JPH10314999A - 液圧作動加圧加工装置 - Google Patents

液圧作動加圧加工装置

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JPH10314999A
JPH10314999A JP13943797A JP13943797A JPH10314999A JP H10314999 A JPH10314999 A JP H10314999A JP 13943797 A JP13943797 A JP 13943797A JP 13943797 A JP13943797 A JP 13943797A JP H10314999 A JPH10314999 A JP H10314999A
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Mitsuo Sakai
光雄 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧ポンプからの作動液を受けて作動する液
圧シリンダにより加圧加工を行うもので、加工作動の際
の動力損失を小さくする。 【構成】 液圧ポンプと液圧シリンダを閉回路接続し、
液圧ポンプを駆動する電動機のために、インバータを介
して電動機を給電制御して、電動機の速度、変位を調整
可能な電動機駆動装置を備えるとともに、この駆動装置
を制御する制御装置を備えており、制御装置により、加
圧力が目標加圧力より小さい前設定値に達すると液圧シ
リンダを所定速度に減速させ、加圧力が目標加圧力に達
すると液圧シリンダのこのときの位置を保ち、また、こ
の位置を保っている間に加圧力と目標加圧力の偏差が所
定より大きくなると、これを解消するように、液圧シリ
ンダを前進又は後退させるよう、電動機駆動装置を介し
て、電動機を駆動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ポンプからの
加圧液を受けて作動する液圧シリンダを利用し、かし
め、絞り加工、圧入、粉末成形などの各種加圧加工を行
う液圧作動加圧加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような加工装置が、実開平2−11
700号公報に記載されている。そしてこのものでは、
油圧シリンダへの圧油供給経路に設けた電磁比例式のリ
リーフ弁により供給油圧を制御して適正な加圧力を得る
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにリリーフ弁
を用いて供給油圧を制御し加圧力を得る場合、油圧ポン
プの吐出油のうち、油圧シリンダへ供給される以外はリ
リーフ弁からタンクに戻されるので、油圧ポンプは加圧
加工に要する以上の動力を費やすこととなり、大きな動
力損失が生じる問題点がある。
【0004】本発明は、液圧ポンプからの無駄な吐出を
抑えて、動力損失の小さな液圧作動加圧加工装置を実現
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明の液圧作
動加圧加工装置は、加圧加工操作のため液圧ポンプに閉
回路接続され液圧ポンプからの圧液により作動する液圧
シリンダと、液圧ポンプを駆動する電動機と、インバー
タを介して電動機を給電制御し、電動機の速度、変位が
入力する設定信号に応じた値となるよう調整する電動機
駆動装置と、電動機駆動装置へ設定信号を出力する制御
装置とを備えたものとした。そして、この制御装置は、
加圧力が目標加圧力よりも小さい前目標値に達すること
を検出する第1の加圧力検出機構と、第1の加圧力検出
機構で加圧力が前目標値に達したことを検出して作動さ
れ、液圧シリンダの前進速度を前目標値に達する前より
も小さい速度とする第1の速度設定信号を出力する低速
信号発生機構と、液圧シリンダの作動位置を保つように
変位設定信号を出力する定位置信号発生機構と、低速信
号発生機構からの第1の速度設定信号に基づき液圧シリ
ンダが作動しているとき加圧力を検出してこれが目標加
圧力に達したことを検出すると、このときの液圧シリン
ダの作動位置を保つよう定位置信号発生機構を作動させ
る第2の加圧力検出機構と、液圧シリンダの加圧力が目
標加圧力よりも、所定より大きいときには反加圧方向へ
の第2の速度設定信号を、また所定より小さいときには
加圧方向への第3の速度設定信号を出力する補正機構
と、定位置信号発生機構が作動しているとき加圧力と目
標加圧力との偏差を検出し偏差が所定以上に大きくなる
と補正機構を作動させる第1の加圧力偏差検出機構と、
補正機構が作動しているとき加圧力と目標加圧力との偏
差を検出し偏差が所定より小さくなるとこのときの液圧
シリンダの作動位置を保つよう定位置信号発生機構を作
動させる第2の加圧力偏差検出機構とを有したものと
し、また、第2の速度設定信号は、第1及び第3の速度
設定信号よりも、小さな液圧シリンダ速度をもたらすよ
うに選定している。
【0006】このような構成によると、液圧シリンダに
より作動される加圧具がワークに当接し加工操作が開始
されるとこれに応じ加圧力が増加し、この加圧力が前設
定値に達するまで増加したことを第1の加圧力検出機構
が検出することにより低速信号発生機構が作動して第1
の速度設定信号が電動機駆動装置に出力され、電動機は
この速度設定信号に応じた低速状態で駆動され、液圧シ
リンダは電動機駆動状態に応じた流量の圧液を液圧ポン
プから受けて加工操作を行う。そして、加工の進行によ
り、加圧力が設定加圧力に達すると第2の加圧力検出機
構によって定位置信号発生機構が作動され、このときの
液圧シリンダの作動位置を保持するように、変位設定信
号が電動機駆動装置へ出力される。これにより、電動機
はその回転変位量を加圧力の負荷に抗してこの変位設定
信号に応じた値に保つように不動の状態となり、液圧シ
リンダは停止状態となる。
【0007】この状態で、加圧力と目標加圧力との偏差
が所定より大きくなると、第1の加圧力偏差検出機構に
より補正機構が作動され、これにより、前記偏差におい
て、液圧シリンダの加圧力が目標加圧力よりも、所定よ
り大きいときには反加圧方向への第2の速度設定信号
が、また所定より小さいときには加圧方向への第3の速
度設定信号が電動機駆動装置に出力されて電動機はこれ
ら速度設定信号に応じた速度で逆転、あるいは正転され
て液圧ポンプが反加圧方向あるいは加圧方向へ作動され
て加圧力が減少あるいは増加する。
【0008】補正機構からの速度設定信号により電動機
が駆動されているとき、第2の加圧力偏差検出機構によ
り、加圧力と目標加圧力との偏差が所定より小さくなっ
たことが検出されると、このときの液圧シリンダの作動
位置を保つように変位設定信号が定位置信号発生機構に
よって出力され、再び電動機が前記のように不動の状態
になる。このように、加圧力と目標加圧力の偏差の増減
に応じて、第1の加圧力偏差検出機構による補正機構の
作動や、第2の加圧力偏差検出機構による定位置信号発
生機構の作動が繰り返され、加圧力と目標加圧力との偏
差が所定範囲に保たれて目標加圧力に実質的に等しい加
圧力が得られる。
【0009】そして、このように、加工が行われる際に
は、漏れ等の損失を除き、液圧ポンプは液圧シリンダを
作動させるに必要な流量の圧液を吐出するのみであるの
で、液圧ポンプからの無駄な吐出を抑えることができ、
動力損失を小さくできる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
1は、例えばギヤポンプ、ピストンポンプ等による容積
形の液圧ポンプで、電動機2の正転により流路3へ吐出
し流路4から吸い込み、電動機3の逆転により流路4へ
吐出し、流路3から吸い込む両回転形である。なお、こ
の電動機3は一般的な三相交流用の誘導電動機である。
5は加圧加工操作を行うための液圧シリンダであり、ピ
ストン5Aで区画された、ヘッド側の作動室5Bを流路
3に、ロッド側の作動室5Cを流路4に接続して液圧ポ
ンプ1に閉回路接続され、電動機2の正転、逆転に応
じ、それぞれピストン5A及びこれに取り付けたピスト
ンロッド5Dを、図1の下方へ移動させる前進作動と、
上方へ移動させる後退作動を、電動機2の回転速度に応
じた速度で行うようになっている。
【0011】ピストンロッド5Dの先端には、ワーク6
に対して加圧加工を行う加工具7が、加圧力検出のため
のロードセル8を介在して取り付けられている。また、
9は液圧シリンダ5に取り付けたリニアスケールであ
り、その可動子がピストンロッド5Dに連結されて、ピ
ストンロッド5Dの作動位置を検出するようになってい
る。
【0012】10は流路4からのパイロット圧で開作動
するパイロット操作の逆止め弁で、液圧シリンダ5が後
退作動されるとき開いて、液圧ポンプ1の吸入側へ液圧
シリンダ5から導かれる、吐出流量よりも多い作動液を
流路3からタンク11へ排出させるようになっている。
12は流路3からのパイロット圧で開作動するパイロッ
ト操作の逆止め弁で、液圧シリンダ5が前進作動される
とき開いてタンク11から流路4へ作動液が吸入され
て、液圧ポンプ1の吸入側へ液圧シリンダ5から導かれ
る吐出流量より少ない作動液を補うようになっている。
【0013】13は、制御装置14により制御される、
電動機2のための電動機駆動装置であり、詳細に図示し
ないが、電動機2へ給電する駆動電源周波数を変えるイ
ンバータを有し、インバータで駆動電源周波数を種々制
御することによって、電動機2の正逆回転速度を入力さ
れる設定速度信号に応じた値に保つように調整する速度
制御と、電動機2の回転変位量を、入力される変位設定
信号に応じた値に保つように調整する変位制御を行うこ
とができ、このため電動機2に取り付けたロータリーエ
ンコーダ15からの出力を取り込むようにしている。
【0014】制御装置14は、詳細に図示しないが、C
PUと、RAMとROMによるメモリと、入出力部と、
これらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータ
により構成され、入力信号のためのAD変換器を備え、
ロードセル8とリニアスケ─ル9からの出力信号がそれ
ぞれ増幅器16、17を介して入力されている。そして
制御装置14は、電動機駆動装置13へ速度、変位制御
の選択信号や速度、変位の設定信号を出力して電動機駆
動装置13の作動を制御するようになっており、プログ
ラムにより、電動機駆動装置13を種々の態様で作動さ
せることが可能である。なお、このような電動機駆動装
置13と制御装置14の組み合わせは、各種市販されて
おり、例えば株式会社キュー・エム・ソフトの商品名マ
イティサーボが利用できる。
【0015】そして、本実施例では、所定の加圧力を得
るため大略、図2のように液圧シリンダ5を作動させ
る。すなわち、前進開始とともに、加工具7がワーク6
に当接する手前のワーク6の近くに達する、作動位置が
L1になるまでは、後記V2、V3よりも格段に大きい
速度V1で液圧シリンダ5を作動させる。そして、作動
位置がL1に達すると、V1よりも小さいV2となる初
期加工速度で液圧シリンダ5を前進させる。このV2
は、加工具7がワーク6に当接して良好に加工操作が開
始できる速度であり、L1に達する前をより高速で作動
させるのは、最初からV2の速度としたときには加工の
サイクルタイムが大きくなってしまうので、これを防止
するためである。
【0016】そして、加工具7がワーク6に当接し、加
圧力が増加してこれが得ようとする目標加圧力として設
定されるFsの60パーセントに相当した前設定値Fp
に達すると、前進速度をV3へとさらに低下させる。こ
のように速度をさらに低下させるのは、加工の進行に伴
い、ピストンロッド5Dの作動位置Lの増加に対する加
圧力Fの増加の度合いが大きくなって、加工初期と同じ
速度によった場合には、精密に加圧力を得ることが困難
となるからである。なお、実施例ではFpをFsの60
パーセントに選定したが、この値は、ワーク6の材質、
形状等に応じて適宜選定できる。
【0017】速度V3による前進により、加圧力Fが目
標とするFsに達すると、以後は、タイマーで設定され
る時間内(図2でT1からT2の間)で、加圧力FとF
sとの偏差を許容範囲内とする、加圧力保持のための操
作が行われ、このとき、加圧力Fを前記のように保つ必
要に応じて電動機2は微小な正転、逆転を行い、これに
伴って液圧シリンダ5は、微小な前進、後退を行う(な
お、この加圧力保持操作の間は、図2では、簡明に示す
ため作動位置Lが一定のように記載しているが、前進、
後退に応じ作動位置Lは変化する)。そして、タイマー
のタイムアップ(図2でT2のとき)で加工のための作
動が終了するのである。
【0018】このような作動は、制御装置14において
のプログラムによって実現され、その手順を図3に基づ
き説明する。すなわち、このような加工作動が開始され
ると、まず手順20により電動機駆動装置13で速度制
御を行うことを選択し、手順21で、速度設定値として
電動機2を正転方向に駆動して、液圧シリンダ5を速度
V1で前進させるための値がセットされ、これが速度設
定信号として電動機駆動装置13へ出力される。そし
て、手順22でピストンロッド5Dの作動位置Lが読み
込まれ、手順23でこれがL1に達するか否かが判別さ
れ、達しないときには、これら手順22、23を反復す
る。
【0019】手順23で、LがL1に達することが判別
されると、手順24に移行して、電動機2を正転方向に
駆動し、液圧シリンダ5を初期加工速度V2で前進させ
るための値がセットされ、これが速度設定信号として電
動機駆動装置13へ出力される。次いで、手順25で加
圧力Fが読み込まれ、手順26でこれが前設定値Fpに
達するか否かが判別され、達しないときには、これら手
順25、26が反復される。手順26で、加圧力FがF
pに達することが判別されると、手順27に移行して、
速度設定値として、電動機2を正転方向に駆動し、液圧
シリンダ5を速度V3で前進させるための値がセットさ
れ、これが速度設定信号として電動機駆動装置13へ出
力される。そして、手順25、26により、本発明にお
いての第1の加圧力検出機構が構成され、また、手順2
7により本発明においての低速信号発生機構が構成され
る。
【0020】次いで、手順28で加圧力Fが読み込ま
れ、手順29でこれが目標加圧力Fsに達するか否かが
判別され、達しないときには、これら手順28、29が
反復される。手順29で、加圧力FがFsに達すること
が判別されると、手順30に移行してタイマーの計時が
開始され、次いで手順31でピストンロッド5Dの作動
位置Lが読み込まれ、手順32で電動機駆動装置13に
変位制御を行うことを選択して手順33で、変位設定値
として手順31で読み込んだLの位置にピストンロッド
5Dを保つための値がセットされ、これが変位設定信号
として電動機駆動装置13へ出力される。そして、手順
28、29、31、32により本発明においての第2の
加圧力検出機構が構成され、また、手順33により、本
発明においての定位置信号発生機構が構成される。
【0021】次いで手順34で加圧力Fが読み込まれ、
手順35でタイムアップが判別されないとき手順36へ
移行して加圧力Fと目標加圧力Fsの偏差が許容値Eよ
り小さいか否かが判別されて許容値Eより小さいときに
は手順34、35、36が反復され、この間に手順35
でタイムアップが判別されると加工作動は終了する。ま
た、手順36で、偏差が許容値Eより大きいことが判別
されると、手順37へ移行し電動機駆動装置13で速度
制御を行うことが選択される。手順38によりFがFs
より大きいときには手順39へ移行して、速度設定値と
して電動機2を逆転方向に駆動し、液圧シリンダ5を速
度V4で後退させるための値がセットされ、これが速度
設定信号として電動機駆動装置13へ出力される。ま
た、手順38によりFがFsより大きくないときには手
順40へ移行して、速度設定値として電動機2を正転方
向に駆動し、液圧シリンダ5を前記速度V3で前進させ
るための値がセットされ、これが速度設定信号として電
動機駆動装置13へ出力される。そして、手順34、3
6、37により本発明においての第1の加圧力偏差検出
機構が構成され、手順38、39、40により、本発明
においての補正機構が構成される。
【0022】ここで、手順40でセットされる値は、実
施例ではV3に等しくしたが、V3に等しくする必要は
なく、例えばV3よりも小さい速度で液圧シリンダ5を
前進させるための値をセットしても良い。しかしこの値
が、V3よりもあまり大きいと、ピストンロッド5D前
進に伴い加圧力Fが瞬時に大きく増加し、またV3より
もあまり小さいと、ピストンロッド5D前進に伴い加圧
力Fが素早く増加せず、加圧力を精密にFs近傍に保つ
ことが困難となるので、ほぼV3に近い値が選ばれる。
これに対し、手順39によるV4は、手順40によりセ
ットされる値よりも、またV3よりも一層小さい速度で
液圧シリンダ5を後退作動させるように選定されてい
る。これは、作動位置Lの変化に対する加圧力Fの変化
が、前進作動時よりも後退作動時の方が一層大きいの
で、V3や手順40でセットされる速度設定信号と同程
度の速度をV4が与えるようにしたときには、ピストン
ロッド5D後退に伴い加圧力Fが瞬時に大きく低下する
こととなって精密に加圧力をFsの近傍に保つことが困
難となるからである。
【0023】次いで手順41で加圧力Fが読み込まれ、
手順42でタイムアップが判別されないとき手順43へ
移行して加圧力Fと目標加圧力Fsの偏差が許容値Eよ
り小さいか否かが判別されて許容値Eより大きいときに
は手順38、39又は40、41、42、43が反復さ
れ、この間に手順42でタイムアップが判別されると加
工作動が終了する。また、手順43で、偏差が許容値E
より大きくないことが判別されると、手順31へ移行す
る。そして、手順41、43、31、32により本発明
においての第2の加圧力偏差検出機構が構成される。
【0024】次にこの実施例の作動を説明する。液圧シ
リンダ5のピストン5Aを後退端に位置させた状態よ
り、加圧作動を開始すると、V1に基づく速度設定信号
により電動機2が、そして液圧ポンプ1が駆動されて、
液圧シリンダ5のピストン5A、ピストンロッド5Dは
V1の速度で前進する。これにより、ピストンロッド5
Dの作動位置がL1に達すると、電動機2の速度がV2
に基づく速度設定信号に応じて減速され、液圧シリンダ
5のピストン5A、ピストンロッド5Dの前進速度は初
期加工速度V2に減速される。この状態より、加工具7
がワーク6に当接し、ワーク6への加工操作が開始さ
れ、これに応じ加圧力Fが目標加圧力Fsに達すると、
タイマーの計時が開始されるとともに、このときのピス
トンロッド5Dの作動位置Lを保持するよう電動機2の
変位制御が開始される。
【0025】この状態においては、電動機2は加圧力F
に抗したトルクを作用したまま不動の状態となり、液圧
ポンプ1からの吐出はなく、ピストン5Aは移動せず、
前記作動位置Lが保持される。この間、液圧ポンプ1の
内部漏れによる流路3側の圧力低下等により加圧力Fが
目標加圧力Fsよりも許容値Eを越えて低下したり、ワ
ーク6からのスプリングバック等で加圧力Fが目標加圧
力Fsよりも許容値Eを越えて増加すると、手順36、
37を経て、加圧力Fの補正作動が開始される。これに
より、加圧力Fが許容値Eを越えて低下したときには、
手順40によりセットされたV3の前進速度を与えるよ
う電動機2が正転されて加圧力Fを増加させ、また、加
圧力Fが許容値Eを越えて増加したときには、手順39
でセットされたV4の後退速度を与えるよう電動機2が
逆転されて加圧力Fを減少させ、再び加圧力Fと目標加
圧力Fsの偏差が許容値E以内となると、このときのピ
ストンロッド5Dの作動位置Lを保持するよう、電動機
2の前記変位制御を行う状態に復帰する。
【0026】このような補正作動が、変位制御の間、加
圧力Fと目標加圧力Fsの偏差が許容値Eを越えること
が検出される都度行われる。そして、この間で、手順3
5、42でタイムアップが検出されると加工作動が終了
される。これにより、タイマー計時開始からタイムアッ
プするまでの所定時間の間、加圧力Fは目標加圧力Fs
近傍に保たれ、実質的に目標加圧力Fsが保持される。
そして加工作動の終了により、電動機2は、制御装置1
4及び電動機駆動装置13により液圧シリンダ5を後退
作動させるため逆転駆動されるようになっており、ピス
トン5Aが後退端に達すると電動機2は停止され、次の
加圧作動開始に備えるのである。なお、この後退速度は
V1程度、あるいはそれより一層大きい、V2、V3、
V4よりも大きな速度で行い、ピストン5Aが後退端に
到達する少し前で減速させることで緩やかにピストン5
Aを停止させることができる。
【0027】このような作動において、電動機2で駆動
される液圧ポンプ1は、漏れを無視すれば液圧シリンダ
5を作動させるに要する量の圧液しか吐出しないので、
従来例と比較するときわめて動力損失を少なくできる。
また、液圧シリンダ5は閉回路で液圧ポンプ1に接続さ
れ、前進、後退作動は電動機2による液圧ポンプ1の正
転、逆転駆動で得るようにしているので、作動方向切換
用の切換弁が要らず液圧回路が簡単になる。
【0028】そして、加工作動においては、開始から作
動位置がL1に達するまで、液圧シリンダ5のピストン
ロッド5Dは高速のV1で作動し、L1に達すると初期
加工速度V2に減速されるようになっているので、加工
具7がワーク8近傍に素早く到達してサイクルタイムを
小さくできる。
【0029】また、初期加工速度V2で前進しているピ
ストンロッド5Dは、加工具7がワーク6に当接し加工
操作が始まり、これに応じて加圧力Fが、目標加圧力F
sより小さな前目標値Fpに達するとV3に減速される
ようになっているので、加工の進行に伴い、作動位置L
の増加に対し加圧力Fが大きく増加するようになって
も、時間変化に対する加圧力Fの増加を小さく抑えるこ
とができて加圧力Fが目標加圧力Fsを越えて大きく増
加するような事態の発生を良好に抑えることができる。
そして、補正作動においてピストンロッド5Dを後退さ
せる際のV4はV3よりも小さくされているので、後退
作動時においては、若干のピストンロッド5Dの作動位
置Lの減少で加圧力Fがきわめて大きく減少して作動位
置の変化に対する加圧力Fの変化が、前進作動時よりも
一層大きいのにも係わらず、時間変化に対しての加圧力
の変化(減少)を小さく抑えることができ、加圧力Fが
目標加圧力Fsを越えて大きく減少するような事態の発
生を良好に抑えることができる。このため、加圧力Fを
目標加圧力Fs近傍に、精密に保つことができる。
【0030】なお、実施例では、加圧力Fをロードセル
8により直接的に検出しているが、さほどの精密さを期
待しなくてよい場合には、流路3或いは作動室5Bの圧
力が加圧力と略比例的な関係となるので、この圧力を検
出して加圧力に代用することができる。
【0031】
【発明の効果】このように本発明の液圧作動加圧加工装
置では、電動機で駆動される液圧ポンプは、漏れを無視
すれば液圧シリンダを作動させるに要する量の圧液しか
吐出しないので、従来例と比較するときわめて動力損失
を少なくできる。また、液圧シリンダは液圧ポンプに閉
回路で接続され、前進、後退作動は電動機による液圧ポ
ンプ1の正転、逆転駆動で得るようにしているので、作
動方向切換用の切換弁が要らず液圧回路が簡単になる。
【0032】また、液圧シリンダの前進速度は、加圧力
が、目標加圧力より小さな前目標値に達すると第1の速
度設定信号により減速されるようになっているので、加
工の進行に伴い、作動位置の増加に対し加圧力が大きく
増加するようになっても、時間変化に対する加圧力の増
加を小さく抑えることができ、加圧力が目標加圧力を越
えて大きく増加するような事態の発生を良好に抑えるこ
とができるとともに、補正機構において液圧シリンダを
後退させる際の第2の速度設定信号は、第1、第3の速
度設定信号よりも小さい液圧シリンダ速度をもたらすよ
うに選定したので、後退作動時においては、作動位置の
変化に対する加圧力の変化が、前進作動時よりも一層大
きいのに係わらず、時間変化に対しての加圧力の変化を
小さく抑えることができて、加圧力が目標加圧力を越え
て大きく減少するような事態の発生を良好に抑えること
ができ、加圧力を目標加圧力近傍に、精密に保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を説明する説明図。
【図2】本発明の実施例での加工作動の概要を説明する
説明図。
【図3】本発明の実施例の加工作動を行う際の手順を示
す流れ図。
【符号の説明】
1 液圧ポンプ 2 電動機 5 液圧シリンダ 13 電動機駆動装置 14 制御装置 25、26 第1の加圧力検出機構 27 低速信号発生機構 28、29、31、32 第2の加圧力検出機構 33 定位置信号発生機構 34、36、37 第1の加圧力偏差検出機構 38、39、40 補正機構 41、43、31、32 第2の加圧力偏差検出機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧加工操作のため液圧ポンプに閉回路
    接続され液圧ポンプからの圧液により作動する液圧シリ
    ンダと、液圧ポンプを駆動する電動機と、インバータを
    介して電動機を給電制御し、電動機の速度、変位が入力
    する設定信号に応じた値となるよう調整する電動機駆動
    装置と、電動機駆動装置へ設定信号を出力する制御装置
    とを備え、制御装置は、加圧力が目標加圧力よりも小さ
    い前目標値に達することを検出する第1の加圧力検出機
    構と、第1の加圧力検出機構で加圧力が前目標値に達し
    たことを検出して作動され、液圧シリンダの前進速度を
    前目標値に達する前よりも小さい速度とする第1の速度
    設定信号を出力する低速信号発生機構と、液圧シリンダ
    の作動位置を保つように変位設定信号を出力する定位置
    信号発生機構と、低速信号発生機構からの第1の速度設
    定信号に基づき液圧シリンダが作動しているとき加圧力
    を検出してこれが目標加圧力に達したことを検出する
    と、このときの液圧シリンダの作動位置を保つよう定位
    置信号発生機構を作動させる第2の加圧力検出機構と、
    液圧シリンダの加圧力が目標加圧力よりも、所定より大
    きいときには反加圧方向への第2の速度設定信号を、ま
    た所定より小さいときには加圧方向への第3の速度設定
    信号を出力する補正機構と、定位置信号発生機構が作動
    しているとき加圧力と目標加圧力との偏差を検出し偏差
    が所定以上に大きくなると補正機構を作動させる第1の
    加圧力偏差検出機構と、補正機構が作動しているとき加
    圧力と目標加圧力との偏差を検出し偏差が所定より小さ
    くなるとこのときの液圧シリンダの作動位置を保つよう
    定位置信号発生機構を作動させる第2の加圧力偏差検出
    機構とを有し、第2の速度設定信号は、第1及び第3の
    速度設定信号よりも、小さな液圧シリンダ速度をもたら
    すように選定された液圧作動加圧加工装置。
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