JPH10320792A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH10320792A
JPH10320792A JP14706197A JP14706197A JPH10320792A JP H10320792 A JPH10320792 A JP H10320792A JP 14706197 A JP14706197 A JP 14706197A JP 14706197 A JP14706197 A JP 14706197A JP H10320792 A JPH10320792 A JP H10320792A
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JP
Japan
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optical disk
focus
reflectance
reflection film
optical
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Application number
JP14706197A
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English (en)
Inventor
Kazunori Tokiwa
和典 常盤
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Publication of JPH10320792A publication Critical patent/JPH10320792A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の反射膜を有する光ディスクにおいても
目的とする反射膜に対して最適なサーボループゲインを
短時間に設定できる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光ピックアップ1を光軸に沿って一方向
に移動させて各反射膜位置に光ピックアップ1の光ピッ
クアップレンズの焦点位置が一致したことを焦点一致検
出回路21にて検出し、焦点一致検出回路21から各反
射膜に対する検出出力が発生した時からRF信号をA/
D変換し、A/D変換出力に基づいて各反射膜の反射率
が測定回路22において求め、求めた各反射層の反射率
を反射膜に対応して記憶装置30に記憶し、目的とする
反射膜から情報を読み出す場合に該反射膜に対する反射
率を記憶装置30から読み出し、読み出した反射率に基
づいてフォーカスサーボループゲイン、トラッキングル
ープゲインゲインおよびRFゲインをサーボループゲイ
ン設定回路23によって設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関し、さらに詳細には複数の反射膜を有する光ディスク
から情報の読み出し、光ディスクへ情報の記録ができる
光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の反射膜を有する光ディスクから情
報を読み出し、光ディスクへ情報の記録ができる従来の
光ディスク装置において、フォーカスサーボループやト
ラッキングサーボループのサーボループゲインを最適に
調整するため、目的の反射層に対してフォーカスサーボ
ループを動作させた後、基準信号をサーボループ内に印
加し、フォーカスサーボループ内を一巡してきた信号を
観測してサーボループゲインを調整することが行われて
いる。
【0003】図10は上記した従来の光ディスク装置の
構成を示すブロック図であり、光ピックアップ1からR
F信号を検出してRF信号増幅器2にて増幅のうえ、信
号処理回路3に供給し信号処理してデータ出力を送出さ
せる。一方、光ピックアップ1からフォーカス誤差信号
を検出してフォーカス誤差信号増幅器4にて増幅のう
え、位相補償回路5にて位相補償のうえ電力増幅器6に
入力し、電力増幅出力に基づいてフォーカスコイル7を
駆動している。
【0004】このとき光ディスクの反射膜の反射率に対
応させるために、位相補償回路5の出力に基準信号発振
器8から出力される基準信号を加算回路9によって加算
し、フォーカスサーボループを一巡してきたフォーカ誤
差信号の振幅レベルをフォーカス誤差信号増幅器4の出
力から検出回路10にて検出し、フォーカ誤差信号の振
幅レベルが一定になるようにゲインコントロール回路1
1の出力に基づいてフォーカス誤差信号増幅器4のAG
C回路を制御して最適なサーボループゲインに調整する
ことが行われている。
【0005】この方法はトラッキングサーボループに対
しても同様である。また一方、RF信号ループのゲイン
については光ディスクの反射率の差による振幅電圧の違
いに基づいてサーボループを閉成しながら調整を行って
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク装置では、目的とする反射膜に対応して各サ
ーボを動作させて、ある程度再生状態にしながら最適な
サーボループゲインに調整するため、多層の反射膜を持
つ光ディスクに対して他の反射膜に切換えた場合に、最
適なサーボループゲインに設定するまでに時間がかかる
という問題点があった。
【0007】本発明は、複数の反射膜を有する光ディス
クにおいても目的とする反射膜に対して最適なサーボル
ープゲインを短時間に設定できる光ディスク装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光ディス
ク装置は、複数の反射膜を有する光ディスクから情報の
読み出しおよび光ディスクへ情報の記録ができる光ディ
スク装置において、フォーカス誤差信号検出のため光ピ
ックアップを光軸に沿って一方向に移動させて各反射膜
位置に光ピックアップの光ピックアップレンズの焦点位
置が一致したことを検出する焦点一致検出手段と、焦点
一致検出手段からの各反射膜に対する検出出力発生時か
らRF信号をA/D変換し、A/D変換出力に基づいて
各反射膜の反射率を求める測定手段と、測定手段により
求めた各反射層の反射率を反射膜に対応して記憶する記
憶手段と、目的とする反射膜から情報を読み出す場合に
該反射膜に対応した反射率を記憶手段から読み出し、読
み出した反射率に基づいてフォーカスサーボループゲイ
ン、トラッキングループゲインゲインおよびRFゲイン
を設定するサーボループゲイン設定手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0009】本発明にかかる光ディスク装置は、フォー
カス誤差信号検出のため光ピックアップを光軸に沿って
一方向に移動させて各反射膜位置に光ピックアップの光
ピックアップレンズの焦点位置が一致したことが焦点一
致検出手段にて検出され、焦点一致検出手段から各反射
膜に対する検出出力が発生された時からRF信号がA/
D変換され、A/D変換出力に基づいて各反射膜の反射
率が測定手段によって求められ、求められた各反射層の
反射率が反射膜に対応して記憶手段に記憶され、目的と
する反射膜から情報を読み出す場合に該反射膜に対する
反射率が記憶手段から読み出され、読み出された反射率
に基づいてフォーカスサーボループゲイン、トラッキン
グループゲインゲインおよびRFゲインがサーボループ
ゲイン設定手段によって設定される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる光ディスク
装置を実施の一形態によって説明する。
【0011】図1は本発明の実施の一形態にかかる光デ
ィスク装置の構成を示すブロック図である。
【0012】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置において、図8に示した従来の光ディスク装置の構
成要素と同一構成要素には同一の符号が付してある。光
ピックアップ1から出力されたRF信号をRF信号増幅
器2にて増幅のうえ、信号処理回路3に供給し、信号処
理してデータ出力を送出する。一方、光ピックアップ1
からフォーカス誤差信号を検出し、フォーカス誤差信号
をフォーカス誤差信号増幅器4にて増幅のうえ、位相補
償回路5にて位相補償し、電力増幅器6にて電力増幅の
うえ、電力増幅出力に基づいてフォーカスコイル7を駆
動する。
【0013】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置は、光ピックアップ1を光軸に沿って上昇方向およ
び下降方向に移動させる図示しない光ピックアップ駆動
手段を備え、さらに、サーボループゲイン、トラッキン
グループゲインおよびRFゲイン調整のためのマイクロ
コンピュータ20およびマイクロコンピュータ20と協
働して作用する記憶装置30を備えている。
【0014】マイクロコンピュータ20は、光ピックア
ップ1の移動中において光ピックアップ1の光ピックア
ップレンズの焦点が光ディスクの反射膜上に一致したこ
とを検出する焦点一致検出回路21と、焦点一致が焦点
一致検出回路21によって検出されたときにおけるRF
信号または4分割ダイオードからの出力信号(4D和信
号)の電圧を順次A/D変換し、A/D変換値から光デ
ィスクの各反射膜の反射率を算出し、かつ算出した反射
率を記憶装置30に送出して反射膜情報に対応して記憶
させる測定回路22と、目的とする反射膜の反射膜情報
を参照して目的とする反射膜に対する反射率を記憶装置
30から読み出してフォーカスサーボループゲイン、ト
ラッキングサーボループゲインおよびRFゲインを設定
するサーボループゲイン設定回路23とを機能的に備え
ている。
【0015】上記のように構成した本発明の実施の一形
態にかかる光ディスク装置の作用を図2〜図5に基づい
て、反射膜が3つある光ディスクの場合を例に説明す
る。
【0016】図2および図3は光ピックアップ1の各検
出信号波形を示し、図2は光ピックアップ1を光軸に沿
って下から上に移動させた場合の各検出信号波形を示
し、図3は光ピックアップ1を光軸に沿って上から下に
移動させた場合の各検出信号波形を示している。
【0017】図2の光ピックアップ1を光軸に沿って下
から上に移動させた場合では図4に示すように、焦点一
致検出回路21に設けた反射膜判別のための反射膜判別
カウンタ211が初期化、例えばFF(H)に初期化さ
れる(ステップS1)。(H)は16進数であることを
示している。ステップS1に続いて、反射膜判別カウン
タ211が目的の反射膜に対応するカウンタ値に設定さ
れ(ステップS2)、次いで光ピックアップ1のレーザ
ーが発光させられ(ステップS3)、光ピックアップ1
が下から上へとの移動が開始させられる(ステップS
4)。
【0018】ステップS4における光ピックアップ1の
移動によって、図2のRFに示すように光デイスク1の
表面上と各反射膜とでRF信号の振幅レベルが上昇す
る。このRF信号の振幅レベルは焦点一致検出回路21
に設けたFOKコンパレータ212に予め設定された閾
値であるFOKレベルと比較され、FOKコンパレータ
212の出力が低電位か否かがチェックされる(ステッ
プS5)。
【0019】RF信号の振幅レベルがFOKレベルを超
えると図2のFOKに示すようにFOK信号が高電位と
なる。フォーカス誤差信号FEは図2のFEに示すよう
にRF信号の振幅レベルの極大値を挾んで正電位から負
電位に変化する。フォーカス誤差信号FEは焦点一致検
出回路21に設けたゼロクロス検出回路213において
そのゼロクロスが検出され、図2のFZCに示すように
ゼロクロス点にて立ち下がるゼロクロス信号が出力され
る。
【0020】ステップS5においてFOKコンパレータ
212の出力が低電位のときはステップS5に続いて光
ピックアップ1が移動終了位置にまで移動させられたか
否かがチェックされる(ステップS6)。ステップS6
において光ピックアップ1が移動終了位置にまで達して
いないと判別されたときは、FOKコンパレータ212
の出力が高電位になったか否かがチェックされ(ステッ
プS7)、高電位になっていないと判別されたときはス
テップS6から再び実行されて、FOKコンパレータ2
12の出力が高電位になるのを待つ。
【0021】ステップS7においてFOKコンパレータ
212の出力が高電位になっていると判別されたとき
は、フォーカス誤差信号FEのゼロクロスが検出される
のを待ち(ステップS8およびステップS9)、ステッ
プS9においてフォーカス誤差信号FEのゼロクロスが
検出されたときは、光ピックアップ1の光ピックアップ
レンズの焦点位置が反射膜の位置に一致した焦点一致が
検出されたときである。
【0022】フォーカス誤差信号FEのゼロクロスが検
出されたときはRF信号が測定回路22においてA/D
変換され、A/D変換値から反射率が算出され(ステッ
プS10)、反射膜判別カウンタ211のそのときのカ
ウント値と対応させられて反射率が記憶装置30に記憶
され(ステップS11)、次いで反射膜判別カウンタ2
11のカウント値が+1されて(ステップS12)、ス
テップS5から再び繰り返して実行される。
【0023】このように、FOKコンパレータ212の
出力信号が高電位でありかつゼロクロスが検出された瞬
間、反射膜位置に光ピックアップレンズの焦点位置が合
ったポイントとして検出することができる。この検出信
号のタイミングでRF信号または4D和信号の電圧に基
づいて反射率が算出される。また、反射膜判別カウンタ
211によって、この検出信号発生時が実質的に順次カ
ウントされて反射膜判別カウンタ211のカウント値か
ら、光ディスクの表面から何番目の反射膜であるかがわ
かる。この状態を図2のカウント値によって表示してあ
る。
【0024】ステップS6において、光ピックアップ1
が移動終了位置にまで移動させられたと判別されたとき
は、反射膜判別カウンタ211のカウント値がチェック
され(ステップS13)、反射膜判別カウンタ211の
カウント値がFF(H)のときは光ディスクが装着され
ていないと判別され(ステップS16)、反射膜判別カ
ウンタ211のカウント値が01(H)以上のときはカ
ウント値が反射膜の総数とされ(ステップS15)、反
射膜判別カウンタ211のカウント値が00(H)のと
きは光ディスクが裏返しに装着されていると判別されて
(ステップS15)、ステップS14およびS16のと
きは終了とされる。
【0025】上記のように、反射膜検出時にRF信号ま
たは4D和信号の電圧がA/D変換され、A/D変換さ
れた値から反射率が算出された後、この値をカウンタ値
に対応してメモリに記憶していくことで、光ディスクの
各反射膜の反射率がわかり、記憶装置30に記憶され
る。ここで、FOKコンパレータ212の閾値は光ディ
スクの表面および反射層を検出するレベルとしている。
【0026】複数の反射膜を有する光ディスクでは光デ
ィスク表面の反射率と反射膜の反射率との間にあまり差
がないときがあり、このときFOKコンパレータ212
の閾値をどちらも検出できるレベルとし、光ディスク表
面を除外するためにカウント値を1つ少なく換算した方
が誤動作を防ぐことができる場合がある。本発明の実施
の一形態にかかる光ディスク装置ではカウンタの初期値
をFF(H)に設定して反射膜の検出時には第1番目の
膜には01(H)、第2番目の膜には02(H)、第3
番目の膜には03(H)として検出できるようにしてい
る。
【0027】したがって、各反射膜に対応する反射率を
カウント値とともに記憶していけばよい。なお、上記の
ように、光ピックアップ1を下から上に移動させ最上端
まで移動してもカウンタが一度もカウント・アップしな
いカウント値がFF(H)のときには光ディスクなし状
態となる。また、カウント値が00(H)のときにはデ
ィスクの裏入れとして判定される。カウント値が01
(H)以上の場合は反射膜の総数に対応していることに
なる。
【0028】ステップS15に続いて、図5に示すよう
に、目的とする反射膜の反射率が記憶装置30から読み
出され、該読み出された反射率に基づいてフォーカスサ
ーボループゲイン、トラッキングサーボループゲインお
よびRFゲインがサーボループゲイン設定回路23によ
って算出され、フォーカスサーボループゲインに基づい
てフォーカス誤差信号増幅器4のゲインが設定され、R
Fゲインに基づいてRF信号増幅器2のゲインが設定さ
れ、トラッキングサーボループゲインに基づいて図示し
ないトラッキング誤差信号増幅器のゲインが設定される
(ステップS17)。
【0029】ステップS17に続いて、光ピックアップ
1が最上端位置である上から下へ向かって移動させられ
る(ステップS18)。このときにおける、RF信号波
形、FOKコンパレータ212の出力波形、フォーカス
誤差信号FE波形、ゼロクロス検出回路213の出力波
形は図2(b)のRF、FOK、FEに示す如くであ
り、反射膜判別カウンタ211のカウント値は図3のカ
ウント値に示す如くである。
【0030】ここで、図3に示す各信号波形と、図2に
示す各信号波形と異なる点は、光ピックアップ1の移動
方向が逆になるため、フォーカス誤差信号の極性が反転
したような形で出力される。したがってゼロクロスの検
出はフォーカス誤差信号が高電位になるタイミングを検
出することによって行われる。焦点一致の検出はFOK
コンパレータ212の出力信号が高電位でかつゼロクロ
ス信号が高電位になることで検出される。
【0031】すなわち、このRF信号レベルは焦点一致
検出回路21に設けたFOKコンパレータ212の閾値
であるFOKレベルと比較されてFOKコンパレータ2
12の出力が低電位になるのを待って(ステップS1
9)、FOKコンパレータ212の出力が低電位になる
と、光ピックアップ1が移動終了位置にまで移動させら
れたか否かがチェックされる(ステップS20)。光ピ
ックアップ1が移動終了位置にまで達していないと判別
されたときは、FOKコンパレータ212の出力が高電
位になるのを待つ(ステップS21)。
【0032】FOKコンパレータ212の出力が高電位
になると、フォーカス誤差信号FEのゼロクロスを待つ
(ステップS22およびステップS23)。ステップS
23においてフォーカス誤差信号FEのゼロクロスが検
出されたときは焦点一致が検出されたときである。次ぎ
に、この検出信号をカウントした反射膜判別カウンタ2
11のカウント値と、目的とする反射膜に対応するカウ
ント値が一致したか否かがチェックされる(ステップS
24)。
【0033】ステップS24において、反射膜判別カウ
ンタ211のカウント値が目的とする反射膜に一致しな
いと判別されたときは反射膜判別カウンタ211のカウ
ント値が−1されて(ステップS25)、再びステップ
S19から繰り返して実行される。
【0034】ステップS24において、反射膜判別カウ
ンタ211のカウント値が目的とする反射膜に一致した
と判別されたときは、サーボループが閉成され、ステッ
プS17においてゲインがそれぞれ設定された、RF信
号増幅器2、フォーカス誤差信号増幅器4、図示しない
トラッキング誤差信号増幅器がそれぞれのループ内に挿
入される(ステップS26)。
【0035】ステップS20において光ピックアップ1
が移動終了位置にまで移動させられたと判別されたとき
はエラー表示がなされて(ステップS27)、終了させ
られる。
【0036】上記のように、本発明の実施の一形態にか
かる光ディスク装置によれば、光ピックアップ1の光ピ
ックアップレンズの光軸に沿った往復動作中における行
きの動作中に全反射膜の反射率が算出され、次の戻り動
作中で目的とする反射膜に対して最適なRFゲイン、フ
ォーカスサーボループゲインおよびトラッキングサーボ
ループゲインが設定され、設定後にフォーカス制御が実
行されることになる。
【0037】また、本発明の実施の一形態にかかる光デ
ィスク装置において、測定回路22はRF信号から各反
射膜の反射率を求める場合を例示したが、RF信号に代
わって、フォーカス誤差信号FEを用いて、光ディスク
の反射膜位置と光ピックアップレンズの焦点位置との一
致前後におけるフォーカス誤差信号のS字状波形の最大
振幅電圧を取り込み、最大振幅電圧に基づいて反射率を
求めるようにしてもよい。
【0038】この場合は、FOKコンパレータ212の
出力が高電位の期間中におけるフォーカス誤差信号を測
定回路22に取り込み、A/D変換してこの間における
最大振幅値と最小振幅値との差を演算し、演算した差の
値と既知の反射率に対する最大振幅値と最小振幅値との
差と比較して光ディスク1の各反射膜の反射率を相対的
に求める。
【0039】次に、本発明の実施の一形態にかかる光デ
ィスク装置の第1の変形例について説明する。図6は本
発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置の第1の変
形例の構成を示すブロック図である。
【0040】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置の第1の変形例は、本発明の実施の一形態にかかる
光ディスク装置におけるマイクロコンピュータ20にお
けるサーボループゲイン設定回路23に代わって、図6
に示すようにサーボループゲイン設定回路23Aを有す
るマイクロコンピュータ20Aと、サーボループゲイン
設定回路23Aからのレーザーパワー値に基づく信号を
受けて光ピックアップ1の再生用のレーザーパワーを制
御するレーザードライバ40とを備えている。その他の
構成は本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置の
構成と同一である。
【0041】サーボループゲイン設定回路23Aは、測
定回路22においてRF信号やフォーカス誤差信号から
求めた反射率を読み出した反射率に基づいて最適なRF
ゲイン、フォーカスサーボループゲインおよびトラッキ
ングサーボループゲインとなるためのレーザーパワー値
に光ピックアップ1の再生用のレーザーのパワー値を制
御するための信号をレーザードライバ40に供給し、光
ピックアップ1の再生用のレーザーを制御する。
【0042】そこで、本発明の実施の一形態にかかる光
ディスク装置の第1の変形例によれば、測定回路22で
検出された光ディスクの目的とする反射膜の反射率が記
憶回路30から読み出され、光ディスク1の目的とする
反射膜に対応した最適なRFゲイン、フォーカスサーボ
ループゲインおよびトラッキングサーボループゲインに
なるように光ピックアップ1の再生用のレーザーの出力
パワー値が演算されて、該演算値に基づく値に光ピック
アップ1の再生用のレーザーの出力パワー値が制御され
ることになる。
【0043】次に、本発明の実施の一形態にかかる光デ
ィスク装置の第2の変形例について説明する。図7は本
発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置の第2の変
形例の構成を示すブロック図である。
【0044】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置の第2の変形例は、本発明の実施の一形態にかかる
光ディスク装置におけるマイクロコンピュータ20にお
けるサーボループゲイン設定回路23に代わって、図7
に示すようにフォーカスバイアス設定回路23Bを有す
るマイクロコンピュータ20Bと、フォーカスバイアス
設定回路23Bからの出力信号をフォーカス誤差信号増
幅器4の増幅出力信号に加算する加算器50とを備えて
いる。その他の構成は本発明の実施の一形態にかかる光
ディスク装置の構成と同一である。
【0045】フォーカスバイアス設定回路23Bは、R
F信号やフォーカス誤差信号から求めた反射率に基づい
て求められた光ディスクの各反射膜に対する最適フォー
カスサーボループゲインを用い、各反射層ごとのバイア
ス値を次の(1)式に示す残留偏差である定常位置偏差
εから求め、目的とする反射膜に対する定常位置偏差に
基づくバイアス値をフォーカス誤差信号増幅器4の増幅
出力信号に加算器50によって加算するしてフォーカス
誤差信号にバイアス値を加える。
【0046】 定常位置偏差ε=A/(1+G(0))……(1) ここで、Aはフォーカスサーボループに印加した階段状
入力のレベル、Gはフォーカスサーボループの一巡伝達
関数である。
【0047】次に、本発明の実施の一形態にかかる光デ
ィスク装置の第3の変形例について説明する。
【0048】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置の第3の変形例は、光ピックアップ1の光軸方向の
駆動に際して、目的反射膜へのジャンプ開始時から目的
の反射膜に達するまでの期間、フォーカス誤差信号増幅
器4の出力の直流レベルをホールドしてフォーカス誤差
信号とするホールドフィルタ27の出力をスイッチ28
を介して増幅器4を介して送出し、かつマイクロコンピ
ュータ20Bに設けたジャンプ回路24からキックパル
スおよびブレーキパルスを発生させ、コンデンサ25を
介して加算器26によって位相補償回路5の出力に加算
して目的反射膜に早期に到達させると共に行き過ぎを抑
制するように構成してある。
【0049】またさらに、本発明の実施の一形態にかか
る光ディスク装置の第3の変形例は、目的反射膜に到達
とほぼ同時にスイッチ27を光ピックアップ1から出力
されるフォーカス誤差信号側に切り換え、目的反射膜に
達するのとほぼ同時に該反射膜に対する反射率を記憶装
置30から読み出してフォーカスバイアス設定回路23
Bに加え、フォーカスバイアス設定回路23Bの出力を
フォーカス誤差信号増幅器4の出力に加算器50によっ
て加算するように構成してある。その他の構成について
は本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置の場合
と同様である。
【0050】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク
装置の第3の変形例における作用を図8に示すフローチ
ャートに基づき、光ピックアップ1の光ピックアップレ
ンズを光軸方向、下から上方向へ3つ先の反射膜へジャ
ンプする場合を例に説明する。
【0051】ジャンプする反射膜数3がジャンプカウン
タに設定され(ステップS31)、フォーカス入力信号
がホールドフィルタ27によって直流レベルにホールド
される(ステップS32)。なお、RF信号(RF)の
波形およびフォーカス誤差信号(FE)の波形は図9
(a)および(b)に示すごとくである。ステップS3
2に続いてジャンプ層数に対応してジャンプ回路24の
時定数が切り換えられ(ステップS33)、キックパル
スがジャンプ回路24から出力される(ステップS3
4)。
【0052】ステップS34によるキックパルスを受け
てコンデンサ25を介して図9(c)の実線に示す波形
のキックパルスが、加算器26において位相補償回路5
を介した直流ホールド電圧に加算されて、光ピックアッ
プ1を光軸方向に駆動するフォーカスコイル7に印加さ
れる(ステップS34)。ステップS34に次いで、反
射膜が検出されるのを待ち(ステップS35)、反射膜
が検出されるとジャンプカウンタのカウント値が(−
1)されてカウント値が目的のカウント値になるのを待
つ(ステップS36)。ジャンプカウンタに反射膜判別
カウンタ211を用いることができる。
【0053】この例では3つ先の反射膜へジャンプする
例であり、ステップS36において目的のカウント値に
達したときはキックパルスKPに代わってブレーキパル
スBPがフォーカスコイル7に印加される(ステップS
37)。ブレーキパルスBPは図9(c)の実線に示す
ごとくである。ステップS37に続いてスイッチ28は
光ピックアップ1から出力されるフォーカス誤差信号側
に切り換えられ、該反射膜に対する反射率が記憶装置3
0から読み出され、該反射膜に対するバイアス値がフォ
ーカス誤差信号増幅器4の出力信号に加算器50にり加
算されて、サーボループが閉成される(ステップS3
8)。また、該反射膜に対するRFゲインに基づくゲイ
ンにRF信号増幅器2のゲインが設定され、該反射膜に
対するトラッキングループゲインにトラッキング誤差信
号増幅器のゲインが設定される。
【0054】本第3の変形例によれば、目的の反射膜に
早期に達することができ、かつほぼ同時にその反射膜に
対する最適サーボループゲイン、またはフォーカスバイ
アス値が設定変更されることになって好都合である。ま
た、該反射膜に対するバイアス値をフォーカス誤差信号
増幅器4の出力信号に加えることに変わって、該反射膜
に対するフォーカスサーボループゲインに基づくゲイン
にフォーカス誤差信号増幅器4のゲインを設定するよう
にしてもよい。なお、目的とする反射膜が3つ先の反射
膜に変わって2つ先の反射膜である場合は、コンデンサ
25を介して図9(c)において破線で示した期間が短
いキックパルス、ブレーキパルスとなるパルスがジャン
プ回路24から出力される。また、ブレーキパルスを目
的とする反射膜より1つ前の反射膜が検知されたときに
出力するようにしてもよい。
【0055】以上説明したように、本発明にかかる実施
の形態にかかる光ピックアップ装置では、光ピックアッ
プの上方向への移動動作で各反射膜の反射率が求めら
れ、光ピックアップの下方向の移動動作で目的の反射膜
が選択されると共に、これとほぼ同時に反射膜に対して
求めておいたRFゲイン、サーボループゲインから、目
的反射膜に対して最適なRFゲイン、サーボループゲイ
ンにて動作させることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる光デ
ィスク装置によれば、複数の反射膜を有する光ディスク
においても目的とする反射膜に対して最適なサーボ特性
を短時間に設定することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の作用の説明に供する各部の波形図である。
【図3】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の作用の説明に供する各部の波形図である。
【図4】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の作用の説明に供するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の作用の説明に供するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の第1の変形例の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の第2の変形例の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の第3の変形例の作用の説明に供するフローチャートで
ある。
【図9】本発明の実施の一形態にかかる光ディスク装置
の第3の変形例の作用の説明に供する各部の波形図であ
る。
【図10】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2 RF信号増幅器 3 信号処理回路 4 フォーカス誤差信号増幅器 5 位相補償回路 7 フォーカスコイル 20、20Aおよび20B マイクロコンピュータ 21 焦点一致検出回路 22 測定回路 23および23A サーボループゲイン設定回路 23B フォーカスバイアス設定回路 30 記憶装置 40 レーザードライバ 50 加算器 211 反射膜判別カウンタ 212 FOKコンパレータ 213 ゼロクロス検出回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の反射膜を有する光ディスクから情報
    の読み出しおよび光ディスクへ情報の記録ができる光デ
    ィスク装置において、フォーカス誤差信号検出のため光
    ピックアップを光軸に沿って一方向に移動させて各反射
    膜位置に光ピックアップの光ピックアップレンズの焦点
    位置が一致したことを検出する焦点一致検出手段と、焦
    点一致検出手段により各反射膜に対する検出出力発生時
    からRF信号をA/D変換し、A/D変換出力に基づい
    て各反射膜の反射率を求める測定手段と、測定手段によ
    り求めた各反射層の反射率を反射膜に対応して記憶する
    記憶手段と、目的とする反射膜から情報を読み出す場合
    に該反射膜に対応した反射率を記憶手段から読み出し、
    読み出した反射率に基づいてフォーカスサーボループゲ
    イン、トラッキングループゲインゲインおよびRFゲイ
    ンを設定するサーボループゲイン設定手段とを備えたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスク装置において、
    焦点一致検出手段はRF信号レベルが予め定めた閾値を
    超えたことを検出する比較手段と、フォーカス誤差信号
    のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、比較手
    段からの検出出力発生期間中におけるゼロクロス検出手
    段によるゼロクロス検出出力を計数するカウンタとを備
    え、比較手段からの検出出力発生期間中におけるゼロク
    ロス検出手段によるゼロクロス検出出力発生時における
    光ピックアップレンズの焦点位置を反射膜位置と判別
    し、かつカウンタの計数値を光ディスクの反射膜番号と
    することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光ディスク装置において、
    測定手段は焦点一致検出前後のフォーカス誤差信号の最
    大振幅電圧をA/D変換し、該両最大振幅電圧のA/D
    変換値に基づいて反射膜の反射率を求めることを特徴と
    する光ディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光ディスク装置において、
    サーボループゲイン設定手段は目的とする反射膜から情
    報を読み出す場合に該反射膜に対応した反射率を記憶手
    段から読み出し、読み出した反射率に基づいて最適なフ
    ォーカスループゲイン、トラッキングループゲインおよ
    びRFゲインとなるためのレーザーパワーを光ピックア
    ップに設定するレーザーパワー設定手段であることを特
    徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光ディスク装置において、
    サーボループゲイン設定手段は目的とする反射膜から情
    報を読み出す場合に該反射膜に対応した反射率を記憶手
    段から読み出し、読み出した反射率に基づくバイアス値
    を定常位置偏差から求め、求めたバイアス値をフォーカ
    ス誤差信号に加算させるフォーカスバイアス設定手段で
    あることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】請求項1、4または5記載の光ディスク装
    置において、光ディスクの情報読み出し中の反射膜から
    所定数前または後の反射膜へジャンプさせるジャンプ手
    段を備え、ジャンプ先の反射膜を目的とする反射膜とす
    ることを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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