JPH1031775A - 紙幣識別機 - Google Patents

紙幣識別機

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JPH1031775A
JPH1031775A JP8204150A JP20415096A JPH1031775A JP H1031775 A JPH1031775 A JP H1031775A JP 8204150 A JP8204150 A JP 8204150A JP 20415096 A JP20415096 A JP 20415096A JP H1031775 A JPH1031775 A JP H1031775A
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Japan
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bill
sensor
paper money
banknote
data
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JP8204150A
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English (en)
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Eiji Itako
英治 潮来
Yukio Ito
伊藤  幸男
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Nippon Conlux Co Ltd
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Nippon Conlux Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽紙幣に対する対処が容易な紙幣識別機を提
供する。 【解決手段】 紙幣から識別データを得るセンサ部であ
る発光素子13a,13bを取付けたセンサボード1
1、受光素子28a,28bを取付けたセンサボード2
6に一対となった2組の係合孔H2a,H2b、H3a,H3
b、H10a ,H10b 、H11a ,H11を設ける。ガイドボ
ス15a,15b、29a,29bと係合する一対の係
合孔を選択してセンサボード11,26の取り付け位置
を変更できるようにする。発光素子、受光素子の配置位
置が変ることにより、紙幣搬送路36を搬送される紙幣
を透過して受光素子で受光される受光量による識別デー
タを得る位置が変る。よって、偽紙幣が発生してもこの
位置を変えることによって識別位置を変え偽紙幣に容易
に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機、両替
機、ゲーム装置等に用いられる紙幣識別機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機等で用いられる紙幣識別機
は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を搬送手段によって紙
幣収納部まで搬送し、その搬送路上に磁気センサや光学
センサで構成されるセンサ部を設け、紙幣の搬送と同期
して紙幣の印刷インキに含まれる磁気パターン等の識別
データを磁気センサで検出したり、又は/及び光学セン
サで紙幣を透過した光量のパターン等の識別データを検
出し、これらの識別データによって紙幣の真偽、種別を
識別している(特開平6−195543号公報、特開平
7−92853号公報参照)。磁気センサを構成する磁
気ヘッドや光学センサを構成する発行素子、受光素子等
のセンサ部品は、従来、紙幣識別機本体に直接取り付け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動販売機や両替機等
に搭載される紙幣識別機は、センサ部を紙幣搬送路上に
配置しなければならないことから、磁気センサや光学セ
ンサを配設する位置の制約があり、紙幣全域を測定し識
別することはできない。また、紙幣全域を測定するとす
れば、磁気センサや光学センサの数が増加し、かつ各セ
ンサで検出された識別データと基準となるパターン等の
判定データを各センサ毎に設定記憶し、それぞれの比較
処理を行うための回路部品を必要とし製造コストが高く
なるという欠点がある。
【0004】一方、センサの数を少なくし、識別データ
を得る紙幣の測定箇所を限定すると、紙幣識別機の構
造、特に紙幣識別のための測定位置が研究され、紙幣の
偽造や変造を容易にするという問題がある。従来は、偽
造や変造紙幣が発見されると、紙幣識別機の識別精度を
高くするように切り替えて対処しているが、識別精度を
高くすると、真紙幣であるにもかかわらず、紙幣の汚れ
や皺等によって偽紙幣と識別され該紙幣を返却し、紙幣
の受け入れ効率を低下させるという弊害が生じる。そこ
で、本発明の目的は偽紙幣に対する対処が容易な紙幣識
別機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙幣識別デー
タを検出するセンサ部を移動可能とし、紙幣に対する識
別データ検出位置を変えれるようにした。センサ部の位
置を変えることによって紙幣から識別データを検出する
位置が異なることになるから偽紙幣の発生時の対処が容
易となる。識別データの検出位置が異なることから、紙
幣の真偽を判定する判定データも変更する必要がある
が、この変更について、特に本発明は、センサ部の配置
位置に対応する判定データをそれぞれ紙幣識別機の制御
手段内に記憶しておき、判定データを特定していない状
態で、該紙幣識別機に紙幣を挿入し、センサ部の配置位
置に対応する各判定データに基づいて紙幣の真偽判定を
行わせて、真紙幣と判定した判定データを特定し該判定
データを以後の挿入紙幣の真偽判定に使用するようにし
た。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を説明す
る。図1は、本実施形態の紙幣識別機100の前面を解
放した状態を示す斜視図、図2は同紙幣識別機100を
裏面方向から見た斜視図、図3は紙幣識別機の紙幣収納
部を解放した状態を示す斜視図で、図4は紙幣識別機1
00の中央縦断面図である。紙幣識別機100は、前面
に取付板1を有し、該取付板1と紙幣識別機本体2は下
部に設けられた軸5によって枢着され紙幣識別機本体2
は取付板1に対して図1に示すように解放できるように
なっている。取付板1及び紙幣識別機本体2の上部に
は、ラッチ機構6が設けられ、該ラッチ機構6によって
図2、図4に示すように、取付板1と紙幣識別機本体2
を閉じた状態に保持する。取付板1の前面には、フロン
トマスク部3が固着され、該フロントマスク部3には紙
幣挿入口3aが設けられている。該紙幣識別機100を
自動販売機等の装置に取り付ける際には、取付板下部の
突出片6を自動販売機等の装置の筐体の取付孔に挿入
し、上部の孔H1,H1を介して取付ねじ等によって装
置の筐体に固定し、フロントマスク部3が該自動販売機
等の装置の前面に露出するように装着する。
【0007】紙幣識別機本体2の全面側には図1に示す
ように該紙幣識別機の制御手段としての制御基盤8が取
り付けられており、該基盤8にはこの紙幣識別機を制御
するマイクロチップコンピュータ9が取り付けられてい
る。このマイクロチップコンピュータ9のROMには後
述するように紙幣の真偽を判定するための判定データが
2種類記憶されている。また、紙幣識別機本体2の前面
側には、一対となってセンサ部10を構成する前面側の
センサ部10aの装着部7aが設けられている。図5は
上記前面側のセンサ部10aの装着部7aと該センサ部
10aを分解した斜視図であり、センサ部10aは所定
間隔離れて2つの発光素子(発光ダイオード)13a,
13bが取り付けられた第1のセンサボード11と、2
つの磁気ヘッド14a,14bと発光素子(発光ダイオ
ード)13cが取り付けられた第2のセンサボード12
で構成されている。
【0008】第1のセンサボード11には、ガイドボス
15a,15bと係合する2対の係合孔H2a,H2b、H
3a,H3bが設けられており、一方の一対の係合孔H2a,
H2bと他方の一対の係合孔H3a,H3bは所定間隔dだけ
間隔をもって設けられている。また、該第1のセンサボ
ード11の長手方向中間部には長孔H4が穿孔されてい
る。第1のセンサボード11は、装着部7aに上記一対
の係合孔H2a,H2b(H3a,H3b)の間隔と同一間隔で
設けられたガイドボス15a,15bにどちらか一方の
係合孔H2a,H2bもしくはH3a,H3bを係合させ、取付
ねじB1をコイルスプリング、板ばね等のスプリング1
6を介して上記長孔H4を貫通させ、装着部7aに設け
られたねじ受け部17のねじ孔に螺着させることによっ
て装着部7aに取り付けられる。また装着部7aには上
記発光素子13a,13bと対向する位置に長孔H6
a,H6bが穿孔され発光素子13a,13bからの光
を紙幣搬送路に照射し該紙幣搬送路を通過する紙幣に対
して光を照射するようになっている。図5では実線で示
した第1のセンサボード11は一対の取付孔H2a,H2b
がガイドボス15a,15bに係合し該第1のセンサボ
ード11を図5において左側によせた状態を示してい
る。また、他方の一対の取付孔H3a,H3bをガイドボス
15a,15bに係合し、第1のセンサボード11を図
5において右側によせた状態(図5の破線で示す状態)
にして取り付けることもできる。
【0009】第2センサボード12には間隔をおいて2
つの磁気ヘッド14a,14bが取り付けられており、
該磁気センサ14a,14bの中間部には発光素子13
cが取り付けられている。該第2のセンサボード12は
取付孔H5に取付ねじB2を貫通させ装着部7aのねじ
受部18のねじ孔に螺合させることによって装着部7a
に固定される。装着部7aには上記磁気ヘッド14a,
14bに対向する位置及び上記発光素子13cに対向す
る位置に孔H7a,H7b、H6cが穿孔され、磁気ヘッド1
4a,14bは該孔H7a,H7bから紙幣搬送路面に突出
するように配置される(図4参照)。また発光素子13
cからの光は紙幣搬送路面に照射される。
【0010】磁気センサ14a,14b及び発光素子1
3a〜13cに接続された導線は図示しない中継ハーネ
スで集線され、該中継ハーネスを装着部7aに設けられ
たコネクタ(図示せず)に結合することによって制御基
盤8と電気的に接続される。
【0011】なお、上記長孔H4は、上記第1のセンサ
ボード11を上記一対の係合孔H2a,H2b、H3a,H3b
を変えてガイドボス15a,15bに係合取付るために
該第1のセンサボード11を移動できる範囲の長さを有
し、上記孔H6a、H6bも第1のサンサボード11を上述
のように移動させて取付けても照射光を紙幣搬送路面に
照射できる長さを有している。
【0012】一方、紙幣識別機本体2の背面には、図2
に示すように、ラッチ機構19によって紙幣収納部20
がラッチされ閉じているが、該ラッチ機構19を操作し
ラッチを解放すると、図3に示すように、紙幣収納部2
0は該紙幣収納部の下端に設けられた枢着部(図示せ
ず)を中心に回動し紙幣収納部20が解放されるように
なっている。紙幣識別機本体2の裏面側には、図3に示
すように、全面側に設けられた全面側センサ部10aの
装着部7aと対向する位置に裏面側センサ部10bを装
着する装着部7bが設けられている。
【0013】図6は、裏面側センサ部10bの装着部7
bと該裏面側センサ部10bの分解図である。該装着部
7bのの底面(全面側センサ部10aと対向する面)に
は、磁気ヘッド14a,14bと対向する位置、及び発
光素子13a,13b,13cと対向する位置に孔H8
a,H8b、H9a,H9b,H9cが設けられており、磁気ヘ
ッド14a,14bと対向する位置に設けられた2つの
孔H8a,H8bの外側には軸ガイド21,21(一方の軸
ガイドは図示せず)が立設されている。該軸ガイド2
1,21に設けられた溝に遊嵌するシャフト22には磁
気ヘッド14a,14bと対向する位置に磁気ヘッド押
圧ローラ23,23が設けられており、該シャフト23
は押圧スプリング24,24を介してシャフトブラケッ
ト25,25によって軸ガイド21,21に設けられた
溝内に軸支される。シャフトブラケット25,25の両
端には、弾性変形する爪25a,25aを備え、該爪2
5a,25aは軸ガイド21,21の係合孔と係合させ
ることによって軸ガイド21,21に固定され、シャフ
ト22を押圧スプリング24,24によって磁気ヘッド
14a,14b側に押圧する。その結果、磁気ヘッド押
圧ローラ23,23は、孔H8a,H8bを通り紙幣搬送面
に露出し対向する磁気ヘッド14a,14bを押圧し回
転することになる。
【0014】前面側センサ部7aの第1のセンサボード
11に取付けられた発光素子13a,13bからの光を
それぞれ受光する受光素子(ホトトランジスタ)28
a,28bが第3のセンサボード26に取付けられ、該
第3のセンサボードも第1のセンサボード11と同様
に、2対の係合孔H10a ,H10b 、H11a ,H11b が設
けられ、装着部7bに設けられたガイドボス29a,2
9b(29aは図示せず)に、一方の一対の係合孔が係
合し、取付ねじB3がスプリング30を介して取付孔の
長孔H12を通りねじ受部31のねじ孔と螺合して固定
されるようになってる。
【0015】また、前面側センサ部7aの第2のセンサ
ボード12に取付けられた発光素子13cからの光を受
光する受光素子28cが取付けられた第4のセンサボー
ド27が取付孔H13を介して取付ねじB4によって装
着部7bのねじ受部32のねじ孔に螺着することによっ
て取付けられている。さらにセンサカバー33が取付ね
じB5,B5によって装着部7bに取付けられるように
なっている。また、上記各受光素子28a〜28cに接
続された導線は中継ハーネス34で集線され中継ハーネ
ス34を装着部7bに設けられたコネクタ35に結合す
ることによって制御基盤8に電気的に接続される。
【0016】図7、図8は発光素子と受光素子が対向す
る状態を示すセンサ部7の断面図である。第1のセンサ
ボード11の一対の係合孔H3a、H3bがガイドボス15
a,15bに係合して取付けられ、第3のセンサボード
26は一対の係合孔H11a 、H11b がガイドボス29
a,29bに係合して取付けられ、発光素子13a,1
3b、受光素子28a,28bは長孔H6a, H6b、H9
a, H9bを介してそれぞれ紙幣搬送路36に露出し、発
光素子13a,13b、受光素子28a,28bはそれ
ぞれ対向している。その結果、発光素子13a,13b
からの光は、紙幣搬送路36で搬送される紙幣を透過し
この透過光は受光素子28a,28bで受光される。こ
の受光量のパターンが識別データとして検出され、該識
別データによって紙幣の真偽さらには種類の判別が行わ
れる。
【0017】この光学的センサによる紙幣の識別ライ
ン、即ち紙幣の透過光を検出する紙幣に対する位置を変
える場合には、スプリング16,30の力に抗して第
1、第3のセンサボード11,26を取付ねじB2,B
3の軸線上方向に持ち上げガイドボス15a,15b、
29a,29bと係合孔H3a,H3b、H11a ,H11b と
の係合をそれぞれ解き、第1、第3のセンサボード1
1,26を図7において右方向に移動させて、ガイドボ
ス15a,15b、29a,29bに係合孔H2a,H2
b、H10a ,H10b をそれぞれ係合させて図8の状態に
する。これにより発光素子と受光素子によって紙幣搬送
路36に沿って搬送される紙幣を検査する位置(ライ
ン)が変ることになる。
【0018】次に、この紙幣識別機100の動作を図4
を参照しながら簡単に説明する。紙幣挿入口3aより紙
幣が挿入され、該紙幣の挿入を検出すると紙幣識別機1
00の紙幣搬送駆動部40が作動を開始し、搬送ベルト
37、搬送ローラ38(図4では図示省略)等を駆動し
紙幣を搬送路に沿って搬送する。紙幣は発光素子13
a,13b,13cと受光素子28a,28b,28c
の間を通過し、磁気ヘッド押圧ローラ23,23で磁気
ヘッド14a,14bに押圧されながら搬送される。こ
の搬送過程において、受光素子28a,28b,28c
は発光素子13a,13b,13cからの紙幣を透過し
た光を受光し、磁気ヘッド14a,14bは紙幣の磁気
を検出する。その結果、受光素子28a,28b,28
cからは、紙幣上における該受光素子及び発光素子が配
置された位置の搬送路に沿った線の受光量のパターンの
識別データを得る。また磁気ヘッド14a,14bも該
位置の紙幣上の線における磁気パターンの識別データを
得る。各識別データはマイクロチップコンピュータ9に
送られ。該マイクロチップコンピュータ9には真正の紙
幣において検出される受光量パターン及び磁気パータン
に基づく判定データが予め設定記憶されており、マイク
ロチップコンピュータ9は検出した識別データと判定デ
ータに基づいて紙幣の真偽判定を行う。
【0019】この判定結果は紙幣の終端が引き抜き防止
レバー41の位置を通過する前に出力され、挿入紙幣が
不適合(偽紙幣)と判断されたときには紙幣搬送駆動部
40搬送手段を逆送に切り替え、紙幣を紙幣挿入口方向
に搬送し返却する。また、紙幣が適合し真正な紙幣と判
別されたときには、紙幣はそのまま紙幣収納部20まで
搬送され、該位置に達すると紙幣収納駆動手段42が動
作を開始して紙幣を紙幣収納部に収納する。なお、紙幣
搬送手段、紙幣収納駆動手段、及びマイクロチップコン
ピュータ9で紙幣の適否を判別する方法等は従来の紙幣
識別機と同一であるので、詳細な構成及び動作は説明を
省略する。
【0020】ただし、本発明では、第1、第3のセンサ
ボード11,26の取付位置に応じて、発光素子13
a,13bと受光素子28a,28bで紙幣を検査する
位置(ライン)が異なる。そのため、この第1、第3の
センサボード11,26の取付位置に応じた判定データ
をマイクロチップコンピュータ9に記憶しておき、取付
位置に応じてこの判定データを選択するようにする。図
9は、マイクロチップコンピュータ9がこの判定データ
を自動的に選択する処理及び紙幣の判定処理のフローチ
ャートである。なお、このフローチャートにおいて、第
1、第3のセンサボード11,26を図7の状態に取付
けられている場合をセンサ1側といい、図8の状態に取
付けられている場合をセンサ2側という。
【0021】該紙幣識別機100に電源が投入されると
初期化処理が実行され、後述する判定データを特定する
CHGフラグを「0」にセットする(ステップS1)。
そこで、判定データを選択するために真紙幣を紙幣挿入
口3aから挿入する。紙幣識別機100は、従来と同様
に、紙幣が挿入されたか否かを紙幣挿入口3aの近傍に
設けた光センサ等で検出しており、紙幣が挿入されたこ
とを検出すると(ステップS2)、従来と同様に磁気ヘ
ッド14a,14b、受光素子28a〜28cで検出さ
れる識別データを収集する(ステップS3)。そして、
CHGフラグが「0」か否か判断し(ステップS4)、
電源投入時は上述したように初期化処理で「0」にセッ
トされているから、ステップS8に移行し、マイクロコ
ンピュータ9のメモリ内に設定記憶されているセンサ1
側の判定データと比較して挿入紙幣の真偽判定を行う。
真紙幣と判定されるとCHGフラグを「1」にセットし
(ステップS9)、ステップS7に移行しと従来と同様
の紙幣処理を行う。即ち、紙幣を紙幣収納部20まで搬
送し、紙幣収納駆動手段42を駆動して紙幣を紙幣収納
部20に収納する。以後はステップS2に戻り、紙幣の
挿入を待つ状態にいる。
【0022】一方、ステップS8で、センサ1側の判定
データに適合せず、真紙幣と判定されないときには、ス
テップS10に移行してセンサ2側の判定データによっ
て紙幣の真偽判定を行う。真紙幣と判定されればCHG
フラグを「2」にセットし(ステップS7に移行する。
なお、ステップS10で真紙幣と判定されない場合に
は、従来と同様の挿入紙幣の返却処理が実行され(ステ
ップS13)、紙幣は紙幣挿入口3aに返却される。紙
幣が返却された場合には、別の真紙幣を挿入し再度上記
ステップS2以下の処理を実行させ、紙幣が返却され
ず、紙幣収納部20に取り込まれるまで上記操作を実行
する。
【0023】紙幣が返却されないときは、CHGフラグ
が「1」もしくは「2」に設定されていることを意味す
るので、以後は、この紙幣識別機100が装着された自
動販売機等を販売動作状態とする。
【0024】こうしてCHGフラグが「1」もしくは
「2」に設定されている状態において、紙幣が挿入され
ると、ステップS2、S3、S4と処理しステップS4
ではCHGフラグが「0」ではないと判断されるから、
ステップS5に進み該CHGフラグが「1」であればセ
ンサ1側の判定データによって紙幣の真偽を判定し(ス
テップS6)、CHGフラグが「1」ではないとき
(「2」のとき)には、センサ2側の判定データによっ
て紙幣の真偽判定を行う(ステップS12)。紙幣の判
定結果が真紙幣と判断されたときにはステップS7に移
行し紙幣を紙幣収納部に収納し自動販売機等に販売可の
信号を送出する。判定結果が不良(判定データに合致せ
ず)と判定された場合にはステップS13に進み紙幣を
返却する。こうして該紙幣識別機100を使用中に偽紙
幣が発見された場合には、第1、第3のセンサーボード
11,26の取り付け位置を変更する。即ち図7に示す
センサ1側に取付けられていた場合には、図8のセンサ
2側に、センサ2側であった場合にはセンサ1側に切り
替える。
【0025】まず、ラッチ機構6を解き紙幣識別機本体
2を取付板1から解放し図1の状態にして、第1のセン
サボード11を持ち上げガイドボス15a,15bと係
合孔(H2a, H2bかH3a, H3b)との係合を解き該第1
のセンサボード11を移動させて他方の係合孔とガイド
ボス15a,15bを係合させる。そして紙幣識別機本
体2を取付板1に閉じラッチ機構6でラッチし図2の状
態にする。また、ラッチ機構19を解き、図3に示すよ
うに紙幣収納部20を解放し、センサカバー33を取り
除き、第3のセンサボード26を持ち上げガイドボス1
5a,15bと係合孔(H10a,H10b かH11a,H11b )
との係合を解き該第3のセンサボード26を移動させて
他方の一対の係合孔とガイドボス15a,15bを係合
させる。そして、センサカバー33を取付けて紙幣収納
部20を閉じラッチ機構19で紙幣収納部20をラッチ
し、紙幣識別機100に電源を投入し、真紙幣を挿入し
て図9に示す処理を実行して紙幣判定データを選択(C
HGフラグの切り替え)して切り替え作業は終了する。
このようにして、第1、第3のセンサボード11,26
を図7の状態から図8の状態に、またはその逆に切り替
えることができる。
【0026】第1、第3のセンサボード11,26の配
置位置が切り替えられることから、それまでの発光素子
13a,13b、受光素子28a,28bの位置で識別
データを検出していた紙幣の位置(ライン)が変り、こ
の変更になった紙幣位置(ライン)の受光量のパターン
にって紙幣の真偽判定がなされるから、識別位置(ライ
ン)の変更前に偽紙幣を真紙幣として受領していても、
この識別位置(ライン)の変更によって偽紙幣を偽紙幣
として排除することができる。このように、簡単な作業
のみで紙幣の識別位置(ライン)を変更し紙幣を判定す
ることができ、しかも、紙幣識別機を自動販売機等の装
置に装着したまま変更することができるから、偽紙幣発
生時等に設置現場で容易に対処できる。
【0027】上記実施形態では、第1、第3のセンサボ
ード11,26をガイドボスと係合孔の係合とスプリン
グ16,30で各センサボードを押圧しながら取付ねじ
B2,B3による固定により装着部7a,7bに取付け
るようにして、ドライバー等の道具を使用せず、単にこ
れらセンサボード11,26をスプリング16,30の
力に抗して持ち上げてその配設位置を変えるようにした
が、第1、第3のセンサボード11,26を取付ねじに
よって装着部7a,7bに取付固定するようにしてもよ
い。この場合には取付ねじが螺合するねじ孔の位置を変
えて設け紙幣の識別位置(ライン)を変えるようにすれ
ばよい。さらには、センサボードをスライドできるよう
にしクリックモーションで固定するようにしてもよい。
また、第1、第3のセンサボード11,26に設けた一
対の係合孔の数を増加して、該第1、第3のセンサボー
ド11,26を3つの位置以上の位置に切り替え配置で
きるようにすることもできる。
【0028】さらに、磁気ヘッドが取付けられた第2の
センサボード12や第4のセンサボード27も第1、第
3のセンサボードのようにその配設位置を変えれるよう
にしてもよい。この場合、磁気ヘッドに対向する磁気ヘ
ッド押圧ローラ23,23を有するシャフトも交換でき
るようにしてもよいが、単に磁気ヘッド押圧ローラ2
3,23の幅(回転軸方向の長さ)を長くし、磁気ヘッ
ド位置が変更になっても該磁気ヘッドを押圧できるよう
にしておけばよい。さらに、第1、第2のセンサボード
11,12及び第3、第4のセンサボード26,27を
それぞれ一体的に形成し、これらのセンサボードの配設
位置の変更ができるように構成してもよい。
【0029】また、上記実施形態では、判定データを特
定して決めるに際しては、該紙幣識別機に電源を投入し
た際の初期化処理でCHGフラグを「0」にセットし判
定データを特定しない状態にしたが、CHGフラグを
「0」にセットするスイッチやコマンドを設けて該CH
Gフラグを「0」にセットするするようにしてもよい。
この場合、このCHGフラグを不揮発性メモリ等に記憶
しておけば、紙幣識別機の電源を切った場合にも、現在
のセンサボードの配置位置に対応する判定データを特定
し記憶することになるから、電源を再投入したとき、真
紙幣を挿入して判定データを特定(CHGフラグを
「1」または「2」に設定)する必要はなくなる。さら
に、単に手動でスイッチ等によって判定データを選択す
るようにしてもよい。即ち、センサ部の位置(センサボ
ードの位置)に応じて判定データを選択するスイッチを
1、2、3・・のいずれかに設定するようにして選択し
てもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は、センサ部の位置を簡単に変更
し、該センサ部で識別データを検出する紙幣の位置(ラ
イン)を変えることができるようにしたから、偽造札が
発生したときの対処が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における紙幣識別機の前面
を解放した状態を示す斜視図である。
【図2】同実施形態における裏面方向から見た斜視図で
ある。
【図3】同実施形態における紙幣収納部を解放した状態
を示す斜視図である。
【図4】同実施形態の紙幣識別機の中央縦断面図であ
る。
【図5】同実施形態における前面側センサ部の装着部及
び該センサ部の分解図である。
【図6】同実施形態における裏面側センサ部の装着部及
び該センサ部の分解図である。
【図7】同実施形態においてセンサボードを一方の位置
に固定したときの発光素子と受光素子が対向する状態を
示すセンサ部の断面図である。
【図8】同実施形態においてセンサボードを他方の位置
に固定したときの発光素子と受光素子が対向する状態を
示すセンサ部の断面図である。
【図9】同実施形態における判定データを特定し記憶す
る処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 取付板 2 紙幣識別機本体 3 フロントマスク部 3a 紙幣挿入口 4 突出片 5 軸 6 ラッチ機構 7a 前面側装着部 7b 裏面側装着部 8 制御基盤 9 マイクロチップコンピュータ 10a 前面側センサ部 10b 裏面側センサ部 11 第1のセンサボード 12 第2のセンサボード 13a,13b,13c 発光素子 14a,14b 磁気ヘッド 15a,15b ガイドボス 16 スプリング 19 ラッチ機構 20 紙幣収納部 21 軸ガイド 22 シャフト 23 磁気ヘッド押圧ローラ 24 スプリング 25 シャフトブラケット 26 第3のセンサボード 27 第4のセンサボード 28a,28b,28c 受光素子 29a,29b ガイドボス 30 スプリング 34 中継ハーネス 35 コネクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣識別機において、紙幣識別データを
    検出するセンサ部を移動可能とし、紙幣に対する識別デ
    ータ検出位置を変更可能としたことを特徴とする紙幣識
    別機。
  2. 【請求項2】 センサ部の配置位置に対応する紙幣の真
    偽を判定する判定データをそれぞれ紙幣識別機の制御手
    段内に記憶しておき、判定データを特定していない状態
    で、該紙幣識別機に紙幣を挿入し、センサ部の配置位置
    に対応する各判定データに基づいて紙幣の真偽判定を行
    わせて、真紙幣と判定した判定データを特定し該判定デ
    ータを以後の挿入紙幣の真偽判定に使用する請求項1記
    載の紙幣識別機。
JP8204150A 1996-07-15 1996-07-16 紙幣識別機 Pending JPH1031775A (ja)

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