JPH10318077A - 圧電素子駆動装置 - Google Patents

圧電素子駆動装置

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JPH10318077A
JPH10318077A JP9129468A JP12946897A JPH10318077A JP H10318077 A JPH10318077 A JP H10318077A JP 9129468 A JP9129468 A JP 9129468A JP 12946897 A JP12946897 A JP 12946897A JP H10318077 A JPH10318077 A JP H10318077A
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JP
Japan
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piezoelectric element
timing
timing signal
mosfet
current
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JP9129468A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Katsuta
浩幸 勝田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子の駆動タイミングを精度良く制御で
きるようにする。 【解決手段】 バッテリ11にトランス12の一次コイ
ル13とMOSFET14と電流検出抵抗15を直列に
接続し、二次コイル18に圧電素子17とMOSFET
19を直列に接続する。MOSFET14のオン時に一
次電流が所定電流に達すると、MOSFET14がオフ
して一次電流が遮断され、圧電素子17が駆動される。
この後、二次側のMOSFET19がオンすると、圧電
素子17に蓄えられた電荷が放電され、圧電素子17の
駆動が停止される。一次電流が所定電流に達する毎に、
第2のフリップフロップ回路26の出力Q(タイミング
信号)が立ち下がり、このタイミング信号から圧電素子
17の駆動タイミングを検出して、MOSFET14の
オンタイミングをフィードバック制御すると共に、該タ
イミング信号に基づいて駆動回路の異常の有無を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子の駆動タ
イミングをフィードバック制御する機能を備えた圧電素
子駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電素子駆動装置は、例えば特許
第2546231号公報に示すように直流電源にトラン
スの一次コイルとスイッチング素子を直列に接続すると
共に、該トランスの二次側に圧電素子を接続した回路構
成となっている。この構成では、スイッチング素子がオ
ンすると、トランスの一次コイルに電流(一次電流)が
流れて、トランスにエネルギが蓄積される。その後、ス
イッチング素子がオフされると、一次電流が遮断される
と同時に、トランスの二次コイルに高電圧が誘導され、
この高電圧が圧電素子に印加されて、圧電素子が駆動さ
れる。
【0003】この際、圧電素子の駆動電圧(駆動力)を
一定にするため、スイッチング素子のオフのタイミング
(つまり圧電素子の駆動タイミング)は、スイッチング
素子のオン後にトランスの一次コイルの電流が所定電流
に達した時(つまりトランスに蓄積されたエネルギが所
定値になった時)に、スイッチング素子をオフして圧電
素子の駆動を開始するように設定されている。この関係
から、圧電素子の駆動タイミングの制御は、予め、スイ
ッチング素子のオンから一次電流が所定電流に達するま
でに必要な時間を見込んで、その見込み時間分だけ目標
駆動タイミングより前にスイッチング素子をオンして一
次コイルへの通電を開始するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スイッチング
素子のオンから一次電流が所定電流に達するまでの時間
を正確に見込むことは困難である。これは、電源電圧、
トランスのコイル温度や固体差(製品の製造ばらつき)
によってスイッチング素子のオン後の一次電流の上昇具
合が変化してしまい、一次電流が所定値に達するまでの
時間が変化してしまうためである。このため、上記従来
の見込み制御では、圧電素子の駆動タイミングが見込み
時間の誤差分だけずれてしまい、圧電素子の駆動タイミ
ングを精度良く制御できないという欠点がある。特に、
高速性・高応答性が要求されるシステムでは、圧電素子
の駆動タイミングの正確性が要求され、この正確性を実
現できなければ、該システムに適用するメリットは少な
い。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、圧電素子の駆動タイ
ミングを精度良く制御でき、高速性・高応答性の要求を
満たすことができる圧電素子駆動装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の圧電素子駆動装置によれば、圧
電素子に高電圧を印加する昇圧手段としてトランス又は
チョークコイルを用い、直流電源から昇圧手段に供給さ
れる電流(一次電流)又は昇圧手段から圧電素子に供給
される電流(二次電流)又は圧電素子に印加される電圧
(二次電圧)を検出手段により検出し、その検出値が所
定値になる毎にタイミング信号出力手段によりタイミン
グ信号を出力する。制御手段は、このタイミング信号に
基づいてスイッチング手段のスイッチング動作のタイミ
ング(ひいては圧電素子の駆動タイミング)をフィード
バック制御する。このように、昇圧手段の動作状態を検
出してスイッチング手段のスイッチング動作のタイミン
グをフィードバック制御することで、圧電素子の駆動タ
イミングを目標駆動タイミングに合わせるようにフード
バック制御することができ、従来の見込み制御とは異な
り、電源電圧、トランスのコイル温度や固体差(製品の
製造ばらつき)による昇圧手段の動作状態のばらつきの
影響を受けず、圧電素子の駆動タイミングを精度良く制
御でき、高速性・高応答性の要求を満たすことができ
る。
【0007】更に、請求項2のように、タイミング信号
出力手段からのタイミング信号に基づいて圧電素子の駆
動系の異常の有無を異常判定手段により判定するように
しても良い。例えば、圧電素子の駆動系が異常になった
場合、タイミング信号の出力時期が正常時と大幅に異な
ってきたり、タイミング信号が出力されなくなったりす
るので、タイミング信号に基づいて圧電素子の駆動系の
異常の有無を判定することができる。
【0008】本発明は、圧電素子を駆動源とする種々の
装置に適用可能であり、例えば請求項3のように、内燃
機関に燃料を噴射するインジェクタの駆動源として圧電
素子を用いた装置に適用しても良い。特に、ガソリンエ
ンジンのインジェクタは、高速性・高応答性が要求され
るため、本発明を適用するメリットは大きい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をガソリンエンジン
のインジェクタの駆動装置に適用した実施形態(1)を
図1乃至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づい
て回路構成を説明する。直流電源であるバッテリ11に
は、トランス12(昇圧手段)の一次コイル13と、M
OSFET14(スイッチング素子)及び電流検出抵抗
15(検出手段)が直列に接続されている。MOSFE
T14にはダイオード16が並列接続されている。この
ダイオード16は、共振に伴う不整噴射を防止すると共
に、MOSFET14に逆方向の電圧が印加されるのを
防ぎ、圧電素子17に蓄えられた静電エネルギをバッテ
リ11に回生するものである。
【0010】一方、トランス12の二次コイル18に
は、圧電素子17とMOSFET19が直列に接続さ
れ、MOSFET19にはダイオード20が並列接続さ
れている。このダイオード20は、圧電素子17に逆方
向の電圧が印加されるのを防ぎ、圧電素子17に順方向
の電圧のみが印加されるようにするものである。
【0011】次に、エンジン制御回路21から出力され
る噴射パルスに基づいてMOSFET14,19のオン
/オフを制御するシグナルコントローラ22の構成を説
明する。エンジン制御回路21からの噴射パルスは、パ
ルス立上がり検出回路23とパルス立下がり検出回路2
4とに入力される。パルス立上がり検出回路23の出力
信号は第1のフリップフロップ回路25のセット端子S
に入力され、この第1のフリップフロップ回路25の出
力Qがトランス12の一次側のMOSFET14のゲー
トに入力される。
【0012】一方、パルス立下がり検出回路24の出力
信号はトランス12の二次側のMOSFET19のゲー
トに入力される。更に、このパルス立下がり検出回路2
4の出力信号は、第2のフリップフロップ回路26のセ
ット端子Sにも入力される。
【0013】第1及び第2のフリップフロップ回路2
5,26のリセット端子Rには、比較器27の出力信号
が入力される。この比較器27は、電流検出抵抗15に
より検出される一次電流値(電圧換算値)を取り込み、
この一次電流値を所定値と比較し、一次電流値が所定値
に達した時に、該比較器27の出力をローレベルからハ
イレベルに反転させる。これにより、第1及び第2のフ
リップフロップ回路25,26が共にリセットされ、両
フリップフロップ回路25,26の出力Qが共にローレ
ベルに反転する。第2のフリップフロップ回路26の出
力Qは、後述するタイミング信号としてエンジン制御回
路21に入力される。このシグナルコントローラ22の
動作によって、特許請求の範囲でいうタイミング信号出
力手段の役割を果たす。
【0014】以上のように構成した圧電素子17の駆動
回路の動作を図2に示すタイムチャートを用いて説明す
る。エンジン制御回路21から噴射パルスが出力される
毎に、その噴射パルスの立上がりに同期してパルス立上
がり検出回路23からハイレベル信号が第1のフリップ
フロップ回路25のセット端子Sに入力され、第1のフ
リップフロップ回路25の出力Qがハイレベルに反転す
る。これにより、トランス12の一次側のMOSFET
14のゲート電位がハイレベルに反転し、該MOSFE
T14がオンして、バッテリ11からトランス12の一
次コイル13に電流(一次電流)が流れて、トランス1
2にエネルギが蓄積される。
【0015】MOSFET14のオン後に、一次電流が
上昇し、この一次電流が所定電流に達すると、比較器2
7からハイレベル信号が第1及び第2のフリップフロッ
プ回路25,26のリセット端子Rに入力され、両フリ
ップフロップ回路25,26の出力Qが共にローレベル
に反転する。これにより、トランス12の一次側のMO
SFET14のゲート電位がローレベルに反転し、該M
OSFET14がオフして、一次電流が遮断されると同
時に、トランス12の二次コイル18に高電圧が誘導さ
れ、この高電圧が圧電素子17に印加されて、圧電素子
17が駆動され、燃料噴射が開始される。上記第2のフ
リップフロップ回路26の出力Qは、タイミング信号と
してエンジン制御回路21に取り込まれ、このタイミン
グ信号がローレベルに反転するタイミングが、圧電素子
17の駆動タイミングとして検出される。
【0016】噴射パルスの出力中(噴射時間中)は、圧
電素子17の端子電圧(二次電圧)が一定に保たれ、圧
電素子17が駆動状態に保たれる。この後、噴射パルス
の立下がりに同期してパルス立下がり検出回路24から
ハイレベル信号がトランス12の二次側のMOSFET
19のゲートに入力される。これにより、MOSFET
19がオンして、圧電素子17に蓄えられた電荷が放電
され、圧電素子17の駆動が停止されて、燃料噴射が停
止される。更に、パルス立下がり検出回路24から出力
されるハイレベル信号は、第2のフリップフロップ回路
26のセット端子Sにも入力され、該第2のフリップフ
ロップ回路26の出力Qがハイレベルに反転する。
【0017】次に、エンジン制御回路21について説明
する。エンジン制御回路21は、マイクロコンピュータ
を主体として構成され、それに内蔵されたROM(記憶
媒体)には、図3に示す噴射制御プログラム、図4に示
す噴射開始前出し時間演算プログラム、点火制御ルーチ
ン(図示せず)等の各種のエンジン制御プログラムが記
憶されている。このエンジン制御回路21は、燃料噴射
毎に図3に示す噴射制御プログラムと図4に示す噴射開
始前出し時間演算プログラムを実行することで、特許請
求の範囲でいう制御手段として機能し、圧電素子17の
駆動タイミングを検出してMOSFET14のオン動作
のタイミング(ひいては圧電素子17の駆動タイミン
グ)をフィードバック制御する。以下、図3及び図4の
プログラムの処理の流れを説明する。
【0018】図3に示す噴射制御プログラムが起動され
ると、まずステップ101で、バッテリ電圧を取り込
み、続くステップ102で、バッテリ電圧に応じて基準
前出し時間を予め設定されたマップ等を用いて算出し、
次のステップ103で、この基準前出し時間をエンジン
制御回路21のRAM(図示せず)にストアする。ここ
で、基準前出し時間とは、MOSFET14のオンから
一次電流が所定電流に達するまでの標準的な時間に設定
されている。この基準前出し時間は、バッテリ電圧が低
くなるほど長い時間に設定される。
【0019】この後、ステップ104で、初期化時(つ
まりイグニッションスイッチのオン後の1回目の処理)
であるか否かを判定し、初期化時であれば、ステップ1
05に進み、後述する補正時間を0にセットしてステッ
プ106に進む。初期化時でなければ、補正時間を前回
の設定値のままにしてステップ106に進む。このステ
ップ106では、吸入空気量等のエンジン負荷、エンジ
ン回転数や各種の補正係数を用いて、目標噴射開始時期
を演算し、次のステップ107で、噴射終了時期を演算
する。この後、ステップ108で、上記ステップ106
で算出した目標噴射開始時期から後述する図4のステッ
プ208で算出した噴射開始前出し時間(図2参照)を
差し引くことで、噴射パルス立上がり時期を算出し、本
ルーチンを終了する。
【0020】この後、エンジン制御回路21は、上記ス
テップ108で算出した噴射パルス立上がり時期がくれ
ば、噴射パルスを立ち上げ、上記ステップ107で算出
した噴射終了時期がくれば、噴射パルスを立ち上げる。
【0021】一方、図4に示す噴射開始前出し時間演算
プログラムが起動されると、まずステップ201で、第
2のフリップフロップ回路26から出力されるタイミン
グ信号の立ち下がり時期(実際の噴射開始時期)を検出
し、次のステップ202で、実際の噴射開始時期が前記
図3のステップ106で演算した目標噴射開始時期より
前であるか否かを判定する。次のステップ203又は2
04で、噴射開始時期のずれ(=実際の噴射開始時期−
目標噴射開始時期)が異常判定値より大きいか否かを判
定し、もし、噴射開始時期のずれが異常判定値より大き
い場合、つまり噴射開始時期のずれが正常時では起こり
得ない大きい値になった場合には、ステップ205に進
み、圧電素子17の駆動回路の異常と判定し、警告ラン
プ(図示せず)を点灯して運転者に警告すると共に、そ
の異常の情報をエンジン制御回路21のバックアップR
AM(図示せず)に記憶する。これらのステップ201
〜205の処理が特許請求の範囲でいう異常判定手段と
しての役割を果たす。
【0022】これに対し、噴射開始時期のずれが異常判
定値以下の場合には、正常と判定される。この場合、実
際の噴射開始時期が目標噴射開始時期より前である場合
は、ステップ206に進み、図3のステップ102で算
出した基準前出し時間に加算する補正時間を所定量増加
する。この所定量は一定値でも良いが、噴射開始時期の
ずれ量に応じてマップ等により設定するようにしても良
い。
【0023】また、実際の噴射開始時期が目標噴射開始
時期より遅れる場合は、ステップ207に進み、基準前
出し時間に加算する補正時間を所定量減少する。この所
定量も一定値としても良いが、噴射開始時期のずれ量に
応じてマップ等により設定するようにしても良い。この
後、ステップ208に進み、基準前出し時間に補正時間
を加算して噴射開始前出し時間を算出する。このような
処理により、実際の噴射開始時期が目標噴射開始時期よ
り前である場合には、噴射開始前出し時間を長くする補
正を行い、実際の噴射開始時期が目標噴射開始時期より
遅れる場合には、噴射開始前出し時間を短くする補正を
行う。
【0024】以上説明した処理を燃料噴射毎に繰り返す
ことで、燃料噴射毎に実際の噴射開始時期を検出して、
実際の噴射開始時期を目標噴射開始時期に一致させるよ
うにフィードバック制御することができ、従来の見込み
制御とは異なり、バッテリ電圧、トランス12のコイル
温度や固体差(製品の製造ばらつき)によるトランス1
2のばらつきの影響を受けず、圧電素子17の駆動タイ
ミングを精度良くフィードバック制御でき、高速性・高
応答性の要求を満たすことができる。
【0025】また、圧電素子17の駆動回路が異常にな
った場合、第2のフリップフロップ回路26から出力さ
れるタイミング信号の立ち下がり時期(実際の噴射開始
時期)が正常時と大幅に異なってきたり、タイミング信
号が立ち下がらなくなったりするので、タイミング信号
の立ち下がり時期から圧電素子17の駆動回路の異常の
有無を判定することができる。このように、タイミング
信号を用いることで、上述したフィードバック機能に加
えてダイアグノーシス機能も持たせることができる。
【0026】尚、上記実施形態(1)では、トランス1
2の一次電流を検出し、一次電流が所定電流に達する毎
に比較器27の出力を第2のフリップフロップ回路26
のリセット端子Rに与えて、第2のフリップフロップ回
路26の出力Q(タイミング信号)をローレベルに反転
させ、噴射パルスの立ち下がりでパルス立下がり検出回
路24の出力を第2のフリップフロップ回路26のセッ
ト端子Sに与えて、第2のフリップフロップ回路26の
出力Q(タイミング信号)をハイレベルに反転させるよ
うにしたが、第2のフリップフロップ回路26のセット
/リセットの関係を反対にし、比較器27の出力を第2
のフリップフロップ回路26のセット端子Sに与え、パ
ルス立下がり検出回路24の出力を第2のフリップフロ
ップ回路26のリセット端子Rに与えるようにしても良
い。この場合には、第2のフリップフロップ回路26の
出力Q(タイミング信号)の立上がり時期から圧電素子
17の駆動タイミングを検出する。
【0027】また、本発明は、トランス12の一次電流
を検出する構成に限定されず、二次電流又は二次電圧
(圧電素子17の端子電圧)を検出するようにようにし
ても良い。これは、二次電流又は二次電圧を検出するこ
とで、実際の圧電素子17の駆動タイミングを検出でき
るためである。この場合も、二次電流又は二次電圧の検
出値が所定値になる毎に第2のフリップフロップ回路2
6をセット又はリセットすれば、そのタイミングから圧
電素子17の駆動タイミング(MOSFET14のオン
タイミング)を精度良くフィードバック制御できると共
に、異常判定も可能である。
【0028】また、上記実施形態(1)では、昇圧手段
としてトランス12を用いて圧電素子17を充放電させ
るようにしたが、図5に示す本発明の実施形態(2)の
ように、昇圧手段としてチョークコイル31を用いても
良い。この場合、バッテリ11に対してチョークコイル
31とMOSFET14と電流検出抵抗15とを直列に
接続し、MOSFET14と電流検出抵抗15との直列
回路に対してダイオード32と圧電素子17とを直列に
接続している。更に、圧電素子17には、サイリスタ3
3と放電用抵抗34との直列回路を並列に接続してい
る。サイリスタ33のゲートには、パルス立下がり検出
回路24の出力信号が入力される。これ以外の構成は、
前記実施形態(1)の図1と同じであり、図1と同一符
号を付して説明を省略する。
【0029】この実施形態(2)では、噴射パルスの立
上がりでMOSFET14がオンされ、バッテリ11か
らチョークコイル31に電流が流れて、チョークコイル
31にエネルギが蓄積される。この際、チョークコイル
31に流れる電流が電流検出抵抗15によって検出さ
れ、この電流が所定電流に達した時に、MOSFET1
4がオフされ、チョークコイル31の電流が遮断され
る。これにより、チョークコイル31に高電圧が誘導さ
れ、この高電圧が圧電素子17に印加されて、圧電素子
17が駆動され、燃料噴射が開始される。その後、噴射
パルスの立下がりでサイリスタ33がオンされ、圧電素
子17に蓄えられた電荷がサイリスタ33と放電用抵抗
34を介して放電され、圧電素子17の駆動が停止され
て、燃料噴射が停止される。
【0030】この実施形態(2)でも、前記実施形態
(1)と同じく、チョークコイル31に流れる電流が所
定電流に達する毎に、比較器27から第2のフリップフ
ロップ回路26のリセット端子Rにハイレベル信号を出
力して、第2のフリップフロップ回路26の出力Q(タ
イミング信号)をローレベルに反転させる。エンジン制
御回路21は、第2のフリップフロップ回路26の出力
Q(タイミング信号)を取り込んで、図3及び図4のプ
ログラムを実行し、燃料噴射毎に実際の噴射開始時期を
検出しながら、実際の噴射開始時期を目標噴射開始時期
に一致させるようにフィードバック制御すると共に、圧
電素子17の駆動回路の異常の有無を判定する。
【0031】この実施形態(2)においても、チョーク
コイル31に流れる電流を検出する構成に限定されず、
チョークコイル31から圧電素子17に流れる電流又は
圧電素子17の端子電圧を検出するようにようにしても
良い。
【0032】尚、上記各実施形態(1),(2)では、
噴射パルスの立下がりに同期して第2のフリップフロッ
プ回路26をセットして、第2のフリップフロップ回路
26の出力Q(タイミング信号)を立ち上げるようにし
たが、このタイミングは、噴射開始時期の検出後(タイ
ミング信号の立下がり後)で次の噴射が開始される前で
あれば、いずれの時期でも良く、例えば、タイミング信
号の立下がりから所定時間経過後に第2のフリップフロ
ップ回路26の出力Q(タイミング信号)を立ち上げる
ようにしても良い。この場合、所定時間を噴射時間より
も短い時間に設定し、圧電素子17の駆動中にタイミン
グ信号が立ち上がるように設定すれば、タイミング信号
の立上がり時に、圧電素子17の端子電圧を検出し、そ
の電圧が所定電圧以上であるか否かによって、圧電素子
17の異常の有無を判定することが可能となる。つま
り、圧電素子17が異常になると、駆動中に圧電素子1
7の端子電圧が低下する現象が現れるため、この現象を
検出することで、圧電素子17の異常の検出が可能とな
る。
【0033】また、上記各実施形態(1),(2)で
は、燃料噴射中に圧電素子17を駆動(充電)し、噴射
終了時に圧電素子17を放電させ、噴射開始時期をフィ
ードバック制御する構成としたが、これとは反対に、噴
射停止中に圧電素子17を駆動(充電)し、噴射開始時
に圧電素子17を放電させるようにしても良い。この場
合には、噴射終了時期をフィードバック制御することに
なる。これは、噴射終了時期が圧電素子17の充電開始
(駆動開始)タイミングとなり、この噴射終了時期に先
立ってトランス12の一次コイル13(又はチョークコ
イル31)に電流を流す必要があるためである。
【0034】尚、圧電素子17の放電方式は、上記実施
形態(1),(2)の構成に限定されず、他の放電回路
を用いても良い。また、一次電流をオン/オフするスイ
ッチング手段は、MOSFETに限定されず、例えば、
バイポーラトランジスタ、IGBT、サイリスタ等、他
のスイッチング素子を用いても良い。
【0035】その他、本発明の適用範囲は、インジェク
タの駆動装置に限定されず、圧電素子を駆動源とする種
々の装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す圧電素子駆動装
置の電気回路図
【図2】各部の信号波形図
【図3】噴射制御プログラムの処理の流れを示すフロー
チャート
【図4】噴射開始前出し時間演算プログラムの処理の流
れを示すフローチャート
【図5】本発明の実施形態(2)を示す圧電素子駆動装
置の電気回路図
【符号の説明】
11…バッテリ(直流電源)、12…トランス(昇圧手
段)、13…一次コイル、14…MOSFET(スイッ
チング手段)、15…電流検出抵抗(検出手段)、16
…ダイオード、17…圧電素子、18…二次コイル、1
9…MOSFET、20…ダイオード、21…エンジン
制御回路(制御手段,異常判定手段)、22…シグナル
コントローラ(タイミング信号出力手段)、23…パル
ス立上がり検出回路、24…パルス立下がり検出回路、
25…第1のフリップフロップ回路、26…第2のフリ
ップフロップ回路、27…比較器、31…チョークコイ
ル(昇圧手段)、33…サイリスタ、34…放電用抵
抗。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に接続されたトランス又はチョ
    ークコイルよりなる昇圧手段と、前記直流電源から前記
    昇圧手段への直流電流の供給をオン/オフするスイッチ
    ング手段とを備え、前記スイッチング手段のオフ時に前
    記昇圧手段に発生する高電圧を圧電素子に印加して、該
    圧電素子を駆動する圧電素子駆動装置において、 前記直流電源から前記昇圧手段に供給される電流又は前
    記昇圧手段から前記圧電素子に供給される電流又は前記
    圧電素子に印加される電圧を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出値が所定値になる毎にタイミング信
    号を出力するタイミング信号出力手段と、 前記タイミング信号出力手段からのタイミング信号に基
    づいて前記スイッチング手段のスイッチング動作のタイ
    ミングをフィードバック制御する制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする圧電素子駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング信号出力手段からのタイ
    ミング信号に基づいて前記圧電素子の駆動系の異常の有
    無を判定する異常判定手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧電素子駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子は、内燃機関に燃料を噴射
    するインジェクタの駆動源として用いられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の圧電素子駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003111446A (ja) * 2001-09-26 2003-04-11 Denso Corp ピエゾインジェクタの充電装置および放電装置
JP2003153531A (ja) * 2001-11-07 2003-05-23 Denso Corp 容量負荷変動体の充放電装置
JP2013036344A (ja) * 2011-08-03 2013-02-21 Denso Corp 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御システム
JP2020089037A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社堀場エステック ピエゾアクチュエータ、流体制御バルブ、及び、流体制御装置

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