JP2003153531A - 容量負荷変動体の充放電装置 - Google Patents

容量負荷変動体の充放電装置

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JP2003153531A
JP2003153531A JP2001342295A JP2001342295A JP2003153531A JP 2003153531 A JP2003153531 A JP 2003153531A JP 2001342295 A JP2001342295 A JP 2001342295A JP 2001342295 A JP2001342295 A JP 2001342295A JP 2003153531 A JP2003153531 A JP 2003153531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピエゾ素子の充放電装置に搭載されるフライ
バックトランスを小型化して車両搭載性を向上させる。 【解決手段】 充電時は、第1、第2フライバックトラ
ンス44、45の1次コイル44a、45aを同時に通
電して充電作動を行う。逆に、放電時は、第1、第2フ
ライバックトランス44、45の2次コイル44b、4
5bを同時に通電して放電作動を行う。このように設け
ることにより、それぞれのトランスは1/2の電気エネ
ルギーを一時的に蓄積するのみで済む。このため、第
1、第2フライバックトランス44、45は、半分の容
量で充放電に必要な電気エネルギーの蓄積を賄うことが
でき、第1、第2フライバックトランス44、45を小
型化できる。この結果、狭い搭載スペース内であって
も、小型化された第1、第2フライバックトランス4
4、45を搭載できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量負荷変動体の
充放電装置に関するものであり、例えば、アクチュエー
タとして用いられるピエゾ素子(容量負荷変動体の一
例)の充放電装置に用いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】ピエゾ素子は、温度等によって容量負荷
が変動する。このため、ピエゾ素子を一定電流で一定時
間充電しても、ピエゾ素子に蓄えられる電気エネルギー
が温度によって変動してしまい、ピエゾ素子の出力(伸
び等)が一定にならない。そこで、ピエゾ素子に一定の
電気エネルギーを充電させるには、温度補償を行う必要
がある。
【0003】温度特性を補償するピエゾ素子の充電方法
としてマルチスイッチング方式が知られている。この充
電方法は、図11に示すように、ピエゾ素子を充電する
信号(IJTのON)が与えられると、先ず、充電スイッ
チをONしてピエゾ素子を通電する。ピエゾ素子の通電電
流Ipztが所定電流(例えば25A)に達したら、充電ス
イッチをOFF する。この1回目の充電スイッチのON時間
を記憶しておく。充電スイッチのOFF 後、電気エネルギ
ー蓄積コイルに蓄えられた電気エネルギーがダイオード
を介してピエゾ素子に与えられ、ピエゾ素子の充電が継
続する。1回目の充電スイッチのOFF 後に通電電流Ipzt
が0Aまで低下すると、1回目で記憶されたON時間だけ
充電スイッチをONし、その後に通電電流Ipztが0Aに低
下すると再び1回目で記憶されたON時間だけ充電スイッ
チをONすることを複数回繰り返す。このように、1回目
で記憶したON時間で充電スイッチを繰り返してONするこ
とにより、時間当たりの電気エネルギーが一定となり、
ピエゾ素子の温度補償充電が可能となる。
【0004】一方、放電も従来では図11に示すように
マルチスイッチング方式によって実行されている。この
放電方法は、ピエゾ素子を放電する信号(IJTのOFF
)が与えられると、先ず、放電スイッチをONしてピエ
ゾ素子に蓄えられた電気エネルギーを電気エネルギー蓄
積コイルを介して放電させる。放電電流Ipztが所定の遮
断電流(例えば20A)に達したら、放電スイッチをOF
F する。すると、電気エネルギー蓄積コイルに蓄えられ
た電気エネルギーがダイオードを介して電源に回収され
る。1回目の放電スイッチのOFF 後に放電電流Ipztが0
Aまで低下すると、放電スイッチをONし、上記の作動を
複数回繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した充電方法
は、充電スイッチの多数のON-OFFによって充電を行うた
め、1回のON-OFFに要する時間のズレがマルチスイッチ
ングによって大きくなり、ピエゾ素子のエネルギー充電
の精度が悪くなってしまう。同様に、従来の放電方法
も、放電スイッチの多数のON-OFFによって放電を行うた
め、1回のON-OFFに要する時間のズレがマルチスイッチ
ングによって大きくなり、ピエゾ素子からエネルギーを
放出させる精度が悪くなってしまう。さらに、マルチス
イッチング方式では、多数のスイッチングによってノイ
ズの発生量も多くなってしまう。
【0006】上記の不具合を解決する手段として、充電
スイッチを1回ON-OFFさせるのみでピエゾ素子の充電を
完了させる充電方法と、放電スイッチを1回ON-OFFさせ
るのみでピエゾ素子の放電を完了させる放電方法とを開
発した(この方法は周知な技術ではない)。
【0007】この周知ではない充電方法は、フライバッ
クトランスを用いたもので、充電開始信号が与えられる
と、充電スイッチを所定の1次コイル通電時間だけONさ
せ、フライバックトランスに電気エネルギーを蓄えさせ
る。充電スイッチがOFF すると、フライバックトランス
に蓄えられた電気エネルギーが、2次コイルに与えられ
てピエゾ素子が充電される。このように、1次コイル通
電時間(充電スイッチのON時間)を管理することで、ピ
エゾ素子を高い精度でエネルギー充電できる。
【0008】周知でない放電方法は、放電開始信号が与
えられると、放電スイッチが所定の2次コイル通電時間
だけONし、容量負荷変動体に蓄えられていた電気エネル
ギーをフライバックトランスに蓄積させ、この時にピエ
ゾ素子が放電される。放電スイッチがOFF すると、フラ
イバックトランスに蓄えられた電気エネルギーが1次コ
イルに与えられて、1次コイルに接続された直流電源に
電気エネルギーが回生される。このように、2次コイル
通電時間(放電スイッチのON時間)を管理することで、
ピエゾ素子を高い精度でエネルギー放電できる。
【0009】このように、1回の充電スイッチのON-OFF
動作、および1回の放電スイッチのON-OFF動作によっ
て、充電と放電を行うフライバックトランスには、大き
な蓄電気エネルギー能力が要求されるため、フライバッ
クトランスが大型になる不具合がある。例えば、ピエゾ
素子を車両用噴射装置のピエゾインジェクタの開閉駆動
用のアクチュエータに適用した場合、ピエゾ素子の充放
電装置としてフライバックトランスを車両に搭載する必
要が生じるが、フライバックトランスが大きいと、スペ
ース上の規制の大きい車両搭載性が劣化してしまう。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、容量負荷変動体の充放電装置
に搭載されるフライバックトランスを小型化することに
あり、例えば車両に搭載するような場合でも、車両搭載
性に優れた容量負荷変動体の充放電装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕請求
項1の手段を採用することにより、第1、第2フライバ
ックトランスの1次コイルを同時に通電して充電作動を
行うとともに、第1、第2フライバックトランスの2次
コイルを同時に通電して放電作動を行うことにより、そ
れぞれのトランスは1/2の電気エネルギーを一時的に
蓄積するのみとなる。このため、第1、第2フライバッ
クトランスは、半分の容量で充放電に必要な電気エネル
ギーの蓄積を賄うことができ、第1、第2フライバック
トランスを小型化できる。これによって、例えば容量負
荷変動体の充放電装置を車両に搭載する場合、狭い搭載
スペース内に小型化された第1、第2フライバックトラ
ンスを搭載することが容易になり、車両搭載性が向上す
る。
【0012】また、容量負荷変動体に高い電気エネルギ
ーを蓄える時は、第1充電スイッチと第2充電スイッチ
を同時にオンさせるとともに、容量負荷変動体に高い電
気エネルギーが蓄えられた時は、第1放電スイッチと第
2放電スイッチを同時にオンさせる。一方、容量負荷変
動体に低い電気エネルギーを蓄える時は、第1充電スイ
ッチまたは第2充電スイッチの一方をオンさせるととも
に、容量負荷変動体に低い電気エネルギーが蓄えられた
時は、第1放電スイッチまたは第2放電スイッチの一方
をオンさせる。このように設けることにより、第1フラ
イバックトランスで容量負荷変動体の充放電を行った
り、第2フライバックトランスで容量負荷変動体の充放
電を行ったり、2つの第1、第2フライバックトランス
で容量負荷変動体の充放電を行うことができる。このた
め、第1、第2充電スイッチおよび第1、第2放電スイ
ッチのON-OFF状態を切り替えることで、容量負荷変動体
の充電量を切り替えることができる。
【0013】〔請求項2の手段〕請求項2の手段を採用
し、所定の1次コイル通電時間を、充電スイッチ(例え
ば、第1、第2充電スイッチ)がONしてから1次コイル
(例えば、第1、第2フライバックトランスの1次コイ
ル)を流れる電流が、開弁電流(容量負荷変動体の充電
に適した電流値)に達するまでの時間としても良い。
【0014】〔請求項3の手段〕請求項3の手段を採用
し、所定の2次コイル通電時間を、放電スイッチ(例え
ば、第1、第2放電スイッチ)がONしてから容量負荷変
動体の負荷電圧が、零に近い所定の閉弁電圧に低下する
までの時間としても良い。
【0015】〔請求項4の手段〕請求項4の手段を採用
し、所定の2次コイル通電時間を、放電スイッチ(例え
ば、第1、第2放電スイッチ)がONしてから2次コイル
(例えば、第1、第2フライバックトランスの2次コイ
ル)を流れる放電電流が所定の閉弁電流に達するまでの
時間としても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例と
変形例を用いて説明する。 〔実施例〕図1〜図10を参照して実施例(ピエゾイン
ジェクタに搭載されたピエゾ素子の充放電装置)を説明
する。なお、下記実施例では、容量負荷変動体の一例と
してピエゾ素子1を用いる例を示す。また、下記実施例
では、ピエゾ素子1を燃料噴射システムにおけるピエゾ
インジェクタ2のアクチュエータとして用いる場合を例
に示す。
【0017】ピエゾ素子1は、図9、図10に示すよう
に、各気筒に取り付けられるピエゾインジェクタ2に取
り付けられて燃料の噴射と停止を切り替えるアクチュエ
ータとして作動するものであり、複数の板状ピエゾが電
極を介して多数積層された構造を呈する。このピエゾ素
子1は、充電に応動して伸長し、放電に応動して収縮す
るものである。
【0018】ピエゾ素子1が搭載されるピエゾインジェ
クタ2は、例えばコモンレール式のエンジン燃料噴射シ
ステムに適用される。この燃料噴射システムの一例を図
9を参照して説明する。ピエゾインジェクタ2は、エン
ジンの各気筒に対応して取り付けられている(図9では
ピエゾインジェクタ2を1つのみ図示)。各ピエゾイン
ジェクタ2のピエゾ素子1の充放電を制御する充放電回
路3は、ECU(エンジンコントロールユニットの略)
4から与えられる噴射信号によってピエゾ素子1の充放
電を行うように設けられている。
【0019】つまり、ECU4から与えられる噴射開始
信号(充電開始信号に相当するものであり、噴射信号の
ON)によって充放電回路3がピエゾインジェクタ2内に
搭載されたピエゾ素子1を充電すると、ピエゾ素子1が
伸長してピエゾインジェクタ2が開いてコモンレール5
に蓄えられた高圧燃料を各気筒の燃焼室内に噴射する。
噴射後、ECU4から与えられる噴射停止信号(放電開
始信号に相当するものであり、噴射信号のOFF )によっ
て充放電回路3がピエゾインジェクタ2内に搭載された
ピエゾ素子1を放電すると、ピエゾ素子1が収縮してピ
エゾインジェクタ2が閉じて燃料噴射が停止する。
【0020】コモンレール5には、燃料タンク6の燃料
が高圧サプライポンプ7により圧送されており、コモン
レール5の内部に高圧燃料が蓄えられる。また、コモン
レール5からピエゾインジェクタ2に供給される燃料
は、燃焼室への噴射の他に、ピエゾインジェクタ2の制
御油圧としても用いられるものであり、ピエゾインジェ
クタ2から低圧のドレーンライン8を経て燃料タンク6
に還流するようになっている。コモンレール5には、燃
料圧力を検出するための圧力センサ9が取り付けられて
いる。ECU4は、圧力センサ9の出力に基づいて調整
弁10の開度を制御してコモンレール5への燃料の圧送
量を調整し、コモンレール5の内圧を適正な圧力に保っ
ている。
【0021】ピエゾインジェクタ2の構造を図10を参
照して説明する。ピエゾインジェクタ2は、棒状体を呈
するもので、図中下側がエンジンの燃焼室壁を貫通し、
先端部が燃焼室内に突出するものである。ピエゾインジ
ェクタ2は、下側から上に向かって順に、ノズル部1
1、背圧制御部12、ピエゾ駆動部13となっている。
【0022】ノズル部11は、ニードル14の大径部1
5がノズルホルダー16内に摺動自在に支持されるもの
であり、ニードル14の先端円錐部17がノズルホルダ
ー16の先端部に形成された環状シート18に着座また
は離座する。ニードル14の先端側の外周空間19に
は、上述したコモンレール5から高圧通路20を介して
高圧燃料が導入され、ニードル14の離座時に噴孔21
から燃料が噴射される。ニードル14の先端側の外周空
間19に供給される高圧燃料は、大径部15の段差面1
5aに作用して、ニードル14を上向き(離座方向)に
リフトするように作用している。
【0023】大径部15の上側の背圧室22には、高圧
通路20からインオリフィス23を介して燃料が供給さ
れており、背圧室22に供給される高圧燃料は大径部1
5の上面15bに作用して、スプリング24とともにニ
ードル14を下向き(着座方向)に押しつけるように作
用している。背圧室22の背圧は、背圧制御部12で切
り替えられるものであり、その背圧制御部12はピエゾ
駆動部13によって駆動される。
【0024】背圧室22は、アウトオリフィス25を介
して、背圧制御部12の弁室26に連通している。この
弁室26は、天井面26aが上向きの円錐形状に形成さ
れており、天井面26aの最上部で低圧室27とつなが
っている。この低圧室27は、低圧通路28を介して上
述したドレーンライン8に通じている。
【0025】また、弁室26の底面26bには、高圧通
路20より分岐する高圧制御通路29が開口している。
さらに、弁室26内には、下面が水平にカットされたボ
ール弁30が配置されている。このボール弁30は、上
下動可能な弁体であり、下降時にはカット面が弁室26
の底面26bに着座して弁室26と高圧制御通路29の
連通を閉じ、上昇時には上の球面で弁室26の天井面2
6aに着座して弁室26と低圧室27の連通を閉じる。
【0026】このように、ボール弁30が下降して弁室
26と高圧制御通路29の連通が閉じられると、背圧室
22が弁室26、低圧室27、低圧通路28を介してド
レーンライン8に連通し、結果的に背圧室22の圧力が
下がり、ニードル14が離座する。逆に、ボール弁30
が上昇して弁室26と低圧室27の連通が閉じられる
と、背圧室22と低圧室27の連通が遮断されて、背圧
室22が高圧通路20のみと連通し、ニードル14の背
圧が高まり、ニードル14が着座する。
【0027】ピエゾ駆動部13は、ピエゾ素子1の伸長
によってボール弁30を押し下げるものであり、低圧室
27の上方に形成された変位拡大室31の上側に大径ピ
ストン32、変位拡大室31の下側に小径ピストン33
を備え、大径ピストン32の上側に多数積層されたピエ
ゾ素子1が配置されている。大径ピストン32は、その
下方に配置したスプリング34によってピエゾ素子1に
押しつけられており、積層されたピエゾ素子1の伸縮量
と同じだけ上下方向に変位する。
【0028】変位拡大室31には、燃料が充填されてお
り、ピエゾ素子1の伸長によって上側の大径ピストン3
2が下降し、変位拡大室31の燃料が加圧されると、そ
の加圧力によって下側の小径ピストン33が下方へ押し
下げられる。この時、小径ピストン33は大径ピストン
32よりも小径となっているため、ピエゾ素子1の伸長
量が拡大されて小径ピストン33に伝えられる。
【0029】噴射開始時は、先ず、ピエゾ素子1が充電
されてピエゾ素子1が伸長する。すると、大径ピストン
32および小径ピストン33が下降してボール弁30が
押し下げられ、背圧室22の背圧が低下する。これによ
り、ニードル14が離座して燃料の噴射が開始される。
噴射停止時は、先ず、ピエゾ素子1が放電されてピエゾ
素子1が収縮する。すると、大径ピストン32および小
径ピストン33が上昇してボール弁30の押し下げを解
除する。ボール弁30には、高圧制御通路29から高圧
燃料が作用しているため、ボール弁30が上昇して、弁
室26と低圧室27の連通を遮断する。すると、背圧室
22の背圧が上昇し、ニードル14が着座して燃料の噴
射が停止する。
【0030】各気筒毎のピエゾ素子1を充電および放電
させるための充放電回路3を図1を参照して説明する。
充放電回路3は、直流電源40と、ピエゾ素子1を充電
させるための第1、第2充電スイッチ41a、41b
と、ピエゾ素子1を放電させるための第1、第2放電ス
イッチ42a、42bと、充放電されるピエゾ素子1を
選択するための選択スイッチ43と、第1、第2フライ
バックトランス44、45と、複数のダイオード46と
から構成されている。なお、この実施例の第1、第2フ
ライバックトランス44、45は、同一のものが用いら
れている。
【0031】直流電源40は、車載のバッテリ47から
数十〜数百Vの直流電圧を発生させるDC/DCコンバ
ータ48、このDC/DCコンバータ48に並列接続さ
れたバッファコンデンサ49を備える。このバッファコ
ンデンサ49は、比較的静電容量の大きなもので、ピエ
ゾ素子1の充電作動時にも一定の電圧を保つようになっ
ている。
【0032】第1、第2充電スイッチ41a、41b、
第1、第2放電スイッチ42a、42bおよび選択スイ
ッチ43は、充放電コントローラ50によってON-OFF制
御されるものであり、MOSFET等の半導体スイッチ
ング素子でも良いし、機械的なリレースイッチであって
も良い。
【0033】第1フライバックトランス44は、1次コ
イル44aおよび2次コイル44bを備えるものであ
り、1次コイル44aは第1、第2充電スイッチ41
a、41bのONによって直流電源40と電気的に接続さ
れ、2次コイル44bは第1、第2放電スイッチ42
a、42bのONによってピエゾ素子1と電気的に接続さ
れる。
【0034】第2フライバックトランス45は、上述し
た第1フライバックトランス44と同様、1次コイル4
5aおよび2次コイル45bを備えるものであり、1次
コイル45aは第1、第2充電スイッチ41a、41b
のONによって直流電源40と電気的に接続され、2次コ
イル45bは第1、第2放電スイッチ42a、42bの
ONによってピエゾ素子1と電気的に接続される。
【0035】第1、第2充電スイッチ41a、41b、
第1、第2放電スイッチ42a、42bおよび選択スイ
ッチ43は、充放電コントローラ50によってON-OFF制
御されるものであり、充放電コントローラ50にはEC
U4から「噴射信号」、「切替信号」、「気筒信号」が
入力される。噴射信号は、ピエゾインジェクタ2の噴射
開始と噴射終了とを切り替える信号(充電開始信号およ
び充電終了信号に相当する)であり、噴射開始のHi信号
が充放電コントローラ50に与えられると、充放電コン
トローラ50によってピエゾ素子1の充電が開始される
とともに、噴射信号のLo信号が充放電コントローラ50
に与えられると、充放電コントローラ50によってピエ
ゾ素子1の放電が開始される。
【0036】切替信号は、低エネルギー充放電時(以
下、短インターバル充放電時)と、高エネルギー充放電
時とを切り替える信号であり、切替信号のLo信号が充放
電コントローラ50に与えられると、充放電コントロー
ラ50によってピエゾ素子1の短インターバル充放電が
行われ、切替信号のHi信号が充放電コントローラ50に
与えられると、充放電コントローラ50によってピエゾ
素子1の高エネルギー充放電が行われる。
【0037】(短インターバル充放電の説明)短インタ
ーバル充放電とは、エンジンの中低負荷時に実行される
ものであり、コモンレール5の燃料圧力を下げて1行程
中の噴射回数を複数回(例えば4、5回)にし、複数の
噴射で運転状態に適した所定量の燃料をピエゾインジェ
クタ2から噴射させるものである。
【0038】この短インターバル充放電は、一方の2次
コイル(2次コイル44b、45bの一方)で放電動作
を行っている間に、他方の1次コイル(1次コイル44
a、45aの他方)で充電動作を行う技術であり、放電
中に充電を開始することで放電開始から充電完了までの
噴射インターバルを短くするものである。
【0039】次に、短インターバル充放電における第1
噴射から第2噴射に至る具体的な噴射作動を、図2、図
3を参照して説明する。ECU4から充放電コントロー
ラ50へ与えられる噴射信号がHiに反転すると、充放電
コントローラ50は、第1充電スイッチ41aを「所定
の1次コイル通電時間」だけONする。なお、この実施例
の「所定の1次コイル通電時間」は、噴射信号がHiに反
転してから、1次コイル44a(あるいは1次コイル4
5a)の電流値が所定の開弁電流I1 に達するまでの時
間である。この第1充電スイッチ41aのON中に、図2
に示すように1次コイル44aに電流が流れて第1フ
ライバックトランス44に電気エネルギーが蓄えられ、
第1充電スイッチ41aがOFF した際に、蓄えられた電
気エネルギーは図2に示すように2次コイル44bか
らピエゾ素子1に与えられる。この作動によってピエゾ
素子1の充電が完了し、ピエゾインジェクタ2から噴射
が開始される。
【0040】続いて、燃料の噴射中に噴射信号がLoに反
転すると、充放電コントローラ50は、第1放電スイッ
チ42aを「所定の2次コイル通電時間」だけONする。
なお、この実施例の「所定の2次コイル通電時間」は、
噴射信号がLoに反転してから、ピエゾ素子1の充電電圧
が閉弁電圧VCに達するまでの時間である。この第1放
電スイッチ42aのON中に、ピエゾ素子1に蓄えられて
いた電気エネルギーが、図3に示すように低下すると
同時に、図2、図3に示すように2次コイル44bに
電流が流れ、第1フライバックトランス44に電気エネ
ルギーが蓄えられる。そして、第1放電スイッチ42a
がOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図2、図
3に示すように1次コイル44aから直流電源40の
バッファコンデンサ49に回生される。
【0041】上記の第1放電スイッチ42aのON中、連
続噴射のため噴射信号がHiに反転すると、充放電コント
ローラ50は、第2充電スイッチ41bを「所定の1次
コイル通電時間」だけONする。この第2充電スイッチ4
1bのON中に、図2、図3’に示すように1次コイル
45aに電流が流れて第2フライバックトランス45に
電気エネルギーが蓄えられ、第2充電スイッチ41bが
OFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図2、図3
’に示すように2次コイル45bからピエゾ素子1に
与えられる。この作動によってピエゾ素子1が充電さ
れ、ピエゾインジェクタ2から噴射が開始される。
【0042】このような動作によって、噴射終了から噴
射開始までの噴射インターバルを短縮できる。その
後、第2放電スイッチ42bのON中に、第1充電スイッ
チ41aのONが行われ、上記を繰り返すことによって、
短いインターバルで燃料の噴射が繰り返される。
【0043】次に、短インターバル充放電を実行するロ
ジック回路を、図4、図5を参照して説明する。なお、
以下では、第1充電スイッチ41aと第1放電スイッチ
42aのON-OFFを行うロジック回路を説明するが、第2
充電スイッチ41bと第2放電スイッチ42bのロジッ
ク回路も同様のものである。
【0044】まず、第1充電スイッチ41aをON-OFFさ
せるロジック回路を図4を参照して説明する。充放電コ
ントローラ50は、噴射信号の信号を反転させるノット
回路51と、噴射信号がLo信号に反転した時にノット回
路51によってセットされてHi信号を発生する第1フィ
リップフロップ52と、噴射信号のHi信号によって所定
の時間に亘ってHi信号を発生する時間リミット53と、
第1フィリップフロップ52と時間リミット53が共に
Hiの時のみ第1充電スイッチ41aをONさせるアンド回
路54とを備える。また、充放電コントローラ50は、
1次コイル44aの電流値が所定の開弁電流I1 に達し
たらHi信号を発生する充電電流検出手段(図示しない)
の出力によって第1フィリップフロップ52をリセット
するように設けられ、1次コイル44aの電流値が開弁
電流I1 に達したら第1充電スイッチ41aがOFF する
ように設けられている。
【0045】上記回路による第1充電スイッチ41aの
ON-OFF作動を、図5のタイムチャ−トを参照して説明す
る。この作動はピエゾ素子1の放電開始時から始まる。
実線Aに示すようにECU4から与えられる噴射信号が
時間t1 においてHiからLoに反転すると、その出力が実
線Bに示すようにノット回路51で反転される。このノ
ット回路51で反転されたHi信号によって実線Cに示す
ように第1フィリップフロップ52がHi信号を出力す
る。燃料噴射のために、ECU4から与えられる噴射信
号が実線Aに示すように時間t2 においてLoからHiに反
転すると、第1フィリップフロップ52とともに時間リ
ミット53もHi信号を出力するため、アンド回路54が
Hi信号を出力し、実線Dに示すように第1充電スイッチ
41aをONさせる。実線Eに示すように1次コイル44
aの電流値が時間t3 において開弁電流I1 に達する
と、実線Cに示すように第1フィリップフロップ52が
リセットする。この結果、アンド回路54がLoに反転
し、実線Dに示すように第1充電スイッチ41aがOFF
する。
【0046】続いて、第1放電スイッチ42aをON-OFF
させるロジック回路を図4を参照して説明する。充放電
コントローラ50は、上述したノット回路51によって
セットされる第2フィリップフロップ55と、この第2
フィリップフロップ55あるいは上述したノット回路5
1の少なくとも一方がHiの時のみにHi信号を出力するオ
ア回路56とを備えるとともに、ピエゾ素子1の負荷電
圧が所定の閉弁電圧VCより高い場合にのみHi信号を発
生する放電電圧VCの検出回路(図示しない)の出力と
上記オア回路56が共にHiの時のみ第1放電スイッチ4
2aをONさせるアンド回路57を備える。
【0047】また、充放電コントローラ50は、ピエゾ
素子1の負荷電圧が閉弁電圧VCより低下した時に、上
述した検出回路(図示しない)の出力を反転させるノッ
ト回路58と、このノット回路58がHi信号を発生した
時、あるいは上述した充電電流検出手段(図示しない)
がHi信号を発生した時に、Hi信号を発生するオア回路5
9とを備える。このように設けることにより、ピエゾ素
子1の負荷電圧が閉弁電圧VCに低下した時に、オア回
路59がHi信号を発生して第2フィリップフロップ55
をリセットするとともに、上述したアンド回路57がOF
F して第1放電スイッチ42aをOFF するように設けら
れている。
【0048】上記回路による第1放電スイッチ42aの
ON-OFF作動を、図5のタイムチャ−トを参照して説明す
る。実線Aに示すようにECU4から与えられる噴射信
号が時間t1 においてHiからLoに反転すると、その出力
が実線Bに示すようにノット回路51で反転されてHiの
信号を出力する。これによって、実線Fに示すように第
2フィリップフロップ55がHi信号を出力してオア回路
56がHi信号を出力する。この時、実線Gに示すように
ピエゾ素子1の負荷電圧は閉弁電圧VCより高い状態で
あるため、アンド回路57がHiの信号を出力して実線H
に示すように第1放電スイッチ42aをONさせる。する
と、実線Iに示すように2次コイル44bに放電電流が
流れて、ピエゾ素子1の負荷電圧が実線Gに示すように
低下する。ピエゾ素子1の負荷電圧が時間t4 において
閉弁電圧VC(≒0V)に低下すると、実線Fに示すよ
うに第2フィリップフロップ55がリセットされるとと
もに、アンド回路57がLoに反転し、実線Hに示すよう
に第1放電スイッチ42aがOFF する。
【0049】(高エネルギー充放電の説明)高エネルギ
ー充放電とは、エンジンの高負荷時に実行されるもので
あり、コモンレール5の燃料圧力を高めて1行程中の噴
射回数を1回にし、1度の噴射で運転状態に適した所定
量の燃料をピエゾインジェクタ2から噴射させるもので
ある。
【0050】次に、高インターバル充放電における具体
的な噴射作動を、図6、図7を参照して説明する。EC
U4から充放電コントローラ50へ与えられる噴射信号
がHiに反転すると、充放電コントローラ50は、第1、
第2充電スイッチ41a、41bを上述した「所定の1
次コイル通電時間」だけONする。すなわち、噴射信号が
Hiに反転してから、1次コイル44a、45aの電流値
が開弁電流I1 に達するまでの時間に亘って、第1、第
2充電スイッチ41a、41bをONする。この第1、第
2充電スイッチ41a、41bのON中に、図6、図7
、’に示すように1次コイル44a、45aに電流
が流れて第1、第2フライバックトランス44、45の
両方に電気エネルギーが蓄えられる。そして、第1、第
2充電スイッチ41a、41bがOFF した際に、蓄えら
れた電気エネルギーは図6、図7、’に示すように
2次コイル44b、45bの両方からピエゾ素子1に与
えられる。この作動によって実線Aに示すようにピエゾ
素子1を高電圧充電(短インターバル充放電の破線Bよ
り高電圧充電)でき、ピエゾインジェクタ2から噴射が
開始される。
【0051】続いて、燃料の噴射中に噴射信号がLoに反
転すると、充放電コントローラ50は、第1、第2放電
スイッチ42a、42bを上述した「所定の2次コイル
通電時間」だけONする。すなわち、噴射信号がLoに反転
してから、ピエゾ素子1の充電電圧が閉弁電圧VCに達
するまでの時間に亘って第1、第2放電スイッチ42
a、42bをONする。この第1、第2放電スイッチ42
a、42bのON中に、ピエゾ素子1に蓄えられていた電
気エネルギーが、図7に示すように低下すると同時
に、図6、図7、’に示すように2次コイル44
b、45bに電流が流れ、第1、第2フライバックトラ
ンス44、45に電気エネルギーが蓄えられる。そし
て、第1、第2放電スイッチ42a、42bがOFF した
際に、蓄えられた電気エネルギーは図6、図7、’
に示すように1次コイル44a、45aから直流電源4
0のバッファコンデンサ49に回生される。
【0052】高エネルギー充放電を実行するロジック回
路を図8に示す。図8の基本演算回路60は、図4で示
した短インターバル充放電のロジック回路であり、基本
演算回路60から出力される「充電SW1」の出力は図
4のアンド回路54の出力であり、「放電SW1」の出
力は図4のアンド回路57の出力である。また、基本演
算回路60から出力される「充電SW2」および「放電
SW2」の出力は、第2充電スイッチ41bおよび第2
放電スイッチ42bのロジック回路(図示しない)から
の出力信号である。
【0053】この図8のロジック回路は、「短インター
バル充放電」と「高エネルギー充放電」のモードの切替
手段に相当するものであり、複数のオア回路61とアン
ド回路62によって、ECU4から与えられる「切替信
号」がHiの時に高エネルギー充放電を行い、「切替信
号」がLoの時に短インターバル充放電が行われるように
設けられている。
【0054】〔実施例の効果〕上述したように、第1、
第2フライバックトランス44、45の1次コイル44
a、45aを同時に通電して充電作動を行うとともに、
第1、第2フライバックトランス44、45の2次コイ
ル44b、45bを同時に通電して放電作動を行うこと
により、それぞれのトランスは1/2の電気エネルギー
を一時的に蓄積するのみで済む。このため、第1、第2
フライバックトランス44、45は、半分の容量で充放
電に必要な電気エネルギーの蓄積を賄うことができ、第
1、第2フライバックトランス44、45を小型化でき
る。これによって、ピエゾ素子1の充放電装置を車両に
搭載する場合、狭い搭載スペース内に小型化された第
1、第2フライバックトランス44、45を搭載するこ
とが容易になり、車両搭載性が向上する。
【0055】また、高エネルギー充放電時は、充電開始
時に第1、第2充電スイッチ41a、41bを同時にON
させ、放電開始時に第1、2放電スイッチ42a、42
bを同時にONさせる。一方、短インターバル充放電時
は、充電開始時に第1、第2充電スイッチ41a、41
bのいずれか一方をONさせ、放電開始時に第1、2放電
スイッチ42a、42bのいずれか一方をONさせる。こ
のように設けたことにより、第1フライバックトランス
44でピエゾ素子1の充放電を行ったり、第2フライバ
ックトランス45でピエゾ素子1の充放電を行ったり、
2つの第1、第2フライバックトランス44、45でピ
エゾ素子1の充放電を行うことができる。このため、第
1、第2充電スイッチ41a、41bおよび第1、第2
放電スイッチ42a、42bのON-OFF状態を切り替える
ことで、ピエゾ素子1の充電量を切り替えることができ
る。
【0056】〔変形例〕上記の実施例では、短インター
バル充放電の時、第1フライバックトランス44による
充放電動作と、第2フライバックトランス45による充
放電動作とを、オーバーラップ作動させる例を示した。
しかるに、第1フライバックトランス44を充電専用に
するとともに、第2フライバックトランス45を放電専
用にして短インターバル充放電を行っても良い。このよ
うに設けることにより、第1、第2充電スイッチ41
a、41bおよび第1、第2放電スイッチ42a、42
bのON-OFF制御が容易になる。
【0057】上記の実施例では、第1、第2フライバッ
クトランス44、45として同一のものを用いたが、第
1、第2フライバックトランス44、45の容量を異な
るように設けても良い。この技術によって、第1フライ
バックトランス44によるピエゾ素子1の充電電圧と、
第2フライバックトランス45によるピエゾ素子1の充
電電圧とを変えることが可能になる。
【0058】上記の実施例では、容量負荷変動体の一例
としてピエゾ素子1を例に示したが、温度によって容量
負荷が変動する他の容量負荷変動体の充放電装置に本発
明を適用しても良い。上記の実施例では、ピエゾ素子1
を用いたアクチュエータを、燃料噴射システムにおける
ピエゾインジェクタ2に適用した例を示したが、ピエゾ
素子1を他のアクチュエータ(例えば、光学系計測装置
における光軸可変用のアクチュエータ等)に適用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】充放電装置の電気回路図である(実施例)。
【図2】短インターバル充放電説明用の概略回路図であ
る(実施例)。
【図3】短インターバル充放電説明用のタイムチャート
である(実施例)。
【図4】短インターバル充放電のロジック回路図である
(実施例)。
【図5】短インターバル充放電のロジック回路の作動説
明のためのタイムチャートである(実施例)。
【図6】高エネルギ−充放電説明用の概略回路図である
(実施例)。
【図7】高エネルギ−充放電説明用のタイムチャートで
ある(実施例)。
【図8】モード切替用のロジック回路図である(実施
例)。
【図9】燃料噴射システムの概略図である(実施例)。
【図10】ピエゾインジェクタの断面図である(実施
例)。
【図11】ピエゾ素子を流れる電流の説明図である(従
来例)。
【符号の説明】
1 ピエゾ素子(容量負荷変動体) 2 ピエゾインジェクタ 40 直流電源 41a 第1充電スイッチ 41b 第2充電スイッチ 42a 第1放電スイッチ 42b 第2放電スイッチ 44 第1フライバックトランス 44a 1次コイル 44b 2次コイル 45 第2フライバックトランス 45a 1次コイル 45b 2次コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02N 2/00 H01L 41/08 K Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 BA66 BA67 CC06U CC08U CE27 CE29 3G301 HA02 LB11 LC05 LC10 MA11 5H730 BB43 BB82 EE16 FG22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)直流電源の電流をフライバックトラ
    ンスの1次コイルに与えるための充電スイッチを具備
    し、 温度によって容量負荷が変動する容量負荷変動体に電気
    エネルギーを蓄えるための充電開始信号が与えられてか
    ら前記充電スイッチを所定の1次コイル通電時間だけオ
    ンさせ、 前記充電スイッチのオフ後、前記フライバックトランス
    に蓄えられた電気エネルギーが、前記フライバックトラ
    ンスの2次コイルから前記容量負荷変動体に与えられ
    て、この容量負荷変動体の充電が1回の1次コイル通電
    作動で完了する充電動作を行うとともに、 (b)前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギー
    を前記フライバックトランスの2次コイルに与えるため
    の放電スイッチを具備し、 前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを放電
    させるための放電開始信号が与えられてから前記放電ス
    イッチを所定の2次コイル通電時間だけオンさせて、前
    記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記2
    次コイルに与えて前記容量負荷変動体の放電を1回の2
    次コイル通電作動で完了し、 前記放電スイッチのオフ後、前記フライバックトランス
    に蓄えられた電気エネルギーを前記フライバックトラン
    スの1次コイルから直流電源に回生する容量負荷変動体
    の充放電装置であって、 (c)前記フライバックトランスは、第1フライバック
    トランスと、第2フライバックトランスとに、独立して
    設けられ、 前記充電スイッチは、前記第1フライバックトランスの
    1次コイルに前記直流電源の電流を与える第1充電スイ
    ッチと、前記第2フライバックトランスの1次コイルに
    前記直流電源の電流を与える第2充電スイッチとに、独
    立して設けられ、 前記放電スイッチは、前記容量負荷変動体に蓄えられた
    電気エネルギーを前記第1フライバックトランスの2次
    コイルに与えるための第1放電スイッチと、前記容量負
    荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記第2フライ
    バックトランスの2次コイルに与えるための第2放電ス
    イッチとに、独立して設けられ、 (d)前記容量負荷変動体に高い電気エネルギーを蓄え
    る時に、前記第1充電スイッチと前記第2充電スイッチ
    を同時にオンさせるとともに、前記容量負荷変動体に高
    い電気エネルギーが蓄えられた時に、前記第1放電スイ
    ッチと前記第2放電スイッチを同時にオンさせ、 前記容量負荷変動体に低い電気エネルギーを蓄える時
    に、前記第1充電スイッチまたは前記第2充電スイッチ
    の一方を同時にオンさせるとともに、前記容量負荷変動
    体に低い電気エネルギーが蓄えられた時に、前記第1放
    電スイッチまたは前記第2放電スイッチの一方をオンさ
    せる切替手段を備えることを特徴とする容量負荷変動体
    の充放電装置。
  2. 【請求項2】請求項1の容量負荷変動体の充放電装置に
    おいて、 前記所定の1次コイル通電時間は、前記充電スイッチを
    オンしてから、前記1次コイルの通電電流が所定の開弁
    電流に達するまでの時間であることを特徴とする容量負
    荷変動体の充放電装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の容量負荷変動体
    の充放電装置において、 前記所定の2次コイル通電時間は、前記放電スイッチを
    オンしてから、前記容量負荷変動体の負荷電圧が、零に
    近い所定の閉弁電圧に低下するまでの時間であることを
    特徴とする容量負荷変動体の充放電装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2の容量負荷変動体
    の充放電装置において、 前記所定の2次コイル通電時
    間は、前記放電スイッチをオンしてから、前記2次コイ
    ルを流れる放電電流が所定の閉弁電流に達するまでの時
    間であることを特徴とする容量負荷変動体の充放電装
    置。
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