JPH10316290A - フロータ式ヘリカルターナおよびその操作方法 - Google Patents
フロータ式ヘリカルターナおよびその操作方法Info
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- JPH10316290A JPH10316290A JP3006298A JP3006298A JPH10316290A JP H10316290 A JPH10316290 A JP H10316290A JP 3006298 A JP3006298 A JP 3006298A JP 3006298 A JP3006298 A JP 3006298A JP H10316290 A JPH10316290 A JP H10316290A
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- Japan
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- floater
- support roll
- strip
- helical turner
- type helical
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/30—Orientation, displacement, position of the handled material
- B65H2301/34—Modifying, selecting, changing direction of displacement
- B65H2301/342—Modifying, selecting, changing direction of displacement with change of plane of displacement
- B65H2301/3423—Modifying, selecting, changing direction of displacement with change of plane of displacement by travelling an angled curved path section for overturning and changing feeding direction
Landscapes
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼帯の蛇行やすり疵の発生を低下させる。
【解決手段】 フロータ式ヘリカルターナの入側及び出
側のできるだけフロータ1に接近した位置に、帯状材S
に対して直角方向の回転軸を有し、外面で帯状材Sを接
触支持するサポートロール3をフロータ1表面からの距
離を変更可能に設置し、浮上量検出器5により測定した
フロータ部分における帯状材Sの浮上量に応じてこの距
離を制御する。
側のできるだけフロータ1に接近した位置に、帯状材S
に対して直角方向の回転軸を有し、外面で帯状材Sを接
触支持するサポートロール3をフロータ1表面からの距
離を変更可能に設置し、浮上量検出器5により測定した
フロータ部分における帯状材Sの浮上量に応じてこの距
離を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼帯等の帯状材の
処理ラインにおいて帯状材の進行方向を変更するヘリカ
ルターナおよびその操作方法に関し、さらに詳しくは、
小孔から噴出する気体により帯状材を浮上させるように
したフロータ式のヘリカルターナおよびその操作方法に
関する。
処理ラインにおいて帯状材の進行方向を変更するヘリカ
ルターナおよびその操作方法に関し、さらに詳しくは、
小孔から噴出する気体により帯状材を浮上させるように
したフロータ式のヘリカルターナおよびその操作方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の帯状材の処理ラインにおいて、
ラインを構成する個々の処理装置を直線的に配置するこ
とが困難である場合などに、個々の処理装置間において
帯状材の進行方向を変更することが多い。このような場
合に、接触式のロール等によって強制的に進行方向を変
更すると帯状材の表面に疵が発生しやすいため、非接触
で帯状材の進行方向を変更する装置が使用されることが
多い。その一例として、特開平4-55254号公報に記載さ
れているものを図11により説明する。
ラインを構成する個々の処理装置を直線的に配置するこ
とが困難である場合などに、個々の処理装置間において
帯状材の進行方向を変更することが多い。このような場
合に、接触式のロール等によって強制的に進行方向を変
更すると帯状材の表面に疵が発生しやすいため、非接触
で帯状材の進行方向を変更する装置が使用されることが
多い。その一例として、特開平4-55254号公報に記載さ
れているものを図11により説明する。
【0003】図11はこの帯状材の進行方向変更装置の正
面図で、Sは帯状材、1はフロータ本体(以下単にフロ
ータという)、10は気体送入管、11は気体噴出面、12は
気体噴出孔である。この装置は、筒状、あるいは半円筒
状(図11の例では半円筒状)のフロータ1の周面に、螺
旋状の気体噴出面11を設け、この気体噴出面11に無数の
気体噴出孔12を貫通させ、フロータ1の一端に取り付け
た気体送入管10からフロータ1の内部に送入した気体を
この気体噴出孔12から帯状材Sに向けて噴出させること
により、気体噴出面11を進行通路として帯状材Sを浮上
状態のまま進行させる。このような装置は一般にフロー
タ式ヘリカルターナの名で呼ばれているので、本明細書
においても以下この名称を用いる。なお、気体噴出面11
は、フロータ1の表面のうち帯状材Sに対応する部分に
のみ設けられるのは、いうまでもない。気体噴出面11に
設けられる無数の気体噴出孔12は、機械加工によって孔
あけを行なってもよいが、例えば無数の孔を有するパン
チメタル等をこの部分に使用することによっても実現で
きる。
面図で、Sは帯状材、1はフロータ本体(以下単にフロ
ータという)、10は気体送入管、11は気体噴出面、12は
気体噴出孔である。この装置は、筒状、あるいは半円筒
状(図11の例では半円筒状)のフロータ1の周面に、螺
旋状の気体噴出面11を設け、この気体噴出面11に無数の
気体噴出孔12を貫通させ、フロータ1の一端に取り付け
た気体送入管10からフロータ1の内部に送入した気体を
この気体噴出孔12から帯状材Sに向けて噴出させること
により、気体噴出面11を進行通路として帯状材Sを浮上
状態のまま進行させる。このような装置は一般にフロー
タ式ヘリカルターナの名で呼ばれているので、本明細書
においても以下この名称を用いる。なお、気体噴出面11
は、フロータ1の表面のうち帯状材Sに対応する部分に
のみ設けられるのは、いうまでもない。気体噴出面11に
設けられる無数の気体噴出孔12は、機械加工によって孔
あけを行なってもよいが、例えば無数の孔を有するパン
チメタル等をこの部分に使用することによっても実現で
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フロータ式ヘ
リカルターナにおいては、入出側のパスルートが帯状材
の幅方向で左右非対称になるので、安定通板する上で問
題がある。図12はこれを説明する説明図である。フロー
タ1の入側あるいは出側の離れた位置にデフレクタロー
ル2が設けられている。帯状材Sの端部がフロータ1の
気体噴出面11と離れる位置AおよびBと、デフレクタロ
ール2との距離は帯状材Sの両側で異なり、図のA点に
ついての距離d1 (長辺側)はB点についての距離d2
(短辺側)よりも長いため、カテナリーの影響によりA
点側が下がり勝手になりやすい。このような幅方向の不
均一が発生すると、帯状材のばたつきが起こりやすく、
場合によってはこれがフロータの浮上面にも影響を及ぼ
し、帯状材がフロータに接触してすり疵が発生する。
リカルターナにおいては、入出側のパスルートが帯状材
の幅方向で左右非対称になるので、安定通板する上で問
題がある。図12はこれを説明する説明図である。フロー
タ1の入側あるいは出側の離れた位置にデフレクタロー
ル2が設けられている。帯状材Sの端部がフロータ1の
気体噴出面11と離れる位置AおよびBと、デフレクタロ
ール2との距離は帯状材Sの両側で異なり、図のA点に
ついての距離d1 (長辺側)はB点についての距離d2
(短辺側)よりも長いため、カテナリーの影響によりA
点側が下がり勝手になりやすい。このような幅方向の不
均一が発生すると、帯状材のばたつきが起こりやすく、
場合によってはこれがフロータの浮上面にも影響を及ぼ
し、帯状材がフロータに接触してすり疵が発生する。
【0005】蛇行については、デフレクタロールにクラ
ウンを付けることで対処することもできるが、狭幅材の
場合には有効クラウン量が小さくなるので十分な効果を
期待することができない。さらに、帯状材が幅方向に傾
斜すると、フロータ出側のデフレクタロールに対する入
射角が斜めになり、糸巻き効果によって蛇行が発生する
という危険もある。
ウンを付けることで対処することもできるが、狭幅材の
場合には有効クラウン量が小さくなるので十分な効果を
期待することができない。さらに、帯状材が幅方向に傾
斜すると、フロータ出側のデフレクタロールに対する入
射角が斜めになり、糸巻き効果によって蛇行が発生する
という危険もある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消し、安
定通板が可能で品質上の問題を発生しないフロータ式ヘ
リカルターナを実現することを目的とする。
定通板が可能で品質上の問題を発生しないフロータ式ヘ
リカルターナを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフロータ式ヘリ
カルターナは、帯状材を浮上支持しながら進行方向を変
更するフロータ式ヘリカルターナの入側、出側の少なく
とも一方のできるだけフロータに接近した位置に、前記
帯状材の進行方向に対して直角方向の回転軸を有し、外
面で前記帯状材を接触支持するサポートロールを設けた
ことを特徴とし、望ましくは前記サポートロールのフロ
ータ表面からの距離を変更可能とし、さらに前記ヘリカ
ルターナにおける帯状材の浮上量の検知手段と、その浮
上量に応じて前記サポートロールのフロータ表面からの
距離を制御する制御手段を有するフロータ式ヘリカルタ
ーナである。
カルターナは、帯状材を浮上支持しながら進行方向を変
更するフロータ式ヘリカルターナの入側、出側の少なく
とも一方のできるだけフロータに接近した位置に、前記
帯状材の進行方向に対して直角方向の回転軸を有し、外
面で前記帯状材を接触支持するサポートロールを設けた
ことを特徴とし、望ましくは前記サポートロールのフロ
ータ表面からの距離を変更可能とし、さらに前記ヘリカ
ルターナにおける帯状材の浮上量の検知手段と、その浮
上量に応じて前記サポートロールのフロータ表面からの
距離を制御する制御手段を有するフロータ式ヘリカルタ
ーナである。
【0008】あるいはまた、前記サポートロールの位置
を前記帯状材の進行方向に変更可能としたフロータ式ヘ
リカルターナである。また、本発明のフロータ式ヘリカ
ルターナの操作方法は、前記サポートロールの前記フロ
ータ表面からの距離を、前記ヘリカルターナにおける帯
状材の浮上量にほぼ等しくなるようにすることを特徴と
するフロータ式ヘリカルターナの操作方法である。な
お、サポートロールのフロータ表面からの距離の管理
は、浮上量の検知手段からの入力を基にフィードバック
制御によってもよく、また実績値に基づき予め設定した
値によってもよい。
を前記帯状材の進行方向に変更可能としたフロータ式ヘ
リカルターナである。また、本発明のフロータ式ヘリカ
ルターナの操作方法は、前記サポートロールの前記フロ
ータ表面からの距離を、前記ヘリカルターナにおける帯
状材の浮上量にほぼ等しくなるようにすることを特徴と
するフロータ式ヘリカルターナの操作方法である。な
お、サポートロールのフロータ表面からの距離の管理
は、浮上量の検知手段からの入力を基にフィードバック
制御によってもよく、また実績値に基づき予め設定した
値によってもよい。
【0009】あるいはまた、前記帯状材の板幅の変化に
対応して前記サポートロールの位置を前記帯状材の進行
方向に変更し、前記帯状材がフロータを離れる位置から
前記サポートロールまでの最短距離を100 mm以下に保持
することを特徴とするフロータ式ヘリカルターナの操作
方法である。
対応して前記サポートロールの位置を前記帯状材の進行
方向に変更し、前記帯状材がフロータを離れる位置から
前記サポートロールまでの最短距離を100 mm以下に保持
することを特徴とするフロータ式ヘリカルターナの操作
方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、フロータ部分
を通過する帯状材に外面で接触支持するサポートロール
をできる限りフロータに接近させて設けることにより、
カテナリーによる幅方向の不均一を少なくし、かつこの
サポートロールのフロータ表面からの距離を変更可能と
することにより、フロータ部分における帯状材の浮上量
が変化した場合にも、サポートロールへの巻き付き角が
一定となるようにしたから、ばたつきや蛇行を減少させ
ることができる。
を通過する帯状材に外面で接触支持するサポートロール
をできる限りフロータに接近させて設けることにより、
カテナリーによる幅方向の不均一を少なくし、かつこの
サポートロールのフロータ表面からの距離を変更可能と
することにより、フロータ部分における帯状材の浮上量
が変化した場合にも、サポートロールへの巻き付き角が
一定となるようにしたから、ばたつきや蛇行を減少させ
ることができる。
【0011】また、前記サポートロールは、前記帯状材
がフロータを離れる位置からの最短距離 (d2)ができる
だけ小さくなる位置、具体的にはd2 が100 mm以下とな
る位置に設置することが好ましいが、d2 の起点(フロ
ータを離れる位置)の帯状材長手方向の位置は、帯状材
の板幅により変化するので、サポートロールの位置を帯
状材の進行方向に変更可能とし、フロータ部分における
帯状材の板幅が変化した場合にもd2 を適正に保ち、十
分にばたつきや蛇行を減少させることができるようにす
るのが好ましい。
がフロータを離れる位置からの最短距離 (d2)ができる
だけ小さくなる位置、具体的にはd2 が100 mm以下とな
る位置に設置することが好ましいが、d2 の起点(フロ
ータを離れる位置)の帯状材長手方向の位置は、帯状材
の板幅により変化するので、サポートロールの位置を帯
状材の進行方向に変更可能とし、フロータ部分における
帯状材の板幅が変化した場合にもd2 を適正に保ち、十
分にばたつきや蛇行を減少させることができるようにす
るのが好ましい。
【0012】
実施例1 本発明の第1の実施例を図面により説明する。図1はこ
の実施例のフロータ式ヘリカルターナの要部を示す側面
図、図2は同じく平面図で、Sは鋼帯等の帯状材、1は
フロータ、11はその気体噴出面、2はデフレクタロー
ル、3(3a、3b)はサポートロール、4(4a〜4d)はサ
ポートロールのフロータ表面からの距離を位置決めをす
るシリンダである。
の実施例のフロータ式ヘリカルターナの要部を示す側面
図、図2は同じく平面図で、Sは鋼帯等の帯状材、1は
フロータ、11はその気体噴出面、2はデフレクタロー
ル、3(3a、3b)はサポートロール、4(4a〜4d)はサ
ポートロールのフロータ表面からの距離を位置決めをす
るシリンダである。
【0013】円筒形のフロータ1の一方の半円周面の軸
方向中央部分に、この軸を中心とする2本の螺旋を幅方
向の外形線とする所定幅の螺旋帯状の気体噴出面11が設
けられている。気体噴出面11の螺旋帯状の所定幅は、案
内される帯状材Sの幅よりも十分広いことが必要であ
る。この気体噴出面11の全面にわたって、無数の小さな
気体噴出孔12がほぼ均一に分布して貫通している。
方向中央部分に、この軸を中心とする2本の螺旋を幅方
向の外形線とする所定幅の螺旋帯状の気体噴出面11が設
けられている。気体噴出面11の螺旋帯状の所定幅は、案
内される帯状材Sの幅よりも十分広いことが必要であ
る。この気体噴出面11の全面にわたって、無数の小さな
気体噴出孔12がほぼ均一に分布して貫通している。
【0014】フロータ1表面に向けて進入した帯状材S
は、螺旋状の気体噴出面11に沿って浮上案内されてフロ
ータ1の表面を半周すると同時に、螺旋角によって進行
方向を変更される。フロータ1の入側及び出側のフロー
タ1に接近した位置に、帯状材Sの進行方向に対して直
角方向の回転軸を有し、帯状材Sをフロータ1より見て
反対側の面、すなわち外面から、ある巻き付け角を持っ
て接触支持するサポートロール3(3a、3b)が設置され
ている。帯状材Sとのスリップを考慮すれば、このサポ
ートロール3は駆動式とすることが望ましいが、サポー
トロール3の表面性状、ライン張力、巻き付け角等の周
辺の諸条件によって十分なスリップ抑止効果が期待され
る場合は非駆動としてもよい。
は、螺旋状の気体噴出面11に沿って浮上案内されてフロ
ータ1の表面を半周すると同時に、螺旋角によって進行
方向を変更される。フロータ1の入側及び出側のフロー
タ1に接近した位置に、帯状材Sの進行方向に対して直
角方向の回転軸を有し、帯状材Sをフロータ1より見て
反対側の面、すなわち外面から、ある巻き付け角を持っ
て接触支持するサポートロール3(3a、3b)が設置され
ている。帯状材Sとのスリップを考慮すれば、このサポ
ートロール3は駆動式とすることが望ましいが、サポー
トロール3の表面性状、ライン張力、巻き付け角等の周
辺の諸条件によって十分なスリップ抑止効果が期待され
る場合は非駆動としてもよい。
【0015】サポートロール3の両側のロールネック軸
受はシリンダ4(4a〜4d)により支持されており、この
シリンダ4の伸縮によって、サポートロール3はフロー
タ1の表面からの距離を自由に変更できる。また、サポ
ートロール3の設置される位置は、図2におけるd
0 (帯状材Sがフロータ1と離れる位置とサポートロー
ル3との平均距離)を極力小さくし、幅方向に不均一な
カテナリーを最小限とすることが重要であり、例えばフ
ロータの直径が2m、胴長が8m程度(帯状材の幅は12
00mm程度)であるとき、d0 は少なくとも10m以下、好
ましくは5m以下とすることが望ましい。
受はシリンダ4(4a〜4d)により支持されており、この
シリンダ4の伸縮によって、サポートロール3はフロー
タ1の表面からの距離を自由に変更できる。また、サポ
ートロール3の設置される位置は、図2におけるd
0 (帯状材Sがフロータ1と離れる位置とサポートロー
ル3との平均距離)を極力小さくし、幅方向に不均一な
カテナリーを最小限とすることが重要であり、例えばフ
ロータの直径が2m、胴長が8m程度(帯状材の幅は12
00mm程度)であるとき、d0 は少なくとも10m以下、好
ましくは5m以下とすることが望ましい。
【0016】図3は、浮上した帯状材Sがサポートロー
ル3に対して巻き付く状態を示す説明図である。すなわ
ち、浮上量がh1 であるときは、サポートロール3の高
さ(フロータ1表面からの距離)もh1 とし、浮上量が
h2 になったときにはサポートロール3の高さもh2 に
することにより、常に帯状材Sに対して一定の巻き付け
角θを保持することができる。ちなみに、帯状材Sの板
厚を1mm以下とするとき、浮上量hは15mm程度である。
なお、板厚が1mm以下であれば、サポートロール3の高
さとして板厚分を無視しても支障はない。
ル3に対して巻き付く状態を示す説明図である。すなわ
ち、浮上量がh1 であるときは、サポートロール3の高
さ(フロータ1表面からの距離)もh1 とし、浮上量が
h2 になったときにはサポートロール3の高さもh2 に
することにより、常に帯状材Sに対して一定の巻き付け
角θを保持することができる。ちなみに、帯状材Sの板
厚を1mm以下とするとき、浮上量hは15mm程度である。
なお、板厚が1mm以下であれば、サポートロール3の高
さとして板厚分を無視しても支障はない。
【0017】サポートロール3の高さの制御は、浮上量
の変化を見ながら手動で行うこともできるが、自動制御
とすることも可能である。図4は自動制御を行うように
した変形実施例を示す。図1に示した構成に、浮上量検
出器5(5a、5b)および演算器6(6a、6b)を付加し、
演算結果をシリンダ4(4a、4b)に入力することによ
り、フロータ1における帯状材Sの浮上量の検出結果か
らサポートロール3の高さを自動的に変更するようにし
た。なお図4では省略しているが同様の制御機構を出側
サポートロール3bにも設置することが望ましい。浮上量
検出器5として例えばレーザ変位計などを使用すればサ
ポートロール3の高さを、目標である浮上量±2〜5mm
に制御することができる。
の変化を見ながら手動で行うこともできるが、自動制御
とすることも可能である。図4は自動制御を行うように
した変形実施例を示す。図1に示した構成に、浮上量検
出器5(5a、5b)および演算器6(6a、6b)を付加し、
演算結果をシリンダ4(4a、4b)に入力することによ
り、フロータ1における帯状材Sの浮上量の検出結果か
らサポートロール3の高さを自動的に変更するようにし
た。なお図4では省略しているが同様の制御機構を出側
サポートロール3bにも設置することが望ましい。浮上量
検出器5として例えばレーザ変位計などを使用すればサ
ポートロール3の高さを、目標である浮上量±2〜5mm
に制御することができる。
【0018】図5は本発明実施前と実施後における蛇行
量(幅中心からのずれ量)、図6は同じくすり疵発生量
を示すグラフである。ここでフロータの直径は2m、胴
長は8mとし、通板材の板厚は 0.8mm、板幅は1200mm、
d0 は 0.7mmとした。本発明により、フロータ入側、出
側にサポートロールを設け、浮上量が変化しても帯状材
に対して一定の巻き付け角で接触支持するようにしたた
め、蛇行ならびにばたつきによるすり疵の発生を同時に
解消することができた。
量(幅中心からのずれ量)、図6は同じくすり疵発生量
を示すグラフである。ここでフロータの直径は2m、胴
長は8mとし、通板材の板厚は 0.8mm、板幅は1200mm、
d0 は 0.7mmとした。本発明により、フロータ入側、出
側にサポートロールを設け、浮上量が変化しても帯状材
に対して一定の巻き付け角で接触支持するようにしたた
め、蛇行ならびにばたつきによるすり疵の発生を同時に
解消することができた。
【0019】実施例2 本発明の第2の実施例を図面により説明する。図7はこ
の実施例のフロータ式ヘリカルターナの要部を示す側面
図、図2は同じく平面図で、第1の実施例と共通するも
のについては同じ符号を使用している。7(7a〜7d)は
サポートロールを帯状材Sの進行方向に位置決めをする
シリンダである。
の実施例のフロータ式ヘリカルターナの要部を示す側面
図、図2は同じく平面図で、第1の実施例と共通するも
のについては同じ符号を使用している。7(7a〜7d)は
サポートロールを帯状材Sの進行方向に位置決めをする
シリンダである。
【0020】円筒形のフロータ1およびその気体噴出面
11については第1の実施例において図1に示したものと
同様であり、フロータ1表面に向けて進入した帯状材S
は、螺旋状の気体噴出面11に沿って浮上案内されてフロ
ータ1の表面を半周すると同時に、螺旋角によって進行
方向を変更される。フロータ1の入側及び出側のフロー
タ1に接近した位置に、第1の実施例と同様のサポート
ロール3(3a、3b)が設置されている。
11については第1の実施例において図1に示したものと
同様であり、フロータ1表面に向けて進入した帯状材S
は、螺旋状の気体噴出面11に沿って浮上案内されてフロ
ータ1の表面を半周すると同時に、螺旋角によって進行
方向を変更される。フロータ1の入側及び出側のフロー
タ1に接近した位置に、第1の実施例と同様のサポート
ロール3(3a、3b)が設置されている。
【0021】サポートロール3の両側のロールネック軸
受にはシリンダ7(7a〜7d)が取り付けられており、こ
のシリンダ7の伸縮によって、サポートロール3は図示
しないスライドベース上で帯状材Sの進行方向に自由に
位置を変更できる。このサポートロール3の設置される
位置は、図2においてさきに説明した距離d0 を極力小
さくし、幅方向に不均一なカテナリーを最小限とするこ
とが重要であり、さきに説明した図12でいえば最短距離
である短辺側の距離d2 を100mm 以下、最も望ましくは
0とするのがよい。
受にはシリンダ7(7a〜7d)が取り付けられており、こ
のシリンダ7の伸縮によって、サポートロール3は図示
しないスライドベース上で帯状材Sの進行方向に自由に
位置を変更できる。このサポートロール3の設置される
位置は、図2においてさきに説明した距離d0 を極力小
さくし、幅方向に不均一なカテナリーを最小限とするこ
とが重要であり、さきに説明した図12でいえば最短距離
である短辺側の距離d2 を100mm 以下、最も望ましくは
0とするのがよい。
【0022】図8は、帯状材Sの板幅が変化した場合
の、望ましいサポートロールの位置を示す説明図であ
る。狭幅の帯状材S1 と広幅の帯状材S2 に対して、図
12における短辺側の距離d2 を0とするサポートロール
位置L1 とL2 は、それぞれ帯状材S1 、S2 の端部が
フロータ1と離れる位置A1 、B1 とA2 、B2 のうち
進行方向出側に位置する図8でいえばB1 、B2 をとお
って帯状材Sの進行方向に直角の位置となる。
の、望ましいサポートロールの位置を示す説明図であ
る。狭幅の帯状材S1 と広幅の帯状材S2 に対して、図
12における短辺側の距離d2 を0とするサポートロール
位置L1 とL2 は、それぞれ帯状材S1 、S2 の端部が
フロータ1と離れる位置A1 、B1 とA2 、B2 のうち
進行方向出側に位置する図8でいえばB1 、B2 をとお
って帯状材Sの進行方向に直角の位置となる。
【0023】サポートロール3の位置調整は、帯状材S
の板幅に応じて手動で行うこともできるが、板幅データ
を上位の計算機からもらって板幅の変更時に新しい板幅
データをプリセットするようにしてもよい。図9は帯状
材Sの板幅 600mm、1200mmのものに対してサポートロー
ルの位置を帯状材Sの進行方向に変更して帯状材Sがフ
ロータ1を離れる位置から 100mm以内(80mm)に保持し
た場合と、比較例1としてこの距離を帯状材Sの進行方
向に変更せず、板幅1200mmのものに対してd2 が 100mm
以内(80mm)となる位置に固定した場合と、さらにd2
が比較例2として3〜3.6 mとなる位置に固定した場合
との蛇行量(幅中心からのずれ量)、図10は同じくすり
疵発生量を示すグラフである。ここで帯状材の板厚およ
びフロータの寸法は実施例と同じとした。本発明によ
り、フロータ入側、出側にサポートロールを設け、板幅
が変化しても常にフロータに対して最も近い位置にサポ
ートロールを保持するようにしたため、蛇行ならびにば
たつきによるすり疵の発生を同時に解消することができ
た。
の板幅に応じて手動で行うこともできるが、板幅データ
を上位の計算機からもらって板幅の変更時に新しい板幅
データをプリセットするようにしてもよい。図9は帯状
材Sの板幅 600mm、1200mmのものに対してサポートロー
ルの位置を帯状材Sの進行方向に変更して帯状材Sがフ
ロータ1を離れる位置から 100mm以内(80mm)に保持し
た場合と、比較例1としてこの距離を帯状材Sの進行方
向に変更せず、板幅1200mmのものに対してd2 が 100mm
以内(80mm)となる位置に固定した場合と、さらにd2
が比較例2として3〜3.6 mとなる位置に固定した場合
との蛇行量(幅中心からのずれ量)、図10は同じくすり
疵発生量を示すグラフである。ここで帯状材の板厚およ
びフロータの寸法は実施例と同じとした。本発明によ
り、フロータ入側、出側にサポートロールを設け、板幅
が変化しても常にフロータに対して最も近い位置にサポ
ートロールを保持するようにしたため、蛇行ならびにば
たつきによるすり疵の発生を同時に解消することができ
た。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、通板性能が向上して蛇
行が減少し、すり疵の発生がなくなって品質も向上する
という、すぐれた効果を奏する。
行が減少し、すり疵の発生がなくなって品質も向上する
という、すぐれた効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施例のフロータ式ヘリカルタ
ーナを示す側面図である。
ーナを示す側面図である。
【図2】本発明の実施例のフロータ式ヘリカルターナを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図3】本発明におけるサポートロールの巻き付き角を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例の変形例であるフロータ
式ヘリカルターナを示す側面図である。
式ヘリカルターナを示す側面図である。
【図5】本発明の第1の実施例の効果を示す蛇行量のグ
ラフである。
ラフである。
【図6】本発明の第1の実施例の効果を示すすり疵発生
量のグラフである。
量のグラフである。
【図7】本発明の第2の実施例のフロータ式ヘリカルタ
ーナを示す側面図である。
ーナを示す側面図である。
【図8】本発明に第2の実施例のフロータ式ヘリカルタ
ーナにおける板幅とサポートロールの位置との関係を説
明する説明図である。
ーナにおける板幅とサポートロールの位置との関係を説
明する説明図である。
【図9】本発明の第2の実施例の効果を示す蛇行量のグ
ラフである。
ラフである。
【図10】本発明の第2の実施例の効果を示すすり疵発生
量のグラフである。
量のグラフである。
【図11】従来の技術を示すフロータ式ヘリカルターナの
平面図である。
平面図である。
【図12】従来の技術における問題点を説明するフロータ
式ヘリカルターナの平面図である。
式ヘリカルターナの平面図である。
1 フロータ 2 デフレクタロール 3 サポートロール 4、7 シリンダ 5 浮上量検出器 6 演算器 10 気体送入管 11 気体噴出面 12 気体噴出孔 S 帯状材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯住 健爾 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 宮川 和也 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 三本竹 一光 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (6)
- 【請求項1】 帯状材(S)を浮上支持しながら進行方
向を変更するフロータ式ヘリカルターナの入側、出側の
少なくとも一方のフロータ(1)に接近した位置に、前
記帯状材(S)の進行方向に対して直角方向の回転軸を
有し、外面で前記帯状材(S)を接触支持するサポート
ロール(3)を設けたことを特徴とするフロータ式ヘリ
カルターナ。 - 【請求項2】 前記サポートロール(3)のフロータ
(1)表面からの距離を変更可能とした請求項1に記載
のフロータ式ヘリカルターナ。 - 【請求項3】 前記ヘリカルターナにおける帯状材
(S)の浮上量の検知手段と、その浮上量に応じて前記
サポートロール(3)のフロータ(1)表面からの距離
を制御する制御手段(4)を有する請求項2に記載のフ
ロータ式ヘリカルターナ。 - 【請求項4】 前記サポートロール(3)の位置を前記
帯状材(S)の進行方向に変更可能とした請求項1〜3
のいずれかに記載のフロータ式ヘリカルターナ。 - 【請求項5】 前記サポートロールの前記フロータ表面
からの距離を、前記ヘリカルターナにおける帯状材の浮
上量にほぼ等しくなるようにすることを特徴とする請求
項2または3に記載のフロータ式ヘリカルターナの操作
方法。 - 【請求項6】 前記帯状材の板幅の変化に対応して前記
サポートロールの位置を前記帯状材の進行方向に変更
し、前記帯状材がフロータを離れる位置から前記サポー
トロールまでの最短距離を100 mm以下に保持することを
特徴とする請求項4に記載のフロータ式ヘリカルターナ
の操作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3006298A JPH10316290A (ja) | 1997-03-18 | 1998-02-12 | フロータ式ヘリカルターナおよびその操作方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6453497 | 1997-03-18 | ||
JP9-64534 | 1997-03-18 | ||
JP3006298A JPH10316290A (ja) | 1997-03-18 | 1998-02-12 | フロータ式ヘリカルターナおよびその操作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10316290A true JPH10316290A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=26368331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3006298A Pending JPH10316290A (ja) | 1997-03-18 | 1998-02-12 | フロータ式ヘリカルターナおよびその操作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10316290A (ja) |
-
1998
- 1998-02-12 JP JP3006298A patent/JPH10316290A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20061228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070109 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070502 |