JPH10315271A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH10315271A
JPH10315271A JP12427997A JP12427997A JPH10315271A JP H10315271 A JPH10315271 A JP H10315271A JP 12427997 A JP12427997 A JP 12427997A JP 12427997 A JP12427997 A JP 12427997A JP H10315271 A JPH10315271 A JP H10315271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cavity
product
notch
gap
Prior art date
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Pending
Application number
JP12427997A
Other languages
English (en)
Inventor
Reijiro Torii
礼二郎 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH10315271A publication Critical patent/JPH10315271A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形金型の一部を入子式として、その入
子部分の交換により切欠のある製品とない製品をとを実
質的に同じ金型により成形することを可能とし、しか
も、金型のキャビティ面が傷つくおそれがなく、よって
その切欠形成部位に対応するキャビティ面にシボ面加工
や鏡面加工を任意に施すことのできる射出成形用金型を
提供する。 【解決手段】 コア型1を、本体部分11と、それに着
脱自在の入子部分によって構成し、切欠形成用の入子部
分12′の、切欠部の形成位置におけるキャビ型2への
対向面Sと、キャビ型2のキャビティ面C との間に隙
間Gを設け、その隙間Gを100μm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用金型に関
し、更に詳しくは、基本的形状は同じで、その一部に切
欠がある製品とない製品とを経済的に製造するのに適し
た射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】コア型とキャビ型とからなる射出成形用
金型の少なくともいずれか一方の一部を、入子式として
交換自在にすることにより、特定部位に切欠を形成した
製品と形成しない製品とを、実質的に同じ金型によって
成形可能とする技術が知られている(特開平2−220
814号)。
【0003】この提案技術によれば、切欠がある製品の
成形に際しては、その切欠形成部位に相当する部分がキ
ャビティ内に突出するような入子を装着して、その入子
面を相手側のキャビティ面に対して成形機の型締め圧に
よって押しつけることにより、キャビティ内への溶融樹
脂の注入時に切欠形成部位に相当する領域への樹脂の流
入を阻止するようにしている。
【0004】また、切欠のない成形品の成形に際して
は、上記の突出部分の存在しない入子に交換することに
より、その部分のキャビティに製品肉厚分の隙間を形成
して樹脂の流入が可能となるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の提案
技術によると、切欠のある製品の成形時において入子面
がキャビティ面に強く押しつけられるため、そのキャビ
ティ面に傷が発生する恐れがある。従って、その後に切
欠のない製品を成形したときに、その傷の影響が製品に
現れ、その面が意匠外観面となる場合には問題となり、
特にその面にシボ施工や鏡面磨き等を施すことができな
いという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、射出成形金型の一部を入
子式として、その入子部分を交換するだけで切欠のある
製品とない製品とを実質的に同じ金型によって成形可能
としながらも、意匠外観面に傷がつく恐れがなく、従っ
てその面にシボ施工や鏡面施工を任意に施すことのでき
る射出成形用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の射出成形用金型は、コア型とキャビ型とか
らなり、これらの間に形成されるキャビティ内に溶融樹
脂を注入することによって成形品を得るための金型であ
って、コア型は、本体部分と、その本体部分に対して着
脱自在で、かつ、当該コア型のキャビティ面の一部を含
む入子部分からなり、その入子部分の交換によってキャ
ビティ形状が変化して、成形品の所要箇所に切欠部を選
択的に設け得るように構成されているとともに、切欠部
を形成するための入子部分の、切欠部の形成位置におけ
るキャビ型への対向面と、キャビ型のキャビティ面との
間には型締め状態で隙間が形成され、その隙間が100
μm以下であることによって特徴づけられる。
【0008】本発明によれば、切欠部のある製品の成形
に際し、その切欠部の形成位置に相当する入子部分のキ
ャビ型への対向面と、キャビ型のキャビティ面との間
に、型締め状態において隙間を形成することにより、こ
れら両面が接触することを防止し、キャビティ面に傷が
発生することを防止している。
【0009】ここで、本発明において、切欠部の形成位
置におけるコア型の入子部分とキャビ型との間の隙間は
100μm以下であるが、現実的には5μm〜100μ
mの範囲とし、より好ましくは10〜50μmの範囲で
ある。隙間を5μm未満とすることは金型製作上実質的
に困難であり、また、100μmを越えると、その隙間
部分に溶融樹脂が流入する可能性があって好ましくな
い。
【0010】また、本発明では、入子部分はコア型側に
のみ設けることを特徴としている。この構成により、入
子部分の着脱が容易化されてその交換作業の手間を削減
すると同時に、金型製作コストを低減することができ
る。すなわち、コア型においては、その入子部分は本体
部分を射出成形機に装着したままで簡単に行うことがで
き、キャビ型側の入子の製作並びに着脱作業を不要とす
ることができる。そして、このような特徴的構成の採用
を可能とするのは、特に意匠外観面となることの多いキ
ャビ型のキャビティ面と、コア型の入子部分の対向面と
の間に、上記のように隙間を形成するという構成を採用
することにより、キャビ型のキャビティ面に傷がつかな
いことが保証されるためである。
【0011】なお、本発明において切欠部とは、成形品
の縁部において内側にノッチ状に切り込まれたいわゆる
切欠のほか、成形品の任意位置において窓状に貫通する
ものをも含む。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。まず、図1に斜視図で示すよ
うに、製品の一側壁に、その縁部が切り込まれた形状の
切欠部Nがある製品と、そのような切欠部Nがない製品
とを製造する場合について述べる。
【0013】図2は切欠部Nが存在しない製品の成形時
における金型の要部断面図(A)と、その入子部分の拡
大図(B)であり、図1に示す製品のA−Aで示す製品
中央面に対応する位置で金型を切断して示している。
【0014】金型はコア型1とキャビ型2とからなり、
図2に示す型締め状態において、これらの両型1,2間
に形成されるキャビティ3内にスプル(図示せず)を介
して溶融樹脂が注入されることにより、製品Mが成形さ
れる。なお、Pは型開き面を示している。
【0015】コア型1は、本体部分11と、その本体部
分11に対して着脱自在の入子部分12によって構成さ
れており、入子部分12のキャビ型2への対向面はキャ
ビティ面の一部を含んでいる。また、入子部分12は止
めボルト13によって本体部分11に固着されるが、そ
の止めボルト13の装着部において入子部分12には側
面がテーパ面で形成された凸部14が形成されていると
ともに、それに対応して、キャビ型2のパーティング面
Pには同じく側面がテーパ面で形成された凹部21が形
成されており、型締め時には凸部14が凹部21内に密
に嵌まり込むようになっている。
【0016】切欠部Nの存在しない製品の成形に際して
は、入子部分12のキャビティ面は平坦なものとなって
おり、これによって、図3に要部斜視図を示すような切
欠部Nのない製品M1が得られる。
【0017】切欠部Nのある製品の成形時には、図2に
示した入子部分12を除去し、図4に示すような入子部
分12′をコア型1の本体部分11に装着する。なお、
この図4は図2(B)に対応する金型の要部拡大断面図
である。
【0018】この図4に示す入子部分12′は、上記し
た入子部分12と同様に止めボルト13によってコア型
1の本体部分11に固定されるのであるが、製品M2の
切欠部Nの形成部位に相当する位置において、キャビ型
2のキャビティ面Cに対向する面に、キャビ型2側への
突出部Lが形成されている。その突出部Lの突出寸法
は、その突出部Lの先端面Sとキャビ型2のキャビティ
面Cとの間に、型締め状態において100μm以下の微
小な隙間Gが形成されるような寸法に設定されている。
【0019】このような入子部分12′を用いることに
より、突出部Lの先端面Sとキャビティ面Cの間には溶
融樹脂が流入し得ず、従って、図5に要部斜視図を示す
ような切欠部Nが形成された製品M2が得られる。そし
て、この切欠部Nのある製品M2の成形時において、型
締めしても突出部Lの先端面Sとキャビ型2のキャビテ
ィ面Cの間に隙間Gが形成されて、これら両面が接触す
ることがないから、キャビティ面Cを傷つけることがな
く、キャビティ面Cには必要に応じてシボ加工や鏡面加
工を施すことができる。
【0020】また、以上の実施の形態においては、型締
め時に入子部分12′に形成された凸部14が、それに
対応するキャビ型2側の凹部21に嵌まり込み、両者の
側面のテーパ面において相互に密に嵌合して、両者間の
隙間Gの厚み方向への位置決めが確実になされるため、
隙間Gの寸法(厚み寸法)は常に正確に一定に保たれ
る。
【0021】次に、図6に斜視図で示すように、製品の
壁体の略中央部分に窓状の切欠部Wがある製品とそのよ
うな切欠部Wがない製品を成形する場合について述べ
る。切欠部Wのない製品を成形する場合には、図7に金
型の要部拡大断面図を示すように、コア金型1の本体部
110に対して、切欠部Wの形成位置が平坦となってい
る入子部分120を固着する。このような入子部分12
0を固着してキャビティ3内に溶融樹脂を注入すると、
図8に要部斜視図を示すように切欠部Wのない製品M3
が得られる。
【0022】一方、切欠部Wのある製品を得る場合に
は、入子部分120に代えて、図9に断面図を示すよう
な入子部分120′を本体部110に固着する。この入
子120′部分には、切欠部Wの形成部位に対応する位
置に突出部Lが形成されており、その先端面Sとそれに
対向するキャビ型2のキャビティ面Cとの間には、型締
め状態において先の例と同様に100μm以下の微小な
隙間Gが形成されるようになっている。このような入子
部分120′を用いてキャビティ3内に溶融樹脂を注入
すると、突出部Lの先端面Sとそれに対向するキャビテ
ィ面Cの間には溶融樹脂が流入し得ないが故に、図10
に要部斜視図を示すように窓状の切欠部Wが形成された
製品M4が得られる。また、この成形時において、入子
部分120′の突出部Lの先端面Sがキャビ型2のキャ
ビティ面Cに接触しないために、キャビティ面Cに傷が
つく恐れがない。
【0023】ここで、この実施の形態においては、入子
部分120または120′は、図7または図9に示すよ
うに、本体部分110に対して圧受板140を介して止
めボルト130によって固着される。圧受板140は型
締め時においてキャビ型2のパーティング面Pに当接す
るものであり、従って、この圧受板140の厚さを適宜
に調整しておくことにより、切欠部Wのある製品M4の
成形時における隙間Gの寸法(厚み寸法)は常に正確に
一定に保たれる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コア型
を本体部分とそれに対して着脱自在の入子部分とによっ
て構成し、その入子部分を交換するだけで切欠部のある
製品とない製品とを成形し得るようにするとともに、切
欠部を形成するための入子部分の、切欠部形成位置にお
けるキャビ型への対向面と、キャビ型のキャビティ面と
の間には、型締め時においても100μ以下の微小な隙
間が形成されるように構成してその部分への樹脂の流入
を阻止するようにしているから、切欠部のある製品の成
形時においてキャビティ面に傷がつく恐れがない。従っ
て、キャビティ面にシボ加工や鏡面磨き加工を施してい
てもこれらが損傷することがなく、切欠部のある製品の
成形後に切欠部のない製品を成形しても、意匠外観面が
損なわれることがない。
【0025】また、本発明ではコア型側にのみ入子部分
を設けて、キャビ型側は一体的なものとしているため、
入子部分の交換作業が極めて容易であり、かつ、金型製
作コストも安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を用いて製造しようとする
製品の例の斜視図
【図2】本発明の実施の形態の要部断面図(A)と、そ
の入子部分の拡大断面図(B)であり、切欠部Nのない
製品の成形時に用いられる組合せ状態を示す図
【図3】図2の組合せにより得られる製品の要部斜視図
【図4】切欠部Nのある製品の成形時に用いられる組合
せ状態を示す本発明の実施の形態の要部拡大断面図
【図5】図4の組合せにより得られる製品の要部斜視図
【図6】本発明の他の実施の形態を用いて製造しようと
する製品の例の説明図
【図7】本発明の他の実施の形態の要部拡大断面図で、
切欠部Wのない製品の成形時に用いられる組合せ状態を
示す図
【図8】図7の組合せにより得られる製品の要部斜視図
【図9】切欠部Wのある製品の成形時に用いられる組合
せ状態を示す本発明の他の実施の形態の要部拡大断面図
【図10】図9の組合せにより得られる製品の要部斜視
【符号の説明】
1 コア型 11,110 本体部分 12,12′,120,120′ 入子部分 13,130 止めボルト 14 凸部 140 圧受板 2 キャビ型 21 凹部 3 キャビティ C キャビ型のキャビティ面 L 突出部 S 突出部の先端面 P パーティング面 M1〜M4 製品 N,W 切欠部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア型とキャビ型とからなり、これらの
    間に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入すること
    によって成形品を得るための金型であって、上記コア型
    は、本体部分と、その本体部分に対して着脱自在で、か
    つ、当該コア型のキャビティ面の一部を含む入子部分か
    らなり、その入子部分の交換によってキャビティ形状が
    変化して、成形品の所要箇所に切欠部を選択的に設け得
    るように構成されているとともに、切欠部を形成するた
    めの入子部分の、切欠部の形成位置におけるキャビ型へ
    の対向面と、キャビ型のキャビティ面との間には型締め
    状態で隙間が形成され、その隙間が100μm以下であ
    ることを特徴とする射出成形用金型。
JP12427997A 1997-05-14 1997-05-14 射出成形用金型 Pending JPH10315271A (ja)

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JP12427997A JPH10315271A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 射出成形用金型

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JP12427997A JPH10315271A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 射出成形用金型

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JP12427997A Pending JPH10315271A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 射出成形用金型

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JP (1) JPH10315271A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017187633A1 (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 河西工業株式会社 成形金型
CN107415160A (zh) * 2017-06-15 2017-12-01 佛山市顺德区百年科技有限公司 模具

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