JPH10323064A - 微小位置決めアクチュエータ - Google Patents
微小位置決めアクチュエータInfo
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- JPH10323064A JPH10323064A JP9137742A JP13774297A JPH10323064A JP H10323064 A JPH10323064 A JP H10323064A JP 9137742 A JP9137742 A JP 9137742A JP 13774297 A JP13774297 A JP 13774297A JP H10323064 A JPH10323064 A JP H10323064A
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- 238000009825 accumulation Methods 0.000 abstract description 9
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
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-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/02—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
- H02N2/021—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using intermittent driving, e.g. step motors, piezoleg motors
- H02N2/023—Inchworm motors
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/02—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】微小位置決めを行う際、X−Y方向の微小位置
決めにより微小位置決め精度を向上させ、周辺部品に対
して磁気的悪影響を及ぼすことのないようにする。 【解決手段】X方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子
Aと、この変位蓄積用の圧電素子Aの両側に接合部7を
介して接着されるY方向に伸縮可能な保持用の圧電素子
Bとを備えたX方向リニアアクチュエータ2を、X方向
に延びる溝1内にX方向への移動を可能に設け、Y方向
に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aと、この変位蓄積
用の圧電素子Aの両側に接合部7を介して接着されるX
方向に伸縮可能な保持用の圧電素子Bと、微小位置決め
すべき対象物を保持する保持部6とを備えたY方向リニ
アアクチュエータ3を、前記X方向リニアアクチュエー
タ2内にY方向への移動を可能に収納した。
決めにより微小位置決め精度を向上させ、周辺部品に対
して磁気的悪影響を及ぼすことのないようにする。 【解決手段】X方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子
Aと、この変位蓄積用の圧電素子Aの両側に接合部7を
介して接着されるY方向に伸縮可能な保持用の圧電素子
Bとを備えたX方向リニアアクチュエータ2を、X方向
に延びる溝1内にX方向への移動を可能に設け、Y方向
に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aと、この変位蓄積
用の圧電素子Aの両側に接合部7を介して接着されるX
方向に伸縮可能な保持用の圧電素子Bと、微小位置決め
すべき対象物を保持する保持部6とを備えたY方向リニ
アアクチュエータ3を、前記X方向リニアアクチュエー
タ2内にY方向への移動を可能に収納した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小位置決めアク
チュエータに係り、さらに詳しくは、微小位置決めを行
う際、X−Y方向での微小位置決めを自在とすることに
より位置決め精度を向上させ、同時に周辺部品に対し磁
気的な悪影響を及ぼさないようにした固体素子型の微小
位置決めアクチュエータに関する。
チュエータに係り、さらに詳しくは、微小位置決めを行
う際、X−Y方向での微小位置決めを自在とすることに
より位置決め精度を向上させ、同時に周辺部品に対し磁
気的な悪影響を及ぼさないようにした固体素子型の微小
位置決めアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、精密加工などの分野においては、
サブミクロンのオーダで微小位置決めを行う微小位置決
めアクチュエータに対する需要が増大しており、特にア
クチュエータ自体の微小化という点から電気式のものに
対する需要の伸びが著しい。
サブミクロンのオーダで微小位置決めを行う微小位置決
めアクチュエータに対する需要が増大しており、特にア
クチュエータ自体の微小化という点から電気式のものに
対する需要の伸びが著しい。
【0003】図3は、従来からある微小位置決めアクチ
ュエータの一例を示す説明図である。この微小位置決め
アクチュエータは、ステップモータ8に直結された送り
ネジ9に送りナット10を螺合させ、この送りナット1
0にテーブル11を固定させた構造としたものである。
この場合、ステップモータ8の回転運動は、送りネジ9
と送りナット10との螺合によって直進運動に変換さ
れ、ステップモータ8への入力パルスに応じてテーブル
11を移動させることができるようになっている。
ュエータの一例を示す説明図である。この微小位置決め
アクチュエータは、ステップモータ8に直結された送り
ネジ9に送りナット10を螺合させ、この送りナット1
0にテーブル11を固定させた構造としたものである。
この場合、ステップモータ8の回転運動は、送りネジ9
と送りナット10との螺合によって直進運動に変換さ
れ、ステップモータ8への入力パルスに応じてテーブル
11を移動させることができるようになっている。
【0004】しかし、上記微小位置決めアクチュエータ
は、構造が複雑で小型化が困難である。また、送りネジ
9や送りナット10の加工精度に伴うバックラッシュが
最後まで位置決め誤差として残ってしまう。また、ネジ
ピッチの微小化には限界があるので、精度の高い微小位
置決めは期待できない。また、移動範囲の狭いプローブ
の微小位置決めには、適用できない。
は、構造が複雑で小型化が困難である。また、送りネジ
9や送りナット10の加工精度に伴うバックラッシュが
最後まで位置決め誤差として残ってしまう。また、ネジ
ピッチの微小化には限界があるので、精度の高い微小位
置決めは期待できない。また、移動範囲の狭いプローブ
の微小位置決めには、適用できない。
【0005】図4は、従来からある微小位置決めアクチ
ュエータの他例を示す説明図である。この微小位置決め
アクチュエータは、端部にプローブ孔12を有するスラ
イダ13に直結され、かつバネ18で付勢された空心型
可動コイル14を、固定鉄心15と永久磁石16とで形
成される磁気回路17内にフリーな状態で設け、空心型
可動コイル14に流れる電流に応じてスライダ13を移
動させる構造としたものである。
ュエータの他例を示す説明図である。この微小位置決め
アクチュエータは、端部にプローブ孔12を有するスラ
イダ13に直結され、かつバネ18で付勢された空心型
可動コイル14を、固定鉄心15と永久磁石16とで形
成される磁気回路17内にフリーな状態で設け、空心型
可動コイル14に流れる電流に応じてスライダ13を移
動させる構造としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
微小位置決めアクチュエータによれば、移動範囲の狭い
プローブの微小位置決めを容易に行うことはできる。
微小位置決めアクチュエータによれば、移動範囲の狭い
プローブの微小位置決めを容易に行うことはできる。
【0007】しかし、この微小位置決めアクチュエータ
においては、直進移動のみによる微小位置決めであるた
め、X−Y方向の微小位置決めができないという問題が
あった。また、永久磁石などの磁界を完全に遮蔽するこ
とが困難であるので、ICなどの検査実装部品に磁気的
悪影響を及ぼすという問題があった。また、空心型可動
コイルが可動を前提とし、保持が不充分であるので、バ
ックラッシュによる微小位置決め精度の低下をきたすと
いう問題があった。また、機械的構造からしてもアクチ
ュエータ自体を極端に微小化することは困難であるとい
う問題もあった。
においては、直進移動のみによる微小位置決めであるた
め、X−Y方向の微小位置決めができないという問題が
あった。また、永久磁石などの磁界を完全に遮蔽するこ
とが困難であるので、ICなどの検査実装部品に磁気的
悪影響を及ぼすという問題があった。また、空心型可動
コイルが可動を前提とし、保持が不充分であるので、バ
ックラッシュによる微小位置決め精度の低下をきたすと
いう問題があった。また、機械的構造からしてもアクチ
ュエータ自体を極端に微小化することは困難であるとい
う問題もあった。
【0008】本発明は従来技術の上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、微小位置決めを行う際、
X−Y方向での微小位置決めを自在として精度を向上さ
せることができるほか、周辺部品に対し磁気的な悪影響
を及ぼすこともなくすることができる固体素子型の微小
位置決めアクチュエータを提供することにある。
れたものであり、その目的は、微小位置決めを行う際、
X−Y方向での微小位置決めを自在として精度を向上さ
せることができるほか、周辺部品に対し磁気的な悪影響
を及ぼすこともなくすることができる固体素子型の微小
位置決めアクチュエータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
しようとするものであり、その構成上の特徴は、微小位
置決めアクチュエータにおいて、X方向に伸縮可能な変
位蓄積用の圧電素子と、この変位蓄積用の圧電素子の両
側に接合部を介して接着されるY方向に伸縮可能な保持
用の圧電素子とを備えたX方向リニアアクチュエータ
を、X方向に延びる溝内にX方向への移動を可能に設
け、Y方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子と、この
変位蓄積用の圧電素子の両側に接合部を介して接着され
るX方向に伸縮可能な保持用の圧電素子と、微小位置決
めすべき対象物を保持する保持部とを備えたY方向リニ
アアクチュエータを、前記X方向リニアアクチュエータ
内にY方向への移動を可能に収納したことにある。な
お、前記保持用の圧電素子と変位蓄積用の圧電素子と
は、圧電ディスクを多数貼り合わせた積層構造とするの
が望ましい。
しようとするものであり、その構成上の特徴は、微小位
置決めアクチュエータにおいて、X方向に伸縮可能な変
位蓄積用の圧電素子と、この変位蓄積用の圧電素子の両
側に接合部を介して接着されるY方向に伸縮可能な保持
用の圧電素子とを備えたX方向リニアアクチュエータ
を、X方向に延びる溝内にX方向への移動を可能に設
け、Y方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子と、この
変位蓄積用の圧電素子の両側に接合部を介して接着され
るX方向に伸縮可能な保持用の圧電素子と、微小位置決
めすべき対象物を保持する保持部とを備えたY方向リニ
アアクチュエータを、前記X方向リニアアクチュエータ
内にY方向への移動を可能に収納したことにある。な
お、前記保持用の圧電素子と変位蓄積用の圧電素子と
は、圧電ディスクを多数貼り合わせた積層構造とするの
が望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明についての実施の
形態を具現化した微小位置決めアクチュエータを示す説
明図である。この微小位置決めアクチュエータは、イン
サーキットテスタなどの基板検査装置のプローブをX−
Y方向に移動させてX−Y方向の微小位置決めを行う際
に好適に使用することができる。
形態を具現化した微小位置決めアクチュエータを示す説
明図である。この微小位置決めアクチュエータは、イン
サーキットテスタなどの基板検査装置のプローブをX−
Y方向に移動させてX−Y方向の微小位置決めを行う際
に好適に使用することができる。
【0011】すなわち、微小位置決めアクチュエータ
は、X方向に延びる溝1内にX方向リニアアクチュエー
タ2をX方向への移動を可能に設け、このX方向リニア
アクチュエータ2内にY方向リニアアクチュエータ3を
Y方向への移動を可能に収納することによりその全体が
構成されている。
は、X方向に延びる溝1内にX方向リニアアクチュエー
タ2をX方向への移動を可能に設け、このX方向リニア
アクチュエータ2内にY方向リニアアクチュエータ3を
Y方向への移動を可能に収納することによりその全体が
構成されている。
【0012】このうち、X方向リニアアクチュエータ2
は、対称構造で中心位置にY方向リニアアクチュエータ
3用の収納部4を有し、この収納部4の両側には、X方
向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aがそれぞれ接着
され、伸縮により変位の蓄積と放出とを行う機能を有す
る。変位蓄積用の圧電素子Aの端部には、Y方向に伸縮
可能な保持用の圧電素子B,Cが接合部7を介してそれ
ぞれ接着され、伸縮により溝1に対し保持状態とフリー
状態とを得る機能を有する。
は、対称構造で中心位置にY方向リニアアクチュエータ
3用の収納部4を有し、この収納部4の両側には、X方
向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aがそれぞれ接着
され、伸縮により変位の蓄積と放出とを行う機能を有す
る。変位蓄積用の圧電素子Aの端部には、Y方向に伸縮
可能な保持用の圧電素子B,Cが接合部7を介してそれ
ぞれ接着され、伸縮により溝1に対し保持状態とフリー
状態とを得る機能を有する。
【0013】また、Y方向リニアアクチュエータ3は、
対称構造で中心位置に微小位置決めすべき対象物である
例えばプローブなどをスライド可能に保持する保持孔5
を備える保持部6を有し、この保持部6の両側には、Y
方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aがそれぞれ接
着され、これらの圧電素子Aの端部には、X方向に伸縮
可能な保持用の圧電素子B,Cが接合部7を介してそれ
ぞれ接着され、伸びによって収納部4に対し保持される
構造となっている。圧電素子A,B,Cは、圧電ディス
クを多数貼り合わせて積層構造としたものを好適に用い
ることができる。
対称構造で中心位置に微小位置決めすべき対象物である
例えばプローブなどをスライド可能に保持する保持孔5
を備える保持部6を有し、この保持部6の両側には、Y
方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子Aがそれぞれ接
着され、これらの圧電素子Aの端部には、X方向に伸縮
可能な保持用の圧電素子B,Cが接合部7を介してそれ
ぞれ接着され、伸びによって収納部4に対し保持される
構造となっている。圧電素子A,B,Cは、圧電ディス
クを多数貼り合わせて積層構造としたものを好適に用い
ることができる。
【0014】次に、本発明に係る微小位置決めアクチュ
エータの動作を説明する。図2(a)〜(E)は、微小
位置決めアクチュエータの動作を示す工程図である。
(a)に示すように、初期状態では、保持用の圧電素子
B,Cおよび変位蓄積用の圧電素子Aは、伸びきった状
態にあり、保持用の圧電素子B,Cの位置は、伸びが溝
1により拘束されて発生する圧力で保持されている。
エータの動作を説明する。図2(a)〜(E)は、微小
位置決めアクチュエータの動作を示す工程図である。
(a)に示すように、初期状態では、保持用の圧電素子
B,Cおよび変位蓄積用の圧電素子Aは、伸びきった状
態にあり、保持用の圧電素子B,Cの位置は、伸びが溝
1により拘束されて発生する圧力で保持されている。
【0015】X方向リニアアクチュエータ2をX方向に
移動させる場合、まず、(b)に示すように、保持用の
圧電素子Bを短縮させると、保持用の圧電素子Bは、フ
リー状態となる。次に、(c)に示すように、変位蓄積
用の圧電素子Aを短縮させると、保持用の圧電素子Bが
移動し、変位蓄積用の圧電素子Aの縮みきった位置で停
止する。
移動させる場合、まず、(b)に示すように、保持用の
圧電素子Bを短縮させると、保持用の圧電素子Bは、フ
リー状態となる。次に、(c)に示すように、変位蓄積
用の圧電素子Aを短縮させると、保持用の圧電素子Bが
移動し、変位蓄積用の圧電素子Aの縮みきった位置で停
止する。
【0016】次に、(d)に示すように、保持用の圧電
素子Bを伸長させ、その後、保持用の圧電素子Cを短縮
させると、保持用の圧電素子Bの位置が保持され、保持
用の圧電素子Cはフリーな状態となる。次に、(e)に
示すように、変位蓄積用の圧電素子Aを伸長させ、その
後、保持用の圧電素子Cを伸長させると、保持用の圧電
素子Cが移動し、圧電素子Aの伸びきった位置で保持さ
れる。その結果、X方向リニアアクチュエータ2は、微
小距離Hだけ移動し、以上の工程を1ステップとし、こ
れを反復させることにより、X方向に微小距離H分のス
トロークずつ移動させることができることになる。な
お、Y方向リニアアクチュエータ3もX方向リニアアク
チュエータ2と同様にして構成されているので、X方向
リニアアクチュエータ2の動作と同様にしてY方向での
微小距離の移動が可能となる。
素子Bを伸長させ、その後、保持用の圧電素子Cを短縮
させると、保持用の圧電素子Bの位置が保持され、保持
用の圧電素子Cはフリーな状態となる。次に、(e)に
示すように、変位蓄積用の圧電素子Aを伸長させ、その
後、保持用の圧電素子Cを伸長させると、保持用の圧電
素子Cが移動し、圧電素子Aの伸びきった位置で保持さ
れる。その結果、X方向リニアアクチュエータ2は、微
小距離Hだけ移動し、以上の工程を1ステップとし、こ
れを反復させることにより、X方向に微小距離H分のス
トロークずつ移動させることができることになる。な
お、Y方向リニアアクチュエータ3もX方向リニアアク
チュエータ2と同様にして構成されているので、X方向
リニアアクチュエータ2の動作と同様にしてY方向での
微小距離の移動が可能となる。
【0017】したがって、保持孔5を介して保持部6に
保持させた微小位置決めすべきプローブなどの対象物
は、X−Y方向に微小距離を1ストロークとして移動さ
せることができるので、X−Y方向の微小位置決めによ
り、微小位置決め精度を向上させることができる。
保持させた微小位置決めすべきプローブなどの対象物
は、X−Y方向に微小距離を1ストロークとして移動さ
せることができるので、X−Y方向の微小位置決めによ
り、微小位置決め精度を向上させることができる。
【0018】また、X方向リニアアクチュエータ2およ
びY方向リニアアクチュエータ3は、圧電素子A,B,
Cで構成されているので、ICなどの検査実装部品に磁
気的悪影響を与えることもなくすることができる。さら
に、X方向リニアアクチュエータ2およびY方向リニア
アクチュエータ3は、ステップごとに圧電素子A,B,
Cの伸縮により移動させる構造としたので、移動ピッチ
を微小化することができる。しかも、X方向リニアアク
チュエータ2およびY方向リニアアクチュエータ3は、
ステップごとに保持用の圧電素子B,Cで保持する構造
としたので、保持性に優れ、機械的構造によるバックラ
ッシュをなくすことができる。また、微小位置決めアク
チュエータを固体素子型のアクチュエータとしたので、
アクチュエータ自体の微小化を図ることができる。ま
た、圧電素子A,B,Cは、圧電ディスクを多数貼り合
わせて積層構造としたので、応答性に優れ、大きい保持
力が得られる。
びY方向リニアアクチュエータ3は、圧電素子A,B,
Cで構成されているので、ICなどの検査実装部品に磁
気的悪影響を与えることもなくすることができる。さら
に、X方向リニアアクチュエータ2およびY方向リニア
アクチュエータ3は、ステップごとに圧電素子A,B,
Cの伸縮により移動させる構造としたので、移動ピッチ
を微小化することができる。しかも、X方向リニアアク
チュエータ2およびY方向リニアアクチュエータ3は、
ステップごとに保持用の圧電素子B,Cで保持する構造
としたので、保持性に優れ、機械的構造によるバックラ
ッシュをなくすことができる。また、微小位置決めアク
チュエータを固体素子型のアクチュエータとしたので、
アクチュエータ自体の微小化を図ることができる。ま
た、圧電素子A,B,Cは、圧電ディスクを多数貼り合
わせて積層構造としたので、応答性に優れ、大きい保持
力が得られる。
【0019】なお、本明細書における保持用の圧電素子
B,Cおよび変位蓄積用の圧電素子Aには、電歪素子を
用いて形成されているものも含むものとする。また、ト
ンネル効果を利用して分子構造の解析を行う装置のプロ
ーブの微小位置決めに本発明を適用することもできる。
B,Cおよび変位蓄積用の圧電素子Aには、電歪素子を
用いて形成されているものも含むものとする。また、ト
ンネル効果を利用して分子構造の解析を行う装置のプロ
ーブの微小位置決めに本発明を適用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、微小位置決めアクチュエータにおいて、X方
向に延びる溝内に固定素子型のX方向リニアアクチュエ
ータをX方向への移動を可能に設け、このX方向リニア
アクチュエータ内に固定素子型のY方向リニアアクチュ
エータをY方向への移動を可能に収納した構造となって
いるので、プローブなどのような微小位置決めすべき対
象物をX−Y方向に移動させ、X−Y方向の微小位置決
めにより、微小位置決め精度を向上させることができ
る。
によれば、微小位置決めアクチュエータにおいて、X方
向に延びる溝内に固定素子型のX方向リニアアクチュエ
ータをX方向への移動を可能に設け、このX方向リニア
アクチュエータ内に固定素子型のY方向リニアアクチュ
エータをY方向への移動を可能に収納した構造となって
いるので、プローブなどのような微小位置決めすべき対
象物をX−Y方向に移動させ、X−Y方向の微小位置決
めにより、微小位置決め精度を向上させることができ
る。
【0021】また、X方向リニアアクチュエータおよび
Y方向リニアアクチュエータを圧電素子で構成したの
で、周辺部品に磁気的悪影響を与えることをなくするこ
とができる。また、X方向リニアアクチュエータおよび
Y方向リニアアクチュエータをステップごとに変位蓄積
用の圧電素子および保持用の圧電素子により移動させる
構造としたので、移動ピッチを微小化させることができ
る。また、X方向リニアアクチュエータおよびY方向リ
ニアアクチュエータをステップごとに保持用の圧電素子
で保持する構造としたので、保持性に優れ、機械的構造
によるバックラッシュをなくすことができる。微小位置
決めアクチュエータを固体素子型のアクチュエータとし
たので、アクチュエータ自体の微小化を図ることもでき
る。
Y方向リニアアクチュエータを圧電素子で構成したの
で、周辺部品に磁気的悪影響を与えることをなくするこ
とができる。また、X方向リニアアクチュエータおよび
Y方向リニアアクチュエータをステップごとに変位蓄積
用の圧電素子および保持用の圧電素子により移動させる
構造としたので、移動ピッチを微小化させることができ
る。また、X方向リニアアクチュエータおよびY方向リ
ニアアクチュエータをステップごとに保持用の圧電素子
で保持する構造としたので、保持性に優れ、機械的構造
によるバックラッシュをなくすことができる。微小位置
決めアクチュエータを固体素子型のアクチュエータとし
たので、アクチュエータ自体の微小化を図ることもでき
る。
【0022】なお、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の微小位置決めアクチュエータにおいて、前記
保持用の圧電素子および変位蓄積用の圧電素子は、圧電
ディスクを多数貼り合わせた積層構造となっているの
で、応答性に優れ、かつ、大きな保持力を得ることもで
きる。
項1記載の微小位置決めアクチュエータにおいて、前記
保持用の圧電素子および変位蓄積用の圧電素子は、圧電
ディスクを多数貼り合わせた積層構造となっているの
で、応答性に優れ、かつ、大きな保持力を得ることもで
きる。
【図1】本発明の実施の形態を具現化した微小位置決め
アクチュエータを示す説明図である。
アクチュエータを示す説明図である。
【図2】微小位置決めアクチュエータの動作を示す工程
図であり、(a)は全ての圧電素子が伸びきった初期状
態を、(b)は左の保持用の圧電素子を短縮させた時の
状態を、(c)は変位蓄積用の圧電素子を短縮させた時
の状態を、(d)は左の保持用の圧電素子を伸長させ、
その後、右の保持用の圧電素子を短縮させた時の状態
を、(e)は変位蓄積用の圧電素子を伸長させ、その
後、右の保持用の圧電素子を伸長させた時の終期状態を
それぞれ示す。
図であり、(a)は全ての圧電素子が伸びきった初期状
態を、(b)は左の保持用の圧電素子を短縮させた時の
状態を、(c)は変位蓄積用の圧電素子を短縮させた時
の状態を、(d)は左の保持用の圧電素子を伸長させ、
その後、右の保持用の圧電素子を短縮させた時の状態
を、(e)は変位蓄積用の圧電素子を伸長させ、その
後、右の保持用の圧電素子を伸長させた時の終期状態を
それぞれ示す。
【図3】従来からある微小位置決めアクチュエータの一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図4】従来からある微小位置決めアクチュエータの他
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
1 溝 2 X方向リニアアクチュエータ 3 Y方向リニアアクチュエータ 4 収納部 5 保持孔 6 保持部 7 接合部 8 ステップモータ 9 送りネジ 10 送りナット 11 テーブル 12 プローブ保持孔 13 スライダ 14 空心型可動コイル 15 固定鉄心 16 永久磁石 17 磁気回路 18 バネ A 変位蓄積用の圧電素子 B 保持用の圧電素子 C 保持用の圧電素子 H 微小距離
Claims (2)
- 【請求項1】X方向に伸縮可能な変位蓄積用の圧電素子
と、この変位蓄積用の圧電素子の両側に接合部を介して
接着されるY方向に伸縮可能な保持用の圧電素子とを備
えたX方向リニアアクチュエータを、X方向に延びる溝
内にX方向への移動を可能に設け、Y方向に伸縮可能な
変位蓄積用の圧電素子と、この変位蓄積用の圧電素子の
両側に接合部を介して接着されるX方向に伸縮可能な保
持用の圧電素子と、微小位置決めすべき対象物を保持す
る保持部とを備えたY方向リニアアクチュエータを、前
記X方向リニアアクチュエータ内にY方向への移動を可
能に収納したことを特徴とする微小位置決めアクチュエ
ータ。 - 【請求項2】前記保持用の圧電素子と変位蓄積用の圧電
素子とは、圧電ディスクを多数貼り合わせて積層構造と
したことを特徴とする請求項1記載の微小位置決めアク
チュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137742A JPH10323064A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 微小位置決めアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137742A JPH10323064A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 微小位置決めアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323064A true JPH10323064A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15205776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9137742A Pending JPH10323064A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 微小位置決めアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323064A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100924096B1 (ko) | 2007-11-20 | 2009-11-02 | 전자부품연구원 | 압전 리니어 액츄에이터용 압전 소자 |
CN103326616A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 西安交通大学 | 一种大步长尺蠖式作动器 |
TWI722376B (zh) * | 2018-01-30 | 2021-03-21 | 日商新川股份有限公司 | 致動器以及打線接合裝置 |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP9137742A patent/JPH10323064A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100924096B1 (ko) | 2007-11-20 | 2009-11-02 | 전자부품연구원 | 압전 리니어 액츄에이터용 압전 소자 |
CN103326616A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 西安交通大学 | 一种大步长尺蠖式作动器 |
TWI722376B (zh) * | 2018-01-30 | 2021-03-21 | 日商新川股份有限公司 | 致動器以及打線接合裝置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040510 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050223 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050629 |