JP3806306B2 - 灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 - Google Patents
灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3806306B2 JP3806306B2 JP2001007870A JP2001007870A JP3806306B2 JP 3806306 B2 JP3806306 B2 JP 3806306B2 JP 2001007870 A JP2001007870 A JP 2001007870A JP 2001007870 A JP2001007870 A JP 2001007870A JP 3806306 B2 JP3806306 B2 JP 3806306B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary combustion
- combustion chamber
- melting furnace
- temperature
- ash melting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法に係り、特に、焼却灰を溶融する灰溶融炉からの排出される所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを完全燃焼させる灰溶融炉の二次燃焼装置及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ごみ焼却灰の容積の低減や有効利用を図るために灰溶融炉が使用されている。この灰溶融炉により溶融した焼却灰は、低沸点の揮散物や、金属類及びその他の成分のスラグに分け、無公害化されると共に、そのリサイクル化が図られている。この灰溶融炉として、焼却灰の溶融のための重油等を燃料とするバーナ式灰溶融炉や、電気抵抗式灰溶融炉及びプラズマ式灰溶融炉等のように電気を熱源として灰を溶融するものが知られている。
【0003】
さらに、この灰溶融炉には、二次燃焼装置が設けられている。この二次燃焼装置には、排ガス中の可燃成分であるCOガス及びH2ガス等を燃焼させるための空気吸込口及び可燃成分を着火させて燃焼させるための着火バーナが設けられており、灰溶融炉からの排出される排ガスを完全燃焼させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、灰溶融炉から排出される排ガス中には、Na、K、Cl等を成分とする多量のダストが含まれている。このため、灰溶融炉の運転開始後から所定時間経過した定常運転状態では、二次燃焼装置の二次燃焼室の内部壁面の温度は、排ガス中の可燃成分が燃焼することにより十分に昇温されているため、これらのダストは溶融・揮発してガス状となり外部に排出される。
【0005】
しかしながら、灰溶融炉の運転開始時においては、必然的に二次燃焼室の内部壁面温度は、未だ昇温されていない状態となっている。このため、排ガス中に多量に含まれるダストは、二次燃焼室内で溶融・揮発することなく、二次燃焼室の内部壁面に固体又は液体の状態で付着する。このように、二次燃焼室の内部壁面に多量のダストが付着すると、二次燃焼室内が閉塞状態となる可能性があり、万一、閉塞状態となると、灰溶融炉が運転を開始した後に排ガスを完全に燃焼させることができなくなるばかりでなく、さらに、排ガスを外部に排出することができなくなり大きな問題となる。
【0006】
この問題は、灰溶融炉の運転開始時以外にも、灰溶融炉に焼却灰の投入を停止し保温状態としその後再び灰を投入するような場合でも発生する。
【0007】
そこで、本発明は、上記の従来技術の問題を解決するためになされたものであり、二次燃焼室の内部壁面に排ガス中のダストが付着することを確実に防止して二次燃焼室が閉塞状態とならないようにした灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、焼却灰を溶融する灰溶融炉からの排出される所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させる二次燃焼装置であって、所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させ耐火壁により作られた二次燃焼室と、この二次燃焼室の所定の部位に設けられ二次燃焼室の内部壁面を加熱する加熱手段と、二次燃焼室の耐火壁の内部の内部壁面の近傍に設けられ、内部壁面の温度を検出する温度検出手段と、少なくとも上記灰溶融炉の運転開始時に、所定成分のダストがガス化するように、温度検出手段で検出された内部壁面の温度が800℃以上となるまで、加熱手段により二次燃焼室の内部壁面を加熱する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、内部壁面の温度を検出する温度検出手段を二次燃焼室の耐火壁の内部の内部壁面の近傍に設け、制御手段により、少なくとも灰溶融炉の運転開始時に、灰溶融炉からの排ガス中の所定成分のダストがガス化するように800℃以上まで加熱手段により二次燃焼室の内部壁面を加熱するようにしたので、ダストが二次燃焼室内でガス状となり、その結果、ダストが二次燃焼室内の内部壁面に付着することが無くなる。その結果、二次燃焼室内が閉塞状態となることを防止することができる。
【0011】
本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置において、所定成分のダストは、少なくともNa、K及びClを含む。
【0013】
本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置において、好ましくは、加熱手段は、二次燃焼室の上流側に設けられたバーナ手段である。
本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置において、好ましくは、制御手段は、灰溶融炉を保温状態とする運転を行なった後に、所定温度以上まで二次燃焼室の内部壁面を加熱する。
【0014】
さらに、本発明は、焼却灰を溶融する灰溶融炉からの排出される所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させ耐火壁により作られた二次燃焼室と、この二次燃焼室の所定の部位に設けられ二次燃焼室の内部壁面を加熱する加熱手段と、二次燃焼室の内部壁面の温度を検出する温度検出手段と、を備えた二次燃焼装置の運転方法であって、少なくとも灰溶融炉の運転開始時に、温度検出手段により二次燃焼室の耐火壁の内部の内部壁面の近傍の温度を検出する工程と、所定成分のダストがガス化するように、800℃以上まで加熱手段により二次燃焼室の内部壁面を加熱する工程を、を有することを特徴としている。
【0016】
本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置の運転方法において、所定成分のダストは、少なくともNa、K及びClを含む。
【0018】
本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置の運転方法は、好ましくは、更に、灰溶融炉を保温状態とする運転を行なった後に、所定温度以上まで二次燃焼室の内部壁面を加熱する工程を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態であるプラズマ式灰溶融炉の二次燃焼装置の全体構成を示す概略断面図である。図2は、図1の二次燃焼装置の部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
【0021】
図1に示すように、符号1は、都市ごみ等を溶融するプラズマ式灰溶融炉1であり、この灰溶融炉1は、上流側に配置された焼却炉(図示せず)から送られてくる焼却灰を収容して溶融する炉本体2を有している。この炉本体2の内部には、耐火壁3によって構成された炉室4が形成されている。この炉室4の側壁及び頂壁を構成する耐火壁3の外側には鉄皮5が配置され、必要に応じて、耐火壁3と鉄皮5との間に冷却ジャケット(図示せず)が設けられている。
【0022】
炉室4の頂壁には、焼却灰投入シュート(図示せず)が設けられており、さらに、陰極6が垂直方向に摺動自在に取り付けられている。この陰極6は、コントローラ(図示せず)によって制御される昇降装置6Aによって炉室4の頂壁に対して垂直方向に駆動されるように配置されている。陰極6は、その内部にプラズマ用ガスが流れる通路が形成された円筒形状のものであり、金属又は黒鉛で作られている。炉室4の底壁7には、陰極6に対向するように、陽極8が固定的に取り付けられている。これらの陰極6及び陽極8は、炉本体2の外部において、それぞれプラズマ発生用直流電源9に接続されている。
【0023】
焼却灰投入シュート(図示せず)から炉室4に供給された焼却灰は、炉室4を還元雰囲気にした状態で、直流電源9によって電極6,8間に電圧を印加し、電極6,8間にプラズマアークを発生させ、炉室4内を1000℃以上とすること、及び、供給した電力によるジュール発熱により、溶融されるようになっている。溶融された焼却灰は、溶融スラグS(非金属生成物)となり、また、焼却灰中に含まれていたメタル成分は溶融メタルMとなって、炉室4の底部に溜まる。溶融メタルMは、溶融スラグSよりも比重が重いので、溶融スラグSの下に溜まる。
【0024】
また、炉本体2の側壁には、炉室4に溜まった溶融スラグS及び溶融メタルMを出滓するための出滓口10が設けられ、この出滓口10には出滓樋11が取り付けられている。溶融スラグSが出滓口10の高さに達すると、溶融スラグSは出滓口10から溢れでて、出滓樋11を通って後工程(図示せず)に送給される。
【0025】
また、溶融作業を続けると、炉室4に溜まる溶融メタルMの量が増え、炉室4に溜めておくことが出来る溶融スラグSの量が減し、適切な溶融処理を行なうことができなくなるので、炉傾倒機構を設け、炉傾倒機構により、炉本体2を傾けて、溶融スラグSの下に沈殿した溶融メタルMを出滓口10から排出するようにしている。
【0026】
この炉傾倒機構は、先端部が炉本体2の底壁周縁部に回転自在に取り付けられたピストンロッド12と、このピストンロッド12を伸縮自在に受け入れる固定シンンダ13と、ピストンロッド12の先端部と対向して炉本体2の底壁周縁部に取り付けられた回動軸14とから構成されており、この回動軸14は、図示しない支持部材に回転自在に支持されている。
【0027】
この炉傾倒機構は、所定量の溶融メタルMが炉室4の炉底に溜まると、固定シリンダ13からピストンロッド12を延ばし、回転軸14を中心に炉本体2を回動させ、出滓口10をより下方に傾けることによって、炉室4に溜まった溶融メタルMを出滓口10及び出滓樋11を介して後工程に送給するようになっている。
【0028】
次に、図1及び図2に示すように、炉本体2の出滓口10と連通するように、2次燃焼装置20が配置されている。二次燃焼装置20は、灰溶融炉1から排出される排ガス中の可燃成分であるCOガス及びH2ガス等を完全燃焼させるためのものである。
【0029】
この2次燃焼装置20の出滓口10の近傍である最上流側には、排ガス中の可燃成分であるCOガス及びH2ガス等を燃焼させるために必要な空気を導入するための空気吸込口21が取り付けられ、さらに、この空気吸込口21の下流側の近傍には、可燃成分を着火させて燃焼させるための着火バーナ22が取り付けられている。さらに、下流側には、耐火壁23により作られた2次燃焼室24が形成されている。この二次燃焼室24の耐火壁23の内部壁面の近傍には、内部壁面の温度を検出するための複数の温度センサ25が、二次燃焼室24内において所定の間隔を介して、設けられている。さらに、二次燃焼室24の上流側の耐火壁23には、二次燃焼室24の耐火壁23の内部壁面を加熱して内部壁面の温度を昇温させるための加熱手段である昇温バーナ26が設けられている。さらに、複数の温度センサ25からの信号を受信し、この内部壁面の温度に基づき、昇温バーナ26に作動及び非作動の信号を送る二次燃焼室用コントローラ27が設けられている。
【0030】
図3は、本実施形態に係る二次燃焼装置20の他の例を示した断面図である。この図3の例では、二次燃焼室24の耐火壁23の内部壁面を加熱して内部壁面の温度を昇温させるために、昇温バーナ26を用いることなく、その代わりに、耐火壁23の内部に、二次燃焼室24に沿って、電気ヒータである昇温ヒータ30を設けるようにしたものである。
【0031】
次に、上述したように、灰溶融炉1の運転開始時に、二次燃焼室24の内部壁面が昇温されていない場合、灰溶融炉1から排出される排ガス中に含まれる多量のダストが内部壁面23aに付着し、二次燃焼室24が閉塞状態となる場合がある。図4は、この排ガス中の多量のダストが二次燃焼室24の内部壁面に付着した状態を示す二次燃焼室24の断面図である。
【0032】
図4に示すように、二次燃焼室24内のダストの付着層は、その中心側から、第1層(白色部分)31、第2層(黄色部分)32及び第3層(茶色部分)33から構成されている。
【0033】
図5は、このダストの付着層の各層31,32,33におけるダストの成分を示したものである。この図5から明らかなように、ダストは、主に、Na、K、Clを含み、これらは、それぞれ、塩化物であるNaCl、KClの形で存在している。
【0034】
本発明者らは、この図4に示されたダストの付着層である、第1層(白色部分)31、第2層(黄色部分)32及び第3層(茶色部分)33の各層毎に、示差分析を行ない、各層において、付着物の溶融する範囲を求めた。この示差熱分析は、温度曲線に沿って試料温度を変化させたとき、予め、熱特性が分かっている物質と試料との相対変化を示す示差熱曲線を用いて、各成分の融点、即ち、付着物の溶融する範囲を求める方法である。各層において、付着物の溶融する範囲は、約325℃〜約800℃の範囲であった。
【0035】
次に、本発明者らは、上述した加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30により、二次燃焼室24内を加熱して内部壁面を約800℃以上の温度に昇温すれば、ダストが液体とならずガス状となり、その結果、二次燃焼室24の内部壁面に排ガス中に含まれるダストが付着することがないことを確認した。
【0036】
このような本発明者らの研究結果に基づき、本実施形態では、以下のように、灰溶融炉の二次燃焼室を運転するようにしている。
【0037】
まず、灰溶融炉1の運転開始時において、灰溶融炉1から二次燃焼室24に排ガスが供給されていないため、二次燃焼室24の内部壁面の温度は、比較的低温状態となっている。このため、本実施形態では、この灰溶融炉1の運転開始時に、上述した加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30により、二次燃焼室24内を加熱して内部壁面を約800℃以上の温度まで昇温する。このとき、コントローラ27は、温度センサ25からの信号により、内部壁面が約800℃以上の温度まで昇温したか否かを判定し、昇温していなければ、加熱手段による加熱を続け、約800℃以上の温度に到達した場合には、加熱手段の作動を停止する。コントローラ27は、その後、直ちに、この情報を灰溶融炉1のコントローラ(図示せず)に送信し、灰溶融炉1の運転を開始する。
【0038】
さらに、灰溶融炉1により焼却灰の溶融は行なわないが炉本体2を保温状態とするような保温運転を行なう場合でも、灰溶融炉1の運転開始時と同様に、灰溶融炉1から二次燃焼室24に排ガスが供給されていないため、二次燃焼室24の内部壁面の温度は、比較的低温状態となっている。このため、本実施形態では、このような保温運転を行なった後、通常の運転に復帰するような場合には、同様に、加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30により、二次燃焼室24内を加熱して内部壁面を約800℃以上の温度まで昇温させて、その後に、灰溶融炉1の通常運転を開始するようにしている。
【0039】
一方、通常運転時には、排ガス中の可燃成分が燃焼することにより、二次燃焼室24内はダイオキシンを分解可能な所定温度以上となるように保温されている。しかしながら、灰溶融炉1において処理すべき焼却灰の量が少ないときには、その分、排ガス中の可燃成分の量も少なくなり、ダイオキシンを分解するために必要な所定温度まで二次燃焼室24の温度を昇温させることができなくなる。
【0040】
このような場合であっても、本実施形態によれば、通常運転時に、上述した加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30を使用して、二次燃焼室24内を加熱し内部壁面をダイオキシンを分解可能な所定温度以上に昇温することができる。これは、加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30を、所謂追い炊き用バーナ又はヒータとして使用した例である。
【0041】
次に、上述した実施形態では、温度センサ25からの二次燃焼室24の内部壁面の温度に対応して加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30を作動して、約800℃以上の温度まで昇温させるようにしたものであるが、本発明は、これに限らず、温度センサ25からの二次燃焼室24の内部壁面の温度を用いなくてもよい。即ち、他の実施形態として、加熱手段である昇温バーナ26又は昇温ヒータ30を所定時間作動させて、二次燃焼室24の内部壁面を約800℃以上の温度まで昇温させるようにしてもよい。この所定時間は、二次燃焼室24の耐火壁23の熱容量(物性、厚み、大きさにより異なる)、耐火壁23の冷却条件(空冷又は水冷等)、及び、排ガスのバーフ容量(排ガスの量及び温度)に基づいて、予め算出可能な時間である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法によれば、二次燃焼室の内部壁面に排ガス中のダストが付着することを確実に防止して二次燃焼室が閉塞状態とならないようにすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるプラズマ式灰溶融炉の二次燃焼装置の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】図1の二次燃焼装置の部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る二次燃焼装置の他の例を示した断面図である。
【図4】排ガス中のダストが二次燃焼室の内部壁面に付着した状態を示す二次燃焼室の断面図である。
【図5】ダストの付着層の各層におけるダストの成分を示したものである。
【符号の説明】
1 プラズマ式灰溶融炉
2 炉本体
10 出滓口
20 二次燃焼室
21 空気吸込口
22 着火バーナ
23 耐火壁
24 二次燃焼室
25 温度センサ
26 昇温バーナ
27 コントローラ
30 昇温ヒータ
Claims (7)
- 焼却灰を溶融する灰溶融炉からの排出される所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させる二次燃焼装置であって、
上記所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させ耐火壁により作られた二次燃焼室と、
この二次燃焼室の所定の部位に設けられ二次燃焼室の内部壁面を加熱する加熱手段と、
上記二次燃焼室の耐火壁の内部の内部壁面の近傍に設けられ、上記内部壁面の温度を検出する温度検出手段と、
少なくとも上記灰溶融炉の運転開始時に、上記所定成分のダストがガス化するように、上記温度検出手段で検出された上記内部壁面の温度が800℃以上となるまで、上記加熱手段により上記二次燃焼室の内部壁面を加熱する制御手段と、
を有することを特徴とする灰溶融炉の二次燃焼装置。 - 上記所定成分のダストは、少なくともNa、K及びClを含む請求項1に記載の灰溶融炉の二次燃焼装置。
- 上記加熱手段は、上記二次燃焼室の上流側に設けられたバーナ手段である請求項1又は2記載の灰溶融炉の二次燃焼装置。
- 上記制御手段は、上記灰溶融炉を保温状態とする運転を行なった後に、上記温度以上まで二次燃焼室の内部壁面を加熱する請求項1乃至3の何れか1項記載の灰溶融炉の二次燃焼装置。
- 焼却灰を溶融する灰溶融炉からの排出される所定成分のダスト及び可燃ガスを含む排ガスを燃焼させ耐火壁により作られた二次燃焼室と、この二次燃焼室の所定の部位に設けられ二次燃焼室の内部壁面を加熱する加熱手段と、上記二次燃焼室の上記内部壁面の温度を検出する温度検出手段と、を備えた二次燃焼装置の運転方法であって、
少なくとも上記灰溶融炉の運転開始時に、上記温度検出手段により上記二次燃焼室の耐火壁の内部の内部壁面の近傍の温度を検出する工程と、上記所定成分のダストがガス化するように、800℃以上まで上記加熱手段により上記二次燃焼室の内部壁面を加熱する工程を、を有することを特徴とする灰溶融炉の二次燃焼装置の運転方法。 - 上記所定成分のダストは、少なくともNa、K及びClを含む請求項5に記載の灰溶融炉の二次燃焼装置の運転方法。
- 更に、上記灰溶融炉を保温状態とする運転を行なった後に、上記温度以上まで二次燃焼室の内部壁面を加熱する工程を有する請求項5又は6記載の灰溶融炉の二次燃焼装置の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007870A JP3806306B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007870A JP3806306B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213724A JP2002213724A (ja) | 2002-07-31 |
JP3806306B2 true JP3806306B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=18875564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001007870A Expired - Fee Related JP3806306B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3806306B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008286424A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Takuma Co Ltd | 灰溶融炉の燃焼室 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4972462B2 (ja) * | 2007-05-29 | 2012-07-11 | 株式会社タクマ | 灰溶融炉の燃焼室 |
FR2959298B1 (fr) * | 2010-04-23 | 2012-09-21 | Air Liquide | Four a flamme et procede de regulation de la combustion dans un four a flamme |
JP2016180705A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 灰溶融処理装置及び灰溶融処理方法 |
CN113883532B (zh) * | 2021-09-18 | 2024-05-31 | 郑州荣盛窑炉工程技术有限公司 | 一种等离子垃圾焚烧炉炉底结构 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001007870A patent/JP3806306B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008286424A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Takuma Co Ltd | 灰溶融炉の燃焼室 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002213724A (ja) | 2002-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5330372B2 (ja) | 炉 | |
JP5261038B2 (ja) | 炉内監視装置及び炉内監視方法並びにこれらを用いた炉の操業制御方法 | |
JP3806306B2 (ja) | 灰溶融炉の二次燃焼装置及び二次燃焼装置の運転方法 | |
JPH067007B2 (ja) | 廃棄物溶融炉の出滓設備 | |
JP4917950B2 (ja) | 全方位監視によるプラント操業制御方法 | |
JP4972458B2 (ja) | 灰溶融炉の燃焼室 | |
JP3764641B2 (ja) | 電気溶融炉の運転制御方法 | |
JPH11351534A (ja) | 廃棄物溶融炉及びその耐火材 | |
JP3960860B2 (ja) | フラフバーナ式溶融炉 | |
US6571721B1 (en) | Ash melting apparatus | |
JP2002162010A (ja) | 廃棄物溶融炉 | |
JP3542263B2 (ja) | 電気溶融炉の炉壁構造 | |
JP2002031323A (ja) | 電気式灰溶融炉と電気式灰溶融炉の固化物除去方法 | |
JP2004044907A (ja) | 溶融処理設備 | |
JP2001141226A (ja) | 溶融炉に於ける溶融メタルの出湯方法及び出湯装置 | |
JP3921784B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JP2001263643A (ja) | 溶融物の加熱方法および溶融炉出口構造 | |
JPH0861858A (ja) | 電気抵抗式溶融炉及びこれを用いた被溶融物の溶融方法 | |
JP3027287B2 (ja) | 電気抵抗式溶融炉及びその運転方法 | |
JPH11351542A (ja) | 溶融炉 | |
JP2000171015A (ja) | 廃棄物の焼却方法及び装置 | |
JPH1019221A (ja) | 竪型溶融炉 | |
JPH11182822A (ja) | 廃棄物の溶融処理方法 | |
JPH11207288A (ja) | 廃棄物の溶融処理方法 | |
JP2001227724A (ja) | ロータリー式溶融キルンの二次燃焼室 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060512 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3806306 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |