JPH10323122A - キノコ培地の製造方法 - Google Patents
キノコ培地の製造方法Info
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- JPH10323122A JPH10323122A JP9134735A JP13473597A JPH10323122A JP H10323122 A JPH10323122 A JP H10323122A JP 9134735 A JP9134735 A JP 9134735A JP 13473597 A JP13473597 A JP 13473597A JP H10323122 A JPH10323122 A JP H10323122A
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Abstract
クル化を促進することにより、資源の節減、さらにはコ
ーンコブ粉砕物の供給安定化とコスト低減を図る。 【解決手段】キノコの栽培に一回以上使用したコーンコ
ブ粉砕物を含むキノコ培地(廃培地)を細かに砕く砕処
理工程Paと、砕いた廃培地を所定の含水率まで乾燥さ
せる乾燥工程Pbと、乾燥させた廃培地を、コーンコブ
粉砕物を含む未使用のキノコ培地(未使用培地)に対し
て所定量、望ましくは未使用培地に対して10〜50重
量パーセント混合してキノコ培地を生成する培地混合工
程Pcを含む。
Description
コのビン栽培に用いるキノコ培地の製造方法に関する。
培地の主材としては、おが屑或いはコーンコブ粉砕物が
知られている。
るタンニン等の有害物質を含むため、通常、使用する前
には野外に長期間放置して雨に晒すなどしているのが実
情である。一方、コーンコブはこのようなキノコの生育
を阻害する有害物質は含まないため、おが屑のような前
処理は不要である。また、キノコを栽培した後の廃培地
も分解が早いため、早期に堆肥化し、良好な肥料として
再利用できるなど、おが屑よりも種々の面で優れている
ため、コーンコブ粉砕物を主材としたキノコ培地の利用
が次第に高まっている。
砕物を用いたキノコ培地は、次のような解決すべき課題
も存在する。
培地に良好な保水性を確保することが重要であるが、コ
ーンコブ粉砕物を湿気の高い状態で長時間放置した場合
には腐敗を生じ、キノコ培地に使用できなくなることか
ら、通常、コーンコブ粉砕物は乾燥状態で袋詰めされ、
キノコ培地の製造時に開放される。したがって、この状
態で水を加えてもコーンコブ粉砕物への水の浸透が不完
全になり、キノコの収量を高めるための阻害要因とな
る。なお、コーンコブ粉砕物の保水性を高める方法とし
ては、特公平7−71424号公報により、加熱蒸気を
加える方法が公知であるが、この方法では別途の作業工
程が必要になる。
するが、堆肥化には一定の時間と場所を要するため、結
局は広い場所を確保する必要があるとともに、臭気が発
生するなどの問題を生ずる。
ているため、コーンコブ粉砕物の供給量や価格は、とう
もろこしの生産量等の海外事情や為替レートにより大き
く変動し、安定したキノコ生産を行うことができない。
る課題を解決したものであり、キノコの収量を高めると
ともに、加えてリサイクル化を促進することにより、資
源の節減、さらにはコーンコブ粉砕物の供給安定化とコ
スト低減を図ることができるキノコ培地の製造方法の提
供を目的とする。
係るキノコ培地の製造方法は、キノコの栽培に一回以上
使用したコーンコブ粉砕物を含むキノコ培地(廃培地)
を細かに砕く砕処理工程Paと、砕いた廃培地を所定の
含水率まで乾燥させる乾燥工程Pbと、乾燥させた廃培
地を、コーンコブ粉砕物を含む未使用のキノコ培地(未
使用培地)に対して所定量、望ましくは未使用培地に対
して10〜50重量パーセント混合してキノコ培地を生
成する培地混合工程Pcを含むことを特徴とする。
程度を占めるため、キノコの栽培には水分の供給が重要
である。したがって、保水性の良好なキノコ培地を使用
することは、キノコの収量を高めるための重要な要素と
なる。
た廃培地、即ち、菌糸の生長に使用された廃培地を利用
するため、廃培地は分解されて多孔質化している。ま
た、廃培地内に大量に残留する菌糸自体も多孔質であ
る。したがって、このような廃培地は水分が浸透し易く
なっていることに加え、水分の浸透する隙間が多くなっ
いるため、未使用培地よりも水分の保持力(保水性)が
良好である。よって、このような廃培地に対して所定の
処理を施した後、未使用培地に対して所定量、望ましく
は未使用培地に対して10〜50重量パーセント混合し
てキノコ培地を生成すれば、全体の保水性が高まるた
め、キノコの収量を高めることができる。しかも、コー
ンコブ粉砕物に対するリサイクル化が促進されることに
なり、資源の節減、さらにはコーンコブ粉砕物の供給安
定化とコスト低減が図られる。
について、図1に示す工程図を参照して詳細に説明す
る。
コ栽培を行う。使用するキノコ培地は、培地生成工程P
0により生成した未使用のキノコ培地(未使用培地)を
使用する。この未使用培地は、例えば6〜60メッシュ
程度の大きさを含むコーンコブ粉砕物(主材)に対し
て、栄養材となる大豆の皮,フスマ,米糠等を混合し、
水分を加えて調製したものである。なお、栄養材の種類
及び配合量は任意に設定される。
(850cc)に詰め込み、通常のビン栽培法により、
ぶなしめじ等のキノコを栽培する。即ち、培地の殺菌工
程,種菌の接種工程,菌糸の培養工程,菌掻き工程,芽
出し工程,生育工程等を経、収穫できる大きさまでキノ
コが生育したなら、収穫工程P2によりキノコを収穫す
る。
っているため、掻出工程P3により、廃培地の掻き出し
を行う。この場合、廃培地は、掻出用ノズルを廃培地中
に差し込み、ノズル口から高圧の圧力空気を吐出させれ
ば、廃培地は粉々になって栽培ビンから外部に排出され
る。この場合、廃培地は粉々になって排出されるため、
このような掻出工程P3は本発明における砕処理工程P
aを兼用する。したがって、この場合には廃培地を細か
に砕く別途の砕処理工程が不要になる。
により所定の含水率まで乾燥させる。即ち、70〜80
℃程度の雰囲気中において1〜2日間程度の低温乾燥を
行い、含水率を9パーセント程度にする。これにより、
廃培地を処理した処理培地を得る。
理培地を、前記未使用培地に対して所定量混合してキノ
コ培地を生成する。即ち、処理培地を培地生成工程P0
から未使用培地に対して30重量パーセント混合してキ
ノコ培地(再利用培地)を生成する。この場合、未使用
培地に混合する処理培地の量は、未使用培地に対して3
0重量パーセントに選定することがキノコの収量の面で
最も良好な結果を得た。なお、一般的には10〜50重
量パーセントの範囲内であれば一定の効果を得れる。し
かし、本発明はこのような範囲を外れる場合を排除する
ものではない。したがって、10重量パーセント未満或
いは50重量パーセントを越える場合であっても一定の
効果を得れる範囲は本発明に包含されるものである。
(未使用培地)と同様に利用できる。即ち、培地混合工
程Pcで得た再利用培地に対して、必要により栄養材等
を追加し、最終的な水分調製を行った後、ビン詰工程P
4により栽培ビンに詰め込む。そして、殺菌工程P5に
より殺菌し、通常のビン栽培法による栽培工程P6、即
ち、種菌の接種工程,菌糸の培養工程,菌掻き工程,芽
出し工程,生育工程等を経、キノコが生育したなら収穫
工程P7によりキノコの収穫を行う。なお、キノコの収
穫を行った後の廃培地は、前記砕処理工程Pa以降の工
程に従って同様に再利用できる。
ノコ培地を用いてぶなしめじの栽培を行った結果、前記
未使用培地のみを使用した場合(対照区)には、栽培ビ
ン一本当たりの収量が、227.2グラム平均であった
のに対して、本実施例に係るキノコ培地を使用した場合
(廃培地30重量パーセントの添加区)には、栽培ビン
一本当たりの収量が、233.0グラム平均となり、収
量の増加が見られた。一方、品質についての変化は見ら
れなかった。
製造方法によれば、キノコの栽培に一回以上使用したコ
ーンコブ粉砕物を含む廃培地を再利用するため、キノコ
培地の保水性が高められることによるキノコの増収効果
を得れるとともに、コーンコブ粉砕物に対するリサイク
ル化が促進され、資源の節減、さらにはコーンコブ粉砕
物の供給安定化とコスト低減を図ることができる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の材料,配合量,手法等において本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。
製造方法は、キノコの栽培に一回以上使用したコーンコ
ブ粉砕物を含むキノコ培地(廃培地)を細かに砕く砕処
理工程と、砕いた廃培地を所定の含水率まで乾燥させる
乾燥工程と、乾燥させた廃培地を、コーンコブ粉砕物を
含む未使用のキノコ培地に対して所定量混合してキノコ
培地を生成する培地混合工程を含むため、次のような顕
著な効果を奏する。
り、キノコの収量を高めることができる。
化を促進し、資源の節減、さらにはコーンコブ粉砕物の
供給安定化とコスト低減を図ることができる。
示す工程図、
Claims (2)
- 【請求項1】 キノコの栽培に一回以上使用したコーン
コブ粉砕物を含むキノコ培地(廃培地)を細かに砕く砕
処理工程と、砕いた廃培地を所定の含水率まで乾燥させ
る乾燥工程と、乾燥させた廃培地を、コーンコブ粉砕物
を含む未使用のキノコ培地(未使用培地)に対して所定
量混合してキノコ培地を生成する培地混合工程を含むこ
とを特徴とするキノコ培地の製造方法。 - 【請求項2】 前記所定量は未使用培地に対して10〜
50重量パーセントであることを特徴とする請求項1記
載のキノコ培地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13473597A JP3806225B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | キノコ培地の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13473597A JP3806225B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | キノコ培地の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323122A true JPH10323122A (ja) | 1998-12-08 |
JP3806225B2 JP3806225B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=15135373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13473597A Expired - Fee Related JP3806225B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | キノコ培地の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3806225B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006141218A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Itou Seibaku:Kk | 有機質製品製造方法 |
JP2008212092A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Nakanoshi Nogyo Kyodo Kumiai | マッシュルームの栽培方法、およびマッシュルーム栽培用培地 |
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JPH06181630A (ja) * | 1992-12-17 | 1994-07-05 | Nagano Pref Gov Nouson Kogyo Kenkyusho | 木材腐朽性きのこ用培地 |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP13473597A patent/JP3806225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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Also Published As
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---|---|
JP3806225B2 (ja) | 2006-08-09 |
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