JPH10321643A - 化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置の製造方法

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JPH10321643A
JPH10321643A JP12854997A JP12854997A JPH10321643A JP H10321643 A JPH10321643 A JP H10321643A JP 12854997 A JP12854997 A JP 12854997A JP 12854997 A JP12854997 A JP 12854997A JP H10321643 A JPH10321643 A JP H10321643A
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JP
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emitter
layer
region
film
forming
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JP12854997A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Asano
哲郎 浅野
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HBTの製造方法の改善に関する。 【解決手段】 ダミーエミッタ29Aをマスクにしてキャ
ップ層28と、エミッタ層27とをウエットエッチングし
て、ダミーエミッタ29Aの形成領域以外の領域のキャッ
プ層28の全部を除去し、同時にエミッタ層27を一定膜厚
だけ残存させて除去し、全面に第2の絶縁膜を形成し、
これをエッチバックしてダミーエミッタ29Aの上部及び
側部と、キャップ層28及びエミッタ層27の側部を被覆す
る側壁保護膜SWを形成し、側壁保護膜SW及びダミー
エミッタ29Aをマスクとし、エミッタ層27の残部をエッ
チングしてベース領域25を露出させ、側壁保護膜SWの
形成領域で残存するエミッタ層27の一部をエミッタレッ
ジ27Aとし、全面に第1の金属膜を蒸着して、ベース層
25上を第1の金属膜で被覆していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化合物半導体装置の
製造方法及び化合物半導体装置に関し、さらに詳しくい
えば、HBT(Heterojunction bipolar transistor )
の製造方法及びHBTの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】以下で、従来例に係るHBT(Heteroju
nction bipolar transistor)及びその製造方法につい
て図面を参照しながら説明する。図46は、従来例に係
るHBTの構造を説明する断面図であり、図47〜図6
8は従来例に係るHBTの製造方法を説明する断面図で
ある。
【0003】最初に、従来例に係るHBTの構造につい
て図46を参照しながら説明する。このHBTは、図4
6に示すように、GaAs基板1と、GaAs基板1上
に形成されたn−GaAs層からなる膜厚10000オ
ングストローム程度のサブコレクタ層2と、該サブコレ
クタ層2の一部領域上にメサ型に形成され、n−GaA
s層からなる膜厚5000オングストロームのコレクタ
層4と、該コレクタ層4上に形成されたp−GaAsか
らなる膜厚1000オングストローム程度のベース層5
と、サブコレクタ層2上のベース層5を取り囲む様にし
て形成されたAuGe/Niからなるコレクタ電極3
と、ベース層5上に形成され、n−Al0.25Ga0.75A
sからなる膜厚1300オングストローム程度のエミッ
タ層7と、n−InGaAsからなる膜厚4000オン
グストローム程度のキャップ層8と、Ti/Pt/Au
からなるエミッタ電極9と、シリコン窒化膜からなり、
上記のエミッタ電極9,キャップ層8,エミッタ層7の
側壁に形成された側壁保護膜SWと、側壁保護膜SWの
周囲のベース層5上に形成されたTi/Pt/Auから
なるベース電極6を有する。
【0004】上記装置において、エミッタ層7の一部は
ベース電極6方向に200〜300オングストローム程
度に突出しており、これをエミッタレッジ7Aという。
これはキャリアの表面再結合を防止する為にエミッタ層
7の一部を突出させることでこの部分だけをディプリー
トさせているものである。また、メサ状にベース層5か
ら突出したキャップ層8,エミッタ層7を以下でエミッ
タメサと称する。
【0005】上記のHBTの製造方法について以下で説
明する。なお、図47〜図57においては、GaAs基
板1とサブコレクタ層2とは説明の都合上図示していな
い。まず、GaAs基板1上に順次サブコレクタ層2,
コレクタ層4,ベース層5,エミッタ層7,キャップ層
8を形成した後に、シリコン窒化膜を全面に8000オ
ングストローム程度に積層し、RIE(Reactive Ion E
tching)でパターニングしてエミッタ電極を後に形成す
る領域に残存させる(以下でこのシリコン窒化膜をダミ
ーエミッタ9Aと称する)。
【0006】次に、図47に示すように、ダミーエミッ
タ9Aをマスクにして硫酸系のエッチャントを用いて、
キャップ層8とエミッタ層7をウエットエッチング・除
去してメサ形状をなすようにする。このときエミッタ層
7を完全に除去させてベース層5を露出させるようには
せず、一定膜厚(200〜500オングストローム程度
が好ましい)だけ残存させる。後にエミッタレッジ7A
を形成するためである。
【0007】次いで、図48に示すように全面にシリコ
ン窒化膜9Bを1500オングストローム程度形成した
後に、異方性エッチングでエッチングすることにより図
49に示すような側壁保護膜SWを形成する。このとき
側壁保護膜SWは、完全に除去されていないで薄くなっ
たエミッタ層7上を被覆するように形成されている。次
に、図50に示すように側壁保護膜SW及びダミーエミ
ッタ9Aをマスクにしてエミッタ層7をウエットエッチ
ングしてこれを除去し、ベース層5を露出させる。この
とき、側壁保護膜SW直下のエミッタ層7Aは残存して
横方向に突出し、これがエミッタレッジ7Aとなる。こ
の段階でエミッタメサが形成される。
【0008】次いで、図51に示すように、全面にフォ
トレジストを塗布してレジスト膜PRを形成した後に、
レジスト膜PRを異方性エッチしてダミーエミッタ9
A,側壁保護膜SWなどのシリコン窒化膜を頭出しした
後に、ウエットエッチングでこれらのシリコン窒化膜を
除去し、図52に示すようにキャップ層8を露出させ
る。このとき図52に示すようにレジスト膜PRにはダ
ミーエミッタ9A分の段差DSが形成されることにな
る。
【0009】次に、全面にTi/Pt/Auを5000
オングストローム程度蒸着する。すると、図53に示す
ようにキャップ層8上にTi/Pt/Auが蒸着され、
残余のTi/Pt/Auはレジスト膜PR上に蒸着され
ることになる。このとき、段差DSがあるため、レジス
トPR上のTi/Pt/Auはキャップ層8上のそれと
分離されている。
【0010】次いで、剥離剤を用いてレジスト膜PRを
剥離する。すると、レジスト膜PR上に蒸着されていた
Ti/Pt/Auも同時に除去されることになるので、
結果として図54に示すようにキャップ層8上にのみT
i/Pt/Auが残存することになる(リフトオフ)。
かくしてエミッタ電極9が形成されることになる。その
後、全面に再びTi/Pt/Auを蒸着させる。する
と、図55に示すように、エミッタ電極9上にTi/P
t/Au9Aが蒸着され、同時にベース層5上にTi/
Pt/Au6Aが蒸着される。このTi/Pt/Au6
Aはのちにベース電極となるものである。このとき、エ
ミッタメサの段差分があるため、Ti/Pt/Au6A
とTi/Pt/Au9Aとは蒸着の段階ですでに分離さ
れている。このため従来のようにこれらを分離させるた
めの斜めからのイオンミリング工程は不要になる。
【0011】次に、図56に示すように、全面にポリイ
ミドPIを形成したのちにこれをパターニングして、後
にベース電極を形成する領域とエミッタ電極9等の形成
領域とを被覆するように選択形成する。次いで、図57
に示すように、このポリイミドPIをマスクにしてベー
ス層5上のTi/Pt/Au6Aをドライエッチングで
エッチング・除去して、ベース電極6を形成する。
【0012】その後、図58に示すようにポリイミドP
Iをマスクにしてベース層5,コレクタ層4をウエット
エッチングしてサブコレクタ層2を露出させ、ベース層
5,コレクタ層4などがメサ形状をなすようにする。次
いで、図59に示すように全面にAuGe/Niを蒸着
で形成する。すると、サブコレクタ層2上にAuGe/
Ni3Aが、ポリイミド上にAuGe/Ni3Bがそれ
ぞれ蒸着される。
【0013】その後、ウエットエッチングでポリイミド
PIを除去することによって、ポリイミドPI上のAu
Ge/Ni3Bが同時に除去される。その後、サブコレ
クタ2上のAuGe/Ni3Aをパターニングしてコレ
クタ電極3を形成することにより、図46に示すような
HBTの素子が完成する。以下で、上記のHBTの電極
に接続する配線の形成工程等について図60〜図68を
参照しながら説明する。図60は図46の側断面図であ
る。
【0014】図60の状態に引き続いて、フォトレジス
トを全面に塗布し、フォトリソグラフィ法によって上述
のHBTの素子を被覆するようにパターニングしてレジ
スト膜10を形成し、図61に示すように、レジスト膜
10をマスクにして基板をエッチングして分離メサを形
成する。次いで、レジスト膜10を除去した後に、図6
2に示すように、全面にSiN膜を積層し、パターニン
グして分離メサを含むHBTの素子を被覆し、かつベー
ス電極6の上に開口が形成されるようなパターンを有す
るSiN膜11を形成する。
【0015】次に、蒸着法などによりTi/Pt/Au
を形成したのちに、パターニングして図63に示すよう
にベース配線12をベース電極6と接続するように形成
し、これと同時にコレクタ配線13とエミッタサーマル
シャント16を形成する。コレクタ配線13は不図示の
領域でコレクタ電極と接続する配線である。エミッタサ
ーマルシャント16は、後にエミッタ電極と接続してH
BTが動作中に発生する熱を放熱する為のパターンであ
る。
【0016】次いで、全面にポリイミド膜14を形成
し、その上に不図示のフォトレジストを形成し、フォト
リソグラフィ法によりパターニングする。そして図64
に示すようにこのフォトレジストをマスクにして異方性
エッチし、エミッタサーマルシャント16の形成領域に
開口15が形成され、エミッタ電極9の上に形成された
SiN膜11が露出されるようにパターニングする。
【0017】その後図65に示すように露出したSiN
膜11をエッチングで除去してエミッタ電極9を露出さ
せる。次いで図66に示すように全面にTi/Pt/A
u膜17を蒸着させる。この時点でエミッタサーマルシ
ャント16とエミッタ電極9とがTi/Pt/Au膜1
7によって接続することになる。次いで、フォトレジス
トを全面に塗布し、フォトリソグラフィ法によって開口
15の形成領域とエミッタ電極9の形成領域を含むよう
な領域に開口が形成されたレジスト膜18を形成し、こ
れをマスクにしてAuメッキをする。すると、図67に
示すようにレジスト18の開口から露出したTi/Pt
/Au膜17上にAu19が形成される。
【0018】その後、レジスト膜18を剥離し、全面イ
オンミリングして金メッキの無い領域のTi/Pt/A
uをメサエッチすることで、図68に示すようなHBT
素子と、これに接続する配線とが形成される。以上の製
造方法によれば、エミッタメサを形成する際にウエット
エッチングで行っているので、ベース層表面などにダメ
ージが入ることを抑止できる。又、キャップ層8に開口
を有するレジスト膜PRを形成してTi/Pt/Auを
蒸着してリフトオフでエミッタ電極9をキャップ層8上
に選択形成している。この時点で既にエミッタメサが形
成されており、その後Ti/Pt/Auを全面蒸着して
ベース電極を形成する際にも、このエミッタメサによっ
てエミッタ電極となるTi/Pt/Auと、ベース電極
となるTi/Pt/Auとは分離されるので、従来の製
造方法のように斜め方向からのイオンミリングによって
これらを分離する工程が不要になるという利点もある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のHBTの製造方法によれば、図50に示すようにエ
ミッタレッジ7Aを形成した工程の後に図52に示すよ
うにダミーエミッタ9Aを除去し、その後エミッタ電極
9を形成した後にはじめてベース層5上にTi/Pt/
Auを蒸着させ、これをパターニングすることでベース
電極を形成している。
【0020】すなわち、エミッタレッジ7Aの形成から
エミッタ電極9の形成までの間はベース層5の表面は露
出しているので、その間の工程(例えばエッチング工
程)によってはベース層5の表面が荒れてしまうという
問題が生じていた。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
に鑑み成されたもので、n+−GaAs層からなるサブ
コレクタ層,前記サブコレクタ層よりも不純物濃度の低
いn-−GaAs層からなるコレクタ層,p+−GaAs
からなるベース層,n−AlGaAsからなるエミッタ
層及びn+−InGaAs等からなるキャップ層を、G
aAs基板上に順次形成し、のちにエミッタ電極を形成
する領域の前記キャップ層上に、第1の絶縁膜からなる
ダミーエミッタを選択形成する工程と、前記ダミーエミ
ッタをマスクにして前記キャップ層と、前記エミッタ層
とをウエットエッチングして、前記ダミーエミッタの形
成領域以外の領域の前記キャップ層の全部を除去し、同
時に前記エミッタ層を一定膜厚だけ残存させて除去する
工程と、全面に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁
膜を異方性エッチして前記ダミーエミッタの上部及び側
部と、前記キャップ層及び前記エミッタ層の側部を被覆
する側壁保護膜を形成する工程と、前記側壁保護膜及び
前記ダミーエミッタをマスクとし、前記エミッタ層の残
部をエッチングして前記ベース層を露出させ、前記側壁
保護膜の形成領域で残存する前記エミッタ層の一部をエ
ミッタレッジとする工程と、全面に第1の金属膜を蒸着
して、前記ベース層上を前記第1の金属膜で被覆する工
程と、全面にフォトレジストを塗布してレジスト膜を形
成したのちにこれを異方性エッチして前記ダミーエミッ
タ及び側壁保護膜の少なくとも一部を露出させる工程
と、前記レジスト膜をマスクにして前記ダミーエミッタ
及び側壁保護膜をウエットエッチングで除去させ、前記
キャップ層を露出させる工程と、全面に第2の金属膜を
蒸着させたのちに前記レジスト膜を剥離することで前記
キャップ層表面に前記第2の金属膜を選択的に形成し
て、エミッタ電極を形成する工程と、前記エミッタ電極
の形成領域及びのちにベース電極となるべき領域を第3
の絶縁膜で被覆し、該第3の絶縁膜をマスクにして前記
ベース層上の前記第1の金属膜をエッチング・除去して
ベース電極を形成する工程と、前記第3の絶縁膜をマス
クにして前記ベース層及び前記コレクタ領域を選択的に
エッチング・除去して前記サブコレクタ層を露出させた
後に、前記第3の絶縁膜をマスクにして第3の金属膜を
前記サブコレクタ層上に蒸着させて、コレクタ電極を形
成する工程とを有することを特徴とする化合物半導体装
置の製造方法や、n−GaAs層からなるサブコレクタ
層,前記サブコレクタ層よりも不純物濃度の低いn−G
aAs層からなるコレクタ層,p−GaAsからなるベ
ース層,n−AlGaAsからなるエミッタ層及びn−
InGaAs等からなるキャップ層を、GaAs基板上
に順次形成し、のちにエミッタ電極を形成する領域の前
記キャップ層上に、第1の絶縁膜からなるダミーエミッ
タを選択形成する工程と、前記ダミーエミッタをマスク
にして前記キャップ層と、前記エミッタ層とをウエット
エッチングして、前記ダミーエミッタの形成領域以外の
領域の前記キャップ層の全部を除去し、同時に前記エミ
ッタ層を一定膜厚だけ残存させて除去する工程と、全面
に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を異方性エ
ッチして前記ダミーエミッタの上部及び側部と、前記キ
ャップ層及び前記エミッタ層の側部を被覆する側壁保護
膜を形成する工程と、前記側壁保護膜及び前記ダミーエ
ミッタをマスクとし、前記エミッタ層の残部をエッチン
グして前記ベース層を露出させ、前記側壁保護膜の形成
領域で残存する前記エミッタ層の一部をエミッタレッジ
とする工程と、全面に第1の金属膜を蒸着して、前記ベ
ース層上を前記第1の金属膜で被覆する工程と、前記エ
ミッタ電極の形成領域及びのちにベース電極となるべき
領域の前記第1の金属膜,前記エミッタ層,前記エミッ
タレッジ,前記キャップ層,前記側壁保護膜及び前記ダ
ミーエミッタを第3の絶縁膜で被覆し、該第3の絶縁膜
をマスクにして前記ベース層上の前記第1の金属膜をエ
ッチング・除去してベース電極を形成する工程と、前記
第3の絶縁膜をマスクにして前記ベース層及び前記コレ
クタ領域を選択的にエッチング・除去して前記サブコレ
クタ層を露出させる工程と、前記第3の絶縁膜をマスク
にして第2の金属膜を前記サブコレクタ層上に蒸着させ
て、コレクタ電極を形成する工程と、前記第3の絶縁膜
をエッチングで除去して、該第3の絶縁膜で被覆されて
いた前記ベース電極,前記エミッタ層,前記エミッタレ
ッジ,前記キャップ層,前記側壁保護膜及び前記ダミー
エミッタを露出させる工程と、全面にフォトレジストを
形成し、パターニングして前記ダミーエミッタ,前記キ
ャップ層,前記エミッタ層,前記エミッタ電極,前記ベ
ース層,前記コレクタ層及び前記コレクタ電極を被覆す
るレジスト膜を形成し、前記レジスト膜をマスクにして
前記コレクタ層をエッチング・除去する工程と、前記レ
ジスト膜を除去したのちに全面に第4の絶縁膜を形成
し、前記ダミーエミッタ,前記キャップ層,前記エミッ
タ層,前記エミッタ電極,前記ベース層,前記コレクタ
層及び前記コレクタ電極を被覆するようにパターニング
し、前記ベース電極の形成領域の一部の前記第4の絶縁
膜に開口を形成する工程と、前記ベース電極の形成領域
の一部の開口を介して前記ベース電極に接続するベース
配線を形成するとともに、前記コレクタ電極に接続する
コレクタ配線と、エミッタサーマルシャントを前記Ga
As基板上に形成する工程と、全面に第5の絶縁膜を形
成したのちに、前記第5の絶縁膜上に前記エミッタサー
マルシャントの形成領域の一部に開口が形成されたレジ
スト膜を形成する工程と、前記レジスト膜をマスクにし
て、前記レジスト膜が除去されるまで前記第5の絶縁膜
をエッチングして前記エミッタサーマルシャントの形成
領域の一部に開口を形成して前記エミッタサーマルシャ
ントを露出すると同時に、前記ダミーエミッタ上に形成
された前記第4の絶縁膜を露出する工程と、前記第4の
絶縁膜及び前記ダミーエミッタをエッチングで除去し、
前記キャップ層を露出する工程と、全面に第2の金属膜
を形成した後にパターニングして、前記キャップ層上に
エミッタ電極を形成し、同時に、前記エミッタサーマル
シャントと前記エミッタ電極に接続するエミッタ配線を
形成する工程とを有することを特徴とする化合物半導体
装置の製造方法や、GaAs基板の一部に、素子として
用いるHBTを形成するための第1の領域と、前記素子
として用いるHBTよりも大きく、動作特性を試験する
ためのテスト用HBTを形成するための第2の領域とを
用意する工程と、前記第1の領域に前記素子として用い
るHBTを形成するのと並行して、前記第2の領域に前
記テスト用HBTを形成し、前記第1の領域で前記素子
として用いるHBTが完成する以前に前記第2の領域で
前記テスト用HBTを完成させる工程とを有することを
特徴とする化合物半導体装置の製造方法により、上記課
題を解決するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施形態 以下で、本発明の実施形態に係るHBT(Heterojuncti
on bipolar transistor)及びその製造方法について図
面を参照しながら説明する。図1〜図14は本発明の実
施形態に係るHBTの製造方法を説明する断面図であ
る。
【0023】最初に、本発明の実施形態に係るHBTの
構造について図14を参照しながら説明する。このHB
Tは、図14に示すように、GaAs基板21と、Ga
As基板21上に形成されたn+−GaAs層からなる
膜厚10000オングストローム程度のサブコレクタ層
22と、該サブコレクタ層22の一部領域上にメサ型に
形成され、n-−GaAs層からなる膜厚5000オン
グストロームのコレクタ層24と、該コレクタ層24上
に形成されたp+−GaAsからなる膜厚1000オン
グストローム程度のベース層25と、サブコレクタ層2
2上のベース層25を取り囲む様にして形成されたTi
/Pt/Auからなるコレクタ電極23と、ベース層2
5上に形成され、n−Al0.25Ga0.75Asからなる膜
厚1300オングストローム程度のエミッタ層27と、
n−InGaAsからなる膜厚4000オングストロー
ム程度のキャップ層28と、Ti/Pt/Auからなる
エミッタ電極29と、シリコン窒化膜からなり、上記の
エミッタ電極29,キャップ層28,エミッタ層27の
側壁に形成された側壁保護膜SWと、側壁保護膜SWの
周囲のベース層25上に形成されたTi/Pt/Auか
らなるベース電極26を有する。
【0024】上記装置において、エミッタ層27の一部
はベース電極26方向に200〜300オングストロー
ム程度に突出しており、これをエミッタレッジ27Aと
いう。これはキャリアの表面再結合を防止する為にエミ
ッタ層27の一部を突出させることでこの部分だけをデ
ィプリートさせているものである。また、メサ状にベー
ス層25から突出したキャップ層28,エミッタ層27
を以下でエミッタメサと称する。
【0025】本実施形態に係るHBTの製造方法につい
て以下で説明する。なお、図1〜図11においては、G
aAs基板21とサブコレクタ層22とは説明の都合上
図示していない。まず、GaAs基板21上に順次サブ
コレクタ層22,コレクタ層24,ベース層25,エミ
ッタ層27,キャップ層28を形成した後に、シリコン
窒化膜を全面に8000オングストローム程度に積層
し、RIE(Reactive Ion Etching)でパターニングし
て、後にエミッタ電極を形成するべき領域に残存させる
(以下でこのシリコン窒化膜をダミーエミッタ29Aと
称する)。
【0026】次に、図1に示すように、ダミーエミッタ
29Aをマスクにして硫酸系のエッチャントを用いて、
キャップ層28とエミッタ層27をウエットエッチング
・除去してメサ形状をなすようにパターニングする。こ
のときエミッタ層27を完全に除去させてベース層25
を露出させるようにはせず、一定膜厚(200〜500
オングストローム程度が好ましい)だけ残存させる。後
にエミッタレッジ27Aを形成するためである。
【0027】次いで、図2に示すように全面にシリコン
窒化膜29Bを1500オングストローム程度形成した
後に、異方性エッチングで異方性エッチすることにより
図3に示すような側壁保護膜SWを形成する。このとき
側壁保護膜SWは、完全に除去されていないで薄くなっ
たエミッタ層27上を被覆するように形成されている。
【0028】次に、図4に示すように側壁保護膜SW及
びダミーエミッタ29Aをマスクにしてエミッタ層27
をウエットエッチングしてこれを除去し、ベース層25
を露出させる。このとき、側壁保護膜SW直下のエミッ
タ層27Aは残存して横方向に突出し、これがエミッタ
レッジ27Aとなる。この段階でエミッタメサが形成さ
れる。
【0029】次いで、図5に示すように全面にTi/P
t/Auを蒸着する。このとき、エミッタレッジの上に
はTi/Pt/Au29Cが、露出したベース層25の
上にTi/Pt/Au26Aが、それぞれ蒸着される。
その後図6に示すようにレジスト膜PRを全面に形成
し、異方性エッチしてTi/Pt/Au29Cと、ダミ
ーエミッタ29A及び側壁保護膜SWの一部を露出させ
る。
【0030】次いで図7に示すように、レジスト膜PR
をマスクにしてSiN用のエッチャントを用いてダミー
エミッタ29A及び側壁保護膜SWをともにエッチング
して除去し、キャップ層28を除去する。このとき、ダ
ミーエミッタ29A上に形成されていたTi/Pt/A
u29Cも同時に除去される。また、図7に示すように
レジスト膜PRにはダミーエミッタ29Aの分だけの段
差DSが形成されることになる。
【0031】その後、図8に示すように全面にTi/P
t/Auを5000オングストローム程度蒸着する。こ
れによりキャップ層28上にはエミッタ電極27が形成
され、残余のTi/Pt/Au27Aはレジスト膜PR
上に蒸着されることになる。このとき、レジスト膜PR
には段差DSがあるので、レジスト膜PR上に蒸着され
たTi/Pt/Au27Aはエミッタ電極27と分離さ
れている。
【0032】次いで、剥離剤を用いてレジスト膜PRを
剥離する。すると、レジスト膜PR上に蒸着されていた
Ti/Pt/Auも同時に除去されることになるので、
結果として図9に示すようにキャップ層28上に蒸着し
たTi/Pt/Auからなるエミッタ電極27のみが残
存することになる(リフトオフ)。次に、図10に示す
ように、全面にポリイミドPIを形成したのちにこれを
パターニングして、後にベース電極を形成する領域とエ
ミッタ電極27等の形成領域とを被覆するように選択形
成する。
【0033】次いで、図11に示すように、このポリイ
ミドPIをマスクにしてベース層25上のTi/Pt/
Au26Aをドライエッチングでエッチング・除去し
て、ベース電極26を形成する。本実施形態では、従来
と異なり、エミッタレッジ27Aを形成した後に直ちに
Ti/Pt/Auをベース層25上に蒸着させているの
で、エミッタレッジを形成した後にレジスト膜を形成し
てリフトオフによってエミッタ電極を形成した後にTi
/Pt/Auを蒸着させている従来と異なり、エミッタ
レッジ27Aの形成工程からエミッタ電極を形成する工
程までの間にベース層が露出しておらず、エッチング雰
囲気等に晒されることを抑止することができる。このた
め、エミッタレッジ27Aの形成工程からエミッタ電極
を形成する工程までの間の工程でベース層25の表面が
荒れることを極力抑止することが可能になる。
【0034】その後、図12に示すようにポリイミドP
Iをマスクにしてベース層25,コレクタ層24をウエ
ットエッチングしてサブコレクタ層22を露出させ、ベ
ース層25,コレクタ層24などがメサ形状をなすよう
にパターニングする。次いで、図13に示すように全面
にAuGe/Niを蒸着で形成する。すると、サブコレ
クタ層22上にAuGe/Ni23Aが、ポリイミド上
にAuGe/Ni23Bがそれぞれ蒸着される。
【0035】その後、ウエットエッチングでポリイミド
PIを除去することによって、ポリイミドPI上のAu
Ge/Ni23Bが同時に除去される。その後、サブコ
レクタ12上のAuGe/Ni23Aをパターニングし
てコレクタ電極23を形成することにより、図14に示
すようなHBTが完成する。なお、本実施形態ではダミ
ーエミッタ29A、側壁保護膜SWの材料としてともに
シリコン窒化膜を用いているが、本発明はこれに限ら
ず、例えばシリコン酸化膜を用いても良い。また、電極
の材料等も本実施形態に示したものに限られるものでは
ない。
【0036】(2)第2の実施形態 以下で、本発明の第2の実施形態について説明する。な
お、第1の実施形態と共通する事項については、重複を
避ける為説明を省略する。図15〜図24は、本発明の
第2の実施形態に係るHBTの製造方法を説明する正断
面図である。また、図25〜図33は本発明の第2の実
施形態に係るHBTの製造方法を説明する側断面図であ
る。
【0037】本実施形態に係るHBTの製造方法につい
て以下で説明する。なお、図15〜図21においては、
GaAs基板31とサブコレクタ層32とは説明の都合
上図示していない。まず、GaAs基板31上に順次サ
ブコレクタ層32,コレクタ層34,ベース層35,エ
ミッタ層37,キャップ層38を形成した後に、シリコ
ン窒化膜を全面に8000オングストローム程度に積層
し、RIE(Reactive Ion Etching)でパターニングし
てエミッタ電極を後に形成する領域に残存させる(以下
でこのシリコン窒化膜をダミーエミッタ39Aと称す
る)。
【0038】次に、図15に示すように、ダミーエミッ
タ39Aをマスクにして硫酸系のエッチャントを用い
て、キャップ層38とエミッタ層37をウエットエッチ
ング・除去してメサ形状をなすようにする。このときエ
ミッタ層37を完全に除去させてベース層35を露出さ
せるようにはせず、一定膜厚(200〜500オングス
トローム程度が好ましい)だけ残存させる。後にエミッ
タレッジ37Aを形成するためである。
【0039】次いで、図16に示すように全面にシリコ
ン窒化膜39Bを1500オングストローム程度形成し
た後に、異方性エッチングで異方性エッチすることによ
り図17に示すような側壁保護膜SWを形成する。この
とき側壁保護膜SWは、完全に除去されていないで薄く
なったエミッタ層37上を被覆するように形成されてい
る。
【0040】次に、図18に示すように側壁保護膜SW
及びダミーエミッタ39Aをマスクにしてエミッタ層3
7をウエットエッチングしてこれを除去し、ベース層3
5を露出させる。このとき、側壁保護膜SW直下のエミ
ッタ層37Aは残存して横方向に突出し、これがエミッ
タレッジ37Aとなる。この段階でエミッタメサが形成
される。
【0041】次いで、図19に示すように全面にTi/
Pt/Auを蒸着する。このとき、エミッタレッジの上
にはTi/Pt/Au39Cが、露出したベース層25
の上にはTi/Pt/Au36Aが、それぞれ蒸着され
る。その後、図20に示すようにTi/Pt/Au39
Cを含むエミッタメサを被覆するようにポリイミド膜P
Iを形成する。
【0042】次いで、図21に示すようにこのポリイミ
ド膜PIをマスクにしてベース層35の上のTi/Pt
/Au36Aをエッチングして除去し、ベース電極36
を形成する。次に、図22に示すようにポリイミド膜P
Iをマスクにしてベース層35,コレクタ層34をウエ
ットエッチングしてサブコレクタ層32を露出させ、ベ
ース層35,コレクタ層34などがメサ形状をなすよう
にパターニングする。
【0043】次いで、図23に示すように全面にAuG
e/Niを蒸着で形成する。すると、サブコレクタ層3
2上にAuGe/Ni33Aが、ポリイミド上にAuG
e/Ni33Bがそれぞれ蒸着される。その後、図24
に示すようにウエットエッチングでポリイミドPIを除
去することによって、ポリイミドPI上のAuGe/N
i33Bが同時に除去される。その後、サブコレクタ3
2上のAuGe/Ni33Aをパターニングしてコレク
タ電極33を形成する。
【0044】まだこの段階ではエミッタ電極が形成され
ていないのでHBTは素子として機能しない。以下でこ
のHBTに配線を接続し、かつエミッタ電極を形成する
工程について図25〜図33を参照しながら説明する。
なお、図25は図24の側断面図である。図25の工程
に引き続いて、フォトレジストを全面に塗布し、フォト
リソグラフィ法によって上述のHBTの素子を被覆する
ようにパターニングしてレジスト膜40を形成し、図2
6に示すように、レジスト膜40をマスクにして基板を
エッチングして分離メサを形成する。
【0045】次いで、図27に示すように、レジスト膜
40を除去した後に、全面にSiN膜を積層し、パター
ニングして分離メサを含むHBTの素子を被覆し、ベー
ス電極36の上に開口OPが形成されるようなパターン
を有するSiN膜41を形成する。次に、蒸着法などに
よりTi/Pt/Auを形成し、パターニングして図2
8に示すようにベース配線42を、開口OPを介してベ
ース電極36と接続するように形成し、これと同時にコ
レクタ配線43とエミッタサーマルシャント46を形成
する。コレクタ配線43は不図示の領域でコレクタ電極
と接続する配線である。エミッタサーマルシャント46
は、後にエミッタ電極と接続してHBTが動作中に発生
する熱を放熱する為のパターンである。
【0046】次いで、全面にポリイミド膜44を形成
し、その上に不図示のフォトレジストを形成し、フォト
リソグラフィ法によりパターニングする。そして図29
に示すようにこのフォトレジストをマスクにして異方性
エッチし、エミッタサーマルシャント46の形成領域に
開口45が形成され、ダミーエミッタ39Aの上に形成
されたSiN膜41が露出されるようにパターニングす
る。
【0047】その後図30に示すように露出したSiN
膜41をウエットエッチングで除去する。このとき、同
時にSiN膜からなるダミーエミッタ39Aも除去され
るので、キャップ層38が露出することになる。次い
で、図31に示すように全面にTi/Pt/Au膜47
を蒸着させる。この時点でキャップ層38上にはTi/
Pt/Auからなるエミッタ電極39が形成され、同時
にエミッタサーマルシャント46と接続するTi/Pt
/Au膜47が形成されることになる。
【0048】次いで、フォトレジストを全面に塗布し、
フォトリソグラフィ法によって開口45の形成領域とエ
ミッタ電極39の形成領域を含むような領域に開口が形
成されたレジスト膜PRを形成し、これをマスクにして
Auメッキをする。すると、図32に示すようにレジス
トPRの開口から露出したTi/Pt/Au膜47上に
Au19が選択的に形成される。
【0049】その後、レジスト膜PRを剥離すること
で、図33に示すようなHBT素子と、その電極に接続
する配線とが形成されることになる。本実施形態に係る
以上の製造方法によれば、Ti/Pt/Au膜からなる
配線を形成する工程に至るまで同じTi/Pt/Au膜
からなるエミッタ電極39を形成しておらず、エミッタ
電極に接続する配線を形成する際に同時にエミッタ電極
を形成している。
【0050】このため、最初にTi/Pt/Auを蒸着
することでエミッタ電極を形成し、後にこれに接続する
配線を形成する際に同じTi/Pt/Auを蒸着して形
成していたことで、Ti/Pt/Auの蒸着工程が2回
必要であった従来に比して、製造工程数を削減すること
が可能になる。 (3)第3の実施形態 上記第2の実施形態の製造方法によれば、エミッタ電極
を形成する工程とこれにつながる配線を形成する工程と
を同時に行うことで工程数の削減が可能になった。
【0051】しかし、配線の形成工程までエミッタ電極
が形成されないことにより、配線が形成されて素子が完
成するまではHBTの試験を行うことが全くできないと
いう欠点もあった。本発明の第3の実施形態は、かかる
欠点を改善する為に提案されたものである。
【0052】以下で、本発明の第3の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、GaAs基板を第
1の領域と第2の領域とに分ける。第1の領域は、実際
に素子として用いるHBTを形成するための領域であ
る。また、第2の領域は、テスト用HBTを形成するた
めの領域である。テスト用HBTとは、一辺100μm
程度の大きさのHBTであって、実際に素子として用い
るHBTと並行して製造され、素子の大きさに依存せず
一定の特性であるDC特性(hFE,耐圧等の素子の規模
に依存しない特性)を、素子として用いられるHBTが
完成する以前に試験する為に製造されるHBTである。
【0053】次に、第1の領域S1,第2の領域S2の
両方のGaAs基板51上に、順次サブコレクタ層5
2,コレクタ層54,ベース層55,エミッタ層57,
キャップ層58を形成した後に、シリコン窒化膜を全面
に8000オングストローム程度に積層する。次に、R
IE(Reactive Ion Etching)でシリコン窒化膜をパタ
ーニングして、第1の領域S1ではエミッタ電極を後に
形成する領域に残存させて第1のダミーエミッタ59A
を形成し、第2の領域S2では第2のダミーエミッタを
形成する。
【0054】次に、図34に示すように、第1の領域S
1では第1のダミーエミッタ59Aをマスクにして硫酸
系のエッチャントを用いて、第1のキャップ層58と第
1のエミッタ層57をウエットエッチング・除去してメ
サ形状をなすようにする。このときエミッタ層57を完
全に除去させてベース層55を露出させるようにはせ
ず、一定膜厚(200〜500オングストローム程度が
好ましい)だけ残存させる。後に第1のエミッタレッジ
57Aを形成するためである。
【0055】このとき、同時に第2の領域S2でも第2
のダミーエミッタ69Aをマスクにして硫酸系のエッチ
ャントを用いて、第2のキャップ層68と第2のエミッ
タ層67をウエットエッチング・除去してメサ形状をな
すようにする。このとき第2のエミッタ層67を完全に
除去させてベース層55を露出させるようにはせず、一
定膜厚(200〜500オングストローム程度が好まし
い)だけ残存させる。後に第2のエミッタレッジ67A
を形成するためである。
【0056】次いで、図35に示すように全面にシリコ
ン窒化膜59Bを1500オングストローム程度形成し
た後に、異方性エッチングで異方性エッチすることによ
り、図36に示すように第1の領域S1には第1の側壁
保護膜SW1を、第2の領域には第2の側壁保護膜SW
2を、それぞれ形成する。次に、図37に示すように第
1,第2の側壁保護膜SW1,SW2及び第1,第2の
ダミーエミッタ59A,69Aをマスクにしてエミッタ
層をウエットエッチングしてこれを除去し、ベース層5
5を露出させる。このとき、第1,第2の側壁保護膜S
W1,SW2直下のエミッタ層57A,67Aは残存し
て横方向に突出し、これがエミッタレッジ57A,67
Aとなる。この段階でエミッタメサが形成される。
【0057】次いで、第1の領域S1には不図示のマス
クをしておき、第2の領域S2にのみレジスト膜PRを
形成し、このレジスト膜PRを異方性エッチして第2の
ダミーエミッタ69A,第2の側壁保護膜SW2などの
シリコン窒化膜を頭出しする。その後、ウエットエッチ
ングでこれらのシリコン窒化膜を除去し、第2のキャッ
プ層68を露出させる。このとき図38に示すようにレ
ジスト膜PRには第2のダミーエミッタ69A分の段差
DSが形成されることになる。
【0058】次に、第2の領域S2のみにTi/Pt/
Auを5000オングストローム程度蒸着して、第2の
キャップ層68上にTi/Pt/Auを形成した後に剥
離剤を用いてレジスト膜PRを剥離する。すると、レジ
スト膜PR上に蒸着されていたTi/Pt/Auも同時
に除去されることになるので、結果として図39に示す
ように第2のキャップ層68上にのみTi/Pt/Au
が残存し、第2のエミッタ電極9が形成されることにな
る。
【0059】次いで、全面に再びTi/Pt/Auを蒸
着させる。すると、図40に示すように、第1の領域S
1では第1のダミーエミッタ59A上にTi/Pt/A
u59Cが、第2の領域S2においては第2のエミッタ
電極69上にTi/Pt/Au69Cが、それぞれ形成
される。同時に、第1の領域S1のベース層55上には
Ti/Pt/Au56Aが、第2の領域S2のベース層
55上にはTi/Pt/Au66Aが、それぞれ蒸着さ
れる。これらのTi/Pt/Au66Aは、後にベース
電極となるものである。
【0060】次に、図41に示すように、全面にポリイ
ミドPIを形成したのちにこれをパターニングして、第
1,第2の領域S1,S2ともに後にベース電極を形成
する領域とエミッタ電極等の形成領域とを被覆するよう
に第1,第2のポリイミド膜PI1,PI2を形成す
る。次いで、図42に示すように、第1,第2のポリイ
ミド膜PI1,PI2をマスクにしてベース層55上の
Ti/Pt/Au56A,66Aをドライエッチングで
エッチング・除去して、第1のベース電極56,第2の
ベース電極66をそれぞれ形成する。
【0061】その後、図43に示すように第1,第2の
ポリイミド膜PI1,PI2をマスクにしてベース層5
5,コレクタ層54をウエットエッチングしてサブコレ
クタ層52を露出させ、第1の領域S1には第1のベー
ス層55A,第1のコレクタ層54Aをメサ形状をなす
ように形成する。これと同時に、第2の領域S2には第
2のベース層55B,第2のコレクタ層54Bをメサ形
状をなすように形成する。
【0062】その後、図44に示すように第1,第2の
ポリイミド膜PI11,PI12をウエットエッチング
で除去する。すると、第1の領域S1における素子のキ
ャップ層上にはまだ第1のダミーエミッタ59Aが形成
されていてエミッタ電極は形成されていないが、第2の
領域では第2のキャップ層68上に第2のエミッタ電極
69が形成されており、この時点で第2の領域にはHB
Tが完成している。
【0063】従って、第2の実施形態の製造方法におい
てはここまでの段階で素子のDC特性(hFE,耐圧等の
素子の規模に依存しない特性)を試験することはできな
かったが、本実施形態では第2の領域S2にテスト用H
BTが完成しているので、図45に示すようにテスト用
HBTのエミッタ電極69上に試験用プローブPBを突
き立てて、このテスト用HBTを動作させることによ
り、DC特性を試験することができる。
【0064】従って、すなわち配線層まで形成して素子
全体が完成するまで何ら素子の特性の試験をすることが
できなかったという第2の実施形態の製造方法における
欠点を解消することが可能になる。
【0065】
【発明の効果】本発明の化合物半導体装置の製造方法に
よれば、n−GaAs層からなるサブコレクタ層,サブ
コレクタ層よりも不純物濃度の低いn−GaAs層から
なるコレクタ層,p−GaAsからなるベース層,n−
AlGaAsからなるエミッタ層及びn−InGaAs
等からなるキャップ層を、GaAs基板上に順次形成
し、のちにエミッタ電極を形成する領域のキャップ層上
に、第1の絶縁膜からなるダミーエミッタを選択形成
し、ダミーエミッタをマスクにしてキャップ層と、エミ
ッタ層とをウエットエッチングして、ダミーエミッタの
形成領域以外の領域のキャップ層の全部を除去し、同時
にエミッタ層を一定膜厚だけ残存させて除去し、その後
全面に第2の絶縁膜を形成し、第2の絶縁膜を異方性エ
ッチしてダミーエミッタの上部及び側部と、キャップ層
及びエミッタ層の側部を被覆する側壁保護膜を形成し、
側壁保護膜及びダミーエミッタをマスクとし、エミッタ
層の残部をエッチングしてベース層を露出させ、側壁保
護膜の形成領域で残存するエミッタ層の一部をエミッタ
レッジとしたのちに、直ちに全面に第1の金属膜を蒸着
して、ベース層上を第1の金属膜で被覆してベース電極
を形成している。
【0066】このため、エミッタレッジを形成した後に
直ちに第1の金属膜をベース層上に蒸着させているの
で、エミッタレッジを形成した後にレジスト膜を形成し
てリフトオフによってエミッタ電極を形成した後に第1
の金属膜を蒸着させている従来と異なり、エミッタレッ
ジの形成工程からエミッタ電極を形成する工程までの間
にベース層が露出することを抑止できる。
【0067】これにより、エミッタレッジの形成工程か
らエミッタ電極を形成する工程までの間の工程でベース
層の表面がエッチング雰囲気等に晒されることなどで荒
れることを極力抑止することが可能になる。また、本発
明に係る別の化合物半導体装置の製造方法によれば、全
面に第2の金属膜を形成した後にパターニングして、キ
ャップ層上にエミッタ電極を形成し、かつ、エミッタサ
ーマルシャントとエミッタ電極に接続するエミッタ配線
を同時に形成している。
【0068】このため、エミッタ電極を予め形成した上
で再び同じ材料の金属膜を蒸着させてエミッタ電極に接
続する配線を形成していたため、該金属膜の蒸着工程が
2回必要であった従来に比して、工程数を削減すること
が可能になる。更に、本発明の別の化合物半導体装置の
製造方法によれば、GaAs基板の一部に、素子として
用いるHBTを形成するための第1の領域と、素子とし
て用いるHBTよりも大きく、動作特性を試験するため
のテスト用HBTを形成するための第2の領域とを用意
し、第1の領域に素子として用いるHBTを形成するの
と並行して、第2の領域にテスト用HBTを形成し、第
1の領域で素子として用いるHBTが完成する以前に第
2の領域でテスト用HBTを完成させているので、実際
に素子として用いるHBTが完成する前にHBTの動作
特性を試験することができ、素子の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第1の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第2の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第3の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第4の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第5の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第6の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第7の断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第8の断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体装
置の製造方法を説明する第9の断面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第10の断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第11の断面図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第12の断面図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第13の断面図である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第14の断面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置を説明する第1の正断面図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第2の正断面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第3の正断面図である。
【図18】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第4の正断面図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第5の正断面図である。
【図20】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第6の正断面図である。
【図21】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第7の正断面図である。
【図22】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第8の正断面図である。
【図23】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第9の正断面図である。
【図24】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第10の正断面図である。
【図25】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第1の側断面図である。
【図26】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第2の側断面図である。
【図27】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第3の側断面図である。
【図28】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第4の側断面図である。
【図29】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第5の側断面図である。
【図30】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第6の側断面図である。
【図31】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第7の側断面図である。
【図32】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第8の側断面図である。
【図33】本発明の第2の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第9の側断面図である。
【図34】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第1の断面図である。
【図35】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第2の断面図である。
【図36】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第3の断面図である。
【図37】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第4の断面図である。
【図38】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第5の断面図である。
【図39】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第6の断面図である。
【図40】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第7の断面図である。
【図41】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第8の断面図である。
【図42】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第9の断面図である。
【図43】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第10の断面図である。
【図44】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第11の断面図である。
【図45】本発明の第3の実施形態に係る化合物半導体
装置の製造方法を説明する第12の断面図である。
【図46】従来の化合物半導体装置の構造を説明する断
面図である。
【図47】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第1の正断面図である。
【図48】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第2の正断面図である。
【図49】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第3の正断面図である。
【図50】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第4の正断面図である。
【図51】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第5の正断面図である。
【図52】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第6の正断面図である。
【図53】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第7の正断面図である。
【図54】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第8の正断面図である。
【図55】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第9の正断面図である。
【図56】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第10の正断面図である。
【図57】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第11の正断面図である。
【図58】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第12の正断面図である。
【図59】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第13の正断面図である。
【図60】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第1の側断面図である。
【図61】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第2の側断面図である。
【図62】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第3の側断面図である。
【図63】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第4の側断面図である。
【図64】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第5の側断面図である。
【図65】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第6の側断面図である。
【図66】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第7の側断面図である。
【図67】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第8の側断面図である。
【図68】従来の化合物半導体装置の製造方法を説明す
る第9の側断面図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n+−GaAs層からなるサブコレクタ
    層,前記サブコレクタ層よりも不純物濃度の低いn-−
    GaAs層からなるコレクタ層,p+−GaAsからな
    るベース層,n−AlGaAsからなるエミッタ層及び
    n+−InGaAs等からなるキャップ層を、GaAs
    基板上に順次形成し、のちにエミッタ電極を形成する領
    域の前記キャップ層上に、第1の絶縁膜からなるダミー
    エミッタを選択形成する工程と、 前記ダミーエミッタをマスクにして前記キャップ層と、
    前記エミッタ層とをウエットエッチングして、前記ダミ
    ーエミッタの形成領域以外の領域の前記キャップ層の全
    部を除去し、同時に前記エミッタ層を一定膜厚だけ残存
    させて除去する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を異方
    性エッチして前記ダミーエミッタの上部及び側部と、前
    記キャップ層及び前記エミッタ層の側部を被覆する側壁
    保護膜を形成する工程と、 前記側壁保護膜及び前記ダミーエミッタをマスクとし、
    前記エミッタ層の残部をエッチングして前記ベース層を
    露出させ、前記側壁保護膜の形成領域で残存する前記エ
    ミッタ層の一部をエミッタレッジとする工程と、 全面に第1の金属膜を蒸着して、前記ベース層上を前記
    第1の金属膜で被覆する工程と、 全面にフォトレジストを塗布してレジスト膜を形成した
    のちにこれを異方性エッチして前記ダミーエミッタ及び
    側壁保護膜の少なくとも一部を露出させる工程と、 前記レジスト膜をマスクにして前記ダミーエミッタ及び
    側壁保護膜をウエットエッチングで除去させ、前記キャ
    ップ層を露出させる工程と、 全面に第2の金属膜を蒸着させたのちに前記レジスト膜
    を剥離することで前記キャップ層表面に前記第2の金属
    膜を選択的に形成して、エミッタ電極を形成する工程
    と、 前記エミッタ電極の形成領域及びのちにベース電極とな
    るべき領域を第3の絶縁膜で選択的に被覆し、該第3の
    絶縁膜をマスクにして前記ベース層上の前記第1の金属
    膜をエッチング・除去してベース電極を形成する工程
    と、 前記第3の絶縁膜をマスクにして前記ベース層及び前記
    コレクタ領域を選択的にエッチング・除去して前記サブ
    コレクタ層を露出させた後に、前記第3の絶縁膜をマス
    クにして第3の金属膜を前記サブコレクタ層上に蒸着さ
    せて、コレクタ電極を形成する工程とを有することを特
    徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の絶縁膜はシリコン窒
    化膜又はシリコン酸化膜からなることを特徴とする請求
    項1記載の化合物半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の金属膜はTi/Pt/
    Auであって、前記第3の金属膜はAuGe/Niから
    なることを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 n+−GaAs層からなるサブコレクタ
    層,前記サブコレクタ層よりも不純物濃度の低いn-−
    GaAs層からなるコレクタ層,p+−GaAsからな
    るベース層,n−AlGaAsからなるエミッタ層及び
    n−InGaAs等からなるキャップ層を、GaAs基
    板上に順次形成し、のちにエミッタ電極を形成する領域
    の前記キャップ層上に、第1の絶縁膜からなるダミーエ
    ミッタを選択形成する工程と、 前記ダミーエミッタをマスクにして前記キャップ層と、
    前記エミッタ層とをウエットエッチングして、前記ダミ
    ーエミッタの形成領域以外の領域の前記キャップ層の全
    部を除去し、同時に前記エミッタ層を一定膜厚だけ残存
    させて除去する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を異方
    性エッチして前記ダミーエミッタの上部及び側部と、前
    記キャップ層及び前記エミッタ層の側部を被覆する側壁
    保護膜を形成する工程と、 前記側壁保護膜及び前記ダミーエミッタをマスクとし、
    前記エミッタ層の残部をエッチングして前記ベース層を
    露出させ、前記側壁保護膜の形成領域で残存する前記エ
    ミッタ層の一部をエミッタレッジとする工程と、 全面に第1の金属膜を蒸着して、前記ベース層上を前記
    第1の金属膜で被覆する工程と、 前記エミッタ電極の形成領域及びのちにベース電極とな
    るべき領域の前記第1の金属膜,前記エミッタ層,前記
    エミッタレッジ,前記キャップ層,前記側壁保護膜及び
    前記ダミーエミッタを第3の絶縁膜で選択的に被覆し、
    該第3の絶縁膜をマスクにして前記ベース層上の前記第
    1の金属膜をエッチング・除去してベース電極を形成す
    る工程と、 前記第3の絶縁膜をマスクにして前記ベース層及び前記
    コレクタ領域を選択的にエッチング・除去して前記サブ
    コレクタ層を露出させる工程と、 前記第3の絶縁膜をマスクにして第2の金属膜を前記サ
    ブコレクタ層上に蒸着させて、コレクタ電極を形成する
    工程と、 前記第3の絶縁膜をエッチングで除去して、該第3の絶
    縁膜で被覆されていた前記ベース電極,前記エミッタ
    層,前記エミッタレッジ,前記キャップ層,前記側壁保
    護膜及び前記ダミーエミッタを露出させる工程と、 全面にフォトレジストを形成し、パターニングして前記
    ダミーエミッタ,前記キャップ層,前記エミッタ層,前
    記エミッタ電極,前記ベース層,前記コレクタ層及び前
    記コレクタ電極を被覆するレジスト膜を形成し、前記レ
    ジスト膜をマスクにして前記コレクタ層をエッチング・
    除去する工程と、 前記レジスト膜を除去したのちに全面に第4の絶縁膜を
    形成し、前記ダミーエミッタ,前記キャップ層,前記エ
    ミッタ層,前記エミッタ電極,前記ベース層,前記コレ
    クタ層及び前記コレクタ電極を被覆するようにパターニ
    ングし、前記ベース電極の形成領域の一部の前記第4の
    絶縁膜に開口を形成する工程と、 前記ベース電極の形成領域の一部の開口を介して前記ベ
    ース電極に接続するベース配線を形成するとともに、前
    記コレクタ電極に接続するコレクタ配線と、エミッタサ
    ーマルシャントを前記GaAs基板上に形成する工程
    と、 全面に第5の絶縁膜を形成したのちに、前記第5の絶縁
    膜上に前記エミッタサーマルシャントの形成領域の一部
    に開口が形成されたレジスト膜を形成する工程と、 前記レジスト膜をマスクにして、前記レジスト膜が除去
    されるまで前記第5の絶縁膜をエッチングして前記エミ
    ッタサーマルシャントの形成領域の一部に開口を形成し
    て前記エミッタサーマルシャントを露出すると同時に、
    前記ダミーエミッタ上に形成された前記第4の絶縁膜を
    露出する工程と、 前記第4の絶縁膜及び前記ダミーエミッタをエッチング
    で除去し、前記キャップ層を露出する工程と、 全面に第2の金属膜を形成した後にパターニングして、
    前記キャップ層上にエミッタ電極を形成し、かつ、前記
    エミッタサーマルシャントと前記エミッタ電極に接続す
    るエミッタ配線を同時に形成する工程とを有することを
    特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2及び第3の絶縁膜はシリ
    コン窒化膜又はシリコン酸化膜からなることを特徴とす
    る請求項4記載の化合物半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1,第3の金属膜はTi/Pt/
    Auであって、前記第2の金属膜はAuGe/Niから
    なることを特徴とする請求項4記載の化合物半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 GaAs基板の一部に、素子として用い
    るHBTを形成するための第1の領域と、前記素子とし
    て用いるHBTよりも大きく、動作特性を試験するため
    のテスト用HBTを形成するための第2の領域とを用意
    する工程と、 前記第1の領域に前記素子として用いるHBTを形成す
    るのと並行して、前記第2の領域に前記テスト用HBT
    を形成し、前記第1の領域で前記素子として用いるHB
    Tが完成する以前に前記第2の領域で前記テスト用HB
    Tを完成させる工程とを有することを特徴とする化合物
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 GaAs基板の一部に、実際に素子とし
    て用いるHBTを形成するための第1の領域と、テスト
    用HBTを形成するための第2の領域とを用意する工程
    と、 n−GaAs層からなるサブコレクタ層,前記サブコレ
    クタ層よりも不純物濃度の低いn-−GaAs層からな
    るコレクタ層,p+−GaAsからなるベース層,n−
    AlGaAsからなるエミッタ層及びn+−InGaA
    s等からなるキャップ層を、前記GaAs基板上に順次
    形成し、前記第1の領域の一部の前記キャップ層上に、
    第1の絶縁膜からなる第1のダミーエミッタを選択形成
    するとともに、前記第2の領域の一部の前記キャップ層
    上に、前記第1の絶縁膜からなる第2のダミーエミッタ
    を選択形成する工程と、 前記第1,第2のダミーエミッタをマスクにして前記キ
    ャップ層と、前記エミッタ層とをウエットエッチングし
    て、前記第1の領域では前記第1のダミーエミッタの形
    成領域以外の領域の前記キャップ層の全部を除去して第
    1のキャップ層を形成し、前記エミッタ層を一定膜厚だ
    け残存させて除去し、同時に前記第2の領域では前記第
    2のダミーエミッタの形成領域以外の領域の前記キャッ
    プ層の全部を除去して第2のキャップ層を形成し、前記
    エミッタ層を一定膜厚だけ残存させて除去する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の絶縁膜を異方
    性エッチして前記第1,第2のダミーエミッタの上部及
    び側部と、前記キャップ層及び前記エミッタ層の側部を
    それぞれ被覆する第1,第2の側壁保護膜を形成する工
    程と、 前記第1,第2の側壁保護膜及び前記第1,第2のダミ
    ーエミッタをマスクとし、前記エミッタ層の残部をエッ
    チングして前記第1のキャップ層の下層に第1のエミッ
    タ層を形成しかつ前記第2のキャップ層の下層に第2の
    エミッタ層を形成するとともに前記ベース層を露出さ
    せ、前記側壁保護膜の形成領域で残存する前記エミッタ
    層の一部をエミッタレッジとする工程と、 前記第2の領域にフォトレジスト膜を選択的に形成し、
    前記第2のダミーエミッタ及び前記第2の側壁保護膜を
    露出したのちにこれらをエッチングして除去し、前記第
    2のキャップ層を露出する工程と、 前記第2の領域に第1の金属膜を蒸着して、前記フォト
    レジスト膜を除去し、前記第2のキャップ層上に第2の
    エミッタ電極を選択的に形成する工程と、 全面に第2の金属膜を蒸着して、前記ベース層上を前記
    第2の金属膜で被覆する工程と、 前記第1の領域では 前記第1のダミーエミッタの形成
    領域及びのちにベース電極となるべき領域の前記第1の
    金属膜,前記第1のエミッタ層,前記エミッタレッジ,
    前記第1のキャップ層,前記側壁保護膜及び前記第1の
    ダミーエミッタを第3の絶縁膜で被覆し、同時に前記第
    2の領域では 前記第2のダミーエミッタの形成領域及
    びのちにベース電極となるべき領域の前記第2の金属
    膜,前記第2のエミッタ層,前記エミッタレッジ,前記
    第2のキャップ層,前記側壁保護膜及び前記第2のダミ
    ーエミッタを第4の絶縁膜で被覆する工程と、 該第3,第4の絶縁膜をマスクにして前記ベース層上の
    前記第2の金属膜をエッチング・除去して、第1の領域
    では第1のベース電極を、第2の領域では第2のベース
    電極を、それぞれ形成する工程と、 前記第1の領域では、前記第3の絶縁膜をマスクにして
    前記第2のベース層及び前記第1のコレクタ領域を選択
    的にエッチング・除去して前記第1のサブコレクタ層を
    露出させ、前記第2の領域では、前記第4の絶縁膜をマ
    スクにして前記第2のベース層及び前記第2のコレクタ
    領域を選択的にエッチング・除去して前記第2のサブコ
    レクタ層を露出させる工程と、 前記第1の領域では 前記第3の絶縁膜をマスクにして
    第3の金属膜を前記サブコレクタ層上に蒸着して第1の
    コレクタ電極を形成し、これと同時に前記第2の領域で
    は 前記第4の絶縁膜をマスクにして前記第3の金属膜
    を前記サブコレクタ層上に蒸着して、第2のコレクタ電
    極を形成する工程と、 前記第3及び第4の絶縁膜をエッチングで除去して、前
    記第1の領域では前記第3の絶縁膜で被覆されていた前
    記第1のベース電極,前記第1のエミッタ層,前記第1
    のエミッタレッジ,前記第1のキャップ層,前記第1の
    側壁保護膜及び前記第1のダミーエミッタを露出させ、
    前記第2の領域では 前記第4の絶縁膜で被覆されてい
    た前記第2のベース電極,前記第2のエミッタ層,前記
    第2のエミッタレッジ,前記第2のキャップ層,前記第
    2の側壁保護膜及び前記第2のエミッタ電極を露出させ
    てテスト用HBTを完成させる工程と、 前記第1の領域では前記第1のダミーエミッタを除去し
    て前記第1のキャップ層を露出した後に前記第1のキャ
    ップ層上に第4の金属膜を形成し、第1のエミッタ電極
    を形成することで素子として用いるHBTを完成させる
    工程とを有することを特徴とする請求項7記載の化合物
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の領域でテスト用HBTが完成
    した後であって前記第1の領域で前記素子として用いる
    HBTが完成する以前に、前記テスト用HBTの動作特
    性を試験する工程を有することを特徴とする請求項8記
    載の化合物半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の絶縁膜はシリコン
    窒化膜又はシリコン酸化膜からなり、前記第3及び第4
    の絶縁膜はポリイミドからなることを特徴とする請求項
    8記載の化合物半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1,第2及び第4の金属膜はT
    i/Pt/Auであって、前記第3の金属膜はAuGe
    /Niからなることを特徴とする請求項8記載の化合物
    半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10225525A1 (de) * 2002-06-10 2003-12-18 United Monolithic Semiconduct Verfahren zur Herstellung eines Hetero-Bipolar-Transistors und Hetero-Bipolar-Transistor
US7256375B2 (en) 2002-08-30 2007-08-14 Asm International N.V. Susceptor plate for high temperature heat treatment

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