JPH10320723A - Mrヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路および上下振幅非対称の調整方法 - Google Patents

Mrヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路および上下振幅非対称の調整方法

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JPH10320723A
JPH10320723A JP13207397A JP13207397A JPH10320723A JP H10320723 A JPH10320723 A JP H10320723A JP 13207397 A JP13207397 A JP 13207397A JP 13207397 A JP13207397 A JP 13207397A JP H10320723 A JPH10320723 A JP H10320723A
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waveform
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amplitude
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Masahiro Takagi
正宏 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MRヘッドにおける上下非対称の影響を抑
え、再生波形のパターンの変化にも対応して常に一定の
スライスレベルでスライス可能とすること。 【解決手段】 調整パターン作成部11で調整パターン
を作成して記録媒体1に書き込み、MRヘッド2により
調整パターンを再生する。再生された調整パターンはA
GC回路4、LPF5、等化器6、カップリングコンデ
ンサCを介して補正電圧検出部7に入力される。補正電
圧検出部7は上記再生波形から調整パターンの振幅及び
波形中心値を検出して保持し、正負ピーク値と波形中心
値の差である補正電圧を作成する。実際のデータの再生
時、再生波形はピーク電圧検出部8において正負のピー
ク値が検出され、スライスレベル設定部9は上記補正電
圧と再生波形のピーク電圧からスライスレベルが設定す
る。レベルスライス部10は上記スライスレベルにより
スライスゲート信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】磁気ディスク装置の高記録密
度化に伴い、磁気抵抗素子を用いたヘッド(Magnet Reg
istive Head:以下、MRヘッドという)が使用されるよ
うになっている。このMRヘッドは、媒体から発生する
磁界の強弱によって抵抗値が変化するMR素子の特性を
利用して、再生出力信号を得るヘッドである。本発明は
上記したMRヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路
および上下振幅非対称の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7、図8は上記したMRヘッドの再生
原理を説明する図である。図7は、横軸にMRヘッドに
入力される磁界(H)、横軸にMRヘッドの抵抗率
(ρ)をとった一般にρ−Hカーブと呼ばれるものであ
り、MRヘッドの入力磁界が変化すると、MRヘッドの
抵抗率(ρ)は同図に示すρ−Hカーブに従って変化す
る。従って、図8に示すように、MRヘッド100を電
流源101により駆動し、MRヘッド100の両端に発
生する電圧をコンデンサC1,C2を介して増幅器10
2に与えて増幅することにより、再生磁界の変化を電圧
変化として取り出すことができる。このとき、入力磁界
の変化と再生電圧変化をリニアに対応させるために、M
Rヘッド100にバイアス磁界(Hb)を与えてρ−H
カーブのリニアな領域で使用する。バイアス磁界が不適
切な場合、入力磁界の変化と出力電圧の関係が非線形と
なり、図7に示すように、同一の入力磁界強度(a=
b)でも出力電圧の上下振幅値が異なる(A≠B)現象
が生ずる。この再生出力振幅の上下アンバランスの状態
を以後、上下非対称と呼ぶ。
【0003】このMRヘッド特有の上下非対称はデータ
復調時に誤差を増加させ、エラートレースの悪化を招
く。したがって上下非対称の発生を極力抑えるか、発生
してもできるだけ、その影響を受け難くすることが必要
となる。上記した上下非対称は、MRヘッドの製造に起
因してしている場合が多いため、従来においては、製造
工程でバラツキの低減や材料管理、試験工程での選別を
行うか、バイアス磁界のヘッド別調整を行いρ−Hカー
ブのリニア領域内に収める等により上下非対称の低減を
図っていた。また、回路的には、可変スライス等の手法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上下非対称を抑える手
段は上記のように幾つかの方法があるが、バイアス磁界
の最適化では、ヘッド毎のバラツキを吸収するために、
個別調整が可能な回路構成にし、且つ、最適化の手段が
必要となる。また、それ以外の方法では工数の増加や歩
留り悪化等からコストアップにつながる。また、回路で
の補償手段としては、例えば特開平5−101315号
公報に示されるスライスレベルを正負で変更することが
提案されている。
【0005】図9、図10は上記した従来の可変スライ
スレベル方式を説明する図である。従来においては、図
9に示すように、MRヘッドによって得た再生波形をA
GC回路110に与えて一定振幅にし、コンデンサC
3,C4によるACカップリング後に、DCバイアス用
抵抗R1,R2により基準電圧にバイアスし、レベルス
ライス回路111に入力する。レベルスライス回路11
1は入力信号を、基準電圧に対して所定の値に設定され
た正スライス電圧、負スライス電圧によりスライスし、
ピークパルスを得る。
【0006】ここで、上記基準電圧は入力周波数に関係
なく一定であるが、基準電圧に対する再生波形の正負の
ピーク電圧は周波数(入力波形のDC成分の有無および
その量)によって変化する。このため、周波数が変化す
ると、正負のスライスレベルを基準電圧に対して所定の
値に設定しても、再生波形に対するスライスレベルの位
置が異なってくる。例えば、図10に示すようにDC成
分の多い低周波の波形で50%となるスライス電圧を決
定した場合、DC成分の無いまたは少ない高周波のパタ
ーンでは50%スライスとはならない。
【0007】すなわち、ACカップリング後の基準電圧
は、必ずしも波形のベース電圧とはならない。したがっ
て、上記した従来の方法では、正負のスライスレベルを
異なる値に設定できても、再生波形のパターンの変化に
対応できないこととなる。本発明は上記した従来技術の
問題点に鑑みなされたものであって、MRヘッドにおけ
る上下非対称の影響を抑え、再生波形のパターンの変化
にも対応して常に一定のスライスレベルでスライスする
ことができる補償回路およびMRヘッドにおける上下非
対称の調整方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の全体構成
を示す図、図2は本発明における再生波形とスライスレ
ベルの関係を説明する図である。図1において、記録媒
体1より発生する磁界をMRヘッド2で読み取り、MR
ヘッド2の出力(1) を初段アンプであるヘッドIC3に
より増幅する。ヘッドIC3の出力は振幅を一定にする
AGC回路4に与えられ、高域のノイズ除去用のLPF
(ローパスフィルタ)5および再生波形の等化器6を介
してAGC出力(2) が得られる。また、AGC出力(2)
はAGC回路4にフィードバックされ、AGCループを
構成する。
【0009】AGC出力(2) は前記図9に示したように
コンデンサによるACカップリング後に、基準電圧にバ
イアスされる。MRヘッド2の出力に上下非対称がある
場合、ACカップリング後に、基準電圧にバイアスされ
たAGC出力(2) は図2に示すようになる。すなわち、
低周波パターンの場合は、基準電圧BS(バイアス電
圧)と波形中心BS’(再生波形のベース電圧)は、前
記図9、10で説明したのと同様略等しくなる(DC成
分が多ければBS=BS’となる。) ここで、スライスレベルを波形のピーク値に対して50
%に設定する場合、正負のスライスレベルを図2に示す
ようにそれぞれPS、NSとすると、PS、NSは次の
(1)(2)式となる。 PS=BS+(PP−BS)×0.5 (1) NS=BS−(BS−NP)×0.5 (2)
【0010】ここで、PP,NPはそれぞれ波形の正負
のピーク電圧である。一方、高周波パターンの場合は、
図2に示すように基準電圧はDCバイアス電圧であるた
め変化しないが、波形中心は低周波パターンと同様の非
対称があるためBS’の位置になる。なお、図2に示す
ように高周波で記録された信号の場合、DC部分がない
ので波形中心を見極めることが困難であるが、重ね合わ
せの原理により図2のBS’となる。
【0011】上記高周波パターンにおいては、上記
(1)(2)式によるPS,NSでは、正負のピーク電
圧PP’、NP’に対して50%のスライスレベルには
ならない。高周波パターンにおいて、低周波パターンと
同様にスライスレベルを50%に設定する場合には次の
(3)(4)式で設定されるスライスレベル(P2’,
NS’)を設定しなければならない。 PS’=BS’+(PP’−BS’)×0.5 (3) NS’=BS’−(BS’−NP’)×0.5 (4) しかし、BS’の電圧は非対称の度合いやパターンに依
存して変化するため算出が困難である。
【0012】そこで、本発明においては、以下に示すよ
うに、正負それぞれのピーク電圧を基準としてスライス
を設定する。すなわち、予め調整パターン作成部11で
作成した調整パターン(低周波パターン)を記録媒体1
に記録しておき、この調整パターンをMRヘッド2で読
み出し、正負それぞれのピーク電圧PS,NP、波形中
心の電圧BS(以下、波形中心の位置をベース位置とい
い、その電圧をベース電圧という)を検出する。そし
て、上記ピーク電圧PS,NP、ベース電圧BSを用い
て次のようにしてスライスレベルを決定する
【0013】例えば、上記と同様の50%スライスを設
定する場合には、上記MRヘッド2により読み出した上
記調整パターンを用いて、補正電圧検出部7において、
次の(5)(6)式により、ΔPS(正ピーク電圧PP
と正スライス電圧PSの差)、ΔNS(負ピーク電圧N
Pと負スライス電圧NSの差)を求める。 ΔPS=(PP−BS)×0.5 (5) ΔNS=(BS−NP)×0.5 (6)
【0014】上記のようにして求めた正負のピーク電圧
の差分ΔPS、ΔNSを記憶しておき、記録媒体1から
リードした再生波形からピーク電圧検出部8で正負のピ
ーク電圧PP,NP(低周波パターン)、PP’,N
P’(高周波パターン)を求め、上記正負のピーク電圧
PP,NP,PP’,NP’と上記差分ΔPS、ΔNS
とからスライスレベル設定部9において、次の式(7)
(8)(9)(10)によりスライスレベルを決定す
る。 PS=PP−ΔPS (7) NS=NP+ΔNS (8) PS’=PP’−ΔPS (9) NS’=NP’−ΔNS (10) 上記スライスレベルを用いて、レベルスライス部10に
おいて再生波形をスライスし、スライスゲート(9) を作
成する。
【0015】以上のように、本発明の請求項1〜8の発
明においては、調整パターンを作成し、記録媒体に書き
込み、MRヘッドにより上記記憶媒体から調整パターン
を読み出して、再生された調整パターンの振幅及び波形
中心値を検出し保持し、保持された振幅及び波形中心値
からスライスレベルを作成して、MRヘッドにより読み
出された再生波形を上記スライスレベルによりスライス
しているので、上下非対称の波形であっても、上下のス
ライスレベルを適切に設定することができ、ACカップ
リングによる波形中心のずれに関係なく、常に一定のス
ライスレベルでスライスすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を前記
した図1を元に説明する。前記図2に示すΔPS、ΔN
Sを求めるため、上下非対称の調整パターンを記録媒体
1上に記録する。このため、図1の調整パターン作成部
11には、基準クロック(15)(データの記録再生に使用
しているクロック)とライトゲート(10)(データの書き
込みを指示する信号)が入力され、ライト指示の時に調
整パターン(11)が出力される。調整パターン作成部11
が出力する調整パターン(11)は、正負のピーク電圧及び
波形の中心電圧を検出可能なパターンであり、例えば、
図3に示す孤立波が該当する。孤立波とは、隣接干渉が
発生しない程度に離れた磁化反転間隔で記録された時の
再生波形をいい、孤立波の調整パターンであれば、基準
クロックを単に分周すれば作成できる。
【0017】図1のセレクタ12は、図示しない上位コ
ントローラによって制御される切り換え信号(13)により
切り換えられ、通常の記録の場合はライトデータ(12)を
選択し、媒体1への調整パターンの記録時には、上記調
整パターン作成部11が出力する調整パターン(11)を選
択する。選択された信号(14)はヘッドIC3、MRヘッ
ド2を介して媒体1に記録される。上記のように媒体1
上に調整パターン(11)が記録されると、記録された調整
パターンは、前述の通り、MRヘッド2で再生され、ヘ
ッドIC3、AGC4、LPF5、等化器6を介してA
GC出力(2) として出力される。AGCにより一定振幅
となった調整パターンの再生波形(2) は、前記図9に示
したコンデンサ、基準電圧バイアス回路により、ACカ
ップリング後、基準電圧にバイアスされ、基準クロック
(15)とともに、補正電圧検出部7に入力され、補正電圧
検出部7はスライスレベル毎のスライス補正電圧を出力
する。なお、この補正電圧は、前記(5)(6)式にお
けるピーク電圧とベース電圧の差であり、補正電圧の1
00%の値に相当する電圧である。
【0018】図4は上記補正電圧検出部7の詳細ブロッ
クであり、同図により補正電圧検出部7の動作を説明す
る。補正電圧検出部7に入力されるクロック(15)は、読
み出しデータ(この場合には調整パターン)に同期した
クロックであり、通常のデータリードに使用するクロッ
クと同一のものでよい。補正電圧検出部7において、位
置検出回路7−1は、調整パターンの開始位置を認識す
る。開始位置の検出は、例えば次の方法等を用いること
ができる。 データ部の先頭を表すシンクバイトのような特定の
識別パターンを調整パターンの最初に付加して媒体1に
書き込み、AGC出力(2) の微分のゼロクロスから作成
したピークパルスを用いて、この識別パターンを検出
し、開始位置信号を作成する。 調整パターンの特徴を利用して、一定以上の’0’
を連続して検出した後、’1’を検出した場合に開始位
置信号を作成する。
【0019】上記のようにして検出した開始位置信号
は、クロック(15)及びゲート(14)とともに、クロック作
成回路7−2に入力される。なお、ゲート(14)は、上位
コントローラで制御され、調整パターンが記録されてい
る領域の間アクティブになる信号である。クロック作成
回路7−2は、上記信号から、調整パターンの正負振幅
値及び中心レベルと取り出すタイミング信号PG,G
G,NGを作成する。
【0020】図3は調整パターンと上記タイミング信号
の関係を示す図である。同図において、開始位置信号と
上記タイミング信号PG,GG,NGの位置関係は媒体
1に書き込まれている調整パターンに応じて定まるの
で、最初の調整パターンで、前記で説明したように一
定以上のピークパルスの’0’の連続を検出した後に、
開始位置信号を作成し、クロツク作成回路7−2におい
て、調整パターンに応じて定まるピーク位置及びベース
位置で各信号のタイミング信号PG,GG,NGを発生
する。上記のようにして作成されたタイミング信号P
G,GG,NGはレベル検出回路7−3,7−4,7−
5に入力され、レベル検出回路7−3,7−4,7−5
は上記タイミング信号PG,GG,NGに基づき、AG
C信号(2) (ACカップリング後、基準電圧にバイアス
されたAGC信号)から正負のピーク電圧PP,NP、
ベース電圧BSを取り出しホールドする。レベル変換回
路7−6,7−7は、上記正負のピーク電圧PP,N
P、ベース電圧BSから補正電圧(3)(4)を作成する。
【0021】図5は上記レベル検出回路7−3,7−
4,7−5およびレベル変換回路7−6,7−7の構成
の一例を示す図であり、同図に示すようにこれらの回路
はオペレーショナルアンプ(以下、オペアンプという)
を用いた回路で実現することができる。すなわち、レベ
ル検出回路7−3,7−4,7−5において、+AGC
出力をタイミング信号PG,GGで取り込んで、正のピ
ーク電圧PP、ベース電圧BSをオペアンプOP1,O
P2、コンデンサC5から構成される回路によりホール
ドする。また−AGC出力をタイミング信号NGで取り
込んで、負のピーク電圧NPをオペアンプOP1,OP
2とコンデンサC5から構成される回路によりホールド
する。
【0022】レベル検出回路7−3,7−4,7−5に
おいて得られた正のピーク電圧PP、ベース電圧BS、
負のピーク電圧NPは、レベル変換回路7−6,7−7
のオペアンプOP3に与えられ、オペアンプOP3は補
正電圧(3)(4)を作成する。なお、図5ではオペアンプを
用いて補正電圧(3)(4)を作成する場合について説明した
が、この演算をプロセッサ等により行うこともできる。
すなわち、レベル検出回路7−3,7−4,7−5、レ
ベル変換回路7−6,7−7から構成される回路を、A
/D変換器、プロセッサ等の処理回路、D/A変換器に
置き換え、タイミング信号PG,GG,NGでAGC出
力をA/D変換器に取り込んでデジタル信号に変換し、
プロセッサ等の処理回路によりスライス補正電圧の計算
を行い、得られた結果をD/A変換器によりアナログ信
号に変換することにより上記補正電圧(3)(4)を作成する
こともできる。
【0023】また、上記説明では、ベース電圧BSをタ
イミング信号GGで取り込んでいるが、調整パターンの
ベース電圧部分を充分長くすることにより、前記したよ
うに、基準電圧バイアス回路から与えられるDCバイア
ス電圧とベース電圧は略等しくなるので、上記ベース電
圧BSの換わりに上記DCバイアス電圧値を用いること
が可能となり、上記のようにベース電圧BSをタイミン
グ信号GGで取り込む回路を省略することができる。
【0024】以上のように、調整パターンから補正電圧
(3)(4)を作成したのち、実際のデータの再生時には、次
のようにしてスライスレベルが設定される。媒体1に記
録された実際のデータは、前記したようにMRヘッド2
で再生され、ヘッドIC3、AGC4、LPF5、等化
器6を介してAGC出力(2) として出力される。そし
て、ACカップリング後、基準電圧にバイアスされ、ピ
ーク電圧検出部8に入力される。ピーク電圧検出部8
は、読み込んだ再生信号の正負それぞれのピーク値(5)
(6)を出力する。なお、ピーク電圧検出部8におけるピ
ーク検出は、ACカップリングの時定数に相当する時定
数を持ったピークホールド回路である。
【0025】スライスレベル設定部9は、設定スライス
レベル(16)に従って補正電圧(3)(4)を変換し、上記ピー
ク電圧検出部8により検出されたピーク値(5)(6)から差
し引いてスライス電圧(7)(8)を作成する。図6は上記ス
ライスレベル設定部9の構成の一例を示す図であり、ス
ライスレベル(16)に応じて可変抵抗R5,R5’を調整
して、上記補正電圧(3)(4)を変換し、オペアンプOP4
により増幅し、オペアンプOP5に与える。オペアンプ
OP5はオペアンプOP4のそれぞれの出力と正ピーク
値PPおよび負ピーク値NPとの差を求め、スライスレ
ベル(7)(8)を出力する。図1のレベルスライス部10
は、スライス電圧(7)(8)により、AGC出力(2)をコン
パレータでレベルスライスし、スライスゲート(9) を出
力する。
【0026】調整パターンは、媒体1の各セクタの先頭
に記録され、データの読み出し時に調整パターンをリー
ドして上記のようにスライスレベルを設定する。これに
より、上下非対称の変動(経時変化やライトリードに伴
う変動、温度による変動等)の影響を含めて最適状態に
保つことができる。また、媒体1の特定の専用位置に調
整パターンを記録しておき、定期的にもしくは起動時等
にスライスレベルを調整することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、調整
パターンを作成し、記録媒体に書き込み、再生された調
整パターンの振幅及び波形中心値からスライスレベルを
作成して、再生波形を上記スライスレベルによりスライ
スしているので、上下非対称の波形であっても、上下の
スライスレベルを適切に設定することができ、パターン
の変化にも対応して常に一定のスライスレベルでスライ
スすることができる。また、上下のスライスレベルを適
正に設定できるので、マージンを損なうことなく再生系
において信頼性及びエラートレースの向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す図である。
【図2】本発明における再生波形とスライスレベルの関
係を説明する図である。
【図3】本発明の実施例の調整パターンおよびタイミン
グゲートを示す図である。
【図4】補正電圧検出部の詳細ブロックである。
【図5】レベル検出回路およびレベル変換回路の構成の
一例を示す図である。
【図6】スライスレベル設定部の構成の一例を示す図で
ある。
【図7】MRヘッドのρ−Hカーブを示す図である。
【図8】MRヘッドの再生回路を示す図である。
【図9】従来の可変スライス方式を説明する図(1)で
ある。
【図10】従来の可変スライス方式を説明する図(2)
である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 MRヘッド 3 ヘッドIC 4 AGC回路 5 LPF(ローパスフィルタ) 6 等化器 7 補正電圧検出部 8 ピーク電圧検出部 9 スライスレベル設定部 10 レベルスライス部 11 調整パターン作成部 12 セレクタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRヘッドにより読み出された再生波形
    の上下振幅非対称を補償及び調整する補償回路であっ
    て、 上記補償回路は、調整パターンを作成し、記録媒体に書
    き込む手段と、 MRヘッドにより上記記憶媒体から読み出され、再生さ
    れた調整パターンの振幅及び波形中心値を検出し保持す
    る手段と、 上記保持された振幅及び波形中心値からスライスレベル
    を作成する手段とから構成され、 MRヘッドにより読み出された再生波形を、上記スライ
    スレベルにより上下振幅の非対称に応じてスライスする
    ことを特徴とするMRヘッドにおける上下振幅非対称の
    補償回路。
  2. 【請求項2】 調整パターンがSからN、及びNからS
    の磁化反転を持ち、、かつそれらの磁化反転間隔が波形
    干渉を発生しない程度に離れていることを特徴とする請
    求項1のMRヘッドにおける上下振幅非対称の補償回
    路。
  3. 【請求項3】 再生された調整パターンの振幅及び波形
    中心値を検出し保持する手段は、調整パターンの再生波
    形の正のピーク位置、負のピーク位置および磁化反転の
    ないベース位置でタイミングゲートを発生させる手段
    と、 各タイミングゲート内の正負の波形ピーク電圧およびベ
    ース位置の電圧を取り込みホールドする手段とを備えて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2のMRヘ
    ッドにおける上下振幅非対称の補償回路。
  4. 【請求項4】 再生された調整パターンの振幅及び波形
    中心値を検出し保持する手段は、 調整パターンの再生波形の正のピーク位置、負のピーク
    位置および磁化反転のないベース位置でタイミングゲー
    トを発生させる手段と、 各タイミングゲート内の正負の波形ピーク電圧およびベ
    ース位置の電圧を取り込みアナログ/デジタル変換する
    手段を備えており、 上記電圧をアナログ/デジタル変換することで取り込ん
    だ電圧を保持することを特徴とする請求項1または請求
    項2のMRヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路。
  5. 【請求項5】 再生された調整パターンの振幅及び波形
    中心値を検出し保持する手段の前段に、再生された調整
    パターンをACカップリングした後に、基準電圧にバイ
    アスする手段が設けられており、 調整パターンの磁化反転期間を充分長くして、タイミン
    グゲート内のベース位置の電圧をベース電圧として取り
    込む代わりに、上記基準バイアス電圧を用いることを特
    徴とする請求項3または請求項4のMRヘッドにおける
    上下振幅非対称の補償回路。
  6. 【請求項6】 スライスレベルを作成する手段は、ベー
    ス電圧と、正負のピーク電圧の差分から、設定スライス
    に相当する電圧差を正負それぞれ算出し、再生波形のピ
    ーク電圧を基準にして、正負スライスレベルを作成する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4または請求項5
    のMRヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路。
  7. 【請求項7】 MRヘッドの再生出力の上下振幅非対称
    を補償及び調整する方法であって、 記録媒体の任意の位置に記録された調整パターンを用い
    て、予めスライスレベルを作成しておき、 上記スライスレベルを用いて再生出力をスライスしてデ
    ータ読み出しを行うことを特徴とするMRヘッドの再生
    出力の上下振幅非対称を補償及び調整方法。
  8. 【請求項8】 MRヘッドの再生出力の上下振幅非対称
    を補償及び調整する方法であって、 記録媒体の任意の位置に調整パターンを書き込み、 上記調整パターンを再生して、調整パターンの振幅及び
    ベース電圧を検出/保持し、 上記振幅及びベース電圧からスライスレベルを作成し、 上記スライスレベルを用いて再生出力をスライスしてデ
    ータ読み出しを行うことを特徴とするMRヘッドの再生
    出力の上下振幅非対称を補償及び調整方法。
JP13207397A 1997-05-22 1997-05-22 Mrヘッドにおける上下振幅非対称の補償回路および上下振幅非対称の調整方法 Withdrawn JPH10320723A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100445577B1 (ko) * 2000-11-01 2004-08-25 히다치 글로벌 스토리지 테크놀로지스 네덜란드 비.브이. 자기-저항 비대칭 보정 회로
US7965461B2 (en) 2005-11-30 2011-06-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Information reproducing apparatus

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