JPH10323163A - 餅澱粉の老化防止方法および澱粉老化防止餅 - Google Patents

餅澱粉の老化防止方法および澱粉老化防止餅

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JPH10323163A
JPH10323163A JP9134998A JP13499897A JPH10323163A JP H10323163 A JPH10323163 A JP H10323163A JP 9134998 A JP9134998 A JP 9134998A JP 13499897 A JP13499897 A JP 13499897A JP H10323163 A JPH10323163 A JP H10323163A
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rice
enzyme
starch
rice cake
aging
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JP9134998A
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English (en)
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Kyuichi Tanaka
久一 田中
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KOTOBUKI SEIKA KK
Original Assignee
KOTOBUKI SEIKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖質や乳化剤などの添加物を使用せず、餅澱
粉の老化を防止できるようにすること。 【解決手段】 糯米を浸漬する際に、0℃〜浸漬水の凍
結点までの低温域でセルラーゼを代表とする繊維分解酵
素,アミラーゼを代表とする澱粉分解酵素の単品もしく
は両方を加え、程良く糯米の澱粉に反応させることによ
り澱粉構造を変え、搗きあげた餅の澱粉老化防止を図
る。乳化剤などの添加物を使用することなく、本来餅生
地に糖質を加えない大福餅などに有効に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糯米を利用した餅
類の硬化(老化)を防止する方法、およびその方法を施
した餅に関する。
【0002】
【従来の技術】米飯類や餅類などの澱粉食品では経時的
に糊化澱粉の老化が進行するため、日数が経つと食感が
硬くなりそのままでは食用に適さなくなる。かかる澱粉
の老化を抑えるために、以前から多くの試みがなされ提
案されている。
【0003】例えば、代表的な方法としては糖質の添
加、乳化剤の添加がある。
【0004】特開昭52−117451号公報、特開昭
58−86050号公報、特開昭59−2664号公報
では、澱粉食品にブドウ糖、果糖、液糖等の糖類、大豆
蛋白、小麦グルテン、脂肪酸エステル、山芋、蒟蒻等の
多糖類、増粘剤、界面活性剤などを添加して澱粉食品の
老化防止を行う記載がある。
【0005】特公昭59−30386号公報には、米飯
に関して、炊飯時にグルコン酸又はその環化分子エステ
ル添加物を添加してPH調整し、炊飯後の米飯の保存性
を改良する方法が記載されている。
【0006】特開昭62−210956号公報には、米
飯に関して、アミロペクチン澱粉及び/又は糖類を混合
して炊飯する方法が記載されている。
【0007】特開昭62−269652号公報には、米
飯に関して、アミロペクチン高含有量澱粉、ブドウ糖及
びデキストリンの1種又は2種以上を混合して炊飯する
方法が記載されている。
【0008】特開平2−72837号公報には、米飯に
関して、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等の
不揮発性の酸や有機酸を使用した米粒用添加剤およひそ
の使用方法が記載されている。
【0009】特開平3−87153号公報には、米飯に
関して、米飯のpH値、水分率を調整することによりそ
の長期保存性を良好にする方法が記載されている。
【0010】特開平5−176693号公報には、米飯
に関して、炊飯時にグルコノデルタラクトン、クエン酸
又はグルコン酸を、炊飯後のpHが所定範囲に入るよう
に加えて完全密封する方法が記載されている。
【0011】特開平7−31396号公報には、餃子や
春巻きなどの皮類および米飯類の老化防止用として、澱
粉分解酵素のアミラーゼ、蛋白分解酵素のパパインおよ
び加工澱粉の3者を必須構成とする品質改良剤が記載さ
れている。
【0012】特開平4−197145号公報には、ヒア
ルロン酸又はその塩を含む老化防止剤を米飯の炊飯前に
混和する方法が記載されている。
【0013】また、上記糖質や添加剤を使用する方法と
は別に、アミラーゼなどの酵素を使用する方法も知られ
ている。
【0014】例えば、特開平7−289186号公報に
は、米飯に関して、100℃、5分間で活性が消失する
耐熱性のα−アミラーゼを、精白米の水への浸漬後ある
いは炊飯中に添加する方法が記載されている。
【0015】特開昭50−48155号公報には、米飯
に関して、α−アミラーゼ溶液に穀類を浸漬させて、柔
らかく弾力性のある米飯の炊飯方法についての記載があ
る。
【0016】特開昭52−117451号公報には、米
飯に関して、α−アミラーゼを炊飯前に添加し、炊飯時
に生成する粘質物を処理する方法が記載されている。
【0017】特開昭58−86050号公報には、米飯
に関して、精白米にアミラーゼ、プロテアーゼ、リパー
ゼ等の酵素と、食塩及びサイクロデキストリンとを併用
する米飯の改良方法が記載されている。特開昭59−2
664号公報には、さらにセルラーゼや界面活性剤、水
溶性ゼラチンを添加して組み合わせる方法が記載されて
いる。
【0018】特開昭60−58046号公報、特開昭6
0−58047号公報には、リポプロティンリパーゼ、
カルシウム塩、マグネシウム塩等の添加により洗米せず
に炊飯する場合を考慮した方法が記載されている。
【0019】特開昭60−199355号公報には、炊
飯後に糖化型アミラーゼ(β−アミラーゼ、グルコアミ
ラーゼ)の水溶液を噴霧して老化を防止する方法が記載
されている。
【0020】特開平1−54987号公報には、米飯に
関して、サイクロデキストリンと澱粉分解酵素、蛋白質
分解酵素またはセルロース分解酵素の1種以上と、乳化
剤、水溶性ゼラチンとからなる米飯品質改良組成物が記
載されている。
【0021】特開平2−72836号公報には、米飯に
関して、セルラーゼとレシチンを使用して、炊飯後の米
飯に適度な柔らかさと粘り等をもたせる方法が記載され
ている。
【0022】特開平2−79944号公報には、さら
に、キシラナーゼを使用する方法が記載されている。
【0023】特開平3−180151号公報には、米飯
に関して、エンドペプチターゼを使用した米粒用添加剤
及びその使用方法が記載されている。
【0024】特開平4−258263号公報には、セル
ラーゼとプロテアーゼを使用する方法が記載されてい
る。
【0025】特開平6−141794号公報には、米
飯、粥、雑炊、赤飯などの米飯類に関して、耐熱性α−
アミラーゼを常温で米の浸漬時に、あるいは炊飯時に使
用することにより老化性等に優れた米飯製品を得る方法
が記載されている。
【0026】特開平6−284871号公報には、寿司
米飯などの米飯に関して、パパインなどの蛋白分解酵素
を洗米前の精白前に添加して、その状態で1時間以上浸
漬し炊きあげ、その後に合わせ酢と共にβ−アミラーゼ
を添加して、低温環境で安定化する方法が記載されてい
る。
【0027】特開平8−140600号公報には、米飯
に関して、アミラーゼなどの澱粉分解酵素製剤及び/又
はセルラーゼなどの米粒細胞壁分解酵素製剤と、グルコ
ノデルタラクトンやグルコン酸などのPH調整剤と、穀
物起源の糊剤とを必須成分とする組成物を使用して、米
飯の品質改良を行う方法が記載されている。
【0028】上記方法は、主として米飯を対象とした方
法であるが、餅類を対象とした方法も幾つか以下に示す
ように提案されている。
【0029】餅類を対象とした老化防止技術に関して
は、特開平5−84046号公報に、天然多糖類のブル
ランと、二糖類、乳化剤の3者を餅類の原料(上新粉、
白玉粉等の米粉、くず粉、わらび粉等)に添加する方法
が記載されている。
【0030】特開平5−49403号公報には、求肥、
大福餅、柏餅、団子などの所謂餅菓子に関して、平均分
子量1000〜10000のゼラチンペプタイドとβ−
アミラーゼと、乳化剤とを必須成分とする品質改良剤の
記載がある。
【0031】一方、上記老化防止方法とは別の保存とい
う観点からは、食品一般に関して貯蔵を兼ねた低温熟成
に関する注目すべき技術が提案されている。
【0032】特開平6−125759号公報には、穀類
を含む植物性食品など全般に関して、0℃以下の食品の
未凍結低温帯で貯蔵することにより、従来は知見がなか
った穀類の熟成が貯蔵や低温流通を兼ねて行えることが
記載されている。0℃以下の食品が凍らない未凍結温度
領域で、0.1〜60%加水処理を施した後上記低温帯で
貯蔵を兼ねた熟成を行う発明である。かかる低温帯で貯
蔵等して低温熟成を行うことにより、旨味のある植物性
食品の製造ができることが記載されている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く澱粉の老化
防止方法としては多数の方法が提案されているが、その
多くは米飯に関するものである。しかし、アミロペクチ
ンの含有量が大きく異なる粳米を主に使用する米飯の上
記老化防止方法を、餅にそのまま適用することは種々の
点で難しい。
【0034】糖質の添加による方法では、大福餅などの
ように本来餅生地に糖質を加えない配合の製品では餅生
地に甘味が出るため使用することができない。
【0035】また、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステルなどのような乳化剤の添加による老化防
止方法では、販売に際してその旨の表示が必要となる。
食品添加物を使用しない商品を望む近年の消費者のニー
ズなどを考えると、かかる添加物の使用は是非とも避け
る必要がある。
【0036】一方、酵素を使用する方法は上記観点から
は有効であるが、酵素反応が温度などに大きく影響され
るため、実際の製造現場での使用は難しかった。そのた
め、酵素の使用による老化防止方法を施した製品の品質
管理が行い難く、現場からは酵素使用が簡単に行える老
化防止方法の開発が強く望まれていた。
【0037】例えば、従来よりよく知られている餅澱粉
の老化防止方法では、餅を搗く途中、もしくは最終段階
で澱粉分解酵素が添加されている。しかし、酵素添加に
際しては、上記の如く一般に酵素反応が温度変化に大き
く影響されるため、気温による最適添加量の決定、添加
時期、添加時の温度等の微妙で難しい管理が必要とな
り、どうしても澱粉分解反応の程度にばらつきが発生す
る。そのため、酵素反応を利用して、一定した品質を保
ちながら老化防止方法に基づく製造を行うことは困難で
あった。必要以上に粘性低下が生じたり、ベタベタし過
ぎたり、ダレが出たりする場合が往々にして発生する。
【0038】上記方法では、酵素を搗き工程中で使用し
たり、搗き上がった段階で加える方法がとられているた
め、老化防止に必要な酵素反応が常温もしくは比較的高
い温度でなされることとなる。かかる温度雰囲気では、
当然に酵素反応が速く進み、適当な範囲での反応停止は
難しい。そのため、温度管理とともに、反応に関与する
酵素量を予め制限する方法(酵素反応に必要な当量程度
に抑える方法)が現場では採用されているが、かかる場
合には酵素が均一に混合されていないと、部分的に柔ら
かかったり、部分的に硬かったりなどして均一な品質の
製品が得られない場合もある。しかし、過剰量の酵素を
投入することは、酵素反応が過剰に進み途中で酵素反応
の停止ができないため、前述の如くベタベタしたり、過
剰に粘性低下して製品とすることはできない。
【0039】本発明の目的は、現場対応が簡単に行える
手段で酵素の過剰反応を抑制して、酵素反応による餅澱
粉の老化防止ができるようにすることにある。
【0040】本発明の他の目的は、酵素反応による餅澱
粉の老化防止処理がなされた餅を提供することにある。
【0041】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0042】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0043】すなわち、糯米を0℃以下で浸漬水の凍結
点までの低温域で水に浸漬し、その浸漬時に、セルラー
ゼを代表とする繊維分解酵素とアミラーゼを代表とする
澱粉分解酵素を単品もしくは両方添加し、程良く糯米の
細胞膜などの細胞間物質の分解や澱粉の分解を酵素反応
により行わせる。
【0044】このように程良く浸漬水中で酵素反応を進
行させた後、余分な酵素を水切りにより糯米から除去し
て、過剰な酵素反応をほぼ停止させる。
【0045】さらに、酵素の失活温度以上で糯米を蒸し
て残余酵素を失活させることにより、完全に酵素反応を
停止させて適度な粘性で餅特有の食感をもつ製品として
搗きあげるられるようにする。
【0046】酵素は、上記の如く繊維分解酵素、澱粉分
解酵素のいずれか一方を単品で使用しても老化防止効果
は得られるが、両者を併用するとその効果はより高くな
る。
【0047】また、本発明における繊維分解酵素とは、
セルラーゼを代表とする繊維分解酵素であり、ペクチン
質を分解するペクチナーゼ、ヘミセルロースを分解する
ヘミセルラーゼを意味するものである。
【0048】また、澱粉分解酵素とは、アミラーゼを代
表とする澱粉分解酵素であり、α−アミラーゼ、β−ア
ミラーゼ、グルコアミラーゼなどを意味するものであ
る。
【0049】かかる繊維分解酵素、澱粉分解酵素を単品
で、あるいは併用して、0℃以下で、好ましくは−1.0
℃±0.5℃の範囲内で、2日以上20日以内でゆっくり
と酵素反応を行わせると老化防止に顕著な効果を示す良
好な餅が製造できることが分かった。
【0050】なお、上記低温域の温度範囲は、糖質添加
などの方法により−5℃付近まで下げることも可能では
あるが、浸漬水が水の場合には−1℃付近が好ましい。
【0051】かかる酵素を使用して上記の如く低温域で
酵素反応を行わせることにより、酵素反応そのものを遅
くして、反応の停止を行うまでに過剰に反応が進まない
ようにされている。従来は原料から製品までの時間を短
くするという製造コスト、製造効率などの観点から避け
られがちだった反応性の低減を敢えて行うことにより、
上記の如く過剰反応を有効に抑制することができる。酵
素添加量の調節により酵素反応の制御をする従来方法と
は異なり、手軽で現場でも簡単に対応実施することがで
き、かつ製品の品質も均一で品質管理が行い易い。
【0052】なお、上記低温域での酵素反応の反応が必
要以上に遅くならないようにするためには、0℃以上の
常温使用温度範囲での酵素の標準使用量より過剰の使用
量を使用することにより反応調節を行えばよい。実際の
酵素使用量と浸漬時間とは、使用量や、浸漬時間を種々
変えて搗き上げた餅の老化防止効果を評価して決めれば
よい。
【0053】特に、本発明の餅澱粉の老化防止方法の構
成では、上記の如く酵素反応の反応停止手段として、浸
漬中で酵素反応が適当に進行した段階で、余分な酵素を
物理的に酵素反応系から除き、且つ除去仕切れなかった
酵素を短時間で高温失活させるという2段階で、反応停
止の完全を期している。
【0054】1段階目で余剰の酵素を水切りで物理的に
糯米から除くことにより、過剰な酵素反応をほぼ停止さ
せることができる。さらに2段階目で除去仕切れなかっ
た少量の残存酵素をさらに失活させることにより残余活
性に基づくダラダラとした過剰反応の進行を完全に阻止
している。水切りに際しては、より有効に余剰酵素を除
けるように糯米を水洗しても構わない。
【0055】糯米を0℃以下の浸漬水の凍結点までの低
温域で水に浸漬し、セルラーゼを代表とする繊維分解酵
素とアミラーゼを代表とする澱粉分解酵素を単品もしく
は両方添加した状態で、2日〜20日間0℃から浸漬水
の凍結点までの低温域で糯米に吸水させて酵素反応させ
ればよい。この時の酵素使用量は、β澱粉を低温下で酵
素反応させるため使用酵素の常用使用温度範囲での使用
量(例えば、市販品の酵素を使用する場合には、酵素標
品の説明書に記載されている標準使用量を常用使用温度
範囲での使用量とすればよい。)より過剰に使用する必
要がある。かかる使用量は、理論的には使用酵素の前記
低温域での酵素活性と常用温度範囲における酵素活性と
の差を考慮して決めればよいが、本発明では種々の実験
により、前記列挙した酵素では少なくとも上記の如く市
販の使用酵素標品の説明書に記載されている標準使用量
の2倍から10倍程度でよいことが分かった。
【0056】ただし、上記浸漬時間や使用酵素量は、最
終製品に求められる餅の柔らかさなどの物性や澱粉の老
化防止が必要な期間(何日以上硬くならないようにする
などの要請)により上記数値以外の数値を採用しても構
わない。
【0057】このようにして低温域で糯米に酵素反応を
行わせた後、糯米を水切りして蒸し器で蒸す。この蒸し
工程で、使用した酵素を短時間に失活させることによ
り、従来より懸案となっていた澱粉分解酵素などの酵素
の反応停止のばらつきを少なくして、品質の均一化が図
れる。
【0058】糯米の炊飯工程では、米飯の炊飯工程とは
異なり、短時間で100℃まで昇温させられるため、酵
素失活も短時間で行われ、不要な酵素反応は殆ど起きな
い(図5参照)。
【0059】このようにして糯米を蒸し上げて、この糯
米を餅つき機にて餅にする。この餅に味の面で必要であ
れば、糖質などを加えても良い。
【0060】また、澱粉の老化防止という面からすれ
ば、前述の従来より提案されている他の澱粉老化防止法
と併用しても差し支えない。従来法と併用する場合に
は、添加する糖質,乳化剤,澱粉分解酵素などの使用量
は、通常の使用量よりも少量で澱粉の老化防止効果があ
らわれる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0062】(実施の形態1)糯米1.4Kgを水洗し、
水切り後、水2Kgに浸漬する。その後にセルラーゼ5
g、アミラーゼ5gを前記糯米を浸漬した水に加え、そ
の後に恒温室で−1℃で5日間静置した。
【0063】かかるセルラーゼの使用量は、本実施の形
態では、標品の常用温度範囲での使用量(標準使用量)
の5倍に相当する過剰量が使用されている。また、アミ
ラーゼに対しても標品の常用温度範囲での使用量の5倍
の過剰量が使用されている。
【0064】さらに、上記浸漬水の温度範囲は、前後±
0.5℃の範囲内で温度管理を行うようにした。
【0065】本実施の形態では、上記のように糯米を所
定量の水に浸漬して、その後にセルラーゼとアミラーゼ
とを加えて低温域で静置するようにしたが、予めセルラ
ーゼとアミラーゼとを水に溶かしておき、これに糯米を
浸漬して低温域で静置するようにしても構わない。ま
た、上記方法では、いずれの場合も使用する水は常温の
ものを使用し、浸漬あるいは酵素の溶解後に低温に静置
する方法を採用したが、予め所要の低温に設定した水に
浸漬、溶解して低温域に静置するようにしても構わな
い。
【0066】このようにして本実施の形態では、−1℃
で糯米に対して繊維分解酵素および澱粉分解酵素を反応
させ、両酵素反応により糯米の澱粉の構造を低温で長時
間かけゆっくり変化させた。
【0067】かかる温度設定と、浸漬時間は、使用する
セルラーゼ、アミラーゼの種類によって異なり、温度や
浸漬時間を種々変えて上記処置を施した糯米で実際に餅
を搗き上げ、搗き上げた餅の硬度の経時変化データから
最適値として選定されたものである。
【0068】上記一連の老化防止方法を施した糯米を以
下の要領で搗き上げて餅にし、この老化防止餅の硬度の
経時変化を測定した。
【0069】上記低温にて老化防止処理を施した糯米で
餅を搗き上げるには、十分に水切りを行って、浸漬水に
溶解した繊維分解酵素のセルラーゼ、澱粉分解酵素のア
ミラーゼを糯米から十分に除去しなければならない。本
実施の形態では、金属製の網の上に浸漬した糯米を広
げ、30分かけて十分に水切りを行った。
【0070】なお、水切りに際しては、浸漬水から取り
上げた糯米を流水などで水洗して、十分に余剰酵素の除
去を行った後上記のように金属製の網で水切りを行って
も一向に構わない。
【0071】その後、セイロで蒸して家庭用の餅つき機
(東芝社製、AFC−170)の釜内に糯米を移し、澱
粉老化防止餅を搗き上げた。
【0072】上記老化防止餅の老化防止効果の評価をす
るために、対照品としては、同様の糯米1.4Kgを水洗
し、水切り後、水2Kgに浸漬し、24時間(1日)常
温にて静置した。その後前記同様の方法で餅を搗き上げ
た。
【0073】かかる要領で搗き上げた両方の餅を、搗き
上げ後、直ちにレオメーター用の所定のカップに充填
し、測定までは餅表面が乾燥しないようにラップをかけ
て保存した。
【0074】対照品の餅と澱粉老化防止餅とを1日毎に
レオメーター(サン科学社製CR−200D)にて経時
的物性測定(硬度および伸展性)を行った。なお、上記
測定に供するカップに入れた餅は、測定しないときは餅
表面にラップをかけて30℃の恒温槽中に保存するよう
にした。
【0075】測定条件は、測定モード2、架台スピード
100mm/分、挿入深度20mmで、φ5mm円柱型
プランジャーを使用して測定した。
【0076】硬さを指標とした場合の測定結果を、図
1、2に示した。図1は、縦軸にレオメーターで測定し
た荷重(g)が示されている。また、図2は、澱粉老化
防止餅の搗き上がり後120分経過後の硬度を100と
した場合の対照品の餅の硬度を%表示したものである。
【0077】図1から明らかなように、澱粉老化防止餅
は、硬度の経時変化の度合いが対照品より小さく、緩や
かな傾斜のグラフになっている。一方、対照品の餅は、
全ての場合において澱粉老化防止餅より硬く、特に1日
経過後2日にかけて硬度が急増していることが分かる。
【0078】澱粉老化防止餅でも、対照品の餅でもいず
れの場合でも時間が経つにつれて硬くはなるものの、そ
の度合いが大きく異なっている。その様子は、図2によ
り明らかで、澱粉老化防止餅の硬度が2日目で初期硬度
の2.8倍で済んでいるのに対し、対照品の餅ではその硬
度は2日目で4.7倍にもなっている。澱粉老化防止餅は
2日目でも十分に食べられる程度の硬さに留まっている
のに対して、対照品の餅ではそのままでは硬くて食べら
れない状態となっている。
【0079】また、餅の特徴的食感である伸びについて
も対照品の餅と、澱粉老化防止餅とを比較した。この様
子を図3、4のグラフに示した。
【0080】図3は、縦軸に伸展性(mm)をとり、横
軸に時間(日数)をとり、経時変化により餅の伸び具合
がどの程度減少するかを示したグラフである。図4は、
かかる伸展性のグラフを基に、搗き上げ後の澱粉老化防
止餅の伸び(初期伸展性)を100とした場合の対照品
の餅の伸びを%表示したものである。なお、伸展性の測
定条件は、図1と同様である。
【0081】図3から明らかなように、澱粉老化防止餅
は搗き上げ当初から対照品の餅より伸びがよく、1日目
から2日目にかけての伸展性の減少度合いが対照品より
特に少ないことが分かる。その様子は図4からも明らか
で、対照品では2日目に初期伸展性の28%の伸びしか
示さないのに対して、澱粉老化防止餅は45%の伸展性
を示した。
【0082】また、本実施の形態では、上記糯米のセイ
ロ蒸しの工程中と、米飯の炊飯工程中とにおける昇温状
況をも測定した。
【0083】糯米のセイロ蒸し工程中での温度測定は、
上記蒸し工程中の糯米の中心部分にセンサーを入れたと
きの温度を、自動温度記録装置(ティアンドディ社製、
おんどとりTR−71)で測定記録した。また、米飯の
炊飯工程の昇温状況は、1升炊き炊飯ジャーに1.4kg
の米を入れ、炊飯に必要な所定量の水を入れて炊飯した
ときの容器内の中心温度を、上記自動温度記録装置で測
定記録した。両者の昇温状況を、図5に示した。
【0084】セイロ蒸し工程中では、図5からも明らか
なように、約5分でほぼ100℃にまで昇温するが、炊
飯工程中ではゆっくりと昇温され、100℃に達するま
でに約50分かかる。そのため、炊飯工程中では酵素が
失活するまでに時間がかかるため、余分な酵素反応が進
行する。しかし、上記セイロによる糯米の蒸し工程中で
は、酵素反応を起こす時間が殆どない。上記図1〜4に
示したような老化防止効果には、かかる糯米のセイロ蒸
し工程での短時間の酵素失活が有効に作用していること
が分かる。
【0085】また、本発明の餅澱粉の老化防止方法を施
して搗き上げた餅は、使用する糯米を0℃以下の浸漬水
の凍結点までの低温域(本実施の形態では、−1℃)で
水に浸漬しているため、古米臭の原因となるリボキシゲ
ナーゼなどの酸化酵素の働きをも抑制することができ
る。
【0086】なお、上記実施の形態で使用した糯米は、
一般の米穀店で市販の低温流通させられた糯米を使用し
たものであるが、糯米を糯米が凍結しない0℃以下の低
温域で貯蔵させて所謂低温熟成させた糯米を使用するよ
うにしても構わない。
【0087】また、上記実施の形態では、糯米を水に浸
漬した場合についてのみ示したが、例えば、糖質、食品
用香料、着色料などを溶解した水溶液、あるいは鰹節ダ
シなどの所謂旨味成分を加えた水溶液を使用しても構わ
ない。
【0088】さらには、上記各種の水に代わりうる液体
を1種又は2種以上組み合わせて使用しても構わない。
但し、かかる水以外の水溶液などを使用する場合には、
使用する酵素量、浸漬時間などを実際の実験により求め
ればよい。
【0089】(実施の形態2)本実施の形態では、上記
実施の形態1で説明した要領で得られた餅に、さらに砂
糖を加えて搗き上げた場合について説明する。
【0090】上記実施の形態1で説明したように、糯米
1.4kgを水洗し、これを水2kgに浸漬する。その後
にセルラーゼ5g、アミラーゼ5gを上記糯米を浸漬し
た水に加え、その後に−1℃で5日間静置した。
【0091】セルラーゼ、アミラーゼの使用量は、上記
実施の形態1と同様に、それぞれの標品の常用温度範囲
での使用量(標準使用量)の5倍に相当する過剰量を使
用した。
【0092】さらに、上記要領で浸漬水に5日間静置し
た糯米を金属製の網にあげ、30分かけて水切りを行
い、余剰酵素の除去を行った。その後、セイロで蒸し
て、上記実施の形態1で使用したと同じ家庭用餅つき機
で搗いた。糯米が餅になった後に、砂糖280g、打ち
水200gを数回に分けて加え、さらに搗き上げた。
【0093】このようにして砂糖を加えて得られた餅の
硬度及び伸展性の経時変化を、図6、7に示した。測定
は、上記実施の形態1と同様、測定モード2、架台スピ
ード100mm/分、挿入深度20mmでφ5mmの円
柱型プランジャーを使用して、1日毎にレオメーターで
測定した。
【0094】なお、対照品として、本実施の形態では、
同様の糯米1.4kgを水洗し、水切り後水2kgに浸漬
し、24時間静置した。その後、上記と同様の方法で砂
糖を加えた餅を搗き上げて、上記硬度および伸展性の測
定に供した。
【0095】図6(a)から明らかなように、澱粉老化
防止餅の方が対照品より硬度が小さく、また、経時変化
も緩やかである。対照品では、硬度が日毎に大きく増加
している(グラフの傾斜が日毎に大きくなる)のに対し
て、澱粉老化防止餅の方は老化の度合いがほぼ一定の割
合(グラフの傾斜が対照品より小さく、日毎の傾斜変化
が小さい)で少しずつ硬化し、老化防止効果が得られて
いることが分かる。
【0096】かかる様子は、澱粉老化防止餅の搗き上が
り後の硬度を100とした場合の対照品の餅の硬度を%
表示した図6(b)からもよく分かる。対照品の硬化
は、1日目から2日目、2日目から3日目にかけて、澱
粉老化防止餅に比べて急速に進んでいる。
【0097】なお、本実施の形態と、前記実施の形態1
との比較では、本実施の形態で得られた砂糖を加えた餅
の方が、砂糖を加えない餅の場合よりも硬度が小さい
(柔らかい)ことが、図1と図6との比較から分かる。
【0098】次に、餅の特徴的食感である伸びについ
て、上記澱粉老化防止餅と対照品とを比べた様子を図7
に示した。
【0099】図7(a)に示すように、澱粉老化防止餅
の方が、対照品より伸びがよいことが分かる。また、伸
びの減少度合いは、図7(b)より、澱粉老化防止餅の
方が対照品より小さいことが分かる。特に、1日目から
2日目、2日目から3日目にかけては、澱粉老化防止餅
と対照品との差が明瞭に大きくなることが分かる。
【0100】なお、図7(b)は、搗き上げ後の澱粉老
化防止餅の初期伸展性を100とした場合の対照品の餅
の伸びを%表示で示したものである。
【0101】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0102】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0103】(1).本発明の餅澱粉の老化防止法で
は、酵素反応が遅くなる低温域で繊維分解酵素と澱粉分
解酵素とにより糯米に酵素反応を行わせているので、反
応停止に至るまでに反応が過剰に進まないようにでき
る。そのため、過剰反応に基づく製品のダレなどが発生
しない。
【0104】(2).餅澱粉の老化防止に係わる酵素反
応の停止を、浸漬水の水切りにより酵素を除去する手段
と、さらに糯米の蒸し工程中の温度で失活させる手段と
で行うので、余剰酵素を除去せずに失活のみにより反応
停止を行う場合に比べて酵素反応の停止が速やかに行え
る。そのため、過剰反応に基づく製品のダレなどが発生
しない。
【0105】(3).また、蒸し工程で残存酵素の残余
活性を短時間に失活させるので、従来の澱粉分解酵素を
添加する方法に見られる酵素反応のバラツキをなくすこ
とができ、かかるバラツキに基づく過剰反応を抑制して
必要以上のダレなどを製品に発生させずに済む。
【0106】(4).本発明では、糖質、乳化剤などの
添加剤を使用せずに行えるので、特に大福餅のような新
生地に糖質を加えないような餅に有効に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の餅澱粉の老化防止方法を適用して搗き
上げた餅の硬度の経時変化を示すグラフである。
【図2】本発明の餅澱粉の老化防止方法を適用して搗き
上げた餅の硬化速度を示すグラフである。
【図3】本発明の餅澱粉の老化防止方法を適用して搗き
上げた餅の伸展性の経時変化を示すグラフである。
【図4】本発明の餅澱粉の老化防止方法を適用して搗き
上げた餅の老化速度を示すグラフである。
【図5】本実施の形態での糯米の蒸し工程中での昇温状
況を、米飯の炊飯工程における昇温状況と比較したグラ
フである。
【図6】(a)は、本発明の餅澱粉の老化防止方法を適
用して搗き上げ、その後に砂糖を加えた餅における硬度
の経時変化を示すグラフである。(b)は、(a)で使
用した砂糖を加えた餅の硬化速度を示すグラフである。
【図7】(a)は、本発明の餅澱粉の老化防止方法を適
用して搗き上げ、その後に砂糖を加えた餅の伸展性の経
時変化を示すグラフである。(b)は、(a)で使用し
た砂糖を加えた餅の老化速度を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維分解酵素および澱粉分解酵素の少な
    くとも一方を、糯米の浸漬水中で、前記浸漬水が凍結せ
    ず、且つ前記酵素が失活しない0℃以下の低温域で酵素
    反応させ、 その後余剰の前記酵素を除去し、 さらに残存する酵素の残余活性を糯米を搗く前に失活さ
    せることを特徴とする餅澱粉の老化防止方法。
  2. 【請求項2】 余剰の前記酵素の除去が、糯米の浸漬水
    の水切りを兼ねて行われることを特徴とする請求項1に
    記載の餅澱粉の老化防止方法。
  3. 【請求項3】 前記酵素反応が、−0.5℃以下−1.5℃
    以上の低温域の浸漬水中で行われることを特徴とする請
    求項1に記載の餅澱粉の老化防止方法。
  4. 【請求項4】 前記糯米は、糯米の水分が凍結せず、且
    つ糯米との酵素反応により古米臭を発生させる酸化酵素
    の活性が抑制できる0℃以下の低温域で貯蔵されていた
    糯米であることを特徴とする請求項1に記載の餅澱粉の
    老化防止方法。
  5. 【請求項5】 前記浸漬水の代わりに、糖質またはダシ
    汁の少なくとも1種の水溶液が使用されていることを特
    徴とする請求項1に記載の餅澱粉の老化防止方法。
  6. 【請求項6】 糯米を、浸漬水が凍結しない0℃以下の
    低温域で前記浸漬水中に浸漬させた状態で、繊維分解酵
    素および澱粉分解酵素の少なくとも一方を前記糯米に反
    応させ、 その後前記糯米の水切りにより余分な前記酵素を除去
    し、 前記水切りにより除去し切れなかった残余の前記酵素の
    失活温度以上で前記糯米を蒸し、 その後前記糯米を搗き上げてなる澱粉老化防止餅。
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