JPH10316727A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH10316727A
JPH10316727A JP13217797A JP13217797A JPH10316727A JP H10316727 A JPH10316727 A JP H10316727A JP 13217797 A JP13217797 A JP 13217797A JP 13217797 A JP13217797 A JP 13217797A JP H10316727 A JPH10316727 A JP H10316727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
bis
phosphate
random copolymer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13217797A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikashi Okayama
千加志 岡山
Takanori Nakajima
隆則 中島
Shinichi Akitaya
真一 秋田谷
Yoshitaka Sumi
祥高 隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP13217797A priority Critical patent/JPH10316727A/ja
Priority to TW087107312A priority patent/TW400341B/zh
Priority to EP98108923A priority patent/EP0885926B2/en
Priority to DE69800610T priority patent/DE69800610T3/de
Priority to KR1019980017963A priority patent/KR100318639B1/ko
Priority to IDP980746A priority patent/ID20314A/id
Priority to US09/081,678 priority patent/US6319991B1/en
Priority to CN98108334A priority patent/CN1130420C/zh
Publication of JPH10316727A publication Critical patent/JPH10316727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、難白化性および低温での耐衝撃性に
優れた成形品用原料として好適なポリプロピレン系樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂組成物は、プロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体(A)とこのラン
ダム共重合体(A)とはα−オレフィンの含有量が異なる
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)とか
らなるプロピレン系ポリマーブレンド99〜99.99
99重量%と、α晶造核剤1〜0.0001重量%から
なり、プロピレン系ポリマーブレンドが、プロピレン−
α−オレフィンランダム共重合体(B)の極限粘度[η]B
が1.3〜3.5dl/g、そのプロピレン−α−オレフィ
ンランダム共重合体(A)の極限粘度[η]Aに対する比が
0.5〜1.3、かつプロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体(B)とプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(A)の極限粘度比と重量比との積([η]B/[η]
A)・(WA/WB)が1.0〜4.5の範囲にあることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
樹脂組成物に係り、さらに詳しくは、プロピレン系ポリ
マーブレンドを主成分とする透明性、難白化性および低
温での耐衝撃性に優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂は比較的に安価で、
優れた熱的および機械的特性を有することから今日では
多岐の分野にわたり使用されている。しかしながら、一
般にプロピレンホモポリマ−は高い剛性を有する反面、
耐衝撃性、特に低温での耐衝撃性が劣っている。プロピ
レンホモポリマ−の低温での耐衝撃性を向上させたもの
として、まず最初にプロピレンホモポリマ−成分を、次
いでエチレン−プロピレンランダム共重合体成分を生成
させたプロピレン系ブロック共重合体組成物を主成分と
する樹脂組成物が、自動車、家電分野等を始めとして各
産業分野に広く採用されている。
【0003】これらの従来から使用されているプロピレ
ン系ブロック共重合体組成物は、耐衝撃性に優れる反
面、ホモポリマ−に比較して透明性が劣り、また衝撃時
を受けた時の白化が大きい。プロピレン系ブロック共重
合体組成物の衝撃白化の欠点を改良する方法として、こ
れまで共重合体中のエチレンの含有量を増やす方法や、
プロピレン系ブロック共重合体組成物にポリエチレンを
添加する方法が提案されている。いずれの方法も衝撃白
化性を改良するには優れた方法であるが、同時に製品の
透明性が低下する。
【0004】また、特開平5−331327号公報は、プロピ
レンホモポリマ−成分とエチレン−プロピレンランダム
共重合体成分の極限粘度比のみを規定したプロピレン系
ブロック共重合体組成物を含むポリマ−組成物を、特開
平6−145268号公報は、プロピレンホモポリマ−成分の
極限粘度、およびエチレン−プロピレン共重合体成分の
極限粘度との極限粘度比およびエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体成分のエチレン含有量を規定したポリマ
ー組成物を提案している。また、特開昭56-72042号公報
や特開昭57−63350号公報は、少量のエチレンを含有し
たエチレン/プロピレン共重合体とエチレン/プロピレ
ン共重合体とをブレンドしたポリオレフィン樹脂組成物
を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのポリマ−組成
物を主成分とする樹脂組成物の射出成形品のヘイズの測
定結果からの衝撃白化性や透明性は、従来のプロピレン
系ブロック共重合体組成物に比較して改善は見られるも
ののさらに改善の余地がある。また、ブレンド工程の採
用は最終製品における各成分の分散性のばらつきによ
り、各種の特性にもばらつきが発生する可能性がある。
【0006】本発明は、プロピレン系ポリマーブレンド
を主成分とする透明性、難白化性および低温での耐衝撃
性などの諸特性のバランスの優れた成形品の製造用に好
適な樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的達
成のために鋭意研究を行った結果、プロピレン−α−オ
レフィンランダム共重合体(A)とこのランダム共重合体
(A)とは異なるα−オレフィン含有量を有するプロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体(B)とからなり、
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の極
限粘度、両共重合体の極限粘度比およびこの極限粘度比
と両共重合体の重量比との積が一定の範囲にあるプロピ
レン系ポリマーブレンドとα晶造核剤とからなる樹脂組
成物の成形品が、透明性、難白化性および低温での耐衝
撃性のバランスが優れることを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】本発明は、プロピレン含有量が90〜99
重量%であるプロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(A)とプロピレン含有量が55〜90重量%である
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)とか
らなるプロピレン系ポリマーブレンド99〜99.99
99重量%、およびα晶造核剤1〜0.0001重量%
からなり、プロピレン系ポリマーブレンドが、プロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の極限粘度
[η]Bが1.3〜3.5dl/g、プロピレン−α−オレフ
ィン共重合体(B)とプロピレン−α−オレフィン共重合
体(A)との極限粘度比[η]B/[η]Aが0.5〜1.3、か
つプロピレン−α−オレフィン共重合体(A)とプロピレ
ン−α−オレフィン共重合体(B)との極限粘度比[η]B
/[η]Aとそれらの重量比WA/WBとの積([η]B
[η]A)・(WA/WB)が1.0〜4.5の範囲の物性を有す
ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、プロピレン系ポ
リマーブレンド中のプロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体(A)は、プロピレン含有量が90〜99重量
%のプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの
ランダム共重合体である。共重合体(A)のプロピレン含
有量が過小な場合、成形品の耐熱性が低下し、一方、過
大な場合には難白化性が不十分となる。共重合体(A)の
プロピレン含有量は、好ましくは92〜99重量%であ
る。
【0010】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(A)のα−オレフィン成分として、エチレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、3−メチル−1−ペンテン等を挙げることができ、
製造コストの点からエチレンが好適である。
【0011】プロピレン系ポリマーブレンドの他方の成
分、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)
は、プロピレン含有量が55〜90重量%のプロピレン
とプロピレン以外のα−オレフィンとのランダム共重合
体である。共重合体(B)のプロピレン含有量が過大な場
合、成形品の低温での耐衝撃性が不十分となり、一方、
過小な場合には、透明性が低下する。共重合体(B)の好
ましいプロピレン含有量は55〜85重量%である。プ
ロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)のα−
オレフィン成分として、前記共重合体(A)と同様の化合
物を挙げることができ、ここでもエチレンが好適であ
る。
【0012】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(B)は、135℃のテトラリン中で測定した極限粘度
[η]Bが1.3〜3.5dl/g、より好ましくは1.5〜
3.0dl/gの範囲にあり、かつプロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体(A)の同一条件で測定した極限
粘度[η]Aに対する極限粘度比[η]B/[η]Aが0.5〜
1.3、好ましくは0.6〜1.2の範囲にある。プロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の極限粘度
[η]Bは直接測定できないので、直接測定可能なプロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体(A)の極限粘度
[η]Aおよび最終生成物であるプロピレン系ポリマーブ
レンドの極限粘度[η]WHOLE 、ならびにプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体(B)の重量%(WB)か
ら、下記式により求める。 [η]B={[η]WHOLE−(1−WB/100)[η]A}/(WB/100)
【0013】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(B)の極限粘度[η]Bは、成形サイクル性および成
形品の透明性に影響し、プロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体(B)とプロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(A)との極限粘度比[η]B/[η]Aは、プロ
ピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)のプロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体(A)への分散性
に影響する。プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(B)の極限粘度[η]Bが大きいほど成形サイクル性
が低下する。また、プロピレン−α−オレフィンランダ
ム(A)との極限粘度比が大きすぎると透明性が低下し、
小さすぎると低温での耐衝撃性が不足し、目的とする特
性を達成できない。
【0014】プロピレン系ポリマーブレンドにおいて、
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)とプ
ロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)との重
量比WA/WBは、前記した両共重合体の極限粘度比[η]
B/[η]Aとの積、([η]B/[η]A)・(WA/WB)が1.0
〜4.5の範囲である。両共重合体の重量比と極限粘度
比との積は、組成物の難白化性を表す指標であり、その
値が小さくなると難白化性は改善されるが、耐熱性や剛
性の低下が大きくなり、一方、大きくなると目的とする
難白化性の改善効果が得られない。プロピレン系ポリマ
ーブレンドの具体的な組成は、ポリマーブレンドの重量
基準でプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(A)90〜50重量%およびプロピレン−α−オレフィ
ンランダム共重合体(B)10〜50重量%である。
【0015】プロピレン系ポリマーブレンドは、上記の
諸特性を満足すればいかなる方法で製造してもよいが、
下記の気相中における2段連続重合法を採用することに
より好適に製造することができる。
【0016】この2段連続重合法は、平均粒径が20〜
300μmのチタン含有固体触媒成分、有機アルミニウム
化合物、および有機ケイ素化合物を組み合わせた立体規
則性触媒の存在下に、気相中においてプロピレンとプロ
ピレン以外のα−オレフィンとを共重合させて所定量の
かつ所定の組成比を有するプロピレン−α−オレフィン
ランダム共重合体(A)を生成させる第1重合工程、次い
でプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとをそ
れらの組成比を変えて共重合させて残部のプロピレン−
α−オレフィンランダム共重合体(B)を生成させる第2
重合工程を順に連続的に実施することからなる。
【0017】上記製造方法において、チタン含有固体触
媒成分として、マグネシウム化合物、シリカ化合物、ア
ルミナ等の無機担体やポリスチレン等の有機担体にチタ
ン化合物を担持させたもの、またかかる担持体に必要に
応じてエ−テル類、エステル類などの電子供与性化合物
を反応させた平均粒径が20〜300μmの範囲のもの
を公知の触媒を含めて使用することができる。
【0018】たとえば、マグネシム化合物−アルコ−ル
溶液をスプレ−造粒して固体成分を部分乾燥した後、乾
燥固体成分をハロゲン化チタンおよび電子供与性化合物
で処理したチタン含有固体触媒成分(特開平3−119003
号公報)、マグネシウム化合物をテトラヒドロフラン/
アルコ−ル/電子供与体に溶解させ、TiCl4単独ま
たは電子供与体の組み合わせで析出させたマグネシム担
体を、さらにハロゲン化チタンおよび電子供与性化合物
で処理したチタン含有固体触媒成分(特開平4−103604
号公報)などが挙げられる。
【0019】チタン含有触媒成分は、平均粒径が20〜
300μm、好ましくは20〜150μmのものを用い
る。チタン含有触媒成分の平均粒径が過小な場合、得ら
れるプロピレン系ポリマーブレンドのパウダ−の流動性
が著しく損なわれ、重合器の器壁や攪拌翼等への付着に
よる重合系内の汚染や重合器から排出されたパウダ−の
搬送が困難になる等、安定運転の大きな妨げとなる。ま
た、チタン含有触媒成分は、正規分布における均一度が
2.0以下の粒径分布を有するものが好ましい。均一度
が大きくなるとプロピレン系ポリマーブレンドのパウダ
ー流動性が悪化して連続での安定運転が困難となる。
【0020】有機アルミニウム化合物として、一般式が
AlR1 m3-m(式中R1は、炭素数1〜20の炭化水素
基を、Xはハロゲン原子を表し、mは3≧m>1.5の
正数である)で表される有機アルミニウム化合物を用い
ることができる。
【0021】具体的には、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリ−nープロピルアルミニウ
ム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−iーブチル
アルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチ
ルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムセスキク
ロリド、ジ−n−プロピルアルミニウムモノクロリド、
エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニ
ウムアイオダイド、エトキシジエチルアルミニウム等を
挙げることができ、好ましくはトリエチルアルミニウム
を使用する。これら有機アルミニウム化合物は1種の単
独あるいは2種以上の混合物として使用することができ
る。
【0022】有機ケイ素化合物としては、一般式R2 X
3 YSi(OR4)Z(式中R2およびR4は炭化水素基、R3
炭化水素基あるいはヘテロ原子を含む炭化水素基を表
し、0≦X≦2、1≦Y≦3、1≦Z≦3かつX+Y+
Z=4である)で表される有機ケイ素化合物が使用され
る。
【0023】具体的にはメチルトリメトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、t−ブチルト
リメトキシシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、メチルエチルジメトキシシ
ラン、メチルフェニルジエトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジイソプロ
ピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラ
ン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジフェニルジメ
トキシシラン、トリメチルメトキシシラン、シクロヘキ
シルメチルジメトキシシラン、トリメチルエトキシシラ
ン等を挙げることができる。好ましくは、ジイソブチル
ジメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、
ジ−t−ブチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチ
ルジメトキシシランおよびジフェニルジメトキシシラン
が使用される。これらの有機ケイ素化合物は1種の単独
あるいは2種以上の混合物として使用することができ
る。
【0024】前記チタン含有固体触媒成分、有機アルミ
ニウム化合物および有機ケイ素化合物を組み合わせた立
体規則性触媒を、第1重合工程のプロピレンとプロピレ
ン以外のα−オレフィンとの共重合に用いるが、チタン
含有固体触媒にα−オレフィンを予め反応させて予備活
性化処理して用いることが好ましい。
【0025】チタン含有固体触媒成分の予備活性化処理
は、前記本重合に用いる有機アルミニウム化合物と同様
の有機アルミニウム化合物の存在下または非存在下に実
施できるが、通常チタン含有固体触媒成分中のチタン原
子1モルに対して有機アルミニウム化合物を0.1〜40
モル、好ましくは0.3〜20モルの範囲で用い、10
〜80℃で10分〜48時間かけてチタン含有固体触媒
成分1グラム当たり0.1〜100グラム、好ましくは
0.5〜50グラムのα−オレフィンを反応させる。好
ましい有機アルミニウム化合物はトリエチルアルミニウ
ムである。
【0026】予備活性化処理においては、予め前記本重
合に用いる有機ケイ素化合物と同様の有機ケイ素化合物
を有機アルミニウム化合物1モルに対して0.01〜10
モル、好ましくは0.05〜5モルの範囲で用いてもよ
い。好ましい有機ケイ素化合物は、ジイソブチルジメト
キシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジ−t
−ブチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメ
トキシシランおよびジフェニルジメトキシシランなどで
ある。
【0027】チタン含有固体触媒成分の予備活性化処理
に用いられるα−オレフィンは、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコ
セン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペ
ンテン等であり、これらは単独のみならず、他のオレフ
ィンとの2種以上の混合物であってもよい。また、その
重合に際して生成するポリマ−の分子量を調節するため
に水素等の分子量調節剤を併用することもできる。
【0028】チタン含有固体触媒成分の予備活性化処理
に用いられる不活性溶剤は、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、デカン、ドデカンおよび流動パラフィン等の液状
飽和炭化水素やジメチルポリシロキサンの構造を持った
シリコンオイル等重合反応に著しく影響を及ぼさない不
活性溶剤である。これらの不活性溶剤は1種の単独溶剤
または2種以上の混合溶剤のいずれでもよい。これらの
不活性溶剤の使用に際しては重合に悪影響を及ぼす水
分、イオウ化合物等の不純物を取り除いた後で使用する
ことが好ましい。
【0029】プロピレン系ポリマーブレンドの製造方法
において、上記の方法で予備活性化処理したチタン含有
固体触媒成分の存在下に、気相中においてプロピレンと
プロピレン以外のα−オレフィンとを共重合する第1重
合工程、次いで第1重合工程とはプロピレン含有率を変
えてプロピレンとα−オレフィンとの共重合を行う第2
重合工程を連続実施する。第1重合工程は気相重合には
限定されずにスラリ−重合や塊状重合を採用することも
できるが、それに連続する第2重合工程が気相重合であ
ることが好ましいことから、第1重合工程も気相重合を
採用する。第2重合工程としてスラリ−重合や塊状重合
を採用した場合、共重合体が溶液中に溶出し、安定運転
の継続が困難となる。
【0030】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(A)の重合条件は重合形式で異なるが、気相重合法
の場合、一定量のパウダ−を混合撹拌しながら予備活性
化処理したチタン含有固体触媒成分、有機アルミニウム
成分および有機ケイ素化合物からなる立体規則性触媒の
存在下、重合温度20〜120℃、好ましくは40〜1
00℃,重合圧力大気圧〜9.9MPa、好ましくは0.
59〜5.0MPaの条件下にプロピレンとプロピレン
以外のα−オレフィンを供給してプロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体(A)を重合する。有機アルミニ
ウム化合物とチタン含有固体触媒成分の使用率(モル比)
はAl/Ti=1〜500、好ましくは10〜300で
ある。この場合、チタン含有固体触媒成分のモル数は、
チタン含有固体触媒成分中のに存在する実質的なTiグ
ラム原子数をいう。
【0031】有機ケイ素化合物と有機アルミニウム成分
の使用率(モル比)はAl/Si=1〜10、好ましくは
1.5〜8である。Al/Siモル比が過大な場合、プ
ロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)の低結
晶成分が増加し、プロピレン系ポリマーブレンドの剛性
が不十分となると共にパウダ−の流動性が低下して安定
運転の継続が困難となる。また、Al/Siモル比が過
小な場には重合活性が著しく低下し、生産性が低下す
る。
【0032】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体(A)の分子量の調節には、重合時に水素のような分
子量調節剤の使用が可能であり、プロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体(A)の極限粘度が本発明の要件
を満たすように実施される。プロピレン−α−オレフィ
ンランダム共重合体(A)を重合後、生成したパウダ−の
一部を抜き出し、極限粘度([η]A)、メルトフローレー
ト(MFRA)ならびに触媒単位重量当たりの重合収量の測定
に供する。
【0033】第1重合工程のプロピレン−α−オレフィ
ンランダム共重合体(A)の重合に引き続いて、重合温度
20〜120℃、好ましくは40〜100℃、重合圧力
大気圧〜9.9MPa、好ましくは0.59〜5.0MP
aの条件下で、プロピレンとプロピレン以外のα−オレ
フィンとの混合モノマ−の組成比を第1重合工程とは変
えて共重合させてプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(B)を生成させる第2重合工程を実施する。プ
ロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)中のα
−オレフィン単位含有量はコモノマ−ガス中のα−オレ
フィンモノマ−とプロピレンモノマ−のガスモル比を制
御して、共重合体中のα−オレフィン単位含有量が10
〜45重量%になるように調節する。
【0034】一方、プロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体(A)の重量に対するプロピレン−α−オレフ
ィンランダム共重合体(B)の重量は、重合時間の調節や
一酸化炭素や硫化水素等の触媒の重合活性調節剤を使用
して、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(B)の重量を10〜50重量%に調節する。さらに、プ
ロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の分子
量は、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
(B)の極限粘度([η]B)が前記プロピレン系ポリマーブ
レンドの要件を満たすように水素のような分子量調節剤
をプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の
重合時に加えて調節される。
【0035】重合方式は、回分式、反連続式あるいは連
続式のいずれでも採用できるが、工業的には連続式重合
が好ましい。
【0036】第2重合工程の終了後に、重合系からモノ
マ−を除去して粒子状ポリマ−を得ることができる。得
られたポリマ−を極限粘度([η]WHOLE)、α−オレフィ
ン含量の測定ならびに触媒単位重量当たりの重合収量の
測定に供する。
【0037】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
前記諸特性を満足するプロピレン系ポリマーブレンドと
少量のα晶造核剤とからなり、透明性、難白化性および
低温での耐衝撃性が優れた成形品の製造用原料として好
適に使用することができる。
【0038】本発明において、α晶造核剤として各種無
機化合物、各種カルボン酸またはその金属塩、ジベンジ
リデンソルビトール系化合物、アリールフォスフェート
系化合物、環状多価金属アリールフォスフェート系化合
物と脂肪族モノカルボン酸アルカリ金属塩または塩基性
アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート・
ハイドレートとの混合物、各種高分子化合物を使用する
ことができる。
【0039】無機化合物の例として、タルク、ミョウバ
ン、シリカ、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、カーボンブラック、粘土鉱物などを挙げること
ができる。
【0040】カルボン酸の例として、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、マレイン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジ酸、クエン酸、ブタントリカルボン酸、
ブタンテトラカルボン酸、ナフテン酸、シクロペンタン
カルボン酸、1−メチルシクロペンタンカルボン酸、2
−メチルシクロペンタンカルボン酸、シクロペンテンカ
ルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、1−メチルシク
ロヘキサンカルボン酸、4−メチルシクロヘキサンカル
ボン酸、3,5−ジメチルシクロヘキサンカルボン酸、
4−ブチルシクロヘキサンカルボン酸、4−オクチルシ
クロヘキサンカルボン酸、シクロヘキセンカルボン酸、
4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、安息香
酸、トルイル酸、キシリル酸、エチル安息香酸、4−t
−ブチル安息香酸、サリチル酸、フタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸などの脂肪族モノカルボン酸を除
くカルボン酸が挙げられ、それらのカルボン酸の金属塩
としてリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛また
はアルミニウムの正塩もしくは塩基性塩が挙げられる。
【0041】ジベンジリデンソルビトール系化合物の例
として、1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトール、
1・3−ベンジリデン−2・4−p−メチルベンジリデン
ソルビトール、1・3−ベンジリデン−2・4−p−エチ
ルベンジリデンソルビトール、1・3−p−メチルベン
ジリデン−2・4−ベンジリデンソルビトール、1・3−
p−エチルベンジリデン−2・4−ベンジリデンソルビ
トール、1・3−p−メチルベンジリデン−2・4−p−
エチルベンジリデンソルビトール、1・3−p−エチル
ベンジリデン−2・4−p−メチルベンジリデンソルビ
トール、1・3,2・4−ビス(p−メチルベンジリデ
ン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス(p−エチルベ
ンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス(p−
n−プロピルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・
4−ビス(p−i−プロピルベンジリデン)ソルビトー
ル、1・3,2・4−ビス(p−n−ブチルベンジリデ
ン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス(p−s−ブチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス
(p−t−ブチルベンジリデン)ソルビトール、1・3
−(2′,4′−ジメチルベンジリデン)−2・4−ベン
ジリデンソルビトール、1・3−ベンジリデン−2・4−
(2′,4′−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、
1・3,2・4−ビス(2′,4′−ジメチルベンジリデ
ン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス(3′,4′−ジ
メチルベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ビ
ス(p−メトキシベンジリデン)ソルビトール、1・3,
2・4−ビス(p−エトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1・3−ベンジリデン−2・4−p−クロルベンジリ
デンソルビトール、1・3−p−クロルベンジリデン−
2・4−ベンジリデンソルビトール、1・3−p−クロル
ベンジリデン−2・4−p−メチルベンジリデンソルビ
トール、1・3−p−クロルベンジリデン−2・4−p−
エチルベンジリデンソルビトール、1・3−p−メチル
ベンジリデン−2・4−p−クロルベンジリデンソルビ
トール、1・3−p−エチルベンジリデン−2・4−p−
クロルベンジリデンソルビトール、1・3,2・4−ビス
(p−クロルベンジリデン)ソルビトールなどが挙げら
れる。
【0042】アリールフォスフェート系化合物の例とし
て、リチウム−ビス(4−t−ブチルフェニル)フォス
フェート、ナトリウム−ビス(4−t−ブチルフェニ
ル)フォスフェート、リチウム−ビス(4−キュミルフ
ェニル)フォスフェート、ナトリウム−ビス(4−キュ
ミルフェニル)フォスフェート、カリウム−ビス(4−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム−モ
ノ(4−t−ブチルフェニル)フォスフェート、カルシ
ウム−ビス(4−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト、マグネシウム−モノ(4−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート、マグネシウム−ビス(4−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、ジンク−モノ(4−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェート、ジンク−ビス(4−t−
ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウムジヒド
ロオキシ−(4−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト、アルミニウムヒドロオキシ−ビス(4−t−ブチル
フェニル)フォスフェート、アルミニウム−トリス(4
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム−
2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
フェート、ナトリウム−2,2′−メチレン−ビス(4
−キュミル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト、リチウム−2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム−2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスフェート、リチウム−2,2′−メチレン
−ビス(4−キュミル−6−t−ブチルフェニル)フォ
スフェート、ナトリウム−2,2′−エチリデン−ビス
(4−i−プロピル−6−t−ブチルフェニル)フォス
フェート、リチウム−2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート、リ
チウム−2,2′−メチレン−ビス(4−エチル−6−
t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム−
2,2′−ブチリデン−ビス(4,6−ジ−メチルフェニ
ル)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−ブチリデ
ン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフ
ェート、ナトリウム−2,2′−t−オクチルメチレン
−ビス(4,6−ジ−メチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム−2,2′−t−オクチルメチレン−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト、ナトリウム−2,2′−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリ
ウム−2,2′−メチレン−ビス(4−エチル−6−t
−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム(4,
4′−ジメチル−6,6′−ジーt−ブチル−2,2′−
ビフェニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−
エチリデン−ビス(4−s−ブチル−6−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、ナトリウム−2,2′−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−メチルフェニル)フォスフェ
ート、ナトリウム−2,2′−メチレン−ビス(4,6−
ジ−エチルフェニル)フォスフェート、カリウム−2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスフェート、カルシウム−ビス[2,2′−
メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート]、マグネシウム−ビス[2,2′−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
フェート]、ジンク−ビス[2,2′−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト]、アルミニウム−トリス[2,2′−メチレン−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト]、カルシウム−ビス[2,2′−メチレン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト]、カルシウム−ビス[2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェー
ト]、カルシウム−ビス[2,2′−チオビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、カ
ルシウム−ビス[2,2′−チオビス(4−エチル−6
−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム
−ビス[2,2′−チオビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート]、マグネシウム−ビス[2,
2′−チオビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート]、マグネシウム−ビス[2,2′−チオ
ビス(4−t−オクチルフェニル)フォスフェート]、
バリウム−ビス[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム
−ビス[(4,4′−ジメチル−6,6′−ジーt−ブチ
ル−2,2′−ビフェニル)フォスフェート]、マグネ
シウム−ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、バリウム−
ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート]、アルミニウム−トリ
ス[2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムジヒドロ
オキシ−2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート、アルミニウムジヒドロ
オキシ−2,2′−メチレン−ビス(4−キュミル−6
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム
ヒドロオキシ−ビス[2,2′−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミ
ニウムヒドロオキシ−ビス[2,2′−メチレン−ビス
(4−キュミル−6−t−ブチルフェニル)フォスフェ
ート]、チタンジヒドロオキシ−ビス[2,2′−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
フェート]、チンジヒドロオキシ−ビス[2,2′−メ
チレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スフェート]、ジルコニウムオキシ−ビス[2,2′−
メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート]、アルミニウムジヒドロオキシ−2,
2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート、アルミニウムヒドロオキシ−
ビス[2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウムジ
ヒドロオキシ−2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム
ヒドロオキシ−ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート]などが
挙げられる。
【0043】前記アリールフォスフェート系化合物の
内、環状多価金属アリールフォスフェート系化合物と混
合使用される脂肪族モノカルボン酸のアルカリ金属塩の
例として、酢酸、乳酸、プロピオン酸、アクリル酸、オ
クチル酸、イソオクチル酸、ノナン酸、デカン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、12−ヒドロキ
システアリン酸、リシノール酸、ベヘン酸、エルカ酸、
モンタン酸、メリシン酸、ステアロイル乳酸、β−ドデ
シルメルカプト酢酸、β−ドデシルメルカプトプロピオ
ン酸、β−N−ラウリルアミノプロピオン酸、β−N−
メチル−N−ラウロイルアミノプロピオン酸などのリチ
ウム、ナトリウムまたはカリウム塩が挙げられる。
【0044】高分子化合物の例として、ポリ3−メチル
−1−ブテン、ポリ3−メチル−1−ペンテン、ポリ3
−エチル−1−ペンテン、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン、ポリ4−メチル−1−ヘキセン、ポリ4,4−ジメ
チル−1−ペンテン、ポリ4,4−ジメチル−1−ヘキ
セン、ポリ4−エチル−1−ヘキセン、ポリ3−エチル
−1−ヘキセン、ポリアリルナフタレン、ポリアリルノ
ルボルナン、アタクティックポリスチレン、シンジオタ
クティックポリスチレン、ポリジメチルスチレン、ポリ
ビニルナフタレン、ポリアリルベンゼン、ポリアリルト
ルエン、ポリビニルシクロペンタン、ポリビニルシクロ
ヘキサン、ポリビニルシクロヘプタン、ポリビニルトリ
メチルシラン、ポリアリルトリメチルシランなどが挙げ
られる。
【0045】本発明においては、特にタルク、アルミニ
ウムヒドロオキシ−ビス(4−t−ブチルベンゾエー
ト)、1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトール、1・
3,2・4−ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトー
ル、1・3,2・4−ビス(p−エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1・3,2・4−ビス(2′,4′−ジメチル
ベンジリデン)ソルビトール、1・3,2・4−ビス
(3′,4′−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、
1・3−p−クロルベンジリデン−2・4−p−メチルベ
ンジリデンソルビトール、1・3,2・4−ビス(p−ク
ロルベンジリデン)ソルビトール、ナトリウム−ビス
(4−t−ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウ
ム−2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスフェート、およびカルシウム−2,
2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスフェート、アルミニウム−2,2′−メチレ
ン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフ
ェート、アルミニウムジヒドロオキシ−2,2′−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
フェート、アルミニウムヒドロオキシ−ビス[2,2′
−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスフェート]などの環状多価金属アリールフォスフ
ェート系化合物と脂肪族モノカルボン酸アルカリ金属塩
との混合物、ポリ3−メチル−1−ブテン、ポリビニル
シクロヘキサン、ポリアリルトリメチルシランなどの高
分子化合物が好ましく使用される。これらα晶造核剤は
単独使用はもちろんのこと、2種以上を併用することも
できる。
【0046】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
前述のプロピレン系ポリマーブレンド99〜99.99
99重量%、およびα晶造核剤0.0001〜1重量
%、好ましくは0.001〜0.8重量%を含有する。
【0047】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に
は、通常プロピレン重合体に添加される各種の添加剤た
とえばフェノール系、チオエーテル系、リン系などの酸
化防止剤、光安定剤、重金属不活性化剤(銅害防止
剤)、透明化剤、β晶造核剤、滑剤、帯電防止剤、防曇
剤、アンチブロッキング剤、無滴剤、過酸化物の如きラ
ジカル発生剤、難燃剤、難燃助剤、顔料、ハロゲン捕捉
剤、金属石ケン類などの分散剤若しくは中和剤、有機系
や無機系の抗菌剤、無機充填剤、たとえばタルク、マイ
カ、クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリ
ン、ベントナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベス
ト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト、塩
基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネー
ト・ハイドレート、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、硫化亜鉛、
硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、
ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタン酸カリウム、
炭素繊維、カーボンブラック、グラファイト及び金属繊
維など、カップリング剤、たとえばシラン系、チタネー
ト系、ボロン系、アルミネート系、ジルコアルミネート
系など、およびこれらのカップリング剤で表面処理され
た前記無機充填剤または有機充填剤、たとえば木粉、パ
ルプ、故紙、合成繊維、天然繊維などを本発明の目的を
損なわない範囲で併用することができる。
【0048】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
前記プロピレン系ポリマーブレンドに前記α晶造核剤お
よび前記結晶性プロピレン重合体に通常添加される各種
添加剤のそれぞれの所定量を通常の混合装置たとえばヘ
ンシェルミキサー(商品名)、スーパーミキサー、リボン
ブレンダー、バンバリミキサーなどを用いて混合し、通
常の単軸押出機、2軸押出機、ブラベンダーまたはロー
ルなどで、溶融混練温度170℃〜300℃、好ましく
は200℃〜270℃で溶融混練しペレタイズすること
により製造することができる。得られた組成物は射出成
形法、押出成形法、ブロー成形法などの各種成形法によ
り目的とする成形品の製造に供することができる。
【0049】
【実施例】本発明を実施例および比較例により更に具体
的に説明する。 1) 各種物性測定法 実施例および比較例において採用した測定方法は下記の
とおりである。 a) 極限粘度(dl/g):溶媒としてテトラリン(テトラ
ヒドロナフタレン)を用い135℃の温度条件下、自動
粘度測定装置(AVS2型、三井東圧(株)製)を使用して測
定した。 b) チタン含有固体触媒成分の粒度(μm)および均一
度:マスタ−サイザ−(MALVERN社製)を用いて測定し
た粒度分布から算出した平均粒径を粒度とし、また60
%篩下の粒径を10%篩下の粒径で割った値を均一度と
した。 c) エチレン単位含有率(重量%):赤外線吸収スペクト
ル法により測定した。 d) メルトフロ−レ−ト(g/10分):JIS K-7210に準拠
して測定した。
【0050】2) チタン含有固体触媒成分の調製 a) チタン含有固体触媒成分:A 窒素置換したSUS製オ−トクレ−ブに、95.3gの
無水MgCl2および352mlの乾燥EtOHを入れ、
この混合物を攪拌下に105℃に加熱し溶解させた。1
時間攪拌後、この溶液を105℃に加熱した加圧窒素
(1.1MPa)で二流体スプレ−ノズルに送入した。窒素
ガスの流量は38リットル/分であった。スプレ−塔中
に冷却用液体窒素を導入し、塔内温度を−15℃に保持
した。生成物を塔内底部に導入した冷却ヘキサン中に集
め256gを得た。生成物の分析結果から、この担体の
組成は出発溶液と同じMgCl2・6EtOHであった。担体に用
いるため、篩い分けを行い45〜212μmの粒径で球
形な担体205gを得た。得られた担体を室温で、18
1時間、3リットル/分の流量の窒素を用いて通気乾燥
して組成がMgCl2・1.7EtOHの乾燥担体を得た。
【0051】ガラスフラスコ中において、乾燥担体20
g、四塩化チタン160ml、精製1,2−ジクロルエタ
ン240mlを混合し、攪拌下に100℃に加熱した後、
ジイソブチルフタレ−ト6.8ml加え、さらに100℃
で2時間加熱した。デカンテ−ションにより液相部を除
き、再び、四塩化チタン160ml、精製1,2−ジクロ
ルエタン320mlを加えた。100℃に1時間加熱保持
した後、デカンテ−ションにより液相部を除き、精製ヘ
キサンで洗浄した後、乾燥してチタン含有固体触媒成
分:A−1を得た。得られたチタン含有固体触媒成分:
A−1の平均粒径は115μmであり、その分析値は、
Mg;19.5重量%、Ti;1.6重量%、Cl;5
9.0重量%、ジイソブチルフタレ−ト;4.5重量%で
あった。
【0052】3) チタン含有固体触媒成分の予備活性化
処理 内容積15リットルの傾斜羽根付きステンレス製反応器
を窒素ガスで置換した後、40℃での動粘度が7.3セ
ンチスト−クスである飽和炭化水素溶剤(CRYSTOL-52、
エッソ石油(株)製)8.3リットル、トリエチルアルミ
ニウム525mmol、ジイソプロピルジメトキシシラン8
0mmol、前項で調製したチタン含有固体触媒成分700
gを室温で加えた後、40℃まで加温し、プロピレン分
圧0.15MPaで7時間反応させ、予備活性化処理を
行った。分析の結果、チタン含有固体触媒成分1g当り
プロピレン3.0gが反応していた。
【0053】4) 第1重合工程 添付図1に示すフローシートにおいて、攪拌羽根を有す
る横型重合器(L/D=6、内容積100リットル)に上記
予備活性化処理したチタン含有固体触媒成分を0.5g
/hr、有機アルミニウム化合物としてトリエチルアルミ
ニウムおよび有機ケイ素化合物としてジイソプロピルジ
メトキシシランを表1に示すAl/Siモル比となるよ
うに連続的に供給した。表1に示すC2/C3モル比の
プロピレン−エチレンの混合ガスを反応温度65℃、反
応圧力2.2MPa、攪拌速度40rpmの条件を維持
しながら連続供給し、さらに反応器の気相中の水素濃度
を表1に示すH2/C3モル比に維持するように水素ガ
スを循環配管2より連続的に供給し、生成ポリマ−すな
わちプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)
の極限粘度を制御して分子量を調節した。
【0054】反応熱は配管3から供給される原料プロピ
レンの気化熱により除去した。重合器から排出される未
反応ガスは配管4を通して反応器系外で冷却、凝縮させ
て本重合器1に還流した。本重合器で得られたプロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体(A)は、重合体の
保有レベルが反応容積の50容積%となる様に配管5を
通して重合器1から連続的に抜き出し第2重合工程の重
合器10に供給した。この時、配管5からプロピレン−
α−オレフィンランダム共重合体(A)の一部を間欠的に
抜き出して、エチレン含有量、極限粘度および触媒単位
重量当りの重合体収量を求める試料とした。触媒単位重
量当りの重合体収量は重合体中のMg分の誘導結合プラズ
マ発光分光分析(ICP法)により測定した。
【0055】5) 第2重合工程 攪拌羽根を有する横型重合器10(L/D=6、内容積10
0リットル)に第1重合工程からのプロピレン−α−オ
レフィンランダム共重合体(A)およびエチレン−プロピ
レン混合ガスを連続的に供給し、エチレンとプロピレン
の共重合を行った。反応条件は攪拌速度40rpm、温
度60℃、圧力2.2MPaであり、気相のガス組成を
表1に示すエチレン/プロピレン(C2/C3)モル比およ
び水素/エチレン(H2/C2)モル比に調節した。プロピ
レン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の重合量を
調節するための重合活性抑制剤として一酸化炭素、およ
びプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)の
分子量を調節するための水素ガスを配管7よりそれぞれ
供給した。
【0056】反応熱は配管6から供給される原料液状プ
ロピレンの気化熱で除去した。重合器から排出される未
反応ガスは、配管8を通して反応器系外で冷却、凝縮さ
せて本共重合工程に還流させた。共重合工程で生成した
プロピレン系ポリマーブレンドは、重合体の保有レベル
が反応容積の50容積%となるように配管9で重合器1
0から抜き出した。プロピレン系ポリマーブレンドの生
産速度は8〜12kg/hrであった。
【0057】抜き出されたプロピレン系ポリマーブレン
ドはモノマ−を除去し、一部は極限粘度([η]WHOLE)の
測定、および赤外によるプロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体(B)中のエチレンの測定、ならびにIC
P法による重合体中のMg分の測定によるコポリマ−成
分の重合比率の測定に供した。
【0058】チタン含有固体触媒成分の種類、第1重合
工程におけるAl/Siモル比、エチレン/プロピレン
モル比および水素/プロピレンモル比、ならびに第2重
合工程におけるエチレン/プロピレンモル比および水素
/エチレンモル比を、表1に示すように変えて実施例1
〜5および比較例1〜2の試料を得た。諸物性の測定結
果を、表1に示す。
【0059】6) 射出成形品の製造 上記で得られたパウダー状のプロピレン系ポリマーブレ
ンド100重量部に対して、α晶造核剤としてα−1:
アルミニウムヒドロキシ−ビス(4−t−ブチルベンゾ
エート)、α−2:1・3,2・4−ビス(p−メチルベン
ジリデン)ソルビトール、またはα−3:ナトリウム−
2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスフェートを表1に示す重量部、フェノール
系熱安定剤としてテトラキス(メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート)メタン0.1重量部および中和剤として
ステアリン酸カルシウム0.1重量部を配合し、高速撹
拌式混合機(ヘンシェルミキサー)を用いて、室温下に1
0分間混合し、混合物をスクリュ−口径40mmの押出造
粒機を用いてシリンダー設定温度230℃で造粒した。
次いで、造粒物からJIS形のテストピースを射出成形
機を用いて溶融樹脂温度250℃、金型温度50℃で作
成した。得られたテストピースを湿度50%、室温23
℃の室内で72時間状態調整して下記の方法に基づき諸
物性値を測定し、結果を表1中に示した。
【0060】a) 曲げ弾性率(MPa):JIS K 7203に準
拠して測定した。 b) ヘイズ:上記条件で調整した25×50×1mmの平
板状のサンプルを用い、ASTM D 1003に準拠して測定し
た。 c) アイゾット衝撃値:JIS K 6758に準拠して測定し
た。 d) 衝撃白化:上記条件で調整した50×50×2mmの
平板状のサンプルをデユポン衝撃試験機(東洋精機製)
を用い、下記の条件下で荷重を落とし、その衝撃により
平板に生じる白化点の直径を測定した。 撃芯先端半径 0.635cmR 受け台内径 3.81cmφ 荷重 500g 荷重落下高さ 1m
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明の前記プロピレン系ポリマーブレ
ンドおよびα晶造核剤と含有する樹脂組成物から得られ
た成形品は、透明性、難白化性および低温での耐衝撃性
ならびにそれらのバランスが優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた連続重合装置のフロ−シ−ト。
【符号の説明】
1および10:重合器 2:水素配管 3:原料プロピレン配管 4および8:未反応ガス配管 5および9:重合体抜き出し配管 6:原料混合ガス配管
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 53/00 C08L 53/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン含有量が90〜99重量%で
    あるプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)
    とプロピレン含有量が55〜90重量%であるプロピレ
    ン−α−オレフィンランダム共重合体(B)とからなるプ
    ロピレン系ポリマーブレンド99〜99.9999重量
    %、およびα晶造核剤1〜0.0001重量%からな
    り、 プロピレン系ポリマーブレンドが、プロピレン−α−オ
    レフィンランダム共重合体(B)の極限粘度[η]Bが1.3
    〜3.5dl/g、プロピレン−α−オレフィン共重合体
    (B)とプロピレン−α−オレフィン共重合体(A)との極
    限粘度比[η]B/[η]Aが0.5〜1.3、かつプロピレン
    −α−オレフィン共重合体(A)とプロピレン−α−オレ
    フィン共重合体(B)との極限粘度比[η]B/[η]Aとそれ
    らの重量比WA/WBとの積([η]B/[η]A)・(WA/WB)
    が1.0〜4.5の範囲の物性を有することを特徴とする
    ポリプロピレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 プロピレン系ポリマーブレンドが、プロ
    ピレン系ポリマーブレンドの重量基準で10〜50重量
    %のプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体(B)
    を含有量する請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 α晶造核剤が、タルク、芳香族カルボン
    酸金属塩、ジベンジリデンソルビトール系化合物、芳香
    族リン酸金属塩、ポリ(3−メチル−1−ブテン)、ポ
    リビニルシクロヘキサン、ポリアリルトリメチルシラン
    およびそれらの混合物よりなる群から選択される請求項
    1記載の樹脂組成物。
JP13217797A 1997-05-22 1997-05-22 ポリプロピレン系樹脂組成物 Pending JPH10316727A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13217797A JPH10316727A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 ポリプロピレン系樹脂組成物
TW087107312A TW400341B (en) 1997-05-22 1998-05-12 Propyene polymer blends, processes of producing the same, and polypropylene resin compositions
EP98108923A EP0885926B2 (en) 1997-05-22 1998-05-15 Propylene polymer blends, processes of producing the same, and polypropylene resin compositions
DE69800610T DE69800610T3 (de) 1997-05-22 1998-05-15 Mischung von Propylenpolymeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und Polypropylenzusammensetzung
KR1019980017963A KR100318639B1 (ko) 1997-05-22 1998-05-19 프로필렌중합체블렌드,그제조방법및폴리프로필렌수지조성물
IDP980746A ID20314A (id) 1997-05-22 1998-05-19 Adonan polimer propilena, proses pembuatannya dan komposisi resin polipropilena
US09/081,678 US6319991B1 (en) 1997-05-22 1998-05-20 Propylene polymer blends, processes of producing the same and polypropylene resin compositions
CN98108334A CN1130420C (zh) 1997-05-22 1998-05-21 丙烯聚合物共混物,其制备方法和聚丙烯树脂组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13217797A JPH10316727A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 ポリプロピレン系樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10316727A true JPH10316727A (ja) 1998-12-02

Family

ID=15075187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13217797A Pending JPH10316727A (ja) 1997-05-22 1997-05-22 ポリプロピレン系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10316727A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018110A1 (fr) * 1999-09-07 2001-03-15 Chisso Corporation Composition de resine propylenique
WO2002040588A1 (en) * 2000-11-15 2002-05-23 Polypropylene Belgium (Naamloze Vennootschap) Composition based on propylene polymers and process for obtaining
US6783844B2 (en) 2000-07-12 2004-08-31 Chisso Corporation Polypropylene resin foam-molded article
JP2006316267A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sk Corp 優れた耐衝撃性、曲げ弾性率および透明性を有するポリプロピレン組成物と該組成物から製造された製品
JP2008115321A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Japan Polypropylene Corp ポリプロピレン系ランダム共重合体、それを含む組成物および射出成形体の製造方法
WO2013081181A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 住友化学株式会社 プロピレン重合体組成物およびその成形体
JP2015030849A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 ドボン インコーポレイテッド 中和剤を含む添加剤組成物
CN114605704A (zh) * 2022-02-08 2022-06-10 浙江兴越材料技术有限公司 高性能复配成核剂组合物、聚烯烃组合物及塑料制品
CN115160702A (zh) * 2022-07-13 2022-10-11 濮阳市中原石化实业有限公司 一种聚丙烯专用高透明复合助剂

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018110A1 (fr) * 1999-09-07 2001-03-15 Chisso Corporation Composition de resine propylenique
JP2001072815A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Chisso Corp プロピレン系樹脂組成物
US6716921B1 (en) 1999-09-07 2004-04-06 Chisso Corporation Propylene resin composition
US6783844B2 (en) 2000-07-12 2004-08-31 Chisso Corporation Polypropylene resin foam-molded article
WO2002040588A1 (en) * 2000-11-15 2002-05-23 Polypropylene Belgium (Naamloze Vennootschap) Composition based on propylene polymers and process for obtaining
JP2006316267A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Sk Corp 優れた耐衝撃性、曲げ弾性率および透明性を有するポリプロピレン組成物と該組成物から製造された製品
JP2008115321A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Japan Polypropylene Corp ポリプロピレン系ランダム共重合体、それを含む組成物および射出成形体の製造方法
WO2013081181A1 (ja) * 2011-11-30 2013-06-06 住友化学株式会社 プロピレン重合体組成物およびその成形体
JP2013136741A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン重合体組成物およびその成形体
JP2015030849A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 ドボン インコーポレイテッド 中和剤を含む添加剤組成物
US9315649B2 (en) 2013-08-06 2016-04-19 Doobon Inc. Additive composition including counteragent
CN114605704A (zh) * 2022-02-08 2022-06-10 浙江兴越材料技术有限公司 高性能复配成核剂组合物、聚烯烃组合物及塑料制品
CN115160702A (zh) * 2022-07-13 2022-10-11 濮阳市中原石化实业有限公司 一种聚丙烯专用高透明复合助剂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0885926B1 (en) Propylene polymer blends, processes of producing the same, and polypropylene resin compositions
JP4982365B2 (ja) 高透明性のプロピレンコポリマー組成物
EP2201049B1 (en) Process for the preparation of high fluidity propylene polymers
JP4936885B2 (ja) マグネシウム化合物、オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JP3065325B2 (ja) 良好な透明性及び改良された耐衝撃性を有するプロピレン重合体組成物
EP0417346B1 (en) Process for producing solid catalyst for use in polymerization of olefins
JPS61218606A (ja) α−オレフイン重合体の製造法
BR112016014027B1 (pt) Sistema catalisador para a polimerização de uma olefina, seu processo de preparação, poliolefina e processo de preparação da mesma
KR100296264B1 (ko) 폴리프로필렌 조성물, 그 제조방법 및 그 제조방법에 사용되는 중합용 촉매제
JPH0343284B2 (ja)
JPH0967416A (ja) プロピレン−エチレンランダム共重合体、その製法及びフィルム
EP2638080A1 (en) Improved process for polymerising propylene
EP3353146A1 (en) Synthesis of substituted amidobenzoate compounds, the compounds obtained and the use thereof as phthalate free internal electron donor for polymerization of olefins
JPH10316727A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物
JP3355819B2 (ja) プロピレン・エチレンブロック共重合体の製造方法
JP4787278B2 (ja) 前重合されたオレフィン重合用触媒、これを用いたオレフィンの重合方法、およびこれによって製造されたポリオレフィン
JP3024082B2 (ja) プロピレン系ポリマーブレンドおよびその製造方法
JP3443990B2 (ja) α−オレフィンの重合方法
JPH07247311A (ja) プロピレンブロック共重合体の製造方法
JP4217272B2 (ja) プロピレン−エチレンブロック共重合体の製造方法
JPH06136054A (ja) プロピレン系重合体の製造方法
JP3750264B2 (ja) ポリプロピレン系多層中空成形品
JP2000143933A (ja) カレンダ―加工用ポリプロピレン系組成物
JP2001122917A (ja) α−オレフィンの重合方法及びそれによって製造されるα−オレフィン重合体
JP3427472B2 (ja) 二軸延伸フィルム用ポリプロピレン及び二軸延伸フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Effective date: 20050719

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050719

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070508

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080415

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02