JP3744407B2 - 容量負荷変動体の充放電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容量負荷変動体の充放電装置に関するものであり、例えば、アクチュエータとして用いられるピエゾ素子(容量負荷変動体の一例)の充放電装置に用いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
ピエゾ素子は、温度等によって容量負荷が変動する。このため、ピエゾ素子を一定電流で一定時間充電しても、ピエゾ素子に蓄えられる電気エネルギーが温度によって変動してしまい、ピエゾ素子の出力(伸び等)が一定にならない。
そこで、ピエゾ素子に一定の電気エネルギーを充電させるには、温度補償を行う必要がある。
【0003】
温度特性を補償するピエゾ素子の充電方法としてマルチスイッチング方式が知られている。この充電方法は、図11に示すように、ピエゾ素子を充電する信号(IJTのON)が与えられると、先ず、充電スイッチをONしてピエゾ素子を通電する。ピエゾ素子の通電電流Ipztが所定電流(例えば25A)に達したら、充電スイッチをOFF する。この1回目の充電スイッチのON時間を記憶しておく。充電スイッチのOFF 後、電気エネルギー蓄積コイルに蓄えられた電気エネルギーがダイオードを介してピエゾ素子に与えられ、ピエゾ素子の充電が継続する。
1回目の充電スイッチのOFF 後に通電電流Ipztが0Aまで低下すると、1回目で記憶されたON時間だけ充電スイッチをONし、その後に通電電流Ipztが0Aに低下すると再び1回目で記憶されたON時間だけ充電スイッチをONすることを複数回繰り返す。
このように、1回目で記憶したON時間で充電スイッチを繰り返してONすることにより、時間当たりの電気エネルギーが一定となり、ピエゾ素子の温度補償充電が可能となる。
【0004】
一方、放電も従来では図11に示すようにマルチスイッチング方式によって実行されている。この放電方法は、ピエゾ素子を放電する信号(IJTのOFF )が与えられると、先ず、放電スイッチをONしてピエゾ素子に蓄えられた電気エネルギーを電気エネルギー蓄積コイルを介して放電させる。放電電流Ipztが所定の遮断電流(例えば20A)に達したら、放電スイッチをOFF する。すると、電気エネルギー蓄積コイルに蓄えられた電気エネルギーがダイオードを介して電源に回収される。
1回目の放電スイッチのOFF 後に放電電流Ipztが0Aまで低下すると、放電スイッチをONし、上記の作動を複数回繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示した充電方法は、充電スイッチの多数のON-OFFによって充電を行うため、1回のON-OFFに要する時間のズレがマルチスイッチングによって大きくなり、ピエゾ素子のエネルギー充電の精度が悪くなってしまう。
同様に、従来の放電方法も、放電スイッチの多数のON-OFFによって放電を行うため、1回のON-OFFに要する時間のズレがマルチスイッチングによって大きくなり、ピエゾ素子からエネルギーを放出させる精度が悪くなってしまう。
さらに、マルチスイッチング方式では、多数のスイッチングによってノイズの発生量も多くなってしまう。
【0006】
上記の不具合を解決する手段として、充電スイッチを1回ON-OFFさせるのみでピエゾ素子の充電を完了させる充電方法と、放電スイッチを1回ON-OFFさせるのみでピエゾ素子の放電を完了させる放電方法とを開発した(この方法は周知な技術ではない)。
【0007】
この周知ではない充電方法は、フライバックトランスを用いたもので、充電開始信号が与えられると、充電スイッチを所定の1次コイル通電時間だけONさせ、フライバックトランスに電気エネルギーを蓄えさせる。充電スイッチがOFF すると、フライバックトランスに蓄えられた電気エネルギーが、2次コイルに与えられてピエゾ素子が充電される。このように、1次コイル通電時間(充電スイッチのON時間)を管理することで、ピエゾ素子を高い精度でエネルギー充電できる。
【0008】
周知でない放電方法は、放電開始信号が与えられると、放電スイッチが所定の2次コイル通電時間だけONし、容量負荷変動体に蓄えられていた電気エネルギーをフライバックトランスに蓄積させ、この時にピエゾ素子が放電される。放電スイッチがOFF すると、フライバックトランスに蓄えられた電気エネルギーが1次コイルに与えられて、1次コイルに接続された直流電源に電気エネルギーが回生される。このように、2次コイル通電時間(放電スイッチのON時間)を管理することで、ピエゾ素子を高い精度でエネルギー放電できる。
【0009】
このように、1回の充電スイッチのON-OFF動作、および1回の放電スイッチのON-OFF動作によって、充電と放電を行うフライバックトランスには、大きな蓄電気エネルギー能力が要求されるため、フライバックトランスが大型になる不具合がある。
例えば、ピエゾ素子を車両用噴射装置のピエゾインジェクタの開閉駆動用のアクチュエータに適用した場合、ピエゾ素子の充放電装置としてフライバックトランスを車両に搭載する必要が生じるが、フライバックトランスが大きいと、スペース上の規制の大きい車両搭載性が劣化してしまう。
【0010】
【発明の目的】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容量負荷変動体の充放電装置に搭載されるフライバックトランスを小型化することにあり、例えば車両に搭載するような場合でも、車両搭載性に優れた容量負荷変動体の充放電装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用することにより、第1、第2フライバックトランスの1次コイルを同時に通電して充電作動を行うとともに、第1、第2フライバックトランスの2次コイルを同時に通電して放電作動を行うことにより、それぞれのトランスは1/2の電気エネルギーを一時的に蓄積するのみとなる。
このため、第1、第2フライバックトランスは、半分の容量で充放電に必要な電気エネルギーの蓄積を賄うことができ、第1、第2フライバックトランスを小型化できる。
これによって、例えば容量負荷変動体の充放電装置を車両に搭載する場合、狭い搭載スペース内に小型化された第1、第2フライバックトランスを搭載することが容易になり、車両搭載性が向上する。
【0012】
また、容量負荷変動体に高い電気エネルギーを蓄える時は、第1充電スイッチと第2充電スイッチを同時にオンさせるとともに、容量負荷変動体に高い電気エネルギーが蓄えられた時は、第1放電スイッチと第2放電スイッチを同時にオンさせる。一方、容量負荷変動体に低い電気エネルギーを蓄える時は、第1充電スイッチまたは第2充電スイッチの一方をオンさせるとともに、容量負荷変動体に低い電気エネルギーが蓄えられた時は、第1放電スイッチまたは第2放電スイッチの一方をオンさせる。
このように設けることにより、第1フライバックトランスで容量負荷変動体の充放電を行ったり、第2フライバックトランスで容量負荷変動体の充放電を行ったり、2つの第1、第2フライバックトランスで容量負荷変動体の充放電を行うことができる。
このため、第1、第2充電スイッチおよび第1、第2放電スイッチのON-OFF状態を切り替えることで、容量負荷変動体の充電量を切り替えることができる。
さらに、第1放電スイッチまたは第2放電スイッチの一方がオンの時に、第2充電スイッチまたは第1充電スイッチの一方がオン可能に設けられた。これにより、容量負荷変動体の放電中に、次の充電のための電気エネルギーが蓄えられる。
【0013】
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段を採用し、所定の1次コイル通電時間を、充電スイッチ(例えば、第1、第2充電スイッチ)がONしてから1次コイル(例えば、第1、第2フライバックトランスの1次コイル)を流れる電流が、開弁電流(容量負荷変動体の充電に適した電流値)に達するまでの時間としても良い。
【0014】
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段を採用し、所定の2次コイル通電時間を、放電スイッチ(例えば、第1、第2放電スイッチ)がONしてから容量負荷変動体の負荷電圧が、零に近い所定の閉弁電圧に低下するまでの時間としても良い。
【0015】
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段を採用し、所定の2次コイル通電時間を、放電スイッチ(例えば、第1、第2放電スイッチ)がONしてから2次コイル(例えば、第1、第2フライバックトランスの2次コイル)を流れる放電電流が所定の閉弁電流に達するまでの時間としても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、実施例と変形例を用いて説明する。
〔実施例〕
図1〜図10を参照して実施例(ピエゾインジェクタに搭載されたピエゾ素子の充放電装置)を説明する。なお、下記実施例では、容量負荷変動体の一例としてピエゾ素子1を用いる例を示す。また、下記実施例では、ピエゾ素子1を燃料噴射システムにおけるピエゾインジェクタ2のアクチュエータとして用いる場合を例に示す。
【0017】
ピエゾ素子1は、図9、図10に示すように、各気筒に取り付けられるピエゾインジェクタ2に取り付けられて燃料の噴射と停止を切り替えるアクチュエータとして作動するものであり、複数の板状ピエゾが電極を介して多数積層された構造を呈する。このピエゾ素子1は、充電に応動して伸長し、放電に応動して収縮するものである。
【0018】
ピエゾ素子1が搭載されるピエゾインジェクタ2は、例えばコモンレール式のエンジン燃料噴射システムに適用される。
この燃料噴射システムの一例を図9を参照して説明する。
ピエゾインジェクタ2は、エンジンの各気筒に対応して取り付けられている(図9ではピエゾインジェクタ2を1つのみ図示)。各ピエゾインジェクタ2のピエゾ素子1の充放電を制御する充放電回路3は、ECU(エンジンコントロールユニットの略)4から与えられる噴射信号によってピエゾ素子1の充放電を行うように設けられている。
【0019】
つまり、ECU4から与えられる噴射開始信号(充電開始信号に相当するものであり、噴射信号のON)によって充放電回路3がピエゾインジェクタ2内に搭載されたピエゾ素子1を充電すると、ピエゾ素子1が伸長してピエゾインジェクタ2が開いてコモンレール5に蓄えられた高圧燃料を各気筒の燃焼室内に噴射する。噴射後、ECU4から与えられる噴射停止信号(放電開始信号に相当するものであり、噴射信号のOFF )によって充放電回路3がピエゾインジェクタ2内に搭載されたピエゾ素子1を放電すると、ピエゾ素子1が収縮してピエゾインジェクタ2が閉じて燃料噴射が停止する。
【0020】
コモンレール5には、燃料タンク6の燃料が高圧サプライポンプ7により圧送されており、コモンレール5の内部に高圧燃料が蓄えられる。また、コモンレール5からピエゾインジェクタ2に供給される燃料は、燃焼室への噴射の他に、ピエゾインジェクタ2の制御油圧としても用いられるものであり、ピエゾインジェクタ2から低圧のドレーンライン8を経て燃料タンク6に還流するようになっている。
コモンレール5には、燃料圧力を検出するための圧力センサ9が取り付けられている。ECU4は、圧力センサ9の出力に基づいて調整弁10の開度を制御してコモンレール5への燃料の圧送量を調整し、コモンレール5の内圧を適正な圧力に保っている。
【0021】
ピエゾインジェクタ2の構造を図10を参照して説明する。
ピエゾインジェクタ2は、棒状体を呈するもので、図中下側がエンジンの燃焼室壁を貫通し、先端部が燃焼室内に突出するものである。ピエゾインジェクタ2は、下側から上に向かって順に、ノズル部11、背圧制御部12、ピエゾ駆動部13となっている。
【0022】
ノズル部11は、ニードル14の大径部15がノズルホルダー16内に摺動自在に支持されるものであり、ニードル14の先端円錐部17がノズルホルダー16の先端部に形成された環状シート18に着座または離座する。ニードル14の先端側の外周空間19には、上述したコモンレール5から高圧通路20を介して高圧燃料が導入され、ニードル14の離座時に噴孔21から燃料が噴射される。ニードル14の先端側の外周空間19に供給される高圧燃料は、大径部15の段差面15aに作用して、ニードル14を上向き(離座方向)にリフトするように作用している。
【0023】
大径部15の上側の背圧室22には、高圧通路20からインオリフィス23を介して燃料が供給されており、背圧室22に供給される高圧燃料は大径部15の上面15bに作用して、スプリング24とともにニードル14を下向き(着座方向)に押しつけるように作用している。
背圧室22の背圧は、背圧制御部12で切り替えられるものであり、その背圧制御部12はピエゾ駆動部13によって駆動される。
【0024】
背圧室22は、アウトオリフィス25を介して、背圧制御部12の弁室26に連通している。
この弁室26は、天井面26aが上向きの円錐形状に形成されており、天井面26aの最上部で低圧室27とつながっている。この低圧室27は、低圧通路28を介して上述したドレーンライン8に通じている。
【0025】
また、弁室26の底面26bには、高圧通路20より分岐する高圧制御通路29が開口している。
さらに、弁室26内には、下面が水平にカットされたボール弁30が配置されている。このボール弁30は、上下動可能な弁体であり、下降時にはカット面が弁室26の底面26bに着座して弁室26と高圧制御通路29の連通を閉じ、上昇時には上の球面で弁室26の天井面26aに着座して弁室26と低圧室27の連通を閉じる。
【0026】
このように、ボール弁30が下降して弁室26と高圧制御通路29の連通が閉じられると、背圧室22が弁室26、低圧室27、低圧通路28を介してドレーンライン8に連通し、結果的に背圧室22の圧力が下がり、ニードル14が離座する。
逆に、ボール弁30が上昇して弁室26と低圧室27の連通が閉じられると、背圧室22と低圧室27の連通が遮断されて、背圧室22が高圧通路20のみと連通し、ニードル14の背圧が高まり、ニードル14が着座する。
【0027】
ピエゾ駆動部13は、ピエゾ素子1の伸長によってボール弁30を押し下げるものであり、低圧室27の上方に形成された変位拡大室31の上側に大径ピストン32、変位拡大室31の下側に小径ピストン33を備え、大径ピストン32の上側に多数積層されたピエゾ素子1が配置されている。
大径ピストン32は、その下方に配置したスプリング34によってピエゾ素子1に押しつけられており、積層されたピエゾ素子1の伸縮量と同じだけ上下方向に変位する。
【0028】
変位拡大室31には、燃料が充填されており、ピエゾ素子1の伸長によって上側の大径ピストン32が下降し、変位拡大室31の燃料が加圧されると、その加圧力によって下側の小径ピストン33が下方へ押し下げられる。この時、小径ピストン33は大径ピストン32よりも小径となっているため、ピエゾ素子1の伸長量が拡大されて小径ピストン33に伝えられる。
【0029】
噴射開始時は、先ず、ピエゾ素子1が充電されてピエゾ素子1が伸長する。すると、大径ピストン32および小径ピストン33が下降してボール弁30が押し下げられ、背圧室22の背圧が低下する。これにより、ニードル14が離座して燃料の噴射が開始される。
噴射停止時は、先ず、ピエゾ素子1が放電されてピエゾ素子1が収縮する。すると、大径ピストン32および小径ピストン33が上昇してボール弁30の押し下げを解除する。ボール弁30には、高圧制御通路29から高圧燃料が作用しているため、ボール弁30が上昇して、弁室26と低圧室27の連通を遮断する。すると、背圧室22の背圧が上昇し、ニードル14が着座して燃料の噴射が停止する。
【0030】
各気筒毎のピエゾ素子1を充電および放電させるための充放電回路3を図1を参照して説明する。
充放電回路3は、直流電源40と、ピエゾ素子1を充電させるための第1、第2充電スイッチ41a、41bと、ピエゾ素子1を放電させるための第1、第2放電スイッチ42a、42bと、充放電されるピエゾ素子1を選択するための選択スイッチ43と、第1、第2フライバックトランス44、45と、複数のダイオード46とから構成されている。なお、この実施例の第1、第2フライバックトランス44、45は、同一のものが用いられている。
【0031】
直流電源40は、車載のバッテリ47から数十〜数百Vの直流電圧を発生させるDC/DCコンバータ48、このDC/DCコンバータ48に並列接続されたバッファコンデンサ49を備える。このバッファコンデンサ49は、比較的静電容量の大きなもので、ピエゾ素子1の充電作動時にも一定の電圧を保つようになっている。
【0032】
第1、第2充電スイッチ41a、41b、第1、第2放電スイッチ42a、42bおよび選択スイッチ43は、充放電コントローラ50によってON-OFF制御されるものであり、MOSFET等の半導体スイッチング素子でも良いし、機械的なリレースイッチであっても良い。
【0033】
第1フライバックトランス44は、1次コイル44aおよび2次コイル44bを備えるものであり、1次コイル44aは第1、第2充電スイッチ41a、41bのONによって直流電源40と電気的に接続され、2次コイル44bは第1、第2放電スイッチ42a、42bのONによってピエゾ素子1と電気的に接続される。
【0034】
第2フライバックトランス45は、上述した第1フライバックトランス44と同様、1次コイル45aおよび2次コイル45bを備えるものであり、1次コイル45aは第1、第2充電スイッチ41a、41bのONによって直流電源40と電気的に接続され、2次コイル45bは第1、第2放電スイッチ42a、42bのONによってピエゾ素子1と電気的に接続される。
【0035】
第1、第2充電スイッチ41a、41b、第1、第2放電スイッチ42a、42bおよび選択スイッチ43は、充放電コントローラ50によってON-OFF制御されるものであり、充放電コントローラ50にはECU4から「噴射信号」、「切替信号」、「気筒信号」が入力される。
噴射信号は、ピエゾインジェクタ2の噴射開始と噴射終了とを切り替える信号(充電開始信号および充電終了信号に相当する)であり、噴射開始のHi信号が充放電コントローラ50に与えられると、充放電コントローラ50によってピエゾ素子1の充電が開始されるとともに、噴射信号のLo信号が充放電コントローラ50に与えられると、充放電コントローラ50によってピエゾ素子1の放電が開始される。
【0036】
切替信号は、低エネルギー充放電時(以下、短インターバル充放電時)と、高エネルギー充放電時とを切り替える信号であり、切替信号のLo信号が充放電コントローラ50に与えられると、充放電コントローラ50によってピエゾ素子1の短インターバル充放電が行われ、切替信号のHi信号が充放電コントローラ50に与えられると、充放電コントローラ50によってピエゾ素子1の高エネルギー充放電が行われる。
【0037】
(短インターバル充放電の説明)
短インターバル充放電とは、エンジンの中低負荷時に実行されるものであり、コモンレール5の燃料圧力を下げて1行程中の噴射回数を複数回(例えば4、5回)にし、複数の噴射で運転状態に適した所定量の燃料をピエゾインジェクタ2から噴射させるものである。
【0038】
この短インターバル充放電は、一方の2次コイル(2次コイル44b、45bの一方)で放電動作を行っている間に、他方の1次コイル(1次コイル44a、45aの他方)で充電動作を行う技術であり、放電中に充電を開始することで放電開始から充電完了までの噴射インターバルを短くするものである。
【0039】
次に、短インターバル充放電における第1噴射から第2噴射に至る具体的な噴射作動を、図2、図3を参照して説明する。
ECU4から充放電コントローラ50へ与えられる噴射信号がHiに反転すると、充放電コントローラ50は、第1充電スイッチ41aを「所定の1次コイル通電時間」だけONする。なお、この実施例の「所定の1次コイル通電時間」は、噴射信号がHiに反転してから、1次コイル44a(あるいは1次コイル45a)の電流値が所定の開弁電流I1 に達するまでの時間である。
この第1充電スイッチ41aのON中に、図2▲1▼に示すように1次コイル44aに電流が流れて第1フライバックトランス44に電気エネルギーが蓄えられ、第1充電スイッチ41aがOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図2▲2▼に示すように2次コイル44bからピエゾ素子1に与えられる。この作動によってピエゾ素子1の充電が完了し、ピエゾインジェクタ2から噴射が開始される。
【0040】
続いて、燃料の噴射中に噴射信号がLoに反転すると、充放電コントローラ50は、第1放電スイッチ42aを「所定の2次コイル通電時間」だけONする。なお、この実施例の「所定の2次コイル通電時間」は、噴射信号がLoに反転してから、ピエゾ素子1の充電電圧が閉弁電圧VCに達するまでの時間である。
この第1放電スイッチ42aのON中に、ピエゾ素子1に蓄えられていた電気エネルギーが、図3▲3▼に示すように低下すると同時に、図2、図3▲4▼に示すように2次コイル44bに電流が流れ、第1フライバックトランス44に電気エネルギーが蓄えられる。そして、第1放電スイッチ42aがOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図2、図3▲5▼に示すように1次コイル44aから直流電源40のバッファコンデンサ49に回生される。
【0041】
上記の第1放電スイッチ42aのON中、連続噴射のため噴射信号がHiに反転すると、充放電コントローラ50は、第2充電スイッチ41bを「所定の1次コイル通電時間」だけONする。
この第2充電スイッチ41bのON中に、図2、図3▲1▼’に示すように1次コイル45aに電流が流れて第2フライバックトランス45に電気エネルギーが蓄えられ、第2充電スイッチ41bがOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図2、図3▲2▼’に示すように2次コイル45bからピエゾ素子1に与えられる。この作動によってピエゾ素子1が充電され、ピエゾインジェクタ2から噴射が開始される。
【0042】
このような動作によって、噴射終了から噴射開始までの噴射インターバル▲6▼を短縮できる。
その後、第2放電スイッチ42bのON中に、第1充電スイッチ41aのONが行われ、上記を繰り返すことによって、短いインターバルで燃料の噴射が繰り返される。
【0043】
次に、短インターバル充放電を実行するロジック回路を、図4、図5を参照して説明する。
なお、以下では、第1充電スイッチ41aと第1放電スイッチ42aのON-OFFを行うロジック回路を説明するが、第2充電スイッチ41bと第2放電スイッチ42bのロジック回路も同様のものである。
【0044】
まず、第1充電スイッチ41aをON-OFFさせるロジック回路を図4を参照して説明する。
充放電コントローラ50は、噴射信号の信号を反転させるノット回路51と、噴射信号がLo信号に反転した時にノット回路51によってセットされてHi信号を発生する第1フィリップフロップ52と、噴射信号のHi信号によって所定の時間に亘ってHi信号を発生する時間リミット53と、第1フィリップフロップ52と時間リミット53が共にHiの時のみ第1充電スイッチ41aをONさせるアンド回路54とを備える。
また、充放電コントローラ50は、1次コイル44aの電流値が所定の開弁電流I1 に達したらHi信号を発生する充電電流検出手段(図示しない)の出力によって第1フィリップフロップ52をリセットするように設けられ、1次コイル44aの電流値が開弁電流I1 に達したら第1充電スイッチ41aがOFF するように設けられている。
【0045】
上記回路による第1充電スイッチ41aのON-OFF作動を、図5のタイムチャ−トを参照して説明する。
この作動はピエゾ素子1の放電開始時から始まる。実線Aに示すようにECU4から与えられる噴射信号が時間t1 においてHiからLoに反転すると、その出力が実線Bに示すようにノット回路51で反転される。このノット回路51で反転されたHi信号によって実線Cに示すように第1フィリップフロップ52がHi信号を出力する。
燃料噴射のために、ECU4から与えられる噴射信号が実線Aに示すように時間t2 においてLoからHiに反転すると、第1フィリップフロップ52とともに時間リミット53もHi信号を出力するため、アンド回路54がHi信号を出力し、実線Dに示すように第1充電スイッチ41aをONさせる。
実線Eに示すように1次コイル44aの電流値が時間t3 において開弁電流I1 に達すると、実線Cに示すように第1フィリップフロップ52がリセットする。この結果、アンド回路54がLoに反転し、実線Dに示すように第1充電スイッチ41aがOFF する。
【0046】
続いて、第1放電スイッチ42aをON-OFFさせるロジック回路を図4を参照して説明する。
充放電コントローラ50は、上述したノット回路51によってセットされる第2フィリップフロップ55と、この第2フィリップフロップ55あるいは上述したノット回路51の少なくとも一方がHiの時のみにHi信号を出力するオア回路56とを備えるとともに、ピエゾ素子1の負荷電圧が所定の閉弁電圧VCより高い場合にのみHi信号を発生する放電電圧VCの検出回路(図示しない)の出力と上記オア回路56が共にHiの時のみ第1放電スイッチ42aをONさせるアンド回路57を備える。
【0047】
また、充放電コントローラ50は、ピエゾ素子1の負荷電圧が閉弁電圧VCより低下した時に、上述した検出回路(図示しない)の出力を反転させるノット回路58と、このノット回路58がHi信号を発生した時、あるいは上述した充電電流検出手段(図示しない)がHi信号を発生した時に、Hi信号を発生するオア回路59とを備える。このように設けることにより、ピエゾ素子1の負荷電圧が閉弁電圧VCに低下した時に、オア回路59がHi信号を発生して第2フィリップフロップ55をリセットするとともに、上述したアンド回路57がOFF して第1放電スイッチ42aをOFF するように設けられている。
【0048】
上記回路による第1放電スイッチ42aのON-OFF作動を、図5のタイムチャ−トを参照して説明する。
実線Aに示すようにECU4から与えられる噴射信号が時間t1 においてHiからLoに反転すると、その出力が実線Bに示すようにノット回路51で反転されてHiの信号を出力する。これによって、実線Fに示すように第2フィリップフロップ55がHi信号を出力してオア回路56がHi信号を出力する。
この時、実線Gに示すようにピエゾ素子1の負荷電圧は閉弁電圧VCより高い状態であるため、アンド回路57がHiの信号を出力して実線Hに示すように第1放電スイッチ42aをONさせる。
すると、実線Iに示すように2次コイル44bに放電電流が流れて、ピエゾ素子1の負荷電圧が実線Gに示すように低下する。
ピエゾ素子1の負荷電圧が時間t4 において閉弁電圧VC(≒0V)に低下すると、実線Fに示すように第2フィリップフロップ55がリセットされるとともに、アンド回路57がLoに反転し、実線Hに示すように第1放電スイッチ42aがOFF する。
【0049】
(高エネルギー充放電の説明)
高エネルギー充放電とは、エンジンの高負荷時に実行されるものであり、コモンレール5の燃料圧力を高めて1行程中の噴射回数を1回にし、1度の噴射で運転状態に適した所定量の燃料をピエゾインジェクタ2から噴射させるものである。
【0050】
次に、高インターバル充放電における具体的な噴射作動を、図6、図7を参照して説明する。
ECU4から充放電コントローラ50へ与えられる噴射信号がHiに反転すると、充放電コントローラ50は、第1、第2充電スイッチ41a、41bを上述した「所定の1次コイル通電時間」だけONする。すなわち、噴射信号がHiに反転してから、1次コイル44a、45aの電流値が開弁電流I1 に達するまでの時間に亘って、第1、第2充電スイッチ41a、41bをONする。
この第1、第2充電スイッチ41a、41bのON中に、図6、図7▲1▼、▲1▼’に示すように1次コイル44a、45aに電流が流れて第1、第2フライバックトランス44、45の両方に電気エネルギーが蓄えられる。そして、第1、第2充電スイッチ41a、41bがOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図6、図7▲2▼、▲2▼’に示すように2次コイル44b、45bの両方からピエゾ素子1に与えられる。この作動によって実線Aに示すようにピエゾ素子1を高電圧充電(短インターバル充放電の破線Bより高電圧充電)でき、ピエゾインジェクタ2から噴射が開始される。
【0051】
続いて、燃料の噴射中に噴射信号がLoに反転すると、充放電コントローラ50は、第1、第2放電スイッチ42a、42bを上述した「所定の2次コイル通電時間」だけONする。すなわち、噴射信号がLoに反転してから、ピエゾ素子1の充電電圧が閉弁電圧VCに達するまでの時間に亘って第1、第2放電スイッチ42a、42bをONする。
この第1、第2放電スイッチ42a、42bのON中に、ピエゾ素子1に蓄えられていた電気エネルギーが、図7▲3▼に示すように低下すると同時に、図6、図7▲4▼、▲4▼’に示すように2次コイル44b、45bに電流が流れ、第1、第2フライバックトランス44、45に電気エネルギーが蓄えられる。そして、第1、第2放電スイッチ42a、42bがOFF した際に、蓄えられた電気エネルギーは図6、図7▲5▼、▲5▼’に示すように1次コイル44a、45aから直流電源40のバッファコンデンサ49に回生される。
【0052】
高エネルギー充放電を実行するロジック回路を図8に示す。
図8の基本演算回路60は、図4で示した短インターバル充放電のロジック回路であり、基本演算回路60から出力される「充電SW1」の出力は図4のアンド回路54の出力であり、「放電SW1」の出力は図4のアンド回路57の出力である。
また、基本演算回路60から出力される「充電SW2」および「放電SW2」の出力は、第2充電スイッチ41bおよび第2放電スイッチ42bのロジック回路(図示しない)からの出力信号である。
【0053】
この図8のロジック回路は、「短インターバル充放電」と「高エネルギー充放電」のモードの切替手段に相当するものであり、複数のオア回路61とアンド回路62によって、ECU4から与えられる「切替信号」がHiの時に高エネルギー充放電を行い、「切替信号」がLoの時に短インターバル充放電が行われるように設けられている。
【0054】
〔実施例の効果〕
上述したように、第1、第2フライバックトランス44、45の1次コイル44a、45aを同時に通電して充電作動を行うとともに、第1、第2フライバックトランス44、45の2次コイル44b、45bを同時に通電して放電作動を行うことにより、それぞれのトランスは1/2の電気エネルギーを一時的に蓄積するのみで済む。
このため、第1、第2フライバックトランス44、45は、半分の容量で充放電に必要な電気エネルギーの蓄積を賄うことができ、第1、第2フライバックトランス44、45を小型化できる。
これによって、ピエゾ素子1の充放電装置を車両に搭載する場合、狭い搭載スペース内に小型化された第1、第2フライバックトランス44、45を搭載することが容易になり、車両搭載性が向上する。
【0055】
また、高エネルギー充放電時は、充電開始時に第1、第2充電スイッチ41a、41bを同時にONさせ、放電開始時に第1、2放電スイッチ42a、42bを同時にONさせる。
一方、短インターバル充放電時は、充電開始時に第1、第2充電スイッチ41a、41bのいずれか一方をONさせ、放電開始時に第1、2放電スイッチ42a、42bのいずれか一方をONさせる。
このように設けたことにより、第1フライバックトランス44でピエゾ素子1の充放電を行ったり、第2フライバックトランス45でピエゾ素子1の充放電を行ったり、2つの第1、第2フライバックトランス44、45でピエゾ素子1の充放電を行うことができる。
このため、第1、第2充電スイッチ41a、41bおよび第1、第2放電スイッチ42a、42bのON-OFF状態を切り替えることで、ピエゾ素子1の充電量を切り替えることができる。
【0056】
〔変形例〕
上記の実施例では、短インターバル充放電の時、第1フライバックトランス44による充放電動作と、第2フライバックトランス45による充放電動作とを、オーバーラップ作動させる例を示した。しかるに、第1フライバックトランス44を充電専用にするとともに、第2フライバックトランス45を放電専用にして短インターバル充放電を行っても良い。このように設けることにより、第1、第2充電スイッチ41a、41bおよび第1、第2放電スイッチ42a、42bのON-OFF制御が容易になる。
【0057】
上記の実施例では、第1、第2フライバックトランス44、45として同一のものを用いたが、第1、第2フライバックトランス44、45の容量を異なるように設けても良い。この技術によって、第1フライバックトランス44によるピエゾ素子1の充電電圧と、第2フライバックトランス45によるピエゾ素子1の充電電圧とを変えることが可能になる。
【0058】
上記の実施例では、容量負荷変動体の一例としてピエゾ素子1を例に示したが、温度によって容量負荷が変動する他の容量負荷変動体の充放電装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、ピエゾ素子1を用いたアクチュエータを、燃料噴射システムにおけるピエゾインジェクタ2に適用した例を示したが、ピエゾ素子1を他のアクチュエータ(例えば、光学系計測装置における光軸可変用のアクチュエータ等)に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】充放電装置の電気回路図である(実施例)。
【図2】短インターバル充放電説明用の概略回路図である(実施例)。
【図3】短インターバル充放電説明用のタイムチャートである(実施例)。
【図4】短インターバル充放電のロジック回路図である(実施例)。
【図5】短インターバル充放電のロジック回路の作動説明のためのタイムチャートである(実施例)。
【図6】高エネルギ−充放電説明用の概略回路図である(実施例)。
【図7】高エネルギ−充放電説明用のタイムチャートである(実施例)。
【図8】モード切替用のロジック回路図である(実施例)。
【図9】燃料噴射システムの概略図である(実施例)。
【図10】ピエゾインジェクタの断面図である(実施例)。
【図11】ピエゾ素子を流れる電流の説明図である(従来例)。
【符号の説明】
1 ピエゾ素子(容量負荷変動体)
2 ピエゾインジェクタ
40 直流電源
41a 第1充電スイッチ
41b 第2充電スイッチ
42a 第1放電スイッチ
42b 第2放電スイッチ
44 第1フライバックトランス
44a 1次コイル
44b 2次コイル
45 第2フライバックトランス
45a 1次コイル
45b 2次コイル

Claims (4)

  1. (a)直流電源の電流をフライバックトランスの1次コイルに与えるための充電スイッチを具備し、
    温度によって容量負荷が変動する容量負荷変動体に電気エネルギーを蓄えるための充電開始信号が与えられてから前記充電スイッチを所定の1次コイル通電時間だけオンさせ、 前記充電スイッチのオフ後、前記フライバックトランスに蓄えられた電気エネルギーが、前記フライバックトランスの2次コイルから前記容量負荷変動体に与えられて、この容量負荷変動体の充電が1回の1次コイル通電作動で完了する充電動作を行うとともに、
    (b)前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記フライバックトランスの2次コイルに与えるための放電スイッチを具備し、
    前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを放電させるための放電開始信号が与えられてから前記放電スイッチを所定の2次コイル通電時間だけオンさせて、前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記2次コイルに与えて前記容量負荷変動体の放電を1回の2次コイル通電作動で完了し、
    前記放電スイッチのオフ後、前記フライバックトランスに蓄えられた電気エネルギーを前記フライバックトランスの1次コイルから直流電源に回生する容量負荷変動体の充放電装置であって、
    (c)前記フライバックトランスは、第1フライバックトランスと、第2フライバックトランスとに、独立して設けられ、
    前記充電スイッチは、前記第1フライバックトランスの1次コイルに前記直流電源の電流を与える第1充電スイッチと、前記第2フライバックトランスの1次コイルに前記直流電源の電流を与える第2充電スイッチとに、独立して設けられ、
    前記放電スイッチは、前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記第1フライバックトランスの2次コイルに与えるための第1放電スイッチと、前記容量負荷変動体に蓄えられた電気エネルギーを前記第2フライバックトランスの2次コイルに与えるための第2放電スイッチとに、独立して設けられ、
    (d)前記容量負荷変動体に高い電気エネルギーを蓄える時に、前記第1充電スイッチと前記第2充電スイッチを同時にオンさせるとともに、前記容量負荷変動体に高い電気エネルギーが蓄えられた時に、前記第1放電スイッチと前記第2放電スイッチを同時にオンさせ、
    前記容量負荷変動体に低い電気エネルギーを蓄える時に、前記第1充電スイッチまたは前記第2充電スイッチの一方をオンさせるとともに、前記容量負荷変動体に低い電気エネルギーが蓄えられた時に、前記第1放電スイッチまたは前記第2放電スイッチの一方をオンさせる切替手段を備え
    (e)前記第1放電スイッチまたは前記第2放電スイッチの一方がオンの時に、前記第2充電スイッチまたは前記第1充電スイッチの一方がオン可能に設けられたことを特徴とする容量負荷変動体の充放電装置。
  2. 請求項1の容量負荷変動体の充放電装置において、
    前記所定の1次コイル通電時間は、前記充電スイッチをオンしてから、前記1次コイルの通電電流が所定の開弁電流に達するまでの時間であることを特徴とする容量負荷変動体の充放電装置。
  3. 請求項1または請求項2の容量負荷変動体の充放電装置において、
    前記所定の2次コイル通電時間は、前記放電スイッチをオンしてから、前記容量負荷変動体の負荷電圧が、零に近い所定の閉弁電圧に低下するまでの時間であることを特徴とする容量負荷変動体の充放電装置。
  4. 請求項1または請求項2の容量負荷変動体の充放電装置において、 前記所定の2次コイル通電時間は、前記放電スイッチをオンしてから、前記2次コイルを流れる放電電流が所定の閉弁電流に達するまでの時間であることを特徴とする容量負荷変動体の充放電装置。
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