JPH10318515A - 二次燃焼装置 - Google Patents

二次燃焼装置

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JPH10318515A
JPH10318515A JP12614197A JP12614197A JPH10318515A JP H10318515 A JPH10318515 A JP H10318515A JP 12614197 A JP12614197 A JP 12614197A JP 12614197 A JP12614197 A JP 12614197A JP H10318515 A JPH10318515 A JP H10318515A
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JP
Japan
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secondary combustion
exhaust gas
dust
burner
chamber
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Pending
Application number
JP12614197A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Watanabe
孝平 渡辺
Hideo Sato
英夫 佐藤
Shiro Sakata
詞郎 坂田
Kunio Sasaki
邦夫 佐々木
Kazunori Nakamura
和範 中村
Hiroshi Kosaka
浩史 小坂
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉本体内で発生した排気ガスを、二次燃焼室
に流入させて二次燃焼用バーナにより燃焼させ、溶融お
よび燃焼により生じた粉塵を、粉塵排出室内を下端部分
へと落下させ、粉塵切り出し装置によって連続的に切り
出すに、粉塵切り出し装置を耐熱仕様とすることなく構
成した二次燃焼装置を提供する。 【解決手段】 粉塵排出室44の下端部分を、バーナ火炎
の輻射熱が直接作用しない位置に形成し、下端部分に粉
塵切り出し装置60を設けたことで、粉塵切り出し装置60
は、バーナ火炎の輻射熱が直接作用せず、輻射熱に耐え
る耐熱仕様とする必要はなく、標準仕様を適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば都市ご
み、産業廃棄物などの焼却炉で発生した焼却灰、および
排気ガス中に飛散した飛灰(脱塩のために添加した石灰
類、および反応物も含む。)などを、電気炉(たとえば
アーク炉、抵抗炉、プラズマアーク炉など)を用いて加
熱溶融(減容化のため)する焼却灰溶融炉などに採用さ
れる二次燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アーク炉、抵抗炉、プラズマアー
ク炉などの焼却灰溶融炉は、溶融スラグ層厚および溶融
メタル層厚がある範囲内になるように操業し、溶融した
スラグを順次連続式で水中に排出している。そこで、灰
の溶融にともない、灰中の鉄分の一部が溶融メタルとし
て炉内に留まり、溶融メタル層厚がある範囲を超えて厚
くなった場合、溶融炉本体を傾動させることで、出滓口
より増加した溶融メタルを排出するようにした構成が提
供されている。
【0003】すなわち図9に示すように、支持装置90側
に可動枠91を介して支持されて、水平状軸心92の回りに
傾動自在な溶融炉本体93が設けられ、この溶融炉本体93
は、シリンダー装置94の作動によって、水平状軸心92の
回りに傾動される。なお、焼却灰の溶融中において溶融
炉本体93内には、溶融メタル95や溶融スラグ96が入って
いる。そして溶融炉本体93側には、前記水平状軸心92上
に位置される筒状の排ガス排出部97が一体に設けられ、
この排ガス排出部97に外側から対向される側には、二次
燃焼装置98が配設されている。
【0004】この二次燃焼装置98の装置本体99は断面矩
形のダクト状であって、通常は、その二次燃焼室100が
上下方向となるようにして、床側からの機枠101に支持
されている。前記装置本体99の中間部には筒状の排ガス
受け入れ部102が一体に設けられ、この排ガス受け入れ
部102は前記水平状軸心92上に位置され、前記排ガス排
出部97にシール接続装置103を介して連通されている。
【0005】前記装置本体99内は大別して、水平状軸心
92から上方に二次燃焼室100が形成され、水平状軸心92
から下方に粉塵排出室104が形成される。ここで装置本
体99における両室100,104の境界部の壁部、すなわち、
排ガス排出部97に対向される部分の壁部は、水平状軸心
92に対して直角状に形成されている。
【0006】そして二次燃焼室100の下部には、二次燃
焼用バーナ105が設けられている。さらに、粉塵排出室1
04の下端部分には、上位ダンパー部106と下位ダンパー
部107とからなる二重ダンパー形式の粉塵切り出し装置
(ダスト切り出し装置)108が設けられる。
【0007】上記した従来構成によると、たとえば焼却
炉から排出された焼却灰および飛灰は、溶融炉本体93内
に定量供給され、そして黒鉛電極109などを介しての電
気エネルギーを用いて加熱溶融される。これにより、溶
融炉本体93内には、その下部に溶融メタル95の層が形成
され、この溶融メタル95の層の上に溶融スラグ96の層が
形成される。
【0008】その際に、黒鉛電極109の酸化消耗防止の
ために、溶融炉本体93内に大気の混入がないようにされ
ている。このため焼却灰溶融時には、焼却灰に混入して
いる可燃物が、焼却灰投入時に持ち込まれる空気により
酸素不足の状態で燃焼されて、一酸化炭素(CO)を発
生することになる。この一酸化炭素を含む排気ガスは、
排ガス排出部97から排ガス受け入れ部102を流れて二次
燃焼室100に流入され、この二次燃焼室100で二次燃焼用
バーナ105によって燃焼される。
【0009】そして、この溶融および燃焼により生じた
粉塵などは、粉塵排出室104内を下端部分へと落下さ
れ、閉動姿勢の上位ダンパー部106に受け止められる。
この上位ダンパー部106に或る量の粉塵が受け止められ
たとき、まず上位ダンパー部106が開動されて粉塵が落
下され、この落下された粉塵は、閉動姿勢の下位ダンパ
ー部107に受け止められる。次いで上位ダンパー部106が
閉動されたのち、下位ダンパー部107が開動されて粉塵
が落下され、回収ボックスなどに回収される。その後、
下位ダンパー部107が閉動される。
【0010】このように二重ダンパー形式の粉塵切り出
し装置108が操作されることで、二次燃焼装置98の部分
などに堆積される粉塵が、連続的に切り出されることに
なる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
形式によると、粉塵切り出し装置108は、二次燃焼用バ
ーナ105のバーナ火炎の輻射熱が直接作用する位置に設
けられていることから、この輻射熱に耐えるように、さ
らには高温ガスの流入に耐えるように、耐火材をライニ
ングしたり、耐高温材を使用したり、冷却を行ったりし
ており、このように耐熱仕様とすることで、装置が複雑
でしかも高価になっていた。また、両ダンパー部106,1
07は、フラッパー耐火材が脱落する可能性があることか
らフラッパー形式を採用し難く、スライド形式しか採用
できないという問題があった。
【0012】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、粉塵切り出し装置を耐熱仕様とすることなく簡単で
しかも安価に構成し得る二次燃焼装置を提供することを
目的としたものである。
【0013】また請求項3記載の発明は、粉塵切り出し
装置側への高温ガスの流入を防止し得る二次燃焼装置を
提供することを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の二次燃焼装置
は、炉本体側の排ガス排出部が連通される二次燃焼装置
であって、装置本体内は大別して、排ガス排出部への連
通部から上方側に上下方向の二次燃焼室が形成されて下
部に二次燃焼用バーナが設けられるとともに、連通部か
ら下方側に上下方向の粉塵排出室が形成され、この粉塵
排出室の下端部分は、前記二次燃焼用バーナのバーナ火
炎の輻射熱が直接作用しない位置に形成されるととも
に、この下端部分には、粉塵切り出し装置が設けられて
いることを特徴としたものである。
【0015】したがって請求項1の発明によると、たと
えば炉本体内で発生した一酸化炭素を含む排気ガスを、
排ガス排出部を介して二次燃焼室に流入させ、この二次
燃焼室で二次燃焼用バーナによって燃焼し得る。そし
て、灰溶融および燃焼により生じた粉塵などは、粉塵排
出室内を下端部分へと落下させ、粉塵切り出し装置によ
って連続的に切り出される。このとき、粉塵排出室の下
端部分に設けた粉塵切り出し装置にバーナ火炎の輻射熱
が直接作用しないことから、この粉塵切り出し装置は、
輻射熱に耐える耐熱仕様とする必要はなく、標準仕様を
適用し得る。
【0016】また本発明の請求項2記載の二次燃焼装置
は、上記した請求項1記載の構成において、支持装置側
に支持されて水平状軸心の回りに傾動自在な溶融炉本体
の排ガス排出部が連通されることを特徴としたものであ
る。
【0017】したがって請求項2の発明によると、焼却
灰の連続処理を行う溶融炉などに容易に採用し得る。そ
して本発明の請求項3記載の二次燃焼装置は、上記した
請求項1または2記載の構成において、粉塵切り出し装
置に対して二次燃焼用バーナ寄りの位置において、粉塵
排出室内へ気体が供給されることを特徴としたものであ
る。
【0018】したがって請求項3の発明によると、吹き
込んだ気体が粉塵排出室内で流れることによって、燃焼
により生じた高温ガスが粉塵切り出し装置側に流れ込む
ことを防止し得る。
【0019】さらに本発明の請求項4記載の二次燃焼装
置は、上記した請求項3記載の構成において、粉塵排出
室内へ、炉本体の冷却に用いた加熱空気が供給されるこ
とを特徴としたものである。
【0020】したがって請求項4の発明によると、加熱
空気を安価に供給し得るとともに、水分の結露を防止し
てダストの付着を減少し得る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図8に基づいて説明する。図5、図6において、床
上に設置される支持装置10は、ベース体11と、このベー
ス体11上から立設された前後ならびに左右でそれぞれ一
対の保持枠12と、これら保持枠12の上端にそれぞれロー
ラ軸13などを介して配設された鍔付きローラ14などによ
り構成される。ここで鍔付きローラ14は、ローラ軸心を
前後方向として配設されている。そして支持装置10内か
ら左右方向の一方外方に亘って、床上には水槽1が設置
され、また他方には台車移入部が形成されている。この
台車移入部に対して、取鍋2を載置した台車3が移入自
在に構成される。
【0022】前記支持装置10側に可動枠15を介して支持
されて、水平状軸心19の回りに傾動自在な溶融炉本体
(炉本体の一例)20が設けられる。すなわち可動枠15
は、平枠状の可動台16と、この可動台16の下面に前後一
対に設けられかつ下方へ凸の円弧板状に形成された被支
持体17などにより構成される。そして前記可動台16上に
溶融炉本体20が固定されている。その際に、溶融炉本体
20内の上部に前記水平状軸心19が位置され、この水平状
軸心19を中心とした半径の円弧線上に前記被支持体17の
円弧面が形成されている。
【0023】したがって溶融炉本体20は、その可動枠15
における被支持体17が鍔付きローラ14間に載置されるこ
とで、水平状軸心19の回りに傾動自在に構成される。そ
して傾動操作装置の一例であるシリンダー装置18が、前
記ベース体11と可動台16との間に配設されている。な
お、焼却灰の溶融中において溶融炉本体20内には、溶融
メタル5や溶融スラグ6が入っている。
【0024】前記溶融炉本体20の外面側には水冷ジャケ
ット21が施工され、また炉蓋を貫通して、作動ガスを供
給自在な黒鉛電極28が位置されている。そして溶融炉本
体20には、傾動方向に振り分けて溶融スラグ出滓樋22と
保守時溶融メタル排出孔23とが設けられている。その際
に溶融スラグ出滓樋22は、出滓堰24により形成され、溶
融メタル排出孔23は炉壁に設けられている。
【0025】さらに溶融炉本体20の溶融スラグ出滓樋22
側には溶融スラグ排出部25が一体化され、この溶融スラ
グ排出部25には上下方向の排出室26が形成され、この排
出室26は、上位開放部26Aを介して溶融スラグ出滓溝22
からの溶融スラグ6を受け入れ、下位開放部26Bを介し
て溶融スラグ6を水槽1に排出させるように構成されて
いる。そして溶融炉本体20側には、前記水平状軸心19上
に位置される筒状の排ガス排出部27が一体に設けられて
いる。
【0026】前記溶融炉本体20側には、定量供給形式の
灰供給装置30が一体化されている。すなわち灰供給装置
30は、架台31を介して可動台16上に固定され、そして、
その灰供給部32は、溶融炉本体20を貫通してこの溶融炉
本体20内に臨んでいる。
【0027】前記溶融メタル排出孔23は、通常ではマッ
ド29により閉孔されており、このマッド29を砕いて溶融
メタル排出孔23を開孔させる開孔機35が設けられる。す
なわち開孔機35は、架台36を介して可動台16上に固定さ
れ、そして、その開孔具37は、溶融メタル排出孔23の部
分に外側から対向されかつ溶融メタル排出孔23に突入自
在に構成されている。
【0028】図1〜図4において、前記排ガス排出部27
に外側から対向される側には、二次燃焼装置40が配設さ
れている。この二次燃焼装置40の装置本体41は断面矩形
のダクト状であって、通常は、その長さ方向(後述する
二次燃焼室)が上下方向となるようにして、床側からの
機枠9に支持されている。
【0029】前記装置本体41の中間部には筒状の排ガ
ス受け入れ部42が一体に設けられ、この排ガス受け入れ
部42は前記水平状軸心19上に位置され、前記排ガス排出
部27にシール接続装置50を介して連通されている。すな
わちシール接続装置50は、排ガス排出部27の後端にフラ
ンジ継手51を介して連結された炉側筒体52と、排ガス受
け入れ部42の前端にフランジ継手53を介して連結された
装置側筒体54と、両筒体52,54間の外周に配設されたシ
ール構造55などにより構成される。
【0030】その際に、炉側筒体52の後端面には環状凹
部52Aが形成されるとともに、装置側筒体54の前端面に
は、前記環状凹部52Aに嵌合される環状凸部54Aが形成
されている(凹凸は逆であってもよい。)。そしてシー
ル構造55は、装置側筒体54に固定される環状ボックス56
と、この環状ボックス56内に装填されたガラス繊維57と
(なおガラス繊維57は装填しなくてもよい。)、炉側筒
体52に固定されかつ環状ボックス56に対して摺動自在な
リング体58などにより構成されている。
【0031】上記の構成により、前記溶融炉本体20と二
次燃焼装置40とを連通する排ガス排出部27や排ガス受け
入れ部42の中心が、前記水平状軸心19に一致状とされ
る。そして凹凸の嵌合とシール構造55とにより、二次燃
焼装置40に対して溶融炉本体20が、水平状軸心19の周り
に回動(傾動)されながらも、ガス漏れのない状態で連
通し得る。
【0032】前記装置本体41内は大別して、排ガス排出
部27への連通部、すなわち水平状軸心19の部分から上方
側に上下方向の二次燃焼室43が形成され、水平状軸心19
から下方側に粉塵排出室44が形成される。ここで装置本
体41における両室43,44の境界部の壁部、すなわち排ガ
ス排出部27や排ガス受け入れ部42に対向される部分の壁
部は、これら排ガス排出部27や排ガス受け入れ部42の側
に接近して位置された突入壁部41Aに形成されている。
これに伴って、二次燃焼室43や粉塵排出室44の形成壁体
で突入壁部41Aに連なる部分は、水平状軸心19から離れ
るほど外側となる傾斜壁部41B,41Eに形成されてい
る。
【0033】前記装置本体41における二次燃焼室43の下
部、すなわち突入壁部41Aの近くの傾斜壁部41Bの部分
には、排ガス排出部27や排ガス受け入れ部42における排
気ガスの流れ方向に対して直交状に向けられた二次燃焼
用バーナ45と、覗き窓46とが設けられている。
【0034】前記装置本体41における二次燃焼室43の中
間部や上部は、傾斜壁部41Bの部分に連なる垂直壁部41
Cに形成され、この垂直壁部41Cには、サンプリング座
47や二次燃焼ガス出口48が設けられている。なお二次燃
焼ガス出口48には排ガス管(図示せず。)が接続され
る。そして二次燃焼室43の上端は蓋壁部41Dにより閉じ
られ、この蓋壁部41Dには覗き窓46が設けられている。
【0035】前記装置本体41における粉塵排出室44の上
部は、前述した傾斜壁部41Eと、この傾斜壁部41Eの部
分に連なる垂直壁部41Fとにより形成され、傾斜壁部41
Eには爆風口49が設けらけている。そして粉塵排出室44
の中間部は、垂直壁部41Fの部分に連なりかつ傾斜壁部
41Eと同様に傾斜された傾斜壁部41Gにより形成されて
いる。さらに粉塵排出室44の下端部分は、傾斜壁部41G
の部分に連なる垂直壁部41Hにより形成されている。
【0036】このように粉塵排出室44が、傾斜壁部41E
と垂直壁部41Fと傾斜壁部41Gと垂直壁部41Hとにより
形成されることで、垂直壁部41Hにより形成される下端
部分は、前記二次燃焼用バーナ45のバーナ火炎の輻射熱
が直接作用しないように、充分に離れた位置でかつ隠れ
た位置に形成されることになる。
【0037】そして、この下端部分に粉塵切り出し装置
(ダスト切り出し装置)60が設けられる。すなわち、粉
塵切り出し装置60は、たとえば上位ダンパー部61と下位
ダンパー部71とからなる二重ダンパー形式であって、そ
れぞれ、ケース本体68,78側に回動自在に支持された左
右方向の回動軸62,72と、この回動軸62,72に内リンク
体67,77を介して取り付けられたダンパー63,73と、前
記回動軸62,72の外部露出部分に取り付けられた外リン
ク体64,74と、ケース本体68,78側に設けられた外部支
持台65,75と外リンク体64,74との間に設けられたシリ
ンダー装置66,76などにより構成されている。
【0038】前記粉塵切り出し装置60に対して二次燃焼
用バーナ45寄りの位置には、すなわち傾斜壁部41Gの位
置には、粉塵排出室44内へ、たとえば炉底など溶融炉本
体20の冷却に用いた加熱空気(加熱気体の一例)Aの供
給を行う吹き込み口79が形成されている。4は回収ボッ
クスを示す。
【0039】前記突入壁部41Aの部分には、溶融炉本体
20と装置本体41との連通部分、すなわち排ガス排出部2
7、炉側筒体52、装置側筒体54、排ガス受け入れ部42な
どに堆積された粉塵7の除去を行う掃除装置80が設けら
れる。
【0040】すなわち、機枠9側からのブラケット81に
外端が支持されたガイドロッド82が設けられ、このガイ
ドロッド82に外嵌される筒状の操作体83が設けられる。
この操作体83の内端は、突入壁部41Aの部分に設けられ
た筒ガイド84に挿通され、そして突入された内端には、
矩形ブロック状の掻き体85が設けられている。ここで操
作体83は二重管形式であって、その内側の管路に冷却水
が供給され、この冷却水は掻き体85に流入されて、この
掻き体85を冷却したのち、外側の管路を通して排水され
るように構成されている。
【0041】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図5、図6は溶融炉本体20が正立姿勢にあ
り、そして溶融メタル排出孔23がマッド29により閉孔さ
れた状態にある。このとき、たとえば焼却炉から排出さ
れた焼却灰および飛灰は、灰供給装置30を介して溶融炉
本体20内に定量供給され、そして黒鉛電極28などを介し
ての電気エネルギーを用いて加熱溶融されている。これ
により、溶融炉本体20内には、その下部に溶融メタル5
の層が形成され、この溶融メタル5の層の上に溶融スラ
グ6の層が形成されている。
【0042】溶融炉本体20内から、増加した溶融メタル
5の一部を排出させるとき、まずシリンダー装置18を伸
展させて、この溶融炉本体20側を傾動させる。その際に
傾動は、支持装置10側に支持案内されて、排出室26側が
次第に下位になるように水平状軸心19の回りに行われ
る。この傾動により図7に示すように、溶融スラグ6お
よび引き続き増加した溶融メタル5は、溶融スラグ出滓
樋22を通って排出室26の上位開放部26Aに排出され、そ
して排出室26内を下降されたのち、下位開放部26Bから
水槽1内に投入される。
【0043】炉底を含む炉の保守点検を行う場合は、開
孔機35の開孔具37を突出動させることによって、マッド
29が砕かれて溶融メタル排出孔23が開孔される。この開
孔を行ったのち、シリンダー装置18を収縮させて、溶融
炉本体20側を反対側に傾動させる(なお、反対側に傾動
させたのち、開孔させてもよい。)な。これにより図8
に示すように、溶融メタル5は溶融メタル排出孔23を通
って排出され、そして取鍋2内(または溶融メタル冷却
水槽内)に投入される。
【0044】このような操作により、通常運転中の増加
メタルが排出でき、溶融メタル層厚および溶融スラグ層
厚をある範囲内として運転できる。また保守時に、炉底
に残留した溶融メタルを排出し得る。
【0045】上述したように、たとえば焼却炉から排出
された焼却灰および飛灰は、溶融炉本体20内に定量供給
されたのち、黒鉛電極28などを介しての電気エネルギー
を用いて加熱溶融されるが、その際に、焼却灰溶融時に
は、焼却灰に混入している可燃物が、焼却灰投入時に持
ち込まれる空気により酸素不足の状態で燃焼されて、一
酸化炭素を発生することになる。この一酸化炭素を含む
排気ガスは、図1〜図4において、排ガス排出部27から
排ガス受け入れ部42を流れて二次燃焼室43に流入され、
この二次燃焼室43で二次燃焼用バーナ45によって燃焼さ
れる。
【0046】このとき、二次燃焼用バーナ45が、排ガス
排出部27や排ガス受け入れ部42における排気ガスの流れ
方向に対して直交状に設けられているため、二次燃焼用
バーナ45によるバーナ火炎は二次燃焼室43の横断面の隅
々まで届くことになり、以て排気ガスの全てが、バーナ
火炎の中を通って上昇されることになる。これによっ
て、未燃の一酸化炭素の全てが二次燃焼室43で燃焼され
ることになり、以てダイオキシン発生の原因が解消され
る。
【0047】このように、二次燃焼用バーナ45によって
排気ガスを二次燃焼室43で燃焼させる際に、前記粉塵排
出室44の下端部分が、二次燃焼用バーナ45のバーナ火炎
の輻射熱が直接作用しないように、充分に離れた位置で
かつ隠れた位置に形成されていることから、この下端部
分に設けられた粉塵切り出し装置60にも、輻射熱が直接
作用しないことになる。したがって、粉塵切り出し装置
60は、輻射熱に耐える耐熱仕様とする必要はなく、以て
簡単でしかも安価な標準仕様を適用し得る。
【0048】そして粉塵切り出し装置60の両ダンパー部
61,71は、各ダンパー63,73に耐火材が不要であること
から、耐火材が脱落することもなく、以てスライド形式
は勿論、フラッパー形式なども容易に採用し得る。
【0049】さらに排気ガスを二次燃焼室43で燃焼させ
ている間に、粉塵排出室44の中間部分に対して、たとえ
ば炉底など溶融炉本体20の冷却に用いることで加熱され
た加熱空気Aが、流速を0.05m/s程度として吹き込み
口79から僅か吹き込まれている。そして、この吹き込ま
れた加熱空気Aが粉塵排出室44内を上昇される(流れ
る)ことで、燃焼により生じた高温ガスが粉塵切り出し
装置60側に流れ込むことを防止し得る。これにより粉塵
切り出し装置60は、高温ガスに曝されることがなくて耐
熱仕様とする必要はなく、以て簡単でしかも安価に構成
し得る。
【0050】その際に、溶融炉本体20の冷却に用いた加
熱空気Aを供給することで、この加熱空気Aを安価に供
給し得る。また、外気などの空気を供給した際には、粉
塵排出室44の部分の壁内面に空気中の水分が結露し、ダ
ストが付着することになるが、加熱空気Aを供給するこ
とで、水分の結露を防止して、ダストの付着を減少し得
る。
【0051】そして、この溶融および燃焼により生じた
粉塵などは、粉塵排出室44内を下端部分へと落下され、
図3の実線に示すように、上位ダンパー部61の閉動姿勢
のダンパー63に受け止められる。また、排ガス排出部27
や排ガス受け入れ部42などからなる連通部分に粉塵7が
或る量堆積したとき、掃除装置80によって堆積粉塵7の
除去(徐塵)が行われる。これは、手動操作により操作
体83を押し込み、図1や図4の仮想線に示すように、掻
き体85を連通部分で移動させて堆積粉塵7を粉塵排出室
44内に掻き落とすことにより行われる。これにより、堆
積粉塵7によって排ガス排出部27や排ガス受け入れ部42
が塞がれることを防止し得る。
【0052】このようにして落下された粉塵がダンパー
63に或る量、受け止められたとき、まず上位ダンパー部
61のシリンダー装置66が伸展動され、外リンク体64を介
して回動軸62が回動されることで、図3の仮想線に示す
ように、内リンク体67を介してダンパー63が開動され、
以て粉塵が落下される。この落下された粉塵は、下位ダ
ンパー部71の閉動姿勢のダンパー73に受け止められる。
次いで上位ダンパー部61を逆作動してダンパー63が閉動
されたのち、下位ダンパー部71のダンパー73が開動され
て粉塵が落下され、回収ボックス4に回収される。その
後、下位ダンパー部71のダンパー73が閉動される。
【0053】このように粉塵切り出し装置60の両ダンパ
ー部61,71が操作されることで、二次燃焼装置43の部分
などで発生された粉塵7が、連続的に切り出されること
になる。
【0054】上記した実施の形態では、炉本体として溶
融炉本体20が示されているが、これは別な機種、設備の
炉本体であってもよい。また溶融炉本体20も種々な形式
であってもよい。
【0055】上記した実施の形態では、粉塵切り出し装
置60として、フラッパー形式の両ダンパー部61,71が採
用されているが、これは前述したようにスライド形式で
あってもよく、さらにはロータリバルブ形式なども容易
に採用し得る。
【0056】上記した実施の形態では、溶融炉本体20の
冷却に用いた加熱空気Aが吹き込まれているが、この加
熱空気Aは別な装置により加熱されてもよく、さらに外
気などの空気が吹き込まれる形式であってもよい。そし
て気体としは空気以外のものも採用可能である。
【0057】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、炉
本体で発生した一酸化炭素を含む排気ガスを、排ガス排
出部を介して二次燃焼室に流入させ、二次燃焼用バーナ
によって燃焼できる。そして、溶融および燃焼により生
じた粉塵などは、粉塵排出室内を下端部分へと落下させ
たのち、粉塵切り出し装置によって連続的に切り出すこ
とができる。このとき、粉塵排出室の下端部分に設けた
粉塵切り出し装置にバーナ火炎の輻射熱が直接作用しな
いことで、この粉塵切り出し装置は、輻射熱に耐える耐
熱仕様とする必要はなく、以て簡単でしかも安価な標準
仕様を適用できる。さらに粉塵切り出し装置は、耐火材
が不要で脱落することもないことから、スライド形式、
フラッパー形式など各種形式を容易に採用できる。
【0058】また上記した本発明の請求項2によると、
焼却灰の連続処理を行う溶融炉などに容易に採用でき
る。そして上記した本発明の請求項3によると、吹き込
んだ気体が粉塵排出室内で流れることによって、燃焼に
より生じた高温ガスが粉塵切り出し装置側に流れ込むこ
とを防止でき、これにより粉塵切り出し装置は、高温ガ
スに曝されることがなくて耐熱仕様とする必要はなく、
以てより簡単にかつ安価に構成できる。
【0059】さらに上記した本発明の請求項4による
と、加熱空気を安価に供給できるとともに、水分の結露
を防止してダストの付着を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、二次燃焼装
置部分の縦断側面図である。
【図2】同二次燃焼装置部分の一部切り欠き背面図であ
る。
【図3】同二次燃焼装置の下端部分の縦断側面図であ
る。
【図4】同二次燃焼装置の連通部分の横断平面図であ
る。
【図5】同二次燃焼装置を備えた焼却灰溶融炉の一部切
り欠き側面図である。
【図6】同二次燃焼装置を備えた焼却灰溶融炉の正立姿
勢の一部切り欠き正面図である。
【図7】同二次燃焼装置を備えた焼却灰溶融炉のスラグ
および増加溶融メタル排出時の一部切り欠き正面図であ
る。
【図8】同二次燃焼装置を備えた焼却灰溶融炉の溶融メ
タル排出時の一部切り欠き正面図である。
【図9】従来例を示し、二次燃焼装置を備えた焼却灰溶
融炉の一部切り欠き側面図である。
【符号の説明】
5 溶融メタル 6 溶融スラグ 7 堆積粉塵 10 支持装置 15 可動枠 18 シリンダー装置(傾動操作装置) 19 水平状軸心 20 溶融炉本体(炉本体) 27 排ガス排出部 28 黒鉛電極 30 灰供給装置 35 開孔機 40 二次燃焼装置 41 装置本体 42 排ガス受け入れ部 43 二次燃焼室 44 粉塵排出室 45 二次燃焼用バーナ 50 シール接続装置 60 粉塵切り出し装置 61 上位ダンパー部 63 ダンパー 71 下位ダンパー部 73 ダンパー 79 吹き込み口 80 掃除装置 A 加熱空気(加熱気体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 詞郎 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐々木 邦夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中村 和範 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 小坂 浩史 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体側の排ガス排出部が連通される二
    次燃焼装置であって、装置本体内は大別して、排ガス排
    出部への連通部から上方側に上下方向の二次燃焼室が形
    成されて下部に二次燃焼用バーナが設けられるととも
    に、連通部から下方側に上下方向の粉塵排出室が形成さ
    れ、この粉塵排出室の下端部分は、前記二次燃焼用バー
    ナのバーナ火炎の輻射熱が直接作用しない位置に形成さ
    れるとともに、この下端部分には、粉塵切り出し装置が
    設けられていることを特徴とする二次燃焼装置。
  2. 【請求項2】 支持装置側に支持されて水平状軸心の回
    りに傾動自在な溶融炉本体の排ガス排出部が連通される
    ことを特徴とする請求項1記載の二次燃焼装置。
  3. 【請求項3】 粉塵切り出し装置に対して二次燃焼用バ
    ーナ寄りの位置において、粉塵排出室内へ気体が供給さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の二次燃焼
    装置。
  4. 【請求項4】 粉塵排出室内へ、炉本体の冷却に用いた
    加熱空気が供給されることを特徴とする請求項3記載の
    二次燃焼装置。
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