前記後殻部材の前端面が接合されていることを特徴
とする。
【0008】このゴルフクラブヘッドにおいては、前殻
部材における後殻部材との接合面に段部が形成されるた
めに、前殻部材と後殻部材とを溶接により接合する際に
これらの位置決め作業の容易化を図ることができる。ま
た、接合面のクラウン部領域がソール部領域よりも後方
に位置する構成とされているため、前殻部材と後殻部材
との接合部の少なくともクラウン部側の部分をフェイス
部から遠ざけることができる。
【0009】請求項2記載のゴルフクラブヘッドは、請
求項1記載のゴルフクラブヘッドにおいて、前記補強壁
部は、前記フェイス部の上端縁から後方へ延出してクラ
ウン部の一部を構成するクラウン部補強壁部と、前記フ
ェイス部のヒール側およびトウ側の側端縁から後方へ延
出してそれぞれ前記サイド部の一部を構成するヒール側
およびトウ側サイド部補強壁部と、前記フェイス部の下
端縁から後方へ延出して前記ソール部の一部を構成する
とともに、その延出長が前記クラウン部補強壁部に比較
して小とされたソール部補強壁部とを備えて構成されて
いることを特徴とする。
【0010】上記のような構成とされるため、このゴル
フクラブヘッドにおいては、前殻部材と後殻部材との接
合部のソール部側の部分をフェイス部から遠ざけること
ができる。
【0011】請求項3記載のゴルフクラブヘッドは、請
求項1または2記載のゴルフクラブヘッドにおいて、前
記前殻部材は、鍛造により形成され、前記後殻部材は、
精密鋳造により形成されることを特徴とする。
【0012】このゴルフクラブヘッドは、上記のような
構成とされるため、前殻部材を高強度に形成することが
可能であり、また、後殻部材に意匠的な付加などを容易
に行うことが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施の形
態は、本発明を例えばドライバー等のウッドに適用した
場合のものである。
【0014】図1に示すように、本発明のゴルフクラブ
ヘッドは、熱間鍛造により一体に形成されたβチタンか
らなる前殻部材11と、精密鋳造により一体に形成され
た6−4チタンからなる後殻部材12とを、純チタンを
溶接材として、溶接により接合したものである。具体的
には、前殻部材11は、Ti−3Al−8V−6Cr−
4Mo−4Zrにより形成され、また、後殻部材12
は、Ti−6Al−4Vにより形成される。
【0015】前殻部材11はフェイス部14、シャフト
取付部15、およびシャフト取付部15に連設されると
ともに、フェイス部14の周縁部14aから後方へ延出
する構成とされた補強壁部16からなるものである。
【0016】補強壁部16は、その後端面16aが、前
殻部材11における後殻部材12との接合面18として
形成される。さらに、接合面18が後殻部材12の前端
面12aと接合されることにより、補強壁部16と後殻
部材12とが一体となって、ゴルフクラブヘッドのクラ
ウン部20、トウ21側のサイド部22、ヒール23側
のサイド部24、およびソール部25を形成する構成と
されている。なお、接合面18と後殻部材12の前端面
12aとの接合は、突き合わせ溶接により行われる。
【0017】図2は、前殻部材11の形状を後方から示
した図であり、図3は、図2のA−A断面を示した図で
ある。また、図3においては、前殻部材11の後方に接
合される後殻部材12の位置を二点鎖線によって併せて
示している。
【0018】図2に示すように、補強壁部16は、フェ
イス部14の上端縁14bから後方へ延出してクラウン
部20の一部を構成するクラウン部補強壁部27と、フ
ェイス部14のヒール23側およびトウ21側の側端縁
14cおよび14dから後方へ延出してサイド部24お
よび22の一部をそれぞれ構成するヒール側サイド部補
強壁部28およびトウ側サイド部補強壁部29と、フェ
イス部14の下端縁14eから後方へ延出してソール部
25の一部を構成するソール部補強壁部30とが、フェ
イス部14の周縁部14aに沿って連設されることによ
り形成されている。さらに、図3に示すように、サイド
部24は、その後端縁24aと下端縁24bのなす輪郭
形状が、略L字状とされており、また、ソール部補強壁
部30は、クラウン部補強壁部27に比較して、その後
方への延出長が小とされた構成とされている。
【0019】また、図2に示すように、接合面18は、
フェイス部14の周縁部14aの輪郭線に沿って、クラ
ウン部領域18a、トウ側サイド部領域18b、ソール
部領域18c、およびヒール側サイド部領域18dから
構成されるものである。さらに、図3に示すように、ソ
ール部補強壁部30のフェイス部14から後方への延出
長がクラウン部補強壁部27に比較して小とされること
により、クラウン部領域18aを構成するクラウン部補
強壁部27の後端面27aは、ソール部領域18cを構
成するソール部補強壁部30の後端面30aよりも前方
に位置する形状となる。また、このようにクラウン部領
域18aがソール部領域18cよりも前方に位置する構
成とされるために、図2に示すように、接合面18に
は、ヒール23側およびトウ21側にフェイス部14か
らの離間寸法が変化する段部32および33が形成され
ることとなる。
【0020】図4は、本実施の形態のゴルフクラブヘッ
ドをソール部25側から示した図である。図中、前殻部
材11と後殻部材12との接合面を点線によって示して
いる。この図に示すように、トウ21側の段部33は、
トウ21側のサイド部22とソール部25との境界線上
に形成され、また、ヒール23側の段部32は、ヒール
23側のサイド部24とソール部25との境界線上に形
成されている。
【0021】また、図3に示すように、前殻部材11お
よび後殻部材12はともに、そのソール部25が、クラ
ウン部20に比較して厚肉に形成された構成とされてい
る。これにより、ゴルフクラブヘッド全体の低重心化が
図られ、インパクトの瞬間のぶれが防止されることとな
る。また、フェイス部14については、インパクトの瞬
間に強い衝撃力が作用することが想定されるため、ソー
ル部25同様、クラウン部20に比較して厚肉に形成し
て強度を発揮するようにしている。
【0022】以上が本実施の形態のゴルフクラブヘッド
の主要な構成である。このゴルフクラブヘッドにおいて
は、上述のように、接合面18に段部32および33が
形成され、これら段部32、33を、前殻部材11と後
殻部材12とを接合する際の位置決めに利用することが
できるため、接合作業時にこれらがずれる心配がなく、
図6および7に示した従来のゴルフクラブヘッドのいず
れよりも製作作業を容易に行うことができる。
【0023】また、本実施の形態のゴルフクラブヘッド
においては、接合面18のクラウン部領域18aがソー
ル部領域18cよりも後方に位置する構成とされている
ため、前殻部材11と後殻部材12との接合部の少なく
ともクラウン部20側の部分をフェイス部14から遠ざ
けることができる。これにより、前殻部材11の接合面
18に後殻部材12の前端面12aを溶接した場合に、
接合面18近傍に残留応力が発生したとしても、少なく
ともクラウン部20側においては、フェイス部14に衝
撃力が作用する際の強度的な問題を回避することができ
る。
【0024】また、本実施の形態のゴルフクラブヘッド
においては、前殻部材11にソール部補強壁部30が設
けられることにより、接合面18がフェイス部14から
離間して位置する構成とされている。これにより、ソー
ル部25側についても、フェイス部14に衝撃力が作用
する際の強度的な問題を回避することができる。特に本
実施の形態においては、ソール部25がクラウン部20
に比較して厚肉に形成されており、これにより、ソール
部25側において残留応力による影響が発生する可能性
はクラウン部20側に比べて小さいため、図6に示した
従来のゴルフクラブヘッドに比較して強度的に優れたゴ
ルフクラブヘッドが実現できるだけでなく、図7に示し
たゴルフクラブヘッドに比較しても、その強度的な性能
は遜色のないものとなる。
【0025】また、本実施の形態によれば、前殻部材1
1が鍛造法により形成されることにより、充分な強度を
発揮することが可能である。さらに、後殻部材12を精
密鋳造によって製作するために、後殻部材12に対して
意匠的な付加等を良好に行うことができ、また、後殻部
材12の設計の自由度を増大させることができる。さら
に、本実施の形態においては、接合面18のクラウン部
領域18aをソール部領域18bに比較して後方に位置
させた構成としたことから、ソール部25において後殻
部材12の占める部分の割合が大きくなり、これによ
り、ソール部25において特に設計の自由度が向上する
こととなる。したがって、ソール部25における意匠的
な付加や、ヘッドの低重心化を図るためにソール部25
を厚肉に形成するといった加工などを容易に行うことが
できる。
【0026】また、本実施の形態においては、トウ21
側およびヒール側23の段部33および32が、それぞ
れ、トウ21側およびヒール23側のサイド部22およ
び24とソール部25との境界線上に形成された構成と
されている。したがって、段部33および32を後殻部
材20に溶接した際に、この部分を目立たなくさせるこ
とができる。さらに、これらの部分が、サイド部22お
よび24とソール部25とが形成する変曲点上に位置す
ることから、溶接作業後に溶接部分を研磨する際に、研
磨作業が行いやすいという利点がある。また、このた
め、前殻部材11および後殻部材12を接合する際に、
段部33および32の部分において型ずれが生じた場合
にも、前殻部材11および後殻部材12のいずれか一方
を削り取ることによってヘッドの外観形状の修正、仕上
げ等を容易に行うことが可能となる。
【0027】さらに、本実施の形態においては、前殻部
材11および後殻部材12が、それぞれ、Ti−3Al
−8V−6Cr−4Mo−4Zr、およびTi−6Al
−4Vにより形成されるため、前殻部材11としては、
剛性が高く高強度のものを製作することが可能であり、
また、後殻部材12としては、成形性に優れたものを実
現することができ、さらに、複雑な形状のものでも容易
に製作を可能とすることができる。また、前殻部材11
と後殻部材12とを溶接する際の溶接材として、純チタ
ンが用いられるため、これらを良好に接合することが可
能であり、さらに接合部の疲労強度を向上させることが
可能となる。
【0028】なお、上記実施の形態において、本願発明
の主旨を逸脱しない範囲内で、ゴルフクラブヘッドの各
部の構造や形状、材質などを変化させるようにしてもよ
い。例えば、図5に示すように、段部32および33の
傾斜をなだらかにして前殻部材11を構成するようにし
てもかまわない。
【0029】また、補強壁部16の形状は、必ずしも図
1、2、3において示したような形状である必要はな
く、他の形状でも構わない。例えば、ソール部補強壁部
30を省略するようにしてもよい。
【0030】また、前殻部材11、後殻部材12、およ
び、これらの接合に用いられる溶接材の材質は、必ずし
も上記実施の形態のような材質である必要はなく、例え
ば、前殻部材11として、Ti−11.5Mo−6Zr
−4.5Snを用いるようにしても構わない。このよう
にしても、上記実施の形態と全く同様の作用及び効果を
得ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るゴ
ルフクラブヘッドにおいては、前殻部材に、フェイス部
の周縁部に後方へ突出して少なくともクラウン部の一部
を構成し、かつ、シャフト取付部に連設された補強壁部
が形成されるとともに、フェイス部の周縁部の輪郭線に
沿って、補強壁部の後端面を含むクラウン部領域、ヒー
ル側サイド部領域、トウ側サイド部領域、および、ソー
ル部領域からなる前記後殻部材への接合面が形成される
構成とされ、さらに、この接合面のクラウン部領域が、
フェイス部から少なくともソール部領域より後方へ離間
して位置することにより、ヒール側およびトウ側に前記
フェイス部からの離間寸法が変化する段部が形成され、
かつ、この接合面に後殻部材の前端面が接合された構成
とされている。したがって、段部を利用して前殻部材と
後殻部材の位置あわせを行うことが可能となり、これに
より、溶接作業の容易化を図ることが可能である。ま
た、接合面のクラウン部領域をフェイス部から遠ざける
ことができるため、前殻部材と後殻部材との溶接に伴い
残留応力が発生したとしても、ゴルフクラブヘッドに強
度的な問題を生じさせにくくすることができる。また、
本発明のこのような特徴は、ソール部を厚肉にしてヘッ
ドの低重心化を図った場合に特に好適であり、この場合
には、接合面のソール部領域においても残留応力による
問題が発生する可能性が少なくなり、これによって、よ
り強度的に優れたゴルフクラブヘッドが実現できること
となる。さらに、上記のような構成とされるため、ソー
ル部において後殻部材の占める部分の割合が大きくな
り、ソール部において設計の自由度を高くすることが可
能であり、これにより、ソール部を厚肉に形成してヘッ
ドの低重心化を図ったり、また、ソール部に意匠的な付
加等を行うことが、容易に可能となる。
【0032】請求項2に係るゴルフクラブヘッドによれ
ば、前殻部材にソール部補強壁部が設けられることによ
り、接合面のソール部領域もクラウン部領域と同様に、
フェイス部から離間して位置させることができる。これ
により、フェイス部に衝撃力が作用する際の強度的な問
題をソール部側においても回避することができ、請求項
1に係る発明を良好に実現することができる。
【0033】請求項3に係るゴルフクラブヘッドによれ
ば、前殻部材が鍛造法により形成されることにより、フ
ェイス部に充分な強度を付与することができる。さら
に、後殻部材が精密鋳造によって製作されるために、後
殻部材に対して、意匠的な付加等を行ったり、あるい
は、後殻部材を複雑な形状とすることが容易に可能であ
る。特に、本発明においては、ソール部において後殻部
材の占める部分の割合が高いため、ソール部の設計の自
由度が向上することとなり、これにより、ヘッドの低重
心化を図るためにソール部を厚肉に形成したり、あるい
はソール部に意匠的な付加を行ったりすることが容易に
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のゴルフクラブヘッド
を示す図であって、ゴルフクラブヘッドを構成する前殻
部材および後殻部材の分解斜視図である。
【図2】 図1に示したゴルフクラブヘッドの前殻部材
を、フェイス部後方から視た際の正面図である。
【図3】 図2におけるA−A断面図である。
【図4】 本実施の形態のゴルフクラブヘッドをソール
部側から示した斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態を示す、前殻部材お
よび後殻部材の分解斜視図である。
【図6】 本発明の従来の技術を一例を示すための、ゴ
ルフクラブヘッドの前殻部材および後殻部材の斜視図で
ある。
【図7】 本発明の従来の技術を他の例を示すための、
ゴルフクラブヘッドの前殻部材および後殻部材の斜視図
である。
【符号の説明】
11 前殻部材 12 後殻部材 12a 前端面 14 フェイス部 14a 周縁部 14b 上端縁 14c (ヒール側)側端縁 14d (トウ側)側端縁 14e 下端縁 15 シャフト取付部 16 補強壁部 16a 後端面 18 接合面 18a クラウン部領域 18b トウ側サイド部領域 18c ソール部領域 18d ヒール側サイド部領域 20 クラウン部 21 トウ 22 (トウ側)サイド部 23 ヒール 24 (ヒール側)サイド部 25 ソール部 27 クラウン部補強壁部 27a 後端面 28 ヒール側サイド部補強壁部 29 トウ側サイド部補強壁部 30 ソール部補強壁部 30a 後端面 32 段部 33 段部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェイス部、ソール部、前記フェイス部
    のトウ、ヒール側両端縁から後方へ延出するサイド部、
    前記フェイス部の上端縁から後方へ延出するクラウン
    部、および前記フェイス部のヒール側上端縁近傍に設け
    られるシャフト取付部を有し、その内部が中空とされた
    ゴルフクラブヘッドにおいて、 前記フェイス部と前記シャフト取付部とを一体に形成し
    た前殻部材の後側に、前面が開口する容器状の後殻部材
    を接合してなり、 前記前殻部材には、前記フェイス部の周縁部に後方へ突
    出して少なくとも前記クラウン部の一部を構成し、かつ
    前記シャフト取付部に連設された補強壁部が形成される
    とともに、 該周縁部の輪郭線に沿って、前記補強壁部の後端面を含
    むクラウン部領域、前記ヒール側サイド部領域、前記ト
    ウ側サイド部領域、および、前記ソール部領域からなる
    前記後殻部材への接合面が形成され、 該接合面には、前記クラウン部領域を構成する前記補強
    壁部の後端面が、前記フェイス部から少なくとも前記ソ
    ール部領域より後方へ離間して位置することにより、前
    記ヒール側およびトウ側に前記フェイス部からの離間寸
    法が変化する段部が形成され、かつ、この接合面に前記
    後殻部材の前端面が接合されていることを特徴とするゴ
    ルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴルフクラブヘッドにお
    いて、前記補強壁部は、前記フェイス部の上端縁から後
    方へ延出してクラウン部の一部を構成するクラウン部補
    強壁部と、前記フェイス部のヒール側およびトウ側の側
    端縁から後方へ延出してそれぞれ前記サイド部の一部を
    構成するヒール側およびトウ側サイド部補強壁部と、前
    記フェイス部の下端縁から後方へ延出して前記ソール部
    の一部を構成するとともに、その延出長が前記クラウン
    部補強壁部に比較して小とされたソール部補強壁部とを
    備えて構成されていることを特徴とするゴルフクラブヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、 前記前殻部材は、鍛造により形成され、 前記後殻部材は、精密鋳造により形成されることを特徴
    とするゴルフクラブヘッド。
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