JPH10322555A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10322555A
JPH10322555A JP9147154A JP14715497A JPH10322555A JP H10322555 A JPH10322555 A JP H10322555A JP 9147154 A JP9147154 A JP 9147154A JP 14715497 A JP14715497 A JP 14715497A JP H10322555 A JPH10322555 A JP H10322555A
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reading
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JP9147154A
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Katsuhisa Tsuji
勝久 辻
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調特性を良好に自動調整できる画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 図45は拡散反射光成分と正反射光成分
を検知する機能を有する画像入力装置の光学系の例であ
る。照明ランプは、原稿面に対して−45°方向に照射
し、拡散反射光成分は、概ね0°方向の反射光成分を第
1〜3ミラー、レンズを通ってセンサ1でその光強度を
検知する。センサ1はCCD等のライン型の撮像素子で
あり、通常の画像読み取りにも用い、等倍読み取り時で
400 dpi程度の解像度を有する。センサ2は、正反射
光成分を含む45°方向の反射光の強度を検知する。この
センサの目的は、ある程度の大きさ(面積)のテストパ
ターンの読み取ることにあるので、センサ1のように高
解像度である必要はないし、変倍(拡大や縮小)読み取
りをする必要もない。テストパターンを構成するパッチ
の大きさが、5mm×5mmであれば1画素/mm≒25dp
iもあればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写
機、FAX等の画像形成装置に関するものであり、特に
電子写真プロセス方式を用いたカラー画像形成装置のよ
うに、中程度の光沢を有する画像を形成する装置に用い
られるものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機などの画像形成装置で
は、原稿等の画像をCCD(電荷結合素子)等のイメー
ジセンサを用いて走査して読み取る入力装置により電気
信号に変換して処理し、レーザープリンタ、インクジェ
ットプリンタ、熱転写プリンタ等の出力装置を用いて印
字記録し、複写画像を得る。このとき、読み取り画像に
忠実な画像を複製する必要がある。しかし、特に出力装
置においては、その記録特性がロットや環境によって異
なり、また経時によっても変動するため、原稿画像に対
して複写画像の忠実性が損なわれる。この忠実性は、写
真画像のような階調性が要求される画像においては特に
厳しく、更にカラー画像を形成する場合にはモノクロ画
像より格段の品質が要求される。
【0003】このため、画像形成装置の画像処理条件を
調整し、忠実に再現ができるようにする作業が必要であ
る。この調整作業は、条件を修正して複写画像を形成し
て画像の忠実性を確認する作業を、満足いくまで繰り返
すため時間がかかる上、作業者によって調整結果が異な
り、作業には熟練を要するものであった。そこで、この
作業を自動化すべく、出力装置から所定のテストパター
ンを出力し、そのテストパターン画像を入力装置によっ
て読み取らせることによって、出力装置の記録特性を検
知し、最適の処理条件を自動的に設定する方法が提案さ
れている。
【0004】例えば、図22〜図26に記載されたテス
トパターンを出力し、そのテストパターン画像を入力装
置によって読み取らせ、出力装置の階調特性を検知し
て、所定の階調特性に補正するためのγ補正データを算
出し、γ変換回路に設定する技術が用いられている。出
力装置としては、前述のようにレーザープリンタ、イン
クジェットプリンタ、熱転写プリンタ等種々の方式があ
るが、電子写真プロセス方式を用いたレーザープリンタ
は、高速性、高解像度性、普通紙が使えること等の利点
があり、ハイエンドの複写機あるいはプリンタに採用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、フルカラー機で
は、出力画像に深みや高級感を出すために、適度な光沢
を持たせるように設計される。この光沢度は、トナーの
材質や融点、定着ローラの材質および温度等で決定され
るが、環境の温度・湿度、記録紙の紙厚・表面性、トナ
ーの付着量、定着ローラのニップ幅調整のバラツキ等の
変動要因によって、大きく変化してしまい、例えば、光
沢度30%に設計しても、上下に20%近くも変動する
ことがある。この程度の変動でも、同一画像内で光沢が
均一であれば、画像としては、必ずしも高級感を損なう
ものではないが、前述の出力装置の記録特性の検知には
支障をきたすことがある。
【0006】図42は等量の色材を用い、表面の光沢度
のみ異なる画像サンプルを幾何条件0/45°の濃度計
で測定した濃度値と光沢度の関係を示したものである。
0/45°の幾何条件では、表面光沢が高く、正反射光
成分が増えるほど拡散光成分が減るために、反射率は低
くなる。即ち、濃度は高く測定されることになる。ここ
で、画像入力装置の光学系の幾何条件は図43に示すよ
うに概ね45°方向から照明し、0°方向からの拡散光
を検知する。従って、幾何条件は45/0°である。先
の0/45°とは、照明と検知方向の関係が逆である
が、この両者は等価であるから、テストパターンを読み
取りパターンの濃度を検知すべき画像入力装置も光沢の
影響を受けることになる。
【0007】図42によれば、標準光沢度を仮に30%
としたとき、その時の濃度は2.4であるが、光沢度が
±20%振れたとき、即ち、光沢度10%および50%
のときの濃度は、それぞれ1.7、2.8であり、標準
時から0.7もの差があることが分かる。画像出力装置
の特性の調整目標値は、標準光沢時を仮定して設計する
ものであるから、テストパターン出力時に低光沢であっ
た場合には、トナー付着量が標準時よりも低めに検知さ
れるため、この検知結果を基に調整すると狙いよりトナ
ー付着量が多くなるように調整され、特に光沢の変動を
受け易い高濃度部の階調は潰れてしまうことになる。逆
にテストパターン出力時に高光沢であった場合には、ト
ナー付着量が狙いより少なく調整され、特に高濃度部が
薄くなってしまう。光沢を一定に保つには、使用環境や
使用する記録紙の種類を厳しく制約する必要があり、使
い勝手の悪い画像形成装置となってしまう。また定着条
件を安定させるために定着ローラの熱容量を大きくする
方法も考えられるが、装置の大型化やコストアップつな
がり好ましくない。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、光沢度の
不安定な画像出力装置であっても、その階調特性を自動
的に良好に調整することのできる画像形成装置を提供す
ることである。また、本発明の第2の目的は、色材の付
着量からみた階調特性を良好に調整することのできる画
像形成装置を提供することである。本発明の第3の目的
は、光沢度を高精度に検知し、階調特性をより良好に調
整することのできる画像形成装置を提供することであ
る。本発明の第4の目的は、低コストな光沢度検知装置
を具備した画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、画像形成装置が、原稿画像を照明する手段と、この
照明手段により照明された原稿からの反射光を検知する
複数の検知装置から構成される画像読取手段と、所定の
テストパターンデータを発生するテストパターンデータ
発生手段と、前記画像読取手段または前記テストパター
ンデータ発生手段から入力される画像データに基づいて
記録部材に可視画像を形成する作像手段と、画像読取手
段で読み取った画像データを記憶する画像データ記憶手
段と、処理する条件を変更可能な画像処理手段と、画像
データ記憶手段に記憶された画像データを解析する解析
手段と、この解析手段によるテストパターンの読み取り
データの解析結果に応じて、前記画像処理手段の処理条
件を調整する調整手段とを具備したことにより前記第1
の目的を達成する。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
画像形成装置において、前記調整手段により調整する画
像処理条件がγ補正データであり、前記解析手段は、複
数の検知装置によるテストパターンの画像読取値から、
解析対象のテストパターンを形成する色材料を定量する
ことにより前記第2の目的を達成する。請求項3記載の
発明では、請求項1記載の画像形成装置において、前記
調整手段により調整する画像処理条件がγ補正データで
あり、前記解析手段は、複数の検知装置によるテストパ
ターンの画像読取値から、γ補正の調整目標値を可変と
することにより前記第2の目的を達成する。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1、請求
項2または請求項3記載の画像形成装置において、前記
画像読取手段の複数の反射光の検知装置は2つであり、
主として原稿からの正反射光を検知する装置と、原稿か
ら概ね垂直方向に反射する拡散反射光を検知する装置と
から構成されることにより前記第3の目的を達成する。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
画像形成装置において、前記正反射光の検知装置は、概
ね垂直方向の検知手段より低解像度あることにより前記
第4の目的を達成する。請求項6記載の発明では、請求
項4または請求項5記載の画像形成装置において、前記
正反射光の検知装置は、等倍光学系であることにより前
記第4の目的を達成する。請求項7記載の発明では、請
求項4、請求項5または請求項6記載の画像形成装置に
おいて、前記正反射光の検知装置は、単色用のセンサで
あることにより前記第4の目的を達成する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を、図1ないし図51を参照して詳細に説明する。本発
明の実施の形態に係る画像形成装置の基本構成と動作の
説明をする。このの画像形成装置は、電子写真方式の作
像手段を用いたカラーデジタル複写機である。この装置
ではスキャナモジュール200、プリンタモジュール4
00、システム制御モジュール600の3つのモジュー
ルを基本構成要素として用いる。図1は、3種のモジュ
ールを組み合わせた装置構成例を示す図である。同図に
おいて4角形は機能ブロック、HOSTは外部のコンピ
ュータ機器、その間の太い線200S、400Sはモジ
ュール間を結ぶ制御信号と画像信号の伝送線、具体的に
はSCSIケーブルを表わしている。図1(1)はいわ
ゆるスキャナ装置、(2)はプリンタ装置としてシステ
ム構成した例である。
【0014】図1(3)は、一般的な複写機としての構
成例であり、それぞれ1個のスキャナモジュール20
0、プリンタモジュール400、システム制御モジュー
ル600を連結することで達成可能である。ここでシス
テム制御モジュール600には上記2モジュールを統合
的に制御して複写機能を達成するための複写処理手段6
50CPが組み込まれる。図1(4)は、3連読み取り
複写機で、それそれ第1のスキャナモジュール200−
1、第2のスキャナモジュール200−2、第3のスキ
ャナモジュール200−3、プリンタモジュール400
およびシステム制御モジュール600とを連結する。こ
こでたとえば200−1はー般的なA3版程度のスキャ
ナモジュール、200−2をA1判など大きなサイズの
スキャナモジュール、200−3をカラースキャナモジ
ュールとしておけば、それぞれ専用の複写機を設置する
のに比べ種々の利点を生む。また、利用頻度に応じてこ
れらの組み合わせと個数とを任意に可変できる。
【0015】ここでシステム制御モジュール600には
上記4モジュールを統合的に制御して複写機能を達成す
るための重連読み取り複写処理手段650CP2が組み
込まれる。なお図示しないがプリンタモジュールを複数
で構成することも可能である。このときはシステム制御
モジュール600には他のモジュールを統合的に制御し
て複写機能を達成するための重連記録複写処理手段65
0CP3が組み込まれる。また、本重連システムではス
キャナモジュールとプリンタモジュールを合わせて6台
まで連結可能である。
【0016】図1(5)は、スキャナモジュール20
0、プリンタモジュール400、システム制御モジュー
ル600から成るファクシミリおよびプリンタ機能付き
複写機である。システム制御モジュール600にはホス
トコンピュータ680PCに接続するための第4の通信
手段680Pと該第4の通信手段から受信したぺージ記
述言語形式などのプリントデータをラスタデータに変換
するプリンタ処理手段650PR、および、公衆回線6
80FCに接続するための第5の通信手段680Fと該
第5の通信手段から受信した所定の圧縮形式のデータ伸
張とスキャナモジュール200が読み取った原画像デー
タを前記所定形式に圧縮するカラーファクシミリ処理手
段650FXが組み込まれる。これら3モジュールの内
部の構成とともに、ファクシミリおよびプリンタ機能付
き複写稜としてシステム構成した場合のモジュール接続
を含め,さらに追加モジュールである自動原稿送り装置
280、フィルムプロジェクタ290、多段給紙装置4
80およびソータ490を加えた具体例として図2およ
び図3に示してある。
【0017】スキャナモジュール200には少なくとも
原画像を画素に分解して読み取る画像読み取り部200
rdとスキャナ制御手段230、第1通信制御手段23
0SCSI、第1電力受容もしくは供給手段201とを
含み、基本画像処理手段300、拡張画像処理手段35
0が必要に応じて付加される。ここで、画像読み取り部
200rdとは、カラー撮像デバイス207、アナログ
/ディジタル変換器(以下A/D変換器)252等の複
数手段の集合体を指している。
【0018】プリンタモジュール400は、記録媒体1
90上に永久可視像として形成し、出力する画像形成部
400imgと第2の通信制御手段430SCSI、第
1電力供給手段401とから成る。ここで画像形成部4
00imgとは、複数手段の集合体に付した名称であっ
て、電子写真感光体414、帯電手段419、レーザ露
光手段441、現像手段420、第1転写手段414、
中間転写体415、第2転写手段427などいわゆる画
像形成諸要素が含まれる。システム制御モジュール60
0には第3の通信制御手段630SCSIおよびスキャ
ナモジュール200を画像読み取り付勢制御するか、プ
リンタモジユール400を画像形成付勢制御するか少な
くとも一万の機能を果たすシステム制御手段630とを
有する。
【0019】前記のこれら3モジュールは、図3に示す
ように、機構的に互いに分離して配置してもシステムの
機能を満足することができる構造としてある。例えば、
複写装置構成においては運搬単位重量削減とシステム組
み立ての簡便さを両立させるために、スキャナモジュー
ルはこれ単位に梱包し、一方プリンタモジュール側はそ
の上部にシステム制御モジュールを固定的にマウントし
た一体構成とし、1つの箱に梱包し工場出荷する方式を
用いている。さらにモジユールを合体したときに使い勝
手や美的まとまり方、空間効率といったユーザーへの配
慮、あるいは電磁放射、ノイズイミュニティ、熱放散、
メカニカル共振の防止といった技術面の課題に対処した
方式としてある。例えば、複写装置を構成する場合には
少なくとも上記3モジュールとテーブルもしくは選択多
段給紙装置を組み合わせるが、空間効率からするとこれ
らを縦に積み重ねるのが良く、またプラテンの高さは9
00mmないし1100mmとすると良好な原稿載置操
作性が得られる。
【0020】また、各種ボタンはプラテン面かそれより
若干下面に位置させることで的確なヒューマンインタフ
ェースが実現できる。これらを勘案し3つのモジュール
は積み重ね面の投影形状を概ね等しくして不格好さや上
位モジュールの脱落を回避し、積み重ねたときのプラテ
ン、操作装置面が上述の位置となるようにした。さら
に、外観性と電磁環境両立性の観点からこれらを接続す
るケーブルは極力その本数を減らし、またその長さが短
くなるように端子位置が互いに近くなるように工夫し
た。尤もシステム制御モジュール600は、単に複写機
能のみを実現すればいいといったケースでは、きわめて
コンパクトに構成することも可能であり、これを他のモ
ジュールの部分として組み入れるのも容易であって、こ
のときは2モジュールの組み合わせで上記の配慮がなさ
れればよい。
【0021】図2、図3の200内において、230は
スキャナ制御手段を実装した回路板、201は第1電力
受容もしくは供給手段、201Pは商用電源もしくは直
流電源接続用電源プラグ、201SWは電源スイッチ、
202はプラテンガラス、202Sは画像先端基準位
置、202SHはシェーディング補正用白板、202B
は個体識別用バーコード板、208は第1キャリジ、2
09は第2キャリジ、203は原稿照明ランプ、204
A、B、Cはそれぞれ第1、第2、第3ミラー、205
は結像レンズ、205×はしンズ光軸、207はカラー
撮像デバイス、211はキャリジホームセンサ、230
S1、230S2はスキャナ制御手段230上にあって
同一形状、同一インタフェースを有したSCSIコネク
タ、230F1、230F2はスキャナ選択的付加装置
通信用光ファイバコネクタ、250は原画読み取り回路
を実装した回路板、300は基本画像処理手段を実装し
た回路板、350は拡張画像処理手段を実装した回路板
である。これらは図3に示す200で示すスキャナモジ
ユール筐体内にすべて収納されている。
【0022】図4は、1回分の原画走査について記した
もので、上部には2走査線分の詳細を示してある。まず
システム制御手段600からのSCANコマンド受信し
たとき、第1キャリジ208は受信からいつもt5時間
後に光軸205Xが原画先端202Sに達し、かつ副走
査速度をVsubとするように第1通信制御手段制御す
る。これによってコマンド受信タイミングから常に一定
時間t5の後に画像データを出力するので少なくとも位
相に関する同期は保たれる。
【0023】次に、周期に関するの同期のために、第1
同期損号発生手段230SYNCの発生するのパルス列
周期ts1に同期して1つの主走査線を読み取り、これ
を送出バッファ230FIFOに入れるようにした。ま
たこのデータの受取側、この図ではシステム制御モジュ
ール600が周期ts1と実質的同一周期で順次取り出
すようにした。複写モードにおいてはデータの受取側を
プリンタモジュール400し、上記同期メカニズムを維
持するようにした。よって何回原画走査してもコマンド
受信からいつも一定時間後に原画データが得られ、紙と
画像の位置関係(レジストレーション)がいつも正しく
維持され、またカラーコピー時は余分なバッフアメモリ
を要せず、色版レジストレーションが維持され、またコ
ピーが素早く出力される。なおスキャナモジュール20
0は基本的に他の2モジュール、システム制御モジュー
ル600またはプリンタモジュール400から前記コマ
ンドを受容する。
【0024】図5は、スキャナ制御手段230の作用を
示したフローチャートであり、これらの機能は図2の2
30CPUマイクロプロセサのプログラム実行で果たさ
れる。実行プログラムは読み出し専用メモリ230RO
Mに内蔵される。p201は電源201SW投入操作を
示し、p202は初期化処理、例えば各種回路素子の初
期パラメータ設定、ウオッチドグタイマスタート、キャ
リジ208の初期位置(211上)への移動といった機
能である。p203は端子202S1、S2からのコマ
ンド入力が所定時間(タイムアウトタイム)内に来なか
ったかどうかを判定する。p204は画像読み取り部2
00rdのパワーを切り、画像処理手段300、拡張画
像処理手段350の電源電圧を回路素子内レジスタのデ
ータが保持できる限界まで低下させる機能であり、待機
時の消費電力削減、冷却ファン騒音低減に寄与する。p
205はウオッチドグタイマがプログラムの正常実行を
離れた時に発生し、このとき故障発生通知機能p205
がシステム制御モジュール600にこれを通知する。p
201は画像読み取り部200rd、画像処理手段
【0025】図2において、207はカラー撮像デバイ
ス、252はアナログ/ディジタル(A/D)変換器、
253はシェーディング補正回路、254はサンプリン
グ位置ずれ補償回路である。原画180はプラテン20
2に複写面が下、読み取り開始位置がプラテンの左端2
02Sとなるように載置される。結像レンズ205は原
画像を撮像デバイス207の受光面に縮小投影結像す
る。撮像デバイス207は電荷結合素子(CCD)でカ
ラー撮像機能を備え、赤フイルタで覆われた4752画
素1次元配列されたR撮像部、緑フイルタで覆われた4
752画素1次元配列されたG撮像部、青フイルタで覆
われた4752画素1次元配列されたB撮像部が主走査
方向(図3の紙面に鉛直方向)に3列平行に並べられた
構造としている。3本の走査線は殆ど近接、具体的には
原画180面に換算して4/16mm間隔であるのと等
価であ。なおこの1次元撮像デバイスによる走査方向を
主走査、これと直交する方向を副走査と称することにす
る。
【0026】照明ランプ203と第1ミラー204Aは
第1キャリジ208にマウントされ、第2ミラー204
Bと第3ミラー204Cは第2キャリジ209に固着さ
れている。原画を読み取るときは、第1キャリジは副走
査速度Vsubで、第2キャリジはVsub/2の速度
で原画走査モータ210、駆動ワイヤ210Wによって
光学的共役関係を維持したまま左端から右端に向かって
走査(副走査)駆動される。モータ210にはステッピ
ングモータを用いている。副走査速度Vsubは基準速
度に対して1/8倍ないし4倍まで1%刻みで可変であ
り、他モジュールからのコマンドで任意の速度が選択さ
れる。
【0027】図4に画像読み取り機構部の速度線図を示
してある。これを参照し、原画走査を説明する。第1キ
ャリジ208は通常キャリジホームセンサ211の真上
で静止し、待機している。この時のセンサ出力はONで
ある。読み取り走査指令SCANまたはREQを受信と
き、t1でランプ203を点灯、モータ210を駆動し
右方向に走査を開始する。t2時間後キヤリジ208が
ホームセンサ211の検知範囲を外れ、出力はOFFと
なる。この外れる位置が走査基準位置として記憶され、
位置の校正基準点として用いられる。
【0028】また、スキャナ制御手段230は面先端2
02Sまでの到達時間t5と速度Vsubの要求精度と
を達成すべ最適加速計画を計算し、モータ210のステ
ップパルス列を算出する。以降キャリジ速度はこのパル
ス列で駆動され、面先端202Sに至る時刻および所望
の一定速度走査が期待通り達成される。校正基準点を通
過した後は、副走査速度の如何に拘わらず撮像デバイス
207はしンズ205が投影する各色の画像を主走査縁
単位で読み取る。これは撮像デバイス207の電荷蓄積
時間を一定にするために都合がよい。主走査周期は第1
同期損号発生手段230SYNCの発生するのパルス列
周期ts1であり、同パルス列はバス230BUSを経
由読み取り手段250に接続されている。なお第1同期
損号発生手段230SYNCはここに接続された水晶発
振子230XTLの原発振周波数を分周してバス230
BUSに出力する。
【0029】撮像デバイス207の総画素数は4752
個で主走査1ラインを原画換算で16画素/mmに分
解、標本化して読み取り、原画180からの画素単位の
RGB反射光に応じたアナログ電圧を出力する。その後
A/D変換器252にて8ビットのディジタル信号に変
換、即ち256階調に量子化され以降の回路に渡され
る。上記基準点通過後は先ずt3で白基準板202SH
を読み取り、8ビットのディジタル変換値がシェーディ
ング補正回路253に記憶される。以降読み取られた画
像データはシェーディング補正が有効こ施されることに
なる。t4時刻にキャリジ208が有価証券違法複写の
追跡、リモートサーピスに供するための個体識別バーコ
ード板202Bの下を通過するとき、これを読みとり、
画像データはシステム制御モジュール600に伝送され
る。
【0030】次にt5時刻に原画先端202Sに達する
と、画像読み取り部200rdは原画像180を走査線
単位で読み取り、画素毎の色分解ディジタルデータ25
0Dとして順次次段の基本画像処理手段300に出力す
る。A3判原画180のすべて、6720走査線分を読
み取り、キャリジ208が右端に達し、t6時刻となっ
たときモータ210を反対方向に回し、ホーム位置21
1まで復帰、停止させ、次の走査に備える。
【0031】図2において、301は空間フィルタ回
路、302は変倍回路、303は色処理回路、304は
階調処理回路、310は像域自動分離回路、320はカ
ラー原稿自動検知回路、500は特定原画検出回路であ
る。空間フィルタ回路301は平滑化処理もしくは鮮鋭
化処理を施す。一般に原稿180が網点印刷物である場
合には前者の処理を施し、文字だけの原稿では後者の処
理を施す。選択はコンソール800の原稿指定画面で入
力するかもしくは後述の像域自動分離回路310からの
分離結果に依存させる。変倍回路302は、画像を主走
査方向に25%ないし400%に変倍させる。なお副走
査方向の複写変倍は画像読み取り速度(副走査速度)を
変えることで達成している。
【0032】色処理回路303は原画RGB信号にマス
キング処理を施して記録色信号であるC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(黄色)、K(黒)画像形成信号に変
換する機能を持つ。さらに、文字画像と濃淡画像とでそ
れそれに適した色処理、例えば黒文字部の純黒化処理な
どいわゆる適応的色処理を施す。また必要に応じてRG
B信号のままスキャナ制御手段230を経由させシステ
ム制御モジュール600に出力する。階調処理回路30
4は、8ビットのCMYKいずれかの画像信号からディ
ザ処理を施し4ビットの記録画像信号を作る。さらに文
字画像と濃淡画像とでそれそれに適した階調変換、いわ
ゆる適応的階調処理を施す。像域自動分離回路310は
1枚の原画上の文字画像部分と濃淡画像部分とを画素単
位で域別し、この結果を空間フイルタ回路301、色処
理回路303、階調処理回路304に出力する。
【0033】カラー原稿自動検知回路320はカラー原
稿/白黒原稿識別処理を行う。特定原画検出回路500
は原稿180が複写が禁じられている有価証券などの特
定原画か否かを判定する。特定原画を検出したときは全
面真っ黒にするなど面信号を変質させる。500はn個
の地肌特性照合手段520−1、一2..nと色特性検
出手段570と特定マーク検出手段580と特定文字列
検出手段590およびこれらの論理和手段521から構
成され、複写無用な原画を検出し、前記信号手段300
に通知する。地肌特性照合手段、色特性検出手段、特定
文字列検出手段、特定マーク検出手段は国情に応じて取
捨選択して任意個数組み合わせて使用できるのが本装置
の特徴である。
【0034】読み取られた原画RGB画像データ250
Dは空間フイルタ回路301、像域自動分離回路31
0、はカラー原稿自動検知回路320、特定原画検出回
路500に並列に入力され、並列処理される。基本画像
処理手段300の機能は2つの力テゴリに分けられる。
第1の力テゴリは画像信号を直接操作するのではなく画
像操作を支援するための機能である。例えば文字領域と
階調画像領域に識別分離する像域分離処理や原稿サイズ
検知処理や、カラー原稿/白黒原稿識別処理がある。
この力テゴリの処理には例えばカラー原稿/白黒原稿識
別処理のごとくプラテン202上のすべての原画情報を
調べなくてはならないものがある。第2のカテゴリは画
像信号を操作する処理で、例えぱ空間フィルタ処理、変
倍、画像トリミング、像移動、色補正、階調変換といっ
た画像処理である。これらの処理はさらに像域によって
共通の処理内容のもの、例えば変倍と、文字画像と濃淡
画像部の2像域で異なるもの、例えば階調処理に分類さ
れる。
【0035】図6はプリンタ制御手段430の作用を示
したフローチャートであり、これらの機能は図2の43
0CPUマイクロプロセサのプログラム実行で果たされ
る。実行プログラムは430ROMは読み出し専用メモ
リに内蔵される。p401は電源401の投入操作を示
し、p402は初期化処理、例えば各種回路素子の初期
パラメータ設定、ウオッテドグタイマスタート、4色現
像装置集合体420の初期位置合わせといった機能であ
る。p403は端子402S1、2からのコマンド入力
が所定時間内に来なかったかどうかを判定する。p40
4は定着手段423のヒータ電源を切る機能であり、待
機時消費電力削減に寄与する。p405はウオッチドグ
タイマがプログラムの正常実行を離れた時に発生し、こ
のとき故障発生通知機能p405がシステム制御モジュ
ール600にこれを通知する。p201は画像形成部4
00img、その他本モジュール内に故障が発生したと
きの割り込みべクタで、p411が故障部位の特定、要
因の分析を行い、p412がこれをシステム制御モジュ
ール600に通知する。p413は例えばモータ414
Mが過熱故障に至った場合、火災などの危険を避けるた
めのフェールセーフ処理を行う。
【0036】図7は複写処理手段650CPおよび印字
処理手段650PRの作用を説明する図、図8(A)は
写処理動作タイミング図、図8(B)は印字処理動作タ
イミング図、図8(C)は複写処理動作中に故障が発生
した場合のタイミング図である。図8で細線枠は複写処
理650CPおよび印字処理650PR共通の処理、細
破線枠は複写処理650CP特有の処理、太線枠は印字
処理650PR特有の処理であることを表している。
【0037】次に、画像処理条件の調整について説明す
る。より詳しくは、作像部の階調特性を補正するための
プリンタγ変換回路に設定するプリンタγ補正データの
最適化に関する。図15を用いて、プリンタγ補正の原
理を説明する。図15中(1)は、プリンタの現状のγ
特性を示すもので、プリンタγ変換回路の出力(γOUT
)があるレベルのときに作像した画像を、読取装置で
読み取ったときの値(VSCN (現)) の関係を示してい
る。本実施の形態では、読取装置を印刷の濃淡を計測す
るための計測器として用いるため、濃淡は読取装置の出
力値で表している。図16のにプリンタγ特性の現状値
を検知するためのテストパターンの例を示してある。A
4判の記録紙の中央部に、白レベル(地肌)から黒レベ
ル(ベタ)まで7段階のパッチが作像されている。左上
には、このテストパターンを読取装置の原稿載置台に載
置する方向を指示する三角形のマーカーが印字されてい
る。図27〜図32は原稿載置台にテストパターン出力
を載置する様子を示した図である。この読取装置は、操
作部の方から見て左上のコーナーが原稿位置の基準とな
っており、基準位置を示す三角形のマーカーが表示され
ている。この原稿載置台のマーカーとテストパターンの
マーカーの三角形の頂点を合わせるように、裏返しにし
て載置する。
【0038】図17は、カラー機用のテストパターン出
力の例で、写真モード用の階調処理パターンと文字モー
ド用の階調理パターンについて、それぞれK、C、M、
Yの4色、合わせて8本の階調パターンが出力されてい
る。この例では、原稿載置方向を示すために、「↑ シ
ートは伏せて矢印を複写機の左奥にセットして下さ
い。」とメッセージをテストパターンに重畳して印字し
ている。図18は左上コーナー基準のテストパターンを
出力する際に、種々のサイズの記録紙を用いた場合の様
子を示したものである。ここではB5横、A4横、B4
縦およびA3縦置きの記録紙の場合である。何れの場合
も左上コーナーの基準位置から同じ位置にテストパター
ンが形成されている。そのため、テストパターン出力を
原稿載置台に載置する場合は、テストパターンと読取装
置の基準位置を合わせれば、記録紙のサイズに関わりな
く原稿載置台の同じ位置にテストパターンが置かれる。
従って、読取装置は、記録紙のサイズを考慮することな
くテストパターンを読み取ることができる。
【0039】図19は基準位置を中央・上部に設定した
場合のテストパターンの形成の様子を表した図である。
この場合も基準位置に対して、同じ位置にテストパター
ンが形成されている。この場合は、読取装置側も基準位
置を主走査方向の中央に設定する必要がある。図21は
基準位置を中央・上部(原稿載置台としては、左端中央
部)に設定した場合のテストパターン出力を原稿載置台
に載置する様子を表したものである。テストパターンお
よび原稿載置台のそれぞれに基準位置を示すマーカーが
あり、両マーカーの頂点を合わせるように載置する。そ
の他、テストパターンの基準位置は右上コーナーに設定
しても良いし、読取装置も右側から左側に走査するよう
に構成したものでは、右端の奥、中央、手前等に基準位
置を設定してもよい。
【0040】読取装置は、原稿載置台に載置されたテス
トパターンの各パッチを読み取ることにより、図15の
(1)中の丸印でプロットされたデータを得る。このデ
ータを基にして、3次スプライン関数や簡単には直線近
似法などの方法を用いて、256段の出力レベルに対す
る濃淡データ(読取装置で読み取ったときの値)を知る
ことができる。図17のように複数の階調パターンがあ
る場合は、各パターン毎にこのプリンタγ特性を求める
ことになる。
【0041】図15の(3)はプリンタγ特性の目標値
である。これはプリンタγ変換回路へ入力されるレベル
(γIN)とその印字出力パターンの読取装置による読み
取り値(VSCN(標) )の関係を示している。ここで読取
値は、標準的な特性の読取装置によるデータを用いてい
る。(2)は読取装置のγ特性の機差を補正するための
カーブである。目標とする調整精度に対し、機差が小さ
ければこのカーブは恒等変換を示す直線となる。以上
(1)〜(3)の特性を基にして、(4)のγ補正カー
ブを得ることができる。このプリンタγ補正データをプ
リンタγ変換回路に設定することで、(3)に示す所望
のプリンタγ特性に調整することができる。
【0042】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
構成と動作を説明する。図9は、本実施の形態で用いる
画像処理部(IPU部)のブロック図であり、原稿読取
部(スキャナ)9.1、スキャナγ変換回路9.3、色
変換などの加工処理をする拡張IPU9.5、平滑化処
理やエッジ強調処理などの空間フィルタおよび色補正処
理、UCR/UCA処理、テストパターン信号発生回路
を含むブロック9.6、主走査方向の変倍回路9.7、
プリンタγ変換回路9.8、階調処理回路9.9および
タイミング調整のための、FIFO(ファースト イン
ファースト アウト メモリ)9.12、SCSI I
/F(インターフェース)回路9.13、紙幣などの複
写禁止原稿を認識する特定原画検出回路9.10、像域
自動分離回路・カラー原稿自動検知回路9.11、画像
信号と像域信号のタイミング調整するための遅延メモリ
9.4およびこれらのブロックを制御するためのCPU
(中央処置装置)9.2から構成されている。各ブロッ
クはパラメータを設定して処理条件の変更を行うため、
必要に応じてCPUバスと接続されている。さらに、C
PU9.2は光沢度センサ9.14の出力値を参照する
ことができ、階調処理パラメータを算出する際にそのデ
ータを用いられる。
【0043】図10は、図9のテストパターン発生回路
を含むブロック9.6の詳細ブロック図である。原稿を
読み取って得られた画像信号を空間フィルタ処理する回
路1(10.1)および回路2(10.3)、色補正・
UCR/UCA回路10.2、画像信号と像域信号のタ
イミングを調整するための遅延メモリ10.6〜10.
8、テストパターン信号発生回路10.5および原稿読
取部から得られた画像信号かテストパターン信号を選択
するセレクタ10.4から構成されている。自動画像調
整を実行するためにテストパターン画像を出力するとき
は、CPU10.2は原稿画像データの代わりにテスト
パターン信号を画像信号として選択する。
【0044】図11は図9の像域信号発生回路を含むブ
ロック9.11の詳細ブロック図である。原稿色検知回
路11.1、網点領域判定回路11.2、文字領域判定
回路11.3、テストパターン切換信号発生回路11.
4および文字判定信号を選択するセレクタ11.5から
構成されている。テストパターン切換信号は、テストパ
ターン画像を出力する際に、1枚の出力中に写真モード
用と文字モード用のパターンを形成するためのものであ
る。文字判定信号として階調処理回路9.9に入力さ
れ、写真モード用の処理か文字モード用の処理が選択さ
れる。
【0045】図12はテストパターン発生回路の例であ
る。図14は、、図12で示した回路によって、図17
のテストパターン信号を出力する様子を表したものであ
る。このテストパターンは、副走査方向に出力レベルが
7段に変化し、色および画質モードの組み合わせに対応
して8本の階調パターンから構成される。図16におい
て、CNT1は副走査方向テストパターン切換信号を発
生する回路である。出力レベルの変化点に対応したパル
スを発生する回路であって、同レベルのパッチの長さが
mラインとすると、副走査方向テストパターン有効領域
信号の開始(Hレベルになった時点)からライン同期信
号をm回カウントする毎に副走査方向テストパターン切
換信号がHレベルになる。
【0046】出力レベルの初期値(i)および出力レベ
ルの間隔(ステップ値(s))は読取装置を制御するC
PUによってレジスタREG2およびREG1に設定さ
れる。出力レベルは、加算器(ADD)によって、副走
査方向テストパターン切換信号のパルスが入力される毎
にステップ値sだけ加算される。セレクタSEL1およ
びSEL2はテストパターン信号出力開始時に初期値i
が出力されるように加算器の入力を0およびiにするた
めのものである。計算された出力レベルは、次の切り換
えパルスが入力されるまで、フリップフロップ回路(F
F)に保持される。主走査方向のパターン形状は、CN
T2によって発生する主走査方向テストパターン有効領
域信号により制御される。
【0047】セレクタ(SEL3)の選択信号がHレベ
ルの時だけ0でない値を出力する。選択信号は主走査方
向および副走査方向のテストパターン有効領域の論理積
である。主走査方向テストパターン有効領域信号は、図
14に示すごとく作像色K、C、M、Yごとに領域が異
なっており、単色の階調パターンが形成される。また各
色とも写真モード用と文字モード用の2パターンを形成
するため、2箇所で有効領域がある。画質モードの切り
換えは、テストパターン形成時は、図11のテストパタ
ーン切換信号発生回路(11.4)の信号が像域信号の
内の文字判定信号(CHR)として選択され、図14に
示すごとく主走査方向の中央部より左側ではLレベルと
なり、階調処理回路で写真モード用の処理が選択さる。
右側では切換信号はHレベルとなり、階調処理回路で文
字モード用の処理が選択される。かくして図17のテス
トパターンが形成される。
【0048】テストパターンは、図13のようなメモリ
テーブルを用いて構成することもできる。画素同期信号
をカウントして主走査方向のアドレスを発生する回路
(CNTX)、ライン同期信号をカウントして副走査方
向のアドレスを発生する回路(CNTY)およびそのア
ドレスに対応した領域で所定のテストパターンレベルを
出力するメモリテーブル(MEM)から構成される。1
6 dot/mm の密度でA4判だと主・副走査方向のアドレ
スはそれぞれ13ビットであるが、テストパターンはそ
れほど細かく設定する必要がないので、それぞれ下位7
ビットを捨てて上位6ビットをメモリテーブルのアドレ
スとして用いる。換言すれば、128×128(8mm×
8mm)単位でテストパターンを設定できる。
【0049】この回路では、メモリテーブルのアドレス
として、2ビットの色選択信号も入力される構成のた
め、色毎にテストパターンの設定ができる。この場合、
メモリテーブルの容量は、16KB(キロバイト)であ
る。メモリテーブルはROM(リード・オンリ・メモ
リ)でも良いが、RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)を用いてCPUを介して設定できるように構成し
て、複数通りのテストパターンを発生できるようにする
こともできる。メモリテーブルを用いた場合は、必要な
アドレスにのみ所定の出力データを書き込み、その他の
領域には0を書き込んで置くことにより、図12の回路
の主・副走査方向テストパターン有効領域信号は不要で
ある。
【0050】図12の回路では副走査方向に階調レベル
が変化するテストパターンを発生するが、主走査方向に
関する信号と副走査方向に関する信号を入れ換えると主
走査方向に階調レベルの変化するテストパターンを形成
することができる。図13の回路ではメモリテーブルの
設定値を更新するだけで、8mm×8mm単位で任意にテス
トパターンの設計ができる。
【0051】図22〜図26は、テストパターンと読取
装置によって読み取られ、メモリに取り込まれる領域を
示したものである。メモリは、図9のFIFO(9.1
2)である。このメモリは256Kワード×8ビットF
IFO構成のメモリである。通常のコピー時には、この
メモリはユニット間のタイミング調整に用いられる。主
走査方向の読取サイズが297mm/line ×16dot/mm=
4752dot/lineであり、1ドット当たり4ビットの階
調数で出力すると 256K×8ビット/4ビット/4
752=110ライン、即ち長さにして約7mmのタイミ
ング調整が可能である。
【0052】テストパターン読取時にはプリンタ出力は
しないので、タイミング調整のためにこのメモリを用い
る必要はない。そこでテストパターンデータの取り込み
にこのメモリを用いることができる。但し、テストパタ
ーン読取時は1ドット当たり8ビットの階調数でメモリ
に取り込む。テストパターン読取時のフィールドメモリ
の動作について説明する。図33は読取装置で用いられ
る同期信号(画素同期信号GCLK、ライン同期信号L
SYNC、フレーム同期信号FSYNC)と画像信号D
ATAのタイミングを示したタイミングチャートであ
る。読取密度16dot/mmでA4横サイズの原稿を読み取
った場合であり、フレーム同期信号がHレベルの間に、
3360のライン同期信号がある。また、ライン同期信
号がHレベルの間に、4752画素の画素同期信号があ
り、画素同期信号に同期して原稿を読み取って得た画像
信号が出力される。
【0053】図22では、左端の7パッチから成るパタ
ーンを読み取る様子を示している。パターンの中央部を
含む斜線部がメモリに取り込まれる領域である。副走査
方向の全てのラインを読み込むと、256K/3360
=78であるから、主走査方向に78ドット(約5mm)
の幅でデータを取り込むことができる。即ち、テストパ
ターン読み取り時は、画角が78画素×3360ライン
のフィールドメモリとして用いる。必要なデータは2重
斜線で示した各パッチの中央部であるから、副走査方向
の取り込み領域を2重斜線部を含む最小領域に限定すれ
ば、主走査方向のデータ取り込み領域を増やすことがで
きる。
【0054】図23は、主走査方向に階調変化するテス
トパターンの場合を表した図であり、最上部のパターン
を読み取る様子を表している。図22の場合と同様に斜
線部がメモリに取り込まれる領域である。主走査方向に
フルサイズである4752画素の幅で読み込むと、25
6K/4752=55であるから、副走査方向には55
ライン(約3.4mm)のデータを取り込むことができ
る。ここでは、画角が4752画素×55ラインのフィ
ールドメモリとして用いる。この場合も必要なデータは
2重斜線部で示した各パッチの中央部であるから、主走
査方向の取り込み領域を2重斜線部を含む最小領域に限
定すれば、副走査方向の取り込み領域を増やすことがで
きる。
【0055】図39はテストパターン読取時のフィール
ドメモリへの信号の接続を示した図である。メモリへの
データ取り込みは、読取装置の画素同期信号に同期して
取り込むため、ライトクロック(WCK)として画素同
期信号(GCLK)を用いる。画像データ(DATA)
は、白黒機の場合やRGBの内1色のみ取り込む場合
は、8ビットであるが、RGB3色全てのデータを取り
込むときは、読取動作を3回繰り返すか、このフィール
ドメモリ3個を用いて1度に24ビットのデータを取り
込むようにする。ライトイネーブル信号(WE)とし
て、後述する主走査方向のテストパターン領域信号(L
GATA)および副走査方向のテストパターン領域信号
(FGATE)のNAND出力を用い、テストパターン
領域のみメモリへの取り込みを許可する。
【0056】また、フレーム同期信号(FSYNC)を
ライトリセット信号として用い、メモリの先頭アドレス
からデータを記憶するようになっている。メモリからの
データの読み出しは、読取動作後または動作間にCPU
によって行われる。このため、メモリのデータ読み出し
のための信号線はCPUバスに直接または間接に接続さ
れる。メモリからデータを読み出すには、まずリードリ
セット信号をLレベルにし読み出しアドレスを先頭にリ
セットする。その後リードリセット信号をHレベルに
し、リードイネーブル信号およびアウトプットイネーブ
ル信号をLレベルにすれば、リードクロックにパルスを
入力する毎にシーケンシャルにデータを読み出すことが
できる。データは、読取領域をラスタースキャンした順
番に読み出すことができる。CPUは画像データを順次
読み出し、各パッチ毎に2重斜線の領域のデータの平均
値を算出する。この平均値データを図15(1)の丸印
でプロットされた点のVSCN 値として用いる。
【0057】図34、図35はテストパターン読取時に
フィールドメモリに入力される制御信号のタイムチャー
トである。図22の読取動作では、左端のパターンを読
み込むために主走査方向のLGATEとして、LGAT
E1を用いる。LGATE1〜8は、それぞれ図22の
8本のパターンに左から順番に対応しており、パターン
の中央部のデータを取り込むことができる。副走査方向
に関しては、フルサイズ読み込むのであれば、FSYN
Cを用いることができる。また、副走査方向に関し2重
斜線の領域を含む区間のみHレベルとなるFGATE9
を用いることにより、必要な領域のみ読み込むことがで
きる。
【0058】図23のパターンの場合は、主走査方向の
領域信号としては、LSYNCを用いることでフルサイ
ズのデータを読み込むことができる。2重斜線の領域を
含む区間のみHレベルとなるLGATE19を用いれば
必要な領域のみ読み取ることができる。副走査方向の領
域信号は、最上部のパターンを読み取る場合は、FGA
TE10を用いる。FGATE10〜17は、それぞれ
図23の8本のパターンに上から順番に対応しており、
パターンの中央部のデータを取り込むことができる。
【0059】図36は、GCLK、LSYNC、LGA
TEおよびLSYNC、FSYNC、FGATEの信号
の関係を示すタイムチャートである。LGATEは、L
SYNCの立ち上がりからXOFS 個のGCLKをカウン
トした後Hレベルになり、更にXN 個のGCLKをカウ
ント後に再びLレベルになる信号である。FGATE
は、FSYNCの立ち上がりからYOFS 個のLSYNC
をカウントした後Hレベルになり、さらにYN 個のLS
YNCをカウント後に再びLレベルになる信号である。
【0060】図37は、このLGATEあるいはFGA
TE信号を発生するための回路である。FGATE信号
は、LGATE信号に於けるGLCKをLSYNCに、
LSYNCをFSYNCに置き換えることで同様の回路
で発生することができるので、ここでは代表して、前者
をCLK、後者をXSYNC、そして出力をXGATE
とする。このXGATE発生回路は、XSYNCの立ち
上がりからCLKをカウントして走査方向のアドレスを
発生する回路(CNT)、XGATE信号の立ち上がり
までのオフセット値(OFS)およびHレベルの幅
(N)を保持するレジスタ(REG1およびREG
2)、OFS値とN値より、XGATEの立ち下がるア
ドレス(OFS+N)を計算する加算器(ADD)、ア
ドレスとOFS値および(OFS+N)値を比較する比
較器(CMP1およびCMP2)およびCMP1の出力
(s1)とCMP2の出力(s2)の論理積を出力する
AND回路から構成される。REG1および2の設定値
は、CPUによって設定でき、XGATEのHレベルの
領域を任意に変更することができる。REG2の設定値
としてCPUは(OFS+N)を設定するようにして、
加算器ADDを不要にすることもできる。
【0061】図38に、図37で示した回路の中間信号
(s1)、(s2)およびXGATE信号のタイムチャ
ートを示す。(s1)はアドレスOFSでHレベルにな
り、XSYNCがLレベルになるまでHレベルを維持す
る。(s2)はアドレス(OFS+N)でLレベルにな
り、XSYNCがLレベルになるまでLレベルを維持す
る。従って(s1)(s2)の論理積をとることにより
XGATE信号を得ることができる。以上説明したよう
に、テストパターン読取時に、フィールドメモリの画角
を変更して複数のパッチから成るテストパターンを1回
の読取動作で読み取ることができるので、時間の短縮が
できる。複数色、複数種類の階調処理パターンがある場
合は、その組み合わせの数だけ、例えば4色、2種類の
階調パターンがある場合は、8本の階調パターンを形成
し、それぞれ1回の読取動作で読み取ると、8回の読取
動作で必要なデータを得ることができる。
【0062】図24は、フィールドメモリを主走査方向
に分割して、不連続な領域の画像データを1回の読取動
作で取り込む様子を表した図である。主走査方向のテス
トパターン領域信号として、図34のLGATE9のご
とく、複数のテストパターンの中心部でHレベルとなる
信号を用いる。この信号は、個々のパターンの領域信号
であるLGATE1〜8の論理和で合成することができ
る。これにより、1回の読取動作で全てのパターンを読
み取ることができる。
【0063】図25は、フィールドメモリを副走査方向
に分割して、不連続な領域の画像データを1回の読取動
作で取り込む様子を表したものである。副走査方向のテ
ストパターン領域信号として、図35のFGATE18
のごとく、複数のテストパターンの中心部でHレベルと
なる信号を用いる。この信号は、個々のパターンの領域
信号であるFGATE10〜17の論理和で合成するこ
とができる。これにより、1回の読取動作で全てのパタ
ーンを読み取ることができる。但し、メモリ容量が同じ
ならば、各パッチを読み取る領域は狭くなるので、必要
に応じて、メモリチップを増やすか容量の大きなメモリ
を用いればよい。あるいは、1回で全てのパターンを読
み取るのではなく、2パターンずつ4回や、4パターン
ずつ2回のパターンを読み取るように制御して1パッチ
当たりの読取領域を確保してもよい。
【0064】図26は、フィールドメモリを主・副両走
査方向に分割して、各パッチの中央部の必要な領域のみ
を取り込む様子を表したものである。主走査方向のテス
トパターン領域信号は図34のLGATE9に示すよう
に、8本のパターンの中央部のみHレベルとなる。副走
査方向のテストパターン領域信号は図34のFGATE
8に示すように、各パターンを構成する7個のパッチの
中央部でHレベルとなる。主・副走査方向の領域信号の
論理積を領域信号として用いることにより、図26の斜
線部の領域のみメモリに取り込むことができる。
【0065】また、図23に示すような横長のテストパ
ターンの場合でも、領域信号として図35のLGATE
18およびFGATE18の論理積を用いて、テストパ
ターンを構成するパッチの中央部分のみをメモリに取り
込むことができる。この場合、取り込んだデータに無駄
がないので、効率的にメモリを使うことができる。その
ため容量の大きなメモリを用いたり読取動作を増やした
りすることなく、1回または少数回の読取動作でテスト
パターンを読み取ることができる。
【0066】次に、カラー複写機の場合の読取データの
扱いについて説明する。フルカラー複写機の場合は、読
取手段はRGBの3色に色分解し、作像手段はYMCK
の4色の色材の組み合わせで色再現するのが一般的であ
る。この場合、Y、M、C、Kの4色それぞれがプリン
タγ特性の補正の対象となる。YMCKそれぞれの単色
で形成したテストパターンを読取装置で読み取るのであ
るが、1次色のパターンの場合は、読取データもパター
ンの色の補色に色分解されたデータが最も濃淡を良く反
映する。従って、精度良く濃淡を計測するにはY、M、
CそれぞれB、G、Rに色分解されたデータを用いる必
要がある。K色のパターンは基本的には可視領域におい
てフラットな分光特性を有するため、RGBのいずれの
色分解データを用いても良い。望ましくは、読取装置の
照明や撮像素子の分光感度特性から最もS/N比の良好
なデータを用いるべきである。通常は、人の比視感度特
性に近く安定した照明光量の得られるGデータを用いる
のが望ましい。
【0067】フルカラー機でなく、黒と赤、青、緑など
内から1〜2色の有彩色の色材を組み合わせ、読取装置
もRGBの3色または2色に色分解するカラー複写機も
提案されている。この場合も、各色材の濃淡を最も安定
して良く反映する色分解データを用いれば良い。例えば
R(赤)あるいはB(青)の色材にはGデータを用い、
G(緑)の色材には、Rデータを用いる。G色の色材の
場合にBデータではなくRデータを用いるのは、読取装
置において、一般的には短波長側は照明光量、撮像素子
の感度共に低いためデータのS/N比が長波調側より悪
いためである。但し、短波長側に光量の豊かな照明や感
度の良い撮像素子を用いる場合はこの限りではない。
【0068】ここでテストパターン読取時に色分解デー
タを選択する方法について、(図9)に示す画像処理手
段を例に説明する。テストパターン読取時は、スキャナ
γ変換回路には、実質的に無変換となる変換テーブルを
設定する。拡張IPUもここでは無処理とする。フィル
タ・色補正・UCR/UCA回路については後述する。
変倍回路も等倍処理とし、実質的には無処理である。プ
リンタγ変換回路もスキャナγ変換回路と同様に実質的
に無変換となる変換データを設定する。階調処理回路も
無変換とし、8ビットデータのままデータ記憶手段(F
IFO)に入力される。実質的に無変換とする回路につ
いては、無変換と等価になるデータを設定するのではな
く、バイパス回路を設け、テストパターン読取時にはそ
のバイパス回路を選択するように構成しても良い。
【0069】フィルタ・色補正・UCR/UCA回路に
ついては、(図10)を用いて説明する。フィルタ1は
RGB3色の各データに対して平滑化処理またはエッジ
強調処理を選択できる。テストパターンの作像ムラや読
取装置の読み取りムラの影響を減らすため、ここでは最
も平滑効果の高いフィルタ処理を選択する。通常フィル
タ2は色補正処理により、YMCK系に変換された画像
データに対して平滑化処理やエッジ強調処理を選択して
施す。ここではフィルタ1と同じく平滑化処理を選択す
る。色補正・UCR/UCA回路は、R、B、Gデータ
の1次結合演算を行う。
【0070】図40、図41に色補正回路の例を示して
ある。各係数を保持するレジスタ(REG1〜4)、係
数とRGBデータの積を計算する乗算器(MUL1〜
3)および各積を加算する加算器(ADD1〜3)から
構成されている。係数レジスタはCPUに接続され、任
意に設定ができる構成になっている。それぞれのデータ
に対する係数および定数部をa、b、c、dとすると、
色補正回路の出力はa×R+b×G+c×B+dであ
る。ここではUCR/UCA処理は不要なので、無処理
となるデータを設定する。ここでRGBデータをから1
色を選択するには、上記係数の組として、選択すべき色
の係数のみ1とし、他の係数は0を設定すれば良い。但
し、平滑化フィルタのサイズが各パッチの参照領域に比
べて十分小さい場合は、参照領域のデータを平均化する
ことで十分効果があるので、平滑化処理でなく無処理の
ままでも良い。また、色補正回路の係数を、テストパタ
ーン領域信号に同期して選択できるように構成すること
で、1回の読取動作中に複数の色のパターンを読み取る
ことができる。
【0071】図41にテストパターン領域信号に同期し
て係数を選択可能なレジスタの回路を示す。テストパタ
ーン読取時は係数は、1か0を選択するので、係数レジ
スタ(REG)にはCPUより1を設定しておく。領域
信号を選択信号としたセレクタ(SEL)は領域信号が
HレベルのときはREGに設定された1を、Lレベルの
ときは、0を出力する。ここで領域信号はYMCKそれ
ぞれの有効領域を示す信号から合成して用いる。Rデー
タの係数の選択にはCの領域信号を用い、Gデータの係
数の選択にはMおよびKの領域信号の論理和を用い、B
データの係数の選択にはYの領域信号を用いる。かくし
てYMCKのパターンに対してそれぞれBGRGデータ
を選択することができる。
【0072】ところで、図22または図23で説明した
ようにフィールドメモリの画角のみ変更して、1個の矩
形領域を読み取る構成は、メモリの制御回路が簡単で低
コストで実現できる長所はあるが、色および画質モード
の種類が増えると読取回数が多く必要となり、時間が掛
かるという不具合がある。図27、図28は、必要な読
取回数を減らし、処理時間の短縮をするためのパターン
である。図27においては、同色の写真モード用および
文字モード用のパターンを副走査方向に直線状に並ぶよ
うに配置している。図28においては同じく、2個のパ
ターンが主走査方向に直線状に並ぶように配置してあ
る。1回の動作で1色のデータを読み取る構成でも、こ
のように同色のパターンを直線状に並べることにより、
1回の読取動作で複数のパターンを読み取ることができ
時間短縮することができる。ここでは、写真モードと文
字モードの2種類のモードを例に挙げたが、中間的な文
字写真モードや、16値の他に2値や4値等多値数の異
なる階調パターンを組み合わせてもよい。
【0073】また、他のテストパターンおよびデータ取
り込みの構成例として、図29〜図32等がある。図2
9は2次元的に分布するパッチで1組の階調パターンを
構成している。パッチ数を増やして多くの階調レベルを
実測し、プリンタγ特性をより精度良く求めることがで
きる。この例は12×3=36レベルのパッチから構成
される。また、同色の写真モードと文字モードのパター
ンが主走査方向に並置されており、フィールドメモリを
副走査方向に3分割して用いることにより、1回の読取
動作で1色2パターンを読み取ることができる。
【0074】図30の例では、テストパターンの構成は
図29と同じであるが、1パターンの領域全てを1この
矩形領域として読み取るように構成している。図31の
例では、1パッチ内を複数の領域に分割して空間的に分
散して読み取るように構成している。パッチ内から広く
サンプリングしたデータを平均することにより、ムラの
影響を低減できる利点がある。あるいは複数の領域毎の
平均値を比較することで、パッチ内のムラの程度を知る
ことができ、各パッチ毎の読み取りデータの正当性の判
定や修正をすることもできる。
【0075】図31の例では1パッチ当たり16個のデ
ータをサンプリングする。16個のデータの分散が所定
値以上の場合は、ムラが多いと判断でき、このパッチの
データは不適当としてプリンタγ特性算出に用いないよ
うにすることができる。あるいは、16個のデータの分
布を調べ、平均値からのズレが所定値以上(例えば標準
偏差以上)のデータを除外したデータの平均値や簡単に
は中央値をそのパッチの代表値をして用いることにより
ムラの影響を回避することができる。図32の例では、
1枚のテストパターン出力内に同じパターンを複数箇所
(ここでは2箇所)に形成し、図31の場合について説
明したのと同様に平均値や中央値を用いることでムラの
影響を低減することができる。また、図31のパターン
は、同色のパターン同士を直線状に配置したので、効率
的に読み取ることができる。
【0076】以上説明した実施の形態では、CMYKの
各色毎にγ補正データの最適化を行うため、複数回に分
けてパターンの読み取りを行う構成では、1個のパター
ンのデータ読み取りが完了すると、他のパターンデータ
に関わりなくγ補正データの算出をすることができる。
そこで、読取動作が終了する毎に、CPUはデータ記憶
手段からまず必要なデータを読み取り、CPUが管理す
るワーク用のRAMにデータを移す。この際に平均化処
理のみを行ってから平均値をワークRAMに記憶するよ
うにすれば、計算のためにデータ記憶手段を占有する時
間は少なくて済み、かつワークRAMの使用量も少なく
て済む。
【0077】データ記憶手段から必要なデータの取り出
しが終了すると、速やかに次のパターンの読み取り動作
にはいる。CPUは読取動作と並行して、既に読み取っ
たデータの解析を行い、γ補正データを算出する。並列
処理により、トータルのγ調整に掛かる時間を低減する
ことができる。また、データの分析において、各パッチ
の読取値が、所定の条件に適合するかどうかを判定し、
不適合の場合は、以降の計算および読取動作を中止する
ことで、調整失敗時の時間の無駄を最小限に抑えること
ができる。さらに、γ特性は、少なくとも同じ画質モー
ドにおいてはグレーバランスを保証するためにYMCK
共に所定の特性になるように調整する必要がある。
【0078】それゆえ、パターンを複数回に分けて順次
読み取り、並行してγ補正データを算出する場合は、4
色のγ補正データが正常に算出されるまでワークRAM
に保持し、4色のデータが揃ってからプリンタγ変換回
路およびCPUが管理する同データ用の不揮発性のメモ
リの領域に保存する。途中でパターンデータからのγ補
正データの算出に失敗した場合は、それまで正常に算出
できた色のγ補正データも破棄し、データの更新は行わ
ない。不揮発メモリに保存されたデータは、電源再投入
したときに読み出され、プリンタγ変換回路に設定され
る。
【0079】次に、読み取りデータの正当性の判定につ
いて説明する。テストパターンは、図16〜図20に示
すように白レベルから黒ベタレベルまで連続的な階調レ
ベルの複数のパッチで構成し、読取値は反射率リニアま
たは黒い(濃度が高い)ほど小さな値となるものとして
説明する。ここで階調パターンの読み取りデータが満足
すべき条件として、(1)白レベルの読取値は、所定の
濃度相当の出力より高いこと(所定濃度より低いこ
と)。(2)黒レベルの読取値は、所定の濃度相当の出
力より低いこと(所定濃度より高いこと)。(3)1組
の階調パッチの読取値は、単調に減少すること(階調出
力レベルが高いほど濃度が高いこと)。がある。
【0080】条件(1)は地肌汚れがひどいとき、条件
(2)はベタ濃度が十分出ていないとき、条件(3)は
ムラがひどくて正しくγ特性を検知できないときを想定
している。また、テストパターン出力が原稿載置台へ正
しく載置されていない場合は、1〜3の何れかに反する
ため、知ることができる。また前述のように、各パッチ
内でのムラの判定を組み込んでもよい。さらに、パッチ
数が十分多い場合は、条件2を厳格に適用せず、不適当
なパッチの読み取りデータのみ除去して解析を続行する
ようにしてもよい。
【0081】データの正当性判定で不適合となった場合
は、再度テストパターン出力の画像形成からやり直す必
要がある。画像調整は本来頻繁に実施するものではない
ので、単なる原稿載置台への載置ミスを犯す可能性が高
い。この場合でも、画像形成からやり直すのは時間が掛
かり煩わしいものである。そのため、本実施の形態で
は、1回目に失敗したときは、図20の操作部中の文字
表示部に「原稿の向きを確かめてスタートキーを押して
下さい」等の警告メッセージを発し、原稿の再読み取り
をオペレータに促す。そして、2回目にも失敗した場合
は、テストパターン出力自体の異常が考えられるため、
「画像調整は失敗しました」等のメッセージを発し、オ
ペレータに異常終了を知らせる。また、成功した場合
は、「画像調整終了しました」等のメッセージを発し、
オペレータに正常終了したことを知らせて、画像調整処
理を終了する。以上は、自動的に階調補正を行う画像形
成装置の基本構成と動作について説明した。
【0082】次に、本実施の形態の特徴である正反射光
成分の検知手段と、検知結果の用い方について説明す
る。原理的には、光沢度の違いによる濃度測定値への影
響を評価し、原稿上の色材量を正確に検知する。その原
理を簡単に説明する。図44は、光沢度の違いによる、
検知方向と反射率の関係を示す図である。図43はその
際のサンプルに対する照明と反射光の検出器(センサ)
の関係を示す図である。サンプル面に垂直方向を0°と
して、照明光はサンプルに対して、−45°方向から入
射し、反射光を検知するセンサを0°付近から90°付
近まで移動させながら反射率を測定するものである。そ
の結果が図44である。ここでは、サンプルの光沢度が
高い場合、中位の場合、低い場合についてそのプロファ
イルを定性的に示してある。即ち、光沢度が高くなるほ
ど正反射光成分が増え、+45°方向の反射率が相対的
に高くなる。逆に光沢が無光沢に近づくと、正反射光成
分がなくなり、0°方向の反射率が増加する。従って、
正反射光成分を含む45°方向と、その他の方向、好ま
しくは概ね0°方向の反射率の比を算出することで、表
面光沢度を知ることができる。但し、45°方向は照明
光の入射角が−45°であるためで、例えば、照明光を
−30°方向とした場合は、+30°方向に正反射光が
含まれることになる。
【0083】さらに、前述の図42に示したように、光
沢度と濃度の関係を予め調べておくことにより、検知し
た濃度値(または反射率や明度など濃淡を表す量)と光
沢度から、サンプルの色材量を知ることができる。つま
り、拡散反射光成分と正反射光成分を測定すれば、その
測定値を基に原稿上の色材の量を定量することができ
る。
【0084】図45は本実施の形態で用いる拡散反射光
成分と正反射光成分を検知する機能を有する画像入力装
置の光学系の例である。照明ランプは、原稿面に対して
−45°方向に照射し、拡散反射光成分は、概ね0°方
向の反射光成分を第1〜第3ミラー、レンズを通ってセ
ンサ1でその光強度を検知する。センサ1はCCD等の
ライン型の撮像素子であり、通常の画像読み取りにも用
い、等倍読み取り時で400dpi程度の解像度を有す
る。センサ2は、正反射光成分を含む45°方向の反射
光の強度を検知する。センサとしては、センサ1と同様
にライン型のCCDを用いてもよい。但し、このセンサ
の目的は、ある程度の大きさ(面積)のテストパターン
の読み取ることにあるので、センサ1のように高解像度
である必要はないし、変倍(拡大や縮小)読み取りをす
る必要もない。
【0085】テストパターンを構成するパッチの大きさ
が、例えば、5mm×5mmであれば1画素/mm≒25d
piもあれば十分である。但し、比較的高解像度のセン
サであっても、読み取りデータの平均化や間引きにより
テストパターンの読み取り値の代表値としてもよい。ま
た、画像形成装置が、カラー画像を形成する構成の場合
は、原稿画像を読み取るセンサ1は、例えば、R、G、
Bの3色に色分解して読み取るカラー用のセンサとする
必要がある。これは、拡散反射光はサンプルの色材の内
部からの反射光であるため、色材の色に応じた分光分布
を持つためである。しかし、サンプルの表面からの正反
射光成分は光源と同一の分光分布を持つため、センサ2
はカラー画像形成装置の場合であっても、安価なモノク
ロ用のセンサを用いることができる。以上より、センサ
2としては、例えばファクシミリ用の200dpi程度
の等倍型ライン状イメージセンサを用いることができ
る。安価に入手できるのであれば、100dpiや50
dpiなど更に低解像度のライン状イメージセンサでも
差し支えない。
【0086】図46、図48は、等倍のライン状イメー
ジセンサと等倍用のレンズ(セルホックレンズアレイ)
でセンサ2を構成したものである。図47、図49はさ
らに安価にするために、センサとしてフォトトランジス
ター等の光センサと、検知すべきパッチの正反射光成分
を選択するための遮光板(筒状の絞り)とから構成した
ものである。図49の例では、図17のテストパターン
に対応して8組の遮光板とセンサから構成したものであ
る。図45において、センサ2は等倍での検知のみであ
るから、照明ランプや第1ミラーと共にキャリッジにマ
ウントされ、駆動機構により副走査方向に移動すること
ができる。等倍光学系のため、複雑なミラーやレンズの
駆動機構が不要であるので、センサと、センサの出力を
一時保持するメモリ手段の追加のみで構成することがで
きる。
【0087】拡散反射光成分は、本来の画像読み取り用
のイメージセンサで検知されるので、データの取得方法
については、テストパターンの読み取りのところで既に
説明した通りである。正反射光検知センサからの出力値
は、図9において図示しない一時記憶用のメモリに保持
され、CPU9.2によって読み出される。既に説明し
たように、図44に相当するデータテーブルを参照する
ことにより、拡散反射光成分および正反射光成分の測定
値から光沢度を知ることができる。
【0088】次に、検知した光沢度と濃度(拡散反射光
成分の検知データそのもの、またはそれを変形したデー
タ)から、色材量を算出する方法について説明する。図
50は等色材量の時、光沢度と濃度の関係を示した図で
ある。aからjまでの曲線は、それぞれ標準光沢度(3
0%)のときに濃度2.4〜0.6になる色材量である
ことを示す等色材量線である。この表を参照することに
より、光沢度と濃度値から標準光沢度での濃度値を算出
することができる。光沢度と濃度で示される点が、図示
された10本の等色材量線上にならない場合は、最寄り
の2本の等色材量線から補間して、いくつの色材量であ
るかを求めることができる。
【0089】ここでは、光沢度30%での濃度値に換算
して、0.2毎に示したあるが、更に細かい間隔で等色
材量線データを有するようにしてもよいし、逆に演算精
度を若干犠牲にして、もっと粗い間隔で等色材量線デー
タを有し、データ保存のためのメモリを減らすようにし
てもよい。色材量は、通常は単位面積当たりの色材付着
質量で表されるが、光沢度一定の場合は、色材付着量と
画像濃度は一義的に決まるため、色材付着量に換算せず
に濃度のまま取り扱っても差し支えない。さらに、濃度
値ではなく、画像入力装置の読取値そのままでもよい。
【0090】図15の第1象現のプリンタγ特性の現状
値データとして、画像入力装置の読取値(または平均
値)そのままではなく、図50の等色材量線データから
得られる標準光沢度時の濃度に相当するVscn値に補
正してから用いる。図15の第3象現に示すプリンタγ
特性の目標値は標準光沢度を仮定しての設計値であるの
で、この光沢度の補正により、作像系が標準光沢度が得
られる条件の時に所望の濃度特性となる用に調整するこ
とができる。換言すれば色材付着量で評価したときの階
調特性が常に一定になるように調整されることになる。
【0091】上記に説明した例では、光沢度でテストパ
ターンの読取値を補正するように構成したが、読取値で
はなく、調整の目標値を可変にし、光沢度に応じた目標
に変更するように構成しても同じ効果を得ることができ
る。図51は光沢度の違いによるプリンタγ特性の調整
目標値を示す図である。目標特性a〜fはそれぞれ光沢
度が10、15、20、30、40、50%の場合の目
標値である。低光沢度の方が色材付着量に対する濃度の
飽和が起こりやすいので光沢度の間隔を細かくとり、補
正精度の確保を図ってある。中間の光沢の場合は、最寄
りの目標値から補間して求めることができる。但しここ
で参照する光沢度データは、色材付着量の高いパッチに
対する光沢度を用いる。光沢度は色材付着量によっても
異なるためであるが、1枚のコピー(出力画像)内で
は、作像条件はほぼ一定であると見なせるため、特定の
付着量と光沢度の関係が判れば、他の付着量と光沢度の
関係も知ることができるからである。それ故、特に光沢
が変動しやすい高付着量のパッチの光沢度で代表して差
し支えない。
【0092】光沢の影響は特に高濃度部で受けやすいた
め、光沢度に対応した目標データは、高濃度部のみ記憶
するようにしてメモリ量の低減をしても良い。光沢度に
応じて調整目標値を変更することにより、画像入力装置
の読取値をそのまま用いて、階調補正データを算出・設
定して、付着量で評価した場合の階調特性が一定になる
ように調整することができる。また、テストパターンの
濃度値(拡散反射光成分の検知データ)を光沢度に基づ
いて補正するように説明したが、光沢度は、拡散反射光
成分と正反射光成分から一義的に求めることができるの
で、直接的に光沢度に変換することなく、正反射光成分
に基づいてテストパターンの濃度値を補正するようにし
てもよい。以上は、ある代表色の調整について説明した
が、フルカラー画像形成装置のようにCyan,Mag
enta,YellowおよびBlackなどの複数色
の色材を用いる場合は、必要に応じてそれぞれの色に対
応した、等色材量線データ、プリンタγ特性目標値、拡
散反射光成分と正反射光成分の検知データから光沢度を
求めるためのデータ等を用いることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】請求項1の発明では、解析手段によるテ
ストパターンの読み取りデータの解析結果に応じて画像
処理条件を調整するので、光沢度の不安定な画像出力装
置であっても、その階調特性を自動的に良好に調整する
ことがでる。
【0094】請求項2の発明では、調整する画像処理条
件がγ補正データであり、解析手段は、複数の検知手段
によるテストパターンの画像読取値から、解析対象のテ
ストパターンを形成する色材料を定量するようにしたの
で、色材の付着量からみた階調特性を良好に調整するこ
とができる。請求項3の発明では、調整する画像処理条
件がγ補正データであり、解析手段は、複数の検知手段
によるテストパターンの画像読取値から、γ補正の調整
目標値を可変にしたので、色材の付着量からみた階調特
性を良好に調整することができる。
【0095】請求項4の発明では、複数の反射光の検知
装置は2つであり、主として原稿からの正反射光を検知
する装置と、原稿から概ね垂直方向に反射する拡散反射
光を検知する装置とから構成したので、光沢度を高精度
に検知し、階調特性をより良好に調整することができ
る。請求項5の発明では、請求項1〜4の発明におい
て、正反射光の検知手段は、概ね垂直方向の検知手段よ
り低解像度のセンサを用いるようにしたので、低コスト
な光沢度検知装置を具備した画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0096】請求項6の発明では、正反射光の検知手段
は、等倍光学系のセンサを用いるようにしたので、より
低コストな光沢度検知装置を具備した画像形成装置を提
供することができる。請求項7の発明では、正反射光の
検知装置は、単色用のセンサを用いるようにしたので、
更に低コストな光沢度検知装置を具備した画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モジュールを組み合わせて各種システムを構成
したところ示す図である。
【図2】画像形システムの機能ブロックと信号の流れを
表すフローチャートである。
【図3】図2の画像形成システムの機構部を表す図であ
る。
【図4】スキャナモジュールの制御のタイミング図であ
る。
【図5】スキャナモジュールの制御のフローチャートで
ある。
【図6】プリンタモジュールの制御のフローチャートで
ある。
【図7】システム制御モジュールの制御のフローチャー
トである。
【図8】画像形成システムのタイミング図である。
【図9】画像処理部のブロック図である。
【図10】テストパターン発生部を含むブロック図であ
る。
【図11】像域トパターン発生部を含むブロック図であ
る。
【図12】テストパターン発生回路を示すブロック図で
ある。
【図13】テストパターン発生回路を示すブロック図で
ある。
【図14】図12で示したテストパターン回路によっ
て、テストパターン信号を出力する様子を表した図であ
る。
【図15】プリンタγ補正の原理を説明する図である。
【図16】プリンタγ特性の現状値を検知するためのテ
ストパターンの例を示した図である。
【図17】カラー機用のテストパターン出力の例を示し
た図である。
【図18】左上コーナー基準のテストパターンを出力す
る際に、種々のサイズの記録紙を用いた場合の様子を示
した図である。
【図19】基準位置を中央・上部に設定した場合のテス
トパターンの形成の様子を表した図である。
【図20】原稿読取装置部と原稿基準位置マーカーの関
係を示した図である。
【図21】原稿読取装置部と原稿基準位置マーカーの関
係を示した図である。
【図22】テストパターンと読取装置によって読み取ら
れ、メモリに取り込まれる領域を示した図である。
【図23】テストパターンと読取装置によって読み取ら
れ、メモリに取り込まれる領域を示した図である。
【図24】テストパターンと読取装置によって読み取ら
れ、メモリに取り込まれる領域を示した図である。
【図25】テストパターンと読取装置によって読み取ら
れ、メモリに取り込まれる領域を示した図である。
【図26】テストパターンと読取装置によって読み取ら
れ、メモリに取り込まれる領域を示した図である。
【図27】必要な読取回数を減らし、処理時間の短縮を
するためのパターンを示した図である。
【図28】必要な読取回数を減らし、処理時間の短縮を
するためのパターンを示した図である。
【図29】2次元的に分布するパッチで1組の階調パタ
ーンを構成した例を示す図である。
【図30】1パターンの領域全てを1個の矩形領域とし
て読み取るように構成したテストパターンおよびデータ
取り込みの構成例を示す図である。
【図31】1パターンの領域全てを1個の矩形領域とし
て読み取るように構成したテストパターンおよびデータ
取り込みの構成例を示す図である。
【図32】1枚のテストパターン出力内に同じパターン
を複数箇所に形成したテストパターンおよびデータ取り
込みの構成例を示す図である。
【図33】読取装置で用いられる同期信号と画像信号D
ATAのタイミングを示したタイムチャートである。
【図34】テストパターン読取時にフィールドメモリに
入力される制御信号のタイムチャートである。
【図35】テストパターン読取時にフィールドメモリに
入力される制御信号のタイムチャートである。
【図36】GCLK、LSYNC、LGATEおよびL
SYNC、FSYNC、FGATEの信号の関係を示す
タイムチャートである。
【図37】LGATEおよびFGATE信号を発生する
ための回路である。
【図38】図37で示した回路の中間信号(s1)、
(s2)およびXGATE信号のタイムチャートであ
る。
【図39】テストパターン読取時のフィールドメモリへ
の信号の接続を示した図である。
【図40】色補正回路の例を示した図である。
【図41】テストパターン領域信号に同期して係数を選
択可能なレジスタの回路を示した図である。
【図42】光沢度とジオメオリ0/45°の濃度計によ
る測定値の関係を示した図である。
【図43】サンプルに対する照明と反射光のセンサの関
係を示す図である。
【図44】光沢度の違いによる、検知方向と反射率の関
係を示す図である。
【図45】本実施の形態で用いる拡散反射光成分と正反
射光成分を検知する機能を有する画像入力装置の光学系
の例を示す図である。
【図46】等倍のライン状イメージセンサと等倍用のレ
ンズ(セルホックレンズアレイ)でセンサ2を構成した
例を示す図である。
【図47】センサとして光センサと、検知すべきパッチ
の正反射光成分を選択するための遮光板(筒状の絞り)
とから構成した例を示す図である。
【図48】等倍のライン状イメージセンサと等倍用のレ
ンズ(セルホックレンズアレイ)でセンサ2を構成した
例を示す図である。
【図49】センサとして光センサと、検知すべきパッチ
の正反射光成分を選択するための遮光板(筒状の絞り)
とから構成した例を示す図である。
【図50】等色材量の時、光沢度と濃度の関係を示した
図である。
【図51】光沢度の違いによるプリンタγ特性の調整目
標値を示す図である。
【符号の説明】
200 スキャナモジュール 200rd 画像読み取り部 230 スキャナ制御手段 300 基本画像処理手段 400 プリンタモジュール 400im 画像形成部 430 プリンタ制御手段 600 システムモジュール 630 システム制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を照明する手段と、この照明手
    段により照明された原稿からの反射光を検知する複数の
    検知装置から構成される画像読取手段と、 所定のテストパターンデータを発生するテストパターン
    データ発生手段と、 前記画像読取手段または前記テストパターンデータ発生
    手段から入力される画像データに基づいて記録部材に可
    視画像を形成する作像手段と、 画像読取手段で読み取った画像データを記憶する画像デ
    ータ記憶手段と、 処理する条件を変更可能な画像処理手段と、 画像データ記憶手段に記憶された画像データを解析する
    解析手段と、 この解析手段によるテストパターンの読み取りデータの
    解析結果に応じて、前記画像処理手段の処理条件を調整
    する調整手段とを具備したことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段により調整する画像処理条
    件がγ補正データであり、 前記解析手段は、複数の検知装置によるテストパターン
    の画像読取値から、解析対象のテストパターンを形成す
    る色材料を定量することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段により調整する画像処理条
    件がγ補正データであり、 前記解析手段は、複数の検知装置によるテストパターン
    の画像読取値から、γ補正の調整目標値を可変とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取手段の複数の反射光の検知
    装置は2つであり、主として原稿からの正反射光を検知
    する装置と、原稿から概ね垂直方向に反射する拡散反射
    光を検知する装置とから構成されることを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記正反射光の検知装置は、概ね垂直方
    向の検知手段より低解像度あることを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記正反射光の検知装置は、等倍光学系
    であることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記正反射光の検知装置は、単色用のセ
    ンサであることを特徴とする請求項4、請求項5または
    請求項6記載の画像形成装置。
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