JP3199953B2 - データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法 - Google Patents

データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法

Info

Publication number
JP3199953B2
JP3199953B2 JP10675094A JP10675094A JP3199953B2 JP 3199953 B2 JP3199953 B2 JP 3199953B2 JP 10675094 A JP10675094 A JP 10675094A JP 10675094 A JP10675094 A JP 10675094A JP 3199953 B2 JP3199953 B2 JP 3199953B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
bias current
margin
magnetic head
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10675094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07320213A (ja
Inventor
和志 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10675094A priority Critical patent/JP3199953B2/ja
Publication of JPH07320213A publication Critical patent/JPH07320213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199953B2 publication Critical patent/JP3199953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハードディスク
装置等のデータ記録再生装置において、バイアス電流を
必要とする磁気抵抗効果型の磁気ヘッド使用したデータ
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばハードディスク装置(HD
D)等のデータ記録再生装置では、記録媒体であるディ
スクにデータを記録再生するための磁気ヘッド(以下単
にヘッドと称する)が設けられている。ヘッドは、薄膜
ヘッド等の誘導型ヘッドとMR(magneto re
sistive)ヘッド等の磁束応答型ヘッドに大別さ
れる。
【0003】近年、特にHDDでは記録密度が飛躍的に
増大化し、1ビット当たりの再生信号が微弱となるた
め、高感度のヘッドが要求されている。MRヘッドは異
方性磁気抵抗効果を利用して、ディスクの表面に発生す
る磁界を抵抗値の変化として検出する磁気抵抗効果型の
ヘッドである。MRヘッドは、誘導型の薄膜ヘッド等に
対して高感度であり、再生信号の大きさがディスクの走
行速度に依存しない利点を有する。このため、MRヘッ
ドをヘッドとして使用した高記録密度のHDDが開発さ
れている。
【0004】MRヘッドは読出し専用のヘッドである。
したがって、HDDのようなデータ記録再生装置では、
MRヘッド以外に書込み専用のヘッドが必要となる。具
体的には、書込み専用のヘッドとして誘導型の薄膜ヘッ
ドを使用し、この薄膜ヘッドとMRヘッドからなる複合
ヘッド構造のヘッドが使用されている。
【0005】ところで、MRヘッドはその動作原理上、
バイアス電流(またはセンス電流)を必要とし、磁界に
よる抵抗変化を電圧変化として検出して、ディスクに記
録された情報を再生する。バイアス電流は、バイアス制
御回路により所定の値に設定されて、バイアス磁界を発
生させて線形領域での動作を可能にする。
【0006】図8は、横軸を磁界Hとし、縦軸を出力振
幅(電圧レベル)とした場合のMRヘッドの変換特性を
示す。磁界Hはディスク上の記録磁界の強度を示す。こ
のような非線形特性では、信号磁界の極性を判定するこ
とができない。このため、バイアス電流を供給してバイ
アス磁界を加えて、特性の線形領域で動作させる。
【0007】いま仮に、図8に示すように、バイアス電
流によりバイアス磁界A,Bを発生させた場合に、バイ
アス磁界Aによる線形領域では中心に対して出力振幅の
正負が対称となる。一方、バイアス磁界Bによる線形領
域では中心に対して出力振幅の正負が非対称となり、バ
イアス電流値としては不適切である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】MRヘッドを使用した
データ記録再生装置では、MRヘッドにはバイアス電流
を調整して、適切なバイアス磁界を発生させることが必
要である。特に、データ再生系の信号処理方式として、
PRML(Partial ResponseMaxi
mum Likelihood)方式のように振幅検出
処理を必要とする方式では、再生波形の出力振幅は正負
で対称となり、絶対値が同一になることが要求される。
不適切なバイアス磁界により、出力振幅値の誤差が大き
い場合には、データ再生系のエラーレートを悪化させ
て、装置の信頼性の低下を招くことになる。
【0009】本発明の目的は、MRヘッド等のようにバ
イアス電流の供給を必要とする磁気ヘッドを使用したデ
ータ記録再生装置において、バイアス電流値を適切に設
定できるように調整して、データ再生系のエラーレート
を低減し、装置の信頼性の向上を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、読出し動作時
にバイアス電流を必要とする例えば磁気抵抗効果型の磁
気ヘッドを備えたデータ記録再生装置において、データ
再生手段により再生されたデータがエラーとなる限界値
までの余裕度であるマージンを算出するマージン測定手
段およびマージンが最大となるバイアス電流を決定する
バイアス電流調整手段を有する装置である。
【0011】
【作用】本発明では、記録媒体からデータを読出す読出
し動作時に、磁気ヘッドに対してバイアス電流が供給さ
れる。データ再生手段は、磁気ヘッドにより出力された
リード信号をデータに再生する。マージン測定手段は再
生されたデータのマージンを算出する。このマージンと
バイアス電流との関係に基づいて、バイアス電流調整手
段はマージンが最大となるときのバイアス電流値を適正
値になるようにバイアス電流を調整する。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は同実施例に係わるハードディスク装置(HD
D)の要部を示すブロック図、図2は同実施例に係わる
マージン測定回路の構成を示すブロック図、図3は同実
施例の動作を説明するためのフローチャート、図4は同
実施例に係わるマージン測定回路の変形例を示すブロッ
ク図、図5は同実施例に係わるHDDの変形例を示すブ
ロック図である。
【0013】同実施例のHDDは、図1に示すように、
記録媒体であるディスク2に対してデータのリード/ラ
イトを行なうヘッド1、ヘッドアンプ3、リードデータ
再生回路4、デコーダ5、マージン測定回路6、バイア
ス制御回路7、エンコーダ8、コントローラ(HDC)
9およびメモリ10を備えている。
【0014】ヘッド1は、書込み専用の薄膜ヘッド1a
および読出し専用の磁気抵抗効果型のMRヘッド1bか
らなる複合ヘッド構造の磁気ヘッドである。MRヘッド
1bは、バイアス電流の供給によりバイアス磁界を発生
するためのバイアス・ストリップ1cを有する。
【0015】薄膜ヘッド1aは、ヘッドアンプ3から出
力される書込み電流により記録磁界を発生して、ディス
ク2上にデータの書込みを行なう。MRヘッド1bは、
バイアス・ストリップ1cにヘッドアンプ3から供給さ
れるバイアス電流によりバイアス磁界を発生し、ディス
ク2の記録磁界をリード信号に変換する読出し動作を行
なう。
【0016】ヘッドアンプ3は、MRヘッド1bにより
読出されたリード信号(読出し電流)を増幅してリード
データ再生回路4に出力する。リードデータ再生回路4
は、アナログ信号のリード信号をディジタルのリードデ
ータに変換する。デコーダ5はリードデータ再生回路4
から出力されたリードデータを、例えばNRZ符号のデ
ータに復号化する。
【0017】コントローラ9は、HDDとホストコンピ
ュータとのインターフェースを構成し、各種インターフ
ェース信号やリード/ライトデータの転送を制御する。
即ち、コントローラ9は、デコーダ5から出力されたリ
ードデータをメモリ10に保存し、ホストコンピュータ
に転送する。また、コントローラ9は、ホストコンピュ
ータから転送されたライトデータを受信してメモリ10
に保存し、エンコーダ8に出力する。同実施例では、コ
ントローラ9は、MRヘッド1bのバイアス・ストリッ
プ1cに供給するバイアス電流の調整処理を実行する。
メモリ10は、コントローラ9によりアクセスされるバ
ッファメモリであり、リード/ライトデータ以外に、マ
ージンとバイアス電流値との関係情報(テーブル)を格
納する。
【0018】バイアス制御回路7は、コントローラ9に
より設定されたバイアス電流値に応じたバイアス電流を
ヘッドアンプ3から出力させるための制御回路である。
マージン測定回路6は、リードデータ再生回路4から与
えられるマージン情報を含むリードデータRMに基づい
て、再生されたリードデータのマージンを算出してコン
トローラ9に出力する。マージン情報を含むリードデー
タRMとは、完全にディジタルデータになる前のアナロ
グ的なばらつきを含む信号である。
【0019】マージン測定回路6は、具体的には図2に
示すように、減算回路11,15,17、中心値メモリ
12、最大値検出回路13、最小値検出回路14、上限
値メモリ16および下限値メモリ18を有する。減算回
路11は、入力されるリードデータRMの波形振幅値と
予め中心値メモリ12に格納された基準振幅値(図6と
図7で示すヒストグラムの理想的な中心値)との誤差を
算出する。減算回路11は、入力されるリードデータR
Mの各サンプル毎の誤差を算出する。最大値検出回路1
3は、減算回路11から出力されたサンプル毎の誤差の
中で最大値を検出する。一方、最小値検出回路14は最
小値を検出する。減算回路15は、予め上限値メモリ1
6に格納された上限値と検出された最大値との誤差を算
出し、上側マージンの値として出力する。また、減算回
路17は、予め下限値メモリ18に格納された下限値と
検出された最小値との誤差を算出し、下側マージンの値
として出力する。
【0020】次に、同実施例の動作を説明する。 (HDDの基本動作)まずデータのライト動作では、図
3のステップS1に示すように、コントローラ9がホス
トコンピュータからライトデータを受信すると、エンコ
ーダ8に出力する。エンコーダ8は、ライトデータを符
号化してヘッドアンプ3に出力する(ステップS2)。
書込み専用の薄膜ヘッド1aは、ヘッドアンプ3から出
力される書込み電流により記録磁界を発生して、ディス
ク2上にデータの書込みを行なう(ステップS3)。こ
れにより、ディスク2にはホストコンピュータからのラ
イトデータに応じた磁気記録がなされる(ステップS
4)。
【0021】次に、データの読出し動作では、読出し専
用のMRヘッド1bは、ディスク2に記録されたデータ
に対応する記録磁界をリード信号に変換する(ステップ
S6)。このとき、MRヘッド1bは、ヘッドアンプ3
からバイアス・ストリップ1cにバイアス電流が供給さ
れて、バイアス磁界を発生する(ステップS5)。
【0022】ヘッドアンプ3は、MRヘッド1bからの
リード信号を増幅してリードデータ再生回路4に出力す
る(ステップS7)。リードデータ再生回路4は、ヘッ
ドアンプ3から出力されたアナログのリード信号をディ
ジタルのリードデータに変換する(ステップS8)。デ
コーダ5はリードデータ再生回路4から出力されたリー
ドデータを復号化して、コントローラ9に出力する。コ
ントローラ9は再生されたデータをホストコンピュータ
に転送する。(マージン測定動作)本発明では、リード
データのマージン量に基づいて、読出し専用のMRヘッ
ド1bに供給するバイアス電流を適正値に設定するため
に、再生されたデータのマージン量を測定するマージン
測定動作が実行される。このマージン測定の原理につい
て、図6と図7を参照して説明する。
【0023】まず、MRヘッド1bに供給されるバイア
ス電流値が適切であれば、図6(A)に示すように、正
負の対称性を有する再生信号波形を得ることができる。
同図(B)はデータを含む再生信号の一例であり、丸印
がデータサンプルを示し、図2に示すマージン測定回路
の入力であるリードデータRMに相当する。
【0024】この例では、データサンプルは振幅方向に
7種類のレベルを示し、信号波形の歪みやノイズの混入
により、振幅方向に分散している。図6(C)はその分
散の状態を示すヒストグラムである。横軸を信号振幅と
し、7種類のヒストグラムが存在することを示す。図6
(C)において、点線は閾値であり、分散がその閾値を
越えて他の領域に侵入しない限り、再生したデータには
読取エラーが発生しない。同図(D)は、それらのヒス
トグラムを一つにまとめたものであり、再生されたデー
タのマージンを測定するためのものである。同図(D)
にヒストグラムにおいて、振幅値の分散の幅が狭く、閾
値との隙間が広いほどマージン量が大きいことになり、
リードデータのエラーレートが低いことを示す。
【0025】ここで、マージン量は、分散の最大値、最
小値と閾値の上限、下限との差により表現される。この
場合、分散の度合いに応じて重みを持たせて、分布の標
準偏差を求める方式により的確なマージン量を測定する
ことができる。
【0026】一方、MRヘッド1bに供給されるバイア
ス電流値が不適切な場合には、図7(A)に示すよう
に、再生信号波形の正負の非対称となる。なお、同図
(A)〜(D)はそれぞれ、図6(A)〜(D)に対応
する図である。
【0027】バイアス電流値が不適切であると、図7
(C)に示すように、歪みの大きい負側のヒストグラム
の形が崩れて、分散が大きくなっている。図7(D)の
ヒストグラムも同様に、分散が大きくなっていることを
示す。図7(C)に示すヒストグラムの観測により、再
生信号波形の負側が飽和によって歪んでいるため、バイ
アス磁界をこれとは逆方向に調整する必要がある。但
し、図8に示すように、バイアスの最適点はそれほど広
くなく、実際上では限定された範囲での微調整となる。
そこで、図7(D)のヒストグラムの観測により、マー
ジン量を測定しながら、バイアス電流を微小に変化させ
て、測定したマージン量の最大値に対応するバイアス電
流値を最適値として設定する。図8に示すような単調な
曲線によれば、その最適値はほぼ一つの値に集中するこ
とになる。
【0028】このような原理に基づいて、マージン測定
回路6とコントローラ9により、リードデータ再生回路
4により再生されたデータ(データサンプル)RMから
マージン量を算出する(ステップS9)。具体的には、
図2に示すマージン測定回路6において、減算回路11
には、図6(B)または図7(B)に示すように、再生
波形の振幅値を示すデータサンプルが入力される。な
お、データサンプルの分散が複数のヒストグラムとなる
場合には、各ヒストグラム(データ領域)毎にマージン
測定回路6が必要となる。
【0029】減算回路11は、予め中心値メモリ12に
格納された基準振幅値(ヒストグラムの理想的な中心
値)との誤差を算出する。最大値検出回路13と最小値
検出回路14はそれぞれ、減算回路11からの出力値か
ら最大値と最小値を検出する。多数のデータサンプルの
入力により、この最大値と最小値は、分散のヒストグラ
ムの最大値と最小値となる。このヒストグラムが収まる
べき領域は、予め上限値メモリ16に格納された上限値
と下限値メモリ18に格納された下限値により決定され
ている。減算回路15は、検出された最大値と上限値と
の誤差を算出し、上側マージンの値として出力する。ま
た、減算回路17は、検出された最小値と下限値との誤
差を算出し、下側マージンの値として出力する。この上
側と下側の各マージンをデータ領域の数だけ出力する。
図7(C)に示すように、特定のヒストグラムのみ偏っ
て、マージンが悪化している場合にはその領域で波形歪
みがあることを意味している。
【0030】コントローラ9は、マージン測定回路6に
より算出されたデータ領域毎のマージン量を集計して総
合的に評価を実行し、マージンを決定する。さらに、コ
ントローラ9は、決定したマージンとそのときのバイア
ス電流値とを対応付けしたテーブルの形態でメモリ10
に保存する(ステップS10)。コントローラ9は、バ
イアス制御回路7を通じてMRヘッド1bのバイアス電
流を変更しながら、そのときのリードデータのマージン
の測定処理を実行する(ステップS13)。
【0031】コントローラ9は、メモリ10に保存され
たマージンの中で最大のマージンを決定し、この最大マ
ージンに対応するバイアス電流値を最適値として設定す
る(ステップS11,S12のYES,S14)。 (マージン測定回路の変形例)図4は同実施例のマージ
ン測定回路の変形例を示す。このマージン測定回路は、
入力されるリードデータRMのデータ領域を判定するた
めの判定回路19を有する。判定回路19は、判定した
データ領域に合わせた中心値を中心値メモリ12から検
索して出力させる。即ち、図7(D)に示すように、あ
るデータ領域で一つにまとめたヒストグラムにより、マ
ージンを算出する方式である。なお、ほかの回路は図2
に示すものと同様であるため、説明を省略する。
【0032】このような方式のマージン測定回路であれ
ば、図2に示す方式ではデータ領域毎にマージン測定回
路が必要となるのに対して、一つの回路でよい。但し、
再生信号波形の歪みが直接観測できるわけではないの
で、マージンが最大になるようにバイアス電流値を変更
しながら測定する必要がある。しかし、バイアスの最適
点の範囲はそれほど広くないので、バイアス電流値の微
調整により最大マージンを得ることができる。 (HDDの変形例)図5は同実施例のHDDの変形例を
示すもので、再生信号処理方式としてPRML方式を採
用したリードデータ再生回路を有するHDDである。こ
のリードデータ再生回路は、可変ゲインアンプ(VG
A)20、ローパスフィルタ(LPF)21、A/D変
換回路22、ディジタル・イコライザ(equaliz
er)23、ML(Maximum Likeliho
od)回路24、ゲインコントローラ25、およびタイ
ミングコントローラ26を有する。
【0033】MRヘッド1bから読出されたリード信号
は、ヘッドアンプ3により増幅されて、さらにVGA2
0により適切な振幅に変換される。VGA20の出力信
号は、LPF21によりノイズ除去および周波数特性の
調整の処理の後に、A/D変換回路22によりサンプリ
ングされてディジタル信号に変換される。
【0034】A/D変換回路22からのディジタ信号は
ディジタル・イコライザ23による振幅特性の補償処理
で、データサンプル(RM)として出力される。このデ
ータサンプル(RM)が、マージン測定回路(複数の回
路群6a〜6fからなる)6に出力される。また、デー
タサンプル(RM)は、タイミングコントローラ26と
ゲインコントローラ25に出力される。ゲインコントロ
ーラ25はVGA20のゲインを調整するための調整回
路である。タイミングコントローラ26はA/D変換回
路22のサンプリング・クロックを生成するための回路
である。
【0035】一方、データサンプル(RM)は、ML回
路24によりノイズの影響を低減処理されてデコーダ5
に与えられる。デコーダ5は再生データに復号化して、
コントローラ9に出力する。なお、本発明に係わるマー
ジン測定回路6やバイアス制御回路7の動作について
は、図1に示すものと同様のため説明を省略する。
【0036】以上のようにして、データ再生動作時に、
再生されたデータ(データサンプル)のマージンを測定
し、このマージンが最大になるようにMRヘッド1bの
バイアス電流値を微調整する。これにより、読出し専用
ヘッドで、読出し動作にバイアス磁界を必要とするMR
ヘッド1bに、適切なバイアス電流を供給することがで
きる。マージン測定動作に基づいたバイアス電流の調整
動作は、通常のデータ再生動作時またはHDDの起動時
に実行される。但し、バイアス電流の調整は一度適正値
に設定した後はそれほど頻繁に行なう必要がないため、
通常ではHDDの起動時または起動後の一定時間経過毎
に実行すればよい。
【0037】さらに、バイアス調整方法として、以下の
ような温度変化またはHDDの電源電圧変化に応じてバ
イアス電流の調整を行なうことが有効である。第1に、
温度変化により、MRヘッド1bの変換特性が変化する
ため、HDDの内部温度を検知する。即ち、HDDの内
部(外部でもよい)に温度センサを設けて、調整の必要
な有意な温度変化を検知したときに、バイアス電流の調
整を実行する。具体的には、コントローラ9が温度セン
サの検知信号により温度変化を監視し、有意な温度変化
を検知したときにマージン測定動作に基づいてバイアス
電流の調整を実行する。
【0038】第2に、電源電圧の変化によりヘッドアン
プ3の増幅特性が変動して、結果的にヘッドアンプ3か
ら出力されるバイアス電流値が変化する。そこで、HD
Dの内部の電源ラインの所定位置に電源電圧監視回路を
設けて、電源電圧の変動を検知するとコントローラ9に
出力する。コントローラ9は、調整の必要な有意な電源
電圧の変動を検知したときに、バイアス電流の調整を実
行する。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、M
Rヘッド等のようにバイアス電流の供給を必要とする磁
気ヘッドを使用したデータ記録再生装置において、デー
タ再生動作時にデータのマージンを測定して、マージン
が最大になるようにバイアス電流値を調整する。したが
って、データ再生動作を実行するヘッドのバイアス電流
を適切に設定することができるため、結果的にデータ再
生系のエラーレートを低減し、装置の信頼性の向上を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるハードディスク装置
(HDD)の要部を示すブロック図。
【図2】同実施例に係わるマージン測定回路の構成を示
すブロック図。
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例に係わるマージン測定回路の変形例を
示すブロック図。
【図5】同実施例に係わるHDDの変形例を示すブロッ
ク図
【図6】同実施例に係わるマージン測定動作を説明する
ための図。
【図7】同実施例に係わるマージン測定動作を説明する
ための図。
【図8】従来のMRヘッドの動作特性を説明するための
図。
【符号の説明】
1…磁気ヘッド、1a…薄膜ヘッド、1b…MRヘッ
ド、1c…バイアス・ストリップ、2…ディスク、3…
ヘッドアンプ、4…リードデータ再生回路、5…、デコ
ーダ、6…マージン測定回路、7…バイアス制御回路、
8…エンコーダ、9…コントローラ(HDC)、10…
メモリ、20…可変ゲインアンプ(VGA)、21…ロ
ーパスフィルタ(LPF)、22…A/D変換回路、2
3…ディジタル・イコライザ、24…ML(Maxim
um Likelihood)回路、25…ゲインコン
トローラ、26…タイミングコントローラ。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録するための記録媒体と、 前記記録媒体からデータを読出し、この読出し動作時に
    バイアス電流を必要とする磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドにより出力されたリード信号をデータに
    再生するデータ再生手段と、 このデータ再生手段により再生されたデータのマージン
    を測定するマージン測定手段と、 このマージン測定手段により測定された前記マージンと
    前記バイアス電流との関係に基づいて前記マージンが最
    大となる前記バイアス電流を決定するバイアス電流調整
    手段とを具備したことを特徴とするデータ記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 データを記録するための記録媒体と、 前記記録媒体からデータを読出し、この読出し動作時に
    バイアス電流を必要とする磁気抵抗効果型の磁気ヘッド
    と、 この磁気ヘッドにより出力されたリード信号をデータに
    再生するデータ再生手段と、 このデータ再生手段により再生されたデータのマージン
    を測定するマージン測定手段と、 このマージン測定手段により測定された前記マージンと
    前記バイアス電流値を保存し、前記バイアス電流値の変
    更に応じて前記マージン測定手段により算出された前記
    マージンの中で最大値を算出して、その最大値に対応す
    る前記バイアス電流値を最適値として設定するバイアス
    電流調整手段とを具備したことを特徴とするデータ記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 データを記録するための記録媒体および
    読出し動作時にバイアス電流を必要とする磁気ヘッドを
    有するデータ記録再生装置において、 前記磁気ヘッドにより前記記録媒体から読出したリード
    信号をデータに再生するステップと、 この再生されたデータのマージンを測定するステップ
    と、 測定された前記マージンの最大値を測定するまで前記バ
    イアス電流を調整するステップと、 前記マージンが最大となる前記バイアス電流を最適バイ
    アス電流として決定するステップとからなることを特徴
    とする磁気ヘッドのバイアス調整方法。
  4. 【請求項4】 データを記録するための記録媒体と、 前記記録媒体からデータを読出し、この読出し動作時に
    バイアス電流を必要とする磁気抵抗効果型の磁気ヘッド
    と、 設定されたバイアス電流値に応じて前記バイアス電流を
    前記磁気ヘッドに供給するバイアス電流制御手段と、 前記磁気ヘッドにより出力されたリード信号をデータに
    再生するデータ再生手段と、 このデータ再生手段により再生された再生信号の振幅の
    分散状態に基づいて、前記データのマージンを測定する
    マージン測定手段と、 このマージン測定手段により算出された前記マージンと
    そのマージンに対応する前記バイアス電流値を保存する
    ためのメモリ手段と、 前記バイアス電流制御手段の前記バイアス電流値の変更
    に応じて前記メモリ手段に保存された複数のマージンの
    中で最大値を算出し、その最大値に対応する前記バイア
    ス電流値を最適値として前記バイアス電流制御手段に設
    定するバイアス電流調整手段とを具備したことを特徴と
    するデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記マージン測定手段は、前記再生信号
    を複数のデータ領域に分割し、各データ領域の前記分散
    状態が複数種のヒストグラムにより示される場合に、各
    ヒストグラム毎のマージン量を測定し、このマージン量
    の集計に基づいて前記マージンを決定することを特徴と
    する請求項4記載のデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記マージン測定手段は、前記再生信号
    を複数のデータ領域に分割し、各データ領域の前記分散
    状態が複数種のヒストグラムにより示される場合に、前
    記データ再生手段により再生された再生信号の前記デー
    タ領域を判定する判定手段を有し、判定されたデータ領
    域に対応するヒストグラムのマージン量を測定し、この
    マージン量に基づいて前記マージンを決定することを特
    徴とする請求項4記載のデータ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 データを記録するための記録媒体と、 前記記録媒体からデータを読出し、この読出し動作時に
    バイアス電流を必要とする磁気ヘッドと、 設定されたバイアス電流値に応じて前記バイアス電流を
    前記磁気ヘッドに供給するバイアス電流制御手段と、 前記磁気ヘッドにより出力されたリード信号をデータに
    再生するデータ再生手段と、 前記磁気ヘッドの周囲温度の変化を検知するための温度
    変化検知手段と、 この温度変化検知手段の検知結果に応じて前記バイアス
    電流の調整を必要とする場合に、前記データ再生手段に
    より再生されたデータのマージンを測定し、この測定さ
    れた前記マージンと前記バイアス電流との関係に基づい
    て前記マージンが最大となるバイアス電流値を最適値と
    して前記バイアス電流制御手段に設定するバイアス電流
    調整手段とを具備したことを特徴とするデータ記録再生
    装置。
  8. 【請求項8】 データを記録するための記録媒体と、 前記記録媒体からデータを読出し、この読出し動作時に
    バイアス電流を必要とする磁気ヘッドと、 設定されたバイアス電流値に応じて前記バイアス電流を
    前記磁気ヘッドに供給するバイアス電流制御手段と、 前記磁気ヘッドにより出力されたリード信号をデータに
    再生するデータ再生手段と、 前記バイアス電流制御手段に供給する電源電圧の変動を
    検知するための電圧変動検知手段と、 この電圧変動検知手段の検知結果に応じて前記バイアス
    電流の調整を必要とする場合に、前記データ再生手段に
    より再生されたデータのマージンを測定し、この測定さ
    れた前記マージンと前記バイアス電流との関係に基づい
    て前記マージンが最大となるバイアス電流値を最適値と
    して前記バイアス電流制御手段に設定するバイアス電流
    調整手段とを具備したことを特徴とするデータ記録再生
    装置。
JP10675094A 1994-05-20 1994-05-20 データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法 Expired - Fee Related JP3199953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10675094A JP3199953B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10675094A JP3199953B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07320213A JPH07320213A (ja) 1995-12-08
JP3199953B2 true JP3199953B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=14441597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10675094A Expired - Fee Related JP3199953B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199953B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100562146B1 (ko) * 1998-03-04 2006-05-25 삼성전자주식회사 엠.알-바이어스 전류 최적화방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07320213A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100234651B1 (ko) 저장 장치와, 자기저항성 헤드 위치지정 방법과,열 감응성 보정 방법
US8139310B1 (en) Fly height sensor control circuit
KR100241645B1 (ko) 저장 장치와, 자기저항성 헤드 위치지정 및 보정 방법
US6249890B1 (en) Detecting head readback response degradation in a disc drive
US5168413A (en) Transducer head flying height monitoring methods and apparatus for disk drive system
JPH09139040A (ja) ディスク記録再生システム及びそのヘッド浮上変動検出方法
JPS62110175A (ja) 記録媒体の欠陥検出方法及び欠陥検出装置
KR20010078765A (ko) 자기 헤드 부상량 이상 검출 방법, 데이터 기록 방법 및하드디스크 드라이브 장치
KR100460376B1 (ko) 디스크 드라이브 시스템에 사용하기 위한 온도 보상회로를 구비한 가변 이득 증폭기
JP2000011305A (ja) 磁気記憶装置のサーマルアスピリティ検出方法及びその回路
KR100472523B1 (ko) 디지털 비대칭 판독 신호를 정정하는 방법 및 장치
US7280304B2 (en) Method and circuit for compensating slow-varying runout of disk storage system
JP3199953B2 (ja) データ記録再生装置と磁気ヘッドのバイアス調整方法
JP2000030386A (ja) 記憶装置及びそのポジション感度設定方法
JP3042612B2 (ja) 磁気抵抗ヘッドの孤立再生波形規定方法、及びこれを用いた磁気ディスク装置
JP3924405B2 (ja) データ・ブロックの書き込み方法、装置、及び記憶媒体
KR100604859B1 (ko) 서보 타이밍 제어 방법 및 이를 이용한 디스크 드라이브
CN101192416A (zh) 读写头控制装置、存储装置以及最大功率确定方法
JPS61296529A (ja) 光デイスク装置
JP2003007017A (ja) 磁気ディスク装置及びそれに適用する浮上量測定回路
JPH06231410A (ja) 磁気ディスク装置
JP3349392B2 (ja) 記憶装置
JP2000195211A (ja) 磁気ディスク装置及び同装置に適用するリ―ドチャネル
JPH11213313A (ja) 磁気ディスク装置及び同装置に適用するサーボ処理方法
JPH0644511A (ja) 磁気ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees